JP2022502217A - 生検パンチ - Google Patents

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Abstract

切除生検及び病変除去治療に用いるパンチ。パンチは、瘢痕形成をもたらし得る、組織の不必要な膨らみを伴う病変を回避するように成形される。通常は異なる使用のための異なる形状を有する多数の実施形態が開示される。一実施形態では、2つのローブが長円形刃先に形成され、別の実施形態では、主刃先エッジに加えてカム形状の縁部が画定される。

Description

本開示は、一般に、皮膚などから組織検体を除去するための治療用パンチに関する。
癌の可能性のあるほくろ又は皮膚癌(病変)を除去する際には、病変(良性であれ悪性であれ)の周囲の正常な皮膚を識別して特定のマージンで皮膚を切除し、病理検査のために摘出された検体をそのままにしておく必要がある。これは、現在、メス、又は最大直径10mmの円形若しくは長円形の使い捨てのパンチで行われる。
パンチはメスよりもはるかに正確な摘出を提供し、病変を保存し、正常な皮膚の病変の外側に必要なマージンを確保する。これにより、完全な切除生検が保証される。パンチはまた、良好な垂直縁部切除の形成を保証する。また、パンチは一般開業医、特にメスの使用が非常に困難な小さな病変に対して好まれている。パンチは迅速に使用でき、偶発的なオーバーカット及び/又は不必要な長い切開の危険性がかなりあるメスと比較して、経験をほとんど必要としない。
しかし、パンチは、直径が3mmを超える切除サイズに対して、著しい欠点を有する。パンチによって作成される穴は円形である。円形の穴は、直線として閉じることを意図するものではなかった。そのようにしようとすると、創傷の両端の組織の「膨らみ」のために、常に醜いパッカリング、周囲の皮膚の波紋、又は創傷の両端に皮膚の大きなくぼみが生じる。この変形の大きさは、ランゲル線、つまり、皮膚の自然な弾力性の線に平行に伸延技術を使用しても、パンチの直径の増加と共に大きくなる。
円形切除部が共に縫合されると、皮膚嵌合表面がゆがみ、縫合されたときに正しく結合/治癒しない。これは、皮膚の治癒に悪影響を与え、不利な美容的結果を生成する。また、感染を引き起こす穴や侵入部位を提供するおそれがある。さらに、生検パンチによって作られた円形の創傷によって作成される固有の遠心弾性力は、自然状態に復帰しようとする。これにより、抜糸時に創傷の縁部の遅延分離をもたらし、広く醜い肥大性瘢痕が多くの場合生じ、これは二次的治癒が必要となる。顔面、胸部、肩、腕、脚などの目に見える部分の皮膚病変又はほくろを除去した場合、結果として生じるしわ、くぼみ、結節、又は肥大性瘢痕は、美観を損ない、多くの場合、恒久的で目に見える美容上の欠陥や欠点をもたらし、時間の経過と共に消え得ない。
従来の技術刊行物が本明細書で言及されている場合、そのような言及は、その刊行物がオーストラリア又はその他の国の当該技術分野における一般的な知識の一部を形成していることを認めるものではないことを理解されたい。
本明細書に開示されているのは、すべての切除生検及び病変除去治療に理想的であり得る治療用パンチである。パンチは、第1の切断領域と、第1の切断領域に接続された第2の切断領域と、を備え、パンチ使用中、第2の切断領域によって除去された組織の一部が、第1の切断領域によって除去された組織の一部の周辺の組織が共に閉じられるとき、パンチは、第1の切断領域によって除去された組織の一部の周辺の組織のパッカリング、波紋又はくぼみを防止するように構成されている。第1の切断領域は、第2の切断領域の直径よりも大きい直径を有し得る。例えば、第1の切断領域は、第2の切断領域の断面積よりも大きい断面積を有し得る。
用語「治療用パンチ」は、組織サンプルを採取可能なパンチを意味することを本開示を通して広く解釈されたい。例えば、治療用パンチは、切除生検、及び/又はほくろなどの皮膚の見苦しい部分の除去などの美容的手技の病変除去治療に使用することができる。
パッカリング及びくぼみを防止することは、瘢痕組織及び他の美観を損なう特徴の形成を回避するのに役立つ場合がある。
本明細書では、第1の直径を有する第1の切断領域と、第1の直径よりも小さい第2の直径を有する、第1の切断領域に接続された第2の切断領域と、を備える治療用パンチを開示する。
第1の直径の第2の直径に対する比は、約1:0.25〜約1:0.45の範囲、例えば約1:0.375であり得る。いくつかの実施形態では、第2の直径は5mm以下であり得る。
第1の切断領域の直径が、第2の切断領域の直径よりも大きいことにより、第2の切断領域が、組織学的検査の病変と共にパッカリング又はくぼみ形成が通常存在するであろう創傷の両端の「膨らみ」組織を、除去し得る可能性がある。さらに、創傷尖端の円の外側部分は、皮膚の弾性力を再配分して、パッカリング、縫合端皮膚変形、又はくぼみのない平坦な創傷を可能にし得る。実験により、これは、細い線の治癒、創傷の広がり、及び創傷の遅延分離を防止することに役立ち得ることが明らかになった。いくつかの実施形態では、美観を損なうことは、すべて解消される可能性があり、優れた美容的結果が達成され得る。
用語「切断領域」は、組織の一部を切断することができる刃などの切断構造又は要素上の領域を意味するように広く解釈されるべきである。切断領域は、材料が単に切断領域として機能できることを必要とする限りにおいて、いかなる種類の材料にも限定されない。このように、第1の切断領域を第1の切断要素と称することができ、第2の切断領域を第2の切断要素と称することができる。第1及び第2の切断領域は、同じ構造、つまり、同じ切断要素上に存在してよく、互いに一体であってよく、又は第1及び第2の切断領域は、別個の構造によって提供され得る。
第1及び第2の切断領域は、それぞれの構造によって画定され、構造は、溶接、接着剤、埋め込み及び/又は締結具によって互いに相対的に固定することができる。あるいは、第1及び第2の切断領域は、単一構造から形成することができる。単一構造は、連続的かつ途切れない壁として延在し、第1及び第2の切断領域を形成することができる。第2の切断領域は、第2の切断領域によって画定される内部容積が、第1の切断領域によって画定される内部容積内に延在するように、第1の切断領域から延在するローブとして形成することができる。あるいは、単一領域は、単一領域がそれ自体と連結することを可能にする相互接続スロットを備え、第1及び第2の切断領域を形成することができる。この連結は、第1の切断領域の内部容積を、第2の切断領域から区別することができる。
一実施形態は、第1の切断領域と第2の切断領域とを接続する壁部をさらに備えることができる。壁は、第1の切断領域から延在し、直線壁に沿って延在する仮想線が第2の切断領域の中心と第2の切断領域を形成する壁との間の点で交差する点で、第2の切断領域に接続することができる。壁部は、直線又は曲線であり得、及び/又は、直線及び/又は曲線である領域を含むことができる。つまり、壁は、直線部及び曲線部を含むことができる。壁は、第1の切断領域から接線方向に延在することができる。これらの実施形態では、第1の切断領域は、約3mm〜約8mmの範囲の直径を有することができ、第2の切断領域は、第1の切断領域の直径の約25%〜約45%の範囲、例えば約37.5%の直径
を有することができる。別の実施形態では、第1の切断領域及び第2の切断領域は、第2の切断領域の中心が、第2の直径の約20%〜約40%の範囲の距離で、第1の切断領域の外周を画定する仮想線の外側に配置されるように接続することができる。これらの実施形態では、第1の切断領域は、約9mm〜約15mmの範囲の直径を有することができ、第2の切断領域は、第1の切断領域の直径の約25%〜約45%の範囲、例えば約37.5%の直径を有することができる。直線壁は、湾曲した領域、正弦波状の領域、円形の領域、又は卵形である領域を含むことができる。いくつかの実施形態では、直線壁は、湾曲した壁、正弦波状の壁、円形の壁、又は卵形の壁に置換される。
第1の切断領域は、概ね円形又は卵形の形状を有することができる。第2の切断領域は、概ね円形、卵形又は三日月形の形状を有することができる。パンチは、第1の切断領域に接続された第3の切断領域をさらに含むことができる。第2及び第3の切断領域は、第1の切断領域の対向する側に配置され得る。第3の切断領域は、第2の切断領域と同じ形状を有することができる。例えば、第2の切断領域が概ね円形である場合、第3の切断領域も概ね円形であり得る。しかし、いくつかの実施形態では、第2及び第3の切断領域は、異なる形状を有することができる。第2及び第3の切断領域は、同じ材料から作られたそれぞれの構造によって画定されてもよい。いくつかの実施形態では、第1、第2及び第3の切断領域は、それぞれ、円形又は卵形断面などの同じ形状を有すことができる。
パンチは、少なくとも第1の切断領域の構造に接続された基部をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、また、第2及び/又は第3の切断領域も、基部に接続され得る。基部は、ハンドルをさらに備えることができる。ハンドルは、細長い場合がある。基部は、刃の上方にフランジを有し、皮膚の下の組織への不用意な損傷を防止することができる。例えば、フランジは、パンチが最大挿入深さを越えて挿入されることを防止できる。
また、本明細書では、組織片に空隙を形成するための第1の切断領域と、空隙に関連するフラップを切断する第2の切断領域であって、第1及び第2の切断領域がそれぞれの構造によって画定され、第2の切断領域の構造が第1の切断領域の構造に接続されている、第2の切断領域と、を備え、第2の切断領域の構造が、フラップが空隙を覆うように横方向に転置可能であるように、第1の切断領域の構造に相対的に成形、かつ配置される、治療用パンチも開示される。
また、本明細書では、組織の一部を除去するための第1の刃先を有する半径方向に非対称な円筒によって画定された第1の切断領域と、第1の切断領域から延在する第2の切断領域であって、第2の切断領域が、除去された組織の一部に隣接する組織の表面のフラップを切断するための刃先を有する湾曲した壁によって画定され、第2の領域の湾曲した壁が、第1の切断領域の壁の一部の湾曲した形状と同様である湾曲した形状を有する、第2の切断領域と、を備える治療用パンチも開示される。また、湾曲した壁は、そこから延在する直線壁部も含むことができる。
フラップを切断するための第2の切断領域を有するパンチは、古典的な転置フラップ縫合技術で使用されるのと同様のカットラインを提供することができる。転置フラップ縫合は、熟練した外科医を必要とする技術であり、いくつかの組織の種類では、熟練した外科医でも、依然として正しいカットラインを実施するのが困難な場合がある。転置フラップ縫合に伴う問題は、しばしば壊死する皮膚に鋭角な角を生成し、感染又は治癒不良の原因となることである。パンチの一実施形態は、上記の原理を利用し、病変が除去されると同時に円形の切断(丸め)の部分を使用することができるので、冗長な余分な組織が除去され、望ましい「S」形状の切除及び「S形成」を生成することができる。これは、転置フラップでしばしば発生する局所的な合併症を防止することができる。パンチの一実施形態
は、一回の適用で正しい切除を行うことが可能で、切除品質を改善し、比較的訓練を受けていない専門家が容易に行うことを可能にする。患者の美容的転帰を改善することができ、広範囲な/余分な瘢痕組織及び他の美観を損なう特徴の形成を減少することができる。
「半径方向非対称」とは、複数の半径によって画定される円筒の長手方向軸に対して横方向にある断面積を有する円筒を意味する。例えば、半径方向非対称は、楕円形、長円形、対称カム及び涙滴形に似た断面積を含み得る。
第1の切断領域は、第1の刃先を形成する上縁の刃などの壁によって画定することができる。壁は、第1の半径によって画定される第1の曲線部と、第2の半径によって画定される第2の曲線部とを有することができる。第1の曲線部及び第2の曲線部は、壁セグメントによって接続され得る。壁セグメントは、直線及び/又は曲線であり得る。第1の半径は、第2の半径よりも大きくすることができる。第1の切断領域は、対称カムローブ断面形状を有することができる。第2の切断領域は、第1の曲線部の近傍で第1の切断領域に取り付けられ得る。第2の切断領域は、第2の刃先を形成する上縁を有する湾曲した壁によって画定され得る。湾曲した壁は、第1の切断領域の第1の曲線部の第1の半径と実質的に同様の半径を有することができる。例えば、第2の切断領域は、対称カムローブのヘッドと同様の形状を有する刃及び/又はカッタであり得る。第2の切断領域は、第2の切断領域の湾曲した壁の頂点に配置された補助的な切断領域をさらに備えることができる。第2の切断領域は、湾曲した遷移によって第1の切断領域に接続され得る。湾曲した壁は、第2の切断領域の終端部を画定する直線壁部分を有することができる。
パンチは、第1及び第2の切断領域が取り付けられる基部をさらに備えることができる。ハンドルは、基部から延在することができる。ハンドルは、細長くすることができ、深い組織の切断を防止するために、刃の上方にフランジを有することができる。例えば、フランジは、組織への最大挿入深さを画定するリミットストップとして機能することができる。最大挿入深さは、約8mm〜約10mmであり得る。
本開示の実施形態では、第1の切断領域は、その最も広い点で約6mm〜約40mmの範囲の直径を有することができる。第1の、第2の及び/又は切断領域は、金属、複合材料、プラスチック、及びそれらの任意の組み合わせなどの、刃先を提供することができる任意の医療用グレード又はその他の材料から形成され得る。第1及び第2の切断領域は、面取りされている、及び/又はマイクロセレーションを有してもよい。これは、切断領域の鋭さを改善し、病変部が組織から除去されるときに、きれいな切除を確実にするのに役立つ可能性がある。
また、本開示は、上記のようなパンチを含む無菌パッケージなどのパッケージを提供する。
本開示はまた、第1の切断領域をパンチの基部に固定すること、第2の切断領域を第1の切断領域に保持すること、を含む治療用パンチの製造方法を提供する。
第2の切断領域は、第1の切断領域を基部に固定する前に、第1の切断領域に保持され得る。第2の切断領域は、第1の切断領域にローブを形成することにより、第1の切断領域に保持され、第2の切断領域を形成することができる。方法は、第2の切断領域を基部に固定すること、をさらに含み得る。方法は、第3の切断領域を第1の切断領域に保持することを、さらに含み得る。方法は、上記の治療用パンチを形成するために使用することができる。
実施形態は、次に、添付の非限定的な図を参照して、単なる例として言及される。
フランジ及びハンドルを有する治療用パンチの一実施形態を示す図である。 図1aのパンチの端面図である。 フランジ及びハンドルを有する治療用パンチの一実施形態を示す図である。 フランジ及びハンドルを有する治療用パンチの一実施形態を示す図である。 図3aの治療用パンチの断面形状の一実施形態を示す図である。 図3aの治療用パンチの断面形状の代替的実施形態を示す図である。 図3aの治療用パンチの断面形状の代替的実施形態を示す図である。 図3aの治療用パンチの断面形状の代替的実施形態を示す図である。 フランジ及びハンドルを有する治療用パンチの一実施形態を示す図である。 図4aの治療用パンチの断面形状を示す図である。 フランジ及びハンドルを有する治療用パンチの一実施形態を示す図である。 図5aの治療用パンチの断面形状を示す図である。 治療用パンチの一実施形態を示す図である。 図6aの治療用パンチの断面形状を示す図である。 図6aの治療用パンチの断面形状の一実施形態を示す図である。 図6cの断面により治療用パンチから生じる組織の閉鎖線を示す図である。
図1は、治療用パンチ10の一実施形態を示す。パンチ10は、細長いロッド12の形態のハンドルを有する。ロッド12は、片端で先細りになり、基部14に接合される。ロッド12の先細り領域は、すべての実施形態において必要ではない。基部14から延在しているのは、主切断チューブ16の形態の第1の切断領域である。切断チューブ16の第1の端部22は、例えば、チューブ16を基部14に埋め込むことによって、並びに/又は締結具及び/若しくは接着剤を用いて、基部14に固定される。端部22の対向には、パンチ10の使用中に、組織を切断するための刃先17がある。切断チューブの厚さは、約0.01mm〜約0.75mmの範囲である。いくつかの実施形態では、刃先17は、面取りされている、及び/又はマイクロセレーションを有する。主切断チューブ16は、内部容積24を画定する。切断チューブ16は、ユーザが標的組織を除去するために使用するものである。基部14は、ハンドル12の長手方向に対してほぼ横方向に延在するフランジ13を有する。フランジ13は、切開/切除が最大深さを越えて延在することを防止するためのリミットストップとして機能する。そのような実施形態では、これは、下層のより深い組織が損傷を受けるのを防止するのに役立つ。
第2の切断チューブ18の形態の第2の切断領域は、主切断チューブ16の外壁に接続される。第2の切断チューブ18は、内部容積26を画定する。図1の実施形態はまた、第3の切断チューブ20の形態の第3の切断領域を有し、これもまた、主切断チューブ16の外壁に接続される。第3の切断チューブ20は、第2の切断チューブ18の位置にほぼ対向して、例えば直径方向に対向して、主切断チューブ16に配置される。第3の切断チューブ20は、内部容積28を画定する。第3の切断チューブ20は、すべての実施形態において必要とされない場合がある。
図1bに示すように、切断チューブの端面図は、切断チューブの断面積を示す。切断チューブは、断面において概ねリサージュ形を形成する。第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20のそれぞれの直径は、主切断チューブ16の直径よりも小さい。いく
つかの実施形態では、第2の切断チューブ18及び/又は第3の切断チューブ20の直径と主切断チューブ16の直径との比は、約1:0.25〜約1:0.45、例えば約1:0.375の範囲である。パンチ10の使用中、主切断チューブ16は、内部容積24とほぼ同様の組織の一部を除去する。これにより、除去された組織の一部と同じ寸法を有する主空隙を組織内に作成する。同時に、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20が、主空隙の両側の組織の小断面を除去して、緩衝空隙を形成する。緩衝空隙は、主空隙の側面30及び32(図1bによく見られる)が共に縫合されるとき、主空隙24の交差部に近接する組織34が移動して、そこに加わる任意の圧縮力及び張力を緩和できることを意味する。この効果は、パンチ10により形成された第1の切断空隙周辺の組織のパッカリング又はくぼみは、いくつかの実施形態では減少し、さらには解消され、これは、瘢痕組織の低減による患者の転帰の改善をもたらし得る。切断チューブ16は、約3mm〜約15mmの範囲の直径を有する。
第2及び第3の切断チューブは、それぞれの刃先19及び21を有する。刃先17と同様に、いくつかの実施形態では、刃先19及び21は、面取りされている、及び/又は、いくつかの実施形態では、マイクロセレーションを有する。刃先17、19及び21は、すべて、主切断チューブ16の軸方向に対して横方向の共通の平面上に整列している。この構成は、主切断チューブ、第2の切断チューブ及び第3の切断チューブによって形成される各空隙の深さが同じであることを意味し、これは、パンチ10による切除の深さが、各切断チューブについて同じであることを保証するのに役立つ。これは、皮膚の基底層がゆがむことがなく、直接近づけることを確実にするのに役立つ。共通の平面は、フランジ13から約8mm〜10mm離間している。身体の部位で最も厚い皮膚は上背であるが、概ね10mmを超えることはないので、約10mmの最大挿入深さは、パンチを下層組織に挿入することを防止するのに役立つ。
図1の実施形態では、図1bに最もよく見られるように、切断チューブ16は、第1の端部22において基部14に埋め込まれており、第1の端部22に近接する第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20の端部は、部分的にのみ基部に埋め込まれている。これにより、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20のための開放された切断チューブを形成することができる。これにより、単一検体として全組織を除去することができる。他の実施形態では、第1の端部22の一部のみが基部14に埋め込まれている。しかし、図2に示すような他の実施形態では、基部36は、主切断チューブ16、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20のそれぞれが、刃先17、19、21に対向する端部で基部に埋め込まれるような大きさである。
主切断チューブ16は概ね円筒形であるが、他の実施形態では、主切断チューブは半径方向非対称、例えば楕円形又は涙滴状の断面を有する。いくつかの実施形態では、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20は、楕円形又は涙滴形の断面を有する。
図1及び図2の実施形態では、主切断チューブ16並びに第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20は、別個の管状断面から形成され、接続線11に沿って互いに接続されている。主切断チューブ16は、医療用接着剤などの接着剤、溶接及び/又はリベット、ねじやボルトなどの締結具を用いて、接続線11に沿って第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20に接続されている。パンチ10を製造するために、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20は、主切断チューブ16を基部14に固定する前に、主切断チューブ16に保持される。しかし、いくつかの実施形態では、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20は、主切切断チューブが基部14に固定された後に主切断チューブ16に保持される。
主切断チューブ16は、その最も広い点で約2mm〜約25mmの範囲の直径を有する
。第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20は、約0.5mm〜最大5mmの範囲の直径を有する。いくつかの実施形態では、主切断チューブ16の直径が、第2の切断チューブ18及び第3の切断チューブ20の直径を決定する。例えば、主切断チューブの直径と、第2の切断チューブ18及び/又は第3の切断チューブ20の直径との比は、約1:1.25〜約1:1.45の範囲であり得る。主切断チューブ16の直径が増加するにつれて、いくつかの実施形態では、第2の切断チューブ及び第3の切断チューブの直径も増加する。
図3aは、治療用パンチの異なる実施形態を示す。この実施形態では、パンチ100は、壁105によって画定される主切断領域106の形態の第1の切断領域を有する。主切断領域106の片側では、壁105は、半径方向外側に延在し、ローブ108の形態の第2の切断領域を形成する。主切断領域106は、内部容積112を画定する。ローブ108は、内部容積114を画定する。図1の実施形態における内部容積24及び26の場合のような、内部容積112及び114を画定する壁がないので、ローブ108の内部容積114は、主切断領域106の内部容積112内に延在する。図3aの実施形態では、壁105は、連続的かつ途切れない壁として延在する単一構造を形成し、主切断領域106及びローブ108を形成する。また、ローブ110の形態の第3の切断領域も、ローブ110の内部容積116が主切断領域106の内部容積112内に延在するように、壁105の別の半径方向に延在する領域によって形成される。第2のローブ108及び第3のローブ110は、主切断チューブ106の対向する側に配置される。
主切断領域及びローブ108、110を形成するために単一構造を提供することは、組織のサンプルがパンチ100を使用して採取されるときに、組織内できれいな切除を行うことを確実にするのに役立つ可能性がある。きれいな切除は、組織内の空洞が、直線的で、均一できれいな壁を有するように形成されることを確実にするのに役立ち得る。また、単一の壁構造は、パンチ100の製造を簡素化するのに役立つ可能性がある。また、単一構造は、組織学的検査病理医のために単一組織片が生成されるという要望を満たすのに役立つ可能性がある。
図3bに見られるように、主切断領域106aとローブ108a及び110aとの接合部に、ネック、つまりくぼみ領域117が形成される。しかし、いくつかの実施形態では、主切断領域106bとローブ108b及び110bとの間にネックは形成されず、代わりに、図3cに見られるように、主切断領域106とローブ108及び110との間の変曲点119によって湾曲した遷移が形成される。他の実施形態(図示せず)では、くぼみ領域117は、主切断領域106とローブ108及び/又は110との間に、鋭い遷移、例えば鋭く尖った点を形成する。
代替的な断面形状が図3dに示されている。ローブ108などの図3aの実施形態からのいくつかの特徴は、明確にするために、図3dから省略されている。主切断領域106cは、壁105cによって画定されるほぼ一定の半径を有する。壁105cは、主切断領域106cの外周を画定する。ローブ110cが主切断領域106cから延在する場合、主切断領域106cの仮想外周は破線101で示されている。ローブ110cの中心は、点178として示されている。点178は、外周101の外側に、ローブ110cの直径Dの約20%〜約40%、例えば約30%の距離D(つまり、Dは約0.3×D)で配置される。図3dの実施形態では、主切断領域106cは、3mm〜8mmの範囲の直径を有し、ローブ110cは、主切断チューブ106cの直径の約0.25倍〜約0.45倍、例えば0.375倍の範囲の直径を有する。
別の代替的な断面形状が図3eに示されている。この実施形態では、破線170によって示されるローブ110dは、破線101によって示されるように、ローブ110dの外
周が、主切断領域106dの外周に接触するように配置されている。しかし、いくつかの実施形態では、破線170は、主切断領域106dの外周に接触せず、例えば、破線170は、主切断領域106dから離隔し得る。あるいは、いくつかの実施形態では、破線は、主切断領域106dの外周に重なる。直線壁部172は、主切断領域106dからローブ110d方向に接線方向に延在する。一実施形態では、直線壁部172は、破線172aで示されるように、各直線壁部に沿って延在する仮想線がローブ110dの中心178で交差するように配置される。別の実施形態では、直線壁部172は、直線壁部174に置換される。直線壁部174は、主切断領域106dから接線方向に延在し、点180で交差する各直線壁部に沿って延在する仮想線174aを有する。すべての実施形態で、直線壁部172及び174が主切断領域106dから接線方向に延在する必要はない。いくつかの実施形態では、直線壁部172及び174は、曲線状、円形及び/又は正弦波状の壁部であり、及び/又は直線であり、曲線状、円形及び/又は正弦波状の壁セグメントを備える。点180は、中心178と、壁111dによって画定されるローブ110dの外周との間に配置される。図3eの断面形状の実施形態は、ローブ当たり1組の壁(例えば、172又は174)のみを有するが、比較の目的のみに2組の壁(172及び174)が図3eに示されている。ほとんどの実施形態では、壁から延在する仮想線の交差部は、中心178と壁111dとの間に配置される。図3eの実施形態では、主切断領域106dの直径は、約9mm〜約15mmの範囲である。図3eの実施形態では、ローブ110dは、最大約5mmの直径を有する。
図3eの壁の存在は、組織の尖端を除去するアンダーカットを提供し、組織のサンプルが患者から除去された後、組織がローブ110dによって組織内に残された空隙の周囲で「ヒンジ」することを可能にする。別の言い方をすれば、アンダーカット領域は、アンダーカット周辺の組織に、ローブによって除去された領域に折り畳まれるような空間を与えることを可能にする。また、図3d及び図3cのパンチによって形成された創傷の長さが減少し、患者の転帰を改善するのに役立つ。このヒンジ能力は、パンチ100によって形成された空隙を、ローブ110dによって除去された領域において従来技術のパンチで発生しがちな組織のパッカリング、くぼみ、又はナルコシスを心配することなく、共に縫合できることを意味する。
図3d及び図3eの実施形態では、ローブ110c及び110dは、円形の形状を有するように示されているが、いくつかの他の実施形態では、ローブ110c及び110dは、三日月形及び涙滴形を含む非円形の形状を有することを理解されたい。
図4a及び図4bは、パンチの別の実施形態を示す。パンチ150は、パンチ10に類似しているが、切断ヘッド155は、主切断領域156と、直径方向に対向する第2の切断チューブ158及び第3の切断チューブ160とを有する3つのローブカッタを形成するように作られた1つの連続的な刃から形成される。ローブ158、160の主切断領域156との交差部は、刃先157から刃先に対向する縁部159までの一方の交差部分、及び縁部159から縁部157までの別の交差部分に、主切断領域156の軸方向に平行に延在するスロットによって形成される。刃に形成されたスロットは、クロスオーバ(cross over)交差を可能にし、主切断領域156とローブ158との間に形成された交差部162と、主切断領域156とローブ160との間に形成された交差部164とを形成する。交差部162は、主切断領域156をローブ158、160から区切る。ローブは、本来ならば縫合端皮膚変形又はくぼみを形成するであろう創傷の端部の組織を、取り除くのに役立つ可能性がある。
図5a及び図5bは、パンチの別の実施形態を示す。パンチ200は、主切断チューブ206の形態の主切断領域と、三日月形切刃208及び210の形態の第2及び第3の切断領域とを有する。切刃208及び210は、主切断チューブ206の周囲に直径方向に
互いに対向して配置される。三日月形切刃208及び210は、部分的に基部204内に埋め込まれる。主切刃206は、基部204に完全に埋め込まれる。主切刃206と三日月形切刃208及び210とは、接続点212を形成するように共に溶接される。いくつかの実施形態では、接着剤及び/又は締結具が、主切刃206と三日月形切刃208及び210とを接続するために使用される。
図1〜図5の実施形態では、第1及び第2の切断領域は、同じ断面積及び形状を有するように図示されている。いくつかの代替的な実施形態では、第1及び第2の切断領域は、異なる断面積を有する。しかし、これらの代替的な実施形態では、第1の切断領域は、依然として第2及び第3の切断領域よりも大きな直径を有する。図1〜図5のパンチのすべての実施形態が、第2の切断領域と直径方向に対向する第3の切断領域を有するわけではない。いくつかの実施形態は、第2の切断領域のみを有する。つまり第3の切断領域は省略される。いくつかの実施形態では、第1、第2及び/又は第3の切断領域は、卵形などの非円形である。いくつかの実施形態では、第1、第2及び/又は第3の切断領域のそれぞれは、異なる非円形の形状を有する。
典型的な現在のパンチによって作成される穴は円形であり、したがって、直線で閉じるように設計されていない。主切断チューブに加えて、第2の切断チューブ及び所望により第3の切断チューブを使用することにより、最小のパッカリング及びくぼみで直線に近い状態で閉じ得る円形の空隙を、組織に形成することが可能であり得る。
従来技術のパンチと比較して、図1〜図5に記載のパンチの実施形態は、より短い切開長、例えば(1:1.6の比、通常の1:3〜4よりもかなり短い)を可能にすることができ、これは、創傷の長さに沿った縫合/接着剤による基底層及び真皮層の正確な近置により、25mmまでの直径に対する創傷縁部の正確できれいな、しわやくぼみのない近置を可能にする。実施形態により、著しく減少した弾性張力が正しく定置され、遅延分離の危険性のない「細い線」の良好な治癒をもたらすことができる。概ね皮膚の変形はなく、また見苦しい瘢痕もなく、改善された美容的結果をもたらすことができる。従来の外科教育では、長円形の切除(病変の主な直径の3〜4倍にマージンを加えたもの)を指示するが、本明細書に記載されるパンチは、1.6倍の創傷の長さを提供し、創傷管理、治癒及び残留瘢痕のすべての側面を著しく低減させる。開示されたパンチ処置の1つ又は複数の実施形態の利便性、スピード、精度、及び術者の信頼性が維持されつつ、美容的及び臨床的結果は劇的に改善される。本開示の実施形態により、病変除去中の時間だけではなく、かなり患者転帰の時間も節約することができる。
治療用パンチの別の実施形態が、図6a及び図6bに示されている。パンチ300は、図1〜図5に記載されている実施形態と同様のハンドル302及び基部304を有する。基部は、下層組織を損傷するほどパンチ300を組織に押し込むことができないように、リミットストップとして機能するフランジ301を画定する。パンチは、対称カムローブカッタ306の形態の第1の切断領域を有する。対称カムローブカッタ306は、組織の一部分を除去するため、つまり、組織の一部分に空隙を形成するための刃先311を有する半径方向に非対称な円筒である。対称カムローブカッタ306は、第1の半径によって画定される球状端308の形態の第1の曲線部と、第2の半径によって画定される尖端部310の形態の第2の曲線部と、を有する壁によって画定される。第1の半径は、第2の半径よりも大きい。球状端308及び尖端部310は、実質的に直線状の壁セグメント307によって互いに接合される(図6b参照)。いくつかの実施形態では、直線状の壁セグメント307は、湾曲した領域を含むか、又は代替的に完全に湾曲している。対称カムローブカッタ306は、パンチ300の使用中、対称カムローブ形状の空隙を形成する。対称カムローブカッタ306は、刃先311に対向する端部で基部に固定される。対称カムローブカッタ306は、必要とされる摘出の直径を有する。例えば、対称カムローブカ
ッタ306の直径は、約6mm〜約35mmの範囲であり、直径はこの範囲内の任意の値、例えば、10mm、11mm、12mm、13mmなどである。いくつかの実施形態では、直径は35mmより大きい。カムローブカッタ306は、空隙303を画定する。パンチ300の使用は、空隙303と同様の寸法及び形状を有する空隙を組織に形成する。
湾曲したカッタ312の形態の第2の切断領域は、球状端308の近傍の領域で、対称カムローブカッタ306から延在する。湾曲したカッタ312は、湾曲した壁から形成されており、曲率はほぼ半径で規定される。図6の実施形態では、湾曲したカッタ312は、対称カムローブカッタ306の側壁に溶接されている。湾曲したカッタ312は、刃先313に対向する端部で基部に固定されている。湾曲したカッタ312は、対称カムローブカッタ306によって除去された組織の空隙の上縁から延在するフラップを切断するためのものである。湾曲したカッタ312の刃先313は、対称カムローブカッタ306の刃先311と同じ平面にあり、つまり、刃先313及び311は、切断平面に整列している。切断平面は、ハンドルの軸方向に対してほぼ横方向に延在する。切断平面は、フランジ301から約8mm〜10mm離間している。
図6aの実施形態では、基部304は、対称カムローブカッタ306が開放端となるように、対称カムローブカッタ306の一部のみに接続される。しかし、他の実施形態では、対称カムローブカッタ306は完全に接続されている、つまり、閉じた端部を有するように基部304に埋め込まれる。一般に、湾曲したカッタ316は、基部304に完全に固定されているが、いくつかの実施形態では、湾曲したカッタ316は、基部304に部分的にのみ固定される。
湾曲したカッタ312をほぼ画定する半径は、球状端308の点314a及び314bの間に画定される湾曲した形状314と類似している。パンチ300を用いて組織の生検を除去するとき、対称カムローブカッタ306によって除去された部分に空隙が形成され、湾曲したカッタ312によって形成されたフラップが、空隙の縁部に隣接して位置される。湾曲したカッタ312の形状は、見苦しいグラフトではなく、正確な装着及び形状を有する皮膚のフラップタイプの閉鎖を可能にし、縫合後の創傷縁部の正確なきれいさ、しわ、くぼみ、結節のない近置を確実にする。湾曲したカッタ312の形状は、横方向に転置された場合に、対称カムローブカッタ312の外径に適合するフラップを形成するのに適切なサイズである。
湾曲したカッタ312の頂点には、第2の三日月形カッタ316の形態の補助的な切断領域があり、湾曲したカッタ312の頂点から延在する空隙318を形成する。第2の三日月形カッタ316は、湾曲したカッタ312によって形成された組織のフラップに隣接して配置された組織の小さな空隙を切断するためのものである。第2の三日月形カッタ316によって形成された小さな空隙は、余分な組織を検体と共に一段階で除去し、パンチ300によって形成された空隙を共に縫合するときに、パッカリング及びくぼみを減少させるためのメスを用いた補助的な調整の必要性を回避する。
パンチ300の断面形状の別の実施形態が、図6cに示されている。カムローブカッタ306は、主直径X及び長さYを有していた。長さYは直径Xの約1.5〜2.0倍である。球状端308は、直径Xが距離X’の約95%であるやや楕円形の形状である。図6Cは単に例示であり、縮尺通り描かれていないことに注意されたい。尖端部310は、半径rを有する曲線によって画定される。側壁307は、湾曲していても又は直線であってもよい。図6cの実施形態では、側壁307は直線であり、尖端部310から接線方向に延在するが、すべての実施形態において、側壁307は、尖端部310から接線方向に延在する必要はない。球状端308と湾曲したカッタ312との間の接続点は、遷移曲線322によって画定される。遷移曲線322は、半径rによって画定される。湾曲した
カッタ312は、直径Xの約70%〜約100%の範囲、例えば約85%の直径Dを有する。
図6cの実施形態では、側壁317は、遷移曲線322から接線方向に延在する。しかし、いくつかの実施形態では、側壁317は、遷移曲線322から接線方向に延在しない。側壁317は、湾曲していても又は直線であってもよい。側壁317は、第2の三日月形カッタ316の片側を画定し、側壁319は、三日月形カッタ316の第2の側面を画定する。側壁317及び319は、頂点324を介して互いに接続される。頂点324は、半径rによって画定される。湾曲したカッタ312、側壁317及び319、並びに頂点324の間に形成された空間は、空隙318を画定する。図6cの実施形態では、頂点324は、平面326に対して、尖端部310方向に距離Cに配置される(平面324は、球状端308の頂点308aの平面である)。距離Cは、距離Yの約10%〜約15%である。湾曲したカッタ312の頂点312aは、頂点308aに対して尖端部310の方向に配置された平面327上に位置する。頂点312aは、球状部308の頂点308aから、Y方向に距離Aだけ離間している。距離Aは、距離Yの約10%〜約20%の範囲、例えば約15%である。図6cの実施形態では、湾曲したカッタ312は、直線状の壁セグメント320で終端する。壁セグメント320は、Y方向に長さBだけ延在する。長さBは、距離Yの約10%〜約35%の範囲、例えば約25%である。頂点308aから始まり、球状端308の壁の外周に沿って延在し、遷移曲線322で終端する距離は、頂点324から壁セグメント320の終端部まで壁の部分に沿って延在する距離とほぼ同じである。
尖端部310、遷移曲線322、頂点324は、それぞれ、それらの半径の2倍、例えば2倍のr、r及びrによって画定される直径を有する。当該直径は、直径Xの約25%〜約45%の範囲、例えば約37.5%であり、最大約5.0mmである。
いくつかの実施形態におけるカムローブカッタ306、湾曲したカッタ312、及び第2の三日月形カッタ316は、パンチ300のそれぞれの特徴を形成するために曲げられた約0.01mm〜約0.75mmの厚さを有するステンレス鋼などの材料の単一セクションから形成される。
以下で、パンチ300を使用して組織に形成された空隙及びカットラインについて言及する。パンチ300の特徴を説明するために使用される参照番号が、次に、パンチ300によって組織に形成されたそれぞれの特徴を参照するために使用される。図6cに示されたパンチを使用すると、空隙303によって画定される組織に空隙を形成する。これらの実施形態では、カムローブカッタ312によって形成される組織フラップは、例えばメスを用いてさらに切除されて、皮膚を下層組織から分離できるが、これはすべての実施形態で必要とされるものではない。また、組織の別の空隙も空隙318によって画定される。組織がパンチ300で切除されると、空隙303及び318が形成され、領域303及び318の組織が廃棄、つまり、組織から除去される。治療手技の場合、廃棄された組織は病理検査に提出される。空隙303及び318が組織内に形成され、所望により皮膚が組織フラップ、例えば側壁307の下層組織から切り離されると、空隙の側面は、頂点312aが頂点308aの近位に位置する配置に縫合されるように、空隙303を閉じるために共に縫合される。同時に、側壁319に沿って頂点324から終端部320まで延在する側面が、空隙318を閉じるように側壁317に縫合される。結果として生じる単一の途切れないカットライン340は、図7に示すように、「S」形状に類似する。図7は、パンチ300の特徴がどのように「S」形状をもたらすかを示す。例えば、共に縫合された側壁307は、カットライン部分307aを形成する。頂点312aを頂点308aの近傍で縫合することによって、湾曲したカットライン部分308bを形成し、側壁319に沿って頂点324から終端部321まで延在する側壁を側壁317に縫合することによ
り、カットライン部分317aが形成される。第2の湾曲したカットライン部分322aは、遷移曲線322により、終端部320に形成される。単一の途切れないカットラインは、尖端部310によって形成される終端部310aと、頂点324によって形成される終端部324aとを有する。
湾曲したカッタ312が直径Xの約85%の直径Dを有することにより、湾曲したカッタ312によって切断されたフラップが縫合され、カットセグメント307a及び308aを形成するとき、空隙303に対してより小さいサイズのフラップは、組織を共に引っ張る張力を提供する。直径Dが直径Xと同じである場合、組織の弛緩は、概ね、くぼみや他の好ましくない特徴を生じ、その結果、劣った美容的結果をもたらす。
図6cに示されているパンチは、1回の工程で遷移部322及び空隙318の余分な組織を除去し、これにより、既存の並進フラップ手技で見られる「縫合端皮膚変形」を防止するために通常行われる、メスによる追加の切断の必要性を排除する。さらに、パンチ300のすべての交差点が滑らかに湾曲している性質により、一般的に鋭い角で発生する皮膚壊死を防止し、いくつかの実施形態は、平坦な細い線の瘢痕をもたらす皮膚応力を分散させる。これは、良好な美容的結果を提供するのに役立つ。
カッタ306及び312の形状は、並進フラップ手技で古典的に使用される要素を形成する。しかし、鋭角及び組織壊死も解消する。いくつかの実施形態では、パンチ300は、主直径が35mm以上の組織の摘出、及び任意の解剖学的部位の10mm〜15mmを超える組織の摘出、並びに顔面、又は脚及び足の6mm以上の病変の抽出に適している。さらに、パンチ300で作成した切断形状は、メスでは滑らかな湾曲遷移ができないため、メスの刃を用いて作成できない。創傷の形状は、見苦しいグラフトではなく、正確な装着及び形状を有する皮膚フラップタイプの閉鎖を可能にし、縫合後の創傷縁部の正確なきれいさ、しわ、くぼみ、結節のない近置を確実にする。カッタ306及び312は、メスが使用されるときに発生する、鋭角での切除における虚血組織の危険性を回避する。代わりに、パンチ300は、滑らかな丸みを帯びた小径の遷移を提供し、さもなければ壊死に陥り、縫合時、通常は端部で切除されるべき余分な組織を除去する皮膚を摘出する。結果として生じる「S」形状は皮膚応力及び肥大性瘢痕を減少する。それは、張力及び遅延分離の危険性のない「細い線」の良好な治癒を生成する。いくつかの実施形態では、パンチ300を使用すると、見苦しい瘢痕の原因となる皮膚の変形をもたらさず、これは改善された美容的結果を提供する。湾曲した瘢痕は、直線の瘢痕よりも視覚的に目立たず、それ故好ましい。この改善された創傷の形状は、メス又は円形パンチでは正確には達成され得ない。パンチ処置の利便性、スピード、精度、及び術者の信頼性は維持されつつ、美容的及び臨床的結果が非常に優れている。
図6a〜図6cのすべての実施形態は、カムローブカッタ306の右側から延在する湾曲したカッタ312を示している。しかし、いくつかの実施形態では、湾曲したカッタ312は、カムローブカッタ306の左側から延在する。「左側」パンチから生じる「S」カットラインは、図7に示すカットラインに対して鏡像になるであろう。組織の種類によって、左側パンチか右側パンチのどちらが必要かを決定することができる。
本明細書に記載される様々なパンチは、すべて「一回使用専用」、つまり、使い捨てである。このようなパンチは、一般に、無菌パッケージで提供される。これらの実施形態では、ハンドルは、一般に、中間等級のプラスチックから形成され、様々な刃先及び刃は、ステンレス鋼から形成される。使い捨てパンチは、一般に、パンチを含む無菌パッケージで提供される。しかし、いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるパンチは使い捨てでなくてもよいが、これは、潜在的な交差感染のために一般的に推奨されない。これらの実施形態では、パンチは、ガス滅菌、液体滅菌及びオートクレーブ滅菌などの典型的な
技術によって滅菌可能なステンレス鋼、炭素繊維などの材料から作られる。
多くの修正が、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく行われ得ることは、本開示の当業者には理解されよう。
以下の特許請求の範囲及び前述の説明において、文脈が明示的な言語又は必要な暗示により、他の方法を必要とする場合を除き、用語「備える」、又は、「備える」あるいは「備えている」などの変形は、包括的な意味で使用される。つまり、記載された特徴の存在を特定するために使用されるが、様々な実施形態における更なる特徴の存在又は追加を排除するために使用されるものではない。
本開示の実施形態では、第1の切断領域は、その最も広い点で約6mm〜約40mmの範囲の直径を有することができる。第1及び/又は第2の切断領域は、金属、複合材料、プラスチック、及びそれらの任意の組み合わせなどの、刃先を提供することができる任意の医療用グレード又はその他の材料から形成され得る。第1及び第2の切断領域は、面取りされている、及び/又はマイクロセレーションを有してもよい。これは、切断領域の鋭さを改善し、病変部が組織から除去されるときに、きれいな切除を確実にするのに役立つ可能性がある。
代替的な断面形状が図3dに示されている。ローブ108などの図3aの実施形態からのいくつかの特徴は、明確にするために、図3dから省略されている。主切断領域106cは、壁105cによって画定されるほぼ一定の半径を有する。壁105cは、主切断領域106cの外周を画定する。ローブ110cが主切断領域106cから延在する場合、主切断領域106cの仮想外周は破線101で示されている。ローブ110cの中心は、点178として示されている。点178は、外周101の外側に、ローブ110cの直径Dの約20%〜約40%、例えば約30%の距離D(つまり、Dは約0.3×D)で配置される。図3dの実施形態では、主切断領域106cは、3mm〜8mmの範囲の直径を有し、ローブ110cは、主切断領域106cの直径の約0.25倍〜約0.45倍、例えば0.375倍の範囲の直径を有する。
図5a及び図5bは、パンチの別の実施形態を示す。パンチ200は、主切断チューブ206の形態の主切断領域と、三日月形切刃208及び210の形態の第2及び第3の切断領域とを有する。切刃208及び210は、主切断チューブ206の周囲に直径方向に互いに対向して配置される。三日月形切刃208及び210は、部分的に基部204内に
埋め込まれる。主切断チューブ206は、基部204に完全に埋め込まれる。主切断チューブ206と三日月形切刃208及び210とは、接続点212を形成するように共に溶接される。いくつかの実施形態では、接着剤及び/又は締結具が、主切断チューブ206と三日月形切刃208及び210とを接続するために使用される。
従来技術のパンチと比較して、図1〜図5に記載のパンチの実施形態は、より短い切開長、例えば1:1.6の比通常の1:3〜4よりもかなり短い)を可能にすることができ、これは、創傷の長さに沿った縫合/接着剤による基底層及び真皮層の正確な近置により、25mmまでの直径に対する創傷縁部の正確できれいな、しわやくぼみのない近置を可能にする。実施形態により、著しく減少した弾性張力が正しく定置され、遅延分離の危険性のない「細い線」の良好な治癒をもたらすことができる。概ね皮膚の変形はなく、また見苦しい瘢痕もなく、改善された美容的結果をもたらすことができる。従来の外科教育では、長円形の切除(病変の主な直径の3〜4倍にマージンを加えたもの)を指示するが、本明細書に記載されるパンチは、1.6倍の創傷の長さを提供し、創傷管理、治癒及び残留瘢痕のすべての側面を著しく低減させる。開示されたパンチ処置の1つ又は複数の実施形態の利便性、スピード、精度、及び術者の信頼性が維持されつつ、美容的及び臨床的結果は劇的に改善される。本開示の実施形態により、病変除去中の時間だけではなく、かなり患者転帰の時間も節約することができる。
パンチ300の断面形状の別の実施形態が、図6cに示されている。カムローブカッタ306は、主直径X及び長さYを有していた。長さYは直径Xの約1.5〜2.0倍である。球状端308は、直径Xが距離X’の約95%であるやや楕円形の形状である。図6は単に例示であり、縮尺通り描かれていないことに注意されたい。尖端部310は、半径rを有する曲線によって画定される。側壁307は、湾曲していても又は直線であってもよい。図6cの実施形態では、側壁307は直線であり、尖端部310から接線方向に延在するが、すべての実施形態において、側壁307は、尖端部310から接線方向に延在する必要はない。球状端308と湾曲したカッタ312との間の接続点は、遷移曲線322によって画定される。遷移曲線322は、半径rによって画定される。湾曲したカッタ312は、直径Xの約70%〜約100%の範囲、例えば約85%の直径Dを有する。
以下で、パンチ300を使用して組織に形成された空隙及びカットラインについて言及する。パンチ300の特徴を説明するために使用される参照番号が、次に、パンチ300によって組織に形成されたそれぞれの特徴を参照するために使用される。図6cに示されたパンチを使用すると、空隙303によって画定される組織に空隙を形成する。これらの
実施形態では、カムローブカッタ312によって形成される組織フラップは、例えばメスを用いてさらに切除されて、皮膚を下層組織から分離できるが、これはすべての実施形態で必要とされるものではない。また、組織の別の空隙も空隙318によって画定される。組織がパンチ300で切除されると、空隙303及び318が形成され、領域303及び318の組織が廃棄、つまり、組織から除去される。治療手技の場合、廃棄された組織は病理検査に提出される。空隙303及び318が組織内に形成され、所望により皮膚が組織フラップ、例えば側壁307の下層組織から切り離されると、空隙の側面は、頂点312aが頂点308aの近位に位置する配置に縫合されるように、空隙303を閉じるために共に縫合される。同時に、側壁319に沿って頂点324から終端部320まで延在する側面が、空隙318を閉じるように側壁317に縫合される。結果として生じる単一の途切れないカットライン340は、図7に示すように、「S」形状に類似する。図7は、パンチ300の特徴がどのように「S」形状をもたらすかを示す。例えば、共に縫合された側壁307は、カットライン部分307aを形成する。頂点312aを頂点308aの近傍で縫合することによって、湾曲したカットライン部分308bを形成し、側壁319に沿って頂点324から終端部320まで延在する側壁を側壁317に縫合することにより、カットライン部分317aが形成される。第2の湾曲したカットライン部分322aは、遷移曲線322により、終端部320に形成される。単一の途切れないカットラインは、尖端部310によって形成される終端部310aと、頂点324によって形成される終端部324aとを有する。
湾曲したカッタ312が直径Xの約85%の直径Dを有することにより、湾曲したカッタ312によって切断されたフラップが縫合され、カットライン部分307a及び308aを形成するとき、空隙303に対してより小さいサイズのフラップは、組織を共に引っ張る張力を提供する。直径Dが直径Xと同じである場合、組織の弛緩は、概ね、くぼみや他の好ましくない特徴を生じ、その結果、劣った美容的結果をもたらす。
本明細書に記載される様々なパンチは、すべて「一回使用専用」、つまり、使い捨てである。このようなパンチは、一般に、無菌パッケージで提供される。これらの実施形態では、ハンドルは、一般に、医療用グレードのプラスチックから形成され、様々な刃先及び刃は、ステンレス鋼から形成される。使い捨てパンチは、一般に、パンチを含む無菌パッケージで提供される。しかし、いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるパンチは使い捨てでなくてもよいが、これは、潜在的な交差感染のために一般的に推奨されない。これらの実施形態では、パンチは、ガス滅菌、液体滅菌及びオートクレーブ滅菌などの典型的な技術によって滅菌可能なステンレス鋼、炭素繊維などの材料から作られる。

Claims (38)

  1. 第1の切断領域を画定する第1の構造と、前記第1の切断領域に接続された第2の切断領域を画定する第2の構造と、を備え、
    前記パンチが、前記パンチ使用中、前記第2の切断領域によって除去された組織の一部が、前記第1の切断領域によって除去された組織の一部の周辺の組織が共に閉じられるとき、前記第1の切断領域によって除去された組織の一部の周辺の組織のパッカリング、波紋又はくぼみを防止するように構成されている、治療用パンチ。
  2. 前記第1の切断領域が、前記第2の切断領域の第2の直径よりも大きい第1の直径を有する、請求項1に記載のパンチ。
  3. 第1の直径を有する第1の切断領域を画定する第1の構造と、
    前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する、前記第1の切断領域に接続された第2の切断領域を画定する第2の構造と、
    を備える治療用パンチ。
  4. 前記第1及び第2の切断領域が、別個の構造から形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパンチ。
  5. 前記第1及び第2の切断領域が、溶接、接着剤、埋め込み及び/又は締結具によって互いに相対的に固定される、請求項4に記載のパンチ。
  6. 前記第1及び第2の切断領域が、単一構造から形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパンチ。
  7. 前記単一構造が、前記構造がそれ自体と交差するように互いに係合する相補的なスロットを有し、前記交差が前記第1の切断領域を前記第2の切断領域から区切る、請求項6に記載のパンチ。
  8. 前記単一構造が、連続的かつ途切れない壁として延在し、前記第1及び第2の切断領域を形成し、前記第2の切断領域が、前記第2の切断領域によって画定される内部容積が前記第1の切断領域によって画定される内部容積内に延在するように、前記第1の切断領域から延在するローブとして形成される、請求項6に記載のパンチ。
  9. 前記第1の切断領域と前記第2の切断領域とを接続する壁部であって、前記壁が、前記第1の切断領域から延在し、前記直線壁に沿って延在する仮想線が、第2の切断領域の中心と前記第2の切断領域を形成する前記壁との間の点で交差する点で、前記第2の切断領域に接続する、壁部をさらに備える、請求項8に記載のパンチ。
  10. 前記第1の切断領域が、約3mm〜約8mmの範囲の直径を有し、前記第2の切断領域が、前記第1の切断領域の前記直径の約25%〜約45%の範囲の直径を有する、請求項9に記載のパンチ。
  11. 前記第1の切断領域及び第2の切断領域が、前記第2の切断領域の中心が、前記第2の直径の約20%〜約40%の距離で前記第1の切断領域の外周を画定する仮想線の外側に配置されるように接続される、請求項2〜8のいずれか一項に記載のパンチ。
  12. 前記第1の切断領域が、約9mm〜約15mmの範囲の直径を有し、前記第2の切断領域が、前記第1の切断領域の前記直径の約25%〜約45%の直径を有する、請求項11
    に記載のパンチ。
  13. 前記第1の切断領域が、概ね円形又は卵形の形状を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のパンチ。
  14. 前記第2の切断領域が、概ね円形、卵形又は三日月形の形状を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパンチ。
  15. 前記第1の切断領域に接続された第3の切断領域をさらに備える、請求項1〜14のいずれか一項に記載のパンチ。
  16. 前記第2及び第3の切断領域が、前記第1の切断領域の対向する側に配置される、請求項15に記載のパンチ。
  17. 前記第3の切断領域が、前記第2の切断領域と同じ形状を有し、前記第2の切断領域と前記同じ材料から作られる、請求項15又は16に記載のパンチ。
  18. 組織片に空隙を形成するための第1の切断領域を画定する第1の構造と、
    前記空隙に関連するフラップを切断するための第2の切断領域を画定する第2の構造であって、前記第2の構造が前記第1の構造に接続されている、第2の構造と、
    を備え、
    前記第2の切断領域が、前記空隙の縁部が共に閉じられるとき、前記フラップが前記空隙を覆うために横方向に転置可能であるように、前記第1の切断領域に相対的に成形、かつ配置される、
    治療用パンチ。
  19. 組織の一部を除去するための第1の刃先を有する半径方向に非対称な円筒によって画定される第1の切断領域と、
    前記第1の切断領域から延在する第2の切断領域であって、前記第2の切断領域が、前記除去された組織の一部に隣接する前記組織の表面のフラップを切断するための刃先を有する湾曲した壁によって画定され、前記第2の領域の前記湾曲した壁が、前記第1の切断領域の壁の一部の湾曲した形状と同様である湾曲した形状を有する、第2の切断領域と、
    を備える、治療用生検パンチ。
  20. 前記半径方向に非対称な円筒が、前記第1の刃先を形成する上縁を有する壁であって、前記壁が、第1の半径によって画定される第1の曲線部と、第2の半径によって画定される第2の曲線部とを有し、前記第1の曲線部及び第2の曲線部が、実質的に直線状の壁セグメントによって接続され、前記第1の半径が前記第2の半径よりも大きい、壁を備える、請求項19に記載のパンチ。
  21. 前記湾曲した壁が、前記第1の曲線部の近傍で前記半径方向に非対称な円筒に取り付けられている、請求項20に記載のパンチ。
  22. 前記湾曲した壁が、前記半径方向に非対称な円筒の前記第1の曲線部の前記第1の半径より小さい半径を有する、請求項20又は21に記載のパンチ。
  23. 前記第2の切断領域が、湾曲した遷移によって前記第1の切断領域に接続される、請求項19〜22のいずれか一項に記載のパンチ。
  24. 前記湾曲した壁が、前記第2の切断領域の終端部を画定する直線壁部分を有する、請求
    項19〜23のいずれか一項に記載のパンチ。
  25. 前記第2の切断領域が、前記第2の切断領域の前記湾曲した壁の頂点に配置された補助的な切断領域をさらに備える、請求項18〜24のいずれか一項に記載のパンチ。
  26. 前記第1の切断領域が、その最も広い点で約6mm〜約35mmの範囲の直径を有する、請求項18〜25のいずれか一項に記載のパンチ。
  27. 少なくとも前記第1の切断領域に接続された基部をさらに備え、前記基部がハンドルをさらに備える、請求項1〜26のいずれか一項に記載のパンチ。
  28. 前記第2の切断領域も前記基部に接続される、請求項27に記載のパンチ。
  29. 前記基部が、前記パンチが組織に挿入可能な最大挿入深さを規定するリミットストップとして機能するフランジをさらに備える、請求項27又は28に記載のパンチ。
  30. 前記第1及び第2の切断領域が医療用金属から作られる、請求項1〜29のいずれか一項に記載のパンチ。
  31. 前記第1及び第2の切断領域が、面取りされている、及び/又はマイクロセレーションを有する、請求項1〜30のいずれか一項に記載のパンチ。
  32. 請求項1〜31のいずれか一項に記載の前記パンチを含む無菌パッケージ。
  33. 生検パンチを製造する方法であって、
    第1の切断領域を画定する第1の構造を、前記パンチの基部に固定すること、
    第2の切断領域を画定する第2の構造を前記第1の切断領域に保持すること、
    を含む、生検パンチを製造する方法。
  34. 前記第2の構造が、前記第1の構造を前記基部に固定する前に、前記第1の構造に保持される、請求項33に記載の方法。
  35. 前記第2の構造が、前記第2の構造を形成するように前記第1の構造にローブを形成することによって、前記第1の切断領域に保持される、請求項33又は34に記載の方法。
  36. 前記第2の構造を前記基部に固定することをさらに含む、請求項33〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 第3の構造を前記第1の構造に保持することをさらに含む、請求項33〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 請求項33〜37のいずれか一項に記載の方法によって形成される生検パンチ。
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