JP2022500972A - ラテラルバルク音波フィルタ - Google Patents

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Abstract

音波フィルタ装置が開示されている。この装置は、圧電層、圧電層の上面に配置され、かつ互いから物理的に離間した入力電極及び出力電極、並びに、圧電層の底面に接続された上面を有する対電極を含む。入出力電極各々は、基部と、基部から延在する少なくとも1つの延長部を含む。入力電極の少なくとも1つの延長部は、出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部に沿って略反対方向に延在し、かつ、出力電極の少なくとも1つの隣接する延長部からのギャップ幅によって離間される。いくつかの実施形態では、入力電極または出力電極の少なくとも1つの延長部は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで変化する幅を有する。

Description

この仕様は、薄膜高周波音響波フィルタに関する。
マイクロ音響技術及び薄膜技術に基づく、共振器やフィルタ等の無線周波数(「RF」)部品、携帯電話、無線ネットワーク、衛星測位などの無線アプリケーションに広く使用されている。集中素子、セラミック、及び電磁対応物を上回るそれらの利点には、小型で大量生産性が可能であることが含まれる。
本願では、ラテラルバルク音波(「LBAW」)フィルタの技術について説明する。本明細書において、LBAWフィルタは、2対の電極の間に挟まれた圧電層から形成された入力及び出力共振器を含む。LBAWフィルタは、2対の電極の間に挟まれた圧電層から形成される。各対の1つの電極は、圧電層の上面に配置され、LBAWの入力または出力を形成する。入力電極と出力電極はギャップを開けて離間されている。各対は、圧電層の底面に配置された対電極を有する。入力共振器の圧電層に交流電圧を印加することにより、入力電極の下の圧電層に機械的共振が形成される。圧電層の厚さと電極間のギャップは、この機械的共振がギャップを越えて出力共振器に結合されるように設計され得る。このような結合が発生する周波数範囲によって、LBAWフィルタの達成可能なバンド幅(または通過帯域の幅)が決まる。
一般的に、本明細書に記載される主題の1つの革新的な態様は、圧電層、圧電層の上面に配置され、かつ互いから物理的に離間した入力電極及び出力電極、並びに、圧電層の底面に接続された上面を有する対電極を含む音波フィルタデバイスで実施され得る。入出力電極各々は、基部と、基部から延在する少なくとも1つの延長部を含む。入力電極の少なくとも1つの延長部は、出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部に沿って略反対方向に延在し、かつ、出力電極の少なくとも1つの隣接する延長部からのギャップ幅によって離間される。圧電体層の厚さと、隣接する入出力電極の延長部間のギャップ幅により、入力電極と対電極との間に高周波電圧の印加が、電圧層内に対称及び非対称音響厚さ延長可能な共振モードを作成させる。入力電極または出力電極の少なくとも1つの延長部は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで変化する幅を有する。
前述の及び他の実施形態はそれぞれ、任意選択で、以下の特徴のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて含み得る。
延長部の第1の端部は対応する電極の基部の近位にあり得、かつ、延長部の第2の端部は対応する電極の基部から遠位にあり得る。入力または出力電極の一方の少なくとも一つの延長部は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで減少する幅を有し得る。いくつかの例では、入力電極または出力電極の他方の少なくとも1つの延長部は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで増加する幅を有する。入力電極の少なくとも1つの延長部は、入力電極の延長部の第1の端部から第2の端部まで幅が増加し得、かつ、出力電極の少なくとも1つの延長部は、出力電極の少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで減少する。入力または出力電極の一方の少なくとも1つの延長部は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで増加する幅を有し得る。
いくつかの実施形態では、延長部間のギャップ幅は一定である。いくつかの実施形態では、入力電極または出力電極の少なくとも1つの延長部の幅は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで連続的に変化する。
いくつかの実施形態では、入力電極及び出力電極はそれぞれ、互いにかみ合った延長部を備えるコーム構造を有する。いくつかの例では、入力電極及び出力電極は少なくとも10個の延長部を有する。
音波フィルタは、対電極の底面と接触するブラッグ反射器をさらに含み得る。
いくつかの実施形態では、圧電層の厚さは少なくとも0.5μmである。各延長部の幅は、少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで20%〜250%増加し得る。各延長部の幅は、第1の端部から第2の端部まで25%〜100%増加し得る。いくつかの実施形態では、各延長部の幅は、第1の端部から第2の端部まで4μm〜5μm増加する。
音波フィルタは、横方向に結合されたバルク音響波フィルタであり得る。
本明細書に記載される主題の1つの革新的な態様は、圧電層、圧電層の上面に配置され、かつ互いから物理的に離間した入力電極及び出力電極、並びに、圧電層の底面に接続された上面を有する対電極を含む音波フィルタデバイスで実施され得る。入出力電極各々は、基部と、基部から延在する少なくとも1つの延長部を含む。入力電極の少なくとも1つの延長部は、出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部に沿って略反対方向に延在し、かつ、出力電極の少なくとも1つの隣接する延長部からのギャップ幅によって離間される。圧電体層の厚さと、隣接する入出力電極の延長部間のギャップ幅により、入力電極と対電極との間に高周波電圧の印加が、電圧層内に対称及び非対称音響厚さ延長可能な共振モードを作成させる。入力電極と出力電極の隣接する延長部の間のギャップ幅は、入力電極の基部と出力電極の基部との間で変化する。
前述の及び他の実施形態はそれぞれ、任意選択で、以下の特徴のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて含み得る。
いくつかの実施形態では、入力電極及び出力電極の隣接する延長部間のギャップ幅は、入力電極の基部と出力電極の基部との間で増加する。いくつかの例では、入力電極及び出力電極の隣接する延長部間のギャップ幅は2μm〜3μm増加する。
いくつかの実施形態では、入力電極及び出力電極の隣接する延長部間のギャップ幅は、入力電極の基部と出力電極の基部との間で減少する。
入力電極及び出力電極はそれぞれ、互いにかみ合った延長部を備えたコーム構造を有し得る。
本明細書で説明される主題は、特定の実施形態に実装され得、これにより、以下の利点の一つ以上を実現する。本明細書に記載のLBAWフィルタは、垂直に2つ積み重ねられたバルク音波(BAW)結合共振器フィルタと比較して、単一の圧電層のみを使用するため、製造がより簡単であり得る。LBAWフィルタは、IDT電極の寸法よりも圧電層の厚さによって動作が決定されるため、弾性表面波(SAW)フィルタとしてより高い周波数で作動し得る。いくつかの実施形態では、LBAWフィルタはまた、BAWフィルタよりも広いバンド幅を達成し得る。LBAWフィルタは、BAWで使用される複数(10に近い使用)のリソグラフィ工程と比較して、単一のリソグラフィパターニング工程とフィルタとして実行し得、SAWに必要な反射器なしで、従ってより小さなサイズ作動し得る。
いくつかの実施形態では、LBAWフィルタは、側波帯を抑制するように設計され得る。いくつかの実施形態では、LBAWフィルタは、通過帯域のリップルを低減するように設計され得る。
本願の主題の1つまたは複数の実施形態の詳細が、添付の図面及び以下の説明に記載される。主題の他の特徴、態様、及び利点は、説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
強固に固定されたLBAWフィルタの概略斜視図である。 自立型LBAWフィルタの概略斜視図である。 IDT電極構造の概略平面図である。 LBAWピエゾ層におけるあるタイプの伝搬プレート波モードの概略図である。 LBAWピエゾ層における別のタイプの伝搬プレート波モードの概略図である。 例示的なLBAWの分散曲線である。 LBAWにおける2つの共振モードの概略図である。 周波数の関数としてのLBAWの例示的な送信応答である。 周波数の関数としてのLBAWの実例となる透過曲線である。 複数の電極延長部の下で形成された異なる音響モードの概略図である。 例示的なLBAWの挿入損失対周波数の例示的なプロットである。 テーパーが付いた延長部を備えた扇形のLBAW電極の断面の概略上面図である。 テーパーが付いた延長部を備えた扇形のLBAW電極の概略上面図である。 テーパーが付いたギャップ幅を有する扇形のLBAW電極の断面の概略上面図である。 テーパーが付いたギャップ幅を有する扇形のLBAW電極の概略上面図である。 一定の幅及びギャップの電極延長部を有する2つのLBAWフィルタの挿入損失対周波数のプロットである。 図10Aのフィルタの組み合わせについての挿入損失対周波数のプロットである。 一定の幅及びギャップの電極延長部を備えたLBAWの性能を、テーパーが付いた延長部を備えた扇形電極を備えたLBAWと比較した挿入損失対周波数のプロットである。 一定の幅及びギャップの電極延長部を備えたLBAWフィルタの性能を、扇形電極を備えたLBAWと比較した挿入損失対周波数のプロットである。
異なる図面における同様の符号は、同様の要素を示めす。
図1A及び図1Cは、互いにかみ合った形状(「インターデジタル変換器」または「IDT」LBAWとも呼ばれる)を有する入力電極150及び出力電極170を備えたLBAWフィルタ(または共振器)100の例を示す。LBAWフィルタ100は、厚さdを有する圧電(「ピエゾ」)層110、ピエゾ層の上面に配置されたIDT電極構造102、及び、ピエゾ層の底面に配置された下部対電極120を含む。IDT電極構造(「IDT」)102は、導電性材料、例えば、金属またはポリシリコンの2つのコーム状の電極150及び170を含む。IDT電極150及び170は、それぞれ、「コーム」の「歯」または「指」を形成する平行延長部150a及び170aを有する。電極150及び対電極120は、圧電層110を有する入力共振器を形成する。電極170及び対電極120は、圧電層110を有する出力共振器を形成する。
音響振動は、入力ポート160でIDT電極150と底部対電極120との間に振動(または交流)入力電圧を印加することによってピエゾ層110に生成される。印加電圧は、圧電効果を介して機械的(例えば、音響)振動に変換される。共振条件下(例えば、特定の音響共鳴モードでは、以下でさらに詳述する)で、この振動は、入力電極150の下に定在波を生成し、ギャップ領域190にエバネッセント波(指数関数的に減衰する振幅を有する)を生成することができる。震動周波数及びギャップ幅Gの適切な選択で、定在波は、エバネッセント波によって、電極150の下のピエゾ領域から電極170の下のピエゾ領域までギャップ190を横切って機械的に結合され、電極170の下のピエゾ層110に同様の定在波を生成することができる。電極170の下の定在波は、逆圧電効果を介して、出力ポート180で同じ周波数の出力信号電圧をもたらす。この結合が強力な圧電結合との機械的共振で発生する周波数範囲は、LBAWフィルタ100の通過帯域(またはバンド幅)を形成する。いくつかの例では、周波数範囲は1.8〜1.95GHzである。以下でさらに説明するように、LBAW100の様々な層の厚さ及び形状、並びにギャップを調整して、フィルタのRF応答と通過帯域を変更できる。
反射構造130は、ピエゾ層110の振動を下にある基板140から隔離し、音響漏れを防ぐのに役立ち得る。反射構造は、薄い層の積層体、例えば、高音響インピーダンス(「Zac」)材料層が交互に配置されたブラッグ反射器であり得る。これらの層の厚さは、LBAWフィルタの通過帯域がある周波数とその近くの周波数が反射してピエゾ層110に戻り、他のすべての周波数がミラーを通過するように設計され得る。
いくつかの実施形態では、LBAW100は、(図1Aに示されているように)基板140を直接覆っていないが、図1Bに示されているように、自立している。このような配置では、基板140及びミラー130は、エアギャップによって置き換えられ、LBAW100が製造される領域を越えて横方向に延在するピエゾの部分は、基板140によって支持されている。
いくつかの実施形態では、図1Cに示されるように、延長部150a及び170aは長方形であり、幅W、長さLを有し、ギャップ幅Gによってギャップが空けられている。各電極150及び170は、それぞれ1つまたは複数の延長部150a及び170aを有する。電極延長の総数はKとして指定される。
図1Cは、同じ形状及びギャップGの平行な延長部150a/170aを備えた長方形のインターデジタル電極150/170を示しており、他の電極形状も企図されている。設計上の考慮事項には、電極間のギャップ、電極の長さ、存在する場合はその数、及び、電極延長部の形状が含まれます。ギャップは、入力電極と出力電極間の結合を制御するために使用され得る。電極が長くなると、結合が増える可能性もある。延長部の数Kは、電極によって占められる面積を節約しながら、バンド幅を制御するため、かつ/または、結合を増加させるために使用され得る。いくつかの実施形態では、電極は、2つ以上の延長部(例えば、K≧2)を備えた長方形のストリップから構成される。例えば、各延長部は長方形のストリップにすることができる。いくつかの実施形態では、電極は、共通の軸を有する同心円または螺旋である。
圧電層110は、様々な圧電材料から形成され得る。例示的な材料は、ZnOを、AlNから、挙げたCdS、PZT、のLiNbO、のLiTaO、石英、KNN、BST、GaN、Sc、合金AlN、或いは、ドープされた又は添加元素と合金化された前述の材料を含む。ドーピングは、圧電層110の電気機械的特性を改善または調整するために使用され得る。以下にさらに詳述するように、圧電層の厚さdが、LBAWフィルタの所望のバンド幅の周波数付近の厚さ延長モードが圧電層内に生成されるように選択される。いくつかの実施形態では、圧電層の厚さdは、λの50%〜20%であり、または、45%〜30%であり、λは厚さ方向における圧電振動の波長である。いくつかの実施形態では、dは1500nm〜2500nm、または1800nm〜2200nmである。
薄膜IDT102は、様々な材料から構成され得る。いくつかの実施形態では、IDT電極150及び170は金属である。例えば、電極材料は、Al、Mo、Pt、Cu、Au、AG、Ti、W、Ir、Ru、または金属の多層及び/または追加の材料、例えば、AlSi、AlSiCu、ポリシリコンなどがドープされた金属を含み得る。ドーピングは、IDTの電気的または機械的特性を改善または調整するために使用され得る。
図1Aは、単一の共通対電極120を示し、フィルタ100は、入力及び出力共振器のための別個の電極を含み得る。対電極極(例えば、電極120)には様々な材料が適している。例えば、電極は、Al、Mo、Pt、Cu、Au、AG、Ti、W、Ir、Ruなどの金属、または金属の多層及び/または追加の材料、例えば、AlSi、AlSiCuなどがドープされた金属を含み得る。ドーピングは、IDTの電気的または機械的特性を改善または調整するために使用され得る。例えば、電極は、Ti+Mo、Ti+W、AlN+Mo、またはAl+Wであり得る。電極は多層にされ得る。電極は、電極の下に堆積された特別な薄いシード層を有し得る。
反射構造130は、異なる材料の交互の層から構成され得る。例えば、反射構造130は、タングステン(W)、SiO、シリコン(Si)、及び炭素(C)のうちの2つの交互の層を含み得る。例えば、高音響インピーダンスの層は、W、Moの、IR、のAl、ダイヤモンド、PtやAlN、Siを含む。低音響インピーダンスの層は、SiO、ガラス、Al、Ti、C、ポリマー、または多孔質材料を含み得る。Siの層は、中間の音響インピーダンスを提供します。SiまたはSiOまたはガラス、サファイア、石英などの様々な材料が基板140に適している。基板140の材料は、高い電気抵抗率を有し得る。基板は、携帯電話プラットフォームへの統合など、RFアプリケーションに適した厚さを有し得る。例えば、基板は、500ミクロン未満、または200ミクロン未満の厚さを有し得る。例えば、Siウエハは、675の厚さで購入することができ、例えばモバイル・プラットフォームのための所望のデバイス厚に達成するまで薄くされ得る。
LBAW100の音響応答のモデリングは、構造の個々の要素の設計パラメータを調整して、目的のバンドパス特性を実現する方法に関するガイダンスを提供し得る。例えば、LBAW100は、特定の周波数で共振モードを持つように設計され得る。一般的に、様々なLBAW100コンポーネントの形状を選択して、様々な音響特性を実現できる。LBAW100の特性は、これらのジオメトリの組み合わせに依存し得、互いに独立していない場合がある。
圧電層110では、異なるバルク音響振動モードにより、(例えば、ポート160での)入力電圧の異なる励起周波数fで発生する可能性がある。ピエゾ層110の音響振動は、ラム波(またはプレート波)として横方向に伝播することができ、粒子運動は、波の伝播方向及びプレート法線(例えば、図1Aのz軸)を含む平面で起こる。このような2つのモードが図2A及び図2Bに示されている。図2Aを参照すると、厚さ延長(TEまたは長軸)バルクモード200は、伝播方向(z方向)に垂直な粒子変位210を有する。図2Bを参照すると、二次厚さ剪断(TS2)バルクモード220は、伝播方向(y方向)に平行な粒子変位230を有する。両方のモードにとって、厚さ方向の共振が発生し得る最低周波数が、圧電層110の厚さdが半波長λの整数倍に等しい(電極150/170の厚さに関係なく)とき、言い換えると、
Figure 2022500972
ここで、Nは共振の次数を示す整数である。TE1モードでは、
Figure 2022500972
である。以下でさらに説明するように、電極の幅W及び電極間のギャップGは、特定の横方向波長λ||を有するTE1モードの定在波が形成され、ギャップGを横切ってこれらのエバネセントテールを介して結合し、2つの機械的共振モードを生成するように設計され得る。
LBAW共振器100の音響特性は、分散曲線で説明することができる。図3を参照すると、LBAW100の例示的な分散曲線が、振動の横方向波数k||を示し、ここで、周波数fの関数として
Figure 2022500972
である。複合圧電体層の厚さDと電極の厚さ150または170が、バルク振動の半波長λ/2、を含む、一次縦(厚さ延長、TE1)振動モードと、バルク振動が厚さ方向(図2Bのz軸)に垂直であり、かつ、略1つの音響波長λが複合圧電体層の厚さDと電極の厚さ150または170に含まれている、二次厚さ剪断(TS2)モードと、が図に示されている。TE1モードは、各分散曲線のより濃い部分であり、TS2モードは、各分散曲線のより薄い部分である。上の曲線(「電極なし」)は、ギャップ190の下の圧電層の分散特性を表す。下の曲線(「電極」)は、アクティブ領域としても知られる電極150/170の下の圧電層の分散特性を示す。より具体的には、「電極」曲線がk=0と交わるところで、TE1のモードは、電極150または170と電圧層を合わせた厚さに含まれる約λ/2を有する。これは、波がブラッグ反射器内に延在し得るために「約」になる。「電極なし」曲線のk=0の線との交点は、約λ/2が下の電極のみとピエゾ層とを合わせた厚さに含まれるところのモードを示す。TE1モードが増加する周波数fと共に増加するk||を有する、この分散のタイプは、タイプ1と称される。交点k||=0における電極と電極なしの周波数の違いが、フィルタの達成可能なバンド幅の厳しい制限を決定した。ギャップ幅G、電極幅W、及び、延長部数Kを使用して、分散差によって設定された制限内で結合強度を変化させることができる。
いくつかの実施形態では、LBAW100は、タイプ1の分散を生成するように設計され得る。例えば、タイプ1の分散が起こり得るピエゾ層110の材料が選択され得る。例えば、ZnOが使用され得る。別の例では、音響ブラッグ反射器130の適切な設計は、タイプ1の分散を達成するのを助け得る。例えば、圧電層110に窒化アルミニウム(「AIN」)を使用することで、初めは、増加する周波数fと共にk||が減少し、次いで、増加する周波数fと共にk||が増加する(TE1とTE2とを入れ替えた図3の分散カーブで説明されるものと略似た)、非単調に振る舞う、典型的なタイプ2の分散を生成し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、反射構造130(例えば、音響ブラッグ反射器)の適切な設計により、LBAW100は、ピエゾ層100でAINを使用し、それでもタイプ1の分散を達成することができる。例えば、Fattinger他の「Optimization of acoustic dispersion for high performance thin film BAW resonators」、Proc.IEEE International Ultrasonics Symposium、2005、pp.1175−1178を参照してください。
図3では、k||の正の値が実波数(伝搬波)を示し、k||の負の値が虚数(エバネッセント波)に相当する。共振が発生するためには、音響エネルギーがLBAW共振器構造の内部に閉じ込められている必要がある。厚さ(z軸)方向では、(反射構造130を使用して)基板からの離間をエネルギートラップに使用し得る。横方向では、エバネッセント波が電極領域の外側(例えば、「電極なし」の曲線上)に形成されると、エネルギートラップを発生し得る。LBAWの2つの共振器(例えば、電極150/170と120)間の共振結合を取得するために、TE1モードの定在波がピエゾ層のアクティブ領域(電極の下)に形成され、エバネッセント波が「電極なし」領域に形成される。言い換えると、k||は、TE1の「電極」曲線では正であり、TE1の「電極なし」曲線では負である。図3によると、これは、「トラッピング範囲」とラベル付けされた周波数範囲で発生する。タイプ1の分散では、エネルギートラッピングをより簡単に実現できる。理論に縛られることを望むことなく、図3の太いTE1線のように単調に増加する分散曲線を使用します。図3に示されるように、「電極」で、トラッピング範囲内の単一の周波数で、利用可能な単一の仮想波数、またはトラッピング範囲を超える単一の実波数のいずれかが存在する。前者は、TE1が電極の外側に伝搬しないことを意味し、後者は、TE1が電極の外側の伝搬波に結合して「リーク」する可能性があることを意味する。タイプ2の分散は、TE1とTS2との曲線を入れ替えた、同様の曲線で表すことができる。タイプ2の曲線が非単調であるという事実は、特定の周波数でいくつかの実際の波数が存在する可能性があることを意味する。ある周波数で複数の波数があるということは、電極の外側で伝搬波が利用され得ることを意味し、「リーク」を引き起こす可能性がある。
図4A〜4Bは、定在波共振モードとLBAWバンドギャップとの間の関係を示している。図4Aを参照すると、LBAW100の一部は、幅Wを有する2つの隣接する電極401及び402を含む(例えば、図1Aのそれぞれの電極150及び170の延長部150a及び170aに相当する)。LBAW100のバンドパス周波数応答は、構造内で生じる2つ(またはそれ以上)の横定常波の共振モード410及び420によって形成される。プレート波が隣接する電極401及び402のエッジから反射されると、横定在波の共振が発生し得る。偶数モードの共振410では、電極150及び170の両方の下のピエゾ層が同相で振動するが、奇数モード共振420では、位相は逆になる。構造の全幅が
Figure 2022500972
のモードの横方向波長λ||の半分と略等しい際に、偶数の横定在波の共振が発生し得る。幅無限小ギャップ幅Gの限界において、λevenは下から全幅に近づく。図4Aに示すように、Gが大きくなるとλevenは小さくなり、Gが大きくなるとλは大きくなる。小さなギャップ(例えば、ゼロギャップ)の場合、λevenは4Wに近づき、大きなギャップの場合にはλevenは2Wに近づく。電極の幅が
Figure 2022500972
の横方向波長λ||の半分に略等しい際に、奇数の横定在波の共振が発生し得る。
図4Bを参照すると、偶数モード410及び奇数モード420は、タイプ1の分散を有するLBAWの入力周波数fの関数としての伝送ピークとして示されている。タイプ1の分散の場合、偶数モード410は、短波長の奇数モード420よりも長波長であり、周波数が低い。モード間の周波数差430は、LBAWフィルタ100の達成可能なバンド幅を決定し、構造の音響特性と、IDT共振器102の寸法と、に依存する。音響結合強度は、偶数(対称)と及び奇数(非対称)の共振器間の(共振)周波数差の観点から定義され得る:
Figure 2022500972
ここで、FSYMM及びFasymmは、それぞれ対称及び非対称固有周波数であり、f=(fsymm+fasymm)/2が、2つのモード間の中心周波数である。
いくつかの実施形態では、各電極(例えば、150及び170)の延長部(例えば、150a及び170a)の数を増やすと、LBAWの偶数モードと奇数モードとの間の周波数差を増やすことができ、従って、バンド幅を増やすことができる。この効果は、奇数モードの横方向波長が電極構造の周期性(例えば、幅W)に依存する可能性があるのに対し、偶数モードは構造の幅全体(例えば、すべての幅WとギャップGを合計する)に依存する可能性があるという事実に起因し得る。例えば、電極延長部の総数K、電極幅がW、ギャップ幅がGの場合、波偶数モードの共振周波数での横方向の音波の長λ||は:
Figure 2022500972
に近づくか、わずかに短くなる。ただし、この構造の奇数の横方向の定在波共振は:
Figure 2022500972
に近づくか、わずかに大きくなる。さらに、または代わりに、いくつかの実施形態では、構造の
Figure 2022500972
の全幅により、構造にトラップされた最高次モードが所望の奇数モード共振になる。例えば、Kが31であり得、Wは3ミクロンであり得、及び、Gは2ミクロンであり得る。
いくつかの実施形態では、電極延長部の数Kは、2〜200であり、または10〜60である。いくつかの実施形態では、電極延長部の長さLは、50μm〜2000μmであり、または70μm〜500μmであり得る。
いくつかの実施形態では、ギャップGは、電極150及び170の下に形成される定在波のエバネッセントテールの結合を可能にするように選択される。例えば、電極延長部間のギャップGは0.1μm〜10μmであり、または2μm〜5μmであり得る。
いくつかの実施形態では、電極150及び170のトポロジーは、ギャップ幅Gが電極延長部間の十分な結合をもたらして、構造の全幅に亘って単一の偶数モード410を作成するように設計され得る。例えば、ギャップ幅Gは、エバネッセント音波の減衰長の2%〜300%であり、または10%〜100%であり得え、すなわち、所望の偶数の共振モードでのギャップにおいて、元の振幅Aの振幅
Figure 2022500972
での長さである。ギャップ幅Gを最適化され得る。ギャップを小さ過ぎる幅に減少させることは、(1)最後には、互いから偶数及び奇数モードを遠くに引き離し過ぎて通過帯域内にディップを作ることになり得、(2)奇数モードに対して減少した結合係数をもたらし得、(3)指から指への容量性フィードスルーを増加させ、帯域外減衰を不十分にし得る。
いくつかの実施形態では、ギャップ幅Gは、ピエゾ層の厚さdに関して定義され得る。例えば、Gは、dの10%〜300%になるよう、または、25%〜150%なるように設計され得る。
いくつかの実施形態では、電極延長部Wの幅は、0.1μm〜30μm、または2μm〜5μmであり得る。いくつかの実施形態では、Wは、所望の奇数モード共振周波数λoddでの横方向音波の波長λ||が得られるように設計され得る。
いくつかの実施形態では、電極幅Wは、複数の半波長が電極幅内に収まらないように設計される。例えば、Wは、所望の奇数共振モードでの横方向の音波の波長λ||よりも小さくなるように、例えば、λ||=λoddになるように設計され得る。
いくつかの実施形態では、様々なLBAW100構成要素の厚さは、様々な音響特性を達成するように選択することができ、相互に依存することができる。例えば、ピエゾ層110の厚さd(最小値及び最大値)は、最初に、動作周波数fでのピエゾ材料の音響波長(λ)に関して決定され得る。いくつかの実施形態では、他のLBAW100層の厚さ(最小及び最大)は、ピエゾ厚さdの選択に基づいて選択され得る。例えば、電極(対電極120を含む)と圧電層とを合わせた厚さは、使用されているモードの波長の約半分、例えば、厚さ延長モードの縦方向のバルク波になるように選択され得る。N=1の基本モード(第1のモード、すなわち、第1の高調波)では、より大きな結合が可能であるが、N>1モードも可能である。例えば、電極150及び170、下部電極120、並びに、反射構造130の厚さは、ピエゾ層の厚さdのパーセンテージとして定義され得る。いくつかの実施形態では、すべての厚さが選択されると、数K、幅W、および長さLなどの電極延長部150aおよび170aの形状を、LBAW100の電気インピーダンスをシステムインピーダンスに一致させるように調整することができる。理論に縛られることを望むことなく、インピーダンス整合はシステムの損失と反射を回避するのに役立つ。
いくつかの実施形態では、電極150および170の厚さは、dの1%〜30%、dの5%〜25%、または、dの3%〜15%である。
いくつかの実施形態では、下部電極120の厚さは、dの5%〜50%、dの10%〜30%、または、dの10%〜20%である。
反射構造130がブラッグ反射器であるいくつかの実施形態では、反射器の代替層は、通過帯域波長の必要な反射率が得られるように設計され得る。例えば、各層の厚さは、奇数および偶数のTE1共振モードを反映するために、厚さ方向の音響波長λの4分の1以下または4分の1より大きくすることができる。いくつかの実施形態では、ブラッグ反射器の単層は、dの15%〜80%、またはdの20%〜70%であり得る。
電極150及び170の厚さ及び材料によって決定されるIDT102の質量負荷は、電極領域のTE1モードのk||=0周波数と外部電極領域のTS2モードとの間の周波数差が小さくなるように設計され得る。特定の理論に縛られることを望むことなく、外側領域のTS2モードと電極領域のTE1モードの間の周波数差が小さい場合、トラップ範囲は大きくなる。より具体的には、外側領域のTS2モードのk||=0周波数は、電極領域のTE1カットオフ周波数の95%〜99%になり得る。外側領域のTS2と外側領域のTE1モードのk||=0周波数間の周波数差は、例えば、電極領域のTE1モードカットオフ周波数の5%〜15%、例えば6.5%〜7.5%、大きくなるように設計される。
本発明の特定の実施形態によれば、外側領域のTS2モードのk||=0周波数は、電極領域のTE1カットオフの98%以上、または98%〜99.5%、または98.9%である。同様に、電極領域TE1と外側領域TS2のk||=0周波数との間の周波数差として表される周波数距離:
Figure 2022500972
は小さく、例えば1%のオーダーにする必要がある。一例として、周波数距離は、0.2%〜2.1%、0.5%〜1.8%、0.8%〜1.5%、または例えば、1.1%であり得る。
図5は、例示的なLBAW100の挿入損失IL対周波数fの曲線を示している。曲線は、TE1波に対応するピーク510及びTS2波に対応するピーク520を有する2つの通過帯域を示している。上で説明したように、各通過帯域の幅は、それぞれのタイプの波の偶数モードと奇数モードの周波数差によって決まる。ここで、TS2モードは側波帯520a(本明細書では「TS2通過帯域」とも称される)に対応し、TE1モードは通過帯域510a(本明細書では「TE1通過帯域」とも称される)に対応する。いくつかの実施形態では、LBAW100は、TE1モードに対応するピーク510の特性を維持しながら、TS2モードに対応するピーク520を抑制するように設計されている。ピエゾ薄膜材料は厚さ方向に強い電気機械結合を持っているため、理論に縛られることを望むことなく、TE1モード動作を選択できる。言い換えると、TE1縦モード振動は、ピエゾ層110の厚さに亘って電気的励起により効率的に結合する。
いくつかの実施形態では、LBAW100は、0.5〜10GHzの間、または1〜4GHzの間のTE1モードのための通過帯域を有するように設計され得る。いくつかの例では、TE1の通過帯域は1.8〜3.7GHzである。通過帯域の制限には、設計上の考慮事項を組み込むことができる。例えば、デバイスの寸法は非常に大きくなったり小さくなったりし得る。寸法が大き過ぎると、スペースがかかりすぎて非効率になり得る。寸法が小さ過ぎると、電極が薄くて狭いために性能が低下し、抵抗と損失が発生し得る。いくつかの実施形態では、LBAW100は、中心周波数に対して0.5〜15%、例えば、中心周波数に対して10%、5%、2%、または1%のTE1の通過帯域幅510aを有するように設計され得る。いくつかの実施形態では、通過帯域での挿入損失は、−7dB〜−0.5dBまたは−5dB〜−1.5dBである。
延長部の幅または延長部の長さに沿ったそれらの間隔を変えることは、図5に示される通過帯域510aのリップルなどのLBAW通過帯域のリップルを低減するように利用され得る。これらのリップルは、IDT電極間に形成される中間スタンディングモードに一部起因している。図6は、これらのモードのいくつかの概略図であり、グレーの領域は電極の延長部を表し、曲線は、LBAWピエゾ層の延長部の下に形成される音響モードの振幅を表す。対称モード602及び非対称モード604は、通過帯域通過帯域の周波数境界を形成することができ、一方、中間モード606は、通過帯域周波数内のリップルに寄与し得る。
対照的に図7に示されるように、それらの長さに沿って変化する幅を有する延長部を使用することにより、通過帯域710ははるかに平坦である。理論に縛られることを望むことなく、延長部幅または延長部間のギャップ空間を変えると、これらの中間モードが延長部の長さに沿ってわずかに異なる周波数で発生し、通過帯域のリップル効果が減少し得る。
上で論じた様々な実施形態は、テーパーが付いた延長部(例えば、150aおよび170a)、または、テーパーが付いたギャップ幅G、或いは、両方の組み合わせで実施することができる。図8Aを参照すると、テーパーが付いた延長部(例えば、幅が一端から他端に変化する場合)を備えた互いにかみ合った電極850及び870のセクション800が示されている。電極850及び870は、互いに物理的に分離されている。図8Bを参照すると、テーパーが付いた延長部を備えた、互いにかみ合った(扇形の)コーム電極(例えば、850及び870)のフルセット820が示されている。電極850は、基部802及び基部802から延在する延長部806を有し、電極870は、基部804及び基部804から延在する延長部808を有する。入力電極850からの延長部は、ギャップ幅810に沿って、略反対方向に延在し、ギャップ幅810によって分離される。延長部806は、基部802から遠位の領域においてより小さな幅806aを有し、基部802に近位の領域においてより大きな幅806bを有する。逆に、延長部808は、基部804から遠位の領域においてより大きな幅808aを有し、基部804に近位の領域においてより小さな幅808bする。
いくつかの実施形態では、電極延長部の幅は、近位領域と遠位領域との間の延長部の長さに沿って、単調に、例えば連続的に変化する。いくつかの実施形態では、幅は、段階的に、または非線形に(例えば、放物線状に)、またはランダムに(例えば、ディザリングされ、指の長さに沿って変化が大きくなる)変化する。いくつかの実施形態では、幅は、延長部の長さに沿って増加または減少する。いくつかの実施形態では、電極の幅は、その長さに沿って10〜100%変化し得る。従って、延長部の広い方の端部は、狭い方の端部よりも10〜250%広く、例えば10〜25%、25〜50%、50〜75%、75〜100%、または、100%〜250%広くし得る。いくつかの実施形態では、電極幅は、選択されたバンドパス周波数範囲に応じて、10μm〜15μm、2μm〜7μm、3μm〜4μm、または、3.75μm〜4μmに変化し得る。
いくつかの実施形態では、ギャップ幅は、基部802から基部804まで電極間で一定のままである。いくつかの実施形態では、ギャップ幅は、0.6μm〜3μm、例えば1μmである。
図9Aを参照すると、テーパーが付いたギャップ幅を有する互いにかみ合った電極950及び970のセクション900が示されている。電極950及び970は、互いに物理的に分離されている。図9Bを参照すると、テーパーが付いたギャップ幅を備えたインターデジタルコーム電極(例えば、950および970)のフルセット920が示されている。電極950は、それぞれ幅906aを有する、基部902及び基部902から延在する延長部906を有する。電極970は、それぞれ幅908aを有する、基部904及び基部904から延在する延長部908を有する。入力電極950からの延長部は、出力電極970の隣接する延長部に沿って、略反対方向に延在し、ギャップ幅によって分離される。入力950及び出力970電極の隣接する延長部間のギャップ幅は、入力電極の基部902と出力電極の基部904との間で変化する。電極950及び970からの隣接する延長部は、基部902に近位の領域ではより大きなギャップ幅910aによって、そして基部902より遠位の領域ではより小さなギャップ幅910bによって分離されている。
テーパーが付いたギャップ幅を備えた扇形電極の場合、ギャップ幅は、一方の基部からもう一方の基部までのギャップの長さに沿って増加または減少する。いくつかの実施形態では、例えば、電極の延長部906、908がそれらの長さに沿って均一な幅を有する場合、ギャップは、2つの電極(例えば、902および904)の基部間で連続的に変化する。いくつかの実施形態では、ギャップ幅は段階的に変化する。いくつかの実施形態では、ギャップ幅は、選択されたバンドパス周波数範囲に応じて、0.5μm〜3μm、例えば、2μm〜3μm、1.25μm〜1.75μm、または0.75μm〜2μmまで変化し得る。
いくつかの実施形態では、延長部の幅は、その長さに沿って一定のままである。いくつかの実施形態では、延長部の幅は1μm〜30μm、例えば4μmである。
ギャップ幅G及び延長部の幅Wの両方が変化する実施形態では、G/W比は0.25〜5の間である。
延長部の幅または延長部間のギャップの幅をそれぞれギャップまたは延長部の長さに沿って変化させることは、LBAWフィルタの音響特性を選択することに利用され得る(例えば、それらの長さに沿って均一な幅の両方の延長部およびギャップを有するフィルタに対して音響特性を変更する)。例えば、インターデジタル電極は、TS2側波帯、または所望のLBAW通過帯域周波数に分類されない他の寄生TS1側波帯を抑制するように設計され得る。
特定の理論に縛られることを望むことなく、延長部の幅またはその長さに沿った間隔が異なる互いにかみ合った電極を使用することは、一定であるが異なる延長部の幅及び間隔を有する一連の並列接続されたLBAWフィルタを有することと音響的に類似し得る。そのため、この理論上の一連の異なるLBAWフィルタは、異なる周波数でTS2側波帯を持つように選択できる。従って、LBAWフィルタが並列に接続されている場合(扇形のLBAW電極の効果をシミュレート)、TS2側波帯はこれらの周波数間で平均化(または「スミアアウト」)し、TS2帯域は一般的に抑制される。TE1通過帯域への影響は、電極の形状による影響が少ない広帯域であるために弱くなる。同様の方法を使用して、寄生TS1バンドを抑制することができる。いくつかの実施形態では、TS2側波帯は一般的にLBAWフィルタの通過帯域に近い周波数でより高い挿入損失を導入するので、TS2側波帯抑制はTS1側波帯抑制よりも優先される。
概念の実証が、図10A及び図10Bに示されている。図10Aは、2つの別個のLBAWフィルタについて測定された周波数対挿入損失のプロットである。曲線1002は、1.5μmの一定のギャップ幅及び3μmの一定の延長部の幅を有する規則的な互いにかみ合った電極を備えたLBAWフィルタに対応する。曲線1004は、1.5μmの一定のギャップ幅及び4μmの一定の延長部の幅を有する規則的な互いにかみ合った電極を備えたLBAWフィルタに対応する。曲線1002のTS2ピーク1002a及び寄生TS1ピーク1002bは、曲線1004のTS2ピーク1004a及び寄生TS1ピーク1004bとは異なる周波数に位置している。
図10Bは、図10Aの2つのフィルタの組み合わせから得られる周波数対挿入損失の曲線を示している。曲線1006は、第1のフィルタの出力が第2のフィルタの入力に接続されるようにフィルタをカスケードすることによって図10Aのフィルタの測定された応答から同期されている。曲線1008は、1.5μmの一定のギャップ幅と、それらの長さに沿って3μm〜4μmまで変化する延長部の幅と、を有する図8Bに示されるものと同様の形状(例えば、扇形)のフィルタから測定された応答である。曲線1006及び1008の類似性は、直列LBAWフィルタが、様々な延長幅の扇形のIDT LBAWフィルタと同様に機能することを示している。さらに、図10Aに示されるように、両方の曲線のTS2ピーク1010及び寄生TS1ピーク1012は、LBAWフィルタを別々に使用する場合よりも著しく低い。要約すると、扇形のLBAW電極は側波帯抑制に効果的である。
図11は、周波数対挿入損失のプロットにおいて、様々な(テーパーの付いた)幅の扇形の電極延長部を使用して側波帯を抑制することができるという追加の実験的なあ確証を示している。測定された曲線1104は、1.5μmの一定のギャップ幅及び4μmの一定の延長部幅を有する互いにかみ合った電極を備えた通常のLBAWフィルタに対応する。扇形のLBAW電極の測定曲線1002は、1.5μmの一定のギャップ幅と3μm〜4μmまで変化する延長部幅を持つ交互に配置された扇形電極に対応します。曲線1002は、TS2ピーク1106及び寄生TS1側ピーク1108でより低い挿入損失を有する。通過帯域の幅及び挿入損失は、従来の方法によって最適化され得る。
異なる電極形状の影響は、シミュレーションによって予測され得る。いくつかの実施形態では、連続的に変化する電極幅は、電極を複数のセクション(例えば、3セクション)に分割し、結果を合計することによって概算され得る。
シミュレートされた挿入損失対周波数曲線は、3つの通常のLBAW電極形状と扇形のLBAW電極形状について示されている。曲線1202、1204、及び1206は、それぞれ4μm、4.5μm、及び5μmの一定の延長部幅を有する、2μmのギャップ幅及び10個の延長部の通常のLBAW形状に対応する。曲線1208は、延長部の長さに沿って4μm〜5μmまで変化する延長部幅の扇形のIDT電極を備え、延長部間に2μmのギャップ幅を有するLBAWに対応する。曲線1208は、他の3つの曲線を組み合わせて、テーパーが付いたLBAW構造を略シミュレートすることによって形成される。予測されたように、曲線1208のより低い周波数領域1208aは、1920MHzと1940MHzとの間の通過帯域におけるリップルの減少を示している。
100 LBAW共振器、LBAWフィルタ
102 IDT電極構造
110 圧電層、ピエゾ層
120 電極、対電極
130 音響ブラッグ反射器
140 基板
150 延長部
160 入力ポート
170 電極、出力電極
180 出力ポート
190 ギャップ
200 長さ延長(TE)バルクモード
210 粒子変位
220 長さ剪断(TS2)バルクモード
230 粒子変位
401 電極
402 電極
410 共振モード、偶数モード
420 奇数モード共振
420 共振モード、奇数モード
430 周波数差
510 TE1波に対応するピーク
520 TS2波に対応するピーク
602 対称モード
604 非対称モード
606 中間モード
710 通過帯域
800 セクション
802 基部
804 基部
806 延長部
808 延長部
810 ギャップ幅
820 フルセット
850 電極
870 電極
900 セクション
902 基部
904 基部
906 延長部
908 延長部
910 ギャップ幅
920 フルセット
950 入力電極
970 出力電極
1002 曲線
1004 曲線
1006 曲線
1008 曲線
1010 TS2ピーク
1012 TS1ピーク
1104 曲線
1106 TS2ピーク
1108 寄生TS1側ピーク
1202 曲線
1204 曲線
1208 曲線

Claims (21)

  1. 以下を含む音波フィルタ装置:
    圧電層;
    前記圧電層の上面に配置され、かつ互いから物理的に離間した入力電極及び出力電極であって、前記入力電極及び前記出力電極それぞれは、基部と前記基部から延在する少なくとも1つの延長部とを含み、前記入力電極は、前記出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部に沿って、略反対方向に延在し、前記出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部からギャップ幅によって離間している、入力電極及び出力電極;及び、
    前記圧電層の底面に接続された上面を有する対電極;
    を備える音波フィルタデバイスであって、
    全ン期圧電層の厚さと、隣接する入出力電極の延長部間のギャップ幅により、前記入力電極と前記対電極との間に高周波電圧の印加が、電圧層内に対称及び非対称音響厚さ延長可能な共振モードを作成させ、
    前記入力電極または前記出力電極の前記少なくとも1つの延長部は、前記少なくとも1つの延長部の第1の端部から第2の端部まで変化する幅を有することを特徴とする音波フィルタデバイス。
  2. 前記延長部の前記第1の端部は対応する電極の前記基部の近位にあり、かつ、前記延長部の第2の端部は対応する電極の前記基部から遠位にあることを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  3. 前記入力電極または前記出力電極の一方の前記少なくとも1つの延長部は、前記少なくとも1つの延長部の前記第1の端部から前記第2の端部まで減少する幅を有することを特徴とする請求項2に記載の音波フィルタデバイス。
  4. 前記入力電極または前記出力電極の他方の前記少なくとも1つの延長部は、前記少なくとも1つの延長部の前記第1の端部から前記第2の端部まで増加する幅を有することを特徴とする請求項3に記載の音波フィルタデバイス。
  5. 前記入力電極の前記少なくとも1つの延長部は、前記入力電極の前記延長部の前記第1の端部から前記第2の端部まで幅が増加し、かつ、前記出力電極の前記少なくとも1つの延長部は、前記出力電極の前記少なくとも1つの延長部の前記第1の端部から前記第2の端部まで減少することを特徴とする請求項4に記載の音波フィルタデバイス。
  6. 前記入力電極または前記出力電極の一方の前記少なくとも1つの延長部は、前記少なくとも1つの延長部の前記第1の端部から前記第2の端部まで増加する幅を有することを特徴とする請求項2に記載の音波フィルタデバイス。
  7. 延長部間の前記ギャップ幅は一定であることを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  8. 前記入力電極または前記出力電極の前記少なくとも1つの延長部の幅は、前記少なくとも1つの延長部の前記第1の端部から前記第2の端部まで連続的に変化することを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  9. 前記入力電極及び前記出力電極はそれぞれ、互いにかみ合った延長部を備えるコーム構造を有することを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  10. 前記対電極の底面と接触するブラッグ反射器をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  11. 前記入力電極及び前記出力電極は少なくとも10個の延長部を有することを特徴とする、請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  12. 前記圧電層の厚さは少なくとも0.5μmであることを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  13. 各延長部の幅は、前記第1の端部から前記第2の端部まで10%〜250%増加することを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  14. 各延長部の幅は、前記第1の端部から前記第2の端部まで25%〜100%増加することを特徴とする請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  15. 当該音波フィルタデバイスは、横方向に結合されたバルク音響波フィルタである、請求項1に記載の音波フィルタデバイス。
  16. 圧電層;
    前記圧電層の上面に配置され、かつ互いから物理的に離間した入力電極及び出力電極であって、前記入力電極及び前記出力電極それぞれは、基部と前記基部から延在する少なくとも1つの延長部とを含み、前記入力電極は、前記出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部に沿って、略反対方向に延在し、前記出力電極の少なくとも1つの延長部の隣接する延長部からギャップ幅によって離間している、入力電極及び出力電極;及び、
    前記圧電層の底面に接続された上面を有する対電極;
    を備える音波フィルタデバイスであって、
    全ン期圧電層の厚さと、隣接する入出力電極の延長部間のギャップ幅により、前記入力電極と前記対電極との間に高周波電圧の印加が、電圧層内に対称及び非対称音響厚さ延長可能な共振モードを作成させ、
    隣接する延長部管のギャップ幅は、前記入力電極と前記基部と前記出力電極の前記基部との間で変化することを特徴とする音波フィルタデバイス。
  17. 前記入力電極及び前記出力電極の隣接する延長部間の前記ギャップ幅は、前記入力電極の前記基部と前記出力電極の前記基部との間で増加することを特徴とする請求項16に記載の音波フィルタデバイス。
  18. 前記入力電極及び前記出力電極の隣接する延長部間の前記ギャップ幅は、2μm〜3μm増加することを特徴とする請求項16に記載の音波フィルタデバイス。
  19. 前記入力電極及び前記出力電極の隣接する延長部間の前記ギャップ幅は、前記入力電極の前記基部と前記出力電極の前記基部との間で減少することを特徴とする請求項17に記載の音波フィルタデバイス。
  20. 前記入力電極及び前記出力電極それぞれは、互いにかみ合った延長部を備えたコーム構造を有することを特徴とする請求項16に記載の音波フィルタデバイス。
  21. 前記対電極の底面と接触するブラッグ反射器をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の音波フィルタデバイス。
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