JP2022500460A - 穀物における麦角菌の防除および菌核の低減のためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用 - Google Patents

穀物における麦角菌の防除および菌核の低減のためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、穀物植物、それらの植物部分、植物種苗または穀物植物が栽培されるもしくは栽培を意図される土壌における麦角菌を防除するためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用、麦角菌を防除するために植物または植物部分を処理するための方法、ならびにコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムで種子を処理することにより種子中および種子から栽培された植物中の麦角菌を防除するために種子を処理するための方法に関する。

Description

本発明は、穀物における麦角菌(Claviceps purpurea)の防除および菌核の低減のためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用、穀物植物における麦角菌の防除および菌核の低減のために穀物植物、それらの植物部分を処理するための方法に関する。
麦角菌は、ライ麦およびライグラス(主要な経済的宿主)、大麦、燕麦、ライ小麦、春小麦、デュラム小麦ならびにベントグラス、イチゴツナギおよびウシノケグサを含むイチゴツナギ亜科のその他の栽培および野生牧草種のような牧草にいわゆる麦角を生じる真菌である。麦角菌は、宿主植物の子房だけに感染する真菌として独特である。宿主植物の感染中、植物の子房は、しばしば麦角または麦角体と呼ばれる黒っぽい菌核に置き換わる。菌核は真菌の越冬胞子形態であり、一部は作物とともに収穫され、一部は地上に落ちる。菌核は、休眠打破および発芽のために0〜10℃の温度で約4〜8週間の春化期間を要する。菌核は、貯蔵細胞を含む白っぽい菌糸組織と乾燥、紫外線およびその他の有害な環境条件から菌糸体を保護する暗色の色素が沈着した外皮からなる。その独特な感染様式のため、自然受粉の穀物種、特に、ライ麦およびライ小麦は極めて感染を受けやすい。
この病害の主要な問題は、減収の他、動物および植物の両方に重大な健康問題を生じる菌核の有毒アルカロイドである。中毒の発生は麦角中毒と呼ばれ、すでに中世に麦角体に汚染されたライ麦種子から挽いた穀粉の摂取で壊疽、精神的な幻覚および痙攣に至ったという記載がある。麦角菌感染は、穀物植物の開花期により冷涼でより湿潤な気候条件から利益を得る。この病害は、種子洗浄、清浄な種子の播種、圃場境界の衛生および雑草防除、輪作または深耕のような種々の技術を用いて管理される。感染の初期段階でこの病害を評価することは極めて難しいので、病害の深刻度を決定するためには、一般に、穀粒中の菌核/麦角体の量が評価される。感染中にこの真菌によって産生される蜜の量の評価は、穀粒中に存在する菌核の量の予測とならない。結果として、種々のタイプの収穫穀粒中の、麦角または麦角体とも呼ばれる菌核の存在は、例えば、カナダ公式穀物等級付け公式ガイド(https://www.grainscanada.gc.ca/oggg-gocg/ggg-gcg-eng.htm)の評定因子である。低レベルの麦角であっても穀粒の、特に、登録、認定または育種グレードなどの高品質の穀粒では、格下げにつながる。ライ麦または小麦などのヒトおよび動物が摂取するために作られている穀粒では、飼料用牧草がそうであるように、ヒトまたは動物によって摂取されない穀粒よりも許容範囲は遙かに低い。飼料用牧草については、The schedule I to the Seeds Regulation outlinesの表XI、XII、およびXIIIで、種子中の麦角体は3%まで、すなわち、種実100個当たり麦角体3個まで(原種/登録種/認定種/普通種)が許容される。食物および飼料のために作られる小麦穀粒では、閾値は0.04%と遙かに低い。しかしながら、極めて効率的にこの基礎にある問題を解決するような、麦角菌を防除し得る殺真菌剤はまれである。これまでに、アゾキシストロビンまたはプロピコナゾールに太平洋岸北西地域の麦角に対する使用の表示があるが、サトウモロコシで使用されるに過ぎない。しかしながら、例えば、ドイツで、少なくとも2015年に、市場で入手可能なものに麦角菌属に関して表示されている殺真菌剤はない(T. Miedaner and HH Geiger, Toxins (2015), 7, 659-678; doi:10.3390/toxins7030659)。最近、野焼きの代わりに土壌の麦角体を除去するために、多年生牧草においてより環境的に持続可能な解決策を見出す目的で、多年生牧草における土壌施与殺真菌剤として8種の異なる殺真菌製品(アゾキシストロビン/プロピコナゾール、ボスカリド、ジクロラン、フルアジナム、フルオピラム/プロチオコナゾール、ペンタクロロニトロベンゼン、ピコキシストロビン/シプロコナゾール、フルキサピロキサド/ピラクロストロビンの使用を記載した研究がある(Dung et al, Crop Protection 106 (2018), pp 146-149)。別の研究(Kaur: Seed Production Research at Oregon State University, 31 December 2015 (2015-12-31), 23-26頁, XP055513691)では、土壌施与および葉面施与の両方で、牧草種子生産における異なる殺真菌剤も、フルオピラムおよびプロチオコナゾールを含んでなる製品プロパルスも評価された。葉面施与は病害の深刻度に関して評価されただけであったが、それはその後の麦角体形成率と必ずしも相関していない。麦角体形成は、春と秋に土壌施与で研究されただけであった。これらの作物は多年生であるので、結果は一年生作物であるライ麦および小麦のような穀物での有効性にそのまま相関させることはできない。にもかかわらず、これらの研究は、これらの製品の1つが穀物の麦角菌属に対して使用可能であるという表示で、まだ市場で入手できないことを含意していないことも強調すべきである。もう1つの問題は、多くの殺真菌剤の施与が開花(anthesis/flowering)前に必要とされる場合に直面するものであり、これは経済的影響に関して実現可能でない。麦角菌属を防除するための他の手段は、効果的には、耐性穀物品種の育種を含むが、これは難解な感染機構のために困難である(T. Miedaner and HH Geiger, Toxins (2015), 7, 659-678; doi:10.3390/toxins7030659)。加えて、農学的手段は、限定された結果をもたらし得るに過ぎない(T. Miedaner and HH G
eiger, Toxins (2015), 7, 659-678; doi:10.3390/toxins7030659)。
さらに、一年生穀物生産の多くの場所で、勾配の大きな土壌を安定化させ、それにより土壌浸食を防ぐために側溝、道脇および水辺域に多年生牧草が栽培されている。飼料用牧草の多くの種が麦角に感受性があるので、これらの場所は、麦角種菌の通年性の貯蔵所として働き、これが次に毎年、穀物作物に感染する。加えて、ヒトまたは動物消費のために作られるライ麦、大麦、春小麦またはデュラム小麦のような古典的穀物の収穫された穀粒は、かなり高い程度の防除が要求され、従って、Dungで示されたような防除レベルでは十分とは考えれない。また、多年生牧草は、一年生作物である小麦およびライ麦などの食物生産で使用される穀物とは異なる。加えて、殺真菌剤の土壌施与は、例えば、真菌の防除により麦角が形成される前に麦角の形成が防除される開花期の葉面施与とは対照的な、極めて異なるタイプの施与に相当する。特に、雑種小麦のような雑種穀物では、雄性不稔植物はより長期間開花し、それにより、より感受性が高いので、麦角菌属を防除し、麦角体の形成を防ぐ強い必要がある(T. Miedaner and HH Geiger, Toxins (2015), 7, 659-678; doi:10.3390/toxins7030659)。
よって、経済的に実現可能な様式で穀物植物の麦角菌の十分な防除を可能とする殺真菌剤の差し迫った必要がある。
WO2004/16088は、種々の真菌に対して使用される、ピリジニルエチルベンズアミド殺真菌剤の誘導体、例えば、フルオピラム(実施例20)を開示している。しかしながら、特定のピリジニルエチルベンズアミド殺真菌剤が麦角菌の処理に好適であるということは、この公報の教示からは明らかでない。フルオピラムは、主として、果物および野菜の葉面殺真菌剤として、Bayer CropScienceにより販売されているブランド名Luna(商標)で知られている。より詳しくは、総ての文献が、葉面施与を用いる場合の、角菌の防除および/または菌核の低減に対するフルオピラムの適性を明確に開示していない。
今般、意外にも、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムが穀物植物、それらの植物部分、植物種苗または穀物植物が栽培されるもしくは栽培が意図される土壌における麦角菌の防除および/または麦角菌の菌核の低減に特に好適であることが見出された。フルオピラムはまた、雑種穀物、特に、雑種小麦および雑種小麦種子生産において麦角菌を防除し、かつ、麦角菌の菌核を低減するために好適であり、おそらくは施与率も低い。フルオピラムは低い施与率で穀物において麦角菌を防除し、かつ、麦角菌の菌核を低減し得ることが見出された。フルオピラムは葉面施与を用いて麦角菌を防除し得ることが見出された。小麦における麦角菌の防除および/または麦角菌菌核の低減のためのフルオピラムの使用は特に有利であることが見出された。
本発明の別の実施態様では、フルオピラムとさらなる殺真菌剤を含んでなる組合せが穀物植物における麦角菌の防除のために使用できる。
よって、本発明は、麦角菌の防除および/または麦角菌の菌核の低減のためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用を提供する。別の実施態様では、種小麦生産方法における麦角菌の防除および/または麦角菌の菌核の低減のためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用が記載される。
発明の具体的説明
化学名N−{[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−トリフルオロメチルベンズアミドを有し、式(I)
Figure 2022500460
の化合物であるフルオピラム、および市販の出発材料から進めるその好適な製造方法はWO2004/16088に記載されている。
本発明に関して、「麦角菌の防除」は、非処理植物に比べての麦角菌による感染の有意な低減、好ましくは、非処理植物(0%の感染低減)に比べての有意な低減(40〜7%)を意味し;より好ましくは、麦角菌による感染が完全に抑制される(70〜100%)。防除は、治癒的、すなわち、最近感染した植物の処理のため、または予防的、まだ感染していない植物の保護のためであり得る。
本発明に関して、「麦角菌の菌核の低減」または「麦角菌の防除」は、非処理植物に比べての麦角菌の菌核の数の有意な低減、好ましくは、非処理植物(0%感染低減)に比べての有意な低減(40〜79%)を意味し;より好ましくは、麦角菌による感染が完全に抑制される(70〜100%)。菌核の量は、穀粒の収穫前または収穫後に測定することができる。防除は、治癒的、すなわち、最近感染した植物の処理のため、または予防的、まだ感染していない植物の保護のためであり得る。
本発明に関して、植物は、好ましくは、葉の発生期以降(ドイツ連邦農林生物研究所(German Federal Biological Research Centre for Agriculture and Forestry)、第2版、2001)からのBBCHモノグラフによるBBCH期10以降)の植物を意味すると理解される。本発明に関して、用語「植物」はまた、種子または苗を意味すると理解される。
穀物はイネ科の栽培作物であると定義される。特に、穀物は、ライ麦、燕麦、大麦、ライ小麦、小麦(春小麦または冬小麦)、デュラム小麦の群から選択される。より好ましくは、大麦、ライ麦、ライ小麦、春小麦、雑種春小麦、デュラム小麦,または雑種冬小麦を含む。
1つの実施態様において、小麦は、冬小麦または春小麦またはデュラム小麦であるように選択される。
1つの実施態様において、小麦は、雑種春小麦、デュラム小麦,または雑種冬小麦であるように選択される。
使用
フルオピラムまたはフルオピラムを含んでなる組成物による植物および植物部分の処理は、慣例の処理方法を用いて、例えば、浸漬(dipping)、噴霧(spraying)、霧化(atomizing)、ミスト化(misting)、蒸発(evaporating)、粉衣(dusting)、霧状散布(fogging)、散布(scattering)、発泡(foamin)、塗布(painting on)、拡散(spreading)、注入 (injecting)、灌注(drenching)、点滴灌漑(trickle irrigation)により、種苗の場合、特に、種子の場合には、さらに、乾燥種子処理法、湿潤種子処理法、スラリー処理法により、エンクラスティング(encrusting)により、1以上の被覆剤での被覆などにより、直接または環境、生息地または貯蔵場所に作用させることによって行われる。さらに、有効物質を超微量法により施与することまたは有効物質調製物または有効物質自体を土壌に注入することも可能である。
植物の好ましい直接処理は、葉面施与処理であり、すなわち、フルオピラムまたはフルオピラムを含んでなる組成物は茎葉に施与され、処理時機および施与率を問題の麦角菌の感染圧力に合わせることが可能となる。
浸透移行的に有効な化合物の場合、フルオピラムまたはフルオピラムを含んでなる組成物は根系を介して植物に到達する。この場合、植物の処理は、フルオピラムまたはフルオピラムを含んでなる組成物を植物の環境に作用させることによって達成される。これは例えば、灌注、土壌または栄養液への組み込みにより(すなわち、植物の存在場所(例えば、土壌もしくは水耕システム)にフルオピラムもしくはフルオピラムを含んでなる組成物の液体形態を含浸させる)、または土壌施与により(すなわち、フルオピラムもしくはフルオピラムを含んでなる組成物を固体形態(例えば、顆粒形態)で植物の存在場所に組み込む)行うことができる。
より詳しくは、本発明の使用は、フルオピラムを含んでなる組成物を使用する噴霧施与において、穀物植物、それらの植物部分、植物種苗または穀物植物が栽培されるもしくは栽培を意図される土壌に対して記載されている利点を示す。
フルオピラムと、殺虫剤、殺真菌剤および殺菌剤、肥料、成長調整剤を含む物質との組合せも同様に、本発明に関して、植物病害の防除における使用を見出すことができる。加えて、フルオピラムの雑種作物、特に、雑種小麦との併用も同様に可能である。
フルオピラムの使用は、好ましくは0.01〜3kgのフルオピラム/ha、より好ましくは0.05〜2kgのフルオピラム/ha、より好ましくは0.1〜1kgのフルオピラム/ha、最も好ましくは50〜300g/haのフルオピラムの施与量で達成される。また、60〜250gのフルオピラム/haの施与量も開示される。別の実施態様において、施与量は60〜100gのフルオピラム/ha、最も好ましくは70、75または80グラムのフルオピラム/haである。
配合物
1つの実施態様において、農業上好適な助剤、溶剤、担体、界面活性剤または増量剤をさらに含んでなる殺真菌フルオピラムを含んでなる組成物が記載される。
本発明によれば、担体は、より良好な施与性のため、特に、植物または植物部分または種子への施与のために有効成分が混合される、または合わせられる天然または合成、有機または無機物質である。担体は、固体または液体であり得、一般に、不活性かつ農業における使用に好適であるべきである。
有用な固体担体としては、例えば、アンモニウム塩および天然岩粉、例えば、カオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土、および合成岩粉、例えば、微粉シリカ、アルミナおよびケイ酸塩が含まれ;顆粒として有用な固体担体としては、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石および苦灰石などの破砕および分別された天然岩石、ならびにまた、無機および有機粉体の合成顆粒、および紙、おがくず、ココナツの殻、トウモロコシの穂軸およびタバコの稈などの有機材料の顆粒;有用な乳化剤および/または発泡剤としては、例えば、非イオン性および陰イオン性乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネートおよびまたタンパク質加水分解物が含まれ;好適な分散剤は、例えば、アルコール−POEおよび/または−POPエーテル、酸および/またはPOP POEエステル、アルキルアリールおよび/またはPOP POEエーテル、脂肪および/またはPOP POE付加物、POE−および/またはPOP−ポリオール誘導体、POE−および/またはPOP−ソルビタンまたは−糖付加物、アルキルまたはアリールスルフェート、アルキル−またはアリールスルホネートおよびアルキルまたはアリールホスフェートまたは対応するPO−エーテル付加物のクラスからの非イオン性および/またはイオン性物質である。さらに、オリゴ−またはポリマー、例えば、ビニル系モノマーに由来するもの、アクリル酸、EOおよび/もしくはPO単独または例えば(ポリ)アルコールもしくは(ポリ)アミンとの組合せに由来するものも好適である。また、リグニンおよびそのスルホン酸誘導体、非修飾および修飾セルロース、芳香族および/または脂肪族スルホン酸ならびにまたそれらのホルムアルデヒド付加物の使用も可能である。
フルオピラムは、溶液、乳剤、乳化性濃縮物、水和剤、水系および油系懸濁液、粉末、ダスト、ペースト、可溶性粉末、可溶性顆粒、全面散布(broadcasting)用顆粒、サスポエマルジョン濃縮物、有効成分を含浸させた天然物、有効成分を含浸させた合成物質、肥料およびまたポリマー物質中へのマイクロカプセル封入などの慣例の配合物に変換することができる。
フルオピラムは、それ自体で、使用準備済溶液、乳剤、水系および油系懸濁液、粉末、水和剤、ペースト、可溶性粉末、ダスト、可溶性顆粒、全面散布用顆粒、サスポエマルジョン濃縮物、有効成分を含浸させた天然物、有効成分を含浸させた合成物質、肥料およびまたポリマー物質中へのマイクロカプセル封入などの、その配合物の形態またはそれらから調製される使用形態で施与することができる。施与は、例えば、灌水、噴霧、霧化、全面散布、粉衣、発泡、展着によるなどの慣例の様式で達成される。また、超微量法により有効成分を配備することまたは有効成分調製物/有効成分それ自体を土壌に注入することも可能である。また、植物の種子を処理することも可能である。
記載の配合物は、それ自体既知の様式で、例えば、有効成分を少なくとも1つの慣例の増量剤、溶剤または希釈剤、乳化剤、分散剤および/もしくは結合剤または固定薬剤、湿潤剤、撥水剤、適当であれば、乾燥剤およびUV安定剤、また適当であれば、染料および顔料、消泡剤、保存剤、二次増粘剤、展着剤、ジベレリンおよびまたその他の加工錠剤と混合することにより調製することができる。
本発明は、すでに使用準備済みであり、好適な装置を用いて植物または種子に配備することができる配合物だけでなく、使用前に水で希釈する必要のある市販濃縮物も含む。
フルオピラムは、それ自体で、または殺虫剤、誘引剤、消毒剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、成長調整剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤および/もしくは情報化学物質などのその他の(既知の)有効成分との混合物としてのその(商業用)配合物およびこれらの配合物から調製される使用形態として存在し得る。
使用される助剤は、組成物それ自体またはおよび/またはそれから誘導された調製物(例えば、噴霧アルコール、種子粉衣)に、特定の技術的特性および/または特定の生物学的特性などの特定の特性を付与するために好適な物質であり得る。典型的な助剤としては、増量剤、溶剤および担体が含まれる。
好適な増量剤は、例えば、芳香族および非芳香族炭化水素(例えば、パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、クロロベンゼン)、アルコールおよびポリオール(場合により置換、エーテル化および/またはエステル化されていてもよい)、ケトン(例えば、アセトン、シクロヘキサノン)、エステル(脂肪および油を含む)および(ポリ)エーテル、非置換および置換アミン、アミド、ラクタム(例えば、N−アルキルピロリドン)およびラクトン、スルホンおよびスルホキシド(例えば、ジメチルスルホキシド)のクラスからの、例えば、水、極性および非極性有機化学薬剤液である。
液化ガス増量剤または担体は、標準温度よび標準圧力下で気体である液体、例えば、ハロ炭化水素、または他にブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素などのエアゾール噴射剤を意味すると理解される。
これらの配合物では、粘着剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アラビアガム、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアセテートなどの粉末、顆粒もしくは格子の形態の天然および合成ポリマー、または他に天然リン脂質、例えば、ケファリンおよびレシチンおよび合成リン脂質の使用が可能である。さらなる添加剤は、鉱油および植物油であり得る。
使用される増量剤が水である場合、補助溶剤として例えば、有機溶剤を使用することも可能である。有用な液体溶剤は、本質的に、芳香族(例えば、キシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン)、塩素化芳香族または塩素化脂肪族炭化水素(例えば、クロロベンゼン、クロロエチレンまたは塩化メチレン)、脂肪族炭化水素(例えば、シクロヘキサンまたはパラフィン、例えば、石油留分)、アルコール(例えば、ブタノールまたはグリコールならびにそれらのエーテルおよびエステル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン)、強極性溶剤(例えば、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド)、または他に水である。
フルオピラムを含んでなる組成物は、さらなる成分、例えば、界面活性剤をさらに含んでなり得る。好適な界面活性剤は、乳化剤および/または発泡剤、イオン特性もしくは非イオン特性を有する分散剤または湿潤剤、またはこれらの界面活性剤の混合物である。その例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪族アルコールまたは脂肪酸または脂族肪アミンとの重縮合物、置換フェノール(好ましくは、アルキルフェノールまたはアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは、タウリン酸アルキル)、ポリエトキシル化アルコールまたはフェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪族エステル、ならびにスルフェート、スルホネートおよびホスフェートを含有する化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネート、タンパク質加水分解物、リグノスルファイト廃液およびメチルセルロースである。有効成分のうちの1つおよび/または不活性担体のうちの1つが水に不溶性である場合、および施与が水で達成される場合には、界面活性剤の存在が必要である。界面活性剤の割合は、本発明の組成物の5〜40重量パーセントである。
さらなる添加剤は、香料、鉱物性または植物性の、場合により修飾されていてもよい油、ワックスおよび栄養素(微量栄養素を含む)、例えば、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩であり得る。
さらなる成分は、低温安定剤、保存剤、酸化防止剤、光安定剤、または化学および/もしくは物理安定性を改善するその他の薬剤などの安定剤であり得る。
適当であれば、例えば、保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、チキソトロピー物質、浸透剤、安定剤、金属封鎖剤、錯体形成剤などのその他の付加的成分が存在してもよい。一般に、有効成分は、配合目的で慣用されるいずれの固体または液体添加剤と組み合わせてもよい。
これらの配合物は、一般に、0.05〜99重量%、0.01〜98重量%、好ましくは0.1〜95重量%、より好ましくは0.5〜90重量%の有効成分、いっそうより好ましくは5〜80重量%の有効成分、最も好ましくは、10〜70重量%を含有する。
1つの実施態様において、フルオピラムの配合物は、100〜700g/LのフルオピラムをSCまたはFS配合物として、好ましくは、150〜600g/LのフルオピラムをECまたはSC配合物として含んでなる。
上記の配合物は、フルオピラムを含んでなる組成物が穀物植物に施与される、麦角菌の防除のために使用可能である。
植物
本発明によれば、あらゆる植物および植物部分が処理され得る。植物とは、あらゆる植物および植物集団、例えば、望ましいおよび望ましくない野生植物、栽培品種および植物変種(植物変種または植物育種家の権利によって保護されているかどうかに関わらない)を意味する。栽培品種および植物変種は、倍加半数体、プロトプラスト融合、ランダムおよび定方向突然変異誘発、分子もしくは遺伝子マーカーの使用による、または生物工学および遺伝子工学的方法によるなどの1以上のバイオテクノロジー的方法によって支援または補助され得る従来の繁殖および育種法によって得られる植物であり得る。植物部分とは、苗条、葉、花および根などの植物のあらゆる地上部および地下部ならびに器官を意味し、それにより、例えば、葉、針葉、茎、分枝、花、子実体、果実および種子ならびに根、球茎および根茎が挙げられる。作物および栄養繁殖材料および生殖繁殖材料、例えば、挿し穂、球茎、根茎、走出枝、接ぎ穂および種子も植物部分に属す。
1つの実施態様において、植物ファミリーとしての穀物に属す作物植物は、穀物植物である。
好ましい実施態様において、穀物植物に属す作物種、栽培品種および変種は、ライ麦、燕麦、大麦、ライ小麦、小麦(春小麦または冬小麦)、雑種小麦(春小麦または冬小麦)、およびデュラム小麦である。別の実施態様において、麦角の低減および麦角菌の低減のために処理される植物は、雑種春小麦、ライ小麦、または雑種冬小麦の親系統または自殖系統である。
1つの側面において、小麦植物または植物部分は、雑種小麦植物または植物部分である。別の側面において、春小麦植物または植物部分は、春小麦雑種植物または植物部分である。別の側面において、冬小麦植物または植物部分は、冬小麦雑種植物または植物部分である。
用語「成長段階」は、"Growth stages of mono- and dicotyledonous plants", 第2版2001, Uwe Meier from the Federal Biological Research Centre for Agriculture and Forestry編のBBCHコードによって定義される成長段階を挿す。BBCHコードは、あらゆる単子葉および双子葉植物種の音韻論的に類似の成長段階の均一なコードのための十分に確立された体系である。略語BBCHは、"Biologische Bundesanstalt, Bundessortenamt und Chemische Industrie"から来ている。
穀物植物に関するこれらのBBCH成長段階およびBBCHコードの一部を以下に示す。
成長段階0:発芽
00 乾燥種子(頴花)
01 種子吸収の開始
03 種子吸収完了
05 頴花から幼根が出現
06 幼根の伸張、根毛および/または側根が見られる
07 頴花から子葉鞘が出現
09 出芽:子葉鞘が土壌表面に出る(裂開期)
成長段階1:葉の発生1
10 子葉鞘から第1葉
11 第1葉が展開
12 2葉が展開
13 3葉が展開
1. 成長段階が以下まで続く…
19 9葉以上が展開
成長段階2:分げつ
20 分げつなし
21 分げつの開始:第1分げつが見られる
22 2分げつが見られる
23 3分げつが見られる
2. 成長段階が以下まで続く…
29 分げつの終了 最大数の分げつが見られる
成長段階3:桿の伸張
30 桿伸張の開始:偽茎および分げつ枝が直立
第1節間の伸張開始、分げつ節の少なくとも1cm上に花序の頂部
31 分げつ節の少なくとも1cm上に第1節
32 第1節の少なくとも2cm上に第2節
33 第2節の少なくとも2cm上に第3節
3.成長段階が以下まで続く…
37 止葉が見えたばかりで、まだ巻いている
39 止葉期:止葉が完全に展開、葉舌が見えたばかり
主要成長段階4:穂ばらみ
41 穂ばらみ期:止葉葉鞘の伸張
43 穂ばらみ中期:止葉葉鞘が目に見えて膨らんでいる
45 穂ばらみ後期:止葉葉鞘が膨らむ
47 止葉葉鞘が展開
49 第1芒が見られる(有芒型のみで)
主要成長段階5:花序の出現、出穂
51 出穂の開始:葉鞘から花序の頂部が出現
第1小穂が見えたばかり
52 花序の20%が出現
53 花序の30%が出現
54 花序の40%が出現
55 出穂中期:花序の半分が出現
56 花序の60%が出現
57 花序の70%が出現
58 花序の80%が出現
59 出穂の終了:花序が完全に出現
主要成長段階6:開花(Flowerin, anthesis)
61 開花の開始:最初の葯が見える
65 完全な開花:葯の50%が成熟
69 開花の終了:総ての小穂の開花が完了しているが、一部乾燥した葯が残る場合がある
主要成長段階7:結実
71 前乳熟期:第1穀粒が最終サイズの半分に到達
73 乳熟初期
75 乳熟中期:穀粒内容物が乳熟し、穀粒が最終サイズに到達、まだ緑色
77 乳熟後期
主要成長段階8:登熟
83 登熟初期
85 糊熟期:穀粒内容物は軟質であるが乾燥 爪で押すとつぶれる
87 黄熟期:穀粒内容物が固化。爪で押してもつぶれない
89 完熟期:穀粒は硬く、親指の爪で割ることが困難
主要成長段階9:老化
92 過熟期:穀粒は極めて硬く、親指の爪でへこまない
93 日中に脱粒
97 植物の枯死および倒伏
99 収穫物
本発明によれば、それぞれ市販されているかまたは使用中の栽培品種植物を処理することが特に優先される。植物栽培品種は、新たな特性(「形質」)を有する、および従来育種によるか、突然変異誘発によるか、または組換えDNA技術の補助で得られた植物を意味すると理解される。よって、作物植物は、従来育種および最適化法、もしくはバイオテクノロジーおよび遺伝子工学的方法またはこれらの方法の組合せによって得ることができる植物であり得、トランスジェニック植物、ならびに植物品種権による保護を受けることができるおよびできない植物変種を含む。
よって、本発明による方法はまた、遺伝子改変生物(GMO)、例えば、植物または種子の処理のために使用することもできる。遺伝子改変植物(またはトランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノム内に安定に組み込まれている植物である。用語「異種遺伝子」は、その植物外で準備または構築され、細胞核ゲノムへ導入すると、それが目的のタンパク質もしくはポリペプチドを発現することによって、またはその植物内に存在する別の遺伝子、もしくはその植物内に存在する他の遺伝子が下方調節もしくはサイレンシグされることによって(例えば、アンチセンス技術、共抑制技術またはRNAi技術[RNA干渉]の手段による)、その形質転換植物の葉緑体ゲノムまたはミトコンドリアゲノムに新たなまたは改良された農業上のまたはその他の特性を付与する遺伝子を本質的に意味する。ゲノム内に存在する異種遺伝子も同様に導入遺伝子と呼ばれる。植物ゲノム内にそれが特に存在することによって定義される導入遺伝子は、形質転換またはトランスジェニックイベントと呼ばれる。
本発明により好ましく処理される植物および植物栽培品種には、これらの植物に特に有利、有用な形質を付与する遺伝物質を有するあらゆる植物が含まれる(育種および/またはバイオテクノロジー的手段により得られたものであるかは問わない)。これらの植物は、植物に新たな形質を提供するためまたは既存の形質を改良するために突然変異誘発または遺伝子工学によって改変されていてもよい。突然変異誘発には、X線または突然変異誘発化学物質を用いたランダム突然変異誘発技術、また植物ゲノムの特定の遺伝子座に突然変異を作り出す標的突然変異誘発の技術も含まれる。標的突然変異誘発技術は多くの場合、標的効果を達成するために、CRISPR/Cas、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、TALENまたはメガヌクレアーゼのようなオリゴヌクレオチドまたはタンパク質を使用する。遺伝子工学は通常、植物ゲノムに、自然環境下で、交雑育種、突然変異誘発または自然組換えによっては容易に得ることができない改変を作り出すために組換えDNA技術を使用する。一般に、ある形質を付加するためまたはある形質を改良するためには、植物のゲノムに1以上の遺伝子が組み込まれる。当技術分野では、これらの組み込み遺伝子もまた導入遺伝子と呼び、このような導入遺伝子を含んでなる植物はトランスジェニック植物と呼ぶ。植物形質転換のプロセスは通常、導入遺伝子が組み込まれたゲノム遺伝子座が異なるいくつかの形質転換イベントを生成する。特定のゲノム遺伝子座に特定の導入遺伝子を含んでなる植物は通常、特定のイベント名によって呼称される特定の「イベント」を含んでなるとして記載される。植物に導入されたまたは改変されている形質には、除草剤耐性、昆虫耐性、増収および干魃のような非生物的耐性が含まれる。除草剤耐性は、突然変異誘発ならびに遺伝子工学を使用することにより作出されている。
本発明によってまた処理可能な植物および植物栽培品種は、1以上の非生物的ストレスに対して耐性のある植物である。非生物的ストレス条件としては、例えば、干魃、低温曝露、高温曝露、浸透圧ストレス、冠水、土壌塩分の上昇、無機塩曝露の増大、オゾン曝露、高い露光、窒素栄養分の利用能の制限、リン栄養分の利用能の制限または避陰を含み得る。
本発明によってまた処理可能な植物および植物栽培品種は、収量特性の増進を特徴とする植物である。前記植物の増収は、例えば、水利用効率、保水効率、窒素利用の改善、炭素同化の増進、光合成の改善、発芽効率の増大および成熟の加速化などの、植物生理学、成長および発達の改善の結果であり得る。収量は、さらに、限定されるものではないが、早期開花、雑種種子生産のための開花制御、苗の活力、植物サイズ、節間数および節間長、根の成長、種子サイズ、果実サイズ、莢サイズ、莢または穂の数、莢または穂当たりの種子数、種子重、種子充実率の増大、種子散布の低減、莢の裂開の低減および耐倒伏性を含む、植物構造の改良(ストレス条件下および非ストレス条件下)により影響を受け得る。さらなる収量形質には、種子組成、例えば、炭水化物含量、タンパク質含量、油の含量および組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、加工性の改善およびより良好な貯蔵安定性が含まれる。
本発明によってまた処理可能な植物は、一般に、より高い収量、活力、健康ならびに生物的および非生物的ストレス因子に対する耐性をもたらすヘテロシスまたは雑種強勢の特徴をすでに発現している雑種植物である。このような植物は一般に、自殖系雄性不稔親系統(母方)と別の自殖系雄性不稔親系統(父方)の交雑によって作出される。雑種種子は一般に、雄性不稔植物から採取され、栽培者に販売されている。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシの場合)、雄穂除去、すなわち、雄性の生殖器官(または雄花)の機械的除去により生産することができるが、より一般には、、雄性不稔は、植物ゲノム内の遺伝的決定因子の結果である。この場合、特に、雑種植物から収穫される目的産物が種子である場合には、一般に、雄性不稔の原因である遺伝的決定因子を含む雑種植物の雄性不稔が完全に回復されることを保証することが有用である。これは、父方が、雄性不稔の原因である遺伝的決定因子を含む雑種植物において雄性稔性を回復させ得る適当な稔性回復遺伝子を有することを保証することによって達成することができる。雄性稔性の遺伝的決定因子は細胞質に存在し得る。細胞質雄性稔性(CMS)の例は、例えば、アブラナ科の種で記載されている(WO1992/005251、WO1995/009910、WO1998/27806、WO2005/002324、WO2006/021972およびUS6,229,072)。しかしながら、雄性稔性の遺伝的決定因子はまた、核ゲノムにも存在し得る。雄性稔性植物はまた、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジーの方法によって得ることもできる。雄性稔性植物を得る特に有用な手段はWO89/10396に記載され、この場合、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼが雄蘂のタペータム細胞で選択的に発現される。その後、稔性は、そのタペータム細胞での、バルスターなどのリボヌクレアーゼ阻害剤の発現を回復させることができる(例えば、WO1991/002069)。
本発明により同様に処理可能な植物または植物栽培品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジーの方法により得られる)は、除草剤耐性植物、すなわち、1以上の所与の除草剤に耐性を示し得る植物である。このような植物は、遺伝子形質転換により、またはこのような除草剤耐性を付与する突然変異を含む植物の選抜により得ることができる。グリホサート、グルホシネート、2,4−D、ジカンバ、オキシニル除草剤(ブロモキシニルおよびイオキシニルなど)、スルホニル尿素除草剤、ALS阻害剤および4−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤(イソキサフルトールおよびメソトリオンなど)に対する除草剤耐性は、導入遺伝子の使用によって作出されている。除草剤耐性形質を提供するために使用されている導入遺伝子には、グリホサート耐性としては、cp4 epsps、epsps grg23ace5、mepsps、2mepsps、gat4601、gat4621、goxv247;グルホシネート耐性としては、patおよびbar;2,4−D耐性としては、aad−1、aad−12;ジカンバ耐性としては、dmo;オキシニル除草剤耐性としては、bxn;スルホニル尿素除草剤耐性としては、zm−hra、csr1−2、gm−hra、S4−HrA;ALS阻害剤耐性としては、csr1−2;ならびにHPPD阻害剤耐性としては、hppdPF、W336、avhppd−03が含まれる。
除草剤耐性植物は、例えば、グリホサート耐性植物、すなわち、除草剤グリホサートまたはその塩に対して耐性となった植物である。例えば、グリホサート耐性植物は、植物を酵素5−エノールピルビニルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で形質転換することによって得ることができる。このようなEPSPS遺伝子の例としては、細菌ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(変異体CT7)(Comai et al., Science (1983), 221, 370-371)、細菌アグロバクテリウム種のCP4遺伝子(Barry et al., Curr. Topics Plant Physiol. (1992), 7, 139-145)、ペチュニアEPSPSをコードする遺伝子(Shah et al., Science (1986), 233, 478-481)、トマトEPSPS(Gasser et al., J. Biol. Chem. (1988), 263, 4280-4289)またはオヒシバ属(Eleusine)EPSPS(WO2001/66704)がある。それは例えば、EP−A0837944、WO2000/066746、WO2000/066747またはWO2002/026995に記載されているような変異型EPSPSであってもよい。グリホサート耐性植物はまた、US5,776,760およびUS5,463,175に記載されているようにグリホサートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることにより得ることもできる。グリホサート耐性植物はまた、例えば、WO2002/036782、WO2003/092360、WO2005/012515およびWO2007/024782に記載されているようにグリホサートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることにより得ることもできる。グリホサート耐性植物はまた、例えば、WO2001/024615またはWO2003/013226に記載されているように上記遺伝子の天然突然変異を含む植物を選抜することにより得ることもできる。
他の除草剤耐性植物は、例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシンまたはグルホシネートなどの、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤に対して耐性となった植物である。このような植物は、除草剤を解毒する酵素または阻害に耐性のある変異型グルタミンシンターゼ酵素を発現させることにより得ることができる。このような効率的な解毒酵素の1つが、例えば、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素(例えば、放線菌属(Streptomyces)種由来のbarまたはpatタンパク質)である。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、例えば、US5,561,236;US5,648,477;US5,646,024;US5,273,894;US5,637,489;US5,276,268;US5,739,082;US5,908,810およびUS7,112,665に記載されている。
さらなる除草剤耐性植物はまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性となった植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼは、パラヒドロキシフェニルピルビン酸(HPP)がホモゲンチジン酸に変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害剤に対して耐性のある植物を、天然の耐性HPPD酵素をコードする遺伝子、またはWO1996/038567、WO1999/024585およびWO1999/024586による変異型HPPD酵素をコードする遺伝子で形質転換させることができる。また、HPPD阻害剤に対する耐性は、天然HPPD酵素がHPPD阻害剤によって阻害されているにも関わらずホモゲンチジン酸の形成の形成を可能とする特定の酵素をコードする遺伝子で植物を形質転換することによっても得ることができる。このような植物および遺伝子は、WO1999/034008およびWO2002/36787に記載されている。HPPD阻害剤に対する植物の耐性はまた、WO2004/024928に記載されているように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて、酵素プレフェン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子で植物を形質転換することによって改良することもできる。
さらなる除草剤耐性植物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤に対して耐性となった植物である。既知のALS阻害剤としては、例えば、スルホニル尿素、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンザエート、および/またはスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン除草剤である。例えば、Tranel and Wright, Weed Science (2002), 50, 700-712、また、US5,605,011、US5,378,824、US5,141,870およびUS5,013,659に記載されているように、ALS酵素(アセトヒドロキシ酸シンターゼ、AHASとしても知られる)における種々の突然変異は、種々の除草剤および除草剤群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物およびイミダゾリノン耐性植物の作出は、US5,605,011;US5,013,659;US5,141,870;US5,767,361;US5,731,180;US5,304,732;US4,761,373;US5,331,107;US5,928,937;およびUS5,378,824;および国際公開WO1996/033270に記載されている。他のイミダゾリノン耐性植物はまた、例えば、WO2004/040012、WO2004/106529、WO2005/020673、WO2005/093093、WO2006/007373、WO2006/015376、WO2006/024351およびWO2006/060634に記載されている。さらなるスルホニル尿素およびイミダゾリノン耐性植物はまた、例えば、WO2007/024782に記載されている。
他のイミダゾリノンおよび/またはスルホニル尿素耐性植物は、突然変異誘発、除草剤の存在下での細胞培養における選抜によって、または例えば、ダイズに関して、US5,084,082に、イネに関してWO1997/41218に、テンサイに関してUS5,773,702およびWO1999/057965に、レタスに関してUS5,198,599に、もしくはヒマワリに関してWO2001/065922に記載されているような突然変異育種によって得ることができる。
本発明によってまた処理可能な植物または植物栽培品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジーの方法により得られる)は、非生物的ストレス因子に対して耐性がある。このような植物は、遺伝子形質転換によって、またはこのようなストレス耐性を付与する突然変異を含む植物の選抜によって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物として以下のものが含まれる:
a.WO2000/004173またはEP04077984.5またはEP06009836.5に記載されているように、植物細胞または植物においてポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現および/または活性を低減し得る導入遺伝子を含む植物;
b.例えば、WO2004/090140に記載されているように、植物または植物細胞の遺伝子をコードするPARGの発現および/または活性を低減し得るストレス耐性増強導入遺伝子を含む植物;
c.例えば、EP04077624.7またはWO2006/133827またはPCT/EP07/002433に記載されているように、ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンセターゼまたはニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを含む、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素をコードするストレス耐性増強導入遺伝子を含む植物。
単一の形質または複数の形質を含んでなる植物ならびにこれらの形質を提供する遺伝子およびイベントは当技術分野で周知である。例えば、突然変異を誘発されたまたは組み込まれた遺伝子および個々のイベントに関する詳細な情報は、協会のウェブサイト"International Service for the Acquisition of Agri-biotech Applications (ISAAA)"(http://www.isaaa.org/gmapprovaldatabase)およびthe "Center for Environmental Risk Assessment (CERA)" (http://cera-gmc.org/GMCropDatabase)から入手可能である。
葉面施肥
植物の葉面処理は、長い間知られており、不断の改良の対象である。しなしながら、植物の処理は、常に満足のいくように解決できるわけではない一連の問題を生じる。例えば、植物、発達中の花序および種子を保護するための方法を開発することが望ましい。加えて、使用する有効成分により穀物植物自体を損傷することなく、植物、特に、発達中の花序に麦角菌による攻撃からの最良の、可能性のある保護を提供するためにこのような様式で使用されるフルオピラムの量を最適化することが望ましい。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降に穀物植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80に穀物植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90移行に穀物植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に穀物植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降に春小麦、冬小麦、デュラム小麦、雑種春小麦、雑種冬小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80に春小麦、冬小麦、デュラム小麦、雑種春小麦、雑種冬小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に春小麦、冬小麦、デュラム小麦、雑種春小麦、雑種冬小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に春小麦、冬小麦、デュラム小麦、雑種春小麦、雑種冬小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降に春小麦植物における麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80に春小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に春小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80において穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に春小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降に雑種春小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80に雑種春小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に雑種春小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に雑種春小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降に冬小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80に冬小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に冬小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に冬小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降に雑種冬小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80に雑種冬小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に雑種冬小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降に雑種冬小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50以降にデュラム小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期50〜80にデュラム小麦植物において麦角菌を防除するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降にデュラム小麦植物において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
別の実施態様において、BBCH期50〜80に穀物植物をフルオピラムで処理することによる、BBCH期90以降にデュラム小麦において麦角菌の菌核を低減するために植物を処理するための方法。
本発明の利点の1つは、フルオピラムの特定の浸透移行特性のために、フルオピラムによる開花中の穀物植物の処理は、植物自体だけでなく発達中の種子の麦角菌の防除も可能とし、収穫穀粒における菌核の低減を生じるということである。
別の実施態様において、フルオピラムは、プロチオコナゾール、テブコナゾール、エピオキシコナゾール、ジフェノコナゾール、フルキンコナゾール、フルキサピロキサド、フルトリアフル、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、フルジオキソニル、イプフェントリフルコナゾール、イソフルシパム(isoflucypam)、メタラキシル、メフェノキサム、メフェントリフルコナゾール、ピラクロストロビン、ピリメタニル、ピジフルメトフェン、クロロタロニル、スピロキサミン、ビキサフェン、ペンフルフェン、フルキサピロキサド、ボスカリド、ベンゾビンジフルピル、セダキサン、イソピラザム、メトラフェノン、ブロフラニリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、チアクロプリド、チアメトキサム、リナキサピル(rynaxapyr)、サイアジピル、スピロテトラマト、スピロメシフェン、テトラニリプロール、フルベンジアミド、シクラニリプロール、λ−シハロトリンの群から選択される1以上の有効成分との混合物として、市販の配合物中に、およびこれらの配合物から調製される使用形態中に存在し得る。
プロチオコナゾール、イソフルシパム(isoflucypam)、フルキサピロキサド、フルキサピロキサド、ピジフルメトフェン、メフェントリフルコナゾール、イプフェントリフルコナゾールおよびテブコナゾールが特に好ましい。
プロチオコナゾールおよびテブコナゾールが最も好ましい。
フルオピラム、プロチオコナゾールおよびテブコナゾールの、好ましくは、0.01〜3kgのフルオピラム/ha、0.01〜3kgのプロチオコナゾール/ha、0.01〜3kgのテブコナゾール/ha;より好ましくは、0.025〜1kgのフルオピラム/ha、0.025〜1kgのプロチオコナゾール/ha、0.025〜1kgのテブコナゾール/ha;より好ましくは、0.025〜400gのフルオピラム/ha、0.025〜400gのプロチオコナゾール/ha、0.025〜400gのテブコナゾール/haの施与量での同時使用が行われる。
50および200gのフルオピラム/ha、50〜150gのプロチオコナゾール/ha、50〜150gのテブコナゾール/haの割合がいっそうより好ましい。60、75、90および120gのフルオピラム/ha、75または150gのプロチオコナゾール/ha、75gまたは150gのテブコナゾール/haの割合が最も好ましい。
別の実施態様において、フルオピラムは、クロキントセットメキシル、メフェンピルジエチル、ベノキサコール、ジクロルミド、イソキサジフェンエチル、シプロスルファミド、フェンクロリム、フェンクロラゾールエチル、フルキソフェニム、ナフタル酸無水物、シオメトリニル、オキサベトリニル、フルラゾール、ダイムロン、クミルロン、ジメピペレート,およびジエトレートを含んでなる薬害軽減剤の群から選択される1以上の有効成分との混合物として、市販の配合物中に、およびこれらの配合物から調製される使用形態中に存在し得る。
クロキントセットメキシル、メフェンピルジエチル、イソキサジフェンエチル、シプロスルファミドが特に好ましい。
メフェンピルジエチルが最も好ましい。
以下の実施例は本発明の説明に役立つが、これに限定されない。
実施例1
カナダで、2017年に、春小麦品種CTC Utmostで試験区を設けた。フルオピラムならびに市販の標準品を表1に従い、BBCH期59〜61の7月7日に施与した。菌核の評価は、施与96日後の秋に行った。
Figure 2022500460
Figure 2022500460
実施例2
カナダで、2018年に、春小麦(1試験−AC Goodeve)およびデュラム小麦(AC Strongfieldで2試験)に対して3試験区を設けた。フルオピラムならびに市販の標準品を表3に従い、BBCH期61〜63(開花初期)の2018年7月6日〜9日に施与した。菌核の評価は、2018秋に収穫穀粒サンプルに対して行った。
プロパルスは、125g/lフルオピラムおよび125g/lプロチオコナゾールのSE配合物を表す。
Figure 2022500460

Claims (9)

  1. 穀物植物における麦角菌の防除および/または麦角菌の菌核の低減のためのコハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤フルオピラムの使用。
  2. フルオピラムが穀物植物への葉面処理として施与される、請求項1に記載の使用。
  3. フルオピラムがBBCH50以降に穀物植物への葉面処理として施与される、請求項1に記載の使用。
  4. フルオピラムが1ヘクタール当たり50〜300gの割合で葉面処理として施与される、請求項1または2に記載の使用。
  5. 穀物植物が小麦である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  6. 穀物植物が雑種小麦である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  7. フルオピラムがさらなる有効殺真菌成分と組み合わせて使用される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
  8. フルオピラムがプロチオコナゾールまたはテブコナゾールまたはプロチオコナゾールおよびテブコナゾールと組み合わせて使用される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 70〜80g/haの施与率となるフルオピラム、140〜160g/haの施与率となるプロチオコナゾールおよび70〜80g/haの施与率となるテブコナゾールを含んでなる、殺真菌組成物。
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