JP2022190945A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Yuki Tsujino
亘 牛島
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Abstract

【課題】水道停止時の貯湯タンク内の湯水の出水により貯湯タンク内に流入した空気が想定された上限温度を超えるのを抑制する貯湯式給湯装置を提供する。【解決手段】貯湯タンク12内の湯水を第1の水栓13に供給する貯湯式給湯装置10において、循環ポンプ45が作動して貯湯タンク12の下部から取得した湯水を貯湯タンク12の上部に戻す循環状態となる循環回路44と、水道停止時に開かれて貯湯タンク12の下部の湯水を出す第2の水栓48と、第2の水栓48からの貯湯タンク12の湯水の出水に伴い貯湯タンク12に流入する外部の空気を取り込む空気取得手段50と、貯湯タンク12に流入して貯湯タンク12の上部に溜まった空気が、予め定められた設定温度より高温になったことを貯湯タンク12の上部に設けられた温度センサ14の計測温度を基に検出して、循環ポンプ45を作動させ循環回路44を循環状態にする制御手段とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、貯湯タンク内の湯を外部に供給する貯湯式給湯装置に関する。
貯湯式給湯装置は、貯湯タンクから出た湯に水道管からの水を混合してなる湯や水道管からの水(以下、湯又は水を「湯水」と言う)を、水道管の水圧を利用して、台所や浴室に設けられた水栓に供給する(特許文献1、2参照)。そのため、通常時、水栓を開くことによって、水栓から湯水を出すことができる。貯湯タンクから湯が出るのに伴い、貯湯タンクには水道管から水が注入される。
ところが、自然災害等で水道水供給のインフラが機能しなくなって、水道管の水の流れが停止し、水道管に水圧がかからなくなった水道停止時には、水栓を開いても水栓から湯水が出ない。
特開2014-196887号公報 特開2017-129328号公報
これについては、貯湯タンクに送水管を接続し、当該送水管に専用水栓を設けることによって、水道停止時でも専用水栓から貯湯タンク内の湯水を出すことが可能となる。ここで、水道停止時は、貯湯タンクから湯水が出ても、水道管から貯湯タンクに水が注入されない。従来の貯湯式給湯装置には負圧作動弁が設けられていることから、貯湯タンクからの湯水の出水に伴い貯湯タンク内には負圧作動弁を介して貯湯タンク外の空気が流入し、貯湯タンクには上部から空気が溜まる。貯湯タンクに溜まった空気の温度は、貯湯タンクの上部に貯留されていた湯の温度より低い。そのため、従来、貯湯タンク内に溜まった空気の温度が問題視されることはなかった。
しかしながら、貯湯タンクの上部に溜まった空気の温度が、貯湯タンクに対して想定している上限温度(例えば、100℃)を超え得ることが見出された。これは、負圧作動弁は貯湯タンク内の空気を外部に排出する機能を有しておらず、空気が溜まった貯湯タンクに、水道水供給のインフラの復旧により水道管からの水が注入されるようになると、貯湯タンク内の空気が圧縮され、空気の温度が上昇するためである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、水道停止時の貯湯タンク内の湯水の出水により貯湯タンク内に流入した空気が想定された上限温度を超えることを抑制する貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る貯湯式給湯装置は、水道管の水が貯湯タンクに給水される通常時に、該貯湯タンク内の湯水を、第1の水栓に供給する貯湯式給湯装置において、前記貯湯タンクの上部に設けられた温度センサと、循環ポンプを有し、該循環ポンプが作動して前記貯湯タンクの下部から取得した湯水を該貯湯タンクの上部に戻す循環状態となる循環回路と、前記水道管の水が前記貯湯タンクの下部に給水されない水道停止時に開かれて前記貯湯タンクの下部の湯水を出す第2の水栓と、前記第2の水栓からの前記貯湯タンクの湯水の出水に伴い該貯湯タンクに流入する外部の空気を取り込む空気取得手段と、前記貯湯タンクに流入して該貯湯タンクの上部に溜まった空気が、予め定められた設定温度より高温になったことを前記温度センサの計測温度を基に検出して、前記循環ポンプを作動させ前記循環回路を前記循環状態にする制御手段とを備える。
本発明に係る貯湯式給湯装置は、循環ポンプが作動して貯湯タンクの下部から取得した湯水を貯湯タンクの上部に戻す循環状態となる循環回路と、水道停止時に開かれて貯湯タンクの下部の湯水を出す第2の水栓と、第2の水栓からの貯湯タンクの湯水の出水に伴い貯湯タンクに流入する外部の空気を取り込む空気取得手段と、貯湯タンクに流入して貯湯タンクの上部に溜まった空気が、予め定められた設定温度より高温になったことを温度センサの計測温度を基に検出して、循環ポンプを作動させ循環回路を循環状態にする制御手段とを備えるので、水道停止時の貯湯タンク内の湯水の出水により貯湯タンク内に流入した空気が通常時に想定された上限温度を超えることを抑制可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る貯湯式給湯装置の回路図である。 制御手段の接続を示すブロック図である。 貯湯タンクの沸上げの様子を示す説明図である。 貯湯タンクの沸上げの様子を示す説明図である。 非常時給水状態の説明図である。 貯湯タンク内の空気が圧縮される様子を示す説明図である。 貯湯タンク内の空気を冷却する様子を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る貯湯式給湯装置において貯湯タンク内の空気を冷却する様子を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る貯湯式給湯装置10は、水道管11の水が貯湯タンク12に給水される通常時に、貯湯タンク12内の湯水を、第1の水栓13に供給する装置である。
貯湯タンク12には、図1に示すように、複数(本実施の形態では6個)の温度センサ14、14a、14b、14c、14d、14eが取り付けられている。温度センサ14、14a、14b、14c、14d、14eは、貯湯タンク12の上部に設けられた温度センサ14が最も高い位置に配され、温度センサ14、14a、14b、14c、14d、14eの順に取り付け位置が低くなっている。
貯湯タンク12の下部には、減圧弁15、温度センサ16及び逆止弁17、18が設けられた水道管11の一端部が連結されている。
貯湯タンク12の上部には、下流側端部が第1の水栓13に接続された給湯管20の上端側端部が連結されている。給湯管20には上流側端部から下流側端部に向けて、逆止弁21、混合弁24、水量センサ22及び温度センサ23が設けられ、混合弁24には水道管11の別の端部が連結されている。混合弁24は、図2に示すように、ICチップ等によって構成された制御手段25に、温度センサ14、14a、14b、14c、14d、14e、16、23及び水量センサ22と共に接続されている。
制御手段25には、第1の水栓13に供給する湯水の温度を入力する操作をはじめとする種々の入力操作がなされる操作端末26が接続されている。
制御手段25は、温度センサ14、16、23及び水量センサ22の各計測値を検知し、これらの計測値を基に、貯湯タンク12の上部から供給される湯と水道管11の水の混合弁24による混合比を調整して、混合弁24から第1の水栓13に送られる湯水の温度が操作端末26で設定された温度になるように制御する。
また、給湯管20には、図1に示すように、浴槽Bに湯を供給する湯張り管27の上流側端部及び浴槽Bの湯を加熱する熱交循環回路28の上流側端部が接続されている。
湯張り管27には、上流側端部から浴槽Bに接続された下流側端部に向けて逆止弁29、混合弁30、水量センサ31、電磁弁32、逆止弁33及び温度センサ34が順に設けられ、混合弁30には水道管11の別の端部が連結されている。混合弁30、水量センサ31、電磁弁32及び温度センサ34は、図2に示すように、制御手段25に接続されている。
操作端末26で浴槽Bの湯張り操作がなされると、制御手段25は、電磁弁32を開いて、混合弁30で混合される貯湯タンク12の上部からの湯水と水道管11の水が浴槽Bに送られるようにし、温度センサ14、16、34及び水量センサ31の各検出値を基に、貯湯タンク12の上部からの湯水と水道管11の水との混合比を調整して、浴槽Bに送られる湯水の温度が、操作端末26で設定された温度となるように制御する。
熱交循環回路28は、図1に示すように、逆止弁36及びポンプ37を有し、下流側端部が貯湯タンク12の連結されている。浴槽Bには、水位センサ38、水流スイッチ39、温度センサ40及びポンプ41が設けられ、下流側端部が湯張り管27に接続された風呂循環回路42の上流側端部が連結されている。熱交循環回路28及び風呂循環回路42には、熱交換器43が取り付けられ、ポンプ37、41、水位センサ38、水流スイッチ39及び温度センサ40は、図2に示すように、制御手段25に接続されている。
操作端末26で追焚き操作がなされると、制御手段25は、ポンプ37、41を作動して、貯湯タンク12の上部の湯水が給湯管20の一部及び熱交循環回路28を通って貯湯タンク12に戻るようにすると共に、浴槽B内の湯水が風呂循環回路42及び湯張り管27の一部を通って浴槽Bに戻るようにする。これによって、熱交循環回路28を流れる湯水と風呂循環回路42を流れる湯水とが熱交換器43により熱交換されて、風呂循環回路42を流れる湯水が加熱され、浴槽B内の湯水の温度が上昇する。
通常時、水道管11内には所定の水圧が生じており、第1の水栓13が開かれると(あるいは、浴槽Bの湯張りがなされると)、水道管11の水圧によって、第1の水栓13から湯水が出て(浴槽Bに湯水が流入して)、貯湯タンク12の上部から送り出された湯と同量の水が水道管11から貯湯タンク12の下部に流入する。そのため、通常時、貯湯タンク12内は湯水で満たされている。
これに対し、水道水供給のインフラが機能しなくなると、水道管11内の水圧が低下して、水道管11の水が貯湯タンク12の下部に給水されなくなる。水道管11の水が貯湯タンク12の下部に給水されない水道停止時には、第1の水栓13を開いても、電磁弁32を開いても、貯湯タンク12内の湯水は貯湯タンク12の上部から給湯管20には出ず、第1の水栓13や浴槽Bに湯水は送られない。
また、貯湯タンク12の下部には、下流側端部が貯湯タンク12の上部及び下部に連結された沸上回路(循環回路の一例)44の上流側端部が連結されている。沸上回路44は、図1、図2に示すように、それぞれ制御手段25に接続された循環ポンプ45、加熱手段46及び切替手段47を有し、制御手段25によって循環ポンプ45が作動されて(循環ポンプ45を作動して)、図3、図4に示すように、貯湯タンク12の下部から取得した湯水を循環させて貯湯タンク12の上部又は下部に戻す状態となる。以下、貯湯タンク12の下部から取得した湯水を循環させて貯湯タンク12の上部に戻す沸上回路44の状態を循環状態とする。
循環ポンプ45、加熱手段46及び切替手段47は、沸上回路44を流れる湯水の流れに沿って順に配されている。沸上回路44は、切替手段47より下流側が2つに分岐し、一方が貯湯タンク12の上部に接続され、他方が貯湯タンク12の下部に接続されている。
加熱手段46は、制御手段25により作動させられて、沸上回路44を循環する湯水を加熱する。
切替手段47は、加熱手段46を通過した湯水の送り先を貯湯タンク12の上部及び下部の一方から他方に切り替えることができる。制御手段25は、温度センサ14、14a、14b、14c、14d、14eの各計測温度を基に貯湯タンク12内の湯量(沸き上がっている湯の量)が少なくなったのを検知すると、循環ポンプ45及び加熱手段46を作動させて、貯湯タンク12の下部の湯水を沸上回路44に循環させ、貯湯タンク12の沸上げを行う。
制御手段25は、加熱手段46を通過する湯水の温度を計測する加熱手段46に設けられた図示しない温度センサの計測温度が所定値未満の際に、図3に示すように、切替手段47の湯水の送り先を貯湯タンク12の下部にする。これによって、沸上回路44は、貯湯タンク12の下部の水を取得して貯湯タンク12の下部に戻すようになり、低温の湯水が貯湯タンク12の上部に流入することを防止する。
制御手段25は、加熱手段46を通過する湯水の温度が所定値以上になったことを検知したタイミングで、図4に示すように、切替手段47の湯水の送り先を貯湯タンク12の上部に切り替える。これにより、沸上回路44は、循環状態となって、貯湯タンク12の下部の水を取得して貯湯タンク12の上部に戻すようになり、加熱手段46によって加熱された湯水が貯湯タンク12の上部に供給されるようにする。
ここで、貯湯タンク12に貯留される湯の想定最高温度をU℃とし、α>βとして、貯湯タンク12の沸上げにより貯湯タンク12の上部に蓄えられる湯の温度は、夏季がU-α℃であり、冬季がU-β℃である。制御手段25は、加熱手段46により加熱されて貯湯タンク12の上部に送られる湯水の温度が夏季にU-α℃となり、冬季にU-β℃となるように加熱手段46の運転レベルを調整する。本実施の形態では、U℃=100℃、α℃=35℃、β℃=15℃であるが、これに限定されない。
なお、貯湯タンク12の沸上げが完了した後、送り先が貯湯タンク12の上部となった切替手段47は、貯湯タンク12を再度沸上げる際、加熱手段46を通過する湯水の温度が所定値未満であると、制御手段25によって、送り先が貯湯タンク12の下部に切り替えられる。
本実施の形態では、加熱手段46にヒートポンプユニットを採用し、切替手段47に三方弁を採用しているが、これらに限定されない。例えば、自家発電機の発電時に生じる排熱を利用して沸上回路を流れる湯水を加熱する加熱手段や、2つの電磁弁を有して構成される切替手段を採用できる。発電時の排熱を利用する加熱手段を採用する場合、沸上回路は切替手段を有する必要はなく、加熱手段で加熱された湯水の送り先を貯湯タンクの上部のみとした沸上回路が採用される。
また、沸上回路44の循環ポンプ45及び加熱手段46の間の領域には、送水管49の上流側端部が接続され、送水管49の下流側端部に第2の水栓48が連結されている。水道停止時に、制御手段25は、操作端末26に所定の入力操作がなされることにより、循環ポンプ45を作動させて、図5に示すように、貯湯式給湯装置10を、貯湯タンク12内の湯水が送水管49経由で第2の水栓48から出る状態(以下、この状態を「非常時給水状態」とする)にする。即ち、第2の水栓48は、循環ポンプ45の作動によって、貯湯タンク12の下部の湯水を出せる状態となる。
非常時給水状態では、第2の水栓48に対して、貯湯タンク12の下部からの湯水が送水管49経由で送られ、利用者は、第2の水栓48を開くことによって、貯湯タンク12内の湯水を第2の水栓48から出すことができる。
本実施の形態のように、循環ポンプ45を利用して貯湯タンク12内の湯水を第2の水栓48から出す場合、重力のみを利用して貯湯タンク12内の湯水を第2の水栓48から出す場合に比べて、貯湯タンク12から第2の水栓48までの距離を長くできる等、第2の水栓48の配置の自由度が高くなる。
制御手段25は、切替手段47を、沸上回路44の湯水を貯湯タンク12の上部及び下部のいずれにも意図的に送らない状態にすることができ、これによって、沸上回路44は貯湯タンク12への湯水の戻しを止めた状態(以下、この状態を止水状態とする)となる。なお、切替手段47の設計によっては、例えば、少量(切替手段47を全開状態にした場合の例えば10分の1の量)の湯水が貯湯タンク12の上部又は下部に送られる。
本実施の形態では、貯湯式給湯装置10を非常時給水状態にする際、切替手段47は止水状態にされ、加熱手段46は非作動状態にされる。
また、制御手段25は、操作端末26への所定の入力操作により、貯湯式給湯装置10を、加熱手段46の作動、浴槽Bへの湯張り、及び、浴槽B内の湯水の追い焚きを禁止する非常時制限状態にすることができる。本実施の形態では、操作端末26において、貯湯式給湯装置10を非常時制限状態にする入力操作と、貯湯式給湯装置10を非常時給水状態にする入力操作とが共通の釦でなされる。
制御手段25は、同釦が一定時間(例えば、3秒間)継続的に押下(長押し)されることで、貯湯式給湯装置10を非常時制限状態とし、同釦が再度長押しされることで、貯湯式給湯装置10の非常時制限状態を解除する。非常時制限状態の貯湯式給湯装置10は、同釦が長押しではなく通常押しされることにより、制御手段25によって、非常時制限状態を維持した上で非常時給水状態となり、同釦が再度通常押しされると非常時給水状態のみが解除される。
なお、通常時、循環ポンプ45を作動しても第2の水栓48から湯水が出ないように、第2の水栓48は閉じられている。また、第2の水栓48から高温の湯が出る可能性があるため、本実施の形態では、第2の水栓48近くに、第2の水栓48の使用方法等に加えて熱湯が出ることについての注意喚起を記した注意書きが設けられている。
また、給湯管20には、負圧作動弁付き逃し弁(空気取得手段の一例)50を具備する接続管51が連結されている。負圧作動弁付き逃し弁50は、貯湯タンク12の沸上げに伴い膨張した貯湯タンク12内の湯水を給湯管20及び接続管51を介して外部に排出する機能、及び、貯湯タンク12内が負圧になった際に外部から空気を取り込み、当該空気を接続管51及び給湯管20を経由して貯湯タンク12内に流入させる機能を有している。
第2の水栓48からの貯湯タンク12の湯水の出水に伴い、貯湯タンク12内は負圧になることから、外部の空気が負圧作動弁付き逃し弁50に取り込まれ接続管51及び給湯管20を経由して貯湯タンク12の上部に流入し、貯湯タンク12内には上部から空気が溜まる。よって、負圧作動弁付き逃し弁50は、第2の水栓48からの貯湯タンク12の湯水の出水に伴い貯湯タンク12に流入する外部の空気を取り込むこととなる。
水道停止時に貯湯タンク12の上部に溜まる空気の温度は、貯湯タンク12の上部に貯留されている湯の温度よりγ℃(本実施の形態では、5℃≦γ℃≦15℃)低く、本実施の形態における当該空気の最高温度は、夏季がU-α-γ℃(例えば55℃)であり、冬季がU-β-γ℃(例えば75℃)である(即ち、U℃未満である)。
水道停止時から通常時に戻って、水道管11の水の貯湯タンク12への給水が再開すると、図6に示すように、水道管11から貯湯タンク12の下部に水が流入する。負圧作動弁付き逃し弁50は貯湯タンク12内の空気を外部に放出できない設計となっていることから、貯湯タンク12内の空気は、水道管11からの貯湯タンク12への水の流入により圧縮され、温度が上昇し、夏季では55℃より高くなり、冬季では75℃より高くなる。貯湯タンク12内の空気の温度を低下させる処理をしなければ、貯湯タンク12に溜まった空気の温度がU℃を超えることも有り得る。
そこで、制御手段25は、貯湯タンク12の上部に溜まっている空気(第2の水栓48からの貯湯タンク12の湯水の出水に伴い貯湯タンク12の上部に流入して溜まった空気)が、通常時に戻って、予め定められた設定温度T℃(T℃はU℃未満でU-β-γ℃を超える温度、例えば85℃)より高温になったことを温度センサ14の計測温度を基に検出して、図7に示すように、加熱手段46を非作動にし、切替手段47の湯水の送り先を貯湯タンク12の上部にして、循環ポンプ45を作動させ沸上回路44を循環状態にする。これによって、貯湯タンク12の下部の湯水は、加熱手段46により加熱されずに、沸上回路44経由で貯湯タンク12の上部に流入する。
貯湯タンク12の下部の湯水は、水道管11からの水の流入により、貯湯タンク12の上部の湯水に比べて低温である。よって、貯湯タンク12の下部の湯水が貯湯タンク12の上部に流入することにより、貯湯タンク12内の空気の温度が低下する。t℃を5℃以上10℃以下の温度として、制御手段25は、貯湯タンク12内の空気の温度が下がって、温度センサ14の計測温度がT-t℃(例えば80℃)未満となったことを検知すると、循環ポンプ45を停止し、沸上回路44の循環状態を解除する。
沸上回路44を循環状態にして貯湯タンク12内の空気の温度を低下させるのは、通常時に限定されない。例えば、水道停止時に貯湯タンク内に溜まった空気が、通常時になって設定温度T℃より高温になった後、再び水道が停止した際には、水道停止時に沸上回路44を循環状態にして貯湯タンク12内の空気の温度を低下させる。
ここで、貯湯式給湯装置10は、送水管49の上流側端部が沸上回路44に連結されているが、これに限定されない。図8を参照して、送水管71の上流側端部が貯湯タンク12に連結された貯湯式給湯装置70について説明する。なお、貯湯式給湯装置70において、貯湯式給湯装置10と同様の構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態に係る貯湯式給湯装置70は、図8に示すように、第2の水栓72が、貯湯タンク12の下部に上流側端部が接続された送水管71の下流側端部に連結され、送水管71は制御手段に接続された送水ポンプ73を有している。
制御手段は、水道停止時に、送水ポンプ73を作動させて、貯湯タンク12内の湯水が送水管71経由で第2の水栓72から出る非常時給水状態にする。また、制御手段は、第2の水栓72からの貯湯タンク12の湯水の出水に伴い貯湯タンク12の上部に流入して溜まった空気が、予め定められた設定温度T℃より高温になったことを温度センサ14の計測温度を基に検出して、加熱手段46を非作動にし、切替手段47の湯水の送り先を貯湯タンク12の上部にして、循環ポンプ45を作動させ、沸上回路44を循環状態にする。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、循環回路は循環ポンプを有して貯湯タンクの下部から取得した湯水を循環させて貯湯タンクの上部に戻せる回路であればよく、循環回路が沸上回路である必要や、循環回路が加熱手段を有する必要がないのは言うまでもない。更に、切替手段を有さない循環回路を採用することもできる。
また、第2の水栓からの貯湯タンクの湯水の出水にポンプを用いる必要はなく、例えば、第2の水栓を開いて重力により貯湯タンクの湯水が出るようにしてもよい。
更に、第1の水栓が貯湯タンクより下位置に配されており、水道停止時に第1の水栓を開くことによって貯湯タンクの湯水が第1の水栓から出る場合、空気取得手段は、第1の水栓からの貯湯タンクの湯水の出水に伴っても外部の空気を取り込むこととなる。
10:貯湯式給湯装置、11:水道管、12:貯湯タンク、13:第1の水栓、14、14a、14b、14c、14d、14e:温度センサ、15:減圧弁、16:温度センサ、17、18:逆止弁、20:給湯管、21:逆止弁、22:水量センサ、23:温度センサ、24:混合弁、25:制御手段、26:操作端末、27:湯張り管、28:熱交循環回路、29:逆止弁、30:混合弁、31:水量センサ、32:電磁弁、33:逆止弁、34:温度センサ、36:逆止弁、37:ポンプ、38:水位センサ、39:水流スイッチ、40:温度センサ、41:ポンプ、42:風呂循環回路、43:熱交換器、44:沸上回路、45:循環ポンプ、46:加熱手段、47:切替手段、48:第2の水栓、49:送水管、50:負圧作動弁付き逃し弁、51:接続管、70:貯湯式給湯装置、71:送水管、72:第2の水栓、73:送水ポンプ、B:浴槽

Claims (3)

  1. 水道管の水が貯湯タンクに給水される通常時に、該貯湯タンク内の湯水を、第1の水栓に供給する貯湯式給湯装置において、
    前記貯湯タンクの上部に設けられた温度センサと、
    循環ポンプを有し、該循環ポンプが作動して前記貯湯タンクの下部から取得した湯水を該貯湯タンクの上部に戻す循環状態となる循環回路と、
    前記水道管の水が前記貯湯タンクの下部に給水されない水道停止時に開かれて前記貯湯タンクの下部の湯水を出す第2の水栓と、
    前記第2の水栓からの前記貯湯タンクの湯水の出水に伴い該貯湯タンクに流入する外部の空気を取り込む空気取得手段と、
    前記貯湯タンクに流入して該貯湯タンクの上部に溜まった空気が、予め定められた設定温度より高温になったことを前記温度センサの計測温度を基に検出して、前記循環ポンプを作動させ前記循環回路を前記循環状態にする制御手段とを備えることを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 請求項1記載の貯湯式給湯装置において、前記循環回路は、作動して該循環回路を循環する湯水を加熱する加熱手段を更に有し、前記制御手段は、前記貯湯タンクの上部に溜まった空気が、前記設定温度より高温になったことを検出し、前記加熱手段を非作動にして、前記循環回路を前記循環状態にすることを特徴とする貯湯式給湯装置。
  3. 請求項1又は2記載の貯湯式給湯装置において、前記第2の水栓は、上流側端部が前記循環回路の前記循環ポンプの設置位置より下流側に接続された送水管の下流側端部に連結され、水道停止時に、前記循環ポンプの作動によって、該貯湯タンクの下部の湯水を出せる状態となることを特徴とする貯湯式給湯装置。
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