JP2022190835A - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一台で室内の空気の汚れを効率良く低減できる換気装置を得ること。【解決手段】換気装置100は、室内210における複数の異なる換気対象領域に対応して個別に設けられた複数の室内空気吸込口3と、排気口2とが設けられた筐体1と、筐体1内に配置され、吸込口から排気口2へ向かう室内空気の流れを生成する送風機5と、複数の吸込口の各々を開閉する複数の吸込口開閉部4と、複数の室内空気吸込口3の各々に設けられ、複数の室内空気吸込口3の各々を通過する室内空気の汚れ量を検出する複数の汚れ量検出部6と、複数の換気対象領域の各々の室内空気の汚れ量に基づいて、吸込口開閉部4の開閉動作及び送風機5の風量を制御する制御部7と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、空気中の汚れ量を検出する検出部を備える換気装置に関する。
近年、建物の気密性の向上に伴い、室内環境の改善に対する関心が高まっており、塵埃、花粉、微小粒子状物質、二酸化炭素(CO)、タバコの煙等といった室内空気中の汚れの低減が注目されている。室内の空気の汚れを低減するためには、室内の空気を室外へ排出するための送風機を備えた換気装置などによって室内を換気することが一般的である。微小粒子状物質は、PM(Particulate Matter)2.5とも呼ばれる。
部屋などの一つの空間内でも、人及び物の位置、又は人及び物の密集度等によって、汚れ量が多い領域と汚れ量が少ない領域とが存在する。したがって、室内の空気の汚れを効率的に低減するためには、空間内におけるある1箇所の空気の汚れ量を検出して換気を行うのではなく、空間内における複数箇所の空気の汚れ量を検出した結果に基づいて換気を行う必要がある。
特許文献1には、二酸化炭素センサを備えた複数の換気装置が一つの対象空間に設置された換気システムが開示されている。特許文献1に開示された換気システムでは、制御装置は、運転中のすべての換気装置について、二酸化炭素センサの検出値が基準値を下回るように運転台数を制御する。そして、制御装置は、複数の閾値の中から基準値として設定された閾値が大きいほど換気装置の運転台数を多くし、設定された閾値が小さいほど換気装置の運転台数を少なくする。
特開2018-119752号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、空気の汚れ量を検出するセンサを備えた換気装置が複数台必要であり、換気装置の運転台数を制御するための制御装置も換気装置とは別に設ける必要がある。すなわち、特許文献1に開示された技術では、室内の空気の汚れを効率良く低減するために、換気装置を複数台設置し、それぞれを個別に制御する必要があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、一台で室内の空気の汚れを効率良く低減できる換気装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る換気装置は、室内における複数の異なる換気対象領域に対応して個別に設けられた複数の吸込口と、排気口とが設けられた筐体と、筐体内に配置され、吸込口から排気口へ向かう室内空気の流れを生成する送風機とを備える。換気装置は、複数の吸込口の各々を開閉する複数の吸込口開閉部と、複数の吸込口の各々に設けられ、複数の吸込口の各々を通過する室内空気の汚れ量を検出する複数の汚れ量検出部と、複数の換気対象領域の各々の室内空気の汚れ量に基づいて、吸込口開閉部の開閉動作及び送風機の風量を制御する制御部とを備える。
本開示によれば、一台で室内の空気の汚れを効率良く低減できる換気装置を得られるという効果を奏する。
実施の形態1に係る換気装置の構成を示す模式図 実施の形態1に係る換気装置の機能ブロック図 実施の形態1に係る換気装置における換気運転の手順を示すフローチャート 実施の形態1に係る換気装置における運転制御条件を示す条件設定表を示す図 実施の形態2に係る換気装置の構成を示す模式図 実施の形態3に係る換気装置の構成を示す模式図 実施の形態1から実施の形態3に係る換気装置の制御部のハードウェア構成例を示す図
以下に、実施の形態に係る換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る換気装置の構成を示す模式図である。図1では、換気装置100の一面を透過して見た場合に見える構造を示している。図2は、実施の形態1に係る換気装置の機能ブロック図である。換気装置100は、天井裏220に埋込まれて設置されている。なお、天井200よりも上の空間が天井裏220であり、天井200よりも下の空間が室内210である。室内210は、換気対象空間であり、第1換気対象領域である第1領域210aと第2換気対象領域である第2領域210bとを含んでいる。第2の換気対象領域は、第1の換気対象領域とは異なる領域である。すなわち、換気対象空間である室内210は、換気対象領域を複数備える。
換気装置100は、リモートコントローラ20を備える。リモートコントローラ20は、ボタンスイッチ又はタッチパネルといった入力インタフェースを備えており、換気装置100の換気動作等の各種制御についての指令の入力操作を受け付ける。リモートコントローラ20は、入力インタフェースで受け付けた各種指令を、後述する制御部7に送信する。すなわち、リモートコントローラ20は、換気装置100における、運転のオンと運転のオフとの切り換え、換気風量の切り換え、換気モードの切り換え、運転タイマーの設定などが可能になっている。リモートコントローラ20は、室内210に設置されている。
換気装置100は、筐体1を備える。筐体1は、第1面に排気口2が設けられ、第2面に第1室内空気吸込口3aが設けられ、第3面に第2室内空気吸込口3bが設けられている。排気口2は、換気装置100に吸い込まれた室内空気を外部に排気する排気口である。第1室内空気吸込口3a及び第2室内空気吸込口3bは、室内210の空気が吸い込まれる室内空気吸込口3である。
第1室内空気吸込口3a及び第2室内空気吸込口3bは、室内210における複数の異なる換気対象領域である第1領域210a及び第2領域210bに対応している。したがって、換気装置100は、室内210における複数の換気対象領域である第1領域210a及び第2領域210bの室内空気を、個別に吸い込むことができる。なお、第1室内空気吸込口3aと第2室内空気吸込口3bとを区別しない場合には、室内空気吸込口3と呼ぶ。
排気口2は、建物の外部に通じる屋外排気用ダクト9を介して屋外230につながっている。第1室内空気吸込口3aは、第1領域210aに通じる室内排気用ダクト10aを介して第1領域210aにつながっている。第2室内空気吸込口3bは、第2領域210bに通じる室内排気用ダクト10bを介して第2領域210bにつながっている。
筐体1は、第1室内空気吸込口3a及び第2室内空気吸込口3bと、排気口2とを結ぶ排気風路8を備える。排気風路8は、室内210における第1領域210aの室内空気である第1還気RA1と、室内210における第2領域210bの室内空気である第2還気RA2と、を屋外230へ排気するための風路である。
換気装置100は、吸込口開閉部4を二つ備える。換気装置100が備える二つの吸込口開閉部4のうち一方は、第1室内空気吸込口3aを開閉する第1吸込口開閉部4aであり、他方は、第2室内空気吸込口3bを開閉する第2吸込口開閉部4bである。なお、第1吸込口開閉部4aと第2吸込口開閉部4bとを区別しない場合には、吸込口開閉部4と呼ぶ。第1吸込口開閉部4a及び第2吸込口開閉部4bには、ダンパ又はシャッタといった開閉部品が用いられる。実施の形態1では、第1吸込口開閉部4a及び第2吸込口開閉部4bがダンパによって構成される場合について説明する。
換気装置100は、排気用の送風機5を備える。送風機5は、排気風路8の入口端から出口端へ向かう排気流の流れ、すなわち第1室内空気吸込口3a及び第2室内空気吸込口3bから排気口2へ向かう排気流の流れを生成する送風機であり、排気風路8に設けられている。送風機5により、室内空気を換気する送風部が構成されている。送風機5は、送風機5を駆動するためのモータ5aを備えている。モータ5aは、後述する制御部7による制御に対応して回転速度が変化する。
送風機5が駆動することにより、室内210における第1領域210aの室内空気である第1還気RA1が第1室内空気吸込口3aから吸い込まれ、排気風路8を流れて、排気口2より屋外230へと排気される。また、送風機5が駆動することにより、室内210における第2領域210bの室内空気である第2還気RA2が第2室内空気吸込口3bより吸い込まれ、排気風路8を流れて、排気口2より屋外230へと排気される。
換気装置100は、汚れ量検出部6を二つ備える。二つの汚れ量検出部6のうち一方は、第1汚れ量検出部6aであり、他方は、第2汚れ量検出部6bである。なお、第1汚れ量検出部6aと第2汚れ量検出部6bとを区別しない場合には、汚れ量検出部6と呼ぶ。第1汚れ量検出部6aは、第1室内空気吸込口3aに設けられている。第2汚れ量検出部6bは、第2室内空気吸込口3bに設けられている。
第1汚れ量検出部6a及び第2汚れ量検出部6bは、第1領域210a及び第2領域210bの空気中の汚れ量を検出し、検出結果である室内空気中の汚れ量の情報を後述する制御部7に送信する。すなわち、汚れ量検出部6は、検出した室内空気中の汚れ量に対応する信号を、後述する制御部7に送信する。汚れ量検出部6と後述する制御部7との通信は、赤外線通信、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)といった無線通信であってもよく、また有線通信であってもよい。
第1汚れ量検出部6aは、第1室内空気吸込口3aを流れる第1領域210aの室内空気である第1還気RA1中の汚れ量を検出することによって、第1領域210aの室内空気の汚れ量を検出する。第2汚れ量検出部6bは、第2室内空気吸込口3bを流れる第2領域210bの室内空気である第2還気RA2中の汚れ量を検出することによって、第2領域210bの室内空気の汚れ量を検出する。
汚れ量検出部6は、例えば、汚れ量である室内空気の二酸化炭素濃度を検出するCOセンサである。なお、汚れ量検出部6は、COセンサに限定されず、PM2.5センサ又は埃センサといった、空気の汚れ量を検出できる検出装置を用いることができる。以下では、汚れ量検出部6がCOセンサである場合を例に説明する。汚れ量検出部6は、排気風路8を流れる室内空気中のCO濃度を検出し、検出したCO濃度に対応する信号を後述する制御部7に出力する。
制御部7は、汚れ量検出部6において検出された室内空気の汚れ量に対応して、吸込口開閉部4の開閉量、吸込口開閉部4の開閉時間、及び送風機5の風量を設定し、吸込口開閉部4及び送風機5に運転指示を行う。すなわち、制御部7は、汚れ量検出部6から入力された信号に対応して、換気装置100の運転動作を制御する。
制御部7は、取得した室内空気中の汚れ量の情報に基づいて送風機5を制御して換気装置100の換気運転を制御する。制御部7は、第1領域210aの室内空気の汚れ量と、第2領域210bの室内空気の汚れ量と、を汚れ量検出部6から取得する。すなわち、制御部7は、第1汚れ量検出部6aで検出された第1領域210aの室内空気の汚れ量に対応する信号を第1汚れ量検出部6aから受信する。また、制御部7は、第2汚れ量検出部6bで検出された第2領域210bの室内空気の汚れ量に対応する信号を第2汚れ量検出部6bから受信する。
また、制御部7は、送風機5の運転及び停止を制御するとともに、送風機5の風量を制御することにより、換気運転を制御する。すなわち、制御部7は、不図示の通信線を介して送風機5と通信可能とされており、送風機5の風量を制御して換気風量を制御する。制御部7は、ユーザによってリモートコントローラ20において選択された運転モードに基づいて、送風機5の風量を自動で制御して換気風量を変更する。
また、制御部7は、第1領域210aの室内空気の汚れ量と、第2領域210bの室内空気の汚れ量と、あらかじめ制御部7に設定された判定閾値とに基づいて、送風機5の風量を制御して換気風量を変更する。すなわち、制御部7は、第1領域210aの室内空気の汚れ量と、第2領域210bの室内空気の汚れ量と、判定閾値との大小関係に基づいて、送風機5の風量を制御して換気風量を変更する。判定閾値は、あらかじめ制御部7に設定されている。なお、判定閾値は、リモートコントローラ20を操作することにより任意の値に変更可能である。
例えば、制御部7は、汚れ量検出部6から送信された信号を受信する。そして、制御部7は、受信した信号が示す汚れ量と判定閾値との大小関係に基づいて換気風量を変更して換気装置100の運転を制御する。すなわち、制御部7は、室内空気の汚れ量に基づいて、換気装置100の運転を換気風量の異なる運転モードに切り換える制御を行う。
したがって、制御部7は、第1領域210aの室内空気の汚れ量と、第2領域210bの室内空気の汚れ量とに基づいて、換気装置100の運転を換気風量の異なる運転モードに切り換える制御を行うことができる。
第1吸込口開閉部4a、第2吸込口開閉部4b、送風機5、制御部7及び排気風路8は、筐体1の内部に設けられている。
次に、実施の形態1に係る換気装置100の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る換気装置における換気運転の手順を示すフローチャートである。図4は、実施の形態1に係る換気装置における運転制御条件を示す条件設定表を示す図である。制御部7は、図4に示す条件設定表に設定された運転制御条件である条件1から条件4のいずれかに基づいて吸込口開閉部4の開度と送風機5の風量とを制御して、換気装置100の排気風量を制御する。条件設定表は、あらかじめ制御部7に記憶される。
送風機5の風量は、2ノッチであり、風量が大きい方を「強風量」とし、風量が小さい方を「弱風量」とする。そして、制御部7は、汚れ量検出部6において室内空気のCO濃度を検出結果に基づいて、第1吸込口開閉部4a及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合及び送風機5の風量を設定して換気装置100の運転を制御する。
ステップS10において、ユーザがリモートコントローラ20を操作して換気装置100の電源をオンにする。これにより、換気装置100に電源が供給され、室内210の第1領域210a及び第2領域210bにおけるCO濃度の検出が開始される。
ステップS20において、制御部7は、第1領域210a及び第2領域210bの室内空気のCO濃度を検出するために、第1室内空気吸込口3aを開閉する第1吸込口開閉部4a及び第2室内空気吸込口3bを開閉する第2吸込口開閉部4bを全開にする制御を行う。
ステップS30において、制御部7は、安定時間t1が経過したか否かを判定する。安定時間t1は、排気風路8を流れる空気が安定して、排気風路8を流れる室内空気が室内空気のみとなるまでの待機時間である。安定時間t1の経過後は、換気装置100に電源が供給される前に室内排気用ダクト10a,10bに滞留していた空気が汚れ量検出部6よりも屋外230側に送られており、汚れ量検出部6を通過する空気は第1領域210a及び第2領域210bの室内空気のみとなる。
安定時間t1が経過したと判定された場合は、ステップS30においてYesとなり、ステップS40に進む。安定時間t1が経過していないと判定された場合は、ステップS30においてNoとなり、ステップS30を繰り返す。
ステップS40において、第1汚れ量検出部6aが、第1領域210aの室内空気である第1還気RA1中のCO濃度であるCO濃度X1を検出し、第2汚れ量検出部6bが、第2領域210bの室内空気である第2還気RA2中のCO濃度であるCO濃度X2を検出する。汚れ量検出部6は、検出結果であるCO濃度X1,X2の情報を制御部7に送信する。
なお、ステップS20からステップS40での送風機5の風量は、強風量及び弱風量のどちらでもよい。
ステップS50において、制御部7は、第1領域210aの室内空気のCO濃度であるCO濃度X1と、閾値Y1とを比較して、CO濃度X1が閾値Y1以上であるか否かを判定する。閾値Y1は、制御部7が運転制御条件を判定するためにCO濃度X1と比較する判定閾値である。
第1領域210aの室内空気のCO濃度X1が閾値Y1以上であると判定された場合は、ステップS50においてYesとなり、ステップS60に進む。第1領域210aの室内空気のCO濃度X1が閾値Y1未満であると判定された場合は、ステップS50においてNoとなり、ステップS70に進む。なお、図4においては、第1領域210aについて、CO濃度X1が閾値Y1以上である場合を「高」と示し、CO濃度X1が閾値Y1未満である場合を「低」と示している。
ステップS60において、制御部7は、第2領域210bの室内空気のCO濃度であるCO濃度X2と、閾値Y2とを比較して、CO濃度X2が閾値Y2以上であるか否かを判定する。閾値Y2は、制御部7が運転制御条件を判定するためにCO濃度X2と比較する判定閾値である。
第2領域210bの室内空気のCO濃度X2が閾値Y2以上であれば、ステップS60においてYesとなり、ステップS80に進む。第2領域210bの室内空気のCO濃度X2が閾値Y2未満であれば、ステップS60においてNoとなり、ステップS90に進む。なお、図4においては、第2領域210bについて、CO濃度X2が閾値Y2以上である場合を「高」と示し、CO濃度X2が閾値Y2未満である場合を「低」と示している。
ステップS80において、制御部7は、運転制御条件を条件1に決定する。
ステップS90において、制御部7は、運転制御条件を条件2に決定する。
ステップS70において、制御部7は、第2領域210bの室内空気のCO濃度であるCO濃度X2と、閾値Y2とを比較して、CO濃度X2が閾値Y2以上であるか否かを判定する。第2領域210bの室内空気のCO濃度X2が閾値Y2以上であれば、ステップS70においてYesとなり、ステップS100に進む。第2領域210bの室内空気のCO濃度X2が閾値Y2未満であれば、ステップS70においてNoとなり、ステップS110に進む。
ステップS100において、制御部7は、運転制御条件を条件3に決定する。
ステップS110において、制御部7は、運転制御条件を条件4に決定する。
すなわち、制御部7は、第1領域210aのCO濃度及び第2領域210bのCO濃度に対応して、運転制御条件を、図4に示す条件1から条件4の四つの運転制御条件のうちのいずれかに決定する。
ステップS120において、制御部7は、条件1から条件4のうちから決定した運転制御条件に対応して換気装置100の運転を制御する。すなわち、制御部7は、条件1から条件4のいずれか一つの条件に対応して、第1吸込口開閉部4aの開閉割合と、第2吸込口開閉部4bの開閉割合と、送風機5の風量とを設定し、設定した条件で第1吸込口開閉部4aと第2吸込口開閉部4bと送風機5とを動作させる。
ここで、図4に示す条件設定表に示される条件1、条件2、条件3及び条件4の各条件について説明する。
条件1は、第1領域210a及び第2領域210bともに室内空気のCO濃度が高く大きい風量で換気する必要がある状態であるため、送風機5の風量を強風量とする運転制御条件である。条件1は、第1領域210a及び第2領域210bのどちらも換気が必要である状態であるため、第1吸込口開閉部4aの開閉割合及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合を設定する運転制御条件である。
吸込口開閉部4の開閉割合は、例えば、CO濃度X1とCO濃度X2とのCO濃度合計値に対する、各領域のCO濃度の割合に対応して設定される。例えば、吸込口開閉部4の全開が開閉割合100%であり、CO濃度X1=2000ppm、CO濃度X2=1000ppmであれば、第1吸込口開閉部4aの開閉割合=100%×(2000ppm/3000ppm)=67%、第2吸込口開閉部4bの開閉割合=100%×(1000ppm/3000ppm)=33%とされる。このように、第1吸込口開閉部4aの開度と第2吸込口開閉部4bの開閉割合とが決定されることで、CO濃度がより高い領域を優先的に換気することができる。
条件2は、第1領域210aの室内空気のCO濃度が高く、大きい風量で換気する必要がある状態であるため、送風機5の風量を強風量とする運転制御条件である。また、条件2は、第1領域210aの室内空気のCO濃度は高いが、第2領域210bの室内空気のCO濃度は低いため、第1領域210aのみ換気が必要である状態である。よって、条件2は、第1吸込口開閉部4aを全開とし、第2吸込口開閉部4bを全閉又は事前に決められていた開閉割合にする運転制御条件である。したがって、条件2では、室内空気のCO濃度が高い第1領域210aを優先的に換気することができる。
条件3は、第2領域210bの室内空気のCO濃度が高く、大きい風量で換気する必要がある状態であるため、送風機5の風量を強風量とする運転制御条件である。また、条件3は、第1領域210aの室内空気のCO濃度は低いが、第2領域210bの室内空気のCO濃度が高いため、第2領域210bのみ換気が必要である状態である。よって、条件3は、第1吸込口開閉部4aを全閉又は事前に決められていた開閉割合とし、第2吸込口開閉部4bを全開にする運転制御条件である。したがって、条件3では、CO濃度の高い第2領域210bを優先的に換気することができる。
条件4は、第1領域210a及び第2領域210bともに室内空気のCO濃度が低く、小さい風量でも換気可能な状態であるため、送風機5の風量を弱風量とする運転制御条件である。吸込口開閉部4の開度は、例えば、第1吸込口開閉部4a及び第2吸込口開閉部4bともに開閉割合は50%としてもよいし、条件1と同様に室内210の各領域の室内空気のCO濃度の割合に対応して設定されてもよい。
なお、室内210における人の出入りによる在室人数の増減及び室内210における人の移動により、各領域の室内空気のCO濃度はたえず変化するため、第1領域210a及び第2領域210bの室内空気のCO濃度を定期的に確認することが好ましい。
このため、ステップS130において、制御部7は、動作時間t2が経過したか否かを判定する。動作時間t2は、条件1から条件4のうちのいずれかの条件に基づいて換気装置100が換気運転を行う時間である。
動作時間t2が経過したと判定された場合は、ステップS130においてYesとなり、ステップS20に進む。動作時間t2が経過していないと判定された場合は、ステップS130においてNoとなり、ステップS130を繰り返す。ステップS20からステップS120の処理を定期的に行うことにより、室内210のCO濃度をたえず効率良く下げることが可能となる。
上述したように、換気装置100は、室内空気のCO濃度を検出する複数の汚れ量検出部6を備え、図4に示すフローチャートに従って動作し、汚れ量検出部6の検出結果に基づいて、室内空気のCO濃度が高い空間と室内空気のCO濃度が低い空間とを把握し、室内空気のCO濃度の高い領域を優先して換気することができる。また、換気装置100は、一つの制御部7によって、室内210の換気を制御できる。
そして、換気装置100は、一台に各領域の室内空気の汚れ量を検出する複数の汚れ量検出部6が設けられているため、コストが低く、大きなスペースが不要であり、設置作業が容易となり、メンテナンス回数が少なくて済み、消費電力が少ない、という効果が得られる。このため、換気装置100は、例えば複数台の換気装置を用いて室内210の換気を行う場合と比べて、簡単な構造で、制御の容易化、低コスト化、省スペース化、メンテナンス回数低減、消費電力低下を実現することができる。また、換気装置100は、制御部7の制御によって、第1吸込口開閉部4aと第2吸込口開閉部4bの開閉量、及び送風機5の風量設定をともに行うことができるため、対象空間の換気に必要な換気量を細かく調整することが可能となる。
また、安定時間t1は、制御部7にあらかじめ定めておいてもよいし、リモートコントローラ20等で任意に設定できるようにしてもよい。また、安定時間t1の代わりに、室内空気のCO濃度の変化を傾きとして算出し、傾きが予め決められた閾値以下であれば室内空気のCO濃度が安定していると判断し、その時の室内空気のCO濃度を検出してもよい。
また、上記においては、室内210における各空間の室内空気のCO濃度と比較する判定閾値を一つとし、送風機5の風量を強風量と弱風量との2ノッチとして説明したが、室内空気のCO濃度の判定閾値及び送風機5の風量は多段階とされてもよい。例えば、室内空気のCO濃度と比較する判定閾値を高及び低の2段階とし、風量を強風量、中風量及び弱風量とし、第1領域210aの室内空気のCO濃度が高、第2領域210bの室内空気のCO濃度が低であれば、風量を中風量としてもよい。
また、上記においては、第1吸込口開閉部4aの開閉割合及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合が条件に対応して設定される場合について示したが、第1吸込口開閉部4aの開閉割合及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合は、CO濃度X1及びCO濃度X2の値に対応して、段階的に固定されてもよく、リモートコントローラ20等で任意に設定できるようにしてもよい。例えば、CO濃度X1及びCO濃度X2が1000ppm以下である場合は、第1吸込口開閉部4aの開閉割合及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合が、30%とされる。また、CO濃度X1及びCO濃度X2が1001ppm以上1500ppm以下である場合は、第1吸込口開閉部4aの開閉割合及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合が、60%とされる。また、CO濃度X1及びCO濃度X2が1501ppm以上である場合は、第1吸込口開閉部4a及び第2吸込口開閉部4bの開閉割合が、100%とされる。なお、これらの条件は一例である。
実施の形態1に係る換気装置100は、簡単な構成及び制御で室内全体の空気の汚れを効率良く低減することができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る換気装置の構成を示す模式図である。実施の形態2に係る換気装置100は、第1室内表示部21a及び第2室内表示部21bを備える点で、実施の形態1に係る換気装置100と相違する。第1室内表示部21aは第1領域210aから視認可能な位置に設置されている。第2室内表示部21bは第2領域210bから視認可能な位置に設置されている。
第1室内表示部21aは、第1領域210aの室内空気である第1還気RA1のCO濃度X1と閾値Y1との比較結果を制御部7から受信する。第1室内表示部21aは、受信した結果に応じて、事前に設定された表示方法に変化する。例えば、第1室内表示部21aは、CO濃度X1が閾値Y1以上であれば点灯し、CO濃度X1が閾値Y1未満であれば非点灯状態となる。また、第2室内表示部21bは、第2領域210bの室内空気である第2還気RA2のCO濃度X2と閾値Y2との比較結果を制御部7から受信する。第2室内表示部21bは、受信した結果に応じて、事前に設定された表示方法に変化する。例えば、第2室内表示部21bは、CO濃度X2が閾値Y2以上であれば点灯し、CO濃度X2が閾値Y2未満であれば非点灯状態となる。
実施の形態2に係る換気装置100によれば、室内210の空気の汚れ状況が目視にて可能となる。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る換気装置の構成を示す模式図である。実施の形態3に係る換気装置100は、第1室内表示部21a及び第2室内表示部21bがリモートコントローラ20に設置されている点で、実施の形態2に係る換気装置100と相違する。
実施の形態3に係る換気装置100によれば、リモートコントローラ20で室内210の空気の汚れ状況が目視にて可能となる。また、リモートコントローラ20を室内210とは別の空間に設置すれば、別の空間から室内210の空気の汚れ状況が目視可能となる。
次に、上記の各実施の形態に係る換気装置100の制御部7のハードウェア構成について説明する。図7は、実施の形態1から実施の形態3に係る換気装置の制御部のハードウェア構成例を示す図である。図7には、プログラムを実行するハードウェアを用いることによって制御部7の機能が実現される場合におけるハードウェア構成を示している。
制御部7は、各種処理を実行するプロセッサ81と、内蔵メモリであるメモリ82と、情報を記憶する記憶装置83とを有する。プロセッサ81は、記憶装置83に格納されているプログラムをメモリ82に読み出して実行する。条件設定表、安定時間t1、動作時間t2、閾値Y1,Y2は、記憶装置83に記憶される。
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 筐体、2 排気口、3 室内空気吸込口、3a 第1室内空気吸込口、3b 第2室内空気吸込口、4 吸込口開閉部、4a 第1吸込口開閉部、4b 第2吸込口開閉部、5 送風機、5a モータ、6 汚れ量検出部、6a 第1汚れ量検出部、6b 第2汚れ量検出部、7 制御部、8 排気風路、9 屋外排気用ダクト、10a,10b 室内排気用ダクト、20 リモートコントローラ、21a 第1室内表示部、21b 第2室内表示部、81 プロセッサ、82 メモリ、83 記憶装置、100 換気装置、200 天井、210 室内、210a 第1領域、210b 第2領域、220 天井裏、230 屋外。

Claims (5)

  1. 室内における複数の異なる換気対象領域に対応して個別に設けられた複数の吸込口と、排気口とが設けられた筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記吸込口から前記排気口へ向かう室内空気の流れを生成する送風機と、
    複数の前記吸込口の各々を開閉する複数の吸込口開閉部と、
    複数の前記吸込口の各々に設けられ、複数の前記吸込口の各々を通過する前記室内空気の汚れ量を検出する複数の汚れ量検出部と、
    複数の前記換気対象領域の各々の前記室内空気の汚れ量に基づいて、前記吸込口開閉部の開閉動作及び前記送風機の風量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする換気装置。
  2. 前記制御部は、複数の前記吸込口の各々を通過する前記室内空気の汚れ量の検出結果に対応して、前記吸込口開閉部の開閉量を調整する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記制御部は、複数の前記吸込口の各々を通過する前記室内空気の汚れ量の検出結果に対応して、前記送風機の風量を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の換気装置。
  4. 複数の前記吸込口の各々を通過する前記室内空気の汚れ量の検出結果を表示する検出結果表示部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の換気装置。
  5. リモートコントローラを備え、前記検出結果表示部は、前記リモートコントローラに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
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