JP2022189714A - 車両用表示装置 - Google Patents

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【課題】異常時に運転者が驚くことなく車速を継続表示できる車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置200では、メイン画像生成部101が車速を除く情報を含むメイン画像10を生成し、サブ画像生成部112が車速に関する情報を含むサブ画像11を生成する。したがって2つの画像を生成しているので、画像生成する処理負荷を分散している。そしてメイン画像生成部101の異常時には、メイン画像10を生成できないが、サブ画像11は表示することができる。したがってメイン画像生成部101の異常時にも引き続きサブ画像11が表示されるので、車速の表示位置が通常時と異常時とで同じである。したがって異常時の画面表示によって、運転者を驚かすことを抑制することができる。【選択図】図4

Description

この明細書における開示は、車両に搭載されて車速を画像表示する車両用表示装置に関する。
従来、車速を表示する車両用表示装置は、車速に応じて画像の指針を回転させることで車速を表示している。このような車両用表示装置では、画像表示部の表示制御部が故障、または何らかの異常が発生した場合は、利用者に車速を知らせることができないという問題がある。
そこで特許文献1に記載の車両用表示装置では、複数の画像表示部と、複数の画像表示部を制御する1つの制御部とを有し、いずれかの画像表示部が故障した場合には、故障していない他の画像表示部に車速などを画面表示している。また制御部が故障した場合には、画像表示部が制御部としても機能して車速などを画像表示している。
特開2017-35980号公報
前述の特許文献1における制御部が故障時では、車速が簡易表示されるため故障前の車速表示と故障後の車速表示とが大きく異なるという問題がある。したがって運転者は、突然の画面切替に驚くおそれがある。また車両用表示装置の表示機能を担う制御部の一部が故障した場合でも、同じ位置に車速を表示することが好ましい。
そこで、開示される目的は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、異常時に運転者が驚くことなく車速を継続表示できる車両用表示装置を提供することを目的とする。
本開示は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
ここに開示された車両用表示装置は、車両に搭載されて用いられる車両用表示装置(200)であって、車両の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部(102,112)と、運転情報取得部によって取得された運転情報に基づいて車速を除く他の情報を含むメイン画像(10)を生成するメイン画像生成部(101)と、画像表示用の制御部であって、運転情報に基づいて車速に関する情報を含むサブ画像(11)を生成するサブ画像生成部(112)と、メイン画像生成部が生成したメイン画像とサブ画像生成部が生成したサブ画像を表示用に画像処理する画像処理部(111)と、画像処理部によって画像処理された画像を表示する画像表示部(114)と、メイン画像生成部の異常を検出する異常検出部(102,112)と、を備え、画像処理部は、異常検出部が異常を検出していない通常時には、メイン画像とサブ画像とを同時に表示するように画像処理し、異常検出部がメイン画像生成部の異常を検出した異常時には、メイン画像生成部が生成した画像は用いずに、サブ画像を表示用に画像処理する車両用表示装置である。
このような車両用表示装置に従えば、メイン画像生成部が車速を除く情報を含むメイン画像を生成し、サブ画像生成部が車速に関する情報を含むサブ画像を生成する。したがって2つの画像を生成しているので、画像生成する処理負荷を分散している。そしてメイン画像生成部の異常時には、メイン画像を生成できないが、サブ画像は表示することができる。したがってメイン画像生成部の異常時にも引き続きサブ画像が表示されるので、車速の表示位置が通常時と異常時とで同じである。したがって異常時の画面表示によって、運転者を驚かすことを抑制することができる。
また開示された別の車両用表示装置のさらなる特徴は、車両に搭載されて用いられる車両用表示装置(200)であって、車両の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部(102,112)と、運転情報取得部によって取得された運転情報に基づいて車速に関する情報を含むメイン画像(10)を生成するメイン画像生成部(101)と、画像表示用の制御部であって、運転情報に基づいて車速を除く情報を含むサブ画像(11)を生成するサブ画像生成部(112)と、メイン画像生成部が生成したメイン画像とサブ画像生成部が生成したサブ画像を表示用に画像処理する画像処理部(111)と、画像処理部によって画像処理された画像を表示する画像表示部(114)と、メイン画像生成部の異常を検出する異常検出部(102,112)と、を備え、サブ画像生成部は、異常検出部がメイン画像生成部の異常を検出した異常時には、車速に関する情報を含むサブ画像であって、異常時でない通常時のメイン画像と車速の表示位置が同じであるサブ画像を生成し、画像処理部は、通常時には、メイン画像とサブ画像とを同時に表示するように画像処理し、異常時には、メイン画像生成部が生成した画像は用いずに、サブ画像生成部が生成したサブ画像を表示用に画像処理する車両用表示装置である。
このような車両用表示装置に従えば、メイン画像生成部が車速に関する情報を含むメイン画像を生成し、サブ画像生成部が車速を除く情報を含むサブ画像を生成する。したがって2つの画像を生成しているので、画像生成する処理負荷を分散している。そしてメイン画像生成部の異常時には、メイン画像を生成できないが、車速は表示する必要がある。そこでサブ画像生成部は、異常時には車速に関する情報を含むサブ画像を生成する。そして異常時のサブ画像における車速の表示位置と、通常時のメイン画像の表示位置と同じである。車速の表示位置が同じであるので、異常時の画面表示によって、運転者を驚かすことを抑制することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の車両用表示装置200が搭載された車両を示す斜視図。 車両用表示装置200を示すブロック図。 第1車両画像12の一例を示す図。 GDC111の画像処理を説明する図。 サブ画像生成部112のフェールセーフ制御を示すフローチャート。 サブ画像生成部112の他のフェールセーフ制御を示すフローチャート。 第2実施形態の車両用表示装置200を示すブロック図。 第3実施形態の車両用表示装置300を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態を、複数の形態を用いて説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態に関して、図1~図6を用いて説明する。本実施形態の車両用表示装置200は、図1に示すように、車両に搭載されて、車両の運転情報であるセンシングデータに基づいて画像データを生成し、生成データを車両の室内に表示する。車両用表示装置200は、画像データの生成を行うHCU(Human Machine Interface Control Unit)100と、画像データを表示する複数の表示装置110,120とを備えている。本実施形態では、表示装置として、MID(Multi-Information Display)110とCID(Center Information Display)120とを備えている。図2に示すように、HCU100と、MID110およびCID120との間は、相互にデータ通信可能に接続されている。またHCU100およびMID110は、車両側の機器と接続され、相互にデータ通信可能に接続されている。
HCU100、MID110およびCID120は、それぞれ制御部を有する。各制御部は、記憶媒体に記憶されているプログラムを実行し、各部を制御する。各制御部は、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体とを有する。各制御部は、たとえばコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって実現される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムおよびデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって実現される。
HCU100は、車両の情報を出力制御する制御装置である。HCU100は、メイン画像生成部101とメインデータ処理部102とを有している。まず、メインデータ処理部102に関して説明する。メインデータ処理部102は、第1通信インターフェース103を介して車両のセンサ群202および車両の他の装置と接続されている。メインデータ処理部102は、センサ群202からセンサ信号を取得する。センサ群202としては、例えば、車両の速度を検出する車速センサ、エンジンの回転数を検出する回転数センサ、および走行距離を検出する走行距離センサである。
またメインデータ処理部102は、第1通信インターフェース103を介して、他の装置、たとえばロケータおよび周辺監視センサから車両の現在位置に関する位置情報、および現在位置における法定速度に関する法定速度情報を取得する。ロケータは、現在位置周辺の地図データを地図データベースから読み出し、メインデータ処理部102にロケータ情報と共に提供する。周辺監視センサは、自車の周辺環境を監視する自律センサである。周辺監視センサは、たとえば自車両周辺の検出範囲から、歩行者および他車等の移動物体、並びに路上の落下物、ガードレール、縁石、道路標識、走行区画線等の路面標示および走路脇の構造物等の静止物体を検出する。
またメインデータ処理部102は、第1入力インターフェース104を介して車両のスイッチ群203と接続されている。メインデータ処理部102は、スイッチ群203から入力信号を取得する。スイッチ群203は、例えば、空調の操作を行うためのエアコンスイッチ、音響の操作を行うためのオーディオスイッチ、ライトの操作を行うためのライトスイッチ、運転モードの操作を行うためのモードスイッチである。
メインデータ処理部102は、センサ群202からのセンサ信号と、スイッチ群203からの入力信号とに基づき、センシングデータを取得する。センシングデータは、例えば、センサ信号に応じた車速情報又は総走行距離情報、および入力信号に応じたインジケータ情報等の運転に関する運転情報である。したがってメインデータ処理部102は、車両のセンシングデータを取得する運転情報取得部として機能する。メインデータ処理部102は、生成したセンシングデータをメイン画像生成部101に与える。またメインデータ処理部102は、第1通信インターフェース103を介してMID110と接続されている。
次に、メイン画像生成部101に関して説明する。メイン画像生成部101は、メインデータ処理部102からセンシングデータを取得し、センシングデータに基づいてメイン画像10および補助画像を生成する。メイン画像10は、車速を除く他の情報を含み、MID110用の画像である。具体的には、メイン画像10は、図3および図4に示すように、エンジン回転数を指針によって表示する画像、現在位置における法定速度を示す画像、周辺監視センサの監視情報を示す画像などである。補助画像は、ナビゲーションの案内画面などであり、CID120用の画像である。
メイン画像生成部101は、大容量ROM107および大容量RAM108と情報を送受信する。ROMは、Read Only Memoryの略称である。RAMは、Random Access Memoryの略称である。大容量RAM108は、メイン画像生成部101の演算結果や、受信したデータなどが一時的に記憶されている。大容量ROM107は、メイン画像生成部101が実行するプログラムが記憶されている。
メイン画像生成部101は、第1信号変換IC(Integrated Circuit)106を介してMID110と接続されている。第1信号変換IC106は、メイン画像10をデータ信号に変換してMID110へと送信する。またメイン画像生成部101は、第2信号変換IC109を介してCID120と接続されている。第2信号変換IC109は、補助画像をデータ信号に変換してCID120へと送信する。
このようにメイン画像生成部101は、生成した画像に対応する表示装置によりメイン画像10を表示させる。またメイン画像生成部101は、オーディオインターフェース105を介して車両のスピーカ204と接続される。これによってスピーカ204は、音声情報を車両の乗員に出力する。
次に、MID110に関して説明する。MID110は、少なくとも車速を表示する画像表示部であって、車両の室内のうち運転席の正面に配置される。MID110は、車両の運転に関わる情報を表す第1車両画像12を乗員に対してカラー表示又はモノクロ表示する。
MID110は、GDC(Graphics Display Controller)111、サブ画像生成部112、ブザー用駆動回路117、ブザー118、第1表示器114、第1バックライト照明115および不揮発性メモリ116を含んで構成される。サブ画像生成部112およびGDC111は、図2に示すように、第3信号変換IC119を介してHCU100のメイン画像生成部101と接続されている。第3信号変換IC119は、HCU100の第1信号変換IC106からのデータ信号を受信する。
まず、サブ画像生成部112に関して説明する。サブ画像生成部112は、第2通信インターフェース113を介して車両のセンサ群202および車両の他の装置と接続されている。またサブ画像生成部112は、第2通信インターフェース113を介してHCU100の第1通信インターフェース103と接続されている。
サブ画像生成部112は、不揮発性メモリ116と情報を送受信する。不揮発性メモリ116は、サブ画像11を生成するための画像データが記憶されている。またサブ画像生成部112は、内蔵RAM112aおよびプログラムROM112bを内蔵する。内蔵RAM112aは、サブ画像生成部112の演算結果や、受信したデータなどが一時的に記憶されている。またプログラムROM112bは、サブ画像生成部112が実行するプログラムが記憶されている。
サブ画像生成部112は、メインデータ処理部102と同様に、センサ群202からセンサ信号を取得する。したがってサブ画像生成部112は、センサ群202からのセンサ信号に基づき、メインデータ処理部102と同様にセンシングデータを取得する。このようにサブ画像生成部112も、車両のセンシングデータを取得する運転情報取得部として機能する。
サブ画像生成部112は、センシングデータに基づいてサブ画像11を生成する。サブ画像11は、少なくとも車速に関する情報を含む。サブ画像生成部112は、画像表示用の制御部であって、メイン画像生成部101よりも処理能力が低い。サブ画像生成部112の処理能力は、車速の指針およびエンジン回転数の指針などを表示するリッチなメイン画像10をリアルタイムで生成できないが、文字など画素数などが低い簡素な画像はリアルタイムで生成することができる。
サブ画像生成部112は、プログラムROM112bおよび内蔵RAM112aを内蔵する。サブ画像生成部112は、CPUが、内蔵RAM112aの一時記憶機能を利用しつつ、プログラムROM112bに格納された種々のプログラムを実行する。
サブ画像生成部112が生成するサブ画像11は、図3および図4に示すように、メイン画像10とは情報が重複していない。サブ画像11は、走行に重要な重要情報を表示する画像である。サブ画像11は、具体的には、現在の車速を示すテキスト画像、走行距離を示すテキスト画像、燃料残量を示す画像、警告灯の画像、シフトポジションを示す画像などを表示する。サブ画像11は、法律によって表示が義務づけられている法規情報を含む。法規情報は、たとえば車速である。警告灯の画像は、車両に異常がある場合に点灯するウォーニング表示、またはテルテールともいう。したがってサブ画像11は、重要情報を含む画像であり、メイン画像10は、重要情報を除く他の情報を含む画像である。
サブ画像生成部112は、第1表示器114が出力する画像、およびブザー118が出力する電子音を制御する。またサブ画像生成部112は、第1表示器114による第1車両画像12の表示と、第1バックライト照明115による第1表示器114の透過照明とを制御する。
サブ画像生成部112は、ブザー用駆動回路117を介してブザー118を駆動することで、電子音を車室内に出力する。ブザー118は、たとえば圧電ブザーによって実現され、電圧をかけることで電子音を出力する。ブザー用駆動回路117は、ブザー118にかける電圧の量およびタイミングを制御する。ブザー用駆動回路117は、サブ画像生成部112からの指令に基づいてブザー118への電圧を制御する。
GDC111は、メイン画像生成部101が生成したメイン画像10とサブ画像生成部112が生成したサブ画像11を表示用に画像処理する画像処理部として機能する。GDC111は、画像表示用の制御部であって、メイン画像生成部101よりも処理能力が低い。GDC111は、第3信号変換IC119により受信信号から変換された画像データおよびサブ画像生成部112が生成した画像データに基づいて第1車両画像12を生成する。したがって第1車両画像12は、メイン画像10およびサブ画像11に基づいている。
GDC111は、イメージの合成、回転、反転、拡大および縮小などの画像処理機能などに適した制御部であり、HCU100の画像処理負荷を軽減する機能を有する。GDC111は、図4の示すように、メイン画像10およびサブ画像11を合成する処理を行う。そして図3に示すような第1車両画像12を作成する。図3では、メイン画像10の部分を2点鎖線で示し、サブ画像11の部分を一点鎖線で示す。メイン画像10とサブ画像11とを合成することで、メイン画像10とサブ画像11とが同時に表示される。これによって運転者などは、異常がない通常時は、メイン画像10とサブ画像11とを同時に視認することができる。
第1表示器114は、GDC111によって画像処理された第1車両画像12を画像表示する画像表示部である。第1表示器114は、液晶ディスプレイによって実現され、表示情報(画像)を表す表示光を出射する。第1表示器114は、第1表示器用駆動IC114aを有する。第1表示器用駆動IC114aは、GDC111から与えられる第1車両画像12を表示するように駆動制御する。
第1バックライト照明115は、第1表示器114の表示面とは反対側に配置される。第1バックライト照明115は、第1表示器114に向けて光を出射する。第1バックライト照明115が出射した光は、部分的に第1表示器114を透過することで、第1表示器114は画像を表示する。第1バックライト照明115は、第1バックライト照明用駆動IC115aを有する。第1バックライト照明用駆動IC115aは、サブ画像生成部112から与えられる第1車両画像12に基づいて点灯制御する。
このようにMID110は、正常時はHCU100のメイン画像生成部101が描画した画像データを受信し、サブ画像生成部112が描画した映像と合成し、第1表示器114に表示をさせる。MID110のサブ画像生成部112は各種インジケータの点灯、車速、燃焼残量、走行積算値等、重要機能の表示に関わる信号を処理および演算して描画する。そしてサブ画像生成部112は、必要に応じてまたは常時HCU100へ送信する。加えて、MID110は、自身の動作状態、たとえば第1表示器114の状態をHCU100へ送信する。
次に、CID120に関して説明する。CID120は、表示装置として、車両の室内のうちインストルメントパネルのセンタークラスターに配置される。CID120は、車両の運転および室内居住性に関わる情報を表す第2車両画像を乗員に対してカラー表示又はモノクロ表示する。第2車両画像は、例えば、ナビゲーションの案内画面、空調機器の操作画面、およびオーディオ機器の操作画面である。第2車両画像は、HCU100のメイン画像生成部101によって生成される補助画像に基づいている。CID120は、MPU(Micro Processing Unit)122、液晶型の第2表示器123、および第2バックライト照明124を含んで構成される。
CID120は、第4信号変換IC121を介してHCU100のメイン画像生成部101と接続されている。第4信号変換IC121は、HCU100の第2信号変換IC109からのデータ信号を受信する。
MPU122は、第4信号変換IC121により受信信号から変換された画像データに基づいて第2車両画像を生成する。MPU122は、メイン画像生成部101およびサブ画像生成部112に直接的、または間接的に電気的に接続されている。MPU122は、メイン画像生成部101およびサブ画像生成部112の少なくともいずれか一方が生成した画像を表示用に画像処理するサブ画像処理部として機能する。MPU122は、第2表示器123による第2車両画像の表示と、第2バックライト照明124による第2表示器123の透過照明とを制御する。
第2表示器123は、サブ画像表示部であって、液晶ディスプレイによって実現され、表示情報(画像)を表す表示光を出射する。第2表示器123は、第2表示器用駆動IC123aを有する。第2表示器用駆動IC123aは、MPU122から与えられる第2車両画像を表示するように駆動制御する。
第2バックライト照明124は、第2表示器123の表示面とは反対側に配置される。第2バックライト照明124は、第2表示器123に向けて光を出射する。第2バックライト照明124が出射した光は、部分的に第2表示器123を透過することで、第2表示器123は画像を表示する。第2バックライト照明124は、第2バックライト照明用駆動IC124aを有する。第2バックライト照明用駆動IC124aは、MPU122から与えられる第2車両画像に基づいて点灯制御する。
次に、車両用表示装置200の異常を検出する構成、および異常を検出したときのフェールセーフ制御について説明する。メイン画像生成部101に異常が発生すると、通常の画像表示とは異なる画像が表示される。メイン画像生成部101に異常が発生すると、たとえばメイン画像10によって表示される画像が単一色、たとえば黒色の黒画面になることがある。このようなメイン画像生成部101に異常が発生すると、フェールセーフ制御として、メイン画像生成部101を用いずに画像表示する必要がある。
まず異常検出に関して説明する。メインデータ処理部102およびサブ画像生成部112は、メイン画像生成部101の異常を検出する異常検出部としても機能する。メインデータ処理部102は、メイン画像生成部101がメイン画像10を生成できなくなった場合に、メイン画像生成部101に異常が発生したと判断する。メイン画像生成部101の状態を判断する一例として、たとえばメインデータ処理部102は、定期的にメイン画像生成部101とメッセージのやり取りを行い、応答メッセージがなくなった場合、またはエラー応答が返ってきた場合には、メイン画像生成部101に異常が発生したと判断する。メインデータ処理部102は、異常が発生したと判断すると、サブ画像生成部112に異常を発生したことを示す信号を出力する。
サブ画像生成部112は、同様に、定期的にメイン画像生成部101とメッセージのやり取りを行い、応答メッセージがなくなった場合、またはエラー応答が返ってきた場合には、メイン画像生成部101に異常が発生したと判断する。またサブ画像生成部112は、メイン画像生成部101からのメイン画像10の入力の有無を判断し、メイン画像10の入力がなくなった時点で異常が発生したと判断する。
またメイン画像生成部101は、内部回路をチェックすることで、自己の異常を検出する。したがってメイン画像生成部101は、自己の異常を検出する異常検出部である内部回路を有する。メイン画像生成部101は、自己の異常を検出した場合に、異常の検出結果をメインデータ処理部102およびサブ画像生成部112に送信する。
次に、第1表示器114および第1表示器用駆動IC114aの異常検出に関して説明する。MID110の第1表示器用駆動IC114aは、第1表示器114の異常を検出する異常検出部としても機能する。異常は、画像表示不可の異常である。第1表示器用駆動IC114aは、自身の駆動状態を監視する監視回路を有し、監視回路は駆動状態をサブ画像生成部112にフィードバックする。したがって第1表示器114に何らかの不具合があり画像表示ができない場合は、第1表示器用駆動IC114aは、サブ画像生成部112に異常状態にあることをフィードバックする。
同様に、MID110の第1バックライト照明用駆動IC115aは、第1バックライトの異常を検出する異常検出部としても機能する。第1バックライト照明用駆動IC115aは、自身の駆動状態を監視する監視回路を有し、監視回路は駆動状態をサブ画像生成部112にフィードバックする。したがって第1バックライト照明115に何らかの不具合があり画像表示ができない場合は、第1バックライト照明用駆動IC115aは、サブ画像生成部112に異常状態にあることをフィードバックする。
次に、フェールセーフ制御に関して説明する。MID110の不揮発性メモリ116には、異常の発生を表示するためフェールセーフ画像が予め保存されている。フェールセーフ画像は、メイン画像生成部101に異常が発生した場合に、運転者に異常が発生したこと表示するための画像である。フェールセーフ画像は、たとえば「表示の一部に異常が発生しました。」などの文字を表示する。
次に、MID110の表示制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。MID110は、図5に示す処理を定期的に実行する。
ステップS11では、メイン画像生成部101に異常があるか否かを判断し、異常がある場合には、ステップS13に移り、異常がない場合には、ステップS12に移る。異常の有無は、前述のようにメインデータ処理部102およびサブ画像生成部112の判断処理によって判断する。
ステップS13では、メイン画像生成部101に異常があるので、フェールセーフ制御を実施し、ステップS14に移る。フェールセーフ制御の詳細に関しては、後述する。
ステップS14では、メイン画像生成部101の異常が継続しているか否かを判断し、異常が継続している場合には、ステップS13に戻り、フェールセーフ制御を継続する。異常が継続していない場合には、ステップS12に移る。
ステップS12では、メイン画像生成部101に異常がないので、通常表示の制御を実施し、本フローを終了する。このようにメイン画像生成部101に異常がある場合には、フェールセーフ制御が実施される。またメイン画像生成部101に異常がない場合には、通常の画像が表示される。
次に、図5におけるフェールセーフ制御に関して説明する。図5に示すステップS13では、メイン画像生成部101に異常があるので、メイン画像生成部101はメイン画像10を生成することができない。この場合、サブ画像生成部112は、不揮発性メモリ116からフェールセーフ画像を読み出し、重要情報とともに表示するようにGDC111を制御する。
GDC111は、メイン画像生成部101が異常であるので、メイン画像10を用いずに、サブ画像生成部112から与えられた画像のみを用いて第1車両画像12を生成する。したがって図4に示すメイン画像10を合成は用いない。したがって第1表示器114は、図4に示すサブ画像11を表示する。サブ画像11は、前述したように車速を含む重要情報を含む画像である。したがって運転の継続には、支障がない。
このようにHCU100のメイン画像生成部101からの映像信号の異常検出すると、MID110のGDC111はサブ画像生成部112のサブ画像11をスルー表示して、第1表示器114に重要情報の画像のみ表示する。したがって重要情報については、情報配置、色目および大きさは変更ない。またサブ画像生成部112は、インジケータに連動した音、たとえば警告音およびターン音も継続して吹鳴制御する。
次に、MID110の別の表示制御について、図6のフローチャートを用いて説明する。MID110は、図6に示す処理を定期的に実行する。
ステップS21では、第1表示器114に異常があるか否かを判断し、異常がある場合には、ステップS23に移り、異常がない場合には、ステップS22に移る。異常の有無は、第1表示器114および第1バックライト照明115からのフィードバックより判断する。
ステップS23では、第1表示器114に画像表示ができない異常があるので、フェールセーフ制御を実施し、ステップS24に移る。フェールセーフ制御の詳細に関しては、後述する。
ステップS24では、第1表示器114の異常が継続しているか否かを判断し、異常が継続している場合には、ステップS23に戻り、フェールセーフ制御を継続する。異常が継続していない場合には、ステップS22に移る。
ステップS22では、第1表示器114に異常がないので、通常表示の制御を実施し、本フローを終了する。このように第1表示器114に異常がある場合には、フェールセーフ制御が実施される。また第1表示器114に異常がない場合には、通常の画像が表示される。
次に、図6におけるフェールセーフ制御に関して説明する。図6に示すステップS23では、第1表示器114に異常があるので、第1表示器114で第1車両画像12を表示することができない。この場合、サブ画像生成部112は、不揮発性メモリ116からフェールセーフ画像を読み出し、重要情報とともに表示するようにメイン画像生成部101を制御する。
第1表示器114には異常があるが、サブ画像生成部112およびメイン画像生成部101などその他の装置には異常がないので、第1車両画像12の出力先をCID120に切り替えるように制御する。このときサブ画像生成部112は、第1表示器114に表示するためのサブ画像11の元となる画像情報を生成する。
サブ画像生成部112は、重要情報を含むサブ画像11を生成するための画像情報を生成する。サブ画像生成部112は、生成した画像情報をメイン画像生成部101に与える。生成した画像情報には、フェールセーフ画像を表示するための画像情報を含んでもよい。画像情報は、通常時にMID110が表示するためのサブ画像11に比べてデータ量の少ないことが好ましい。
メイン画像生成部101は、サブ画像生成部112からの画像情報、メイン画像10と補助画像とを生成するための画像情報に基づいて、フェールセーフ画像を生成する。フェールセーフ画像は、たとえば補助画像の一部に第1車両画像12を表示する画像である。
このようにHCU100は、MID110の第1表示器114の異常を検知した場合、CID120の第2表示器123に重要情報を表示するように制御する。このとき表示する情報は、重要情報のみとし、表示エリアはCID120の一部のみが好ましい。また、同表示エリアには、MID110が故障中であることを表示する。さらにMID110は、サブ画像生成部112にて継続して、車両状態に応じたブザー118吹鳴、たとえばターン音および車速に応じた警告音を出力するように制御する。
次に車両用表示装置200の起動時の処理に関して説明する。イグニッションがオンとなってから、車速などの重要情報を表示するための時間は、短い方が好ましく、たとえば1秒以内が好ましい。起動時には、HCU100における起動処理は、メイン画像生成部101が実施し、MID110における起動処理は、サブ画像生成部112が実施する。
HCU100の起動時には、メイン画像生成部101は大容量ROM107よりプログラムをロードする。そしてメイン画像生成部101は、ロードされたプログラムを大容量RAM108に展開する。そしてメイン画像生成部101は、各部の故障診断を実施する。
MID110の起動時には、サブ画像生成部112は不揮発性メモリ116よりプログラムをロードする。そしてサブ画像生成部112は、ロードされたプログラムを内蔵RAM112aに展開して、サブ画像11を表示するように制御する。
したがって車両用表示装置200の起動時には、メイン画像生成部101は、車両用表示装置200における故障の有無を診断する故障診断処理を実施し、サブ画像生成部112は、車速の情報を含むサブ画像11を生成する。このように故障診断処理と車速の表示処理とを、並行処理することで、イグニッションオンから車速を表示するまでの時間を短く、たとえば1秒以下にすることができる。
またメイン画像生成部101は、起動時だけでなく、電源投入状態において、定期的に故障診断処理を実施する。動的な故障診断を行うことで、車両運転中に各部に異常が発生しても、運転に必要な情報を運転者に伝えることを可能にする。
以上説明したように本実施形態の車両用表示装置200では、メイン画像生成部101が車速を除く情報を含むメイン画像10を生成し、サブ画像生成部112が車速に関する情報を含むサブ画像11を生成する。したがって2つの画像を生成しているので、画像生成する処理負荷を分散している。そしてメイン画像生成部101の異常時には、メイン画像10を生成できないが、サブ画像11は表示することができる。したがってメイン画像生成部101の異常時にも引き続きサブ画像11が表示されるので、車速の表示位置が通常時と異常時とで同じである。したがって異常時の画面表示によって、運転者を驚かすことを抑制することができる。
また本実施形態では、サブ画像生成部112は、車速、走行可能量、走行距離、警告灯およびシフトポジションに関する重要情報を含むサブ画像11を生成する。メイン画像生成部101は、重要情報を除く他の情報を含むメイン画像10を生成する。これによってメイン画像生成部101の異常時にも引き続きサブ画像11が表示されるので、重要情報の表示を継続することができる。
さらに本実施形態では、第1表示器114に異常が発生した場合には、サブ画像生成部112は、車速に関する情報を含む画像を生成するための画像情報を生成する。これによって第1表示器114ではなく、第2表示器123に車速を含む重要情報が表示可能となる。したがって第1表示器114の異常時にも、第2表示器123を用いて引き続き重要情報を表示することができる。
また本実施形態では、メイン画像生成部101は、起動時には、車両用表示装置200における故障の有無を診断する故障診断処理を実施する。サブ画像生成部112は、起動時には、車速に関する情報を含むサブ画像11を生成する。起動時の処理を分担するので、車速の表示を高速化することができる。
このように本実施形態では、フルグラフィックメータシステムにて、HCU100における映像処理に異常が発生したとしても、運転者に重要な情報、たとえば車速などの法規情報、テルテール、シフトポジション等は継続して表示することができる。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態に関して、図7を用いて説明する。本実施形態の車両用表示装置200では、前述のHCU100とMID110が一体に構成されている点に特徴を有する。図7に示すように、データ処理部102Aは、第1実施形態のメインデータ処理部102とサブ画像生成部112とにおける制御を実施する。
データ処理部102Aは、センシングデータを取得する。データ処理部102Aは、生成したセンシングデータを画像生成部101Aに与える。またデータ処理部102Aは、センシングデータに基づいてサブ画像11を生成する。サブ画像11は、車速を除く他の情報を含む。
画像生成部101Aは、第1実施形態のメイン画像生成部101の機能を有する。具体的には、画像生成部101Aは、データ処理部102Aからセンシングデータを取得し、センシングデータに基づいてメイン画像10および補助画像を生成する。メイン画像10は、重要情報を含み、MID110用の画像である。
GDC111Aは、画像生成部101Aが生成したメイン画像10とデータ処理部102Aが生成したサブ画像11を表示用に画像処理する画像処理部として機能する。GDC111Aは、メイン画像10およびサブ画像11を合成するなどして第1車両画像12を生成する。
次に、フェールセーフ制御に関して説明する。画像生成部101Aに異常が発生すると、画像生成部101Aはメイン画像10を生成することができない。この場合、データ処理部102Aは、不揮発性メモリ116からフェールセーフ画像を読み出し、重要情報を含むサブ画像11を表示するようにGDC111Aを制御する。
GDC111Aは、画像生成部101Aが異常であるので、メイン画像10を用いずに、データ処理部102Aから与えられた画像のみを用いて第1車両画像12を生成する。したがって第1表示器114は、前述の第1実施形態と同様に、図4に示すサブ画像11を表示する。サブ画像11は、前述したように車速を含む重要情報を含む画像である。したがって運転の継続には、支障がない。
このように本実施形態では、通常時は、画像生成部101Aは車速を含む重要情報を表示する画像を生成する。画像生成部101Aは、データ処理部102Aよりも処理能力が高いので、リッチな画像を生成することができる。しかし画像生成部101Aに異常が発生した場合には、データ処理部102Aが重要情報を含むサブ画像11を生成する。データ処理部102Aは、リッチな画像は形成できないが、車速をテキスト表示するなどの画像を生成可能である。これによって通常時はリッチな画像を表示し、異常時には簡易な画像で車速を継続表示することができる。
(第3実施形態)
次に、本開示の第3実施形態に関して、図8を用いて説明する。本実施形態の車両用表示装置300では、前述のメイン画像生成部101とサブ画像生成部112とが一体に構成されて、画像生成部101Bとしている点に特徴を有する。図8に示すように、データ処理部102Bは、第1実施形態のメインデータ処理部102における制御を実施する。またサブ制御部130は、サブ画像生成部112のうちサブ画像に関連する処理を除く他の処理を実行する。
データ処理部102Bは、センシングデータを取得する。データ処理部102Bは、生成したセンシングデータを画像生成部101Bに与える。画像生成部101Bは、第1実施形態のメイン画像生成部101とサブ画像生成部112の機能を有する。
画像生成部101Bは、複数の、本実施形態では2つのオペレーションシステム(Operating System:OS)を搭載している。そして第1実施形態のメイン画像生成部101の処理を実行するオペレーションシステム101Cと、第1実施形態のサブ画像生成部112の処理を実行するオペレーションシステム111Cとは、互いに異なるオペレーションシステムである。以下、第1実施形態のメイン画像生成部101の処理を実行するオペレーションシステムは、メイン画像用OS101Cと言う。第1実施形態のサブ画像生成部112の処理を実行するオペレーションシステムは、サブ画像用OS111Cと言う。
メイン画像用OS101Cは、サブ画像用OS111Cよりも高機能である。高機能とは、処理速度がより速く、同時により多くの処理が実行可能という意味である。したがってメイン画像用OS101Cは、よりリッチな画像の画像処理に適している。またサブ画像用OS111Cは、メイン画像用OS101Cよりも堅実である。堅実とは、より異常が発生しにくく、動作がより安定している、という意味である。したがってサブ画像用OS111Cは、より動作の安定が要求される処理、たとえば車速を表示する処理などに適している。メイン画像用OS101Cは、たとえばLINUX(登録商標)、およびAndroid(登録商標)によって実現される。サブ画像用OS111Cは、たとえばQNX(登録商標)によって実現される。
これによって画像生成部101Bに高機能なオペレーションシステム101Cと堅実なオペレーションシステム111Cをそれぞれ搭載し、車速等の重要度の高い表示は堅実なOS111Cで生成し、全体を装飾するような画像を高機能なOS101Cで生成する。
また各OSが使用するデータは、1つの大容量ROM107などの記憶媒体を使用する場合は、大容量ROM107がパーティションによってそれぞれ分けられている。たとえば一方のOSが使用するデータは、大容量ROM107の第1エリアに記憶され、他方のOSが使用するデータは、第1エリアとはパーティションで区画された第2エリアに記憶される。さらに各OSが使用する大容量RAM108も、それぞれのOSに分割している。このようにメイン画像用OS101Cとサブ画像用OS111Cとが使用する記憶領域などを分けることで、互いの処理および異常などが、相互に影響しないようにすることができる。
このような画像生成部101Bは、センシングデータに基づいてサブ画像用OS111Cによってサブ画像11を生成する。また画像生成部101Bは、メイン画像用OS101Cによってメイン画像10および補助画像を生成する。
また画像生成部101Bは、生成したメイン画像10とサブ画像11とを同時に表示させるように画像処理する画像処理部として機能する。画像生成部101Bは、メイン画像10およびサブ画像11を合成するなどして第1車両画像12を生成する。
次に、フェールセーフ制御に関して説明する。画像生成部101Bのメイン画像用OS101Cに異常が発生すると、メイン画像10を生成することができない。この場合、サブ画像用OS111Cは、不揮発性メモリ116からフェールセーフ画像を読み出し、重要情報を含むサブ画像11を表示するように制御する。
画像生成部101Bは、メイン画像用OS101Cが異常であるので、メイン画像10を用いずに、サブ画像用OS111Cが生成した画像のみを用いて第1車両画像12を生成する。したがって第1表示器114は、前述の第1実施形態と同様に、図4に示すサブ画像11を表示する。サブ画像11は、前述したように車速を含む重要情報を含む画像である。したがって運転の継続には、支障がない。
このように本実施形態では、通常時は、画像生成部101Bは2つのオペレーションを用いて車速を含む重要情報を表示する画像を生成する。メイン画像用OS101Cは、サブ画像用OS111Cよりも処理能力が高いので、リッチな画像を生成することができる。しかしメイン画像用OS101Cに異常が発生した場合には、サブ画像用OS111Cが重要情報を含むサブ画像11を生成する。サブ画像用OS111Cは、リッチな画像は形成できないが、車速をテキスト表示するなどの画像を生成可能である。またサブ画像用OS111Cは、堅実であるので、メイン画像用OS101Cよりも異常が発生しにくい。これによって通常時はリッチな画像を表示し、異常時には簡易な画像で車速を継続表示することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本開示の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、メインデータ処理部102およびサブ画像生成部112などによってメイン画像生成部101の異常を検出しているが、他の構成によって異常を検出してもよい。たとえば第1表示器用駆動IC114aによって画像データの異常を検出してもよく、またたとえば第1表示器114は、画像表示部に光学センサを備え、光学センサによって異常を検出してもよい。また車内カメラなど、第1表示器114を撮像する他の装置によって画像表示の異常を検出してもよい。
前述の第1実施形態では、表示装置としてMID110およびCID120を採用したが、さらに別の表示装置を採用してもよい。例えば、第1表示装置又は第2表示装置として、HUD(Head-Up Display)等を採用してもよい。
前述の第1実施形態において、HCU100、GDC111およびCID120の制御部によって実現されていた機能は、前述のものとは異なるハードウェアおよびソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって実現してもよい。HCU100、GDC111およびCID120の制御部は、たとえば他の制御部と通信し、他の制御部が処理の一部または全部を実行してもよい。HCU100、GDC111およびCID120の制御部が電子回路によって実現される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって実現することができる。
前述の第1実施形態では、サブ画像11の重要情報として燃料残量を表示しているが、燃料残量に限るものではない。車両が走行可能な走行可能量を重要情報として表示してもよい。走行可能量は、電気自動車の場合は、バッテリー残量に基づいて算出され、エンジン自動車の場合は、燃料残量に基づいて算出される。したがって走行可能量は、電気自動車の場合はバッテリー残量を表示してもよい。
前述の第1実施形態では、車両用表示装置200は車両で用いられているが、全ての構成要素が車両に搭載された状態に限定されるものではなく、少なくとも一部が車両に搭載されていなくてもよい。
前述の第1実施形態では、メイン画像生成部101、メインデータ処理部102およびGDC111は、別々のCPUによって構成されているが、こうのような構成に限るものではない。たとえば、1つのCPU上に複数の仮想OSを構築する仮想化技術を用いてもよい。仮想化技術は、同じ物理的なプロセッサコアにおいて、複数のOSを、論理的に実現される複数の仮想プロセッサ上で並列に動作させる技術である。このような仮想化技術を用いて、2つの仮想OSを構築し、一方のOSがメイン画像を生成する画像生成部として機能し、他方のOSが画像処理する画像処理部として機能させてもよい。
10…メイン画像 11…サブ画像 12…第1車両画像 100…HCU 101…メイン画像生成部 101C…メイン画像用OS
102…メインデータ処理部(運転情報取得部,異常検出部) 107…大容量ROM 108…大容量RAM 110…MID 111…GDC(画像処理部)
111C…サブ画像用OS 112…サブ画像生成部(運転情報取得部,異常検出部) 112a…内蔵RAM 112b…プログラムROM 114…第1表示器(画像表示部) 116…不揮発性メモリ 120…CID
122…MPU(サブ画像処理部) 123…第2表示器(サブ画像表示部)
200…車両用表示装置 202…センサ群 203…スイッチ群

Claims (7)

  1. 車両に搭載されて用いられる車両用表示装置(200)であって、
    前記車両の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部(102,112)と、
    前記運転情報取得部によって取得された前記運転情報に基づいて車速を除く他の情報を含むメイン画像(10)を生成するメイン画像生成部(101)と、
    画像表示用の制御部であって、前記運転情報に基づいて車速に関する情報を含むサブ画像(11)を生成するサブ画像生成部(112)と、
    前記メイン画像生成部が生成した前記メイン画像と前記サブ画像生成部が生成した前記サブ画像を表示用に画像処理する画像処理部(111)と、
    前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する画像表示部(114)と、
    前記メイン画像生成部の異常を検出する異常検出部(102,112)と、を備え、
    前記画像処理部は、
    前記異常検出部が異常を検出していない通常時には、前記メイン画像と前記サブ画像とを同時に表示するように画像処理し、
    前記異常検出部が前記メイン画像生成部の異常を検出した異常時には、前記メイン画像生成部が生成した画像は用いずに、前記サブ画像を表示用に画像処理する車両用表示装置。
  2. 車両に搭載されて用いられる車両用表示装置(200)であって、
    前記車両の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部(102,112)と、
    前記運転情報取得部によって取得された前記運転情報に基づいて車速に関する情報を含むメイン画像(10)を生成するメイン画像生成部(101)と、
    画像表示用の制御部であって、前記運転情報に基づいて車速を除く情報を含むサブ画像(11)を生成するサブ画像生成部(112)と、
    前記メイン画像生成部が生成した前記メイン画像と前記サブ画像生成部が生成した前記サブ画像を表示用に画像処理する画像処理部(111)と、
    前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する画像表示部(114)と、
    前記メイン画像生成部の異常を検出する異常検出部(102,112)と、を備え、
    前記サブ画像生成部は、前記異常検出部が前記メイン画像生成部の異常を検出した異常時には、車速に関する情報を含む前記サブ画像であって、前記異常時でない通常時の前記メイン画像と車速の表示位置が同じである前記サブ画像を生成し、
    前記画像処理部は、
    前記通常時には、前記メイン画像と前記サブ画像とを同時に表示するように画像処理し、
    前記異常時には、前記メイン画像生成部が生成した画像は用いずに、前記サブ画像生成部が生成した前記サブ画像を表示用に画像処理する車両用表示装置。
  3. 前記サブ画像生成部は、前記運転情報に基づいて、車速と、さらに走行可能量、走行距離、警告灯およびシフトポジションの少なくともいずれか1つに関する重要情報を含む前記サブ画像を生成し、
    前記メイン画像生成部は、前記運転情報に基づいて、前記重要情報を除く他の情報を含む前記メイン画像を生成する請求項1に記載の車両用表示装置。
  4. 前記メイン画像生成部および前記サブ画像生成部の少なくともいずれか一方が生成した画像を表示用に画像処理するサブ画像処理部(122)と、
    前記サブ画像処理部によって画像処理された画像を表示するサブ画像表示部(123)と、をさらに備え、
    前記異常検出部は、前記画像表示部の異常をさらに検出し、
    前記サブ画像生成部は、前記異常検出部が前記画像表示部の異常を検出した場合には、車速に関する情報を含む画像を生成するための画像情報を生成し、
    前記サブ画像処理部は、前記画像情報を前記サブ画像表示部の画像表示用に画像処理する請求項1または3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記メイン画像生成部は、起動時には、車両用表示装置における故障の有無を診断する故障診断処理を実施し、
    前記サブ画像生成部は、起動時には、車速に関する情報を含む前記サブ画像を生成する請求項1~4のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  6. 前記サブ画像生成部は、前記メイン画像生成部よりも処理の能力が低い請求項1~5のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
  7. 前記メイン画像生成部と前記サブ画像生成部とは、互いに異なるオペレーションシステムによって実行され、
    前記メイン画像生成部のオペレーションシステム(101C)は、前記サブ画像生成部のオペレーションシステム(111C)よりも高機能であり、
    前記サブ画像生成部の前記オペレーションシステムは、前記メイン画像生成部の前記オペレーションシステムよりも堅実である請求項1~6のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
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