JP2022189598A - 情報処理装置、情報処理システムおよびxrコンテンツの再生方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムおよびxrコンテンツの再生方法 Download PDF

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Tomoe Otsuki
真一 塩津
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Masayuki Katsuno
晴夫 原田
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Abstract

【課題】XRコンテンツによってユーザが受けるストレスを軽減すること。【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、XRコンテンツ再生に関する情報処理装置であって、切り替え制御部を備える。切り替え制御部は、XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況に応じて、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、XRコンテンツを表示する表示器を切り替える。【選択図】図6

Description

開示の実施形態は、情報処理装置、情報処理システムおよびXRコンテンツの再生方法に関する。
従来、HMD(Head Mounted Display)等を用いてユーザに対し、VR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)といった仮想空間体験を含むデジタルコンテンツ、いわゆるXR(Cross Reality)コンテンツを提供する技術が知られている。XRは、VR、AR、MRのほか、SR(Substitutional Reality)、AV(Audio/Visual)等を含むすべての仮想空間技術をまとめた表現である。
また、かかる技術において、たとえば車両等の移動体に搭載され、かかる移動体をモーション・プラットフォームとして利用可能なXRシステムも提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2017-102401号公報
しかしながら、従来技術は、XRコンテンツによってユーザが受けるストレスを軽減するうえで、さらなる改善の余地がある。
たとえば、XRコンテンツの提供を受けるユーザには、乗り物酔いに似た「XR酔い」が起こりうることが知られている。XR酔いは、映像とユーザの体の動きとのズレといった原因により生じうる動揺病の一つである。特に、車両に搭載されるXRシステムの場合、ユーザの体の動きに車両の動きが加わるため、映像とのズレがより複雑化し、XR酔いが発生しやすい傾向にある。さらに、通常の乗り物酔い症状も加わるため、より複雑化した酔い症状が発生しやすくなる。
こうしたXR酔いが発生しそうな場合、ユーザは、かかるXR酔いから受けるストレスを軽減するため、たとえば装着しているHMDを外すといった行動を取ることが考えられる。しかし、この場合、ユーザは、XR酔いによるストレスを軽減することはできるものの、代わりにXRコンテンツの視聴が中断されるというストレスを受けることとなる。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、XRコンテンツによってユーザが受けるストレスを軽減することができる情報処理装置、情報処理システムおよびXRコンテンツの再生方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、XRコンテンツ再生に関する情報処理装置であって、切り替え制御部を備える。前記切り替え制御部は、XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況に応じて、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、XRコンテンツを表示する前記表示器を切り替える。
実施形態の一態様によれば、XRコンテンツによってユーザが受けるストレスを軽減することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、XR酔いの説明図である。 図3は、実施形態に係る情報処理方法の概要説明図(その1)である。 図4は、実施形態に係る情報処理方法の概要説明図(その2)である。 図5は、実施形態に係る情報処理方法の概要説明図(その3)である。 図6は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、表示部3の構成例を示すブロック図である。 図8は、切り替え制御部による切り替え制御の実行タイミングの説明図(その1)である。 図9は、切り替え制御部による切り替え制御の実行タイミングの説明図(その2)である。 図10は、天井モニタを利用した例を示す図である。 図11は、HMDの変形例を示す図である。 図12は、複数のユーザUに対するXRコンテンツの再生制御の説明図(その1)である。 図13は、複数のユーザUに対するXRコンテンツの再生制御の説明図(その2)である。 図14は、複数のユーザUに対するXRコンテンツの再生制御の説明図(その3)である。 図15は、複数のユーザUに対するXRコンテンツの再生制御の説明図(その4)である。 図16は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報処理装置、情報処理システムおよびXRコンテンツの再生方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を同一の符号の後にハイフン付きの異なる数字を付して区別する場合がある。たとえば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて情報処理装置10-1および情報処理装置10-2のように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。たとえば、情報処理装置10-1および情報処理装置10-2を特に区別する必要がない場合には、単に情報処理装置10と称する。
また、以下では、実施形態に係る情報処理システム1が、車両に搭載され、ユーザに対し、XRコンテンツを提供するXRシステムである場合を例に挙げて説明する。また、以下では、「XRコンテンツの再生方法」を「情報処理方法」と記載する。
まず、実施形態に係る情報処理方法の概要について、図1~図5を用いて説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の概略構成を示す図である。また、図2は、XR酔いの説明図である。また、図3~図5は、実施形態に係る情報処理方法の概要説明図(その1)~(その3)である。
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、表示部3と、情報処理装置10とを含む。
表示部3は、複数の表示器を含む。その1つとして、図1に示すように、表示部3は、HMD31を含む。HMD31は、ユーザUに対し、情報処理装置10から提供されるXRコンテンツを提示し、ユーザにXR体験を享受させるための情報処理端末である。HMD31は、ユーザUの頭部に装着されて利用されるウェアラブルコンピュータ(wearable computer)であり、図1の例ではゴーグル型である。なお、HMD31は眼鏡型であってもよいし、帽子型であってもよい。
HMD31は、ディスプレイ31aと、スピーカ31bと、センサ部31cとを備える。ディスプレイ31aは、ユーザUの眼前に配置されるように設けられ、情報処理装置10から提供されるXRコンテンツに含まれる映像を表示する。
なお、図1の例では、ディスプレイ31aは、ユーザUの左右それぞれの眼前に1つずつ設けられている例を示しているが、1つだけであってもよい。また、ディスプレイ31aは、視界を完全に覆う非透過型であってもよいし、ビデオ透過型や光学透過型であってもよい。本実施形態では、非透過型であるものとする。
スピーカ31bは、たとえば図1に示すようにヘッドフォン型に設けられ、ユーザUの耳に装着される。スピーカ31bは、情報処理装置10から提供されるXRコンテンツに含まれる音声を出力する。
センサ部31cは、ユーザUの内外の状況の変化を検知するデバイスであって、たとえばカメラやモーションセンサ等を含む。
情報処理装置10は、コンピュータであり、たとえば車両に搭載される車載装置であって、有線または無線でHMD31と接続され、HMD31に対し、XRコンテンツを提供する。また、情報処理装置10は、センサ部31cによって検知された状況の変化を随時取得し、かかる状況の変化をXRコンテンツに反映させる。
たとえば、情報処理装置10は、センサ部31cによって検知されたユーザUの頭部や視線の変化に応じて、XRコンテンツの仮想空間における視界の向きを変化させることが可能である。
ところで、このようなHMD31を用いたXRコンテンツの提供にあたっては、ユーザUに、乗り物酔いに似た「XR酔い」が起こりうることが知られている。
図2に示すように、XR酔いは、映像とユーザUの体の動きとのズレといった原因等により生じうる。また、車両に搭載されるXRシステムの場合、ユーザUの体の動きにさらに周囲環境の変化等による車両の動きが加わるため、映像とのズレがより複雑化し、XR酔いが発生しやすい傾向にある。
こうしたXR酔いが発生しそうな場合、ユーザUは、かかるXR酔いから受けるストレスを軽減するため、たとえば装着しているHMDを外すといった行動を取ることが考えられる。しかし、この場合、ユーザUは、XR酔いによるストレスを軽減することはできるものの、代わりにXRコンテンツの視聴が中断されるというストレスを受けることとなる。
そこで、実施形態に係る情報処理方法は、車両Vに搭載される情報処理装置10が実行する情報処理方法であって、車両Vの内外の状況を取得し、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、取得された状況に基づいて表示器を切り替えることとした。
具体的には、図3に示すように、実施形態に係る情報処理方法では、情報処理装置10は随時、車両Vの内外の状況、言い換えればXRコンテンツを利用するユーザUに関する状況を取得し、XR酔いに関する状況を推定する(ステップS1)。XR酔いに関する状況は、XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況と言い換えてよい。情報処理装置10は、たとえばユーザUからの申告に基づいてXR酔いに関する状況を推定する。また、情報処理装置10は、たとえばユーザUの身体的状況の変化を検知することによってXR酔いに関する状況を推定する。
また、情報処理装置10は、たとえば提供中のXRコンテンツの種別や映像の状況、音声の状況といった、XRコンテンツの使用状況に基づいてXR酔いに関する状況を推定する。
また、情報処理装置10は、たとえば道路状況や車両Vの状況、操作状況といった、車両Vの走行状況に基づいてXR酔いに関する状況を推定する。また、情報処理装置10は、たとえばユーザUごとの酔いやすさ等を示す各種のパラメータ等を含むユーザ情報に基づいてXR酔いに関する状況を推定する。
なお、情報処理装置10は、かかるXR酔いに関する状況の推定処理においては、たとえば機械学習のアルゴリズムを用いて生成された推定モデルを用いることができる。かかる推定モデルは、実際の推定結果に基づいて適宜強化学習される。強化学習の結果、たとえばXR酔いに関する状況を推定するための判定閾値等が適宜更新される。
そして、情報処理装置10は、ステップS1で推定したXR酔いに関する状況に基づいて、XR酔いが軽減されるようにXRコンテンツの再生制御を実行する(ステップS2)。XRコンテンツの再生制御は、同図に示すように、たとえば表示器の切り替え制御である(ステップS21)。
上述したように、表示部3は、複数の表示器を含み、その1つがHMD31である。そして、表示部3は、HMD31以外の表示器をさらに含んでいる。HMD31以外の表示器は、たとえば車両Vのフロントウィンドウに画像情報を投影するHUD(Head-Up Display)である。
情報処理装置10は、表示器の切り替え制御として、たとえばかかるHMD31とHUDとの間で、XRコンテンツの表示を切り替える処理を実行する。また、このとき、情報処理装置10は、XRコンテンツ内の仮想オブジェクトの少なくとも一部を、HMD31とHUDとの間で引き継ぎつつ表示させる。
具体例を図4および図5に示す。まず図4の上段に示すように、情報処理装置10はHMD31のディスプレイ31aにARコンテンツを表示しているものとする。図4の例では、たとえば車両Vの車載カメラが捉えた現実空間の撮影画像を背景として、仮想オブジェクトVo1,Vo2,Vo3が表示されている例を示している。
同図に示すように、仮想オブジェクトVo1は、たとえばXRコンテンツ内のキャラクタである。また、仮想オブジェクトVo2は、たとえばXRコンテンツの進行に関するメッセージである。また、仮想オブジェクトVo3は、たとえばXRコンテンツを視聴するユーザUに対するガイダンスメッセージである。
仮想オブジェクトVo3が示すように、情報処理装置10は、たとえば上述のステップS1における推定結果に基づき、ユーザUのXR酔いの度合いを示す酔いレベルが上昇すると、HMD31を外すことを促すガイダンスメッセージをHMD31に表示させる。
かかるガイダンスメッセージに応じ、ユーザUがHMD31を外すと、同図の下段に示すように、情報処理装置10は、それまでHMD31へ表示されていた仮想オブジェクトVo1,Vo2をHUD32へ表示させる。なお、このとき、情報処理装置10は、ユーザUから見た仮想オブジェクトVo1,Vo2の位置や大きさが、HMD31からHUD32へ変化することなく引き継がれるように仮想オブジェクトVo1,Vo2をHUD32へ表示させる。
また、ユーザUにとっては、HMD31を外すことで、同図に示すように、車室内のAピラーや、フロントウィンドウを通した外の景色が自身の視界に入り、認識されることとなる。
これにより、情報処理装置10は、HMD31を用いた閉塞した視界からユーザUを解放することで、ユーザUがXR酔いにより受けるストレスを軽減することができる。一方で、情報処理装置10は、ユーザUがHMD31を外してもなおXRコンテンツを引き続き視聴可能とすることで、XRコンテンツの視聴が中断されるというユーザUのストレスを軽減することができる。
なお、図4では、HMD31のディスプレイ31aにARコンテンツが表示されていた例を挙げたが、ARコンテンツ以外のXRコンテンツについても同様である。たとえば、図5の上段に示すように、情報処理装置10はHMD31のディスプレイ31aにVRコンテンツを表示しているものとする。図5の例では、背景はたとえば車両Vの車載カメラが捉えた現実空間の撮影画像ではなく、背景そのものも仮想オブジェクト群(ここでは、山や木など)によって表現される。
そして、図4の例と同様に、ユーザUが仮想オブジェクトVo3のガイダンスメッセージに応じ、HMD31を外すと、図5の下段に示すように、情報処理装置10は、それまでHMD31へ表示されていた仮想オブジェクトVo1,Vo2を、その位置や大きさを引き継ぎつつHUD32へ表示させる。このとき、情報処理装置10は、HUD32に対しては、仮想オブジェクト群の背景を表示させない。すなわち、同図に示すように、情報処理装置10は、ユーザUに対しては、基本的には実背景を視認させることとなる。なお、仮想オブジェクト群による背景表示を全く行わないのではなく、透明度を高めた仮想オブジェクト群による背景表示を行うようにしてもよい。
これにより、図4の例と同様に、情報処理装置10は、HMD31を用いた閉塞した視界からユーザUを解放することで、ユーザUがXR酔いにより受けるストレスを軽減することができる。一方で、情報処理装置10は、ユーザUがHMD31を外してもなおXRコンテンツを引き続き視聴可能とすることで、XRコンテンツの視聴が中断されるというユーザUのストレスを軽減することができる。
このように、実施形態に係る情報処理方法は、車両Vに搭載される情報処理装置10が実行する情報処理方法であって、車両Vの内外の状況を取得し、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、取得された状況に基づいて表示器を切り替える。
したがって、実施形態に係る情報処理方法によれば、XRコンテンツによってユーザUが受けるストレスを軽減することができる。以下、実施形態に係る情報処理方法を適用した情報処理システム1の構成例について、より具体的に説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示すブロック図である。また、図7は、表示部3の構成例を示すブロック図である。なお、図6および図7では、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図6および図7に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図6および図7を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、省略する場合がある。
図6に示すように、実施形態に係る情報処理装置10は、記憶部11と、制御部12とを備える。また、情報処理装置10は、CAN(Controller Area Network)等の有線ネットワークや無線を介し、あるいは直接に、表示部3と、センサ部5と、シート機構7とが接続される。
表示部3は、上述したように、複数の表示器を含む。図7に示すように、表示部3は、たとえばHMD31と、HUD32と、天井モニタ33と、サイドウィンドウモニタ34と、タブレット35と、スマートフォン36と、等を含む。
天井モニタ33は、車室の天井部に形成されるモニタ装置である。サイドウィンドウモニタ34は、同様に、車室のサイドウィンドウに形成されるモニタ装置である。なお、天井モニタ33およびサイドウィンドウモニタ34は、HUD32と同様に、たとえば他に設けられたプロジェクタによって画像情報を投影される装置であってもよい。また、タブレット35およびスマートフォン36は、ユーザUが携帯する携帯端末装置の一例である。
図6の説明に戻る。センサ部5は、車両Vに搭載される各種のセンサ群であって、たとえばマイクや、カメラや、加速度センサや、舵角センサや、バイタルセンサ等を含む。
マイクは、ユーザUの発話など、車室内で発せられる音声を集音する。カメラは、車両Vに搭載されるフロントカメラ、リアカメラ、サイドカメラ、室内カメラ等であって、車両Vの内外を撮影する。室内カメラは、たとえばユーザUの状態を撮影する。
加速度センサは、車両Vに加わる加速度や車速を測定する。舵角センサは、車両Vの舵角を測定する。
バイタルセンサは、ユーザUの身体的状況を検知するセンサであって、たとえばユーザUに装着され、ユーザUの心拍や脳波、血中酸素濃度、発汗等のバイタルデータを測定する。なお、センサ部5には無論、これまで説明した以外の各種のセンサが適宜含まれてもよい。また、シート機構7は、車両Vのリクライニングシートの調整機構である。
記憶部11は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6の例では、記憶部11は、XRコンテンツDB(Database)11aと、ユーザ情報11bと、推定モデル11cと、地図DB11dとを記憶する。
XRコンテンツDB11aは、表示部3へ表示されるXRコンテンツ群が格納されたデータベースである。ユーザ情報11bは、表示部3を利用するユーザUに関する情報であって、上述したユーザUごとの酔いやすさ等を示す各種のパラメータ等を含む。ユーザ情報11bは、ユーザUの過去のXR酔いに関する状況の推定結果に基づいて適宜更新される。
推定モデル11cは、上述した機械学習のアルゴリズムを用いて生成された推定モデルである。推定モデル11cはたとえば、後述する取得部12bによって取得された車両Vの内外の各種の状況を示すデータが入力されることによって、ユーザUのXR酔いに関する状況を示す値(たとえば、XR酔いの度合いを示すレベル値である「酔いレベル」)を算出し、出力する。
地図DB11dは、地図データが格納されたデータベースである。地図データは、地図情報だけでなく、たとえば道路の材質や起伏等に関する情報が含まれていてもよい。これにより、XR酔いに関する状況の推定にあたって、たとえば走行中の道路状況を詳細に算出することが可能となる。
また、地図DB11dは、ユーザUが酔いやすいエリアである酔いエリアに関する情報を含む。酔いエリアは、ユーザUの過去のXR酔いに関する状況の推定結果に基づいて適宜更新される。なお、図示しないサーバ装置等によって、多数のユーザUのXR酔いに関する推定結果のビッグデータから酔いエリアが随時集計され、その集計結果に基づいて地図DB11dが適宜更新されてもよい。
制御部12は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部11に記憶されている図示略の各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部12は、再生制御部12aと、取得部12bと、推定部12cと、切り替え制御部12dと、シート制御部12eとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
再生制御部12aは、XRコンテンツDB11aに格納されたXRコンテンツを表示部3に対し表示し、再生するための再生制御を実行する。また、再生制御部12aは、上述したHMD31のセンサ部31cやセンサ部5によって検知され、後述する取得部12bによって取得される各種の状況の変化をXRコンテンツの再生状態に反映させる。
取得部12bは、HMD31のセンサ部31cやセンサ部5のセンシングデータを随時取得する。また、取得部12bは、再生制御部12aから、再生中であるXRコンテンツの種別や映像の状況、音声の状況といったXRコンテンツの使用状況を随時取得する。また、取得部12bは、取得した各種のデータを推定部12cへ出力する。
推定部12cは、取得部12bによって取得された各種のデータに基づき、推定モデル11cを用いてユーザUのXR酔いに関する状況を推定する。なお、推定部12cは、ユーザUの発話内容については、音声認識処理および自然言語処理を行い、その結果に基づいてたとえばXR酔いが起きたことの申告であるか否か、および、その申告であれば前述の酔いレベル等を推定する。
切り替え制御部12dは、推定部12cの推定結果に基づいて、前述の表示器の切り替え制御を実行し、再生制御部12aによるXRコンテンツの再生制御に反映させる。ここで、図8および図9は、切り替え制御部12dによる切り替え制御の実行タイミングの説明図(その1)および(その2)である。また、図10は、天井モニタ33を利用した例を示す図である。
図8に示すように、切り替え制御部12dは、推定部12cによって算出されたユーザUの酔いレベルが所定の第1閾値を超えた場合に、すなわち図8では時点T1において切り替え制御を実行する。
また、切り替え制御部12dは、図9に示すように、車両Vの経路に酔いエリアが存在する場合に、かかる酔いエリアへ進入する手前の地点A付近において表示器の切り替え制御を実行する。すなわち、切り替え制御部12dは、地図データ等による酔いの推定に基づいて切り替え制御を実行する。つまり、情報処理装置10は、ユーザUの酔いレベルに将来の予測分を含めて、ユーザUを酔わせないもしくは酔ったとしてもなるべく悪化させないように表示器を切り替えさせる。
このとき、切り替え制御部12dは、たとえば図4および図5に仮想オブジェクトVo3として示したように、HMD31のディスプレイ31aにHMD31を外すことを促すガイダンスメッセージを再生制御部12aによってHMD31に表示させる。
また、切り替え制御部12dは、たとえば図4および図5に示した仮想オブジェクトVo1,Vo2を、HMD31とHUD32との間で引き継ぎつつ、再生制御部12aによってHUD32へ表示させる。
また、切り替え制御部12dは、表示器の切り替え後、ユーザUの酔いレベルが前述の第1閾値を下回った場合に、すなわち図8では時点T2において、切り替えた表示器を元に戻す(復帰させる)。あるいは、切り替え制御部12dは、酔いレベルが第1閾値より低い第2閾値を下回った場合に、切り替えた表示器を元に戻す。すなわち、この場合は、切り替え制御部12dは、時点T3を復帰タイミングとして表示器を復帰させる。このように、復帰時の閾値の方を低く設定することによって、復帰時におけるヒステリシスを考慮することができる。また、複数の閾値を設けた場合、酔いレベルに応じて、たとえば表示器A→表示器B→表示器Cのように段階的に切り替え、復帰時には、表示器C→表示器B→表示器Aのように、各表示機の酔いレベルに対する適性に応じて段階的に復帰させるようにしてもよい。
あるいは、切り替え制御部12dは、表示器の切り替え後、車両Vが酔いエリアを通過した場合に、すなわち図9では地点B付近において、切り替えた表示器を復帰させる。復帰させる場合においても、切り替え制御部12dは、たとえば表示内容をHUD32とHMD31との間で引き継ぎつつ、再生制御部12aによってHMD31へ表示させることとなる。
なお、無論、切り替え制御部12dは、これまで説明したHMD31からHUD32だけでなく、表示部3に含まれるすべての表示器の間で任意に、ユーザUのXR酔いから受けるストレスが軽減されるように、表示器を切り替えることができる。
たとえば、図10に示すように、HMD31に表示されていた仮想オブジェクトVo1,Vo2は、HUD32だけでなく、あわせて天井モニタ33にも引き継がれてよい。また、上述したサイドウィンドウモニタ34や、タブレット35、スマートフォン36、その他リアウィンドウモニタやピラーモニタ等にも、適宜引き継がれてもよい。これにより、HMD31のディスプレイ31aにおいて360度の全方位にわたって表現可能な仮想空間を、たとえば車室空間においてほぼ再現することも可能となる。また、切り替え時には、所定時間、切り替え前後の表示器の間で表示を重複させて切れ目が生じないようにすることが好ましい。
図6の説明に戻る。シート制御部12eは、推定部12cの推定結果に基づいて、シート機構7を制御する。たとえば、シート制御部12eは、ユーザUの酔いレベルが大きい場合や、酔いエリアへの進入中には、シートをリクライニングさせ、ユーザUをリラックスした姿勢にさせる。これにより、ユーザUがXR酔いにより受けるストレスを、ユーザUの姿勢を変化させることによって軽減することができる。
なお、シート制御部12eは、前述の天井モニタ33を用いた表示の連携を行う場合に、ユーザUが見やすい姿勢となるようにシートをリクライニングさせてもよい。
次に、これまで説明した実施形態のいくつかの変形例について、図11~図15を用いて説明する。なお、図11~図14は、車室空間を平面視した場合をごく模試的に表している。
図11は、HMD31の変形例を示す図である。図11の上段に示すように、HMD31は、たとえばフロントシートのヘッドレストの近傍などに設けられたプロジェクタPからの映像が単に投影されるだけのスクリーン装置31Aとして構成されてもよい。これにより、天井モニタ33などを用いなくとも、たとえば図中のユーザU-2の頭部の動きだけで、天井方向へのXRコンテンツの表示が可能となる。
また、同図の下段に示すように、たとえばユーザU-2の酔いレベルが大きくなった場合には、ユーザU-2にスクリーン装置31Aを外させ、プロジェクタPは、フロントウィンドウや、その他のウィンドウに映像を引き継いて投影させればよい。
なお、このとき、たとえばユーザU-2の酔いレベルに応じて、投影すべき場所を選択することができる。たとえば、ユーザU-2の酔いレベルが大きいほど、ユーザU-2から遠い場所に映像が投影されるようにすると、XR酔いの軽減には効果的である。
また、図12~図15は、複数のユーザUに対するXRコンテンツの再生制御の説明図(その1)~(その4)である。図12~図15を用いた説明では、たとえば車両Vが完全自動運転車両などであって、乗員の一部もしくは全員が同時に同じXRコンテンツの提供を受けることが可能である場合を想定する。
図12に示すように、たとえばユーザU-1~U-4の全員が、フロントウィンドウに設けられたディスプレイDで同じXRコンテンツの提供を受けるものとする。かかる場合、前述の推定部12cは、ユーザUのそれぞれについて随時XR酔いに関する状況を推定する。
そして、切り替え制御部12dおよび再生制御部12aは、かかる推定部12cの推定結果を受けて、図12に示すように、酔いレベルの最も大きいユーザUに応じてXR酔いが軽減されるようにXRコンテンツの再生制御を行う。
たとえば再生制御部12aは、図12の例ではユーザU-2の酔いレベルに応じて、XRコンテンツからユーザU-4の受ける刺激が軽減されるように、XRコンテンツの再生制御を行う。たとえば再生制御部12aは、XRコンテンツの再生速度や明度、色味などが緩和されるようにXRコンテンツの再生制御を実行する。
なお、XR酔いが軽減されるようにXRコンテンツの再生制御を行う場合、たとえば天候や、周囲の明るさ等を考慮してもよい。また、たとえば車両Vのヘッドライトの作動と連動するようにしてもよい。
また、図13に示すように、たとえばユーザUの全員がHMD31を装着して同じXRコンテンツの提供を受けるものとする。かかる場合、切り替え制御部12dは、図13の例では、酔いレベルが最も大きいユーザU-4について、たとえば上述したHMD31からHUD32などへXRコンテンツの表示を引き継ぐ切り替え制御を行う。
また、図14に示すように、たとえばディスプレイDが1つの画面で方向によって異なる内容を表示できるデュアルビュー方式であるものとする。かかる場合、再生制御部12aは、同図の例では、同じXRコンテンツでもユーザU-1に対して表示される映像よりも、酔いレベルが大きいユーザU-4に対して表示される映像の方について、刺激を軽減するようにXRコンテンツの再生制御を行う。
また、図15に示すように、たとえばユーザUがそれぞれ異なるディスプレイで同じXRコンテンツの提供を受ける場合に、1つのディスプレイを2分割して同じXRコンテンツを2つ表示できるようにしてもよい。そして、かかる場合、同図に示すように、2つのうちの一方は他方よりも刺激を軽減するようにXRコンテンツの再生制御を行っておき、ユーザUの酔いレベルが上昇した場合には、刺激を軽減した方を見るようにユーザUを促してもよい。
また、図示は略しているが、次のような変形例も考えられる。たとえば、図8や図9を用いた説明では、酔いレベルや酔いエリアに応じて自動的に表示器の切り替え制御を実行する場合を例に挙げたが、ユーザUがHMD31を外すと自動的に表示器の切り替え制御を実行するようにしてもよい。また、ハードウェアとしての切り替えスイッチを設けたうえで、手動で表示器の切り替え制御を実行するようにしてもよい。
また、表示器が切り替わる場合には、切り替わりの前後で、双方の表示器ともに映像が表示されている状態があってもよい。すなわち、既に述べたが、切り替え時には、所定時間、切り替え前後の表示器の間で表示を重複させて切れ目が生じないようにすることが好ましい。また、切り替わった後は、切り替え前に映像を表示していた表示器の方はオフ制御されることが好ましい。このとき、たとえばHMD31の表示停止は、ユーザUがHMD31を外したタイミングよりも後に行うことが好適である。なお、HMD31を外したタイミングは、たとえばHMD31内の照度をHMD31に設けられたセンサによってセンシングすることによって検知可能である。
次に、実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理手順について、図16を用いて説明する。図16は、実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、図16に示す処理手順は、XRコンテンツが提供されている間、随時繰り返される。
図16に示すように、まず取得部12bが、車両Vの内外の状況を取得する(ステップS101)。そして、推定部12cが、取得された状況に基づいてXR酔いに関する状況を推定する(ステップS102)。
そして、切り替え制御部12dが、推定部12cによって推定された推定結果に基づいてXR酔いが軽減されるように表示器の切り替え制御を実行する(ステップS103)。そして、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置10は、XRコンテンツ再生に関する情報処理装置であって、切り替え制御部12dを備える。切り替え制御部12dは、XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況に応じて、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、XRコンテンツを表示する表示器を切り替える。
したがって、実施形態に係る情報処理装置10によれば、XRコンテンツによってユーザが受けるストレスを軽減することができる。
また、情報処理装置10は、取得部12bと、推定部12cとをさらに備える。取得部12bは、XRコンテンツを利用するユーザUに関する状況を取得する。推定部12cは、取得部12bによって取得された状況に基づいて、上記酔い状況を推定する。また、切り替え制御部12dは、推定部12cの推定結果に応じて表示器を切り替える。
したがって、実施形態に係る情報処理装置10によれば、XR酔いに関する状況に起因してユーザUが受けるストレスを軽減することができる。
また、切り替え制御部12dは、推定部12cによって推定されるユーザUの酔いレベルが第1閾値を超える場合に、表示器を切り替え、表示器を切り替えた後、上記酔いレベルが第1閾値以下の第2閾値を下回った場合に、切り替えた表示器を元に戻す。
したがって、実施形態に係る情報処理装置10によれば、XR酔いが生じたことによってユーザUが受けるストレスを軽減することができる。また、XR酔いが解消された場合に、ユーザUに元通りにXRコンテンツを引き続き楽しませることができる。
また、切り替え制御部12dは、推定部12cによってユーザUが酔いエリア(「XRコンテンツによる酔いが生じやすいエリア」の一例に相当)へ進入すると推定される場合に、表示器を切り替え、ユーザUが酔いエリアを通過した場合に、切り替えた表示器を元に戻す。
したがって、実施形態に係る情報処理装置10によれば、XR酔いが生じやすいと予測される状況に応じて表示器を切り替えることで、ユーザUがこれから受けるであろうストレスを軽減するとともに、かかる状況が解消した後は、ユーザUに元通りにXRコンテンツを引き続き楽しませることができる。
また、切り替え制御部12dは、表示器を切り替える場合に、ユーザUが表示器としてHMD31を装着中ならば、HMD31を外すことを促すガイダンスメッセージをHMD31に表示させる。
したがって、実施形態に係る情報処理装置10によれば、ユーザUは、ガイダンスに従って、適切なタイミングで表示器を切り替え、引き続きXRコンテンツを楽しむことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、各表示器と情報処理装置10とが分離した構成である場合を例に挙げたが、これに限られるものではなく、表示器のうちの少なくともいずれか一つと情報処理装置10とが一体である構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、ユーザUに対し、情報処理装置10から提供されるXRコンテンツを提示する提示デバイスの1つとしてHMD31を例に挙げたが、提示デバイスはこれに限られるものではなく、たとえば骨伝導スピーカを含むものであってもよいし、ボディソニックのように振動を提示する振動提示デバイスを含むものであってもよい。
また、上述した実施形態では、情報処理装置10がXRコンテンツを保持することとしたが、必要に応じて外部装置から取得できるようにしてもよい。たとえば、XRコンテンツを提供する専用の娯楽施設でXRコンテンツを楽しんだ後、かかる娯楽施設で認証を受ければ、当日は車両Vでも同じXRコンテンツを取得し、再生可能となるようにしてもよい。かかる場合、情報処理装置10は、その当日中は、ネットワークを介して娯楽施設の装置から該当のXRコンテンツを取得することとなる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 情報処理システム
3 表示部
5 センサ部
7 シート機構
10 情報処理装置
11 記憶部
11a XRコンテンツDB
11b ユーザ情報
11c 推定モデル
11d 地図DB
12 制御部
12a 再生制御部
12b 取得部
12c 推定部
12d 切り替え制御部
12e シート制御部
31 HMD
32 HUD
33 天井モニタ
34 サイドウィンドウモニタ
35 タブレット
36 スマートフォン

Claims (7)

  1. XRコンテンツ再生に関する情報処理装置であって、
    XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況に応じて、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、XRコンテンツを表示する前記表示器を切り替える切り替え制御部
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. XRコンテンツを利用するユーザに関する状況を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された状況に基づいて、前記酔い状況を推定する推定部と
    をさらに備え、
    前記切り替え制御部は、
    前記推定部の推定結果に応じて前記表示器を切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記切り替え制御部は、
    前記推定部によって推定される前記ユーザの酔いレベルが第1閾値を超える場合に、前記表示器を切り替え、前記表示器を切り替えた後、前記酔いレベルが前記第1閾値以下の第2閾値を下回った場合に、切り替えた前記表示器を元に戻す
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記切り替え制御部は、
    前記推定部によって前記ユーザがXRコンテンツによる酔いが生じやすいエリアへ進入すると推定される場合に、前記表示器を切り替え、前記ユーザが前記エリアを通過した場合に、切り替えた前記表示器を元に戻す
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記切り替え制御部は、
    前記表示器を切り替える場合に、前記ユーザが前記表示器としてHMDを装着中ならば、前記HMDを外すことを促すガイダンスメッセージを前記HMDに表示させる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
  6. XRコンテンツ再生に関する情報処理装置と、
    XRコンテンツを表示する表示装置と
    を備え、
    前記表示装置は、複数の表示器を備え、
    前記情報処理装置は、
    XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況に応じて、前記複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、XRコンテンツを表示する前記表示器を切り替える切り替え制御部
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  7. XRコンテンツの再生方法であって、
    XRコンテンツによる酔いに関する酔い状況に応じて、XRコンテンツを表示可能に設けられた複数の表示器の間で表示内容を引き継ぎつつ、XRコンテンツを表示する前記表示器を切り替える
    ことを特徴とするXRコンテンツの再生方法。
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