JP2022188908A - 放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム及び放射性同位体製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】システムの高い稼働率を実現することのできる放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム及び放射性同位体製造方法を提供する。
【解決手段】第1の温度の液状のターゲット物質を収容する第1のタンクと、第1のタンクの下流側に位置する放射線照射部と、放射線照射部の下流側に位置し、放射線照射部における放射線の照射により第1の温度より高い第2の温度となった液状のターゲット物質を収容する第2のタンクと、第2のタンクから第1のタンクに液状のターゲット物質を循環させる循環配管と、循環配管に介挿され、かつ、第1のタンクより高い位置に配置された、液状のターゲット物質を冷却する冷却機構と、を具備し、記第2のタンクから第1のタンクにサイホン作用によって液状のターゲット物質を送る。
【選択図】図1
【解決手段】第1の温度の液状のターゲット物質を収容する第1のタンクと、第1のタンクの下流側に位置する放射線照射部と、放射線照射部の下流側に位置し、放射線照射部における放射線の照射により第1の温度より高い第2の温度となった液状のターゲット物質を収容する第2のタンクと、第2のタンクから第1のタンクに液状のターゲット物質を循環させる循環配管と、循環配管に介挿され、かつ、第1のタンクより高い位置に配置された、液状のターゲット物質を冷却する冷却機構と、を具備し、記第2のタンクから第1のタンクにサイホン作用によって液状のターゲット物質を送る。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム及び放射性同位体製造方法に関する。
現在のがん治療では、外科手術、抗がん剤治療、陽子線や重粒子線を用いた放射線療法が用いられている。これら治療法に加え、アルファ線を用いたがん治療が注目されている。これは、アルファ線の飛程の短さから、アルファ線薬剤は標的となるがん細胞を選択的に攻撃することができ、正常細胞への影響が小さいことによる。アルファ線を用いたがん治療の線源としては、アスタチン-211は半減期が短く、すみやかに安定核に崩壊することから、最も期待されている放射性同位体である。
アスタチン-211は着目されている一方で半減期の短さ等の制約条件により、研究レベルの提供量しか流通しておらず、薬事法認可取得後の市場を支えるレベルの放射能量(数十GBq/日)単位の製造・供給は実現していない。
アスタチン-211の大量製造には、ビスマス(ビスマス-209)に大電流の加速したヘリウムイオン(アルファ線)を照射する必要がある。大電流のアルファ線をビスマスに照射するとビスマスが融解することとなる。ビスマスが溶解しない程度にアルファ線を照射するには、照射するアルファ線の電流量に制約がかかる。
このような制約を除くためには、溶融した液状のビスマスをターゲットとしたターゲットシステムを構成することになる。一般的に、放射線が照射されるターゲットシステムでは、その構成部材等が放射化するため、例えば、液状のビスマスを送出するためのポンプ等の動的機器があるとメンテナンスの頻度が高くなり、システムの稼働率が低下することとなる。
また、加速器から照射させるアルファ線は、照射窓を透過させて溶融ビスマス等のアルファ線ターゲットへ照射されるが、特に照射の出力が大きいと、照射窓の損傷が懸念される。さらに照射窓がターゲットである液状のビスマスに接触する場合は、流動する液状のビスマスによる損傷も懸念される。そして、このような照射窓の損傷が発生した場合、そのメンテナンスを行う必要が生じ、さらにシステムの稼働率が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、このような従来の事情を考慮してなされたもので、システムの高い稼働率を実現することのできる放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム及び放射性同位体製造方法を提供することを目的とする。
実施形態の放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステムは、液状のターゲット物質を循環しつつ放射線を照射して放射性同位体を製造する放射性同位体製造用ターゲットシステムであって、第1の温度の液状の前記ターゲット物質を収容する第1のタンクと、前記第1のタンクの下流側に位置する放射線照射部と、前記放射線照射部の下流側に位置し、前記放射線照射部における前記放射線の照射により前記第1の温度より高い第2の温度となった液状の前記ターゲット物質を収容する第2のタンクと、前記第2のタンクから前記第1のタンクに液状の前記ターゲット物質を循環させる循環配管と、前記循環配管に介挿され、かつ、前記第1のタンクより高い位置に配置された、液状の前記ターゲット物質を冷却する冷却機構と、を具備し、前記第2のタンクから前記第1のタンクにサイホン作用によって液状の前記ターゲット物質を送ることを特徴とする。
実施形態によれば、システムの高い稼働率を実現することのできる放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム及び放射性同位体製造方法を提供することができる。
以下、実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム及び放射性同位体製造方法を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100は、液状のターゲット物質101を循環しつつ放射線102を照射して放射性同位体を製造する。この放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100は、第1の温度の液状のターゲット物質101を収容する第1のタンク110と、第1のタンク110の下流側に位置する放射線照射部111と、放射線照射部111の下流側に位置し、放射線照射部111における放射線102の照射により第1の温度より高い第2の温度となった液状のターゲット物質101を収容する第2のタンク112を具備する。
図1に示すように、第1実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100は、液状のターゲット物質101を循環しつつ放射線102を照射して放射性同位体を製造する。この放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100は、第1の温度の液状のターゲット物質101を収容する第1のタンク110と、第1のタンク110の下流側に位置する放射線照射部111と、放射線照射部111の下流側に位置し、放射線照射部111における放射線102の照射により第1の温度より高い第2の温度となった液状のターゲット物質101を収容する第2のタンク112を具備する。
また、放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100は、第2のタンク112から第1のタンク110に液状のターゲット物質101を循環させる循環配管113を具備している。そして、この循環配管113には、液状のターゲット物質101を冷却するための冷却機構114が介挿されている。この冷却機構114は、第1のタンク110より高い位置になるように配置されている。また、循環配管113による第2のタンク112から第1のタンク110への液状のターゲット物質101の循環は、サイホン作用によって行われるよう構成されている。循環配管113には、起動用真空系115と、ブレーク用気体系116が接続されており、これらには夫々弁115a、弁116aが設けられている。
また、放射線照射部111は、液状のターゲット物質101を、液面101aを露出させた状態で流下させる流路部を有し、液面101aに対して上方から放射線102を照射するようになっている。また、この放射線照射部111の流路部は、液状のターゲット物質101の流れを絞るノズル等の機構を具備し、放射線102を照射する部位における液状のターゲット物質101の液厚を薄くするように構成されている。
上記構成の放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100において、液状のターゲット物質101は、例えばビスマス(ビスマス-209)であり、放射線102は、例えばアルファ線である。この場合、製造される放射性同位体は、アスタチン-211となる。
上記構成の第1実施形態では、放射線照射部111にて、液状のターゲット物質101に放射線(アルファ線)102が照射されることによって、液状のターゲット物質101は加熱され、その密度は低下する。一方で、加熱された液状のターゲット物質101に再度放射線102を照射するためには、照射による温度上昇分は除熱して温度を低下させる必要がある。
そして、除熱するための冷却機構114を、第1のタンク110より高い位置に配置することで、密度差による重力による循環力が生じることになる。さらに循環流路である循環配管113を液状のターゲット物質101で液封することでサイホンとして動作させることができ、ポンプレスで循環システムを構成することができる。
上記のように第1実施形態では、放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100の部分から、ポンプ等の動的機器を削減することで、メンテナンス頻度を減らすことができ、システムの稼働率が低下することを抑制することができる。
放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100において、液状のターゲット物質101としてビスマスを使用する場合、ビスマスの融点は271℃程度であるため、これを溶融して液状とするため、少なくとも起動時には、ビスマスの流路となる第1のタンク110、放射線照射部111、第2のタンク112、循環配管113等を、常温からビスマスの融点以上の温度に加熱しておく必要がある。このため、各部には図示しないヒーター等の加熱手段を設けておく。
そして、起動用真空系115から真空引きすることによって、循環経路内に液状のターゲット物質101として溶融したビスマスを満たし、起動用真空系115の弁115aを閉じることによって液封した状態とする。この状態では、第1のタンク110内からは、融解した液状のビスマスが放射線照射部111に流出する。そして、放射線照射部111にて放射線102としてのアルファ線の照射を受けて加熱されるとともに、アルファ線の照射により生成されたアスタチン-211を含む液状のビスマスが第2のタンク112内へ流入する。
ここで、アスタチン-211の製造量を増加させるためには、放射線照射部111における照射出力を上昇させる必要があるが、照射出力を上昇させると、放射線照射による液状のビスマスの温度上昇が大きくなる。そして、過度に温度上昇が生じると、気化量が大きくなるため、流速を上昇させて温度上昇を抑制する必要がある。この場合、第1のタンク110から放射線照射部111に流出する流出部において、ノズル等で液流を絞ることで、放射線照射部111での液状のビスマスの流速を上昇させるとともに、液膜を安定させることができる。放射線照射部111では、液状のビスマスの液面101aに対して上方から放射線102としてのアルファ線が照射されるので、液状のビスマスと接する照射窓は存在しない。
液状のビスマスが流入した第2のタンク112は、循環配管113によって第1のタンク110と接続されており、循環配管113内は液封されている。第2のタンク112内に流入した液状のビスマスは、第1のタンク110内の液状のビスマスに比べて温度が上昇し、密度が低下した状態となっている。このため、重力によるサイホン効果により、第2のタンク112内の液状のビスマスが循環配管113に流入し、冷却機構114にて冷却されることによって密度が上昇した状態となり、再度第1のタンク110内に流入する。このようにしてポンプを使用することなく、液状のビスマスがサイホン作用によって循環される。
以上説明したように、第1実施形態によれば、アスタチン-211等の製造における液状のビスマスを循環させるシステム等において、放射線照射部111にて速い流速を得ながら、動的機器であるポンプを用いない構成とすることができる。これによってメンテナンスの頻度が高くなることを抑制することができ、システムの稼働率を向上させることができる。
また、液状のビスマスへ放射線を照射する放射線照射部111は、管外等に液状のビスマスを露出させて液面101aを生成させ、そこにアルファ線を照射することで、液状のビスマスが接触する照射窓を用いない構成が可能となる。照射窓は、アルファ線を減衰させないために薄板で構成されるが、照射損傷や液体ビスマスによる腐食を受けるため、機器仕様や運転条件等に制限を与える構成要素となってしまう。本実施形態では、液面101aに対して直接アルファ線を照射することで、これを回避することができる。なお、生成したアスタチン-211等の放射性同位体は、例えば、循環配管113等から分岐する配管を設けておき、この分岐した配管によって一旦外部に導出し、そこで回収するよう構成することができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100aは、第1実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100において、第1のタンク110と、放射線照射部111と、第2のタンク112とを、構造物としては一体構成のタンク200としたシステムである。なお、他の部分については、前述した第1実施形態と同様に構成されているので、対応する部分には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
次に、図2を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100aは、第1実施形態に係る放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム100において、第1のタンク110と、放射線照射部111と、第2のタンク112とを、構造物としては一体構成のタンク200としたシステムである。なお、他の部分については、前述した第1実施形態と同様に構成されているので、対応する部分には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
第2実施形態では、第1実施形態と比較して放射線照射部111における流路断面積が大きいため、この部分における液状のターゲット物質101の流速が低下するが、システム仕様等の要求から速い流速が要求されない場合は、第1実施形態と比較してシンプルな構成である本第2実施形態のシステムでの対応が可能となる。また、例えば、タンク200を上側から見た状態を模式的に示す図3に示すように、放射線照射部111のみに絞り等をいれることで、放射線照射部111における液状のターゲット物質101の流速を増加させることも可能である。
図4は、変形例の要部構成を示すものである。この変形例は、放射線照射部111における液状のターゲット物質101の流れに回転流を生じさせるようにしたものである。図4に示すように、液状のターゲット物質101の流入孔301と流出孔302をタンク300の壁面に小さく形成する(壁面の総面積に対して孔の開口面積が小さくなるように形成する)とともに、これらの設置位置を、タンク300の同一壁面の左右に離して設置することで、流入孔301から流入した液状のターゲット物質101がタンク300内を大きく循環しながら流出孔302から流出することとなる。これによりタンク300内の液状のターゲット物質101の流れに回転流を生じさせることができる。また、流出孔302を流入孔301に対して上方に設置することにより、放射線の照射により高温になった液状のターゲット物質101を選択的に流出させることも可能となる。
図5は、図4に示した変形例のさらに変形例の要部構成を示すものである。図5に示す変形例は、図4に示した変形例における流出孔302の替わりに流出用のサイホン310を設置したものとなる。サイホン310を用いることで、ポンプ等を用いずに、タンク300内の特定の位置から液状のターゲット物質101を流出させることができる。特に放射線の照射によって高温になり上側部に存在する液状のターゲット物質101や、放射線の照射領域近傍から液状のターゲット物質101を流出させることが可能となり、液状のターゲット物質101の全体の温度上昇を抑制することができる。
図6は、図4に示した変形例のさらに変形例の要部構成を示すものである。図5に示す変形例は、図4に示した変形例において、流出孔302をタンク300の底部に設置したものとなる。特に流出孔302をタンク300の底部中央に設置すると、流出孔302の周りに渦状の液状のターゲット物質101の流れが生じるため、安定的に液状のターゲット物質101の速い流れをタンク300内に生じさせることが可能となり、液状のターゲット物質101の温度上昇を抑制することができる。
図7は、図6に示した変形例のさらに変形例の要部構成を示すものである。図7に示す変形例は、図6に示した変形例において、流出孔302周囲のタンク300の底面を、すり鉢状にしたものとなる。タンク300の底面をすり鉢状とすると、流出孔302の周りに渦状の流れが生じやすくなるため、液状のターゲット物質101の流れを安定的かつ速い流れとすることが可能となる。
図8は、図4に示した変形例のさらに変形例の要部構成を示すものである。図8に示す変形例は、図4に示した変形例において、流入孔301を、タンク300の対向する側面等に複数設けるとともに、流出孔302を同様にタンク300の対向する側面等に複数設け、かつ、流出孔302が流入孔301より下方に位置するように設けたものである。このような構成とすることにより、タンク300内の液状のターゲット物質101の流れとして、放射線102が照射される液面101a側から底面側への流れを生じるようにしたものである。
例えば、液状のビスマスにアルファ線を照射してアスタチン-211を製造する場合、ターゲット材である液状のビスマスへのアルファ線の浸透深さは、1mm以下程度であると想定されるためアルファ線の照射による加熱領域が狭い。そのため、昇温箇所の体積当たりの温度上昇が大きくなってしまうおそれがある。この場合、図8のような構成とすることにより、アルファ線が照射され昇温された液状のビスマスは、表面から液中へと流れ込むため、昇温された液体は昇温されていない液体と混合され、昇温を抑えることができる。
なお、上記した実施形態では、ポンプを使用せずに液状のターゲット物質101を循環させる構成とした場合について説明したが、必ずしもポンプレスとする必要はなく、ポンプを補助的に使用しても良い。この場合、ポンプのみで液状のターゲット物質101を循環させた場合に比べてポンプの容量を小さくすることができ、そのメンテナンスが容易になる。また、ポンプレスとした場合に比べて液状のターゲット物質101の流量の制御が容易となる。
また、上記実施形態においてビスマスターゲットからアスタチン-211を製造する例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定するのではない。例えば、ターゲットを例えばビスマスの合金、例えば鉛ビスマス(Pb-Bi)とすることで、融点を低下させて取り扱いを容易にすることができる。また、カドミウム(Cd)をターゲットとして、インジウム(In)同位体(In-111)の生成やビスマスアンチモン(Bi-Sb)合金等をターゲットにしてアスタチン(At)に加えてヨウ素同位体(I-124)を作成するものなど、他の放射性同位体製造らも用いることができる。また、ターゲットは合金以外でも、母材に粉末等を添加した混合物でもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として掲示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100、100a……放射性同位体製造用放射線照射ターゲットシステム、101……液状のターゲット物質、101a……液面、102……放射線、110……第1のタンク、111……放射線照射部、112……第2のタンク、113……循環配管、114……冷却機構、115……起動用真空系、115a……弁、116……ブレーク用気体系、116a……弁、200……タンク、300……タンク、301……流入孔、302……流出孔、310……サイホン。
Claims (5)
- 液状のターゲット物質を循環しつつ放射線を照射して放射性同位体を製造する放射性同位体製造用ターゲットシステムであって、
第1の温度の液状の前記ターゲット物質を収容する第1のタンクと、
前記第1のタンクの下流側に位置する放射線照射部と、
前記放射線照射部の下流側に位置し、前記放射線照射部における前記放射線の照射により前記第1の温度より高い第2の温度となった液状の前記ターゲット物質を収容する第2のタンクと、
前記第2のタンクから前記第1のタンクに液状の前記ターゲット物質を循環させる循環配管と、
前記循環配管に介挿され、かつ、前記第1のタンクより高い位置に配置された、液状の前記ターゲット物質を冷却する冷却機構と、
を具備し、
前記第2のタンクから前記第1のタンクにサイホン作用によって液状の前記ターゲット物質を送る
ことを特徴とする放射性同位体製造用ターゲットシステム。 - 前記放射線照射部は、液状の前記ターゲット物質を、液面を露出させた状態で流通させる流路部を有し、前記液面に対して上方から前記放射線を照射することを特徴とする請求項1に記載の放射性同位体製造用ターゲットシステム。
- 前記ターゲット物質がビスマス-209の金属または合金であり、前記放射線がアルファ線であり、アスタチン-211を製造することを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性同位体製造用ターゲットシステム。
- 前記第1のタンクと、前記放射線照射部と、前記第2のタンクとを、一体構造のタンクから構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射性同位体製造用ターゲットシステム。
- 請求項1乃至4の何れか1項に記載の放射性同位体製造用ターゲットシステムを用いて液状のターゲット物質を循環しつつ放射線を照射して放射性同位体を製造することを特徴とする放射性同位体製造方法。
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CN116189953A (zh) * | 2023-03-24 | 2023-05-30 | 中子高新技术产业发展(重庆)有限公司 | 一种18f同位素生产高功能率液态靶装置 |
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