JP2022188891A - 軸受装置、及び軸受システム - Google Patents

軸受装置、及び軸受システム Download PDF

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章志 八木
Shoji Yagi
勝也 蛭子
Katsuya Ebisu
稜太朗 馬場
Ryotaro Baba
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Abstract

【課題】簡単な構成によって予圧を軸受に付加することができる軸受装置、及び軸受システムを得ることを目的とする。【解決手段】軸受装置1は、スリーブ貫通孔40aの内周面に嵌っている第1軸受機構60と、スリーブ40から外れた位置でハウジング貫通孔30aの内周面に嵌っている第2軸受機構70と、を有している。第1軸受機構60及び第2軸受機構70は、回転軸110を回転可能に支持しており、スリーブ40は、ハウジング10に対してスライド可能になっている。ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ交差面との間には、予圧空間50が存在している。予圧空間50には、流体を供給することができ、スリーブ交差面は、予圧空間50に供給された流体の圧力を第2軸受機構70から遠ざかる方向へ受けることができる。これにより、簡単な構成によって予圧を軸受に付加することができる。【選択図】図1

Description

本開示は、軸受装置、及び軸受システムに関するものである。
従来、軸受装置のハウジングに圧電素子といった素子から構成される荷重付与手段を配置して転がり軸受に予圧を付与することで、軸受装置のアキシャル方向の振動が低減されていた(例えば特許文献1参照)。
特開2010-223427号公報
従来の軸受装置では、荷重付与手段をハウジングの軸受に沿った周上に配置すると軸受の構成が複雑になり、簡易な方法の予圧方式ではないという問題があった。
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成によって予圧を軸受に付加することができる軸受装置、及び軸受システムを得ることを目的とする。
本開示に係る軸受装置は、装置本体と、装置本体に支持される回転軸と、を備え、装置本体は、軸線を持つハウジング貫通孔が形成されたハウジングと、ハウジング貫通孔に配置されており、スリーブ貫通孔がハウジング貫通孔と同軸に設けられているスリーブと、スリーブ貫通孔の内周面に嵌っている第1軸受機構と、ハウジング貫通孔の軸線に沿った方向にスリーブから外れた位置でハウジング貫通孔の内周面に嵌っている第2軸受機構と、を有し、第1軸受機構及び第2軸受機構は、第1軸受機構及び第2軸受機構に通された回転軸を回転可能に支持しており、スリーブは、ハウジング貫通孔の軸線に沿った方向へハウジングに対してスライド可能になっており、スリーブには、スリーブ第1外周面と、ハウジング貫通孔の軸線に交差するスリーブ交差面とが形成されており、ハウジング貫通孔の内周面とスリーブ第1外周面との間には、スリーブ隙間が存在しており、ハウジング貫通孔の内周面とスリーブ交差面との間には、スリーブ隙間に繋がっている予圧空間が存在しており、スリーブ隙間と予圧空間には、第1流体を供給することができ、スリーブ交差面は、予圧空間に供給された第1流体の圧力を第2軸受機構から遠ざかる方向へ受ける。
本開示に係る軸受装置によれば、簡単な構成によって予圧を軸受に付加することができる軸受装置、及び軸受システムを得ることができる。
実施の形態1における軸受装置の回転軸に沿った断面を示す断面図である。 図1の軸受装置のII-II断面を示す断面図である。 図2の軸受装置のIII-III断面を示す断面図である。 図1の軸受装置のIV-IV断面を示す断面図である。 図1の外側部材を示す断面図である。 図1の内側部材を示す断面図である。 図1のスリーブを示す断面図である。 図1の第1軸受機構を示す断面図である。 図1の第2軸受機構を示す断面図である。 図1の第1フランジを示す断面図である。 図1の第2フランジを示す断面図である。 実施の形態2における軸受システムを示す概略図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における軸受装置の回転軸に沿った断面を示す断面図である。図2は、図1の軸受装置のII-II断面を示す断面図である。図3は、図2の軸受装置のIII-III断面を示す断面図である。図4は、図1の軸受装置のIV-IV断面を示す断面図である。なお、図1は、図2のI-I断面を示している。軸受装置1は、装置本体2と、回転軸110とを備えている。回転軸110は、回転軸110の回転軸軸線1a回りに回転可能に装置本体2に支持されている。
装置本体2は、ハウジング10と、スリーブ40と、第1軸受機構60と、第2軸受機構70と、第1フランジ80と、第2フランジ90とを有している。
図1において、図面上左側を軸受装置1の前端側とする。図1において、図面上右側を軸受装置1の後端側とする。図1において、上側を軸受装置1の鉛直方向上側とする。図1において、下側を軸受装置1の鉛直方向下側とする。
ハウジング10には、ハウジング貫通孔30aが形成されている。ハウジング貫通孔30aは軸線を持っている。ハウジング貫通孔30aには、スリーブ40が配置されている。スリーブ40には、スリーブ貫通孔40aが形成されている。
スリーブ貫通孔40aは軸線を持っている。スリーブ40は、ハウジング貫通孔30aの軸線とスリーブ貫通孔40aの軸線とが一致するように、ハウジング10に対して配置されている。すなわち、スリーブ貫通孔40aがハウジング貫通孔30aと同軸に設けられるようにスリーブ40がハウジング10に対して配置されている。
第1軸受機構60は、スリーブ貫通孔40aの内周面に嵌っている。第2軸受機構70は、ハウジング貫通孔30aの内周面に嵌っている。第2軸受機構70は、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿った方向にスリーブ40から外れた位置に配置している。
回転軸110は、第1軸受機構60と第2軸受機構70とに通されている。また、回転軸110は、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に回転可能に支持されている。
第1フランジ80は、回転軸110に嵌められて、第1軸受機構60を抑えるように配置されている。第2フランジ90は、回転軸110に嵌められて、第2軸受機構70を抑えるように配置されている。
これにより、スリーブ40、第1軸受機構60、第2軸受機構70、及び回転軸110がハウジング10に取り付けられている。回転軸軸線1aと、ハウジング貫通孔30aの軸線及びスリーブ貫通孔40aの軸線とは、一致している。
ハウジング10は、外側部材20と、内側部材30とを有している。図5は、図1の外側部材20を示す断面図である。外側部材20には、外側部材貫通孔20aが形成されている。外側部材貫通孔20aは軸線を持っている。
外側部材20には、第1供給路21、第2供給路22、第3外側供給路23、第4外側供給路24、及び外側排出路25が形成されている。第1供給路21、第2供給路22、第3外側供給路23、第4外側供給路24、及び外側排出路25のそれぞれは、外側部材20の外周から外側部材貫通孔20aの軸線に向かって外側部材20を貫通している。
外側部材貫通孔20aの軸線に沿ってみたとき、第1供給路21、第2供給路22、第3外側供給路23、及び第4外側供給路24は、外側部材貫通孔20aの軸線を通る鉛直線上に位置している。第1供給路21、第2供給路22、第3外側供給路23、及び第4外側供給路24は、外側部材20の鉛直方向上側に位置している。
また、外側部材貫通孔20aの軸線に沿ってみたとき、外側排出路25は、外側部材貫通孔20aの軸線を通る鉛直線から外れた位置に位置している。外側排出路25は、外側部材20の鉛直方向下側に位置している。
外側部材20の前端側の端面には、外側部材貫通孔20aの外周を囲うように外側部材環状溝20z1が形成されている。外側部材環状溝20z1には、環状シーリング部材20x1が配置されている。環状シーリング部材20x1は、弾性樹脂材から構成されている。環状シーリング部材20x1は、Oリングといったものでもよい。また、環状シーリング部材20x1の材質は、特に限定されるものではない。
図6は、図1の内側部材30を示す断面図である。内側部材30には、ハウジング貫通孔30aが形成されている。内側部材30には、前端側から順に内側部材外形大径部30b1、内側部材外形段差面30b2、及び内側部材外形小径部30b3が形成されている。内側部材外形大径部30b1の外径は、内側部材外形小径部30b3の外径より大きい。
内側部材外形大径部30b1と内側部材外形小径部30b3とは、内側部材外形段差面30b2によって繋がれている。内側部材外形段差面30b2は、ハウジング貫通孔30aの軸線と直交する面である。内側部材外形段差面30b2は、後端側に面している。
ハウジング貫通孔30aには、前端側から順に内側部材貫通孔大径部30a1、内側部材貫通孔段差面30a2、内側部材貫通孔小径部30a3、中間部段差面30a4、内側部材貫通孔中間部30a5、第2軸受固定面30a7、及び第2軸受保持部30a8が形成されている。
内側部材貫通孔大径部30a1の内径は、内側部材貫通孔小径部30a3の内径よりも大きい。
内側部材貫通孔大径部30a1と内側部材貫通孔小径部30a3とは、内側部材貫通孔段差面30a2によって繋がれている。内側部材貫通孔段差面30a2は、ハウジング貫通孔30aの軸線と直交する面である。内側部材貫通孔段差面30a2は、前端側に面している。
内側部材貫通孔小径部30a3と内側部材貫通孔中間部30a5とは、中間部段差面30a4によって繋がれている。中間部段差面30a4は、ハウジング貫通孔30aの軸線と直交する面である。中間部段差面30a4は、前端側に面している。
内側部材貫通孔中間部30a5と第2軸受保持部30a8とは、第2軸受固定面30a7によって繋がれている。第2軸受固定面30a7は、ハウジング貫通孔30aの軸線と直交する面である。第2軸受固定面30a7は、後端側に面している。
内側部材貫通孔中間部30a5の内周面には、環状凸部30a6が形成されている。環状凸部30a6は、内側部材貫通孔中間部30a5の内周面からハウジング貫通孔30aの軸線に向かって突出している。環状凸部30a6は、内側部材貫通孔中間部30a5の内周面の周方向に沿って形成されている。
図3及び図4に示されるように、内側部材貫通孔中間部30a5の内周面には、内側部材潤滑剤溝30a9が形成されている。内側部材潤滑剤溝30a9は、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿った方向に形成されている。内側部材潤滑剤溝30a9の一方の端部は、中間部段差面30a4に開口している。
内側部材潤滑剤溝30a9の他方の端部は、第2軸受固定面30a7に開口している。内側部材潤滑剤溝30a9は、中間部段差面30a4から第2軸受固定面30a7にかけて形成された一本の溝である。したがって、環状凸部30a6の一部は、内側部材潤滑剤溝30a9が形成されていることで切り欠かれている。
図6に戻り説明を続ける。内側部材外形小径部30b3の外周面には、外周面の全周に渡って第1供給溝31及び第2供給溝33が形成されている。第1供給溝31は、第2供給溝33よりも内側部材外形小径部30b3の外周面の前端側に形成されている。
第1供給溝31の底面からハウジング貫通孔30aの軸線に向かって、内側部材30を貫通する複数の第1内側供給路32が形成されている。第2供給溝33の底面からハウジング貫通孔30aの軸線に向かって、内側部材30を貫通する複数の第2内側供給路34が形成されている。
複数の第1内側供給路32と複数の第2内側供給路34とのそれぞれは、内側部材貫通孔大径部30a1に開口している。各第1内側供給路32の内側部材貫通孔大径部30a1側の端部は、第1内側供給路先端部32aが形成されている。第1内側供給路先端部32aは、内側部材貫通孔大径部30a1に近づくにつれて次第に先細となる絞り形状となっている。
各第2内側供給路34の内側部材貫通孔大径部30a1側の端部は、第2内側供給路先端部34aが形成されている。第2内側供給路先端部34aは、内側部材貫通孔大径部30a1に近づくにつれて次第に先細となる絞り形状となっている。
内側部材30には、内側部材30の外周からハウジング貫通孔30aの軸線に向かって、内側部材30を貫通する第3内側供給路35、第4内側供給路36、及び内側排出路37が形成されている。第3内側供給路35は、内側部材貫通孔大径部30a1の内周面に開口している。
第4内側供給路36は、第2軸受保持部30a8の内周面に開口している。内側排出路37は、環状凸部30a6の内周面に開口している。内側排出路37の環状凸部30a6の内周面に形成された開口を排出口37aとする。
各第1内側供給路32は、各第2内側供給路34よりも前端側の内側部材貫通孔大径部30a1の内周面に開口している。各第2内側供給路34は、第3内側供給路35よりも前端側の内側部材貫通孔大径部30a1の内周面に開口している。
第3内側供給路35は、第2供給溝33よりも内側部材外形小径部30b3の外周面の後端側に形成されている。第4内側供給路36は、第3内側供給路35よりも、内側部材外形小径部30b3の外周面の後端側に形成されている。
ハウジング貫通孔30aの軸線に沿ってみたとき、第3内側供給路35、及び第4内側供給路36は、ハウジング貫通孔30aの軸線を通る鉛直線上に位置している。第3内側供給路35、及び第4内側供給路36は、内側部材30の鉛直方向上側に位置している。
ハウジング貫通孔30aの軸線に沿ってみたとき、内側排出路37は、ハウジング貫通孔30aの軸線を通る鉛直線上から外れた位置に位置している。内側排出路37は、内側部材30の鉛直方向下側に位置している。
図3及び図4に示されるように、内側部材潤滑剤溝30a9は、ハウジング貫通孔30aの内周面における鉛直方向最下部の位置に形成されている。
図6に戻り説明を続ける。内側部材外形小径部30b3の外周には、外周の全周に渡って第1内側部材シール溝30z1と第2内側部材シール溝30z2とが形成されている。第1内側部材シール溝30z1は、第3内側供給路35と第4内側供給路36との間に形成されている。
第2内側部材シール溝30z2は、第4内側供給路36よりも内側部材30の後端側に形成されている。第1内側部材シール溝30z1には、第1内側部材シーリング部材30x1が配置されている。第2内側部材シール溝30z2には、第2内側部材シーリング部材30x2が配置されている。
第1内側部材シーリング部材30x1及び第2内側部材シーリング部材30x2は、弾性樹脂材から構成されている。第1内側部材シーリング部材30x1及び第2内側部材シーリング部材30x2は、Oリングといったものでもよい。また、第1内側部材シーリング部材30x1及び第2内側部材シーリング部材30x2の材質は、特に限定されるものではない。
図1及び図2に戻って説明を続ける。外側部材貫通孔20aに内側部材30を挿入した状態で、図示しないねじにより外側部材20と内側部材30とは、互いに固定されている。これにより、ハウジング10が形成されている。このとき、内側部材外形段差面30b2と外側部材20の前端側の端面とが当たっている。外側部材貫通孔20aの軸線とハウジング貫通孔30aの軸線とは、一致している。
ハウジング10が形成された状態では、第1供給路21が第1供給溝31と繋がり、第2供給路22が第2供給溝33と繋がっている。第3外側供給路23は、第3内側供給路35と繋がり、第3供給路13を構成している。第4外側供給路24は、第4内側供給路36と繋がり、第4供給路14を構成している。
外側排出路25は、内側排出路37と繋がり、排出路15を構成している。すなわち、ハウジング10には、ハウジング貫通孔30aの内周面に開口した排出口37aから装置本体2の外部に通じる排出路15が形成されている。
外側部材20と内側部材30との間には、環状シーリング部材20x1、第1内側部材シーリング部材30x1、及び第2内側部材シーリング部材30x2が介在している。これにより、外側部材20と内側部材30との間の水密性が保たれている。
図7は、図1のスリーブ40を示す断面図である。スリーブ40には、前端側から順にスリーブ大径部40b1、スリーブ交差面40b2、及びスリーブ小径部40b3が形成されている。スリーブ大径部40b1の外径は、スリーブ小径部40b3の外径より大きい。
スリーブ大径部40b1の外周面をスリーブ第1外周面40b4とする。スリーブ小径部40b3の外周面をスリーブ第2外周面40b5とする。スリーブ第1外周面40b4とスリーブ第2外周面40b5とは、スリーブ交差面40b2によって繋がっている。
スリーブ交差面40b2は、スリーブ貫通孔40aの軸線と直交する面である。スリーブ交差面40b2は、後端側に面している。
スリーブ第1外周面40b4には、全周に渡って第1スリーブシール溝40z1が形成されている。第1スリーブシール溝40z1は、スリーブ大径部40b1の前端側に形成されている。第1スリーブシール溝40z1には、第1スリーブシーリング部材40x1が配置されている。
スリーブ第2外周面40b5には、外周面の全周に渡って第2スリーブシール溝40z2が形成されている。第2スリーブシール溝40z2は、スリーブ小径部40b3の後端側に形成されている。第2スリーブシール溝40z2には、第2スリーブシーリング部材40x2が配置されている。
第1スリーブシーリング部材40x1及び第2スリーブシーリング部材40x2は、弾性樹脂材から構成されている。第1スリーブシーリング部材40x1及び第2スリーブシーリング部材40x2は、Oリングといったものでもよい。また、第1スリーブシーリング部材40x1及び第2スリーブシーリング部材40x2の材質は、特に限定されるものではない。
スリーブ貫通孔40aには、前端側から順に、第1軸受保持部40a1、第1軸受固定面40a2、及びスリーブ貫通孔後端部40a3が形成されている。
第1軸受保持部40a1とスリーブ貫通孔後端部40a3とは、第1軸受固定面40a2によって繋がっている。第1軸受固定面40a2は、スリーブ貫通孔40aの軸線と直交する面である。第1軸受固定面40a2は、前端側に面している。
図3及び図4に示される通り、スリーブ貫通孔後端部40a3におけるスリーブ貫通孔40aの内周面には、スリーブ潤滑剤溝40a4が形成されている。スリーブ潤滑剤溝40a4は、スリーブ貫通孔40aの軸線に沿った方向に形成されている。
スリーブ潤滑剤溝40a4の一方の端部は、第1軸受固定面40a2に開口している。スリーブ潤滑剤溝40a4の他方の端部は、スリーブ40の後端側の端面に開口している。スリーブ潤滑剤溝40a4は、スリーブ貫通孔40aの内周面における鉛直方向最下部に形成されている。
図1及び図2に戻り説明を続ける。スリーブ40は、ハウジング貫通孔30aに挿入されている。すなわち、スリーブ交差面40b2は、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿った方向においてスリーブ第1外周面40b4とスリーブ第2外周面40b5との間に位置している。
ハウジング貫通孔30aにスリーブ40が挿入された状態では、ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ第1外周面40b4との間には、スリーブ隙間40Gが形成されている。すなわち、スリーブ隙間40Gは、スリーブ大径部40b1と内側部材貫通孔大径部30a1との間に形成されている。
ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ交差面40b2との間には、スリーブ隙間40Gに繋がっている環状の予圧空間50が存在している。すなわち、予圧空間50は、スリーブ小径部40b3の外周と内側部材貫通孔大径部30a1との間に存在している。
ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ第1外周面40b4との間には、環状の第1スリーブシーリング部材40x1が介在している。ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ第2外周面40b5との間には、環状の第2スリーブシーリング部材40x2が介在している。スリーブ隙間40Gと予圧空間50とは、第1スリーブシーリング部材40x1と第2スリーブシーリング部材40x2とで密封されており、水密性を保っている。
スリーブ40は、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿った方向へハウジング10に対してスライド可能である。第1スリーブシーリング部材40x1と第2スリーブシーリング部材40x2との設置位置は、スライド移動するスリーブ40を考慮して設計されている。スリーブ40がハウジング10に対して回転軸軸線1a方向に移動しても、スリーブ隙間40Gと予圧空間50との水密性は維持される。
図8は、図1の第1軸受機構60を示す断面図である。第1軸受機構60は、一対の第1軸受61と第1内輪間座62と第1外輪間座63とを有している。
各第1軸受61は、第1内輪61aと、第1内輪61aの外側に配置される第1外輪61bと、複数の第1転動体61cとを有している。複数の第1転動体61cのそれぞれは、第1内輪61aと第1外輪61bとの間に挟まれるように支持されている。第1転動体61cに対向している第1内輪61aと第1外輪61bとの面は、転動体軌道面である。
一対の第1軸受61の間には、一対の第1軸受61に挟まれるように第1内輪間座62と第1外輪間座63とが配置されている。第1内輪間座62は、第1外輪間座63の内側に配置されている。
図1及び図2に戻り説明を続ける。第1軸受機構60は、第1軸受保持部40a1の内周面に嵌っている。第1軸受機構60が第1軸受保持部40a1に嵌っている状態では、第1軸受固定面40a2と第1軸受機構60の後端側の端面とが当たっている。
図9は、図1の第2軸受機構70を示す断面図である。第2軸受機構70は、一対の第2軸受71と、第2内輪間座72と、第2外輪間座73とを有している。
各第2軸受71は、第2内輪71aと、第2内輪71aの外側に配置される第2外輪71bと、複数の第2転動体71cとを有している。複数の第2転動体71cのそれぞれは、第2内輪71aと第2外輪71bとの間に挟まれるように支持されている。第2転動体71cに対向している第2内輪71aと第2外輪71bとの面は、転動体軌道面である。
一対の第2軸受71の間には、一対の第2軸受71に挟まれるように第2内輪間座72と第2外輪間座73とが配置されている。第2内輪間座72は、第2外輪間座73の内側に配置されている。第2外輪間座73には、第2外輪間座73の外周面から内周面に向かって、第2外輪間座73を貫通する第2軸受流体孔73aが形成されている。
図1及び図2に戻り説明を続ける。第2軸受機構70は、第2軸受保持部30a8の内周面に嵌っている。第2軸受機構70が第2軸受保持部30a8に嵌っている状態では、第2軸受固定面30a7と第2軸受機構70の前端側の端面とが当たっている。
ハウジング10に第2軸受機構70が配置された状態では、第4内側供給路36と第2軸受流体孔73aとは、繋がっている。なお、第1軸受機構60と第2軸受機構70との軸受の種類を特に限定する必要はない。実施の形態1では、第1軸受機構60と第2軸受機構70とは、アンギュラ玉軸受である。
図10は、図1の第1フランジ80を示す断面図である。第1フランジ80は、第1フランジ本体81と、第1フランジシーリング材81xと、第1オイルシール82と、温度センサ83とを有している。
第1フランジ本体81には、第1フランジ貫通孔81aが形成されている。第1フランジ貫通孔81aは、軸線を持っている。第1フランジ本体81には、前端側から順に第1フランジ外形大径部81b1、第1フランジ外形段差面81b3、及び第1フランジ外形小径部81b2とが形成されている。
第1フランジ外形大径部81b1と第1フランジ外形小径部81b2とは、第1フランジ外形段差面81b3によって繋がっている。第1フランジ外形段差面81b3は、第1フランジ貫通孔81aの軸線に直交する面である。第1フランジ外形段差面81b3は、後端側に面している。
第1フランジ外形段差面81b3には、環状の第1フランジ溝81zが形成されている。第1フランジ溝81zは、第1フランジ外形小径部81b2を囲うように形成されている。第1フランジ溝81zには、第1フランジシーリング材81xが配置されている。
第1フランジシーリング材81xは、弾性樹脂材から構成されている。第1フランジシーリング材81xは、Oリングといったものでもよい。また、第1フランジシーリング材81xの材質は、特に限定されるものではない。
第1フランジ貫通孔81aには、第1フランジ貫通孔小径部81a1と第1フランジ貫通孔大径部81a2とが形成されている。第1フランジ貫通孔大径部81a2には、環状の第1オイルシール82が配置されている。
第1フランジ本体81の第1フランジ外形大径部81b1には、温度センサ設置孔81b4が形成されている。温度センサ設置孔81b4は、第1フランジ外形大径部81b1の外周から第1フランジ貫通孔大径部81a2の内周に開口するように形成されている。
温度センサ設置孔81b4には、温度センサ83が挿入されている。温度センサ設置孔81b4と温度センサ83との間の隙間は、図示しないシーリング部材で水密性が保たれている。温度センサ83の先端は、第1フランジ貫通孔大径部81a2の内周面から、第1フランジ貫通孔81aに突出している。
図11は、図1の第2フランジ90を示す断面図である。第2フランジ90は、第2フランジ本体91と、第2フランジシーリング材91xと、第2オイルシール92とを有している。
第2フランジ本体91には、第2フランジ貫通孔91aが形成されている。第2フランジ貫通孔91aは、軸線を持っている。第2フランジ本体91には、後端側から順に、第2フランジ外形大径部91b1、第2フランジ外形段差面91b3、及び第2フランジ外形小径部91b2が形成されている。
第2フランジ外形大径部91b1と第2フランジ外形小径部91b2とは、第2フランジ外形段差面91b3によって繋がっている。第2フランジ外形段差面91b3は、第2フランジ貫通孔91aの軸線に直交する面である。第2フランジ外形段差面91b3は、前端側に面している。
第2フランジ外形段差面91b3には、環状の第2フランジ溝91zが形成されている。第2フランジ溝91zは、第2フランジ外形小径部91b2を囲うように形成されている。第2フランジ溝91zには、第2フランジシーリング材91xが配置されている。
第2フランジシーリング材91xは、弾性樹脂材から構成されている。第2フランジシーリング材91xは、Oリングといったものでもよい。また、第2フランジシーリング材91xの材質は、特に限定されるものではない。
第2フランジ貫通孔91aには、第2フランジ貫通孔小径部91a1と第2フランジ貫通孔大径部91a2とが形成されている。第2フランジ貫通孔大径部91a2には、環状の第2オイルシール92が配置されている。
図1及び図2に戻って説明を続ける。回転軸110は、回転軸本体111と、中間カラー112と、端部カラー113と、ナット114とを有している。回転軸本体111の外周面には、回転軸段差面111aとねじ部111bとが形成されている。回転軸段差面111aは、ねじ部111bよりも前端側の回転軸本体111の外周面に形成されている。
回転軸段差面111aは、回転軸軸線1aに直交する面である。回転軸段差面111aは、後端側に面している。ねじ部111bには、ナット114がねじ込まれている。
回転軸110は、スリーブ貫通孔40a及びハウジング貫通孔30aに挿入されている。回転軸110は、第1軸受機構60と第2軸受機構70とで、装置本体2に対して回転可能に支持されている。
回転軸本体111には、第1軸受機構60、中間カラー112、第2軸受機構70、及び端部カラー113のそれぞれが嵌め込まれている。回転軸本体111には、前端側から第1軸受機構60、中間カラー112、第2軸受機構70、及び端部カラー113の順で嵌め込まれている。ねじ部111bには、ナット114がねじ込まれている。
第1フランジ80は、回転軸110の前端側に嵌め込まれている。第1フランジ80は、図示しないねじによりスリーブ40に固定されている。
第1フランジ外形小径部81b2は、スリーブ貫通孔40aに挿入されている。第1フランジ外形小径部81b2の後端側の端面は、第1軸受機構60の第1外輪61bの前端側の端面に当たっている。
第2フランジ90は、回転軸110の後端側に嵌め込まれている。第2フランジ90は、図示しないねじにより内側部材30に固定されている。
第2フランジ外形小径部91b2は、ハウジング貫通孔30aに挿入されている。第2フランジ外形小径部91b2の前端側の端面は、第2軸受機構70の第2外輪71bの後端側の端面に当たっている。第1フランジ80の軸線と第2フランジ90の軸線とハウジング貫通孔30aの軸線とは、一致している。
軸受装置1では、第1軸受機構60の前端側の端面は、回転軸段差面111aと第1フランジ80の後端側の端面とに当たっている。第1軸受機構60の後端側の端面は、第1軸受固定面40a2と中間カラー112の前端側の端面とに当たっている。
第2軸受機構70の前端側の端面は、第2軸受固定面30a7と中間カラー112の後端側の端面とに当たっている。第2軸受機構70の後端側の端面は、端部カラー113の前端側の端面と第2フランジ90の前端側の端面とに当たっている。端部カラー113の後端側の端面は、ねじ部111bにねじ込まれたナット114の前端側の端面と当たっている。
スリーブ貫通孔40aの内周面及びハウジング貫通孔30aの内周面と回転軸110の外周面との間には、空間である貯留部51が形成されている。貯留部51における第4供給路14及び排出路15以外の水密性は、第1オイルシール82、第2オイルシール92、第1フランジシーリング材81x、第2フランジシーリング材91x、第2スリーブシーリング部材40x2によって保たれている。
軸受装置1は、図示しない支持部に取り付けられている。図2及び図4に示されている通り、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿ってみたとき、第1供給路21、第2供給路22、第3供給路13、及び第4供給路14がハウジング貫通孔30aの軸線を通る鉛直線上に位置するように軸受装置1は、配置されている。
ハウジング貫通孔30aの軸線に沿ってみたとき、内側部材潤滑剤溝30a9及びスリーブ潤滑剤溝40a4は、第1供給路21、第2供給路22、第3供給路13、及び第4供給路14の鉛直方向下方に位置している。
スリーブ隙間40Gと予圧空間50には、図示しない第1流体供給機構により、第1流体が供給される。第1流体は、第1供給路21から第1供給溝31、及び複数の第1内側供給路32を介して、スリーブ隙間40Gに供給される。第1流体は、第2供給路22から第2供給溝33、及び複数の第2内側供給路34を介して、スリーブ隙間40Gに供給される。第1流体は、第3供給路13を介して、予圧空間50に供給される。
貯留部51には、図示しない第2流体供給機構によって、第4供給路14を介して第2流体が供給される。貯留部51に供給され貯留された第2流体が定められた貯留量を超えると、第2流体は、排出路15から軸受装置1の外部に排出される。
図2及び図4に示される通り、回転軸軸線1aに沿ってみたとき、排出口37aは、ハウジング貫通孔30aの軸線を通る鉛直線上から外れた位置に位置している。
定められた貯留量とは、第1軸受機構60に含まれる少なくとも1つの第1転動体61cの全体と第2軸受機構70に含まれる少なくとも1つの第2転動体71cの全体とのそれぞれが、貯留した第2流体に浸漬することができる貯留量である。したがって、排出口37aは、第2流体を貯留部51に定められた貯留量だけ第2流体を貯留できる位置に形成されている。
すなわち、排出口37aの開口位置は、第1転動体61c及び第2転動体71cを鉛直方向における最下部に配置したときにおける第1転動体61c及び第2転動体71cそれぞれの上端よりも上側の位置である。
温度センサ83は、貯留部51に貯留した第2流体の温度を計測することができる。
軸受装置1は、図示しない第1流体供給機構及び図示しない第2流体供給機構を接続して軸受システムとして使用する。
第1流体供給機構は、第1供給路21、第2供給路22、及び第3供給路13に接続されている。第1流体供給機構は、一定の圧力で第1流体を第1供給路21、第2供給路22、及び第3供給路13に供給することができる。第1流体は、加圧性粘性流体である。
第2流体供給機構は、図示しない制御部と、図示しないポンプと、を有している。第2流体供給機構は、第4供給路14に接続されている。第2流体供給機構は、第4供給路14に第2流体を供給することができる。第4供給路14に供給された第2流体は、第2軸受流体孔73aから、一対の第2軸受71の間の空間に供給される。
一対の第2軸受71の間の空間に供給された第2流体は、貯留部51に流れ、貯留部51に貯留される。第2流体は、内側部材潤滑剤溝30a9とスリーブ潤滑剤溝40a4とを介して第1軸受機構60に達する。貯留部51に貯留された第2流体は、定められた貯留量を超えると、排出口37aから排出路15を通って軸受装置1の外部へ排出される。
排出路15から軸受装置1の外部へ排出された第2流体は、第2流体供給機構に回収される。第2流体供給機構では、回収した第2流体を再び、第4供給路14に供給することができる。第2流体は、潤滑剤である。
次に実施の形態1における軸受装置1の動作について説明する。第1流体供給機構を起動して、軸受装置1に第1流体を供給する。第1流体は、スリーブ隙間40Gと予圧空間50とには、一定の圧力で供給される。
第2流体供給機構を起動して、軸受装置1に第2流体を供給する。第2流体は、第2軸受機構70と第1軸受機構60とに供給される。また、第2流体は、貯留部51に貯留される。貯留部51に貯留された第2流体が定められた貯留量を超えると、第2流体は、排出路15から軸受装置1の外部に排出される。
軸受装置1の外部に排出された第2流体は、第2流体供給機構に回収され、再度軸受装置1に供給される。
回転軸110は、モーターといった図示しない回転機構の出力軸に連結されている。軸受装置1に接続された第1流体供給機構と第2流体供給機構とを起動し、回転機構を起動する。回転軸110は、回転機構により回転される。回転軸110が高速で回転すること、または長時間回転することで軸受装置1は、発熱する。発熱は、第1軸受機構60と、第2軸受機構70と、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に接している回転軸110の箇所と、から生じる。
熱により回転軸110は膨張する。回転軸110の膨張の影響は、回転軸110の長手方向に顕著に生じる。すなわち、回転軸110は、発熱により長手方向に延びる。これにより、第1軸受機構60と第1軸受機構60を固定しているスリーブ40とは、ハウジング10に対して、前端側に移動する。
スリーブ40が前端側に移動することで、予圧空間50の体積が増える。ここで、第1流体は、第1流体供給機構によって第3供給路13に対して一定の圧力で供給されている。したがって、予圧空間50の体積が増えても予圧空間50内の圧力が一定の圧力となるように、第1流体は、予圧空間50に供給されている。
スリーブ交差面40b2は、予圧空間50に供給された第1流体の圧力を第2軸受機構から遠ざかる方向へ受ける。したがって、第1軸受機構60と第2軸受機構70との間には、予圧空間50の受圧面積×第1流体による圧力分の力が付与される。
このように、第1軸受機構60は、軸受装置1の前端側に回転軸軸線1aに沿う方向に常に一定の力で押されるようになっている。
温度センサ83で計測された結果は、作業者によって集計され、第2流体について温度管理が実施される。作業者は、第2流体の温度を管理することで、軸受装置1の異常といった現象を予見することができる。
実施の形態1による軸受装置1によれば、スリーブ40は、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿った方向へハウジング10に対してスライド可能になっている。また、スリーブ40には、スリーブ第1外周面40b4と、ハウジング貫通孔30aの軸線に交差するスリーブ交差面40b2とが形成されており、ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ第1外周面40b4との間には、スリーブ隙間40Gが存在している。また、ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ交差面40b2との間には、スリーブ隙間40Gに繋がっている予圧空間50が存在している。また、スリーブ隙間40Gと予圧空間50には、第1流体を供給することができる。また、スリーブ交差面40b2は、予圧空間50に供給された第1流体の圧力を第2軸受機構70から遠ざかる方向へ受ける構成を備えている。したがって、スリーブ40の形状とハウジング10の形状によって予圧空間が形成されている。また予圧空間に第1流体を供給することで圧力を付与している。これにより、簡単な構成によって予圧を軸受に付加することができる。
また、予圧空間50に付与される圧力を一定に制御することで、回転軸110の熱膨張の大きさに関わらず、第1軸受機構60の第1転動体61cと第1内輪61a及び第1外輪61bのそれぞれの転動体軌道面との間の隙間を一定に保つことができる。同様に、第2軸受機構70の第2転動体71cと第2内輪71a及び第2外輪71bのそれぞれの転動体軌道面との間の隙間を一定に保つことができる。よって、より安定した回転軸110の回転を実現できる。
また、予圧空間50に供給する第1流体の圧力を調整することで、軸受に付与される力を変えることができる。これにより、第1軸受機構60と第2軸受機構70との間に付与される力の最適化調整が容易となる。また、スリーブ隙間40Gには、第1流体が一定の圧力で供給されている。これにより、スリーブ隙間40Gに充満している流体膜の平均化作用により、振動を抑制することができる。
また、スリーブ隙間40Gには、一定の圧力の第1流体が供給されている。したがって、ハウジング10とスリーブ40との接触時の衝撃を緩和することができる。これにより、回転軸110の回転性能の向上、ハウジング10及びスリーブ40の損傷の防止、及び振動及び騒音の低減をすることができる。
また、スリーブ40は、ハウジング貫通孔30aの軸線に沿った方向へハウジング10に対してスライド可能である。これによって、回転軸110の熱膨張をスリーブ40の移動によって吸収することができる。これにより、雰囲気温度が著しく異なるそれぞれの環境においても、軸受装置1を使用することができる。
実施の形態1による軸受装置1によれば、ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ第1外周面40b4との間には、環状の第1スリーブシーリング部材40x1が介在している。また、ハウジング貫通孔30aの内周面とスリーブ第2外周面40b5との間には、環状の第2スリーブシーリング部材40x2が介在している。また、スリーブ隙間40G及び予圧空間50は、第1スリーブシーリング部材40x1と第2スリーブシーリング部材40x2とで密封されている。したがって、第1スリーブシーリング部材40x1と第2スリーブシーリング部材40x2との弾性変形によって、スリーブ40の振動をより抑制することができる。これにより、回転軸110のより安定的な回転を実現することができる。また、スリーブ隙間40G及び予圧空間50に供給された第1流体の軸受装置1外部への漏洩を防ぐことができる。これにより、軸受装置1の清掃頻度を低くすることができる。また、軸受装置1の設置場所への汚染をより防ぐことができる。
実施の形態1による軸受装置1によれば、回転軸110と、スリーブ40及びハウジング10との間には、貯留部51が形成されており、貯留部51に貯留した第2流体の温度を計測する温度センサ83を更に備えている。したがって、貯留部51に貯留した第2流体の温度管理を行うことで、軸受装置1の稼働状態を把握することができる。これにより、軸受装置1の異常を事前に知ることができる。また、軸受装置1のメンテナンス性を向上することができる。
実施の形態1による軸受装置1によれば、貫通する複数の第1内側供給路32と複数の第2内側供給路34とのそれぞれは、内側部材貫通孔大径部30a1に開口するように形成されている。また、ハウジング貫通孔30a側の各第1内側供給路32の端部には、第1内側供給路先端部32aが形成されている。また、第1内側供給路先端部32aは、ハウジング貫通孔30aに近づくにつれて次第に先細となる絞り形状となっている。また、ハウジング貫通孔30a側の各第2内側供給路34の端部には、第2内側供給路先端部34aが形成されている。また、第2内側供給路先端部34aは、ハウジング貫通孔30aに近づくにつれて次第に先細となる絞り形状となっている。これにより、スリーブ隙間40Gに均一に第1流体を供給することができる。
なお、実施の形態1では、第1流体は、加圧性粘性流体であり、第2流体は、潤滑剤である。しかし、これに限られたものではない。例えば、第1流体及び第2流体が、加圧性粘性流体であり、かつ潤滑剤であってもよい。更に、第1流体及び第2流体が同一の種類の流体であってもよい。
実施の形態2.
図12は、実施の形態2における軸受システム200を示す概略図である。実施の形態2の軸受装置1は、実施の形態1の軸受装置1に比べて、装置本体2に第4供給路14が形成されていない。また、第2外輪間座73には、第2軸受流体孔73aが形成されていない。
実施の形態2における軸受装置1のスリーブ40には、スリーブ隙間40Gからスリーブ貫通孔40aの内周面に通じるスリーブ潤滑経路41が形成されている。スリーブ潤滑経路41は、スリーブ大径部40b1からスリーブ貫通孔40aに向かってスリーブ40を貫通している。第1外輪間座63には、第1外輪間座63の外周面から内周面に向かって、第1外輪間座63を貫通する第1軸受流体孔63aが形成されている。
したがって、第1供給路21、第2供給路22、及び第3供給路13から供給された第1流体は、スリーブ隙間40Gと予圧空間50とに供給される。次いで、第1流体は、スリーブ隙間40Gからスリーブ潤滑経路41を通り、第1軸受流体孔63aに流入する。
第1軸受流体孔63aに流入した第1流体は、一対の第1軸受61の間の空間に供給される。一対の第1軸受61の間の空間に供給された第1流体は、貯留部51に流れ、貯留部51に貯留される。すなわち、スリーブ隙間40Gに供給された第1流体は、スリーブ潤滑経路41を介して貯留部51に達する。
貯留部51に貯留した第1流体は、スリーブ潤滑剤溝40a4と内側部材潤滑剤溝30a9とを介して、第2軸受機構70に達する。貯留部51に貯留されている第1流体が排出口37aに達すると、第1流体は、排出路15から軸受装置1の外部に排出される。
第1流体は、加圧性粘性流体であって、潤滑剤である。第1流体の種類を特に限定することはないが、例えば、第1流体は、潤滑油であってもよい。その他の構成は、実施の形態1の軸受装置1の構成と等しいため説明を省略する。
軸受システム200は、軸受装置1と第1流体供給機構210とを備えている。第1流体供給機構210は、ポンプ211と、タンク212と、供給経路213と、図示しない制御装置と、図示しない流体監視機構とを有している。第1流体供給機構210は、軸受装置1に接続されている。
供給経路213は、送出経路213aと戻り経路213bとを有している。タンク212には、ポンプ211の吸入口が接続されている。ポンプ211の吐出口は、送出経路213aの一端に接続されている。送出経路213aの他端は、第1供給路21、第2供給路22、及び第3供給路13に接続されている。戻り経路213bの一端には、排出路15から軸受装置1の外部へ排出された第1流体が流入する。戻り経路213bの他端は、タンク212に向かって開口している。
タンク212には、第1流体が貯留されている。ポンプ211は、タンク212に貯留されている第1流体を供給経路213に送出する。ポンプ211から送出された第1流体は、送出経路213aを介して装置本体2に供給される。
排出路15から軸受装置1の外部へ排出された第1流体は、戻り経路213bを介して再びタンク212に貯留される。第1流体は、軸受装置1と第1流体供給機構210とを循環する。第1流体供給機構210は、軸受装置1の外部へ排出された第1流体を供給経路213を介して軸受装置1に供給することができる。
流体監視機構は、ポンプ211から送出される第1流体の状態を検出するセンサである。流体監視機構のセンサの種類は、特に限定するものではないが、例えば、圧力センサ、流量センサといったセンサであってもよい。更に、圧力センサと流量センサとを有していてもよい。
流体監視機構の検出結果は、制御装置に入力されている。制御装置は、流体監視機構の検出結果に基づいて、ポンプ211を制御して、送出圧力、及び送出量を制御することができる。その他の構成は、実施の形態1の軸受装置1の構成と等しいため説明を省略する。
次に、実施の形態2における軸受システム200の動作について説明する。ポンプ211を稼働させて第1流体を、軸受装置1に供給する。第1流体は、一定の圧力で、スリーブ隙間40G及び予圧空間50を満たす。
次いで、第1流体は、貯留部51に供給され、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に供給される。このとき、第1流体は、第1軸受機構60及び第2軸受機構70の潤滑剤として供給される。
軸受装置1から排出された第1流体は、戻り経路213bを通りタンク212に貯留される。タンク212に貯留されている第1流体は、ポンプ211により再び軸受装置1に供給される。その他の構成は、実施の形態1の軸受装置1の構成と等しいため説明を省略する。
実施の形態2による軸受装置1によれば、回転軸110と、スリーブ40及びハウジング10との間には、貯留部51が形成されており、スリーブ40には、スリーブ隙間40Gからスリーブ貫通孔40aの内周面に通じるスリーブ潤滑経路41が形成されている。また、スリーブ貫通孔40aの内周面における鉛直方向の最下部にスリーブ潤滑剤溝40a4が形成されており、ハウジング貫通孔30aの内周面における鉛直方向の最下部に内側部材潤滑剤溝30a9が形成されている。また、スリーブ隙間40Gに供給された第1流体は、スリーブ潤滑経路41を介して貯留部51に達する。また、貯留部51に貯留している第1流体は、スリーブ潤滑剤溝40a4及び内側部材潤滑剤溝30a9を介して、第2軸受機構70に達する。また、排出口37aは、第1軸受機構60に含まれる少なくとも1つの第1転動体61cと第2軸受機構70に含まれる少なくとも1つの第2転動体71cとが貯留部51に貯留した第1流体に浸漬できるまで第1流体を貯留部51に貯留できる位置に形成されている。したがって、スリーブ隙間40G及び予圧空間50に供給された第1流体は、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に供給される。これにより、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に対する潤滑剤の供給不足を防ぐことができる。
実施の形態2による軸受装置1によれば、貯留部51に貯留した第1流体の温度を計測する温度センサ83を更に備えている。したがって、貯留部51に貯留した第1流体の温度管理を行うことで、軸受装置1の稼働状態が確認できる。これにより、軸受装置1の異常を事前に知ることができる。また、軸受装置1のメンテナンス性を向上することができる。
実施の形態2による軸受システム200によれば、軸受装置1と供給経路213を有した第1流体供給機構210と、を備え、第1流体供給機構210は、軸受装置1の排出路15から軸受装置1の外部へ排出された第1流体を供給経路213を介してスリーブ隙間40Gに供給することができる。したがって、第1流体は、スリーブ隙間40Gと予圧空間50とを経由して、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に供給され、更に循環使用される。これにより、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に対する滴下式潤滑方式、または噴霧型潤滑方式に比べて第1流体の消費量を少なくすることができる。また、第1流体は、軸受装置1と第1流体供給機構210との間を循環している。したがって、第1流体が劣化したとしても、第1流体供給機構210において第1流体を新規のものに交換すればよい。これにより、第1流体の交換時に軸受装置1を分解する必要はなく、メンテナンス性を向上することができる。また、第1流体は、ハウジング10及びスリーブ40を通過する。これにより、ハウジング10及びスリーブ40を冷却することもできる。
実施の形態2による軸受システム200によれば、第1流体供給機構210は、排出路15から軸受装置1の外部へ排出された第1流体を貯留するタンク212を備えている。したがって、第1軸受機構60及び第2軸受機構70に発生した熱を吸熱保有している第1流体を、タンク212内の第1流体と混合させて冷却することができる。これにより、タンク212内で冷却された第1流体を再度第1軸受機構60及び第2軸受機構70に供給することができ、第1軸受機構60及び第2軸受機構70の過熱を抑制することができる。
実施の形態2による軸受システム200によれば、第1流体供給機構210は、排出路15から軸受装置1の外部へ排出された第1流体を供給経路213に送出するポンプ211を更に備えている。したがって、単一のポンプ211によってスリーブ隙間40G、予圧空間50、第1軸受機構60、及び第2軸受機構70に第1流体を供給することができる。これにより、軸受システムの簡略化を図ることができる。
なお、実施の形態1及び実施の形態2では、スリーブ交差面40b2は、スリーブ貫通孔40aの軸線と直交する面である。しかし、これに限られたものではない。スリーブ交差面40b2は、スリーブ貫通孔40aの軸線に交差する面であればよい。
1 軸受装置、1a 回転軸軸線、2 装置本体、10 ハウジング、13 第3供給路、14 第4供給路、15 排出路、20 外側部材、20a 外側部材貫通孔、20x1 環状シーリング部材、20z1 外側部材環状溝、21 第1供給路、22 第2供給路、23 第3外側供給路、24 第4外側供給路、25 外側排出路、30 内側部材、30a ハウジング貫通孔、30a1 内側部材貫通孔大径部、30a2 内側部材貫通孔段差面、30a3 内側部材貫通孔小径部、30a4 中間部段差面、30a5 内側部材貫通孔中間部、30a6 環状凸部、30a7 第2軸受固定面、30a8 第2軸受保持部、30a9 内側部材潤滑剤溝、30b1 内側部材外形大径部、30b2 内側部材外形段差面、30b3 内側部材外形小径部、30x1 第1内側部材シーリング部材、30x2 第2内側部材シーリング部材、30z1 第1内側部材シール溝、30z2 第2内側部材シール溝、31 第1供給溝、32 第1内側供給路、32a 第1内側供給路先端部、33 第2供給溝、34 第2内側供給路、34a 第2内側供給路先端部、35 第3内側供給路、36 第4内側供給路、37 内側排出路、37a 排出口、40 スリーブ、40a スリーブ貫通孔、40a1 第1軸受保持部、40a2 第1軸受固定面、40a3 スリーブ貫通孔後端部、40a4 スリーブ潤滑剤溝、40b1 スリーブ大径部、40b2 スリーブ交差面、40b3 スリーブ小径部、40b4 スリーブ第1外周面、40b5 スリーブ第2外周面、40z1 第1スリーブシール溝、40z2 第2スリーブシール溝、40x1 第1スリーブシーリング部材、40x2 第2スリーブシーリング部材、40G スリーブ隙間、41 スリーブ潤滑経路、50 予圧空間、51 貯留部、60 第1軸受機構、61 第1軸受、61a 第1内輪、61b 第1外輪、61c 第1転動体、62 第1内輪間座、63 第1外輪間座、63a 第1軸受流体孔、70 第2軸受機構、71 第2軸受、71a 第2内輪、71b 第2外輪、71c 第2転動体、72 第2内輪間座、73 第2外輪間座、73a 第2軸受流体孔、80 第1フランジ、81 第1フランジ本体、81a 第1フランジ貫通孔、81a1 第1フランジ貫通孔小径部、81a2 第1フランジ貫通孔大径部、81b1 第1フランジ外形大径部、81b2 第1フランジ外形小径部、81b3 第1フランジ外形段差面、81b4 温度センサ設置孔、81x 第1フランジシーリング材、81z 第1フランジ溝、82 第1オイルシール、83 温度センサ、90 第2フランジ、91 第2フランジ本体、91a 第2フランジ貫通孔、91a1 第2フランジ貫通孔小径部、91a2 第2フランジ貫通孔大径部、91b1 第2フランジ外形大径部、91b2 第2フランジ外形小径部、91b3 第2フランジ外形段差面、91x 第2フランジシーリング材、91z 第2フランジ溝、92 第2オイルシール、110 回転軸、111 回転軸本体、111a 回転軸段差面、111b ねじ部、112 中間カラー、113 端部カラー、114 ナット、200 軸受システム、210 第1流体供給機構、211 ポンプ、212 タンク、213 供給経路、213a 送出経路、213b 戻り経路。

Claims (8)

  1. 装置本体と、前記装置本体に支持される回転軸と、を備え、
    前記装置本体は、軸線を持つハウジング貫通孔が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング貫通孔に配置されており、スリーブ貫通孔が前記ハウジング貫通孔と同軸に設けられているスリーブと、
    前記スリーブ貫通孔の内周面に嵌っている第1軸受機構と、
    前記ハウジング貫通孔の前記軸線に沿った方向に前記スリーブから外れた位置で前記ハウジング貫通孔の内周面に嵌っている第2軸受機構と、
    を有し、
    前記第1軸受機構及び前記第2軸受機構は、前記第1軸受機構及び前記第2軸受機構に通された前記回転軸を回転可能に支持しており、
    前記スリーブは、前記ハウジング貫通孔の前記軸線に沿った方向へ前記ハウジングに対してスライド可能になっており、
    前記スリーブには、スリーブ第1外周面と、前記ハウジング貫通孔の前記軸線に交差するスリーブ交差面とが形成されており、
    前記ハウジング貫通孔の前記内周面と前記スリーブ第1外周面との間には、スリーブ隙間が存在しており、
    前記ハウジング貫通孔の前記内周面と前記スリーブ交差面との間には、前記スリーブ隙間に繋がっている予圧空間が存在しており、
    前記スリーブ隙間と前記予圧空間には、第1流体を供給することができ、
    前記スリーブ交差面は、前記予圧空間に供給された前記第1流体の圧力を前記第2軸受機構から遠ざかる方向へ受ける、
    軸受装置。
  2. 前記スリーブには、スリーブ第2外周面が更に形成されており、
    前記スリーブ交差面は、前記ハウジング貫通孔の前記軸線に沿った方向において前記スリーブ第1外周面と前記スリーブ第2外周面との間に位置しており、
    前記ハウジング貫通孔の前記内周面と前記スリーブ第1外周面との間には、環状の第1スリーブシーリング部材が介在しており、
    前記ハウジング貫通孔の前記内周面と前記スリーブ第2外周面との間には、環状の第2スリーブシーリング部材が介在しており、
    前記スリーブ隙間及び前記予圧空間は、前記第1スリーブシーリング部材と前記第2スリーブシーリング部材とで密封されている、
    請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記回転軸と、前記スリーブ及び前記ハウジングとの間には、貯留部が形成されており、
    前記貯留部に貯留した第2流体の温度を計測する温度センサを更に備える、
    請求項1または請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記回転軸と、前記スリーブ及び前記ハウジングとの間には、貯留部が形成されており、
    前記スリーブには、前記スリーブ隙間から前記スリーブ貫通孔の前記内周面に通じるスリーブ潤滑経路が形成されており、
    前記スリーブ貫通孔の前記内周面における鉛直方向の最下部にスリーブ潤滑剤溝が形成されており、
    前記ハウジング貫通孔の前記内周面における鉛直方向の最下部に内側部材潤滑剤溝が形成されており、
    前記ハウジングには、前記ハウジング貫通孔の前記内周面に開口した排出口から前記装置本体の外部に通じる排出路が形成されており、
    前記スリーブ隙間に供給された前記第1流体は、前記スリーブ潤滑経路を介して前記貯留部に達し、
    前記貯留部に貯留している前記第1流体は、前記スリーブ潤滑剤溝及び前記内側部材潤滑剤溝を介して、前記第2軸受機構に達し、
    前記貯留部に貯留している前記第1流体が定められた貯留量を超えると前記第1流体は、前記排出路から排出され、
    前記排出口は、前記第1軸受機構に含まれる少なくとも1つの第1転動体と前記第2軸受機構に含まれる少なくとも1つの第2転動体とが前記貯留部に貯留した前記第1流体に浸漬できるまで前記第1流体を前記貯留部に貯留できる位置に形成されている、
    請求項1または請求項2に記載の軸受装置。
  5. 前記貯留部に貯留した前記第1流体の温度を計測する温度センサを更に備える、
    請求項4に記載の軸受装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の軸受装置と、
    供給経路を有した第1流体供給機構と、
    を備え、
    前記第1流体供給機構は、前記軸受装置の前記排出路から前記軸受装置の外部へ排出された前記第1流体を前記供給経路を介して前記スリーブ隙間に供給することができる、
    軸受システム。
  7. 前記第1流体供給機構は、前記排出路から前記軸受装置の外部へ排出された前記第1流体を貯留するタンクを更に備える、
    請求項6に記載の軸受システム。
  8. 前記第1流体供給機構は、前記排出路から前記軸受装置の外部へ排出された前記第1流体を前記供給経路に送出するポンプを更に備える、
    請求項6または請求項7に記載の軸受システム。
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