JP2022188655A - 吸収性物品の包装方法および紙製の包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、吸収性物品の包装方法および紙製の包装体に関する。
吸収性物品の包装方法が開示されている(例えば特許文献1)。
吸収性物品を包装する包装体を環境保護の観点から紙製の包装体(例えば紙袋)にすることが考えられる。しかしながら、紙製の包装体に吸収性物品を装填しようとすると、包装体の装填用の開口の縁に吸収性物品が当たってしまうことが考えられる。よって、縁が破損することが考えられる。そこで、包装体のサイズを大きくし、装填用の開口も大きくすることで、装填時に開口の縁が破損することを抑制する対応が考えられる。しかしながら、例えば吸収性物品を販売する店舗等では販売スペースが限定的であるため、包装体のサイズを大きくすると例えば販売スペースを仕切る棚に包装体が当たり破損することが考えられる。
本開示は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、紙製の包装体のサイズの増大を抑制しつつ、吸収性物品を紙製の包装体に装填する場合に装填用の開口の縁の破損を抑制する技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明では、紙製の包装体に設けられた装填用の開口の高さを狭めることで開口を幅方向に拡張させ、さらに吸収性物品を厚み方向に圧縮して装填することとした。
詳細には、本開示の一側面に係る吸収性物品の包装方法は、所定面が開口する紙状の包装体において、前記開口の高さを狭めることで前記開口の幅を拡張させる拡張工程と、吸収性物品を厚み方向に圧縮し、圧縮された前記吸収性物品を前記拡張工程において幅が拡張された前記開口の高さ方向に該吸収性物品の厚み方向が沿うように、前記吸収性物品を該開口を介して装填する装填工程と、を含む。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記拡張工程において、前記開口の幅方向の両縁に部材を内側から当て、前記部材を外側に移動させることで前記開口の幅を拡張させてもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記両縁を含む前記包装体の幅方向の両側面には、前記両縁の夫々における所定点から奥行方向に向かって折目とされることが可能な手段が設けられてもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記装填工程において前記吸収性物品が装填された状態の前記包装体を厚み方向の外側から押圧する押圧工程と、前記押圧工程において押圧された状態の前記包装体から前記部材を引き抜く引き抜き工程と、を更に
含んでもよい。
含んでもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記引き抜き工程において、前記部材の引き抜き方向における後端が前記両縁と対向する位置に来た場合に前記部材の引き抜きは停止され、前記後端が前記両縁と対向する位置に存する状態で前記開口を形成する縁同士を接着させる接着工程を更に含んでもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記拡張工程において、前記開口の幅方向の前記包装体の第1外表面が幅方向の外側から吸引されてもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記第1外表面には紙素材よりも平滑性が高い第1被吸引部が設けられ、前記拡張工程において、前記第1被吸引部が幅方向の外側から吸引されてもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記拡張工程において、前記開口の高さ方向の前記包装体の第2外表面が吸引されてもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記第2外表面には紙素材よりも平滑性が高い第2被吸引部が設けられてもよい。
また、上記一側面に係る吸収性物品の包装方法は、前記装填工程において、前記開口の幅方向の端部から前記包装体の奥行方向に向かって、前記包装体の内部の空気を吸引可能な吸引口が入れられ、前記吸引口から前記包装体の内部の空気が吸引されている状態で前記吸収性物品を前記開口を介して装填してもよい。
また、本開示の一側面に係る紙製の包装体は、一面が開口する六面体を形成する紙を備え、前記開口からみて所定方向における前記六面体の両側面には、前記両側面に含まれる前記開口の縁の所定点から前記開口からみて奥行方向に向かって折目とされることが可能な手段が設けられてもよい。
本発明によれば、紙製の包装体のサイズの増大を抑制しつつ、吸収性物品を紙製の包装体に装填する場合に装填用の開口の縁の破損を抑制することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る紙袋について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本開示はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
[実施形態]
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る紙袋について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本開示はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る紙袋について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本開示はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る包装方法においておむつを包装する紙袋1の概要を例示する。なお、おむつは、本開示の「吸収性物品」の一例であり、紙袋1は、本開示の「紙製の包装体」の一例である。なお、紙袋1の幅方向とは、図1に示される状態の紙袋1を開口2の開口方向から見た場合の幅方向のことを言う。同様にして奥行方向とは、図1に示される状態の紙袋1を開口2の開口方向から見た場合の奥行方向のことを言い、厚み方向(高さ方向)とは図1に示される状態の紙袋1を開口2の開口方向から見た場合の厚み方向のことを言う。また、後述する図4には、おむつ7が例示されている。そして、おむつ7の幅方向とは、図4に示されるように長手方向に対して2つ折りにされたおむつ7の折り返し方向のことを言う。また、おむつ7の厚み方向とは、図4に示されるように2つ折りにされたおむつ7が折り重なる方向のことを言う。また、おむつ7の奥行方向とは、幅方向および厚み方向に対して直交する方向のことを言う。
図1に示されるように、紙袋1の形状は直方体状であり、一面に開口2が設けられている。また、紙袋1を形成するマチ3(3A、3B、3C、3D)同士の間には折目4が設けられている。また、紙袋1の幅方向のマチ3Aおよび3Bには、開口2の縁から奥行方向に延在する折り筋5が設けられている。折り筋5は、例えば紙にミシン加工されることで実現される。なお、紙袋1の形状は図1に示される直方体状に限定されず、開口2が開口している状態で六面体であればよい。
図2は、図1に示されるような紙袋1におむつ7を装填して包装する方法のフローチャートの概要を例示する。
(S1)
図3は、ステップS1の工程の概要を例示する。すなわち、図3(A)は、ステップS1の実行前の紙袋1の状態を例示する。一方、図3(B)は、ステップS1の実行後の紙袋1の状態を例示する。ステップS1では、図3(A)に示されるようにまず4本の棒状の治具6(本開示の「部材」の一例)を開口2の四隅に差し込む。その後、開口2が幅方向に拡張するように治具6を紙袋1の幅方向の外側に向けて夫々移動させる。すると、紙袋1の開口2の高さが狭まることで開口2の幅が拡張される。そして、紙袋1は、奥行方向に延びる折り筋5が折目となり、多面体形状に変形する(図3(B)参照)。なお、ステップS1は、本開示の「拡張工程」の一例である。
図3は、ステップS1の工程の概要を例示する。すなわち、図3(A)は、ステップS1の実行前の紙袋1の状態を例示する。一方、図3(B)は、ステップS1の実行後の紙袋1の状態を例示する。ステップS1では、図3(A)に示されるようにまず4本の棒状の治具6(本開示の「部材」の一例)を開口2の四隅に差し込む。その後、開口2が幅方向に拡張するように治具6を紙袋1の幅方向の外側に向けて夫々移動させる。すると、紙袋1の開口2の高さが狭まることで開口2の幅が拡張される。そして、紙袋1は、奥行方向に延びる折り筋5が折目となり、多面体形状に変形する(図3(B)参照)。なお、ステップS1は、本開示の「拡張工程」の一例である。
(S2)
図4は、ステップS2の工程の概要を例示する。ステップS2では、図4に示されるようにおむつ7を長手方向に2つ折りにし、さらに厚み方向に圧縮させる。そして、圧縮した状態のおむつ7を、ステップS1において幅方向に拡張された開口2を介して紙袋1に装填する。なお、図4に示されるようにおむつ7の厚み方向が紙袋1の厚み方向を向くようにおむつ7の向きを整えて紙袋1に装填する。なお、図4に示される例では、おむつ7が幅方向に2つ並べられて装填される例が記載されているが、おむつ7の個数や並び方は
図4の例に限定されない。すなわち、おむつ7は、紙袋1のサイズに応じて1つずつ紙袋1に装填されてもよいし、幅方向および厚み方向に2つずつ並べられた状態で紙袋1に装填されてもよい。なお、ステップS2は、本開示の「装填工程」の一例である。
図4は、ステップS2の工程の概要を例示する。ステップS2では、図4に示されるようにおむつ7を長手方向に2つ折りにし、さらに厚み方向に圧縮させる。そして、圧縮した状態のおむつ7を、ステップS1において幅方向に拡張された開口2を介して紙袋1に装填する。なお、図4に示されるようにおむつ7の厚み方向が紙袋1の厚み方向を向くようにおむつ7の向きを整えて紙袋1に装填する。なお、図4に示される例では、おむつ7が幅方向に2つ並べられて装填される例が記載されているが、おむつ7の個数や並び方は
図4の例に限定されない。すなわち、おむつ7は、紙袋1のサイズに応じて1つずつ紙袋1に装填されてもよいし、幅方向および厚み方向に2つずつ並べられた状態で紙袋1に装填されてもよい。なお、ステップS2は、本開示の「装填工程」の一例である。
(S3)
図5は、ステップS3の工程の概要を例示する。ステップS3では、ステップS2においておむつ7が紙袋1に装填された後、図5に示されるように紙袋1の厚み方向におけるマチ3C、3Dの外側から、押圧板11でマチ3C、3Dを押圧する(本開示の「押圧工程」の一例)。そして、押圧板11でマチ3C、3Dが押圧されている状態で、開口2に差し込まれている治具6を、紙袋1の幅方向の内側面を治具6によって押圧しつつ奥行方向における手前側に移動させる(本開示の「引き抜き工程」の一例)。このような操作により開口2の幅は広がり、高さは縮小されることになる。
図5は、ステップS3の工程の概要を例示する。ステップS3では、ステップS2においておむつ7が紙袋1に装填された後、図5に示されるように紙袋1の厚み方向におけるマチ3C、3Dの外側から、押圧板11でマチ3C、3Dを押圧する(本開示の「押圧工程」の一例)。そして、押圧板11でマチ3C、3Dが押圧されている状態で、開口2に差し込まれている治具6を、紙袋1の幅方向の内側面を治具6によって押圧しつつ奥行方向における手前側に移動させる(本開示の「引き抜き工程」の一例)。このような操作により開口2の幅は広がり、高さは縮小されることになる。
(S4)
図6は、ステップS4の工程の概要を例示する。ステップS4では、図6に示されるようにステップS3において奥行方向において手前側に移動している治具6の後端61が、開口2の縁21と対向する位置まで来た場合に、治具6の移動を停止する。そして、後端61が縁21と対向している状態で開口2の全周の縁(縁21を含む)同士を接着剤などで接着させる。このようにしておむつ7が収容された状態の紙袋1の開口2は封される。なお、ステップS4は、本開示の「接着工程」の一例である。
図6は、ステップS4の工程の概要を例示する。ステップS4では、図6に示されるようにステップS3において奥行方向において手前側に移動している治具6の後端61が、開口2の縁21と対向する位置まで来た場合に、治具6の移動を停止する。そして、後端61が縁21と対向している状態で開口2の全周の縁(縁21を含む)同士を接着剤などで接着させる。このようにしておむつ7が収容された状態の紙袋1の開口2は封される。なお、ステップS4は、本開示の「接着工程」の一例である。
[作用・効果]
上記のような包装方法によれば、開口2の幅が拡張された状態でおむつ7を紙袋1に装填している。よって、装填時におむつ7が幅方向において紙袋1に接触することは抑制される。また、開口2の幅を拡張するために開口2の高さは縮小されるが、おむつ7は厚み方向に圧縮可能である。よって、図4に示されるように圧縮された状態でおむつ7を装填することで高さ方向においても開口2とおむつ7とが接触することは抑制される。よって、開口2の縁の破損は抑制される。
上記のような包装方法によれば、開口2の幅が拡張された状態でおむつ7を紙袋1に装填している。よって、装填時におむつ7が幅方向において紙袋1に接触することは抑制される。また、開口2の幅を拡張するために開口2の高さは縮小されるが、おむつ7は厚み方向に圧縮可能である。よって、図4に示されるように圧縮された状態でおむつ7を装填することで高さ方向においても開口2とおむつ7とが接触することは抑制される。よって、開口2の縁の破損は抑制される。
また、上記のような包装方法によれば、紙袋1を高さ方向に縮小することで幅方向を拡張させている。よって、開口2の縁の破損を抑制しつつ、紙袋1のサイズの増大を抑制することができる。
また、上記のような包装方法によれば、開口2の幅が拡張されるので装填時に幅方向においておむつ7と開口2の縁21との間の隙間には余裕が生まれる。よって、装填時に紙袋1の内部の空気がこのような隙間を介して外部に抜けることが可能となる。よって、おむつ7を紙袋1の袋底部まで入れることができる。
また、上記のような包装方法によれば、装填時におむつ7を長手方向に2つ折りにして圧縮している。よって、おむつ7が幅方向に拡張することは抑制される。よって、装填時に幅方向においておむつ7が開口2の縁21に接触することは抑制される。
また、上記のような包装方法に使用される紙袋1によれば、折り筋5が設けられているため、幅方向に開口2が拡張された状態の紙袋1の形状は安定する。よって、装填時に幅方向においておむつ7が開口2の縁21に接触することは確実に抑制される。
また、上記のような包装方法によれば、おむつ7の装填後に押圧板でマチ3C、3Dを押圧しつつ治具6を引き抜いている。よって、開口2の縁に皺が生じることを抑制しつつ、開口2を狭めることができる。また、治具6の後端61が、開口2の縁21と対向する位置まで来た場合に、治具6の引き抜きが停止されている。そして、後端61が縁21と
対向した状態で開口2を封している。よって、開口2の縁に皺が生じることを抑制しつつ開口2を封することができる。
対向した状態で開口2を封している。よって、開口2の縁に皺が生じることを抑制しつつ開口2を封することができる。
[変形例]
図7は、変形例に係る装填工程(ステップS2A)の概要を例示する。ステップS2Aでは、第1実施形態に係るステップS2の工程と同様の工程が実行される。加えて、ステップS2Aでは、吸引ホース8の一部が開口2の幅方向の一方の端部付近から紙袋1の内部に入れられる。そして、おむつ7が紙袋1に装填されている時に、紙袋1の内部の空気が吸引ホース8の先端の吸引口から吸引される。
図7は、変形例に係る装填工程(ステップS2A)の概要を例示する。ステップS2Aでは、第1実施形態に係るステップS2の工程と同様の工程が実行される。加えて、ステップS2Aでは、吸引ホース8の一部が開口2の幅方向の一方の端部付近から紙袋1の内部に入れられる。そして、おむつ7が紙袋1に装填されている時に、紙袋1の内部の空気が吸引ホース8の先端の吸引口から吸引される。
[作用・効果]
変形例に係る装填工程によれば、おむつ7を装填する際に、紙袋1の内部に存する空気が吸引ホース8を介して確実に外部に抜けさせることができる。よって、おむつ7の進入が内部空気の圧力によって阻まれることは抑制される。また、おむつ7の進入によって内部空気が圧縮され、その結果として圧縮空気により紙袋1が破損することは抑制される。また、装填時に開口2の幅が拡張されるのでおむつ7と縁21との間の隙間に余裕が生じるが、このような隙間に吸引ホース8が位置することになる。よって、装填されるおむつ7が吸引ホース8に当たることは抑制される。よって、おむつ7の装填はスムーズに実行される。
変形例に係る装填工程によれば、おむつ7を装填する際に、紙袋1の内部に存する空気が吸引ホース8を介して確実に外部に抜けさせることができる。よって、おむつ7の進入が内部空気の圧力によって阻まれることは抑制される。また、おむつ7の進入によって内部空気が圧縮され、その結果として圧縮空気により紙袋1が破損することは抑制される。また、装填時に開口2の幅が拡張されるのでおむつ7と縁21との間の隙間に余裕が生じるが、このような隙間に吸引ホース8が位置することになる。よって、装填されるおむつ7が吸引ホース8に当たることは抑制される。よって、おむつ7の装填はスムーズに実行される。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係る包装方法に使用される紙袋1Aの概要を例示する。第2実施形態に係る紙袋1Aは、第1実施形態に係る紙袋1と同様の構造である。加えて、紙袋1Aは、夫々のマチ3(3A、3B、3C、3D)の外表面にニスが塗られている。なお、ニスが塗られた部位は夫々被吸引部9(9A、9B、9C、9D)として図示される。
図8は、第2実施形態に係る包装方法に使用される紙袋1Aの概要を例示する。第2実施形態に係る紙袋1Aは、第1実施形態に係る紙袋1と同様の構造である。加えて、紙袋1Aは、夫々のマチ3(3A、3B、3C、3D)の外表面にニスが塗られている。なお、ニスが塗られた部位は夫々被吸引部9(9A、9B、9C、9D)として図示される。
また、図9は、このような紙袋1Aを使用したおむつ7の包装方法の概要を例示する。
(S11)
図10は、ステップS11の工程の概要を例示する。図10(A)は、ステップS11の実行前の紙袋1Aの状態を例示する。一方、図10(B)は、ステップS11の実行後の紙袋1Aの状態を例示する。ステップS11では、図10(A)に示されるようにまず紙袋1Aのマチ3A、3Bの外表面(本開示の「第1外表面」の一例)に設けられた被吸引部9A、9B(本開示の「第1被吸引部」の一例)が吸引器具10A、10Bにより幅方向の外側に向かって吸引される。また、マチ3C、3Dの外表面(本開示の「第2外表面」の一例)に設けられた被吸引部9C、9Dが吸引器具10C、10D(本開示の「第2被吸引部」の一例)により厚み方向の外側に向かって吸引される。なお、幅方向への吸引強度が厚み方向への吸引強度よりも強く設定される。すると、紙袋1Aの開口2の幅が拡張されるとともに、高さが縮小される。そして、紙袋1Aは奥行方向の延びる折り筋5を辺に含む多面体形状に変形する(図10(B)参照)。なお、ステップS11は、本開示の「拡張工程」の一例である。
図10は、ステップS11の工程の概要を例示する。図10(A)は、ステップS11の実行前の紙袋1Aの状態を例示する。一方、図10(B)は、ステップS11の実行後の紙袋1Aの状態を例示する。ステップS11では、図10(A)に示されるようにまず紙袋1Aのマチ3A、3Bの外表面(本開示の「第1外表面」の一例)に設けられた被吸引部9A、9B(本開示の「第1被吸引部」の一例)が吸引器具10A、10Bにより幅方向の外側に向かって吸引される。また、マチ3C、3Dの外表面(本開示の「第2外表面」の一例)に設けられた被吸引部9C、9Dが吸引器具10C、10D(本開示の「第2被吸引部」の一例)により厚み方向の外側に向かって吸引される。なお、幅方向への吸引強度が厚み方向への吸引強度よりも強く設定される。すると、紙袋1Aの開口2の幅が拡張されるとともに、高さが縮小される。そして、紙袋1Aは奥行方向の延びる折り筋5を辺に含む多面体形状に変形する(図10(B)参照)。なお、ステップS11は、本開示の「拡張工程」の一例である。
(S12)
図11は、ステップS12の工程の概要を例示する。ステップS12では、図11に示されるようにおむつ7を厚み方向に圧縮させる。そして、圧縮した状態のおむつ7を、ステップS11において幅方向に拡張された開口2を介して紙袋1Aに装填する。なお、おむつ7の厚み方向が紙袋1Aの厚み方向を向くようにおむつ7の向きを整えて紙袋1Aに装填する。なお、ステップS12は、本開示の「装填工程」の一例である。
図11は、ステップS12の工程の概要を例示する。ステップS12では、図11に示されるようにおむつ7を厚み方向に圧縮させる。そして、圧縮した状態のおむつ7を、ステップS11において幅方向に拡張された開口2を介して紙袋1Aに装填する。なお、おむつ7の厚み方向が紙袋1Aの厚み方向を向くようにおむつ7の向きを整えて紙袋1Aに装填する。なお、ステップS12は、本開示の「装填工程」の一例である。
(S13)
図12は、ステップS13の工程の概要を例示する。ステップS13では、ステップS12においておむつ7が紙袋1Aに装填された後、吸引器具10C、10Dによりマチ3C、3Dを厚み方向の外側に吸引することが停止される。そして、吸引器具10C、10Dは取り外される。よって、マチ3A、3Bのみ幅方向の外側に吸引されている状態となる。よって、開口2の幅は広がると共に高さは狭まることになる。なお、吸引器具10C、10Dによりマチ3C、3Dを厚み方向の外側に吸引することが停止されずに、吸引力が弱められてもよい。
図12は、ステップS13の工程の概要を例示する。ステップS13では、ステップS12においておむつ7が紙袋1Aに装填された後、吸引器具10C、10Dによりマチ3C、3Dを厚み方向の外側に吸引することが停止される。そして、吸引器具10C、10Dは取り外される。よって、マチ3A、3Bのみ幅方向の外側に吸引されている状態となる。よって、開口2の幅は広がると共に高さは狭まることになる。なお、吸引器具10C、10Dによりマチ3C、3Dを厚み方向の外側に吸引することが停止されずに、吸引力が弱められてもよい。
(S14)
図13は、ステップS14の工程の概要を例示する。ステップS14では、図13に示されるようにステップS13においてマチ3A、3Bのみ幅方向の外側に吸引されている状態で、開口2の全周の縁同士を接着剤などで接着させる。このようにしておむつ7が収容された状態の紙袋1Aの開口2は封される。なお、ステップS14は、本開示の「接着工程」の一例である。
図13は、ステップS14の工程の概要を例示する。ステップS14では、図13に示されるようにステップS13においてマチ3A、3Bのみ幅方向の外側に吸引されている状態で、開口2の全周の縁同士を接着剤などで接着させる。このようにしておむつ7が収容された状態の紙袋1Aの開口2は封される。なお、ステップS14は、本開示の「接着工程」の一例である。
[作用・効果]
第2実施形態に係る包装方法によれば、第1実施形態に係る包装方法と同様の効果を奏する。加えて、第2実施形態に係る包装方法によれな、おむつ7の装填時に開口2の縁が厚み方向の外側に向かって吸引される。よって、開口2の開口形状を維持するために板などを開口2に設ける必要はなくなる。よって、おむつ2が通過する開口2の開口面積が減少することは抑制される。よって、おむつ7の装填はスムーズに行われる。また、第2実施形態に係る包装方法によれば、治具等が設けられなくとも開口2の縁は幅方向および高さ方向に吸引されるため、開口2の縁に弛みが生じることは抑制される。よって、おむつ7が開口2の縁に当たって紙袋1が破損することは抑制される。
第2実施形態に係る包装方法によれば、第1実施形態に係る包装方法と同様の効果を奏する。加えて、第2実施形態に係る包装方法によれな、おむつ7の装填時に開口2の縁が厚み方向の外側に向かって吸引される。よって、開口2の開口形状を維持するために板などを開口2に設ける必要はなくなる。よって、おむつ2が通過する開口2の開口面積が減少することは抑制される。よって、おむつ7の装填はスムーズに行われる。また、第2実施形態に係る包装方法によれば、治具等が設けられなくとも開口2の縁は幅方向および高さ方向に吸引されるため、開口2の縁に弛みが生じることは抑制される。よって、おむつ7が開口2の縁に当たって紙袋1が破損することは抑制される。
[その他変形例]
第1実施形態に係る包装方法において押圧板11でマチ3C、3Dを押圧しなくともよい。また、治具6を引き抜かずに開口2の縁同士を接着させることで開口2を封止してもよい。また、治具6を全て引き抜いてから開口2の縁同士を接着させてもよい。また、第1実施形態に係る紙袋1に設けられた折り筋5の位置や形状等は、上記の例に限定されない。また、第2実施形態において、紙袋1Aのマチ3A-3Dの少なくとも何れか一つのマチにはニスで塗られた被吸引部9が設けられていなくともよい。そして、被吸引部9が設けられていないマチが吸引器具10により吸引されてもよい。なお、ニスでマチ3A-3Dを塗る代わりに、紙よりも平滑性の高い素材(ビニール等)がマチ3A-3Dに貼り付けられていてもよい。
第1実施形態に係る包装方法において押圧板11でマチ3C、3Dを押圧しなくともよい。また、治具6を引き抜かずに開口2の縁同士を接着させることで開口2を封止してもよい。また、治具6を全て引き抜いてから開口2の縁同士を接着させてもよい。また、第1実施形態に係る紙袋1に設けられた折り筋5の位置や形状等は、上記の例に限定されない。また、第2実施形態において、紙袋1Aのマチ3A-3Dの少なくとも何れか一つのマチにはニスで塗られた被吸引部9が設けられていなくともよい。そして、被吸引部9が設けられていないマチが吸引器具10により吸引されてもよい。なお、ニスでマチ3A-3Dを塗る代わりに、紙よりも平滑性の高い素材(ビニール等)がマチ3A-3Dに貼り付けられていてもよい。
以上で開示した実施形態や変形例は、それぞれ組み合わせることができる。
1、1A :紙袋
2 :開口
3、3A-3D:マチ
4 :折目
5 :折り筋
6 :治具
8 :吸引ホース
9、9A-9D:被吸引部
10、10A-10D:吸引器具
11 :押圧板
21 :縁
61 :後端
2 :開口
3、3A-3D:マチ
4 :折目
5 :折り筋
6 :治具
8 :吸引ホース
9、9A-9D:被吸引部
10、10A-10D:吸引器具
11 :押圧板
21 :縁
61 :後端
Claims (11)
- 所定面が開口する紙状の包装体において、前記開口の高さを狭めることで前記開口の幅を拡張させる拡張工程と、
吸収性物品を厚み方向に圧縮し、圧縮された前記吸収性物品を前記拡張工程において幅が拡張された前記開口の高さ方向に該吸収性物品の厚み方向が沿うように、前記吸収性物品を該開口を介して装填する装填工程と、を含む、
吸収性物品の包装方法。 - 前記拡張工程において、前記開口の幅方向の両縁に部材を内側から当て、前記部材を外側に移動させることで前記開口の幅を拡張させる、
請求項1に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記両縁を含む前記包装体の幅方向の両側面には、前記両縁の夫々における所定点から奥行方向に向かって折目とされることが可能な手段が設けられる、
請求項2に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記装填工程において前記吸収性物品が装填された状態の前記包装体を厚み方向の外側から押圧する押圧工程と、
前記押圧工程において押圧された状態の前記包装体から前記部材を引き抜く引き抜き工程と、を更に含む、
請求項2又は3に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記引き抜き工程において、前記部材の引き抜き方向における後端が前記両縁と対向する位置に来た場合に前記部材の引き抜きは停止され、
前記後端が前記両縁と対向する位置に存する状態で前記開口を形成する縁同士を接着させる接着工程を更に含む、
請求項4のうち何れか一項に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記拡張工程において、前記開口の幅方向の前記包装体の第1外表面が幅方向の外側から吸引される、
請求項1に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記第1外表面には紙素材よりも平滑性が高い第1被吸引部が設けられ、
前記拡張工程において、前記第1被吸引部が幅方向の外側から吸引される、
請求項6に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記拡張工程において、前記開口の高さ方向の前記包装体の第2外表面が吸引される、
請求項7に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記第2外表面には紙素材よりも平滑性が高い第2被吸引部が設けられる、
請求項8に記載の吸収性物品の包装方法。 - 前記装填工程において、前記開口の幅方向の端部から前記包装体の奥行方向に向かって、前記包装体の内部の空気を吸引可能な吸引口が入れられ、
前記吸引口から前記包装体の内部の空気が吸引されている状態で前記吸収性物品を前記開口を介して装填する、
請求項1から9のうち何れか一項に記載の吸収性物品の包装方法。 - 一面が開口する六面体を形成する紙を備え、
前記開口からみて所定方向における前記六面体の両側面には、前記両側面に含まれる前記開口の縁の所定点から前記開口からみて奥行方向に向かって折目とされることが可能な手段が設けられる、
紙製の包装体。
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