JP2022187928A - エアロゾル捕集装置及びエアロゾル捕集装置設置方法 - Google Patents

エアロゾル捕集装置及びエアロゾル捕集装置設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスに含まれるエアロゾル粒子を、効率よく捕集する。【解決手段】エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、エアロゾルを含む気体を流通させる流通部と、流通部の気体の流れが剥離する剥離領域に向けて、液滴を噴射する液滴噴射部と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、エアロゾル捕集装置及びエアロゾル捕集装置設置方法に関する。
原子力関連施設の廃炉、再処理工場、医療廃棄施設、産業廃棄物等の屋内で有害な廃棄物を解体した際に発生する有害な物質には、微細なエアロゾル粒子となるものがある。エアロゾル粒子は、屋内に飛散する。エアロゾル粒子は、化学プラントや発電プラント等の気体の流体を搬送するプラントでも発生する。エアロゾル粒子を捕集する構造としては、屋内のガスを循環する循環機構と、ガスを循環する経路に配置したフィルタと、を備える機構がある。または、ガス排気系統に凝縮器、フィルタ、送風機を備える機構がある。
特許文献1には、通常時は、降温機能を発現する噴霧を行い、煙等の微粒子の発生時は、ミストを帯電させて噴霧微粒子を除去する噴霧とを切り替えることができる噴霧システムが開示されている。
特開2014-188284号公報
屋内のガスを循環する機構、または、ガス排気系統では、エアロゾル粒子をフィルタにより捕集する構造は、フィルタが目詰まりしやすくなる。また、ガスが循環する経路以外で浮遊するエアロゾル粒子を捕集できない場合がある。また、特許文献1のようにミストを生成するのみでは、エアロゾル粒子の捕集の効率の向上に限界がある。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ガスに含まれるエアロゾル粒子を、効率よくエアロゾル捕集装置及びエアロゾル捕集装置設置方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本開示のエアロゾル捕集装置は、エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、エアロゾルを含む気体を流通させる流通部と、前記流通部の気体の流れが剥離する剥離領域に向けて、液滴を噴射する液滴噴射部と、を備える。
上記課題を解決するための本開示のエアロゾル捕集装置は、エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、前記流体噴射部で形成する気体の流れ方向に配置され、前記エアロゾルを捕集する捕集部と、を備える。
上記課題を解決するための本開示のエアロゾル捕集装置は、容器の内部に配置された隔壁の内側のエアロゾル発生源から発生したエアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、前記エアロゾル発生源よりも鉛直方向上側に形成された前記隔壁の開口と連結した配管部と、前記配管部の開口に設置され、両端が開口した筒形状の筐体と、前記筐体の内部に配置され、液滴を含む流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、前記筐体と前記隔壁との間の循環流を増加させる向きにスプレーを噴射する循環促進部と、を備える。
上記課題を解決するための本開示のエアロゾル捕集装置は、エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、前記流体噴射部の鉛直方向下側に配置され、前記エアロゾルを捕集する捕集部と、を備え、前記捕集部は、中空の筐体と、筐体の内部に配置された第1電極と、筐体の内部に配置された第2電極と、前記第1電極に電圧を印加する電源と、前記筐体及び前記第2電極を設置させる接地部と、を備える。
上記課題を解決するための本開示のエアロゾル捕集装置設置方法は、流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、前記流体噴射部の鉛直方向下側に配置され、前記エアロゾルを捕集する捕集部と、を備え、前記捕集部は、中空の筐体と、筐体の内部に配置された第1電極と、筐体の内部に配置された第2電極と、前記第1電極に電圧を印加する電源と、前記筐体及び前記第2電極を設置させる接地部と、を備えるエアロゾル捕集装置を設置するエアロゾル捕集装置設置方法であって、前記捕集部を建屋に対して固定するステップと、前記捕集部を設置した後に、前記捕集部を固定している支持体とは別の部材に前記流体噴射部を固定するステップと、を備える。
本開示によれば、気体に含まれるエアロゾルに対して、水滴を含む気体をスプレー噴霧することによりエアロゾル粒子を効率よく捕集することができる。
図1は、第1実施形態に係るエアロゾル捕集装置を含むエアロゾル発生装置の概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係るエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図3は、図2に示すエアロゾル捕集装置の補助噴射部の配置を示す断面図である。 図4は、エアロゾル捕集装置の他の適用例を示す概略構成図である。 図5は、エアロゾル捕集装置の他の適用例を示す概略構成図である。 図6は、第2実施形態に係るエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図7は、図6に示すエアロゾル捕集装置の断面図である。 図8は、第2実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図9は、第3実施形態のエアロゾル捕集装置を備えるエアロゾル発生装置の上面図である。 図10は、図9に示すエアロゾル発生装置の概略構成図である。 図11は、第3実施形態の変形例のエアロゾル発生装置の上面図である。 図12は、図11に示すエアロゾル発生装置の概略構成図である。 図13は、第3実施形態の変形例のエアロゾル発生装置の上面図である。 図14は、図13に示すエアロゾル発生装置の概略構成図である。 図15は、変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図16は、変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図17は、第3実施形態の変形例のエアロゾル発生装置の概略構成図である。 図18は、第4実施形態のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図19は、第4実施形態のエアロゾル捕集装置の設置方法の一例を説明するための説明図である。 図20は、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図21は、図20に示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。 図22は、図20に示すエアロゾル捕集装置の電極の接続状態を示す模式図である。 図23Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図23Bは、図23Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。 図24Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図24Bは、図24Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。 図25Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図25Bは、図25Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。 図26Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。 図26Bは、図26Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。 図27は、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。
以下に本開示に係るエアロゾル捕集装置及びエアロゾル捕集装置設置方法について、図面を用いて説明する。なお、本開示で説明するのは、本発明の一実施例であり、これにより本発明が限定されるものではない。また、本実施形態では、対象区画にガスが充填されている場合として説明するが、窒素のような不活性ガスが充填されている場合、ガス及び不活性ガスが混合されている場合も同様の機能、処理を実現できる。
[第1実施形態]
第1実施形態に係るエアロゾル捕集装置を含むエアロゾル発生装置の概略構成図である。第1実施形態に係るエアロゾル発生装置10は、建屋12と、エアロゾル発生源14と、循環機構16と、エアロゾル捕集装置20と、を含む。
建屋12は、建屋12内のガスが外部と流通しないよう区画された空間である。建屋12は、既存の建造物としても、エアロゾル発生源14から発生するエアロゾルを含む物質が飛散することを防止するために、設置した構造物としてもよい。建屋12は、床と壁と天井で覆われた内部の空間にエアロゾル発生源14とエアロゾル捕集装置20が配置されている。また、建屋12は、循環機構16が接続されている。建屋12内のガスの成分は、特に言及しない場合、空気である。また、建屋12内が窒素パージされる場合、建屋12内のガスは窒素リッチとなる。この場合において、建屋12内のガスに含まれる酸素、水蒸気は少なくなる。建屋12の各壁は、温度調整可能であってもよい。
エアロゾル発生源14は、建屋12の内部に配置される。本実施形態のエアロゾル発生源14は、建屋12の床の中央部に設けられる。建屋12内でのエアロゾル発生源14の配置位置は、特に限定されない。エアロゾル発生源14は、例えば加工装置であり、対象物を加工する際に、有害物質を含むエアロゾルが建屋12の内部に排出される。エアロゾル発生源14は、水中で加工する加工装置としてもよい。エアロゾルは、有害物質を含んでいてもよい。例えば、加工対象物が、放射性物質に汚染されている物体の場合、有害物質は放射性物質となる。
循環機構16は、建屋12内のガスを循環させ、循環経路に配置したHEPAフィルタ26で、エアロゾル粒子を捕集し、建屋12内のガス(気体)に含まれるエアロゾル粒子を低減させる。循環機構16は、循環配管22と、凝縮部24、HEPAフィルタ26と、送風機28と、を有する。循環配管22は、両端が建屋12に連結されており、一方が吸引口、他方が吹出口となる。循環配管22には、凝縮部24、HEPAフィルタ26、送風機28が、配置される。循環機構16は、吸引口から吸引したガスをフィルタでエアロゾル粒子を捕集する換気(浄化)を行った後、吹出口から再び建屋12内に送り出す、いわゆる循環換気を行う。
凝縮部24は、吸引されたガスに含まれる水分を凝縮させて除去する。凝縮部24は、例えば、ミストキャッチャである。循環配管22の吸引口に接続している部分及び凝縮部24が配置されている部分の内壁は、付着した液滴が建屋12側に降下する勾配を有しても良い。
HEPAフィルタ26は、吸引されたガス中のエアロゾル粒子を含むダストを捕集する。HEPAフィルタ26は、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタである。本実施形態では、フィルタをHEPAフィルタとしたが、エアロゾル粒子を含むダストを捕集できればよい。
送風機28は、送風方向に送風する送風ファンである。送風機28は、循環配管22内で、HEPAフィルタ26により換気されたガスを吹出口方向に送風し、吸引口から吸引し、循環配管22を通り、吹出口から排出するガスの流れを形成する。
建屋12のガスは、吸引口に吸引され、吹出口から排出されることで、建屋12内で、吹出口から排出され、吸引口に向かう気流(以下、「循環流」と称する)が形成される。循環流は、建屋12内にエアロゾル発生源14から吸引口に向かうガスの流れを形成する。
<エアロゾル捕集装置>
図2は、第1実施形態に係るエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図3は、図2に示すエアロゾル捕集装置の補助噴射部の配置を示す断面図である。エアロゾル捕集装置20は、建屋12の内部に配置される。本実施形態のエアロゾル捕集装置20は、エアロゾル発生源14よりも、吸引口側に配置されている。なお、エアロゾル捕集装置20の配置位置は、エアロゾル発生源14よりも吸引口側に限定されない。例えば、エアロゾル捕集装置20は、エアロゾル発生源14と吹出口との間に配置してもよい。また、エアロゾル捕集装置20は、エアロゾル発生源14の鉛直方向上側に配置してもよい。エアロゾル捕集装置20は、エアロゾル粒子を含むガスを吸引し、エアロゾル粒子を含むガスに向けて、液滴を噴射、つまりウォータジェット噴射を行うことで、液滴でエアロゾル粒子を捕集する。また、ウォータジェット噴射で、ガスを吸引する。また、エアロゾル捕集装置20の設置個数は1つに限定されず、建屋12に複数配置してもよい。
エアロゾル捕集装置20は、筐体30と、流入部32と、噴射部34と、補助噴射部36と、を含む。筐体30は、流入部32と接続した筒形状の構造物である。筐体30は、流入部32との接続部分に開口44が形成される。筐体30の開口44側の端部は、筒の開口径が流入部32側よりも大きくなる拡幅部が形成さている。開口44が形成されている面が拡幅面46となる。筐体30は、開口44とは反対側の端部も開口となる。本実施形態の筐体30は、噴射部34の効果を高くできるため、板状の部材で壁面を形成した筒構造としたが、メッシュ構造として、一定のガスが通過できるようにしてもよい。
流入部32は、開口44に接続された管路であり、流入口40が形成される。エアロゾル捕集部20は、流入口40から流入部32の内部にガスが流入し、開口40を通過して、筐体30の内部に流入する。
噴射部34は、液滴送出部であり、エアロゾルを捕集するための液滴を生成し、噴射する。噴射部34は、例えば直径が10μm以上500μm以下の液滴を生成する。噴射部34は、流入部32内で、かつ、開口44の鉛直方向上側に配置される。噴射部34は、液滴を下向きに噴射する。噴射部34は、噴射する速度が、例えば速度が100m/sec以上であり、最大300m/secである。噴射部34は、所定流速以上で液滴を噴射することで、エゼクタ効果で、筐体30及び流入部32に、ガスを吸引する気体の流れ(誘引流)を形成する。ここで、誘引流は、ガス流量を、循環機構16のガス流量や建屋12のガスの流れのガス流量よりも10倍以上大きくすることが好ましい。なお、噴射部34は、図示しない水供給源やポンプと接続している。以下、液滴を噴射する噴射部、補助噴射部も同様である。
補助噴射部36は、液滴送出部であり、液滴を生成し、液滴とガスの混合流をスプレー噴射する。補助噴射部36は、拡幅面46に配置され、噴射部34と同様に鉛直方向下側に液滴を噴射する。補助噴射部36は、拡幅部46の4カ所に、噴射方向から見て、噴射部34を囲うように配置される。補助噴射部36の配置個数は、4つに限定されず、任意の数とすることができる。補助噴射部36は、拡幅部46において、対称的に配置することで、流体の流れを安定させることができるが、これに限定されない。例えば、補助噴射部36を対称に配置できない場合、非対称の位置に偶数個数配置してもよい。
エアロゾル捕集装置20は、噴射部34から液滴を噴射することで、誘引流を形成することができ、エアロゾル粒子を含むガスを筐体30に引き込むことができる。また、液滴を噴射することで、エアロゾル粒子を液滴で捕集することができる。る。エアロゾル捕集装置20は、エアロゾル粒子を捕集する領域に効率よく誘引できることで、区画内のエアロゾル粒子を効率よく捕集することができる。
エアロゾル捕集装置20は、流入部32と筐体32との接続部分に拡幅部を設けることで、ガス流れ方向の長さを短くしつつ、ガスが流れる方向における断面積を大きくすることができる。これにより、装置を小型化することができる。エアロゾル捕集装置20は、拡幅面46に補助噴射部36を配置することで、エアロゾル捕集装置20のガスの流れる空間の拡幅部、つまり、流路の開口面積が大きくなる領域に向けて、補助噴射部36から液滴を噴射することができる。これにより、拡幅部に、噴射部34で形成したガスの流れと同じ流れ、本実施形態では鉛直方向下向きのガスの流れを形成することができる。これにより、拡幅部でのガス流れの剥離等による圧力損失や、ガスの滞留(ガス流速が遅い循環流、渦)が生じることを抑制でき、筐体30内部により下方向に向かう大きな流れを形成でき、誘引効果を大きくできる。また、エアロゾル捕集装置20は、補助噴射部36から液滴を含む流体を噴射することで、噴射する流体のガス密度を大きくすることができ、少ない供給量で、拡幅部の流れを制御することができる。
エアロゾル捕集装置20は、筐体30の誘引流の流れ方向の下流側に捕集部を設けることが好ましい。捕集部は、物理的に液滴と衝突して捕集するミストキャッチャや、電界をかけて電極にエアロゾル粒子を捕集する機構等、エアロゾル粒子を捕集する機構である。捕集部の構成は後述する各種構造を用いることができる。エアロゾル捕集装置20は、補助噴射部36を設けることで、筐体30の内部の誘引流の流れを平均化することができ、捕集部に向けたガス流れを平均化することができる。
上記実施形態では、建屋12の内部にエアロゾル捕集装置20を設けた構造としたが、これに限定されない。エアロゾル捕集装置20は、粒子を含む各種ガスが流れる経路に適用することができ、ガス流れに剥離や淀みが生じる各種位置に補助噴射部を設けることで、上記効果を得ることができる。なお、エアロゾル捕集装置20は、エアロゾルを含まない気体の流れの制御に用いることもできる。この場合、スプレー装置ともいえる。
図4は、エアロゾル捕集装置の他の適用例を示す概略構成図である。図4は、湿式電気集塵機100に本実施形態のエアロゾル捕集装置を配置した場合の例である。図4に示す湿式電気集塵機(エアロゾル捕集装置)100は、火力発電装置、焼却炉等の燃焼炉の下流に配置され、排ガスに含まれる微小な灰等の塵を捕集する。湿式電気集塵機100は、集塵部102と、供給管104と、補助噴射部106と、を含む。
集塵部102は、排ガスの通過領域に電界を形成して、排ガスに含まれる微粒子(エアロゾル粒子を含む塵)を捕集する。また、集塵部102は、排ガスの通過領域に微粒子の液滴を噴霧し、排ガスに含まれる微粒子(エアロゾル粒子を含む塵)を加水する。集塵部102は、噴射部120と、電極部122と、排出部124と、洗浄部126と、を祖なる。噴射部120は、排ガスの通過領域に微粒子の液滴を噴霧する。電極部122は、異なる電圧となる複数の電極が交互に配置され、電極間で電界を形成する。1つの電極は、棒形状、板形状等種々の形状とすることができる。排出部124は、電極122で捕集した塵を回収する。洗浄部126は、電極部122に向けて、洗浄液を供給し、電極122に付着した塵を排出部124に向けて移動させる。
供給管104は、集塵部102に接続され、集塵部102に排ガスを供給する。供給管104と接続する集塵部102の壁面は、拡幅部108となる。拡幅部108は、排ガスの流れ方向の断面において、供給管104よりも面積が広い空間となる。
補助噴射部106は、集塵部102の供給管104が接続されている面である拡幅部108の、供給管104とは異なる位置に接続する。補助噴射部106は、液滴送出部であり、液滴を生成し、液滴とガスの混合流をスプレー噴射する。補助噴射部106は、供給管104と同様に液滴を噴射する。補助噴射部106は、拡幅部108の複数個所に、噴射方向から見て、供給管104を囲うように配置される。
湿式電気集塵機100は、供給管104の直径が小さく、ガス流れが速い。集塵部102では、ガス流速を低下するために、集塵部102の入口に拡幅部108を設け、流路面積を拡大する。湿式電気集塵機100は、集塵部102の入口、流路が拡大する部分で、ガス流れが剥離、循環流(渦)を形成する領域に、補助噴射部106でスプレーを噴霧して、入口流れと同じ方向にガス流れを形成する。湿式電気集塵機100は、補助噴射部106を設けることで、集塵部102の入口で生じる剥離、渦を抑制し、圧力損失を低減することができる。また、拡幅部108で流路面積を急拡大させても、排ガスの流れを適切にできるため、拡幅部108で流路面積を急拡大でき、装置のサイズを小さくできる。また、整流板等を設けずに、排ガスの流れを制御できるため、メンテナンス等の負担を低減できる。湿式電気集塵機100は、スプレー水を集塵部102内で回収し、ポンプで、スプレーに再供給してもよい。
図5は、エアロゾル捕集装置の他の適用例を示す概略構成図である。図5は、配管の湾曲部の下流側の流れが剥離する領域に補助噴射部160を設け、配管内の流れの剥離を低減する構造である。図5に示す配管ユニット(エアロゾル捕集装置)150は、配管152と、補助噴射ユニット154と、を含む。配管152は、湾曲部156を備えるL字の配管である。
補助噴射ユニット154は、補助噴射部160と、液体回収部162と、液体貯留部164と、ポンプ166と、を備える。補助噴射部160は、配管152の内部の湾曲部156の内側の湾曲面側に配置される。補助噴射部160は、液体をスプレー噴射する。補助噴射部160は、ガス流れの下流側に向けて、配管152の湾曲部156よりも下流側の面に沿った方向に、スプレー噴射する。液体回収部162は、補助噴射部160よりもガス流れ方向下流側に配置される。液体回収部162は、配管152の鉛直方向下側の面に設けられ、補助噴射部160から噴射され、配管152内の壁面に付着して、液体回収部162まで移動した液体を回収する。液体貯留部164は、補助噴射部160で噴射する液体を貯留する。液体貯留部164は、液体回収部162で回収した液体が供給される。ポンプ166は、液体貯留部164の液体を補助噴射部160に供給する。
補助噴射ユニット154は、補助噴射部160が湾曲部156の内側の湾曲面かつ、ガス流れの下流側に向けてスプレー噴射する。また、補助噴射ユニット154は、補助噴射部160で噴射された液体が液体回収部162で回収され、液体貯留部164に供給された後、ポンプ166で液体噴射部160に供給される。つまり液体は、補助噴射ユニット154内で循環する。
配管ユニット150は、補助噴射部160で、湾曲部156の内側の湾曲面かつ、ガス流れの下流側に向けてスプレー噴射することで、ガスの流れが剥離している領域に、液体を供給することができる。これにより、配管152の構造で、流れが剥離、渦が生じ、圧力損失が生じることを抑制でき、配管の剥離再付着点付近で、腐食が生じることを抑制できる。
配管ユニット150は、補助噴射部160の噴霧量を、流体の運動量と同等とすることが好ましい。配管中をガスが流れる場合、運動量は、ガス密度×ガス流量×ガス流速である。配管ユニット150は、液体を噴射するので、水密度×水流量×水流速となる。水密度は、ガス密度の1000倍程度あるので、水流量×水流速がガスのものよりも10000倍小さく設定できる。、また、高圧水を高速で噴霧すると、水噴霧流速はガス流速よりも1桁以上大きくできるので、水流量はガス流量よりも、4桁近く小さく設定できる。このように、補助噴射部160から液滴をスプレー噴射することで、ガス流れの淀みを好適に抑制できる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係るエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図7は、図6に示すエアロゾル捕集装置の断面図である。エアロゾル捕集装置20aのうち、図2に示すエアロゾル捕集装置20と同様の構造の部分については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。図6及び図7に示すエアロゾル捕集装置20aは、筐体30と、流入部32と、噴射部34aと、補助噴射部36と、排出部202と、捕集部204と、を含む。本実施形態の補助噴射部36は、筐体30の内部に配置される。補助噴射部36は、エアロゾル捕集装置20と同様の位置としてもよい。
排出部202は、筐体30の出口側の端部に接続される。排出部202は、筐体30よりも流路面積が小さくなる絞り部を備える。なお、排出部202は、絞り部を備えていなくてもよい。
捕集部204は、筐体30の内部に配置される。捕集部204は、筐体30の内部を流れるガスに含まれるエアロゾル粒子を捕集する。捕集部204は、複数の電極206を備える。電極206は、ガスの流れ方向、筒形状の筐体30の長手方向に延びる板形状である。電極206は、隣接する電極206と平行に配置される。つまり、捕集部204は、複数の電極206が平行平板で配置されている。捕集部204は、隣接する電極206に異なる電圧を印加して、隣接する電極206間に電界を形成する。捕集部204は、電極206間に形成した電界で、エアロゾル粒子を一方の電極206側に移動させ、電極206の表面で捕集する。なお、電極296の形状は特に限定されず、板形状、棒形状、メッシュ形状であってもよい。
噴射部34aは、排出部202に配置される。噴射部34aの構造は、噴射部34と同様である。噴射部34aは、排出部202からガス流れ方向下流側、つまり筐体30から離れる方向に、液滴を噴射する。
エアロゾル捕集装置20aは、排出部202で噴射部34aがガス流れ方向下流側にウォータジェットを噴射することで、筐体30内部に流入部32から排出部202に向かうガスの流れを形成し、流入部32から流入したエアロゾルを含むガスが捕集部204を通過する。
エアロゾル捕集装置20aは、捕集部204の下流側に噴射部34aを設けることで、噴射部34aから噴射した液体が捕集部204に供給されることを抑制でき、捕集部204で火花が生じることを抑制できる。これにより、エアロゾル捕集装置20aが配置された建屋の水素が高い場合でも、捕集部204での火花の発生を抑制し、運転することができる。この場合、補助噴射部36を設けない構造とすることが好ましい。
エアロゾル捕集装置20aは、筐体30に流入するガスの水素濃度を計測する水素濃度計を備えることが好ましい。エアロゾル捕集装置20aは、水素濃度に基づいて補助噴射部36からの液体の供給量を制御し、捕集部204の周辺の水素濃度を制御してもよい。具体的には、エアロゾル捕集装置20aは、水素濃度計で計測した水素濃度が所定以上の場合、補助噴射部36で噴射する液量を増加させることで、捕集部204の水素濃度を低減することができ、捕集部204で水素が燃焼することを抑制できる。
また、エアロゾル捕集装置20aは、水素濃度が所定以上の場合、捕集部204への電圧印加を停止してもよい。エアロゾル捕集装置20aは、捕集部204への電圧の印加を停止することで、エアロゾル粒子の捕集効率が低減するが、安全に運転することができる。
図8は、第2実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。エアロゾル捕集装置20bのうち、図6に示すエアロゾル捕集装置20aと同様の構造の部分については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8に示すエアロゾル捕集装置20bは、筐体30と、流入部32と、補助噴射部36と、捕集部204と、回収部220と、循環経路224と、水素除去装置228と、水素濃度計230と、ファン230と、エア噴射部234と、を含む。
エア噴射部234は、気体送出部であり、エアを噴射する。エア噴射部234は、流入部32内で、かつ、開口の鉛直方向上側に配置される。エア噴射部234は、エアを捕集部204に向けて噴射する。エア噴射部234は、捕集部204に向けてエアを噴射することで、エゼクタ効果で流入部32からガスが吸引され、筐体30の内部に向けて進む流れを形成する。エア噴射部234は、不活化ガス、例えば窒素ガスを噴射することが好ましい。なお、エア噴出部234は、噴射部34と同様に液滴送出部の機能を備え、ガスと液滴を同時に噴射する機能を有してもよい。また、エアロゾル捕集装置20bは、ガス噴出部234に近接して液滴を噴射する噴出部34を配置してもよい。
回収部220は、筐体30の出口側、つまり流入部32とは反対側の端部に配置される。回収部220は、筐体30から排出される流体のうち、エア噴射部234から噴射されたガスを回収する。なお、回収部220は、エア噴射部234から排出されたガスを選択的に回収することが好ましいが、回収部220に到達したガスを回収すればよい。
循環経路224は、回収部220とエア噴射部234とを接続する配管である。水素除去装置228は、循環経路224に配置されている。水素除去装置228は、循環経路224に流れる気体に含まれる水素を除去する。水素除去装置228は、酸化触媒、イグナイター等が挙げられる。水素濃度計230は、循環経路224、本実施形態では水素除去装置228に配置され、循環経路224を流れる気体に含まれる水素の濃度を計測する。ファン232は、循環経路224に配置され、循環経路224内に回収部220からエア噴射部234に向かうガスの流れを形成する。
エアロゾル捕集装置20bは、エア噴射部234を用いることで、筐体30に周囲のガスを誘引する流体として、気体を用いることができる。これにより、捕集部204に供給される流体に含まれる水分を低減することができ、電極206間の水分が増加して、放電中、火花が発生する可能性を低減することができる。また、エアとして不活性ガスを用いることで、筐体30内の水素濃度を低減することができる。また、補助噴射部36を設けることで、筐体30内のガスの流れを安定化することができる。また、エアロゾル捕集装置20bは、水素除去装置228で循環するガスに含まれる水素を除去することで、捕集部204の領域の水素濃度を低減することができる。なお、水素除去装置228は、水素濃度径230で水素濃度が閾値濃度以上になった場合に稼働させてもよい。
エアロゾル捕集装置20bは、水素濃度計230の検出結果に基づいて補助噴射部36から液体を噴射するか否かを切り替えてもよい。例えば、水素濃度が閾値よりも高い場合、補助噴射部36から液体の噴射を停止してもよい。また、エアロゾル捕集装置20bは、水素濃度計230の検出結果に基づいて補助噴射部36から液体の噴射量を制御してもよい。例えば、水素濃度が閾値よりも高い場合、補助噴射部36から捕集部204での放電による火花を抑制できる水分量以上となる液量を噴射させてもよい。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態のエアロゾル捕集装置を備えるエアロゾル発生装置の上面図である。図10は、図9に示すエアロゾル発生装置の概略構成図である。図9及び図10に示すエアロゾル捕集装置300は、建屋302と、排気管304と、隔壁306と、エアロゾル発生源314と、エアロゾル捕集装置20cと、を備える。
建屋302は、排気管304以外でガスが外部と流通しないよう区画された空間である。建屋302は、内部に解体対象等の作業対象物があり、作業対象物への作業を行うことでエアロゾル粒子が発生するエアロゾル発生源314が配置される。建屋302は、床と壁と天井で覆われた内部の空間にエアロゾル捕集装置20cも配置されている。
排気管304は、建屋302に接続され、建屋302と外部とを接続する管路である。排気管304は、建屋302の内部のガスを建屋302の外に案内する。排気管304は、開閉を切り替える弁を配置してもよい。
隔壁306は、建屋302の内部に配置される。隔壁306は、上面が閉塞された筒型の形状であり、建屋302の内部を隔壁306より内側の空間と、隔壁306より外側の空間に区画する。隔壁306は、開口320、322、326が形成されている。開口320、322、326は、隔壁306より内側の空間と、隔壁306より外側の空間とを繋げる。
エアロゾル発生源314は、建屋302の内部のうち、隔壁306の内側の空間に配置される。本実施形態のエアロゾル発生源314は、建屋302の床の中央部に設けられる。エアロゾル発生源314は、例えば加工装置であり、対象物を加工する際に、有害物質を含むエアロゾルが建屋302の内部に排出される。エアロゾルは、有害物質を含んでいてもよい。例えば、加工対象物が、放射性物質に汚染されている物体の場合、有害物質は放射性物質となる。なお、エアロゾル発生源314の位置は、隔壁306の内部に限定されず、隔壁306と建屋302との間に配置してもよい。
エアロゾル捕集装置20cは、建屋302内で発生したエアロゾル粒子を回収する。エアロゾル捕集装置20cは、導入管308と、捕集ユニット310と、循環促進噴射部336と、を備える。導入管308は、両端が開放された管である。導入管306は、隔壁306に形成された開口326に挿入され、一方の端部が、隔壁306の内側に突出し、他方の端部が隔壁306の外側に突出している。
捕集ユニット310は、筐体30と、噴射部34と、を備える。筐体30は、筒形状であり、一方の端部が導入管308と接続し、他方の端部が開放されている。噴射部34は、筐体30の内部に配置され、筐体30の開放されている端部に向けて、ウォータジェットを噴射、つまり液滴を噴射する。捕集ユニット310は、噴射部34でウォータジェットを噴射することで、エゼクタ効果で、筐体30内に導入管308から開放されている端部に向かうガスの流れを形成する。これにより、隔壁306の内側から、導入管308、筐体30を通過するガスの流れを形成する。捕集ユニット310は、隔壁306の内側のガスを吸引(誘引)することで、エアロゾル発生源314で発生したエアロゾル粒子を筐体30内に誘引する。捕集ユニット310は、筐体30内で、ウォータジェットの液滴とエアロゾル粒子が接触し、液滴でエアロゾル粒子を捕集する。また、噴射部34は、建屋302の床面に向けて噴射されることで、筐体30を通過したエアロゾル粒子が床面、また床面に貯留した液体に接触し、捕集される。ここで、本実施形態の建屋302は、床面に水が貯留され、プールとなっている。したがって、エアロゾル粒子は、プールに貯留される水に接触し、捕集される。
循環促進噴射部336は、筐体30の外周面に配置される。循環促進噴射部336は、噴射部34と同じ方向に液滴をスプレー噴射する。また、循環促進噴射部336は、建屋330内に循環したガス流れを形成するように、向きを変えることもできる。
エアロゾル捕集装置20cは、噴射部34、循環促進噴射部336で液滴を噴射することで、建屋302の隔壁306の外側の空間に、空間全体を循環する循環流330を形成する。また、エアロゾル捕集装置20cは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、上述したように、エアロゾル粒子を含むエアロゾル流332の一部を導入管308、筐体30に誘引して、エアロゾル粒子を捕集する。また、エアロゾル捕集装置20cは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、循環流330の一部も導入管308の隔壁306の外側に開放されている端部から誘引する。
エアロゾル捕集装置20cは、導入管306と、噴射部34と、循環促進噴射部336とで、隔壁306の内部のガスを誘引する流れと、循環流とを形成し、かつ、循環流の一部も導入管306に誘引することで、エアロゾル粒子を効率よく捕集することができ、排出管304から排出されるエアロゾル粒子を低減できる。
図11は、第3実施形態の変形例のエアロゾル発生装置の上面図である。図12は、図11に示すエアロゾル発生装置の概略構成図である。図11及び図12に示すエアロゾル発生装置300aは、建屋302と、排気管304と、排気管341と、隔壁306と、エアロゾル発生源314と、エアロゾル捕集装置20dと、を備える。なお、エアロゾル発生装置300aのうち、エアロゾル発生装置300と同様の構成については、同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。排気管341は、建屋302に接続され、建屋302と外部とを接続する管路である。排気管341は、建屋302の内部のガスを建屋302の外に案内する。排気管341は、開閉を切り替える弁を配置してもよい。なお、本実施形態は、2つの排気管304、341を設けたが、排気管304を備えない配置としてもよい。
エアロゾル捕集装置20dは、建屋302内で発生したエアロゾル粒子を回収する。エアロゾル捕集装置20dは、導入管308と、捕集ユニット310と、循環促進噴射部342、344と、を備える。導入管308は、両端が開放された管である。導入管306は、隔壁306に形成された開口326に挿入され、一方の端部が、隔壁306の内側に突出し、他方の端部が隔壁306の外側に突出している。
捕集ユニット310は、筐体30と、噴射部34と、を備える。筐体30は、筒形状であり、一方の端部が導入管308と接続し、他方の端部が開放されている。噴射部34は、筐体30の内部に配置され、筐体30の開放されている端部に向けて、ウォータジェットを噴射、つまり液滴を噴射する。捕集ユニット310は、噴射部34でウォータジェットを噴射することで、エゼクタ効果で、筐体30内に導入管308から解放されている端部に向かうガスの流れを形成する。これにより、隔壁306の内側から、導入管308、筐体30を通過するガスの流れを形成する。捕集ユニット310は、隔壁306の内側のガスを吸引(誘引)することで、エアロゾル発生源314で発生したエアロゾル粒子を筐体30内に誘引する。捕集ユニット310は、筐体30内で、ウォータジェットの液滴とエアロゾル粒子が接触し、液滴でエアロゾル粒子を捕集する。また、噴射部34は、建屋302の床面に向けて噴射されることで、筐体30を通過したエアロゾル粒子が床面、また床面に貯留した液体に接触し、捕集される。
循環促進噴射部342は、筐体30の外周面に配置される。循環促進噴射部342は、建屋302の壁面に向けて液滴をスプレー噴射する。循環促進噴射部342は、水平方向において、建屋の壁面の垂線と循環促進噴射部342とを結んだ線よりも、排出管341側に傾斜した向きに液滴をスプレー噴射する。循環促進噴射部344は、筐体30の鉛直方向下側に配置される。循環促進噴射部344は、図12に示すように、鉛直方向下側よりも壁面側に傾斜した向きに液滴をスプレー噴射する。循環促進噴射部344は、水平方向において、建屋の壁面の垂線と循環促進噴射部342とを結んだ線よりも、排出管341側に傾斜した向きに液滴をスプレー噴射する。
エアロゾル捕集装置20dは、噴射部34で液滴を噴射することで、建屋302の隔壁306の外側の空間に、空間全体を循環する循環流330を形成する。エアロゾル捕集装置20dは、循環促進噴射部342、344で液滴を噴射することで、建屋302の隔壁306の外側の空間に、図11に示すように、建屋302の壁面周りに旋回する方向の流れ346、348を形成する。また、エアロゾル捕集装置20dは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、上述したように、エアロゾル粒子を含むエアロゾル流332の一部を導入管308、筐体30に誘引して、エアロゾル粒子を捕集する。また、エアロゾル捕集装置20dは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、循環流330の一部も導入管308の隔壁306の外側に開放されている端部から誘引する。
エアロゾル捕集装置20dは、導入管306と、噴射部34と、循環促進噴射部342、344とで、隔壁306の内部のガスを誘引する流れと、循環流とを形成し、かつ、循環流の一部も導入管306に誘引することで、エアロゾル粒子を効率よく捕集することができる。エアロゾル捕集装置20dは、エアロゾル粒子を捕集する領域に効率よく誘引できることで、建屋302内のエアロゾル粒子を効率よく捕集することができる。また、エアロゾル捕集装置20dは、建屋302内のエアロゾル粒子を効率よく捕集できることで、排出管304から排出されるエアロゾル粒子を低減できる。
また、循環促進噴射部342、344とで旋回方向の流れを形成することで、建屋302内のガスが滞留する領域を低減することができ、エアロゾル粒子をより捕集することができる。
図13は、第3実施形態の変形例のエアロゾル発生装置の上面図である。図14は、図13に示すエアロゾル発生装置の概略構成図である。図13及び図14に示すエアロゾル発生装置300bは、建屋302と、排気管304と、隔壁306と、エアロゾル発生源314と、エアロゾル捕集装置20eと、を備える。なお、エアロゾル発生装置300aのうち、エアロゾル発生装置300と同様の構成については、同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
エアロゾル捕集装置20eは、建屋302内で発生したエアロゾル粒子を回収する。エアロゾル捕集装置20eは、導入管308と、捕集ユニット310と、ガイド部352、を備える。導入管308は、両端が開放された管である。導入管306は、隔壁306に形成された開口326に挿入され、一方の端部が、隔壁306の内側に突出し、他方の端部が隔壁306の外側に突出している。
捕集ユニット310は、筐体30と、噴射部34と、を備える。筐体30は、筒形状であり、一方の端部が導入管308と接続し、他方の端部が開放されている。噴射部34は、筐体30の内部に配置され、筐体30の開放されている端部に向けて、ウォータジェットを噴射、つまり液滴を噴射する。捕集ユニット310は、噴射部34でウォータジェットを噴射することで、エゼクタ効果で、筐体30内に導入管308から開放されている端部に向かうガスの流れを形成する。これにより、隔壁306の内側から、導入管308、筐体30を通過するガスの流れを形成する。捕集ユニット310は、隔壁306の内側のガスを吸引(誘引)することで、エアロゾル発生源314で発生したエアロゾル粒子を筐体30内に誘引する。捕集ユニット310は、筐体30内で、ウォータジェットの液滴とエアロゾル粒子が接触し、液滴でエアロゾル粒子を捕集する。
ガイド部352は、捕集ユニット310の鉛直方向下側に配置される。ガイド部352は、ウォータジェットが噴射される領域に配置された板状の部材であり、ウォータジェットにより形成される流れを、建屋302の壁面側に偏向させる。本実施形態のガイド部352は、L字形状であり、水平面が、ウォータジェットが噴射される領域に配置され、鉛直面が隔壁306に固定される。これにより、ウォータジェットに噴射された流れが、鉛直方向下側、建屋304の内側に移動することを抑制して、循環流を形成する。
また、ガイド部352は、噴射部34から噴射され、筐体30を通過したエアロゾル粒子及び液滴と接触する。また、ガイド部352は、液滴の一部が壁面に付着する。エアロゾル粒子のうち、ガイド面352に接触した粒子は、ガイド部352に捕集される。
エアロゾル捕集装置20eは、噴射部34で液滴を噴射することで、建屋302の隔壁306の外側の空間に、空間全体を循環する循環流330を形成する。エアロゾル捕集装置20dは、ガイド部352を設けることで、循環流の向きを変化させ、建屋302の壁面周りに旋回する方向の流れを形成する。また、エアロゾル捕集装置20eは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、上述したように、エアロゾル粒子を含むエアロゾル流332の一部を導入管308、筐体30に誘引して、エアロゾル粒子を捕集する。また、エアロゾル捕集装置20eは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、循環流の一部も導入管308の隔壁306の外側に開放されている端部から誘引する。また、エアロゾル捕集装置20eは、ガイド部352で、筐体30、ガイド部352、導入管308の間を循環する循環流も形成できる。
エアロゾル捕集装置20eは、導入管308と、噴射部34と、ガイド部352とで、隔壁306の内部のガスを誘引する流れと、循環流とを形成し、かつ、循環流の一部も導入管308に誘引することで、エアロゾル粒子を効率よく捕集することができ、排出管304から排出されるエアロゾル粒子を低減できる。
図15及び図16は、それぞれ変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。ここで、ガイド部の構造は、ガイド部352のL字形状に限定されない。図15に示すエアロゾル捕集装置20fは、導入管308と、捕集ユニット340と、ガイド部354、を備える。ガイド部354は、湾曲部を備えるL字の筒形状である。ガイド部354のように、筒形状とすることで、筐体30から排出された流体の全量を所定の方向に案内することができる。
図16に示すエアロゾル捕集装置20gは、導入管308と、捕集ユニット340と、ガイド部356、を備える。ガイド部356は、湾曲した板形状である。ガイド部356は、鉛直方向下側に凸の円弧形状である。ガイド部356を湾曲形状とすることで、流体の流れの淀みの発生を抑制でき、流速の減速を抑制しつつ、偏向することができる。
図17は、第3実施形態の変形例のエアロゾル発生装置の概略構成図である。図17に示すエアロゾル発生装置300cは、建屋302と、排気管304と、隔壁306と、エアロゾル発生源314と、エアロゾル捕集装置20hと、を備える。なお、エアロゾル発生装置300aのうち、エアロゾル発生装置300と同様の構成については、同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
エアロゾル捕集装置20hは、建屋302内で発生したエアロゾル粒子を回収する。エアロゾル捕集装置20hは、導入管308と、捕集ユニット340と、ガス誘引部360、を備える。導入管308は、両端が開放された管である。導入管306は、隔壁306に形成された開口326に挿入され、一方の端部が、隔壁306の内側に突出し、他方の端部が隔壁306の外側に突出している。捕集ユニット310は、筐体30と、噴射部34と、を備える。
ガス誘引部360は、隔壁306の導入管306が接続されている位置よりも鉛直方向上側に配置される。ガス誘引部360は、隔壁306の内部に向けて、液滴のスプレーを噴射する。ガス誘引部360は、隔壁306の内側空間の導入管306の上側にスプレーでエアカーテンを形成する。ガス誘引部360は、エアカーテンを隔壁306に向けて噴射し、エアカーテンで隔壁306に吹き付けられたエアロゾルは、壁面に付着した液滴362となり、隔壁306に沿って鉛直方向下側に移動する。また、ガス誘引部360は、エアカーテンと隔壁306で覆われた隔壁306内の空間に循環流364を形成する。
エアロゾル捕集装置20hは、噴射部34で液滴を噴射することで、建屋302の隔壁306の外側の空間に、空間全体を循環する循環流を形成する。エアロゾル捕集装置20hは、ガス誘引部360で、隔壁306の内側空間の導入管306の上側にスプレーでエアカーテンを形成することで、エアロゾル発生源314で発生したエアロゾルが、エアカーテンよりも上側に移動することを抑制する。また、ガス誘引部より吹き出した液滴362は、重力で落下する。また、隔壁306内の空間に循環流364を形成する。これにより、循環流364のエアロゾルを含むガスが、導入管308に導入されやすくなる。また、エアロゾル捕集装置20hは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、上述したように、エアロゾル粒子を含むエアロゾル流332(図示する)の一部を導入管308、筐体30に誘引して、エアロゾル粒子を捕集する。また、エアロゾル捕集装置20hは、噴射部34からウォータジェットを噴射することで、循環流の一部も導入管308の隔壁306の外側に開放されている端部から誘引する。また、エアロゾル捕集装置20hは、ガイド部352で、筐体30、ガイド部352、導入管308の間を循環する循環流も形成できる。
エアロゾル捕集装置20hは、導入管306と、噴射部34と、ガス誘引部360とで、隔壁306の内部のガスを誘引する流れと、循環流と、を形成し、かつ、循環流の一部も導入管306に誘引することで、エアロゾル粒子を効率よく捕集することができ、排出管304から排出されるエアロゾル粒子を低減できる。また、エアロゾル粒子が隔壁306の内側でガス誘引部360より上側に移動することを抑制することで、捕集ユニット310で効率よくエアロゾル粒子を捕集部に案内することができる。
[第4実施形態]
図18は、第4実施形態のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図19は、第4実施形態のエアロゾル捕集装置の設置方法の一例を説明するための説明図である。図18に示すエアロゾル捕集装置400は、エアロゾル捕集装置本体402と、支持部404と、を備える。支持部404は、エアロゾル捕集装置本体402を支持する。支持部404は、エアロゾル捕集装置400が設置される建屋の構造物である。
エアロゾル捕集装置本体402は、第1筐体410と、第2筐体411と、流入部412と、噴射部414と、捕集部416と、液体供給部422と、電源ケーブル424と、を備える。
第1筐体410は、筒状の構造物であり、流入部412と第2筐体411と連結している。第1筐体410は、内部に噴射部414が配置される。第2筐体411は、筒状の構造物であり、第1筐体411の鉛直方向下側に配置される。第2筐体411は、内部に捕集部416が配置される。流入部412は、流入部32と同様の機能を備えている。噴射部414は、噴射部34と同様の機能を備えている。噴射部414は、液滴をウォータジェットで第2筐体411と繋がっている方向に向けて噴射する。捕集部416は、第2筐体411に配置される。捕集部416は、複数の電極を備え、電極に電圧が印加されることで、第2筐体411の内部に電界を形成し、電界で所定方向に誘引し、電極でエアロゾル粒子を捕集する。液体供給部422は、噴射部414に接続し、噴射部414にウォータジェットで噴射する液体を供給する。電源ケーブル424は、捕集部416に接続し、捕集部416に電圧を印加する。
エアロゾル捕集装置400は、図19に示すように、支持部404に第2筐体411を挿入可能な開口434を形成し、開口434に第2筐体411を固定する。第2筐体411は、内部に捕集部416を設置した状態で搬送しても、支持部404に固定した後に捕集部416を設置してもよい。次に、捕集部416に電源ケーブル424を接続する。
次に、第2筐体416の延長方向上側に、第1筐体410を固定する。第1筐体410の内部に配置された噴射部414に液体供給部422を接続する。次に、流入部412を第1筐体410の鉛直方向上側に固定する。エアロゾル捕集装置400は、以上の工程で設置することができる。
エアロゾル捕集装置400は、噴射部414から液滴を噴射することで、誘引流を形成することができ、エアロゾル粒子を含むガスを筐体30に引き込むことができる。また、液滴を噴射することで、エアロゾル粒子を液滴で捕集することができる。また、エアロゾル捕集装置400は、捕集部416を噴射部414のウォータジェットの噴射方向である、噴射部414の鉛直方向下側に配置することで、誘引されたガスに含まれるエアロゾルを捕集部で効率よく捕集できる。
エアロゾル捕集装置400は、筐体を第1筐体410と第2筐体411とし、第1筐体410に噴射部414を配置し、第2筐体411に捕集部416を配置し、分離可能な構造とする。これにより、設置時に、別々に搬送することができ、入り口が狭い建屋にも搬入し、設置することが可能となる。
図20は、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図21は、図20に示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。図22は、図20に示すエアロゾル捕集装置の電極の接続状態を示す模式図である。図20に示すエアロゾル捕集装置400aは、噴射部414と、捕集部416と、電源452と、アース電極454と、を備える。噴射部414は、噴射部34と同様の機能であり、液滴をウォータジェットで噴射する。電源452は、噴射部414に接続され、所定の電圧を印加する。アース電極454は、噴射部414と捕集部416との間に配置されたリング状の電極である。アース電極454は、噴射部414から噴射された液滴が、リングの内側を通過する。アース電極454は、接地されている。エアロゾル捕集装置400aは、電源452とアース電極454で、噴射部414とアース電極454との間にエアロゾル粒子を噴射部414からアース電極454に吸引する電界を形成する。これにより、噴射部414で形成される流れに同伴して、エアロゾル粒子が捕集部416に向かって移動しやすくできる。
捕集部416は、図20から図22に示すように、複数の印加電極460と、複数の接地電極462と、電源470と、アース472と、を含む。印加電極460と接地電極462は、棒状の電極であり、噴射部414のウォータジェットの噴射方向が長手方向となる向きで設置されている。印加電圧460は、長手方向と直交する断面において、図21に示すように、所定間隔離間して配置される。接地電極462は、印加電極460の間に配置される。電源470は、印加電極460と接続し、印加電極460に所定の電圧を印加する。アース472は、アース電極462に接続し、アース電極462を設置させる。また、アース472は、第2筐体411も設置する。
エアロゾル捕集装置400aは、捕集部416の電極を、印加電極460とアース電極462とすることで、一方の電極に電圧を印加することで、電界を形成することができる。また、第2筐体411も接地させることで、捕集部416の電界を安定させることができる。
捕集部の電極の配置は、上記に限定されない。図23Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図23Bは、図23Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。図23A及び図23Bに示す捕集部416aは、印加電極460とアース電極462とが、水平方向が長手方向となる向きで配置される。印加電圧460は、ガス流れに沿って、並んで配置される。アース電極462は、ガス流れに沿って、並んで配置される。捕集部416aは、電極の長手方向に直交する面において、鉛直方向に印加電極460が列状に並び、かつアース電極462が列状に並ぶ。捕集部416は、電極の長手方向に直交する面において、水平方向に、印加電極460とアース電極462が交互に配置される。
図24Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図24Bは、図24Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。図24A及び図24Bに示す捕集部416bは、印加電極460とアース電極462とが、水平方向が長手方向となる向きで配置される。印加電圧460は、ガス流れに沿って、並んで配置される。アース電極462は、ガス流れに沿って、並んで配置される。捕集部416は、電極の長手方向に直交する面において、鉛直方向に印加電極460が列状に並び、かつアース電極462が列状に並ぶ。捕集部416は、電極の長手方向に直交する面において、水平方向に印加電極460とアース電極462が交互に配置される。また、印加電極460とアース電極462とは、鉛直方向の配置位置が異なり、千鳥格子状に配置される。
図25Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図25Bは、図25Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。図25A及び図25Bに示す捕集部416cは、印加電極460とアース電極462とが、網目形状であり、面積が最も大きい面が水平方向に配置される。印加電極460とアース電極462とは、鉛直方向に交互に配置される。
図26Aは、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図26Bは、図26Aに示すエアロゾル捕集装置の電極配置を示す模式図である。図26A及び図26Bに示す捕集部416dは、印加電極460とアース電極462とが、網目形状であり、面積が最も大きい面が鉛直方向に配置される。印加電極460とアース電極462とは、水平方向かつ、面積が最も面に直交する方向に交互に配置される。
以上のように、印加電極とアース電極の配置は種々の配置とすることができ、捕集部で形成する電界の向きも種々の方向とすることができる。
図27は、第4実施形態の変形例のエアロゾル捕集装置の概略構成図である。図27に示すエアロゾル発生装置500は、建屋502と、エアロゾル捕集装置504と、流入管506と、排出管508と、エアロゾル発生源510と、を含む。
建屋502は、流入管506と、排出管508以外でガスが外部と流通しないよう区画された空間である。建屋502は、内部に解体対象等の作業対象物があり、作業対象物への作業を行うことでエアロゾル粒子が発生するエアロゾル発生源510が配置される。
エアロゾル発生源510は、建屋502の床の中央部に設けられる。エアロゾル発生源510は、例えば加工装置であり、対象物を加工する際に、有害物質を含むエアロゾルが建屋510の内部に排出される。なお、エアロゾル発生源510の位置は、本実施形態の位置に限定されず、建屋502の内部のいずれの位置でもよい。エアロゾルは、有害物質を含んでいてもよい。例えば、加工対象物が、放射性物質に汚染されている物体の場合、有害物質は放射性物質となる。
流入管506は、建屋502とエアロゾル捕集装置504とを接続する。流入管506は、エアロゾル捕集装置504の鉛直方向上側の端部近傍に接続される。排出管508は、建屋502とエアロゾル捕集装置504とを接続する。排出管508は、エアロゾル捕集装置504の鉛直方向下側の端部近傍に接続される。
エアロゾル捕集装置504は、流入管506で供給された流体に含まれるエアロゾル粒子を回収する。エアロゾル捕集装置504は、流入管506、排出管508に接続した筐体の内部に、噴射部520と、捕集部524とが配置される。噴射部520は、噴射部34と同様の機能を備え、液滴をウォータジェットで鉛直方向下側に噴射する。捕集部524は、噴射部520の鉛直方向下側に配置され、捕集部524は、印加電極460とアース電極462とを含む。
エアロゾル捕集装置504は、噴射部520からウォータジェットを噴射することで、筐体内に噴射部520から捕集部524に向かう流れを形成し、エゼクタ効果で流入部506から建屋502内部のガスを吸引する。また、液滴を噴射することで、エアロゾル粒子を液滴で捕集することができる。また、エアロゾル捕集装置504は、捕集部524を噴射部520のウォータジェットの噴射方向である、噴射部520の鉛直方向下側に配置することで、誘引されたガスに含まれるエアロゾルを捕集部で効率よく捕集できる。
エアロゾル発生装置500は、エアロゾル発生源510がある建屋502の外側にエアロゾル捕集装置504を配置し、流入管506と、排出管508とで接続する。このように、エアロゾル捕集装置504を建屋502の外側に配置した構造でも、エゼクタ効果でエアロゾル粒子を含む流体を吸引し、捕集部とウォータジェットでエアロゾル粒子を捕集できる。また、捕集部を印加電極460とアース電極462とすることで電界を適切に形成することができる。
10、300、500 エアロゾル発生装置
12、302 建屋
14、314、510 エアロゾル発生源
16 循環機構
20、20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、400、504 エアロゾル捕集装置
22 循環配管
24 凝縮器
26 HEPAフィルタ
28 送風機
30 筐体
32 流入部
34、34a 噴射部
36 補助噴射部
40 流入口
42 排出部
44 開口
46 拡幅面
100 湿式電気集塵機(エアロゾル捕集装置)
102 集塵部
104 供給管
106 補助噴射部
108 拡幅面
120 噴射部
122 電極部
124 排出部
126 洗浄部
150 配管ユニット(エアロゾル捕集装置)
152 配管
154 補助噴射ユニット
156 湾曲部
160 補助噴射部
162 液体回収部
164 液体貯留部
166 ポンプ
202 排出部
204 捕集部
206 電極
220 回収部
224 循環経路
228 水素除去装置
230 水素濃度計
232 ファン
234 エア噴射部
304 排気管
306 隔壁
308 流入管
310、340 捕集ユニット
320、322、326 開口
330 循環流
332 エアロゾル流
336、342、344 循環促進噴射部
352、354、356 ガイド部
360 ガス誘引部
410 第1筐体
411 第筐体
412 流入部
414、520 噴射部
416、416a、416b、416c、416d、524 捕集部
422 液体供給部
424 電源ケーブル
434 開口
452 電源
454 アース電極
460 印加電極
462 接地電極
470 電源
472 アース
506 流入管
508 排出管

Claims (18)

  1. エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、
    エアロゾルを含む気体を流通させる流通部と、
    前記流通部の気体の流れが剥離する剥離領域に向けて、液滴を噴射する液滴噴射部と、を備えるエアロゾル捕集装置。
  2. 前記流通部は、前記基体の流れる面積が大きくなる拡幅部を備え、
    前記剥離領域は、前記拡幅部であり、
    前記液滴噴射部は、前記拡幅部を形成する拡幅面に配置される請求項1に記載のエアロゾル捕集装置。
  3. 前記流通部の拡幅部で囲まれた領域に配置され、流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部を備える請求項1または請求項2に記載のエアロゾル捕集装置。
  4. エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、
    流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、
    前記流体噴射部で形成する気体の流れ方向に配置され、前記エアロゾルを捕集する捕集部と、を備えるエアロゾル捕集装置。
  5. 前記流体噴射部は、前記捕集部の下流側に配置される請求項4に記載のエアロゾル捕集装置。
  6. 前記流体噴射部は、前記捕集部の上流側に配置され、気体を噴射する請求項4に記載のエアロゾル捕集装置。
  7. 前記捕集部の上流側に配置され、前記捕集部に液滴を供給する補助噴射部を備え、
    前記捕集部は、電圧が印加される電極を備え、
    前記補助噴射部は、前記電極に電圧が印加されていない状態で、前記液滴を供給し、前記電極に電圧が印加されている状態で、前記液滴を供給しない請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のエアロゾル捕集装置。
  8. 前記気体に含まれる水素濃度を計測する計測装置を備え、
    前記捕集部は、前記水素濃度が閾値未満の場合、前記補助噴射部からの液滴を噴射する請求項7に記載のエアロゾル捕集装置。
  9. 前記気体に含まれる水素を回収する水素回収装置を備える請求項7または請求項8に記載のエアロゾル捕集装置。
  10. 容器の内部に配置された隔壁の内側のエアロゾル発生源から発生したエアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、
    前記エアロゾル発生源よりも鉛直方向上側に形成された前記隔壁の開口と連結した配管部と、
    前記配管部の開口に設置され、両端が開港した筒形状の筐体と、
    前記筐体の内部に配置され、液滴を含む流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、
    前記筐体と前記隔壁との間の循環流を増加させる向きにスプレーを噴射する循環促進部と、を備えるエアロゾル捕集装置。
  11. 前記循環促進部は、前記筐体の外周に配置される請求項10に記載のエアロゾル捕集装置。
  12. 前記循環促進部は、鉛直方向下側にスプレーを噴射する請求項10または請求項11に記載のエアロゾル捕集装置。
  13. 前記循環促進部は、前記筐体に向けてスプレーを噴射する請求項10または請求項11に記載のエアロゾル捕集装置。
  14. 前記循環促進部は、前記筐体の外周に配置された排出管に向かう流れを形成する請求項10から請求項13のいずれか一項に記載のエアロゾル捕集装置。
  15. 前記流体噴射部の鉛直方向下側に配置され、前記流体噴射部から噴射された流体を前記筐体側に向かう向きに変化させるガイドを備える請求項10から請求項14のいずれか一項に記載のエアロゾル捕集装置。
  16. エアロゾルを捕集するエアロゾル捕集装置であって、
    流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、
    前記流体噴射部の鉛直方向下側に配置され、前記エアロゾルを捕集する捕集部と、を備え、
    前記捕集部は、中空の筐体と、筐体の内部に配置された第1電極と、筐体の内部に配置された第2電極と、前記第1電極に電圧を印加する電源と、前記筐体及び前記第2電極を設置させる接地部と、を備えるエアロゾル捕集装置。
  17. 前記エアロゾルを発生する発生源を備える建屋と接続する流入管と、
    前記流入管と接続し、前記流体噴射部及び前記捕集部が配置された筐体と、
    前記筐体と前記エアロゾルを発生する発生源を備える建屋とを接続し、前記筐体のガスを前記建屋に案内する排出管と、を備える請求項16に記載のエアロゾル捕集装置。
  18. 流体を噴射し、エゼクタ効果でエアロゾルを含む気体を所定方向に流動させる流体噴射部と、前記流体噴射部の鉛直方向下側に配置され、前記エアロゾルを捕集する捕集部と、を備え、前記捕集部は、中空の筐体と、筐体の内部に配置された第1電極と、筐体の内部に配置された第2電極と、前記第1電極に電圧を印加する電源と、前記筐体及び前記第2電極を設置させる接地部と、を備えるエアロゾル捕集装置を設置するエアロゾル捕集装置設置方法であって、
    前記捕集部を建屋に対して固定するステップと、
    前記捕集部を設置した後に、前記捕集部を固定している支持体とは別の部材に前記流体噴射部を固定するステップと、を備えるエアロゾル捕集装置設置方法。
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