JP2022187818A - 空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きリモコンによる遠隔操作が可能な空調装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本体1の動作を指示する赤外線信号を本体1の外部へ向けて送信する送信部14と、遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部15と、制御部40とを備えた空調装置であって、制御部40は、赤外線信号登録モードを有し、赤外線信号登録モードは、送信部14から送信された赤外線信号を遠隔操作手段に記憶させるときに実行するモードである。これにより、付属のリモコンを備えなくても、本体1から赤外線信号を送信して、遠隔操作手段に赤外線信号を記憶させることができるため、製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きの遠隔操作手段による遠隔操作が可能となる。
【選択図】図4
【解決手段】本体1の動作を指示する赤外線信号を本体1の外部へ向けて送信する送信部14と、遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部15と、制御部40とを備えた空調装置であって、制御部40は、赤外線信号登録モードを有し、赤外線信号登録モードは、送信部14から送信された赤外線信号を遠隔操作手段に記憶させるときに実行するモードである。これにより、付属のリモコンを備えなくても、本体1から赤外線信号を送信して、遠隔操作手段に赤外線信号を記憶させることができるため、製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きの遠隔操作手段による遠隔操作が可能となる。
【選択図】図4
Description
本発明は、遠隔操作が可能な空調装置に関するものである。
従来、本体の操作信号を出力する付属のリモコンと、本体に設けられ、操作信号を受信するリモコン信号受信部とを備え、リモコンから遠隔操作が可能な空調装置がある(たとえば、特許文献1)。
また、操作対象機器に向けて赤外線を送出するための発光部に加えて、他の機器に付属したリモコンからの赤外線信号を受光するための受光部を備えた学習機能付きリモコンが知られている(たとえば、特許文献2)。学習機能付きリモコンは、受光部に向けて対象とするリモコンから赤外線を送出して、その赤外線信号を登録することにより、他の機器に付属したリモコンの機能を追加することができる。
学習機能付きリモコンは、複数の機器の赤外線信号を登録することができ、それ一つで複数の機器を操作できるため便利である。しかし、赤外線信号を登録するには、機器に付属するリモコンが必要であり、リモコンを備えない機器を操作することができない。しかし、機器にリモコンを付属することは製品のコストアップとなる。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きリモコンによる遠隔操作が可能な空調装置を提供することを目的とする。
本発明は、本体と、
前記本体の動作を指示する赤外線信号を前記本体の外部へ向けて送信する送信部と、
遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、赤外線信号登録モードを有し、
前記赤外線信号登録モードは、前記送信部から送信された赤外線信号を前記遠隔操作手段に記憶させるときに実行するモードである空調装置である。
前記本体の動作を指示する赤外線信号を前記本体の外部へ向けて送信する送信部と、
遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、赤外線信号登録モードを有し、
前記赤外線信号登録モードは、前記送信部から送信された赤外線信号を前記遠隔操作手段に記憶させるときに実行するモードである空調装置である。
上述のように構成することにより、製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きの遠隔操作手段による遠隔操作が可能な空調装置となる。
好適と考える本発明の実施形態を、本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、本体の動作を指示する赤外線信号を本体の外部へ向けて送信する送信部と、遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部と、制御部とを備えた空調装置であって、制御部は、赤外線信号登録モードを有しており、赤外線信号登録モードは、送信部から送信された赤外線信号を遠隔操作手段に記憶させるときに実行するモードである。つまり、付属のリモコンを備えなくても、本体から赤外線信号を送信できるため、遠隔操作手段に赤外線信号を記憶させることができる。これにより、製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きの遠隔操作手段による遠隔操作が可能となる。
また、受信部は、送信部が送信する赤外線信号を受信可能な位置に配置され、制御部は、赤外線信号登録モードにおいて、送信部または受信部の故障を診断する自己診断を行う。受信部を送信部が送信する赤外線信号を受信可能な位置に配置したことで、送信部から赤外線信号を送信するときに、その赤外線信号を利用して自己診断をすることが可能となる。
また、本体の動作を表示する表示部を備え、制御部は、自己診断において、送信部に赤外線信号の送信を指示し、かつ受信部が赤外線信号を受信した場合のみ、表示部に第一の表示を行い、第一の表示は、送信部が送信した赤外線信号が指示する本体の動作を示す表示を含む表示である。第一の表示を行うことで、送信部および受信部が正常であることを使用者に知らせることができる。また、第一の表示は送信部が送信した赤外線信号が指示する本体の動作を示す表示を含むため、赤外線信号が指示する本体の動作を確認しながら遠隔操作手段への赤外線信号の登録操作を行うことができる。
また、制御部は、赤外線信号登録モードにおいて、受信部が赤外線信号を受信している間は、送信部へ赤外線信号の送信を指示しない。受信部が、たとえば遠隔操作手段から送信された赤外線信号を受信している間に送信部へ赤外線信号の送信が指示されると、送信部が故障していて赤外線信号の送信ができない場合でも、受信部が赤外線信号を受信するため、自己診断において送信部および受信部が正常だと判断されてしまう。受信部が赤外線信号を受信している間は、送信部へ赤外線信号の送信を指示しないことで、自己診断での誤診を防ぐことができる。
また、制御部は、受信部が受信した赤外線信号が、本体の動作を指示する有効な信号か判定する判定部を備え、判定部は、赤外線信号登録モードにおいて、送信部が赤外線信号の送信を完了した後に受信部が赤外線信号を受信した場合、または送信部に赤外線信号の送信を指示していないが受信部が赤外線信号を受信した場合に、赤外線信号が有効な信号か判定し、有効な赤外線信号と判定した場合に、表示部に受信部が受信した赤外線信号が指示する本体の動作を示す第二の表示を行う。これにより、使用者は第二の表示を確認することで、正しく赤外線信号が登録されたかを判断することができる。
また、制御部は、第一の表示または第二の表示を行っている間は、送信部へ赤外線信号の送信を指示しない。第一の表示と第二の表示はどちらも表示部に表示されるため、第一の表示と第二の表示が同時にされると、各表示が示す本体の動作がどちらの表示によるものか判断できず、遠隔操作手段に赤外線信号を正しく登録できたか判断できない。また、第一の表示中に送信部へ赤外線信号の送信が指示され、第一の表示が重複すると、各表示が示す本体の動作がどちらの表示によるものか判断できず、遠隔操作手段に所望の赤外線信号を送信できたか判断できない。各表示を単独で表示させることで、遠隔操作手段に赤外線信号を正しく登録できたか、また所望の赤外線信号を送信できたか判断できる。
また、制御部は、遠隔操作手段からの本体の操作を可能とした遠隔操作モードと、遠隔操作手段からの本体の操作を禁止した遠隔操作禁止モードとを有し、遠隔操作モードと遠隔操作禁止モードのどちらか一方を選択的に設定し、遠隔操作禁止モードが設定されている状態で赤外線信号登録モードが終了すると、遠隔操作モードを設定する。使用者が赤外線信号登録モードを使用するということは遠隔操作をする意思があるとみなせるので、赤外線信号登録モードが終了すると、遠隔操作モードが設定されることで、遠隔操作モードを選択する手間を省き、利便性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。本実施例では、空調装置の一例として加湿装置を用いて説明する。
図1は本実施形態の加湿装置の外観斜視図であり、図2は本実施形態の加湿装置の断面構成図であり、図3は本実施形態の加湿装置の操作部および表示部の詳細図である。加湿装置の本体1の上面には、加湿装置の動作を指示するための多数のスイッチが設けられた操作部2、運転状態を表示する表示部3、加湿空気を吹き出す吹出口4が設けられている。
本体1の背面には室内の空気を本体1に取り入れるための吸込口5が設けられている。また、本体1内の底部には給水タンク6から水が供給されて一定量の水を貯える水槽部7と、この水槽部7内に吸水性を有する気化フィルタ8が配置されていて、水槽部7と気化フィルタ8により加湿空気を発生させる加湿手段9が構成される。気化フィルタ8は一部が水槽部7内の水に浸漬されており、この水を吸い上げることにより湿潤している。
そして、気化フィルタ8の上部にはファン10とモータ11からなる送風機12が設けられており、この送風機12の駆動により吸込口5から吹出口4へ至る送風経路に送風が行われる。また、送風経路中の気化フィルタ8の上流には、吸込口5から導入された空気を加熱して温風とするためのヒータ13が設けられ、ヒータ13の上流には本体1内の温度を検知する本体内温度検知手段25が配置されている。
また、加湿装置は、図示しない学習機能付きの遠隔操作手段(以下、単に遠隔操作手段と表現することがある)に、本体1の動作を指示する赤外線信号を記憶させることで、遠隔操作が可能である。なお、遠隔操作手段から指示できる本体1の動作は、操作部2から指示できる本体1の動作よりも種類を限定してもよい。加湿装置は、赤外線信号を本体1の外部へ向けて送信する送信部14と、遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部15を備え、受信部15は送信部14が送信する赤外線信号を受信可能な位置に配置される。本実施形態では、送信部14と受信部15は7セグ表示部30の横に並べて配置され、送信部14から送信された赤外線信号を受信部15が直接受信する。さらに、送信部14と受信部15の前面にはIR透過塗料を塗布した図示しないプレートが配置される。また、送信部14と受信部15の配置は本実施形態に限らず、受信部15が送信部14から送信された赤外線信号を受信できればよい。たとえば、送信部14から送信された赤外線信号を反射させ、受信部15に受信させてもよい。
図4は、本実施形態の加湿装置の構成を示すブロック図である。本体1の動作を制御する制御部40には、操作部2および受信部15から本体1の動作に関する指示が入力される。操作部2には使用者が操作する各種スイッチが設けられており、本実施形態では、本体1の運転の開始および停止を指示する運転スイッチ20、室内の目標湿度を設定する湿度設定スイッチ21、本体1の入タイマーを設定する入タイマースイッチ22、本体1の切タイマーを設定する切タイマースイッチ23を備えている。さらに、制御部40には各種検知手段からの情報が入力される。各種検知手段として、本実施形態では、本体1内の温度を検知する本体内温度検知手段25と、室内空気の湿度を検知する湿度検知手段26を備えている。各種スイッチおよび各種検知手段は、本実施形態に限定されず、その他のスイッチや検知手段を備えていてもよい。
また、制御部40は判定部41を備えており、受信部15が受信した赤外線信号が本体1の動作を指示する有効な信号かを判定する。
制御部40の出力側には、送風機12、ヒータ13、表示部3、送信部14が接続されている。制御部40は、入力された運転に関する指示や情報に基づいて、送風機12の回転数とヒータ13の出力を設定して加湿運転を行う。また、表示部3は、7セグ表示部30、LED表示部31、ドット発光部32からなる。7セグ表示部30には湿度検知手段26により検知された室内空気の湿度を表示し、複数のLEDを有するLED表示部31は操作部2および受信部15から選択された本体1の動作に対応したLEDを点灯する。なお、ドット発光部32については後述する。
上述した加湿装置の動作を説明する。加湿装置は運転スイッチ20または遠隔操作手段から運転開始が指示されると、送風機12を駆動させ、室内の空気を吸込口5から本体1内に取り込む。取り込まれた空気はヒータ13を通過する間に温風となって、さらに温風は気化フィルタ8を通過することで加湿空気となり、加湿空気が吹出口4より室内に放出される。制御部40は、入力された本体1の動作に関する指示や各種検知手段の情報に基づいて加湿運転を行い、室内の湿度を設定された目標湿度に近づける。
また、制御部40は、赤外線信号登録モードを備えている。赤外線信号登録モードは、送信部14から送信された本体1の動作を指示する赤外線信号を遠隔操作手段に記憶させるときに実行されるモードであり、本体1の運転停止中に所定のスイッチ操作をすることで実行される。所定のスイッチ操作は、本実施形態では、切タイマースイッチ23の長押しである。
一般に、遠隔操作手段への赤外線信号の登録は、装置に付属するリモコンから遠隔操作手段に赤外線信号を送信することにより行われる。そのため、赤外線信号を登録するには、装置に付属するリモコンが必要となる。しかし、本実施形態の加湿装置は、赤外線信号登録モードを実行することで、本体1から赤外線信号を送信させることができるため、本体1が付属のリモコンを備えなくても、遠隔操作手段に赤外線信号を記憶させることができる。
さらに、制御部40は、遠隔操作モードと遠隔操作禁止モードを備えている。遠隔操作モードと遠隔操作禁止モードはどちらか一方が選択的に設定され、本体1の遠隔操作を可能とするか否かを選択できる。遠隔操作モードは、遠隔操作手段からの本体1の操作を可能としたモードであり、遠隔操作禁止モードは、遠隔操作手段からの本体1の操作を禁止したモードである。モードの切り替えは所定のスイッチ操作により行われ、本実施形態では、入タイマースイッチ22を長押しすることでモードを切り替えることができる。
つぎに、遠隔操作手段に赤外線信号を登録する方法について説明する。まず、切タイマースイッチ23を長押しして赤外線信号登録モードを実行する。このとき、制御部40は遠隔操作モードと遠隔操作禁止モードのいずれのモードが設定されていても、赤外線信号登録モードを実行することができる。その後、遠隔操作手段に記憶させたい本体1の動作を選択して、その動作を指示する赤外線信号を本体1の外部に向けて送信させる。たとえば、遠隔操作手段に本体1の運転開始を指示する赤外線信号を記憶させる場合、運転スイッチ20を操作して、本体1の運転開始の指示を選択後、入タイマースイッチ22を押下する。入タイマースイッチ22を押下することで、送信部14から本体1の外部に向けて本体1の運転開始を指示する赤外線信号が送信される。遠隔操作手段がこの赤外線信号を受信して、記憶することで、遠隔操作手段から本体1の運転開始を指示する赤外線信号を送信することが可能となる。これにより、付属のリモコンを不要とし、製品コストの上昇を抑えつつ、学習機能付きの遠隔操作手段による遠隔操作が可能となる。
赤外線信号の登録が終わったら、再び切タイマースイッチ23を長押しして、赤外線信号登録モードを終了させる。また、赤外線信号登録モードは有効なスイッチ操作がない状態で所定時間経過した場合にも終了する。
このとき、遠隔操作禁止モードが設定されている状態で赤外線信号登録モードが終了すると、遠隔操作モードが設定されるようにしてもよい。使用者が赤外線信号登録モードを使用するということは遠隔操作をする意思があるとみなせるので、赤外線信号登録モードが終了すると、遠隔操作モードが設定されることで、遠隔操作モードを選択する手間を省き、利便性を向上させることができる。遠隔操作モードが選択されるとドット発光部32が点灯し、遠隔操作モードが選択されていることを知らせる。なお、上記のスイッチ操作は一例であって、他のスイッチにより操作されてもよい。
ところで、学習機能付きの遠隔操作手段で遠隔操作を行うためには、遠隔操作手段が本体1の動作を指示する有効な赤外線信号を送信し、かつその信号を受信部15が正常に受信できる必要があり、さらに、赤外線信号登録モードにおいて、送信部14が赤外線信号を正常に送信できる必要がある。そこで、赤外線信号登録モードにおいて、制御部40が本体1の送信部14および受信部15の故障を判断する自己診断と、遠隔操作手段から送信される赤外線信号が有効な信号か判定する有効信号判定を行うことができる。以下、自己診断と有効信号判定について、それぞれ説明する。
まず、自己診断について説明する。送信部14および受信部15が故障していると、送信部14から遠隔操作手段への赤外線信号の送信や、受信部15での遠隔操作手段からの赤外線信号の受信が行えない。しかし、赤外線は目に見えないため、使用者が送信部14および受信部15の故障に気付くことは難しい。そこで、自己診断により故障の判定を行う。
自己診断は、赤外線信号送信のために入タイマースイッチ22が押下されると実行される。具体的には、制御部40が送信部14に赤外線信号の送信を指示し、かつ受信部15が赤外線信号を受信できたか否かで、送信部14および受信部15の故障を判断する。受信部15が送信部14の信号を受信可能に配置されているため、送信部14から赤外線信号を送信するときに、その赤外線信号を利用して自己診断をすることが可能となる。
さらに、自己診断において、送信部14に赤外線信号の送信を指示し、かつ受信部15が赤外線信号を受信した場合のみ、表示部3に第一の表示を行う。第一の表示を行うことで、送信部14および受信部15が正常であることを使用者に知らせることができる。また、第一の表示は送信部14が送信した赤外線信号が指示する本体1の動作を示す表示を含むようにしてもよい。これにより、赤外線信号が指示する本体1の動作を確認しながら遠隔操作手段への赤外線信号の登録を行うことができる。
ここで、図3を用いて、第一の表示の一例を説明する。本実施形態では、第一の表示は、7セグ表示部30およびLED表示部31に表示される赤外線信号が指示する本体1の動作を示す表示と、ドット発光部32の点滅により構成され、3秒間表示される。赤外線信号が指示する本体1の動作を示す表示は、LED表示部31にその動作と対応するLEDがない場合には、7セグ表示部30に表示される。たとえば、運転開始の指示であれば「On」、運転停止の指示であれば「OF」が7セグ表示部に点灯する。一方、LED表示部31にその動作と対応するLEDがある場合には、7セグ表示部30とLED表示部31に表示される。たとえば、設定湿度60%の指示であれば「--」が7セグ表示部30に点灯し、かつLED表示部31の「60%」の表記の左横にあるLEDが点灯する。
なお、送信部14に赤外線信号の送信を指示し、かつ受信部15が赤外線信号を受信しなかった場合には、第一の表示は行わない。このとき表示部3には、ドット発光部32を点灯または消灯させるなどして第一の表示と異なる表示をしてもよいし、すべての表示を消灯させてもよい。
さらに、赤外線信号登録モードにおいて、受信部15が赤外線信号を受信している間は、送信部14へ赤外線信号の送信を指示しないようにしてもよい。なお、受信部15が赤外線信号を受信している間、制御部40は操作部2からの赤外線信号の送信の指示を受け付けなくてもよく、また指示を受け付けるが実行しなくてもよい。赤外線信号登録モード実行中に本体1の周囲で赤外線信号を送信する装置(たとえば、学習機能付きの遠隔操作手段や他の装置に付属するリモコン)が操作され、その赤外線信号を受信部15が受信している間に、送信部14へ赤外線信号の送信が指示されると、送信部14が故障していて赤外線信号の送信ができない場合でも、受信部15が赤外線信号を受信するため、自己診断において送信部14および受信部15が正常だと判断されてしまう。受信部15が赤外線信号を受信している間は、送信部14へ赤外線信号の送信を指示しないことで、自己診断での誤診を防ぐことができる。
つぎに、有効信号判定について説明する。遠隔操作手段に赤外線信号を記憶させるとき、近くで他の装置に付属するリモコンが操作されるなどして、誤った赤外線信号が遠隔操作手段に登録されてしまう可能性がある。その場合、登録された赤外線信号では本体1を操作できない。そのため、送信部14から送信された赤外線信号が遠隔操作手段に記憶されると、記憶された赤外線信号が正しい信号か確認するために、遠隔操作手段から赤外線信号が送信されることがある。また、使用者自身が遠隔操作手段を操作して赤外線信号を送信し、記憶された赤外線信号が正しい信号か確認を行うことも考えられる。そこで、有効信号判定により、受信部15が受信した赤外線信号が有効な信号か判定する。
有効信号判定では、赤外線信号登録モードにおいて、送信部14が赤外線信号の送信を完了した後に受信部15が赤外線信号を受信した場合、または送信部14に赤外線信号の送信を指示していないが受信部15が赤外線信号を受信した場合に、判定部41は赤外線信号が有効な信号か判定する。そして、有効な赤外線信号と判定した場合に、表示部3に受信部15が受信した赤外線信号が指示する本体1の動作を示す第二の表示を行う。これにより、使用者は第二の表示を確認することで、正しく赤外線信号が登録されたかを判断することができる。
ここで、図3を用いて、第二の表示の一例を説明する。本実施形態では、第二の表示は、7セグ表示部30およびLED表示部31に表示される赤外線信号が指示する本体1の動作を示す表示であり、3秒間表示される。赤外線信号が指示する本体1の動作を示す表示は、LED表示部31にその動作と対応するLEDがない場合には、7セグ表示部30に表示される。たとえば、運転開始の指示であれば「On」、運転停止の指示であれば「OF」が7セグ表示部30に点滅する。一方、LED表示部31にその動作と対応するLEDがある場合には、7セグ表示部30とLED表示部31に表示される。たとえば、設定湿度60%の指示であれば「--」が7セグ表示部30に点滅し、かつLED表示部31の「60%」の表記の左横にあるLEDが点滅する。なお、第二の表示を行う時には、第二の表示を単独で表示してもよく、他の表示(ドット発光部32の点灯など)と組み合わせてもよい。
また、第二の表示は、先ほど説明した第一の表示と同じく表示部3に表示される。そのため、第一の表示と第二の表示が同時にされると、各表示が示す本体1の動作がどちらの表示によるものか判断できず、遠隔操作手段に赤外線信号を正しく登録できたか判断できない。また、第一の表示中に送信部14へ赤外線信号の送信が指示され、第一の表示が重複すると、各表示が示す本体1の動作がどちらの表示によるものか判断できず、遠隔操作手段に所望の赤外線信号を送信できたか判断できない。そこで、制御部40は、第一の表示または第二の表示を行っている間(本実施形態では3秒間)は、送信部14へ赤外線信号の送信を指示しないようにしてもよい。これにより、各表示を単独で表示させることができるため、遠隔操作手段に赤外線信号を正しく登録できたか、また所望の赤外線信号を送信できたか判断できる。
1 本体
3 表示部
14 送信部
15 受信部
40 制御部
41 判定部
3 表示部
14 送信部
15 受信部
40 制御部
41 判定部
Claims (7)
- 本体と、
前記本体の動作を指示する赤外線信号を前記本体の外部へ向けて送信する送信部と、
遠隔操作手段から送信される赤外線信号を受信する受信部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、赤外線信号登録モードを有し、
前記赤外線信号登録モードは、前記送信部から送信された赤外線信号を前記遠隔操作手段に記憶させるときに実行するモードである空調装置。 - 前記受信部は、前記送信部が送信する赤外線信号を受信可能な位置に配置され、
前記制御部は、前記赤外線信号登録モードにおいて、前記送信部または前記受信部の故障を診断する自己診断を行う請求項1に記載の空調装置。 - 前記本体は、前記本体の動作を表示する表示部を備え、
前記制御部は、前記自己診断において、前記送信部に赤外線信号の送信を指示し、かつ前記受信部が赤外線信号を受信した場合のみ、前記表示部に第一の表示を行い、
前記第一の表示は、前記送信部が送信した赤外線信号が指示する前記本体の動作を示す表示を含む表示である請求項2に記載の空調装置。 - 前記制御部は、前記赤外線信号登録モードにおいて、前記受信部が赤外線信号を受信している間は、前記送信部へ赤外線信号の送信を指示しない請求項3に記載の空調装置。
- 前記制御部は、前記受信部が受信した赤外線信号が、前記本体の動作を指示する有効な信号か判定する判定部を備え、
前記判定部は、前記赤外線信号登録モードにおいて、前記送信部が赤外線信号の送信を完了した後に前記受信部が赤外線信号を受信した場合、または前記送信部に赤外線信号の送信を指示していないが前記受信部が赤外線信号を受信した場合に、赤外線信号が有効な信号か判定し、
有効な赤外線信号と判定した場合に、前記表示部に前記受信部が受信した赤外線信号が指示する前記本体の動作を示す第二の表示を行う請求項3または4に記載の空調装置。 - 前記制御部は、前記第一の表示または前記第二の表示を行っている間は、前記送信部へ赤外線信号の送信を指示しない請求項5に記載の空調装置。
- 前記制御部は、前記遠隔操作手段からの前記本体の操作を可能とした遠隔操作モードと、前記遠隔操作手段からの前記本体の操作を禁止した遠隔操作禁止モードとを有し、前記遠隔操作モードと前記遠隔操作禁止モードのどちらか一方を選択的に設定し、
前記遠隔操作禁止モードが設定されている状態で前記赤外線信号登録モードが終了すると、前記遠隔操作モードを設定する請求項1から6のいずれかに記載の空調装置。
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Legal Events
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