JP2022183510A - レドックスフロー電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速かつ正確にリバランスを実施できるレドックスフロー電池を提供する。【解決手段】電池セルと、正極活物質を含む正極電解液を循環させる第一循環機構と、負極活物質を含む負極電解液を循環させる第二循環機構とを備えるレドックスフロー電池であって、前記第一循環機構と前記第二循環機構はそれぞれ、タンクと、前記タンクから前記電池セルに延びる往路配管と、前記電池セルから前記タンクに延びる復路配管とを備え、前記第一循環機構及び前記第二循環機構の少なくとも一方は、前記往路配管と前記復路配管又は前記タンクとをつなぐバイパス配管と、前記バイパス配管の内部に調整ガスを吸引するように前記バイパス配管に配置されたエジェクタとを備え、前記調整ガスは、前記正極活物質又は前記負極活物質の価数を変化させる、レドックスフロー電池。【選択図】図2

Description

本発明は、レドックスフロー電池に関するものである。
大容量の蓄電池の一つとして、レドックスフロー電池が挙げられる。レドックスフロー電池は、電池セルと第一循環機構と第二循環機構とを備える。電池セルは、正極電極と負極電極と隔膜とを備える。第一循環機構は、正極活物質を含む正極電解液を電池セルに循環させる。第二循環機構は、負極活物質を含む負極電解液を循環させる。レドックスフロー電池では、電池セルに正極電解液及び負極電解液が循環されることで、充放電が行われる。
レドックスフロー電池では、正極電解液の充電状態と負極電解液の充電状態とのバランスが適正範囲から外れる場合がある。充電状態(State of Charge:SOC)は充電深度と呼ばれることもある。この正負のSOCのバランスが適正範囲から外れると、レドックスフロー電池が十分な性能を発揮できない。このような問題に対し、特許文献1及び特許文献2の技術では、SOCのアンバランスを是正するために活物質の価数を調整するリバランスを行っている。特許文献1の構成では、負極電解液に酸化性ガスをバブリングするなどして、リバランスを行っている。特許文献2の構成では、負極電解液に固体又は液体の酸化剤を導入することでリバランスを行っている。
特開2012-204347号公報 特開2014-137946号公報
酸化性ガスをバブリングする構成では、リバランスに時間がかかるという課題がある。固体の酸化剤を導入する構成では、正確にリバランスを行うことが難しいという課題がある。液体の酸化剤を導入する構成では、電解液中の活物質の濃度が下がる恐れがある。
本開示の目的の一つは、迅速かつ正確にリバランスを実施できるレドックスフロー電池を提供することにある。
本開示のレドックスフロー電池は、
電池セルと、
正極活物質を含む正極電解液を循環させる第一循環機構と、
負極活物質を含む負極電解液を循環させる第二循環機構とを備えるレドックスフロー電池であって、
前記第一循環機構と前記第二循環機構はそれぞれ、
タンクと、
前記タンクから前記電池セルに延びる往路配管と、
前記電池セルから前記タンクに延びる復路配管とを備え、
前記第一循環機構及び前記第二循環機構の少なくとも一方は、
前記往路配管と前記復路配管又は前記タンクとをつなぐバイパス配管と、
前記バイパス配管の内部に調整ガスを吸引するように前記バイパス配管に配置されたエジェクタとを備え、
前記調整ガスは、前記正極活物質又は前記負極活物質の価数を変化させる。
本開示のレドックスフロー電池は、リバランスを迅速かつ正確に行える。
図1は、実施形態に係るレドックスフロー電池の動作原理図である。 図2は、実施形態1に係るレドックスフロー電池の概略構成図である。 図3は、セルスタックの一例を示す模式図である。 図4は、実施形態1に係るレドックスフロー電池に備わるエジェクタの概略図である。 図5は、実施形態2に係るレドックスフロー電池の概略構成図である。
[本開示の実施形態の説明]
以下、本開示の実施態様を列記して説明する。
<1>実施形態に係るレドックスフロー電池は、
電池セルと、
正極活物質を含む正極電解液を循環させる第一循環機構と、
負極活物質を含む負極電解液を循環させる第二循環機構とを備えるレドックスフロー電池であって、
前記第一循環機構と前記第二循環機構はそれぞれ、
タンクと、
前記タンクから前記電池セルに延びる往路配管と、
前記電池セルから前記タンクに延びる復路配管とを備え、
前記第一循環機構及び前記第二循環機構の少なくとも一方は、
前記往路配管と前記復路配管又は前記タンクとをつなぐバイパス配管と、
前記バイパス配管の内部に調整ガスを吸引するように前記バイパス配管に配置されたエジェクタとを備え、
前記調整ガスは、前記正極活物質又は前記負極活物質の価数を変化させる。
レドックスフロー電池では、正極活物質と負極活物質の種類によっては初期充電時に正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える必要がある。また、充放電を繰り返した結果、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスが崩れる場合がある。実施形態に係るレドックスフロー電池は、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える必要が生じたときに、リバランスを迅速かつ正確に行うことができる。リバランスが迅速かつ正確に行われるのは、エジェクタを介して電解液に調整ガスが導入されることで、電解液中に調整ガスが分散し易く、活物質と調整ガスとが反応し易いからである。
調整ガスが電池セルに侵入すると、電池セルの内部に配置される電極と、電解液との接触面積が減じられ、レドックスフロー電池の出力が低下する恐れがある。実施形態に係るレドックスフロー電池では、電池セルを迂回するバイパス配管にエジェクタが配置されているため、エジェクタを介して電解液中に混入した調整ガスが電池セルに侵入し難い。
<2>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記バイパス配管に配置される第一バルブと第二バルブとを備え、
前記第一バルブと前記第二バルブとは前記エジェクタを挟む位置に配置されている形態が挙げられる。
実施形態に係るレドックスフロー電池が第一バルブと第二バルブとを備えることで、エジェクタの使用と不使用とが切り替え可能になる。例えば、第一バルブと第二バルブが閉じられることで、エジェクタは不使用状態になる。その場合、電解液は電池セルにのみ循環されることになるので、効率的な充放電が行われる。
<3>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記エジェクタに前記調整ガスを送り込むコンプレッサーを備える形態が挙げられる。
コンプレッサーは、大気圧よりも高圧の調整ガスをエジェクタに送り込むことができる。高圧の調整ガスは、エジェクタを介して電解液に導入され易い。その結果、電解液のリバランスが迅速に行われる。
<4>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記バイパス配管及び前記エジェクタは前記第二循環機構に備えられ、
前記調整ガスは酸化性ガスである形態が挙げられる。
レドックスフロー電池の充電時、負極活物質は還元される。酸化性ガスは、負極活物質の一部を酸化し、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える。
<5>上記形態<4>に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記酸化性ガスは、酸素、オゾン、二酸化硫黄、及び二酸化窒素からなる群から選択される少なくとも1種を含む形態が挙げられる。
酸素、オゾン、二酸化硫黄、及び二酸化窒素は、安価で容易に入手可能である。酸化性ガスの取り扱い時の安全性を考慮すれば、酸化性ガスは空気であることが好ましい。空気は、酸素を含むため、酸化性ガスとして利用可能である。
<6>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記バイパス配管及び前記エジェクタは前記第一循環機構に備えられ、
前記調整ガスは還元性ガスである形態が挙げられる。
レドックスフロー電池の充電時、正極活物質は酸化される。還元性ガスは、正極活物質の一部を還元し、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える。
<7>上記形態<6>に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記還元性ガスは、水素及び硫化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含む形態が挙げられる。
水素及び硫化水素は、安価で容易に入手可能である。
<8>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極活物質は、マンガンイオンを含み、
前記負極活物質は、チタンイオン、バナジウムイオン、及びクロムイオンからなる群から選択される少なくとも1種を含む形態が挙げられる。
マンガンイオンの標準酸化還元電位は、正極活物質として利用可能な他の金属イオンの標準酸化還元電位よりも高い。従って、マンガンイオンを正極活物質として利用することで、起電力が大きいレドックスフロー電池が得られ易い。また、マンガンは比較的安価で、容易に入手可能である。
<9>上記形態<8>に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記正極電解液は、チタンイオンを含む形態が挙げられる。
正極活物質がマンガンイオンである場合、充放電に伴って二酸化マンガン(MnO)が析出し易いという問題がある。詳しいメカニズムは不明であるものの、正極電解液にマンガンイオンと共にチタンイオンを存在させることで、上記析出を効果的に抑制できる。
<10>上記形態<8>又は形態<9>に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記負極電解液は、前記負極活物質としてチタンイオンを含み、さらにマンガンイオンを含む形態が挙げられる。
上記形態<10>の構成は、正極電解液中の金属イオン種と、負極電解液中の金属イオン種とを等しくする構成である。この構成によれば、例えば以下に列挙する効果が得られる。(1)金属イオンが電池セルの隔膜を介して対極に移動して、各極で本来反応する金属イオンが相対的に減少することを抑制できる。(2)充放電に伴って液移りが生じて両極の電解液の液量やイオン濃度にばらつきが生じた場合、両極の電解液を混合することで上記ばらつきを容易に是正できる。液移りとは、経時的に一方の極の電解液が隔膜を介して他方の極に移動する現象である。(3)正極電解液と負極電解液とを一度に製造できる。
<11>実施形態に係るレドックスフロー電池の一形態として、
前記エジェクタにおける前記調整ガスの入口の圧力が100kPa以上600kPa以下である形態が挙げられる。
上記調整ガスの圧力が100kPa以上であれば、調整ガスが迅速に電解液に導入される。上記調整ガスの圧力が600kPa以下であれば、エジェクタやバイパス配管などに過度の負荷がかからない。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示のレドックスフロー電池の具体例を図面に基づいて説明する。以下、レドックスフロー電池を「RF電池」と呼ぶ場合がある。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。各図面が示す部材の大きさは、説明を明確にする目的で表現されており、必ずしも実際の寸法を表すものではない。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
≪全体構成≫
実施形態1に係るRF電池100を図1から図4に基づいて説明する。RF電池100は、正極活物質を含む正極電解液と、負極活物質を含む負極電解液とによって充放電を行う。図1における実線矢印は充電を意味し、破線矢印は放電を意味する。正極活物質及び負極活物質は、代表的には、酸化還元により価数が変化する金属イオンである。図1及び図2に示される金属イオンは一例である。図1及び図2では、正極活物質としてマンガン(Mn)イオンを含み、負極活物質としてチタン(Ti)イオンを含むMn-Ti系のRF電池100が例示されている。図1及び図2に示される金属イオンは代表的な形態を示しており、図示される以外の形態も含み得る。例えば、図1及び図2では、4価のTiイオンはTi4+で示されているが、TiO2+などの形態で存在し得る。
RF電池100は、図1に示されるように、電力変換器80や変電設備81を介して電力系統90に接続される。電力変換器80は、交流/直流変換器、又は直流/直流変換器などである。RF電池100は、発電部91で発電された電力を充電する、あるいは充電した電力を負荷92に放電する。発電部91は、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用した発電設備、及び一般の発電所などである。RF電池100は、例えば、負荷平準化用途、瞬低補償、非常用電源などの用途、自然エネルギー発電の出力平滑化用途に利用される。
本例のRF電池100は、以下に示される基本構成に加えて、図2に示されるリバランス機構5を備えることを特徴の一つとする。リバランス機構5は、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える構成である。まず、主に図1の動作原理図を参照し、RF電池100の基本構成を説明する。次いで、図2を参照しリバランス機構5の詳細を説明する。図1はあくまで動作原理図であって、図1にはリバランス機構5が図示されていない。
≪RF電池の基本構成≫
RF電池100は、電池セル3と第一循環機構1と第二循環機構2とを備える。電池セル3は充放電を担う。第一循環機構1は、正極活物質を含む正極電解液を循環させる。第二循環機構2は、負極活物質を含む負極電解液を循環させる。
電池セル3は、隔膜30によって正極セル31と負極セル32とに分離されている。隔膜30は、電子を透過しないが、例えば水素イオンを透過するイオン交換膜である。正極セル31には正極電極3Pが内蔵されている。負極セル32には負極電極3Nが内蔵されている。正極セル31には、第一循環機構1を介して正極電解液が供給される。負極セル32には、第二循環機構2を介して負極電解液が供給される。正極電極3P及び負極電極3Nは導電性の多孔質体である。多孔質体は例えば、炭素、チタン、及びタングステンからなる群から選択される1種以上の元素を含む。
第一循環機構1は、図2に示されるように、タンク10と往路配管11と復路配管12とポンプ13とを備える。タンク10には、正極活物質を含む正極電解液が貯留される。タンク10は、図示しない減圧弁を備える。減圧弁は、タンク10内の気相の圧力が高くなったときにタンク10内の気体を外部に放出する。往路配管11は、タンク10から電池セル3に延びる。復路配管12は、電池セル3からタンク10に延びる。ポンプ13は往路配管11の途中に設けられている。正極電解液は、タンク10からポンプ13によって往路配管11を通って正極セル31に供給される。正極セル31から排出された正極電解液は、復路配管12を通ってタンク10に戻される。往路配管11と復路配管12にはそれぞれ、正極電解液の流通量を調整する入口バルブ14と出口バルブ15とが設けられている。入口バルブ14と出口バルブ15とを全閉状態とすることで、電池セル3への正極電解液の流通を止めることができる。
第二循環機構2は、タンク20と往路配管21と復路配管22とポンプ23とを備える。タンク20には、負極活物質を含む負極電解液が貯留される。タンク20は、図示しない減圧弁を備える。減圧弁は、タンク20内の気相の圧力が高くなったときにタンク20内の気体を外部に放出する。往路配管21は、タンク20から電池セル3に延びる。復路配管22は、電池セル3からタンク20に延びる。ポンプ23は往路配管21の途中に設けられている。負極電解液は、タンク20からポンプ23によって往路配管21を通って負極セル32に供給される。負極セル32から排出された負極電解液は、復路配管22を通ってタンク20に戻される。往路配管21と復路配管22にはそれぞれ、負極電解液の流通量を調整する入口バルブ24と出口バルブ25とが設けられている。入口バルブ24と出口バルブ25とを全閉状態とすることで、電池セル3への負極電解液の流通を止めることができる。
RF電池100は通常、図2及び図3に示されるように、複数の電池セル3が積層されたセルスタック200を備える。セルスタック200は、図3に示される複数のサブスタック201をその両側から2枚のエンドプレート220で挟み込む構成を備える。2枚のエンドプレート220は、締付機構230によって互いに近づく方向に締め付けられている。サブスタック201は、セルフレーム4、正極電極3P、隔膜30、負極電極3Nの順に繰り返し積層された積層体を備える。その積層体の両端には給排板210が配置されている。図2に示されるように、給排板210には、第一循環機構1の往路配管11と復路配管12、及び第二循環機構2の往路配管21と復路配管22が接続される。セルスタック200における電池セル3の積層数は適宜選択できる。
図3に示されるように、セルフレーム4は、双極板41と枠体42とを備える。双極板41の一方の面には、正極電極3Pが向かい合うように配置される。双極板41の他方の面には、負極電極3Nが向かい合うように配置される。枠体42は、双極板41の外周縁を支持する。枠体42の内側には、正極電極3P及び負極電極3Nが双極板41を挟んで収納される。隣り合う二つのセルフレーム4の双極板41の間に、隔膜30を挟んで正極電極3P及び負極電極3Nが配置されることにより、1つの電池セル3が形成される。
セルフレーム4の枠体42には、給液マニホールド43,44及び排液マニホールド45,46と、給液スリット43s,44s及び排液スリット45s,46sが形成されている。本例では、正極電解液が、給液マニホールド43から給液スリット43sを介して正極電極3Pに供給される。正極電極3Pに供給された正極電解液は、排液スリット45sを介して排液マニホールド45に排出される。同様に、負極電解液は、給液マニホールド44から給液スリット44sを介して負極電極3Nに供給される。負極電極3Nに供給された負極電解液は、排液スリット46sを介して排液マニホールド46に排出される。給液マニホールド43,44及び排液マニホールド45,46は、枠体42に貫通して設けられている。セルフレーム4が積層されることによって各電解液の導入路と排出路とが構成されている。正極電解液の導入路と排出路にはそれぞれ、図1及び図2に示される第一循環機構1の往路配管11と復路配管12とが連通している。負極電解液の導入路と排出路にはそれぞれ、図1及び図2に示される第二循環機構2の往路配管21と復路配管22とが連通している。各枠体42には環状のシール部材47が配置されている。
正極電解液に含まれる正極活物質としては、例えばバナジウム(V)イオン、鉄(Fe)イオン、銅(Cu)イオン、又はマンガン(Mn)イオンが挙げられる。負極電解液に含まれる負極活物質としては、例えばVイオン、クロム(Cr)イオン、チタン(Ti)イオン、コバルト(Co)イオン、Cuイオン、又は亜鉛(Zn)イオンが挙げられる。
正極活物質と負極活物質とはイオンとなる金属の種類が異なっていてもよいし、同じであってもよい。正極活物質と負極活物質の代表的な組み合わせを以下に示す。
(1)正極活物質:Vイオン(V4+/V5+)、負極活物質:Vイオン(V2+/V3+
(2)正極活物質:Feイオン(Fe2+/Fe3+)、負極活物質:Crイオン(Cr2+/Cr3+
(3)正極活物質:Mnイオン(Mn2+/Mn3+)、負極活物質:Tiイオン(Ti3+/Ti4+
(4)正極活物質:Feイオン(Fe2+/Fe3+)、負極活物質:Tiイオン(Ti3+/Ti4+
(5)正極活物質:Mnイオン(Mn2+/Mn3+)、負極活物質:Znイオン(Zn2+/Zn)
(6)正極活物質:Feイオン(Fe2+/Fe3+)、負極活物質:Coイオン(Co/Co2+
(7)正極活物質:Cuイオン(Cu/Cu2+)、負極活物質:Cuイオン(Cu/Cu)
特に、正極活物質がMnイオンを含み、負極活物質がTiイオンを含む形態は、高い起電力が得られる。
図1及び図2に示されるRF電池100の電解液は、既に説明したように、上記(3)に示される活物質を含むMn-Ti系電解液である。この場合、正極電解液及び負極電解液が共に、Mnイオン及びTiイオンを含んでいても良い。正極電解液ではMnイオンが正極活物質として機能する。負極電解液ではTiイオンが負極活物質として機能する。正極活物質としてMnイオンを用いると、3価のMnイオン(Mn3+)は不安定であるため、充電時に正極電解液中のMn3+が酸化してMnOとして析出することがある。正極電解液がTiイオンを含むと、TiイオンによってMnイオンの析出が抑制される。正極電解液に含むTiイオン及び負極電解液に含むMnイオンは、それぞれ活物質として機能しない。負極電解液に含むMnイオンは、主として、両電解液における金属イオン種を等しくするためのものである。
正極電解液及び負極電解液の溶媒は、酸性の水溶液であることが好ましい。溶媒としては、例えば、硫酸(HSO)水溶液、及びリン酸(HPO)水溶液などが挙げられる。特に、硫酸水溶液が好適である。硫酸水溶液にリン酸が含まれていても良い。
≪リバランス機構≫
本例のRF電池100は、図2に示されるリバランス機構5を備える。リバランス機構5は、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを適正範囲に調整する構成である。例えば、初期充電時に正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスが適正範囲から外れることがある。Mn-Ti系のRF電池100では、初期充電時に負極電解液中の3価のチタンイオンが過剰となり易い。本例のリバランス機構5は、3価のチタンイオンの一部を酸化させて、4価のチタンイオンの濃度を上昇させることで、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える。
本例のリバランス機構5は、第二循環機構2に設けられる。リバランス機構5は、バイパス配管50とエジェクタ51とコンプレッサー52と導入配管53とを備える。バイパス配管50は、第二循環機構2の往路配管21と復路配管22とをつなぐ。より具体的には、バイパス配管50の一方の端部は、往路配管21におけるポンプ23と入口バルブ24との間につながっている。バイパス配管50の他方の端部は、復路配管22における出口バルブ25とタンク20との間につながっている。本例とは異なり、バイパス配管50の他方の端部は、タンク20の気相又は液相につながっていても良い。
エジェクタ51はバイパス配管50の途中に設けられている。エジェクタ51は、バイパス配管50の内部に調整ガスを吸引する。エジェクタ51の構成は、電解液を駆動流体として調整ガスを吸引できる構成であれば特に限定されない。本例のエジェクタ51は、図4に示されるように、直管状の本体管51Aと、本体管51Aの軸方向の中間部に接続される連通管51Bとを備える。本体管51Aはバイパス配管50の一部を構成する。連通管51Bは、本体管51Aに直交している。連通管51Bは、電解液の流通方向の上流側に傾いていても良い。連通管51Bには導入配管53が接続される。
バイパス配管50は、図2に示されるように、第一バルブ55と第二バルブ56とを備える。第一バルブ55と第二バルブ56とはエジェクタ51を挟む位置に配置されている。第一バルブ55と第二バルブ56とが閉じられることで、エジェクタ51は不使用状態になる。
調整ガスは、負極活物質の価数を変化させる。本例では、調整ガスは、3価のチタンイオンを4価のチタンイオンに酸化する酸化性ガスである。酸化性ガスは、例えば酸素、オゾン、二酸化硫黄、及び二酸化窒素からなる群から選択される少なくとも1種を含む。酸素、オゾン、二酸化硫黄、及び二酸化窒素は容易に入手可能である。酸化性ガスの取り扱い時の安全性を考慮すれば、酸化性ガスは空気であることが好ましい。空気に含まれる酸素がチタンイオンを酸化させる。
コンプレッサー52は、導入配管53を介してエジェクタ51につながる。コンプレッサー52によって、大気圧よりも高圧の調整ガスをエジェクタ51に送り込める。高圧の調整ガスはエジェクタ51を介して負極電解液に導入され易い。電解液の流量が十分に大きければ、コンプレッサー52は無くても構わない。
コンプレッサー52の出力は、エジェクタ51における調整ガスの入口の圧力が100kPa以上600kPa以下となるように制御されることが好ましい。調整ガスの圧力が100kPa以上であれば、調整ガスが迅速に負極電解液に導入される。調整ガスの圧力が600kPa以下であれば、エジェクタ51やバイパス配管50などに過度の負荷がかからない。より好ましい調整ガスの圧力は200kPa以上、300kPa以上である。調整ガスの圧力が高くなるほど、負極電解液への調整ガスの導入が迅速になる。より好ましい調整ガスの圧力は、200kPa以上500kPa以下である。
コンプレッサー52の吸引部は大気に開放されている。従って、コンプレッサー52は、空気を吸引し、空気を調整ガスとしてエジェクタ51に送り込む。Mn-Ti系の電解液を用いたRF電池100では、正極側の副反応によって酸素ガスが発生する。この酸素ガスを調整ガスとしてコンプレッサー52によってエジェクタ51に送り込んでも良い。この場合、コンプレッサー52の吸引部は、第一循環機構1のタンク10の気相に連通されていれば良い。
負極電解液であるからといって調整ガスが酸化性ガスに限定されるわけではない。負極活物質の種類や、負極電解液に含まれる添加元素によっては、リバランスの際に還元性ガスを使用することが好ましい場合もある。
[その他]
図示しないが、RF電池100は、電池容量を監視するモニタセルを備えていても良い。モニタセルは基本的に電池セル3と同一の構成を備える電池セル3よりも小型の単セルである。モニタセルは、タンク10から正極電解液の供給を受け、タンク20から負極電解液の供給を受け、電池セル3と同様に起電力を生じる。その起電力からRF電池100の電池容量を知ることができる。
≪RF電池の運転方法≫
上記構成を備えるRF電池100が運転される場合、リバランス機構5の第一バルブ55と第二バルブ56とは閉鎖され、入口バルブ14,24と出口バルブ15,25は開放される。RF電池100の充放電が繰り返されると、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスが崩れ、徐々に電池容量が低下していく。リバランスを実施する場合、入口バルブ14,24と出口バルブ15,25とを閉鎖し、第一バルブ55と第二バルブ56を開放して、第二循環機構2のポンプ23を動作させる。負極電解液は電池セル3に循環されることなく、バイパス配管50を介した経路、即ち往路配管21とバイパス配管50と復路配管22とタンク20とからなる経路にのみ循環される。バイパス配管50に負極電解液が流通されることで、エジェクタ51を介して負極電解液に調整ガスが導入される。この経路の場合、電池セル3内に調整ガスが混入し難いので、調整ガスの混入に伴う電池セル3の性能低下が生じ難い。また、エジェクタ51の駆動流体である負極電解液の流量が増加するので、調整ガスが吸引され易い。第二循環機構2に調整ガスが導入されることでタンク20の気相の内圧が高まる。気相の内圧はタンク20に備わる減圧弁によって減じられるので、調整ガスの導入によってタンク20が損傷するなどの不具合は生じない。リバランスを実施するタイミングの判断、調整ガスの導入量の決定は、RF電池100にモニタセルが備わっている場合はモニタセルで検知される起電力に基づいて行えば良い。リバランスを実施する場合、RF電池100を完全放電状態とすることが好ましい。
≪効果≫
実施形態に係るRF電池100は、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える必要が生じたときに、リバランスを迅速かつ正確に行うことができる。リバランスが迅速かつ正確に行われるのは、エジェクタ51を介して負極電解液に酸化性の調整ガスが導入されるからである。エジェクタ51を介して負極電解液に導入された調整ガスは負極電解液中に分散し易く、3価のチタンイオンの一部が速やかに4価のチタンイオンに酸化される。
<実施形態2>
実施形態2では、第一循環機構1にリバランス機構6を設けて、正極電解液に還元性ガスを導入する構成を図5に基づいて説明する。
本例のリバランス機構6は、バイパス配管60とエジェクタ61とコンプレッサー62と導入配管63とを備える。バイパス配管60、エジェクタ61、コンプレッサー62,及び導入配管63の構成は、実施形態1のリバランス機構5のバイパス配管50、エジェクタ51、コンプレッサー52,及び導入配管53の構成と同じである。バイパス配管60には、第一バルブ65と第二バルブ66とが設けられている。バイパス配管60は、第一循環機構1の往路配管11と復路配管12とをつなぐ。より具体的には、バイパス配管60の一方の端部は、往路配管11におけるポンプ13と入口バルブ14との間につながっている。バイパス配管60の他方の端部は、復路配管12における出口バルブ15とタンク10との間につながっている。本例とは異なり、バイパス配管60の他方の端部は、タンク10の気相又は液相につながっていても良い。
調整ガスは、正極活物質の価数を変化させる。本例では、調整ガスは、3価のマンガンイオンを2価のマンガンイオンに還元する還元性ガスである。還元性ガスは、例えば水素及び硫化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含む。水素及び硫化水素は容易に入手可能である。
本例の構成では、リバランス機構6によって正極活物質が還元されることで、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスが整えられる。本例の構成においても、エジェクタ61によって還元性ガスが正極電解液に効率的に混入されるので、リバランスが迅速かつ正確に実施される。
リバランスを実施する場合、入口バルブ14,24と出口バルブ15,25とを閉鎖し、第一バルブ65と第二バルブ66を開放して、第一循環機構1のポンプ13を動作させる。正極電解液は電池セル3に循環されることなく、バイパス配管60を介した経路、即ち往路配管11とバイパス配管60と復路配管12とタンク10とからなる経路にのみ循環される。この経路の場合、電池セル3内に調整ガスが混入し難いので、調整ガスの混入に伴う電池セル3の性能低下が生じ難い。また、エジェクタ61の駆動流体である正極電解液の流量が増加するので、調整ガスが吸引され易い。
正極電解液であるからといって調整ガスが還元性ガスに限定されるわけではない。正極活物質の種類や、正極電解液に含まれる添加元素によっては、リバランスの際に酸化性ガスを使用することが好ましい場合もある。
<実施形態3>
RF電池100は、実施形態1のリバランス機構5と実施形態2のリバランス機構6の両方を備えていても良い。本例の構成では、リバランス機構5によって負極活物質が酸化されると共に、リバランス機構6によって正極活物質が還元される。従って、本例の構成は、実施形態1及び実施形態2の構成よりも迅速にリバランスを実施できる。
<試験例>
試験例では、図2に示されるRF電池100を模した試験機を用意した。そして、コンプレッサー52の出力を調整し、エジェクタ51における調整ガスの入口の圧力を変化させ、負極電解液への調整ガスの導入量を調べた。調整ガスの入口の圧力は105kPa、210kPa、又は300kPaであった。その結果、調整ガスの入口の圧力によらず負極電解液に調整ガスが導入されることを確認した。また、調整ガスの入口の圧力が高くなるほど、負極電解液への調整ガスの導入量が増加することを確認した。
<付記>
正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整える構成として、以下の構成が挙げられる。
≪付記1≫
電池セルと、
正極活物質を含む正極電解液を循環させる第一循環機構と、
負極活物質を含む負極電解液を循環させる第二循環機構とを備えるレドックスフロー電池であって、
前記第一循環機構と前記第二循環機構はそれぞれ、
タンクと、
前記タンクから前記電池セルに延びる往路配管と、
前記電池セルから前記タンクに延びる復路配管とを備え、
前記第一循環機構及び前記第二循環機構の少なくとも一方は、
両端が前記タンクにつながるループ配管と、
前記ループ配管の内部に調整ガスを吸引するように前記ループ配管に配置されたエジェクタと、
前記タンク内の電解液を前記ループ配管に循環させるポンプとを備え、
前記調整ガスは、前記正極活物質又は前記負極活物質の価数を変化させる、
レドックスフロー電池。
付記1のレドックスフロー電池によっても、正極電解液のSOCと負極電解液のSOCとのバランスを整えることができる。
100 RF電池
1 第一循環機構
10 タンク、11 往路配管、12 復路配管、13 ポンプ
14 入口バルブ,15 出口バルブ
2 第二循環機構
20 タンク、21 往路配管、22 復路配管、23 ポンプ
24 入口バルブ、25 出口バルブ
3 電池セル
3N 負極電極、3P 正極電極
30 隔膜、31 正極セル、32 負極セル
4 セルフレーム
41 双極板、42 枠体
43,44 給液マニホールド、43s,44s 給液スリット
45,46 排液マニホールド、45s,46s 排液スリット
47 シール部材
5,6 リバランス機構
50,60 バイパス配管、51,61 エジェクタ、52,62 コンプレッサー
53,63 導入配管、55,65 第一バルブ、56,66 第二バルブ
51A 本体管、51B 連通管
80 電力変換器、81 変電設備
90 電力系統
91 発電部、92 負荷
200 セルスタック、201 サブスタック
210 給排板、220 エンドプレート、230 締付機構

Claims (11)

  1. 電池セルと、
    正極活物質を含む正極電解液を循環させる第一循環機構と、
    負極活物質を含む負極電解液を循環させる第二循環機構とを備えるレドックスフロー電池であって、
    前記第一循環機構と前記第二循環機構はそれぞれ、
    タンクと、
    前記タンクから前記電池セルに延びる往路配管と、
    前記電池セルから前記タンクに延びる復路配管とを備え、
    前記第一循環機構及び前記第二循環機構の少なくとも一方は、
    前記往路配管と前記復路配管又は前記タンクとをつなぐバイパス配管と、
    前記バイパス配管の内部に調整ガスを吸引するように前記バイパス配管に配置されたエジェクタとを備え、
    前記調整ガスは、前記正極活物質又は前記負極活物質の価数を変化させる、
    レドックスフロー電池。
  2. 前記バイパス配管に配置される第一バルブと第二バルブとを備え、
    前記第一バルブと前記第二バルブとは前記エジェクタを挟む位置に配置されている請求項1に記載のレドックスフロー電池。
  3. 前記エジェクタに前記調整ガスを送り込むコンプレッサーを備える請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池。
  4. 前記バイパス配管及び前記エジェクタは前記第二循環機構に備えられ、
    前記調整ガスは酸化性ガスである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  5. 前記酸化性ガスは、酸素、オゾン、二酸化硫黄、及び二酸化窒素からなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項4に記載のレドックスフロー電池。
  6. 前記バイパス配管及び前記エジェクタは前記第一循環機構に備えられ、
    前記調整ガスは還元性ガスである請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  7. 前記還元性ガスは、水素及び硫化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項6に記載のレドックスフロー電池。
  8. 前記正極活物質は、マンガンイオンを含み、
    前記負極活物質は、チタンイオン、バナジウムイオン、及びクロムイオンからなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
  9. 前記正極電解液は、チタンイオンを含む請求項8に記載のレドックスフロー電池。
  10. 前記負極電解液は、前記負極活物質としてチタンイオンを含み、さらにマンガンイオンを含む請求項8又は請求項9に記載のレドックスフロー電池。
  11. 前記エジェクタにおける前記調整ガスの入口の圧力が100kPa以上600kPa以下である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池。
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