JP2022180976A - Otaセンタ、更新管理方法、更新管理プログラム、otaマスタ、更新制御方法および更新制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】OTAを所定の場所(限られた場所)で実行する必要がある場合において適切な対処を行うことができるOTAセンタ等を提供すること。【解決手段】OTAセンタは、車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新ある場合、通信部により、車両のOTAマスタに、所定の場所で特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する。【選択図】図6
Description
本開示は、ECU(電子制御ユニット)のソフトウェアの更新を管理するためのOTAセンタ、更新管理方法、更新管理プログラム等に関する。
車両には、車両の動作を制御するための複数のECU(電子制御ユニット)が搭載されている。ECUは、プロセッサと、RAMのような一時的な記憶部と、フラッシュROMのような不揮発性の記憶部とを備え、プロセッサが不揮発性の記憶部に記憶されるソフトウェアを実行することによりECUの制御機能を実現する。各ECUが記憶するソフトウェアは書き換え可能であり、より新しいバージョンのソフトウェアに更新することにより、各ECUの機能を改善したり、新たな車両制御機能を追加したりすることができる。
ECUのソフトウェアを更新する技術として、車載ネットワークに接続された車載通信機器とインターネット等の通信ネットワークとを無線で接続し、無線通信を介してOTAセンタからソフトウェア(更新データ)をダウンロードし、ダウンロードしたソフトウェアをインストールすることによりECUのプログラムの更新や追加を行うOTA(Over The Air)技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
OTAを所定の場所(限られた場所)で実行する必要がある場合がある。例えば、OTAによって通信データ量の大きいソフトウェア更新を行う場合には、通信費を抑えるために所定の場所でOTAを実行する必要がある。また例えば、ソフトウェア更新を行うに際して(例えば、車両の販売店において)車両のユーザに対して対面でソフトウェア更新の内容等についての説明が必要となる場合がある。また例えば、ソフトウェア更新を行うに際して(例えば、車両の販売店において)ECU交換等の部品交換が必要となる場合がある。このようにOTAを所定の場所(限られた場所)で実行する必要がある場合において、適切な対処が必要となる。
それ故に、本開示は、OTAを所定の場所(限られた場所)で実行する必要がある場合において適切な対処を行うことができるOTAセンタ、更新管理方法、更新管理プログラム等を提供することを目的とする。
本開示に係るOTAセンタは、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御するOTAマスタと、ネットワークを介して通信可能なOTAセンタであって、車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新であるか否かを特定可能とする規定情報を記憶する記憶部と、OTAマスタにターゲットECUのソフトウェアの更新データを送信する通信部と、通信部により更新データを送信することによって、OTAマスタにターゲットECUのソフトウェア更新を行わせる制御を行う制御部とを備え、制御部は、規定情報に基づいて、実行対象のソフトウェア更新が特定のソフトウェア更新であるか否かを判定し、この判定が肯定判定である場合、通信部により、OTAマスタに、所定の場所で特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する。
本開示に係る更新管理方法は、プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御するOTAマスタと、ネットワークを介して通信可能なコンピュータが実行する更新管理方法であって、車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新であるか否かを特定可能とする規定情報を記憶する記憶ステップと、OTAマスタにターゲットECUのソフトウェアの更新データを送信する通信ステップと、更新データを送信することによって、OTAマスタにターゲットECUのソフトウェア更新を行わせる制御を行う制御ステップとを備え、制御ステップでは、規定情報に基づいて、実行対象のソフトウェア更新が特定のソフトウェア更新であるか否かを判定し、この判定が肯定判定である場合、通信部により、OTAマスタに、所定の場所で特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する。
本開示に係る更新管理プログラムは、プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御するOTAマスタと、ネットワークを介して通信可能なコンピュータが実行する更新管理プログラムであって、車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新であるか否かを特定可能とする規定情報を記憶する記憶ステップと、OTAマスタにターゲットECUのソフトウェアの更新データを送信する通信ステップと、更新データを送信することによって、OTAマスタにターゲットECUのソフトウェア更新を行わせる制御を行う制御ステップとをコンピュータに実行させ、制御ステップでは、規定情報に基づいて、実行対象のソフトウェア更新が特定のソフトウェア更新であるか否かを判定し、この判定が肯定判定である場合、通信部により、OTAマスタに、所定の場所で特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する。
本開示に係るOTAマスタは、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御し、ネットワークを介してOTAセンタと通信可能なOTAマスタであって、ターゲットECUのソフトウェアの更新データをOTAセンタから受信する通信部と、更新データを用いたターゲットECUのソフトウェア更新を制御する制御部とを備え、制御部は、通信部により、OTAセンタから、所定の場所でソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を受信すると、車両に搭載された表示部に所定の場所を表示させる。
本開示に係る更新制御方法は、プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御し、ネットワークを介してOTAセンタと通信可能なコンピュータが実行する更新制御方法であって、ターゲットECUのソフトウェアの更新データをOTAセンタから受信する通信ステップと、更新データを用いたターゲットECUのソフトウェア更新を制御する制御ステップとを備え、制御ステップでは、OTAセンタから、所定の場所でソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を受信すると、車両に搭載された表示部に所定の場所を表示させる。
本開示に係る更新制御プログラムは、プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御し、ネットワークを介してOTAセンタと通信可能なコンピュータが実行する更新制御プログラムであって、ターゲットECUのソフトウェアの更新データをOTAセンタから受信する通信ステップと、更新データを用いたターゲットECUのソフトウェア更新を制御する制御ステップとをコンピュータに実行させ、制御ステップでは、OTAセンタから、所定の場所でソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を受信すると、車両に搭載された表示部に所定の場所を表示させる。
本開示によれば、OTAを所定の場所(限られた場所)で実行する必要がある場合において適切な対処を行うことができるOTAセンタ、更新管理方法、更新管理プログラム等を提供できる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態に係るOTAセンタの概略構成の一例を示すブロック図である。図3は、第1の実施形態に係るOTAマスタの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態に係るOTAセンタの概略構成の一例を示すブロック図である。図3は、第1の実施形態に係るOTAマスタの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すネットワークシステムは、車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)13a~13dのソフトウェアを更新するためのシステムであり、OTAセンタ1と、車両に搭載される車載ネットワーク2とを備える。
OTAセンタ1は、インターネット等の通信ネットワーク5を介して車両に搭載されたOTAマスタ11と無線等で通信可能であり、車両に搭載されたECU13a~13dのソフトウェア更新を管理する。
図2に示すように、OTAセンタ1は、CPU21と、RAM22と、記憶装置23と、通信装置24とを備える。記憶装置23は、ハードディスクやSSD等の読み書き可能な記憶媒体を備え、ソフトウェアの更新管理を実行するためのプログラムや、更新管理に用いる情報、ECUの更新データ等を記憶する。CPU21は、記憶装置23から読み出したプログラムを、RAM22を作業領域として用いて実行することにより、制御処理を実行する。通信装置24は、通信ネットワーク5を介してOTAマスタ11と通信を行う。
図1に示すように、車載ネットワーク2は、OTAマスタ11と、通信モジュール12と、複数のECU13a~13dと、HMI(Human Machine Interface;例えば、入力操作が可能なカーナビゲーションシステムの表示装置)14とを備える。OTAマスタ11は、バス15aを介して通信モジュール12と接続され、バス15bを介してECU13a及び13bと接続され、バス15cを介してECU13c及び13dと接続され、バス15dを介してHMI14と接続されている。OTAマスタ11は、通信モジュール12を介してOTAセンタ1と無線での通信が可能である。OTAマスタ11は、OTAセンタ1から取得した更新データに基づいて、ECU13a~13dのうちのソフトウェア(「SW」という場合がある)の更新対象であるECU(「ターゲットECU」という場合がある)のソフトウェア更新を制御する。通信モジュール12は、車載ネットワーク2とOTAセンタ1とを接続する通信機器である。ECU13a~13dは、車両の各部の動作を制御する。HMI14は、ECU13a~13dのソフトウェアの更新処理の際に、更新データがあることの表示や、ユーザや管理者にソフトウェア更新に対する承諾を求めるための承諾要求画面の表示、更新結果の表示等の各種表示を行うために用いられる。なお、図1では、4つのECU13a~13dを例示したが、ECUの数は限定されない。
図3に示すように、OTAマスタ11は、CPU31と、RAM32と、ROM33と、記憶装置34とを備えるマイクロコンピュータ35と、通信装置36とを備える。CPU31は、ROM33から読み出したプログラムを、RAM32を作業領域として用いて実行することにより、制御処理を実行する。通信装置36は、図1に示したバス15a~15dを介して、通信モジュール12、ECU13a~13d、HMI14と通信を行う。
ECU13(13a~13d)は、CPUと、RAMと、不揮発性メモリと、通信装置とを備える(図示なし)。ECU13のCPUは、不揮発性メモリから読み出したプログラムを、RAMを作業領域として用いて実行し、又、通信装置を用いて他の機器と通信することにより、ECU13の機能を実現する。
ここで、ソフトウェアの更新処理は、OTAセンタ1からOTAマスタ11に更新データをダウンロードするフェーズと、ダウンロードした更新データを更新対象であるターゲットECUに転送し、ターゲットECUの記憶領域に更新データをインストールするフェーズと、ターゲットECUにおいてインストールした更新版のソフトウェアを有効化するアクティベートのフェーズとからなる。
ダウンロードは、OTAセンタ1から送信された、ECUのソフトウェアを更新するための更新データを受信して、OTAマスタ11の記憶装置34に記憶する処理である。ダウンロードのフェーズは、更新データの受信だけでなく、ダウンロードの実行可否判断、更新データの検証等、ダウンロードに関する一連の処理の制御を含む。インストールは、ダウンロードした更新データに基づいて、ターゲットECUの不揮発性メモリに更新版のプログラム(更新ソフトウェア)を書き込む処理である。インストールのフェーズは、インストールの実行だけでなく、インストールの実行可否判断、更新データの転送および更新版のプログラムの検証等、インストールに関する一連の処理の制御を含む。アクティベートは、インストールした更新版のプログラムをアクティベート(有効化)する処理である。アクティベートのフェーズは、アクティベートの実行だけでなく、アクティベートの実行可否判断、実行結果の検証等、アクティベートに関する一連の制御を含む。
OTAセンタ1からOTAマスタ11に送信される更新データは、ECUの更新ソフトウェア、更新ソフトウェアを圧縮した圧縮データ、更新ソフトウェアまたは圧縮データを分割した分割データのいずれを含んでいても良い。また、更新データは、ターゲットECUを識別する識別子(ECU ID)と、更新前のソフトウェアを識別する識別子(ECU ソフトウェア ID)を含んでいても良い。更新データは、配信パッケージとしてダウンロードされるが、配信パッケージには、単一または複数のECUの更新データが含まれる。
更新データが更新ソフトウェアそのものを含む場合は、インストールのフェーズにおいて、OTAマスタ11が更新データ(つまり、更新ソフトウェア)をターゲットECUに転送する。また、更新データが更新ソフトウェアの圧縮データ、差分データあるいは分割データを含む場合、OTAマスタ11がターゲットECUに更新データを転送し、ターゲットECUが更新データから更新ソフトウェアを生成しても良いし、OTAマスタ11が更新データから更新ソフトウェアを生成してから、更新ソフトウェアをターゲットECUに転送しても良い。ここで、更新ソフトウェアの生成は、圧縮データの解凍、差分データまたは分割データの組み付け等により行うことができる。
更新ソフトウェアのインストールは、OTAマスタ11からのインストール要求に基づき、ターゲットECUが行うことができる。または、更新データを受信したターゲットECUが、OTAマスタ11からの明示の指示を受けることなく、自律的にインストールを行っても良い。
更新ソフトウェアのアクティベートは、OTAマスタ11からのアクティベート要求に基づき、ターゲットECUが行うことができる。または、更新データを受信したターゲットECUが、OTAマスタ11からの明示の指示を受けることなく、自律的にアクティベートを行っても良い。
図4は、図1に示したOTAセンタ1の機能ブロック図の一例である。図4に示すように、OTAセンタ1は、記憶部26と、通信部27と、制御部28とを備える。通信部27及び制御部28は、図2に示したCPU21がRAM22を用いて記憶装置23に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。記憶部26は、図2に示した記憶装置23により実現される。
図5は、図1に示したOTAマスタ11の機能ブロック図の一例である。図5に示すように、OTAマスタ11は、記憶部37と、通信部38と、制御部39とを備える。通信部38及び制御部39は、図3に示したCPU31がRAM32を用いてROM33に記憶されるプログラムを実行することにより実現される。記憶部37は、図3に示した記憶装置34によって実現される。
図6は、第1の実施形態においてOTAセンタ1が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。以下では、図6に示すフローチャートに沿って、第1の実施形態に係るOTAセンタ1の制御処理について説明する。
図6に示す処理は、OTAセンタ1の通信部27が、車両から(OTAマスタ11から)、OTAキャンペーンによるソフトウェア更新を行うための更新データ(配信パッケージ)のダウンロード要求を受信したことで開始される。
ステップS1において、OTAセンタ1の制御部28は、記憶部26に記憶されている規定情報に基づいて、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があるか否かを判定する。以下、詳しく説明する。
図7は、記憶部26に記憶されている規定情報の一例を説明するための模式図である。図7に示すように、規定情報には、OTAのキャンペーン毎に、ソフトウェア更新に必要な通信データ量を示す情報(「通信データ量情報」という場合がある)と、ソフトウェア更新に際して車両のユーザに対して対面での説明(注意点等の説明)が必要か否かを示す情報(「対面説明要否情報」という場合がある)と、ソフトウェア更新に際してECU交換等の部品交換が必要か否かを示す情報(「部品交換要否情報」という場合がある)とが含まれている。図7に示すように、例えば、NO.10のキャンペーンは通信データ量が2.0ギガバイトであり対面説明が必要であり部品交換が不要であり、NO.11のキャンペーンは通信データ量が0.5ギガバイトであり対面説明が不要であり部品交換が必要である。
ステップS1において、制御部28は、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンに対応する通信データ量情報、対面説明要否情報および部品交換要否情報に基づいて、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があるか否かを判定する。具体的には、制御部28は、通信データ量が所定量(本実施形態では1.0ギガバイト)を超える場合、対面説明が必要な場合、部品交換が必要な場合の少なくとも1つに該当する場合に、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があるか否かを判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.1の場合(図7参照)、制御部28は、通信データ量は1.0ギガバイトを超えず、対面説明は不要であり、部品交換は不要であるため、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要は無いと判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.10の場合、制御部28は、通信データ量は1.0ギガバイトを超え、対面説明は必要であり、部品交換は不要であるため、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要がある判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.11の場合、制御部28は、通信データ量は1.0ギガバイトを超えず、対面説明は不要であり、部品交換は必要であるため、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要がある判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.12の場合、制御部28は、通信データ量は1.0ギガバイトを超え、対面説明は不要であり、部品交換は不要であるため、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要がある判定する。
ステップS1での判定がYESの場合、処理はステップS2に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS6に移る。
ステップS2において、制御部28は、記憶部26に記憶されている規定情報に基づいて(図7参照)、車両サービスエリアでソフトウェア更新を行う必要があるか否かを判定(判断)する。なお、車両サービスエリアは、車両サービスを受けることができる場所(例えば、車両販売店)であり、車両の部品交換等を行うことができ、OTAキャンペーンについての対面説明を行うことができ、OTAキャンペーンの更新データを無線又は有線により車両にダウンロードさせることができるインターネット接続可能な通信ネットワーク(「車両サービスエリア通信ネットワーク」という場合がある)に接続できる場所である。具体的には、制御部28は、規定情報において(図7参照)、「対面説明」および「部品交換」の少なくとも一方が「必要」である場合には、車両サービスエリアでソフトウェア更新を行う必要があると判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.10の場合、制御部28は、「対面説明」が「必要」であるので、車両サービスエリアでソフトウェア更新を行う必要があると判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.11の場合、制御部28は、「部品交換」が「必要」であるので、車両サービスエリアでソフトウェア更新を行う必要があると判定する。一方で、例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.12の場合、制御部28は、「対面説明」および「部品交換」の両方が「不要」であるので、車両サービスエリアでソフトウェア更新を行う必要はないと判定する。ステップS2での判定がYESの場合、処理はステップS3に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS4に移る。
ステップS3において、制御部28は、車両サービスエリアでソフトウェア更新を行うことを求める要求情報を、通信部26を用いて、ダウンロード要求を行った車両(OTAマスタ11)に対して送信する。その後、処理はステップS5に移る。なお、図8を用いて後述するが、この要求情報を受信した車両(OTAマスタ11)は、カーナビゲーションシステムを用いて、1以上の車両サービスエリアの何れかに当該車両を誘導する。
一方、ステップS4において、制御部28は、車両サービスエリア又はWi-Fi(Wireless Fidelity)エリアでソフトウェア更新を行うことを求める要求情報を、通信部26を用いて、ダウンロード要求を行った車両(OTAマスタ11)に対して送信する。なお、Wi-Fiエリアは、Wi-Fiによりインターネットと無線接続できる場所である。その後、処理はステップS5に移る。なお、図8を用いて後述するが、この要求情報を受信した車両(OTAマスタ11)は、カーナビゲーションシステムを用いて、1以上の車両サービスエリアおよびWi-Fiエリアのうちの何れかに当該車両を誘導する。
以上に説明したように、ソフトウェア更新に際して対面説明や部品交換等が必要な場合には、ステップS3において、(対面説明や部品交換を行うことができないWi-Fiエリアではなく)対面説明や部品交換等を行うことができる車両サービスエリアでソフトウェア更新を行うことを求める要求情報を送信する一方で、通信データ量が所定量(1.0ギガバイト)を超える場合(つまり、モバイルデータ通信でインターネット通信を行うと通信費がかさむ場合)には、ステップS4において、車両サービスエリア又はWi-Fiエリアで通信費を抑えてソフトウェア更新を行うことを求める要求情報を送信する。
ここで、モバイルデータ通信は、通信可能なエリアが非常に広い(インターネット接続して更新データをダウンロードできるエリアが非常に広い)一方で、一般に、通信データ量に応じてユーザの通信費が増加する。そのため、モバイルデータ通信で更新データをダウンロードしてECUのソフトウェア更新を行う場合には、一般に、通信データ量が多いとユーザの通信費がかさむこととなる。
一方、Wi-Fiによるデータ通信は、通信可能な範囲が狭い(例えば、数10メートルの範囲)一方で、一般に、ユーザの通信費が発生しない(又は比較的安価である)。そのため、Wi-FiエリアでWi-Fiによりインターネット接続して更新データをダウンロードしてECUのソフトウェア更新を行う場合には、通信データ量が多い場合であってもユーザの通信費を抑えることができる。なお、Wi-Fiエリアには、例えば、ユーザの自宅に設置されたWi-Fi機器によるWi-Fiエリアや、飲食店等に設置されたWi-Fi機器により無料で提供されるWi-Fiエリアや、車両メーカー等によりOTAキャンペーン等に使用される目的で提供されるWi-Fiエリアがある。
また、車両サービスエリア通信ネットワークによるデータ通信は、車両サービスエリアで行うことができ、一般に、ユーザの通信費が発生しない。そのため、車両サービスエリアでインターネット接続して更新データをダウンロードしてECUのソフトウェア更新を行う場合には、通信データ量が多い場合であってもユーザの通信費を抑えることができる。
一方、Wi-Fiによるデータ通信は、通信可能な範囲が狭い(例えば、数10メートルの範囲)一方で、一般に、ユーザの通信費が発生しない(又は比較的安価である)。そのため、Wi-FiエリアでWi-Fiによりインターネット接続して更新データをダウンロードしてECUのソフトウェア更新を行う場合には、通信データ量が多い場合であってもユーザの通信費を抑えることができる。なお、Wi-Fiエリアには、例えば、ユーザの自宅に設置されたWi-Fi機器によるWi-Fiエリアや、飲食店等に設置されたWi-Fi機器により無料で提供されるWi-Fiエリアや、車両メーカー等によりOTAキャンペーン等に使用される目的で提供されるWi-Fiエリアがある。
また、車両サービスエリア通信ネットワークによるデータ通信は、車両サービスエリアで行うことができ、一般に、ユーザの通信費が発生しない。そのため、車両サービスエリアでインターネット接続して更新データをダウンロードしてECUのソフトウェア更新を行う場合には、通信データ量が多い場合であってもユーザの通信費を抑えることができる。
ステップS5において、制御部28は、ダウンロード要求を行った車両(OTAマスタ11)から、再びダウンロード要求を受信するまで待機し(NO)、再びダウンロード要求を受信すると(YES)、処理をステップS6に移す。なお、図8を用いて後述するが、要求情報に基づいてカーナビゲーションシステムにより車両がソフトウェア更新を行う場所に誘導されると(移動すると)、当該車両(OTAマスタ11)からOTAセンタ1に再びダウンロード要求が送信される。
ステップS6において、制御部28は、ダウンロード要求を行った車両(OTAマスタ11)に対して、通信部27を用いてインターネットを介して更新データを送信し、図6の処理は終了する。このことにより、図8を用いて後述するが、ダウンロード要求を行った車両(OTAマスタ11)は、更新データをダウンロードしてターゲットECUのソフトウェア更新を行うこととなる。
図8は、第1の実施形態においてOTAマスタ11が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。以下では、図8に示すフローチャートに沿って、第1の実施形態に係るOTAマスタ11の制御処理について説明する。
図8に示す処理は、OTAマスタ11の制御部39が、OTAセンタ1に対して、OTAキャンペーンによるソフトウェア更新を行うための更新データ(配信パッケージ)のダウンロード要求を通信部38により送信したことで開始される。
ステップS21において、OTAマスタ11の制御部39は、図6のステップS3又はS4でOTAセンタ1から送信された要求情報を受信するまで待機し(NO)、要求情報を受信する受信すると(YES)処理をステップS22に移す。
ステップS22において、制御部39は、ステップS21で受信した要求情報に基づいて、車両に搭載されたカーナビゲーションシステムにより1以上の近いソフトウェア更新場所を特定して表示させる。以下、具体的に説明する。ステップS22において車両サービスエリアでのソフトウェア更新を求める要求情報を受信した場合(図6のS3参照)、制御部39は、GPS(Global Positioning System)を用いたカーナビゲーションシステム(図示なし)により、車両からの道のりが近い車両サービスエリアを所定数(例えば3つ)特定して、ソフトウェア更新場所としてHMI(例えば、入力操作が可能なカーナビゲーションシステムの表示装置)14に表示させる。一方、ステップS21において車両サービスエリア又はWi-Fiエリアでのソフトウェア更新を求める要求情報を受信した場合(図6のS4参照)、制御部39は、カーナビゲーションシステムにより、車両からの道のりが近い車両サービスエリア又はWi-Fiエリアを所定数(例えば3つ)特定して、ソフトウェア更新場所としてHMI14に表示させる。その後、処理はステップS23に移る。
ステップS23において、制御部39は、ステップS22でHMI14に表示させたソフトウェア更新場所に対してユーザによる選択操作があるまで待機し(NO)、選択操作があると(YES)、処理をステップS24に移す。
ステップS24において、制御部39は、カーナビゲーションシステムにより、ステップS23で選択されたソフトウェア更新場所への移動ルートを設定して車両を誘導させる。その後、処理はステップS25に移る。
ステップS25において、制御部39は、ステップS23で選択されたソフトウェア更新場所への車両の誘導(移動)が終了するまで待機し(NO)、誘導が終了すると(YES)、処理をステップS26に移す。
ステップS26において、制御部39は、OTAセンタ1に対して、再び更新データ(配信パッケージ)のダウンロード要求を通信部38により送信する。その後、処理はステップS27に移る。なお、このダウンロード要求は、図6のステップS5においてOTAセンタ1に受信される。
ステップS27において、制御部39は、OTAセンタ1から送信された更新データ(図6のS6参照)を受信するまで待機し(NO)、更新データを受信すると(YES)、処理をステップS28に移す。
ステップS28において、制御部39は、ステップS27で受信した更新データのダウンロード処理等を行う。具体的には、制御部39は、ステップS27で受信した更新データを記憶部37に記憶した後に、更新データをターゲットECUに送信してインストールさせてからアクティベートさせることによって、ソフトウェアの更新処理を行う。その後、図8の処理は終了する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、上記した第1の実施形態に対して、規定情報が異なり、又、OTAセンタ1の制御処理において規定情報に基づいてソフトウェア更新場所を判断する処理を行わない点が異なる。図9は、第2の実施形態に係るOTAセンタ1が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。図10は、第2の実施形態に係る規定情報の一例を説明するための模式図である。図9のフローチャートは、図6のフローチャートに対して、ステップS1をステップS1-1に置き換え、ステップS2~S4をステップS2-1に置き換えたものである。なお、第2の実施形態において、車両側の処理は第1の実施形態での処理(図8参照)と(ステップS22の具体的処理内容を除いて)同様である。以下では、主に第1の実施形態と異なる内容について説明する。
第2の実施形態は、上記した第1の実施形態に対して、規定情報が異なり、又、OTAセンタ1の制御処理において規定情報に基づいてソフトウェア更新場所を判断する処理を行わない点が異なる。図9は、第2の実施形態に係るOTAセンタ1が実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。図10は、第2の実施形態に係る規定情報の一例を説明するための模式図である。図9のフローチャートは、図6のフローチャートに対して、ステップS1をステップS1-1に置き換え、ステップS2~S4をステップS2-1に置き換えたものである。なお、第2の実施形態において、車両側の処理は第1の実施形態での処理(図8参照)と(ステップS22の具体的処理内容を除いて)同様である。以下では、主に第1の実施形態と異なる内容について説明する。
ステップS1-1において、OTAセンタ1の制御部28は、記憶部26に記憶されている規定情報(図10参照)に基づいて、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があるか否かを判定する。以下、詳しく説明する。
図10は、記憶部26に記憶されている規定情報の一例を説明するための模式図である。図10に示すように、規定情報には、OTAのキャンペーン毎に、所定の場所(限られた場所)でのソフトウェア更新の要否を示す情報(「第1の要否情報」という場合がある)と、車両サービスエリアでのソフトウェア更新の要否を示す情報(「第2の要否情報」という場合がある)と、車両サービスエリア又はWi-Fiエリアでのソフトウェア更新の要否を示す情報(「第3の要否情報」という場合がある)とが含まれている。
ここで、第1の実施形態で説明したが、車両サービスエリアは、車両サービスを受けることができる場所(例えば、車両販売店)であり、車両の部品交換等を行うことができ、OTAキャンペーンについての対面説明を行うことができ、OTAキャンペーンの更新データを無線又は有線により車両にダウンロードさせることができるインターネット接続可能な通信ネットワーク(車両サービスエリア通信ネットワーク)に接続できる場所である。また、第1の実施形態で説明したが、Wi-Fiエリアは、Wi-Fiによりインターネットと無線接続できる場所である。そして、ソフトウェア更新に際して、車両のユーザに対して対面での説明(注意点等の説明)が必要である場合とECU交換等の部品交換等が必要である場合の少なくとも一方に該当する場合には、車両サービスエリアでソフトウェア更新が必要なので、第2の要否情報が「必要」を示している。また、通信データ量が所定量(本実施形態では1.0ギガバイト)を超える場合には、通信費を抑えるために車両サービスエリア又はWi-Fiエリアでソフトウェア更新が必要なので、第3の要否情報が「必要」を示している。また、第2の要否情報又は第3の要否情報が「必要」を示している場合には、所定の場所(限られた場所)でのソフトウェア更新が必要なので、第1の要否情報が「必要」を示している。
ステップS1-1において、制御部28は、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンに対応する第1の要否情報に従って、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があるか否かを判定する。具体的には(図10参照)、制御部28は、第1の要否情報が「必要」を示している場合に、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があると判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.1の場合、制御部28は、第1の要否情報が「不要」を示しているため、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要は無いと判定する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.10の場合、制御部28は、第1の要否情報が「必要」を示しているため、所定の場所(限られた場所)でソフトウェア更新を行う必要があると判定する。ステップS1-1での判定がYESの場合、処理はステップS2-1に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS6に移る。
ステップS2-1において、制御部28は、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンに対応する規定情報を、要求情報として、通信部27を用いてダウンロード要求を行った車両(OTAマスタ11)に対して送信する。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.10の場合、制御部28は、OTAキャンペーンNo.10に係る第1~第3の要否情報を要求情報として車両(OTAマスタ11)に対して送信する。そして、この場合、図8のステップS22において、OTAマスタ11は、第2の要否情報が「必要」を示していることから車両サービスエリアでのソフトウェア更新を求める要求情報を受信したものとして、カーナビゲーションシステムにより車両からの道のりが近い車両サービスエリアを所定数(例えば3つ)特定して、ソフトウェア更新場所としてHMI14に表示させる。例えば、ダウンロード要求に係るOTAキャンペーンがNo.12の場合、制御部28は、OTAキャンペーンNo.12に係る第1~第3の要否情報を要求情報として車両(OTAマスタ11)に対して送信する。そして、この場合、図8のステップS22において、OTAマスタ11は、第3の要否情報が「必要」を示していることから車両サービスエリア又はWi-Fiエリアでのソフトウェア更新を求める要求情報を受信したものとして、カーナビゲーションシステムにより車両からの道のりが近い車両サービスエリア又はWi-Fiエリアを所定数(例えば3つ)特定して、ソフトウェア更新場所としてHMI14に表示させる。その後、処理はステップS5に移る。なお、ステップS5およびS6の処理は第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
以上に説明したように、第1および第2の実施形態によれば、Wi-Fiエリアや車両サービスエリア等の限られた場所(所定の場所)で車両がソフトウェア更新を行う必要がある場合には、OTAセンタ1からOTAマスタ11に対して、所定の場所でソフトウェア更新を行うことを要求する情報(要求情報)を送信する。これにより、適切に所定の場所でソフトウェア更新を行うことができる。
また、第1および第2の実施形態によれば、通信費を抑えるためにWi-Fiエリアや車両サービスエリア通信ネットワークに接続できる車両サービスエリア(所定のネットワークに接続可能なネットワーク接続エリア)で車両がソフトウェア更新を行う必要がある場合に、OTAセンタ1からOTAマスタ11に対して、このネットワーク接続エリアでソフトウェア更新を行うことを要求する情報(要求情報)を送信する。そして、車両(OTAマスタ11)は、要求情報に基づいてカーナビゲーションシステムを用いて上記ネットワーク接続エリアの何れかに移動してソフトウェア更新を行うことができるので、通信費を抑えてソフトウェア更新を行うことができる。
また、第1および第2の実施形態によれば、ソフトウェア更新に際してユーザに対面説明が必要な場合や部品交換が必要な場合に、OTAセンタ1からOTAマスタ11に対して、これらを行うことができる車両サービスエリア(車両販売店等)でソフトウェア更新を行うことを要求する情報(要求情報)を送信する。そして、車両(OTAマスタ11)は、要求情報に基づいてカーナビゲーションシステムを用いて車両サービスエリアのうちの何れかに移動して、適切にソフトウェア更新を行うことができる。
また、第1の実施形態によれば、OTAセンタ1は、予め記憶している規定情報(図7参照)に基づいて、上記した所定の場所のうちのどのような場所でソフトウェア更新を行うことが必要であるかを判断(判定)して、要求情報として車両に通知することができる。例えば、第1の実施形態において、OTAセンタ1は、ユーザと対面説明が必要な場合又は部品交換が必要な場合には、車両サービスエリアでのソフトウェア更新を要求する要求情報を車両に送信する一方で、ソフトウェア更新の通信費を抑える必要がある場合には、車両サービスエリア又はWi-Fiエリアでのソフトウェア更新を要求する要求情報を車両に送信する。このように構成することによって、規定情報の内容を変更するのではなく、OTAセンタ1による判断の内容を変更することで要求情報の内容(つまり、どのようなエリアでソフトウェア更新を行う必要があるのかという内容)を変更できるので、運用の柔軟性が向上する。
(変形例)
なお、上記した第1および第2の実施形態において、車両サービスエリアやWi-Fiエリアでソフトウェア更新を行う理由を車両側で表示してもよい。例えば、第1の実施形態において(図6参照)、対面説明(又は部品交換)が必要であるという理由を示す情報を要求情報に付加して(又は含めて)ステップS3でOTAマスタ11に送信し、通信費を抑制する必要があるという理由を示す情報を要求情報に付加(又は含めて)してステップS4で車両に送信してもよい。そして、要求情報を受信したOTAマスタ11は、カーナビゲーションシステムの表示部にこれらの理由を表示してユーザに説明してもよい。
なお、上記した第1および第2の実施形態において、車両サービスエリアやWi-Fiエリアでソフトウェア更新を行う理由を車両側で表示してもよい。例えば、第1の実施形態において(図6参照)、対面説明(又は部品交換)が必要であるという理由を示す情報を要求情報に付加して(又は含めて)ステップS3でOTAマスタ11に送信し、通信費を抑制する必要があるという理由を示す情報を要求情報に付加(又は含めて)してステップS4で車両に送信してもよい。そして、要求情報を受信したOTAマスタ11は、カーナビゲーションシステムの表示部にこれらの理由を表示してユーザに説明してもよい。
また、上記した第1および第2の実施形態では、車両のカーナビゲーションシステムの情報(典型的にはカーナビゲーションシステムに登録等された車両サービスエリアやWi-Fiエリアの情報)に基づいて、ソフトウェア更新を行う場所を特定した(図8のS22参照)。しかし、OTAセンタ1の記憶部26に車両サービスエリアやWi-Fiエリアのリスト情報を記憶しておいて要求情報に付加して(又は含めて)車両に送信し、車両のOTAマスタ11は、このリスト情報に基づいて(カーナビゲーションシステムを用いて)ソフトウェア更新を行う場所を特定してもよい。
また、上記した第1および第2の実施形態で例示したOTAセンタ1の機能は、プロセッサ(CPU)とメモリと通信装置とを備えるコンピュータが実行する管理方法、あるいは、当該コンピュータに実行させる管理プログラム、管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体として実現することも可能である。同様に、上記した本実施形態として例示したOTAマスタ11の機能は、プロセッサ(CPU)とメモリと通信装置とを備える、車載されたコンピュータが実行する制御方法、あるいは、当該車載されたコンピュータに実行させる制御プログラム、制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体として実現することも可能である。
本開示技術は、ECU(電子制御ユニット)のプログラムを更新するためのネットワークシステムに利用できる。
1 OTAセンタ
11 OTAマスタ
13a~13d ECU
14 HMI
26、37 記憶部
27、38 通信部
28、39 制御部
11 OTAマスタ
13a~13d ECU
14 HMI
26、37 記憶部
27、38 通信部
28、39 制御部
Claims (13)
- 車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御するOTAマスタと、ネットワークを介して通信可能なOTAセンタであって、
前記車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新であるか否かを特定可能とする規定情報を記憶する記憶部と、
前記OTAマスタに前記ターゲットECUのソフトウェアの更新データを送信する通信部と、
前記通信部により前記更新データを送信することによって、前記OTAマスタに前記ターゲットECUのソフトウェア更新を行わせる制御を行う制御部とを備え、
前記制御部は、
前記規定情報に基づいて、実行対象のソフトウェア更新が前記特定のソフトウェア更新であるか否かを判定し、
前記判定が肯定判定である場合、前記通信部により、前記OTAマスタに、前記所定の場所で前記特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する、OTAセンタ。 - 前記所定の場所は、所定のネットワーク接続が可能なエリアであるネットワーク接続エリアを含み、
前記制御部は、前記ネットワーク接続エリアで前記特定のソフトウェア更新を実行することを要求する場合、前記車両に備えられたナビゲーションシステムにより当該車両を前記ネットワーク接続エリアに誘導させる前記要求情報を前記OTAマスタに送信する、請求項1に記載のOTAセンタ。 - 前記所定の場所は、車両サービスを受けることが可能なエリアである車両サービスエリアを含み、
前記制御部は、前記車両サービスエリアで前記特定のソフトウェア更新を実行することを要求する場合、前記車両に備えられたナビゲーションシステムにより当該車両を前記車両サービスエリアに誘導させる前記要求情報を前記OTAマスタに送信する、請求項1に記載のOTAセンタ。 - 前記所定の場所は、車両サービスを受けることが可能なエリアである車両サービスエリアを含み、
前記制御部は、前記車両サービスエリアで前記特定のソフトウェア更新を実行することを要求する場合、前記車両に備えられたナビゲーションシステムにより当該車両を前記車両サービスエリアに誘導させる前記要求情報を前記OTAマスタに送信する、請求項2に記載のOTAセンタ。 - 前記制御部は、前記判定が肯定判定である場合、前記車両を、前記ネットワーク接続エリアに誘導させるべきか前記車両サービスエリアに誘導させるべきかについて判断する、請求項4に記載のOTAセンタ。
- プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御するOTAマスタと、ネットワークを介して通信可能なコンピュータが実行する更新管理方法であって、
前記車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新であるか否かを特定可能とする規定情報を記憶する記憶ステップと、
前記OTAマスタに前記ターゲットECUのソフトウェアの更新データを送信する通信ステップと、
前記更新データを送信することによって、前記OTAマスタに前記ターゲットECUのソフトウェア更新を行わせる制御を行う制御ステップとを備え、
前記制御ステップでは、
前記規定情報に基づいて、実行対象のソフトウェア更新が前記特定のソフトウェア更新であるか否かを判定し、
前記判定が肯定判定である場合、前記通信部により、前記OTAマスタに、前記所定の場所で前記特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する、更新管理方法。 - プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御するOTAマスタと、ネットワークを介して通信可能なコンピュータが実行する更新管理プログラムであって、
前記車両が所定の場所に位置するときに実行する必要がある特定のソフトウェア更新であるか否かを特定可能とする規定情報を記憶する記憶ステップと、
前記OTAマスタに前記ターゲットECUのソフトウェアの更新データを送信する通信ステップと、
前記更新データを送信することによって、前記OTAマスタに前記ターゲットECUのソフトウェア更新を行わせる制御を行う制御ステップとを前記コンピュータに実行させ、
前記制御ステップでは、
前記規定情報に基づいて、実行対象のソフトウェア更新が前記特定のソフトウェア更新であるか否かを判定し、
前記判定が肯定判定である場合、前記通信部により、前記OTAマスタに、前記所定の場所で前記特定のソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を送信する、更新管理プログラム。 - 車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御し、ネットワークを介してOTAセンタと通信可能なOTAマスタであって、
前記ターゲットECUのソフトウェアの更新データを前記OTAセンタから受信する通信部と、
前記更新データを用いた前記ターゲットECUのソフトウェア更新を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記通信部により、前記OTAセンタから、所定の場所でソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を受信すると、前記車両に搭載された表示部に前記所定の場所を表示させる、OTAマスタ。 - 前記所定の場所は、所定のネットワーク接続が可能なエリアであるネットワーク接続エリアを含み、
前記制御部は、前記ネットワーク接続エリアでソフトウェア更新を実行することを要求する前記要求情報を受信すると、当該要求情報に基づいて、前記車両に備えられたナビゲーションシステムにより当該車両を前記ネットワーク接続エリアに誘導する、請求項8に記載のOTAマスタ。 - 前記所定の場所は、車両サービスを受けることが可能なエリアである車両サービスエリアを含み、
前記制御部は、前記車両サービスエリアでソフトウェア更新を実行することを要求する前記要求情報を受信すると、当該要求情報に基づいて、前記車両に備えられたナビゲーションシステムにより当該車両を前記車両サービスエリアに誘導する、請求項8に記載のOTAマスタ。 - 前記所定の場所は、車両サービスを受けることが可能なエリアである車両サービスエリアを含み、
前記制御部は、前記車両サービスエリアでソフトウェア更新を実行することを要求する前記要求情報を受信すると、当該要求情報に基づいて、前記車両に備えられたナビゲーションシステムにより当該車両を前記車両サービスエリアに誘導する、請求項10に記載のOTAマスタ。 - プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御し、ネットワークを介してOTAセンタと通信可能なコンピュータが実行する更新制御方法であって、
前記ターゲットECUのソフトウェアの更新データを前記OTAセンタから受信する通信ステップと、
前記更新データを用いた前記ターゲットECUのソフトウェア更新を制御する制御ステップとを備え、
前記制御ステップでは、前記OTAセンタから、所定の場所でソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を受信すると、前記車両に搭載された表示部に前記所定の場所を表示させる、更新制御方法。 - プロセッサとメモリとを備え、車両に搭載されターゲットECUのソフトウェア更新を制御し、ネットワークを介してOTAセンタと通信可能なコンピュータが実行する更新制御プログラムであって、
前記ターゲットECUのソフトウェアの更新データを前記OTAセンタから受信する通信ステップと、
前記更新データを用いた前記ターゲットECUのソフトウェア更新を制御する制御ステップとを前記コンピュータに実行させ、
前記制御ステップでは、前記OTAセンタから、所定の場所でソフトウェア更新を実行することを要求する要求情報を受信すると、前記車両に搭載された表示部に前記所定の場所を表示させる、更新制御プログラム。
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