JP2022180100A - 樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた積層体 - Google Patents

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Hiromasa Kobayashi
洋一 宮崎
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Abstract

【課題】本発明の課題は、低温塗工が可能で、水に濡れても接着力が低下しない樹脂組成物を提供することにある。【解決手段】スチレン系ブロック共重合体(A)と粘着付与樹脂(B)と鉱物油(C)とワックス(D)の合計100質量%中、スチレン系ブロック共重合体(A)が3~15質量%、粘着付与樹脂(B)が50~80質量%、鉱物油(C)が3~20質量%、及び、ワックス(D)が3~20質量%、含まれ、スチレン系ブロック共重合体(A)中のスチレンブロック含有率が10~40質量%、及び、ジブロック含有率が0~50質量%であることを特徴とする、樹脂組成物によって解決される。【選択図】 なし

Description

本発明は、樹脂組成物、及び該樹脂組成物を用いてなる積層体に関する。
従来から紙おむつ及びナプキン等に代表される使い捨て製品の貼り合わせには熱溶融した接着剤が使用されており、塗工がし易く、強固に接着することが要求されている。
熱溶融した接着剤は、種々の方法により各種構成部材に塗布することができるが、いずれの方法を用いても熱溶融した接着剤が適当な粘度になるように加熱溶融し、面状、螺旋状、ドット状、線状、筋状等で、各種構成部材に塗布することによって行なう。
従来、使い捨て製品、使い捨ての吸水性物品用としてのホットメルト接着剤について、下記の特許文献1~2に示されるような種々の提案がなされてきた。
特許文献1に開示されたホットメルト接着剤は、剥離強度が高く、剥離強度、ループタック等が良好な結果であるが、粘度が高く、高温で塗工しなければならないことから、塗工時にヒュームが発生しやすく、長期間使用した際の熱劣化、臭気が課題となる。
特許文献2に開示されたホットメルト接着剤は、熱安定性、130℃での低温塗工性に優れているが、より低温の120℃では粘度が高くスパイラル塗工などの塗工方法には適していない。また、湿潤時の剥離強度が低く、塗工後の接着剤のべたつきが強いことが課題になる。
特開2014-214185号公報 特開2019-131687号公報
本発明は、低温塗工が可能で、水に濡れても接着力が低下しない樹脂組成物の提供を目的とする。
スチレン系ブロック共重合体(A)と粘着付与樹脂(B)と鉱物油(C)とワックス(D)の合計100質量%中、
スチレン系ブロック共重合体(A)が3~15質量%、
粘着付与樹脂(B)が50~80質量%、
鉱物油(C)が3~20質量%、及び、
ワックス(D)が3~20質量%、含まれ、
スチレン系ブロック共重合体(A)中、スチレンブロック含有率が10~40質量%及びジブロック含有率が0~50質量%であることを特徴とする、樹脂組成物に関する。
ワックス(D)が、融点が50℃以上70℃未満のワックス(D1)及び、融点が70℃以上130℃以下のワックス(D2)を含むことを特徴とする樹脂組成物に関する。
粘着付与樹脂(B)が、ロジン系粘着付与樹脂及びテルペン系粘着付与樹脂の少なくともいずれかを含むことを特徴とする樹脂組成物に関する。
少なくとも基材の片面に、前記いずれかの樹脂組成物から形成される樹脂層を有する積層体に関する。
本発明により、低温塗工が可能で、水に濡れても接着力が低下しない樹脂組成物を提供することができる。さらには、低温で塗工することで塗工時のヒュームが少なく、長時間使用した際の熱劣化や臭気を抑制することが可能であり、水に濡れてもべたつきのない樹脂組成物を提供することができる。
本明細書において、特に記載がない限り、「~」を用いて特定される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値の範囲として含むものとする。
本発明の樹脂組成物について説明する。
本発明の樹脂組成物は、
スチレンブロック含有率が10~40質量%、及び、ジブロック含有率が0~50質量%であるスチレン系ブロック共重合物(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)、を含有していることが重要で、必要に応じてその他の添加剤を配合しても良い。
本発明に用いられる樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)は、トリブロック構造部を有するものが好ましい。具体的には、
スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合物(以下、「SBS」とも略記する)、
スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合物の水素添加物(以下、「SEBS」とも略記する)、
スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合物(以下、「SIS」とも略記する)、
スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合物の水素添加物(以下、「SEPS」とも略記する)、
スチレン-ブタジエン-イソプレン-スチレンブロック共重合物(以下、「SBIS」とも略記する)、
スチレン-ブタジエン-イソプレン-スチレンブロック共重合物の水素添加物(以下、「SEEPS」とも略記する)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。接着力が上がる観点から、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合物が好ましい。
また、上記共重合物は、カルボキシル変性されたものであってもよく、さらには、上記共重合物中のスチレンブロックは、スチレンと、α-メチルスチレン等のその他の芳香族系ビニル化合物との共重合体を含んでいてもよい。
本発明のスチレン系ブロック共重合体(A)のスチレンブロック含有率は、10~40質量%であり、好ましくは13~37質量%である。スチレンブロック含有率が10~40質量%であることによって、樹脂組成物の凝集力を維持することができる。
本発明において、「スチレンブロック含有率」とは、スチレン系ブロック共重合体(A)中のスチレンブロックの割合をいう。
さらに、スチレン系ブロック共重合体(A)はトリブロックの構造部を有するものを用いることが好ましいが、トリブロック型の構造部のみを有するものには限定されず、一部ジブロックの構造部を有するものであってもよい。
スチレン系ブロック共重合体(A)は、ジブロックを含んでも含まなくてもよいが、ジブロックの含有率は0~50質量%であり、好ましくは0~45質量%である。ジブロックの含有率が0~50質量%であることで、溶融時の耐熱性に優れる。ジブロックの含有率が50質量%を超えると、凝集力が低下し、塗布後引き剥がす際に樹脂層の形状を維持しにくくなる。
スチレン系ブロック共重合体(A)は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
本発明において、「ジブロック含有率」とは、スチレン系ブロック共重合体(A)中の
スチレン-ブタジエンブロック共重合物(以下、「SB」とも略記する)、
スチレン-ブタジエンブロック共重合物の水素添加物(以下、「SEB」とも略記する)、
スチレン-イソプレンブロック共重合物(以下、「SI」とも略記する)、
スチレン-イソプレンブロック共重合物の水素添加物(以下、「SEP」とも略記する)、
スチレン-ブタジエンイソプレンブロック共重合物(以下、「SBI」とも略記する)、 又は
スチレン-ブタジエン-イソプレンブロック共重合物の水素添加物(以下、「SEEP」とも略記する)の含有率をいう。
本発明の樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計を100質量%とした時、スチレン系ブロック共重合体(A)の配合量は、3~15質量%である。好ましくは5~13質量%である。スチレン系ブロック共重合体(A)の配合量が3質量%未満であると、得られる樹脂組成物の凝集力が低下する傾向にある。スチレン系ブロック共重合体(A)の配合量が15質量%を超えると、高粘度となり、低温塗工が困難になる恐れがある。
本発明の樹脂組成物を構成する粘着付与樹脂(B)としては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレンフェノール樹脂、キシレン樹脂、シクロペンタジエン-フェノール樹脂、脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の石油樹脂、水素添加された脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の石油樹脂、フェノール-変性石油樹脂、ロジンエステル樹脂、水素添加されたロジンエステル樹脂、低分子量ポリスチレン系樹脂、テルペン樹脂、水素添加されたテルペン樹脂などが挙げられる。粘着付与樹脂(B)は、単独で用いられても、2種類以上が併用されてもよい。接着力が上がる観点から、ロジン系粘着付与樹脂及びテルペン系粘着付与樹脂が好ましい。
粘着付与樹脂(B)の軟化点は85~130℃であることが好ましい。粘着付与樹脂の軟化点が85℃以上であると、凝集力を維持することができるため、剥離の際に凝集破壊し難くなる。また、粘着付与樹脂の軟化点が130℃以下であれば低温域での接着力を維持し易くなり好ましい。
本発明における軟化点とは、JIS K 6863に規定される方法により求められる温度である。詳細は実施例の欄に記載する。
本発明の樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計を100質量%とした時、粘着付与樹脂(B)の配合量は、50~80質量%であり、より好ましくは53~77質量%である。粘着付与樹脂(B)の配合量が50質量%未満では加工性が悪くなる。粘着付与樹脂(B)の配合量が80質量%を超える場合には接着性が維持できなくなることがある。
本発明に用いられる樹脂組成物を構成する鉱物油(C)としては、パラフィン系鉱物油、ナフテン系鉱物油、芳香族系鉱物油などが挙げられる。パラフィン系鉱物油が色相の点から好ましい。
一般に、パラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以上を占めるものをパラフィン系鉱物油、ナフテン環炭素数が全炭素数の35~45%を占めるものをナフテン系鉱物油、芳香族炭素数が全炭素数の30%以上を占めるものを芳香族系鉱物油と呼び、区別されている。
本発明の樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計を100質量%とした時、鉱物油(C)の配合量は、3~20質量%である。好ましくは5~18質量%である。鉱物油(C)の配合量が3質量%未満では加工性が悪くなる。また、鉱物油(C)の配合量が20質量%を超える場合には凝集力を維持することが困難となる。
本発明に用いられる樹脂組成物を構成するワックス(D)としては、融点が50℃~70℃未満のワックス(D1)及び融点が70℃~130℃以下のワックス(D2)を併用することが好ましい。ワックス(D1)とワックス(D2)を併用することで固化速度と接着性を両立し易くなる。
なお、本発明で融点とは示差走査熱量計測定で、10℃/分で昇温した際のピークトップの温度である。詳細は実施例の欄に記載する。
ワックス(D)としては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、低分子量エチレン・プロピレン共重合物、低分子量エチレン・プロピレン共重合物の酸化物、低分子量エチレン・ブテン共重合体、低分子量プロピレン・ブテン・エチレン共重合物、低分子量エチレン・プロピレン共重合物のスチレングラフト物、エチレン・プロピレン共重合物の無水マレイン酸化物、プロピレン・ブテン・エチレン共重合物の無水マレイン酸化物などの変性ワックス等が挙げられる。これらの中でも、固化が早く、接着力が高くなる点でパラフィンワックスが好ましい。
ワックス(D)の針入度は25℃にて0.2~30が好ましく、0.5~25がより好ましい。針入度が前記範囲内にあることで、接着力を高くしやすくなる。
本発明における針入度とは、JIS K 2235に規定される方法により求められる値である。詳細は実施例の欄に記載する。
本発明の樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計を100質量%とした時、ワックス(D)の配合量は、3~20質量%である。より好ましくは5~18質量%である。ワックス(D)の配合量が3質量%未満では塗工性が悪くなる。ワックス(D)の配合量が20質量%を超える場合には接着性を維持することが困難となる。
本発明の樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計100質量%中、ワックス(D)の配合量が3~20質量%である時のワックス(D1)の配合量は2~19質量%であり、ワックス(D2)の配合量は1~18質量%であることが好ましい。
また、本発明の樹脂組成物を構成するスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計100質量%中、ワックス(D)の配合量が5~18質量%である時のワックス(D1)の配合量は3~18質量%であり、ワックス(D2)の配合量は2~17質量%であることが好ましい。
ワックス(D1)の配合量が2質量%以上になるとべたつき難くなり、19質量%以下の場合には接着性を維持し易くなるので好ましい。また、ワックス(D2)の配合量が1質量%以上になると固化が速くなり、18質量%以下の場合には接着性を維持し易くなるので好ましい。
本発明の樹脂組成物には、発明の目的を損なわない範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、シランカップリング剤、着色剤、接着昂進防止剤、光安定剤、充填剤、香料などの添加剤が添加されてもよい。
酸化防止剤としては、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジエチル〔[3,5-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシフェニル]メチル〕ホスフォネート、4,6-ビス(オクチルチオメチル)-o-クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3-(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-m-トリル]プロピオネート等のフェノール系酸化防止剤や、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト等のリン系酸化防止剤が挙げられる。これらの酸化防止剤は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
上記のフェノール系酸化防止剤は、自動酸化の連鎖成長過程で生じるROO・(パーオキシラジカル)に水素を供与して安定化し、自身はオルト位置換基によって保護された安定なフェノキシラジカルとなって連鎖反応を停止するラジカルトラップ剤としての機能を有し、そのことにより樹脂組成物の熱劣化を効果的に抑制する。特に、フェノール系酸化防止剤と、フェノール系酸化防止剤よりラジカルトラップ反応の速いラクトン系酸化防止剤(例えば、5,7-ジ-tert-ブチル-3-(3,4-ジメチルフェニル)-3H-ベンゾフラン-2-オン)やビタミンE系酸化防止剤(3,4-ジヒドロ-2,5,7,8-テトラメチル-2-(4,8,12-トリメチルトリデシル)-2H-ベンゾピラン-6-オール)等を併用することにより、より優れたものとなる。また、上記のリン系酸化防止剤は、過酸化物、ROOHを非ラジカル的に分解し、自動酸化過程の連鎖反応を停止する機能を有し、そのことにより樹脂組成物の熱劣化を効果的に抑制する。
紫外線吸収剤としては特に限定されず、例えば、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの通常使用されるものが挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、単独でも、2種類以上が併用されてもよい。
抗菌剤としては、ブテナフィン及びその塩等のベンジルアミン系抗菌剤、ビフォナゾール、ネチコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、クロトリマゾール、ミコナゾール、オキシコナゾール、チオコナゾール、クロコナゾール、オモコナゾール、スルコナゾール及びこれらの塩等のイミダゾール系抗菌剤、テルビナフィン及びその塩などのアリルアミン系抗菌剤、アモロルフィン及びその塩等のモルホリン系抗菌剤、リラナフタート、トルナフテート及びトルシクラート等のチオカルバミン酸系抗菌剤、ナイスタチン、トリコマイシン、バリオチン、シッカニン、ピロールニトリン等の抗生物質等の抗菌剤などが挙げられる。これらの抗菌剤は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
消臭剤としては、消臭効果を有するものであれば特に限定はないが、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロリネート、シトロネリルセネシオネート、テルペンアルデヒド類、ピルビン酸エステル類、2-エチルヘキサン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛などが挙げられる。これらの消臭剤は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
防虫剤としては、樟脳、ナフタレン、パラジクロルベンゼン、イソボルニル、チオシアノ酢酸、1,2-ベンゼンジカルボン酸ジエチルエステル、パラフォーム、クロルピクリン、除虫菊、エンペントリン、トランスフルスリン、アレスリン、フェノトリン、エミネンス等が挙げられる。これらの防虫剤は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
シランカップリング剤としては、特に限定されず、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピルメチルメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトブチルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。これらのシランカップリング剤は単独でも、2種類以上を併用しても良い。
着色剤としては、一般に使用されている公知の着色剤が挙げられ、無機顔料や有機顔料が挙げられる。無機顔料としては、例えば、前記充填材としても用いられるカーボンブラック、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛や、弁柄、カドミウムレッド、カドミウムイエロー、群青、コバルトブルー、チタンイエロー、鉛白、鉛丹、鉛黄、紺青等が挙げられ、有機顔料としては、例えば、キナクリドン、ポリアゾイエロー、アンスラキノンイエロー、ポリアゾレッド、アゾレーキイエロー、ペリレン、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、イソインドリノンイエロー等が挙げられる。これらの着色剤は単独でも、2種類以上を併用しても良い。
接着昂進防止剤としては、脂肪酸アミド、ポリエチレンイミンの長鎖アルキルグラフト物、大豆油変性アルキド樹脂(例えば、荒川化学工業社製、商品名「アラキード251」等)、トール油変性アルキド樹脂(例えば、荒川化学工業社製、商品名「アラキード6300」等)などが挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系の通常使用されるものが挙げられる。
充填剤としては、例えば、タルク、クレイ、ガラスビーズ、珪酸カルシウム、シリカ、ゼオライト、珪藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、合成有機繊維、天然繊維、木粉などが挙げられる。
香料としては、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β-フェネチルアルコール等のアルコール系香料、アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド等のアルデヒド系香料、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料、γ―ブチルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料、オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル等のエステル系香料などが挙げられる。これらの香料は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
本発明の目的を損なわない範囲で添加できる酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、シランカップリング剤、着色剤、接着昂進防止剤、光安定剤、保湿剤、吸水剤、電解質塩、充填剤、香料などの添加剤は、スチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)の合計100質量部に対して、0~10質量部配合しても良く、より好ましくは0~8質量部配合しても良い。10質量部以下であればブリードアウトし難くなる。
本発明の樹脂組成物は、上記各種成分を均一に混合することによって調製することができ、混合手段や条件などは特に制限されない。一般的な調製方法として、ミキシングロール、ロール、バンバリーミキサー、一軸または二軸の押出機、ニーダー、エクストルーダー、溶融押出機、撹拌機を備えた溶融釜などの装置を用いて各種成分を混練し、次いで得られた混練物を冷却及び粉砕する方法が挙げられる。混練形式についても特に限定されないが、溶融混練とすることが好ましい。溶融混練時の条件は、使用する各種成分の種類や配合量によって適宜決定すればよく、特に制限はない。
本発明の一実施形態では、溶融混練は、例えば60~200℃の温度範囲で30~300分間にわたって実施することが好ましく、65~195℃の温度範囲で35~295分間にわたって実施することがより好ましい。溶融混練の温度が60℃~200℃の範囲であれば、各種成分を十分に溶融混練することができるようになる。また、溶融混練の時間が30~300分以内であれば未溶解物が残留しなくなる。
本発明の樹脂組成物の形状としては、例えば、塊状、ストランド状、シート状、平板状、ペレット状などが挙げられる。本発明の樹脂組成物を成形加工へ適用するためには、得られる成形体の生産安定性の観点から、形状として好ましくは、塊状である。
本発明の樹脂組成物は、80~150℃で塗工することが好ましく、低粘度での塗工が要求されるロールや溶融させる際の撹拌機を備えた溶融釜にも対応できる。そのような観点から、本発明の樹脂組成物は、120℃における粘度が500~3,000mPa・sであることが好ましい。
120℃における粘度が500mPa・sを下回る場合、塗布量を多くした際に樹脂組成物が垂れる現象が発生する可能性がある。120℃における粘度が3,000mPa・sを上回る場合、塗工時に作業性が問題になる可能性がある。
本発明の樹脂組成物は、加熱溶融したものまたはその溶液を、紙、樹脂、不織布等の基材に通常用いられる塗工機またはホットメルト塗工機を用いて鏡面状態、発泡状態、ビード状態、スパイラル状態などの様々なパターンで塗布し、必要に応じてエージング、加熱、冷却することによって、樹脂層を形成することができ、樹脂層が積層された各種積層体を得ることができる。樹脂組成物は、重ねて塗工することもでき、2種類の樹脂組成物を同一の基材に並列に塗り分けることも出来る。樹脂層の形成は、通常使用されている塗布装置を用いて行なうことができる。塗布装置としては、例えば、ロールナイフコーター、ダイコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアロールコーター、リバースロールコーター、ディッピング、ブレードコーターなどが挙げられる。
次に本発明の積層体について説明する。
本発明の積層体の基本的積層構成は、基材/樹脂層/離型性フィルムのような片面積層体、あるいは離型性フィルム/樹脂層/基材/樹脂層/離型性フィルムのような両面積層体である。使用時に、離型性フィルムが剥がされ、樹脂層が被着体に貼付される。本発明の樹脂組成物は、貼着中も完全に固化することなくタックと適度な固さを有しつつ、貼着状態を維持するための凝集力を有する。
基材の素材としては、特に制限無く使用することが出来る。例えば、樹脂フィルムとしては、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスチレン樹脂、ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、プリプロピレン、ノルボルネン等のオレフィン系樹脂が挙げられる。基材は、単層のものでも複数層でもよい。その他、不織布、織布、布、紙、ガラス、金属箔、金属メッシュとこれを含む複合物が挙げられる。また、必要に応じて、基材の表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、ブラスト処理、ケミカルエッチング処理などの易接着処理、帯電防止処理、着色処理等を施してもよい。更に、離型性フィルムも基材として用い、離型性フィルムに樹脂組成物を塗工することもできる。これら基材の厚みには特に制限はないが、作業性から1μm~1000μmが好ましい。
樹脂組成物の塗布量は、1g/m~100g/m、好ましくは2g/m~98g/m、更に好ましくは5g/m~95g/mである。塗布量が1g/m~100g/mの範囲であれば、十分な接着力が発現するので好ましい。
樹脂層は、必要に応じて、離型性フィルム等と貼り合わせて用いることが出来る。離型性フィルムとしては、特に制限はないが、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムという)、ポリエチレン、プリプロピレン、ノルボルネン等のポリオレフィン系樹脂フィルム、PPS樹脂フィルム、TACフィルム、アクリル樹脂フィルム、またはこれらに離型処理を施したもの等が挙げられる。
本発明の積層体は、樹脂層が離型性フィルム以外のフィルム状基材と離型性フィルムとの間、離型性フィルム以外のフィルム状基材と離型性フィルム以外のフィルム状基材との間、あるいは離型性フィルムと離型性フィルムの間に挟持された構成のいずれであってもよい。離型性フィルム以外のフィルム状基材と離型性フィルムとの間に樹脂層が挟持された構成が好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的かつ詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の一態様に過ぎず、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
なお、例中、「部」とあるのは「質量部」を、「%」とあるのは「質量%」をそれぞれ表すものとする。
軟化点、融点、針入度、及び120℃における粘度は、次の方法で測定した。
<軟化点>
軟化点は、JIS K 6863に規定される方法に従って測定した。
すなわち、樹脂組成物を充填した規定の環を12時間以上静置させた後、熱媒体中に入れて、樹脂組成物を充填した規定の環の上に規定の球を置き、一定の割合で熱媒体(グリセリン)の温度を上昇させたとき、樹脂組成物の軟化により球が沈み環台の底板に触れたときの温度を読み取り、軟化点とした。
<融点>
融点は示差走査熱量計(DSC-60A Plus:島津製作所製)により測定した。
具体的には、アルミパン上でワックス(D)を約5mg秤量し、該アルミニウムパンをDSC測定ホルダ-にセットし、10℃/分の昇温条件にて得られるチャ-トの発熱ピークを読み取った。融点はピークトップの温度とした。
<針入度>
針入度は、JIS K 2235に規定される方法に従って測定した。
針入度は、ワックス(D)を加熱溶融して試料容器にとり、冷却した後に恒温水浴中で一定温度に保ち、質量の合計を100gにした既定の針を試料中に垂直に5秒間進入させる。試料の針入度は、針の進入した深さを0.1mmまで測定し、これを10倍した数値(無名数)で表示する。
<120℃における粘度測定>
120℃における粘度は、B型粘度計(TVB-10M、東機産業製)を使用し、下記条件で測定した。
温度:120℃
試料量:約500g
ロ-タ-No.:3
ロ-タ-回転数:12rpm
回転時間:30秒間
(実施例1~12、比較例1~10)
表1、表2に示した部数で、撹拌機を備えたニーダーにスチレン系ブロック共重合体(A)、粘着付与樹脂(B)、鉱物油(C)、ワックス(D)、必要に応じて酸化防止剤を添加し、150℃で3時間撹拌し、樹脂組成物を得た。
Figure 2022180100000001

Figure 2022180100000002

以下に、表1、表2中の材料について示す。
SBS1:SBS、スチレンブロック含有率40質量%、トリブロック含有率100%(製品名D1155、クレイトン社製)
SBS2:SBS、スチレンブロック含有率30質量%、トリブロック含有率85%、ジブロック含有率15%(製品名TR-2782、JSR社製)
SBS3:SBS、スチレンブロック含有率30質量%、トリブロック含有率85%、ジブロック含有率15%(製品名TR-2601、JSR社製)
SBS4:SBS、スチレンブロック含有率36.5質量%、トリブロック含有率35%、ジブロック含有率65%(PB5502 、CHIMEI 社製)
SBS5:3分岐型スチレン-ブタジエンブロック共重合体:スチレンブロック含有率40質量%、トリブロック含有率30%、ジブロック含有率70%(HJ12-4、旭化成社製)
SBS6:リニア型スチレン-ブタジエンブロック共重合体:スチレンブロック含有率43質量%、トリブロック含有率40%、ジブロック含有率60% (Asaprene T439、旭化成社製)
SEBS:SEBS、スチレンブロック含有率30質量%、トリブロック含有率100%(G-1652、クレイトン社製)
粘着付与樹脂1:未水添ロジン系粘着付与樹脂、軟化点104℃(SYLVALITE RE105L、クレイトン社製)
粘着付与樹脂2:部分水添石油系粘着付与樹脂、軟化点90℃(アルコンM-90、荒川化学工業社製)
粘着付与樹脂3:水添石油系粘着付与樹脂、軟化点100℃(アルコンP-100、荒川化学工業社製)
粘着付与樹脂4:未水添テルペン系粘着付与樹脂、軟化点95℃(SYLVARES 1095、クレイトン社製)
粘着付与樹脂5:部分水添脂環族石油炭化水素樹脂、軟化点100℃ (アルコンM-100、荒川化学工業社製)
粘着付与樹脂6:水添粘着付与樹脂(スーコレッツSU420、商品名、コロン社製)
粘着付与樹脂7:水添粘着付与樹脂(アイマーブS100、商品名、出光興産社製)、軟化点100℃
粘着付与樹脂8:エンドブロック水添粘着付与樹脂(Plastolyn290、商品名、イーストマンケミカル社製)
鉱物油1: パラフィン系鉱物油、全炭素数中のパラフィン鎖炭素数:71%、全炭素数中のナフテン環炭素数:29%(ダイアナ プロセスオイル PW-90、出光興産社製)
鉱物油2: パラフィン系鉱物油、全炭素数中のパラフィン鎖炭素数:67.1%、全炭素数中のナフテン環炭素数:32.8%、全炭素数中の芳香族環炭素数:0.1%(ダイアナ プロセスオイル PS-32、出光興産社製)
鉱物油3:流動パラフィン、全炭素数中のパラフィン鎖炭素数:100%(ハイコールK-350、カネダ社製)
鉱物油4:ナフテン系プロセスオイル(Nynas 社製「Nyflex222B 」])
鉱物油5:パラフィンオイル(「ダイアナフレシスS-32」、出光興産社製)
ワックス1:パラフィンワックス、融点55℃、針入度14(25℃)(Paraffin Wax-140、日本精蝋社製)
ワックス2:パラフィンワックス、融点60℃、針入度11(25℃)(Paraffin Wax-140、日本精蝋社製)
ワックス3:パラフィンワックス、融点69℃、針入度15(25℃)(Paraffin Wax-155、日本精蝋社製)
ワックス4:ポリエチレンワックス、融点102℃、針入度2(25℃)(ポリレッツ200EL、SCGパフォーマンスケミカルズ社製)
ワックス5:ポリエチレンワックス、融点116℃、針入度2(25℃)(ハイワックス100P、三井化学社製)
表1、表2に記載のその他の成分の略号を以下示す。
酸化防止剤1: ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
液状ポリマー:カルボン酸無粋水物基を有する液状ポリイソプレン(クラプレン LIR-403、クラレ社製)
(評価)
実施例1~12、および比較例1~10で作製した樹脂組成物について、下記に示す要領にしたがって、粘度、低温塗工性、接着力(ドライ)、接着力(ウェット)を評価した。これらの結果を表1に示した。
[粘度]
樹脂組成物の120℃での粘度を測定した。
適正な塗布量で塗工することが可能な、500以上3,000mPa・s未満を〇とした。
〇:500以上3,000mPa・s未満
×:500mPa・s未満若しくは3,000mPa・s以上
[低温塗工性]
塗工温度120℃、塗工速度30m/分、塗布量が3~6g/m、幅が5cmになるように、不織布上にスパイラル塗工し、低温塗工性を評価した。○を実用可能と判断した。
〇:スパイラル塗工ができた
×:スパイラル塗工ができなかった
[接着力(DRY)]
上記実施例1~12、および比較例1~10で得られた樹脂組成物を、塗工温度120℃、塗工速度30m/分、塗布量が5g/m、幅が5cmになるように不織布(18g/m)にスパイラル塗工し、流れ方向に23℃で且つ圧力50gf/cmで0.01秒間押圧して不織布(18g/m)と貼り合せた。流れ方向に対して垂直方向に、長さ15cm、25mm幅でカットし、試験サンプルとした。
得られた試験サンプルを用いて接着力(ドライ)を測定した。300mm/分のスピードでT字剥離し、塗布部分の接着力の平均値を算出した。○を実用可能と判断した。
〇:3N/25mm以上
△:2N/25mm以上~3N/25mm未満
×:2N/25mm未満
なお、表2の接着力評価結果が斜線となっている樹脂組成物は、前述の塗工条件で試験サンプルを作製することができず、接着力評価未実施であることを示す。
[接着力(WET)]
前述の方法で作製した試験サンプルを用いて、下記の方法で接着力(ウェット)を測定した。
試験サンプルを水に浸漬させ、5分間静置させた。水滴が落ちない程度に乾燥させた後、300mm/分のスピードでT字剥離し、塗布部分の接着力の平均値を算出した。○を実用可能と判断した。
〇:2N/25mm以上
×:2N/25mm未満
なお、表2の接着力評価結果が斜線となっている樹脂組成物は、前述の塗工条件で試験サンプルを作製することができず、接着力評価未実施であることを示す。
[ボールタック]
実施例1~12、および比較例1~10で得られた樹脂組成物を50μm厚のPETフィルムにハンド塗工で25μm厚に塗工し、粘着シートを幅25mm・縦250mmの大きさに切断した。
粘着シートから剥離性シートを剥がして傾斜角30度の傾斜版に粘着面を上にして固定した。助走路用のPETフィルムを上部に貼り付け、助走10cm糊面10cmとした試料にスチールボール(1/32~32/32インチ)を転がし、糊面の中央付近に停止するボールの径の番号を記録した。測定は23℃、相対湿度50%雰囲気下で実施した。○、△を実用可能と判断した。
得られた粘着シートを幅25mm・縦250mmの大きさに準備した。粘着シートから剥離性シートを剥がして傾斜角30度の傾斜版に粘着面を上にして固定した。助走路用のPETフィルムを上部に貼り付け、助走10cm糊面10cmとした試料にスチールボール(1/32~32/32インチ)を転がし、糊面の中央付近に停止するボールの径の番号を記録した。測定は5℃もしくは23℃、相対湿度50%雰囲気下で実施した。3)ボールタック
得られた粘着シートを幅25mm・縦250mmの大きさに準備した。粘着シートから剥離性シートを剥がして傾斜角30度の傾斜版に粘着面を上にして固定した。助走路用のPETフィルムを上部に貼り付け、助走10cm糊面10cmとした試料にスチールボール(1/32~32/32インチ)を転がし、糊面の中央付近に停止するボールの径の番号を記録した。測定は5℃もしくは23℃、相対湿度50%雰囲気下で実施した。
〇:#3以下
△:#4~6
×:#7以上
[ヒューム]
実施例1~12、および比較例1~10で得られた樹脂組成物を500mlの金属缶に250ml入れ、金属の蓋をして、120℃で1時間加熱して、ヒュームの発生の有無を確認した。○を実用可能と判断した。
〇:蓋を開けた後、ヒュームは目視で確認できなかった。
×:蓋を開けたらヒュームが目視で確認できた
表1、表2の結果からも明らかなように、比較例での結果は不十分であったのに対し、実施例では良好な結果を示している。

Claims (4)

  1. スチレン系ブロック共重合体(A)と粘着付与樹脂(B)と鉱物油(C)とワックス(D)の合計100質量%中、
    スチレン系ブロック共重合体(A)が3~15質量%、
    粘着付与樹脂(B)が50~80質量%、
    鉱物油(C)が3~20質量%、及び、
    ワックス(D)が3~20質量%、含まれ、
    スチレン系ブロック共重合体(A)中、スチレンブロック含有率が10~40質量%及びジブロック含有率が0~50質量%であることを特徴とする、樹脂組成物。
  2. ワックス(D)が、融点が50℃以上70℃未満のワックス(D1)及び、融点が70℃以上130℃以下のワックス(D2)を含む請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 粘着付与樹脂(B)が、ロジン系粘着付与樹脂及びテルペン系粘着付与樹脂の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 少なくとも基材の片面に請求項1~3いずれか1項記載の樹脂組成物から形成される樹脂層を有する積層体。
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