JP2022178490A - 殺菌及びウイルス不活性化作用を有するled照明装置 - Google Patents

殺菌及びウイルス不活性化作用を有するled照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】人に障害を与えることが無く殺菌及びウイルス不活性化作用を奏するLED照明装置を提供する。【解決手段】配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLED1と、基板の上に配置されて光触媒物質を励起させ光触媒の作用により除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLED2と、第1のLED1と第2のLED2を点灯させるための電源部を含む点灯駆動部11と、第1のLED1、第2のLED2及び点灯駆動部11を搭載する回路基板20を支持して固定する固定支持体に取り付けられて、LED群が発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体3と、から構成され、カバー体3の表面には、一又は複数の光触媒物質8が塗布される。【選択図】図1

Description

本発明は、室内の空気中に浮遊し又は室内の物品類の表面に付着している雑菌を殺菌又は滅菌し且つウイルスを不活性化させる機能を有する照明装置に関し、特に、人体に悪影響を与えることがなく且つ小エネルギ消費のLED照明装置に関する。
従来から、紫外線光による殺菌は知られ、食品関係、医療関係など種々の分野で消毒や滅菌・殺菌用として利用されてきている。ところで、このような生理化学作用を有する紫外線は化学光線ともいわれている。ところで、光は、電磁波であって、その波長領域の違いによって、可視光線領域、赤外線領域、紫外線領域と分類される。
図16は、このような光波長領域に分類される可視光線領域、赤外線領域及び紫外線領域における各領域光が、人体等に影響を与える生理作用、化学作用又は視覚作用を例示したものである。
図1に示すように、人体に悪影響を及ぼすといわれている紫外線の波長は、320nm以下の短波長側(UV-B及びUV-C)にあり、目の障害(眼痛・充血・角膜の炎症等)や紅斑、皮膚のDNA損傷による癌の誘発などが指摘されている。従来の殺菌ランプの多くは250nm付近のUV-Cを主波長としており、これらの殺菌ランプを裸眼で直接見たり無防備の状態で人体を殺菌ランプに曝すことは人体に有害であり危険であり、一般的に、人体が日常的に上記した紫外線領域の光(電磁波)を浴びるのは危険である。
また、従来の紫外線を利用した殺菌ランプは、一般的に出力殺菌作用が低く、殺菌する場合には紫外線の照射を長時間に亘って行う必要がある。従って、紫外線の照射時間を長くしても人体に悪い影響を及ぼさないようにする工夫が必要である。
一方、可視光領域の光を発生する照明装置は、現在社会においては、夜間はもとより昼も日々の家庭生活、オフィス、各種業務屋内、学校、電車等の移動手段内の環境を明るくしなければならないものであり、照明装置は、交通信号器の光源や街灯等としても、一年中長時間に亘って点灯されている。
ところで、近年、照明装置に用いられる発光素子としては、従来のようなフィラメントをジュール熱で熱くして光を放射する方式の白熱電球灯や各種のガス内放電を利用して発光させるようにする放電灯や蛍光灯に替わって、発光エネルギ効率において格段に優れているLED素子が広く用いられるようになってきた。
これは、LEDは、従来、赤色光及び緑色光の発光に加えて以前は実現困難であるとされていたが、近年、青色帯域の光を発光する技術が確立したことから光の三原色の全てを発光できるようになり、今や照明装置の主流となり、最近では、家庭、オフィス、学校、工場内の照明は、液晶ディスプレイパネルのバックライトのみならず、交通信号器、街路灯、競技場照明等も、急速にLED照明に置き換わってきている。
一方、上述したように長時間浴び続けると有害な紫外線光を直接的に室内に放射するのではなく、紫外線光によって光触媒を励起しその光触媒作用によって殺菌や消毒を行うことも知られている。
この光触媒作用とは、酸化チタン等の光触媒物質が、紫外光を吸収した時に、酸化還元作用と超親水作用を発揮することにより、空気中の悪臭源や有機物やカビと反応し、脱臭や殺菌効果を発揮することを言う。
このような光触媒作用の原理は、光を受けて光触媒物質の一つである酸化チタンの粒子は、紫外線帯域における特定の波長領域の光を照射されると、粒子表面から電子eを放出すると同時に、電子eが抜け出した穴から正孔h+も放出する。この電子eと正孔h+は、空気中の酸素や、酸化チタン表面の吸着水と呼ばれる水分子と酸化還元反応を起こし、ヒドロキシラジカル・OHとスーパーオキサイドアニオンO という非常に酸化分解力の高い物質を生成する。これによって、これらの物質が空気中の悪臭源や有機物と反応してそれらの有機物の細胞組織を破壊若しくは不活性化させることによって、脱臭や殺菌効果を発揮する。
このため、光触媒作用により殺菌作用を有しつつ特に室内空間を効率良く照明するLED照明装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1は、光触媒を励起するための青色光を発する青色LEDと、複数の点灯モードから選択される1つの点灯モードに応じて白色LED及び青色LEDを点灯制御する点灯駆動部と、を備え、この点灯駆動部は、第1の点灯モードが選択されたとき、白色LEDを点灯するとともに、青色LEDを消灯し、第2の点灯モードが選択されたとき、青色LEDを点灯するとともに、前記白色LEDを消灯又は100%よりも低い所定の調光率で低照度点灯するようにした殺菌作用を有する照明用の白色光を発する白色LEDを有するLEDユニットを開示している。
また、同様に光触媒作用を利用し、照明器具表面に付着する汚れなどにより抗菌作用が低下することのなく抗菌作用を長期間持続させるために、LED照明器具を覆うカバーに光触媒塗料を塗布するべく、LED照明器具を覆うカバーにアパタイト被覆二酸化チタンに高分子シルクを融合させた生体融合型の光触媒が担持された塗料を塗布して、塗膜を形成するようにした照明器具も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
さらに、汚れにくいLED電球、塵埃の堆積が生じにくくするために、電球型LED照明器具の放熱機構の表面に紫外光(400nm~250nm)に反応する酸化チタンで代表される光触媒材料の表面処理を行なったLED電球も知られている(例えば、特許文献3を参照)。
他方、紫外線の殺菌作用を利用した例としては、人が、紫外線を浴びる量をなるべく少なくするようにするため、殺菌灯を人が出入りする部屋等の空間で使用することを考慮して、照明器具内に人感センサと殺菌灯(紫外線灯)を組み込み、人がいなくなった際に消灯するため点灯器具の通電を止め、人感センサを起動させて動く物体がいないことを確認した後に殺菌灯を点灯するようにしている(例えば、特許文献4を参照)。
同様の例としては、洋式便器内での紫外線殺菌を利用する場合、便座蓋裏面に殺菌灯を配して、便座蓋の開閉によって、紫外線の照射を停止、作動することで、紫外線が目に触れないようにする例(例えば、特許文献5を参照)も知られている。
特開2012-038647号公報 実用新案登録第3229149号公報 特開2011-142061号公報 特開2019-055164号公報 特開2014-236948号公報
しかし、特許文献1乃至3に記載された発明は何れも、光触媒を利用しているものの、光触媒を最も有効に励起させるLEDが発光する光の波長帯が必ずしも明確ではなく、その発明の主な目的と作用効果は、照明器具のカバー表面に汚れやカビ等が付着しない目的とするものであって、必ずしも照明装置の室内等の設置環境における空気を浄化させようとするものではない。
また、特許文献4及び5に記載された発明は、人やペットが長時間に亘って浴びると障害を生じさせる危険性がある紫外線を発する装置において、人やペットが存在しない時だけ、殺菌作用を有する紫外線光を放射させようとするものである。
本発明は、LED照明装置のカバー表面に菌やカビが付着しないようにするだけではなく、本LED照明装置を設置した環境(特に閉じられた室内環境)の空気中に浮遊する菌やウイルスの殺菌と不活性化、室内に置かれている家具(ドア、洗面台、トイレ等の備品を含む)や物品の表面に付着している菌を除菌したり、ウイルスを不活性化させるとともに、人体に悪影響を及ぼさないようにしたLED照明装置を提供することを目的とする。
上記課題及び目的に鑑みて、本願は、その第1の実施の形態の発明として、配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDと、前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させることにより光触媒の作用により除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLEDと、前記第1のLEDと前記第2のLEDを点灯させるための電源部を含む点灯駆動部と、前記第1のLED、前記第2のLED及び点灯駆動部を搭載する回路基板と、前記回路基板を支持して固定する固定支持体と、前記固定支持体に取り付けられ、前記第1のLEDと前記第2のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体と、から構成され、前記カバー体の表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されている、ことを特徴とする殺菌及びウイルス不活性化作用を有するLED照明装置を提供するものである。
本発明において使用する一又は複数の光触媒物質は、酸化チタン、酸化タングステン、酸化チタンと白金(プラチナ)の合金等であって、例えば、前記第2のLEDが発する光の波長帯によって最も光触媒の作用が活性化されるように一種又は複数の光触媒物質を処理又は調合する。例えば、酸化チタンに窒素をドープし若しくは異種金属をイオン注入することにより、光触媒が最も活性化される光の波長帯域が移動することが知られている。
ここで、前記第1のLEDは、概ね白色光の可視光線を発光し、前記第2のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を励起させるブルー帯域光を発光する。
ここで、前記第2のLEDは、概ね405ナノメートルのピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの波長光を発光する。従って、この場合、本発明において使用する一又は複数の光触媒物質が酸化チタンの場合、この酸化チタンに窒素をドープしまたは異種金属をイオン注入することにより、405nmの紫外線光又は254乃至280ナノメートル波長光によって光触媒作用が最も活性化されるように光触媒の構成やその塗布(例えば塗布膜の厚さ等)を最適化するのである。
ところで、前記第1のLEDと前記第2のLEDは、前記回路基板上に規則的に配列され、少なくとも前記第1のLEDの表面側又は前記基板との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている。これによって、必ずしも光三原色のLEDを全て基板上に配列しなくても概ね昼光色の光を発光することができる。
さらに、本願発明において特に主要な構成として、固定支持体の内部には、前記カバー体の表面に接触して移動するように当該装置の周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段を有し、前記固定支持体には、空気を吸引する吸引口と空気を吹き出す吹出口を有するようにする。
これによって、本発明に係るLED照明装置は、当該照明器具のカバー表面に菌やカビが付着しないようにするだけでなく、本LED照明装置を設置した室内の空気中菌の殺菌、浮遊するウイルスの不活性化と、室内の備品や家具(洗面台、トイレを含む)の表面に付着している菌の除菌やウイルスの不活性化を可能にしたのである。
さらに、このファン手段によって、装置の表面カバーやその一部の風を利用して装置内の空気を吸引し又は吹き付けることによりLED素子や基板上の電源装置や制御回路を送風によって冷却することができるので、本LED照明装置の寿命を飛躍的に増伸させる副次的な作用効果を奏する。一般的に、電子機器類の寿命は、動作中の環境温度を10℃下げる毎にその寿命は2倍になる(10°2倍法)と言われている。
ところで、本LED照明装置においては、例えば、白色可視光以外に、405nmや388nmの紫外線領域の光を放射し続けるので、本装置のカバーに塗布する光触媒の配合比率や塗布膜の厚さによっては、この紫外線領域の人体にとって有害とされる波長領域光の一部が本体カバー(光透過率を高めるために厚さが制限され薄い)や光触媒塗布膜を通過して室内に照射され続けることもある(これに対応する点灯モードを、以下「第1の点灯モード」という)。
一方、紫外線領域の人体にとって有害とされる波長領域光の一部が本体カバーや光触媒塗布膜を通過する量が極めて微小であって、人がいない場合は、白色光を自動的に消灯し、光触媒による殺菌とウイルス不活性化は持続的に続けたい場合もある(これに対応する点灯モードを、「第2の点灯モード」という)。
このため、本LED照明装置においては、本装置から所定領域(距離)に存在する人等の動きを検知する人感センサを備え、上記した「第1の点灯モード」又は「第2の点灯モード」を選択できるようにしている。
ここで、「第1の点灯モード」では、装置内に人感センサとタイマーを設け、室内に人が存在する場合は、白色光の第1のLEDのみを点灯させ、人が存在しなくなった場合は、この第1のLEDを自動的に消灯し、光触媒を励起させるための第2のLEDを点灯させる。
そして、「第2の点灯モード」では、光触媒を励起させるための第2のLEDを常時点灯させ、室内に人が存在し得る場合は、白色光の第1のLEDを点灯させ、室内に人が存在しない場合には第1のLEDを自動的に消灯させて省エネルギを達成する。
本願は、その第2の実施の形態の発明として、配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDと、前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させると共に、それ自体が除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第2のLEDと、前記第1のLEDと前記第2のLEDを点灯させるための電源部を含む点灯駆動部と、前記第1のLED、前記第2のLED及び点灯駆動部を搭載する回路基板と、前記回路基板を支持して固定する固定支持体と、前記固定支持体に取り付けられ、前記第1のLEDと前記第2のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体と、から構成されるLED照明装置であって、前記カバー体の表面には、一又は複数の光触媒物質によって構成された光触媒が全面的に塗布されている、ことを特徴とするものである。
これによって、この第2の実施態様に係る発明も、上述した第1の実施態様に係る発明と同様な作用効果を奏する。
さらに、本願は、その第3の実施の形態の発明として、配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDと、前記基板の上に配置され除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第2のLEDと、前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させることにより光触媒の作用により除菌及び殺菌作用を有する波長帯域光を発する第3のLEDと、前記基板の上に配置されて光触媒物質を活性化させることにより除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLEDと、前記第1のLEDと前記第2のLEDを点灯させるための電源部を含む点灯駆動部と、前記第1のLED、前記第2のLED、前記第3のLED及び点灯駆動部を搭載する回路基板と、前記回路基板を支持して固定する固定支持体と、前記固定支持体に取り付けられ、前記第1のLED、前記第2のLED及び前記第3のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体と、から構成されるLED照明装置であって、前記カバー体の表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されている、ことを特徴とする。
これによって、この第3の実施態様に係る発明も、上述した第1の実施態様及び第2の実施態様に係る発明と同様な作用効果を奏する。
尚、本願において「概ね白色光」とは、一般的な室内照明用の可視光波長帯域の光を意味し、白色光、昼光色、赤みがかった電球光、青みがかった寒色光、若しくはこれらの混合色光を意味する。
また、本願で「ピーク波長が概ね405ナノメートル」とは、「ピーク波長が395乃至415ナノメートル(nm)」の間にある、近紫外線光(可視光線と紫外線の間)にある領域の波長光を意味する。
本発明の一の実施形態においては、前記点灯回路は、パルスカウンタによる入力パルスの計数値に応じて、前記第1の光源と前記第2の光源の二灯を共に点灯すること、どちらか一方を消灯し、他方を点灯すること、二灯を共に消灯することを切り替える。このとき、前記入力パルスは、リモコンスイッチからの信号の入力に応答して発生するようにするとよい。
本発明の他の実施形態においては、前記点灯回路は、スイッチの操作で前記第1の光源と前記第2の光源の二灯を共に点灯すること、どちらか一方を消灯し、他方を点灯すること、二灯を共に消灯することを切り替える。好ましい例では、前記点灯回路は、電磁リレーによる有接点シーケンス回路を備えることで、1個のスイッチが操作されるたびに前記第1の光源と前記第2の光源の二灯を共に点灯すること、どちらか一方を消灯し、他方を点灯すること、二灯を共に消灯すること、をそれぞれ切り替えることができる。
尚、上述した「第1の点灯モード」を採用する場合は、紫外線領域の人体にとって有害とされる波長領域光の一部が本体カバーや光触媒塗布膜を通過して室内に照射され続ける場合は、人が室内にいた場合のみ白色光の第1のLEDを点灯し、人が室内に存在しない時だけ光触媒を励起させる第2のLEDを点灯させるのである。
また、紫外線領域の人体にとって有害とされる波長領域光の一部が本体カバーや光触媒塗布膜を通過する量が極めて微小の場合は、上述した「第2の点灯モード」を採用して、光触媒を励起させる第2のLEDを常時点灯させることにより光触媒による殺菌とウイルス不活性化を図り、一方、人が室内にいる場合は、白色光の第1のLEDを点灯し、人が室内にいない場合は第1のLEDを消灯することもできるのである。
さらに、本願は、その第4の実施の形態として、人が居住する部屋の天井に取り付けられるシーリング照明装置であって、光を通す透明又は半透明の下面パネルと、前記下面パネルの内側において、配線基板又はプリント基板の上に面状に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDの素子群と、前記下面パネルの内側において、配線基板又はプリント基板の上に面状に配置された第2のLED素子群と、前記下面パネルの中心部に配置され、部屋の空気を浄化するためのフィルタ手段及びファンから成る空気清浄モジュールと、前記下面パネルの内側において、前記空気清浄モジュールに捕捉された塵に含まれる菌を除菌する波長帯域光を発する第3のLED素子素子群と、前記第1のLED素子群、前記第2のLED素子群、前記第3のLED素子群及びこれらのLED素子群の点灯駆動部を搭載する回路基板と、を有し、前記下面パネルの表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されており、前記第2のLED素子群は、前記光触媒物質を活性化させる波長帯域光を発することを特徴とする殺菌及びウイルス不活性化作用を有する空気清浄装置付きLED照明装置を提供するものである。
ここで、前記第1のLEDは、概ね白色光の可視光線を発光し、前記第2のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を励起する可視光帯域のブルー帯域光である概ね405ナノメートルのピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの波長光、若しくは概ね388ナノメートルのピーク波長光を発光する。
そして、前記第1のLED、前記第2のLED及び前記第3のLEDは、前記回路基板上に規則的に配列され、少なくとも前記第1のLEDの表面側又は前記基板との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている。
そして、前記空気清浄モジュールは、下面パネル側に配置されるモジュールカバーを有し、前記フィルタ手段は、前記モジュールカバーの内側に配置されて空気中の塵を捕捉する一又は複数のフィルタにより構成され、前記ファン手段は、空気を前記下面パネルの表面に接触させて前記フィルタを通過させるように空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるようにしている。
本発明の殺菌機能付き照明装置は、照明用の第1の光源と、ピーク波長が概ね405ナノメートルの人に安全な可視光線を照射する第2の光源の両方をカバー内に備えるため、殺菌のみ又は殺菌と照明の両方のモードを使い分けることができ居住空間内の長時間の殺菌が可能となる。
また、254乃至280ナノメートルの波長光を発光する第2の光源の場合は、後述するように、人が当該照明装置に近づいた場合には、この第2の光源を消灯する等の対応をするようにする。
本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の例であって、(a)部は、その原理図を示し、(b)部は、第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列例を示す。 本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置の例であって、(a)部は、その原理図を示し、(b)部は、第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列例を示す。 本発明の第3の実施形態に係るLED照明装置の例であって、(a)部は、その原理図を示し、(b)部は、第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列例を示す。 本願発明に係る電球バブル型LED照明装置の側面図(一部断面図)の例を示す。 本願発明に係る直管型電球型LED照明装置の例であって、(a)部は、その斜視図を示し、(b)部は、発光部内における第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列の例を示す。 本願発明に係るシーリング照明装置の側面図(一部断面図)の例を示す。 シーリング照明装置におけるフィルタ手段の分解斜視図を示す。 シーリング照明装置を下方から見た斜視図を示す。 シーリング照明装置の天井側からの平面図を示す。 シーリング照明装置の吸込板及びフィルタ手段を取り外した状態の分解斜視図を示す。 本LED照明装置の上述した「第1の点灯モード」(人感センサとタイマーを設け、室内に人が存在する場合は、白色光の第1のLEDのみを点灯させ、人が存在しなくなった場合は、光触媒を励起させるための第2のLEDのみを点灯させるモードにおける点灯回路の構成例をブロック図で示す。 図11のパルスカウンタのカウント値と対応して点灯する照明光と殺菌光とを真理値表で示す。 点灯モードの別の実施形態における点灯回路構成の例を示す。 図13におけるフリップフロップリレー回路の具体的な回路図の例を示す。 図14に示したフリップフロップリレー回路の動作タイミングチャートの例を示す。 光波長領域に分類される可視光線領域、赤外線領域及び紫外線領域における各領域光が、人体等に影響を与える生理作用、化学作用を例示する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るLED照明装置の例であって、(a)部は、その原理図を示し、(b)部は、第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列例を示す。
この第1の実施形態に係るLED照明装置の構成は、図1に示すように、配線基板又はプリント基板上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLED1と、前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させることにより光触媒の作用により除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLED2と、第1のLED1と第2のLED2を点灯させるための電源部を含む点灯駆動部11(図11に示す)と、第1のLED1、第2のLED2及び点灯駆動部11を搭載する回路基板20と、回路基板20を支持して固定する固定支持体と、固定支持体に取り付けられ、第1のLEDと第2のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体3と、から構成され、カバー体3の表面には、一又は複数の光触媒物質8が全面的に塗布されている、ことを特徴とする殺菌及びウイルス不活性化作用を有するLED照明装置100を提供するものである。
本発明において使用する一又は複数の光触媒物質8は、酸化チタン、酸化タングステン、酸化チタンと白金(プラチナ)の合金等であって、例えば、前記第2のLED2が発する光の波長帯によって最も光触媒の作用が活性化されるように一種又は複数の光触媒物質8を処理又は調合する。例えば、酸化チタンに窒素をドープし若しくは異種金属をイオン注入することにより、光触媒が最も活性化される光の波長帯域が移動することが知られている。
ここで、第1のLED1は、概ね白色光の可視光線を発光し、第2のLED2は、光触媒物質8に対して触媒作用を励起させるブルー帯域光を発光する。よって、第2のLED2は、波長が405ナノメートル(nm)乃至450nmの範囲の可視光線であって、概ね405ナノメートル(nm)のピーク波長光を発光するものである。
さらに、第2のLED2は、波長が265nm乃至280nmの範囲の紫外線を発光するLEDの場合には、上述した405ナノメートル(nm)乃至450nmの範囲の可視光線の場合と同等以上の光触媒励起が生じることが実験によって確認されているので、この帯域の紫外線光を発光する素子を用いることも可能である。
従って、この場合、本発明において使用する一又は複数の光触媒物質8が酸化チタンの場合、この酸化チタンに窒素をドープしまたは異種金属をイオン注入することにより、405nmの紫外線光によって光触媒物質8から放出される放出物質4(電子e、正孔h+)は、空気中の酸素や、接触してくる有機化合物や細菌などに反応してこれら有害物質を除去する。このような光触媒作用が最も活性化されるように、光触媒の構成やその塗布(例えば塗布膜の厚さ等)を最適化する。
また、第2のLED2は、波長が265nm乃至280nmの範囲の紫外線を発光するLEDの場合、405ナノメートル(nm)乃至450nmの範囲の可視光線の場合と同等以上の光触媒励起を期待できる。但し、この帯域の紫外線の場合には、強い殺菌力があるが人体に悪影響を及ぼすため、第2のLED2は、人が存在しないときに発光させるのがよい。このように第1のLED1を点灯させた状態で、第2のLED2を選択的にオン・オフさせる具体的な構成については後述する。
ところで、第1のLED1と第2のLED2は、回路基板20上に規則的に配列され、少なくとも第1のLED1の表面側又は回路基板20との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシート(図示せず)が設けられている。これによって、必ずしも光三原色のLEDを全て基板上に配列しなくても概ね昼光色の光を発光することができる。
さらに、本願発明において特に主要な構成として、固定支持体の内部には、プラットホームからカバー体3の表面に接触して移動するように当該装置の周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段17(図4に示す)を有し、固定支持体には、空気を吸引する吸引口31と空気を吹き出す吹出口36を有するようにする。
これによって、本発明に係るLED照明装置100は、当該照明器具のカバー表面に菌やカビが付着しないようにするだけでなく、本LED照明装置100を設置した室内の空気中菌の殺菌、浮遊するウイルスの不活性化と、室内の備品や家具(洗面台、トイレを含む)の表面に付着している菌の除菌やウイルスの不活性化を可能にしたのである。
さらに、このファン手段17(図4に示す)によって、装置の表面カバー3やその一部の風を利用して装置内の空気を吸引した又は吹き付けることによりLED素子や回路基板20上の電源装置や制御回路を風冷によって冷却することができるので、本LED照明装置100の寿命を飛躍的に増伸させる副次的な作用効果を奏する。一般的に、電子機器類の寿命は、動作中の環境温度を10℃下げる毎にその寿命は2倍になる(これを、一般的に「100°2倍則」という)と言われている。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るLED照明装置200の例であって、(a)部は、その原理図を示し、(b)部は、第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列例を示す。
この第2の実施形態に係るLED照明装置200の構成は、図2に示すように、配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLED1と、前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させると共に、それ自体が除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第2のLED2と、第1のLED1と第2のLED2を点灯させるための電源部を含む点灯駆動部11(図11に示す)と、第1のLED1、第2のLED2及び点灯駆動部11を搭載する回路基板20と、回路基板20を支持して固定する固定支持体と、固定支持体に取り付けられ、第1のLED1と第2のLED2が発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体3と、から構成されるLED照明装置200であって、カバー体3の表面には、一又は複数の光触媒物質8が全面的に塗布されている、ことを特徴とするものである。
この第2の実施形態での第2のLED2は、概ね388ナノメートル(nm)のピーク波長光を発光する。そして、図2の(b)部は、第1のLED1と第2のLED2との回路基板20上での各素子の数及び配列パターンの例を示している。
これによって、この第2の実施態様に係るLED照明装置200も、上述した第1の実施形態に係る発明と同様な作用効果を奏する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係るLED照明装置300の例であって、(a)部は、その原理図を示し、(b)部は、第1のLED素子群と第2のLED素子群と第3のLED素子群の配列例を示す。
この第3の実施形態に係るLED照明装置300の構成は、図3に示すように、配線基板又はプリント基板20の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLED1と、前記基板の上に配置されて光触媒物質を活性化させることにより除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLED2と、前記基板の上に配置され除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第3のLED7と、第1のLED1、第2のLED2、第3のLED7及び点灯駆動部11を搭載する回路基板20と、第1のLED1と第2のLED2と第3のLED7とを点灯させるための電源部を含む点灯駆動部11と、回路基板20を支持して固定する固定支持体と、固定支持体に取り付けられ、第1のLED1、前記第2のLED2及び前記第3のLED7が発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体3と、から構成されるLED照明装置であって、カバー体3の表面には、一又は複数の光触媒物質8が全面的に塗布されている、ことを特徴とする。
この第3の実施形態での第2のLED2は、概ね388ナノメートル(nm)のピーク波長光を発光し、第3のLED7は、概ね405ナノメートル(nm)のピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの紫外線帯域光を発光するLED素子を用いることも可能である。
これによって、この第3の実施態様に係るLED照明装置300も、上述した第1の実施態様及び第2の実施態様に係る発明と同様な作用効果を奏する。
図4は、本願発明の適用例として、口金45を備えて、既存の電球ソケットに装着可能な口金サイズがE-26若しくはE-17の電球バブル型LED照明装置400をその側面図(一部断面図)で示している。
LED照明装置400は、LED素子や点灯駆動部11を含む制御回路を搭載する回路基板20を覆う透明なガラス製のカバー体3と、カバー体3の下方には回路基板20を支持して固定する固定支持体30とで構成される。そして、固定支持体30の内部にはヒートシンク41が設けられており、本LED照明装置400においては、カバー体3はヒートシンク41を介して固定支持体30に取り付けられる。
LED素子は、白色光を照射する第1のLEDのチップ列2a(第1のLED)、第2の光源としてピーク波長が概ね405ナノメートル(nm)の可視の殺菌光又は254乃至280ナノメートル帯域の紫外線光を照射する第2のLEDであるLEDチップ列2bが実装されている。第2のLEDを構成するLEDチップ列2bが発光するピーク波長が概ね405nmの可視光線は細菌、ダニやカビそしてウイルス等の増殖を抑制することができると共に、人体には無害であることが知られている。一方、254乃至280ナノメートル帯域の紫外線光の場合は、人がこれを長時間浴びると問題が生じる場合があるので、例えば、人が近づいた場合には、この第2のLED素子のみを消灯する等の対策を執るようにする。
ここで、本LED照明装置400のカバー体3には、光触媒物質8が所定の厚さで塗布されている。そして、固定支持体30の内部には、、本LED照明装置400の支持基体からカバー体3の表面に接触して移動するように周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段17が設置されており、固定支持体30には、空気を吸引する吸引口31と空気を吹き出す吹出口36が設けられている。これによりカバー体3の表面には空気流路32が形成される。
これによって、本LED照明装置400は、当該照明器具のカバー体3の表面に菌やカビが付着しないようにするだけでなく、本LED照明装置400を設置した室内の空気中菌の殺菌、浮遊するウイルスの不活性化と、室内の備品や家具(洗面台、トイレを含む)の表面に付着している菌の除菌やウイルスの不活性化を可能にしたのである。
ヒートシンク41は、略円錐台形状有しており、例えば材料としてアルミを用いたアルミダイカストで形成されている。ヒートシンク41の上面にはLED素子や点灯駆動部11を含む制御回路を搭載する回路基板20が装着されており、内部には家庭用のコンセントに供給されている交流電源を直流電流に変換して、点灯駆動部11に供給する電源部117が内蔵されている。
よって、点灯駆動部11からの通電によりLED素子が発する熱や電源部117に発生する熱は、ヒートシンク41に伝わり温度が上昇すると、ヒートシンク41と外気との接触による自然空冷によりヒートシンク41の側部表面から熱輻射として放熱される。
加えて、ヒートシンク41の下方にはファン手段17からの送風を取り入れる取込部37aと、取り込まれた空気がカバー体3内を循環して抜け出る循環路33を形成する排出部37bとが設けられている。これにより、ファン手段17を利用してカバー体3内を効果的に冷却することができる。このような取込部37a及び排出部37bにはエアチェックバルブが用いられる。
また、ヒートシンク41の上面の周縁部にはカバー体3を支持する取付溝が形成されている。本実施形態においては、照明装置の点灯及び消灯は赤外線リモコンスイッチ5により行うため、ヒートシンク41の側部には赤外線の受光窓41aが設けられている。
本LED照明装置400においては、第1の態様、第2の態様及び第3の態様の例において詳しく説明したように、第2のLEDから照射される概ね405nmや概ね388nmをピークとする紫外線領域光が、装置のカバー体3の表面に塗布されている光触媒物質8を励起することにより、本LED照明装置400を設置した室内の空気中に浮遊する細菌やウイルスを殺菌し、または不活性化させるのである。
図5は、本願発明に係る直管電球型のLED照明装置の例であって、(a)部は、その斜視図を示し、(b)部は、発光部内における第1のLED素子群と第2のLED素子群の配列の例を示す。
ここで、本LED照明装置500の直管型のカバー体3には、光触媒物質8が所定の厚さで塗布されている。
カバー体3は両サイドが一組の固定支持体30にそれぞれ支持されて、一方の固定支持体30は、第1のLED素子群と第2のLED素子群を点灯させるための電源部を含む点灯駆動部と、点灯駆動部を搭載する回路基板を収容している。
そして、装置の固定支持体30の何れか一方又は両サイドの内部には、ファン収納部35が設けられており、その内部には、照明装置の支持基体からカバー体3の表面に接触して移動するように周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段17(図4に示す)が設置されており、固定支持体30には、空気を吸引する吸引口31と空気を吹き出す吹出口36が設けられている。図示では、固定支持体30の両サイドの内部にそれぞれファン収納部35が設けられている。
これによって、本LED照明装置500は、当該照明器具のカバー体3の表面に菌やカビが付着しないようにするだけでなく、本LED照明装置500を設置した室内の空気中菌の殺菌、浮遊するウイルスの不活性化と、室内の備品や家具(洗面台、トイレを含む)の表面に付着している菌の除菌やウイルスの不活性化を可能にしたのである。
図6は、本願発明に係る天井に直接取り付けるタイプのLED照明装置(シーリング照明装置)の例を示している。シーリング照明装置600は、人が居住する部屋の天井に取り付けられるが、このシーリング照明装置600は空気清浄機能を備える。
シーリング照明装置600は、図6に示すように、ベース50と、LED素子の回路基板20と、光を通す透明又は半透明のカバー体である下面パネル52と、空気清浄モジュール53とを有して成る。そして、ベース50と、回路基板20と、下面パネル52は、それぞれシーリング照明装置600の全体形状に合わせて円形に形成されて、それぞれの中心部がくり抜かれて下方から天井に向けての空気通路となっている。そして、下面パネル52の表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されている。
空気清浄モジュール53は、角筒であるモジュールカバー54の内部に部屋の空気を浄化するためのフィルタ手段55、ファン56及びファンモータ57が配設されており、モジュールカバー54は、その上端が回路基板20を挟みベース50に止着されている。これにより、モジュールカバー54の内部は上記空気通路と連通する。ファンモータ57はモジュールカバー54の内壁から中心部に向けて延出している複数の支持部材58に支持されて空気通路内に保持されている。
フィルタ手段55は、図7に示すように下から順に空気中の大きい埃を除去するフリーフィルタ61、空気中の各種有害ガスを除去するVOC(揮発性有機化合物)フィルタ62、及び微細な埃を除去するHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)63の3通りのフィルタを重ねて成る。そして、各フィルタ61,62,63を保持する支持枠はモジュールカバー54の内壁に取り付けられている。
下面パネル52の内側の円形の端部には、図8に示すように多数の空気取入口64が穿設されている吸込板59をネジ止めして取り付けるための取付部65が設けられている。また、ベース50の天井側の面には、図9に示す空気吹出部66が嵌め込まれる凹部が形成されている。よって、ファン56の回転により、吸込板59の空気取入口64から取り込まれる空気はフィルタ61,62,63を通過する間に清浄化されて空気吹出部66から天井に向けて吹き出される。
回路基板20には、照明用の概ね白色光の可視光線帯光を発する第1のLED1の素子群と、それ自体が除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第2のLED2の素子群と、空気清浄モジュール53に捕捉された塵に含まれる菌を除菌する波長帯域光を発する第3のLED7の素子群とが実装されている。そして、各LED1,2,7の素子群はそれぞれ円形に規則的に配列されている。また、図示しないが、回路基板20には、これら第1乃至第3のLED素子群の点灯駆動部が搭載されている。
ここで、第1のLED1は、概ね白色光の可視光線を発光し、第2のLED2は、光触媒物質に対して触媒作用を励起する可視光帯域のブルー帯域光である概ね405ナノメートルのピーク波長光又は概ね388ナノメートルのピーク波長光を発光する。そして、少なくとも第1のLEDの表面側又は回路基板20との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている。
図10は、シーリング照明装置の吸込板59及びフィルタ手段55を取り外した状態の分解斜視図を示しており、同図に示すように、ファン56の駆動によって吸込板59から吸い込まれた空気はフィルタ手段55を通過することで除菌と清浄化されて空気吹出部66から吹き出される。そして、除菌と清浄化された空気は居室内に拡散されて、室内の空気中菌の殺菌、浮遊するウイルスの不活性化と、室内の備品や家具(洗面台、トイレを含む)の表面に付着している菌の除菌やウイルスを不活性化する。また、吹き出される一部の空気は下面パネル52の表面を伝って拡散されることで、下面パネル52への菌やカビの付着が抑制される。
シーリング照明装置600も上記した第1及び第2の点灯モードを選択して駆動することができる。よって、シーリング照明装置600は、所定領域に存在する人の動きを検知する人感センサを備え、前記点灯駆動部は、人感センサによって人が検知された場合、第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、第2の点灯モードを選択する。例えば、第1の点灯モードは、第1のLED1の素子群及び第2のLED2の素子群を点灯させ、第2の点灯モードは、第3のLED7の素子群を点灯させる
そして、前記点灯駆動部は、タイマーを有し、タイマーによって計時された時刻が所定の時間帯内の場合、第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、第2の点灯モードを選択する。
次に、図11乃至15を参照して、上述した「第1の点灯モード」、すなわち室内に人が存在する場合は、白色光の第1のLEDのみを点灯させ、人が存在しなくなった場合は第2のLEDを点灯させる具体例について記載する。
尚、上述した「第2の点灯モード」の場合は、ここに記載する「第1の点灯モード」の例に基づいて当業者が容易に構成することが可能であるから、その点灯制御の詳細につての記載を省略する。
図11に示すように、点灯回路6は、赤外線リモコンスイッチ5から発せられる赤外線信号を受光窓41aを通して受光する受信部118と、受信部118で赤外線信号が受信されたときワンショットパルスを発生するワンショット回路9と、ワンショットパルスが入力するたびに計数する4進のパルスカウンタ10と、パルスカウンタ10の計数に応じて、第1のLED2a及び第2のLED2bへの電源部117からの駆動電流の供給を制御する点灯駆動部11とから構成されている。よって、パルスカウンタ10は、第1のLED2aと第2のLED2bの両方を点灯させること、どちらか一方を消灯し、他方を点灯すること、二灯を共に消灯することを切り替えるシーケンス回路である。
例えば、図12の真理値表に示すように、パルスカウンタ10の計数が“00”のシーケンスは消灯モードであり、点灯駆動部11は、第1のLED2aと第2のLED2bの両方を消灯させている。この状態で赤外線リモコンスイッチ5の操作による赤外線信号の受信によるワンショットパルスの発生でパルスカウンタ10の計数が“01”のシーケンスは照明モードであり、点灯駆動部11は、第1のLED2aのみを点灯させる。
次の赤外線リモコンスイッチ5の操作によるワンショットパルスの発生でカウンタ10の計数が“10”のシーケンスは照明・殺菌モードであり、点灯駆動部11は、第1のLED2aの点灯に加えて第2のLED2bも点灯させる。さらに、次の赤外線リモコンスイッチ5の操作によるワンショットパルスの発生にてカウンタ10の計数が“11”となるシーケンスは殺菌モードであり、点灯駆動部11は、第1のLED2aを消灯させて第2のLED2bのみ点灯させる。そして、次の赤外線リモコンスイッチ5の操作によるワンショットパルスが発生すると、カウンタ10の計数が“00”のシーケンスとなり、点灯駆動部11は、第2のLED2bも消灯させることで消灯モードに戻る。
このように、殺菌機能付き照明装置の使用者は、赤外線リモコンスイッチ5を操作するたびに、第1のLED2aのみの点灯、第1のLED2a及び第2のLED2bの両方点灯、第2のLED2bのみの点灯及び全ての消灯を使い分けることができる。第2のLED2bは人に無害なピーク波長が概ね405ナノメートル(nm)の可視の殺菌光を照射するために、照明・殺菌モードと、殺菌モードとを使い分けることで、人の出入りに関わらず殺菌光の照射を継続することができる。
既存のLED照明装置で照度を調整するのに、全てのLEDを動作させることで照度が最大となる全照明にし、一部のLEDだけを動作させることで照度を低くする一部照明をスイッチ(リモコンスイッチも含む)操作で切り替えている。このような照明に本発明に係る殺菌機能付き照明装置を用いるときには、全照明で第1のLED2a及び第2のLED2bの両方を点灯させて照明・殺菌モードとし、一部照明で第2のLED2bだけを点灯させて殺菌モードに切り替えることができる。
上記の点灯回路6は、半導体素子による無接点シーケンス回路であるから小型化されて電源部117と共に照明装置の中に収容できるため、既存の電球ソケットに装着して動作させることができる。一方、電源部117と点灯回路6とを照明装置に内蔵しないタイプであれば、電磁リレーによる有接点のシーケンス回路で点灯回路を構成することができる。
図13は、シーケンス回路としてフリップフロップリレー回路12を用いた点灯回路6aを用いた点灯制御装置の構成の概要ブロック図を示している。この点灯回路6aは、1個の押しボタンスイッチにより、第1のLED2aのみ点灯、第2のLED2bのみ点灯、両灯点灯及び両灯が非点灯の状態を切り替え可能にするシーケンス回路である。なお、この図13において、図11と同じ構成要素に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図14は、フリップフロップリレー回路12の具体的な回路構成例を示しており、電源ラインL1,L2間に並列にRS,RA,RB,RC,RDのリレーを配置して成る。
リレーRSは、押しボタンスイッチSWを介し電源ラインL1,L2間に接続されている。ここでの押しボタンスイッチSWもボタンを押すたびにオンとオフとが順次切り換わる自己保持タイプのスイッチである。押しボタンスイッチSWはスイッチ装置に設けられる。
リレーRAは、自己保持スイッチSA1の常開接点と、リレーRCのスイッチSC1の常閉接点を介して、電源ラインL1,L2間に接続されている。また、リレーRAは、リレーRSのスイッチSSの常開接点と、リレーRBのスイッチSB1の常閉接点と、リレーRCのスイッチSC1の常閉接点とを介しても、電源ラインL1,L2間に接続されている。
リレーRCは、リレーRSのスイッチSSの常開接点と、リレーRBのスイッチSB1の常開接点を介して、電源ラインL1,L2間に接続されている。
リレーRDは、リレーRSのスイッチSSの常閉接点と、リレーRAのスイッチSA2の常閉接点を介して電源ラインL1,L2間に接続されている。
リレーRBは、自己保持スイッチSB2の常開接点と、リレーRDのスイッチSDの常閉接点を介して、電源ラインL1,L2間に接続されている。また、リレーRBは、リレーRSのスイッチSSの常閉接点と、リレーRAのスイッチSA2の常開接点と、リレーRDのスイッチSDの常閉接点を介しても、電源ラインL1,L2間に接続されている。
図15は、シーケンス回路3aの動作タイミングチャートを示している。シーケンス回路3aは、電源投入後の初期状態のt0シーケンスではリレーRDのみが通電されて励磁している。ここで押しボタンスイッチSWが操作されてオンするとt1シーケンスとなる。t1シーケンスでは、リレーRSが励磁してスイッチSSが常開接点に切り換わる。これによりリレーRAは、スイッチSB1及びスイッチSC1の各常閉接点を介し通電されて励磁する一方、リレーRDは非励磁となる。よって、t1シーケンスではリレーRS,RAの両方が励磁している。
次に、押しボタンスイッチSWを押してオフさせるとt2シーケンスとなる。このt2シーケンスでは、リレーSSは非通電で非励磁となってスイッチSSは常閉接点に切り換わるが、リレーRAは、自己保持スイッチSA1が常開接点に切り換わっているため、スイッチSC1の常閉接点を介して通電状態が継続されて自己保持している。同時に、リレーRBは、スイッチSSが常閉接点でリレーRAのスイッチSA2が常開接点に切り換わるため通電されて励磁する。よって、t2シーケンスではリレーRA,RBの両方が励磁している。
続いて、押しボタンスイッチSWを押して再びオンさせると、t3シーケンスとなる。t3シーケンスでは、押しボタンスイッチSWのオンでリレーRSが励磁する。リレーRBは、自己保持スイッチSB2が常開接点に切り換わっているため、スイッチSDの常閉接点を介して通電状態が継続されて自己保持している。そして、リレーRCは、スイッチSSが常開接点に切り換わり、リレーRBのスイッチSB1が常開接点に切り換わるため通電されて励磁する。よって、t2シーケンスではリレーRB,RCの両方が励磁している。
そして、押しボタンスイッチSWを押して再びオフさせると、リレーRSが非励磁となってスイッチSSが常閉接点に切り換わるため、リレーRB,RCは共に非励磁となるが、リレーRDはスイッチSA2の常閉接点を通して通電されて励磁する。よって、リレーRDが励磁している初期状態のt0シーケンスに復帰することになる。
こうしたシーケンス回路3aの一連のシーケンス制御で、t0シーケンスを第1のLED2a及び第2のLED2bが何れも消灯しているモードとし、t1シーケンスを第1のLED2aのみ点灯しているモードとし、t2シーケンスを第1のLED2a及び第2のLED2bが何れも点灯しているモードとし、t3シーケンスを第2のLED2bのみ点灯しているモードとする。
よって、第1のLED2aは、t1及びt2の両シーケンスで点灯するよう、リレーRAのスイッチSA3の常開接点を介して電源部117に接続される。そして、第2のLED2bは、t2及びt3の両シーケンスで点灯するよう、リレーRBのスイッチSB3の常開接点を介して電源部117に接続される。
これにより、押しボタンスイッチSWの1回目の操作でt1シーケンスとなると、リレーRAの励磁によるスイッチSA3のオンで第1のLED2aが点灯する。そして、押しボタンスイッチSWの2回目の操作でt2シーケンスとなると、リレーRAに加えてリレーRBが励磁するため、スイッチSB3のオンで第2のLED2bが第1のLED2aと共に点灯する。
押しボタンスイッチSWの3回目の操作でt3シーケンスとなると、リレーRAが非励磁となって、スイッチSA3のオフで第1のLED2aが消灯する。一方、リレーRBは継続して励磁しているため、第2のLED2bは点灯状態を維持している。
押しボタンスイッチSWの4回目の操作では、リレーRBが非励磁となってスイッチSB3のオフで第2のLED2bが消灯し、第1のLED2a及び第2のLED2bの両方が消灯しているt0シーケンスに復帰する。
上述のシーケンス回路6aを用いれば、押しボタンスイッチSWの操作回数により第1のLED2a及び第2のLED2bを共に点灯すること、どちらか一方を消灯し、他方を点灯すること、両灯を共に消灯することを切り替えることができる。
また、シーケンス回路6aを用いずとも単純に第1のLED2a及び第2のLED2bに対応するスイッチを設けて、各スイッチをそれぞれオン・オフさせることで、二灯を点灯させたり、どちらか一方が消灯で他方が点灯させたり、二灯を共に消灯させたりしてもよい。
以上詳述したように、本発明による照明装置は、照明用の第1のLEDと共に、光触媒の作用により除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光を発する第2のLEDとを備えることで、照明と殺菌及びウイルスの不活性化作用の機能を備える。
1 第1のLED(照明用LED光源)
2 第2のLED(光触媒励起用LED光源)
3 カバー(カバー体)
5 赤外線リモコンスイッチ
6 点灯回路
6a 点灯回路
7 第3のLED(紫外線照射及び光触媒励起用LED光源)
10 パルスカウンタ
11 点灯駆動部
12 電磁リレーによる有接点シーケンス回路(フリップフロップリレー回路)
17 ファン(ファン手段)
20 LED素子等を搭載する回路基板
36 吹出口
52 下面パネル
53 空気清浄モジュール
54 モジュールカバー
55 フィルタ手段
56 ファン
SW 押しボタンスイッチ
100 本発明の第1の実施の形態に係るLED照明装置
200 本発明の第2の実施の形態に係るLED照明装置
300 本発明の第3の実施の形態に係るLED照明装置

Claims (29)

  1. 配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDと、
    前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させることにより光触媒の作用により除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLEDと、
    前記第1のLEDと前記第2のLEDを点灯させるための電源部を含む点灯駆動部と、
    前記第1のLED、前記第2のLED及び前記点灯駆動部を搭載する回路基板と、
    前記回路基板を支持して固定する固定支持体と、
    前記固定支持体に取り付けられ、前記第1のLEDと前記第2のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体と、
    から構成されるLED照明装置であって、
    前記カバー体の表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されている、ことを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記第1のLEDは、概ね白色光の可視光線を発光し、
    前記第2のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を励起させるブルー帯域光を発光する、ことを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記第2のLEDは、概ね405ナノメートルのピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの波長光を発光することを特徴とする請求項2に記載のLED照明装置。
  4. 前記第1のLEDと前記第2のLEDは、前記回路基板上に規則的に配列され、
    少なくとも前記第1のLEDの表面側又は前記基板との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のLED照明装置。
  5. 前記固定支持体の内部には、前記カバー体の表面に接触して移動するように当該装置の周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段を有し、
    前記固定支持体には、空気を吸引する吸引口と空気を吹き出す吹出口を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかの項に記載のLED照明装置。
  6. 所定領域に存在する人の動きを検知する人感センサを備え、
    前記点灯駆動部は、前記人感センサによって人が検知された場合、第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項1乃至5の何れかの項に記載のLED照明装置。
  7. 前記点灯駆動部は、タイマーを有し、タイマーによって計時された時刻が所定の時間帯内の場合、前記第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、前記第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項6に記載のLED照明装置。
  8. 前記第1の点灯モードは、前記第1のLED及び第2のLEDを点灯させ、
    前記第2の点灯モードは、前記第1のLEDを消灯して前記第2のLEDを点灯させる、ことを特徴とする請求項6又は7に記載のLED照明装置。
  9. 配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDと、
    前記基板の上に配置されて光触媒物質を励起させると共に、それ自体が除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第2のLEDと、
    前記第1のLEDと前記第2のLEDを点灯させるための電源部を含む点灯駆動部と、
    前記第1のLED、前記第2のLED及び前記点灯駆動部を搭載する回路基板と、
    前記回路基板を支持して固定する固定支持体と、
    前記固定支持体に取り付けられ、前記第1のLEDと前記第2のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体と、
    から構成されるLED照明装置であって、
    前記カバー体の表面には、一又は複数の光触媒物質によって構成された光触媒が全面的に塗布されている、ことを特徴とするLED照明装置。
  10. 前記第1のLEDは、概ね白色光の可視光線を発光し、
    前記第2のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を起こさせる概ね405ナノメートルのピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの波長光を発光する、ことを特徴とする請求項9に記載のLED照明装置。
  11. 前記第1のLEDと前記第2のLEDは、前記回路基板上に規則的に配列され、
    少なくとも前記第1のLEDの表面側又は前記基板との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている、ことを特徴とする請求項10に記載のLED照明装置。
  12. 前記固定支持体の内部には、前記カバー体の表面に接触して移動するように当該装置の周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段を有し、
    前記固定支持体には、空気を吸引する吸引口と空気を吹き出す吹出口を有することを特徴とする請求項9乃至11の何れかの項に記載のLED照明装置。
  13. 所定領域に存在する人の動きを検知する人感センサを備え、
    前記点灯駆動部は、前記人感センサによって人が検知された場合、前記第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、前記第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項9乃至12の何れかの項に記載のLED照明装置。
  14. 前記点灯駆動部は、タイマーを有し、タイマーによって計時された時刻が所定の時間帯内の場合、前記第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、前記第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項13に記載のLED照明装置。
  15. 前記第1の点灯モードは、前記第1のLED及び第2のLEDを点灯させ、
    前記第2の点灯モードは、前記第1のLEDを消灯して前記第2のLEDを点灯させる、ことを特徴とする請求項13又は14に記載のLED照明装置。
  16. 配線基板又はプリント基板の上に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDと、
    前記基板の上に配置されて光触媒物質を活性化させることにより除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の可視光線光を発する第2のLEDと、
    前記基板の上に配置され除菌及び殺菌作用を有する波長帯域の光線を発する第3のLEDと、
    前記第1のLED、前記第2のLED、前記第3のLED及び前記点灯駆動部を搭載する回路基板と、
    前記回路基板を支持して固定する固定支持体と、
    前記固定支持体に取り付けられ、前記第1のLED、前記第2のLED及び前記第3のLEDが発する光を透過させる透明又は半透明のカバー体と、
    から構成されるLED照明装置であって、
    前記カバー体の表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されている、ことを特徴とするLED照明装置。
  17. 前記第1のLEDは、概ね白色光の可視光線を発光し、
    前記第2のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を起こさせると共に、それ自体が除菌及び殺菌作用を有する領域である可視光帯域のブルー帯域光である概ね405ナノメートルのピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの波長光を発光し、
    前記第3のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を起こさせる概ね388ナノメートルのピーク波長光を発光する、
    ことを特徴とする請求項16に記載のLED照明装置。
  18. 前記第1のLED、前記第2のLED及び前記第3のLEDは、前記回路基板上に規則的に配列され、
    少なくとも前記第1のLEDの表面側又は前記基板との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている、ことを特徴とする請求項17に記載のLED照明装置。
  19. 前記固定支持体の内部には、前記カバー体の表面に接触して移動するように当該装置の周囲の空気を吸引方向又は吹出方向に移動させるためのファン手段を有し、
    前記固定支持体には、空気を吸引する吸引口と空気を吹き出す吹出口を有することを特徴とする請求項16乃至18の何れかの項に記載のLED照明装置。
  20. 所定領域に存在する人の動きを検知する人感センサを備え、
    前記点灯駆動部は、前記人感センサによって人が検知された場合、前記第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、前記第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項16乃至19の何れかの項に記載のLED照明装置。
  21. 前記点灯駆動部は、タイマーを有し、タイマーによって計時された時刻が所定の時間帯内の場合、前記第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、前記第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項20に記載のLED照明装置。
  22. 前記第1の点灯モードは、前記第1のLED、第2のLED及び第3のLEDを点灯させ、
    前記第2の点灯モードは、前記第1のLEDを消灯して前記第2のLED及び前記第3のLEDを点灯させる、ことを特徴とする請求項20又は21に記載のLED照明装置。
  23. 人が居住する部屋の天井に取り付けられるシーリング照明装置であって、
    光を通す透明又は半透明の下面パネルと、
    前記下面パネルの内側において、配線基板又はプリント基板の上に面状に配置された照明用の可視光線帯光を発する第1のLEDの素子群と、
    前記下面パネルの内側において、配線基板又はプリント基板の上に面状に配置された第2のLED素子群と、
    前記下面パネルの中心部に配置され、部屋の空気を浄化するためのフィルタ手段及びファンから成る空気清浄モジュールと、
    前記下面パネルの内側において、前記空気清浄モジュールに捕捉された塵に含まれる菌を除菌する波長帯域光を発する第3のLED素子群と、
    前記第1のLED素子群、前記第2のLED素子群、前記第3のLED素子群及びこれらのLED素子群の点灯駆動部を搭載する回路基板と、
    を有し、
    前記下面パネルの表面には、一又は複数の光触媒物質が全面的に塗布されており、前記第2のLED素子群は、前記光触媒物質を活性化させる波長帯域光を発することを特徴とするLED照明装置。
  24. 前記第1のLEDは、概ね白色光の可視光線を発光し、
    前記第2のLEDは、前記光触媒物質に対して触媒作用を励起する可視光帯域のブルー帯域光である概ね概ね405ナノメートルのピーク波長光又は254乃至280ナノメートルの波長光、若しくは388ナノメートルのピーク波長光を発光する、ことを特徴とする請求項23に記載のLED照明装置。
  25. 前記第1のLED、前記第2のLED及び前記第3のLEDは、前記回路基板上に規則的に配列され、
    少なくとも前記第1のLEDの表面側又は前記基板との間には、その発光色が概ね白色帯域になるようにフィルターシートが設けられている、ことを特徴とする請求項24に記載のLED照明装置。
  26. 前記空気清浄モジュールは、下面パネル側に配置されるモジュールカバーを有し、
    前記フィルタ手段は、前記モジュールカバーの内側に配置されて空気中の塵を捕捉する一又は複数のフィルタにより構成され、
    前記ファン手段は、空気を前記下面パネルの表面に接触させて前記フィルタを通過させるように空気を吸引方向又は吹出方向に移動させることを特徴とする請求項23乃至25の何れかの項に記載のLED照明装置。
  27. 所定領域に存在する人の動きを検知する人感センサを備え、
    前記点灯駆動部は、前記人感センサによって人が検知された場合、第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項26に記載のLED照明装置。
  28. 前記点灯駆動部は、タイマーを有し、タイマーによって計時された時刻が所定の時間帯内の場合、前記第1の点灯モードを選択し、それ以外の場合、前記第2の点灯モードを選択することを特徴とする請求項27に記載のLED照明装置。
  29. 前記第1の点灯モードは、前記第1のLED素子群及び第2のLED素子群を点灯させ、
    前記第2の点灯モードは、前記第3のLED素子群を点灯させる、
    ことを特徴とする請求項28に記載のLED照明装置。

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