JP2022178297A - 電子内視鏡システム - Google Patents
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Abstract
Description
後者の例として、特許文献1には、光源装置において、RGBの各色を発光するLEDの近傍に配置され、各LEDから発せられる各色の光量を露光期間において検知し、検知した光量を示す光量検知信号を生成して出力するRGBの各色用の光検出器が設けられ、制御部が、露光期間において出力される光量検知信号と、光量制御パターンとに基づいて、RGBの各色を発光するLEDを駆動させるための制御を行うことが記載されている。
システムを使用する前に所定の発光パターンの光を射出させて発光素子の射出光量を補正する方法では、射出光量が少ない弱発光から射出横領の多い強発光までの全出力レンジで補正を行う場合、補正に長時間を要し不便である。他方、システムの使用中に発光素子の出射光を部分的に捕捉して発光素子の射出光量を補正する特許文献1の方法では、使用状況次第では発光素子の射出光量の全出力レンジでの補正が困難となる場合がある。例えば、気管支などの狭空洞観察では、発光素子の出射光が弱発光の状態が継続し、全出力レンジでの補正が困難である。
前記プロセッサは、前記撮像素子の撮像によって得られる画像の隣接するフレーム間に補正期間を設定する補正期間設定部と、前記補正期間内に前記発光素子から参照光を出射するように制御し、前記光検出器によって受光される前記参照光に基づいて前記発光素子から出射される照明光の光量を補正する補正部と、を有する。
一実施形態の電子内視鏡システムは、電子内視鏡と、光源装置と、プロセッサとを備える。
電子内視鏡は、生体組織の撮像を行うように構成された撮像素子を備える。光源装置は、生体組織の照明のために照明光を出射する発光素子(発光ダイオードやレーザダイオード等)を備える。プロセッサは、撮像素子の露光のタイミングと、光源装置の発光素子による照明光の点灯のタイミングを制御するとともに、照明光を制御するように構成される。
一実施形態の電子内視鏡システムは、術者が患者の生体組織を観察中である場合等、生体組織を照明中の任意のタイミングで発光素子による照明光の光量を補正するため、発光素子が出射する出射光を検出する光検出器を備える。生体組織の観察に必要な照明光の出射光量とは無関係に広い出射光の光量レンジで補正を行うために、撮像素子によって生成される撮像画像に影響が生じないように、撮像画像の隣接するフレーム間に補正期間が設定される。この補正期間内に発光素子から補正のための出射光である参照光を出射するように制御される。出射された参照光は光検出器により検出され、検出結果が発光素子の光量補正に使用される。
光源装置230は、所定の色の波長帯域の光を出射する複数の発光ダイオード(以下、適宜「LED」と表記する。)を備える。LEDに代えてレーザダイオードを用いることもできる。LED及びレーザダイオードは、他の光源と比較して、低消費電力、発熱量が小さい等の特徴があるため、消費電力や発熱量を抑えつつ明るい画像を取得できるというメリットがある。明るい画像が取得できることにより、病変部の病変の程度に関する評価の精度を向上させることができる。
なお、図1に示す例では、光源装置230は、電子内視鏡用プロセッサ200に内蔵して設けられるが、電子内視鏡用プロセッサ200とは別体の装置として電子内視鏡システム1に設けられてもよい。また、光源装置230は、後述する電子スコープ100の先端部に設けられてもよい。この場合、照明光を導光するLCB102は不要である。
光検出器156は、照明光Lの一部を検出するように構成されている。光検出器156は、検出した照明光Lの一部を電気信号に光電変換する。変換後の電気信号はシステムコントローラ202に送られ、光源装置230から射出される照明光Lの光量補正に利用される。
図3に示すように、システムコントローラ202は、露光期間設定部21と、補正期間設定部22と、補正部23とを含む。
露光期間設定部21は、電子シャッタにより撮像素子108のライン毎の露光期間を設定する。
補正期間設定部22は、撮像素子108の撮像によって得られる画像の隣接するフレーム間に補正期間を設定する。
補正部23は、補正期間T内に光源装置230のLEDから参照光を出射するように制御し、光検出器156によって受光される参照光に基づいてLED111~114から出射される照明光の光量を補正する。
これらの各部は、例えば、システムコントローラ202に内蔵するマイクロコントローラがプログラムを実行することで実現されてもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。
図4(a)は、参考として、タイミング調整を行わない場合の露光タイミングを示している。図4(b)は、一実施形態の露光タイミングを示している。図4(a)及び図4(b)の縦方向は、ライン走査方向である。図4以降の各図では、ROは1フレームのラインごとの電荷読出しタイミングを示す。
図4(c)は、一実施形態の照明光の点灯(ON)及び消灯(OFF)のタイミングを示している。なお、図4(c)のタイミングチャートの縦軸は、補正期間に出射される参照光のためにLEDに与える駆動パルス電流Pn-1,Pn,Pn+1のレベルをも示している。
すなわち、一実施形態では、露光期間設定部21は、電子シャッタにより撮像素子108のライン毎の露光期間を設定する。補正期間設定部22は、N番目フレームの走査対象ラインの露光終了時刻SEからN+1番目フレームの電子シャッタが開くタイミングSSまでの間に補正期間Tを設定する。
好ましくは、補正部23は、複数の補正期間Tにおいてそれぞれ出力レベルが異なる複数の参照光をLED111~114から出射するようにLED駆動回路141~144を制御するとともに、光検出器156によって受光される複数の参照光に基づいてLED111~114から出射される照明光の光量を補正する。例えば、図4では、各補正期間Tにおいて出力レベルが異なる参照光を出射させるために各LEDに異なる駆動パルス電流Pn-1,Pn,Pn+1を与える場合が想定される。出力レベルが異なる参照光を出射することで、補正部23は、パルス電流に対するLEDの出力(光量)の線形性について補正することができる。
図5に示す実施形態では、表示用フレーム(Fn-1,Fn+1)は偶数番目又は奇数番目のフレームであり、非表示用フレームは奇数番目又は偶数番目のフレームであり、1/60秒単位で撮像素子108が駆動される。この場合、例えば30fps(frames per second)でモニタ300での表示が行われる。
図4(b)と同様に、図5(a)においても、有効ラインをEL1~ELNの間に限定することで、時刻t1~t2、時刻t5~t6の間にグローバル露出期間を設定し、この期間に照明光を点灯させる(図5(b)のON)。非表示用フレームの期間(図5に示す例では、時刻t3~t4)に補正期間Tを設定し、この補正期間Tの間に駆動パルス電流Pnを各LEDに与える。
なお、表示用フレームと非表示用フレームは、1フレームごとに交互に設定することに限定されない。例えば、隣接する表示用フレームの間に非表示用フレームを複数配置することもできる。
この実施形態においても図5の実施形態と同様に、表示用フレーム(各フレームに対する点灯期間をFn-1,Fn+1で示す。)は偶数番目又は奇数番目のフレームであり、非表示用フレームは奇数番目又は偶数番目のフレームであり、1/60秒単位で撮像素子108が駆動される。この場合、例えば30fps(frames per second)でモニタ300での表示が行われる。
図5の実施形態と異なるのは、図6の実施形態では、有効ラインを限定せず、グローバル露光期間を設定しない点にある。その代わり、露光期間設定部21は、電子シャッタにより撮像素子108の走査対象ラインに対する露光期間を設定する。具体的には、図6(a)に示すように、表示用フレームに対して、露光期間中に電子シャッタを設定する。電子シャッタが開いている期間は、タイミングSS~SEの間である。そして、補正期間設定部22は、全走査対象ラインの最後端のタイミング(時刻t2)から電子シャッタ開始端(時刻t3)の間に補正期間Tを設ける。
電子内視鏡システムはさらに、光源装置のLEDが出射する出射光を検出する光検出器を備え、プロセッサは、光検出器により受光される参照光に基づいて、LEDから出射される照明光の光量を補正する。このとき、プロセッサは、撮像素子の撮像によって得られる画像の隣接するフレーム間に補正期間を設定する。そのため、実施形態に係る電子内視鏡システムによれば、LEDにより生体組織を照明中の任意のタイミングでLEDの射出光量を補正することができる。したがって、例えば、気管支等の狭空洞観察などLEDの出射光が弱発光の状態が継続する状況であっても、LEDの射出光量の全出力レンジでの補正を実時間で行うことができる。
100…電子スコープ
102…LCB
104…配向レンズ
106…対物レンズ
108…撮像素子
108a…カットフィルタ
108b…ベイヤ配列カラーフィルタ
152…ドライバ信号処理回路
21…露光期間設定部
22…補正期間設定部
23…補正部
25…集光レンズ
100…電子スコープ
104…配光レンズ
106…対物レンズ
111~114…LED
121~124…コリメートレンズ
131~133…ダイクロイックミラー
141~144…LED駆動回路
152…ドライバ信号処理回路
154…メモリ
156…光検出器
200…電子内視鏡用プロセッサ
202…システムコントローラ
204…メモリ
206…タイミングコントローラ
208…操作パネル
220…画像処理ユニット
230…光源装置
300…モニタ
Claims (6)
- 生体組織の撮像を行うように構成された撮像素子を備える電子内視鏡と、
前記生体組織の照明のために照明光を出射する発光素子を備える光源装置と、
前記撮像素子の露光のタイミングと前記照明光の点灯のタイミングを制御するとともに、前記照明光を制御するように構成されたプロセッサと、
前記発光素子が出射する出射光を検出する光検出器と、
を備え、
前記プロセッサは、
前記撮像素子の撮像によって得られる画像の隣接するフレーム間に補正期間を設定する補正期間設定部と、
前記補正期間内に前記発光素子から参照光を出射するように制御し、前記光検出器によって受光される前記参照光に基づいて前記発光素子から出射される照明光の光量を補正する補正部と、を有する、
電子内視鏡システム。 - 前記撮像素子は、前記生体組織の撮像をローリングシャッター方式で行うように構成され、
前記プロセッサは、電子シャッタにより前記撮像素子のライン毎の露光期間を設定する露光期間設定部を備え、
前記補正期間設定部は、N番目フレームの走査対象ラインの露光終了時刻からN+1番目フレームの前記電子シャッタによる露光開始時刻までの間に前記補正期間を設定する、
請求項1に記載された電子内視鏡システム。 - 前記撮像素子の撮像によって得られる画像の連続する複数フレームは、表示用画像として使用される表示用フレームと、表示用画像として使用されない非表示用フレームと、を含み、
前記プロセッサは、電子シャッタにより前記撮像素子の走査対象ラインに対する露光期間を設定する露光期間設定部を備え、
前記補正期間設定部は、N番目の表示用フレームの走査対象ラインの露光終了時刻からN+1番目の表示用フレームの前記電子シャッタによる露光開始時刻までの間に前記補正期間を設定する、
請求項1に記載された電子内視鏡システム。 - 前記撮像素子の撮像によって得られる画像の連続する複数フレームは、表示用画像として使用される表示用フレームと、表示用画像として使用されない非表示用フレームと、を含み、
前記補正期間設定部は、前記非表示用フレームを生成する期間内に前記補正期間を設定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載された電子内視鏡システム。 - 前記表示用フレームは偶数番目又は奇数番目のフレームであり、前記非表示用フレームは奇数番目又は偶数番目のフレームである、
請求項3又は4に記載された電子内視鏡システム。 - 前記補正部は、複数の前記補正期間においてそれぞれ出力レベルが異なる複数の参照光を前記発光素子から出射するように制御するとともに、前記光検出器によって受光される前記複数の参照光に基づいて前記発光素子から出射される照明光の光量を補正する、
請求項1から5のいずれか一項に記載された電子内視鏡システム。
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