JP2022177878A - 光増幅装置、光伝送システム、および光増幅方法 - Google Patents

光増幅装置、光伝送システム、および光増幅方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合、供給電力資源の利用効率を向上させつつ、信号利得の波長依存性を低減する。【解決手段】波長多重信号光を受け付け、波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を出力する波長分波手段と、複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ出力する複数の光増幅媒体と、増幅分波多重信号光を合波して出力する波長合波手段と、複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給する複数の励起エネルギー供給手段と、制御手段、とを有し、制御手段は、波長帯の始点となる開始波長、および波長帯に含まれる信号光の個数である波長数が、複数の励起エネルギー供給手段の消費電力の総和が最小となる場合における開始波長および波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、波長分波手段および波長合波手段を制御する波長合分波制御手段を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、光増幅装置、光伝送システム、および光増幅方法に関し、特に、波長多重通信に用いられる光増幅装置、光伝送システム、および光増幅方法に関する。
光信号の信号強度を増幅する光ファイバ増幅器には、光信号が入力される希土類添加ファイバに励起光源から出力される励起光を入力することによって、光信号の信号強度を増幅する方式としたものがある。例えば、希土類元素の一例としてのエルビウム(Er)を光ファイバのコア部分に添加した構造の光ファイバ増幅器が知られている。
光ファイバ通信において低損失波長帯域である1.55マイクロメートル(μm)帯に用いられる光ファイバ増幅器は、上述したような光ファイバのコア部分にエルビウムを添加した構造を有する。そして、0.98マイクロメートル(μm)あるいは1.48マイクロメートル(μm)帯の励起光により光ファイバ中のエルビウムイオンを活性化し、エルビウムの有する1.55マイクロメートル(μm)帯のレーザ遷移を利用する。このような光ファイバ増幅器によれば、半導体レーザダイオードを用いた励起により1.55マイクロメートル(μm)帯の信号光を増幅することができる。
光ファイバ増幅器は、高効率かつ高利得であり、利得がほぼ偏波無依存であることから、光ファイバ通信システムの光信号中継用の増幅器として用いられている。光ファイバ通信システムにおいては、大容量通信を可能とするために複数の波長を多重する波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送技術が採用されており、増幅器は全チャネルの信号光を一括して増幅する。
しかし、波長多重信号光を伝送する光ファイバ伝送中継システムにおいては、光増幅器の利得が波長ごとに異なるため、波長間で光信号の強度に差が生じてしまう。そこで、光信号の利得偏差を減少させるための光利得等化用フィルタを組み込んだ光増幅装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような関連する光増幅装置では、光中継器の出力に利得偏差が発生している場合には、光利得等化フィルタによって光増幅器で生じた利得偏差を等化し、良好な伝送品質が得られる状態に調整することとしている。
特開2006-066862号公報
光ファイバ増幅器では、伝送用光ファイバから入射される波長多重(WDM)信号光の波長充填率が高くなると、波長間での信号利得ばらつきが大きくなる。そのため、上述した関連する光増幅装置においては、信号利得が最も低い波長においても所望の利得を上回って光増幅されるように光増幅器を設定し、過剰に増幅された波長帯の信号光は後段の利得等化器で減衰させることとしている。
図9に模式的に示すように、入力された波長多重信号光WDM0を光伝送路に挿入された関連する光増幅器10を用いて増幅する場合、信号利得が最も低い波長においても所望利得G0を上回って光増幅されるように関連する光増幅器10を設定する。関連する光増幅器10によって増幅された波長多重信号光WDM1のうち、所望利得G0を上回っている部分(WDM11)は、後段の利得等化器で減衰され等化される。しかしながら、所望利得G0を上回っている部分を利得等化器で減衰させることは、エネルギー損失となる。
このように、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合、信号利得の波長依存性を低減させると、供給電力資源の利用が非効率になる、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合、信号利得の波長依存性を低減させると、供給電力資源の利用が非効率になる、という課題を解決する光増幅装置、光伝送システム、および光増幅方法を提供することにある。
本発明の光増幅装置は、波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を出力する波長分波手段と、複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ出力する複数の光増幅媒体と、増幅分波多重信号光を合波して出力する波長合波手段と、複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給する複数の励起エネルギー供給手段と、制御手段、とを有し、制御手段は、波長帯の始点となる開始波長、および波長帯に含まれる信号光の個数である波長数が、複数の励起エネルギー供給手段の消費電力の総和が最小となる場合における開始波長および波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、波長分波手段および波長合波手段を制御する波長合分波制御手段を備える。
本発明の光増幅方法は、波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を生成し、複数の分波多重信号光を複数の光増幅媒体によってそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ生成し、増幅分波多重信号光を合波し、複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給し、複数の波長帯に分波する際に、波長帯の始点となる開始波長、および波長帯に含まれる信号光の個数である波長数が、励起エネルギーを生成する際の消費電力の総和が最小となる場合における開始波長および波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、複数の波長帯に分波する。
本発明の光増幅装置、光伝送システム、および光増幅方法によれば、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合、供給電力資源の利用効率を向上させつつ、信号利得の波長依存性を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の別の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の制御部が備えるルックアップテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置が備える光増幅媒体の利得スペクトルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の制御部が備えるルックアップテーブルの別の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。 関連する光増幅装置の課題を説明するための図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置100の構成を示すブロック図である。光増幅装置100は、波長分波部(波長分波手段)110、複数の光増幅媒体120、波長合波部(波長合波手段)130、複数の励起エネルギー供給部(励起エネルギー供給手段)140、および制御部(制御手段)150を有する。
波長分波部110は、波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を出力する。複数の光増幅媒体120は、複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ出力する。波長合波部130は、増幅分波多重信号光を合波して出力する。そして、複数の励起エネルギー供給部140は、複数の光増幅媒体120に励起エネルギーをそれぞれ供給する。
制御部150は、波長分波部110および波長合波部130を制御する波長合分波制御部(波長合分波制御手段)151を備える。波長合分波制御部151は、波長帯の始点となる開始波長、および波長帯に含まれる信号光の個数である波長数が、最適開始波長および最適波長数となるように、波長分波部110および波長合波部130を制御する。ここで、最適開始波長および最適波長数は、複数の励起エネルギー供給部140の消費電力の総和が最小となる場合における開始波長および波長数である。
このように、本実施形態による光増幅装置100は、複数の励起エネルギー供給部140の消費電力の総和が最小となる最適開始波長および最適波長数で、波長多重信号光を複数の波長帯に分波し、複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅する構成としている。そのため、本実施形態の光増幅装置100によれば、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合において、供給電力資源の利用効率を向上させつつ、信号利得の波長依存性を低減することができる。
複数の光増幅媒体120はそれぞれ、シングルコア光ファイバを備え、このシングルコア光ファイバはコア部に希土類元素を含む構成とすることができる。波長多重信号光の波長帯域が1.55マイクロメートル(μm)帯である場合、希土類元素として典型的にはエルビウム(Er)を用いることができる。すなわち、光増幅媒体120は、シングルコア・エルビウム添加光ファイバ(Single-Core Erbium Doped optical Fiber:SC-EDF)とすることができる。この場合、波長分波部110と、複数の光増幅媒体120と、波長合波部130とはそれぞれ、シングルモード光ファイバ160を用いて結合することができる。また、波長分波部110はシングルモード光ファイバ160が接続される入力ポート111を、波長合波部130はシングルモード光ファイバ160が接続される出力ポート131をそれぞれ備える。
波長分波部110および波長合波部130として、典型的には波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch:WSS)およびアレイ導波路回折格子(Arrayed-Waveguide Grating:AWG)のいずれかを用いることができる。波長選択スイッチ(WSS)は、波長毎に異なる出力ポートに接続するポートスイッチ機能、波長毎に光強度レベルを調整するアッテネーション機能、波長多重機能、および波長分離機能を有する。
励起エネルギー供給部140は、典型的には半導体レーザを備える。波長多重信号光の波長帯域が1.55マイクロメートル(μm)帯である場合、励起エネルギー供給部140として、0.98マイクロメートル(μm)帯または1.48マイクロメートル(μm)帯のレーザ光を出力する半導体レーザを用いることができる。
制御部150は、図2に示すように、ルックアップテーブル152、最小電力算出部(最小電力算出手段)153、および励起エネルギー制御部(励起エネルギー制御手段)154を備えた構成とすることができる。ルックアップテーブル152は、分波多重信号光を、要求される光信号対雑音比を充足して増幅する際に必要となる励起エネルギー供給部140の消費電力と、開始波長との関係を、信号光の変調多値度および波長数ごとに記憶している。最小電力算出部153は、ルックアップテーブル152を参照して、最適開始波長および最適波長数を算出する。励起エネルギー制御部154は、励起エネルギー供給部140の出力を制御する。
ここで、光増幅装置100は、複数の光増幅媒体120ごとに利得モニタ部(図示せず)を備えた構成とすることができる。利得モニタ部(利得モニタ手段)は、光増幅媒体120に入力する分波多重信号光の入力光パワーと、光増幅媒体120から出力される増幅分波多重信号光の出力光パワーを測定し、入力光パワーと出力光パワーから、光増幅媒体120の利得である測定利得値を算出する。この場合、励起エネルギー制御部154は、測定利得値が、複数の信号光のうち光増幅媒体120の利得が最小である波長の信号光に要求される光信号対雑音比を充足するために必要な利得値となるように、励起エネルギー供給部140を制御することができる。
光増幅装置100は、図3に示すように、情報取得部(情報取得手段)170をさらに有することとしてもよい。情報取得部170は、波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を取得する。情報取得部170は例えば、光伝送システムのネットワーク管理装置から多重信号光情報を取得する。そして、この多重信号光情報を制御部150に通知する。この場合、制御部150は、多重信号光情報に基づいて、最適開始波長および最適波長数を算出する。
上述した説明では、複数の光増幅媒体120はそれぞれシングルコア光ファイバを備えた構成とした。しかし、これに限らず、図4に示す光増幅装置101のように、複数の光増幅媒体120が、複数のコア部に希土類元素をそれぞれ添加したマルチコア光ファイバを備えた構成としてもよい。すなわち、複数の光増幅媒体として、複数本のシングルコア・エルビウム添加光ファイバに替えて、一本のマルチコア・エルビウム添加光ファイバ(Multi-Core Erbium Doped optical Fiber:MC-EDF)121を用いることができる。
この場合、光増幅装置101は、マルチコア・エルビウム添加光ファイバ121の前後にマルチコア光ファイバ180、ファンアウト181、およびファンイン182が挿入された構成となる。マルチコア光ファイバ180は、1本の光ファイバに複数のコアが含まれ、各コアを信号光が独立に伝搬する。ファンアウト181は、複数のシングルモード光ファイバ160をそれぞれ伝搬した信号光を、1本のマルチコア光ファイバ180の複数のコアに結合する。ファンイン182は、1本のマルチコア光ファイバ180の複数のコアをそれぞれ伝搬した信号光を、複数のシングルモード光ファイバ160に結合する。
光増幅装置101において、励起エネルギー供給部140は、マルチコア・エルビウム添加光ファイバ121の複数のコアのそれぞれに励起エネルギーを供給する。この場合、上述した利得モニタ部(図示せず)は、ファンイン182と波長合波部130を結ぶシングルモード光ファイバ160から分岐したコアごとの出力光パワーを測定する構成とすることができる。
次に、本実施形態による光増幅装置100(101)の動作について説明する。
上述したように、光増幅装置100が備える情報取得部170は、多重信号光情報を例えば光伝送システムのネットワーク管理装置から取得する。多重信号光情報には、波長多重信号光に含まれる信号光の変調多値度ごとの多重信号光開始波長、多重信号光波長数、および信号光に対して要求される光信号対雑音比が含まれる。そして、情報取得部170は、この多重信号光情報を制御部150に通知する。
制御部150は波長合分波制御部151によって、複数の励起エネルギー供給部140の消費電力の総和が最小となる場合における開始波長(最適開始波長)および波長数(最適波長数)となるように、波長分波部110および波長合波部130を制御する。このとき、制御部150が備える最小電力算出部153は、ルックアップテーブル152を参照して、最適開始波長および最適波長数を算出する。
ルックアップテーブル152は、分波多重信号光を、要求される光信号対雑音比を充足して増幅する際に必要となる励起エネルギー供給部140の消費電力と、開始波長との関係を、信号光の変調多値度および波長数ごとに記憶している。図5に、ルックアップテーブル152の一例を示す。
図5において、縦軸は上述の消費電力であり、横軸は波長多重信号光を複数の波長帯に分波したときの各波長帯の始点となる開始波長の位置を示す。なお、横軸の開始波長位置は、図6に例示した光増幅媒体の利得スペクトルにおける波長位置(「1」~「8」)に対応している。図5中の数字は信号光の波長数を示しており、例えば「60WDM」は波長数が60である波長多重信号光の場合を表している。なお図5には、各信号光の変調多値度は全帯域で同一である場合の例を示す。ここで、変調多値度は信号光の変調方式によって定まり、変調方式は例えば8QAM(Quadrature Amplitude Modulation)である。
図5からわかるように、消費電力は開始波長位置によって変化している。これは、光増幅媒体の利得スペクトルにおいて、長波長側ほど利得が大きく光増幅率が大きいことに起因している(例えば図6を参照)。例えば、波長数が60である波長多重信号光(60WDM)を増幅する場合、開始波長位置が「4」の方が、開始波長位置が「3」である場合よりも増幅帯域の長波長側であるため、光増幅率が大きくなる。そのため、開始波長位置が「4」である場合の方が、より少ない消費電力で所望の光出力強度を得ることができる。したがって、「開始波長位置」が長波長側になるほど「消費電力」は減少する傾向となる。
最小電力算出部153は、ルックアップテーブル152を参照して、波長多重信号光(96WDM)をいくつの帯域に分波するか、また各帯域あたりにいくつの波長数を割り当てると各励起エネルギー供給部140の合計消費電力が最小になるかを算出する。この場合、最小電力算出部153は、組み合わせを総当たり的に検討することにより算出する構成とすることができる。
図5に示したルックアップテーブル152の例で具体的に説明する。図5中の破線丸印は、波長多重信号光を分割しない場合の消費電力を示す。ここでは、多重信号光波長数が96である波長多重信号光(96WDM)の場合を例として示す。丸印は、多重信号光波長数96である波長多重信号光(96WDM)を分割した場合のそれぞれの消費電力であり、合計消費電力が最小になる組み合わせを示す。ここでは例として、開始波長位置が「1」であり波長数が24である波長多重信号光(以下、「24WDM」等と記載する)、開始波長位置が「3」の36WDM、および開始波長位置が「6」の36WDMに3分割した場合の消費電力を示す。
このように本実施形態の光増幅装置100によれば、利得が波長ごとに異なる特性を有する光増幅媒体を用いて、例えば光増幅率が大きい波長帯の光信号と光増幅率が小さい波長帯の光信号とに分波した後に、複数の光増幅媒体120で個別に増幅することができる。そのため、光増幅率が波長帯ごとに過大または過小となることなく、適切な光増幅率で増幅することが可能になる。すなわち、本実施形態の光増幅装置100によれば、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合において、供給電力資源の利用効率を向上させつつ、信号利得の波長依存性を低減することができる。
図5では、各信号光の変調多値度は全帯域で同一(例えば8QAM)である場合の例を示した。これに限らず、各信号光の変調多値度が波長帯域によって異なる場合であっても本実施形態による光増幅装置100を用いることができる。このような場合におけるルックアップテーブル152の例を図7に示す。
図7において、実線は図5と同じであり、信号光の変調方式が例えば8QAMである場合における励起エネルギー供給部140の消費電力と開始波長との関係を示す。一方、破線は、8QAMよりも変調多値度が大きい信号光、例えば変調方式が16QAMである場合における励起エネルギー供給部140の消費電力と開始波長との関係を示す。
図7に示した例では、開始波長位置「1」側、すなわち光増幅媒体120の増幅率が小さい波長帯域に変調多値度が小さい8QAMの信号光が配置されている。そして、開始波長位置「8」側、すなわち光増幅媒体120の増幅率が大きい波長帯域に変調多値度が大きい16QAMの信号光が配置されている。このような場合、制御部150は、8QAMの信号光が配置されている波長帯域と16QAMの信号光が配置されている波長帯域とに、波長多重信号光を分割するように、波長分波部110および波長合波部130を制御する構成とすることができる。
このような構成とすることにより、励起エネルギー供給部140の消費電力を低減することができる。その理由を以下に説明する。
16QAMの信号光と8QAMの信号光のように、異なる変調多値度の信号光が混在して波長多重されている場合、変調多値度が大きい信号光(16QAM)の信号の方が必要となる光信号対雑音比が大きく、そのため光増幅利得も大きくする必要がある。したがって、変調多値度が大きい信号光の信号品質を保つために、変調多値度が大きい信号光が所望の利得を満たすように光増幅される。このとき、波長多重信号光に混在している変調多値度が小さい信号光(8QAM)は、変調多値度が大きい信号光よりも所望の利得は小さいにもかかわらず、変調多値度が大きい信号光が所望の利得を満たすように光増幅をされるため、過剰に増幅された状態となる。したがって、過剰に増幅するために用いられる励起エネルギーは損失となるので、供給電力資源の利用効率を低下させることになる。しかし、本実施形態の光増幅装置100によれば、8QAMの信号光が配置されている波長帯域と16QAMの信号光が配置されている波長帯域とに波長多重信号光を分割し、それぞれの波長帯域に属する信号光を複数の光増幅媒体120で個別に増幅する。その結果、上述した励起エネルギーの損失を削減し、励起エネルギー供給部140の消費電力を低減することができる。
上記説明では、制御部150は、8QAMの信号光が配置されている波長帯域と16QAMの信号光が配置されている波長帯域とに、波長多重信号光を分割するように、波長分波部110および波長合波部130を制御する例を示した。しかし、これに限らず、制御部150は、8QAMの信号光が配置されている波長帯域および16QAMの信号光が配置されている波長帯域のそれぞれにおいて、各励起エネルギー供給部140の合計消費電力が最小になるように制御する構成としてもよい。これは、変調方式が8QAMから16QAMに変わると要求される光信号対雑音比が異なるため、16QAMの信号光が配置される波長帯域では必要な利得レベルが変化し、開始波長および波長数の最適状態が変化するからである。すなわち、制御部150は、それぞれの波長帯域において合計消費電力が最小になる最適開始波長および最適波長数を算出し、算出した最適開始波長および最適波長数となるように波長分波部110および波長合波部130を制御する構成としてもよい。上述したように、各信号光の変調多値度が全帯域で同一(8QAM)である場合には、開始波長位置が「1」の24WDM、開始波長位置が「3」の36WDM、および開始波長位置が「6」の36WDMに3分割した場合に合計消費電力が最小となる(図5参照)。それに対して、信号光の波長帯域の一部において16QAMの信号光が配置されている場合、合計消費電力が最小になる組み合わせは、例えば図7の丸印で示すようになる。すなわち、開始波長位置が「1」の24WDM、開始波長位置が「3」の36WDM、開始波長位置が「4」の24WDM、および開始波長位置が「6」の12WDMに4分割した場合、合計消費電力が最小になる。
次に、本実施形態による光増幅方法について説明する。
本実施形態による光増幅方法においては、まず、波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を生成する。この複数の分波多重信号光を複数の光増幅媒体によってそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ生成する。そして、この増幅分波多重信号光を合波する。また、複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給する。ここで、複数の波長帯に分波する際に、波長帯の始点となる開始波長、および波長帯に含まれる信号光の個数である波長数が、最適開始波長および最適波長数となるように、複数の波長帯に分波する。最適開始波長および最適波長数は、励起エネルギーを生成する際の消費電力の総和が最小となる場合における開始波長および波長数である。
上述した複数の波長帯に分波する際に、ルックアップテーブルを参照して、最適開始波長および最適波長数を算出することとしてもよい。ここで、ルックアップテーブルは、分波多重信号光を、要求される光信号対雑音比を充足して増幅する際に必要となる励起エネルギーを生成する際の消費電力と、開始波長との関係を、信号光の変調多値度および波長数ごとに記憶している。
また、光増幅媒体に入力する分波多重信号光の入力光パワーと、光増幅媒体から出力される増幅分波多重信号光の出力光パワーを測定し、入力光パワーと出力光パワーから、光増幅媒体の利得である測定利得値を算出することとしてもよい。そして、この測定利得値が、複数の信号光のうち光増幅媒体の利得が最小である波長の信号光に要求される光信号対雑音比を充足するために必要な利得値となるように励起エネルギーを生成する構成とすることができる。
さらに、波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を取得することとしてもよい。この場合、この多重信号光情報に基づいて、最適開始波長および最適波長数を算出する構成とすることができる。
以上説明したように、本実施形態による光増幅装置100、101および光増幅方法によれば、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合、供給電力資源の利用効率を向上させつつ、信号利得の波長依存性を低減することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8に、本実施形態による光伝送システム1000の構成を示す。光伝送システム1000は、光中継装置1100およびネットワーク管理装置1200を有する。具体的には図8に示すように、光伝送システム1000は、第1の端局1001と第2の端局1002を結ぶ伝送用光ファイバ1003に挿入される光中継装置1100を備え、ネットワーク管理装置1200によって制御される。
光中継装置1100は、第1の実施形態による光増幅装置100(101)を備える。光増幅装置100(101)は、伝送用光ファイバ1003を伝播する光信号を増幅する。
ネットワーク管理装置1200は、第1の端局1001から送信される波長多重信号光の各波長帯における変調多値度を決定する。そしてネットワーク管理装置1200は、変調多値度ごとに多重信号光情報を生成し、変調多値度ごとの多重信号光情報を光中継装置1100が備える光増幅装置に通知する。ここで、多重信号光情報には、波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とが含まれる。
このとき、ネットワーク管理装置1200は、波長多重信号光を構成する複数の信号光を、変調多値度が同一の信号光が同一の波長帯域に含まれるように管理する。そして、ネットワーク管理装置1200は、変調多値度が同一の信号光を同一の波長帯域で送信するように第1の端局1001を制御する。
また、ネットワーク管理装置1200は、光増幅装置が備える光増幅媒体の利得が大きい波長帯域に変調多値度が大きい信号光を、光増幅媒体の利得が小さい波長帯域に変調多値度が小さい信号光を割り当てる構成とすることができる。
なお、光伝送システム1000においては一般的に、一本の伝送用光ファイバ1003に複数個の光中継装置1100が挿入される。この場合、複数の光中継装置1100がそれぞれ備える光増幅装置の波長分波部および波長合波部の合分波比は、複数の光中継装置1100において同一である構成とすることができる。これに限らず、波長分波部および波長合波部の合分波比は、複数の光中継装置1100において互いに異なる構成としてもよい。
上述したように、本実施形態による光伝送システム1000の光中継装置1100は、第1の実施形態による光増幅装置100(101)を備える。ここで光増幅装置100(101)は、複数の励起エネルギー供給部140の消費電力の総和が最小となる最適開始波長および最適波長数で、波長多重信号光を複数の波長帯に分波し、複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅する構成としている。そのため、本実施形態の光伝送システム1000によれば、光増幅器を用いて波長多重信号光を増幅する場合において、供給電力資源の利用効率を向上させつつ、信号利得の波長依存性を低減することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、前記波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を出力する波長分波手段と、前記複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ出力する複数の光増幅媒体と、前記増幅分波多重信号光を合波して出力する波長合波手段と、前記複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給する複数の励起エネルギー供給手段と、制御手段、とを有し、前記制御手段は、前記波長帯の始点となる開始波長、および前記波長帯に含まれる前記信号光の個数である波長数が、前記複数の励起エネルギー供給手段の消費電力の総和が最小となる場合における前記開始波長および前記波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、前記波長分波手段および前記波長合波手段を制御する波長合分波制御手段を備える光増幅装置。
(付記2)前記制御手段は、前記分波多重信号光を、要求される光信号対雑音比を充足して増幅する際に必要となる前記励起エネルギー供給手段の消費電力と、前記開始波長との関係を、前記信号光の変調多値度および前記波長数ごとに記憶しているルックアップテーブルと、前記ルックアップテーブルを参照して、前記最適開始波長および前記最適波長数を算出する最小電力算出手段、とを備える付記1に記載した光増幅装置。
(付記3)前記光増幅媒体に入力する前記分波多重信号光の入力光パワーと、前記光増幅媒体から出力される前記増幅分波多重信号光の出力光パワーを測定し、前記入力光パワーと前記出力光パワーから、前記光増幅媒体の利得である測定利得値を算出する利得モニタ手段をさらに有し、前記制御手段は、励起エネルギー制御手段を備え、前記励起エネルギー制御手段は、前記測定利得値が、前記複数の信号光のうち前記光増幅媒体の利得が最小である波長の信号光に要求される光信号対雑音比を充足するために必要な利得値となるように励起エネルギー供給手段を制御する付記2に記載した光増幅装置。
(付記4)前記波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、前記複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、前記複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を取得し、前記多重信号光情報を前記制御手段に通知する情報取得手段をさらに有し、前記制御手段は、前記多重信号光情報に基づいて、前記最適開始波長および前記最適波長数を算出する付記1から3のいずれか一項に記載した光増幅装置。
(付記5)前記複数の光増幅媒体はそれぞれ、シングルコア光ファイバを備え、前記シングルコア光ファイバはコア部に希土類元素を含む付記1から4のいずれか一項に記載した光増幅装置。
(付記6)前記複数の光増幅媒体は、複数のコア部に希土類元素をそれぞれ添加したマルチコア光ファイバを備える付記1から4のいずれか一項に記載した光増幅装置。
(付記7)付記1から6のいずれか一項に記載した光増幅装置を備えた光中継装置と、ネットワーク管理装置、とを有し、前記ネットワーク管理装置は、前記波長多重信号光を構成する前記複数の信号光を、変調多値度が同一の前記信号光が同一の波長帯域に含まれるように管理する光伝送システム。
(付記8)前記ネットワーク管理装置は、前記光増幅媒体の利得が大きい波長帯域に前記変調多値度が大きい信号光を、前記光増幅媒体の利得が小さい波長帯域に前記変調多値度が小さい信号光を割り当てる付記7に記載した光伝送システム。
(付記9)前記ネットワーク管理装置は、前記波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、前記複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、前記複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を、前記変調多値度ごとに生成し、前記変調多値度ごとの前記多重信号光情報を前記光増幅装置に通知する付記7または8に記載した光伝送システム。
(付記10)波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、前記波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を生成し、前記複数の分波多重信号光を複数の光増幅媒体によってそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ生成し、前記増幅分波多重信号光を合波し、前記複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給し、前記複数の波長帯に分波する際に、前記波長帯の始点となる開始波長、および前記波長帯に含まれる前記信号光の個数である波長数が、前記励起エネルギーを生成する際の消費電力の総和が最小となる場合における前記開始波長および前記波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、前記複数の波長帯に分波する光増幅方法。
(付記11)前記複数の波長帯に分波する際に、ルックアップテーブルを参照して、前記最適開始波長および前記最適波長数を算出し、前記ルックアップテーブルは、前記分波多重信号光を、要求される光信号対雑音比を充足して増幅する際に必要となる前記励起エネルギーを生成する際の消費電力と、前記開始波長との関係を、前記信号光の変調多値度および前記波長数ごとに記憶している付記10に記載した光増幅方法。
(付記12)前記光増幅媒体に入力する前記分波多重信号光の入力光パワーと、前記光増幅媒体から出力される前記増幅分波多重信号光の出力光パワーを測定し、前記入力光パワーと前記出力光パワーから、前記光増幅媒体の利得である測定利得値を算出し、前記測定利得値が、前記複数の信号光のうち前記光増幅媒体の利得が最小である波長の信号光に要求される光信号対雑音比を充足するために必要な利得値となるように前記励起エネルギーを生成する付記11に記載した光増幅方法。
(付記13)前記波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、前記複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、前記複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を取得し、前記多重信号光情報に基づいて、前記最適開始波長および前記最適波長数を算出する付記10から12のいずれか一項に記載した光増幅方法。
(付記14)前記波長分波手段および前記波長合波手段はそれぞれ、波長選択スイッチおよびアレイ導波路回折格子のいずれかであり、前記励起エネルギー供給手段は、半導体レーザを備える付記1から6のいずれか一項に記載した光増幅装置。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
100、101 光増幅装置
110 波長分波部
111 入力ポート
120 光増幅媒体
121 マルチコア・エルビウム添加光ファイバ
130 波長合波部
131 出力ポート
140 励起エネルギー供給部
150 制御部
151 波長合分波制御部
152 ルックアップテーブル
153 最小電力算出部
154 励起エネルギー制御部
160 シングルモード光ファイバ
170 情報取得部
180 マルチコア光ファイバ
181 ファンアウト
182 ファンイン
1000 光伝送システム
1001 第1の端局
1002 第2の端局
1003 伝送用光ファイバ
1100 光中継装置
1200 ネットワーク管理装置
10 関連する光増幅器

Claims (10)

  1. 波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、前記波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を出力する波長分波手段と、
    前記複数の分波多重信号光をそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ出力する複数の光増幅媒体と、
    前記増幅分波多重信号光を合波して出力する波長合波手段と、
    前記複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給する複数の励起エネルギー供給手段と、
    制御手段、とを有し、
    前記制御手段は、前記波長帯の始点となる開始波長、および前記波長帯に含まれる前記信号光の個数である波長数が、前記複数の励起エネルギー供給手段の消費電力の総和が最小となる場合における前記開始波長および前記波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、前記波長分波手段および前記波長合波手段を制御する波長合分波制御手段を備える
    光増幅装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記分波多重信号光を、要求される光信号対雑音比を充足して増幅する際に必要となる前記励起エネルギー供給手段の消費電力と、前記開始波長との関係を、前記信号光の変調多値度および前記波長数ごとに記憶しているルックアップテーブルと、
    前記ルックアップテーブルを参照して、前記最適開始波長および前記最適波長数を算出する最小電力算出手段、とを備える
    請求項1に記載した光増幅装置。
  3. 前記光増幅媒体に入力する前記分波多重信号光の入力光パワーと、前記光増幅媒体から出力される前記増幅分波多重信号光の出力光パワーを測定し、前記入力光パワーと前記出力光パワーから、前記光増幅媒体の利得である測定利得値を算出する利得モニタ手段をさらに有し、
    前記制御手段は、励起エネルギー制御手段を備え、
    前記励起エネルギー制御手段は、前記測定利得値が、前記複数の信号光のうち前記光増幅媒体の利得が最小である波長の信号光に要求される光信号対雑音比を充足するために必要な利得値となるように励起エネルギー供給手段を制御する
    請求項2に記載した光増幅装置。
  4. 前記波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、前記複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、前記複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を取得し、前記多重信号光情報を前記制御手段に通知する情報取得手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記多重信号光情報に基づいて、前記最適開始波長および前記最適波長数を算出する
    請求項1から3のいずれか一項に記載した光増幅装置。
  5. 前記複数の光増幅媒体はそれぞれ、シングルコア光ファイバを備え、前記シングルコア光ファイバはコア部に希土類元素を含む
    請求項1から4のいずれか一項に記載した光増幅装置。
  6. 前記複数の光増幅媒体は、複数のコア部に希土類元素をそれぞれ添加したマルチコア光ファイバを備える
    請求項1から4のいずれか一項に記載した光増幅装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載した光増幅装置を備えた光中継装置と、
    ネットワーク管理装置、とを有し、
    前記ネットワーク管理装置は、前記波長多重信号光を構成する前記複数の信号光を、変調多値度が同一の前記信号光が同一の波長帯域に含まれるように管理する
    光伝送システム。
  8. 前記ネットワーク管理装置は、前記光増幅媒体の利得が大きい波長帯域に前記変調多値度が大きい信号光を、前記光増幅媒体の利得が小さい波長帯域に前記変調多値度が小さい信号光を割り当てる
    請求項7に記載した光伝送システム。
  9. 前記ネットワーク管理装置は、前記波長多重信号光の波長帯域の始点となる多重信号光開始波長と、前記複数の信号光の波長の個数である多重信号光波長数と、前記複数の信号光のそれぞれに対して要求される光信号対雑音比とを含む多重信号光情報を、前記変調多値度ごとに生成し、前記変調多値度ごとの前記多重信号光情報を前記光増幅装置に通知する
    請求項7または8に記載した光伝送システム。
  10. 波長が異なる複数の信号光を含む波長多重信号光を受け付け、前記波長多重信号光を複数の波長帯に分波して複数の分波多重信号光を生成し、
    前記複数の分波多重信号光を複数の光増幅媒体によってそれぞれ増幅して増幅分波多重信号光をそれぞれ生成し、
    前記増幅分波多重信号光を合波し、
    前記複数の光増幅媒体に励起エネルギーをそれぞれ供給し、
    前記複数の波長帯に分波する際に、前記波長帯の始点となる開始波長、および前記波長帯に含まれる前記信号光の個数である波長数が、前記励起エネルギーを生成する際の消費電力の総和が最小となる場合における前記開始波長および前記波長数である最適開始波長および最適波長数となるように、前記複数の波長帯に分波する
    光増幅方法。
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