JP2022175235A - ペット飼育信託システム - Google Patents

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Abstract

【課題】代替飼育人の設定及び管理並びに飼育に伴う金銭管理が可能なペット飼育信託システムを提供する。【解決手段】ペットの飼育が継続困難な飼主に代わってペット飼育を代行するペット飼育信託システムであって、外部端末と交信可能であって各種情報を記録するデータサーバ10と、サーバ10へのアクセス及び記録情報を管理するデータ管理部11と、を備える。データサーバ10は、顧客情報と、ペット情報と、飼育者情報と、飼育業務情報と、信託に関する情報と、を集積できる機能が備える。データ管理部11は、各種情報のデータ入力可能レベル並びに入力されたデータの閲覧可能レベルの設定及び管理と、飼育経費のデータ集約及び信託会社15への請求管理と、ペット情報と飼育者情報を基に複数の飼育者の中からペットの飼育に適した一乃至複数の飼育者の選定と、を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、飼主に代わってペット飼育を行うためのシステムであって、詳しくは、代替飼育人の設定及び管理、飼育に伴う金銭管理、そして、飼主やその家族がペットの様子を容易に確認可能であって、飼主が先に逝去した時でもペットの継続飼育が可能な、ペット飼育信託システムに関するものである。
昨今、飼育しているペットに対し、自分の家族と同等に捉える人が増加している。その傾向は、飼主が高齢になるに連れ顕著となってくるが、高齢な飼主自身が体力の衰えや不慮の事故等で介護施設や病院への入居・入院が必要な場合であっても、ペットの世話があるため、入居・入院を拒む等の問題が多々発生している。また、認知症などで被後見人等になってしまった場合、飼っていたペットの世話を誰が行うのか、その飼育費は誰が支払うのか、さらには、身寄りのない人にとって、自身の死後のペットの世話を誰が行うのか、といった問題発生も想定されるところである。
従来、特許文献1にあるように、成年後見制度の適用を受けている者の預金口座から、その者の後見人などが計画的にかつ正当に預金を引き出すことを可能にする技術提案がなされている。
しかしながら、かかる技術提案は財産管理としての業務であり、ペットの飼育に対して適応可能な提案とはなっていない。
本出願人は、以上の様な問題点、すなわち、飼主においてペットの飼育が継続困難に陥った場合に生じ得る飼育問題や金銭問題といった種々の問題点に着目し、これらの問題点を全て解決してペットを安心して預けられ且つペットの健全な飼育を実現可能なシステムを構築できないものかとの着想のもと、代替飼育人の設定及び管理、飼育に伴う金銭管理、そして、飼主やその家族がペットの様子を容易に確認可能であって、飼主が先に逝去した時でもペットの継続飼育が可能な、ペット飼育に関する信託システムを開発し、本発明における「ペット飼育信託システム」の提案に至るものである。
特開2006-48604公報
本発明は、上記問題点に鑑み、代替飼育人の設定及び管理、飼育に伴う金銭管理、そして、飼主やその家族がペットの様子を容易に確認可能であって、飼主が先に逝去した時でもペットの継続飼育が可能な、ペット飼育信託システムを提供することを課題とする。
上記問題を解決するため、本発明は、ペットの飼育が継続困難な飼主に代わってペット飼育を代行するペット飼育信託システムであって、外部端末と交信可能であって各種情報を記録するデータサーバと、該サーバへのアクセス及び記録情報を管理するデータ管理部と、で構成され、データサーバは、顧客情報と、ペット情報と、飼育者情報と、飼育業務情報と、信託に関する情報と、を集積できる機能が備えられて成り、データ管理部は、各種情報のデータ入力可能レベル並びに入力されたデータの閲覧可能レベルの設定及び管理と、飼育経費のデータ集約及び信託会社への請求管理と、前記ペット情報と飼育者情報を基に複数の飼育者の中からペットの飼育に適した一乃至複数の飼育者の選定と、を行う機能が備えられて成る手段を採る。
また、本発明は、前記ペット情報には、ペットの位置情報履歴が含まれる手段を採用する。
さらに、本発明は、前記データ管理部における飼育者の選定に際し、ランク付けが行われる手段を採用する。
またさらに、本発明は、前記ペットの体内にマイクロチップが埋め込まれ、少なくともペットの基本的な情報が該マイクロチップに記録されている手段を採用する。
さらにまた、本発明は、前記データサーバに記録されたペット情報と、前記マイクロチップに記録されたペットの基本的な情報とが、通信機能を介して常時若しくは定期的に同期される手段を採用する。
本発明にかかるペット飼育信託システムによれば、飼主に不測の事態が起きたとしても、それ以後、最良の飼育人がペットの健全な飼育を代行すると共に、ペット飼育の必要経費に伴う金銭的な問題も円滑に対応可能であり、しかも、飼主が先に逝去した時であっても、それ以後もペットの飼育が確実に継続されるため、何の不安もなく飼主が安心してペットを預けることができる、といった優れた効果を発揮するものである。
本発明にかかるペット飼育信託システムの全体概要を示す構成図である。 本発明にかかるペット飼育信託システムのマッチング機能を示す説明図である。 本発明にかかるペット飼育信託システムのスタート時の流れを示すフロー図である。 本発明にかかるペット飼育信託システムの会計処理時の流れを示すフロー図である。 本発明にかかるペット飼育信託システムのサイト画面を例示した説明図である。
本発明にかかるペット飼育信託システムは、飼主13がペット飼育不能となった時点で発現するシステムであり、データサーバ10及びデータ管理部11によってペットの飼育業務並びに信託業務を一括管理することを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかるペット飼育信託システムの実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、、本発明にかかるペット飼育信託システムの全体構想及び各部の構成は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる構成態様の範囲内で適宜変更することができるものである。
図1は、本発明にかかるペット飼育信託システムの全体概要を示す構成図である。また、図2は、本発明にかかるペット飼育信託システムのマッチング機能を示す説明図である。さらに、図3は、本発明にかかるペット飼育信託システムのスタート時の流れを示すフロー図である。またさらに、図4は、本発明にかかるペット飼育信託システムの会計処理時の流れを示すフロー図である。そしてまた、図5は、本発明にかかるペット飼育信託システムのサイト画面を例示した説明図である。
(データサーバ)
データサーバ10は、ペット飼育信託システムにかかる各種情報を記録・集積する記録媒体であり、外部端末との交信が可能になっている。記録される各種情報としては、少なくとも顧客(飼主13)情報やペット情報、飼育者情報、飼育業務情報、信託に関する情報が含まれ、更には、必要に応じてインターネットサイトS(以下、単にサイトSという場合がある。)のアクセス権を含む基幹情報や、サイトSにてログインした者及びサイトSを閲覧した者の閲覧履歴、これら各種情報のデータ変更を行った際のデータ書込履歴、といった情報が記録・集積される。このデータサーバ10に記録・集積された各種情報は、関係者がサイトSにアクセスすることで閲覧したり、書込・更新したりすることが可能になっている。
データサーバ10は、後述するデータ管理部11により一元管理されている。例えば、飼主13や飼主の家族から依頼された際のシステムの運用開始処理や、飼育人14から送られる経費処理等の重要処理について、データ管理部11による承認を必要とすることで、誤操作によるトラブルなどを未然に防ぐことが可能となる。
データサーバ10に記録・集積される各種情報の内容については、特に限定するものではないが、例えば以下のとおりである。
顧客情報は、飼主13の基本的な情報であって、少なくとも氏名、年齢、性別、所在、連絡先、ペットの種類、ペットの名前、システム利用の理由、生死確認、親族、といった内容が含まれる。
ペット情報は、少なくとも種別、名前、年齢、性別、性格、といった内容が含まれ、さらにペット飼育に役立つ関連情報として、例えば餌の回数、好きな食べ物、嫌いな食べ物、体調・病歴・既往症、平均散歩時間(距離)、散歩コース、飼育に関する要望など、といった内容が含まれる。
飼育者情報は、少なくとも名前、年齢、性別、飼育可能なペットの種類、保有資格、飼育可能地域、飼育履歴、といった内容が含まれる。
飼育業務情報は、飼育日時、主な飼育内容、餌の献立、餌の食べ具合、といった内容が含まれ、さらに散歩時間、散歩コース、その他飼育中に気になった事柄等、といった内容が含まれる。
信託に関する情報は、信託会社や監査人に関する内容、経費支払方法に関する内容、信託財産の残高、といった内容が含まれる。
データサーバ10に記録・集積された各種情報は、サイトSを介して閲覧及び書込を行うことができるが、各種情報には個人情報や信託情報も含まれることから、誰でも無制限に閲覧や書込・更新できてしまうと、不正や誤情報の入力などといった問題が生じるおそれがある。したがって、アクセス者の立場毎に閲覧可能レベルや書込可能レベルといったサイトSへのアクセス権限を予め設定しておき、その定められたアクセス権限に応じて、各種情報の閲覧や書込・更新が夫々可能となっている。これは、個人情報の漏洩を防ぐだけではなく、飼主13の意図に反し故意にペット飼育信託システムを開始させることや、第三者が必要経費のデータを改竄する等の誤操作や不正を防ぐためでもあり、かかるアクセス権限に応じたシステム運用を確実に行うことで、飼主13が安心してペット飼育信託システムを利用することが可能となる。
(データ管理部)
データ管理部11は、データサーバ10のデータの保全を行い、併せて、サイトSへのアクセス権限の管理や、飼主13及び飼主の家族からの本システム開始依頼の確認、また、飼育人14からの必要経費及び信託機関15からの送金を管理する会計処理、さらに、飼育人14からの飼育情報やペット情報等の管理、データ異常の発見、記入チェックといった本システム運用の要を成すプログラムである。
データ管理部11は、データサーバ10内の各種データに関わる管理を一元的に行っている。このことにより、各処理システムにおけるデータ異常等のトラブルにも早急に対応することが可能となり、円滑なシステム運用へと資することとなる。
(管理人)
管理人12は、データ管理部11の運用を司る者で、特にデータ管理部11におけるアクセス権限機能を実効すべく、データサーバ10に記録された各種情報の中でサイトS内にて表示可能な範囲(閲覧レベル)と、データサーバ10上に各種情報を新規に登録したり既に記録された保存データの書込・更新が可能な権限(書込レベル)について、アクセス者ごとに夫々設定を行う。
このとき、飼主13及び飼主の家族についてのレベル設定には、注意を払う必要がある。例えば、飼主13は、本システム開始前において、飼主自身とペットのことについての書込権限が必要となる。しかし、システム開始後においては、ペットは飼育人14へと預けられているため、書込権限は不要となり、ペットの様子を閲覧できる範囲の閲覧権限があれば事足りる。更に、認知症等で判断能力が低下し、システムの利用を開始する状態となった場合には、飼主13の書込権限を制限もしくは無効にし、過失による書込を防止する必要があるが、飼主本人13の状態を入力する可能性が出る飼主の家族については、本人の基本情報への書込が行えるよう書込権限の変更が必要となる。このように、管理人12は、アクセス権限の設定について、状況に応じて、飼主13や飼主の家族の状態に沿った権限へと随時変更を行う。
(インターネットサイト)
インターネットサイトSは、飼主13や飼育人14等のアクセス者がネットワークを介してデータサーバ10にアクセスした際に表示される情報画面であり、各アクセス者のアクセス権限に基づき、必要な情報を閲覧したり、情報の書込を行うことが可能となっている。サイトSへの入室には、毎回ログイン認証を必要とし、ログインに必要なID及びパスワードはデータ管理部11により夫々発行され、管理されることとなる。また、ログイン後のサイト閲覧や情報の書込に関する履歴は、常にデータサーバ10上に記録されており、そのデータはデータ管理部11により管理されることとなる。
尚、、飼主13が「0001」、飼育人14が「1001」など、各アクセス者の立場ごとにログインIDを特徴付けることにより、入室できるサイトページを変える態様も考え得る。この場合、各アクセス者の権限にて必要なデータや選択項目を表示させる等により、不必要な情報の閲覧及びデータの書込を未然に防ぐことが可能となる。
(飼育人)
飼育人14は、飼主13から預かったペットを、飼主13に代わって実際に飼育する者である。飼育人14のデータはデータサーバ10に記録されており、データ管理部11は、登録された全飼育人14のデータとペット情報及び飼主13の要望を基に、ペットの飼育に最良の飼育人14を自動的にマッチングする。このマッチング機能を実効化すべく、図2に示す様に、飼育人14について、例えば飼育可能なペットの種類、ペットに関して所持している資格名、ペットの飼育を行う際の地域、といった情報が飼育人情報としてデータサーバ10に記録されている。そして、飼主13により本システム利用時に登録されたペットの種類や性別、飼育方法等といったペット情報と併せて、飼主13の居住地や要望等も参照しつつ、データ管理部11が最も相応しい飼育人14を自動的にマッチングし、その最良の飼育人14に関する詳細データを飼主13のサイトS上へ表示する。これにより、飼主13は事前に飼育人14の情報を得ることができ、安心してペットを預けることが可能となる。
尚、かかるマッチング機能において、登録された全ての飼育人14の中から一乃至複数の飼育人14が選定される態様となっており、特に複数の飼育人14が選定された際に、ランク付けが成された状態で飼主13のサイトS上に表示する態様が好適である。かかる飼育人14のランク付けは、予め記録されている飼育人情報とペット情報に基づき、例えば互いの相性を加点式で数値化することで算出されるもので、飼育人14が得意とする動物種別や、居住地、経験年数、保有資格などを加点対象として合計点の高い順にランキングされる方式などが考え得る。かかる飼育人14のランク付けを行うことで、飼主13は複数表示された飼育人14の中からシステム上で最良の飼育人14が誰なのかを瞬時に把握することができると共に、そのランキングを参考にしつつ、表示された各飼育人14のデータを比較し、預け先(飼育人14)を自らの希望で選択することも可能となる。
(飼育日誌)
飼育人14は、システム開始後に飼主13から引き取ったペットについて、飼育に関する事柄を飼育日誌として、定期的にデータサーバ10に記録する。この飼育日誌は、図5に示す様に、サイトS上に公開され、飼主13や飼主の家族、飼主の友人などが閲覧可能となっている。尚、飼育日誌の記録行為が飼育人14の大きな負担とならぬよう、予め決められた必要記載項目を用意しておき、それを飼育内容と照らし合わせ記載していく態様とすることが好適である。必要記載項目としては、例えば日時、主な飼育内容、餌の献立、餌の食べ具合、散歩時間、散歩コース、その他飼育中に飼育人14が気になった事柄等の項目が考え得る。
(ペット位置情報)
飼育人14に飼育されるペットには、首輪等の装備品に位置情報を発出可能なGPS(Global Positioning System)装置18が装備される態様が好適である。その際、GPS信号にて発信される位置情報データは、随時データサーバ10にて保存され、図5に示す様に、飼育人14の飼育日誌と共に飼主13等に公開される態様が好適である。かかる態様を採ることで、預けられたペットの行動範囲や移動履歴をペットの飼育日誌と併せサイトS上で見ることができ、飼主13や管理人12は、飼育人14による飼育が正常に行われているかのチェック、そしてペットの散歩コースの可否確認をすることが可能となり、更には、万が一ペットが居住を離れて迷子になった場合でも、居場所の早期発見に資することとなる。
また、GPS装置18による位置情報と併せて、ライブカメラによる現在のペットの様子を生で閲覧できる態様も好適であり、会いたくても容易に会いに行くことが叶わず、離れて暮らさざるを得ない飼主13の心情を、少しでも和らげる効果が期待できる。
(ペット)
飼育人14に飼育されるペットの種類については、特に限定するものではなく、一般にペットとして飼われているもの全てが対象である。但し、登録された各飼育人14による飼育可能なペットの種類には限定もあり、かかる限定の範囲内で本システムを利用可能なペットが決まることとなる。すなわち、利用可能なペットの種類は、本システムに登録された飼育人14の飼育可能なペットの種類によって、適宜変更される。
(マイクロチップ)
ところで、預かるペットに対し、マイクロチップを体内に埋め込む態様が好適である。かかるマイクロチップには、個体認証として予めペットの基本的な情報(名前,年齢,性別,性格,その他飼育に役立つ関連情報など)が記録されるほか、飼主13に関する情報なども関連的に記録され、見分けが難しい同一種のペットを飼育人14が複数飼育する場合であっても、マイクロチップを読み取ることで、ペット自身の名前や飼主13とのヒモ付けにより、各ペットを容易に見分けることが可能となったり、あるいは、飼育に関する疑問が生じた場合に、その解決方法をマイクロチップから読み取る、といったことも可能になる。かかるマイクロチップ内に記録されたペットの基本的な情報は、データサーバ10に記録・集積されているペット情報と、通信機能を介して常時若しくは定期的に同期される態様が考えられ、好適である。また、マイクロチップには、GPS機能を組み込む態様が可能であり、既述のGPS装置18の装備をマイクロチップ埋め込みに代えることも可能となる。
(家族・友人・知人)
飼主の家族や、飼主13に許可された友人及び知人によるサイトSへのアクセス権限は、預けられた飼主13のペットの状態を閲覧可能な程度で良いが、飼主13が認知症などで判断能力が低下し、施設への入居が行われる場合は、飼主13に代わり飼主の家族が基本情報等を変更する必要が出てくる。そのため、飼主の家族と、飼主の友人及び知人のアクセス権限は飼主本人13とは別に設定し、飼主13の状況により飼主の家族の権限を追加・変更できるようにした態様が望ましい。かかるアクセス権限の追加・変更は、管理人12により行われる。
(監査人)
監査人16は、ペット飼育信託システムの運用状況を監視する者で、特にシステム運用中に発生する金銭的な流れの正否を監視する。該監査人16は、裁判所からの指名により法的に任命される場合のほか、ペット飼育信託システムの契約時に飼主13が指名する態様であってもよく、システム開始と同時に監査業務が発生する。監査人16は、ペットの飼育人14によるペットの飼育状況の正否や、本システム運用にあたっての資金の流れ、信託機関15に預けられた飼主資産の使徒の正否等を主な監査内容とし、データサーバ10上の飼育関連及び会計処理に関する情報の閲覧、及び、閲覧後の承認・認証書込が可能なアクセス権限を有する。この監査人16は、法律の専門家が好ましく、更に動物にも理解のある者がより好ましい。監査人16が設置されることにより、第三者の目線からペットと金銭の動きを詳細に監視することができ、飼主13や飼主の家族にとって安全で安心なペット飼育信託システムを提供し得る。
尚、本システムにおいては、監査資料について、データサーバ10に入力された各種情報に基づき自動作成される仕様が好適であり、生成された監査資料を見ることで、監査人16による監査業務の効率化が図られる。また、かかる監査資料について、監査人16の閲覧の有無や監査人16による承認・認証、その他コメント等の書込も掲載し得る態様がより好適である。
(本システムの流れ)
次に、本発明にかかるペット飼育信託システムの使用態様について図3及び図4に基づき説明する。
まず、飼主13がペット飼育信託システムへ登録し、飼育人14を決定するまでの動作を説明する。
飼主13は、ペット飼育信託システムの利用を申請し、信託機関15との間で信託に伴う手続き(信託口座の開設等)を行う。飼主13によるペット飼育信託システム利用の手続後、信託機関15からサイトSを通じてシステム利用申請がデータ管理部11に送信され、管理人12によって飼主13のログインID及びパスワードが発行されることとなる。
飼主13は、発行されたID及びパスワードを使用してサイトSへ接続できるようになり、初回接続時に初期設定として飼主情報及びペット情報を登録する。この飼主情報には、システム利用後の遠い将来をも見据えて埋葬場所についての項目も入力できる。尚、飼主13とペットとの同じ墓所への埋葬可否については、墓所を管理している社寺に事前確認を要することから、入力フォームに注意書きとして、その確認を行った上で同墓所への埋葬を希望する旨を入力すべきことを記載し周知したり、あるいは、飼主13とペットが同じ墓所・墓地に埋葬可能な墓苑を紹介したりする。
その後、登録された情報を基にマッチング機能が起動し、飼主13の希望に近い飼育人14のリストが作成され、そのリストの中で希望飼育人14を飼主13が選ぶことができる。この飼育人リストは、飼育人14として予め登録してある者が、飼育可能なペットや飼育時のエリア等を夫々データとして入力してあり、飼主13の入力したペットデータと飼育人14のデータとの間でマッチングを行うことでリストアップされるもので、その際にペットに相応しい飼育人順にランク付けが行われる態様とすることも可能である。また、飼主13側で飼育人14として希望する条件を設定することも可能であり、例えば飼主13の住居エリアに近い飼育人14を希望条件とすることで、急遽のシステム利用開始の場合でも、ペットの引渡に日数をかけることなく飼育可能な飼育人14を選定することが可能である。
そして、飼主13から選定された飼育人14は、その旨データサーバ10に登録された連絡先にサイトSを介して通知され、通知内容を確認した飼育人14は、即座に飼育受入の可否を返答すると共に、ペット情報を基に飼育準備に入ることとなる。
飼主13がペット飼育不能となり、本システムの運用開始を申請する場合の動作について説明する。
まず、養護施設に入居する等でペットの飼育が不能になった飼主13は、予め指定した飼育人14にペットの引取りに来てもらうこととなる。
初めに、ID及びパスワードを入力してサイトSに接続し、表示されたシステム画面上の飼育システム開始依頼の項目を選択する。尚、かかる飼育システム開始依頼の項目選択時、誤動作防止のために、本人確認画面及びシステム開始に伴う警告メッセージが出る態様が好適である。また、システム利用に関しての質問として、開始の理由を記入してもらう態様も考え得る。
飼育システム開始依頼の項目選択後、システムを開始させる年月日を選択することになる。尚、、日付選択時、カレンダーを模した選択画面であると誤入力の防止が容易である。そして、日付の確定により、飼育システムの開始に向けた通知がサイトSを通してデータ管理部11へと送信される。この時、飼育システムの開始に対する警告メッセージと、入力された日付の確認を促すメッセージを表示させることにより、飼主13による開始日の再確認を促し、システム開始日の誤入力を防止する。
データサーバ10は、飼主13のサイトSからペット飼育システム開始の選択がなされた場合、データ管理部11へシステム開始依頼があった旨を自動的に通知する。その通知を受け取った管理人12は、サイトS上に飼主13が入力した内容を遅滞なく確認し、不審な点が見当たらなければ飼育システム開始日を確定させることとなる。
このとき、データ管理部11に送られた通知について、管理人12がサイトSにて通知内容を確認後、飼主13のID、飼主情報、ペット情報、希望飼育人情報、システム開始依頼日時、システム開始日等の内容確認に必要なデータが表示され、あるいは、それらデータを表示させるための自動リンクが表示される様態が望ましく、かかる態様により飼主13のID入力間違い等のヒューマンエラーを未然に防ぐことが可能となる。また、管理人12がシステム開始の理由内容を確認し、不審な点や不明な点等がある場合、飼主13や関係者へ直接連絡をして裏付確認を行い、場合によってはシステム開始日を変更する等の措置を行う態様も考え得る。
そして、管理人12による通知確認後のシステム開始日の確定と同時に、信託機関15並びに予め決められていた飼育人14に対し、データサーバ10からサイトSを介してシステム開始日についての通知が自動的に送られることとなる。
飼育人14は、データサーバ10から送られたシステム開始日についての通知をサイトSにて確認後、システム開始日に飼主13からペットを引取り、引取日当日からペットの飼育を開始することとなる。この時、ペットに使用していたペット用品等があれば、ペットと一緒に引取ることでスムーズな飼育にも繋がることが期待できる。
尚、飼育人14の都合等により、システム開始予定日にペットの引取りができない場合には、システム開始日を数日程度前倒しする態様も可能であり、その際には飼育人14から飼主13及び管理人12への事前連絡が必須となる。かかるシステム開始予定日の変更を受けた管理人12は、信託機関15をはじめ関係者との調整を行うこととなる。
信託機関15は、データサーバ10から送られたシステム開始日についての通知をサイトSにて確認後、システム開始日からの信託に備えて準備をすることとなる。この通知内容の中に、信託金の宛先や振込先情報等の情報も含まれる。
その後、信託機関15は システム開始当日に問題なくシステムが稼働していることを確認し、問題がないようであれば、このままシステムを継続させることとなり、飼育人14からの提出費用に基づいた料金を振込むこととなる。この振込金に関しては、飼主13と信託機関15が締結した内容により決定され、例えば毎月定額の料金を指定先に振込む定額送金システムの利用等が考え得る。
続いて、飼主本人13以外の飼主の家族が本システムの運用開始を申請する場合の動作を説明する。
まず、飼主本人13が認知症などで種々判断が困難となった場合、飼主13に代わって飼主の家族がペット飼育信託システムの開始依頼をサイトS上で申請し、その後、予め飼主13によって指定された飼育人14へペットの引渡が行われることとなる。
初めに、飼主の家族に割り当てられたID及びパスワードを入力してサイトSに接続し、表示されたシステム画面上の飼育システム開始依頼の項目を選択する。尚、、飼主本人13以外の者がシステム開始の申請をするので、申請確定前に必ず飼主の家族の本人確認画面と、飼主本人13以外が申請した理由についての記入が必要となる。また、システム開始依頼の項目選択後、システムを開始させる年月日を選択することになる。尚、、日付選択時、カレンダーを模した選択画面であると誤入力の防止が容易である。そして、日付の確定により飼育システムの開始に向けた通知がサイトSを通してデータ管理部11へと送信される。この時、飼育システムの開始に対する警告メッセージと、入力された理由と日付の確認を促すメッセージを表示させることにより、入力者である飼主の家族による開始日の再確認を促し、システム開始日の誤入力を防止する。
データサーバ10は、飼主の家族のサイトSからペット飼育システム開始の選択がなされた場合、飼主13の時と同様にデータ管理部11へシステム開始依頼があった旨を自動的に通知する。その通知を受け取った管理人12は、サイトS上に飼主の家族が入力した内容を遅滞なく確認し、不審な点が見当たらなければ飼育システム開始日を確定させることとなる。
この時、データ管理部11に送られた通知について、管理人12がサイトSにて通知内容を確認後、飼主の家族のID、飼主13のID、飼主情報、ペット情報、希望飼育人情報、システム開始依頼日時、システム開始日等の内容確認に必要なデータが表示され、あるいは、それらデータを表示させるための自動リンクが表示される様態が望ましく、かかる態様により飼主の家族によるID入力間違い等のヒューマンエラーを未然に防ぐことが可能となる。
また、管理人12がシステム開始の理由内容を確認し、不審な点や不明な点等がある場合、飼主の家族や関係者へ直接連絡をして裏付確認を行い、場合によってはシステム開始日を変更する等の措置を行う態様も考え得る。
そして、管理人12による通知確認後のシステム開始日の確定と同時に、信託機関15並びに予め決められていた飼育人14に対し、データサーバ10からサイトSを介してシステム開始日についての通知が自動的に送られることとなる。
飼育人14は、データサーバ10から送られたシステム開始日についての通知をサイトSにて確認後、システム開始日に飼主13若しくは飼主の家族からペットを引取り、引取日当日からペットの飼育を開始することとなる。この時、ペットに使用していたペット用品等があれば、ペットと一緒に引取ることでスムーズな飼育にも繋がることが期待できる。
尚、飼育人14の都合等により、システム開始予定日にペットの引取りができない場合には、システム開始日を数日程度前倒しする態様も可能であり、その際には飼育人14から飼主の家族及び管理人12への事前連絡が必須となる。かかるシステム開始予定日の変更を受けた管理人12は、信託機関15をはじめ関係者との調整を行うこととなる。
信託機関15は、データサーバ10から送られたシステム開始日についての通知をサイトSにて確認後、システム開始日からの信託に備えて準備をすることとなる。この通知内容の中に、信託金の宛先や振込先情報等の情報も含まれる。
その後、信用機関は システム開始当日に問題なくシステムが稼働していることを確認し、問題がないようであれば、このままシステムを継続させることとなり、飼育人14からの提出費用に基づいた料金を振込むこととなる。この振込金に関しては、飼主13と信託機関15が締結した内容により決定され、例えば毎月定額の料金を指定先に振込む定額送金システムの利用等が考え得る。
飼育人14は、ペットの飼育をするにあたって、毎日または所定の期日毎にペットに対して行った飼育内容、例えば食事の内容や散歩コース、病気の際の治療等及び日々の写真や動画も含めた飼育日誌をつけることとなる。この飼育日誌は、サイトS上にて飼育人14が記入し、データサーバ10上に保存される。また、この飼育日誌は、飼主13、飼主の家族、飼主の友人・知人その他の閲覧権限を有する者が、ペットの首輪等に装着されたGPS信号による位置情報と併せて閲覧が可能である。
この、飼育人14の飼育日誌に対して閲覧できるアクセス権限は、飼主13と飼主の家族、管理人12、監査人16の他に、飼主13がサイトSを通して管理人12に申告することにより、友人や知人も設定することが可能となる。ただし、飼育日誌の中に含まれるGPS情報は、ペットの飼育場所が簡単に把握できてしまうため、必要に応じて閲覧権限の範囲を制限する態様も考え得る。
また、飼主13と飼主の家族は、飼育日誌とGPS18の位置情報により、ペットの健康状態は勿論、飼育の状況や運動量等も確認が可能となるため、ペットの飼育が正しく行われているかのチェックも併せて行うことができ、飼育人14の適正を監視・判断することが可能となる。
飼育人14は、ペットの飼育においてかかった費用、例えば食事代やオムツ代、治療費等の必要経費に対して、逐一もしくは所定の日毎にサイトSにて報告することとなる。これは、信託機関15からの振込に対しても必要な項目であり、記入漏れのないよう未入力の項目は朱書にする等の注意喚起が必要である。また、この経費に関し、サイトSを介してデータサーバ10に保存する際は、前月までの経費データを参考にし、突発的に発生した経費や、前月までの平均から見て異様に増えている項目等は、データ管理部11におけるチェックのもとサイトS上で警告表示が発生されると共に、その理由の記入が求められる。経費記入後、サイトSからデータサーバ10へ送信され記録された経費データは、データ管理部11におけるコンピュータ上のチェック及び管理人12による人的チェックが行われることとなるが、その際に飼育人14が記載した理由も併せてチェックされ、記載漏れ等の形式的な不備については、データ管理部11から飼育人14に再提通知を行い、記載理由に関する不明点など内容的な問題に対しては、管理人12から飼育人14に対してサイトSを介して釈明を求める通知を行うか、直接飼育人14へ確認を取ることとなる。そして、全ての経費内容に問題がないことが確認出来次第、管理人12により経費記録として承認され、かかる承認を受けて、データ管理部11から信託機関15に対し、承認経費データの詳細並びに費用請求・振込依頼が送信される。
このように、データ管理部11と管理人12とで経費内容をチェックすることで、入力金額の誤りや、過剰経費等の不正を未然に防ぐことが可能となり、且つ、監査人16において必要な監査資料として抽出することが可能となる。
信託機関15への経費請求は、管理人12がデータサーバ10に保存された経費記録を承認することで、データ管理部11により請求書が自動生成され、生成された請求書をデータ管理部11から信託機関15に対しサイトSを介して送信される態様で行われる。請求書の送信日時は、経費発生の際に都度送信する態様のほか、月単位など所定の期間単位で締日を設けて期間内に管理人12の承認を得た費用を合算して所定日に送信する態様も可能である。信託機関15は、請求書を確認後、所定の振込先へ信託金額の範囲内で振込み送金することとなる。
かかる信託機関15からの送金に関し、飼主13と信託機関15との事前の契約に基づき、ペット飼育に必要な費用として予め定められた月額費用について、信託機関15が毎月所定振込先へ振込む定額送金システムを利用する態様も考え得る。但し、突発的に発生した費用、例えばペットが病気になり通院した際の費用など、定額の範囲を超える費用が発生した場合には、上記した管理人12による承認並びにデータ管理部11による請求書の自動生成に倣い、信託機関15へ追加費用の請求が行われることとなる。
尚、データ管理部11による請求時あるいは信託機関15による送金時に合わせて、飼主13が預けた信託金額の残金や、定額送金システムによる送金の残り期間などを、データサーバ10で自動計算して記録し、飼主13や信託機関15、管理人12といった所定の関係者がサイトSを介して当該記録を閲覧可能とする態様が望ましく、残金やシステム利用期間を把握することで、安定的なシステム運用に資することとなる
本システム稼働前に、飼主本人13が亡くなった場合の流れを説明する。
まず、飼主の家族に割り当てられたID及びパスワードを入力し、サイトSへと接続する。表示されたシステム画面所定箇所の、報告に関する項目を選択し、飼主本人13の死亡報告に関連した項目を選択する。尚、項目確定前に飼主の家族本人であることの確認画面を表示させる等、死亡報告における誤入力を防ぐことができる態様が望ましい。
飼主の家族による飼主死亡報告の項目確定時に、データサーバ10上でも飼主死亡として基幹データに保存され、同時にデータ管理部11により飼主死亡としてサイトS上に掲示される。サイトS上にて飼主13の死亡を確認した管理人12は、ペットの飼育を予定していた飼育人14及び信託機関15へ、飼主死亡のためペットを引き取り次第本システムが開始される旨、サイトSを介して通知する。
管理人12から連絡を受けた飼育人14は、予め登録されている飼主の家族(緊急連絡先)へ連絡し、ペットの受取日時及び受取場所の調整を行い、飼主の家族へ負担がかからない程度で、早急にペットを引き取ることとなる。また、飼育人14は、ペットを預かり次第、サイトSを通してペットの飼育開始日を管理人12へと伝えることとなる。尚、これら飼主の家族と飼育人14との連携は、間に管理人12を仲介させる態様であってもよい。
管理人12は、ペット飼育開始日の報告を受け次第、信託機関15に対し本システムの開始日を伝えて信託の開始を要請し、信託機関15は、管理人12の要請に従い本システムの信託を開始することとなる。
その後、ペットが亡くなったときは、飼育人14がサイトSを通じてシステム画面所定箇所にある報告項目のペット死亡報告を選択する。そして、ペットの死亡日時、死因等を記載し、ペット死亡報告を確定させる。尚、項目確定前に飼育人本人であることの確認画面を表示させる等、ペット死亡報告における誤入力を防ぐことができる態様が望ましい。
飼育人14によるペット死亡報告の項目確定時に、データサーバ10上でもペット死亡として基幹データに保存され、同時にデータ管理部11によりペット死亡としてサイトS上に掲示される。サイトS上にてペットの死亡を確認した管理人12は、飼育人14より死亡したペットを預かり、飼主13との事前契約に基づき、火葬や埋葬等の事後処理を講じることとなる。かかる事後処理については、例えば管理人12からの指示に基づき、葬儀会社などの第三者を飼育人14へ派遣し、事後処理を行ってもらう態様であってもよい。
ペットの埋葬後に本システムは終了となるが、後に飼主の家族から、ペットが亡くなるまでの飼育日誌や画像等を求められることが考え得る。そのため、本システムが終了した場合であっても、所定期間(一年乃至数年程度)はデータを保存しておく。飼主の家族に対しては、所定期間経過後、データとして保存してある種々の情報は全て削除される旨を伝え、飼育日誌データの引取り希望の有無を問う通知を出す態様が好ましい。そして、ペット死亡から所定期間経過後、データサーバ10上に保存された飼主13及びペットの基幹情報や、アクセス権限を付与された種々のデータは、管理人12により人為的に、あるいは、データ管理部11により自動的に削除されることとなる。
次に、本システム稼働中に、飼主本人13がペットよりも先に亡くなった場合の流れを説明する。
まず、飼主の家族に割り当てられたID及びパスワードを入力し、サイトSへと接続する。表示されたシステム画面所定箇所の、報告に関する項目を選択し、飼主本人13の死亡報告に関連した項目を選択する。尚、項目確定前に飼主の家族本人であることの確認画面を表示させる等、死亡報告における誤入力を防ぐことができる態様が望ましい。
飼主の家族による飼主死亡報告の項目確定時に、データサーバ10上でも飼主死亡として基幹データに保存され、同時にデータ管理部11により飼主死亡としてサイトS上に掲示される。サイトS上にて飼主13の死亡を確認した管理人12は、飼主の家族に対し、ペット飼育信託として飼主死亡後も飼育人14によるペットの飼育が続くこと、飼育中のペットが亡くなった場合には飼主13との事前契約に基づき火葬や埋葬等の事後処理が行われること、ペットの飼育費は信託財産となるため相続財産と別の扱いになっていること、などをお知らせする。これにより、遺族となった家族に対して、金銭負担やペットの飼育に関する不安解消に資する。飼主の家族に対するお知らせと共に、飼主13の埋葬された墓地の住所・名称等を情報としてデータサーバ10に記録・保存してもらう。
その後、ペットが亡くなったときの流れについては、既述した「本システム稼働前に飼主本人13が亡くなった場合」における流れと同様であるため、説明は省略する。
最後に、本システム稼働中に、ペットが飼主13よりも先に亡くなった場合の流れを説明する。
まず、飼育人14がサイトSに接続し、システム画面所定箇所にある報告項目のペット死亡報告を選択する。そして、ペットの死亡日時、死因等を記載し、ペット死亡報告を確定させる。尚、項目確定前に飼育人本人であることの確認画面を表示させる等、ペット死亡報告における誤入力を防ぐことができる態様が望ましい。
飼育人14によるペット死亡報告の項目確定時に、データサーバ10上でもペット死亡として基幹データに保存され、同時にデータ管理部11によりペット死亡としてサイトS上に掲示されると共に、飼主13並びに飼主の家族に対しペット死亡としてサイトSを介して通知が送られる。
ペットの死亡報告を通知された飼主13又は飼主の家族は、夫々に割り当てられたID及びパスワードを入力しサイトSへと接続後、詳しい報告の内容を確認することとなる。その際、ペットの埋葬場所に関し、事前にデータサーバ10に記録された墓所からの変更の有無について再確認を行うことで、火葬や埋葬といった事後処理をスムーズに行うことができる。
サイトS上にてペットの死亡を確認した管理人12は、飼育人14より死亡したペットを預かり、飼主13との事前契約に基づき、火葬や埋葬等の事後処理を講じることとなる。かかる事後処理については、例えば管理人12からの指示に基づき、葬儀会社などの第三者を飼育人14のもとへ派遣し、事後処理を行ってもらう態様であってもよい。また、飼主13をはじめ飼主の家族や飼育人14に、葬儀会社の名前、火葬や埋葬といった事後処理のスケジュール等を周知することで、飼主13らが埋葬に立会うことを希望することも可能である。
ペットの埋葬後に本システムは終了となるが、後に飼主13や飼主の家族から、ペットが亡くなるまでの飼育日誌や画像等を求められることが考え得る。そのため、本システムが終了した場合であっても、所定期間(一年乃至数年程度)はデータを保存しておく。飼主13及び飼主の家族に対しては、所定期間経過後、データとして保存してある種々の情報は全て削除される旨を伝え、飼育日誌データの引取り希望の有無を問う通知を出す態様が好ましい。そして、ペット死亡から所定期間経過後、データサーバ10上に保存された飼主13及びペットの基幹情報や、アクセス権限を付与された種々のデータは、管理人12により人為的に、あるいは、データ管理部11により自動的に削除されることとなる。
以上の通り、本発明にかかるペット飼育信託システムによれば、飼主13に不測の事態が起きたとしても、それ以後、最良の飼育人14がペットの健全な飼育を代行すると共に、ペット飼育の必要経費に伴う金銭的な問題も円滑に対応可能であり、しかも、飼主13が先に逝去した時であっても、それ以後もペットの飼育が確実に継続されるため、何の不安もなく飼主13が安心してペットを預けることが可能となる。
本発明にかかるペット飼育信託システムは、ペットの飼育状況や経費データなどをデータサーバで一括管理することにより、関係者が必要な情報を即座に閲覧することが可能であり、また、飼育人の自動選別、信託機関を介した必要経費の支払い等のサイト機能により、飼主の心理的不安を大幅に軽減し得る安心・安全で有用なシステムとして、高齢者のみならずペットを飼育中のあらゆる飼主に対し、将来を見越した一種の保険的な利用システムを提供し得るものである。したがって、本発明にかかる「ペット飼育信託システム」の産業上の利用可能性は大きいものと思料する。
10 データサーバ
11 データ管理部
12 管理人
13 飼主(飼主本人)
14 飼育人
15 信託機関
16 監査人
18 GPS
S インターネットサイト
上記問題を解決するため、本発明は、ペットの飼育が継続困難な飼主に代わってペット飼育を代行するペット飼育信託システムであって、外部端末と交信可能であって各種情報を記録するデータサーバと、該サーバへのアクセス及び記録情報を管理するデータ管理部と、で構成され、データサーバは、顧客情報と、ペット情報と、飼育者情報と、飼育業務情報と、信託に関する情報と、を集積できる機能が備えられて成り、データ管理部は、各種情報のデータ入力可能レベル並びに入力されたデータの閲覧可能レベルの設定及び管理と、飼育経費のデータ集約及び信託会社への請求管理と、前記ペット情報と飼育者情報を基に複数の飼育者の中からペットの飼育に適した一乃至複数の飼育の選定と、を行う機能が備えられて成り、飼育人により入力された飼育日誌がサイト上に公開され、飼主や飼主の家族、飼主の友人が閲覧可能である手段を採る。
さらにまた、本発明は、前記データサーバに記録されたペット情報と、前記マイクロチップに記録されたペットの基本的な情報とが、通信機能を介して常時若しくは定期的に同期され、該データサーバに記録されたペット情報が書込・更新された場合に、当該ペット情報が該マイクロチップに記録されたペットの基本的な情報に反映される手段を採用する。

Claims (5)

  1. ペットの飼育が継続困難な飼主に代わってペット飼育を代行するペット飼育信託システムであって、
    外部端末と交信可能であって各種情報を記録するデータサーバと、該サーバへのアクセス及び記録情報を管理するデータ管理部と、で構成され、
    データサーバは、顧客情報と、ペット情報と、飼育者情報と、飼育業務情報と、信託に関する情報と、を集積できる機能が備えられて成り、
    データ管理部は、各種情報のデータ入力可能レベル並びに入力されたデータの閲覧可能レベルの設定及び管理と、飼育経費のデータ集約及び信託会社への請求管理と、前記ペット情報と飼育者情報を基に複数の飼育者の中からペットの飼育に適した一乃至複数の飼育者の選定と、を行う機能が備えられて成ることを特徴とするペット飼育信託システム。
  2. 前記ペット情報には、ペットの位置情報履歴が含まれることを特徴とする請求項1に記載のペット飼育信託システム。
  3. 前記データ管理部における飼育者の選定に際し、ランク付けが行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペット飼育信託システム。
  4. 前記ペットの体内にマイクロチップが埋め込まれ、少なくともペットの基本的な情報が該マイクロチップに記録されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のペット飼育信託システム。
  5. 前記データサーバに記録されたペット情報と前記マイクロチップに記録されたペットの基本的な情報とが、通信機能を介して常時若しくは定期的に同期されることを特徴とする請求項4に記載のペット飼育信託システム。
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