JP2022175035A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクショックの発生を抑制するハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】エンジン及びモータの一方を走行用駆動力源とする第1走行モードからエンジン及びモータの他方を走行用駆動力源とする第2走行モードに移行可能なハイブリッド車両の制御装置は、トルクコンバータ及び変速機の負荷トルクを算出する負荷トルク算出部と、第1走行モードから第2走行モードへの移行要求があり、一方のトルクが負荷トルク以下になった場合に、負荷トルクの一方の分担率を徐々に減少しつつ、一方の分担率が減少した分だけ他方の分担率を徐々に増大させ、一方の分担率をゼロにまで減少するように分担率を算出する分担率算出部と、一方のトルクが負荷トルク以下になった場合に、クラッチを係合状態に制御するクラッチ制御部と、係合状態で一方の分担率及び他方の分担率に従ってエンジンのトルク及びモータのトルクを制御するトルク制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
ハイブリッド車両は、エンジンを走行用駆動源とする走行モード、及びモータを走行用駆動源とする走行モードの一方から他方に移行することが可能である(例えば特許文献1参照)。
特開2018-176934号公報
ハイブリッド車両には、エンジンから車輪までの動力伝達経路上に順に、モータ、クラッチ、トルクコンバータ、及び変速機が設けられているものがある。このようなハイブリッド車両において、例えばエンジンで走行する走行モードでは、エンジンは少なくともトルクコンバータ及び変速機の負荷トルク分のトルクを出力する必要がある。エンジンのトルクが上記の負荷トルク分未満だと、エンジンの回転が徐々に低下して回転速度を維持することができないからである。同様にモータで走行する走行モードでは、モータは上記の負荷トルク分のトルクを出力する必要がある。
ここで、エンジン及びモータの一方で走行する走行モードから他方で走行する走行モードに移行する際にも、クラッチが係合した状態でエンジン及びモータの合計トルクが上記の負荷トルク分を維持しつつ、エンジン及びモータの一方から他方に負荷トルク分のトルクを受け渡す必要がある。このような走行モードの移行期間中に、エンジン及びモータの一方から他方にトルクの受け渡しがスムーズに行われないと、エンジン及びモータの合計のトルクが負荷トルクに対して乖離して、トルクショックが発生するおそれがある。
そこで本発明は、トルクショックの発生を抑制するハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、エンジンから車輪までの動力伝達経路上に順に、モータ、クラッチ、トルクコンバータ、及び変速機が設けられており、前記エンジン及びモータの一方を走行用駆動力源とする第1走行モードから前記エンジン及びモータの他方を走行用駆動力源とする第2走行モードに移行可能なハイブリッド車両の制御装置において、前記トルクコンバータ及び変速機の負荷トルクを算出する負荷トルク算出部と、前記第1走行モードから前記第2走行モードへの移行要求があり、前記一方のトルクが前記負荷トルク以下になった場合に、前記負荷トルクの前記一方の分担率を徐々に減少しつつ、前記一方の分担率が減少した分だけ前記負荷トルクの前記他方の分担率を徐々に増大させ、前記一方の分担率をゼロにまで減少するように前記一方の分担率及び他方の分担率を算出する分担率算出部と、前記移行要求があって、前記一方のトルクが前記負荷トルク以下になった場合に、前記クラッチを係合状態に制御するクラッチ制御部と、前記係合状態で、前記一方の分担率及び他方の分担率に従って前記エンジンのトルク及びモータのトルクを制御するトルク制御部と、を備えたハイブリット車両の制御装置によって達成できる。
前記一方は、前記エンジンであり、前記他方は、前記モータであり、前記クラッチ制御部は、前記モータのトルクが前記負荷トルク以上になった場合に、前記クラッチを解放状態に制御してもよい。
前記一方は、前記モータであり、前記他方は、前記エンジンであり、前記クラッチ制御部は、前記第1走行モードから前記第2走行モードへの移行要求があり、前記一方のトルクが前記負荷トルク以下になった場合に、前記クラッチを解放状態から前記係合状態に制御してもよい。
前記分担率算出部は、前記一方の分担率の減少速度を一定となるように算出し、前記他方の分担率の増大速度を一定となるように算出してもよい。
前記負荷トルク算出部は、前記モータ、前記クラッチ、及び前記変速機の少なくとも一つに供給される潤滑油の温度に基づいて、前記負荷トルクを算出してもよい。
前記負荷トルク算出部は、前記トルクコンバータに入力される回転速度に基づいて、前記負荷トルクを算出してもよい。
本発明によれば、トルクショックの発生を抑制するハイブリッド車両の制御装置を提供できる。
図1は、ハイブリッド車両の概略構成図である。 図2は、HV走行モードからEV走行モードへの移行の一例を示したタイミングチャートである。 図3は、ECUが実行するHV走行モードからEV走行モードへの移行制御の一例を示したフローチャートである。 図4は、油温に応じたT/M負荷トルクを示したマップの一例である。 図5は、EV走行モードからHV走行モードへの移行の一例を示したタイミングチャートである。 図6は、ECUが実行するEV走行モードからHV走行モードへの移行制御の一例を示したフローチャートである。
[ハイブリッド車両の概略構成]
図1は、ハイブリッド車両の概略構成図である。ハイブリッド車両には、走行用の駆動源としてのエンジン10とモータ15が搭載されている。エンジン10は、例えばガソリンエンジンであるが、ディーゼルエンジンであってもよい。エンジン10には、エンジン10をクランキングして始動させるためのスタータ24が設けられている。エンジン10から車輪13への動力伝達経路上に、変速ユニット11が設けられている。変速ユニット11と左右の車輪13とは、ディファレンシャル12を介して駆動連結されている。
変速ユニット11には、K0クラッチ14とモータ15とが設けられている。変速ユニット11においてモータ15は、エンジン10から車輪13への動力伝達経路上に位置するように設置されている。K0クラッチ14は、同動力伝達経路上のエンジン10とモータ15との間に設けられている。K0クラッチ14は、油圧の供給を受けて係合状態となって、エンジン10とモータ15との動力伝達を接続する。K0クラッチ14は、油圧供給の停止に応じて開放状態となって、エンジン10とモータ15との動力伝達を遮断する。
モータ15は、インバータ17を介して車載バッテリ16に接続されている。モータ15は、車載バッテリ16からの給電に応じて車両の駆動力を発生するモータとして機能する一方で、エンジン10や車輪13からの動力伝達に応じて車載バッテリ16に充電する電力を発電する発電機としても機能する。モータ15と車載バッテリ16との間で授受される電力は、インバータ17により調整されている。
変速ユニット11には、トルク増幅機能を有した流体継ぎ手であるトルクコンバータ18と、ギア段の切替えにより変速比を多段階に切替える有段式の自動変速機19と、が設けられている。変速ユニット11において自動変速機19は、動力伝達経路上のモータ15と車輪13の間に設けられている。トルクコンバータ18を介して、モータ15と自動変速機19とが連結されている。トルクコンバータ18には、油圧の供給を受けて係合状態となってモータ15と自動変速機19とを直結するロックアップクラッチ20が設けられている。
変速ユニット11には、更にオイルポンプ21と油圧制御機構22とが設けられている。オイルポンプ21で発生した油圧は、油圧制御機構22を介して、K0クラッチ14、トルクコンバータ18、自動変速機19、及びロックアップクラッチ20にそれぞれ供給されている。油圧制御機構22には、K0クラッチ14、トルクコンバータ18、自動変速機19、及びロックアップクラッチ20のそれぞれの油圧回路と、それらの作動油圧を制御するための各種の油圧制御弁と、が設けられている。
ハイブリッド車両には、同車両の制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)23が設けられている。ECU23は、車両の走行制御に係る各種演算処理を行う演算処理回路と、制御用のプログラムやデータが記憶されたメモリと、を備える電子制御ユニットである。ECU23は、ハイブリッド車両の制御装置の一例であり、詳しくは後述する負荷トルク算出部、分担率算出部、クラッチ制御部、及びトルク制御部を機能的に実現する。
ECU23は、エンジン10及びモータ15の駆動を制御する。例えばECU23は、エンジン10のスロットル開度、点火時期、燃料噴射量を制御することにより、エンジン10のトルク制御を行う。またECU23は、インバータ17を制御して、モータ15と車載バッテリ16との間での電力の授受量を調整することで、モータ15のトルク制御を行う。さらにECU23は、油圧制御機構22の制御を通じて、K0クラッチ14やロックアップクラッチ20、自動変速機19の駆動制御を行う。ECU23には、エンジン10のクランクシャフトの回転速度を検出するクランク角センサ25、モータ15の出力軸の回転速度を検出するモータ回転速度センサ26、自動変速機19の潤滑油の温度(以下、油温と称する)を検出する油温センサ27、その他、運転者のアクセルペダルの踏込量であるアクセルペダル開度などの検出信号が入力されている。
ECU23は、EV走行モード及びHV走行モードの何れかの走行モードでハイブリッド車両を走行させる。EV走行モードでは、ECU23はK0クラッチ14を解放し、モータ15を走行用駆動力源とする。HV走行モードでは、ECU23はK0クラッチ14を係合して少なくともエンジン10を走行用駆動力源とする。尚、HV走行モードでは、モータ15を力行運転させてエンジン10及びモータ15を走行用駆動力源として走行することもでき、またエンジン10によりモータ15を回生運転させることにより発電しながらエンジン10を走行用駆動力源として走行することもができる。
走行モードの切り替えは、車速やアクセルペダル開度から求められた車両の要求駆動力と、車載バッテリ16の充電状態などに基づいて行われる。例えば、要求駆動力が比較的小さく、車載バッテリ16の残量が比較的多い場合には、燃費を向上させるためにエンジン10を停止したEV走行モードが選択される。要求駆動力が比較的大きい場合や、車載バッテリ16の残量が比較的少ない場合には、少なくともエンジン10が駆動したHV走行モードが選択される。
[HV走行モードからEV走行モードへの移行]
HV走行モードからEV走行モードへの移行について説明する。図2は、HV走行モードからEV走行モードへの移行の一例を示したタイミングチャートである。図2には、エンジン10及びモータ15のそれぞれのトルク[N・m]の推移、及びT/M負荷トルクのモータ15の分担率の推移を示している。図2では、エンジン10のトルクを実線で示し、モータ15のトルクを点線で示し、移行期間でのエンジン10及びモータ15の合計のトルクを一点鎖線で示している。T/M負荷トルクとは、エンジン10やモータ15のトルクに対して回転の抵抗となるトルクコンバータ18及び自動変速機19のトルクである。また、モータ15の分担率は、最小値が「0」であり最大値が「1」として示している。図2の例では、エンジン10のみを走行用駆動源としてHV走行モードでハイブリッド車両が走行している場合を例に説明する。エンジン10のみを走行用駆動源としたHV走行モードは、第1走行モード及び第2走行モードの一方に相当し、モータ15のみを走行用駆動源としたEV走行モードは、第1走行モード及び第2走行モードの他方に相当する。
エンジン10によりHV走行モードで走行している状態において、時刻t0からエンジン10のトルクが低下し、時刻t1でエンジン10のトルクがT/M負荷トルクにまで低下すると、HV走行モードからEV走行モードへの移行が行われる。具体的には、エンジン10及びモータ15の合計のトルクがT/M負荷トルクを維持しつつ、T/M負荷トルクのモータ15の分担率を「0」から徐々に増大し、モータ15の分担率が増大した分だけT/M負荷トルクのエンジン10の分担率を徐々に低下する。これにより、モータ15のトルクが増大した分だけ、エンジン10のトルクが減少する。時刻t2でエンジン10のトルクがゼロにまで低下しモータ15のトルクがT/M負荷トルクにまで上昇すると、K0クラッチ14は解放してエンジン10は車輪13までの動力伝達経路から切り離され、EV走行モードへの移行が完了する。
このように時刻t1~t2での走行モードの移行期間において、エンジン10及びモータ15の合計のトルクをT/M負荷トルクに維持しつつ、モータ15の分担率が徐々に増大しエンジン10の分担率が徐々に低下するように、エンジン10及びモータ15のそれぞれのトルクが制御される。エンジン10及びモータ15の合計のトルクをT/M負荷トルクに維持することにより、エンジン10及びモータ15の回転速度を維持することができる。
ここで、例えば上記の走行モードの移行期間において、エンジン10のトルクを瞬間的に低下させるのと同時に、モータ15のトルクを瞬間的に増大させるように制御すると、両トルクの増減のタイミングがずれると、エンジン10及びモータ15の合計トルクが瞬間的にT/M負荷トルクよりも大きく増大、または大きく低下して、トルクショックが発生するおそれがある。本実施例では、詳しくは後述するがT/M負荷トルクに対するエンジン10及びモータ15の分担率を徐々に変更することにより、エンジン10及びモータ15の合計のトルクをT/M負荷トルクに維持しつつ、トルクショックが発生することを抑制できる。
尚、時刻t1~t2での走行モードの移行期間において、エンジン10の分担率の減少速度、換言すればモータ15の分担率の増大速度は、一定であることが好ましい。これにより、エンジン10及びモータ15のそれぞれのトルクを分担率に従って制御することが容易となるからである。
図3は、ECU23が実行するHV走行モードからEV走行モードへの移行制御の一例を示したフローチャートである。本制御は、ハイブリッド車両のイグニッションがオンの間は繰り返し実行される。最初にECU23は、T/M負荷トルクを算出する(ステップS1)。T/M負荷トルクは、予め実験により取得された値であり、油温やトルクコンバータ18への入力回転速度に応じて変動する。図4は、油温に応じたT/M負荷トルクを示したマップの一例である。図4は、横軸は油温[℃]を示し、縦軸はT/M負荷トルク[N・m]を示している。また、図4には、トルクコンバータ18への入力回転速度が高回転速度の場合と低回転速度の場合を一例として示している。トルクコンバータ18への入力回転速度は、K0クラッチ14が係合状態ではエンジン10の回転速度とモータ15の回転速度にそれぞれ相当し、K0クラッチ14が解放状態ではモータ15の回転速度に相当する。ECU23は、油温センサ27及びモータ回転速度センサ26からそれぞれ油温とモータ15の回転速度を取得し、図4に示したマップを参照してT/M負荷トルクを算出する。
図4に示すように、トルクコンバータ18への入力回転速度が高回転速度及び低回転速度の何れの場合も、油温が温度αよりも低下するほど、T/M負荷トルクが増大する。油温が温度αよりも低下すると潤滑油の粘度が増大して自動変速機19のフリクショントルクも増大するからである。油温が温度(-β)よりも低下すると、T/M負荷トルクは一定となる。油温が温度(-β)よりも低下すると、潤滑油の粘度が略一定となり、自動変速機19のフリクショントルクも略一定となるからである。また、トルクコンバータ18への入力回転速度が速いほど、T/M負荷トルクは低下する。エンジン10及びモータ15の回転速度が高いほどトルクコンバータ18や自動変速機19のフリクショントルクが増大し、T/M負荷トルクは増大するからである。尚、図4には、エンジン10及びモータ15の回転速度が高回転速度の場合と低回転速度の場合との2つのみを例示しているが、実際には、エンジン10及びモータ15の回転速度毎にT/M負荷トルクが規定されており、エンジン10及びモータ15の回転速度が高いほどT/M負荷トルクも増大するように規定されている。
次にECU23は、HV走行モードからEV走行モードへの移行要求があるか否かを判定する(ステップS2)。例えば上述したように、車載バッテリ16の残量が比較的多く、要求駆動力が比較的低い場合には、HV走行モードからEV走行モードへの移行要求がなされる。ステップS2でNoの場合には、本制御は終了する。
ステップS2でYesの場合には、ECU23はエンジン10のトルクがT/M負荷トルク以下となったか否かを判定する(ステップS3)。エンジン10のトルクは、例えば運転者による運転操作に応じて設定される目標エンジントルクをエンジン10のトルクとみなしてもよいし、エンジン回転速度、吸入空気量、及び点火時期などからエンジン10のトルクを算出してもよいし、その他の方法によりエンジン10のトルクを算出又は推定してもよい。ステップS3でNoの場合には、本制御は終了する。
ステップS3でYesの場合には、ECU23はK0クラッチ14を係合状態に維持する(ステップS4)。これにより、後述するエンジン10からモータ15へのT/M負荷トルク分のトルクの受け渡しを行うことができる。ステップS4は、クラッチ制御部が実行する処理の一例である。
次にECU23はT/M負荷トルクに対するエンジン10のトルクとモータ15のトルクの分担率を算出する(ステップS5)。この分担率は、エンジン10の分担率とモータ15の分担率の合計が常に「1」であり、時間経過と共にエンジン10の分担率が減少しモータ15の分担率が増大するように算出される。ステップS5の処理は、分担率算出部が実行する処理の一例である。
次に、ECU23は、エンジン10及びモータ15の分担率を考慮して目標エンジントルク及び目標モータトルクを算出する(ステップS6)。具体的には、ECU23は、T/M負荷トルクにエンジン10の分担率を乗算することにより目標エンジントルクを算出する。また、ECU23は、T/M負荷トルクにモータ15の分担率を乗算することにより目標モータトルクを算出する。
次にECU23は、エンジン10及びモータ15のそれぞれのトルクが、算出された目標エンジントルク及び目標モータトルクとなるようにエンジン10及びモータ15を制御する(ステップS7)。具体的には、ECU23はエンジン10の燃料噴射弁の開弁期間やスロットルバルブの開度を制御することにより燃料噴射量及び吸入空気量を調整してエンジン10のトルクを制御することができる。また、ECU23はインバータ17を制御することにより車載バッテリ16からモータ15へ供給される電力を調整してモータ15のトルクを制御することができる。ステップS6及びS7は、トルク制御部が実行する処理の一例である。
次にECU23は、モータ15のトルクがT/M負荷トルク以上となったか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8でNoの場合には、本制御は終了する。尚、ステップS8では、エンジン10の分担率が「0」となったか否かを判定してもよいし、モータの分担率が「1」となったか否かを判定してもよい。
ステップS8でYesの場合、ECU23は油圧制御機構22からK0クラッチ14に供給される油圧を低減することによりK0クラッチ14を解放する(ステップS9)。これにより、エンジン10は動力伝達経路から切り離され、モータ15によるEV走行モードへの移行が完了する。ステップS9は、クラッチ制御部が実行する処理の一例である。
以上のように、HV走行モードからEV走行モードへの移行期間中に、エンジン10及びモータ15の合計トルクをT/M負荷トルク分に維持しつつ、エンジン10からモータ15へT/M負荷トルク分のトルクの受け渡しをスムーズに行うことができる。このため、HV走行モードからEV走行モードへの移行期間中にトルクショックが発生することを抑制できる。
[EV走行モードからHV走行モードへの移行]
EV走行モードからHV走行モードへの移行について説明する。図5は、EV走行モードからHV走行モードへの移行の一例を示したタイミングチャートである。図5は図2に対応している。
時刻t10でEV走行モードでモータ15により走行している状態からモータ15のトルクが低下して、時刻t11でモータ15のトルクがT/M負荷トルクにまで低下すると、EV走行モードからHV走行モードへの移行が行われる。具体的には、K0クラッチ14を係合させて、エンジン10及びモータ15の合計のトルクがT/M負荷トルクを維持しつつ、T/M負荷トルクのモータ15の分担率を「1」から徐々に低下し、モータ15の分担率が低下した分だけT/M負荷トルクのエンジン10の分担率を徐々に増大する。これにより、モータ15のトルクが減少した分だけ、エンジン10のトルクが増大する。時刻t12でエンジン10のトルクがT/M負荷トルクにまで上昇しモータ15のトルクがゼロにまで低下すると、HV走行モードへの移行が完了する。このように時刻t11~t12でのEVモードからHVモードの移行期間中においても、エンジン10及びモータ15の合計のトルクがT/M負荷トルクを維持しつつ、モータ15の分担率が徐々に低下するようにエンジン10及びモータ15のそれぞれのトルクが制御され、トルクショックが発生することを抑制できる。尚、EV走行モードからHV走行モードへの移行要求がある場合には、時刻t11になる前にスタータ24により予めエンジン10を始動させておいてもよいし、スタータ24が設けられていない場合には、時刻t11になる直前にK0クラッチ14を係合させてモータ15によりエンジン10をモータリングしてエンジン10の燃焼が開始されてから、エンジン10及びモータ15によるT/M負荷トルクの分担を開始してもよい。
図6は、ECU23が実行するEV走行モードからHV走行モードへの移行制御の一例を示したフローチャートである。本制御は、ハイブリッド車両のイグニッションがオンの間は繰り返し実行される。最初にECU23は、T/M負荷トルクを算出する(ステップS11)。ステップS11の処理は、上述したステップS1と同様の処理である。
次にECU23は、EV走行モードからHV走行モードへの移行要求があるか否かを判定する(ステップS12)。例えば上述したように、車載バッテリ16の残量が比較的少ない場合には、EV走行モードからHV走行モードへの移行要求がなされる。ステップS12でNoの場合には、本制御は終了する。
ステップS12でYesの場合には、ECU23はモータ15のトルクがT/M負荷トルク以下となったか否かを判定する(ステップS13)。モータ15のトルクは、例えば運転者による運転操作に応じて設定される目標モータトルクをモータ15のトルクとみなしてもよいし、インバータ17からモータ15に供給される電力に基づいてモータ15のトルクを算出してもよいし、その他の方法によりモータ15のトルクを算出、推定してもよい。ステップS13でNoの場合には、本制御は終了する。
ステップS13でYesの場合には、ECU23は油圧制御機構22からK0クラッチ14に供給される油圧を増大することによりK0クラッチ14を係合する(ステップS14)。ステップS14は、クラッチ制御部が実行する処理の一例である。
次にECU23は、T/M負荷トルクに対するエンジン10のトルクとモータ15のトルクの分担率を算出する(ステップS15)。この分担率は、時間経過と共にエンジン10の分担率が増大しモータ15の分担率が減少するように算出される。ステップS15の処理は、分担率算出部が実行する処理の一例である。
次に、ECU23は、エンジン10及びモータ15の分担率を考慮して目標エンジントルク及び目標モータトルクを算出する(ステップS16)。ステップS16は、上述したステップS6と同様の処理である。
次にECU23は、エンジン10及びモータ15のそれぞれのトルクが、算出された目標エンジントルク及び目標モータトルクとなるようにエンジン10及びモータ15を制御する(ステップS17)。ステップS17は、上述したステップS7と同様の処理である。ステップS16及びS17は、トルク制御部が実行する処理の一例である。
これにより、その後にエンジン10のトルクがT/M負荷トルクとなって、HV走行モードへの移行が完了する。尚、HV走行モード完了後は、モータ15を力行運転してもよいし回生運転してもよい。
以上のように、EV走行モードからHV走行モードへの移行期間中に、エンジン10及びモータ15の合計トルクをT/M負荷トルク分に維持しつつ、エンジン10からモータ15へT/M負荷トルク分のトルクの受け渡しをスムーズに行うことができる。このため、EV走行モードからHV走行モードへの移行期間中にトルクショックが発生することを抑制できる。
上記実施例では、自動変速機19の潤滑油の温度に基づいてT/M負荷トルクを算出したが、モータ15、K0クラッチ14、及び自動変速機19の少なくとも一つの潤滑油の温度を用いればよい。これらの潤滑油の温度は、略同じ温度とみなすことができるからである。
潤滑油の温度の代わりにエンジン10の冷却水の温度を用いて、冷却水の温度が低下するほどT/M負荷トルクも増大するように規定することも考えられる。しかしながら、エンジン10が始動して冷却水の温度が上昇し始めてから、エンジン10等の熱により自動変速機19等の潤滑油の温度が上昇し始めるまでにはタイムラグがある。このため、例えば冷却水の温度がある程度高温となっても、潤滑油の温度が未だ低いままであり自動変速機19のフリクショントルクが大きい状態にあることが考えられる。このため、潤滑油の温度を用いた方が、自動変速機19のフリクショントルクの大きさに対応したT/M負荷トルクを精度よく算出でき、過不足なくエンジン10及びモータ15のトルクを制御することができる。
本実施例では、単一のECU23によりハイブリッド車両を制御する場合を例示したが、これに限定されず、例えばエンジン10を制御するエンジンECU、モータ15を制御するモータECU、K0クラッチ14を制御するクラッチECU等の複数のECUによって、上述した制御を実行してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 エンジン
13 車輪
14 K0クラッチ
15 モータ
18 トルクコンバータ
19 自動変速機
23 ECU(内燃機関の制御装置)
25 クランク角センサ
26 モータ回転速度センサ
27 油温センサ

Claims (6)

  1. エンジンから車輪までの動力伝達経路上に順に、モータ、クラッチ、トルクコンバータ、及び変速機が設けられており、前記エンジン及びモータの一方を走行用駆動力源とする第1走行モードから前記エンジン及びモータの他方を走行用駆動力源とする第2走行モードに移行可能なハイブリッド車両の制御装置において、
    前記トルクコンバータ及び変速機の負荷トルクを算出する負荷トルク算出部と、
    前記第1走行モードから前記第2走行モードへの移行要求があり、前記一方のトルクが前記負荷トルク以下になった場合に、前記負荷トルクの前記一方の分担率を徐々に減少しつつ、前記一方の分担率が減少した分だけ前記負荷トルクの前記他方の分担率を徐々に増大させ、前記一方の分担率をゼロにまで減少するように前記一方の分担率及び他方の分担率を算出する分担率算出部と、
    前記移行要求があって、前記一方のトルクが前記負荷トルク以下になった場合に、前記クラッチを係合状態に制御するクラッチ制御部と、
    前記係合状態で、前記一方の分担率及び他方の分担率に従って前記エンジンのトルク及びモータのトルクを制御するトルク制御部と、を備えたハイブリット車両の制御装置。
  2. 前記一方は、前記エンジンであり、
    前記他方は、前記モータであり、
    前記クラッチ制御部は、前記モータのトルクが前記負荷トルク以上になった場合に、前記クラッチを解放状態に制御する、請求項1のハイブリット車両の制御装置。
  3. 前記一方は、前記モータであり、
    前記他方は、前記エンジンであり、
    前記クラッチ制御部は、前記第1走行モードから前記第2走行モードへの移行要求があり、前記一方のトルクが前記負荷トルク以下になった場合に、前記クラッチを解放状態から前記係合状態に制御する、請求項1のハイブリット車両の制御装置。
  4. 前記分担率算出部は、前記一方の分担率の減少速度を一定となるように算出し、前記他方の分担率の増大速度を一定となるように算出する、請求項1乃至3の何れかのハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記負荷トルク算出部は、前記モータ、前記クラッチ、及び前記変速機の少なくとも一つに供給される潤滑油の温度に基づいて、前記負荷トルクを算出する、請求項1乃至4の何れかのハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記負荷トルク算出部は、前記トルクコンバータに入力される回転速度に基づいて、前記負荷トルクを算出する、請求項1乃至5の何れかのハイブリッド車両の制御装置。
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