JP2022174441A - ロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

ロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮室での漏れ損失と吸入通路での圧力損失を低減して圧縮機効率を向上するロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】駆動軸101によりシリンダ103内のピストン102を回転させて吸入流体を圧縮する圧縮機構部111のシリンダ103上下開口面を閉塞し、駆動軸101を支承する上軸受104および下軸受105と、上軸受104または下軸受105に設けられ、圧縮機100外部から吸入流体を吸入室112へと導入する吸入ライナーが接続される吸入穴107aと、上軸受104または下軸受105のシリンダ103側の面に設けられ、上流側端部107eが吸入穴107aと連通し、下流側端部107fがシリンダ103の内径と同等か、それよりも中心側に位置する第一凹溝107b、および、シリンダ103に設けられ、第一凹溝107bおよび吸入室112と連通する第二凹溝107cと、からなる吸入通路107と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ロータリ圧縮機とそれが使用される空気調和機、冷凍冷蔵機器、給湯機等の冷凍サイクル装置に関する。
特許文献1は、吸入流体の圧力損失の低減を図るロータリ式圧縮機を開示する。このロータリ式圧縮機は、シリンダと、ピストンと、ベーンと、それらを挟み込む上下端板と、上下端板の一方に設けた吸入通路と、シリンダに設けられ、吸入通路からシリンダ室へ流体を導く吸入連通路と、を備える。また、特許文献1は、前記吸入連通路を前記吸入通路より大きい断面積とするとともにその通路壁一部に傾斜面を設ける。それにより、吸入流体の圧力損失増大を抑制し圧縮機効率を高める。
特開2014-231766号公報
本開示は、圧縮室での漏れ損失と吸入通路での圧力損失を低減して圧縮機効率を向上したロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置を提供する。
本開示におけるロータリ圧縮機は、偏心軸を有する駆動軸と、内径が前記偏心軸に嵌合されたピストンと、偏心回転する前記ピストンを収容するシリンダと、前記シリンダの上下開口面を閉塞するとともに、前記駆動軸を支承する上軸受および下軸受と、前記シリンダ、前記ピストン、前記上軸受、および、前記下軸受によって形成される空間を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、前記上軸受または前記下軸受に設けられ、圧縮機外部から吸入ガスを前記吸入室へと導入する吸入ライナーが接続される吸入穴と、前記上軸受または前記下軸受の前記シリンダ側の面に設けられ、上流側端部が前記吸入穴と連通し、下流側端部が前記シリンダの内径と同等か、それよりも中心側に位置する第一凹溝、および、前記シリンダに設けられ、前記第一凹溝および前記吸入室と連通する第二凹溝と、からなる吸入通路と、を備えた構成としてある。また、冷凍サイクル装置は圧縮機として上記ロータリ圧縮機を用いた構成としてある。
本開示におけるロータリ圧縮機は、偏平シリンダと通路断面積を確保した吸入通路を備える。偏平シリンダは、シリンダを薄く維持したもので、ピストン外周とシリンダ内周との間のシール部の漏れ隙間断面積を縮小することで、漏れ損失を低減する。この構成下において、吸入通路の流線長さを短縮するとともに、流線をスムーズ化することができる。そのため、圧縮室での漏れ損失と吸入通路での圧力損失を低減して圧縮機効率を向上することができる。また、冷凍サイクル装置は圧縮機効率の向上によって高性能化することができる。
実施の形態1におけるロータリ圧縮機の縦断面図 同ロータリ圧縮機における圧縮機構部の要部拡大縦断面図 同ロータリ圧縮機における圧縮機構部を下軸受側から見た横断面図 同ロータリ圧縮機における下軸受の正面図 実施の形態2におけるロータリ圧縮機の縦断面図 実施の形態3におけるロータリ圧縮機の縦断面図
(本開示の基礎となった知見等)
一般にロータリ圧縮機は、小型、高効率化のためにシリンダの薄型化が進められている。このシリンダを扁平薄型化すると、ピストン外周とシリンダ内周との間のシール部の漏れ隙間断面積を縮小し高効率化させることができるものの、シリンダに設けている吸入通路断面積が狭くなってこれを通過する吸入流体の圧力損失が増大する。
そのため、発明者らが本開示に想到するに至った当時、ロータリ圧縮機は、特許文献1に記載されているように吸入通路を上軸受けともなる端板側に設けるとともに、この吸入通路からシリンダ室に繋がる吸入連通路をシリンダ側に設けた。そうすることで、上記吸入連通路の断面積を吸入通路より大きくすると同時に、通路壁面の一部を傾斜面として、吸入流体の圧力損失増大を抑制していた。
しかしながら、ロータリ圧縮機の小型、高効率化推進のためは、シリンダをより薄く扁平化しつつ吸入流体の圧力損失増大抑制を更に進めることが課題である。
発明者らはこのような課題に基づき、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、シリンダを更に薄く扁平化した構成下において、圧縮室での漏れ損失と吸入通路での圧力損失との低減効果を上げることで圧縮機効率を向上させたロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図4を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1~図4において、ロータリ圧縮機100は、駆動軸101と、ピストン102と、シリンダ103と、上軸受104と、下軸受105と、ベーン106と、吸入穴107aと、を備える。作動流体は二酸化炭素であり、例えばヒートポンプ給湯機等のサイクル装置に用いられる。
密閉容器108の内部全体は吐出管109に連通する吐出圧力雰囲気である。密閉容器108の中央部に駆動源となる電動機110、下部に圧縮要素となる圧縮機構部111が収納され、電動機110の回転子110aに固定された駆動軸101で圧縮機構部111が駆動される。
この圧縮機構部111は、シリンダ103、ピストン102、ベーン106を上軸受104と下軸受105で挟み込み、シリンダ103とピストン102との間に形成された空間をベーン106で仕切る。そうすることで吸入室112と圧縮室113を形成して圧縮動作を行うように構成されている。シリンダ103内には、駆動軸101と一体的に構成された偏心軸101aが収納されており、この偏心軸101aにピストン102が回転自在に装着されている。
下軸受105には、図2に示すように、吸入通路107の一部を構成して径方向に延びる吸入穴107aと、矩形断面の第一凹溝107bとが設けられる。吸入穴107aと第一凹溝107bは縦穴107dによって連通している。一方、シリンダ103には、吸入室112と連通し、吸入通路107の一部を構成して径方向に延びる矩形断面の第二凹溝107cが設けられる。
上記下軸受105とシリンダ103とは重ね合わせて締結され、第一凹溝107bと第二凹溝107cとが相対して密着することで矩形断面の通路が形成され、吸入穴107aを含めた吸入通路107をなす。
下軸受105に設けた吸入穴107aには吸入ライナー114が圧入される。吸入ライナー114は、密閉容器108内部の高温高圧の吐出ガスと吸入穴107a内部の低温低圧の吸入ガスを仕切っている。吸入ライナー114には、圧縮機の液圧縮を防止するためにアキュームレータ115が挿入される。アキュームレータ115は、密閉容器108に固定された吸入外管116と同様、ロー付けまたは溶接により吸入ライナー114に接続されており、ロータリ圧縮機100に吸入される作動流体を気液分離している。
なお、圧縮機構部111を下軸受105側から見た横断面図である図3には、ピストン102、シリンダ103、ベーン106のみを表示している。
[1-2.動作]
以上のように構成されたロータリ圧縮機100について、まずその一般的な動作を以下説明する。
図1~図3に基づいて、ロータリ圧縮機100の圧縮動作を説明する。
電動機110が付勢され、駆動軸101が回転すると、偏心軸101aがシリンダ103内において偏芯回転し、ピストン102がベーン106に当接しながら回転運動する。そうすることで、作動流体の吸入、圧縮が繰り返される。
吸入ガスは、アキュームレータ115、吸入ライナー114、吸入通路107を通って吸入室112に吸入される。吸入された低温低圧の吸入ガスは、圧縮機構部111にて圧縮される。圧縮された高温高圧の吐出ガスは、吐出穴121から逆止弁122を介してマフラー室117へ吐出される。その後、吐出ガスは、マフラー118に設けられた小孔(図示せず)、圧縮機構部111と電動機110との間の電動機下部空間119を通る。そして、吐出ガスは、電動機110の各隙間を通って電動機上部空間120に導かれ、吐出管109を通ってロータリ圧縮機100から吐出される。
[1-2-2.給油動作]
密閉容器108の下部には、オイルが貯留されており、圧縮機構部111は、通常、オイルに浸漬した状態にある。駆動軸101の内部には、油通路(図示せず)が軸方向に設けられる。下端部から吸い上げられたオイルは、偏心軸101aに設けられた給油穴(図示せず)を通って偏心軸101aの摺動部を潤滑しながら、ピストン102の内周102a部へ達する。その後、一方のオイルは、上軸受104および下軸受105のジャーナル軸受摺動部を潤滑して圧縮機構部111外に排出される。他方のオイルは、ピストン102上下端面と上軸受104および下軸受105との摺動部を潤滑しながら、吸入室112と圧縮室113へと供給される。また、ベーン106背面から供給されたオイルは、ベーン106の摺動部を潤滑後、吸入室112と圧縮室113へと供給される。吸入室112と圧縮室113の内部のオイルは、圧縮室113の各隙間をシールしながら、ガスとともに吐出穴121から吐出される。その後、吐出されたオイルは、上述したガスの流れに乗って吐出管109まで到達するまでの間に、オイルのほとんどが吐出ガスと分離されて液滴化し、重力によって密閉容器108の下部へ戻る。
[1-3.圧力損失増大抑制動作]
吸入ガスは、吸入ライナー114を介して外部から吸入され、吸入通路107を介して吸入室112へと導入される。この吸入通路107は、第一凹溝107bと第二凹溝107cで構成される。第一凹溝107bは、下軸受105のシリンダ103側の面に設けられる。第一凹溝107bの上流側端部107eは吸入穴107aと連通し、第一凹溝107bの下流側端部107fはシリンダ103の内径と同等箇所に位置する。第二凹溝107cは、シリンダ103に設けられ、第一凹溝107bおよび吸入室112と連通する。
これにより、シリンダ103の高さを低く設計して、ピストン102とシリンダ103との間のシール部の漏れ隙間長さを縮小することで、漏れ損失を低減しても、シリンダ103の吸入室112に繋がる部位は、第一凹溝107bと第二凹溝107cとの合計断面積となる。よって、吸入通路107の通路断面積を大きく確保することができる。
また、吸入通路107の流路に複数の短い曲がり部を設ける。それぞれの曲がり部での流れの流線の曲がり角度を鈍角化して、縮流を最小限に抑制する。
これにより、吸入ライナー114から吸入室112までの流線の長さを短縮かつスムーズ化し、吸入通路107での圧力損失を効果的に低減することができる。そのため、圧縮室113での漏れ損失と吸入通路107での圧力損失をともに低減して圧縮効率と体積効率を向上し、圧縮機効率を向上することができる。
また、吸入通路107の通路断面積をできるだけ確保するために、第一凹溝107bの下流側端部107fを、シリンダ103の内径と同等か、シリンダ103の内径よりも中心側に設定する。さらに、第一凹溝107bの下流側端部107fを、ピストン102の内周102aに設けた面取りも含めた内周102a側に開口させない。
これにより、吐出圧力のオイルが満たされた内周102a側の空間と吸入圧力雰囲気の吸入室112とが連通せず、潤滑にもシールにも供さない余分なオイルが吸入室112および圧縮室113に入ることを抑制できる。そのため、オイルを含んだ作動流体を圧縮することによる粘性損失の増大を抑え、最悪の場合に生じうるオイル圧縮に伴う圧縮室113内圧の異常上昇によるロータリ圧縮機100の信頼性低下を抑制することができる。
[1-4.効果等]
以上のように、本開示のロータリ圧縮機100は、偏心軸101aを有する駆動軸101と、内径が前記偏心軸101aに嵌合されたピストン102と、偏心回転する前記ピストン102を収容するシリンダ103と、前記シリンダ103の上下開口面を閉塞するとともに、前記駆動軸101を支承する上軸受104および下軸受105と、前記シリンダ103、前記ピストン102、前記上軸受104、および、前記下軸受105によって形成される空間を吸入室112と圧縮室113とに区画するベーン106と、前記上軸受104または前記下軸受105に設けられ、圧縮機100外部から吸入ガスを前記吸入室112へと導入する吸入ライナーが接続される吸入穴107aと、前記上軸受104または前記下軸受105の前記シリンダ103側の面に設けられ、上流側端部107eが前記吸入穴107aと連通し、下流側端部107fが前記シリンダ103の内径と同等か、それよりも中心側に位置する第一凹溝107b、および、前記シリンダ103に設けられ、前記第一凹溝107bおよび前記吸入室112と連通する第二凹溝107cと、からなる吸入通路107と、を備える。また、冷凍サイクル装置は圧縮機として上記ロータリ圧縮機100を用いた。
これにより、偏平シリンダは、シリンダ103を薄く維持したもので、ピストン102外周とシリンダ103内周との間のシール部の漏れ隙間断面積を縮小し漏れ損失を低減する。そのため、偏平シリンダと通路断面積を確保した吸入通路107を備える構成下において、吸入通路107の流線長さを短縮するとともに、流線をスムーズ化することができる。そのため、圧縮室113での漏れ損失と吸入通路107での圧力損失を低減して圧縮機効率を向上することができる。
また、本実施の形態のように、ロータリ圧縮機100は、吸入通路107の角部と隅部に、徐々に通路断面積が拡大する傾斜部を備えていてもよい。
これにより、吸入通路107の曲がり部の角部および隅部での縮流が抑えられ、流線がよりスムーズになる。また、なめらかな曲面または斜面の傾斜部とすることで、流路摩擦損失の増加を抑制できる。また、剥離流れに伴う流体音も抑えられる。そのため、吸入通路107での圧力損失を低減して圧縮機効率をさらに向上するとともに、低騒音化も実現することができる。
また、本実施の形態のように、ロータリ圧縮機100は、作動流体として二酸化炭素を用いてもよい。
この二酸化炭素冷媒は、HFC系冷媒やHC系冷媒、HFO系冷媒等の他の冷媒と比較して、吸入室112と圧縮室113との圧力差が大きく、ピストン102とシリンダ103との間のシール部での漏れ損失が圧縮機効率に及ぼす影響が大きい。そのため、漏れ損失を低減して高効率化するためには、シリンダ103の高さを極めて低く設定する必要があり、シリンダ103に十分な流路断面積を持った吸入穴107aを確保することが難しい。しかしながら本開示のような吸入通路107の構成とすれば、シリンダ103をより薄型化すると同時に漏れ損失と圧力損失をともに低減して、圧縮機効率を効果的に向上することができる。
上記に加え、更に本実施の形態のロータリ圧縮機100は、吸入穴107aと第一凹溝107bとを縦穴107dで連通させるとよい。
縦穴107dが無ければ吸入穴107aと第一凹溝107bとが連通しない。また、吸入穴107aと第一凹溝107bとが連通しても、その通路が非常に狭い。しかしながら、吸入穴107aと第一凹溝107bとのつなぎ目部分に縦穴107dを設けることで通路断面積を確保できる。そのため、吸入通路107での圧力損失を確実に低減することができる。
また、本実施の形態のロータリ圧縮機100は、一つのシリンダ103あたりの閉じ込み容積Vsとシリンダ103の高さHとの比Vs/Hが0.3から1.2の範囲とするのがよい。
これにより、閉じ込み容積Vsに対するシリンダ103の高さHを、一般的なシリンダ103の高さよりも低めに設定できる。そのため、ピストン102とシリンダ103との間のシール部での漏れ損失を低減できる。このとき、シリンダ103に十分な流路断面積を持った吸入穴107aを確保することが難しいので、上軸受104または下軸受105のいずれかに吸入通路107を設ける。よって、本開示の構成が効果的である。
なお、Vs/Hは、0.3から0.8の範囲がより好ましい。
これにより、Vs/Hが大きすぎることで吸入室112と圧縮室113の表面積が増大して受熱損失が拡大したりすることを避けることができ、圧縮機効率を最大限に向上させることができる。
また、本実施の形態のロータリ圧縮機100は、冷凍サイクル装置に用いると好適である。
冷媒を用いる冷凍サイクル装置では、吸入圧力と吐出圧力との圧力差が比較的大きく、高差圧で漏れ損失が増大しやすい運転条件でも、偏平のシリンダ103を採用したロータリ圧縮機100は、低漏れ損失を維持しながら吸入通路107での圧力損失も低減できるとともに、循環量の大きい高速運転条件でも圧力損失の増大を抑制できる。そのため、冷凍サイクル装置のシステム効率を広い運転範囲で向上することができる。
また、本実施の形態のロータリ圧縮機100は、ヒートポンプ装置の中でも特にヒートポンプ給湯機に用いると効果的である。
このヒートポンプ給湯器は、他の冷凍サイクル装置と比較して吐出ガスの温度が高く、高温の吐出ガスにさらされる圧縮機構部111の各部品の温度も高い。そのため、吸入通路107を通過する低温の吸入ガスの受熱による体積効率低下の影響が大きい。しかしながら、本開示の吸入通路107の構成とすれば、体積効率低下を抑制して確実に高い体積効率を維持することができる。
(実施の形態2)
以下、図5を用いて、実施の形態2を説明する。
[2-1.構成]
実施の形態2にかかるロータリ圧縮機200は、少なくとも、一つのシリンダ103ではなく、上シリンダ2031と下シリンダ2032の二つで構成され、上シリンダ2031と下シリンダ2032の間に仕切り板221が設けられている点で、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100と異なる。
上シリンダ2031、上ピストン2021、上ベーン(図示せず)を上軸受204と仕切り板221で挟み込む。下シリンダ2032、下ピストン2022、下ベーン(図示せず)を仕切り板221と下軸受205で挟み込む。上下シリンダ2031、2032と上下ピストン2021、2022との間に形成された空間を上下ベーンで仕切る。このように構成することで、上下吸入室2121、2122(2122の図番付与せず)と上下圧縮室2131(2131の図番付与せず)、2132を形成し、上圧縮要素2111と下圧縮要素2112が圧縮動作を行う。
上軸受204には、径方向に延びる上吸入穴2071aと、直線と曲線で構成された断面の上第一凹溝2071bとが設けられてお互いが連通する。上シリンダ2031には、上第二凹溝2071cを設ける。上第二凹溝2071cは、上吸入室2121と連通し、直線と曲線で構成された径方向に延びる断面を持つ。上軸受204と上シリンダ2031とが締結され、上第一凹溝2071bと上第二凹溝2071cとが相対して密着する。そうすることで略円形、略長円形または略楕円形の断面の通路が形成され、上吸入穴2071aを含めた上吸入通路2071をなす。
下軸受205には、径方向に延びる下吸入穴2072aと、直線と曲線で構成された断面の下第一凹溝2072bとが設けられてお互いが連通する。下シリンダ2032には、下第二凹溝2072cを設ける。下第二凹溝2072cは、下吸入室2122と連通し、直線と曲線で構成された径方向に延びる断面を持つ。下軸受205と下シリンダ2032とが締結され、下第一凹溝2072bと下第二凹溝2072cとが相対して密着する。そうすることで略円形、略長円形または略楕円形の断面の通路が形成され、下吸入穴2072aを含めた下吸入通路2072をなす。
なお、上下吸入穴2071a、2072aと上下第一凹溝2071b、2072bとの間の連通路部分には十分な通路断面積があるため、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100で設ける縦穴107dは設けていない。
ロータリ圧縮機200の閉じ込み容積は、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100と同等である。しかしながら、二つのシリンダ2031、2032で分担するので、シリンダ2031、2032の高さは、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100のシリンダ103の高さよりも低い。
[2-2.動作]
以上のように構成されたロータリ圧縮機200について、その動作を以下説明する。
[2-2-1.吸入動作]
アキュームレータ215で気液分離された吸入ガスは、二本の配管に分岐して上下吸入通路2071、2072から上下吸入室2121、2122へと吸入される。
[2-2-2.圧縮動作]
ロータリ圧縮機200の圧縮機構部211は、上下圧縮要素2111、2112を備える。圧縮機構部211の圧縮動作は、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100と同様である。但し、上下圧縮室2131、2132は、逆位相で圧縮を行う。
下シリンダ2032で圧縮された下吐出ガスは、図示されていない連通路を通ってマフラー室217へと流れ、上シリンダ2031で圧縮された上吐出ガスと合流する。その後の吐出ガスの流れは実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100と同様である。
[2-2-3.給油動作]
ロータリ圧縮機200の給油動作は、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100と同様である。
[2-3.効果等]
以上のように、本開示のロータリ圧縮機200は、上圧縮要素2111と、下圧縮要素2112と、仕切り板221を備える。上下圧縮要素2111、2112は、軸方向に構成される。仕切り板221は、上下圧縮要素2111、2112の間に備えられる。駆動軸201を上で支承する上軸受204と仕切り板221で上シリンダ2031の上下開口面を閉塞することで、上吸入室2121と上圧縮室2131を形成する。駆動軸201を下で支承する下軸受205と仕切り板221で下シリンダ2032の上下開口面を閉塞することで、下吸入室2122と下圧縮室2132を形成する。
これにより、実施の形態1にかかるロータリ圧縮機100と比較して、逆位相で圧縮を行ってトルク変動を小さくし振動を低減できる。さらに、上下シリンダ2031、2032の高さを一層低くすることができる。これに伴い、上下シリンダ2031、2032に設けることが困難な上下吸入穴2071a、2072aを、上下軸受204、205に設けて上下吸入通路2071、2072の断面積を十分に確保できる。また、上下吸入通路2071、2072の流線長さを短縮するとともに、流線をスムーズ化することができる。そのため、低振動で高効率のロータリ圧縮機200を実現することができる。
本実施の形態のように、ロータリ圧縮機200は、吸入通路207の断面形状を矩形ではなく、略円形、略長円形または略楕円形としてもよい。
これにより、吸入通路207での管摩擦係数が小さくなる。そのため、流路摩擦損失が低減され、吸入通路207での圧力損失をさらに低減することができる。
(実施の形態3)
以下、図6を用いて、実施の形態3を説明する。
[3-1.構成]
実施の形態3にかかるロータリ圧縮機300は、少なくとも、上軸受304と下軸受305ではなく、仕切り板321に吸入穴307aが設けられている点で、実施の形態2にかかるロータリ圧縮機200と異なる。
仕切り板321には、径方向に延びる吸入穴307aと、矩形断面の上第一凹溝3071bおよび下第一凹溝3072bとが設けられてお互いが連通する。上シリンダ3031には、上第二凹溝3071cを設ける。上第二凹溝3071cは、上吸入室3121と連通し、径方向に延びる矩形断面を持つ。仕切り板321と上シリンダ3031とが締結され、上第一凹溝3071bと上第二凹溝3071cとが相対して密着することで矩形断面の通路が形成される。下シリンダ3032には、下第二凹溝3072cを設ける。下第二凹溝3072cは、下吸入室3122と連通し、径方向に延びる矩形断面を持つ。仕切り板321と下シリンダ3032とが締結され、下第一凹溝3072bと下第二凹溝3072cとが相対して密着することで矩形断面の通路が形成される。これらの矩形断面の通路と吸入穴307aとで吸入通路307をなす。上下第二凹溝3071c、3072cの上下吸入室3121、3122との開口角部307fには、徐々に通路断面積が拡大する段差部を備える。
[3-2.動作]
以上のように構成されたロータリ圧縮機300について、その動作を以下説明する。
[3-2-1.吸入動作]
アキュームレータ315で気液分離された吸入ガスは、吸入通路307で上下に分配されて上下吸入室3121、3122へと吸入される。
[3-2-2.圧縮動作]
ロータリ圧縮機300の圧縮動作は、実施の形態2にかかるロータリ圧縮機200と同様である。
[3-2-3.給油動作]
ロータリ圧縮機300の圧縮動作は、実施の形態2にかかるロータリ圧縮機200と同様である。
[3-3.効果等]
以上のように、本開示のロータリ圧縮機300は、仕切り板321に吸入穴307aを備えている。
これにより、実施の形態1にかかるシリンダ103が一つで構成されたロータリ圧縮機100のアキュームレータ115をそのまま使用することができる。そのため、実施の形態2にかかるロータリ圧縮機200と比較して、部品点数と組立工数が少ない、低コストのアキュームレータ315およびロータリ圧縮機300を実現することができる。
本実施の形態のロータリ圧縮機300でも、吸入通路307の角部と隅部に、徐々に通路断面積が拡大する段差部を備えさせておくのがよい。
これにより、吸入通路307の曲がり部の角部および隅部での縮流が抑えられ、流線がよりスムーズになる。また、なめらかな曲面または斜面を複数の段差部で代用することで加工が容易になる。また、剥離流れに伴う流体音も抑えられる。そのため、吸入通路307での圧力損失を低減して圧縮機効率をさらに向上するとともに、低コスト化と低騒音化も実現することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1~3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1~3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1~3では、ロータリ圧縮機の一例として1シリンダロータリ圧縮機100と2シリンダロータリ圧縮機200、300を説明した。ロータリ圧縮機は、ガスを圧縮するものであればよい。したがって、ロータリ圧縮機は、1シリンダロータリ圧縮機100または2シリンダロータリ圧縮機200、300に限定されない。
ただ、1シリンダロータリ圧縮機100または2シリンダロータリ圧縮機200、300を用いれば、コストと効率、信頼性のバランスがとれ、量産しやすい利点がある。
また、ロータリ圧縮機として、二段圧縮機を用いてもよい。ロータリ圧縮機として二段圧縮機を用いれば、高い圧力比の運転条件でも高低圧差を小さくすることができる。よって、少ない漏れ損失によって高い効率が実現できる。
また、ロータリ圧縮機として、一つのシリンダに複数のベーンと圧縮室を備えてもよい。これを用いれば、ほぼ1シリンダロータリ圧縮機100の構成で2シリンダタイプと同様の圧縮動作を行うことで、トルク変動を低減できる。または、二段圧縮構成とすることで、高低圧差を小さくすることもできる。よって、少部品点数で低振動または高圧力比運転が可能なロータリ圧縮機が実現できる。
実施の形態1~3では、第二凹溝の一例として、シリンダ103、2031、2032、3031、3032の高さ方向に貫通しない第二凹溝107c、2071c、2072c、3071c、3072cを説明した。第二凹溝は吸入通路を形成するものであればよい。したがって、第二凹溝は、シリンダ103、2031、2032、3031、3032を貫通しない第二凹溝107c、2071c、2072c、3071c、3072cに限定されない。
ただ、シリンダ103、2031、2032、3031、3032を貫通しない第二凹溝107c、2071c、2072c、3071c、3072cを用いれば、残肉部がリブの役割を果たしてシリンダ103、2031、2032、3031、3032の加工時や運転時の変形を抑制し、シリンダ103、2031、2032、3031、3032の内径の円筒度を良好に保つことができる。そのため、シリンダ103、2031、2032、3031、3032とピストン102、2021、2022、3021、3022とのシール部の隙間が大きくなりすぎて漏れ損失が増大したり、隙間が無くなって異常摺動を引き起こしたりすることを抑制し、高効率と高信頼性を保つことができる。
また、第二凹溝として、シリンダ103、2031、2032、3031、3032を一部または全部貫通する第二凹溝としてもよい。これを用いれば、吸入通路107、2071、2072、307の通路断面積を大きく確保して、圧力損失をさらに低減することができる。また、第二凹溝を加工するときの加工工法の選択の幅が広がり、より低コスト化を実現することができる。
また、本実施の各形態では、作動流体の一例として二酸化炭素を説明した。作動流体は、圧縮性流体であればよい。したがって、作動流体は、二酸化炭素に限定されない。
ただ、二酸化炭素を用いれば、HFC系冷媒やHC系冷媒、HFO系冷媒等の他の冷媒を用いた場合と比較してより効果を発揮する。すなわち、二酸化炭素冷媒は、吸入室112と圧縮室113との圧力差が大きく、ピストン102とシリンダ103との間のシール部での漏れ損失が圧縮機効率に及ぼす影響が大きい。漏れ損失を低減して高効率化するためには、シリンダ103の高さを極めて低く設定せざるをえず、シリンダ103に十分な流路断面積を持った吸入穴107aを確保することが難しい。しかしながら、本開示の構成のように、上軸受104または下軸受105のいずれかに吸入通路107を設けることで、十分な通路断面積を確保でき、効果的である。
また、作動流体として、HFC系冷媒やHC系冷媒、HFO系冷媒等の他の冷媒と二酸化炭素との混合冷媒を用いれば、冷凍サイクルのコンデンサ入口と出口との間の温度グライドを抑制することができる。よって、コンデンサの熱交換効率の低下を抑えることができる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、圧縮室での漏れ損失と吸入通路での圧力損失を低減して圧縮機効率を向上することができ、漏れ損失と圧力損失が生じるロータリ圧縮機および冷凍サイクル装置に適用可能である。具体的には、空気調和機、冷凍冷蔵機器、給湯機などに、本開示は適用可能である。
100 ロータリ圧縮機
101 駆動軸
101a 偏心軸
102 ピストン
102a 内周
103 シリンダ
104 上軸受
105 下軸受
106 ベーン
107 吸入通路
107a 吸入穴
107b 第一凹溝
107c 第二凹溝
107d 縦穴
107e 上流側端部
107f 下流側端部
108 密閉容器
109 吐出管
110 電動機
110a 回転子
110b 固定子
111 圧縮機構部
112 吸入室
113 圧縮室
114 吸入ライナー
115 アキュームレータ
116 吸入外管
117 マフラー室
118 マフラー
119 電動機下部空間
120 電動機上部空間
200 ロータリ圧縮機
201 駆動軸
2021 上ピストン
2022 下ピストン
2031 上シリンダ
2032 下シリンダ
204 上軸受
205 下軸受
2071 上吸入通路
2071a 上吸入穴
2071b 上第一凹溝
2071c 上第二凹溝
2072 下吸入通路
2072a 下吸入穴
2072b 下第一凹溝
2072c 下第二凹溝
211 圧縮機構部
2111 上圧縮要素
2112 下圧縮要素
2121 上吸入室
2122 下吸入室
2131 上圧縮室
2132 下圧縮室
215 アキュームレータ
217 マフラー室
221 仕切り板
300 ロータリ圧縮機
3021 上ピストン
3022 下ピストン
3031 上シリンダ
3032 下シリンダ
304 上軸受
305 下軸受
307 吸入通路
307a 吸入穴
3071b 上第一凹溝
3071c 上第二凹溝
3072b 下第一凹溝
3072c 下第二凹溝
307f 開口角部
3121 上吸入室
3122 下吸入室
315 アキュームレータ
321 仕切り板

Claims (8)

  1. 偏心軸を有する駆動軸と、
    内径が前記偏心軸に嵌合されたピストンと、
    偏心回転する前記ピストンを収容するシリンダと、
    前記シリンダの上下開口面を閉塞するとともに、前記駆動軸を支承する上軸受および下軸受と、
    前記シリンダ、前記ピストン、前記上軸受、および、前記下軸受によって形成される空間を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、
    前記上軸受または前記下軸受に設けられ、圧縮機外部から吸入ガスを前記吸入室へと導入する吸入ライナーが接続される吸入穴と、
    前記上軸受または前記下軸受の前記シリンダ側の面に設けられ、上流側端部が前記吸入穴と連通し、下流側端部が前記シリンダの内径と同等か、それよりも中心側に位置する第一凹溝、および、前記シリンダに設けられ、前記第一凹溝および前記吸入室と連通する第二凹溝と、からなる吸入通路と、
    を備えるロータリ圧縮機。
  2. 前記シリンダ、前記ピストン、および、前記ベーンによって構成される圧縮要素を軸方向に複数備え、
    複数の前記圧縮要素の間に仕切り板を備え、
    前記駆動軸を上下で支承する前記上軸受と前記下軸受、および前記仕切り板で複数の前記シリンダの上下開口面を閉塞することで複数の前記吸入室と前記圧縮室を形成する、
    請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記第一凹溝の前記下流側端部が前記ピストンの内径側に開口しない、
    請求項1または請求項2に記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記第一凹溝、前記第二凹溝、および、前記吸入穴とで構成される前記吸入通路の角部または隅部の少なくとも一か所に、徐々に通路断面積が変化する傾斜部を備える、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  5. 前記吸入通路の角部または隅部の少なくとも一か所に、徐々に通路断面積が変化する段差部を備える、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  6. 作動流体として二酸化炭素を用いた、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機を備える冷凍サイクル装置。
  8. ヒートポンプ給湯機である、
    請求項7に記載の冷凍サイクル装置。

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