JP2022169204A - 組電池、組電池の製造方法、及び組電池の製造装置 - Google Patents

組電池、組電池の製造方法、及び組電池の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】筐体と蓄電池との短絡を防止可能な組電池、組電池の製造方法、及び組電池の製造装置を提供すること。【解決手段】組電池は、導電性を有する筐体と、筐体に収容される複数の蓄電池を有する電池群と、平面視にて筐体の内側面と電池群との間に配置される絶縁性のサイドスペーサと、を備える。【選択図】図6

Description

本開示は、組電池、組電池の製造方法、及び組電池の製造装置に関する。
所望の出力電圧を得るために、複数の鉛蓄電池を組み合わせた組電池が用いられることがある。下記特許文献1には、複数の鉛蓄電池を収納ケースに収容し、鉛蓄電池を直列に接続してなる組電池が開示されている。この組電池に含まれる鉛蓄電池は、複数の同極性端子の1個あたりの電池容量を300Ah以下となっている。
特開2011-146222号公報
上記特許文献1のように、金枠等の導電性を有する筐体に蓄電池が収容される場合、当該筐体と蓄電池との短絡が発生することがある。これにより、組電池の性能が著しく低下してしまう。
本開示の一側面の目的は、筐体と蓄電池との短絡を防止可能な組電池、組電池の製造方法、及び組電池の製造装置の提供である。
本開示の一側面に係る組電池は、導電性を有する筐体と、筐体に収容される複数の蓄電池を有する電池群と、平面視にて筐体の内側面と電池群との間に配置される絶縁性のサイドスペーサと、を備える。
本開示の一側面に係る組電池では、平面視にて、導電性を有する筐体の内側面と電池群との間に絶縁性のサイドスペーサが配置される。これにより、筐体の内側面と、電池群に含まれる蓄電池との短絡を防止可能である。
平面視にて、サイドスペーサの厚さは、1mm以上でもよい。この場合、筐体の内側面と、電池群に含まれる蓄電池との短絡を良好に防止可能である。
平面視にて、サイドスペーサは、筐体の内側面に接触すると共に、電池群を囲ってもよい。この場合、筐体の内側面と、電池群に含まれる蓄電池との短絡を良好に防止可能である。
上記組電池は、サイドスペーサと内側面とを固着する固着部を有してもよい。この場合、固着部によってサイドスペーサが筐体に固定されるので、サイドスペーサが筐体と電池群との間から飛び出すことを防止できる。したがって、筐体の内側面と、電池群に含まれる蓄電池との短絡をより良好に防止可能である。
サイドスペーサは、内側面と電池群とが対向する方向において互いに積層される複数の絶縁部材を有してもよい。この場合、例えば、内側面と電池群との隙間の大きさに応じた数の絶縁部材が挿入されることによって、サイドスペーサを形成できる。これにより、筐体の種類が限定される場合であっても、多種類の組電池を製造できる。
サイドスペーサは、複数の絶縁部材同士を固定する固定部を有してもよい。この場合、縁部材が筐体と電池群との間から飛び出さなくなるので、サイドスペーサとしての機能を良好に維持できる。
筐体は、底部と、底部の縁に沿って立設する枠部と、枠部内にて底部及び枠部に固定される追加スペーサ部とを有し、サイドスペーサは、追加スペーサ部に接してもよい。この場合、サイドスペーサを大量に用いる場合と比較してコスト増加を抑えつつ、筐体の内部空間を狭めることができる。加えて、筐体が追加スペーサを有する場合であっても、筐体と電池群との短絡を防止可能である。
本開示の別の一側面に係る組電池の製造方法は、導電性を有する筐体に絶縁性のサイドスペーサを収容する第1の工程と、筐体に複数の蓄電池を収容する第2の工程と、を備える。複数の蓄電池は、複数の第1の蓄電池と、複数の第2の蓄電池を有し、第1の工程では、筐体の内側面に沿って配置されるサイドスペーサから構成されると共に、内側面に接触する第1の囲いを形成し、第2の工程では、第1の囲いの内側面に沿って配置される複数の第1の蓄電池を含むと共に第1の囲いに接触する第2の囲いが形成された後、第2の囲いの内部に複数の第2の蓄電池の少なくとも一部が配置される。
本開示の別の一側面に係る組電池の製造方法では、まず、絶縁性のサイドスペーサから構成される第1の囲いを形成する。続いて、当該第1の囲いの内側面に沿って配置される複数の第1の蓄電池を含むと共に第1の囲いに接触する第2の囲いが形成される。そして、第2の囲いの内部に複数の第2の蓄電池の少なくとも一部が配置される。これにより、例えば蓄電池を筐体に収容するときなどにおいて、蓄電池の収容方向に沿ってサイドスペーサが蓄電池に圧壊されなくなる。これにより、平面視にて電池群はサイドスペーサにて良好に囲われるので、筐体の内側面と、電池群に含まれる蓄電池との短絡を防止可能である。
第1の工程では、サイドスペーサは、筐体の内側面に固定されてもよい。この場合、第2の囲いを形成する前にサイドスペーサの位置がずれることを良好に防止できる。
第1の工程では、第2の囲いに含まれる、もしくは、第2の囲いの内部に配置される第3の蓄電池を、筐体に収容してもよい。また、第1の工程では、複数の第3の蓄電池を筐体に収容し、第2の工程では、複数の第3の蓄電池の少なくとも一部が第2の囲いに含まれてもよい。これらの場合、例えばサイドスペーサを収容する前に第3の蓄電池を収容することによって、第3の蓄電池と筐体とによってサイドスペーサを挟持できる。よって、組電池の製造中にサイドスペーサの位置がずれることを抑制できる。
第2の工程では、第2の囲いの形成前に、複数の第2の蓄電池の一部が筐体に収容されてもよい。
本開示のさらに別の一側面に係る組電池の製造装置は、導電性を有する筐体に絶縁性のサイドスペーサを配置するサイドスペーサ配置部と、筐体に複数の蓄電池を配置する蓄電池配置部と、を備える。複数の蓄電池は、複数の第1の蓄電池と、複数の第2の蓄電池を有し、サイドスペーサ配置部は、筐体の内側面に沿ってサイドスペーサを配置することによって、サイドスペーサから構成されると共に内側面に接触する第1の囲いを形成し、蓄電池配置部は、複数の第1の蓄電池を含むと共に第1の囲いに接触する第2の囲いを形成するように、複数の第1の蓄電池を第1の囲いの内側面に沿って配置し、第2の囲いの内部に複数の第2の蓄電池の少なくとも一部を配置する。
本開示のさらに別の一側面に係る組電池の製造装置では、サイドスペーサ配置部は、筐体の内側面に沿ってサイドスペーサを配置することによって、サイドスペーサから構成されると共に内側面に接触する第1の囲いを形成する。また、蓄電池配置部は、複数の第1の蓄電池を含むと共に第1の囲いに接触する第2の囲いを形成するように、複数の第1の蓄電池を第1の囲いの内側面に沿って配置し、第2の囲いの内部に複数の第2の蓄電池の少なくとも一部を配置する。これにより、サイドスペーサが蓄電池にて圧壊されることなく、筐体に複数の蓄電池を収容できる。これにより、筐体の内側面と、電池群に含まれる蓄電池との短絡を防止可能である。
本開示の一側面によれば、筐体と蓄電池との短絡を防止可能な組電池、組電池の製造方法、及び組電池の製造装置を提供できる。
図1は、実施形態に係る組電池を示す概略平面図である。 図2は、実施形態に係る蓄電池の一部を破断して示す斜視図である。 図3(a)は、第1方向から見た正極を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb-IIIb線に沿った拡大断面図である。 図4は、実施形態に係る負極を示す平面図である。 図5は、実施形態に係る組電池を製造するための製造装置の模式構成図である。 図6(a)~(c)は、実施形態に係る組電池の製造方法を説明するための図面である。 図7(a)は、変形例に係る筐体を示す概略平面図であり、図7(b)は、別の変形例に係る筐体とサイドスペーサとの要部を示す概略断面図である。 図8(a)は、さらに別の変形例に係る組電池を示す概略平面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIIb-VIIIb線に沿った端面図である。
以下、添付図面を参照して、本開示の一側面の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る組電池を示す概略平面図である。図1に示される組電池100は、同種類の単電池を複数有するパック電池であり、例えば自動車のバッテリー、停電時等に利用されるバックアップ用電源、及び、電動フォークリフト等の電動車(もしくは電気車)の主電源等に用いられる。組電池100は、筐体101と、電池群102と、複数のサイドスペーサ103とを有する。
筐体101は、電池群102及びサイドスペーサ103を収容すると共に導電性を有する部材である。本実施形態では、筐体101には、電池群102及びサイドスペーサ103が隙間なく詰め込まれている。これにより、例えば組電池が電動車に搭載される場合などにおいて、電動車の移動に伴って発生する振動に起因した電池群102の破損を良好に抑制できる。筐体101は、後述する図6(a)に示されるように、底部111と、底部111の縁に沿って立設する枠部112とを有する。底部111と、枠部112とのそれぞれは、例えば金属板もしくは合金板によって形成されており、互いに一体化している。底部111と枠部112とは、1枚の金属板もしくは合金板を加工することによって形成されてもよいし、溶接等によって互いに一体化してもよい。底部111には、排水用の開口部111a,111bが設けられる。枠部112は、第1部分112a、第2部分112b、第3部分112c、第4部分112d、及び内側面112eを有する。平面視にて、第1部分112aは第2方向Yにおける枠部112の一方端を構成し、第2部分112bは第2方向Yにおける枠部112の他方端を構成し、第3部分112cは第1方向Xにおける枠部112の一方端を構成し、第4部分112dは第1方向Xにおける枠部112の他方端を構成する。内側面112eは、平面視にて電池群102及びサイドスペーサ103を囲う。
本実施形態では、底部111は、平面視にて長方形状を有し、且つ、枠部112は平面視にて四角枠形状を有するが、これに限られない。底部111は、平面視にて多角形状を有してもよいし、円形状を有してもよいし、楕円形状を有してもよい。同様に、枠部112は、平面視にて多角枠形状を有してもよいし、円枠形状を有してもよいし、楕円枠形状を有してもよい。以下では、底部111の短辺が延在する方向を第1方向Xとし、底部111の長辺が延在する方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yに直交する方向を第3方向Zとする。本実施形態では、第3方向Zは上下方向に相当し、且つ、第3方向Zから見ることは、平面視に相当する。
電池群102は、筐体101に収容される複数の蓄電池1によって構成される。本実施形態では、合計24個の蓄電池1によって構成される。電池群102は、複数の蓄電池1に加えて、複数の内部接続部材121と、外部装置に接続するための外部接続部材122,123とを有する。複数の内部接続部材121のそれぞれは、隣り合う蓄電池1同士を電気的に接続するための部材である。内部接続部材121は、例えば、隣り合う蓄電池1の両方に接続される導電部と、当該導電部を保護する保護部とを有する。本実施形態では、複数の内部接続部材121を用いることによって、電池群102に含まれる複数の蓄電池1は、互いに直列接続されているが、これに限られない。複数の蓄電池1は、互いに並列接続されてもよい。また、電池群102には、直列接続と並列接続との両方がなされてもよい。外部接続部材122は第1方向Xの一方側に位置し、外部接続部材123は第1方向Xの他方側に位置する。また、外部接続部材122,123は、第2方向Yの一方側に位置する。
ここで、図2~4を参照しながら、蓄電池1の構造を詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る蓄電池の一部を破断して示す斜視図である。図2に示されるように、蓄電池1は、例えば、鉛蓄電池である。本実施形態では、蓄電池1は、例えば、クラッド式電極を備えるクラッド式鉛蓄電池である。蓄電池1は、電極群3と、正極端子5Aと、負極端子5Bと、補水栓6と、ケース7とを備える。ケース7は、本体8と、蓋9とを有する。本体8は、箱状を呈している電槽である。本体8は、例えばポリプロピレン等の材料で形成されている。本体8は、電極群3及び電解液を収容する。本体8は、4つの側面部と、底部とにより構成されている。底部と側面部とによって形成される角部は、丸まっている。蓋9は、本体8の開口部を覆う。蓋9には、正極端子5Aと、負極端子5Bと、補水栓6とが設けられる。電池群102においては、正極端子5Aと負極端子5Bとのそれぞれは、内部接続部材121、外部接続部材122、もしくは外部接続部材123のいずれかに覆われる(図1を参照)。正極端子5Aと負極端子5Bとの間には、補水栓6が設けられる。
電極群3は、複数の極板の集合体であり、複数の正極10と、複数の負極12と、複数のセパレータ13とを有する。電極群3では、正極10と負極12とが交互に配置されている。隣り合う正極10と負極12との間には、セパレータ13が位置する。このため、正極10、セパレータ13及び負極12は、所定方向において順に重なる。本実施形態では、電極群3において、正極10、負極12及びセパレータ13の配列方向(以下、単に「配列方向」もしくは「積層方向」と称することもある)の端部には、負極12が配置されている。加えて、正極10と、負極12と、セパレータ13との集合体は、電池用電極群(極板群)とも呼称される。電極群3及び電解液が本体8に収容されるとき、電解液は、正極10とセパレータ13との隙間、セパレータ13内等に存在する。なお、上記配列方向(積層方向)は、第1方向Xに相当する。
図3(a)は、第1方向から見た正極を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb-IIIb線に沿った拡大断面図である。図2及び図3(a),(b)に示されるように、正極10は、例えば、クラッド式正極板(第2極板)である。蓄電池1においては、各正極10は、正極端子5Aと電気的に接続されている。各正極10と正極端子5Aとは、正極ストラップ17によって電気的に接続されている。正極10は、集電体14と、集電体14の一部を収容する複数の筒状体15(チューブ)と、筒状体15に収容される正極材16と、集電体14に装着される上部連座21及び下部連座22と、を有する。
集電体14は、複数の芯金14aと、複数の芯金14aを連結する連結部と、連結部から突出する耳部14cとを有する。集電体14は、例えば鋳造によって形成される。集電体14の構成材料は、導電性材料であればよく、例えば、鉛-カルシウム-錫系合金、鉛-アンチモン-ヒ素系合金等の鉛合金が挙げられる。鉛合金は、セレン、銀、ビスマス等を含んでもよい。
複数の芯金14aは、第3方向Zに沿って延在する棒状部分であって、第2方向Yに沿って一列に配列されている。第3方向Zにおける各芯金14aの一端は、上部連座21に覆われる連結部(不図示)に接続される。第3方向Zにおける各芯金14aの他端は、下部連座22に固定される。各芯金14aの長さは、例えば170~650mmである。各芯金14aの長さは、600mm以下でもよいし、450mm以下でもよい。連結部は、芯金14a及び耳部14cを支持する部分であり、第2方向Yに沿って延在する。正極10がケース7に収容されるとき、連結部は、第3方向Zにおける正極端子5A側に配置される。耳部14cは、連結部から第3方向Zに突出する端子部であり、正極ストラップ17に接続されている。第3方向Zにおいて、耳部14cの突出方向は、芯金14aの突出方向の反対側である。なお、正極10がケース7に収容されるとき、耳部14cは、第3方向Zにおける蓋9側に位置する。
複数の筒状体15は、活物質保持用チューブ(クラッドチューブ)群を構成する絶縁部材である。活物質保持用チューブ群は、いわゆる「ガントレット」とも称される筒状の多孔体チューブの集合体である。このため、各筒状体15には、複数の孔が設けられる。本実施形態では、筒状体15の厚さは均一であるが、これに限られない。各筒状体15は、第3方向Zに沿って延在しており、対応する芯金14aを収容する。各筒状体15は、例えば樹脂成形物である。
正極材16は、芯金14aと共に、筒状体15の内部に充填されている。このため、芯金14a及び正極材16は、筒状体15に収容される。図3(b)に示されるように、正極材16は、筒状体15の内部にて芯金14aを囲っている。正極材16は、活物質を含む。活物質には、化成後の活物質及び化成前の活物質の原料の双方が包含される。正極材16は、化成後の活物質を含有している。化成後の正極材16は、例えば、正極活物質の原料を含む。本実施形態では、正極材16は、正極活物質と、添加剤とを含み得る。正極活物質は、例えば、鉛粉、鉛丹等である。添加剤としては、炭素材料、又は、補強用短繊維等が挙げられる。化成後の正極活物質は、例えば二酸化鉛等である。
上部連座21は、集電体14の連結部に装着される絶縁構造体であり、第3方向Zから見て連結部を覆う。上部連座21は、第3方向Zにおける各筒状体15の一端を封止する。例えば、上部連座21は各筒状体15に溶着しているが、これに限られない。上部連座21と各筒状体15とは、例えば、接着剤等を介して互いに固定されてもよい。上部連座21は、例えば絶縁性を有する樹脂部材を集電体14に溶着することによって設けられる。下部連座22は、集電体14の複数の芯金14aに装着される絶縁構造体である。下部連座22は、例えば、集電体14の芯金14aを絶縁性を有する樹脂部材に挿入及び嵌合することによって、集電体14に装着される。下部連座22は、第3方向Zにおける各筒状体15の他端を封止する。これにより、正極10における各筒状体15の位置が、上部連座21及び下部連座22によって固定される。例えば、下部連座22は各筒状体15に溶着しているが、これに限られない。下部連座22と各筒状体15とは、例えば、接着剤等によって互いに固定されてもよい。
図4は、実施形態に係る負極を示す平面図である。図4に示されるように、負極12は、蓄電池1における負極板(第1極板)であり、負極端子5Bと電気的に接続されている。各負極12と負極端子5Bとは、負極ストラップ18によって電気的に接続されている。負極12は、集電体12aと、負極材12bとを有する。集電体12aは、例えば鋳造によって形成され、負極格子体12cと、耳部12dとを有する。負極格子体12cは、負極12における本体部であり、負極材12bを保持する。本実施形態では、負極12において負極材12bが保持される部分の厚さは、負極格子体12cの厚さよりも大きいが、これに限られない。負極材12bは、負極活物質と、添加剤とを含み得る。負極活物質は、例えば、海綿状鉛等である。添加剤としては、硫酸バリウム、炭素材料、リグニン、又は、補強用短繊維等が挙げられる。耳部12dは、第3方向Zに沿って負極格子体12cから突出する端子部であり、負極ストラップ18に接続されている。耳部12dと負極格子体12cとは、第1方向Xにおいて互いに重なっていない。本実施形態では、負極格子体12cは、セパレータ13によって覆われている。負極格子体12cには、凸部12e,12fが設けられている。凸部12e,12fは、所定の間隔をあけて配置されており、負極格子体12cから外側に向かって突出している足部である。凸部12e,12fは、耳部12dの突出方向と反対側の方向に沿って突出している。本実施形態では、耳部12dの突出方向と、凸部12e,12fの突出方向とのそれぞれは、配列方向に対して直交している。また、耳部12dと負極格子体12cとは、配列方向において互いに重なっていない。
図2に戻って、セパレータ13は、正極10と負極12との短絡を防止するための電池用部材(電池用セパレータ)である。セパレータ13は、正極10と負極12との間を電気的には絶縁する一方でイオンを透過させ、且つ、正極10側における酸化性及び負極12側における還元性に対する耐性を備えるものであれば、特に制限されない。このようなセパレータ13の材料(材質)としては、ガラス繊維、樹脂、無機物等が挙げられる。本実施形態では、セパレータ13は負極12の負極格子体12c及び凸部12e,12fを覆っており、且つ、負極12の耳部12dはセパレータ13から露出している。第1方向Xから見て、第2方向Yに沿ったセパレータ13の寸法と、第3方向Zに沿ったセパレータ13の寸法とのアスペクト比は、例えば1.4以上4.0以下である。当該アスペクト比は、1.5以上3.8以下でもよいし、1.8以上3.5以下でもよいし、2.0以上3.0以下でもよい。セパレータ13の表面及び内面の少なくとも一方には、リブが設けられてもよい。セパレータ13の厚さ方向から見て、リブは、直線状に延在してもよいし、波線状に延在してもよいし、ジグザグ状に延在してもよい。また、当該厚さ方向から見て、リブは、点形状(ドット形状)でもよいし、円形状でもよいし、楕円形状でもよいし、多角形状でもよい。
図1に戻って、サイドスペーサ103は、平面視にて筐体101の内側面112eと電池群102との間に配置される絶縁性の部材であり、平面視にて四角枠形状を有する。平面視にて、サイドスペーサ103は、筐体101の内側面112eに接触すると共に電池群102を包囲する囲い(第1の囲い)である。サイドスペーサ103の内側面103aは、電池群102に接触する。サイドスペーサ103は、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂成形体である。サイドスペーサ103は、その厚さ方向において変形可能でもよい。この場合、筐体101と電池群102とによってサイドスペーサ103を圧縮可能になる。これにより、電池群102とサイドスペーサ103とを筐体101に隙間なく収容できる。
サイドスペーサ103の厚さは、例えば1mm以上である。この場合、内側面112eと電池群102との短絡を良好に防止できる。サイドスペーサ103の厚さは、例えば2mm以上でもよいし、3mm以上でもよいし、5mm以上でもよいし、6mm以上でもよい。サイドスペーサ103が変形可能である場合、変形後のサイドスペーサ103の厚さは、例えば6mm以上であればよい。サイドスペーサ103の厚さは、内側面112eと電池群102との隙間に応じて調整されるが、例えば、筐体101内におけるサイドスペーサ103の割合の観点から、12mm以下、10mm以下もしくは8mm以下である。
サイドスペーサ103の下端(一端)は、底部111に接してもよいし、底部111に接しなくてもよい。蓄電池1の膨張抑制の観点から、サイドスペーサ103の下端は、蓄電池1に含まれる電極群3(図2を参照)よりも下方(特に、負極12の負極格子体12c(図4を参照)よりも下方)に位置すればよい。すなわち、第3方向Zにおいて、サイドスペーサ103の一端は、電極群3よりも底部111に近ければよい。また、蓄電池1の膨張抑制の観点から、サイドスペーサ103の上端(他端)は、蓄電池1に含まれる電極群3よりも上方(特に、負極12の負極格子体12c(図4を参照)よりも上方)であればよい。すなわち、第3方向Zにおいて、サイドスペーサ103の他端は、電極群3よりも枠部112の上縁に近ければよい。サイドスペーサ103に第3方向Zに延在する一または複数の連通孔が設けられる場合、サイドスペーサ103の上端は、蓄電池1の蓋9よりも下方に位置してもよい。この場合、蓋9上の水等は、上記連通孔を介して筐体101の底部111に到達し、開口部111a,111bを介して排出される。
本実施形態では、サイドスペーサ103は、図示しない固着部を介して内側面112eに固着されている。固着部は、サイドスペーサ103と筐体101との両方に粘着可能な材料(粘着材料)から構成されており、例えば有機系接着剤(例えば、エポキシ系材料、シリコーン系材料、アクリル系材料、ポリイミド系材料等を含む)である。
サイドスペーサ103は、一又は複数の板状部材から構成される。本実施形態では、サイドスペーサ103は、略直方体形状を有する第1板状部材131、第2板状部材132、第3板状部材133及び第4板状部材134を有する。
第1板状部材131は、平面視にて第1方向Xに沿って延在すると共に、枠部112の第1部分112aに接する。第1板状部材131は、第2方向Yにおいて、第1部分112aと、外部接続部材122が設けられる蓄電池1(及び外部接続部材123が設けられる蓄電池1)との間に配置される。第1板状部材131の少なくとも一部は、上記固着部を介して第1部分112aに固着されてもよい。第1方向Xにおける第1板状部材131の一端は第3板状部材133に接触し、第1方向Xにおける第1板状部材131の他端は第4板状部材134に接触する。第2板状部材132は、平面視にて第1方向Xに沿って延在すると共に、枠部112の第2部分112bに接する。第2板状部材132は、第2方向Yにおいて電池群102を介して第1板状部材131の反対側に位置する。第2板状部材132の少なくとも一部は、上記固着部を介して第2部分112bに固着されてもよい。第1方向Xにおける第2板状部材132の一端は第3板状部材133に接触し、第1方向Xにおける第2板状部材132の他端は第4板状部材134に接触する。
第3板状部材133は、平面視にて第2方向Yに沿って延在すると共に、枠部112の第3部分112cに接する。第3板状部材133は、第1方向Xにおいて、第3部分112cと、外部接続部材122が設けられる蓄電池1との間に配置される。第3板状部材133の少なくとも一部は、上記固着部を介して第3部分112cに固着されてもよい。第2方向Yにおける第3板状部材133の一端は第1部分112aに接触し、第2方向Yにおける第3板状部材133の他端は第2部分112bに接触する。第4板状部材134は、平面視にて第2方向Yに沿って延在すると共に、枠部112の第4部分112dに接する。第4板状部材134は、第1方向Xにおいて、第4部分112dと、外部接続部材123が設けられる蓄電池1との間に配置される。第4板状部材134の少なくとも一部は、上記固着部を介して第4部分112dに固着されてもよい。第2方向Yにおける第4板状部材134の一端は第1部分112aに接触し、第2方向Yにおける第4板状部材134の他端は第2部分112bに接触する。
第1板状部材131及び第2板状部材132のそれぞれの厚さは、第2方向Yに沿った第1板状部材131及び第2板状部材132の寸法に相当する。第3板状部材133及び第4板状部材134のそれぞれの厚さは、第1方向Xに沿った第3板状部材133及び第4板状部材134の寸法に相当する。第1板状部材131~第4板状部材134の厚さは、それぞれ同一でもよいし、異なってもよい。第1板状部材131~第4板状部材134のうち、一部の板状部材の厚さが同一でもよい。第1板状部材131~第4板状部材134の高さも、それぞれ同一でもよいし、異なってもよい。第1板状部材131~第4板状部材134のうち、一部の板状部材の高さが同一でもよい。すなわち、サイドスペーサ103の厚さ及び高さは、均一でもよいし、不均一でもよい。
次に、図5を参照しながら、本実施形態に係る組電池100を製造するための製造装置の一例を説明する。図5は、本実施形態に係る組電池を製造するための製造装置の模式構成図である。
図5に示されるように、組電池100の製造装置200は、筐体保持部201と、サイドスペーサ配置部202と、蓄電池配置部203とを有する。筐体保持部201は、筐体101を保持する機構であり、例えば載置台及びアーム等を有する。サイドスペーサ配置部202は、筐体101にサイドスペーサ103を配置する機構であり、例えばロボットアーム等である。サイドスペーサ配置部202は、例えば、サイドスペーサ103を運搬する運搬部と、筐体101内のサイドスペーサ103の姿勢を保持する保持部とを有する。蓄電池配置部203は、筐体101に蓄電池1を配置する機構である。蓄電池配置部203は、例えば、蓄電池1を運搬する運搬部と、筐体101内の蓄電池1の位置を調整する調整部とを有する。
次に、図6(a)~(c)を参照しながら、本実施形態に係る組電池100の製造方法の一例を説明する。図6(a)~(c)は、組電池の製造方法を説明するための図面である。
まず、図6(a)に示されるように、筐体101にサイドスペーサ103を収容する(第1の工程)。第1の工程では、筐体保持部201にて保持される筐体101に対して、サイドスペーサ配置部202が、筐体101の内側面112eに沿ってサイドスペーサ103を配置する。具体的には、サイドスペーサ配置部202は、第1板状部材131~第4板状部材134のそれぞれを、第3方向Zに沿って筐体101に収容する。これにより、筐体101の内側面112eに沿って配置されるサイドスペーサ103から構成されると共に、内側面112eに接触する囲い(第1の囲い)を形成する。第1の工程では、第1板状部材131~第4板状部材134が筐体101に収容される前、内側面112e上に固着部を形成するための粘着材料が設けられてもよい。この場合、第1の工程にて、サイドスペーサ103が、筐体101の内側面112eに固定される。なお、第1板状部材131~第4板状部材134の少なくとも一つには、上記粘着材料が予め設けられてもよい。
次に、第3方向Zに沿って筐体101に複数の蓄電池1を収容する(第2の工程)。第2の工程では、まず、蓄電池配置部203が、サイドスペーサ103の内側面103aに沿って複数の蓄電池1(複数の第1の蓄電池)を配置する。このとき図6(b)に示されるように、蓄電池配置部203は、上記第1の蓄電池によって構成されると共に、サイドスペーサ103に接触する囲いF(第2の囲い)を形成するように、サイドスペーサ103の内側面103aに沿って合計16個の蓄電池1を配置する。続いて、囲いFが形成された後、蓄電池配置部203は、当該囲いFの内部に複数の蓄電池1(第2の蓄電池)を配置する。ここでは、蓄電池配置部203は、合計8個の蓄電池1を筐体101の内部であって囲いFの内部に配置する。このとき、囲いFを形成する蓄電池1によって、サイドスペーサ103が筐体101の枠部112に押し付けられてもよい。以上により、図6(c)に示されるように、筐体101内に合計24個の蓄電池1と、サイドスペーサ103とが隙間なく収容される。
次に、筐体101に収容される複数の蓄電池1同士を電気的に接続する(第3の工程)。第3の工程では、各蓄電池1の正極端子5A及び負極端子5B(図2を参照)のそれぞれに対して、内部接続部材121、外部接続部材122、及び外部接続部材123のいずれかを接続する。なお、第3の工程では、製造装置200によって自動で実施されてもよいし、手作業にて実施されてもよい。そして、各蓄電池1の補水栓6(図2を参照)を介して、各蓄電池1に給水する。以上により、図1に示される組電池100を製造する。
以上に説明した本実施形態に係る組電池100では、平面視にて、導電性を有する筐体101の内側面112eと電池群102との間に絶縁性のサイドスペーサ103が配置される。ここで本実施形態に係る組電池100の製造方法によれば、まず、サイドスペーサ103から構成される囲いを筐体101内に形成する。続いて、サイドスペーサ103の内側面103aに沿って配置される複数の蓄電池1から構成されると共に、サイドスペーサ103に接触する囲いFが形成される。そして、囲いFの内部に複数の蓄電池1が配置される。これにより、例えばサイドスペーサ103を筐体101に収容するときなどにおいて、サイドスペーサ103が第3方向Zに沿って蓄電池1に圧壊されなくなる。これにより、平面視にて電池群102はサイドスペーサ103にて良好に囲われる。したがって本実施形態によれば、筐体101の内側面112eと、電池群102に含まれる蓄電池1との短絡を防止可能である。
加えて本実施形態では、筐体101の内側面112eと電池群102との間の隙間は、サイドスペーサ103によって埋められる。これにより、例えば組電池100に振動等が加わったとしても、蓄電池1が筐体101内を移動しにくくなる。
本実施形態では、サイドスペーサ103の厚さは、1mm以上12mm以下でもよい。この場合、筐体101の内側面112eと、電池群102に含まれる蓄電池1との短絡を良好に防止可能である。加えて、筐体101内においてサイドスペーサ103が占める割合を抑制できる。
本実施形態では、平面視にて、サイドスペーサ103は、筐体101の内側面112eに接触すると共に、電池群102を囲う。このため、筐体101の内側面112eと、電池群102に含まれる蓄電池1との短絡を良好に防止可能である。
本実施形態では、組電池100は、サイドスペーサ103と内側面112eとを固着する固着部を有してもよい。この場合、固着部によってサイドスペーサ103が筐体101に固定されるので、サイドスペーサ103が筐体101と電池群102との間から飛び出すことを防止できる。したがって、筐体101の内側面112eと、電池群102に含まれる蓄電池1との短絡をより良好に防止可能である。
本実施形態では、上記第1の工程では、サイドスペーサ103は、筐体101の内側面112eに固定されてもよい。この場合、囲いFを形成する前にサイドスペーサ103の位置がずれることを良好に防止できる。
以下では、図7(a),(b)及び図8(a),(b)を参照しながら、上記実施形態の変形例について説明する。以下の変形例において、上記実施形態と重複する箇所の説明は省略する。したがって以下では、上記実施形態と異なる箇所を主に説明する。
図7(a)は、変形例に係る筐体を示す概略平面図である。図7(a)に示される筐体101Aは、底部111及び枠部112に加えて、補強部113を有する。補強部113は、底部111から立設すると共に、平面視にて第1方向Xに沿って延在する板状部分である。補強部113は、第3部分112cから第4部分112dまで延在しており、枠部112と一体化している。第1方向Xにおける補強部113の一端は第3部分112cに接触し、第1方向Xにおける補強部113の他端は第4部分112dに接触する。補強部113は、例えば、底部111及び枠部112のそれぞれに対して溶接される。
以上に説明した筐体101Aを用いた場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。加えて、枠部112(特に、第3部分112c及び第4部分112d)が撓みにくくなる。
図7(b)は、別の変形例に係る筐体とサイドスペーサとの要部を示す概略断面図である。図7(b)に示されるように、サイドスペーサ103Aの第1板状部材131Aは、複数の絶縁部材140を有する。複数の絶縁部材140は、筐体101の内側面112eと電池群102とが対向する方向において互いに積層されている。各絶縁部材140は、略直方体形状を有する絶縁性の板状部材であり、例えば上記実施形態の第1板状部材131に相当する部材である。サイドスペーサ103Aにおいては、第1板状部材131Aとは異なる板状部材の少なくとも一つが、複数の絶縁部材140を有してもよい。各絶縁部材140の厚さは、例えば2mm以上12mm以下である。サイドスペーサ103Aに含まれる各板状部材は、例えば2枚以上30枚以下の絶縁部材140を有する。この場合、各板状部材の厚さを容易に調整できる。コスト等の観点から、各板状部材は、10枚以下の絶縁部材140を有してもよい。各板状部材が複数の絶縁部材140を有する場合、各絶縁部材140の厚さは、互いに同一でもよいし、互いに異なってもよい。
各絶縁部材140は、複数の固定部141によって固定される。固定部141は、例えば、バンド、ステープル等である。図7(b)においては、各絶縁部材140は、2つの固定部141によって固定されるが、これに限られない。第1板状部材131Aには、3つ以上の固定部141が設けられてもよい。蓄電池1の膨張に伴う力の集中を抑制する観点から、固定部141は、蓄電池1に含まれる電極群3(図2を参照)よりも下方(特に、負極12の負極格子体12c(図4を参照)よりも下方)、または、電極群3よりも上方(特に、負極格子体12cよりも上方)に設けられてもよい。
以上に説明したサイドスペーサ103Aを用いた場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。加えて、例えば、内側面112eと電池群102との隙間の大きさに応じた数の絶縁部材140が挿入されることによって、サイドスペーサ103Aを形成できる。このため、筐体101の種類が限定される場合(すなわち、筐体101の大きさが制限される場合)であっても、多種類の組電池を製造できる。さらには、サイドスペーサ103Aは、複数の絶縁部材140同士を固定する固定部141を有する。このため、絶縁部材140が筐体101と電池群102との間から飛び出さなくなるので、サイドスペーサ103Aとしての機能を良好に維持できる。
図8(a)は、さらに別の変形例に係る組電池を示す概略平面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIIb-VIIIb線に沿った端面図である。図8(a),(b)に示される筐体101Bは、底部111及び枠部112に加えて、追加スペーサ部114を有する。追加スペーサ部114は、筐体101Bの内部空間を狭めるための導電部材であり、例えば金属板もしくは合金板の加工物である。追加スペーサ部114は、枠部112内にて底部111及び枠部112の第4部分112dに固定される。本変形例では、追加スペーサ部114は、底部111と枠部112とのそれぞれに対して溶接されている。筐体101Bと追加スペーサ部114とによって密閉空間が画成されるように、追加スペーサ部114は、底部111、枠部112の第1部分112a、第2部分112b及び第4部分112dに溶接されてもよい。
追加スペーサ部114は、底部111から第3方向Zに沿って延在する第1板部分114aと、第1板部分114aの先端から枠部112に向かって延在する第2板部分114bとを有する。第1板部分114aは、平面視にて第2方向Yに沿って延在する板状部分であり、略直方体形状を有する。第1板部分114aの基端は、底部111に溶接される。第2方向Yにおける第1板部分114aの一端は第1部分112aに溶接され、第2方向Yにおける第1板部分114aの他端は第2部分112bに溶接される。第1板部分114aの先端は、例えば、サイドスペーサ103よりも上方であって、枠部112の上端よりも下方に位置する。すなわち、第1板部分114aの先端は、例えば、第3方向Zにおいてサイドスペーサ103と枠部112の縁との間に位置する。第1板部分114aの表面は、サイドスペーサ103の第4板状部材134と接する。第4板状部材134は、図示しない固着部を介して第1板部分114aに固着されてもよい。第2板部分114bは、平面視にて略長方形状を呈する板状部分であり、枠部112に溶接される。
以上に説明した追加スペーサ部114を用いた場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。加えて、サイドスペーサ103(板状部材)を大量に用いる場合と比較してコスト増加を抑えつつ、筐体101Bの内部空間を狭めることができる。さらには、サイドスペーサ103が追加スペーサ部114に接することによって、筐体101Bが追加スペーサ部114を有する場合であっても、筐体101と電池群102との短絡を防止可能である。
本開示の一側面に係る組電池及びその製造方法、並びに、組電池の製造装置は、上記実施形態及び上記変形例に限られない。例えば、上記実施形態及び上記変形例では、第1の工程及び第2の工程にて上記製造装置が用いられるが、これに限られない。第1の工程及び第2の工程の少なくとも一方では、上記製造装置が用いられなくてもよい。
上記実施形態及び上記変形例では、第2の工程にて蓄電池を筐体に収容するが、これに限られない。例えば、第1の工程にて、複数の蓄電池のうち一部の蓄電池(第3の蓄電池)が筐体に収容されてもよい。当該第3の蓄電池は、サイドスペーサに接する囲いに含まれる蓄電池でもよい。この場合、囲いは、第1の蓄電池及び第3の蓄電池によって構成される。もしくは、第3の蓄電池は、当該囲いの内部に配置されてもよい。第1の工程にて複数の第3の蓄電池を筐体に収容した場合、第2の工程では、一部の第3の蓄電池が上記囲いに含まれ、その他の第3の蓄電池が上記囲いの内部に配置されてもよい。例えば、サイドスペーサを収容する前に第3の蓄電池を収容することによって、第3の蓄電池と筐体とによってサイドスペーサを挟持できる。よって、固着部を用いなくとも、組電池の製造中にサイドスペーサの位置がずれることを抑制できる。
上記実施形態及び上記変形例では、第2の工程にて第1の蓄電池を筐体に収容した後に第2の蓄電池を筐体に収容するが、これに限られない。例えば、第2の工程では、第1の蓄電池を含む囲いの形成前に、複数の第2の蓄電池の一部が筐体に収容されてもよい。
上記実施形態及び上記変形例では、サイドスペーサに含まれる第1板状部材の一端は第3板状部材に接触し、第1板状部材の他端は第4板状部材に接触するが、これに限られない。第1板状部材の一端は第3板状部材に接触しなくてもよいし、第1板状部材の他端は第4板状部材に接触しなくてもよい。同様に、第2板状部材の一端は第3板状部材に接触しなくてもよいし、第2板状部材の他端は第4板状部材に接触しなくてもよい。これらの場合であっても、サイドスペーサは、平面視にて電池群を囲っていれば、囲いとしてみなされる。また、第3板状部材の一端は筐体の第1部分に接触しなくてもよいし、第3板状部材の他端は筐体の第2部分に接触しなくてもよい。同様に、第4板状部材の一端は筐体の第1部分に接触しなくてもよいし、第4板状部材の他端は筐体の第2部分に接触しなくてもよい。
1…蓄電池、3…電極群、5A…正極端子、5B…負極端子、6…補水栓、9…蓋、10…正極、12…負極、12a…集電体、12b…負極材、12c…負極格子体(本体部)、12d…耳部、12e…凸部、12f…凸部、13…セパレータ、14…集電体、15…筒状体、16…正極材、100…組電池、101,101A,101B…筐体、102…電池群、103,103A…サイドスペーサ、103a…内側面、111…底部、111a,111b…開口部、112…枠部、112e…内側面、113…補強部、114…追加スペーサ部、121…内部接続部材、122,123…外部接続部材、131,131A…第1板状部材、132…第2板状部材、133…第3板状部材、134…第4板状部材、140…絶縁部材、141…固定部、200…製造装置、201…筐体保持部、202…サイドスペーサ配置部、203…蓄電池配置部、F…囲い。

Claims (13)

  1. 導電性を有する筐体と、
    前記筐体に収容される複数の蓄電池を有する電池群と、
    平面視にて前記筐体の内側面と前記電池群との間に配置される絶縁性のサイドスペーサと、
    を備える、組電池。
  2. 平面視にて、前記サイドスペーサの厚さは、1mm以上である、請求項1に記載の組電池。
  3. 平面視にて、前記サイドスペーサは、前記筐体の内側面に接触すると共に前記電池群を囲う、請求項1または2に記載の組電池。
  4. 前記サイドスペーサと前記内側面とを固着する固着部を有する、請求項3に記載の組電池。
  5. 前記サイドスペーサは、前記内側面と前記電池群とが対向する方向において互いに積層される複数の絶縁部材を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の組電池。
  6. 前記サイドスペーサは、前記複数の絶縁部材同士を固定する固定部を有する、請求項5に記載の組電池。
  7. 前記筐体は、底部と、前記底部の縁に沿って立設する枠部と、前記枠部内にて前記底部及び前記枠部に固定される追加スペーサ部とを有し、
    前記サイドスペーサは、前記追加スペーサ部に接している、請求項1~6のいずれか一項に記載の組電池。
  8. 導電性を有する筐体に絶縁性のサイドスペーサを収容する第1の工程と、
    前記筐体に複数の蓄電池を収容する第2の工程と、
    を備え、
    前記複数の蓄電池は、複数の第1の蓄電池と、複数の第2の蓄電池を有し、
    前記第1の工程では、前記筐体の内側面に沿って配置される前記サイドスペーサから構成されると共に、前記内側面に接触する第1の囲いを形成し、
    前記第2の工程では、前記第1の囲いの内側面に沿って配置される前記複数の第1の蓄電池を含むと共に前記第1の囲いに接触する第2の囲いが形成された後、前記第2の囲いの内部に前記複数の第2の蓄電池の少なくとも一部が配置される、
    組電池の製造方法。
  9. 前記第1の工程では、前記サイドスペーサは、前記筐体の前記内側面に固定される、請求項8に記載の組電池の製造方法。
  10. 前記第1の工程では、前記第2の囲いに含まれる、もしくは、前記第2の囲いの内部に配置される第3の蓄電池を、前記筐体に収容する、請求項8または9に記載の組電池の製造方法。
  11. 前記第1の工程では、前記複数の第3の蓄電池を前記筐体に収容し、
    前記第2の工程では、前記複数の第3の蓄電池の少なくとも一部が前記第2の囲いに含まれる、請求項10に記載の組電池の製造方法。
  12. 前記第2の工程では、前記第2の囲いの形成前に、前記複数の第2の蓄電池の一部が前記筐体に収容される、請求項8~11のいずれか一項に記載の組電池の製造方法。
  13. 導電性を有する筐体に絶縁性のサイドスペーサを配置するサイドスペーサ配置部と、
    前記筐体に複数の蓄電池を配置する蓄電池配置部と、
    を備え、
    前記複数の蓄電池は、複数の第1の蓄電池と、複数の第2の蓄電池を有し、
    前記サイドスペーサ配置部は、前記筐体の内側面に沿って前記サイドスペーサを配置することによって、前記サイドスペーサから構成されると共に前記内側面に接触する第1の囲いを形成し、
    前記蓄電池配置部は、
    前記複数の第1の蓄電池を含むと共に前記第1の囲いに接触する第2の囲いを形成するように、前記複数の第1の蓄電池を前記第1の囲いの内側面に沿って配置し、
    前記第2の囲いの内部に前記複数の第2の蓄電池の少なくとも一部を配置する、
    組電池の製造装置。
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