JP2022168691A - 検体採取ロボットシステムおよびロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】被検者からの感染リスクを低減することが可能な検体採取ロボットシステムおよびロボットシステムを提供する。【解決手段】このロボットシステム100は、検体採取部材101を用いて被検者Sから検体を採取するスレーブロボット10を備える。そして、検体採取部材101の変形量に基づいて検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正するとともに、補正された相対位置に基づいて検体採取部材101を検体容器102に収容するようにスレーブロボット10の動作を制御する制御装置60を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、検体採取ロボットシステムおよびロボットシステムに関する。
従来、被検者から検体を採取するための検体採取用ボックスが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1には、新型コロナウイルス(COVID-19)による感染症対策として被検者から検体を採取するための検体採取用ボックスが開示されている。この検体採取用ボックスは、検体採取用本体ボックスと、検体採取用本体ボックスに設けられた保護グローブとを備えている。この検体採取用ボックスでは、検体採取用本体ボックス内に入った採取者が保護グローブを装着した状態で、被検者から検体を採取する検体採取作業を行うことが可能なように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、採取者(処置者)は、検体採取用本体ボックス内に入った状態で、保護グローブを介して被検者に対して処置を行う。したがって、処置者と被検者との距離が近くなる。また、処置者が検体採取用本体ボックス内に入るため、検体採取用本体ボックス内に空気を取り込む必要がある。したがって、被検者に対して検体の採取、または、診察などの処置をする際に、処置者が感染するリスクが高いという問題点がある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本開示の1つの目的は、被検者からの感染リスクを低減することが可能な検体採取ロボットシステムおよびロボットシステムを提供することである。
上記目的を達成するために、本開示の第1の局面による検体採取ロボットシステムは、検体採取部材を用いて被検者から検体を採取するとともに、検体を採取した検体採取部材を検体容器に収容するロボットと、検体採取部材の変形量を検出する検出部と、ロボットの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、検出部によって検出された検体採取部材の変形量に基づいて検体採取部材と検体容器との相対位置を補正するとともに、補正された相対位置に基づいて検体採取部材を検体容器に収容するようにロボットの動作を制御する。
本開示の第1の局面による検体採取ロボットシステムでは、上記のように、検体採取部材を用いて被検者から検体を採取するとともに、検体を採取した検体採取部材を検体容器に収容するロボットを備える。これにより、処置者が直接的に被検者から検体を採取することなく、かつ、処置者が直接的に検体を採取した検体採取部材を検体容器に収容することなく、ロボットによって被検者からの検体の採取および収容を行うことができる。そのため、被検者からの感染リスクを低減することができる。また、被検者から検体を採取した検体採取部材が、個体差または被検者との接触などにより変形している場合がある。その場合には、検体採取部材が検体容器の開口部に接触する(ひっかかる)ことに起因して、検体採取部材を検体容器に収容することが困難となる恐れがある。そこで、上記第1の局面による検体採取ロボットシステムでは、制御部は、検出部によって検出された検体採取部材の変形量に基づいて検体採取部材と検体容器との相対位置を補正するとともに、補正された相対位置に基づいて検体採取部材を検体容器に収容するようにロボットの動作を制御する。これにより、ロボットの動作を制御する制御部によって検体採取部材と検体容器との相対位置を補正することができるので、被検者から検体を採取した検体採取部材が、個体差または被検者との接触などにより変形している場合にも、ロボットにより検体採取部材を検体容器に適切に収容することができる。そのため、検体採取部材の形状が変形していて一定ではない(ばらつきがある)場合にも、検体採取部材と検体容器との相対位置を自動的に補正することによって検体採取部材を容易に収容することができる。
本開示の第2の局面によるロボットシステムは、医療用の検査器具を用いて被検者に対して処置を行うとともに、処置を行った検査器具を検査器具容器に収容するロボットと、検査器具の変形量を検出する検出部と、ロボットの動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、検出部によって検出された検査器具の変形量に基づいて検査器具と検査器具容器との相対位置を補正するとともに、補正された相対位置に基づいて検査器具を検査器具容器に収容するようにロボットの動作を制御する。ここで、本開示の「被検者に対して処置を行う」とは、被検者から検体を採取することのみならず、被検者に対して診察を行うことなども含む広い概念である。また、本開示の「検査器具」とは、検体採取部材(滅菌綿棒)などの使い捨ての部材に限らず、診察に用いられる装置、または、医療機器などを含む広い概念である。
本開示の第2の局面によるロボットシステムでは、上記のように、医療用の検査器具を用いて被検者に対して処置を行うとともに、処置を行った検査器具を検査器具容器に収容するロボットを備える。これにより、処置者が直接的に被検者に対して処置を行うことなく、かつ、処置者が直接的に処置を行った検査器具を検査器具容器に収容することなく、ロボットによって被検者に対する処置および検査器具の収容を行うことができる。そのため、被検者からの感染リスクを低減することができる。また、被検者に処置を行った検査器具が、個体差または被検者との接触などにより変形している場合がある。その場合には、検査器具が検査器具容器の開口部に接触する(ひっかかる)ことに起因して、検査器具を検査器具容器に収容することが困難となる恐れがある。そこで、上記第2の局面によるロボットシステムでは、制御部は、検出部によって検出された検査器具の変形量に基づいて検査器具と検査器具容器との相対位置を補正するとともに、補正された相対位置に基づいて検査器具を検査器具容器に収容するようにロボットの動作を制御する。これにより、ロボットの動作を制御する制御部によって検査器具と検査器具容器との相対位置を補正することができるので、被検者に対して処置を行う検査器具が、個体差または被検者との接触などにより変形している場合にも、ロボットにより検査器具を検査器具容器に適切に収容することができる。そのため、検査器具の形状が変形していて一定ではない(ばらつきがある)場合にも、検査器具と検査器具容器との相対位置を自動的に補正することによって検査器具を容易に収容することができる。
本開示によれば、上記のように、被検者からの感染リスクを低減することができる。また、検体採取部材(検査器具)が変形している場合にも、検体採取部材(検査器具)を容易に収容することができる。
図1~図8を参照して、本実施形態によるロボットシステム100の構成について説明する。なお、ロボットシステム100は、特許請求の範囲における「検体採取ロボットシステム」および「ロボットシステム」の一例である。
図1および図2に示すように、ロボットシステム100は、スレーブロボット10と、マスタロボット20と、表示装置30と、切断装置40と、検出部50と、制御装置60と、ブース70とを備えている。なお、スレーブロボット10は、特許請求の範囲における「ロボット」および「垂直多関節ロボット」の一例である。また、制御装置60は、特許請求の範囲における「制御部」の一例である。
図2および図3に示すように、本実施形態では、スレーブロボット10は、遠隔操作されて検体採取部材101を用いて被検者Sから検体を採取する。そして、スレーブロボット10は、検体を採取した検体採取部材101を検体容器102(図1参照)に収容する。なお、検体採取部材101は、特許請求の範囲における「検査器具」の一例である。また、検体容器102は、特許請求の範囲における「検査器具容器」の一例である。
検体採取部材101は、たとえば、滅菌綿棒(スワブ)である。滅菌綿棒は、棒状である。具体的には、検体採取部材101は、後述するハンド部12に把持される棒状の持ち手部分101aを有する。また、検体採取部材101は、持ち手部分101aの端部に被検者Sからの検体を採取する(付着させる)綿球部分101bを有する。スレーブロボット10は、たとえば、被検者Sの鼻腔内に検体採取部材101を挿入し、挿入した検体採取部材101によって被検者Sの鼻咽頭から検体(鼻咽頭ぬぐい液)を採取する。なお、スレーブロボット10は、被検者Sの口腔内に検体採取部材101を挿入して検体を採取してもよい。採取された検体に対しては、たとえば、PCR(Polymerase Chain Reaction)検査などのウイルス検査(新型コロナウイルスなどの検査)が行われる。ロボットシステム100では、医師などの検体採取担当者が被検者Sと対面して検体採取作業を行う必要がないので、検体採取担当者を感染リスクから隔離することが可能である。
スレーブロボット10は、垂直多関節ロボットである。スレーブロボット10は、垂直多関節アームのアーム部11と、アーム部11の先端に取り付けられたハンド部12と、を含んでいる。アーム部11は、複数の関節を有している。アーム部11の複数の関節の各々には、モータ(サーボモータ)が設けられている。本実施形態では、ハンド部12は、検体採取部材101を把持する。ハンド部12は、たとえば、一対の把持部材を有し、一対の把持部材によって検体採取部材101を挟むように把持して保持する。また、スレーブロボット10は、ハンド部12を図3のA方向に回動させる。すなわち、ハンド部12は、ハンド部12の先端に向かう方向(棒状の検体採取部材101の延びる方向)を回動軸線として回動する。
また、図1および図2に示すように、スレーブロボット10は、ブース70の内部に収容されている。ブース70は、マスタロボット20が配置される空間とは異なる空間に配置されている。ブース70は、側面が壁により覆われている。ブース70の内部のスレーブロボット10が配置される領域は、被検者Sが入る領域に対して遮蔽板71により仕切られている。遮蔽板71は、スレーブロボット10を取り囲むブース70に設置されている。また、遮蔽板71は、ガラス板およびアクリル板等の無色透明な部材により構成されており、開口部71aが設けられている。なお、開口部71aの位置および大きさは、開口部71aが被検者Sの鼻腔に対応するように、設定されている。
図1に示すように、マスタロボット20は、スレーブロボット10を遠隔操作する。具体的には、マスタロボット20は、医師などの処置者(以下では、操作者Oという)によって操作されることによって、スレーブロボット10を遠隔操作する。
マスタロボット20は、操作部21と、操作部21を移動可能に支持するアーム部22と、を含んでいる。操作部21は、検体採取部材101を保持(把持)するスレーブロボット10のハンド部12を遠隔操作するための入力操作を受け付ける。具体的には、操作部21は、棒形状を有するグリップハンドルである。操作部21は、操作者Oが片手で把持して動かすことによって、操作者Oによるスレーブロボット10の入力操作を受け付ける。操作部21は、たとえば、操作者Oの右手によって操作される。アーム部22は、複数の関節を有しており、上下方向(Z方向)、左右方向(Y方向)および前後方向(X方向)に、操作部21を移動可能に支持する。
そして、マスタロボット20は、操作者Oの操作に基づいた操作指令を出力する。スレーブロボット10は、マスタロボット20の操作指令に基づいて、操作者Oの操作に対応する動作を行う。具体的には、操作者Oがマスタロボット20の操作部21を操作することにより、後述する制御装置60に対して操作指令がマスタロボット20から出力される。そして、制御装置60からスレーブロボット10に対して、操作指令に基づく動作指令値が出力されることによって、スレーブロボット10が動作する。制御装置60による制御の詳細は後述する。また、スレーブロボット10とマスタロボット20とは、有線または無線によって互いに通信可能に接続されている。
スレーブロボット10は、操作者Oが操作部21を動かした方向に対応する方向に動作される。たとえば、操作者Oが操作部21を上下方向(Z方向)に動かした場合、スレーブロボット10のハンド部12(およびハンド部12が保持する検体採取部材101)が上下方向(W方向)に移動される。また、たとえば、操作者Oが操作部21を左右方向(Y方向)に動かした場合、スレーブロボット10のハンド部12(およびハンド部12が保持する検体採取部材101)が左右方向(V方向)に移動される。また、たとえば、操作者Oが操作部21を前後方向(X方向)に動かした場合、スレーブロボット10のハンド部12(およびハンド部12が保持する検体採取部材101)が前後方向(U方向)に移動される。なお、検体採取部材101によって被検者Sから検体を採取する際には、操作者Oが操作部21を前方向(X1方向)に動かしてスレーブロボット10のハンド部12(およびハンド部12が保持する検体採取部材101)を前方向(挿入方向;U1方向)に移動させることによって、被検者Sの鼻腔内に検体採取部材101が挿入される。
また、図1に示すように、表示装置30は、被検者Sの画像(映像)を表示する。表示装置30は、たとえば、スレーブロボット10のアーム部11の先端に設けられ被検者Sを正面から撮像するカメラ(図示せず)の映像、および、被検者Sを側方から撮像するカメラ(図示せず)の映像などを表示する。操作者Oは、表示装置30に表示されたリアルタイムの被検者Sの映像を確認しながら、マスタロボット20を用いたスレーブロボット10の操作によって、検体採取部材101による被検者Sからの検体採取作業を行う。表示装置30は、たとえば、液晶モニタを含んでいる。
図1および図4に示すように、ブース70の内部には、切断装置40が配置されている。本実施形態によるロボットシステム100では、被検者Sの検体を採取した後に、検体採取部材101が切断装置40によって切断されて検体容器102に収容される。
図5に示すように、切断装置40は、切断刃41を含む。本実施形態では、切断装置40は、検体を検体容器102に収容するために、被検者Sから検体を採取した後の(被検者Sの検体が付着した状態の)検体採取部材101を切断する。切断刃41は、たとえば、空気圧により動作されるエアニッパである。切断装置40は、制御装置60からの動作指令に基づいて、切断刃41を動作させることによって、スレーブロボット10のハンド部12によって把持(保持)されている検体採取部材101を切断する。そして、切断された検体採取部材101は、検体容器102に収容される。具体的には、切断装置40は、綿球部分101bが検体容器102の開口部から検体容器102内部に挿入された状態の検体採取部材101を切断する。
また、図1および図4に示すように、ブース70の内部には、持ち手廃棄箱103が配置されている。スレーブロボット10は、切断装置40によって切断された後の検体採取部材101の持ち手部分101a(検体容器102に収容されなかった持ち手部分101a)を持ち手廃棄箱103に廃棄する。
図1に示すように、制御装置60は、マスタロボット20側に配置されている。制御装置60は、スレーブロボット10の動作を制御する。具体的には、制御装置60は、マスタロボット20による遠隔操作に基づいて検体を採取するようにスレーブロボット10の動作を制御する。具体的には、マスタロボット20の操作部21が操作者Oによって操作された場合、操作部21の操作量(操作指令)がマスタロボット20から制御装置60に出力される。そして、操作部21の操作量に基づいて、制御装置60によってスレーブロボット10の動作指令値が算出されるとともに、算出された動作指令値が制御装置60からスレーブロボット10に出力される。そして、動作指令値に基づいて、スレーブロボット10のアーム部11およびハンド部12が動作する。これらの結果、マスタロボット20の操作部21の動作に対応するようにスレーブロボット10のハンド部12が動作されることによって、被検者Sから検体が採取される。また、制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などのメモリとを含むコンピュータにより構成されている。また、制御装置60には、スレーブロボット10を制御するための制御ソフト(プログラム)が記憶されている。
本実施形態では、制御装置60は、マスタロボット20の操作部21に対する入力操作に基づいて、スレーブロボット10による被検者Sに対する検体採取の処置が行われた後に、予め定められた制御装置60による制御処理によって、検体を採取した検体採取部材101を検体容器102に収容するように、スレーブロボット10が動作させられる。
ここで、検体の採取を行った検体採取部材101は、個体差または被検者Sの鼻腔内での接触などに起因して、折れ曲がるまたは湾曲するように変形している場合がある。本実施形態によるロボットシステム100は、検体採取部材101の変形量を検出するとともに、検体採取部材101の変形を補正しながら検体容器102に収容する。
具体的には、図1および図4に示すように、本実施形態によるロボットシステム100は、検出部50を備える。検出部50は、ブース70の内部に配置されている。また、本実施形態では検出部50は、検体採取部材101の変形量を検出する。そして、検出部50は、検出した変形量を示す検出信号を制御装置60に出力する。
図5に示すように、本実施形態では、検出部50は、水平面(UV平面)に沿うように帯状の光を照射することによって検体採取部材101の変形量を検出する光電センサを含む。具体的には、検出部50は、照射された光が遮られることによって検出対象である検体採取部材101を検出する透過型の光電センサである。また、検出部50は、検体容器102の鉛直上方向(W1方向)側に配置されている。具体的には、検出部50は、鉛直上方向側(W1方向側)から視て、検体容器102の開口部にオーバーラップする領域を検出対象領域とするように光を照射する。検出部50は、被検者Sから検体を採取した後に、スレーブロボット10の動作によって検体容器102に収容される前の検体採取部材101の変形量を検出する。また、検出部50は、照射部51と受光部52とを含む。
図6に示すように、照射部51は、たとえば、水平方向(U方向)に沿って一列に並べて配置された複数のLED(発光ダイオード)を有する。照射部51は、U方向に沿って幅を有する帯状の光を、受光部52に向かうようにV1方向側に照射する。そして、受光部52は、照射部51から照射された光を受光する。受光部52は照射部51からの光に基づいて検出信号を出力する受光素子を含む。検出部50は、U方向に沿って幅を有する帯状の光を照射することによって、検体採取部材101のU方向における位置(変形量)を検出する。
本実施形態では、スレーブロボット10は、鉛直方向(W方向)を回動軸線として、帯状の光が照射される検体採取部材101を回動させる。具体的には、スレーブロボット10は、棒状の検体採取部材101を、鉛直方向(W方向)に延びるように把持した状態で、検体採取部材101が検出部50に検出されるようにハンド部12を移動させる。そして、スレーブロボット10は、検体採取部材101の綿球部分101bの近傍(綿球部分101b寄りの部分)が検出部50に検出されるように(検出部50から照射された帯状の光を遮るように)検体採取部材101を配置する。そして、スレーブロボット10は、検体採取部材101が帯状の光を遮っている状態で、鉛直方向(W方向)を回動軸線として、検体採取部材101を図6のB方向に90度回動させる。なお、ここでいう「近傍」とは、検体採取部材101において綿球部分101bの近くの持ち手部分101aのみならず、綿球部分101b自身も含む広い概念として記載している。
検出部50は、鉛直方向(W方向)を回動軸線として、90度回動する検体採取部材101に対して、水平面(UV平面)に沿うように帯状の光を照射する。検体採取部材101が90度回動するため、検出部50は、水平面(検体採取部材101の延びる方向に直交する面)に沿う方向の検体採取部材101の変形量を検出する。すなわち、検出部50は、検体採取部材101の綿球部分101bの近傍におけるUV平面上の変形量を検出する。
図7に示すように、本実施形態では、制御装置60は、検出部50によって検出された変形量に基づいて、検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正する。具体的には、制御装置60は、変形量に基づいてハンド部12に把持された検体採取部材101の位置を補正することによって、検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正するようにスレーブロボット10のアーム部11の動作を制御する。制御装置60は、予め検体容器102の配置される位置を記憶する。すなわち、制御装置60は、予め定められた動作指令値を出力することによって、検体採取部材101が変形していない場合(検体採取部材101が折れ曲がったり湾曲したりしていない場合)に、ハンド部12に把持された検体採取部材101を綿球部分101b側から検体容器102に収容するようにスレーブロボット10を制御する。そして、制御装置60は、検出部50によって検出された変形量に基づいて、検体採取部材101を収容するための予め設定された動作指令値を補正する。詳細には、制御装置60は、水平面(検体採取部材101の延びる方向と直交する面:UV平面)における変形量に基づいて、水平面(UV平面)に沿ってハンド部12の位置(検体採取部材101の位置)が補正されるようにスレーブロボット10を制御する。また、制御装置60は、検体採取部材101の先端(綿球部分101b)が検体容器102の開口部の直上に位置するように検体採取部材101と検体容器102との相対位置(スレーブロボット10の動作指令値)を補正する。
そして、図8に示すように、本実施形態では、制御装置60は、補正された相対位置(検体採取部材101の位置)に基づいて、検体採取部材101を検体容器102に収容するように、スレーブロボット10および切断装置40の動作を制御する。具体的には、制御装置60は、補正された動作指令値によるアーム部11の動作によって、検体採取部材101を綿球部分101b側から検体容器102に収容するようにスレーブロボット10を制御する。そして、制御装置60は、綿球部分101bが、検体容器102内に配置されている状態で、ハンド部12に把持された検体採取部材101を切断するように切断装置40を制御する。
(制御装置による制御処理)
次に、図9を参照して、本実施形態によるロボットシステム100の制御処理をフローチャートに基づいて説明する。なお、ステップS1~ステップS6の制御処理は、制御装置60によって実行される。
次に、図9を参照して、本実施形態によるロボットシステム100の制御処理をフローチャートに基づいて説明する。なお、ステップS1~ステップS6の制御処理は、制御装置60によって実行される。
まず、ステップS1において、検体採取部材101を用いた検体採取を行うために、操作部21に対する入力操作に基づいて、マスタロボット20からの操作指令が取得されるとともに、スレーブロボット10の動作指令値が算出される。
次に、ステップS2において、算出された動作指令値に基づいて、スレーブロボット10が動作させられる。そして、ハンド部12に把持された検体採取部材101を用いて、被検者Sから検体が採取される。
次に、ステップS3において、検体採取作業の終了指令(マスタロボット20による遠隔操作を終了する指令)を受け付けたか否かが判断される。検体採取作業の終了指令は、たとえば、マスタロボット20を操作する操作者Oによる入力操作に基づいて受け付けられる。検体採取作業の終了指令を受け付けていないと判断された場合、ステップS1に戻る。そして、ステップS1およびS2の処理が繰り返される。また、検体採取作業の終了指令を受け付けたと判断された場合、ステップS4に進む。
ステップS4では、検出部50によって検体採取部材101の変形量が検出される。具体的には、スレーブロボット10が動作させられて、ハンド部12に把持された検体採取部材101が、検出部50の検出対象領域(照射部51と受光部52との間)まで移動させられる。そして、水平面(UV平面)に沿うように帯状の光が照射された検体採取部材101が、鉛直方向(W方向)を回動軸線として90度回動させられる。そして、検出部50によって90度回動する検体採取部材101の変形量が検出される。
次に、ステップS5において、検出された変形量に基づいて、検体採取部材101と検体容器102との相対位置が補正される。具体的には、水平面(UV平面)における変形量に基づいて、UV平面における相対位置が補正される。詳細には、ハンド部12に把持された検体採取部材101の位置(スレーブロボット10の動作指令値)を補正することによって相対位置が補正される。
次に、ステップS6において、検体採取部材101が検体容器102に収容される。具体的には、ハンド部12に把持された検体採取部材101の綿球部分101bが検体容器102の内部に収容されるように、スレーブロボット10に対して補正された動作指令値が出力される。そして、ハンド部12に把持された検体採取部材101が切断される。切断された綿球部分101bを含む検体採取部材101が検体容器102に収容される。そして、ハンド部12側に把持された(検体容器102に収容されなかった)側の検体採取部材101が、持ち手廃棄箱103に廃棄される。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態によるロボットシステム100(検体採取ロボットシステム)では、上記のように、検体採取部材101(検査器具)を用いて被検者Sから検体を採取するとともに、検体を採取した検体採取部材101を検体容器102(検査器具容器)に収容するスレーブロボット10(ロボット)を備える。これにより、操作者O(処置者)が直接的に被検者Sから検体を採取することなく、かつ、操作者Oが直接的に検体を採取した検体採取部材101を検体容器102に収容することなく、スレーブロボット10によって被検者Sからの検体の採取および収容を行うことができる。そのため、被検者Sからの感染リスクを低減することができる。また、被検者Sから検体を採取した検体採取部材101が、個体差または被検者Sとの接触などにより変形している場合がある。その場合には、検体採取部材101が検体容器102の開口部に接触する(ひっかかる)ことに起因して、検体採取部材101を検体容器102に収容することが困難となる恐れがある。そこで、本実施形態によるロボットシステム100では、制御装置60(制御部)は、検出部50によって検出された検体採取部材101の変形量に基づいて検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正するとともに、補正された相対位置に基づいて検体採取部材101を検体容器102に収容するようにスレーブロボット10の動作を制御する。これにより、スレーブロボット10の動作を制御する制御装置60によって検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正することができるので、被検者Sから検体を採取した検体採取部材101が、個体差または被検者Sとの接触などにより変形している場合にも、スレーブロボット10により検体採取部材101を検体容器102に適切に収容することができる。そのため、検体採取部材101の形状が変形していて一定ではない(ばらつきがある)場合にも、検体採取部材101と検体容器102との相対位置を自動的に補正することによって検体採取部材101を容易に収容することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検体採取部材101は、棒状であり、検出部50は、棒状の検体採取部材101の延びる方向(W方向)に直交する面(UV平面)に沿う方向の変形量を検出し、制御装置60(制御部)は、直交する面に沿う方向の変形量に基づいて、相対位置を直交する面に沿って補正する。これにより、棒状の検体採取部材101の延びる方向に直交する面内における変形量に基づいて、検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正するため、棒状の検体採取部材101が折れ曲がるまたは湾曲するように変形していた場合にも、検体採取部材101を自動的に検体容器102に収容することができる。そのため、棒状の検体採取部材101が折れ曲がるまたは湾曲するように変形している場合にも、検体採取部材101を容易に収容することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検体採取部材101は、棒状の持ち手部分101aと、持ち手部分101aの端部に被検者Sから検体を採取する綿球部分101bとを有し、検出部50は、検体採取部材101の綿球部分101bの近傍における変形量を検出し、スレーブロボット10(ロボット)は、検体採取部材101を綿球部分101b側から検体容器102に収容する。これにより、検体採取部材101の綿球部分101bの検体容器102に対する位置を補正しながら、綿球部分101bを検体容器102に自動的に収容することができる。そのため、棒状の検体採取部材101が折れ曲がるまたは湾曲するように変形している場合にも、被検者Sから採取された検体が付着する綿球部分101bを検体容器102に容易に収容することができる。
また、本実施形態では、上記のように、検出部50は、帯状の光を照射することによって検体採取部材101の変形量を検出する光電センサを含み、制御装置60(制御部)は、帯状の光を照射することによって検出された変形量に基づいて相対位置を補正する。これにより、帯状の光を照射する検出部50によって、検体採取部材101の変形量を非接触によって検出することができる。そのため、検出部50が検体採取部材101と接触することによって変形量を検出する場合と異なり、被検者Sから採取された検体などが検出部50に付着することを抑制することができる。その結果、複数の被検者Sの検体を順に採取する場合に、検出部50に付着した一の被検者Sの検体が、他の被検者Sの検体に混入することを抑制することができるので、採取された検体の検査精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スレーブロボット10(ロボット)は、鉛直方向(W方向)を回動軸線として、帯状の光が照射される検体採取部材101を回動させ、検出部50は、鉛直方向(W方向)を回動軸線として回動する検体採取部材101に対して、水平面(UV平面)に沿うように帯状の光を照射することによって検体採取部材101の変形量を検出する。これにより、水平面に沿うように照射された帯状の光に対して鉛直方向を回動軸線として検体採取部材101を回動させることによって、検体採取部材101の水平面内(UV平面内)における二次元的な変形量を検出することができる。そのため、検出された検体採取部材101の二次元的な変形量に基づいて、二次元的に検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正することができるので、検体採取部材101と検体容器102との相対位置をより正確に補正しながら収容することができる。また、載置台などに載置された検体容器102に対して検体採取部材101を鉛直上方向側から収容する場合には、水平面に沿うように照射された帯状の光に対して鉛直方向を回動軸線として検体採取部材101を回動させることによって、変形量を測定した後に検体採取部材101の向きを変更させずに検体容器102に収容することができる。そのため、検体採取部材101の移動をより簡略化することができるので、検体採取部材101をより容易に収容することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スレーブロボット10(ロボット)は、検体採取部材101を把持するハンド部12と、複数の関節を有するアーム部11とを備える垂直多関節ロボットを含み、制御装置60(制御部)は、変形量に基づいてハンド部12に把持された検体採取部材101の位置を補正することによって相対位置を補正するようにスレーブロボット10の動作を制御する。これにより、複数の関節を有するアーム部11を動作させることによって、検体採取部材101を把持するハンド部12を三次元的に容易に移動させることができる。そのため、検出された変形量に基づいて、検体採取部材101の検体容器102に対する位置および姿勢を検体容器102の開口部の直上の位置から鉛直方向(W方向)に向かうようにより容易に補正して検体容器102に挿入することができる。
また、本実施形態では、上記のように、遠隔操作されて検体採取部材101を用いて被検者Sから検体を採取するとともに、検体を採取した検体採取部材101を検体容器102に収容するスレーブロボット10と、スレーブロボット10を遠隔操作するマスタロボット20とを備え、制御装置60(制御部)は、マスタロボット20による遠隔操作に基づいて検体を採取するようにスレーブロボット10の動作を制御するとともに、補正された相対位置に基づいて検体採取部材101を検体容器102に収容するようにスレーブロボット10の動作を制御する。これにより、遠隔操作によって被検者Sの検体を採取するとともに、制御装置60による制御によって検体採取部材101の位置を自動的に補正しながら検体採取部材101を収容することができる。そのため、検体採取部材101の形状が変形していて一定ではない(ばらつきがある)場合にも、遠隔操作によって検体採取部材101の位置の補正を行うことなく検体採取部材101を容易に収容することができる。その結果、検体採取部材101の位置を補正しながら検体採取部材101を検体容器102に収容する作業の手間が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ハンド部12に把持された検体採取部材101を切断する切断装置40をさらに備え、制御装置60(制御部)は、変形量に基づいてハンド部12に把持された検体採取部材101の位置を補正することによって相対位置を補正するようにスレーブロボット10(ロボット)の動作を制御するとともに、ハンド部12に把持された検体採取部材101を切断するように切断装置40を制御する。これにより、検体採取部材101を切断するとともに切断された検体採取部材101を検体容器102に収容する場合にも、変形量に基づいて検体採取部材101の位置を補正するようにスレーブロボット10を制御することによって、検体採取部材101を容易に収容することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、棒状の検体採取部材101の延びる方向に直交する面に沿う方向の変形量を検出する例を示したが、本開示はこれに限られない。本開示では、検体採取部材101の三次元的な変形量を検出するとともに、検体採取部材101と検体容器102との相対位置を三次元的に補正するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検体採取部材101の綿球部分101bの近傍における変形量を検出する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、綿球部分101bの近傍に加えて、綿球部分101bから離間した位置における変形量を検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検体採取部材101の綿球部分101b側から検体容器102に収容する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、綿球部分101b側の反対側から検体容器102に検体採取部材101を収容するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検出部50が、帯状の光を照射する透過型の光電センサである例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、検出部50は反射型の光電センサであってもよい。また、カメラなどの撮像部によって撮像された画像に基づいて、画像処理を実行することによって検体採取部材(検査器具)の変形量を検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、鉛直方向(W方向)を回動軸線として回動する検体採取部材101に対して、水平面(UV平面)に沿うように帯状の光を照射することによって検体採取部材101の変形量を検出する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、鉛直面に沿うように広がる帯状の光を照射するとともに、照射された帯状の光の広がる面に直交する方向を回動軸線として検体採取部材101を回動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、鉛直方向(W方向)を回動軸線として検体採取部材101を90度回動させながら変形量を検知する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、検体採取部材101を180度回動させながら変形量を検知するようにしてもよい。また、異なる2つの方向を回動軸線として回動させながら変形量を検知するようにしてもよい。また、検体採取部材101を回動させず、検出部50を検体採取部材101の周りに回動させてもよい。また、複数の検出部を備えることによって、検体採取部材101を回動させずに、複数の方向から変形量を検知することによって、二次元的、または、三次元的な検体採取部材101の変形量を検知するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スレーブロボット10が垂直多関節ロボットである例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、スレーブロボット10が、水平多関節ロボットなどの垂直多関節ロボット以外のロボットであってもよい。
また、上記実施形態では、検体採取部材101が切断装置40によって切断された状態で検体容器102に収容される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、切断装置40を備えずに、検体採取部材101を切断せずに検体容器102に収容するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スレーブロボット10が、被検者Sから検体を採取する処置を行う例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、ロボットによって医療用の検査器具を用いて被検者Sに対して診察などの処置を行うようにしてもよい。その場合には、処置を行った検査器具を検査器具容器に収容する場合に、検査器具の変形量を検出することによって、検査器具と検査器具容器の相対位置を補正するとともに、検査器具を検査器具容器に収容するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スレーブロボット10を、被検者Sとは隔離されたブース70の内部に配置する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、スレーブロボット10を、被検者Sとは隔離せずに配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ハンド部12に把持された検体採取部材101の位置(スレーブロボット10に対する動作指令値)を補正することによって、検体採取部材101と検体容器102との相対位置を補正する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、検体容器102の位置を移動させる容器移動機構を設けることによって、検体容器102の位置を補正することによって、検体採取部材101との相対位置を補正するようにしてもよい。
10 スレーブロボット(ロボット)
11 アーム部
12 ハンド部
20 マスタロボット
40 切断装置
50 検出部
60 制御装置(制御部)
100 ロボットシステム(検体採取ロボットシステム)
101 検体採取部材(検査器具)
101a 持ち手部分
101b 綿球部分
102 検体容器(検査器具容器)
S 被検者
11 アーム部
12 ハンド部
20 マスタロボット
40 切断装置
50 検出部
60 制御装置(制御部)
100 ロボットシステム(検体採取ロボットシステム)
101 検体採取部材(検査器具)
101a 持ち手部分
101b 綿球部分
102 検体容器(検査器具容器)
S 被検者
Claims (9)
- 検体採取部材を用いて被検者から検体を採取するとともに、前記検体を採取した前記検体採取部材を検体容器に収容するロボットと、
前記検体採取部材の変形量を検出する検出部と、
前記ロボットの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検出部によって検出された前記検体採取部材の前記変形量に基づいて前記検体採取部材と前記検体容器との相対位置を補正するとともに、補正された前記相対位置に基づいて前記検体採取部材を前記検体容器に収容するように前記ロボットの動作を制御する、検体採取ロボットシステム。 - 前記検体採取部材は、棒状であり、
前記検出部は、前記棒状の前記検体採取部材の延びる方向に直交する面に沿う方向の前記変形量を検出し、
前記制御部は、前記直交する面に沿う方向の前記変形量に基づいて、前記相対位置を前記直交する面に沿って補正する、請求項1に記載の検体採取ロボットシステム。 - 前記検体採取部材は、棒状の持ち手部分と、前記持ち手部分の端部に前記被検者から前記検体を採取する綿球部分とを有し、
前記検出部は、前記検体採取部材の前記綿球部分の近傍における前記変形量を検出し、
前記ロボットは、前記検体採取部材を前記綿球部分側から前記検体容器に収容する、請求項2に記載の検体採取ロボットシステム。 - 前記検出部は、帯状の光を照射することによって前記検体採取部材の前記変形量を検出する光電センサを含み、
前記制御部は、前記帯状の光を照射することによって検出された前記変形量に基づいて前記相対位置を補正する、請求項1~3のいずれか1項に記載の検体採取ロボットシステム。 - 前記ロボットは、鉛直方向を回動軸線として、前記帯状の光が照射される前記検体採取部材を回動させ、
前記検出部は、鉛直方向を回動軸線として回動する前記検体採取部材に対して、水平面に沿うように前記帯状の光を照射することによって前記検体採取部材の前記変形量を検出する、請求項4に記載の検体採取ロボットシステム。 - 前記ロボットは、前記検体採取部材を把持するハンド部と、複数の関節を有するアーム部とを備える垂直多関節ロボットを含み、
前記制御部は、前記変形量に基づいて前記ハンド部に把持された前記検体採取部材の位置を補正することによって前記相対位置を補正するように前記ロボットの動作を制御する、請求項1~5のいずれか1項に記載の検体採取ロボットシステム。 - 前記ロボットは、遠隔操作されて前記検体採取部材を用いて前記被検者から前記検体を採取するとともに、前記検体を採取した前記検体採取部材を前記検体容器に収容するスレーブロボットを含み、
前記スレーブロボットを遠隔操作するマスタロボットをさらに備え、
前記制御部は、前記マスタロボットによる遠隔操作に基づいて前記検体を採取するように前記スレーブロボットの動作を制御するとともに、補正された前記相対位置に基づいて前記検体採取部材を前記検体容器に収容するように前記スレーブロボットの動作を制御する、請求項6に記載の検体採取ロボットシステム。 - 前記ハンド部に把持された前記検体採取部材を切断する切断装置をさらに備え、
前記制御部は、前記変形量に基づいて前記ハンド部に把持された前記検体採取部材の位置を補正することによって前記相対位置を補正するように前記ロボットの動作を制御するとともに、前記ハンド部に把持された前記検体採取部材を切断するように前記切断装置を制御する、請求項6または7に記載の検体採取ロボットシステム。 - 医療用の検査器具を用いて被検者に対して処置を行うとともに、処置を行った前記検査器具を検査器具容器に収容するロボットと、
前記検査器具の変形量を検出する検出部と、
前記ロボットの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検出部によって検出された前記検査器具の前記変形量に基づいて前記検査器具と前記検査器具容器との相対位置を補正するとともに、補正された前記相対位置に基づいて前記検査器具を前記検査器具容器に収容するように前記ロボットの動作を制御する、ロボットシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021074332A JP2022168691A (ja) | 2021-04-26 | 2021-04-26 | 検体採取ロボットシステムおよびロボットシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021074332A JP2022168691A (ja) | 2021-04-26 | 2021-04-26 | 検体採取ロボットシステムおよびロボットシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022168691A true JP2022168691A (ja) | 2022-11-08 |
Family
ID=83933688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021074332A Pending JP2022168691A (ja) | 2021-04-26 | 2021-04-26 | 検体採取ロボットシステムおよびロボットシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022168691A (ja) |
-
2021
- 2021-04-26 JP JP2021074332A patent/JP2022168691A/ja active Pending
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