JP2022168597A - 電磁ノイズ計測方法、及び電磁ノイズ計測装置 - Google Patents

電磁ノイズ計測方法、及び電磁ノイズ計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズ源を正確に特定することを可能にした電磁ノイズ計測方法、及び電磁ノイズ計測装置を提供する。【解決手段】この電磁ノイズ計測方法は、対象装置の近傍において、第1のタイミングにおいて、測定プローブの第1ポートを介して、前記対象装置の近傍の電磁ノイズを計測する遠方界測定を実行して、その測定データをメモリに記憶するステップを実行する。その後、前記対象装置に電磁ノイズを与えるノイズ源の候補の近傍において、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて、前記第1ポートを介して、前記ノイズ源の候補の近傍の電磁ノイズを計測する近傍界測定を実行するステップと、前記遠方界測定と前記近傍界測定との間の近似度を示す数値であるノイズ源マッチングインデックスを計算するステップとを、繰り返し測定箇所を変えて実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁ノイズ計測方法、及び電磁ノイズ計測装置に関する。
電子回路等から放出される電磁放射ノイズや伝導ノイズなどの電磁ノイズ(Electromagnetic Noise、またはEMノイズ)は、所定の規制値の範囲内に抑制することが求められる。電磁ノイズが規制値の範囲を超えている場合、そのような電磁ノイズは周囲の他の回路の動作に影響を与える虞がある。このため、所定の規制値を超える電磁ノイズを発生しているノイズ源(Noise Source)を特定する技術が求められている。
従来、ノイズ源を特定するための計測方法として、周波数ドメイン計測により周波数スペクトルを得る方法、又はタイムドメイン計測をして短時間フーリエ変換(ST-FFT)することにより周波数スペクトルを得る方法が知られている。高周波数のノイズ源(例えばクロック信号回路、通信回路からのノイズ等)は、周波数スペクトルから特定することが容易である。
しかし、従来の方法では、対象装置の近傍における電磁ノイズの測定(遠方界測定)と、ノイズ源の候補の近傍における電磁ノイズの測定(近傍界測定)を行い、周波数スペクトルを分析する場合において、近傍界測定を実行する測定プローブが、同時に測定される遠方界測定の測定プローブに影響を与えることが起こり、このため、ノイズ源を正確に特定することが困難であるという問題がある。
特開2014-222215号公報
本発明は、ノイズ源を正確に特定することを可能にした電磁ノイズ計測方法、及び電磁ノイズ計測装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る電磁ノイズ計測方法は、第1のタイミングにおいて、第1ポートを介して、対象装置の近傍の電磁ノイズを計測する遠方界測定を実行して、その測定データをメモリに記憶するステップを実行する。その後、前記対象装置に電磁ノイズを与えるノイズ源の候補の近傍において、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて、前記第1ポートを介して、近傍界測定を実行するステップと、前記遠方界測定と前記近傍界測定との間の近似度を示す数値であるノイズ源マッチングインデックスを計算するステップとを、繰り返し測定箇所を変えて実行する。
本発明によれば、ノイズ源を正確に特定することを可能にした電磁ノイズ計測方法、及び電磁ノイズ計測装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る電磁ノイズ計測装置1501を説明するブロック図である。 第1の実施の形態の電磁ノイズ計測装置1501の動作(電磁ノイズ計測方法)を説明するフローチャートである。 ノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 遠方界測定の検出信号に係る変調周波数データ801の一例である。 近傍界測定の検出信号に係る変調周波数データ901の一例である。 図9の変調周波数データにおいて、最大の変調振幅(正規化後)が得られる周波数を示すグラフである。 第4の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を説明するフローチャートである。 第4の実施の形態における、正規化後の周波数スペクトルの波形の一例である。
以下、添付図面を参照して本実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った実施形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。
本実施形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
各種情報の例として、「データ」、「グラフ」等の表現にて説明することがあるが、各種情報はこれら以外のデータ構造で表現されてもよい。例えば、「XXテーブル」、「XXリスト」、「XXキュー」等の各種情報は、「XX情報」としてもよい。識別情報について説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「ID」、「番号」等の表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能である。同一あるいは同様の機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。また、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
実施例において、プログラムを実行して行う処理について説明する場合がある。ここで、計算機は、プロセッサ(例えばCPU、GPU)によりプログラムを実行し、記憶資源(例えばメモリ)やインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら、プログラムで定められた処理を行う。そのため、プログラムを実行して行う処理の主体を、プロセッサとしてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノードであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体は、演算部であれば良く、特定の処理を行う専用回路を含んでいてもよい。ここで、専用回路とは、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等である。
プログラムは、プログラムソースから計算機にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサと配布対象のプログラムを記憶する記憶資源を含み、プログラム配布サーバのプロセッサが配布対象のプログラムを他の計算機に配布してもよい。また、実施例において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
[第1の実施の形態]
図1を参照して、第1の実施の形態に係る電磁ノイズ計測装置1501を説明する。この電磁ノイズ計測装置1501は、対象装置1508(Victim)との関係でターゲット装置1507中のノイズ源1510を特定するための装置である。図1においては、1つのノイズ源1510のみが図示されている。ノイズ源1510の個数、位置等は測定開始前においては不明であり、電磁ノイズ計測装置1501のユーザは、測定プローブ1506を様々な場所(ノイズ源の候補の近傍)に移動させて、得られた検出信号に従い、対象装置1508の動作に影響を与える電磁ノイズを発するノイズ源を同定する。ここで、電磁ノイズ(Electromagnetic Noise、またはEMノイズ)とは、例えば電子回路等から放出される電磁放射ノイズや伝導ノイズである。
電磁ノイズ計測装置1501は、一例として、RFインタフェース1502と、メモリユニット1503と、メインプロセッサ1504と、測定プローブ1506と、I/Oインタフェース1505と、ディスプレイ1509とを備えて構成される。測定プローブ1506は、ノイズ源1510の候補となる装置の近くに移動させられ、その位置での電磁ノイズを計測する。RFインタフェース1502は、測定プローブ1506が検出した検出信号をメインプロセッサ1504での処理のための信号に変換し転送する機能を有する。
メインプロセッサ1504は、メモリユニット1503に格納されるコンピュータプログラムにより実現される、遠方界測定処理部1504A、近傍界測定処理部1504B、及びノイズ源マッチングインデックス計算部1504Cを構成する。遠方界測定処理部1504Aは、対象装置1508の近傍であって、ノイズ源1510からは遠方である領域(遠方界)における電磁ノイズの測定を実行する。また、近傍界測定処理部1504Bは、ノイズ源1510の候補である装置の近傍である領域(近傍界)における電磁ノイズの測定を実行する。遠方界測定処理部1504Aでの測定と、近傍界測定処理部1504Bでの測定は、それぞれ異なるタイミングで実行されると共に、単一のポートを介してRFインタフェース1502に入力された検出信号に従って実行される。遠方界測定処理部1504Aでの測定は、近傍界測定処理部1504Bでの測定よりも時間的に先行する。
ノイズ源マッチングインデックス計算部1504Cは、遠方界測定処理部1504Aにおける測定データと、近傍界測定処理部1504Bの測定データとの間のマッチングを行い、そのマッチングの結果に従い、ノイズ源マッチングインデックスNSMIを計算する。ノイズ源マッチングインデックスNSMIは、対象装置1508の動作に影響を与えている電磁ノイズである可能性の高さを数値で示すものである。すなわち、計算されたノイズ源マッチングインデックスNSMIの数値が大きいほど、近傍界測定処理部1504Bが実行された際に測定プローブ1506の近傍に位置していた装置がノイズ源であると判断される可能性が高くなる。
I/Oインタフェース1505は、メインプロセッサ1504で演算処理されたデータを、ディスプレイ1509や、その他外部装置(図示せず)に対して出力し、また外部装置からデータや、ユーザからの命令を受信するためのインタフェースである。ディスプレイ1509は、メインプロセッサ12で演算されたデータを表示可能に構成される。外部装置は、例えば、ユーザが命令(指示)を入力するための入力装置(例えばキーボード、マウス等)であってもよいし、外部記憶装置であってもよいし、ネットワークを介して接続された管理装置であってもよい。また、ディスプレイ1509は、ヘッドマウントディスプレイであってもよい。
図2を参照して、第1の実施の形態の電磁ノイズ計測装置1501の動作(電磁ノイズ計測方法)を説明する。この第1の実施の形態の電磁ノイズ計測装置1501は、まず対象装置1508の近傍において遠方界測定を実行し、その後測定プローブ1506を用い且つ同一のポートを介して、ノイズ源1510の候補の近傍において近傍界測定を実行する。これにより、正確に対象装置1508の動作に影響を与えるノイズ源1510を特定することが可能になる。
まず、ステップS102では、遠方界測定処理部1504Aにより遠方界測定及び前処理が実施される。遠方界測定処理部1504Aにより測定され前処理された測定データは、メモリユニット1503に一時保持される。
次に、ステップS103では、対象装置1508からは離間しているが、ノイズ源1510の候補の近傍である領域に測定プローブ1506が配置され、近傍界測定処理部1504Bにより近傍界測定が実施される。ステップS103は、ステップS102よりも後のタイミングで実行される。近傍界測定処理部1504Bにより得られた測定データは、メモリユニット1503に一時保持される。
続くステップS104では、ステップS102で実行されてメモリユニット1503に格納された遠方界測定の測定データ、及びステップS103で実行された近傍界測定の測定データに基づき、ノイズ源マッチングインデックス計算部1504Cがノイズ源マッチングインデックスNSMIを計算する。演算されたノイズ源マッチングインデックスNSMIは、時刻データ等と共に、メモリユニット1503に記憶される。
そして、ステップS105では、計算されたノイズ源マッチングインデックスNSMIがI/Oインタフェース1505を介してディスプレイ1509又は外部装置(図示せず)に転送され、本装置のユーザに通知される。このステップS103~S105が、測定プローブ1506の位置(測定箇所)を順次変更して繰り返し実行される。ユーザは、異なる測定プローブ1506の位置ごとに、ディスプレイ1509に表示され又は外部装置に転送されたノイズ源マッチングインデックスNSMIを確認する。そして、ノイズ源マッチングインデックスNSMIとして高い数値が得られた場合、その直近の測定プローブ1506の近傍に位置していた装置をノイズ源と判定することができる。
この第1の実施の形態における、ノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法を、図3A及び図3Bのフローチャートを参照して説明する。多くの場合、電磁ノイズは、十分に長い時間で観察した場合、一定の周期性を有する(周期定常性(cyclo-stationarity))。このため、遠方界測定の測定データと、近傍界測定の測定データとの間においても、近似した時間的な関連性を期待することができる。
そこで、遠方界測定の測定データの一の時間依存周波数と、近傍界測定の測定データの同一の時間依存周波数との間の相互相関の絶対値の最大値を計算することにより(deferred cross-relation at the same frequency)、ノイズ源マッチングインデックスNSMIを計算することができる。具体的には、図3Aに示すように、近傍界測定の検出信号の、着目する周波数インデックスkでのスペクトル密度の時間変化σ[k、n]を演算し(ステップS202)、一方、図3Bに示すように、遠方界測定の、着目する周波数インデックスk(同一の周波数)でのスペクトル密度の時間変化σ[k、n]を演算する(ステップS302)。遠方界測定の検出信号は、ステップS102の計測後、メモリユニット1503に記憶されている。
その後、ステップS203、S303において、σ[k、n]、σ[k、n]の平均値/σ、/σを演算し、σ[k、n]、σ[k、n]からこの平均値/σ[k]、/σ[k]を減算した信号So[k、n]、Vo[k、n]を演算する(下記の[数1]の第1式、第2式)。そして、この信号So、Voを正規化すると共に、その正規化信号の積の総和を最大とする時間間隔mを探索し、その最大値となる総和を相互相関値Id[k]とする([数1]の第3式)。
Figure 2022168597000002
以上説明したように、この第1の実施の形態の電磁ノイズ計測装置によれば、遠方界測定と、近傍界測定とを、単一のポートを介して、異なる時間で計測し、両者の間のノイズ源マッチングインデックスNSMIを計算することで、ノイズ源1510を特定する。このため、遠方界測定の測定結果は、近傍界測定時の測定プローブの影響を受けないため、より正確に遠方界測定を実行し、正確にノイズ源を特定することが容易になる。
[第2の実施の形態]
続いて、第2の実施の形態に係る電磁ノイズ計測装置を、図1、2、4及び5を参照して説明する。電磁ノイズ計測装置の構成は、第1の実施の形態と略同一であるので、重複する説明は省略する。また、ノイズ源の判定方法も、第1の実施の形態(図2)と同一である。ただし、この第2の実施の形態は、ノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法が第1の実施の形態とは異なっている。具体的には、第2の実施の形態は、遠方界測定と近傍界測定の間の相互相関を、異なる周波数領域で分析する方法を採用しており(deferred cross-correlation at different frequencies)、この点で第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態のノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算の実行手順を図4のフローチャートを参照して説明する。この計算方法は、低周波数のスイッチングにより生成される広帯域ノイズがある場合に有効である。
この第2の実施の形態では、下記の[数2]の第1式のように、近傍界測定の低周波数領域の時間領域の検出信号s[n]の絶対値|s[n]|を演算し、この絶対値|s[n]|から、検出信号s[n]の絶対値の平均値/|s|を減算して信号so[n]を生成する(ステップS402)。
なお、遠方界測定に関しては、図5、及び[数2]の第2式のように、遠方界測定の検出信号の一の高周波成分kのスペクトル密度の時間変化σ[k、n]の平方根を演算する(ステップS502)。そして、その平方根から、その平方根の平均値を減算して信号Vo[k、n]を演算する(ステップS503)。そして、第3式のように、この信号so、Voを正規化すると共に、その正規化信号の積の総和が最大値となる時間間隔mを探索し、その最大値となる総和を相互相関値Im[k]とする(ステップS403)。
Figure 2022168597000003
[第3の実施の形態]
続いて、第3の実施の形態に係る電磁ノイズ計測装置を、図1、2、6、7を参照して説明する。電磁ノイズ計測装置の構成は、第1の実施の形態と略同一であるので、重複する説明は省略する。また、ノイズ源の判定方法も、第1の実施の形態(図2)と同一である。ただし、この第3の実施の形態は、ノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法が第1の実施の形態とは異なっている。具体的には、ノイズ源マッチングインデックスの計算において、変調周波数解析を実行する点(Modulation Frequency Analysis (MFA) projection at same frequency)で前述の実施の形態と異なっている。
図7を参照して、第3の実施の形態のための図2のステップS102の遠方界測定の測定結果を処理する手順が説明される。変調周波数解析が遠方界測定の時間領域における検出信号に適用される。次に、着目する周波数kにおける変調周波数データXv[k、i]が全ての変調周波数iに対し抽出され(ステップS703)、[数3]に示すように、正規化された変調周波数パターン^V[k,i]が取得される(ステップS704)。
Figure 2022168597000004
図6を参照して、第3の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算の手順を説明する。まず、ステップS602において、近傍界測定の時間領域の検出信号に対し、変調周波数解析を適用し、変調周波数データXsL[k、i]を算出する。ここで、変調周波数データとは、電磁ノイズの周波数と、当該電磁ノイズの変調周波数と、当該電磁ノイズの強度とが対応付けられた情報である。
続いて、ステップS603では、変調周波数データの中の全ての周波数の中の最大変調度(変調振幅)Sm[i]を、下記の[数4]の第1式のように計算する。そして、[数4]の第2式、第3式のように、その最大変調度Sm[i]から、その平均値/Smを減算し且つ正規化を実行する(ステップS604)。
Figure 2022168597000005
そして、このようにして得られた遠方界測定の正規化後の変調周波数データ^V[k]を、近傍界測定の正規化後の変調周波数データ^Sに投影する(ステップS605)。具体的には、[数5]に示すように、両者のドット積の絶対値が演算される。この投影(ドット積)の結果に従い、ノイズ源マッチングインデックスNSMIが計算される。
Figure 2022168597000006
図7を参照して、第3の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算の別の手順を説明する。図6と同様に、近傍界測定の時間領域の検出信号、及び遠方界測定の時間領域の検出信号に対し、変調周波数解析を適用し、変調周波数データを算出する(ステップS702)。次に、その両変調周波数データの中から、着目する周波数における変調周波数データを抽出する(ステップS703)。そして、両変調周波数パターンを正規化して(ステップS704)、同様に投影を行うことで、ノイズ源マッチングインデックスNSMIを計算する。
図8は、遠方界測定の検出信号に係る変調周波数データ801の一例であり、図9は、近傍界測定の検出信号に係る変調周波数データ901の一例である。図8において、符号802は、着目する周波数に係る周波数データの変調パターン(ステップS703)を示している。図10は、図9の変調周波数データにおいて、最大の変調振幅(正規化後)が得られる周波数を示すグラフである。
[第4の実施の形態]
続いて、第4の実施の形態に係る電磁ノイズ計測装置を、図11を参照して説明する。電磁ノイズ計測装置の構成は、第1の実施の形態と略同一であるので、重複する説明は省略する。また、ノイズ源の判定方法も、第1の実施の形態(図2)と同一である。ステップS102の遠方界測定の測定結果を処理する方法は、第3の実施の形態(図7)と同様である。ただし、この第4の実施の形態は、ノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算方法が第1の実施の形態とは異なっている。具体的には、ノイズ源マッチングインデックスの計算において、変調周波数解析を実行する点(Modulation Frequency Analysis (MFA) projection at different frequency)で前述の実施の形態と異なっている。
図11を参照して、第4の実施の形態におけるノイズ源マッチングインデックスNSMIの計算の手順を説明する。この実施の形態では、近傍界測定の時間領域の検出信号に対しては、変調周波数解析は適用されない。近傍界測定の時間領域の検出信号σsの周波数スペクトルSp[i]が、例えば、オシロスコープ(図示せず)で測定された波形のフーリエ変換を使用してパワースペクトル密度を推定することにより、またはスペクトラムアナライザを使用して測定される(ステップS603’)。そして、その周波数スペクトルSp[i]から、その平均値/Spを減算し且つ正規化を実行する(ステップS604’)。図12は、正規化後の周波数スペクトルの波形の一例である。そして、遠方界測定の変調周波数データを、近傍界測定の周波数スペクトルに投影する(ステップS605)。投影の結果として、両データの近似度に従い、ノイズ源マッチングインデックスNSMIが計算される。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1501…電磁ノイズ計測装置
1502…RFインタフェース
1503…メモリユニット
1504…メインプロセッサ
1505…I/Oインタフェース
1506…測定プローブ
1507…ターゲット装置
1508…対象装置
1510…ノイズ源
1509…ディスプレイ

Claims (8)

  1. 第1のタイミングにおいて、第1ポートを介して、対象装置の近傍の電磁ノイズを計測する遠方界測定を実行して、その測定データをメモリに記憶するステップを実行し、その後、
    前記対象装置に電磁ノイズを与えるノイズ源の候補の近傍において、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて、前記第1ポートを介して、近傍界測定を実行するステップと、
    前記遠方界測定と前記近傍界測定との間の近似度を示す数値であるノイズ源マッチングインデックスを計算するステップと
    を、繰り返し測定箇所を変えて実行すること
    を備える、電磁ノイズ計測方法。
  2. 前記ノイズ源マッチングインデックスをユーザに提示するステップを更に備えた、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ノイズ源マッチングインデックスを計算するステップは、
    前記遠方界測定の検出信号の、着目する周波数インデックスkでのスペクトル密度の時間変化を演算し、
    前記近傍界測定の検出信号の、着目する周波数インデックスkでのスペクトル密度の時間変化を演算し、
    前記スペクトル密度の時間変化の平均値を、前記スペクトル密度の時間変化から減算した信号を演算し、その信号を正規化し、
    2つの正規化信号の間の相互相関の最大値を計算する
    ことを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ノイズ源マッチングインデックスを計算するステップは、
    前記遠方界測定の、第1の周波数領域の時間領域の検出信号の絶対値を演算し、この絶対値から、前記検出信号の絶対値の平均値を減算した第1信号を演算し、
    前記近傍界測定の、前記第1の周波数領域よりも高周波側の第2の周波数領域の周波数成分のスペクトル密度の時間変化の平方根を演算し、その平方根から、その平方根の平均値を減算して第2信号を演算し、
    前記第1信号及び前記第2信号を正規化し、その正規化信号の積の総和が最大値となる時間間隔を探索し、そのときの前記積の総和を相互相関値として出力する
    ことを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ノイズ源マッチングインデックスを計算するステップは、
    前記近傍界測定の時間領域の検出信号、及び前記遠方界測定の時間領域の検出信号に対し、変調周波数解析を適用して変調周波数データを算出し、
    前記変調周波数データの中の全ての周波数の中で最大の変調度を与える近傍界の変調周波数パターンを計算し、その変調周波数データから、その平均値を減算し且つ正規化を実行し、
    前記遠方界測定の変調周波数データを、前記近傍界測定の変調周波数パターンに投影し、その投影の結果に従い、前記ノイズ源マッチングインデックスを計算する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ノイズ源マッチングインデックスを計算するステップは、
    前記近傍界測定の時間領域の検出信号の周波数スペクトルを測定し、
    前記遠方界測定の時間領域の検出信号に対し変調周波数解析を適用して変調周波数データを算出し、
    前記遠方界測定の変調周波数データを、前記近傍界測定の周波数スペクトルのデータに投影し、その投影の結果に従い、前記ノイズ源マッチングインデックスを計算する、請求項1に記載の方法。
  7. 対象装置の近傍、及びノイズ源の近傍の電磁ノイズを計測する測定プローブと、
    前記測定プローブと第1のポートを介して接続されるコンピュータシステムと
    を備え、
    前記コンピュータシステムは、
    前記対象装置の近傍において、第1のタイミングにおいて、前記測定プローブの第1ポートを介して、前記対象装置の近傍の電磁ノイズを計測する遠方界測定を実行して、その測定データをメモリに記憶し、
    前記ノイズ源の候補の近傍において、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて、前記第1ポートを介して、前記ノイズ源の候補の近傍の電磁ノイズを計測する近傍界測定を実行し
    前記遠方界測定と前記近傍界測定との間の近似度を示す数値であるノイズ源マッチングインデックスを計算する
    よう構成されている、電磁ノイズ計測装置。
  8. 前記ノイズ源マッチングインデックスをユーザに対し表示する表示部を更に備えた、請求項7に記載の装置。
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