JP2022168451A - 屋外構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工期間を短くし易くて、機能構造の設置施工も行い易い屋外構造を提供すること。【解決手段】屋外構造1が、敷地を掘削することで設けられた凹部15に配置された複数のプレート2,4と、隣り合うプレート2,4を連結する連結部材8とを備えるようにする。したがって、凹部15に配置された複数のプレート2,4を複数の連結部材8で離脱不可能に一体に統合できるので、屋外構造1の強度を十分な強度にできる。よって、コンクリートを用いずに屋外基礎構造を構成でき、施工期間を短くし易い。また、機能構造をプレート2に固定するだけで、機能構造の設置施工を容易に行うことができる。【選択図】図1
Description
本開示は、屋外構造に関する。
従来、屋外構造としては、特許文献1に記載されている住宅用基礎構造がある。この住宅用基礎構造は、敷地を掘削し、砂利等を敷設した後にコンクリートを充填することで作製されている。
上記従来の屋外構造では、コンクリートを用いて施工を行っているため、重機が必要となり、施工期間が長くなり易い。また、機能構造、例えば、門柱や塀等を備える屋外構造を容易に施工できると好ましい。
そこで、本開示の目的は、施工期間を短くし易くて、機能構造の設置施工も行い易い屋外構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示の屋外構造は、敷地を掘削することで設けられた凹部に配置された複数のプレートと、隣り合うプレートを連結する連結部材とを備える。
本開示に係る屋外構造によれば、コンクリートを用いずに屋外基礎構造を構成でき、施工期間を短くし易い。また、機能構造をプレートに固定するだけで、機能構造の設置施工を容易に行うことができる。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。また、本明細書で、「略」という文言を用いた場合、「大雑把に言って」という文言と同じ意味合いで用いており、「略~」という要件は、人がだいたい~のように見えれば満たされる。例を挙げれば、略円形という要件は、人がだいたい円形に見えれば満たされる。なお、本開示は、以下で説明する実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の屋外構造1の斜視図である。なお、後述のエントランス領域55には、実際には、第1及び第2プレート2,4が互いに密接した状態で敷き詰められる。しかし、図1では、1つの第1プレート2を意図的に設置していない状態を図示しており、第1及び第2プレート2,4が存在していない状態のエントランス領域55を理解し易いようにしている。
図1は、第1実施形態の屋外構造1の斜視図である。なお、後述のエントランス領域55には、実際には、第1及び第2プレート2,4が互いに密接した状態で敷き詰められる。しかし、図1では、1つの第1プレート2を意図的に設置していない状態を図示しており、第1及び第2プレート2,4が存在していない状態のエントランス領域55を理解し易いようにしている。
図1に示すように、屋外構造1は、住居50の敷地内における玄関前のエントランス領域55に設置されている。エントランス領域55は、鉛直方向から見た時の平面視における形状が略矩形の形状になっている。屋外構造1は、複数の第1プレート2、複数の第2プレート4、複数のペグ6と、複数の連結部材8、及び複数のアジャスタボルト10を備える。ペグ6は、固定具の一例であり、アジャスタボルト10は、姿勢調整部材の一例である。
第1及び第2プレート2,4の夫々は、硬い材料、例えば、金属、樹脂等で構成される。第1及び第2プレート2,4の夫々は、厚さ方向上側から見たときの平面視における形状が、互いに異なっていてもよく、如何なる形状でもよい。しかし、第1実施形態では、第1及び第2プレート2,4は、厚さ方向上側から見たときの平面視における形状が、略同一の矩形形状となっており、より詳しくは、略同一の正方形となっている。第1及び第2プレートが、厚さ方向上側から見たときの平面視で、同一又は互いに異なる矩形(正方形又は長方形)の形状を有する場合、第1及び第2プレート2,4をエントランス領域に容易かつ密接に設置し易くなる。
第2プレート4は、厚さ方向上側から見たときの平面視において帯形状を有すると共に凹部で構成される植栽領域を有する。一方、第1プレート2は、植栽可能な凹部を有さない。第2プレート4は、例えば、エントランス領域55の幅方向(住居50の幅方向に略平行な方向)の一方側端部又は両側端部に配置される。図1に示す例では、複数の第2プレート4の帯状の植栽領域は、互いに相俟って奥行方向に延在する1つの長い帯状の植栽領域を構成している。
次に、屋外構造1の作製方法について説明する。屋外構造1は、図2に示す住居50の玄関前のエントランス領域55に設置される。先ず、図3に示すように、住居50の玄関前のエントランス領域55を、所定深さ、例えば、100mm~200mmの深さ、鉛直方向から見たときの水平位置によらず同じ深さだけ掘削する。このようにして、住居50の玄関前に略直方体形状の凹部15を形成する。続いて、図4に示すように、凹部15の底側の全域の所定深さに砂利12を敷設する。砂利12が敷設される領域の深さは、鉛直方向から見たときの凹部15の水平位置によらず略同一となっている。
次に、図5(a)に示すように、凹部15の砂利上に第1及び第2プレート2,4を敷設する。図5(b)に示すように、第1プレート2は、略直方体形状を有し、内部に水収容室を有し、底板以外の天板及び側壁に1以上の貫通孔19を有する。但し、複数の第1プレート2のうちでエントランス領域55の外縁に配置される第1プレート2aに関しては、エントランス領域55の外縁に面する側壁18に貫通孔19が存在しないようになっている。第1プレート2,2aでは、貫通孔19がスリット形状を有し、各面に関して、スリット状の貫通孔19が、互いに間隔をおいてマトリクス状に配置されている。しかし、第1プレートに設けられる貫通孔の形状は、スリット形状以外の如何なる形状でもよく、例えば、円筒孔等でもよい。また、各面に設けられる複数の貫通孔は、どのように配置されてもよい。
第1プレート2,2aは、その上面13に、複数の第1溝14と、複数の第2溝16を有する。複数の第1溝14は、互いに間隔をおいて上面13の第1縁13aに略平行な第1方向に一端から他端まで延在している。また、複数の第2溝16は、互いに間隔をおいて上面13の第2縁13bに略平行な第2方向に一端から他端まで延在している。第1方向は、第2方向と略直交しており、第1方向は、住居50の幅方向に略一致し、第2方向は、住居50の奥行方向に略一致している。
図5(c)に示すように、第2プレート4は、第1方向の中央部に第2方向に延在する略直方体形状の溝17を有する。また、第2プレート4は、第1方向の両端部に内部に水を収容可能な水収容室を有する略直方体形状の水収容部20a,20bを有する。各水収容部20a,20bは、底板と、エントランス領域55の外縁に配置される側壁以外の側壁に貫通孔21を有する。複数の第2プレート4は、互いに相俟って第2方向に延在する一つの長い溝23が構成されるように一列に配置される。各水収容部20a,20bは、溝17に連通すると共に高さに関して溝17の溝底の高さから高さ方向上側に延在する貫通孔21aを有する。貫通孔21aは、略矩形の形状を有し、高さ方向に略平行に延在する。
第2プレート4は、更に、開閉扉24を有する。開閉扉24は、取り付け位置を変更でき、開閉扉24の取り付け位置を変えることで、貫通孔21aの溝17側の開口の底からの高さを調整できるようになっている。例えば、開閉扉24の第2方向の長さは、貫通孔21aの第2方向の長さよりも長くなっている。開閉扉24は、例えば、第2方向の両端部に高さ方向に延在する長孔(図示せず)を有し、水収容部20a,20bは、開閉扉24の当該両端部に重なる位置にねじ孔(図示せず)を有する。開閉扉24を、所望の高さで、長孔、ねじ孔、及びねじ部材(図示せず)を用いて固定することで、貫通孔21aの開口の溝底からの高さを調整できるようになっている。
図5(b)及び(c)に示すように、第1及び第2プレート2,4は、更に、4つのアジャスタボルト10を有する。アジャスタボルト10は、公知の構成を有し、載置部10a、載置部から高さ方向に延在すると共に雄ねじが形成された棒状部(図示せず)、及びナット(図示せず)を有する。棒状部の所望の高さ位置にナットを螺合する。そして、棒状部の先端側を各第1及び第2プレート2,4の底板の4隅に設けられたねじ孔に締め付け固定すると共にナットの上面を当該底板の底面に当接させる。このようにして、アジャスタボルト10の載置部10aからナットまでの高さを調節することで、第1及び第2プレート2,4の高さを調整する。各アジャスタボルト10のナットの位置は、例えば、各プレート2,4を水平方向に略平行な状態にするように調整される。
再度、図1を参照して、第1及び第2プレート2,4を、エントランス領域55に隙間なく敷き詰めた後、ペグ6を用いて地面に固定する。詳しくは、第1及び第2プレート2,4には、高さ方向に延在する貫通孔である複数のペグ挿通孔(図示せず)が設けられ、ペグ6は、ペグ挿通孔に上側から挿通されて、ペグ6の先端部は、地面に突き立てられて、埋め込み固定される。これにより、各プレート2,4が、地面に固定される。ペグ挿通孔は、第1溝14上及び第2溝16上のうちの少なくとも一方に設けられてもよい。この場合、ペグ6の頭部を溝14,16内に収容できるので、ペグ6がプレート2,4の上面よりも上方に突出することを防止できる。よって、安全で美観に優れる屋外構造1を作製できる。
更には、第1方向に隣り合う2つのプレート2,4、及び第2方向に隣り合う2つのプレート2,4が、コ字状の連結部材8で緊結されて互いに相対移動不可に固定される。この緊結は、連結部材8の第1脚部8aを一方のプレート2,4の天板に設けられた貫通孔19,21に挿通固定する一方、連結部材8の第2脚部8bを他方のプレート2,4の天板に設けられた貫通孔19,21に挿通固定することで行うことができる。複数のプレート2,4のうちでエントランス領域55の外縁に沿うプレート2,4の間には、目地27(図5参照)がエントランス領域55の外側から圧入固定される。目地は、例えば、硬質塩化ビニル等の樹脂、皮、又は布等で構成される。なお、劣化した1以上のプレート2,4を交換する場合、その劣化した1以上のプレート2,4に固定されている連結部材8を取り外すだけで、劣化した1以上のプレート2,4を新しい1以上のプレート2,4に容易に交換できる。更には、新たな1以上のプレート2,4及び新たな1以上の連結部材8を追加して屋外構造1を所望の形状に容易に拡大でき、その逆に、屋外構造1を縮小したい場合、不要となった1以上のプレート2,4及び1以上の連結部材8を取り外すだけで、屋外構造1を所望の形状に容易に縮小できる。よって、屋外構造1のリフォームを容易に実現できる。
連結部材8を用いた隣接するプレート2,4同士の緊結により、エントランス領域55に敷設された複数の第1及び第2プレート2,4は、一体に統合され、互いに離脱不可能になる。このようにして、屋外構造1が構成される。第2プレート4の溝17は、植栽領域であり、植栽に利用される。すなわち、第2プレート4の溝17には、土が敷き詰められ、その土には、植物が植えられる。凹部15(図3参照)と、屋外構造1との隙間は、掘削時に掘り起こされた土の一部で埋められる。プレート2,4の上面の高さは、エントランス領域55に隣接する敷地の高さと略一致する。
以上、屋外構造1は、敷地を掘削することで設けられた凹部15に配置された複数のプレート2,4と、隣り合うプレート2,4を連結する連結部材8とを備える。
したがって、凹部15に配置された複数(全てもよい)のプレート2,4を複数の連結部材8で離脱不可能に一体に統合できるので、屋外構造1の強度を十分な強度にできる。よって、コンクリートを用いずに屋外基礎構造を構成でき、施工期間を短くし易い。なお、連結部材8は、コ字状の部材に限定されるものではない。例えば、連結部材は、ボルト及びナットを含む締結部材で構成してもよい。
また、屋外構造1が、掘削によって上部に露出した掘削面にプレート2,4を固定する複数のペグ(固定具)6を備えてもよい。
本構成によれば、地面に対する屋外構造1の相対移動を抑制又は防止できる。
また、屋外構造1は、プレート2,4の高さを調整可能なアジャスタボルト(姿勢調整部材)10を備えてもよい。
本構成によれば、プレート2,4高さを適宜調整できるので、屋外構造1を設置できる凹部15の深さの自由度を高くできる。また、例えば、屋外構造1を設置する敷地が水平方向に略平行な上面を有する場合、砂利12の上面に凹凸がある場合でも、プレート2,4を略水平方向に平行な姿勢にすることができる。
また、図6に示すように、雨が降った場合、プレート2,4の天板に設けられた貫通孔19,21を介して雨水を各プレート2,4の雨水収容室に収容できる。また、雨水は、プレート2,4の間から徐々に漏れてエントランス領域55の地下に浸み込む。このことから、雨水がエントランス領域55の地下に短時間で大量に浸み込むことを防止できるので、洪水を抑制できる。
また、エントランス領域55の外縁に沿うプレート2,4の外側に面する側壁に貫通孔が存在せず、更には、エントランス領域55の外縁に沿うプレート2,4の間に、目地27がエントランス領域55の外側から圧入固定されている。したがって、エントランス領域55に降った雨が、エントランス領域外の敷地に流動することを抑制でき、該他の敷地の所有者に迷惑をかけることも抑制できる。
更には、開閉扉24で第2プレート4の水収容部20a,20bから溝17に連通する貫通孔21aの開口面積を調整できるので、水収容部20a,20bから溝17側に流動する雨水の単位時間当たりの量を調整でき、溝17に植栽された植物に適切に雨水を供給できる。
なお、砂利が底部に敷き詰められた凹部15に第1及び第2プレート2,4を密接配置した。しかし、砂利を敷き詰める前の凹部に草が砂利側に生育することを抑制又は防止する防草シートを配置してもよい。防草シートを設置することで、日光をカットすることができ、雑草の成長を抑制又は防止することができる。そして、防草シート上に砂利を敷設してもよい。又は、掘削することで形成した凹部に防水シートを配置してもよい。そして、防水シート上に砂利を敷設してもよい。また、図7に示すように、砂利上に複数の第1プレート2のみをマトリクス状に設置してもよく、図8に示すように、屋外構造101が備える全てのプレートが、第1プレート2でもよい。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の屋外構造201の斜視図である。なお、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同一の構成に第1実施形態と同一の参照番号を付して説明を省略する。また、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果及び変形例についての説明を省略する。
図9は、第2実施形態の屋外構造201の斜視図である。なお、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同一の構成に第1実施形態と同一の参照番号を付して説明を省略する。また、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果及び変形例についての説明を省略する。
図9に示すように、屋外構造201は、機能構造の一例としての門柱211と、機能構造の他の一例としての塀222を備える。また、屋外構造201は、プレートの上側を被覆するようにプレートの上側に設置される化粧板230,235を備える。門柱211及び塀222は、プレートに固定され、プレートから高さ方向に延在する。門柱211及び塀222の表面には、接着剤等でタイル248が貼り付けられてもよい。化粧板230,235の夫々は、透水性を有する素材、例えば、小石をエポキシ系樹脂で固めた素材、又は多孔質樹脂材料等で構成される。化粧板230と化粧板235は、大きさと色が異なる。化粧板230,235の色や大きさは、化粧板230,235の設置領域に基づいて適宜変更することができる。図10に示すように、雨水は、化粧板230,235を通過してプレート2に到達するようになっている。
図11は、第1プレート2に機能構造を固定する方法について説明する図である。第1プレート2への機能構造の固定には、例えば、プレート固定部206aを有するペグ206(図11(b)参照)を用いることができる。プレート固定部206aは、軸方向上側から見たときに全てが重なる平面視が長方形の略同一の2つの板部で構成される。各板部の幅方向の長さは、第1プレート2の天板に設けられたスリット状の貫通孔19の幅方向長さよりも短くなっている。2つの板部の一方を、スリット状の貫通孔19を通過させた後、ペグ206を90度回転させて、2つの板部で天板を挟持する。このようにして、ペグ206を天板に固定すると共に、ペグ206の先端側を地面内に突き刺して埋込固定することで、第1プレート2を地面に固定する。
その後、図11(c)に示すように、ペグ206の先端側とは逆側の端部206bを塀222の底板に設けた貫通孔226を通過させる。図示しないが、ペグ206の端部206bには、雄ねじが設けられている。ペグ206において、塀222の内部室に位置している端部206bにナット239を締め込むことで、塀222を、ペグ206、ひいては、プレート2に固定する。門柱211も、同様な構造で、第1プレート2に固定できる。
図11(c)に示すように、各塀222は、隣接する塀222側の側壁に貫通孔(ねじ孔でもよい)を有する。そして、隣接する2つの塀222が設置位置に適切に固定されている状態で、隣接する2つの塀222に設けられる2つの貫通孔は、互いに重なるように配置される。この2つの貫通孔を通過する軸部を有する締結手段、例えば、ボルト及びナット、又は、少なくとも両端部に雄ねじが設けられた軸部材290及び2つのナット291等で、隣接する2つの塀222同士を固定する。このように、各塀222を第1プレート2に固定すると共に隣接する塀222同士も固定することで、第1プレート2に対する塀222の変位を抑制し、塀222の強度を大きくしている。
次に、化粧板230を第1プレート2に固定する方法の一例について説明する。図12に示すように、化粧板230は、板状の乾式目地ベース270の上側に設けられた凹部271に嵌め込み固定される。また、第1プレート2の上部には、上側に突出する板状の凸部281を有する板状部282を含むスペーサ280を接着剤等で固定する。乾式目地ベース270は、上側から見たときに板状の凸部281に重なる位置に貫通孔272を有する。乾式目地ベース270の貫通孔272にスペーサ280の凸部281を嵌め込み固定することで、化粧板230を第1プレート2に固定することができる。化粧板230を、第1プレート2の上側に固定することで、美観に優れる屋外構造201を構築することができる。なお、化粧板230を第1プレート2の天板に接着剤等を用いて直接固定してもよく、又は、第1プレート2上に化粧板230を配置しなくてもよい。また、プレート2は、間隔をおいて略平行に延在する複数の突条の脚部296を有してもよい。
図11に示すように、第2実施形態の屋外構造201も、上述の屋外構造1と同様に、複数の連結部材8で一体に統合された複数の第1プレート2を備える。したがって、上述のように、機能構造、例えば、塀222や門柱211等をプレート2に容易に固定でき、機能構造の設置施工を容易に行うことができる。
また、屋外構造201によれば、化粧板230,235が上側に固定された1以上のプレート2を備えるので、屋外構造201の美観を優れたものにできる。
また、プレート2の上側に固定した化粧板230が透水性を有しているので、雨水を、雨水収容室を有するプレート2側に浸透させることができる。したがって、水はけの良い屋外構造201を構成できる。
更には、雨水が、化粧板230を通過して、プレート2側に浸透するので、雨水が化粧板230上に長期間溜まって化粧板230を劣化させることがない。したがって、雨水が化粧板230上に長期間溜まることを防止する水勾配や排水用の側溝を屋外構造201に設ける必要がない。よって、屋外構造201の製造コストを抑制し易いだけでなく、屋外構造201を、美観に優れるスタイリッシュなものにできる。
なお、機能構造として、塀222や門柱211を例示したが、機能構造は、それらの構造に限らず、敷地において野外に設置される如何なる構造でもよい。例を挙げれば、図13に示すように、機能構造は、宅配ボックス288でもよく、その宅配ボックス288は、門柱211の後側に設定されてもよい。宅配ボックス288もペグ206(図11参照)を用いて確実かつ容易にプレート2及び地面に固定することができる。
(第3実施形態)
図14は、第3実施形態の屋外構造301の斜視図である。第1実施形態で説明したように、第1プレート2は、第1溝14及び第2溝16を天板に有する。第1溝14及び第2溝16は、略同一の断面形状を有し、例えば、略同一の矩形の断面形状を有する。屋外構造301は、第1及び第2溝14,16の形状、例えば、断面略矩形の形状に対応する外縁形状(外面形状)を有する給電基盤315を有する。給電基盤315は、第1及び第2溝14,16に圧入により固定されてもよく、第1及び第2溝14,16に接着剤や締結部材を用いて固定されてもよい。
図14は、第3実施形態の屋外構造301の斜視図である。第1実施形態で説明したように、第1プレート2は、第1溝14及び第2溝16を天板に有する。第1溝14及び第2溝16は、略同一の断面形状を有し、例えば、略同一の矩形の断面形状を有する。屋外構造301は、第1及び第2溝14,16の形状、例えば、断面略矩形の形状に対応する外縁形状(外面形状)を有する給電基盤315を有する。給電基盤315は、第1及び第2溝14,16に圧入により固定されてもよく、第1及び第2溝14,16に接着剤や締結部材を用いて固定されてもよい。
給電基盤315は、内部室を有し、給電基盤315は、直流電力が流れるケーブル(図示しない)を内部室に収容している。給電基盤315には、所定間隔毎にコネクタ316が設けられている。コネクタ316には、地面灯320が上側から嵌め込み固定できるようになっている。地面灯320をコネクタ316に嵌め込み固定すると、地面灯320にケーブルから電力が供給されるようになっている。地面灯320の上面の平面視における形状は、如何なる形状でもよく、例えば、矩形状、又は円形状等でもよい。屋外構造301が備える複数のプレート2は、多数の第1溝14と多数の第2溝16を有する。
給電基盤315は、1以上の第1溝14及び1以上の第2溝16のうちの少なくとも一方に固定され、屋外構造301において照らしたいプレート2を通過するように所望の溝14,16に自在に固定されることができる。例えば、図15に示す例では、給電基盤315が、複数の第2溝16を通過した後、複数の第1溝14を通過し、その後、複数の第2溝16を通過するように、複数のプレート2に跨って固定されている。このことから、その経路上の複数個所を地面灯320で照らすことができる。
このように、第3実施形態によれば、屋外構造301が、複数のプレート2を備え、各プレート2が、第1及び第2溝14,16を有している。したがって、所望の箇所に地面灯320を自在かつ容易に配置できて、所望の箇所を地面灯320で明るく照らすことができる。
なお、上述のように、給電基盤315には、所定間隔毎にコネクタ316が設けられているが、1以上のコネクタ316には、地面灯320を接続しなくてもよい。図14に示すように、地面灯320を接続しないコネクタ316には、地面灯320の端子320aの形状と類似の形状を有する脚部340aを有する防水フタ340を嵌め込み固定してもよい。このようにすれば、給電基盤315内に雨水が浸入することを効果的に抑制又は防止できる。
(第4実施形態)
図16は、第4実施形態の屋外構造401の斜視図である。図17に示すように、屋外構造401は、鉛直方向から見たときの平面視で矩形でないエントランス領域455に設置される。エントランス領域455の幅方向の両側の縁455a,455bは、奥行方向外側に行くにしたがって幅方向外側に変位するように奥行方向に対して傾斜している。屋外構造401は、以下のように作製されてエントランス領域455に設置される。
図16は、第4実施形態の屋外構造401の斜視図である。図17に示すように、屋外構造401は、鉛直方向から見たときの平面視で矩形でないエントランス領域455に設置される。エントランス領域455の幅方向の両側の縁455a,455bは、奥行方向外側に行くにしたがって幅方向外側に変位するように奥行方向に対して傾斜している。屋外構造401は、以下のように作製されてエントランス領域455に設置される。
先ず、図18に示すように、エントランス領域455を、所定深さ、例えば、100mm~200mmの深さ、鉛直方向から見たときの水平位置によらず同じ深さだけ掘削する。このようにして、住居50の玄関前にエントランス領域455の平面形状に対応する平面形状を有する凹部415を形成する。続いて、図19に示すように、凹部415の底側の全域の所定深さに砂利412を敷設する。砂利412が敷設される領域の深さは、鉛直方向から見たときの凹部415の水平位置によらず略同一となっている。
続いて、図20に示すように、砂利が底側に敷き詰められた凹部415に複数のプレート2を配置する。プレート2は、エントランス領域455の幅方向の一方側の縁455a及び住居50側の縁455cに接触するように密接した状態で敷き詰められる。一方側の縁は、奥行方向外側に行くにしたがって幅方向外側に変位するので、図20に示すように、エントランス領域455の幅方向の一方側に、平面視が三角形の凹部435が奥行方向に繰り返すように生じる。
この凹部435には、プレート2を切断することで形成されると共に、凹部435に対応する平面形状を有するプレート片22aが挿入される。プレート2を樹脂で形成すれば、そのような切断を容易に実行できる。なお、屋外構造301は、切断することを想定した専用のプレートを有してもよい。また、この専用のプレートは、天板及び底板の少なくとも一方に、上記第1及び第2方向以外の方向に延在する1以上の切断溝が設けられていてもよい。
このようにすれば、専用のプレートを切断工具や切断治具を用いて切断溝に沿うように容易に切断することができる。なお、専用のプレートは、天板及び底板の少なくとも一方に、上記第1及び第2方向以外の方向に延在する複数の切断溝を有していれば好ましい。ここで、複数の切断溝は、延在方向が互いに異なる。このようにすれば、専用のプレートを容易に切断できる方向の自由度を大きくできて好ましい。
プレート2を、エントランス領域455の幅方向の一方側の縁455a及び住居50側の縁455cに接触するように密に敷き詰めた後、凹部436が他方側の縁455b側に生じ、凹部437が奥行方向の外側の縁455d側に生じる。図16に示すように、これらの凹部436,437には、複数のプレート2をそれら凹部436,437の形状に対応するように切断してなる複数のプレート片22bが敷き詰められる。屋外構造401は、このように形成される。第4実施形態のように、屋外構造401を、プレート2を切断することで形成したプレート片22a,22b,22cを用いて作製すると、設置できるエントランス領域455の形状の自由度を格段に高くすることができる。
なお、屋外構造1,101,201,301,401を、住居50の玄関前のエントランス領域55,455に設置する場合について説明した。しかし、本開示の屋外構造は、住居の玄関前のエントランス領域以外の領域に設置されてもよく、屋外であれば如何なる領域に設置されてもよい。
1,101,201,301,401 屋外構造、 2,2a 第1プレート、 4 第2プレート、 6,206 ペグ、 8 連結部材、 10 アジャスタボルト、 12,412 砂利、 14 第1溝、 15,415凹部、 16 第2溝、 17 溝、 19,21,21a 貫通孔、 20a,20b 水収容部、 22a,22b,22c プレート片、 24 開閉扉、 27 目地、 50 住居、 55,455 エントランス領域、 211 門柱、 222 塀、 226 貫通孔、 230,235 化粧板、 239 ナット、 248 タイル、 270 乾式目地ベース、 271 凹部、 272 貫通孔、 280 スペーサ、 281 凸部、 282 板状部、 288 宅配ボックス、 315 給電基盤、 316 コネクタ、 320 地面灯、 320a 端子、 340 防水フタ、 340a 脚部、 435,436,437 凹部、 455a,455b,455c,445d 縁。
Claims (3)
- 敷地を掘削することで設けられた凹部に配置された複数のプレートと、
隣り合う前記プレートを連結する連結部材と
を備える、屋外構造。 - 掘削によって上部に露出した掘削面に前記プレートを固定する複数の固定具を備える、請求項1に記載の屋外構造。
- 前記プレートの高さを調整可能な複数の姿勢調整部材を備える、請求項1又は2に記載の屋外構造。
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2021
- 2021-04-26 JP JP2021073922A patent/JP2022168451A/ja active Pending
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