JP2022167563A - マルチプルタイタンパの操作訓練装置、操作訓練方法及び操作訓練プログラム - Google Patents

マルチプルタイタンパの操作訓練装置、操作訓練方法及び操作訓練プログラム Download PDF

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Shinya Kaniya
弘志 安達
Hiroshi Adachi
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治 今野
Osamu Konno
雄太 勝又
Yuta Katsumata
考廣 長瀬
Takahiro Nagase
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Abstract

【課題】軌道補修作業のオペレータ育成のための操作訓練装置を提供することを課題とする。【解決手段】操作訓練装置(3)は、軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量と軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力する補修前情報出力部(3522)と調整操作に応じた軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得する調整量取得部(3523)と、調整量に付加される揺らぎ量を生成する揺らぎ量生成部(3526)と、調整量に揺らぎ量を付加して、軌道補修位置における補修結果量を生成する補修結果量生成部(3528)と、補修結果量を含む補修後情報を出力する補修後情報出力部(3529)を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、マルチプルタイタンパの操作訓練装置、マルチプルタイタンパの操作訓練方法、及びマルチプルタイタンパの操作訓練プログラムに関する。
列車がバラスト軌道を走行すると枕木が沈降し、軌道に歪みが発生する。この歪みは列車の乗り心地を悪化させる上に、安全走行を阻害する原因となるため、定期的なメンテナンス(保線)が必要である。保線作業には、大型保線用機械の一種であるマルチプルタイタンパが利用される。
図1は、マルチプルタイタンパの一例を示す図である。(a)は外観側面の一例を示す図であり、(b)はマルチプルタイタンパの側面から見た構成ブロックの一例を示す図であり、(c)はレール歪みがない状態でのマルチプルタイタンパ上平面から見たときの各フィーラとワイヤとの関係の一例を示す図である。
マルチプルタイタンパ1は、リアフィーラ11、ミドルフィーラ12、フロントフィーラ13、及びリアフィーラ11の先端A0とフロントフィーラ13の先端C0に接続されたワイヤ17を有する。ミドルフィーラ12の先端B0は、ワイヤ17に接続されていない。リアフィーラ11とミドルフィーラ12の距離はL1であり、ミドルフィーラ12とフロントフィーラ13の距離はL2である。リアフィーラ11とミドルフィーラ12の距離L1は、ミドルフィーラ12とフロントフィーラ13の距離L2よりも短い。
2本のレール21及び22からリアフィーラ11、ミドルフィーラ12及びフロントフィーラ13のそれぞれの先端までの高さは、同一である。レール21及び22からリアフィーラ11、ミドルフィーラ12及びフロントフィーラ13のそれぞれの先端までの高さが同一であるので、ワイヤ17は、歪みのない水平なレール上にマルチプルタイタンパ1が配置されるとき、水平方向に延伸する。また、歪みのない水平なレール上にマルチプルタイタンパ1が配置されるとき、ワイヤ17上の点Pの水平方向の位置は、ミドルフィーラ12の水平方向の位置と同一である。ワイヤ17は、リアフィーラ11及びフロントフィーラ13の先端に接続されなくてもよく、リアフィーラ11及びフロントフィーラ13において、レール21及び22から同一の高さに接続されていればよい。
マルチプルタイタンパ1は、軌道補修装置14、ミドルフィーラ12の高さ方向の位置を測定する位置測定装置15、及び操作装置16を更に有する。軌道補修装置14は、ミドルフィーラ12の位置の後方数メートルの範囲である軌道補修位置において、バラストの入れ替え及び突き固めを含む軌道補修作業を実行する。操作装置16は、位置測定装置15及び軌道補修装置14と電気的に接続される。ミドルフィーラ12は、先端B0とワイヤ17の点Pとの距離を測定するポテンション121を先端B0に更に有する。ポテンション121は、位置測定装置15を介し、又は直接に操作装置16と電気的に接続される。
操作装置16は、補修する位置でのレール21及び22の持上げ量である打上(リフティング)量、レール21及び22の左右移動(ライニング)量を軌道補修装置14に提供する。軌道補修装置14は、レール21及び22をリフティング又はライニングして、軌道補修作業を実行する。
軌道補修作業は、1か所のみで実行されるのではなく、所定の線路区間において所定の距離を空けて実行される。1か所で軌道補修作業が実行されると、軌道補修作業が実行された位置の周囲のレール21及び22は、軌道補修作業が実行されることに応じて移動する。しかし、レール21及び22の移動量は、正確に把握することは容易ではない。軌道補修作業を実行するときに、測量用基準位置等の固定位置から水準測量等の測量作業を行うことで、レール21及び22の移動量の高精度に決定できる。
しかし、軌道補修作業と並行して測量作業を行うと、労力が増大するため、軌道補修作業及び測量作業を並行して行うことは、実用的ではない。そこで、基準位置を示す目標位置からの変化量は、軌道補修作業前にドクターイエロー等総合試験車や検測車によって検測された補修作業対象となる線路区間の軌道の歪みデータが利用される。軌道補修される位置でのレール21及び22の移動量の測定は、リアフィーラ11、ミドルフィーラ12及びフロントフィーラ13の間に接続されたワイヤ17を利用して行なわれる。操作装置16は、位置測定装置15を使用して軌道補修位置の前後に張ったワイヤ17を測定基準線としてレール21及び22の位置の測定を行い、軌道補修作業が実行される位置におけるレール21及び22の移動量を決定する。
図2は、軌道補修作業が実行されるときのレール21及び22、リアフィーラ11、ミドルフィーラ12及びフロントフィーラ13、並びにワイヤ17の間の関係を示す図である。図2(a)はマルチプルタイタンパ1の側面から見た一例を示す図であり、図2(b)はマルチプルタイタンパ1の上平面から見た一例を示す図である。
図2(a)において、レール21及び22は沈降により上下方向に歪みが生じる一方、レール21及び22の左右方向の歪みは生じていない。リアフィーラ11が接触するレール21及び22は、軌道補修作業が既に終了しており、リアフィーラ11の垂直方向の目標位置からの変化量はゼロ又は非常に小さいので、リアフィーラ11の先端A0の垂直方向の目標位置からの変化量はゼロであると推定する。ミドルフィーラ12の先端B0は、点B1に沈下し、フロントフィーラ13の先端C0は、点C1に沈下している。リアフィーラ11の先端A0の垂直方向の目標位置からの変化量はゼロと推定しているので、フロントフィーラ13の先端C0の垂直方向の目標位置からの変化量は、線分C0-C1の長さで表される。線分C0-C1の長さは、ドクターイエロー等総合試験車や検測車によって検測された補修作業対象となる線路区間の軌道の歪みデータから事前に得られている。リアフィーラ11とミドルフィーラ12の距離L1及びミドルフィーラ12とフロントフィーラ13の距離L2は、レール21及び22の歪みの量に比べて十分大きいので、ミドルフィーラ12の先端B0及びフロントフィーラ13の先端C0は、略垂直に移動する。
ワイヤ17は、リアフィーラ11の先端A0及びフロントフィーラ13の先端C1の双方に接続されるので、ワイヤ17は右下がりの線分A0-C1となる。ミドルフィーラ12の先端B0に対応していたワイヤ17上の点P0は、点P1に移動する。ここで、(線分P0-P1の長さ)をΔPとする。ポテンション121は、線分B1-P1の長さΔQを測定する。点B1が、ワイヤ17より下にあるとき、ΔQは正の値であり、ワイヤ17より上にあるとき、ΔQは負の値である。
レール21及び22が水平になるように、フロントフィーラ13の位置のレール21及び22をリアフィーラ11の位置まで引き上げるとき、ミドルフィーラ12の位置のレールは(線分P0-P1の長さ)=ΔPだけ持ち上げられる。三角形A0-C1ーC0と三角形A0-P1-P0は相似形なので、ΔPは、
ΔP=(線分P0-P1の長さ)×L1/(L1+L2) (式1)
となる。ミドルフィーラ12は、更にΔQ落ち込んでいるので、軌道補修位置であるミドルフィーラ12の位置のレール21及び22の打上量である(線分B0-B1の長さ)=ΔBは、
ΔB=ΔP+ΔQ (式2)
で示される。軌道補修位置のレール位置は、ミドルフィーラ12の後方に近接し、例えば1m以内にあるので、軌道補修位置のレール21及び22の打上量はミドルフィーラ12の位置のレール21及び22の打上量で近似される。
操作装置16は、位置測定装置17によって測定されたフロントフィーラ13の高さ方向の位置に基づいてΔPを算出し、ポテンション121からミドルフィーラ12の先端B0とワイヤ17の点Pとの距離に基づいてΔQを算出する。操作装置16は、軌道補修位置でのレール21及び22の打上量を(式1)によって決定し、決定した打上量を軌道補修装置14に出力する。軌道補修装置14は、決定された打上量に従い、レール21及び22を打上して軌道補修作業を実行する。
図2(b)において、レール21及び22は左右向の歪みが生じる一方、レール21及び22は沈降による上下方向の歪みは生じていない。リアフィーラ11が接触するレール21及び22は、軌道補修作業が既に終了しており、リアフィーラ11の水平方向の目標位置からの変化量はゼロ又は非常に小さいで、リアフィーラ11の先端A0の水平方向の目標位置からの変化量はゼロであると推定する。ミドルフィーラ12の先端B0は、点B2に移動し、フロントフィーラ13の先端C0は、点C2に移動している。リアフィーラ11の先端A0の水平方向の目標位置からの変化量はゼロと推定しているので、フロントフィーラ13の先端C0の水平方向の目標位置からの変化量は、線分C0-C2の長さで表される。線分C0-C2の長さは、ドクターイエロー等総合試験車や検測車によって検測された補修作業対象となる線路区間の軌道の歪みデータから事前に得られている。リアフィーラ11とミドルフィーラ12の距離L1及びミドルフィーラ12とフロントフィーラ13の距離L2は、レール21及び22の歪みの量に比べて十分大きいので、ミドルフィーラ12の先端B0及びフロントフィーラ13の先端C0は、略垂直に移動する。
ワイヤ17は、リアフィーラ11の先端A0及びフロントフィーラ13の先端C2の双方に接続されるので、ワイヤ17は右下がりの線分A0-C2となる。ミドルフィーラ12の先端B0に対応していたワイヤ17上の点P0は、点P2に移動する。(線分P0-P2の長さ)=ΔP´とする。ポテンション121は、線分B2-P2の長さΔQ´を測定する。点B2が、ワイヤ17より右にあるとき、ΔQ´は正の値、ワイヤ17より左にあるとき、ΔQ´は負の値である。
レール21及び22が直線となるように、フロントフィーラ13の位置のレール21及び22をリアフィーラ11の位置まで左に移動させるとき、ミドルフィーラ12の位置のレール21及び22は(線分P0-P2の長さ)=ΔP´だけ移動する。三角形A0-C2ーC0と三角形A0-P2-P0は相似形なので、ΔP´は、
ΔP´=(線分P0-P2の長さ)×L1/(L1+L2) (式3)
となる。ミドルフィーラ12は、更にΔQ´移動するので、軌道補修位置であるミドルフィーラ12の位置のレール21及び22の左右移動量である(線分B0-B2の長さ)=ΔB´は、
ΔB´=ΔP´+ΔQ´ (式4)
で示される。軌道補修位置のレール21及び22の位置は、ミドルフィーラ12の後方に近接し、例えば1m以内にあるので、軌道補修位置のレール21及び22の移動量は、ミドルフィーラ12の位置のレール21及び22の左右移動量で近似される。
操作装置16は、位置測定装置17によって測定されたフロントフィーラ13の高さ方向の位置に基づいてΔP´を算出し、ポテンション121からミドルフィーラ12の先端B0とワイヤ17の点Pとの距離に基づいてΔQ´を算出する。操作装置16は、軌道の歪みを補修するための軌道補修位置でのレール21及び22の左右移動量を(式4)によって決定して、軌道補修装置14に出力する。軌道補修装置14は、決定された左右移動量に従い、レール21及び22を移動して軌道補修作業を実行する。
フロントフィーラ13の操作装置16は、軌道の歪みを補修するための軌道補修位置でのレール21及び22の打上量又は左右移動量を(式1)と(式2)によって決定して、軌道補修装置14に出力する。軌道補修装置14は、決定された打上量及び左右移動量に従い、レール21及び22を打上又は移動して軌道補修作業を実行する。しかし、軌道補修位置での軌道補修結果は、想定していた目標値との間にずれが生じることがある。
軌道補修結果と目標値との間のずれは、軌道補修位置近辺の軌道の地盤(路盤)の性質、バラストの形状及び性質、並びバラストの突き固め状態によって、レール21及び22が目標値より少し沈下又は移動する戻り現象に起因する。操作装置16のオペレータは、軌道補修位置でのレール21及び22の打上量及び左右移動量を適切に決定するため、戻り現象を考慮して、操作装置16が決定した軌道補修位置でのレール21及び22の打上量又は左右移動量を修正する必要がある。オペレータは、戻り現象を考慮して決定したレール21及び22の打上量及び左右移動量を操作装置16に入力し、操作装置16に入力された打上量及び左右移動量に基づいて、軌道補修装置14は、レール21及び22を打上又は移動する。オペレータは、レール21及び22の持ち上げ値又は左右移動量を適切に修正するために経験に基づく熟練が要求されるため、熟練したオペレータの育成のための訓練の仕組み作りが必要となる。
特許文献1は、列車が走行する軌道に発生した歪みを解消するために、歪みを検測して軌道を鉛直方向又は水平方向に移動させる軌道整正装置を開示する。補正量は、軌道検測車の検測データと軌道整正装置の検測データに基づいて決定される。
特許文献2は、保守作業の訓練時に、訓練モード端末からの入力情報に対応して、実運用時に記憶されたサーバからの出力情報を訓練用データとして生成し、訓練用データを訓練モード端末へ出力する保守作業訓練システムを開示する。
特開2017-223007号公報 特開2016-080743号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、軌道補修作業における戻り現象について言及しておらず、戻り現象を打ち消すための修正作業に熟練したオペレータの育成のための訓練の仕組み作りも開示していない。
特許文献2に記載の発明は、軌道補修作業における戻り現象を打ち消すための修正作業に熟練したオペレータの育成のための訓練の仕組み作りについては開示していない。
本発明は、このような問題点を解決して、軌道補修作業のオペレータの育成のための訓練装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るマルチプルタイタンパの操作訓練装置は、軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量、並びに軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力する補修前情報出力部と、オペレータの調整操作に応じた軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得する調整量取得部と、調整量に付加される揺らぎ量を生成する揺らぎ量生成部と、調整量に対して揺らぎ量を付加して、軌道補修位置における軌道補修作業によるレールの打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成する補修結果量生成部と、補修結果量を含む補修後情報を出力する補修後情報出力部とを有する。
本発明に係るマルチプルタイタンパの操作訓練装置は、揺らぎ量生成部が、軌道補修位置の路盤の強度に応じたパラメータに基づいて、揺らぎ量を生成することが好ましい。
本発明に係るマルチプルタイタンパの操作訓練装置は、補修後情報出力部が、軌道補修位置が所定の距離だけ移動したときに、補修後情報を出力することが好ましい。
本発明に係るマルチプルタイタンパの操作訓練方法は、軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量、並びに軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力し、オペレータの調整操作に応じた軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得し、調整量に付加される揺らぎ量を生成し、調整量に対して揺らぎ量を付加して、軌道補修位置における軌道補修作業によるレールの打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成し、補修結果量を含む補修後情報を出力することを有する。
本発明に係るマルチプルタイタンパの操作訓練プログラムは、軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量、並びに軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力し、オペレータの調整操作に応じた軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得し、調整量に付加される揺らぎ量を生成し、調整量に対して揺らぎ量を付加して、軌道補修位置における軌道補修作業によるレールの打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成し、補修結果量を含む補修後情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
操作訓練装置の使用により、高い技能を有するマルチプルタイタンパのオペレータ育成を可能とすることができる。
マルチプルタイタンパの一例を示す図であり、(a)は外観側面の一例を示す図であり、(b)はマルチプルタイタンパの側面から見た構成ブロックの一例を示す図であり、(c)はマルチプルタイタンパの上平面から見たときのレール歪みがない状態での各フィーラとワイヤとの関係の一例を示す図である。 軌道補修作業が実行されるときのレール、リアフィーラ、ミドルフィーラ及びフロントフィーラ並びにワイヤの間の関係を示す図であり、(a)はマルチプルタイタンパ側面から見た一例を示す図であり、(b)は上平面から見た一例を示す図である。 実施形態に係る操作訓練装置の一例の概要を示す図であり、(a)は訓練装置の外観の一例を示す図であり、(b)は、訓練処理の一例の概要を示すフローチャートである。 訓練用データベースの一例を示す図である。 実施形態に係る操作訓練装置の一例のブロック構成の一例を示す図である。 訓練装置の表示部に表示される訓練画面の一例の概略を示す図である。 訓練装置の訓練処理の一例を示す処理フローである。 図7の揺らぎ量生成処理の一例を示す処理フローである。
以下、本開示の一側面に係るマルチプルタイタンパの操作訓練装置、操作訓練方法、及び操作訓練プログラムを、図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。尚、以下の説明及び図において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(操作訓練装置の概要)
図3は実施形態に係る操作訓練装置の一例の概要を示す図であり、(a)は訓練装置の外観の一例を示す図であり、(b)は訓練処理の一例を示すフローチャートである。
操作訓練装置3は、訓練装置本体31と、例えばUSBケーブルを介して訓練装置本体31に電気的に接続される調整卓32を有する。訓練装置本体31は、例えば液晶ディスプレイである表示部33、キーボード341及びタッチパッド342を有する操作部34を有する。表示部33と操作部34は、一体化したタッチパネルディスプレイであってもよい。操作部34は、タッチパッド342に代えて又は併用してマウス(不図示)を使用してもよい。訓練装置本体31は、例えばノートパソコン又はデスクトップパソコンである。
訓練装置本体31は、通信インターフェース(不図示)を介して、ネットワーク上の訓練用データベース4と接続される。訓練装置本体31と訓練用データベース4との間を接続するネットワークは、例えばインターネット及び専用ネットワークである。訓練用データベース4は、鉄道路線の起点から所定の距離単位毎のレール21及び22の位置を示すレール位置情報をデータベース化したものである。レール位置情報は、所定の距離単位毎に目標位置からの前方変位量、目標位置からの補修前変位量、及び目標位置からの適正な変位量を示す整生量を有する。ここで、目標位置とは、例えばバラスト軌道設計施工時に設定されたレール21及び22の位置であってもよく、保線作業区間内で設定されたレール21及び22の目標位置でもよい。
前方変位量、補修前変位量及び整生量のそれぞれは、レール21及び22の打上量及び左右移動量の対を有する。レール位置情報は、ドクターイエロー等総合試験車や検測車によって収集されてもよく、線路を保守点検するオペレータによって収集されてもよい。
マルチプルタイタンパ1を操作するオペレータの訓練は、補修後の戻り現象を理解し、戻り現象を打ち消すように、オペレータが補修対象位置でのレール変位量であるレール21及び22の打上量及び左右移動量を適切に調整することができるようにするものである。補修対象位置の前方にあるフロントフィーラ13の位置で測定されたレール変位である前方変位量が表示部33に表示される。調整卓32は、打上量を調整するリフティングアジャスタ321、左右移動量を調整するライニングアジャスタ322、レール21及び22をダイレクトに移動させる正矢設定アジャスタ323と呼ばれる3個の調整つまみを有する。各アジャスタは、可変抵抗を有し、オペレータが各調整つまみを回転させると、回転の変化に対応した電気信号が出力される。各アジャスタの出力信号は、訓練装置本体31に送られ、各調整値として処理される。なお、アジャスタは、スライダータイプであってもよく、静電ダイヤルタイプでもよい。
図3(b)に示す訓練処理において、オペレータは、表示部33に表示されたレール位置情報を視認した後に、軌道補修作業における戻り量を補償して、レールの打上量及び左右移動量決定する過程が訓練される。まず、操作訓練装置3は、補修前変位量及び前方変位量を含む補修前情報を出力する(ST301)。補修前情報に含まれる補修前変位量は、軌道補修位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である。また、補修前情報に含まれる前方変位量は、軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である。
次いで、操作訓練装置3は、オペレータの調整操作に応じた軌道補修位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量の調整量を取得する(ST302)。次いで、操作訓練装置3は、調整量に付加される揺らぎ量を生成する(ST303)。次いで、操作訓練装置3は、調整量に対して揺らぎ量を付加して、軌道補修位置における軌道補修作業によるレール21及び22の打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成する(ST304)。そして、操作訓練装置3は、補修結果量を含む補修後情報を出力する(ST305)。
(訓練用データベース)
図4は、訓練用データベース4を示す図である。訓練用データベース4に示されるレール位置情報に含まれる鉄道路線の起点からの距離は、キロ程41とも称される。本例では、キロ程は、距離1m毎に設定される。キロ程間の距離は、1m毎でなくてよく、例えば2m又は3mとしてもよい。訓練用データベース4は、キロ程毎に目標位置からの前方変位量42、目標位置からの補修前変位量43、及び目標位置からの適正な変位量を示す整生量44を有する。前方変位量42は、マルチプルタイタンパ1のフロントフィーラ13が配置される位置におけるレール21及び22の目標位置からの変位量である。
補修前変位量43は、マルチプルタイタンパ1のミドルフィーラ12が配置される位置におけるレール21及び22の目標位置からの変位量である。ここでは、訓練対象のマルチプルタイタンパ1のリアフィーラ11とミドルフィーラ12の距離L1は4mであり、ミドルフィーラ12とフロントフィーラ13の距離L2は11mである。補修対象位置がキロ程13km345mであるとき、マルチプルタイタンパ1のフロントフィーラ13はキロ程13km356mに位置する。訓練用データベース4において、キロ程13km356mにおける打上量に相当する前方変位量の打上量は、3mmである。キロ程13.345mの軌道補修位置での補修前変位量の打上量は、(式1)から、前方変位量の打上量×(L1/L1+L2)=3×(4/15)=0.8mmとなる。なお、打上量は、下方向を正とする。軌道補修装置14はレールを押し下げる機能を有さないので、打上量が負であるときは打上量はゼロになる。
訓練用データベース4において、キロ程13km356mにおける打上量に相当する前方変位量の左右移動量は、6mmである。キロ程13km345mの軌道補修位置での、補修前変位量の左右移動量は、(式3)から、前方変位量の左右移動量×(L1/L1+L2)=6×(4/15)=1.6mmとなる。
ここでは、マルチプルタイタンパ1の内部に配置されるポテンション121により測定される変位を含めた(式2)及び(式4)は、使用されない。しかし、例えば、マルチプルタイタンパ1の運用実績データから軌道補修位置でのポテンション121により測定される変位が既知であるときは、(式2)と(式4)は、使用されてもよい。
訓練用データベース4が有する整生量44は、レール21及び22の打上量及び左右移動量を有する。整生量44は、訓練により得られた変位量と比較されて、訓練により得られた変位量との比較結果は、訓練結果の評価に使用される。また、訓練用データベース4は、キロ程毎の線路基盤の下の地質を示す路盤情報を有してもよい。訓練用データベース4が有する路盤情報は、軌道補修作業における戻り量を生成するときに使用されてもよい。また、訓練用データベース4は、階層型データベース、リレーショナルデータベース、ネットワークデータベースに限られず、所定のプログラムにより必要なデータが取り出すことができれば例えばシーケンシャルファイルであってもよい。
(訓練装置のブロック構成)
図5は、実施形態に係る操作訓練装置の一例のブロック構成の一例を示す図である。
訓練装置本体31は、表示部33、操作部34、制御部35、及び通信インターフェース36を有する。本体各部はバスラインで接続される。表示部33は、例えばディスプレイ装置である。操作部34は、例えば、キーボード、タッチバッドである。操作部34は、タッチバッドに代えて又は併用してマウスを使用してもよい。表示部33と操作部34は、一体化したタッチパネルディスプレイであってもよい。更に、訓練装置本体31は、通信インターフェース36を介してネットワークと接続可能である。
制御部35は、制御記憶部351と制御処理部352とを有する。制御記憶部351は、1又は複数の半導体メモリにより構成される、例えば、RAMや、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等の不揮発性メモリの少なくとも一つを有する。制御記憶部351は、制御処理部352による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
制御記憶部351は、ドライバプログラムとして、調整卓32、表示部33及び操作部34等を制御するデバイスドライバプログラムを記憶する。コンピュータプログラムは、例えば、CD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて制御記憶部351にインストールされてもよい。また、プログラムサーバ等からダウンロードしてインストールしてもよい。
また、制御記憶部351は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。制御記憶部351は、マルチプルタイタンパ1のマシン特性ファイル3511、揺らぎ量生成処理のための乱数ファイル3512、表示用イメージファイル3513、表示パラメータファイル3514等を記憶する。
制御処理部352は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。制御処理部352は、操作訓練装置3の動作を統括的に制御するものであり、例えば、MPU(Micro Processor Unit)等のプロセッサである。制御処理部352は複数のMPUにより構成されていてもよい。
制御処理部352は、制御記憶部351に記憶されるプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、制御処理部352は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行してもよい。制御処理部352は、データ取得部3521、補修前情報出力部3522、調整量取得部3523、入力処理部3524、決定処理部3525、揺らぎ量生成部3526、遅延処理部3527、補修結果量生成部3528、補修後情報出力部3529等を有する。更に、揺らぎ量生成部3526は、調整量入手部81、分類処理部82、変位量設定部83、揺らぎ発生部84、揺らぎ出力部85等を有する。
制御処理部352が有するこれらの各部は、独立した集積回路、回路モジュール、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして操作訓練装置3に実装されてもよい。
(訓練画面)
図6は、訓練装置の表示部に表示される訓練画面の一例の概略を示す図である。図6に示す訓練画面6は、制御記憶部351に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って訓練装置本体31の表示制御手段729が表示部33を制御することによって表示される。
訓練画面6の中央上段には、フロントフィーラ13の位置のキロ程を示すフロントキロ程表示601が表示される。本例では、フロントキロ程は、13km345mを示す。フロントキロ程表示601は、訓練対象のマルチプルタイタンパモデルの作業方向への移動に連動して表示数値が変化する。
フロントキロ程表示601の下には軌道補修装置を下降して軌道補修作業を行わせるユニット下降指示アイコン602が表示される。例えば、マウスでユニット下降指示アイコン602をクリックすると軌道補修装置が下降し軌道補修作業が実行される訓練シミュレーションが開始される。訓練中の各処理の動作時間は、訓練を受けるオペレータが実際の操作と同様な操作感が得られるため、訓練対象のマルチプルタイタンパモデルの各処理の動作時間と同一であることが好ましい。
ユニット下降指示アイコン602の下には、作業速度表示603が表示される。作業速度は、マルチプルタイタンパモデルの作業速度を示す。作業速度表示603の横には、作業速度を調整する速度調整ボタン604が表示される。速度調整ボタン604の操作に連動して作業速度表示603の表示値は変化する。
訓練画面6の左上部には、キロ程毎の前方変位量を示す前方変位量表示605が表示される。前方変位量表示605は、次の軌道補修位置に対応するミドルフィーラ12の位置から、作業方向前方にL2の距離離れたフロントフィーラ13の位置を示すフロントキロ程でのレール21及び22の打上量及び左右移動量を有する前方変位量が表示される。更に、フロントキロ程の前方変位量を挟んで、例えば、7個先までのキロ程に対する前方変位量と、1個前のキロ程に対する前方変位量が表示される。本例では、軌道補修作業はキロ程1m毎に行われるので、フロントキロ程13km345mの位置を挟んで13km344mから13km552mまでの9個のキロ程に対応する前方変位量が表示される。
表示するキロ程と前方変位量の範囲は、本例に限られず、例えば、フロントキロ程の位置を挟んで作業方向前方に4個、及び作業方向後方に4個と合わせて合計で9個のキロ程及び前方変位量を表示してもよい。訓練を受けるオペレータは、フロントキロ程の前後の前方変位量の変化から、軌道補修位置での打上量及び左右移動量を調整する。
キロ程毎の前方変位量を示す前方変位量表示605の下方には、フロントキロ程での前方変位量に対応する軌道補修位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量を有するレール変位量の調整量を示す3個のアジャスタ表示が表示される。上段は軌道補修位置での調整されたレール21及び22の打上量を示す手動リフティングアジャスタ表示606が表示される。中段は軌道補修位置でのレール21及び22の左右移動量をフロントキロ程の左右移動量に関連させないで、直接左右移動量を指示するための手動ライニング正矢調整値表示607が表示される。下段は軌道補修位置での調整されたレール21及び22の左右移動量を示す手動ライニングアジャスタ表示608が表示される。レール変位量の調整は、打上量を調整するリフティングアジャスタ321、左右移動量を調整するライニングアジャスタ322及びレール21及び22を直接に左右移動させる正矢設定アジャスタ323の3個の調整つまみを使用して行われる。
3個のアジャスタ表示の右には、3個のインジケータが並んで表示される。左側には、軌道補修位置でのレール21及び22の調整された左右移動量に対する振れを示すライニングインジケータ609が表示される。ライニングインジケータ609は、中央のマーク610、左右のマーク611及び612、並びに針613を有する。軌道補修位置において左右移動量に対し、レール変位量が調整されないとき、針613は中央のマークを指す。
レール21及び22の左右移動量を調整するライニングアジャスタ322の調整つまみが右に回され、左右移動量が増加するように操作されると針613は右に振れる。調整つまみが左に回され、左右移動量が減少するように操作されると針は左に振れる。例えば、左のマーク611は、左右移動量の5%が減少した位置を示すマークであり、右のマーク612は、左右移動量の5%が減少した位置を示すマークである。インジケータの左右移動量を調整するライニングアジャスタ322の調整つまみの回転にあわせ、針613は振れることになる。更に、ライニングアジャスタ322の調整つまみの回転にあわせ手動ライニングアジャスタ表示608の表示値も変化する。ライニングインジケータ609の針613及び手動ライニングアジャスタ表示608の表示値は、レール変位量及びレール調整量に関連する指標として機能する。
ライニングインジケータ609の右には、左リフティングインジケータ614及び右リフティングインジケータ615が並んで表示される。左リフティングインジケータ614及び右リフティングインジケータ615は同一の動作をするので、左リフティングインジケータ614及び右リフティングインジケータ615の一方は省略されてもよい。左リフティングインジケータ614及び右リフティングインジケータ615の表示により、オペレータは、左右のレール21及び22が同時に打ち上げられることを意識するので、2個のリフティングインジケータを表示することが好ましい。ここでは、左リフティングインジケータ614のみが説明され、右リフティングインジケータ615の説明は省略される。
左リフティングインジケータ614は軌道補修位置でのレール21及び22の調整された打上量に対する振れを示す。左リフティングインジケータ614は、中央のマーク616、左右のマーク617及び618、並びに針619を有する。軌道補修位置でのレール21及び22の打上量に対し、調整がされないとき、針619は中央のマークを指す。
レールの打上量を調整するリフティングアジャスタ321の調整つまみが右に回され、打上量が増加するように操作されると針613は右に振れる。調整つまみが左に回され、打上量が減少するように操作されると針は左に振れる。例えば、左のマーク617は、打上量の5%が減少した位置を示すマークであり、右のマーク618は、補修前移動量の5%が減少した位置を示すマークである。インジケータの移動量を調整するリフティングアジャスタ321の調整つまみの回転にあわせ、針619は振れることになる。更に、リフティングアジャスタ321の調整つまみの回転にあわせ手動リフティングアジャスタ表示606の表示値も変化する。左リフティングインジケータ614の針619と、手動リフティングアジャスタ表示606の表示値は、レール調整量に関連する指標として機能する。
訓練画面6の右上部には、軌道補修作業後のキロ程毎のレール変位である補修結果量である打上量及び左右移動量を示す結果量表示620が表示される。操作訓練では、軌道補修位置でのレール21及び22の変位量がオペレータによって調整された後、軌道補修作業が実行される。実作業では、軌道補修位置におけるレール21及び22の変位量は、軌道補修作業直後には測定されず、マルチプルタイタンパ1が更に前進した後に測定される。また、操作訓練装置3において、測定結果には、オペレータにより決定された調整量に揺らぎが付加される。
操作訓練装置3は、オペレータによって決定された軌道補修位置での調整量を取得した後、直ちに決定された調整量に揺らぎを付加して補修結果量を算出し、算出された補修結果量を表示することは可能である。しかし、オペレータに実際の操作と同様の訓練体験を提供する趣旨から、軌道補修位置での補修結果量の表示は、補修作業直後に表示されず、マルチプルタイタンパ1が所定の距離だけ移動したときに表示する。例えば、フロントキロ程13km345mに対応する軌道補修位置のキロ程13km334mでの軌道補修位置での補修結果量は、マルチプリタイタンパーが更に進んで、フロントキロ程13km355mに達したときに初めて表示されるようにしてもよい。フロントキロ程と補修結果量が表示される軌道補修位置でのキロ程は、21mの差があることになる。表示のタイミングは、キロ程に連動させるだけでなく、時間経過に連動させてもよい。例えば、マルチプルタイタンパ1の作業速度を2.0m/分とすると、軌道補修作業後10分30秒経過後に表示される。
結果量表示620には、キロ程毎の補修結果量の履歴が示される。結果量表示620の横には、スクロールバー621が設けられ、キロ程毎の補修結果量の履歴がスクロールできる。オペレータは、補修結果量の履歴を確認して、次のレール変位量の調整の参考とする。実際の保線作業現場では、すべての軌道補修位置について後に、測定することは容易ではないので、補修結果量は、全ての軌道補修位置について表示するのではなく、例えば10m毎の補修結果量を表示してもよい。
訓練画面6の右下部には、作業の進行を停止する停止ボタンアイコン623、調整作業を再度行うもう1回ボタンアイコン624、訓練を終了する終了ボタンアイコンが表示される。訓練画面6に表示される表示要素の名称は、例えば、「前方変位量」は、「計画量」のように本例とは別の名称としてよい。訓練画面6に表示される表示要素の配置は、本例とは別の配置としてもよい。
オペレータは、レール位置情報の一部が表示された表示部33を視認し、軌道補修作業後の戻り量を考慮して、打上量を調整するリフティングアジャスタ321、左右移動量を調整するライニングアジャスタ322を使用して、打上量及び左右移動量を調整する。オペレータは、軌道補修作業後の戻り量を考慮して打上量、左右移動量を調整する訓練を通して技量を向上することができる。
(訓練処理)
図7は、訓練装置の訓練処理の一例を示す処理フローである。図7に示す訓練処理は、制御記憶部351に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って制御処理部352にて実行される。
データ取得部3521は、訓練用データベース4を参照して、補修前変位量と前方変位量を含む補修前情報を取得する(ST701)。補修前変位量は、軌道補修位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である。前方変位量は、軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である。
補修前情報出力部3522は、補修前変位量、並びに前方変位量を含む補修前情報を表示部33に出力する(ST702)。調整量取得部3523は、オペレータの調整操作に応じた軌道補修位置におけるレール21及び22の打上量及び左右移動量の調整量を取得する(ST703)。
入力処理部3524は、表示画面311のユニット下降指示アイコンがクリックされたか否かを判定する(ST704)。ユニット下降指示アイコンがクリックされた(ST704:YES)とき、決定処理部3525は、調整された調整量を決定する(ST705)。クリックされていない(ST704:NO)とき、処理はST703に戻る。揺らぎ量生成部3526は、決定されたレール変位量に対して揺らぎ量を生成する(ST706)。
遅延処理部3527は、ユニット下降指示アイコンがクリックされたときからの経過時間が、所定の時間を経過したか否かを判断する(ST707)。所定の時間を経過していない(ST707:NO)とき、待機状態となる。所定時間が経過した(ST707:YES)とき、補修結果量生成部3528は、調整量に対して揺らぎ量を付加して、軌道補修位置における軌道補修作業によるレール21及び22の打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成する(ST708)。補修後情報出力部3529は、表示部33に、補修結果量を含む補修後情報を出力して(ST709)、処理は終了する。
(揺らぎ量生成処理フロー)
図8は、図7の揺らぎ量生成処理の一例を示す処理フローである。図8に示す揺らぎ量生成処理は、制御記憶部351に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って制御処理部352にて実行される。
調整量入手部81は、調整量を入手する(ST801)。分類処理部82は、調整量が0mm以下か否かを判定する(ST802)。調整量が0mm以下である(ST802:YES)とき、変位量設定部83は、変位量に1mmを加算して、第1変位量とする(ST803)。調整量が0mmを超える(ST802:NO)とき、分類処理部82は、調整量が4mm未満か否かを判定する(ST804)。
調整量が4mm未満である(ST804:YES)とき、変位量設定部83は、変位量に100%を乗じて、第1変位量とする(ST805)。調整量が4mm以上である(ST804:NO)とき、分類処理部82は、調整量が6mm未満か否かを判定する(ST806)。
調整量が6mm未満である(ST806:YES)とき、変位量設定部83は、変位量に90%を乗じて、第1変位量とする(ST807)。調整量が6mm以上である(ST806:NO)とき、分類処理部82は、調整量が11mm未満か否かを判定する(ST808)。調整量が11mm未満である(ST808:YES)とき、変位量設定部83は、変位量に70%を乗じて、第1変位量とする(ST809)。調整量が11mm以上である(ST808:YES)とき、変位量設定部83は、変位量に50%を乗じて、第1変位量とする(ST810)。
揺らぎ発生部84は、第1変位量1mm当たり、0.5mmから1.5mmまでの値をランダムに発生させ、第1変位量を第2変位量に変換する(ST811)。揺らぎ出力部85は、揺らぎを反映した補修結果量を出力して(ST812)、処理は終了する。
揺らぎ量生成処理において、キロ程毎の路盤情報を考慮して、揺らぎを反映した補修結果量を出力してもよい。例えば、路盤が硬いとき、第1変位量1mm当たり、0.7mmから1.2mmまでの値をランダムに発生させ、路盤が柔らかいとき、第1変位量1mm当たり、0.3mmから1.7mmまでの値をランダムに発生させてもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 マルチプルタイタンパ
11 リアフィーラ
12 ミドルフィーラ
13 フロントフィーラ
14 軌道補修装置
15 位置測定装置
16 操作装置
17 ワイヤ
21、22 レール
3 操作訓練装置
31 訓練装置本体
32 調整卓
33 表示部
34 操作部
35 制御部
36 通信インターフェース

Claims (5)

  1. 軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量、並びに前記軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力する補修前情報出力部と、
    オペレータの調整操作に応じた前記軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得する調整量取得部と、
    前記調整量に付加される揺らぎ量を生成する揺らぎ量生成部と、
    前記調整量に対して揺らぎ量を付加して、前記軌道補修位置における軌道補修作業によるレールの打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成する補修結果量生成部と、
    前記補修結果量を含む補修後情報を出力する補修後情報出力部と、
    を有することを特徴とするマルチプルタイタンパの操作訓練装置。
  2. 前記揺らぎ量生成部は、前記軌道補修位置の路盤の強度に応じたパラメータに基づいて、前記揺らぎ量を生成する、請求項1に記載の操作訓練装置。
  3. 前記補修後情報出力部は、前記軌道補修位置が所定の距離だけ移動したときに、前記補修後情報を出力する、請求項1又は2に記載の操作訓練装置。
  4. 軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量、並びに前記軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力し、
    オペレータの調整操作に応じた前記軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得し、
    前記調整量に付加される揺らぎ量を生成し、
    前記調整量に対して揺らぎ量を付加して、前記軌道補修位置における軌道補修作業によるレールの打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成し、
    前記補修結果量を含む補修後情報を出力する、
    ことを有することを特徴とするマルチプルタイタンパの操作訓練方法。
  5. 軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である補修前変位量、並びに前記軌道補修位置から前方方向に移動した所定位置である前方位置におけるレールの打上量及び左右移動量の目標位置からの変位量である前方変位量を含む補修前情報を出力し、
    オペレータの調整操作に応じた前記軌道補修位置におけるレールの打上量及び左右移動量の調整量を取得し、
    前記調整量に付加される揺らぎ量を生成し、
    前記調整量に対して揺らぎ量を付加して、前記軌道補修位置における軌道補修作業によるレールの打上量及び左右移動量の変化量である補修結果量を生成し、
    前記補修結果量を含む補修後情報を出力する、
    を含む処理をコンピュータに実行させる、ことを特徴とするマルチプルタイタンパの操作訓練プログラム。
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