JP2022167376A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きく且つ目立つ意匠を形成することが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2の内部に設けられている遊技盤1と、遊技盤1に設けられている盤側装飾ユニット210と、遊技機枠2に設けられている枠側装飾ユニット310と、を備える。枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とは、組合せの意匠として、パチンコ遊技機PY1に関するタイトル(「GIDREAM」)を形成するものである。そして、枠側装飾ユニット310に設けられているGI用LED212と、盤側装飾ユニット210に設けられているDREAM用LED212とは、「GIDREAM」というタイトルを、同色である黄色で発光させることが可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
遊技機の一例としてパチンコ遊技機は、遊技機枠と、遊技機枠の内部に設けられている遊技盤と、を備えている。ここで、下記特許文献1に記載されている遊技機では、遊技盤の上部に、盤側装飾部が設けられている。この盤側装飾部は、「12」を示す意匠を形成していて、当該遊技機の装飾効果を高めるようになっている。
特開2007-185438号公報
ところで、近年の遊技機では、遊技盤には様々な部品が搭載されているため、配置スペースが限られている。従って、上記特許文献1のように、盤側装飾部だけで意匠を形成しても、大きく且つ目立つ意匠を形成することが難しかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題は、大きく且つ目立つ意匠を形成することが可能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は、
枠状の基枠部と前記基枠部に対して開閉可能な開閉部とを含む遊技機枠と、
前記遊技機枠の内部に設けられている遊技盤と、
前記遊技盤に設けられている盤側装飾部と、を備える遊技機において、
前記遊技機枠に設けられている枠側装飾部を備え、
前記枠側装飾部と前記盤側装飾部とは、組合せの意匠を形成するものであることを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、大きく且つ目立つ意匠を形成することが可能である。
実施形態に係る遊技機の正面図である。 同遊技機が備える遊技盤の正面図である。 図2に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 図2に示す盤上装飾ユニットの斜視図である。 タイトル装飾部と盤上発光ユニットとが発光した状態を示す遊技機の正面図である。 通常枠上部ユニットが取付けられている状態を示す遊技機の正面図である。 同遊技機の遊技制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機の演出制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 当たり種別判定テーブルである。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)はリーチ判定テーブルであり、(C)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(D)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 特図変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ側1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ側10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 変形例において、盤側装飾ユニットが回転する状態を示す図である。 変形例において、(A)は、「GIDREAM」を示す状態を示す図であり、(B)は、「GIチャンス」を示す状態を示す図である。 変形例において、(A)は、「GIゲキアツ」を示す状態を示す図であり、(B)は、「GIGET」を示す状態を示す図である。 変形例において、タイトル装飾部が遊技機の下部に設けられている状態を示す図である。
1.遊技機の構造
本発明の実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の各部の左右方向は、そのパチンコ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、パチンコ遊技機の各部の前方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく方向とし、パチンコ遊技機の各部の後方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者から離れる方向として説明する。
図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、外枠22と内枠21と前扉23(前枠)とを備えている。外枠22は、パチンコ遊技機PY1の外郭部を形成する縦長方形状の枠体である。内枠21は、外枠22の内側に配置されていて、後述の遊技盤1を取付ける縦長方形状の枠体である。前扉23は、外枠22及び内枠21の前面側に配置されていて、遊技盤1を保護する縦長方形状のものである。前扉23は、遊技者に正対する部分であり、種々の飾り付けがなされている。なお、外枠22が「基枠部」に相当し、内枠21及び前扉23が「開閉部」に相当するものであるが、外枠22及び内枠21が「基枠部」に相当し、前扉23が「開閉部」に相当するものであるとしても良い。
遊技機枠2は、左端側にヒンジ部24を備えて構成されている。このヒンジ部24により、前扉23は、外枠22及び内枠21に対してそれぞれ回動自在になっていて、内枠21は、外枠22及び前扉23に対してそれぞれ回動自在になっている。前扉23の中央には開口部が形成されていて、遊技者が後述の遊技領域6を視認できるように透明の透明板23tが開口部に取付けられている。透明板23tは、本形態ではガラス板であるが、透明な合成樹脂板であってもよい。すなわち、透明板23tは、前方から遊技領域6を視認可能なものであればよい。
前扉23は、図1に示すように、上側に、遊技機枠2の上部を装飾する上側装飾部200を備え、左側に、遊技機枠2の左部を装飾する左側装飾部201を備え、右側に、遊技機枠2の右部を装飾する右側装飾部202を備えている。また前扉23は、下側に、遊技者に遊技や演出を進行させるための操作機構が設けられた操作機構部203を備えている。また前扉23には、装飾用の枠ランプ56及び音を出力するスピーカ(図1において不図示)が設けられている。
操作機構部203には、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル72k(遊技球打込手段)、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)34、及び打球供給皿34に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)35が設けられている。また操作機構部203には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン(入力部)40k及びセレクトボタン42kが設けられている。なおセレクトボタン(十字キー)42kは、上方向ボタンと下方向ボタンと左方向ボタンと右方向ボタンとによって構成されている。
遊技機枠2の内部には、図2に示す遊技盤1が取付けられている。遊技盤1は、図2に示すように、前方側に配置される板状部材1Aと、板状部材1Aの後側に組付けられる裏ユニット1B(後述する各種制御基板、画像表示装置50、ハーネス等を取付けるユニット)とが一体化されたものである。遊技盤1の上部には、盤上装飾ユニット300が設けられている。盤上装飾ユニット300については、後述する。
図2に示すように、板状部材1A(遊技盤1)には、ハンドル72kの操作により発射された遊技球が流下する遊技領域6が、レール部材62で囲まれて形成されている。また板状部材1Aには、遊技領域6にて遊技球が流下する方向を変えるための複数の遊技くぎが突設されている。板状部材1Aは、透明の合成樹脂で構成されている。そのため遊技者は、透明な板状部材1Aを通して、板状部材1Aの後側を視認可能である。また板状部材1Aや図示しない裏ユニット1Bには、遊技盤1に対する装飾用の盤ランプ54が設けられている。
遊技盤1において、遊技領域6の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置50(演出表示手段)が設けられている。この画像表示装置50は、裏ユニット1Bに設けられている。なお画像表示装置は、有機EL表示装置などの他の画像表示装置であってもよい。画像表示装置50の表示画面50a(表示部)には、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄EZ(装飾図柄)の可変表示を行う演出図柄表示領域がある。なお、演出図柄EZを表示する演出を演出図柄変動演出という。演出図柄変動演出を「装飾図柄変動演出」や単に「変動演出」と称することもある。
演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの演出図柄表示領域からなる。左演出図柄表示領域には左演出図柄EZ1が表示され、中演出図柄表示領域には中演出図柄EZ2が表示され、右演出図柄表示領域には右演出図柄EZ3が表示される。演出図柄EZはそれぞれ、例えば「1」~「8」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。画像表示装置50は、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2、右演出図柄EZ3の組み合わせによって、後述の第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81bにて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特図表示器81aや第2特図表示器81bにより把握するのではなく、画像表示装置50にて把握する。なお、演出図柄表示領域の位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。
画像表示装置50は、上記のような演出図柄EZを用いた演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出(客待ち演出)などを表示画面50aに表示する。なお演出図柄変動演出では、数字等の演出図柄EZのほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄EZ以外の演出画像も表示される。
また画像表示装置50の表示画面50aには、後述の第1特図保留や第2特図保留の記憶数に応じて保留アイコンHA(演出保留画像)を表示する保留アイコン表示領域がある。保留アイコンHAの表示により、後述の第1特図保留表示器83aにて表示される第1特図保留の記憶数や、後述の第2特図保留表示器83bにて表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく示すことができる。
遊技領域6の中央付近であって画像表示装置50の前方には、センター枠部61(内側壁部)が配されている。センター枠部61は、板状部材1Aの中央部分に形成された略円形状の開口から、前方に突出する区画壁である。つまり、センター枠部61によって、遊技領域6の内側が区画されている。センター枠部61の下方には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口11へと誘導可能なステージ61sが形成されている。またセンター枠部61の左下部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ61sへ遊技球を流出させるワープ61wが設けられている。
またセンター枠部61には、画像表示装置50の表示画面50aよりも前方で移動可能な盤可動体55k(図1では不図示)が設けられている。盤可動体55kは、待機位置又は動作位置に移動可能である。盤可動体55kが待機位置にあるときには、表示画面50aよりも下方に配置されていて、待機位置にある盤可動体55kが、遊技者によってほとんど視認できないようになっている。そして、盤可動体55kは、待機位置から上方に向かって移動可能であり、盤可動体55kが動作位置にあるときには、表示画面50aの中央部の前方に配置されるようになっている。
遊技領域6における画像表示装置50の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口11を備える第1始動入賞装置11Dが設けられている。第1始動口11を、第1入球口や、固定入球口、第1始動入賞口、第1始動領域ともいう。また第1始動入賞装置11Dを、第1入球手段や、固定入球手段、第1始動入賞装置ともいう。第1始動口11への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また遊技領域6における第1始動口11の下方には、第2始動口12を備える普通可変入賞装置(普通電動役物いわゆる電チュー)12Dが設けられている。第2始動口12を、第2入球口や、可変入球口、第2始動入賞口、第2始動領域ともいう。電チュー12Dを、第2入球手段や、可変入球手段、第2始動入賞装置ともいう。第2始動口12への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。
電チュー12Dは、開状態と閉状態とをとる電チュー開閉部材12k(入球口開閉部材)を備え、電チュー開閉部材12kの作動によって第2始動口12を開閉するものである。電チュー開閉部材12kは、後述の電チューソレノイド12sにより駆動される。電チュー開閉部材12kが開状態にあるときには、第2始動口12への遊技球の入球が可能となり、閉状態にあるときには、第2始動口12への遊技球の入球が不可能となる。つまり、第2始動口12は、遊技球の入球し易さが変化可能な始動口である。なお、電チューは、電チュー開閉部材が開状態にあるときの方が閉状態にあるときよりも第2始動口への入球を容易にするものであれば、閉状態にあるときに第2始動口への入球を不可能とするものでなくてもよい。
また、遊技領域6における第1始動口11の右方には、大入賞口14を備えた大入賞装置(特別電動役物)14Dが設けられている。大入賞口14を、特別入賞口ともいう。また大入賞装置14Dを、アタッカー(AT)や、特別入賞手段、特別可変入賞装置ともいう。大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とをとるAT開閉部材14k(特別入賞口開閉部材)を備え、AT開閉部材14kの作動により大入賞口14を開閉するものである。AT開閉部材14kは、後述のATソレノイド14sにより駆動される。大入賞口14は、AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球が入球可能となる。
センター枠部61の右方には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。ゲート13を、通過口や通過領域ともいう。ゲート13への遊技球の通過は、電チュー12Dを開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。さらに遊技領域6の下部には、複数の一般入賞口10が設けられている。また遊技領域6の最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6外へ排出するアウト口19が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域6には、左右方向の中央より左側の左遊技領域6L(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域6R(第2遊技領域)とがある。左遊技領域6Lを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域6Rを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機PY1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口11と、一般入賞口10、電チュー12Dと、アウト口19とが設けられている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打ち込むことで、第1始動口11や一般入賞口10への入賞を狙うことができる。なお、第1流路R1上にゲートは配されていないため、左打ちをしている場合に電チュー12Dが開放されることはない。
一方、第2流路R2上には、ゲート13と、一般入賞口10と、大入賞装置14Dと、電チュー12Dと、アウト口19とが設けられている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打ち込むことで、ゲート13への通過や、一般入賞口10、第2始動口12、及び大入賞口14への入賞を狙うことができる。
また図3に示すように、遊技盤1の右下部には表示器類8が配置されている。表示器類8には、図3に示すように、第1特別図柄を可変表示する第1特図表示器81a、第2特別図柄を可変表示する第2特図表示器81b、及び、普通図柄(普図)を可変表示する普図表示器82が含まれている。第1特別図柄を、第1特図又は特図1ともいい、第2特別図柄を第2特図又は特図2ともいう。また、普通図柄を普図ともいう。
また表示器類8には、第1特図表示器81aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器83a、第2特図表示器81bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器83b、および普図表示器82の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器84が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄(特図)ということがある。また、第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81bを総称して特図表示器81ということがある。また、第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83bを総称して特図保留表示器83ということがある。また第1特図保留および第2特図保留を総称して特図保留ということがある。
特図表示器81では、特別図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた特定特別図柄(特定の停止態様の特別図柄すなわち大当たり図柄)である場合には、停止表示された特定特別図柄の種類(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口14を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。なお、特別遊技における大入賞口の開放パターンについては後述する。
具体的には特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なおハズレ図柄は、特定特別図柄ではない。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報、判定用情報)は、後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。詳細には、第1始動口11への入賞であれば第1特図保留として、後述の第1特図保留記憶部105aに記憶され、第2始動口12への入賞であれば第2特図保留として、後述の第2特図保留記憶部105bに記憶される。各々の特図保留記憶部105に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ「4」となっている。
特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器83に表示される。具体的には特図保留表示器83はそれぞれ、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート13への遊技球の通過を契機として行われる。普図表示器82では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口12を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口12の開放パターンについては後述する。
具体的には普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており(図3参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお普通ハズレ図柄は、特定普通図柄ではない。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、後述の普図保留記憶部106に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は「4」となっている。
普図保留記憶部106に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器84に表示される。具体的には普図保留表示器84は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を表示する。



2.タイトル装飾部
次に、タイトル装飾部400について説明する。タイトル装飾部400は、本パチンコ遊技機PY1のタイトル(機種名)を示すものである。本パチンコ遊技機PY1のタイトルは、「GIDREAM」である。ここで、従来のタイトル装飾部の問題点について説明する。
従来では、タイトル装飾部は、前扉23の上側装飾部200に設けられていたり、遊技盤1(板状部材1A)の上部に設けられていることが多い。従来において、遊技盤1の上部にタイトル装飾部(以下「盤タイトル装飾部」と呼ぶ)を設ける場合、遊技盤1が遊技機枠2の内部に配置されていること、及び、近年の遊技盤1には様々な遊技部品(盤可動体55k等)が配置されていることから、遊技盤1の上部における配置スペースが限られていた。従って、大きな盤タイトル装飾部を配置し難いという問題点があった。
また、上側装飾部200にタイトル装飾部(以下「枠タイトル装飾部」と呼ぶ)を設ける場合、遊技中の遊技者の視線は主に、遊技領域6又は画像表示装置50に向けられているため、遊技者の視線から枠タイトル装飾部までの距離が遠くなる傾向がある。従って、遊技者にとって、枠タイトル装飾部が目立ち難くなるという問題点があった。
更に、本パチンコ遊技機PY1のタイトルである「GIDREAM」のように、比較的長いタイトルを表す場合、盤タイトル装飾部、又は枠タイトル装飾部の何れであっても、タイトルに含まれる1文字の大きさを小さくしなければならない。従って、インパクトがある盤タイトル装飾部、又は枠タイトル装飾部を設けることができないという問題点があった。
そこで本形態では、上記した問題点に対処すべく、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)との両方によって、タイトル装飾部400を形成するようにしている。枠側装飾ユニット210は、図1に示すように、上側装飾部200にて、遊技者に対向するように設けられていて、「GI」の文字を立体的に示す文字装飾部211を有している。文字装飾部211は、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のGI用LED212(枠側発光部)と、GI用LED212を発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、GI用LED212が発光することで、枠側装飾ユニット210では「GI」の文字が光って見えるようになる。
ここで、図4には、図2に示す盤上装飾ユニット300が斜視図として示されている。盤上装飾ユニット300は、図4に示すように、盤側装飾ユニット310と、盤上発光ユニット320と、ベース板330と、を備えて構成されている。盤側装飾ユニット310は、遊技盤1の上部にて、遊技者に対向するように設けられていて、「DREAM」の文字を立体的に示す文字装飾部311を有している。なお盤側装飾ユニット310は、遊技領域6よりも前方に配置されている。文字装飾部311は、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のDREAM用LED312(盤側発光部)と、DREAM用LED312を発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、DREAM用LED312が発光することで、盤側装飾ユニット310では「DREAM」の文字が光って見えるようになる。
盤上発光ユニット320は、発光によって遊技盤1(板状部材1A)の上部を装飾するものであり、円弧状に形成されている3つの円弧部321を有している。なお、盤上発光ユニット320は、盤側装飾ユニット310よりも後方であり、且つ遊技領域6よりも後方に配置されている(図2参照)。円弧部321は、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数の盤上用LED322(特定発光手段)と、盤上用LED322を発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、盤上用LED322が発光することで、盤上発光ユニット320では、円弧状の3本線が光って見えるようになる。ここで、図1に示すように、遊技者から見て、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間には、盤上発光ユニット320の円弧部321の上部321Aが配置されている。
こうして本形態では、パチンコ遊技機PY1に対して電源が投入されると、常時、GI用LED212が黄色で発光し、DREAM用LED312が黄色で発光し、盤上用LED322が黄色で発光する。これにより、図5に示すように、枠側装飾ユニット210では「GI」の文字が黄色で光って見えて、盤側装飾ユニット310では「DREAM」の文字が黄色で光って見えて、盤上発光ユニット320では、円弧状の3本線が黄色で光って見える。その結果、「GIDREAM」という本パチンコ遊技機PY1のタイトル(特定の意匠)が、大きく且つ目立つように、遊技者に見せることが可能である。特に、「GI」の文字と「DREAM」の文字とが、同色で発光しているように見えるため、「GIDREAM」のタイトルに対して統一感を与えつつ、目立たせることが可能である。
そして、本形態のタイトル装飾部400によれば、「GIDREAM」という長いタイトルを、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との組合せによって形成しているため、従来のように盤タイトル装飾部又は枠タイトル装飾部だけで「GIDREAM」のタイトルを形成する場合に比べて、1文字の大きさを大きくすることが可能である。よって、「GIDREAM」という長いタイトルであっても、インパクトがあるタイトルを遊技者に見せることが可能である。
ここで、盤上発光ユニット320が設けられている理由について説明する。図1に示すように、「GI」の文字を示す枠側装飾ユニット210と、「DREAM」の文字を示す盤側装飾ユニット310との間には、上下方向に或る程度の間隔がある。従って、仮に、枠側装飾ユニット210で「GI」の文字が黄色で光って見えて、盤側装飾ユニット310で「DREAM」の文字が黄色で光って見えるだけでは、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との統一感があまり感じられないおそれがある。
そこで本形態では、図5に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間には、盤上発光ユニット320の円弧部321の上部321Aが配置されている。そして、この上部321A(特定発光手段)も、枠側装飾ユニット210及び盤側装飾ユニット310と同様に、黄色で発光する。これにより、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間に或る程度の間隔があっても、「GI」の文字を示す枠側装飾ユニット210と、「DREAM」の文字を示す盤側装飾ユニット310との統一感を保つことが可能である。言い換えると、「GI」の文字と「DREAM」の文字とが、デザイン的に一体的なものであることを認識させ易くすることが可能である。
ところで、機種変更により、パチンコ遊技機のタイトルが「GIDREAM」でない場合がある。そこで本形態では、機種変更に柔軟に対応できるように、前扉23の上側装飾部200において、枠側装飾ユニット210が、ベース部213に対して着脱可能に構成されている。つまり、枠側装飾ユニット210は、ベース部213に対して、取外すことができるようになっている。そして、図6に示すように、通常枠上部ユニット210Aを、枠側装飾ユニット210に替えて、ベース部213に対して取付けることができる。こうして、タイトルが「GIDREAM」でないパチンコ遊技機である場合、即ち、機種変更の場合には、図6に示すように、通常枠上部ユニット210Aをベース部213に取付けることで、柔軟に対応することが可能である。
3.遊技機の電気的構成
次に図7及び図8に基づいて、本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図7及び図8に示すようにパチンコ遊技機PY1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う遊技制御基板100(主制御基板)、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行う演出制御基板120(サブ制御基板)、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板170等を備えている。なお、遊技制御基板100は、メイン制御部を構成し、演出制御基板120は、後述する画像制御基板140、音声制御基板161、及びサブドライブ基板162とともにサブ制御部を構成する。
なお、サブ制御部は、少なくとも演出制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50やスピーカ610、枠ランプ56、盤ランプ54、盤可動体55k等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、遊技制御基板100、演出制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、本パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する遊技制御基板100の遊技用RAM(Random Access Memory)104や演出制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、遊技制御基板100の遊技用RAM104や演出制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。また電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON/OFF操作により、電源の投入/遮断が切替えられる。なお、遊技制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を遊技制御基板100に設けたり、演出制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路を演出制御基板120に設けたりしてもよい。
図7に示すように、遊技制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン(遊技制御手段)101には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM104、遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート118が含まれている。遊技用RAM104には、上述した特図保留記憶部105(第1特図保留記憶部105aおよび第2特図保留記憶部105b)と普図保留記憶部106が設けられている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。
遊技制御基板100には、中継基板110を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、遊技制御基板100には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには遊技制御基板100から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ11a、第2始動口センサ12a、ゲートセンサ13a、大入賞口センサ14a、および一般入賞口センサ10aが接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11内に設けられて、第1始動口11に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ12aは、第2始動口12内に設けられて、第2始動口12に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ13aは、ゲート13内に設けられてゲート13を通過した遊技球を検出するものである。大入賞口センサ14aは、大入賞口14内に設けられて、大入賞口14に入賞した遊技球を検出するものである。一般入賞口センサ10aは、各一般入賞口10内に設けられて、一般入賞口10に入賞した遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド12s、およびAT(アタッカー)ソレノイド14sが接続されている。電チューソレノイド12sは、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動するものである。ATソレノイド14sは、大入賞装置14DのAT開閉部材14kを駆動するものである。
さらに遊技制御基板100には、特図表示器81(第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81b)、普図表示器82、特図保留表示器83(第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83b)、および普図保留表示器84が接続されている。すなわち、これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また遊技制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドや信号を送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、パチンコ遊技機PY1に接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73の賞球モータ73mを駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ73aにより検知されて、賞球センサ73aによる検知信号が払出制御基板170に出力される。
なお遊技者による発射装置72のハンドル72k(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ72aがハンドル72kへの接触を検知し、発射ボリューム72bがハンドル72kの回転量を検知する。そして、発射ボリューム72bの検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイド72sが駆動されることとなる。本パチンコ遊技機PY1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また遊技制御基板100は、演出制御基板120に対し各種コマンドを送信する。遊技制御基板100と演出制御基板120との接続は、遊技制御基板100から演出制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、遊技制御基板100と演出制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図8に示すように、演出制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン(演出制御手段)121には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート138が含まれている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また図8に示すように、演出制御基板120には、画像制御基板140、音声制御基板161(音声制御回路)、およびサブドライブ基板162が接続されている。サブドライブ基板162には、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322、枠ランプ56、盤ランプ54、盤可動体55kが接続されている。
演出制御基板120の演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の制御を行わせる。画像制御基板140は、画像表示等の制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。なお、画像用ROM142には、画像表示装置50に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板161を介してスピーカ610から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ610から出力する音声等の音響データは、演出制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御基板161にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板161にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ610を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音響データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322、枠ランプ56、盤ランプ54等のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプ(LED)の発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプ(LED)の発光を制御する。発光パターンデータの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。なお、演出制御用マイコン121は、電源投入時に遊技制御基板100から電源投入コマンドを受信することに基づいて、サブドライブ基板162を介してGI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322を黄色で発光させるようになっている。
さらに演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して盤可動体55kの駆動制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、盤可動体55kの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、動作パターンデータに従って盤可動体55kを駆動させるためのモータの駆動制御を行う。動作パターンデータの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
また演出制御基板120には、入力部検知センサ(演出ボタン検知センサ)40a及びセレクトボタン検知センサ42aが接続されている。入力部検知センサ40aは、演出ボタン40k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。演出ボタン40kが押下操作されると入力部検知センサ40aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。また、セレクトボタン検知センサ42aは、セレクトボタン42k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。セレクトボタン42kが押下操作されるとセレクトボタン検知センサ42aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。
なお図7及び図8は、あくまで本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明するための機能ブロック図であり、図7及び図8に示す基板だけが設けられているわけではない。遊技制御基板100を除いて、図7又は図8に示す何れか複数の基板を1つの基板として構成しても良く、図7又は図8に示す1つの基板を複数の基板として構成しても良い。
4.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり」と「はずれ」がある。「大当たり」のときには、特図表示器81に「大当たり図柄」が停止表示される。「はずれ」のときには、特図表示器81に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの種類)に応じた開放パターンにて、大入賞口14を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技を特別遊技ともいう。
大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別は図9に示す通りである。図9に示すように、本形態では大きく分けて2つの種別がある。確変大当たりと通常大当たりである。確変大当たりは、大当たり遊技後の遊技状態を後述する高確率状態に制御する大当たりである。通常大当たりは、大当たり遊技後の遊技状態を後述する通常確率状態(低確率状態)に制御する大当たりである。
より具体的には、特図1の抽選(第1特別図柄の抽選)にて当選可能な確変大当たり及び通常大当たりは、1Rから5Rまでは大入賞口14を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、6Rから10Rまでは大入賞口14を1R当たり最大0.1秒にわたって開放する大当たりである。つまり、これらの大当たりの総ラウンド数は10Rであるものの、実質的なラウンド数は5Rである。実質的なラウンド数とは、1ラウンド当たりの入賞上限個数(本形態では8個)まで遊技球が入賞可能なラウンド数のことである。これらの大当たりでは6Rから10Rまでは、大入賞口14の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。なお、特図1の抽選によって「確変大当たり」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_確変図柄」が停止表示され、「通常大当たり」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_通常図柄」が停止表示される。
また、特図2の抽選(第2特別図柄の抽選)にて当選可能な確変大当たり及び通常大当たりは、1Rから10Rまで大入賞口14を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。つまり、これらの大当たりは実質的なラウンド数も10Rである。特図2の抽選によって「確変大当たり」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_確変図柄」が停止表示され、「通常大当たり」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_通常図柄」が停止表示される。
いずれの大当たりに当選した場合であっても、大当たり遊技後には後述する電サポ制御状態(高ベース状態)に制御される。電サポ制御状態は、高確率状態に伴って制御される場合には次回の大当たり当選まで継続する。一方、通常確率状態(低確率状態)に伴って制御される場合には、電サポ回数(時短回数)が100回に設定される。電サポ回数とは、電サポ制御状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。
なお図9に示すように、特図1の抽選および特図2の抽選における大当たりの振分率は、共に確変大当たりが80%、通常大当たりが20%となっている。但し、特図1の抽選に基づいて大当たりに当選した場合には実質的なラウンド数が5ラウンドの大当たり遊技が実行される一方、特図2の抽選に基づいて大当たりに当選した場合には実質的なラウンド数が10ラウンドの大当たり遊技が実行される点で、特図1の抽選よりも特図2の抽選の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
ここで本パチンコ遊技機PY1では、大当たりか否かの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した大当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図10(A)に示すように、大当たり乱数は0~65535までの範囲で値をとる。当たり種別乱数は、0~99までの範囲で値をとる。なお、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面50a内で多少揺れているように表示されていたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。このリーチ乱数は、0~255までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0~99までの範囲で値をとる。また、ゲート13への通過に基づいて取得される乱数には、図13(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー12Dを開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0~65535までの範囲で値をとる。
5.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機PY1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機PY1の特図表示器81および普図表示器82には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短縮機能がある。特図表示器81の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい、作動していない状態を「通常確率状態(非高確率状態)」という。高確率状態では、大当たり確率が通常確率状態よりも高くなっている。すなわち、大当たりと判定される大当たり乱数の値が通常確率状態で用いる大当たり判定テーブルよりも多い大当たり判定テーブルを用いて、大当たり判定を行う(図11(A)参照)。つまり、特図表示器81の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、特図表示器81による特別図柄の可変表示の表示結果(すなわち停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
また、特図表示器81の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターンテーブルを用いて、変動パターンの判定を行う(図12参照)。つまり、特図表示器81の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
特図表示器81の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもあるし、片方のみが作動することもある。そして、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特図表示器81の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。すなわち、当たりと判定される普通図柄乱数(当たり乱数)の値が非時短状態で用いる普通図柄当たり判定テーブルよりも多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)を行う(図11(C)参照)。つまり、普図表示器82の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普図表示器82による普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では、普通図柄の変動時間は非時短状態では7秒であるが、時短状態では1秒である(図11(D)参照)。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放時間が、非時短状態よりも長くなっている(図13参照)。すなわち、電チュー12Dの開放時間延長機能が作動している。加えて時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放回数が非時短状態よりも多くなっている(図13参照)。すなわち、電チュー12Dの開放回数増加機能が作動している。
普図表示器82の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー12Dの開放時間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー12Dが頻繁に開放され、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい、作動していない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー12Dにより第2始動口12への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。よって、高ベース状態を電サポ制御状態や入球容易状態ともいう。これに対して、低ベース状態を非電サポ制御状態や非入球容易状態ともいう。
高ベース状態は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普図表示器82の確率変動機能、普図表示器82の変動時間短縮機能、電チュー12Dの開放時間延長機能、および電チュー12Dの開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー12Dが開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、確変大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(本形態では10000回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。つまり本形態では、高確高ベース状態は実質的に次回の大当たり当選まで継続する。なお、高確高ベース状態の終了条件を、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることだけとしてもよい。
また、通常大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(本形態では100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
なお、パチンコ遊技機PY1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」と称することとする。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特典遊技状態」と称することとする。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域6R(図2参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されやすくなっており、第1始動口11への入賞よりも第2始動口12への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普通図柄抽選の契機となるゲート13へ遊技球を通過させつつ、第2始動口12へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお本パチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域6L(図2参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されにくくなっており、第2始動口12への入賞よりも第1始動口11への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口11へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
6.パチンコ遊技機PY1の動作
次に、図14に基づいて遊技制御用マイコン101の動作について説明し、図15及び図16に基づいて演出制御用マイコン121の動作について説明する。まず、遊技制御用マイコン101の動作について説明する。
[メイン側タイマ割り込み処理]遊技制御用マイコン101は、図14に示すメイン側タイマ割り込み処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。まず、遊技制御用マイコン101は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たりの種類を決めるための大当たり種別乱数、変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる普通図柄乱数(当たり乱数)等を更新する乱数更新処理を行う(S101)。なお各乱数の少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成されるハードウェア乱数であっても良い。また乱数生成回路は、遊技制御用マイコン101に内蔵されていても良い。
次に、遊技制御用マイコン101は、入力処理を行う(S102)。入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機PY1に取り付けられている各種センサ(第1始動口センサ11a,第2始動口センサ12a、大入賞口センサ14a、一般入賞口センサ10a等(図7参照))が検知した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出しデータを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
続いて、遊技制御用マイコン101は、始動口センサ検出処理(S103)、特別動作処理(S104)、および普通動作処理(S105)を実行する。始動口センサ検出処理(S103)では、第1始動口センサ11aがONであれば、第1特図保留の記憶が4個未満であることを条件に大当たり乱数等の各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数(図10(A)参照))を取得する。また第2始動口センサ12aがONであれば、第2特図保留の記憶が4個未満であることを条件に大当たり乱数等の各種乱数を取得する。また、ゲートセンサ13aがONであれば、普図保留の記憶が4個未満であることを条件に普通図柄乱数(図10(B)参照)を取得する。
特別動作処理(S104)では、始動口センサ検出処理(S103)にて取得した大当たり乱数等の乱数を判定し、その判定結果を報知するための特別図柄の表示(変動表示と停止表示)を行う。この特別図柄の表示に際しては、特別図柄の変動表示の開始時に変動パターンの情報を含む変動開始コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットし、特別図柄の停止表示の開始時に変動停止コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。なお変動パターンは、大当たり乱数等の各種乱数の判定に基づき、図12に示す変動パターン判定テーブルを用いて決定される。そして、大当たり乱数の判定の結果、大当たりに当選していた場合には、所定の開放パターン(開放時間や開放回数)に従って大入賞口14を開放させる大当たり遊技(特別遊技)を行う。
ここで図12に示すように、変動パターンが決まれば、特別図柄の変動表示が実行される変動時間も決まる。図12の備考欄に示すSPリーチ(スーパーリーチ)とは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチである。SPリーチの方がノーマルリーチよりも、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)が高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。そして、SPリーチの中でも、弱SPリーチA⇒弱SPリーチB⇒強SPリーチの順番に、大当たりへの当選期待度が高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。本形態では、スーパーリーチはノーマルリーチを経て発展的に実行される。
また特別動作処理(S104)では、オープニング(大当たり遊技)を開始する場合、オープニングの開始を示すオープニングコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。また、ラウンド遊技を開始する場合、ラウンド遊技の開始を示すラウンド指定コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。また、エンディングを開始する場合、エンディングの開始を示すエンディングコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
普通動作処理(S105)では、始動口センサ検出処理にて取得した普通図柄乱数を判定し、その判定結果を報知するための普通図柄の表示(変動表示と停止表示)を行う。普通図柄乱数の判定の結果、普通図柄当たりに当選していた場合には、遊技状態に応じた所定の開放パターン(開放時間や開放回数、図13参照)に従って電チュー12Dを開放させる補助遊技を行う。
次に、遊技制御用マイコン101は、上述の各処理においてセットしたコマンド等を演出制御基板120等に出力する出力処理を行う(S106)。以上の遊技制御用マイコン101における処理と並行して、演出制御用マイコン121は図15及び図16に示す処理を行う。以下、演出制御用マイコン121の動作について説明する。
[サブ側1msタイマ割り込み処理]演出制御用マイコン121は、図15に示すサブ側1msタイマ割り込み処理を1msecといった短時間毎に繰り返す。なお演出制御用マイコン121は、サブ側1msタイマ割り込み処理を実行すると共に、後述するようにサブ側10msタイマ割り込み処理(図16参照)を実行するようになっている。図15に示すように、サブ側1msタイマ割り込み処理ではまず、入力処理を行う(S201)。入力処理(S201)では、入力部検知センサ40aやセレクトボタン検知センサ42a(図8参照)からの検知信号に基づいてスイッチデータ(エッジデータ及びレベルデータ)を作成する。
続いて、ランプデータ出力処理を行う(S202)。ランプデータ出力処理(S202)では、演出に合うタイミングで枠ランプ56、盤ランプ54を発光させたり、電源投入後にGI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322を発光させるべく、後述のサブ側10msタイマ割り込み処理におけるその他の処理(S305)で作成したランプデータをサブドライブ基板162に出力する。つまり、ランプデータに従って、枠ランプ56、盤ランプ54、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322を所定の発光態様で発光させる。
次いで、後述する駆動制御処理を行う(S203)。駆動制御処理(S203)では、演出に合うタイミングで盤可動体55kを駆動させるべく、駆動データを作成したり、出力したりする。つまり、駆動データに従って、盤可動体55kを所定の動作態様で駆動させる。そして、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理(S204)を行って、本処理を終える。
[サブ側10msタイマ割り込み処理]演出制御用マイコン121は、図16に示すサブ側10msタイマ割り込み処理を10msecといった短時間毎に繰り返す。図16に示すように、サブ側10msタイマ割り込み処理ではまず、受信コマンド解析処理を行う(S301)。受信コマンド解析処理(S301)では、演出制御用マイコン121は、例えば遊技制御基板100から変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド,特図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し、受信していれば変動演出を開始するための変動演出開始処理を行う。また、遊技制御基板100から変動停止コマンド(特図1変動停止コマンド,特図2変動停止コマンド)を受信したか否か判定し、受信していれば変動演出を終了させるための変動演出終了処理を行う。また、遊技制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し、受信していればオープニングに伴うオープニング演出を開始するためのオープニング演出選択処理を行う。また、遊技制御基板100からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し、受信していればラウンド遊技に伴うラウンド遊技演出を開始するためのラウンド遊技演出選択処理を行う。また、遊技制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し、受信していればエンディングに伴うエンディング演出を開始するためのエンディング演出選択処理を行う。
演出制御用マイコン121は、ステップS301の受信コマンド解析処理に次いで、サブ側1msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして演出用RAM124に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S302)。続いて、スイッチ状態取得処理にて格納したスイッチデータに基づいて画像表示装置50の表示画面50aの表示内容等を設定するスイッチ処理を行う(S303)。
続いて、演出制御用マイコン121は、音声制御処理を行う(S304)。音声制御処理(S304)では、音声データ(スピーカ610から音声を出力するためのデータ)の作成、音声制御基板161への音声データの出力、及び音声演出の時間管理等を行う。これにより、実行する演出に合った音声がスピーカ610から出力される。
その後、演出制御用マイコン121は、ランプデータ(枠ランプ56、盤ランプ54、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322の点灯を制御するデータ)を作成したり、各種の演出決定用乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行して(S305)、本処理を終える。
7.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図1に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とによって、「GIDREAM」という組合せの意匠が形成されている。従って、仮に、枠側装飾ユニットだけで「GIDREAM」という意匠が形成されている場合、又は、盤側装飾ユニットだけで「GIDREAM」という意匠が形成されている場合に比べて、大きく且つ目立つ「GIDREAM」という意匠を形成することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とによって形成される「GIDREAM」という組合せの意匠は、当該パチンコ遊技機PY1のタイトルを示すものである。従って、パチンコ遊技機PY1のタイトル(「GIDREAM」)を、大きく且つ目立つように形成することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図5に示すように、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(図4参照)と、盤側装飾ユニット310に設けられているDREAM用LED312(図4参照)とが共に、「GIDREAM」というタイトルを黄色(同色)で発光させる。これにより、「GIDREAM」という組合せの意匠による統一感を高めることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図5に示すように、遊技者から見て、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間には、盤上発光ユニット320の円弧部321の上部321Aが配置されている。そして、この上部321Aには、盤上用LED322(図4参照)が設けられている。これにより、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間に、ある程度の間隔が空いていても、盤上発光ユニット320の上部321Aと枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とが、同色である黄色で発光することで、「GIDREAM」という組合せの意匠による統一感を保つことが可能である。
8.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記形態では、図1に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とによって、常時、「GIDREAM」という組合せの意匠を遊技者に視認させるようにした。これに対して、変形例では、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって、視認させる組合せの意匠が変化するように構成されている。ここで、図17に基づいて、変形例の盤側装飾ユニット310Aの構成について説明する。
図17(A)に示すように、盤側装飾ユニット310Aは、左右方向に長い直方体形状に形成されていて、遊技者側に対向する第1面部310Vを有している。そして、第1面部310Vに、「DREAM」の文字を示す第1文字装飾部311aが形成されている。第1文字装飾部311aは、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のDREAM用LED312aと、DREAM用LED312aを発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、DREAM用LED312aが発光することで、盤側装飾ユニット310Aでは「DREAM」の文字が光って見えるようになる。
ところで、盤側装飾ユニット310Aは、図示しない回転モータによって、左右方向に延びる回転軸O1周りに回転可能に構成されている。そのため、盤側装飾ユニット310Aは、図17(A)に示す状態から回転軸O1周りに90度回転すると、図17(B)に示す状態になる。図17(B)に示す状態では、盤側装飾ユニット310Aは、遊技者側に対向する第2面部310Wを有している。そして、第2面部310Wに、「チャンス」の文字を示す第2文字装飾部311bが形成されている。第2文字装飾部311bは、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のチャンス用LED312bと、チャンス用LED312bを発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、チャンス用LED312bが発光することで、盤側装飾ユニット310Aでは「チャンス」の文字が光って見えるようになる。
また、盤側装飾ユニット310Aは、図17(B)に示す状態から回転軸O1周りに90度回転すると、図17(C)に示す状態になる。図17(C)に示す状態では、盤側装飾ユニット310Aは、遊技者側に対向する第3面部310Xを有している。そして、第3面部310Xに、「ゲキアツ」の文字を示す第3文字装飾部311cが形成されている。第3文字装飾部311cは、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のゲキアツ用LED312cと、ゲキアツ用LED312cを発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、ゲキアツ用LED312cが発光することで、盤側装飾ユニット310Aでは「ゲキアツ」の文字が光って見えるようになる。
また、盤側装飾ユニット310Aは、図17(C)に示す状態から回転軸O1周りに90度回転すると、図17(D)に示す状態になる。図17(D)に示す状態では、盤側装飾ユニット310Aは、遊技者側に対向する第4面部310Yを有している。そして、第4面部310Yに、「GET」の文字を示す第4文字装飾部311dが形成されている。第4文字装飾部311dは、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のGET用LED312dと、GET用LED312dを発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、GET用LED312dが発光することで、盤側装飾ユニット310Aでは「GET」の文字が光って見えるようになる。
こうして変形例では、図18(A)に示すように、通常時では、盤側装飾ユニット310Aの第1面部310Vが、遊技者側に対向している。そして、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(図4参照)と、盤側装飾ユニット310Aに設けられているDREAM用LED312a(図17参照)と、が共に黄色(同色)で発光する。これにより、通常時には、「GIDREAM」という組合せの意匠を遊技者に見せることが可能である。
そして、演出が進行していき、ノーマルリーチからSPリーチ(弱SPリーチA又は弱SPリーチB)に発展したこととする。このとき、盤側装飾ユニット310Aは、図17(A)に示す状態から回転軸O1周りに90度回転して、図17(B)に示す状態になる。これにより、図18(B)に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって形成される「GIチャンス」という組合せの意匠を、遊技者に見せることが可能である。またこのときには、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(図4参照)と、盤側装飾ユニット310Aに設けられているチャンス用LED312b(図17(B)参照)と、が共に緑色(同色)で発光する。これにより、遊技者には、SPリーチへの発展時に、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって、「GIチャンス」という組合せの意匠を突然見せるだけでなく、当選期待度が高くなったことを示唆する緑色の発光を見せることで、高揚感を与えることが可能である。こうして、弱SPリーチの実行中には、「GIチャンス」という組合せの意匠が緑色で光っていることを遊技者に見せる。
また、強SPリーチに発展したこととする。このとき、盤側装飾ユニット310Aは、図17(A)又は図17(B)に示す状態から回転軸O1周りに回転して、図17(C)に示す状態になる。これにより、図18(C)に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって形成される「GIゲキアツ」という組合せの意匠を、遊技者に見せることが可能である。またこのときには、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(図4参照)と、盤側装飾ユニット310Aに設けられているゲキアツ用LED312c(図17(C)参照)と、が共に赤色(同色)で発光する。これにより、遊技者には、強SPリーチへの発展時に、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって、「GIゲキアツ」という組合せの意匠を突然見せるだけでなく、当選期待度が非常に高くなったことを示唆する赤色の発光を見せることで、大きな高揚感を与えることが可能である。こうして、強SPリーチの実行中には、「GIゲキアツ」という組合せの意匠が緑色で光っていることを遊技者に見せる。
ここで、大当たり当選時になったこととする。つまり、特別図柄の抽選が大当たりであること示す当選報知演出が実行されたこととする。このとき、盤側装飾ユニット310Aは、図17(B)又は図17(C)に示す状態から回転軸O1周りに回転して、図17(D)に示す状態になる。これにより、図18(D)に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって形成される「GIGET」という組合せの意匠を、遊技者に見せることが可能である。またこのときには、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(図4参照)と、盤側装飾ユニット310Aに設けられているGET用LED312d(図17(C)参照)と、が共に虹色(同色)で発光する。これにより、遊技者には、大当たり当選時に、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって、「GIGET」という組合せの意匠を突然見せるだけでなく、大当たりへの当選を示唆する虹色の発光を見せることで、大きな達成感を与えることが可能である。こうして、当選報知演出の実行中には、「GIGET」という組合せの意匠が緑色で光っていることを遊技者に見せる。
以上、この変形例によれば、当選期待度が高くなるほど、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって形成される意匠が、当選期待度が高いことを示唆する内容(「GIDREAM」⇒「GIチャンス」⇒「GIゲキアツ」⇒「GIGET」)に変化していく。またこのときには、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって形成される意匠の色も、当選期待度が高い色(「黄色」⇒「緑色」⇒「赤色」⇒「虹色」)に変化していく。こうして、当選期待度の高さと、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310Aとによって形成される意匠とを連動させて変化させることで、斬新な遊技興趣を遊技者に提供することが可能である。
上記形態では、図1に示すように、前扉23の上側装飾部200に設けられた枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と、遊技盤1の上部に設けられた盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とによって、「GIDREAM」という組合せの意匠を形成した。しかしながら、組合せの意匠を形成する枠側装飾部と盤側装飾部の配置箇所は、上記したものに限られず、適宜変更可能である。例えば、図20に示す変形例のように、前扉23の操作機構部203に枠側装飾ユニット210Bが設けられていて、遊技盤1の下部に盤側装飾ユニット310Bが設けられている。そして、枠側装飾ユニット210B(枠側装飾部)と、盤側装飾ユニット310B(盤側装飾部)とによって、「GIDREAM」という組合せの意匠を形成するようにしても良い。つまり、図20に示す変形例では、タイトル装飾部400Aが、パチンコ遊技機PY1の下部に設けられている。また例えば、前扉23の左側装飾部201に設けられた枠側装飾部と、遊技盤1の左部に設けられた盤側装飾部とによって、組合せの意匠を形成しても良い。つまり、タイトル装飾部を、パチンコ遊技機の左部に設けても良い。また例えば、前扉23の右側装飾部202に設けられた枠側装飾部と、遊技盤1の右部に設けられた盤側装飾部とによって、組合せの意匠を形成しても良い。つまり、タイトル装飾部を、パチンコ遊技機の右部に設けても良い。なお、枠側装飾部は、前扉23に設けられているものに限られず、遊技機枠2に設けられていれば、配置箇所は適宜変更可能である。従って、例えば内枠21に枠側装飾部を設けても良い。
上記形態では、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とによって形成する組合せの意匠では、「GIDREAM」という本パチンコ遊技機PY1(機種名)のタイトルを示すようにした。しかしながら、組合せの意匠が示すタイトルは、「GIDREAM」に限られず、パチンコ遊技機PY1に関するタイトルであれば、適宜変更可能である。従って、例えば、パチンコ遊技機PY1で登場するセリフに関するタイトルや、パチンコ遊技機PY1で登場するキャラクタに関するタイトルであっても良い。ここで上記形態では、「GIDREAM」という6文字で長いタイトルを大きく且つ目立つようにするため、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とを設けた。しかしながら、タイトルの文字数は6文字に限定されるものではなく、適宜変更可能である。但し、長いタイトルを大きく目立つようにするという観点に鑑み、4文字以上のタイトルであると良い。なおタイトルとは、表題、題名、肩書、称号を意味するものである。
上記形態では、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とによって形成する組合せの意匠では、タイトルを示すようにした。しかしながら、組合せの意匠は、タイトルを示すものに限られず、適宜変更可能である。従って、例えば、組合せのキャラクタ、組合せのアイテム、組合せの文字、組合せの記号、組合せの図形などであっても良い。
上記形態では、盤側装飾ユニット310A(図17参照)が移動可能な可動体であり、枠側装飾ユニット210(図19参照)が移動不能な固定物であった。しかしながら、枠側装飾部が移動可能な可動体であり、盤側装飾部が移動不能な固定物であるようにしても良い。又は、枠側装飾部及び盤側装飾部が共に移動可能な可動体であって、組合せの意匠を形成するようにしても良い。
上記形態では、図5に示すように、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(枠側発光部、図4参照)と、盤側装飾ユニット310に設けられているDREAM用LED312(盤側発光部、図4参照)と、が共に黄色(同色)で発光するようにした。しかしながら、GI用LED212(枠側発光部)とDREAM用LED312(盤側発光部)とが、黄色以外の異なる同色(例えば青)で発光するようにしても良い。また、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212と、盤側装飾ユニット310に設けられているDREAM用LED312とが共に、大当たりへの当選期待度の高さに応じて、発光色を変化させるようにしても良い。
上記形態では、図5に示すように、枠側装飾ユニット210のGI用LED212(枠側発光部)と、盤側装飾ユニット310のDREAM用LED312(盤側発光部)とが、「GIDREAM」を同色で発光させるようにした。しかしながら、GI用LED212とDREAM用LED312とが、異なる色で発光するようにしても良い。この場合には、枠側装飾ユニット210が示す「GI」と、盤側装飾ユニット310が示す「DREAM」とによって、組合せの意匠(「GIDREAM」)を形成しつつ、それぞれ異なる発光色で見えるという斬新な見た目を提供することが可能である。なお、枠側装飾ユニット210及び盤側装飾ユニット310の何れも発光して見えることがない、又は、枠側装飾ユニット210又は盤側装飾ユニット310の何れか一方が発光して見えるようにしても良い。
上記形態では、図1に示すように、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とにより、常に、組合せの意匠(「GIDREAM」)が形成されるようにした。しかしながら、枠側装飾部又は盤側装飾部のうち少なくとも一方が移動できるように構成して、枠側装飾部と盤側装飾部とが、位置に応じて、組合せの意匠を形成する場合と、組合せの意匠を形成しない場合と、があるようにしても良い。
上記形態では、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)との2部材によって、組合せの意匠(「GIDREAM」)を形成するようにした。しかしながら、枠側装飾部及び盤側装飾部、更に、遊技機枠2に設けられている枠側部材、又は遊技盤1に設けられている盤側部材の3部材によって、組合せの意匠を形成するようにしても良い。又は4部材以上によって、組合せの意匠を形成するようにしても良い。
上記形態では、図5に示すように、遊技者から見て枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)との間に、盤上用LED322(特定発光手段)が設けられていて、GI用LED212とDREAM用LED312と盤用上LEDとが、同色(黄色)で発光するようにした。しかしながら、特定発光手段は、遊技者から見て枠側装飾部と盤側装飾部との間に設けられていれば良く、必ずしも遊技盤1に設けられている必要はない。即ち、特定発光手段は、遊技機枠2に設けられているものであっても良い。
また上記形態では、当選した大当たり図柄の種類に基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機として構成したが、いわゆるV確機(大入賞口内の特定領域(V領域)の通過に基づいて高確率状態に制御する遊技機)として構成してもよい。また上記形態では、一旦高確率状態に制御されると次の大当たり遊技の開始まで高確率状態への制御が続く遊技機(いわゆる確変ループタイプの遊技機)として構成したが、いわゆるST機(確変の回数切りの遊技機)として構成してもよい。また、いわゆる1種2種混合機や、ハネモノタイプの遊技機として構成してもよい。すなわち、本明細書に示されている発明は、遊技機のゲーム性を問わず、種々のゲーム性の遊技機に対して好適に採用することが可能である。
また、特別遊技として、小当たり遊技(大入賞口の総開放時間が所定時間(例えば1.8秒)以下と短い特別遊技)を行うことがあってもよい。小当たり遊技の実行中の状態を小当たり遊技状態と言う。
また上記形態では、大当たりに当選してそのことを示す特別図柄が停止表示されたことを制御条件として、大当たり遊技状態(特別遊技状態)に制御されるパチンコ遊技機として構成した。これに対して、スロットマシン(回胴式遊技機、パチスロ遊技機)として構成してもよい。
また、スロットマシンのタイプは、どのようなタイプであってもよい。ビッグボーナスやレギュラーボーナスへの入賞によって獲得メダルを増やす所謂ノーマル機(Aタイプのスロットマシン)であれば、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等のボーナスを実行している状態が特別遊技状態に相当する。また、小役に頻繁に入賞可能なART(アシストリプレイタイム)やAT(アシストタイム)等の特別な遊技期間にて獲得メダルを増やす所謂ART機やAT機であれば、ARTやAT中の状態が特別遊技状態に相当する。また、ノーマル機では特別遊技状態への制御条件は、ビッグボーナスやレギュラーボーナスに当選した上で、有効化された入賞ライン上に、ビッグボーナスやレギュラーボーナスへの移行契機となる図柄の組み合せが各リールの表示結果として導出表示されることである。また、ART機やAT機では特別遊技状態への制御条件は、例えば、ARTやATの実行抽選に当選した上で、規定ゲーム数を消化するなどしてARTやATの発動タイミングを迎えることである。
9.上記した実施の形態に示されている発明
上記した実施の形態には、以下の各手段の発明が示されている。以下に記す手段の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
手段A1に係る発明は、
枠状の基枠部(外枠22)と前記基枠部に対して開閉可能な開閉部(内枠21及び前扉23)とを含む遊技機枠(2)と、
前記遊技機枠の内部に設けられている遊技盤(1)と、
前記遊技盤に設けられている盤側装飾部(盤側装飾ユニット310)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記遊技機枠に設けられている枠側装飾部(枠側装飾ユニット210)を備え、
前記枠側装飾部と前記盤側装飾部とは、組合せの意匠(「GIDREAM」)を形成するものである(図1参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、枠側装飾部と盤側装飾部とによって、組合せの意匠が形成されている。従って、枠側装飾部だけによって意匠が形成されている場合、又は、盤側装飾部だけによって意匠が形成されている場合に比べて、大きく目立つ意匠を形成することが可能である。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機において、
前記組合せの意匠は、当該遊技機に関するタイトル(「GIDREAM」)を示すものであることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、当該遊技機に関するタイトルを、大きく目立つように形成することが可能である。
手段A3に係る発明は、
手段A1又は手段A2に記載の遊技機において、
前記枠側装飾部には、発光可能な枠側発光部(GI用LED212)が設けられていて、
前記盤側装飾部には、発光可能な盤側発光部(DREAM用LED312)が設けられていて、
前記枠側発光部と前記盤側発光部とは、前記組合せの意匠を同色(黄色)で発光させることが可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、枠側装飾部に設けられている枠側発光部と、盤側発光部に設けられている盤側発光部とが、組合せの意匠を同色で発光させる。これにより、組合せの意匠による統一感を高めることが可能である。
手段A4に係る発明は、
手段A3に記載の遊技機において、
遊技者から見て前記枠側装飾部と前記盤側装飾部との間には、発光可能な特定発光手段(盤上用LED322)が設けられていて、
前記特定発光手段(盤上用LED322))と前記枠側発光部(GI用LED212)と前記盤側発光部(DREAM用LED312)とは、同色で発光可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者から見て枠側装飾部と盤側装飾部との間には、特定発光手段が設けられている。そのため、枠側装飾部と盤側装飾部との間に、ある程度の間隔が空いていても、特定発光手段と枠側発光部と盤側発光部とが、同色で発光することで、組合せの意匠による統一感を保つことが可能である。
ところで、特開2007-185438号公報に記載の遊技機において、遊技盤の上部に、盤側装飾部が設けられている。この盤側装飾部は、「12」を示す意匠を形成していて、当該遊技機の装飾効果を高めるようになっている。ここで、近年の遊技機では、遊技盤には様々な部品が搭載されているため、配置スペースが限られている。従って、上記特許文献1のように、盤側装飾部だけで意匠を形成しても、大きく且つ目立つ意匠を形成することが難しかった。そこで上記した手段A1~A4に係る発明は、特開2007-185438号公報に記載の遊技機に対して、遊技機枠に設けられている枠側装飾部と遊技盤に設けられている盤側装飾部とが、組合せの意匠を形成するものであるという点で相違している。これにより、大きく且つ目立つ意匠を形成するという課題を解決(作用効果を奏する)ことが可能である。
PY1…パチンコ遊技機
1…遊技盤
2…遊技機枠
210…枠側装飾ユニット
212…GI用LED
310、310A…盤側装飾ユニット
312、312a…DREAM用LED
322…盤上用LED

Claims (4)

  1. 枠状の基枠部と前記基枠部に対して開閉可能な開閉部とを含む遊技機枠と、
    前記遊技機枠の内部に設けられている遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられている盤側装飾部と、を備える遊技機において、
    前記遊技機枠に設けられている枠側装飾部を備え、
    前記枠側装飾部と前記盤側装飾部とは、組合せの意匠を形成するものであることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記組合せの意匠は、当該遊技機に関するタイトルを示すものであることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、
    前記枠側装飾部には、発光可能な枠側発光部が設けられていて、
    前記盤側装飾部には、発光可能な盤側発光部が設けられていて、
    前記枠側発光部と前記盤側発光部とは、前記組合せの意匠を同色で発光させることが可能であることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機において、
    遊技者から見て前記枠側装飾部と前記盤側装飾部との間には、発光可能な特定発光手段が設けられていて、
    前記特定発光手段と前記枠側発光部と前記盤側発光部とは、同色で発光可能であることを特徴とする遊技機。
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