JP2022189291A - 遊技機 - Google Patents

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哲平 加藤
Teppei Kato
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Abstract

【課題】演出駆動手段による発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、駆動可能なユニット駆動モータ55m(演出駆動手段)と、ユニット駆動モータ55mを駆動させることで第1駆動予告演出を実行可能な演出制御用マイコン121と、を備える。演出制御用マイコン121は、現時点までの60秒間のうちユニット駆動モータ55mが駆動した時間の割合である駆動時間状況を監視している。そして、演出制御用マイコン121は、駆動時間状況と、第1駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間(10秒)と、に基づいて、第1駆動予告演出を実行する場合と、第1駆動予告演出を実行しない場合と、がある。【選択図】図24

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
遊技機の一例としてパチンコ遊技機は、例えば、下記特許文献1に記載されているように、駆動可能な演出駆動手段(モータ)と、演出駆動手段を駆動させることで駆動予告演出を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン)と、を備えているものがある。従来では一般的に、演出制御手段は、テーブルの振分に基づいて、駆動予告演出の実行の有無を決定するようになっている。
特開2018-043105号公報
ところで、演出駆動手段が頻繁に駆動すると、演出駆動手段による発熱等によって、不具合が生じ得る。そのため、演出駆動手段が頻繁に駆動しないように、駆動予告演出に対するテーブルの振分が、予め調整されている。しかしながら、テーブルの振分の調整だけでは、設計ミスやセンサの異常等が生じているときに、演出駆動手段が想定以上に駆動してしまい、発熱等による不具合が生じるおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題は、演出駆動手段による発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は、
駆動可能な演出駆動手段と、
前記演出駆動手段を駆動させることで駆動予告演出を実行可能な演出制御手段と、を備える遊技機において、
前記演出制御手段は、
特定時間内で前記演出駆動手段が駆動した駆動状況を監視していて、
前記駆動状況と、前記駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、前記駆動予告演出を実行する場合と、前記駆動予告演出を実行しない場合と、があることを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、演出駆動手段による発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能である。
実施形態に係る遊技機の正面図である。 同遊技機が備える遊技盤の正面図である。 図2に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 図2に示す盤上装飾ユニットの斜視図である。 タイトル装飾部と盤上発光ユニットとが発光した状態を示す遊技機の正面図である。 通常枠上部ユニットが取付けられている状態を示す遊技機の正面図である。 (A)は、盤側装飾ユニットが待機位置にあるときの図であり、(B)は、盤側装飾ユニットが動作位置にあるときの図である。 (A)は、盤側装飾ユニットが待機位置にあるときの図であり、(B)は、盤側装飾ユニットが途中位置にあるときの図である。 同遊技機の遊技制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機の演出制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 当たり種別判定テーブルである。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)はリーチ判定テーブルであり、(C)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(D)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 特図変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ側1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 駆動制御処理のフローチャートである。 サブ側10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 変動演出開始処理のフローチャートである。 予告演出選択処理のフローチャートである。 押し込み動作を説明するための図である。 駆動予告演出と上昇駆動比率との関係を示す表である。 駆動予告演出抽選テーブルである。 第1駆動予告演出が抽選不可能に設定された場合の駆動予告演出抽選テーブルである。 ユニット駆動モータの駆動時間状況の監視を説明するための図である。
1.遊技機の構造
本発明の実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の各部の左右方向は、そのパチンコ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、パチンコ遊技機の各部の前方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく方向とし、パチンコ遊技機の各部の後方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者から離れる方向として説明する。
図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、外枠22と内枠21と前扉23(前枠)とを備えている。外枠22は、パチンコ遊技機PY1の外郭部を形成する縦長方形状の枠体である。内枠21は、外枠22の内側に配置されていて、後述の遊技盤1を取付ける縦長方形状の枠体である。前扉23は、外枠22及び内枠21の前面側に配置されていて、遊技盤1を保護する縦長方形状のものである。前扉23は、遊技者に正対する部分であり、種々の飾り付けがなされている。
遊技機枠2は、左端側にヒンジ部24を備えて構成されている。このヒンジ部24により、前扉23は、外枠22及び内枠21に対してそれぞれ回動自在になっていて、内枠21は、外枠22及び前扉23に対してそれぞれ回動自在になっている。前扉23の中央には開口部が形成されていて、遊技者が後述の遊技領域6を視認できるように透明の透明板23tが開口部に取付けられている。透明板23tは、本形態ではガラス板であるが、透明な合成樹脂板であってもよい。すなわち、透明板23tは、前方から遊技領域6を視認可能なものであればよい。
前扉23は、図1に示すように、上側に、遊技機枠2の上部を装飾する上側装飾部200を備え、左側に、遊技機枠2の左部を装飾する左側装飾部201を備え、右側に、遊技機枠2の右部を装飾する右側装飾部202を備えている。また前扉23は、下側に、遊技者に遊技や演出を進行させるための操作機構が設けられた操作機構部203を備えている。また前扉23には、装飾用の枠ランプ56及び音を出力するスピーカ(図1において不図示)が設けられている。
操作機構部203には、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル72k(遊技球打込手段)、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)34、及び打球供給皿34に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)35が設けられている。また操作機構部203には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン(入力部)40k及びセレクトボタン42kが設けられている。なおセレクトボタン(十字キー)42kは、上方向ボタンと下方向ボタンと左方向ボタンと右方向ボタンとによって構成されている。
遊技機枠2の内部には、図2に示す遊技盤1が取付けられている。遊技盤1は、図2に示すように、前方側に配置される板状部材1Aと、板状部材1Aの後側に組付けられる裏ユニット1B(後述する各種制御基板、画像表示装置50、ハーネス等を取付けるユニット)とが一体化されたものである。遊技盤1の上部には、盤上装飾ユニット300が設けられている。盤上装飾ユニット300については、後述する。
図2に示すように、板状部材1A(遊技盤1)には、ハンドル72kの操作により発射された遊技球が流下する遊技領域6が、レール部材62で囲まれて形成されている。また板状部材1Aには、遊技領域6にて遊技球が流下する方向を変えるための複数の遊技くぎが突設されている。板状部材1Aは、透明の合成樹脂で構成されている。そのため遊技者は、透明な板状部材1Aを通して、板状部材1Aの後側を視認可能である。また板状部材1Aや図示しない裏ユニット1Bには、遊技盤1に対する装飾用の盤ランプ54が設けられている。
遊技盤1において、遊技領域6の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置50(演出表示手段)が設けられている。この画像表示装置50は、裏ユニット1Bに設けられている。なお画像表示装置は、有機EL表示装置などの他の画像表示装置であってもよい。画像表示装置50の表示画面50a(表示部)には、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄EZ(装飾図柄)の可変表示を行う演出図柄表示領域がある。なお、演出図柄EZを表示する演出を演出図柄変動演出という。演出図柄変動演出を「装飾図柄変動演出」や単に「変動演出」と称することもある。
演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの演出図柄表示領域からなる。左演出図柄表示領域には左演出図柄EZ1が表示され、中演出図柄表示領域には中演出図柄EZ2が表示され、右演出図柄表示領域には右演出図柄EZ3が表示される。演出図柄EZはそれぞれ、例えば「1」~「8」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。画像表示装置50は、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2、右演出図柄EZ3の組み合わせによって、後述の第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81bにて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特図表示器81aや第2特図表示器81bにより把握するのではなく、画像表示装置50にて把握する。なお、演出図柄表示領域の位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。
画像表示装置50は、上記のような演出図柄EZを用いた演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出(客待ち演出)などを表示画面50aに表示する。なお演出図柄変動演出では、数字等の演出図柄EZのほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄EZ以外の演出画像も表示される。
また画像表示装置50の表示画面50aには、後述の第1特図保留や第2特図保留の記憶数に応じて保留アイコンHA(演出保留画像)を表示する保留アイコン表示領域がある。保留アイコンHAの表示により、後述の第1特図保留表示器83aにて表示される第1特図保留の記憶数や、後述の第2特図保留表示器83bにて表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく示すことができる。
遊技領域6の中央付近であって画像表示装置50の前方には、センター枠部61(内側壁部)が配されている。センター枠部61は、板状部材1Aの中央部分に形成された略円形状の開口から、前方に突出する区画壁である。つまり、センター枠部61によって、遊技領域6の内側が区画されている。センター枠部61の下方には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口11へと誘導可能なステージ61sが形成されている。またセンター枠部61の左下部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ61sへ遊技球を流出させるワープ61wが設けられている。
遊技領域6における画像表示装置50の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口11を備える第1始動入賞装置11Dが設けられている。第1始動口11を、第1入球口や、固定入球口、第1始動入賞口、第1始動領域ともいう。また第1始動入賞装置11Dを、第1入球手段や、固定入球手段、第1始動入賞装置ともいう。第1始動口11への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また遊技領域6における第1始動口11の下方には、第2始動口12を備える普通可変入賞装置(普通電動役物いわゆる電チュー)12Dが設けられている。第2始動口12を、第2入球口や、可変入球口、第2始動入賞口、第2始動領域ともいう。電チュー12Dを、第2入球手段や、可変入球手段、第2始動入賞装置ともいう。第2始動口12への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。
電チュー12Dは、開状態と閉状態とをとる電チュー開閉部材12k(入球口開閉部材)を備え、電チュー開閉部材12kの作動によって第2始動口12を開閉するものである。電チュー開閉部材12kは、後述の電チューソレノイド12sにより駆動される。電チュー開閉部材12kが開状態にあるときには、第2始動口12への遊技球の入球が可能となり、閉状態にあるときには、第2始動口12への遊技球の入球が不可能となる。つまり、第2始動口12は、遊技球の入球し易さが変化可能な始動口である。なお、電チューは、電チュー開閉部材が開状態にあるときの方が閉状態にあるときよりも第2始動口への入球を容易にするものであれば、閉状態にあるときに第2始動口への入球を不可能とするものでなくてもよい。
また、遊技領域6における第1始動口11の右方には、大入賞口14を備えた大入賞装置(特別電動役物)14Dが設けられている。大入賞口14を、特別入賞口ともいう。また大入賞装置14Dを、アタッカー(AT)や、特別入賞手段、特別可変入賞装置ともいう。大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とをとるAT開閉部材14k(特別入賞口開閉部材)を備え、AT開閉部材14kの作動により大入賞口14を開閉するものである。AT開閉部材14kは、後述のATソレノイド14sにより駆動される。大入賞口14は、AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球が入球可能となる。
センター枠部61の右方には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。ゲート13を、通過口や通過領域ともいう。ゲート13への遊技球の通過は、電チュー12Dを開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。さらに遊技領域6の下部には、複数の一般入賞口10が設けられている。また遊技領域6の最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6外へ排出するアウト口19が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域6には、左右方向の中央より左側の左遊技領域6L(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域6R(第2遊技領域)とがある。左遊技領域6Lを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域6Rを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機PY1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口11と、一般入賞口10、電チュー12Dと、アウト口19とが設けられている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打ち込むことで、第1始動口11や一般入賞口10への入賞を狙うことができる。なお、第1流路R1上にゲートは配されていないため、左打ちをしている場合に電チュー12Dが開放されることはない。
一方、第2流路R2上には、ゲート13と、一般入賞口10と、大入賞装置14Dと、電チュー12Dと、アウト口19とが設けられている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打ち込むことで、ゲート13への通過や、一般入賞口10、第2始動口12、及び大入賞口14への入賞を狙うことができる。
また図3に示すように、遊技盤1の右下部には表示器類8が配置されている。表示器類8には、図3に示すように、第1特別図柄を可変表示する第1特図表示器81a、第2特別図柄を可変表示する第2特図表示器81b、及び、普通図柄(普図)を可変表示する普図表示器82が含まれている。第1特別図柄を、第1特図又は特図1ともいい、第2特別図柄を第2特図又は特図2ともいう。また、普通図柄を普図ともいう。
また表示器類8には、第1特図表示器81aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器83a、第2特図表示器81bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器83b、および普図表示器82の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器84が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄(特図)ということがある。また、第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81bを総称して特図表示器81ということがある。また、第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83bを総称して特図保留表示器83ということがある。また第1特図保留および第2特図保留を総称して特図保留ということがある。
特図表示器81では、特別図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた特定特別図柄(特定の停止態様の特別図柄すなわち大当たり図柄)である場合には、停止表示された特定特別図柄の種類(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口14を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。なお、特別遊技における大入賞口の開放パターンについては後述する。
具体的には特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なおハズレ図柄は、特定特別図柄ではない。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報、判定用情報)は、後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。詳細には、第1始動口11への入賞であれば第1特図保留として、後述の第1特図保留記憶部105aに記憶され、第2始動口12への入賞であれば第2特図保留として、後述の第2特図保留記憶部105bに記憶される。各々の特図保留記憶部105に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ「4」となっている。
特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器83に表示される。具体的には特図保留表示器83はそれぞれ、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート13への遊技球の通過を契機として行われる。普図表示器82では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口12を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口12の開放パターンについては後述する。
具体的には普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており(図3参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお普通ハズレ図柄は、特定普通図柄ではない。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、後述の普図保留記憶部106に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は「4」となっている。
普図保留記憶部106に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器84に表示される。具体的には普図保留表示器84は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を表示する。
2.タイトル装飾部
次に、タイトル装飾部400について説明する。タイトル装飾部400は、本パチンコ遊技機PY1のタイトル(機種名)を示すものである。本パチンコ遊技機PY1のタイトルは、「GIDREAM」である。ここで、従来のタイトル装飾部の問題点について説明する。
従来では、タイトル装飾部は、前扉23の上側装飾部200に設けられていたり、遊技盤1(板状部材1A)の上部に設けられていることが多い。従来において、遊技盤1の上部にタイトル装飾部(以下「盤タイトル装飾部」と呼ぶ)を設ける場合、遊技盤1が遊技機枠2の内部に配置されていること、及び、近年の遊技盤1には様々な遊技部品(盤可動体55k等)が配置されていることから、遊技盤1の上部における配置スペースが限られていた。従って、大きな盤タイトル装飾部を配置し難いという問題点があった。
また、上側装飾部200にタイトル装飾部(以下「枠タイトル装飾部」と呼ぶ)を設ける場合、遊技中の遊技者の視線は主に、遊技領域6又は画像表示装置50に向けられているため、遊技者の視線から枠タイトル装飾部までの距離が遠くなる傾向がある。従って、遊技者にとって、枠タイトル装飾部が目立ち難くなるという問題点があった。
更に、本パチンコ遊技機PY1のタイトルである「GIDREAM」のように、比較的長いタイトルを表す場合、盤タイトル装飾部、又は枠タイトル装飾部の何れであっても、タイトルに含まれる1文字の大きさを小さくしなければならない。従って、インパクトがある盤タイトル装飾部、又は枠タイトル装飾部を設けることができないという問題点があった。
そこで本形態では、上記した問題点に対処すべく、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)との両方によって、タイトル装飾部400を形成するようにしている。枠側装飾ユニット210は、図1に示すように、上側装飾部200にて、遊技者に対向するように設けられていて、「GI」の文字を立体的に示す文字装飾部211を有している。文字装飾部211は、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のGI用LED212(枠側発光部)と、GI用LED212を発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、GI用LED212が発光することで、枠側装飾ユニット210では「GI」の文字が光って見えるようになる。
ここで、図4には、図2に示す盤上装飾ユニット300が斜視図として示されている。盤上装飾ユニット300は、図4に示すように、盤側装飾ユニット310と、盤上発光ユニット320と、ベース板330と、を備えて構成されている。盤側装飾ユニット310は、遊技盤1の上部にて、遊技者に対向するように設けられていて、「DREAM」の文字を立体的に示す文字装飾部311を有している。なお盤側装飾ユニット310は、遊技領域6よりも前方に配置されている。文字装飾部311は、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数のDREAM用LED312(盤側発光部)と、DREAM用LED312を発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、DREAM用LED312が発光することで、盤側装飾ユニット310では「DREAM」の文字が光って見えるようになる。
盤上発光ユニット320は、発光によって遊技盤1(板状部材1A)の上部を装飾するものであり、円弧状に形成されている3つの円弧部321を有している。なお、盤上発光ユニット320は、盤側装飾ユニット310よりも後方であり、且つ遊技領域6よりも後方に配置されている(図2参照)。円弧部321は、合成樹脂で形成されたレンズの内部に、多数の盤上用LED322(特定発光手段)と、盤上用LED322を発光させるためのLED基板と、を有している。そのため、盤上用LED322が発光することで、盤上発光ユニット320では、円弧状の3本線が光って見えるようになる。ここで、図1に示すように、遊技者から見て、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間には、盤上発光ユニット320の円弧部321の上部321Aが配置されている。
こうして本形態では、パチンコ遊技機PY1に対して電源が投入されると、常時、GI用LED212が黄色で発光し、DREAM用LED312が黄色で発光し、盤上用LED322が黄色で発光する。これにより、図5に示すように、枠側装飾ユニット210では「GI」の文字が黄色で光って見えて、盤側装飾ユニット310では「DREAM」の文字が黄色で光って見えて、盤上発光ユニット320では、円弧状の3本線が黄色で光って見える。その結果、「GIDREAM」という本パチンコ遊技機PY1のタイトル(特定の意匠)が、大きく且つ目立つように、遊技者に見せることが可能である。特に、「GI」の文字と「DREAM」の文字とが、同色で発光しているように見えるため、「GIDREAM」のタイトルに対して統一感を与えつつ、目立たせることが可能である。
そして、本形態のタイトル装飾部400によれば、「GIDREAM」という長いタイトルを、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との組合せによって形成しているため、従来のように盤タイトル装飾部又は枠タイトル装飾部だけで「GIDREAM」のタイトルを形成する場合に比べて、1文字の大きさを大きくすることが可能である。よって、「GIDREAM」という長いタイトルであっても、インパクトがあるタイトルを遊技者に見せることが可能である。
ここで、盤上発光ユニット320が設けられている理由について説明する。図1に示すように、「GI」の文字を示す枠側装飾ユニット210と、「DREAM」の文字を示す盤側装飾ユニット310との間には、上下方向に或る程度の間隔がある。従って、仮に、枠側装飾ユニット210で「GI」の文字が黄色で光って見えて、盤側装飾ユニット310で「DREAM」の文字が黄色で光って見えるだけでは、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との統一感があまり感じられないおそれがある。
そこで本形態では、図5に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間には、盤上発光ユニット320の円弧部321の上部321Aが配置されている。そして、この上部321A(特定発光手段)も、枠側装飾ユニット210及び盤側装飾ユニット310と同様に、黄色で発光する。これにより、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間に或る程度の間隔があっても、「GI」の文字を示す枠側装飾ユニット210と、「DREAM」の文字を示す盤側装飾ユニット310との統一感を保つことが可能である。言い換えると、「GI」の文字と「DREAM」の文字とが、デザイン的に一体的なものであることを認識させ易くすることが可能である。
ところで、機種変更により、パチンコ遊技機のタイトルが「GIDREAM」でない場合がある。そこで本形態では、機種変更に柔軟に対応できるように、前扉23の上側装飾部200において、枠側装飾ユニット210が、ベース部213に対して着脱可能に構成されている。つまり、枠側装飾ユニット210は、ベース部213に対して、取外すことができるようになっている。そして、図6に示すように、通常枠上部ユニット210Aを、枠側装飾ユニット210に替えて、ベース部213に対して取付けることができる。こうして、タイトルが「GIDREAM」でないパチンコ遊技機である場合、即ち、機種変更の場合には、図6に示すように、通常枠上部ユニット210Aをベース部213に取付けることで、柔軟に対応することが可能である。
3.駆動予告演出
次に、駆動予告演出について説明する。駆動予告演出は、可動体を移動させることで、大当たりへの当選期待度が高くなることを示唆する予告演出である。本形態では、盤側装飾ユニット310が、上下方向に移動可能な可動体として、構成されている。図7(A)に示すように、盤側装飾ユニット310の左上部と右上部のそれぞれに、上下方向に延びるガイドレール340が取付けられている。各ガイドレール340は、上側装飾部200に固定されている各ガイド部材に対して、上下方向に移動可能に取付けられている。そして、各ガイドレール340は、ユニット駆動モータ55mが回転駆動することで、盤側装飾ユニット310を上下移動させるようになっている。
具体的に、盤側装飾ユニット310は、通常時において、図7(A)に示すように、待機位置にある。そして、ユニット駆動モータ55mが正方向に回転駆動すると、各ガイドレール340が下方向に移動する。これにより、盤側装飾ユニット310は、図7(A)に示す待機位置から、図7(B)に示す動作位置へ移動することができる。その後、ユニット駆動モータ55mが逆方向に回転駆動すると、各ガイドレール340が上方向に移動する。これにより、盤側装飾ユニット310は、図7(B)に示す動作位置から、図7(A)に示す待機位置へ移動することができる。
本形態では、盤側装飾ユニット310が待機位置から動作位置へ移動して、盤側装飾ユニット310が動作位置から待機位置へ移動する第1駆動予告演出が実行されることがある。この第1駆動予告演出により、遊技者には、大当たりへの当選期待度が非常に高くなることを把握させることが可能である。具体的に、第1駆動予告演出では、ユニット駆動モータ55mが正方向に5秒間、回転駆動する。これにより、盤側装飾ユニット310は、5秒間かけて、待機位置から動作位置へ移動する。そして、ユニット駆動モータ55mは、1秒間停止する。これにより、盤側装飾ユニット310は、1秒間だけ、動作位置にて停止する。その後、ユニット駆動モータ55mが逆方向に5秒間、回転駆動する。これにより、盤側装飾ユニット310は、5秒間かけて、動作位置から待機位置へ移動する。以上のように、盤側装飾ユニット310は、待機位置⇒動作位置⇒停止⇒待機位置へ移動する第1駆動予告演出が実行されることがある。
また本形態では、盤側装飾ユニット310が待機位置から途中位置へ移動して、盤側装飾ユニット310が途中位置から待機位置へ移動する第2駆動予告演出が実行されることがある。この第2駆動予告演出により、遊技者には、大当たりへの当選期待度が高くなることを把握させることが可能である。なお、第1駆動予告演出の方が、第2駆動予告演出よりも、大当たりへの当選期待度が高いことを示唆する予告演出である。具体的に、第2駆動予告演出では、ユニット駆動モータ55mが正方向に1.5秒間、回転駆動する。これにより、盤側装飾ユニット310は、1.5秒間にかけて、図8(A)に示す待機位置から、図8(B)に示す途中位置へ移動する。なお、図8(B)に示す途中位置は、図7(B)に示す動作位置よりも、盤側装飾ユニット310が高い位置になっている。こうして、盤側装飾ユニット310が途中位置へ移動すると、ユニット駆動モータ55mは、停止することなく、逆方向に1.5秒間、回転駆動する。これにより、盤側装飾ユニット310は、1.5秒間にかけて、図8(B)に示す途中位置から、図8(A)に示す待機位置へ移動する。以上のように、盤側装飾ユニット310は、待機位置⇒途中位置⇒待機位置へ移動する第2駆動予告演出が実行されることがある。
ここで、本形態では、図7(A)に示すように、上側装飾部200の内部には、待機位置検出センサ55aと、動作位置検出センサ55bと、が設けられている。待機位置検出センサ55aは、盤側装飾ユニット310が待機位置にあるときに、図7(A)に示すように、ガイドレール340に設けられている検出突起341を検出するようになっている。言い換えると、待機位置検出センサ55aが、検出突起341を検出していなければ、盤側装飾ユニット310が待機位置にいないことになる。動作位置検出センサ55bは、盤側装飾ユニット310が動作位置にあるときに、図7(B)に示すように、ガイドレール340に設けられている検出突起341を検出するようになっている。言い換えると、動作位置検出センサ55bが、検出突起341を検出していなければ、盤側装飾ユニット310が動作位置にいないことになる。
4.遊技機の電気的構成
次に図9及び図10に基づいて、本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図9及び図10に示すようにパチンコ遊技機PY1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う遊技制御基板100(主制御基板)、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行う演出制御基板120(サブ制御基板)、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板170等を備えている。なお、遊技制御基板100は、メイン制御部を構成し、演出制御基板120は、後述する画像制御基板140、音声制御基板161、及びサブドライブ基板162とともにサブ制御部を構成する。
なお、サブ制御部は、少なくとも演出制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50やスピーカ610、枠ランプ56、盤ランプ54、盤側装飾ユニット310等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、遊技制御基板100、演出制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、本パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する遊技制御基板100の遊技用RAM(Random Access Memory)104や演出制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、遊技制御基板100の遊技用RAM104や演出制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。また電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON/OFF操作により、電源の投入/遮断が切替えられる。なお、遊技制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を遊技制御基板100に設けたり、演出制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路を演出制御基板120に設けたりしてもよい。
図9に示すように、遊技制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン(遊技制御手段)101には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM104、遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート118が含まれている。遊技用RAM104には、上述した特図保留記憶部105(第1特図保留記憶部105aおよび第2特図保留記憶部105b)と普図保留記憶部106が設けられている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。
遊技制御基板100には、中継基板110を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、遊技制御基板100には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには遊技制御基板100から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ11a、第2始動口センサ12a、ゲートセンサ13a、大入賞口センサ14a、および一般入賞口センサ10aが接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11内に設けられて、第1始動口11に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ12aは、第2始動口12内に設けられて、第2始動口12に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ13aは、ゲート13内に設けられてゲート13を通過した遊技球を検出するものである。大入賞口センサ14aは、大入賞口14内に設けられて、大入賞口14に入賞した遊技球を検出するものである。一般入賞口センサ10aは、各一般入賞口10内に設けられて、一般入賞口10に入賞した遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド12s、およびAT(アタッカー)ソレノイド14sが接続されている。電チューソレノイド12sは、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動するものである。ATソレノイド14sは、大入賞装置14DのAT開閉部材14kを駆動するものである。
さらに遊技制御基板100には、特図表示器81(第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81b)、普図表示器82、特図保留表示器83(第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83b)、および普図保留表示器84が接続されている。すなわち、これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また遊技制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドや信号を送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、パチンコ遊技機PY1に接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73の賞球モータ73mを駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ73aにより検知されて、賞球センサ73aによる検知信号が払出制御基板170に出力される。
なお遊技者による発射装置72のハンドル72k(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ72aがハンドル72kへの接触を検知し、発射ボリューム72bがハンドル72kの回転量を検知する。そして、発射ボリューム72bの検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイド72sが駆動されることとなる。本パチンコ遊技機PY1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また遊技制御基板100は、演出制御基板120に対し各種コマンドを送信する。遊技制御基板100と演出制御基板120との接続は、遊技制御基板100から演出制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、遊技制御基板100と演出制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図10に示すように、演出制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン(演出制御手段)121には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート138が含まれている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また図10に示すように、演出制御基板120には、画像制御基板140、音声制御基板161(音声制御回路)、およびサブドライブ基板162が接続されている。サブドライブ基板162には、待機位置検出センサ55a、動作位置検出センサ55b、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322、枠ランプ56、盤ランプ54、ユニット駆動モータ55mが接続されている。
ユニット駆動モータ55m(演出駆動手段)は、盤側装飾ユニット310を移動させるためのものであり、図示しないモータドライバによって、回転駆動を制御されるステッピングモータである。モータドライバは、ユニット駆動モータ55mに接続されているコモン線の状態をON(コモンONの状態)にすることで、2相励磁によって、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させることができる。なお、演出制御用マイコン121が、サブドライブ基板162とモータドライバを介して、コモン線のON又はOFFの切替えを制御できるようになっている。つまり、演出制御用マイコン121は、コモン線がONになるように制御すると、モータドライバからユニット駆動モータ55mに駆動電流が供給されて、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させることができる。
待機位置検出センサ55aは、ガイドレール340の検出突起341を検出すると(図7(A)参照)、検出信号をサブドライブ基板162を介して、演出制御基板120に送信する。これにより、演出制御用マイコン121は、盤側装飾ユニット310が待機位置にあることを把握することができる。動作位置検出センサ55bは、ガイドレール340の検出突起341を検出すると(図7(B)参照)、検出信号をサブドライブ基板162を介して、演出制御基板120に送信する。演出制御用マイコン121は、盤側装飾ユニット310が動作位置にあることを把握することができる。なお、本形態では、盤側装飾ユニット310が途中位置にあることを検出するセンサは設けられていない。
演出制御基板120の演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の制御を行わせる。画像制御基板140は、画像表示等の制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。なお、画像用ROM142には、画像表示装置50に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板161を介してスピーカ610から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ610から出力する音声等の音響データは、演出制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御基板161にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板161にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ610を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音響データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322、枠ランプ56、盤ランプ54等のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプ(LED)の発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプ(LED)の発光を制御する。発光パターンデータの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。なお、演出制御用マイコン121は、電源投入時に遊技制御基板100から電源投入コマンドを受信することに基づいて、サブドライブ基板162を介してGI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322を黄色で発光させるようになっている。
さらに演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介してユニット駆動モータ55m(盤側装飾ユニット310)の駆動制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、盤側装飾ユニット310の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、動作パターンデータに従って盤側装飾ユニット310を移動させるために、ユニット駆動モータ55mの駆動制御を行う。動作パターンデータの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
また演出制御基板120には、入力部検知センサ(演出ボタン検知センサ)40a及びセレクトボタン検知センサ42aが接続されている。入力部検知センサ40aは、演出ボタン40k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。演出ボタン40kが押下操作されると入力部検知センサ40aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。また、セレクトボタン検知センサ42aは、セレクトボタン42k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。セレクトボタン42kが押下操作されるとセレクトボタン検知センサ42aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。
なお図9及び図10は、あくまで本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明するための機能ブロック図であり、図9及び図10に示す基板だけが設けられているわけではない。遊技制御基板100を除いて、図9又は図10に示す何れか複数の基板を1つの基板として構成しても良く、図9又は図10に示す1つの基板を複数の基板として構成しても良い。
5.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり」と「はずれ」がある。「大当たり」のときには、特図表示器81に「大当たり図柄」が停止表示される。「はずれ」のときには、特図表示器81に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの種類)に応じた開放パターンにて、大入賞口14を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技を特別遊技ともいう。
大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別は図11に示す通りである。図11に示すように、本形態では大きく分けて2つの種別がある。確変大当たりと通常大当たりである。確変大当たりは、大当たり遊技後の遊技状態を後述する高確率状態に制御する大当たりである。通常大当たりは、大当たり遊技後の遊技状態を後述する通常確率状態(低確率状態)に制御する大当たりである。
より具体的には、特図1の抽選(第1特別図柄の抽選)にて当選可能な確変大当たり及び通常大当たりは、1Rから5Rまでは大入賞口14を1R当たり最大29.5秒にわたって開放し、6Rから10Rまでは大入賞口14を1R当たり最大0.1秒にわたって開放する大当たりである。つまり、これらの大当たりの総ラウンド数は10Rであるものの、実質的なラウンド数は5Rである。実質的なラウンド数とは、1ラウンド当たりの入賞上限個数(本形態では8個)まで遊技球が入賞可能なラウンド数のことである。これらの大当たりでは6Rから10Rまでは、大入賞口14の開放時間が極めて短く、賞球の見込めないラウンドとなっている。なお、特図1の抽選によって「確変大当たり」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_確変図柄」が停止表示され、「通常大当たり」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_通常図柄」が停止表示される。
また、特図2の抽選(第2特別図柄の抽選)にて当選可能な確変大当たり及び通常大当たりは、1Rから10Rまで大入賞口14を1R当たり最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。つまり、これらの大当たりは実質的なラウンド数も10Rである。特図2の抽選によって「確変大当たり」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_確変図柄」が停止表示され、「通常大当たり」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_通常図柄」が停止表示される。
いずれの大当たりに当選した場合であっても、大当たり遊技後には後述する電サポ制御状態(高ベース状態)に制御される。電サポ制御状態は、高確率状態に伴って制御される場合には次回の大当たり当選まで継続する。一方、通常確率状態(低確率状態)に伴って制御される場合には、電サポ回数(時短回数)が100回に設定される。電サポ回数とは、電サポ制御状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。
なお図11に示すように、特図1の抽選および特図2の抽選における大当たりの振分率は、共に確変大当たりが80%、通常大当たりが20%となっている。但し、特図1の抽選に基づいて大当たりに当選した場合には実質的なラウンド数が5ラウンドの大当たり遊技が実行される一方、特図2の抽選に基づいて大当たりに当選した場合には実質的なラウンド数が10ラウンドの大当たり遊技が実行される点で、特図1の抽選よりも特図2の抽選の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
ここで本パチンコ遊技機PY1では、大当たりか否かの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した大当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図12(A)に示すように、大当たり乱数は0~65535までの範囲で値をとる。当たり種別乱数は、0~99までの範囲で値をとる。なお、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面50a内で多少揺れているように表示されていたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。このリーチ乱数は、0~255までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0~99までの範囲で値をとる。また、ゲート13への通過に基づいて取得される乱数には、図12(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー12Dを開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0~65535までの範囲で値をとる。
6.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機PY1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機PY1の特図表示器81および普図表示器82には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短縮機能がある。特図表示器81の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい、作動していない状態を「通常確率状態(非高確率状態)」という。高確率状態では、大当たり確率が通常確率状態よりも高くなっている。すなわち、大当たりと判定される大当たり乱数の値が通常確率状態で用いる大当たり判定テーブルよりも多い大当たり判定テーブルを用いて、大当たり判定を行う(図13(A)参照)。つまり、特図表示器81の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、特図表示器81による特別図柄の可変表示の表示結果(すなわち停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
また、特図表示器81の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターンテーブルを用いて、変動パターンの判定を行う(図12参照)。つまり、特図表示器81の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
特図表示器81の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもあるし、片方のみが作動することもある。そして、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特図表示器81の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。すなわち、当たりと判定される普通図柄乱数(当たり乱数)の値が非時短状態で用いる普通図柄当たり判定テーブルよりも多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)を行う(図13(C)参照)。つまり、普図表示器82の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普図表示器82による普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では、普通図柄の変動時間は非時短状態では7秒であるが、時短状態では1秒である(図13(D)参照)。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放時間が、非時短状態よりも長くなっている(図15参照)。すなわち、電チュー12Dの開放時間延長機能が作動している。加えて時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放回数が非時短状態よりも多くなっている(図15参照)。すなわち、電チュー12Dの開放回数増加機能が作動している。
普図表示器82の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー12Dの開放時間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー12Dが頻繁に開放され、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい、作動していない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー12Dにより第2始動口12への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。よって、高ベース状態を電サポ制御状態や入球容易状態ともいう。これに対して、低ベース状態を非電サポ制御状態や非入球容易状態ともいう。
高ベース状態は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普図表示器82の確率変動機能、普図表示器82の変動時間短縮機能、電チュー12Dの開放時間延長機能、および電チュー12Dの開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー12Dが開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、確変大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(本形態では10000回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。つまり本形態では、高確高ベース状態は実質的に次回の大当たり当選まで継続する。なお、高確高ベース状態の終了条件を、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることだけとしてもよい。
また、通常大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(本形態では100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
なお、パチンコ遊技機PY1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」と称することとする。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特典遊技状態」と称することとする。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域6R(図2参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されやすくなっており、第1始動口11への入賞よりも第2始動口12への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普通図柄抽選の契機となるゲート13へ遊技球を通過させつつ、第2始動口12へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお本パチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域6L(図2参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されにくくなっており、第2始動口12への入賞よりも第1始動口11への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口11へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
7.駆動予告演出の制御
次に、本形態の駆動予告演出の制御について説明する。そこで、従来の問題点について説明する。従来において一般的に、駆動予告演出は、駆動予告演出抽選テーブルに基づいて、抽選によって実行される。具体的には、演出制御用マイコン121が、変動パターンの種類に基づいて、駆動予告演出抽選テーブルを用いて抽選を行うことで、駆動予告演出の実行の有無を決定している。ここで、設計開発者は、駆動予告演出を実行しても、ユニット駆動モータ55mが発熱による不具合が生じないように、設計開発を行うようになっている。
つまり、駆動予告演出が頻繁に実行されると、ユニット駆動モータ55mは、供給される駆動電流によって過熱する。この発熱により、ユニット駆動モータ55mでは、磁力が低下して、脱調するおそれがあった。そこで、従来では、設計開発者が、駆動予告演出の実行契機となる変動パターンの出現率(振分)、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率(振分)などの最悪条件を想定して、その最悪条件でもユニット駆動モータ55mに不具合が生じないように、上記した各出現率(振分)を調整するようにしていた。
しかしながら、上記した最悪条件は、天文学的数字となる確率になっていて、遊技機が市場に導入された際には、ほとんど起こり得ない条件になっていた。そのため、市場に導入された遊技機では、かなりの余裕を持った状態で、ユニット駆動モータ55mが駆動するようになっていた。言い換えると、市場において、ユニット駆動モータ55mにほぼ不具合が生じない状況にも拘わらず、大きな制約の下で、ユニット駆動モータ55mを駆動させるようになっていた。
ここで、最悪条件の一例について、図23に基づいて説明する。上述したように、第1駆動予告演出では、盤側装飾ユニット310が、図7(A)に示す待機位置から、図7(B)に示す動作位置へ移動するようになっている。この場合、図23に示すように、盤側装飾ユニット310は、待機位置から動作位置へ移動して、動作位置検出センサ55bが検出突起341を検出することで(図7(B)参照)、盤側装飾ユニット310が停止する。また、ユニット駆動モータ55mは、盤側装飾ユニット310が待機位置から動作位置へ移動するまでの間に、500step(ステップ)分だけ、回転駆動するようになっている。
しかしながら、経年劣化によって、意匠物の変形による干渉や、ガイドレール340の汚れによる摩擦の増大によって、盤側装飾ユニット310が動作位置にて正しく停止できないことが想定される。そこで、従来では、盤側装飾ユニット310を待機位置から動作位置へ移動させる際に、図23に示すように、盤側装飾ユニット310を動作位置よりも奥まで移動させるように制御していた。言い換えると、盤側装飾ユニット310が動作位置を超えて移動するような押し込み動作を行うようにしていた。
具体的には、演出制御用マイコン121は、盤側装飾ユニット310が待機位置から動作位置へ移動するまでの間に、600step(ステップ)分だけ、ユニット駆動モータ55mを回転駆動するように制御していた。これにより、万一、意匠物の変形による干渉や、ガイドレール340の汚れによる摩擦の増大が生じても、盤側装飾ユニット310は、待機位置から動作位置まで確実に移動させることができる。つまり、通常であれば、500stepだけ、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させれば良いものの、経年劣化を考慮して、20%増である600stepだけ、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させるようにしていた。なお、ユニット駆動モータ55mが600stepだけ回転駆動しても、盤側装飾ユニット310が動作位置まで移動したときに、動作位置検出センサ55bが検出すれば、盤側装飾ユニット310は動作位置にて停止することになる。
しかしながら、上述した押し込み動作を行う以上、設計開発者は、最悪条件を想定し、且つ押し込み動作が行われる前提で、ユニット駆動モータ55mが発熱による不具合が生じないように、設計開発を行っていた。即ち、盤側装飾ユニット310を動作位置で停止させるための動作位置検出センサ55bが、故障している場合を想定する。この場合、待機位置から動作位置へ移動する盤側装飾ユニット310は、動作位置で停止することができなくなる。そうなると、盤側装飾ユニット310は、動作位置を超えて移動することなり、ユニット駆動モータ55mは20%増である600stepだけ回転駆動することになる。設計開発者は、このような前提で、駆動予告演出の実行契機となる変動パターンの出現率(振分)や、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率(振分)などを調整していた。そのため、ユニット駆動モータ55mの駆動において、発熱による不具合を防ぐために、過剰な保証を与えている状況であった。
なお上記では、盤側装飾ユニット310が待機位置から動作位置へ移動する場合の押し込み動作について説明したが、盤側装飾ユニット310が動作位置から待機位置へ移動する場合も、同様に押し込み動作を行っている。即ち、盤側装飾ユニット310が動作位置から待機位置へ移動する際に、ユニット駆動モータ55mは500stepだけ回転駆動すれば済むものの、経年劣化を考慮して、演出制御用マイコン121は、20%増である600stepだけ、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させるようにしていた。
そこで本形態では、上記問題点に対処すべく、演出制御用マイコン121は、以下のようにユニット駆動モータ55mを制御するようにしている。即ち、演出制御用マイコン121は、60秒間(特定時間)内で、ユニット駆動モータ55mが駆動した駆動時間状況を監視する。具体的には、演出制御用マイコン121は、図27に示すように、演出用RAM124に、配列[0]~配列[59999]を展開させていて、各配列[0]~配列[59999]に、ユニット駆動モータ55mに接続されているコモン線の状態がONであるか、又はOFFであるかの情報を記憶させる。ここで、配列[0]~配列[59999]に記憶されているON又はOFFの情報を、コモン情報と呼ぶことにする。従って、コモン情報がONであれば、ユニット駆動モータ55mが回転駆動をしていることを意味し、コモン情報がOFFであれば、ユニット駆動モータ55mが回転駆動していないことを意味している。
そして、図27に示すように、演出制御用マイコン121は、配列[0]~配列[59999]に対して、1ms毎のコモン情報を記憶させる。即ち、配列[0]には、現時点でのコモン情報が記憶され、配列[1]には、現時点よりも1ms前のコモン情報が記憶され、配列[59998]には、現時点よりも59998ms前のコモン情報が記憶され、配列[59999]には、現時点よりも59999ms前のコモン情報が記憶される。その後、1msが経過すると、図27に示すように、演出制御用マイコン121は、後述する駆動制御処理(S203)のコモン情報更新処理(S210)により、1ms前の配列[0]~配列[59998]を、現時点での配列[1]~配列[59999]にシフトさせる。そして、演出制御用マイコン121は、現時点でコモン線をON又はOFFにしているかに応じて、現時点の配列[0]にコモン情報を新たに記憶させる。
このようにして、演出制御用マイコン121は、配列[0]~配列[59999]に記憶されているコモン情報により、ユニット駆動モータ55mが60秒間で、どのくらい回転駆動しているのかを把握することができる。言い換えると、配列[0]~配列[59999]に記憶されているコモン情報は、60秒間のうち、ユニット駆動モータ55mがどのくらいの時間だけ回転駆動したかを示しているものといえる。このようにして、演出制御用マイコン121は、1ms毎に、配列[0]~配列[59999]に記憶させるコモン情報を更新することで、ユニット駆動モータ55mが駆動した駆動時間状況を監視している。
そして本形態では、演出制御用マイコン121は、駆動予告演出を実行可能な状況であると判断すると、現在駆動比率を演算する。本形態において、駆動予告演出を実行可能な状況とは、変動パターン(図14参照)が、SPリーチの実行を示すものである場合のことである。また現在駆動比率は、現時点までの60秒間(特定時間)のうち、盤側装飾ユニット310が回転駆動した時間の割合を、%(パーセント、百分率)で示すものである。例えば、配列[0]~配列[59999]のうち、配列[0]~[17999]には、全てONであるコモン情報が記憶されていて、配列[18000]~[59999]には、全てOFFであるコモン情報が記憶されていることとする。この場合、現在駆動比率は、(18000)÷(60000)×100=30%になる。こうして、現在駆動比率が30%であるということは、ユニット駆動モータ55mが、現時点までの60秒間のうち、30%の割合である時間分(18秒分)だけ回転駆動したことになる。
ここで、本形態では、上限駆動比率が予め設定されている。上限駆動比率とは、ユニット駆動モータ55mに発熱による不具合を生じさせないように、現在駆動比率の上限を示すものである。本形態では、上限駆動割合は、図24に示すように、35%に設定されている。従って、現在駆動比率が、上限駆動割合(35%)未満であれば、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させることができる状況といえる。一方、現在駆動比率が、上限駆動割合(35%)以上であれば、ユニット駆動モータ55mを回転駆動させることができない状況といえる。
そして、本形態では、図24に示すように、第1駆動予告演出が実行される場合の上昇駆動比率(第1上昇駆動比率)と、第2駆動予告演出が実行される場合の上昇駆動比率(第2上昇駆動比率)と、が予め設定されている。上昇駆動比率とは、駆動予告演出が実行されるときに、現在駆動比率がどのくらい上昇するかを%(パーセント、百分率)で示すものである。
先ず、第1上昇駆動比率について、図24に基づいて説明する。第1駆動予告演出が実行される場合、上述したように、先ず、盤側装飾ユニット310が待機位置(図7(A)参照)から動作位置へ(図7(B)参照)移動する。このとき、ユニット駆動モータ55mは、5秒間だけ回転駆動する。その後、盤側装飾ユニット310は、動作位置にて1秒間だけ停止する。このとき、ユニット駆動モータ55mは、1秒間だけ回転駆動しない。その後、盤側装飾ユニット310が動作位置から待機位置へ移動して、第1駆動予告演出が終了する。このとき、ユニット駆動モータ55mは、5秒間だけ回転駆動する。以上により、第1駆動予告演出が開始されてから終了するまでの11秒間の間に、ユニット駆動モータ55mは10秒間だけ回転駆動している。この場合、対応駆動時間は、(10/11)×10=9.1秒となる。そして、この対応駆動時間を用いて、第1上昇駆動比率は、(9.1)÷(60)×100=約15%となる。こうして、第1駆動予告演出が実行される場合、現在駆動比率が、15%分だけ上昇することとしている。
次に、第2上昇駆動比率について、図24に基づいて説明する。第2駆動予告演出が実行される場合、上述したように、先ず、盤側装飾ユニット310が待機位置(図8(A)参照)から途中位置(図8(B)参照)へ移動する。このとき、ユニット駆動モータ55mは、1.5秒間だけ回転駆動する。その後、盤側装飾ユニット310は、途中位置にて停止することなく、途中位置から待機位置へ移動して、第2駆動予告演出が終了する。このとき、ユニット駆動モータ55mは、1.5秒間だけ回転駆動する。以上により、第2駆動予告演出が開始されてから終了するまでの3秒間の間に、ユニット駆動モータ55mは3秒間だけ回転駆動している。この場合、対応駆動時間は、(3/3)×3=3秒となる。そして、この対応駆動時間を用いて、第1上昇駆動比率は、(3)÷(60)×100=5%となる。こうして、第2駆動予告演出が実行される場合、現在駆動比率が、5%分だけ上昇することとしている。
こうして本形態では、演出制御用マイコン121は、1ms毎に、ユニット駆動モータ55mが駆動した駆動時間状況を随時監視している。そして、駆動予告演出を実行可能な状況であると判断すると、現在駆動比率を演算する。その上で、現在駆動比率が35%以上にならない範囲で、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)を実行するようになっている。
よって、例えば、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報が、強SPリーチの実行を示す変動パターンP1(図14参照)であると判断すると、駆動予告演出を実行可能な状況であると判断する。そして、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率を演算して、現在駆動比率が25%であったこととする。この場合、仮に第1駆動予告演出を実行しようとすると、現在駆動比率(25%)+第1上昇駆動比率(15%)=40%であるため、上限駆動比率である35%以上になってしまう。そのため、演出制御用マイコン121は、第1駆動予告演出を実行できないと判断して、第1駆動予告演出の実行が抽選されることがない駆動予告演出抽選テーブル(図26参照)を用いて、駆動予告演出の抽選を行う。
またこの場合、仮に第2駆動予告演出を実行しようとすると、現在駆動比率(25%)+第2上昇駆動比率(5%)=30%であるため、上限駆動比率である35%未満である。そのため、演出制御用マイコン121は、第2駆動予告演出を実行できると判断して、第2駆動予告演出の実行が抽選され得る駆動予告演出抽選テーブル(図26参照)を用いて、駆動予告演出の抽選を行う。
以上の説明から分かるように、本形態では、演出制御用マイコン121が、現時点までの60秒間の間でどのくらいユニット駆動モータ55mが回転駆動しているかを示す駆動時間状況と、実行対象となる駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)の上昇駆動比率(第1上昇駆動比率、第2上昇駆動比率)と、に基づいて、駆動予告演出の実行の有無を決定している。なお、上昇駆動比率(第1上昇駆動比率、第2上昇駆動比率)は、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間(10秒、3秒)に基づいて、算出されたものである。こうして、実際のユニット駆動モータ55mの駆動状況に基づいて、駆動予告演出が実行されるため、万一、設計ミスやセンサ(待機位置検出センサ55a、動作位置検出センサ55b)の異常が生じていても、正常な範囲内でしかユニット駆動モータ55mが駆動しない。従って、ユニット駆動モータ55mによる発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能である。
そして、上述したように、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)の実行を決定することで、設計開発者は、従来のように大きな制約の下で(十分な余裕がある状態で)、駆動予告演出の実行契機となる変動パターンの出現率(振分)や、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率(振分)などを調整する必要がなくなる。つまり、盤側装飾ユニット310が図23に示すように、押し込み動作を行う状況において、設計開発者は、ユニット駆動モータ55mは20%増である600stepだけ回転駆動するという前提で、駆動予告演出の実行契機となる変動パターンの出現率(振分)や、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率(振分)などを調整する必要がなくなる。その結果、従来に比べて、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率(振分)を高くすることができる。即ち、従来では、ユニット駆動モータ55mによる発熱等の不具合を確実に防ぐために、大きな制約の下で(十分な余裕がある状態で)、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率を低く抑えていた。これに対して、本形態のように駆動予告演出の実行を決定することで、ユニット駆動モータ55mによる発熱等の不具合を確実に防ぎつつ、従来に比べて、駆動予告演出テーブルでの駆動予告演出の出現率を高くすることが可能である。その結果、遊技興趣を高めることが可能なパチンコ遊技機PY1を提供することが可能である。
8.パチンコ遊技機PY1の動作
次に、図16に基づいて遊技制御用マイコン101の動作について説明し、図17~図22に基づいて演出制御用マイコン121の動作について説明する。まず、遊技制御用マイコン101の動作について説明する。
[メイン側タイマ割り込み処理]遊技制御用マイコン101は、図16に示すメイン側タイマ割り込み処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。まず、遊技制御用マイコン101は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たりの種類を決めるための大当たり種別乱数、変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる普通図柄乱数(当たり乱数)等を更新する乱数更新処理を行う(S101)。なお各乱数の少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成されるハードウェア乱数であっても良い。また乱数生成回路は、遊技制御用マイコン101に内蔵されていても良い。
次に、遊技制御用マイコン101は、入力処理を行う(S102)。入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機PY1に取り付けられている各種センサ(第1始動口センサ11a,第2始動口センサ12a、大入賞口センサ14a、一般入賞口センサ10a等(図9参照))が検知した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出しデータを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
続いて、遊技制御用マイコン101は、始動口センサ検出処理(S103)、特別動作処理(S104)、および普通動作処理(S105)を実行する。始動口センサ検出処理(S103)では、第1始動口センサ11aがONであれば、第1特図保留の記憶が4個未満であることを条件に大当たり乱数等の各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数(図12(A)参照))を取得する。また第2始動口センサ12aがONであれば、第2特図保留の記憶が4個未満であることを条件に大当たり乱数等の各種乱数を取得する。また、ゲートセンサ13aがONであれば、普図保留の記憶が4個未満であることを条件に普通図柄乱数(図12(B)参照)を取得する。
特別動作処理(S104)では、始動口センサ検出処理(S103)にて取得した大当たり乱数等の乱数を判定し、その判定結果を報知するための特別図柄の表示(変動表示と停止表示)を行う。この特別図柄の表示に際しては、特別図柄の変動表示の開始時に変動パターンの情報を含む変動開始コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットし、特別図柄の停止表示の開始時に変動停止コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。なお変動パターンは、大当たり乱数等の各種乱数の判定に基づき、図14に示す変動パターン判定テーブルを用いて決定される。そして、大当たり乱数の判定の結果、大当たりに当選していた場合には、所定の開放パターン(開放時間や開放回数)に従って大入賞口14を開放させる大当たり遊技(特別遊技)を行う。
ここで図14に示すように、変動パターンが決まれば、特別図柄の変動表示が実行される変動時間も決まる。図14の備考欄に示すSPリーチ(スーパーリーチ)とは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチである。SPリーチの方がノーマルリーチよりも、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)が高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。そして、SPリーチの中でも、弱SPリーチA⇒弱SPリーチB⇒強SPリーチの順番に、大当たりへの当選期待度が高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。本形態では、スーパーリーチはノーマルリーチを経て発展的に実行される。
また特別動作処理(S104)では、オープニング(大当たり遊技)を開始する場合、オープニングの開始を示すオープニングコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。また、ラウンド遊技を開始する場合、ラウンド遊技の開始を示すラウンド指定コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。また、エンディングを開始する場合、エンディングの開始を示すエンディングコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
普通動作処理(S105)では、始動口センサ検出処理にて取得した普通図柄乱数を判定し、その判定結果を報知するための普通図柄の表示(変動表示と停止表示)を行う。普通図柄乱数の判定の結果、普通図柄当たりに当選していた場合には、遊技状態に応じた所定の開放パターン(開放時間や開放回数、図15参照)に従って電チュー12Dを開放させる補助遊技を行う。
次に、遊技制御用マイコン101は、上述の各処理においてセットしたコマンド等を演出制御基板120等に出力する出力処理を行う(S106)。以上の遊技制御用マイコン101における処理と並行して、演出制御用マイコン121は図17~図22に示す処理を行う。以下、演出制御用マイコン121の動作について説明する。
[サブ側1msタイマ割り込み処理]演出制御用マイコン121は、図17に示すサブ側1msタイマ割り込み処理を1msecといった短時間毎に繰り返す。なお演出制御用マイコン121は、サブ側1msタイマ割り込み処理を実行すると共に、後述するようにサブ側10msタイマ割り込み処理(図19参照)を実行するようになっている。図17に示すように、サブ側1msタイマ割り込み処理ではまず、入力処理を行う(S201)。入力処理(S201)では、入力部検知センサ40a、セレクトボタン検知センサ42a、待機位置検出センサ55a、動作位置検出センサ55b(図10参照)からの検知信号に基づいてスイッチデータ(エッジデータ及びレベルデータ)を作成する。
続いて、ランプデータ出力処理を行う(S202)。ランプデータ出力処理(S202)では、演出に合うタイミングで枠ランプ56、盤ランプ54を発光させたり、電源投入後にGI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322を発光させるべく、後述のサブ側10msタイマ割り込み処理におけるその他の処理(S305)で作成したランプデータをサブドライブ基板162に出力する。つまり、ランプデータに従って、枠ランプ56、盤ランプ54、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322を所定の発光態様で発光させる。
次いで、後述する駆動制御処理を行う(S203)。駆動制御処理(S203)では、演出に合うタイミングで盤側装飾ユニット310を移動させるための処理を行う。つまり、盤側装飾ユニット310を、駆動データに基づいて、待機位置から動作位置へ、動作位置から待機位置へ、待機位置から途中位置へ、途中位置から待機位置へ移動させる。そして、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理(S204)を行って、本処理を終える。
[駆動制御処理]演出制御用マイコン121は、図18に示すように、1ms毎に繰返し実行される駆動制御処理(S203)において先ず、コモン情報更新処理を実行する(S210)。コモン情報更新処理(S210)では、図27に示すように、1ms前の配列[0]~配列[59998]を、現時点での配列[1]~配列[59999]にシフトさせると共に、1ms前の配列[59999]のコモン情報をクリアする。
続いて、演出制御用マイコン121は、演出用RAM124の所定の記憶領域に、駆動データがセットされているか否かを判定する(S211)。駆動データには、第1駆動予告演出を実行するための駆動データと、第2駆動予告演出を実行するための駆動データと、がある。そして、第1駆動予告演出を実行するための駆動データは、更に、待機位置から動作位置へ移動させる駆動データと、動作位置から待機位置へ移動させる駆動データとを含み、第2駆動予告演出を実行するための駆動データは、更に、待機位置から途中位置へ移動させる駆動データと、途中位置から待機位置へ移動させる駆動データとを含んでいる。
待機位置から動作位置へ移動させる駆動データでは、ユニット駆動モータ55mを600stepだけ正方向に回転駆動させるデータであり、動作位置から待機位置へ移動させる駆動データでは、ユニット駆動モータ55mを600stepだけ逆方向に回転駆動させるデータである。また、待機位置から途中位置へ移動させる駆動データでは、ユニット駆動モータ55mを150stepだけ正方向に回転駆動させるデータであり、途中位置から待機位置へ移動させる駆動データでは、ユニット駆動モータ55mを180stepだけ逆方向に回転駆動させるデータである。つまり、盤側装飾ユニット310を待機位置から途中位置へ移動する際には、押し込み動作を行わないが、盤側装飾ユニット310を途中位置から待機位置へ移動する際には、押し込み動作を行うようになっている。なお、各駆動データは、後述する駆動予告演出抽選処理(S609)において、第1駆動予告演出又は第2駆動予告演出を実行すると決定された場合に、演出用RAM124の所定の記憶領域にセットされるようになっている。
演出制御用マイコン121は、駆動データがセットされていると判定した場合(S211でYES)、続いて、セットされている駆動データが、センサ検知目的の駆動データか否かを判定する。ここで、センサ検知目的の駆動データについて説明する。本形態では、待機位置検出センサ55aが検出する、又は動作位置検出センサ55bが検出すると、盤側装飾ユニット310を停止させるようになっている。従って、盤側装飾ユニット310を待機位置から動作位置へ移動させる駆動データ、盤側装飾ユニット310を動作位置から待機位置へ移動させる駆動データ、盤側装飾ユニット310を途中位置から待機位置へ移動させる駆動データは、センサ検知目的の駆動データである。一方、盤側装飾ユニット310を待機位置から途中位置へ移動させる駆動データは、センサ検知目的の駆動データではない。
ステップS212において、センサ検知目的の駆動データでない場合(S212でNO)では、盤側装飾ユニット310の移動中に、待機位置検出センサ55aによる検出又は動作位置検出センサ55bによる検出が実行されない状況であり、ステップS214に進む。ステップS214では、演出制御用マイコン121は、コモン線ON処理により、ユニット駆動モータ55mに接続されているコモン線の状態がON(コモンONの状態)になるように制御する。これにより、ユニット駆動モータ55mは、駆動電流が供給されることで、回転駆動する。そして、演出制御用マイコン121は、現時点での配列[0]に、ON情報を示すコモン情報を記憶させるコモン情報ON処理を実行して(S215)、本処理を終える。こうして、演出制御用マイコン121は、現時点までの60秒間において、ユニット駆動モータ55mが駆動した駆動時間状況を監視している。
一方、ステップS212において、センサ検知目的の駆動データであると判定した場合(S212でYES)、盤側装飾ユニット310の移動中に、待機位置検出センサ55aによる検出又は動作位置検出センサ55bによる検出が実行され得る状況であり、ステップS213に進む。そして、ステップS213では、待機位置検出センサ55aによる検出中、又は動作位置検出センサ55bによる検出中であるか否かを判定する。検出中でなければ(S213でNO)、盤側装飾ユニット310が待機位置又は動作位置ではなく、移動中であることになり、ステップS214に進む。この場合、上述したように、コモンON処理(S214)、及びコモン情報ON処理(S215)を実行する。
視している。
一方、ステップS213において、待機位置検出センサ55aによる検出中、又は動作位置検出センサ55bによる検出中であると判定すれば(S213でYES)、盤側装飾ユニット310が待機位置又は動作位置にいることになり、ステップS216に進む。ステップS216では、演出制御用マイコン121は、コモン線OFF処理により、ユニット駆動モータ55mに接続されているコモン線の状態がOFF(コモンOFFの状態)になるように制御する。これにより、ユニット駆動モータ55mは、駆動電流が供給されないことで、回転駆動しない。そして、演出制御用マイコン121は、現時点での配列[0]に、OFF情報を示すコモン情報を記憶させるコモン情報OFF処理を実行して(S217)、本処理を終える。こうして、演出制御用マイコン121は、現時点までの60秒間において、ユニット駆動モータ55mが駆動した駆動時間状況を監視している。
また、演出制御用マイコン121は、ステップ(S211)において、駆動データがセットされていないと判定した場合(S211でNO)、盤側装飾ユニット310が移動しない状況であり、ステップS216に進む。この場合、上述したように、コモン線OFF処理(S216)、及びコモン情報OFF処理(S217)を実行して、本処理を終える。
[サブ側10msタイマ割り込み処理]演出制御用マイコン121は、図19に示すサブ側10msタイマ割り込み処理を10msecといった短時間毎に繰り返す。図19に示すように、サブ側10msタイマ割り込み処理ではまず、後述する受信コマンド解析処理を行う(S301)。次に、サブ側1msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして演出用RAM124に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S302)。続いて、スイッチ状態取得処理にて格納したスイッチデータに基づいて画像表示装置50の表示画面50aの表示内容等を設定するスイッチ処理を行う(S303)。
続いて、演出制御用マイコン121は、音声制御処理を行う(S304)。音声制御処理(S304)では、音声データ(スピーカ610から音声を出力するためのデータ)の作成、音声制御基板161への音声データの出力、及び音声演出の時間管理等を行う。これにより、実行する演出に合った音声がスピーカ610から出力される。
その後、演出制御用マイコン121は、ランプデータ(枠ランプ56、盤ランプ54、GI用LED212、DREAM用LED312、盤上用LED322の点灯を制御するデータ)を作成したり、各種の演出決定用乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行して(S305)、本処理を終える。
[受信コマンド解析処理]図20に示すように、受信コマンド解析処理(S4301)ではまず、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定し(S401)、受信していればモードステータス設定処理を行う(S402)。モードステータス設定処理(S402)では、受信した遊技状態指定コマンドを解析して、遊技状態指定コマンドに含まれる遊技状態の情報に基づいて、モードステータスの値を設定する。モードステータスの値は、通常遊技状態であれば「1」に設定され、高確高ベース状態であれば「2」に設定され、低確時短状態であれば「3」に設定される。こうして演出制御用マイコン121は、現時点での遊技状態を把握することが可能である。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド又は特図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し(S403)、受信していれば後述する変動演出開始処理を行う(S404)。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から変動停止コマンド(特図1変動停止コマンド又は特図2変動停止コマンド)を受信したか否か判定し(S405)、受信していれば変動演出終了処理を行う(S406)。変動演出終了処理(S406)では、変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S407)、受信していればオープニング演出選択処理を行う(S408)。オープニング演出選択処理(S408)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し(S409)、受信していればラウンド演出選択処理を行う(S410)。ラウンド演出選択処理(S410)では、ラウンド指定コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S411)、受信していればエンディング演出選択処理を行う(S412)。エンディング演出選択処理(S412)では、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、その他の処理(S413)として上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えば客待ちコマンドの受信に基づいて客待ち演出を行うための処理や、普通図柄変動開始コマンドの受信に基づいて普図変動演出を行うための処理)を行って、受信コマンド解析処理(S301)を終える。
[変動演出開始処理]図21に示すように、変動演出開始処理(S404)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S501)。変動開始コマンドには、大当たりであるか否かの判定処理が実行された際にセットされた特図停止図柄データの情報や、変動パターンの情報(図14参照)、現在の遊技状態を指定する情報等が含まれている。なお、ここで演出制御用マイコン121が取得した情報は、これ以降に実行する処理においても適宜利用可能なものとする。
次に演出制御用マイコン121は、現時点で設定されているモードステータスの値を参照する(S502)。続いて、変動演出において最終的に停止表示する演出図柄8L,8C,8Rの選択を行う(S503)。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄8L,8C,8Rの組み合わせ(例えば「777」等)が決定される。
続いて演出制御用マイコン121は、変動演出パターン選択処理を実行する(S504)。変動演出パターン選択処理(S504)では、モードステータスの値に対応した演出モードの種類および変動パターンの種類に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、変動演出パターンを選択する。こうして変動演出パターンが決まれば、変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出ボタン演出(SW演出)の有無、演出ボタン演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる変動演出の内容の詳細が決まることとなる。
続いて演出制御用マイコン121は、後述する予告演出選択処理を実行する(S505)。その後、選択した演出図柄と変動演出パターンと予告演出とを開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S506)、本処理を終える。ステップS506でセットされた変動演出開始コマンドが、画像制御基板140に送信されると、表示画面50aにて特別図柄の変動表示に同期した変動演出が開始される。
[予告演出選択処理]図22に示すように、予告演出選択処理(S505)ではまず、演出制御用マイコン121は、駆動予告演出を実行可能か否かを判定する(S601)。本形態では、解析された変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報が、SPリーチの実行を示すもの(変動パターンP1、P2,P3、P11、P12、P13、P31、P32、P33、P41、P42、P43、図14参照)であれば、駆動予告演出を実行可能と判断するようになっている。駆動予告演出を実行可能でないと判定すれば(S601でNO)、ステップS610に進む。一方、駆動予告演出を実行可能と判定すれば(S601でYES)、現在駆動比率演算処理を実行する(S602)。現在駆動比率演算処理(S602)では、演出制御用マイコン121は、先ず配列[0]~[59999]までのうちONであるコモン情報の数を求める。そして、求められたコモン情報の数に対して、60000を除算して、更に100を乗算する((コモン情報の数)÷60000×100)。これにより、現時点までの60秒間のうちユニット駆動モータ55mが回転駆動した時間の割合である現在駆動比率が演算される。
続いて、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と第1上昇駆動比率(15%)との加算値が、上限駆動比率(35%)よりも低いか否かを判定する(S603)。加算値が上限駆動比率以上である場合には(S603でNO)、第1駆動予告演出抽選不可設定処理を実行して(S604)、ステップS606に進む。第1駆動予告演出抽選不可設定処理(S604)は、図26に示すように、駆動予告演出抽選テーブル(図25参照)において、第1駆動予告演出が抽選により選ばれないようにするための処理である。なお、第1駆動予告演出抽選不可設定処理(S604)において、選ばれなくなった第1駆動予告演出の振分率は、駆動予告演出を実行しない振分率に割り振られるようになっている。例えば、図26に示すように、強SPリーチ大当たりの場合に、「第1駆動予告演出」の振分率(60%)は、「実行しない」の振分率に割り振られて、15%(図25参照)+60%=75%に設定される。
一方、加算値が上限駆動比率未満である場合には(S603でYES)、第1駆動予告演出抽選可能設定処理を実行して(S605)、ステップS606に進む。第1駆動予告演出抽選可能設定処理(S605)は、図25に示す駆動予告演出抽選テーブルにおいて、第1駆動予告演出が抽選により選ばれるようにするための処理である。こうして本形態では、第1駆動予告演出を実行しても、必ず現在駆動比率が35%未満に抑えられていて、ユニット駆動モータ55mの発熱による不具合を確実に防ぐことが可能である。
次に、ステップS606では、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と第2上昇駆動比率(5%)との加算値が、上限駆動比率(35%)よりも低いか否かを判定する。加算値が上限駆動比率以上である場合には(S606でNO)、第2駆動予告演出抽選不可設定処理を実行して(S607)、ステップS609に進む。第2駆動予告演出抽選不可設定処理(S607)は、駆動予告演出抽選テーブル(図25参照)において、第2駆動予告演出が抽選により選ばれないようにするための処理である。なお、第2駆動予告演出抽選不可設定処理(S607)において、選ばれなくなった第2駆動予告演出の振分率は、駆動予告演出を実行しない振分率に割り振られるようになっている。
一方、加算値が上限駆動比率未満である場合には(S606でYES)、第2駆動予告演出抽選可能設定処理を実行して(S608)、ステップS609に進む。第2駆動予告演出抽選可能設定処理(S608)は、図25に示す駆動予告演出抽選テーブルにおいて、第2駆動予告演出が抽選により選ばれるようにするための処理である。こうして本形態では、第2駆動予告演出を実行しても、必ず現在駆動比率が35%未満に抑えられていて、ユニット駆動モータ55mの発熱による不具合を確実に防ぐことが可能である。
演出制御用マイコン121は、ステップS609にて、駆動予告演出抽選処理を実行して、ステップS610に進む。駆動予告演出抽選処理(S609)では、先ず、ステップS604又はS605、及びステップS607又はS608にて設定された駆動予告演出抽選テーブルを参照する。例えば、ステップS602で演算された現在駆動比率が25%である場合を想定する。この場合、ステップS604にて第1駆動予告演出抽選不可設定処理が実行されると共に、ステップS608にて第2駆動予告演出抽選可能設定処理が実行されるため、図26に示す駆動予告演出抽選テーブルが参照される。そして、演出制御用マイコン121は、参照した駆動予告演出抽選テーブルを用いて、取得した駆動予告演出用乱数と、変動パターンの情報とに基づいて、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)を実行するか否かを決定する。
そして、演出制御用マイコン121は、駆動予告演出抽選処理(S609)において、抽選により第1駆動予告演出を実行すると決定した場合には、第1駆動予告演出を実行するための駆動データ(待機位置から動作位置へ移動させる駆動データと、動作位置から待機位置へ移動させる駆動データ)を、演出用RAM124の所定の記憶領域にセットする。また、演出制御用マイコン121は、駆動予告演出抽選処理(S609)において、抽選により第2駆動予告演出を実行すると決定した場合には第2駆動予告演出を実行するための駆動データ(待機位置から途中位置へ移動させる駆動データと、途中位置から待機位置へ移動させる駆動データ)を、演出用RAM124の所定の記憶領域にセットする。また、演出制御用マイコン121は、駆動予告演出抽選処理(S609)において、抽選により駆動予告演出を実行しないと決定した場合には、駆動データを演出用RAM124の所定の記憶領域にセットしない。
ステップS610では、演出制御用マイコン121は、その他の予告演出選択処理を実行して、本処理を終える。その他の予告演出選択処理(S610)では、予告演出決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択する。そして、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、予告演出を選択する。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
9.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、演出制御用マイコン121は、現時点までの60秒間でユニット駆動モータ55mが駆動した時間である駆動時間状況を監視している。そして、演出制御用マイコン121は、駆動時間状況と、第1駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間(10秒、図24参照)と、に基づいて、第1駆動予告演出を実行する場合と、第1駆動予告演出を実行しに場合と、がある。従って、仮に設計ミスや、待機位置検出センサ55a又は動作位置検出センサ55bの異常等が生じていても、正常な範囲でしかユニット駆動モータ55mが駆動しない。よって、ユニット駆動モータ55mによる発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、演出制御用マイコン121は、現時点までの60秒間でユニット駆動モータ55mが駆動した時間である駆動時間状況と、第1駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間(10秒、図24参照)と、に基づいて、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(駆動判断値)を算出している。そして、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(駆動判断値)が35%以上であれば、第1駆動予告演出を実行せず、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(駆動判断値)が35%未満であれば、第1駆動予告演出を実行し得る。こうして、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(駆動判断値)を利用することで、ユニット駆動モータ55mによる発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、演出制御用マイコン121は、上述したように、現時点までの60秒間でユニット駆動モータ55mが駆動した時間である駆動時間状況と、第1駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間(10秒、図24参照)と、に基づいて、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(第1駆動判断値)を算出する。更に、演出制御用マイコン121は、上述したように、現時点までの60秒間でユニット駆動モータ55mが駆動した時間である駆動時間状況と、第2駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間(3秒、図24参照)と、に基づいて、現在駆動比率と第2上昇駆動比率との加算値(第2駆動判断値)を算出する。これにより、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(第1駆動判断値)が35%以上である一方、現在駆動比率と第2上昇駆動比率との加算値(第2駆動判断値)が35%未満であれば、第1駆動予告演出を実行しないで、第2駆動予告演出を実行可能である。こうして、第1駆動予告演出が実行できない状況でも、ユニット駆動モータ55mによる発熱等の不具合を確実に防ぎつつ、第2駆動予告演出を替わりに実行することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図1に示すように、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とによって、「GIDREAM」という組合せの意匠が形成されている。従って、仮に、枠側装飾ユニットだけで「GIDREAM」という意匠が形成されている場合、又は、盤側装飾ユニットだけで「GIDREAM」という意匠が形成されている場合に比べて、大きく且つ目立つ「GIDREAM」という意匠を形成することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とによって形成される「GIDREAM」という組合せの意匠は、当該パチンコ遊技機PY1のタイトルを示すものである。従って、パチンコ遊技機PY1のタイトル(「GIDREAM」)を、大きく且つ目立つように形成することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図5に示すように、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(図4参照)と、盤側装飾ユニット310に設けられているDREAM用LED312(図4参照)とが共に、「GIDREAM」というタイトルを黄色(同色)で発光させる。これにより、「GIDREAM」という組合せの意匠による統一感を高めることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図5に示すように、遊技者から見て、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間には、盤上発光ユニット320の円弧部321の上部321Aが配置されている。そして、この上部321Aには、盤上用LED322(図4参照)が設けられている。これにより、枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310との間に、ある程度の間隔が空いていても、盤上発光ユニット320の上部321Aと枠側装飾ユニット210と盤側装飾ユニット310とが、同色である黄色で発光することで、「GIDREAM」という組合せの意匠による統一感を保つことが可能である。
10.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記形態では、図25に示す駆動予告演出抽選テーブルにおいて、第1駆動予告演出の実行を決定する場合と、第2駆動予告演出の実行を決定する場合と、駆動予告演出の非実行を決定する場合と、があった。しかしながら、駆動予告演出抽選テーブルにおいて、第3駆動予告演出の実行を決定する場合があるようにしても良い。第3駆動予告演出では、例えば、盤側装飾ユニット310が、待機位置(図8(A)参照)⇒途中位置(図8(B)参照)⇒待機位置(図7(A)参照)⇒動作位置(図7(B)参照)⇒待機位置(図7(A)参照)の順番に移動するようにしても良い。そして、この第3駆動予告演出では、モータ駆動時間が13秒(10秒+3秒)であり、中間停止時間が1秒であり、上限駆動比率が20%(15%+5%)である。これにより、本形態で説明したように、現在駆動比率+20%が35%未満である場合に限り、第3駆動予告演出の実行が抽選により決定されるようにしても良い。
上記形態では、演出制御用マイコン121が、現時点までの60秒(特定時間)間において、ユニット駆動モータ55mが駆動した時間である駆動時間状況を監視するようにした。即ち、演出制御用マイコン121は、ステップS210のコモン情報更新処理により、現時点までの60秒間でどのくらいユニット駆動モータ55mが駆動したかを監視するようになっていた。しかしながら、監視する時間である特定時間は、60秒に限られるものではなく、60秒未満、又は60秒を超える時間であっても良く、適宜変更可能である。また、特定時間は、必ずしも現時点までの時間に限られるものではなく、例えば、現時点を基準にして、10秒前から1秒前までの時間であっても良い。また、ステップS210のコモン情報更新処理では、配列[0]~[59999]に対して、1msec毎のコモン情報を記憶するようにしたが、2msec毎のコモン情報、10msec毎のコモン情報を記憶するようにしても良く、適宜変更可能である。
上記形態では、現時点までの60秒間において、ユニット駆動モータ55mが駆動した時間の割合である現在駆動比率を演算する処理(現在駆動比率演算処理(S602))を、図22に示す予告演出選択処理(S505)で実行するようにした。しかしながら、現在駆動比率を演算する処理は、予告演出選択処理(S505)で実行される場合に限られるものではない。例えば、現在駆動比率を演算する処理を、図18に示す駆動制御処理(S203)で実行するようにしても良い。つまり、演出制御用マイコン121は、1msec毎に、現在駆動比率を随時演算するようにしても良い。
上記形態では、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と第1上昇駆動比率との加算値(駆動判断値)、又は現在駆動比率と第2上限駆動比率との加算値(駆動判断値)が、上限駆動比率である35%以上であれば、対応する駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)を実行しないようにした。しかしながら、上限駆動比率は、35%に限られるものではなく、35%未満、又は35%を超えるものであっても良く、適宜変更可能である。更に、上限駆動比率は、固定値である場合に限られるものではなく、変数値であっても良い。例えば、上限駆動比率は、経年劣化を考慮して、第1期間では第1上限駆動比率が設定され、第2期間では第1上限駆動比率とは異なる第2上限駆動比率(第1上限駆動比率よりも大きい第2上限駆動比率、又は第1上限駆動比率よりも小さい第2上限駆動比率)が設定されるようにしても良い。
上記形態では、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と上昇駆動比率(第1上昇駆動比率、第2上昇駆動比率)との加算値(駆動判断値)に基づいて、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)の実行の有無を判断した。しかしながら、演出制御用マイコン121は、現在駆動比率と上昇駆動比率(第1上昇駆動比率、第2上昇駆動比率)との加算値(駆動判断値)を算出することなく、現在駆動比率だけに基づいて、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)の実行の有無を判断しても良い。つまり、現在駆動比率が20%以上であれば、第1駆動予告演出を実行しないようにして、現在駆動比率が30%以上であれば、第2駆動予告演出を実行しないようにしても良い。
上記形態では、演出制御用マイコン121は、駆動判断値、駆動判断値を算出するための現在駆動比率、第1上昇駆動比率、第2上限駆動比率を、百分率(%)の値とした。しかしながら、駆動判断値、及び駆動判断値を算出するための現在駆動比率、第1上限駆動比率、第2上限駆動比率は、百分率(%)の値に限られるものではなく、例えば自然数であっても良く、適宜変更可能である。
上記形態では、演出制御用マイコン121が、駆動時間状況として、現時点までの60秒間のうちどのくらいの時間だけ、ユニット駆動モータ55mが駆動したかを監視するようにした。しかしながら、演出制御用マイコン121が、駆動状況として、現時点までの60秒間(特定時間)のうち、駆動予告演出(第1駆動予告演出、第2駆動予告演出)を何回実行したかを監視(カウント)するようにしても良い。この場合、演出制御用マイコン121は、60秒間での駆動予告演出の実行回数(駆動状況)と、駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間とに基づいて、駆動予告演出を実行する場合と、駆動予告演出を実行しない場合とを決定するようにしても良い。
上記形態では、ユニット駆動モータ55m(演出駆動手段)を駆動させることで、駆動予告演出(第1駆動予告演出又は第2駆動予告演出)を実行可能にして、上述したように駆動時間状況と上昇駆動比率(第1上限駆動比率、第2上限駆動比率)とに基づいて、駆動予告演出を実行可能であるかを判断した。しかしながら、駆動予告演出を実行可能であるかを判断するための対象となる演出駆動手段は、適宜変更可能である。例えば、遊技機枠2(前扉23)に移動可能な可動体(枠可動体)が設けられていて、その枠可動体に駆動力を付与する演出駆動手段(モータ)が設けられている。そして、この演出駆動手段を駆動させることで、駆動予告演出を実行可能にして、上述したように駆動時間状況と上昇駆動比率とに基づいて、駆動予告演出を実行可能であるかを判断するようにしても良い。
上記形態では、第1駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間が10秒であり、第2駆動予告演出の実行に要するユニット駆動モータ55mの駆動時間が3秒であった。しかしながら、駆動予告演出の実行に要する演出駆動手段(モータ)の駆動時間は、上記した時間(10秒、3秒)に限られるものではなく、適宜変更可能である。
上記形態では、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とによって形成する組合せの意匠では、「GIDREAM」という本パチンコ遊技機PY1(機種名)のタイトルを示すようにした。しかしながら、組合せの意匠が示すタイトルは、「GIDREAM」に限られず、パチンコ遊技機PY1に関するタイトルであれば、適宜変更可能である。従って、例えば、パチンコ遊技機PY1で登場するセリフに関するタイトルや、パチンコ遊技機PY1で登場するキャラクタに関するタイトルであっても良い。ここで上記形態では、「GIDREAM」という6文字で長いタイトルを大きく且つ目立つようにするため、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とを設けた。しかしながら、タイトルの文字数は6文字に限定されるものではなく、適宜変更可能である。但し、長いタイトルを大きく目立つようにするという観点に鑑み、4文字以上のタイトルであると良い。なおタイトルとは、表題、題名、肩書、称号を意味するものである。
上記形態では、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とによって形成する組合せの意匠では、タイトルを示すようにした。しかしながら、組合せの意匠は、タイトルを示すものに限られず、適宜変更可能である。従って、例えば、組合せのキャラクタ、組合せのアイテム、組合せの文字、組合せの記号、組合せの図形などであっても良い。
上記形態では、図5に示すように、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212(枠側発光部、図4参照)と、盤側装飾ユニット310に設けられているDREAM用LED312(盤側発光部、図4参照)と、が共に黄色(同色)で発光するようにした。しかしながら、GI用LED212(枠側発光部)とDREAM用LED312(盤側発光部)とが、黄色以外の異なる同色(例えば青)で発光するようにしても良い。また、枠側装飾ユニット210に設けられているGI用LED212と、盤側装飾ユニット310に設けられているDREAM用LED312とが共に、大当たりへの当選期待度の高さに応じて、発光色を変化させるようにしても良い。
上記形態では、図5に示すように、枠側装飾ユニット210のGI用LED212(枠側発光部)と、盤側装飾ユニット310のDREAM用LED312(盤側発光部)とが、「GIDREAM」を同色で発光させるようにした。しかしながら、GI用LED212とDREAM用LED312とが、異なる色で発光するようにしても良い。この場合には、枠側装飾ユニット210が示す「GI」と、盤側装飾ユニット310が示す「DREAM」とによって、組合せの意匠(「GIDREAM」)を形成しつつ、それぞれ異なる発光色で見えるという斬新な見た目を提供することが可能である。なお、枠側装飾ユニット210及び盤側装飾ユニット310の何れも発光して見えることがない、又は、枠側装飾ユニット210又は盤側装飾ユニット310の何れか一方が発光して見えるようにしても良い。
上記形態では、図1に示すように、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)とにより、常に、組合せの意匠(「GIDREAM」)が形成されるようにした。しかしながら、枠側装飾部又は盤側装飾部のうち少なくとも一方が移動できるように構成して、枠側装飾部と盤側装飾部とが、位置に応じて、組合せの意匠を形成する場合と、組合せの意匠を形成しない場合と、があるようにしても良い。
上記形態では、枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)との2部材によって、組合せの意匠(「GIDREAM」)を形成するようにした。しかしながら、枠側装飾部及び盤側装飾部、更に、遊技機枠2に設けられている枠側部材、又は遊技盤1に設けられている盤側部材の3部材によって、組合せの意匠を形成するようにしても良い。又は4部材以上によって、組合せの意匠を形成するようにしても良い。
上記形態では、図5に示すように、遊技者から見て枠側装飾ユニット210(枠側装飾部)と盤側装飾ユニット310(盤側装飾部)との間に、盤上用LED322(特定発光手段)が設けられていて、GI用LED212とDREAM用LED312と盤用上LEDとが、同色(黄色)で発光するようにした。しかしながら、特定発光手段は、遊技者から見て枠側装飾部と盤側装飾部との間に設けられていれば良く、必ずしも遊技盤1に設けられている必要はない。即ち、特定発光手段は、遊技機枠2に設けられているものであっても良い。
また上記形態では、当選した大当たり図柄の種類に基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機として構成したが、いわゆるV確機(大入賞口内の特定領域(V領域)の通過に基づいて高確率状態に制御する遊技機)として構成してもよい。また上記形態では、一旦高確率状態に制御されると次の大当たり遊技の開始まで高確率状態への制御が続く遊技機(いわゆる確変ループタイプの遊技機)として構成したが、いわゆるST機(確変の回数切りの遊技機)として構成してもよい。また、いわゆる1種2種混合機や、ハネモノタイプの遊技機として構成してもよい。すなわち、本明細書に示されている発明は、遊技機のゲーム性を問わず、種々のゲーム性の遊技機に対して好適に採用することが可能である。
また、特別遊技として、小当たり遊技(大入賞口の総開放時間が所定時間(例えば1.8秒)以下と短い特別遊技)を行うことがあってもよい。小当たり遊技の実行中の状態を小当たり遊技状態と言う。
また上記形態では、大当たりに当選してそのことを示す特別図柄が停止表示されたことを制御条件として、大当たり遊技状態(特別遊技状態)に制御されるパチンコ遊技機として構成した。これに対して、スロットマシン(回胴式遊技機、パチスロ遊技機)として構成してもよい。
また、スロットマシンのタイプは、どのようなタイプであってもよい。ビッグボーナスやレギュラーボーナスへの入賞によって獲得メダルを増やす所謂ノーマル機(Aタイプのスロットマシン)であれば、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等のボーナスを実行している状態が特別遊技状態に相当する。また、小役に頻繁に入賞可能なART(アシストリプレイタイム)やAT(アシストタイム)等の特別な遊技期間にて獲得メダルを増やす所謂ART機やAT機であれば、ARTやAT中の状態が特別遊技状態に相当する。また、ノーマル機では特別遊技状態への制御条件は、ビッグボーナスやレギュラーボーナスに当選した上で、有効化された入賞ライン上に、ビッグボーナスやレギュラーボーナスへの移行契機となる図柄の組み合せが各リールの表示結果として導出表示されることである。また、ART機やAT機では特別遊技状態への制御条件は、例えば、ARTやATの実行抽選に当選した上で、規定ゲーム数を消化するなどしてARTやATの発動タイミングを迎えることである。
11.上記した実施の形態に示されている発明
上記した実施の形態には、以下の各手段の発明が示されている。以下に記す手段の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
手段A1に係る発明は、
駆動可能な演出駆動手段(ユニット駆動モータ55m)と、
前記演出駆動手段を駆動させることで駆動予告演出(第1駆動予告演出)を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記演出制御手段は、
特定時間(現時点までの60秒)内で前記演出駆動手段が駆動した駆動状況を監視していて(ステップS210のコモン情報更新処理、図27参照)、
前記駆動状況と、前記駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間(10秒、図24参照)と、に基づいて、前記駆動予告演出を実行する場合と、前記駆動予告演出を実行しない場合と、があることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、演出制御手段は、特定時間内で演出駆動手段が駆動した駆動状況と、駆動予告演出の実行に要する演出駆動手段の駆動時間とに基づいて、駆動予告演出の実行の有無を決める。従って、設計ミスやセンサの異常等が生じていても、正常な範囲内でしか演出駆動手段が駆動しないため、演出駆動手段による発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能である。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機において、
前記駆動状況は、前記特定時間内で前記演出駆動手段が駆動した時間である駆動時間状況(現時点までの60秒間のうちユニット駆動モータ55mが駆動した時間の割合)であり、
前記演出制御手段は、
前記駆動時間状況と、前記駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、駆動判断値(現在駆動比率+上昇駆動比率)を算出可能であり、
前記駆動判断値に基づいて、前記駆動予告演出を実行する場合と、前記駆動予告演出を実行しない場合と、があることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、演出制御手段は、逐次、演出駆動手段が駆動した時間である駆動時間状況を監視している。そして、演出制御手段は、監視した駆動時間状況と、駆動予告演出の実行に要する演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、駆動判断値を算出する。その上で、演出制御手段は、駆動判断値に基づいて、駆動予告演出の実行の有無を決める。こうして、駆動判断値を利用することで、演出駆動手段による発熱等の不具合を確実に防ぐことが可能である。
手段A3に係る発明は、
手段A2に記載の遊技機において、
前記駆動予告演出には、第1駆動予告演出(図7参照)と、前記第1駆動予告演出よりも前記演出駆動手段の駆動に要する駆動時間が短い第2駆動予告演出(図8参照)と、があり、
前記演出制御手段は、
前記駆動時間状況と、前記第1駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間(10秒、図24参照)と、に基づいて、第1駆動判断値(現在駆動比率+第1上昇駆動比率(=15%))を算出可能であり、
前記駆動時間状況と、前記第2駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間(3秒、図24参照)と、に基づいて、第2駆動判断値(現在駆動比率+第1上昇駆動比率(=5%))を算出可能であり、
前記第1駆動判断値に基づいて前記第1駆動予告演出を実行しないで、前記第2駆動判断値に基づいて前記第2駆動予告演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、演出制御手段は、駆動時間状況と第1駆動予告演出の実行に要する演出駆動手段の駆動時間とに基づいて第1駆動判断値を算出すると共に、駆動時間状況と第2駆動予告演出の実行に要する演出駆動手段の駆動時間とに基づいて第2駆動判断値を算出する。そして、演出制御手段は、第1駆動判断値に基づいて第1駆動予告演出を実行しないで、第2駆動判断値に基づいて第2駆動予告演出を実行可能である。こうして、第1駆動予告演出が実行できない状況でも、第2駆動予告演出を替わりに実行することが可能である。
ここで、特開2018-043105号公報に記載の遊技機では、駆動可能な演出駆動手段(モータ)と、演出駆動手段を駆動させることで駆動予告演出を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン)と、を備えている。従来では一般的に、演出制御手段は、テーブルの振分に基づいて、駆動予告演出の実行の有無を決定するようになっている。ところで、演出駆動手段が頻繁に駆動すると、演出駆動手段による発熱等によって、不具合が生じ得る。そのため、演出駆動手段が頻繁に駆動しないように、駆動予告演出に対するテーブルの振分が、予め調整されている。しかしながら、テーブルの振分の調整だけでは、設計ミスやセンサの異常等が生じているときに、演出駆動手段が想定以上に駆動してしまい、発熱等による不具合が生じるおそれがあった。そこで上記した手段A1~A3に係る発明は、特開2018-043105号公報に記載の遊技機に対して、演出制御手段は、特定時間内で演出駆動手段が駆動した駆動状況を監視していて、駆動状況と、駆動予告演出の実行に要する演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、駆動予告演出を実行する場合と、駆動予告演出を実行しない場合と、がある点で相違している。これにより、演出駆動手段による発熱等の不具合を確実に防ぐという課題を解決(作用効果を奏する)ことが可能である。
手段B1に係る発明は、
枠状の基枠部(外枠22)と前記基枠部に対して開閉可能な開閉部(内枠21及び前扉23)とを含む遊技機枠(2)と、
前記遊技機枠の内部に設けられている遊技盤(1)と、
前記遊技盤に設けられている盤側装飾部(盤側装飾ユニット310)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記遊技機枠に設けられている枠側装飾部(枠側装飾ユニット210)を備え、
前記枠側装飾部と前記盤側装飾部とは、組合せの意匠(「GIDREAM」)を形成するものである(図1参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、枠側装飾部と盤側装飾部とによって、組合せの意匠が形成されている。従って、枠側装飾部だけによって意匠が形成されている場合、又は、盤側装飾部だけによって意匠が形成されている場合に比べて、大きく目立つ意匠を形成することが可能である。
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機において、
前記組合せの意匠は、当該遊技機に関するタイトル(「GIDREAM」)を示すものであることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、当該遊技機に関するタイトルを、大きく目立つように形成することが可能である。
手段B3に係る発明は、
手段B1又は手段B2に記載の遊技機において、
前記枠側装飾部には、発光可能な枠側発光部(GI用LED212)が設けられていて、
前記盤側装飾部には、発光可能な盤側発光部(DREAM用LED312)が設けられていて、
前記枠側発光部と前記盤側発光部とは、前記組合せの意匠を同色(黄色)で発光させることが可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、枠側装飾部に設けられている枠側発光部と、盤側発光部に設けられている盤側発光部とが、組合せの意匠を同色で発光させる。これにより、組合せの意匠による統一感を高めることが可能である。
手段B4に係る発明は、
手段B3に記載の遊技機において、
遊技者から見て前記枠側装飾部と前記盤側装飾部との間には、発光可能な特定発光手段(盤上用LED322)が設けられていて、
前記特定発光手段(盤上用LED322))と前記枠側発光部(GI用LED212)と前記盤側発光部(DREAM用LED312)とは、同色で発光可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者から見て枠側装飾部と盤側装飾部との間には、特定発光手段が設けられている。そのため、枠側装飾部と盤側装飾部との間に、ある程度の間隔が空いていても、特定発光手段と枠側発光部と盤側発光部とが、同色で発光することで、組合せの意匠による統一感を保つことが可能である。
ところで、特開2007-185438号公報に記載の遊技機において、遊技盤の上部に、盤側装飾部が設けられている。この盤側装飾部は、「12」を示す意匠を形成していて、当該遊技機の装飾効果を高めるようになっている。ここで、近年の遊技機では、遊技盤には様々な部品が搭載されているため、配置スペースが限られている。従って、上記特許文献1のように、盤側装飾部だけで意匠を形成しても、大きく且つ目立つ意匠を形成することが難しかった。そこで上記した手段B1~B4に係る発明は、特開2007-185438号公報に記載の遊技機に対して、遊技機枠に設けられている枠側装飾部と遊技盤に設けられている盤側装飾部とが、組合せの意匠を形成するものであるという点で相違している。これにより、大きく且つ目立つ意匠を形成するという課題を解決(作用効果を奏する)ことが可能である。
PY1…パチンコ遊技機
1…遊技盤
2…遊技機枠
55m…ユニット駆動モータ
121…演出制御用マイコン
210…枠側装飾ユニット
212…GI用LED
310…盤側装飾ユニット
312…DREAM用LED
322…盤上用LED

Claims (3)

  1. 駆動可能な演出駆動手段と、
    前記演出駆動手段を駆動させることで駆動予告演出を実行可能な演出制御手段と、を備える遊技機において、
    前記演出制御手段は、
    特定時間内で前記演出駆動手段が駆動した駆動状況を監視していて、
    前記駆動状況と、前記駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、前記駆動予告演出を実行する場合と、前記駆動予告演出を実行しない場合と、があることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記駆動状況は、前記特定時間内で前記演出駆動手段が駆動した時間である駆動時間状況であり、
    前記演出制御手段は、
    前記駆動時間状況と、前記駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、駆動判断値を算出可能であり、
    前記駆動判断値に基づいて、前記駆動予告演出を実行する場合と、前記駆動予告演出を実行しない場合と、があることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記駆動予告演出には、第1駆動予告演出と、前記第1駆動予告演出よりも前記演出駆動手段の駆動に要する駆動時間が短い第2駆動予告演出と、があり、
    前記演出制御手段は、
    前記駆動時間状況と、前記第1駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、第1駆動判断値を算出可能であり、
    前記駆動時間状況と、前記第2駆動予告演出の実行に要する前記演出駆動手段の駆動時間と、に基づいて、第2駆動判断値を算出可能であり、
    前記第1駆動判断値に基づいて前記第1駆動予告演出を実行しないで、前記第2駆動判断値に基づいて前記第2駆動予告演出を実行可能であることを特徴とする遊技機。
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