JP2022167215A - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装体単体で提供された際に、使用者が安心して手にとることができる包装体を提供する。【解決手段】包装体(10)は、裏面シートの非肌面側に着用物品に止着するための粘着部(5)を有する吸収性物品(1)と、吸収性物品を包装する包装シート(20)と、を有する。包装シートによって吸収性物品を個別に包装した包装状態において、包装シートは、包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。包装体には、包装状態の包装体の外面側に向けて配置された視認可能な情報表示部(70)が設けられている。情報表示部は、吸収性物品の製造元を示す製造元表示部(71)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品を包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体に関する。
特許文献1には、吸収性物品を包装シートによって個別に包装した包装体が開示されている。一般的に、吸収性物品は、包装シートによって個別に包装された包装体がパッケージ内に更に収容された状態で提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の包装シート又は吸収性物品には、吸収性物品の性能(例えば、羽付き、ナプキン等)が表示されている。使用者は、パッケージから取り出した包装体の外観を視認することによって、吸収性物品の性能を把握することができる。
近年、予期してなく直ちに吸収性物品を使用する場面、ユーザに試しに使用してもらう場面等、従来のように吸収性物品を予め準備する場面とは異なる場面における吸収性物品の提供の機会が増えている。このような場面における吸収性物品の提供は、単体の包装体の提供が求められることが多い。
特開2006-223757号公報
しかし、従来の包装体は、パッケージに収容された状態で提供されることを前提に構成されており、吸収性物品の品質に関する表示は、パッケージに記載され、また包装体単体で吸収性物品を衛生的に保持できないことがある。そのため、パッケージ内の包装体を単体で提供するだけでは、使用者は、安心して手に取れないことがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、包装体単体で提供された際に、使用者が安心して手にとることができる包装体を提供する。
一態様にかかる吸収性物品の包装体は、裏面シートの非肌面側に着用物品に止着するための粘着部を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装シートと、を有する。前記包装シートによって前記吸収性物品を個別に包装した包装状態において、前記包装シートは、前記包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。前記包装体には、前記包装状態の前記包装体の外面側に向けて配置された視認可能な情報表示部が設けられている。前記情報表示部は、前記吸収性物品の製造元を示す製造元表示部を有する。
他態様にかかる吸収性物品の包装体は、包装体を複数収容するディスペンサーに収容され、前記ディスペンサーから個々に排出されることで使用者に対して提供される。吸収性物品を包装シートによって個別に包装した包装状態において、吸収性物品が包装シートに固定され、かつ前記包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。前記包装体には、前記包装状態の前記包装体の外面側に向けて配置された情報表示部が設けられている。前記情報表示部は、前記吸収性物品の製造元を示す製造元表示部を有する。
図1は、実施形態に係る吸収性物品の包装体の第1矩形面の平面図である。 図2は、実施形態に係る吸収性物品の包装体の第2矩形面の平面図である。 図3は、実施形態に係る吸収性物品の包装体の分解斜視図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様にかかる吸収性物品の包装体は、裏面シートの非肌面側に着用物品に止着するための粘着部を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を包装する包装シートと、を有する。前記包装シートによって前記吸収性物品を個別に包装した包装状態において、前記包装シートは、前記包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。前記包装体には、前記包装状態の前記包装体の外面側に向けて配置された視認可能な情報表示部が設けられている。前記情報表示部は、前記吸収性物品の製造元を示す製造元表示部を有する。包装シートが固形の異物の混入を防ぐように封止しており、包装体単体で提供されても、内部の吸収性物品を衛生的に保つことができる。よって、使用者は、衛生面に対する安心感を得ることができる。また、使用者は、情報表示部の製造元表示部を視認することで、製造元を把握でき、吸収性物品の品質に対する安心感を得ることができる。そのため、使用者は、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。
好ましい一態様によれば、前記情報表示部は、前記吸収性物品の製品名及びブランド名の少なくとも一方を含む名称表示部を有する。使用者は、一般的に、吸収性物品を購入時等において製品名やブランド名に基づいて吸収性物品を選択し、製品名やブランド名に基づいて吸収性物品の品質に対する安心感を得やすい。本態様によれば、使用者は、情報表示部の名称表示部を視認することで、吸収性物品の出所及び品質を把握でき、吸収性物品の品質に対する安心感をより得ることができる。そのため、使用者は、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。
好ましい一態様によれば、前記情報表示部は、前記吸収性物品が医薬部外品である事を示す医薬部外品表示部を有する。本態様によれば、使用者は、情報表示部の医薬部外品表示部を視認することで、包装体の中身(医薬部外品であること)を把握でき、包装体の中身に対する安心感を得ることができる。そのため、使用者は、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。
好ましい一態様によれば、前記情報表示部は、前記吸収性物品の表面材の主成分を示す表面材表示部を有する。表面材は、着用者の肌に直に触れる部材である。そのため、使用者によっては、表面材の主成分を確認した上で、吸収性物品を選択したり、吸収性物品の品質(例えば、肌に優しい主成分を有する吸収性物品)を把握したりする。本態様によれば、使用者は、情報表示部の表面材表示部を視認することで、表面材の主成分を把握でき、吸収性物品の品質に対する安心感を得ることができる。そのため、使用者は、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。
好ましい一態様によれば、前記情報表示部は、製造記号及び製造番号の少なくともいずれかを含み、ロットの違いを示すロット表示部を有する。本態様によれば、情報表示部を視認することで、製造元に関連する情報であるロット表示部を把握することができる。そのため、使用者は、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。また、一般的に、医薬部外品である吸収性物品において、ロット表示部を設けることが行われている。当該製造番号を情報表示部として設けることにより、吸収性物品の出所に関する情報を集約でき、製造効率を向上できるともに、包装体の表面で装飾効果を発揮する領域(情報表示部以外の領域)を確保し易く、包装体のデザイン性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記情報表示部の文字のフォントは、3pt以上24pt以下である。当該構成によれば、フォントが3pt以上であるため、使用者が包装体を目視で視認した際に、違和感なく当該文字による情報を読み取ることができ、情報表示部による情報をスムーズに得ることができる。また、フォントが24pt以下であるため、包装体内に必要な情報を示すための文字を収めやすい。
好ましい一態様によれば、前記文字部と前記背景部の色差ΔEは、20以上である。出願人が鋭意調査したところ、一般的に、2点の色の色差ΔEが20以上である場合、当該2点が異なる色であると認識し易いことがわかった。本態様によれば、文字部と背景部の色差ΔEが20以上であるため、使用者は、背景部と文字を一体化して認識せずに、文字を単体で認識でき、文字による情報を容易に把握できる。
好ましい一態様によれば、包装体は、前記包装状態において、第1方向に延びる第1側辺と、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2側辺と、に囲まれた矩形状の矩形面を有する。前記第1側辺の長さは、50mm以上160mm以下である。本態様によれば、包装体の第1側辺及び第2側辺の長さが50mm以上であるため、矩形面に情報表示部を配置し易い。また、包装体の第1側辺及び第2側辺の長さが160mm以下であるため、包装体全体の寸法が大きくなりすぎることを抑制し、包装体を単体で提供し易い。
好ましい一態様によれば、前記情報表示部は、前記矩形面内に配置され、前記情報表示部の外縁は、前記矩形面の外縁よりも内側に位置している。情報表示部の外縁が、矩形面の外縁を跨っていると、使用者が任意の一面(矩形面)を視認した際に、情報が途中で途切れ、情報を把握し難い。しかし、情報表示部が矩形面内に配置され、かつ情報表示部の外縁が矩形面の外縁よりも内側であるため、使用者は、矩形面を視認した際に、情報表示部全体を把握できる。本態様によれば、端部接合部によって包装シートの外側端縁を止め、密閉性を高め、固形部の異物の混入をより抑制できる。また、端部接合部が第1方向に延びているため、包装体が第1方向にたくれる(例えばサイド接合部同士が近付くように変形する)ことを端部接合部によって抑制できる。よって、情報表示部の視認性をより確保し続け易い。
好ましい一態様によれば、記包装シート及び前記吸収性物品は、前記第1方向に延びる折り目を基点に少なくとも折り畳まれている。前記包装体の前記第1方向の両方の側端部には、前記包装シート同士を接合するサイド接合部が設けられている。前記包装シートの前記第2方向の端縁のうち、前記包装状態において外側に位置する外側端縁は、前記外側端縁が当接する包装シートに端部接合部を介して接合されている。前記端部接合部は、前記サイド接合部間において前記第1方向に沿って配置されている。本態様によれば、端部接合部によって包装シートの外側端縁を封止することで、包装体の密閉性を高め、固形部の異物の混入をより抑制できる。そのため、使用者は、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。また、端部接合部が第1方向に延びているため、包装体が第1方向にたくれる(例えば、サイド接合部同士が近付くように変形する)ことを端部接合部の剛性によって抑制できる。よって、情報表示部の視認性を確保し続け易い。
好ましい一態様によれば、前記サイド接合部及び前記端部接合部は、複数の接合部が間隔を空けて設けられており、前記サイド接合部の前記接合部間の距離及び前記端部接合部の前記接合部間の距離は、3mm以下である。本態様によれば、接合部間の距離が3mm以下であるため、包装シート同士が非接合部において実質的に離間せず、非接合部を介して固形の異物が入り込むことを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記端部接合部は、前記包装シートの外側端縁と離間して配置されている。使用者は、端部接合部と外側端縁の間の領域を掴んで開封操作できる。よって、開封操作するためのテープ部材を別途設けなくてもよい。テープ部材は、包装体の外面に露出しているため、包装体単体で提供した際に、意図せずに捲れてしまったり、機械等によって個々の包装体を提供する際に機械内で引っ掛かったりするおそれがある。しかし、テープ部材を設けないことにより、当該不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品の粘着部は、前記包装状態において、前記包装シートの内面に対して止められている。本態様によれば、包装状態において、包装体内で吸収性物品が移動しないため、吸収性物品の移動に起因して包装シートがよれることを抑制し、情報表示部の視認性を確保できる。
好ましい一態様によれば、前記包装体は、香料を含んでいない。香料を含む包装体にあっては、香料の成分に起因して虫が包装体に寄って来るおそれがある。しかし、包装体が香料を含まないため、意図せずに虫が寄ってくることを抑制し、包装体を衛生的に保ちやすくなる。
他態様にかかる吸収性物品の包装体は、包装体を複数収容するディスペンサーに収容され、前記ディスペンサーから個々に排出されることで使用者に対して提供される。吸収性物品を包装シートによって個別に包装した包装状態において、吸収性物品が包装シートに固定され、かつ前記包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。前記包装体には、前記包装状態の前記包装体の外面側に向けて配置された情報表示部が設けられている。前記情報表示部は、前記吸収性物品の製造元を示す製造元表示部を有する。各包装体には情報表示部が設けられており、ディスペンサーから包装体単体で提供されても、使用者は、情報表示部によって吸収性物品の情報を得ることができる。本態様によれば、使用者は、複数の包装体を収容したパッケージの状態で使用者に提供されなくても、包装体単体が提供された際に、吸収性物品を安心して手に取ることができる。
(2)吸収性物品の包装体の構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品の包装体(以下、包装体10とする)について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1及び図2は、実施形態に係る包装体10の矩形面の平面図である。図1及び図2は、包装状態の包装体10を示している。図3は、包装体10の分解斜視図である。図3は、吸収性物品1の非肌面側から見た状態の斜視図である。包装体10は、互いに直交し、かつ平面方向に延びる第1方向D1及び第2方向D2と、第1方向D1及び第2方向D2に直交する厚み方向Tと、を有する。本実施形態の第1方向D1は、吸収性物品1の幅方向に沿っており、第2方向D2は、前後方向に沿っている。吸収性物品1は、包装シート20によって個別に包装されている。包装シート20は、不織布、フィルム及びこれらからなる複合シートのいずれかによって構成できる。図3に示すように、吸収性物品1は、表面シート2、裏面シート4及び吸収コア3を含んでおり、公知の吸収性物品であってよい。吸収性物品1の裏面シート4の非肌面側T2には、吸収性物品1を下着等の着用物品に止着するための粘着部5が設けられている。粘着部5を有する吸収性物品は、生理用ナプキン、パンティライナー、軽失禁パッド、及び着用物品(おむつを含む)に止着されて使用される使い捨ておむつ(吸収パッドを含む)を例示できる。粘着部5は、裏面シート4の非肌面に設けられてよい。粘着部5は、使用前に包装シート20に当接し、包装シート20によって保護されていてもよいし、包装シート20と吸収性物品1の間に配置された剥離シート7に当接し、剥離シート7によって保護されていてもよい。本実施の形態の包装体10は、剥離シート7を有し、剥離シート7に粘着部5が当接している。剥離シート7と包装シート20は、シート接合部8を介して接合されている。
包装体10は、吸収性物品1及び包装シート20が共に折り畳まれることによって、吸収性物品1を包装シート20によって個別に包装してよい。変形例において、包装シート20のみが折り畳まれていてもよい。本実施の形態では、吸収性物品1及び包装シート20は、第1方向D1に沿う折り目FLを基点に折り畳まれている。変形例において、吸収性物品1及び包装シート20は、第1方向D1に沿う折り目と、第2方向D2に沿う折り目と、の両方を基点に折り畳まれてよい。当該変形例において、包装状態において最も外側に位置する包装シートは、封止されていてよい。当該変形例によれば、後述する包装体の密閉性をより向上できる。吸収性物品1を包装シート20によって個別に包装した包装状態において、包装体10は、平面方向に延びる矩形状の矩形面と、厚み方向Tに延びる側面と、を有する。包装体10は、包装状態において略直方体形状であるが、吸収性物品1が変形し易く柔らかいため、完全な直方体でなく、角や側辺が丸みを帯びた形状であってよい。矩形面は、第1方向D1に沿って延びる一対の第1側辺15と、第2方向D2に沿って延びる一対の第2側辺16と、によって囲まれた面である。矩形面は、互いに対向する第1矩形面11と、第2矩形面12と、を有する。図1は、第1矩形面11の平面図であり、図2は、第2矩形面12の平面図である。第1矩形面11は、包装シート20の外側端縁21が配置されており、包装体10を開封する際に操作する開封面となる。第2矩形面12は、包装シート20の外側端縁21が配置されていない面である。包装シート20の外側端縁21は、包装シート20の第2方向D2の端縁のうち、包装状態において外側に位置する縁である。
包装状態において、包装体10の第1方向D1の両方の側端部には、包装シート20同士を接合するサイド接合部25が設けられてよい。サイド接合部25は、包装シート20の第1方向D1の外側縁23から第1方向D1の内側に向かう領域に設けられている。サイド接合部25は、第2方向D2に沿って延びている。サイド接合部25は、熱溶着、超音波溶着等の溶着によって形成されていてもよいし、ホットメルト型接着剤の等の接着剤によって形成されていてもよい。包装状態において、外側端縁21は、対向する包装シート20に端部接合部26を介して接合されている。端部接合部26は、熱溶着、超音波溶着等の溶着によって形成されていてもよいし、ホットメルト型接着剤の等の接着剤によって形成されていてもよい。端部接合部26は、端部接合部26が吸収性物品と重ならない場合(例えば、折り目FLに一致する場合等)は、溶着によって形成されていてもよく、端部接合部26が吸収性物品と重なる場合には、接着剤によって形成されてよい。
本実施の形態の包装体10は、包装体10を単体で提供した際に、吸収性物品1の品質や衛生面に対する安心感を使用者が得ることができるように構成されている。次いで、吸収性物品1の品質や衛生面に対する安心感を得やすくするための構成について詳細に説明する。なお、包装体の提供は、ディスペンサー等の機械を用いての提供であってもよいし、配送による提供であってもよいし、人による提供であってもよい。包装状態において、包装シート20は、包装体10内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。包装シート20が固形の異物の混入を防ぐように封止しているため、包装体10単体で提供しても、内部の吸収性物品1を衛生的に保つことができる。よって、使用者は、衛生面に対する安心感を得ることができる。ここで封止した状態とは、薬機法(旧薬事法、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の第56条に準ずる状態であってよい。より詳細には、薬機法の第56条に該当しない状態であればよく、一般的な吸収性物品1のパッケージの開封口を形成するためのミシン目のような衛生状態を保てる程度の隙間が形成されていてもよい。包装シート20は、フィルムによって構成されてよい。当該構成によれば、包装体の密閉性を向上できるとともに、後述する情報表示部70の視認性も向上できる。また、包装体がディスペンサーによって提供される形態にあっては、筐体から排出される際の筐体内の構造に包装体が引っ掛かり難くなり、提供時の不具合を抑制できる。
本実施の形態のようにサイド接合部25を有する形態にあっては、サイド接合部25は、包装状態の包装体10の第2方向D2の全域に亘って連続して配置されてよい。また、包装体10は、端部接合部26を有してよい。端部接合部26は、サイド接合部25間において第1方向D1に沿って配置されてよい。本態様によれば、端部接合部26によって包装シート20の外側端縁21近傍を封止することで、包装体10の密閉性を高め、固形部の異物の混入をより抑制できる。また、端部接合部26が第1方向D1に延びているため、包装体10が第1方向D1にたくれる(例えば、サイド接合部25同士が近付くように変形する)ことを端部接合部26の剛性によって抑制できる。よって、後述する情報表示部70の視認性を確保し続け易い。好適には、端部接合部26は、一対のサイド接合部25間を跨って配置されてよい。当該形態によれば、包装体10の密閉性をより向上できる。また、サイド接合部25と端部接合部26には、異物が混入しない程度の隙間が形成されていてもよい。出願人が鋭意調査したところ、サイド接合部25と端部接合部26の距離が3mm以下の構成にあっては、包装シート20同士が非接合部において実質的に離間せず、非接合部を介して固形の異物が入り込むことを抑制できることがわかった。そのため、サイド接合部25と端部接合部26の距離は、3mm以下、より好適には、1mm以下であってよい。また、サイド接合部25及び端部接合部26は、複数の接合部が間隔を空けて設けられてよい。当該形態にあっては、サイド接合部25の接合部間の距離及び端部接合部26の接合部間の距離は、3mm以下であってよく、より好適には、1mm以下であってよい。当該形態によれば、包装シート20同士が非接合部において実質的に離間せず、非接合部を介して固形の異物が入り込むことを抑制できる。包装シート20には、異物の封入を抑制するために、接合部間の隙間以外の隙間(例えば、ミシン目)がないことが好ましい。
包装体10は、香料を含んでいなくてよい。香料を含む包装体10にあっては、香料の成分に起因して虫が包装体10に寄って来るおそれがある。しかし、包装体10が香料を含まないため、意図せずに虫が寄ってくることを抑制し、包装体10を衛生的に保ちやすくなる。
包装体10には、包装状態の包装体10の外面側に向けて配置された情報表示部70が設けられている。情報表示部70は、吸収性物品1に関連する情報を示す。吸収性物品1に関連する情報は、商品の名称、商品のブランド名等の名称の情報のみならず、商品の機能を示す情報も含む。情報表示部70は、情報を示す文字又は図柄を有する文字部78と、文字部78の周囲に配置された背景部79と、を有する。文字部78は、図柄、マーク、記号、文字のうち少なくともいずれかを有する。背景部79は、文字部78の周囲に配置されている部分であり、文字部78全体を囲んでいてもよい。背景部79は、着色されていてもよいし、着色されていなくてもよい。背景部79は、文字部78の周囲に配置された領域であればよく、その外縁が枠状のデザイン等で囲まれている場合には、当該枠が背景部79の外縁を構成してよく、その外縁が枠状のデザイン等で囲まれていない場合には、文字部78から10mmの範囲を背景部79の外縁としてみなすことができる。
情報表示部70は、包装状態における包装体10の外面(最も外側に位置する面)に向けて配置されていればよい。情報表示部70は、包装状態の包装体10の外面側から視認可能に設けられてよい。なお、本発明における「視認可能」とは、昼白色(色温度目安 4600~5400 K(ケルビン))で明るく照明された室内(目安:500~750 lx(ルクス))で約30~50cmの距離で、良好な視力(1.0以上)を両眼に有する被験者が対象物を見たときに視認できる事を意味している。
情報表示部70は、包装シート20の自体に印刷されていてもよいし、包装シート20上に貼付された別の資材(例えば、シール)に付されていてもよい。包装シート20自体は、包装シート20の内面であってもよいし、包装シートの外面であってもよい。情報表示部70が包装体10の外面に設けられていることにより、情報表示部70の視認性を向上できる。また、情報表示部70は、剥離シート7又は、吸収性物品1自体(例えば、裏面シート4)のいずれかに設けられ、使用者が包装シート20を介して視認可能に構成されてよい。情報表示部70が包装体10の外面よりも内側(剥離シート7又は裏面シート4)に設けられていることにより、包装体10の外面が擦れた場合であっても情報表示部70の視認性を確保できる。情報表示部70が裏面シート4又は剥離シート7に設けられた形態にあっては、包装シート20の全光線透過率は、50%以上であってよい。なお、包装シート20の全域の光線透過率が50%以上でなくてよく、情報表示部70と重なる領域の光線透過率が50%以上であればよい。ここで、「光線透過率」は、JIS K7105-7136に従って測定される。光線透過率は、例えば、日本電色工業株式会社製のヘーズメーター(型式NDH700P2)を用いて測定することができる。
情報表示部70は、吸収性物品1の製造元を示す製造元表示部71を有する。使用者は、情報表示部70の製造元表示部71を確認することで、製造元を把握でき、吸収性物品1の品質に対する安心感を得ることができる。製造元表示部71は、吸収性物品1を製造した製造元を特定するための情報であってよい。より詳細には、製造元表示部71は、製造業者又は輸入販売業者の名称(法人にあっては名称)を示す情報であってよい。製造元表示部71は、製造業者等の名称とともに、当該業者の住所(法人にあっては主たる事業所の所在地)、及び問い合わせ先(電話番号、メールアドレス等)を示してもよい。
情報表示部70は、吸収性物品1の製品名及びブランド名の少なくとも一方を含む名称表示部72を有してよい。名称表示部72は、販売名として記載されてよく、医薬部外品の承認を受けた販売名であってよい。使用者は、一般的に、吸収性物品1を選択する際に、ブランド名等の名称を確認して、吸収性物品1の出所(例えば、日本製)や品質(肌に優しい製品、環境に配慮した製品等)を把握した上で吸収性物品1を選択している。本態様によれば、使用者は、情報表示部70の名称表示部72を視認することで、吸収性物品1の出所及び品質を把握でき、吸収性物品1の品質に対する安心感をより得ることができる。
情報表示部70は、吸収性物品1が医薬部外品であることを示す医薬部外品表示部73を有する。使用者は、情報表示部70の医薬部外品表示部73を視認することで、包装体10の中身(医薬部外品であること)を把握でき、包装体10の中身に対する安心感を得ることができる。医薬部外品表示部73は、吸収性物品1が医薬部外品の承認を受けたことを示す「医薬部外品」の表示であってよい。医薬部外品表示部73は、「医薬部外品」の文字と共に、吸収性物品1の正式名称(例えば、生理用ナプキン等)の表示が併記されていてもよい。
情報表示部70は、吸収性物品1の表面材の主成分を示す表面材表示部74を有してよい。主成分とは、構成する材料(素材)の中で比率が最も多い成分をさす。本態様によれば、使用者は、情報表示部70の表面材表示部74を視認することで、表面材の主成分を把握でき、吸収性物品1の品質に対する安心感を得ることができる。また、情報表示部70は、防漏材の色調を示す色調表示部77を有してよい。防漏材は、液不透過性のシートによって構成され、例えば、裏面シート4であってよい。
情報表示部70は、製造記号及び製造番号の少なくともいずれかを含み、ロットの違いを示すロット表示部75を有する。ロット表示部75は、ロットの違いが明確にできる番号又は記号を含んでよい。本態様によれば、情報表示部70を視認することで、ロット表示部75を把握することができる。また、一般的に、医薬部外品である吸収性物品1において、ロット表示部75を設けることが行われている。当該製造番号を情報表示部70として設けることにより、吸収性物品1の出所に関する情報を集約でき、製造効率を向上できるともに、包装体10の表面で装飾効果を発揮する領域(情報表示部70以外の領域)を確保し易く、包装体10のデザイン性を向上できる。
情報表示部70は、使用上の注意を示す情報及び使用方法を含んでよい。使用者は、情報表示部70を視認することで、吸収性物品1の品質等に対する安心感のみならず、使用に際しての必要な情報(注意事項等)を把握できる。また、情報表示部70は、包装体10内の吸収性物品1の個数を表示してもよい。使用者は、情報表示部70を視認することで、吸収性物品1の個数を把握できる。情報表示部70は、枠等によって囲み、周囲の装飾部(図2参照)80と区別できるように構成されてよい。ただし、情報表示部70のうち、ロット表示部75は、包装体10個別の番号であり、他の情報表示部70と併記できないことがあり、枠内に設けられていなくてよい。枠等によって情報表示部70を囲むことにより、情報表示部70の視認性が向上し、使用者が情報表示部70の情報をより把握し易くなる。
情報表示部70の文字のフォントは、3pt以上24pt以下であってよい。当該構成によれば、フォントが3pt以上であるため、使用者が包装体10を目視で視認した際に、違和感なく当該文字による情報を読み取ることができ、情報表示部70による情報をスムーズに得ることができる。また、フォントが24pt以下であるため、包装体10内に必要な情報を示すための文字を収めやすい。
文字部78と背景部79の色差ΔEは、20以上であってよい。出願人が鋭意調査したところ、一般的に、2点の色の色差ΔEが20以上である場合、当該2点が異なる色であると認識し易いことがわかった。本態様によれば、文字部78と背景部79の色差ΔEが20以上であるため、使用者は、背景部79と文字部78を一体化して認識せずに、文字部78を単体で認識でき、文字部78による情報を容易に把握できる。色差ΔEは、測定対象となる2点(2つの領域)について市販の測色器を用いて測色を行い、JIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができる。具体的に、測定対象である2点間のL*値の差がΔL*、a*の差がΔa*、b*値の差がΔb*であるときに、色差ΔE=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2によって求められる。また、文字部78の寸法によっては、文字部78だけを測定できない場合がある。当該場合にあっては、文字部78を含む一定範囲を拡大し、印刷した印刷物を測定してもよい。その場合、印刷物と現物のL*、a*、b*値それぞれの差が10%以内となるように印刷して測定する。
情報表示部70は、外側端縁21が配置された面、すなわち第1矩形面11に設けられてよい。開封時に使用者は、外側端縁21を操作する。開封時に操作する面に情報表示部70が設けられているため、使用者が情報表示部70を把握し易い。変形例において、情報表示部70は、第1矩形面11と対向する第2矩形面12に設けられてよい。第2矩形面12に外側端縁21が配置されてないため、第2矩形面12全体に亘って情報表示部70を配置でき、情報表示部70の面積を広く確保できる。また、第2矩形面12には、包装体10の開封端である外側端縁21による凹凸が形成され難いため、使用者は、情報表示部70の文字を確認し易い。
情報表示部70は、矩形面内に配置され、情報表示部70の外縁(枠によって囲まれている場合は、外枠)は、矩形面の外縁よりも内側に位置してよい。すなわち、情報表示部70の全体は、第1矩形面11又は第2矩形面12のいずれかに配置されてよい。情報表示部70の外縁が、矩形面の外縁を跨っていると、使用者が任意の一面(矩形面)を視認した際に、情報が途中で途切れ、情報を把握し難い。しかし、情報表示部70が矩形面内に配置され、かつ情報表示部70の外縁が矩形面の外縁よりも内側であるため、使用者は、矩形面を視認した際に、情報表示部70全体を把握できる。また、矩形面の外縁には、サイド接合部25が形成されている。サイド接合部25と情報表示部70を離間して配置することにより、情報表示部70を設けた領域がたくれることを抑制し、情報表示部の視認性を確保できる。また、また、一方の矩形面(本実施の形態においては第1矩形面11)内に情報表示部70全体を配置することにより、他方の面(本実施の形態においては第2矩形面)には、装飾部を設けることができる。装飾部は、絵柄等で構成され、包装体10のデザイン性を向上できる。包装体10の一方の矩形面が情報表示部70を有し、かつ他方の面が装飾部を有することにより、包装体10に対して使用者を惹きつけ、情報表示部70による情報伝達をより円滑に行うことができる。複数の包装体において類似の位置に情報表示部があることが好ましい。同じ位置に表示があることの安心感及びデザインの統一性を実現することができる。なお、類似の位置とは製造(印刷)時に表示部が切れていなければよく、望ましくは±15mmの範囲にあるものが好ましい。
包装体10は、包装体を複数収容するディスペンサーに収容され、ディスペンサーから個々に排出されることで使用者に対して提供されるものであってよい。包装状態において、吸収性物品1が包装シート20に固定されている。また、包装状態において、包装体10内への固形の異物の混入を防ぐように封止されている。包装体10には、包装状態の包装体10の外面側に向けて配置された情報表示部70が設けられている。情報表示部70は、吸収性物品1の製造元を示す製造元表示部を有する。使用者は、外出先等において予定外に吸収性物品1を使用したい場合がある。このような場合に、1個の吸収性物品1を購入したいといったニーズが存在する。しかし、従来の吸収性物品の包装体をそのまま消費者に提供すると、出所元を示す情報等の必要な表示がなく、個別の提供に適さないことがあった。また、使用者の安心を考慮して、包装体10の提供でなく、パッケージ毎に提供することが考えられる。しかし、パッケージ毎に提供すると、パッケージ内に複数の包装体を収容した形態にあっては、使用者が残りの包装体を必要でなく、使用者のニーズに沿わないことがある。また、パッケージ内に単体の包装体を収容した形態にあっても、吸収性物品を、包装シートとパッケージの両方によって包装しているため、廃棄物が多くなる。しかし、本実施の形態の包装体10は、医薬部外品表示部73を含む情報表示部70を有するため、包装体10単体で消費者に提供できる。包装体10は、パッケージによって包装せずに提供できるため、包装シートとパッケージの両方によって包装している形態と比較して廃棄物を少なくできる。
このような包装体10単体の提供としては、例えば、ディスペンサーを例示できる。すなわち、包装体10は、包装体10を複数収容するディスペンサーに収容され、ディスペンサーから個々に排出されることで使用者に対して提供される。ディスペンサーは、包装体10を複数収容する筐体を有し、所定のトリガー(ボタンの操作、代金支払い、信号の受信等)に応じて、包装体10を個別に排出するものであってよい。ディスペンサーの排出は、1個であってよいが、所定の場合(例えば、使用者の要求に応じて)、複数個であってもよい。各包装体10には情報表示部70が設けられており、ディスペンサーから包装体10単体で提供されても、使用者は、情報表示部70によって吸収性物品1の情報を得ることができる。本態様によれば、複数の包装体10を収容したパッケージの状態で使用者に提供されなくても、吸収性物品1の品質や衛生面に対する安心感を使用者が得ることができる。
包装状態において、吸収性物品1は、包装シート20に固定されている。当該固定は、吸収性物品1を着用物品に止着するための粘着部5であってもよいし、粘着部5と別の固定手段(例えば、接着剤、メカニカルファスナ)であってよい。固定は、使用前に包装シート20の内面に吸収性物品が止められていればよく、仮固定であってよい。固定は、包装シート20に吸収性物品1が直に止められていてもよいし、他のシートを介して包装シート20に間接的に吸収性物品1が止められていてもよい。一般的に、吸収性物品の品質に関する表示が設けられたパッケージは、フィルムや不織布等の変形しやすい資材によって構成されている。そのため、パッケージに単体の吸収性物品を収容した形態にあっては、吸収性物品がパッケージ内で移動したり、パッケージを構成する資材がたくれたりして、情報表示部の視認性を確保し難いおそれがあった。しかし、包装状態において、吸収性物品1が包装シート20に固定されているため、包装シート20に対して吸収性物品1が移動することを抑制し、包装シート20の情報表示部70の視認性を確保できる。このような包装体10に収容される吸収性物品1は、粘着部5を有していなくてよく、着用物品に止着されない吸収性物品(例えば、粘着部5を有しない使い捨ておむつ)であってよい。
第1側辺15の長さ及び第2側辺16の長さは、50mm以上160mm以下であってよい。当該側辺の長さは、最大長さであってよい。本態様によれば、包装体10の第1側辺15及び第2側辺16の長さが50mm以上であるため、矩形面に情報表示部70を配置し易い。また、包装体10の第1側辺15及び第2側辺16の長さが160mm以下であるため、包装体10全体の寸法が大きくなりすぎることを抑制し、包装体10を単体で提供し易い。また、包装体10が当該寸法であることにより、ディスペンサー内に収まりやすく、ディスペンサーを介しての提供を円滑に行い易い。また、ディスペンサー内に複数の包装体10を収容し、かつ円滑に提供する観点において、包装状態における包装体10の厚みは、3mm以上30mm以下であってよい。包装体10の厚みが3mm未満であると、包装体10が薄すぎで、包装体10を1個ずつ提供し難いことがある。また、包装体10の厚みは、30mmよりも厚いであると、包装体10が厚すぎで、ディスペンサーから円滑に排出され難かったり、携帯性が悪化したりするおそれがある。より好適には、包装体10の厚みは、15mm以下であってよい。ディスペンサーの排出口の寸法は、少なくとも包装体の側面の寸法以上となる。包装体10の厚みに対応する排出口の寸法が長いと、包装体の取り出し時等想定していない状況で手が挿入し、筐体内の包装体に触れてしまうおそれがある。包装体10の厚みが15mm以下であることにより、当該厚みに対応する排出口の寸法を小さくでき、手が筐体内に意図せずに挿入することを抑制できる。また、排出口を介して筐体内部に手が入ってしまう不具合を抑制するために、排出口に開閉自在な扉(例えば、シャッター)を設け、包装体を排出する際のみに扉が開くように構成してもよいし、排出口にスリットが形成されたゴムを設け、当該ゴムの隙間から包装体が排出されるように構成してもよい。
端部接合部26は、包装シート20の外側端縁21と離間して配置されてよい。具体的には、外側端縁21と端部接合部26の距離は、10mm未満であってよい。使用者は、端部接合部26と外側端縁21の間の領域を掴んで開封操作できる。よって、開封操作するためのテープ部材を別途設けなくてもよい。テープ部材は、包装体10の外面に露出しているため、包装体10単体で提供した際に、意図せずに捲れてしまったり、ディスペンサー等の機械等によって個々の包装体10を提供する際に機械内で引っ掛かったりするおそれがある。しかし、テープ部材を設けないことにより、当該不具合を抑制できる。
吸収性物品1の粘着部5は、包装状態において、包装シート20の内面に対して止められてよい。本態様によれば、包装状態において、包装体10内で吸収性物品1が移動しないため、吸収性物品1の移動に起因して包装シート20がよれることを抑制し、情報表示部70の視認性を確保できる。なお、包装シート20の内面に粘着部5が止められた形態は、包装状態において粘着部5が包装シート20に直接又は間接的に止められていればよく、包装シート20に直に接合されていてもよいし、剥離シート7及びシート接合部8を介して接合されていてもよい。変形例において、図3に示す吸収性物品1の前後方向が90度回転し、吸収性物品の粘着部5が剥離シート7と当接し、剥離シート7と包装シート20が接合されていなくてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。例えば、ウイングを有する吸収性物品にあっては、情報表示部70は、ウイングに配置された粘着部を覆うウイング剥離シートに設けられていてもよい。また、包装体は、単体で提供されていてもよいし、複数で提供されていてもよい。包装体は、第1吸収性物品(例えば、昼用の生理用ナプキン)を収容する第1包装体と、第1吸収性物品と異なる第2吸収性物品(例えば、夜用の生理用ナプキン)と、を併せて提供してもよい。
本発明によれば、包装体単体で提供された際に、使用者が安心して手にとることができる包装体を提供できる。
10:包装体、11:第1矩形面、12:第2矩形面、1:吸収性物品、4、裏面シート、5:粘着部、20:包装シート、21:外側端縁、70:情報表示部、71:製造元表示部、72:名称表示部、73:医薬部外品表示部、74:表面材、75:ロット表示部、78:文字部、79:背景部、D1:第1方向、D2:第2方向、T:厚み方向

Claims (15)

  1. 裏面シートの非肌面側に着用物品に止着するための粘着部を有する吸収性物品と、
    前記吸収性物品を包装する包装シートと、を有する吸収性物品の包装体であって、
    前記包装シートによって前記吸収性物品を個別に包装した包装状態において、前記包装シートは、前記包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されており、
    前記包装体には、前記包装状態の前記包装体の外面側に向けて配置された情報表示部が設けられており、
    前記情報表示部は、前記吸収性物品の製造元を示す製造元表示部を有する、吸収性物品の包装体。
  2. 前記情報表示部は、前記吸収性物品の製品名及びブランド名の少なくとも一方を含む名称表示部を有する、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記情報表示部は、前記吸収性物品が医薬部外品である事を示す医薬部外品表示部を有する、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記情報表示部は、前記吸収性物品の表面材の主成分を示す表面材表示部を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記情報表示部は、製造記号及び製造番号の少なくともいずれかを含み、ロットの違いを示すロット表示部を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記情報表示部の文字のフォントは、3pt以上24pt以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 前記情報表示部は、情報を示す文字部と、前記文字部の周囲に配置された背景部と、を有し、
    前記文字部と前記背景部の色差ΔEは、20以上である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  8. 前記包装体は、前記包装状態において、第1方向に延びる第1側辺と、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2側辺と、に囲まれた矩形状の矩形面を有し、
    前記第1側辺の長さ及び前記第2側辺の長さは、50mm以上160mm以下である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  9. 前記情報表示部は、前記矩形面内に配置され、
    前記情報表示部の外縁は、前記矩形面の外縁よりも内側に位置している、請求項8に記載の吸収性物品の包装体。
  10. 前記包装シート及び前記吸収性物品は、前記第1方向に延びる折り目を基点に少なくとも折り畳まれており、
    前記包装体の前記第1方向の両方の側端部には、前記包装シート同士を接合するサイド接合部が設けられており、
    前記包装シートの前記第2方向の端縁のうち、前記包装状態において外側に位置する外側端縁は、前記外側端縁が当接する包装シートに端部接合部を介して接合されており、
    前記端部接合部は、前記サイド接合部間において前記第1方向に沿って配置されている、請求項8又は請求項9に記載の吸収性物品の包装体。
  11. 前記サイド接合部及び前記端部接合部には、複数の接合部が間隔を空けて設けられており、
    前記サイド接合部の前記接合部間の距離及び前記端部接合部の前記接合部間の距離は、3mm以下である、請求項10に記載の吸収性物品の包装体。
  12. 前記端部接合部は、前記包装シートの前記外側端縁と離間して配置されている、請求項10又は請求項11に記載の吸収性物品の包装体。
  13. 前記粘着部は、前記包装状態において、前記包装シートの内面に対して止められている、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  14. 前記包装体は、香料を含んでいない、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  15. 包装体を複数収容するディスペンサーに収容され、前記ディスペンサーから個々に排出されることで使用者に対して提供される吸収性物品の包装体であって、吸収性物品を包装シートによって個別に包装した包装状態において、前記吸収性物品が前記包装シートに固定されており、前記包装体内への固形の異物の混入を防ぐように封止されており、
    前記包装体には、前記包装状態の前記包装体の外面側に向けて配置された情報表示部が設けられており、
    前記情報表示部は、前記吸収性物品の製造元を示す製造元表示部を有する、吸収性物品の包装体。
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