JP2022167027A - モデル生成装置、モデル生成方法、モデル生成プログラム、品質予測モデル及び製品品質予測装置 - Google Patents

モデル生成装置、モデル生成方法、モデル生成プログラム、品質予測モデル及び製品品質予測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質の予測を可能にする。【解決手段】モデル生成装置10は、プラント等で作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成する装置であって、学習データに含まれるセンサデータ及び該学習データに対応する製品の物性データを品質予測モデルに入力し、品質予測モデルから出力される製品品質予測データを取得するモデル入出力部13と、製品品質予測データと、学習データに含まれる製品品質データとの誤差に基づいて品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習部14と、モデル学習部14によりパラメータが更新された学習済みの品質予測モデルを出力するモデル出力部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示の一側面は、モデル生成装置、モデル生成方法、モデル生成プログラム、品質予測モデル及び製品品質予測装置に関する。
化学プラント等における製品品質の測定は、例えば抜き取り検査により行われていた。抜き取り検査には、コスト及び時間を要すること及び即時性に欠けるといった欠点があった。この欠点に対処するために、製品の作製工程において検知される温度及び圧力等のセンサデータと製品品質との間の相関関係を解析することにより、製品品質を推定することが行われていた。この推定は、例えばニューラルネットワークを含むモデルにより行われていた。また、このようなニューラルネットワークを含む機械学習により構築されたモデルによる製品品質の予測の手法として、複数フェイズからなる製造プロセスに対してLSTM(Long short-term memory)を適用して、品質の予測を行う技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
Kai Wang, Bhushan Gopaluni, Junghui Chen andZhihuan Song、"DeepLearning of Complex Batch Process Data and Its Application on QualityPrediction"、[online]、IEEETransactions on Industrial Informatics, vol.16, no.12, pp.7233-7242, Dec. 2020,doi: 10.1109/TII.2018.2880968、[令和2年12月11日検索]、インターネット<https://dais.chbe.ubc.ca/assets/preprints/2019J2_Wang_IEEEII.pdf>
機械学習により構築されたモデルを用いて、センサデータに基づいて製品品質を予測する方法は、1種の製品を大量生産するような連続プラントでは有効である。しかしながら、少量多品種生産を行ういわゆるバッチプラントでは、一品種に対して取得されるデータ量が少ないこと、時刻ごとにプラントの状態が変化する非定常プロセスであること、及び、製品品質がプロセスの履歴全体の影響を受けること等の理由により、上記の手法を適用し難かった。非特許文献1に記載された技術では、バッチプロセスに対する言及はあるものの、多品種の作製及びそれらの製品品質の予測を想定していない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質の予測を可能にすることを目的とする。
本開示の一側面に係るモデル生成装置は、作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成するモデル生成装置であって、品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、センサデータは、一単位の数量の製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、製品品質データは、対応するセンサデータが検知された作製工程において作製された製品の製品品質を示すデータであり、物性データは、各製品に関連付けられた、製品の特徴を示すデータであり、モデル生成装置は、学習データに含まれるセンサデータ及び該学習データに対応する製品の物性データを品質予測モデルに入力し、品質予測モデルから出力される製品品質予測データを取得するモデル入出力部と、製品品質予測データと、学習データに含まれる製品品質データとの誤差に基づいて品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習部と、モデル学習部によりパラメータが更新された学習済みの品質予測モデルを出力するモデル出力部と、を備える。
本開示の一側面に係るモデル生成方法は、作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成するモデル生成装置におけるモデル生成方法であって、品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、センサデータは、一単位の数量の製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、製品品質データは、対応するセンサデータが検知された作製工程において作製された製品の製品品質を示すデータであり、物性データは、各製品に関連付けられた、製品の特徴を示すデータであり、モデル生成方法は、学習データに含まれるセンサデータ及び該学習データに対応する製品の物性データを品質予測モデルに入力し、品質予測モデルから出力される製品品質予測データを取得するモデル入出力ステップと、製品品質予測データと、学習データに含まれる製品品質データとの誤差に基づいて品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習ステップと、モデル学習ステップにおいてパラメータが更新された学習済みの品質予測モデルを出力するモデル出力ステップと、を有する。
本開示の一側面に係るモデル生成プログラムは、コンピュータを、作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成するモデル生成装置として機能させるためのモデル生成プログラムであって、品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、センサデータは、一単位の数量の製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、製品品質データは、対応するセンサデータが検知された作製工程において作製された製品の製品品質を示すデータであり、物性データは、各製品に関連付けられた、製品の特徴を示すデータであり、モデル生成プログラムは、コンピュータに、学習データに含まれるセンサデータ及び該学習データに対応する製品の物性データを品質予測モデルに入力し、品質予測モデルから出力される製品品質予測データを取得するモデル入出力機能と、製品品質予測データと、学習データに含まれる製品品質データとの誤差に基づいて品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習機能と、モデル学習機能によりパラメータが更新された学習済みの品質予測モデルを出力するモデル出力機能と、を実現させる。
このような側面によれば、製品の作製工程において検知されたセンサデータと共に、当該製品に関連付けられた物性データが品質予測モデルに入力されるので、センサデータの特徴が製品の種別に関連付けて学習される。これにより、異なる種類の製品のセンサデータを品質予測モデルの学習に用いることができるので、一品種ごとの製造の実績から取得されるセンサデータの量が、品質予測モデルの学習に十分ではない場合であっても、複数の種類の製品のセンサデータを品質予測モデルの学習に用いることができる。従って、バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質の予測が可能となる。
他の側面に係るモデル生成装置では、品質予測モデルは、第1モデル及び第2モデルを含み、モデル入出力部は、センサデータを第1モデルに入力し、センサデータの特徴が表現された潜在変数を第1モデルから取得し、潜在変数及び物性データを第2モデルに入力し、第2モデルから出力される製品品質予測データを取得することとしてもよい。
このような側面によれば、センサデータの特徴が第1モデルにより学習される。そして、第1モデルから出力される潜在変数及び物性データが第2モデルに入力されるので、第2モデルによりセンサデータの特徴と製品との相関が学習される。従って、センサデータの特徴が製品の種別に関連付けて学習されるので、第1モデル及び第2モデルにより複数品種に適用可能な品質予測モデルを構築することができる。
他の側面に係るモデル生成装置では、第1モデルは、ニューラルネットワークを含みエンコーダ及びデコーダにより構成されるエンコーダデコーダモデルであり、エンコーダは、センサデータに基づいて潜在変数を生成し、デコーダは潜在変数に基づいて出力データを生成し、モデル入出力部は、センサデータをエンコーダに入力し、デコーダから出力される出力データを取得し、モデル学習部は、出力データと、エンコーダに入力したセンサデータとの誤差に基づいて第1モデルのパラメータを更新し、第2モデルから出力された製品品質予測データと製品品質データとの誤差に基づいて、第2モデルのパラメータを更新することとしてもよい。
このような側面によれば、センサデータの特徴が圧縮表現された潜在変数が得られる。
潜在変数及び物性データが併せて第2モデルに入力されて、第2モデルから出力された製品品質予測データと学習データにおける製品品質データとの誤差に基づいて第2モデルのパラメータが更新されることにより第2モデルが構築されるので、複数品種に適用可能な品質予測モデルを構築することができる。
他の側面に係るモデル生成装置では、センサデータは、製品の作製工程において項目毎に時系列に取得されたデータを含み、エンコーダデコーダモデルは、RNN(Recurrent Neural Network)、LSTM(Long short-term memory)、Transformer及びGRU(Gated Recurrent Unit)のいずれかにより構成され、モデル入出力部は、センサデータを時系列に沿ってエンコーダに順次入力することとしてもよい。
このような側面によれば、センサデータが作製工程の状態を示す時系列のデータであることに鑑みて、第1モデルを構成するエンコーダデコーダモデルが、時系列データの特徴を学習させるのに好適なRNN、LSTM、Transformer及びGRUのいずれかにより構成される。従って、センサデータの特徴が適切に第1モデルに学習される。
他の側面に係るモデル生成装置では、センサデータは、作製工程における温度及び圧力のうちの少なくともいずれか一つを含み、物性データは、製品の原材料に関連付けられた当該原材料の物性及び特徴のうちの少なくとも一つを示すデータであることとしてもよい。
このような側面によれば、センサデータが作製工程における温度及び圧力のいずれかを少なくとも含み、製品の原材料の物性及び特徴のいずれかが含まれる物性データがセンサデータと共に品質予測モデルに入力されることにより、作製工程の状態の特徴が製品の種別に適切に関連付けられながら品質予測モデルに学習される。
本開示の一側面に係る品質予測モデルは、コンピュータを機能させ、作製される複数種の製品の製品品質を予測するための、機械学習により学習済みの品質予測モデルであって、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、センサデータは、一単位の数量の製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、製品品質データは、対応するセンサデータが検知された作製工程において作製された製品の製品品質を示すデータであり、物性データは、各製品に対応付けられた、製品の特徴を示すデータであり、品質予測モデルは、学習データに含まれるセンサデータ及び該センサデータに対応する物性データの入力に応じて出力された製品品質予測データと、学習データに含まれる製品品質データとの誤差に基づいてパラメータを更新する機械学習により構築される。
このような側面によれば、製品の作製工程において検知されたセンサデータと共に、当該製品に関連付けられた物性データが入力されるので、センサデータの特徴が製品の種別に関連付けて学習された品質予測モデルを得ることができる。これにより、異なる種類の製品のセンサデータを品質予測モデルの学習に用いることができるので、一品種ごとの製造の実績から取得されるセンサデータの量が、品質予測モデルの学習に十分ではない場合であっても、複数の種類の製品のセンサデータを品質予測モデルの学習に用いることができる。従って、バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質の予測に適用可能な品質予測モデルが得られる。
本開示の一側面に係る製品品質予測装置は、機械学習により構築された品質予測モデルを用いて、作製される複数種の製品の製品品質を予測する製品品質予測装置であって、品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、センサデータは、一単位の数量の製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、製品品質データは、対応するセンサデータが検知された作製工程において作製された製品の製品品質を示すデータであり、物性データは、各製品に対応付けられた、製品の特徴を示すデータであり、品質予測モデルは、学習データに含まれるセンサデータ及び該センサデータに対応する物性データの入力に応じて出力された製品品質予測データと、学習データに含まれる製品品質データとの誤差に基づいてパラメータを更新する機械学習により構築され、製品品質予測装置は、製品品質の予測対象の製品の作製工程において検知されたセンサデータ及び該センサデータに対応する製品の物性データを品質予測モデルに入力し、品質予測モデルから出力された製品品質予測データを取得する製品品質予測部と、製品品質予測部により取得された製品品質予測データを出力する製品品質予測データ出力部と、を備える。
このような側面によれば、製品の作製工程において検知されたセンサデータと共に当該製品に関連付けられた物性データが入力されることにより、センサデータの特徴が製品の種別に関連付けて学習された品質予測モデルが製品の品質の予測に用いられる。従って、バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質を予測できる。
本開示の一側面によれば、バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質の予測を可能とする。
実施形態に係るモデル生成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る製品品質予測装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るモデル生成装置及び製品品質予測装置のハードブロック図である。 品質予測モデルの概略構成を示す図である。 センサデータ及び製品品質データからなる学習データの例を示す図である。 物性データの例を示す図である。 品質予測モデルの構成の例を示す図である。 エンコーダデコーダモデルにより構成される第1モデルの例を示す図である。 実施形態に係るモデル生成装置におけるモデル生成方法の処理内容を示すフローチャートである。 実施形態に係る製品品質予測装置における製品品質予測方法の処理内容を示すフローチャートである。 モデル生成プログラムの構成を示す図である。 製品品質予測プログラムの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係るモデル生成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。モデル生成装置10は、プラントにおいて作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成する装置である。なお、本実施形態において、「製品」は、製品、仕掛品、半製品、部品及び試作品を含み得る概念である。
図1に示されるように、モデル生成装置10は、プロセッサ101に構成された機能部、学習データ記憶部30、物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50を含み得る。モデル生成装置10は、学習データ取得部11、第1物性データ取得部12、モデル入出力部13、モデル学習部14及びモデル出力部15を備える。これらの各機能部11~15は、一つの装置に構成されてもよいし、複数の装置に分散されて構成されてもよい。
各機能部11~15は、学習データ記憶部30、物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50にアクセス可能に構成されている。学習データ記憶部30、物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50は、図1に示されるように、モデル生成装置10の内部に構成されてもよいし、モデル生成装置10の外部に、モデル生成装置10からアクセス可能な別の装置に構成されてもよい。各機能部11~15及び各記憶部30,40,50については、後に詳述される。
図2は、実施形態に係る製品品質予測装置の機能構成の一例を示すブロック図である。製品品質予測装置20は、機械学習により構築された品質予測モデルを用いて、プラントにおいて作製される複数種の製品の製品品質を予測する装置である。
図2に示されるように、製品品質予測装置20は、プロセッサ101に構成された機能部、センサデータ記憶部60、物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50を含み得る。製品品質予測装置20は、センサデータ取得部21、第2物性データ取得部22、製品品質予測部23及び製品品質予測データ出力部24を備える。これらの各機能部21~24は、一つの装置に構成されてもよいし、複数の装置に分散されて構成されてもよい。
各機能部21~24は、センサデータ記憶部60、物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50にアクセス可能に構成されている。センサデータ記憶部60、物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50は、図2に示されるように、製品品質予測装置20の内部に構成されてもよいし、製品品質予測装置20の外部に、製品品質予測装置20からアクセス可能な別の装置に構成されてもよい。なお、図2に示される物性データ記憶部40及び品質予測モデル記憶部50は、図1に示される同記憶部と同一の記憶部として構成されてもよい。各機能部21~24及び各記憶部60,40,50については、後に詳述される。
図3は、実施形態に係るモデル生成装置10及び製品品質予測装置20を構成するコンピュータ100のハードウェア構成の一例を示す図である。即ち、コンピュータ100は、モデル生成装置10及び製品品質予測装置20を構成しうる。
一例として、コンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶装置102、補助記憶装置103、および通信制御装置104を備える。モデル生成装置10及び製品品質予測装置20を構成するコンピュータ100は、入力デバイスであるキーボード、タッチパネル、マウス等の入力装置105及びディスプレイ等の出力装置106をさらに含むこととしてもよい。
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサの例としてCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)が挙げられるが、プロセッサ101の種類はこれらに限定されない。例えば、プロセッサ101はセンサおよび専用回路の組合せでもよい。専用回路はFPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラム可能な回路でもよいし、他の種類の回路でもよい。
主記憶装置102は、モデル生成装置10等を実現するためのプログラム、プロセッサ101から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶装置102は例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一つにより構成される。
補助記憶装置103は、一般に主記憶装置102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶装置103は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶装置103は、コンピュータ100をモデル生成装置10又は製品品質予測装置20として機能させるためのモデル生成プログラムP1又は及び製品品質予測プログラムP2と各種のデータとを記憶する。
通信制御装置104は、通信ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信制御装置104は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
モデル生成装置10及び製品品質予測装置20の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶装置102の上に、対応するプログラムP1,P2を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。プログラムP1,P2は、対応するサーバの各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はプログラムP1,P2に従って通信制御装置104を動作させ、主記憶装置102または補助記憶装置103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理により、対応するサーバの各機能要素が実現される。
プログラムP1,P2は、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、これらのプログラムの少なくとも一つは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
次に、図4を参照して、モデル生成装置10により生成される品質予測モデルについて説明する。図4は、品質予測モデルの概略構成を示す図である。品質予測モデルMDは、ニューラルネットワークを含み、モデル生成装置10における機械学習により構築される。品質予測モデルMDは、センサデータsd及び物性データpdを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データqdを出力とする。
センサデータsdは、一単位の数量(例えば1ロット)の製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータである。センサデータsdは、例えば、製品の作製工程における温度及び圧力のうちの少なくともいずれか一つを検知項目として含んでもよい。センサデータsdは、製品の作製系から検知されるデータであれば、前述の例に限定されない。また、センサデータsdは、作製工程の一時刻において検知されたデータ(検査値)であってもよいし、時系列のデータを含んでもよい。センサデータsdは、ベクトル表現に変換されて、品質予測モデルMDに入力される。センサデータsdの詳細は、後に図5を参照して説明される。
物性データpdは、プラントで作製される各製品に関連付けられた、各製品の特徴を示すデータである。即ち、物性データpdは、各製品を識別しうる製品固有の情報を構成する。より具体的には、物性データpdは、製品の原材料に関連付けられた当該原材料の物性及び特徴のうちの少なくとも一つを示すデータである。物性データpdは、ベクトル表現に変換されて、品質予測モデルMDに入力される。物性データpdの詳細は、後に図6を参照して説明される。
製品品質予測データqdは、品質予測モデルMDにより予測された製品の品質を示すデータである。品質予測モデルMDは、所定の製品品質を表すベクトルを出力する。製品の品質は、例えば、粘度及び特定の不純物の濃度であってもよいが、これらの例に限定されない。
品質予測モデルMDは、多層のニューラルネットワークにより構成されることができ、そのネットワーク構成は限定されず、任意のネットワーク構成を採ることができる。また、品質予測モデルMDは、既知のニューラルネットワークにより構成されることができ、その種類は限定されず、例えば多層パーセプトロンにより構成されてもよい。また、後述されるように、品質予測モデルMDは、ニューラルネットワークを含んで構成される複数のモデルにより構成されてもよい。
再び図1を参照して、モデル生成装置10の各機能部について説明する。学習データ取得部11は、品質予測モデルMDの機械学習に用いられる学習データを取得する。本実施形態の例では、学習データ取得部11は、学習データ記憶部30から学習データを取得する。
学習データは、製品の作製の実績に基づいて得られたセンサデータsdと製品品質データとのペアからなる。図5は、センサデータsd及び製品品質データpqからなる学習データの例を示す図である。学習データldは、1単位の数量(1ロット)の製品の作製により得られたセンサデータsdと、当該作製に係る製品の所定の品質を示す製品品質データpqとのペアからなる。図5では、Lロットの製品の作製により得られた学習データldが示されている。
1ロット分のセンサデータsdは、時刻t1~tnの各タイムステップにおいてD種類のセンサにより取得された時系列のセンサデータ(1~D)からなる。D種類のセンサのそれぞれにより取得される検査値が、D種類の検知項目のそれぞれの検査値を構成してもよい。また、時刻t1~tnのタイムステップ数は可変である。1ロットの製品の作製により、作製された製品の品質を示す製品品質データpqが取得される。各ロットの製品品質データpq(q1~q)はそれぞれ、対応するセンサデータsd1~sdに関連付けられ、各ロットの学習データldを構成する。なお、各ロットのそれぞれの製品は、互いに異なる種類の製品であってもよい。
第1物性データ取得部12は、学習データ取得部11により取得された学習データldに対応する製品の物性データpdを取得する。本実施形態では、第1物性データ取得部12は、物性データ記憶部40を参照して、物性データpdを取得する。図6は、物性データ記憶部40に記憶されているデータを模式的に示す図である。図6に示されるように、物性データ記憶部40は、製品の作製に用いられる原材料ごとの特徴量を記憶している。特徴量1~dは、例えば、原材料を構成する化合物の沸点及び蒸気圧等の物性の情報であってもよい。また、特徴量1~dは、原材料を構成する化合物の分子記述子及び物性値等に基づいて生成された潜在変数等であってもよい。特徴量1~dは、原材料の特徴を表すデータであれば如何なるものであってもよく、上記例示に限定されない。
本実施形態の物性データpdは、一例として、製品の原材料の特徴量により構成されることができる。具体的には、第1物性データ取得部12は、学習データ取得部11により取得された学習データのうちの一のロットの学習データの製品の種別を、学習データの属性情報(図示せず)に基づいて判別し、判別された製品に用いられている原材料を、製品の作製に用いられる原材料を製品に関連付けた属性情報(図示せず)に基づいて判別する。さらに、第1物性データ取得部12は、物性データ記憶部40を参照して、製品の原材料に関連付けられた特徴量の情報を取得して、取得した特徴量の情報からなる物性データpdを構成する。このように構成された物性データpdは、(製品の作製に用いられる原材料の種類数)に、各原材料に関連付けられた特徴量の数dを乗じた数の次元を有するデータとなる。なお、学習データldに対応する製品の物性データpdは、予め取得されて学習データldの一部を構成することとしてもよい。
モデル入出力部13は、学習データldに含まれるセンサデータsd、及び当該学習データld(センサデータsd)に対応する製品の物性データpdを、品質予測モデルMDに入力する。そして、モデル入出力部13は、品質予測モデルMDから出力される製品品質予測データqdを取得する。
モデル学習部14は、品質予測モデルMDから出力されモデル入出力部13により取得された製品品質予測データqdと、学習データldに含まれる製品品質データpqとの誤差に基づいて、品質予測モデルMDに含まれるパラメータ(重み係数)を更新することにより、品質予測モデルMDの機械学習を実行する。
モデル出力部15は、モデル学習部14によりパラメータが更新された学習済みの品質予測モデルMDを出力する。本実施形態では、モデル出力部15は、学習済みの品質予測モデルMDを品質予測モデル記憶部50に記憶させる。モデル出力部15は、予め準備された全ての学習データldに基づく機械学習がモデル学習部14により行われた場合に、品質予測モデルMDが学習済みであることを判断して、品質予測モデルMDを出力してもよい。
次に図7を参照して、品質予測モデルMDの構成の具体例について説明する。図7は、品質予測モデルMDの構成の例を示す図である。図7に示されるように、品質予測モデルMDは、第1モデルmd1及び第2モデルmd2を含んでもよい。
第1モデルmd1は、ニューラルネットワークを含み、センサデータsdを入力とし、潜在変数hを出力とするモデルである。潜在変数hは、センサデータsdの特徴が表現されたベクトルである。第2モデルmd2は、ニューラルネットワークを含み、潜在変数h及び物性データpdを入力とし、製品品質予測データqdを出力するモデルである。
図7に示されるように、品質予測モデルMDが第1モデルmd1及び第2モデルmd2を含む場合には、モデル入出力部13は、センサデータsdを第1モデルmd1に入力し、センサデータsdの特徴が表現された潜在変数hを第1モデルmd1から取得する。そして、モデル入出力部13は、潜在変数h及び物性データpdを第2モデルmd2に入力し、第2モデルmd2から出力される製品品質予測データqdを取得する。
第1モデルmd1は、入力されたセンサデータsdの特徴を圧縮表現した潜在変数hを生成できればよく、そのネットワーク及び層の構成は限定されないが、例えば、エンコーダデコーダモデルにより構成されてもよい。
第2モデルmd2を構成するニューラルネットワークのネットワーク構成は限定されないが、例えば、多層パーセプトロンにより構成されてもよい。また、第2モデルmd2は、潜在変数h及び物性データpdの入力を受ける全結合層を含んでもよい。
図8は、エンコーダデコーダモデルにより構成される第1モデルmd1の例を示す図である。図8に示されるように、第1モデルmd1は、エンコーダen1及びデコーダde1を含む。
エンコーダen1は、時系列のセンサデータsdを入力とし、潜在変数hを出力とする。即ち、モデル入出力部13は、時刻t1~tnの各タイムステップにおいて取得されたセンサデータ群のベクトルを入力データx1~xnとして、エンコーダen1に時系列に順次入力する。
デコーダde1は、エンコーダen1から出力された潜在変数hの入力に基づいて、出力データy1~ynを順次出力する。モデル入出力部13は、デコーダde1から出力された出力データy1~ynを取得する。
モデル学習部14は、出力データy1~ynと、入力データx1~xnとの誤差に基づいて、エンコーダデコーダモデルからなる第1モデルmd1のパラメータを更新(学習)する。即ち、第1モデルmd1は、出力データy1~ynと、入力データx1~xnとが等しくなりように機械学習されるオートエンコーダである。
第1モデルmd1を構成するエンコーダデコーダモデルは、RNN(Recurrent Neural Network)、LSTM(Long short-term memory)、Transformer及びGRU(Gated Recurrent Unit)のいずれかにより構成されてもよい。これらの例示されたモデルは、時系列のデータの学習に適している。
モデル入出力部13は、エンコーダen1から出力された潜在変数hを、第1モデルmd1の出力として取得する。モデル入出力部13は、潜在変数h及び物性データpdを第2モデルmd2に入力し、第2モデルmd2から出力された製品品質予測データqdを取得する。モデル学習部14は、製品品質予測データqdと学習データldに含まれる製品品質データpqとの誤差に基づいて、第2モデルmd2のパラメータを更新(学習)する。
学習済みのニューラルネットワークを含むモデルである品質予測モデルMDは、コンピュータにより読み込まれ又は参照され、コンピュータに所定の処理を実行させ及びコンピュータに所定の機能を実現させるプログラムとして捉えることができる。
即ち、本実施形態の学習済みの品質予測モデルMDは、CPU及びメモリを備えるコンピュータにおいて用いられる。具体的には、コンピュータのCPUが、メモリに記憶された学習済みの品質予測モデルMDからの指令に従って、ニューラルネットワークの入力層に入力された入力データに対し、各層に対応する学習済みの重み係数(パラメータ)と関数等に基づく演算を行い、出力層から演算の結果を出力するよう動作する。
再び図2を参照して、製品品質予測装置20の各機能部について説明する。センサデータ取得部21は、製品品質の予測対象の製品の作製工程において検知されたセンサデータsdを取得する。本実施形態では、センサデータ取得部21は、センサデータ記憶部60に記憶されているセンサデータsdを取得する。ここで取得されるセンサデータsdは、1ロットの製品の作製工程において検知された、作製の状態を示すデータであって、図5を参照して説明した学習データldに含まれるセンサデータsdと同様の構成を有する。
第2物性データ取得部22は、センサデータ取得部21により取得されたセンサデータsdに対応する製品の物性データpdを取得する。具体的には、第2物性データ取得部22は、第1物性データ取得部12と同様に、物性データ記憶部40を参照して物性データpdを取得する。
製品品質予測部23は、センサデータ取得部21により取得されたセンサデータsd及び第2物性データ取得部22により取得された物性データpdを品質予測モデルMDに入力し、品質予測モデルMDから出力された製品品質予測データqdを取得する。
製品品質予測データ出力部24は、製品品質予測部23により取得された製品品質予測データqdを、予測対象の製品の製品品質を予測した情報として出力する。
図9は、実施形態に係るモデル生成装置10におけるモデル生成方法の処理内容の一例を示すフローチャートである。モデル生成方法は、プロセッサ101にモデル生成プログラムP1が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより、各機能部11~15が実現されることにより実行される。
ステップS1において、学習データ取得部11は、学習対象の製品及びロットの作製工程より取得されたセンサデータsdと製品品質データpqとのペアからなる学習データldを取得する。
ステップS2において、第1物性データ取得部12は、ステップS1において学習データ取得部11により取得された学習データldに対応する製品の物性データpdを取得する。なお、学習データldに対応する製品の物性データpdは、予め取得されて学習データldの一部を構成することとしてもよい。
ステップS3において、モデル入出力部13は、ステップS1において取得された学習データldに含まれるセンサデータsd及びステップS2において取得された物性データpdを品質予測モデルMDに入力する。
ステップS4において、モデル入出力部13は、品質予測モデルMDから出力された製品品質予測データqdを取得する。
ステップS5において、モデル学習部14は、学習データldに含まれる製品品質データpqと、ステップS4において取得された製品品質予測データqdとの誤差に基づいて、品質予測モデルMDに含まれるパラメータ(重み係数)を更新することにより、品質予測モデルMDの機械学習を行う。
ステップS6において、モデル出力部15は、品質予測モデルMDの学習を終了させるか否かを判断する。例えば、予め準備された全ての学習データldに基づく機械学習がモデル学習部14により行われた場合に、学習を終了させることが判断されてもよい。学習を終了させると判断された場合には、処理はステップS7に進む。一方、学習を終了させると判断されなかった場合には、処理はステップS1に戻る。
ステップS7において、モデル出力部15は、モデル学習部14によりパラメータが更新された学習済みの品質予測モデルMDを出力する。
図10は、実施形態に係る製品品質予測装置20における製品品質予測方法の処理内容の一例を示すフローチャートである。製品品質予測方法は、プロセッサ101に製品品質予測プログラムP2が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより、各機能部21~24が実現されることにより実行される。
ステップS11において、センサデータ取得部21は、製品品質の予測対象の製品の作製工程において検知されたセンサデータsdを取得する。
ステップS12において、第2物性データ取得部22は、センサデータ取得部21により取得されたセンサデータsdに対応する製品の物性データpdを取得する。
ステップS13において、製品品質予測部23は、センサデータ取得部21により取得されたセンサデータsd及び第2物性データ取得部22により取得された物性データpdを学習済みの品質予測モデルMDに入力する。
ステップS14において、製品品質予測部23は、品質予測モデルMDから出力された製品品質予測データqdを取得する。
ステップS15において、製品品質予測データ出力部24は、ステップS14において製品品質予測部23により取得された製品品質予測データqdを、予測対象の製品の製品品質を予測した情報として出力する。
次に、コンピュータを、本実施形態のモデル生成装置10として機能させるためのモデル生成プログラムについて説明する。図11は、モデル生成プログラムの構成を示す図である。
モデル生成プログラムP1は、モデル生成装置10におけるモデル生成処理を統括的に制御するメインモジュールm10、学習データ取得モジュールm11、第1物性データ取得モジュールm12、モデル入出力モジュールm13、モデル学習モジュールm14及びモデル出力モジュールm15を備えて構成される。そして、各モジュールm11~m15により、学習データ取得部11、第1物性データ取得部12、モデル入出力部13、モデル学習部14及びモデル出力部15のための各機能が実現される。
なお、モデル生成プログラムP1は、通信回線等の伝送媒体を介して伝送される態様であってもよいし、図11に示されるように、記録媒体M1に記憶される態様であってもよい。
次に、コンピュータを、本実施形態の製品品質予測装置20として機能させるための製品品質予測プログラムについて説明する。図12は、製品品質予測プログラムの構成を示す図である。
製品品質予測プログラムP2は、製品品質予測装置20における製品品質予測処理を統括的に制御するメインモジュールm20、センサデータ取得モジュールm21、第2物性データ取得モジュールm22、製品品質予測モジュールm23及び製品品質予測データ出力モジュールm24を備えて構成される。そして、各モジュールm21~m24により、センサデータ取得部21、第2物性データ取得部22、製品品質予測部23及び製品品質予測データ出力部24のための各機能が実現される。
なお、製品品質予測プログラムP2は、通信回線等の伝送媒体を介して伝送される態様であってもよいし、図12に示されるように、記録媒体M2に記憶される態様であってもよい。
以上説明した本実施形態のモデル生成装置10、モデル生成方法及びモデル生成プログラムP1によれば、製品の作製工程において検知されたセンサデータと共に、当該製品に関連付けられた物性データが品質予測モデルに入力されるので、センサデータの特徴が製品の種別に関連付けて学習される。これにより、異なる種類の製品のセンサデータを品質予測モデルの学習に用いることができるので、一品種ごとの製造の実績から取得されるセンサデータの量が、品質予測モデルの学習に十分ではない場合であっても、複数の種類の製品のセンサデータを品質予測モデルの学習に用いることができる。従って、バッチプラントのような少量の製品を多品種作製するプラントにおいて作製される製品の品質の予測が可能となる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
P1…モデル生成プログラム、P2…製品品質予測プログラム、m10…メインモジュール、m11…学習データ取得モジュール、m12…第1物性データ取得モジュール、m13…モデル入出力モジュール、m14…モデル学習モジュール、m15…モデル出力モジュール、m20…メインモジュール、m21…センサデータ取得モジュール、m22…第2物性データ取得モジュール、m23…製品品質予測モジュール、m24…製品品質予測データ出力モジュール、10…モデル生成装置、11…学習データ取得部、12…第1物性データ取得部、13…モデル入出力部、14…モデル学習部、15…モデル出力部、20…製品品質予測装置、21…センサデータ取得部、22…第2物性データ取得部、23…製品品質予測部、24…製品品質予測データ出力部、30…学習データ記憶部、40…物性データ記憶部、50…品質予測モデル記憶部、60…センサデータ記憶部、M1,M2…記録媒体、MD…品質予測モデル。

Claims (9)

  1. 作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成するモデル生成装置であって、
    前記品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、
    前記品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、
    前記センサデータは、一単位の数量の前記製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、
    前記製品品質データは、対応する前記センサデータが検知された作製工程において作製された前記製品の製品品質を示すデータであり、
    前記物性データは、各製品に関連付けられた、前記製品の特徴を示すデータであり、
    前記モデル生成装置は、
    前記学習データに含まれる前記センサデータ及び該学習データに対応する前記製品の前記物性データを前記品質予測モデルに入力し、前記品質予測モデルから出力される前記製品品質予測データを取得するモデル入出力部と、
    前記製品品質予測データと、前記学習データに含まれる前記製品品質データとの誤差に基づいて前記品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習部と、
    前記モデル学習部により前記パラメータが更新された学習済みの前記品質予測モデルを出力するモデル出力部と、
    を備えるモデル生成装置。
  2. 前記品質予測モデルは、第1モデル及び第2モデルを含み、
    前記モデル入出力部は、前記センサデータを前記第1モデルに入力し、前記センサデータの特徴が表現された潜在変数を前記第1モデルから取得し、前記潜在変数及び前記物性データを前記第2モデルに入力し、前記第2モデルから出力される前記製品品質予測データを取得する、
    請求項1に記載のモデル生成装置。
  3. 前記第1モデルは、ニューラルネットワークを含みエンコーダ及びデコーダにより構成されるエンコーダデコーダモデルであり、前記エンコーダは、前記センサデータに基づいて前記潜在変数を生成し、前記デコーダは潜在変数に基づいて出力データを生成し、
    前記モデル入出力部は、前記センサデータを前記エンコーダに入力し、前記デコーダから出力される前記出力データを取得し、
    前記モデル学習部は、前記出力データと、前記エンコーダに入力したセンサデータとの誤差に基づいて前記第1モデルのパラメータを更新し、前記第2モデルから出力された前記製品品質予測データと前記製品品質データとの誤差に基づいて、前記第2モデルのパラメータを更新する、
    請求項2に記載のモデル生成装置。
  4. 前記センサデータは、前記製品の作製工程において項目毎に時系列に取得されたデータを含み、
    前記エンコーダデコーダモデルは、RNN(Recurrent Neural Network)、LSTM(Long short-term memory)、Transformer及びGRU(Gated Recurrent Unit)のいずれかにより構成され、
    前記モデル入出力部は、前記センサデータを時系列に沿って前記エンコーダに順次入力する、
    請求項3に記載のモデル生成装置。
  5. 前記センサデータは、作製工程における温度及び圧力のうちの少なくともいずれか一つを含み、
    前記物性データは、製品の原材料に関連付けられた当該原材料の物性及び特徴のうちの少なくとも一つを示すデータである、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のモデル生成装置。
  6. 作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成するモデル生成装置におけるモデル生成方法であって、
    前記品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、
    前記品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、
    前記センサデータは、一単位の数量の前記製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、
    前記製品品質データは、対応する前記センサデータが検知された作製工程において作製された前記製品の製品品質を示すデータであり、
    前記物性データは、各製品に関連付けられた、前記製品の特徴を示すデータであり、
    前記モデル生成方法は、
    前記学習データに含まれる前記センサデータ及び該学習データに対応する前記製品の前記物性データを前記品質予測モデルに入力し、前記品質予測モデルから出力される前記製品品質予測データを取得するモデル入出力ステップと、
    前記製品品質予測データと、前記学習データに含まれる前記製品品質データとの誤差に基づいて前記品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習ステップと、
    前記モデル学習ステップにおいて前記パラメータが更新された学習済みの前記品質予測モデルを出力するモデル出力ステップと、
    を有するモデル生成方法。
  7. コンピュータを、作製される複数種の製品の製品品質を予測するための品質予測モデルを機械学習により生成するモデル生成装置として機能させるためのモデル生成プログラムであって、
    前記品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、
    前記品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、
    前記センサデータは、一単位の数量の前記製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、
    前記製品品質データは、対応する前記センサデータが検知された作製工程において作製された前記製品の製品品質を示すデータであり、
    前記物性データは、各製品に関連付けられた、前記製品の特徴を示すデータであり、
    前記モデル生成プログラムは、前記コンピュータに、
    前記学習データに含まれる前記センサデータ及び該学習データに対応する前記製品の前記物性データを前記品質予測モデルに入力し、前記品質予測モデルから出力される前記製品品質予測データを取得するモデル入出力機能と、
    前記製品品質予測データと、前記学習データに含まれる前記製品品質データとの誤差に基づいて前記品質予測モデルに含まれるパラメータを更新するモデル学習機能と、
    前記モデル学習機能により前記パラメータが更新された学習済みの前記品質予測モデルを出力するモデル出力機能と、
    を実現させるモデル生成プログラム。
  8. コンピュータを機能させ、作製される複数種の製品の製品品質を予測するための、機械学習により学習済みの品質予測モデルであって、
    ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、
    前記品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、
    前記センサデータは、一単位の数量の前記製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、
    前記製品品質データは、対応する前記センサデータが検知された作製工程において作製された前記製品の製品品質を示すデータであり、
    前記物性データは、各製品に対応付けられた、前記製品の特徴を示すデータであり、
    前記品質予測モデルは、
    前記学習データに含まれる前記センサデータ及び該センサデータに対応する前記物性データの入力に応じて出力された前記製品品質予測データと、前記学習データに含まれる前記製品品質データとの誤差に基づいてパラメータを更新する機械学習により構築される、
    学習済みの品質予測モデル。
  9. 機械学習により構築された品質予測モデルを用いて、作製される複数種の製品の製品品質を予測する製品品質予測装置であって、
    前記品質予測モデルは、ニューラルネットワークを含み、センサデータ及び物性データを入力とし、予測された製品品質を表す製品品質予測データを出力とし、
    前記品質予測モデルの機械学習に用いられる学習データは、センサデータと製品品質データとのペアからなり、
    前記センサデータは、一単位の数量の前記製品の作製工程において検知された、作製の状態を示す一以上の検知項目の検査値を含むデータであり、
    前記製品品質データは、対応する前記センサデータが検知された作製工程において作製された前記製品の製品品質を示すデータであり、
    前記物性データは、各製品に対応付けられた、前記製品の特徴を示すデータであり、
    前記品質予測モデルは、
    前記学習データに含まれる前記センサデータ及び該センサデータに対応する前記物性データの入力に応じて出力された前記製品品質予測データと、前記学習データに含まれる前記製品品質データとの誤差に基づいてパラメータを更新する機械学習により構築され、
    前記製品品質予測装置は、
    製品品質の予測対象の製品の作製工程において検知されたセンサデータ及び該センサデータに対応する製品の前記物性データを前記品質予測モデルに入力し、前記品質予測モデルから出力された前記製品品質予測データを取得する製品品質予測部と、
    前記製品品質予測部により取得された製品品質予測データを出力する製品品質予測データ出力部と、
    を備える製品品質予測装置。
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