JP2022166797A - 電子錠取付構造 - Google Patents

電子錠取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2022166797A
JP2022166797A JP2021124163A JP2021124163A JP2022166797A JP 2022166797 A JP2022166797 A JP 2022166797A JP 2021124163 A JP2021124163 A JP 2021124163A JP 2021124163 A JP2021124163 A JP 2021124163A JP 2022166797 A JP2022166797 A JP 2022166797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thumb
electronic lock
hole
turn
mounting hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021124163A
Other languages
English (en)
Inventor
哲也 山本
Tetsuya Yamamoto
慎介 庄司
Shinsuke Shoji
滋 岩瀬
Shigeru Iwase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MinebeaMitsumi Inc
Original Assignee
MinebeaMitsumi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MinebeaMitsumi Inc filed Critical MinebeaMitsumi Inc
Priority to PCT/JP2022/004968 priority Critical patent/WO2022172928A1/ja
Priority to US18/262,805 priority patent/US20240102314A1/en
Publication of JP2022166797A publication Critical patent/JP2022166797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】扉の表面を損傷することなく扉から電子錠を取り外すことができるようにする電子錠取付構造を提供すること。【解決手段】本発明の実施形態に係る電子錠取付構造FSは、電子錠100を扉20に取り付けるために電子錠100と扉20との間に配置される。電子錠取付構造FSは、アタッチメント110と台座120とを含む。電子錠取付構造FSは、扉20に設けられたサムターン取付孔THと係合するように構成された係合機構121と、サムターン装置130に対して、電子錠100の取り付け位置を調整する調整機構AMと、を備える。係合機構121は、サムターン取付孔THに係合するように形成された三つの爪部を含んでいてもよい。【選択図】図8

Description

本開示は、電子錠取付構造に関する。
サムターンのつまみを挟持可能な挟持機構を備え、つまみを挟持した状態でモータによって挟持機構を回転させることでサムターンを操作する後付けタイプの電子錠が知られている(特許文献1参照)。
特許第6060471号公報
この電子錠は、強力な両面テープを介して扉に固定されている。そのため、電子錠を扉から取り外したときに、両面テープが扉の表面に付着したままとなってしまう。この場合、作業者は、扉の表面に付着したままの両面テープを剥がす際に扉を損傷してしまうおそれがある。
そこで、扉の表面を損傷することなく扉から電子錠を取り外すことができるようにする電子錠取付構造を提供することが望ましい。
本発明の実施形態に係る電子錠取付構造は、電子錠を扉に取り付けるために前記電子錠と前記扉との間に配置される電子錠取付構造であって、前記扉に設けられたサムターン取付孔と係合するように構成された係合機構と、サムターンに対して、前記電子錠の取り付け位置を調整する調整機構と、を備える。
上述の電子錠取付構造は、扉の表面を損傷することなく扉から電子錠を取り外すことができるようにする。
電子錠ユニットの前方斜視図である。 電子錠ユニットの後方斜視図である。 台座の凸部とアタッチメントの凹部の断面図である。 台座の構成例を示す図である。 ラチェット機構の構成例を示す図である。 爪部の構成例を示す図である。 台座の別の構成例を示す図である。 電子錠ユニットの前方斜視図である。 電子錠ユニットの前方斜視図である。 電子錠ユニットの前方斜視図である。 調整機構の構成例を示す図である。 調整機構の構成例を示す図である。 ベースプレートの斜視図である。 送りネジ機構が組み付けられたベースプレートの斜視図である。 送りネジ機構の要部を示す図である。 係合機構の下面図である。
以下は、本発明の実施形態に係る電子錠取付構造FSを含む電子錠ユニット10の説明である。以下では、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号が付され、重複する説明は省略されている。
図1は、電子錠ユニット10を前側から見たときの斜視図である。図2は、電子錠ユニット10を後側から見たときの斜視図である。電子錠ユニット10は、電子錠100、アタッチメント110、及び台座120で構成されている。本実施形態では、アタッチメント110及び台座120は、電子錠100を扉20に取り付けるための電子錠取付構造FSを構成している。但し、アタッチメント110は、省略されてもよい。この場合、電子錠100は、両面テープ等によって台座120に直接固定されていてもよい。また、アタッチメント110は、電子錠100に一体化されていてもよく、台座120に一体化されていてもよい。
具体的には、図1(A)は、扉20の室内側の表面20Aに取り付けられた状態の電子錠ユニット10を示している。図1(B)は、扉20の表面20Aに取り付けられた台座120から電子錠100及びアタッチメント110が一緒に取り外されたときの電子錠ユニット10の状態を示している。図1(C)は、更に扉20の表面20Aから台座120及びサムターン装置130が別々に取り外されときの電子錠ユニット10の状態を示している。図2は、扉20から取り外された電子錠ユニット10の状態を示している。また、図2は、電子錠100に取り付けられたアタッチメント110から台座120が取り外されたときの電子錠ユニット10の状態を示している。なお、図2は、扉20の室外側の表面20Cに設けられたシリンダ取付孔CHも示している。
図1及び図2のそれぞれにおけるX1は三次元直交座標系を構成するX軸の一方向を表し、X2はX軸の他方向を表す。また、Y1は三次元直交座標系を構成するY軸の一方向を表し、Y2は他方向を表す。同様に、Z1は三次元直交座標系を構成するZ軸の一方向を表し、Z2はZ軸の他方向を表す。図1及び図2では、電子錠ユニット10のX1側は、電子錠ユニット10の前側(正面側)に相当し、電子錠ユニット10のX2側は、電子錠ユニット10の後側(背面側)に相当する。また、電子錠ユニット10のY1側は、電子錠ユニット10の左側に相当し、電子錠ユニット10のY2側は、電子錠ユニット10の右側に相当する。そして、電子錠ユニット10のZ1側は、電子錠ユニット10の上側に相当し、電子錠ユニット10のZ2側は、電子錠ユニット10の下側に相当する。他の図における他の部材についても同様である。
電子錠ユニット10は、各種無線機器(例えば、スマートフォン又はリモコン等)と電子錠ユニット10との間の無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fi(登録商標)等による無線通信)を介した遠隔操作によって、扉20に設けられたサムターン装置130を回転させて、サムターン装置130による扉20の施錠及び解錠を可能にするためのものである。
サムターン装置130は、図1(B)及び図1(C)に示すように、台座131及びノブ132を有する。台座131は、扉20の室内側の表面20Aに設けられたサムターン取付孔THを通じて表面20Aから室内側に突出した状態で扉20に固定されている。図1(C)は、扉20の表面20Aに設けられたサムターン取付孔THが露出した状態を示している。ノブ132は、扉20の表面20Aと直交する方向に延びる軸AX1を回転中心として台座131に対して回転できるように構成されている。
扉20の側端面20Bに配置されたデッドボルトDBは、ノブ132の回転に応じて側端面20Bから突出し或いは側端面20Bから引っ込むように構成されている。扉20が施錠された状態は、側端面20BからデッドボルトDBが突出することによって実現され、扉20が解錠された状態は、側端面20BからデッドボルトDBが引っ込むことによって実現される。図1(A)は、側端面20BからデッドボルトDBが突出したときの状態、すなわち、扉20が施錠されるときの状態を示している。このように、扉20は、ノブ132の回転に応じて施錠された状態と解錠された状態とが切り換わるように構成されている。
電子錠100は、各種無線機器での遠隔操作に応じて動作するように構成されている。具体的には、電子錠100は、サムターン装置130のノブ132を挟持する挟持機構SM(図2参照)と、軸AX1回りに挟持機構SM(ノブ132)を回転させるための電動モータ(図示せず)とを有する。また、電子錠100は、アタッチメント110及び台座120を介して、扉20に取り付けられる。具体的には、電子錠100は、両面テープ、ネジ止め、スナップ嵌合、又はスライド嵌合等の任意の手段によってアタッチメント110に取り付けられる。図1に示す例では、電子錠100は、スライド嵌合によって着脱可能にアタッチメント110に取り付けられている。
アタッチメント110は、電子錠100を台座120に取り付けるための部材である。本実施形態では、アタッチメント110は、樹脂で形成されている。そして、アタッチメント110は、両面テープ、ネジ止め、スナップ嵌合、又はスライド嵌合等の任意の手段によって台座120に取り付けられる。図1に示す例では、アタッチメント110は、スライド嵌合によって着脱可能に台座120に取り付けられている。具体的には、台座120は、図1(B)及び図1(C)に示すように、前面(X1側の面)から前方(X1方向)に突出するように形成された凸部120Vを有する。アタッチメント110は、図2に示すように、後面(X2側の面)において前方(X1方向)に凹むように形成された凹部110Cを有する。そして、台座120の凸部120Vとアタッチメント110の凹部110Cとはスライド嵌合によって係合するように構成されている。
図3は、台座120の凸部120V、及び、アタッチメント110の凹部110Cの断面図である。具体的には、図3(A)は、図2における一点鎖線L1を含むXY平面に平行な平面におけるアタッチメント110の断面を示す。図3(B)は、図1(C)における一点鎖線L2を含むXY平面に平行な平面における台座120の断面を示す。図3(C)は、アタッチメント110の凹部110Cと台座120の凸部120Vとがかみ合っているときのアタッチメント110及び台座120の断面を示す。
図3に示す例では、台座120の凸部120Vは、鳩尾型の断面を有する。そして、アタッチメント110の凹部110Cは、その鳩尾型の断面を有する凸部120Vの形状と適合する形状を有するように構成されている。また、アタッチメント110の凹部110Cの下端(Z2側の端部)は、図2に示すように、台座120の凸部120Vを受け入れることができるように開放されている。その一方で、アタッチメント110の凹部110Cの上端(Z1側の端部)は、台座120の凸部120Vの上端と接触する上壁部を有するように構成されている。この構成により、作業者は、図1(B)に示すように台座120の上方にアタッチメント110を位置付けた後、アタッチメント110の後面を台座120の前面に接触させた状態でアタッチメント110を下方にスライドさせることで、アタッチメント110を台座120に取り付けることができる。
次に、図4を参照し、台座120の構成例について説明する。図4は、台座120の構成例を示す図である。具体的には、図4(A)は、台座120の分解斜視図であり、図4(B)は、台座120の背面図である。
台座120は、係合機構121、本体部材122、ベースプレート123、ラチェット歯車124、ラチェット爪125、ラチェットスプリング126、ネジ127、及びカシメピン128で構成されている。
係合機構121は、扉20の室内側の表面20A及び室外側の表面20Cの何れにも損傷を与えることなく、扉20に台座120を取り付けることができるように、且つ、扉20から台座120を取り外すことができるように構成されている。そのため、本実施形態では、係合機構121は、台座120を扉20のサムターン取付孔THに取り付けることができるように構成されている。具体的には、係合機構121は、サムターン取付孔THの内周面の少なくとも一部と接触し、サムターン取付孔THの内周面の少なくとも二箇所において、サムターン取付孔THを広げる方向に力を作用させることができるように構成されている。なお、台座120は、サムターン装置130が扉20に取り付けられる前に、係合機構121によってサムターン取付孔THに取り付けられる。
図4に示す例では、係合機構121は、サムターン取付孔THの内周面の三箇所においてサムターン取付孔THを広げる方向に力を作用させることができるように構成されている。具体的には、係合機構121は、中央係合部材121C、左係合部材121L、及び右係合部材121Rを含む。中央係合部材121C、左係合部材121L、及び右係合部材121Rは何れも、ステンレス鋼等の金属で形成された板状部材である。図4に示す例では、係合機構121は、三つの係合部材を有するように構成されているが、一つの係合部材を有するように構成されていてもよく、二つの係合部材を有するように構成されていてもよく、四つ以上の係合部材を有するように構成されていてもよい。
本体部材122は、台座120の本体を構成する部材である。図4に示す例では、本体部材122は、樹脂を射出成形することによって形成されている。本体部材122の下部には、サムターン装置130を受け入れるための貫通孔122Aが形成されている。また、本体部材122の後面(X2側の面)には、係合部材の一部を収容するための凹部122Gが形成されている。具体的には、凹部122Gは、中央係合部材121Cの一部を収容するための中央凹部122GC、左係合部材121Lの一部を収容するための左凹部122GL、及び、右係合部材121Rの一部を収容するための右凹部122GRを含む。なお、中央係合部材121C、左係合部材121L、及び右係合部材121Rのそれぞれは、一部が貫通孔122A内に突出し、残りの部分が凹部122G内に収容されるように構成されている。
ベースプレート123は、台座120の後面を構成する部材である。ベースプレート123は、本体部材122の後面に取り付けられる中央係合部材121C、ラチェット歯車124、ラチェット爪125、及びラチェットスプリング126のそれぞれの少なくとも一部を覆うようにして本体部材122の後面に取り付けられる。図4に示す例では、ベースプレート123は、高耐食めっき鋼板等の金属で形成された板状部材である。ベースプレート123の下部には、本体部材122に形成された貫通孔122Aに対応するように貫通孔123Aが形成されている。
また、図4に示す例では、中央係合部材121Cは、ベースプレート123の前側(X1側)に配置されている。すなわち、中央係合部材121Cは、本体部材122の後面とベースプレート123の前面との間に配置されている。その一方で、左係合部材121L及び右係合部材121Rは、ベースプレート123の後側(X2側)に配置されている。すなわち、左係合部材121L及び右係合部材121Rは、ベースプレート123の後面に取り付けられている。そのため、ベースプレート123は、左係合部材121L及び右係合部材121Rのそれぞれを受け入れる凹部123Gを有する。凹部123Gは、前方(X1方向)に凹むようにプレス加工によって形成されている。具体的には、ベースプレート123は、左係合部材121Lの一部を受け入れる左凹部123GLと、右係合部材121Rの一部を受け入れる右凹部123GRと、を有する。そして、左凹部123GLは、左係合部材121Lの一部とともに、本体部材122に形成された左凹部122GL内に収容され、右凹部123GRは、右係合部材121Rの一部とともに、本体部材122に形成された右凹部122GR内に収容される。
ラチェット歯車124は、移動機構TMを構成する部材であり、且つ、ラチェット機構LM1を構成する部材である。移動機構TMは、サムターン取付孔THの径方向に係合部材を移動させるための機構である。ラチェット機構LM1は、移動機構TMによる係合部材の移動方向を一方向に制限するための移動制限機構LMの一例である。ラチェット爪125及びラチェットスプリング126は何れも、ラチェット機構LM1を構成するための部材である。
図4に示す例では、ラチェット歯車124、ラチェット爪125、及びラチェットスプリング126は何れも、ステンレス鋼等の金属で形成されている。そして、ラチェット歯車124及びラチェット爪125は、本体部材122の後面に形成された凹部122C内に収容されている。また、ラチェットスプリング126は、本体部材122の後面に形成された溝122T内に収容されている。
ネジ127は、ベースプレート123を本体部材122に固定するための固定部材の一例である。この固定部材は、ネジ127以外の他の機械要素によって構成されていてもよい。図4に示す例では、ベースプレート123は、六つのネジ127によって本体部材122の後面に締結されている。
カシメピン128は、左係合部材121L及び右係合部材121Rをベースプレート123に固定するための固定部材の一例である。この固定部材は、カシメピン128以外の他の機械要素によって構成されていてもよい。図4に示す例では、カシメピン128は、真鍮等の金属で形成された部材であり、左係合部材121Lをベースプレート123に固定するための左カシメピン128Lと、右係合部材121Rをベースプレート123に固定するための右カシメピン128Rと、を含む。
具体的には、左係合部材121Lは、ベースプレート123に形成された左貫通孔123HLと左係合部材121Lに形成された左貫通孔121HLとに挿通された左カシメピン128Lの両端にカシメ加工が施されることによってベースプレート123に固定される。同様に、右係合部材121Rは、ベースプレート123に形成された右貫通孔123HRと右係合部材121Rに形成された右貫通孔121HRとに挿通された右カシメピン128Rの両端にカシメ加工が施されることによってベースプレート123に固定される。
図4に示す例では、左係合部材121Lは、左カシメピン128Lの軸AX2の回りでベースプレート123に対して回転できるように取り付けられ、右係合部材121Rは、右カシメピン128Rの軸AX3の回りでベースプレート123に対して回転できるように取り付けられている。
図4(B)は、左係合部材121Lが軸AX2の回りに回転したときの左係合部材121Lの状態、及び、右係合部材121Rが軸AX3の回りに回転したときの右係合部材121Rの状態を点線で表している。具体的には、点線で表された矢印AR1は、左係合部材121Lの回転方向を表し、点線で表された図形GP1及び図形GP2は、回転後の左係合部材121Lの位置を表している。また、点線で表された矢印AR2は、右係合部材121Rの回転方向を表し、点線で表された図形GP3及び図形GP4は、回転後の右係合部材121Rの位置を表している。なお、図4(B)では、明瞭化のため、ベースプレート123の図示が省略されている。
また、図示例では、左係合部材121L及び右係合部材121Rは、ベースプレート123に対して揺動可能に取り付けられているが、本体部材122に対して揺動可能に取り付けられていてもよく、本体部材122とベースプレート123との間で揺動可能に挟持されていてもよい。
次に、図5を参照し、移動機構TM及びラチェット機構LM1について説明する。図5は、ラチェット機構LM1の構成例を示す図である。具体的には、図5(A)は、図4(B)の破線で囲まれた範囲R1の拡大図である。図5(B)は、ラチェット歯車124の斜視図である。図5(A)では、明瞭化のため、ラチェットスプリング126は、模式的に示されている。
移動機構TMは、サムターン取付孔THに取り付けられた台座120における係合機構121を構成する係合部材をサムターン取付孔THの径方向に移動させるための機構である。本実施形態では、移動機構TMは、サムターン取付孔THの径方向の一つである上下方向(Z軸方向)に中央係合部材121Cを移動させるためのラック・アンド・ピニオン機構TM1である。
具体的には、ラック・アンド・ピニオン機構TM1は、中央係合部材121Cに形成されたラック部RKとラチェット歯車124とで構成されている。
ラチェット歯車124は、図5(B)に示すように、歯車部124G及び円柱部124Cを有する。そして、ラチェット歯車124の円柱部124Cは、軸AX4の回りで本体部材122に対して回転できるように、本体部材122に形成された貫通孔122H1(図4(A)参照)に嵌め込まれている。歯車部124Gは、円柱部124Cが貫通孔122H1に嵌め込まれた状態で、中央係合部材121Cのラック部RKとかみ合うように構成されている。
また、円柱部124Cの前側(X1側)の端面には、ラチェット歯車124を回転させるための工具の先端形状に対応する穴124Rが形成されている。図5に示す例では、穴124Rは、ラチェット歯車124を回転させるための工具の一例であるプラスドライバの先端形状に対応する十字穴である。なお、穴124Rは、マイナスドライバ又は六角レンチ等の他の工具の先端形状に対応するように形成されていてもよい。或いは、円柱部124Cは、操作者が手で操作できるようにその前側の端面につまみを有するように構成されていてもよい。
ラチェット機構LM1は、移動機構TMによる係合部材の移動方向を一方向に制限するための移動制限機構LMの一例である。本実施形態では、ラチェット機構LM1は、中央係合部材121Cの上方(Z1方向)への移動を許容しながら、中央係合部材121Cの下方(Z2方向)への移動を制限できるように構成されている。
具体的には、ラチェット機構LM1は、主に、ラチェット歯車124、ラチェット爪125、及びラチェットスプリング126で構成されている。ラチェット歯車124及びラチェット爪125は、本体部材122の後面に形成された凹部122Cに収容されている。
ラチェット歯車124は、軸AX4の回りに回転できるように凹部122C内に収容されている。
ラチェット爪125は、図5(A)に示すように、凹部122C内において、ピン125Pの軸AX5の回りで回転できるように構成されている。ピン125Pは、ラチェット爪125の中央部に形成された貫通孔125H1に挿通され且つ本体部材122に形成された貫通孔122H2(図4(A)参照)に挿通されるように構成されている。本実施形態では、ラチェット爪125は、ピン125Pに固定され、軸AX5の回りでピン125Pと共に回転するように構成されている。ラチェット爪125とピン125Pとは、例えば、締まり嵌めによって結合されていてもよい。また、ピン125Pの前端は、操作者が手動で回転させることができるように、本体部材122の前面から前方に突出するように構成されていてもよい。或いは、ピン125Pの前端面には、ピン125Pを回転させるための工具の先端形状に対応する穴が形成されていてもよい。
図5(A)の点線で表された図形125Aは、ラチェット歯車124が矢印AR11で示す方向に回転したときに軸AX5回りに回転するラチェット爪125を示している。また、図形125Aは、ラチェット歯車124が矢印AR11で示す方向に回転したときにラチェット爪125の先端部125Eとラチェット歯車124との係合が解除されることを示している。
ラチェットスプリング126は、図5(A)に示すように、本体部材122の後面に形成された溝122T内に収容されている。そして、ラチェットスプリング126は、ラチェット爪125に形成された貫通孔125H2に下端CT1が固定され、溝122Tの上端部に上端CT2が固定されている。なお、貫通孔125H2は、貫通孔125H1と先端部125Eとの間に形成されている。
この構成により、ラチェットスプリング126は、図5(A)の矢印AR10で示すように、ラチェット爪125の先端部125Eを上方(Z1方向)に引き付ける力を発生させる。そして、ラチェットスプリング126は、図5(A)に示すような背面視において、ピン125Pの軸AX5の回りでラチェット爪125を反時計回りに回転させるトルクを発生させる。
作業者がプラスドライバを用いて図5(A)及び図5(B)における矢印AR11で示す方向にラチェット歯車124を回転させようとすると、ラチェット爪125は、先端部125Eがラチェット歯車124の第2歯TE2に押されて図5(A)の矢印AR12で示す方向に回転する。
このとき、ラチェット歯車124の第2歯TE2とラチェット爪125の先端部125Eとのかみ合いが解除されると、ラチェット爪125の先端部125Eは、ラチェットスプリング126によって上方に引っ張られ、ラチェット歯車124の第3歯TE3とかみ合う。作業者が矢印AR11で示す方向にラチェット歯車124を更に回転させると、ラチェット爪125は、先端部125Eがラチェット歯車124の第3歯TE3に押されて矢印AR11で示す方向に更に回転する。その後のラチェット歯車124とラチェット爪125の動きは、上述の動きと同じである。
ラチェット歯車124が矢印AR11で示す方向に回転すると、中央係合部材121Cは、矢印AR13で示すように上方(Z1方向)に移動する。
一方、作業者は、プラスドライバを用いて図5(A)及び図5(B)における矢印AR14で示す方向にラチェット歯車124を回転させようとしても、ラチェット歯車124を回転させることはできない。具体的には、作業者は、ラチェット機構LM1によるラチェット爪125の先端部125Eとラチェット歯車124の第1歯TE1とのかみ合いを解除しない限り、矢印AR14で示す方向にラチェット歯車124を回転させることはできない。
作業者がプラスドライバを用いて矢印AR14で示す方向にラチェット歯車124を回転させようとすると、ラチェット爪125は、先端部125Eがラチェット歯車124の第1歯TE1に押される。しかしながら、ラチェット爪125は、後端部125Rが既に凹部122Cの壁面に押し付けられているため、背面視で時計回りに回転できない。そのため、中央係合部材121Cは、矢印AR15で示す方向である下方(Z2方向)には移動できない。
このように、ラチェット機構LM1は、図5(A)に示すような背面視において、軸AX4の回りにおけるラチェット歯車124の反時計回りの回転を許容し、軸AX4の回りにおけるラチェット歯車124の時計回りの回転を制限できるように構成されている。すなわち、ラチェット機構LM1は、中央係合部材121Cの上方への移動を許容し、中央係合部材121Cの下方への移動を制限できるように構成されている。
作業者は、中央係合部材121Cを下方に移動させたい場合、すなわち、軸AX4の回りにおいてラチェット歯車124を時計回りに回転させたい場合には、ラチェット機構LM1によるラチェット爪125の先端部125Eとラチェット歯車124の第1歯TE1とのかみ合いを解除すればよい。
具体的には、作業者は、ラチェット爪125とともに回転するように構成されたピン125Pを手動で回転させることによってラチェット爪125を矢印AR12で示す方向に回転させ、先端部125Eと第1歯TE1とのかみ合いが解除された状態を実現すればよい。そして、作業者は、先端部125Eと第1歯TE1とのかみ合いが解除された状態で、プラスドライバを用いて矢印AR14で示す方向にラチェット歯車124を回転させることにより、矢印AR15で示すように中央係合部材121Cを下方に移動させることができる。
図4(B)における点線で表された矢印AR3は、中央係合部材121Cの移動方向を表し、点線で表された図形GP5は、Z2方向(下方)に移動した後の中央係合部材121Cの位置を表し、点線で表された図形GP6は、Z1方向(上方)に移動した後の中央係合部材121Cの位置を表している。作業者は、上述のようにラチェット歯車124を回転させることにより、中央係合部材121Cを上下方向に移動させることができる。
次に、図6を参照し、係合機構121について説明する。図6は、サムターン取付孔THに固定された状態の台座120における係合機構121を示す図である。具体的には、図6(A)は、サムターン取付孔THに固定された状態の台座120における係合機構121の正面図である。図6(B)は、図6(A)の一点鎖線L3を含むXZ平面に平行な平面における中央係合部材121C及び扉20の断面図である。なお、以下の説明は、中央係合部材121Cに関するが、左係合部材121L及び右係合部材121Rのそれぞれに対しても同様に適用される。
ステンレス鋼等の金属で形成された板状部材である中央係合部材121Cは、図6(B)に示すように、基部BS及び爪部CLを有するように構成されている。図6に示す例では、爪部CLは、折り曲げ加工によって形成される部分であり、基部BSと爪部CLとの間に形成される角度θが90度未満の鋭角となるように構成されている。
この構成により、中央係合部材121Cは、基部BSの後面(X2側の面)が扉20の室内側の表面20Aと接触し、且つ、爪部CLの上面(Z1側の面)がサムターン取付孔THの内周面の後側(X2側)の縁CEと接触するように配置される。そのため、台座120を前方(X1方向)に引き抜こうとする力が台座120に作用した場合であっても、爪部CLがサムターン取付孔THの内周面の後側(X2側)の縁CEに引っ掛かるため、台座120は、扉20から引き離されることはない。
また、この構成は、サムターン取付孔THの長さLTにかかわらず、爪部CLの上面をサムターン取付孔THの内周面の後側の縁CEに接触させることができる。そのため、この構成は、様々な長さLTを有するサムターン取付孔THに係合機構121を適用できるという効果をもたらす。但し、基部BSと爪部CLとの間に形成される角度θは、鋭角に限定されるものではなく、90度以上であってもよい。また、爪部CLは、二回以上折れ曲がるように形成されていてもよく、曲線的に延びるように形成されていてもよい。
次に、図7を参照し、台座120の別の構成例について説明する。図7は、台座120の別の構成例である台座120Aを示す図である。具体的には、図7(A)は、台座120Aの分解斜視図であり、図4(A)に対応している。図7(B)は、台座120Aの背面図であり、図4(B)に対応している。
図7に示す台座120Aは、移動機構TMとして送りネジ機構TM2を有する点で、図4に示す台座120と異なる。図4に示す台座120は、移動機構TMとしてラック・アンド・ピニオン機構TM1を有する。また、図7に示す台座120Aは、移動制限機構LMが省略されている点で、図4に示す台座120と異なる。図4に示す台座120は、移動制限機構LMとしてラチェット機構LM1を有する。その他の点では、図7に示す台座120Aと図4に示す台座120とは共通している。そのため、以下では、共通部分の説明が省略され、相違部分が詳説される。
移動機構TMとしての送りネジ機構TM2は、主に、スライダ151及びネジ152で構成されている。
スライダ151は、上下方向(Z軸方向)に移動可能で、且つ、上下軸(Z軸)回りに回転不能となるように、本体部材122によって支持されるように構成されている。スライダ151は、金属で形成されていてもよく、樹脂で形成されていてもよい。図7に示す例では、スライダ151は、略直方体形状を有し、本体部材122の後面(X2側の面)に形成された角溝122Sに収容されている。角溝122Sは、スライダ151が上下方向に摺動可能で且つ上下軸(Z軸)回りに回転不能となるように形成されている。具体的には、角溝122Sは、上下方向の長さがスライダ151の上下方向の長さよりも顕著に大きくなるように構成されている。また、角溝122Sは、左右方向の長さ(幅)がスライダ151の左右方向の長さ(幅)と略同じになるように(厳密には、角溝122Sの幅がスライダ151の幅よりも僅かに大きくなるように)構成されている。
また、スライダ151は、中央係合部材121Cの上端部に固定されるように構成されている。図7に示す例では、スライダ151は、後面から後方に突出する二つの突出部151T(上側突出部151T1及び下側突出部151T2)を有する。二つの突出部151Tは、中央係合部材121Cの上端部に形成された二つの貫通孔121H(上側貫通孔121H1及び下側貫通孔121H2)に挿通されるように構成されている。
スライダ151は、中央係合部材121Cの上端部に形成された二つの貫通孔121Hに挿通された二つの突出部151Tの先端にカシメ加工が施されることによって中央係合部材121Cに固定される。但し、スライダ151は、接着剤又はネジ等の他の手段によって中央係合部材121Cに固定されていてもよい。
ネジ152は、スライダ151と係合するように構成されている。図7に示す例では、ネジ152は、スライダ151に形成された雌ネジ孔151Hと係合するように構成されている。具体的には、ネジ152は、本体部材122に形成された貫通孔122Hに差し込まれ、先端が角溝122S内まで延びるように構成されている。そして、ネジ152は、角溝122S内に収容されたスライダ151の雌ネジ孔151Hにねじ込まれる。
図7に示す例では、ネジ152は、ネジ頭に十字穴が形成されたメートルネジである。作業者は、スライダ151の雌ネジ孔151Hにねじ込まれたネジ152をプラスドライバによって回転させることにより、角溝122S内でスライダ151を上下方向に移動させることができる。スライダ151は、角溝122S内に収容されることにより、上下軸(Z軸)回りの回転が規制されるためである。
具体的には、作業者は、矢印AR21で示す方向(上面視で時計回りの方向)にネジ152を回転させることにより、矢印AR22で示す方向(Z1方向)にスライダ151を移動させることができる。反対に、作業者は、矢印AR23で示す方向(上面視で反時計回りの方向)にネジ152を回転させることにより、矢印AR24で示す方向(Z2方向)にスライダ151を移動させることができる。
図7(B)における点線で表された矢印AR31は、中央係合部材121Cの移動方向を表し、点線で表された図形GP31は、Z2方向(下方)に移動した後の中央係合部材121Cの位置を表し、点線で表された図形GP32は、Z1方向(上方)に移動した後の中央係合部材121Cの位置を表している。作業者は、上述のようにネジ152を回転させることにより、中央係合部材121Cを上下方向に移動させることができる。なお、図7(B)では、明瞭化のため、ベースプレート123の図示が省略されている。
上述の構成により、図7に示す台座120Aは、図4に示す台座120と同様の効果をもたらす。具体的には、電子錠取付構造FSを構成する台座120Aは、扉20の室内側の表面20Aを損傷することなく、扉20から電子錠100を取り外すことができるようにするという特有の効果をもたらす。扉20の室内側の表面20Aと台座120Aとの間に強力な両面テープが配置される必要がないためである。
その上で、図7に示す台座120Aは、図4に示す台座120に比べ、部品点数を削減できるという追加的な効果をもたらす。また、台座120Aは、移動制限機構LMとしてのラチェット機構LM1を有する台座120に比べ、中央係合部材121Cの上下動を容易化できるという追加的な効果をもたらす。台座120Aが採用された場合、作業者は、ラチェット機構LM1による移動制限を解除するためにラチェット爪125を手動で操作するといった作業を省略でき、ネジ152を一方又は他方に回転させるだけでスライダ151(中央係合部材121C)を上下動させることができるためである。
上述のように、本発明の実施形態に係る電子錠取付構造FSは、図1に示すように、電子錠100を扉20に取り付けるために電子錠100と扉20との間に配置されるように構成されている。そして、電子錠取付構造FSは、図2に示すように、扉20に設けられたサムターン取付孔THと係合するように構成された係合機構121を備えている。
この構成により、電子錠取付構造FSは、扉20の室内側の表面20Aを損傷することなく、扉20から電子錠100を取り外すことができるようにするという特有の効果をもたらす。扉20の室内側の表面20Aと電子錠取付構造FSとの間に強力な両面テープが配置される必要がないためである。
係合機構121は、サムターン取付孔THに係合するように形成された複数の爪部CLと、複数の爪部の少なくとも一つをサムターン取付孔THの径方向に移動させることができるように構成された移動機構TMとを含んでいてもよい。
具体的には、係合機構121は、図4(A)及び図6(B)に示すように、三つの爪部CL(中央係合部材121Cの爪部CL、左係合部材121Lの爪部CL、及び右係合部材121Rの爪部CL)と、中央係合部材121Cの爪部CLをサムターン取付孔THの径方向の一つであるZ軸方向に移動させることができるように構成された移動機構TMとを含んでいてもよい。
より具体的には、移動機構TMは、図4(A)に示すようなラック・アンド・ピニオン機構TM1であってもよい。この場合、係合機構121は、ラック・アンド・ピニオン機構TM1による中央係合部材121Cの爪部CLの移動方向を制限するラチェット機構LM1(図4(B)参照)を備えていてもよい。或いは、移動機構TMは、図7に示すような送りネジ機構TM2であってもよい。
これらの構成は、両面テープによって電子錠ユニット10が扉20に取り付けられる場合に比べ、扉20に対する電子錠ユニット10(台座120)の取付強度を高めることができるという効果をもたらす。また、これらの構成は、様々な径を有するサムターン取付孔THに台座120が取り付けられるのを可能にするという効果をもたらす。
また、同様の効果をもたらすために、左係合部材121Lの爪部CL及び右係合部材121Rの爪部CLは、図4(B)に示すように、台座120に対して揺動可能に取り付けられていてもよい。
三つの爪部CLは、サムターン取付孔THの周方向に沿って略等間隔で配置されていてもよい。具体的には、中央係合部材121Cの爪部CL、左係合部材121Lの爪部CL、及び右係合部材121Rの爪部CLは、図6(A)に示すように、略円形のサムターン取付孔THの周方向に沿って略120度間隔で配置されていてもよい。サムターン取付孔THと係合機構121とが接触する点(三つの接触点)がサムターン取付孔THの中心点の回りにバランス良く配置されるようにすることで、扉20に対する電子錠ユニット10(台座120)の取付強度が高まるためである。そのため、係合機構121が二つの爪部を有する場合、それら二つの爪部は、望ましくは、サムターン取付孔THの周方向に沿って略180度間隔で配置される。或いは、係合機構121が四つの爪部を有する場合、それら四つの爪部は、望ましくは、サムターン取付孔THの周方向に沿って略90度間隔で配置される。
複数の爪部CLの少なくとも一つは、サムターン取付孔THの内周面の後側の縁と係合するように構成されていてもよい。例えば、三つの爪部CL(中央係合部材121Cの爪部CL、左係合部材121Lの爪部CL、及び右係合部材121Rの爪部CL)のそれぞれは、図6(B)に示すように、爪部CLと基部BSとの間に形成される角度θが鋭角となるように爪部CLが基部BSに対して折り曲げられ、サムターン取付孔THの内周面の後側の縁CEと接触するように構成されていてもよい。
この構成は、爪部CLが基部BSに対して垂直に折れ曲がるように構成され、爪部CLがサムターン取付孔THの内周面と接触する場合に比べ、扉20に対する電子錠ユニット10(台座120)の取付強度を高めることができるという効果をもたらす。
次に、図8~図10を参照し、電子錠ユニット10の別の構成例である電子錠ユニット10Aについて説明する。図8~図10は、電子錠ユニット10Aの前方斜視図である。電子錠ユニット10Aは、図10に示すように、電子錠100及び台座120で構成されている。図8~図10に示す例では、上記した実施形態における図2のアタッチメント110は省略されている。そのため、電子錠100を扉20に取り付けるための電子錠取付構造FSは、台座120によって構成されている。
具体的には、台座120は、図9に示すように、係合機構121と、本体部材122としてのスライドカバーSCと、ベースプレート123と、を含む。係合機構121は、係合部材として、調整プレートAPの爪部NP1と、ベースプレート123の爪部NP2とを含む。
調整プレートAPは、図9に示すように、サムターン取付孔THに取り付けられた係合部材としての爪部NP1をサムターン取付孔THの径方向に移動させるための移動機構TMを構成する部材である。移動機構TMの詳細は後述される。また、調整プレートAPは、台座120を扉20に取り付けるための取り付けユニットを構成する部材である。
電子錠ユニット10Aは、図8~図10に示すように、扉20に取り付けられる。以下では、作業者が電子錠ユニット10Aを扉に取り付ける手順を説明する。
具体的には、図8に示すように、作業者は、最初に、扉20からサムターン装置130を取り外し、扉20の室内側の表面20Aに形成されたサムターン取付孔THを露出させる。
そして、作業者は、図9に示すように、調整プレートAPの爪部NP1とベースプレート123の爪部NP2とをサムターン取付孔THに挿入する。
その後、作業者は、移動機構TMの構成要素であるネジS3を締め付けて、爪部NP1と爪部NP2とをサムターン取付孔THの内周面に押し付けることで調整プレートAP及びベースプレート123を扉20に固定する。その後、作業者は、サムターン装置130を扉20に取り付ける。すなわち、作業者は、調整プレートAP及びベースプレート123が固定されたサムターン取付孔THにサムターン装置130を再び取り付ける。
その後、作業者は、図8に示すように、スライドカバーSCを四つのネジS1によって電子錠100の本体に固定する。スライドカバーSCと電子錠100の本体との間には、X軸方向における挟持機構SMとサムターン装置130との間の距離を調整するためのスペーサが配置されてもよい。その後、作業者は、電子錠100の本体に固定されたスライドカバーSCをベースプレート123に取り付ける。スライドカバーSCは、ベースプレート123にスライド嵌合される。
その後、作業者は、図9にしめすように、サムターン装置130の回転中心軸AX6と電子錠100の挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とを目視で合わせてネジS2を締め付けることで、スライドカバーSCをベースプレート123に固定する。このとき、ネジS2が挿通されるベースプレート123の固定孔LHは、上下方向(Z軸方向)に長い孔となっているため、スライドカバーSCの固定位置は、上下方向(Z軸方向)に調整可能となっている。すなわち、ネジS2及び固定孔LHを含んで構成される調整機構AMによってスライドカバーSCの固定位置は、上下方向(Z軸方向)に調整可能となっている。なお、調整機構AMの詳細は後述される。そのため、作業者は、スライドカバーSCをベースプレート123にスライド可能に係合させた状態で、サムターン装置130に対して電子錠100を上下方向(Z軸方向)に移動させることができ、電子錠100の挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7を適切な位置に配置できる。すなわち、作業者は、サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とを一致させることができる。図10は、サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とが一致したときの電子錠ユニット10Aの状態を示す。
次に、図11及び図12を参照し、調整機構AMについて説明する。図11及び図12は、調整機構AMの構成例を示す図である。具体的には、図11(A)は、調整プレートAP、ベースプレート123、カバープレートCP、及びスライドカバーSCの上面図である。図11(B)は、図11(A)における一点鎖線L4を含むXZ平面に平行な平面における各部材の断面を示す。なお、図11(B)は、明瞭化のため、図11(A)では図示されている圧縮バネSPの図示を省略している。図12(A)は、電子錠ユニットの斜視図である。図12(B)は、図11(A)における一点鎖線L5を含むXY平面に平行な平面における各部材の断面を示す。
作業者は、ネジS3を回転させることで、図11(B)の矢印AR41、及び、図12(A)の矢印AR42で示すように、カバープレートCP内で調整プレートAPを上下方向(Z軸方向)に移動させることができる。そして、作業者は、サムターン取付孔THの内周面に爪部NP1及び爪部NP2が押し付けられるように調整プレートAPを移動させることができる。
すなわち、ネジS3、カバープレートCP、及び調整プレートAPは、サムターン取付孔THの径方向において係合部材(爪部NP1)を移動させるための移動機構TMとしての送りネジ機構TM3を構成している。なお、送りネジ機構TM3の詳細は後述される。
電子錠100の本体の固定位置を上下方向(Z軸方向)に調整することによる効果は以下の通りである。
サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とがずれると、駆動部の駆動負荷が増大して電池寿命が低下するおそれがある。また、このような軸ずれが著しく大きい場合、モータの力でサムターン装置130を回転させることができなくなってしまうおそれがある。
サムターン取付孔THの孔径は、サムターン装置130の種類によって様々であるが、作業者は、爪部NP1を有する調整プレートAPを可動調整することで様々な孔径を有するサムターン取付孔THに電子錠ユニット10Aを取り付けることができる。
但し、ベースプレート123の爪部NP2の位置は固定(調整不可)であるため、サムターン取付孔THの孔径のサイズによって、サムターン取付孔THの中心とベースプレート123(貫通孔123Aの中心)との間の位置関係が変わってくる。そして、ベースプレート123の固定孔LH(図9参照)が一つの単純な丸孔(単独丸孔)で構成される場合、ベースプレート123に対して電子錠100(挟持機構SM)を上下方向(Z軸方向)に相対移動させることができない。固定孔LHが単独丸孔で構成されている場合、ベースプレート123に対する電子錠100(挟持機構SM)の相対位置は、固定孔LHの位置によって一意に決定されるためである。そのため、サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とが一致していたときのサムターン取付孔THの孔径とは異なる孔径を有するサムターン取付孔THに電子錠ユニット10Aが取り付けられると、サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とがずれてしまう。
調整機構AMは、このようなずれを抑制或いは防止できるように構成される。具体的には、調整機構AMは、単純丸孔ではなく、長丸孔となるように形成された固定孔LHを有する。そのため、作業者は、様々な孔径を有するサムターン取付孔THに対して軸合わせができるように、ベースプレート123に対してスライドカバーSCを上下方向にスライドさせることができる。
また、サムターン装置130のノブ132がサムターン装置130の本体133(図1(C)の台座131に相当)に対して偏心して設けられている場合、すなわち、サムターン装置130の回転中心軸AX6がサムターン取付孔THの中心を通過しないようにサムターン装置130のノブ132が位置するようにサムターン取付孔THに取り付けられる場合にも、上記と同じ問題が生じる。調整機構AMは、ベースプレート123のバリエーションを増やすことなく、すなわち、異なる複数のベースプレートが用意されなくとも、このような問題に対応できるように電子錠100の取り付け位置が調整可能となるように構成されている。
次に、図13を参照し、ベースプレート123の固定孔LHについて説明する。図13は、ベースプレート123の斜視図である。具体的には、図13(A)は、複数の丸孔を連結することによって形成された長孔である固定孔LHを有するベースプレート123の斜視図である。図13(B)は、長丸孔である固定孔LH1を有するベースプレート123の斜視図である。
サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とを一致させた状態でネジS2を用いてスライドカバーSCをベースプレート123に固定するために、ベースプレート123にはネジS2を通す固定孔LHが形成されている。作業者は、スライドカバーSCに組み付けられた電子錠100の本体の位置をサムターン装置130の位置に対して調整した後、左右のネジS2でスライドカバーSCをベースプレート123に固定する。
図13(A)に示す固定孔LHは、複数の丸孔が連結された状態の長孔(連続丸孔)であり、固定孔LHの連結部はネジS2よりも小径であるため、ネジS2が緩んだとしてもネジS2が固定孔LH内で上下方向(Z軸方向)に移動することはない。この構成は、経年等の何らかの要因によりネジS2が緩んだ場合に、上下方向(Z軸方向)における固定孔LHの長さの範囲内で電子錠100の本体がスライドしてしまうのを防止できる。そのため、固定孔LHは、サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とがずれてしまうのを抑制でき、軸ずれによる駆動負荷の増大を抑制できる。但し、固定孔LHは、図13(B)に示すように、長丸孔としての固定孔LH1となるように形成されていてもよい。
図13(B)に示す例では、ベースプレート123に対するスライドカバーSCの固定は、図13(A)に示すようなネジS2と固定孔LHとの嵌合ではなく、ネジS2によるスライドカバーSCとベースプレート123との締結によって実現される。そのため、図13(B)に示す例は、ベースプレート123に対するスライドカバーSCの固定位置を無段階に調整できるという効果をもたらす。なお、図13(A)に示す例は、ベースプレート123に対するスライドカバーSCの固定位置を段階的に調整できるように構成されている。
また、調整機構AMを構成するネジS2(ボルト)は、例えば図12(B)に示すように、スライドカバーSCに固定されたナットN1(図8及び図11(A)も参照)と係合するように構成されている。しかしながら、ネジS2は、スライドカバーSCに一体化された雌ネジ部と係合するように構成されていてもよい。
また、図13(A)に示す固定孔LHとの嵌合に用いられるネジS2は、ピンで置き換えられてもよい。この場合、スライドカバーSCとベースプレート123との締結は、クランプ機構等の他の任意の締結部材によって実現されてもよい。
同様に、図13(B)におけるスライドカバーSCとベースプレート123との締結に用いられるナットN1及びネジS2は、クランプ機構等の他の任意の締結部材で置き換えられてもよい。
また、図13(A)に示す例では、固定孔LH(連続丸孔)はベースプレート123に形成され、スライドカバーSCにはネジS2を通すための単独丸孔である貫通孔RH(図8及び図12(B)参照)が形成されている。しかしながら、固定孔LH(連続丸孔)はスライドカバーSCに形成されていてもよい。この場合、ベースプレート123にはネジS2を通すための単独丸孔が形成されていてもよい。或いは、ベースプレート123及びスライドカバーSCのそれぞれに固定孔LH(連続丸孔)が形成されていてもよい。図13(B)に示す固定孔LH1(長丸孔)についても同様である。
次に、図14及び図15を参照し、送りネジ機構TM3について説明する。図14は、送りネジ機構TM3の構成例を示す図である。図15は、図14に示す送りネジ機構TM3の要部を示す図である。具体的には、図14は、カバープレートCP、調整プレートAP、スライダN2、ネジS3、及び圧縮バネSPを含む送りネジ機構TM3が組み付けられたベースプレート123の斜視図である。図15は、図14に示す送りネジ機構TM3の要部の斜視図であり、図14におけるカバープレートCP及びベースプレート123の図示が省略された状態を示す。なお、図14では、明瞭化のため、調整プレートAPに粗いドットパターンが付され、ネジS3に細かいドットパターンが付され、カバープレートCPにクロスパターンが付されている。また、図15では、明瞭化のため、調整プレートAPに粗いドットパターンが付され、ネジS3に細かいドットパターンが付され、スライダN2に更に細かいドットパターンが付されている。
スライダN2は、上下方向(Z軸方向)に移動可能で、且つ、上下軸(Z軸)回りに回転不能となるように、調整プレートAPによって支持される。図15に示す例では、スライダN2は、略直方体形状を有するナットであり、調整プレートAPの前壁部FWと、上壁部UWと、後壁部BWと、左下壁部DLWと、右下壁部DRWとで囲まれた空間に収容されている。前壁部FWは、スライダN2の前方(X1方向)への移動を制限するように構成され、上壁部UWは、スライダN2の上方(Z1方向)への移動を制限するように構成され、後壁部BWは、スライダN2の後方(X2方向)への移動を制限するように構成され、左下壁部DLW及び右下壁部DRWは、スライダN2の下方(Z2方向)への移動を制限するように構成されている。また、前壁部FW及び後壁部BWは、スライダN2の上下軸(Z軸)回りの回転を制限できるように構成されている。
左下壁部DLWは、調整プレートAPの左壁部LWの上側(Z1側)の部分を右方(Y2方向)に折り曲げることによって形成され、右下壁部DRWは、調整プレートAPの右壁部RWの上側(Z1側)の部分を左方(Y1方向)に折り曲げることによって形成されている。また、前壁部FWは、上壁部UWの前側(X1側)の部分を下方(Z2方向)に折り曲げることによって形成されている。
上壁部UWは、後壁部BWの上側(Z1側)の部分を前方(X1方向)に折り曲げることによって形成され、左壁部LWは、後壁部BWの左側(Y1側)の部分を前方(X1方向)に折り曲げることによって形成され、右壁部RWは、後壁部BWの右側(Y2側)の部分を前方(X1方向)に折り曲げることによって形成されている。
ネジS3は、図14に示すようにベースプレート123の一部である支持板SBの上面(Z1側の面)によってネジ頭SHが支持され、且つ、スライダN2の中央部に形成された雌ネジ孔にねじ込まれるように構成されている。また、ネジS3は、圧縮バネSPを貫通するように圧縮バネSP内に配置されている。
図示例では、ネジS3は、ネジ頭に十字穴が形成されたメートルネジである。作業者は、スライダN2の雌ネジ孔にねじ込まれたネジS3をプラスドライバによって回転させることにより、カバープレートCP内でスライダN2を上下方向(Z軸方向)に移動させることができる。
圧縮バネSPは、ネジS3に貫通された状態で、ベースプレート123の一部である支持板SBの下面(Z2側の面)と、調整プレートAPの上壁部UWの上面(Z1側の面)との間に配置されている。
ネジS3が軸回りの一方向に回転させられると、スライダN2は、調整プレートAPの前壁部FW及び後壁部BWによって回転が制限されるため、ネジ頭SHに近づく方向(Z1方向)に移動する。ネジS3の回転運動がスライダN2の直線運動に変換されるためである。このとき、調整プレートAPは、Z1方向に移動するスライダN2によって上壁部UWの下面(Z2側の面)が押され、スライダN2とともにZ1方向に移動する。圧縮バネSPは、ベースプレート123の支持板SBと調整プレートAPの上壁部UWとの間の距離が短くなるため、更に圧縮される。
ネジS3が軸回りの他方向に回転させられると、スライダN2は、ネジ頭SHから遠ざかる方向(Z2方向)に移動する。このとき、調整プレートAPは、上壁部UWの上面(Z1側の面)が圧縮バネSPによって下方(Z2方向)に付勢されてスライダN2の上面(Z1側の面)に押し付けられているため、スライダN2とともにZ2方向に移動する。
圧縮バネSPは、調整プレートAPの上壁部UWの下面(Z2側の面)をスライダN2の上面(Z1側の面)に常に押し付けることができる。そのため、圧縮バネSPは、スライダN2が上方(Z1方向)に移動する場合であっても下方(Z2方向)に移動する場合であっても、スライダN2の動きに調整プレートAPの動きを追従させることができる。
具体的には、作業者は、図15の矢印AR51で示す方向(上面視で時計回りの方向)にネジS3を回転させることにより、矢印AR52で示す方向(Z1方向)にスライダN2及び調整プレートAPを移動させることができる。反対に、作業者は、矢印AR53で示す方向(上面視で反時計回りの方向)にネジS3を回転させることにより、矢印AR54で示す方向(Z2方向)にスライダN2及び調整プレートAPを移動させることができる。
ネジS3は、図11(B)に示すように、Z軸方向に対して傾斜するように配置されている。具体的には、ネジS3は、Z軸方向に対して角度αを形成するように配置されている。この構成は、ネジS3のネジ頭SHを前方に傾けることができるため、作業者がプラスドライバ等の工具を用いてネジS3を軸回りに回転させる作業を行いやすくすることができるという効果をもたらす。また、ネジS3がZ軸方向に平行となるように配置される場合に比べ、ネジS3の回転によってスライダN2をネジ頭SHに近付けて爪部NP1をサムターン取付孔THの内周面に押し付ける際に、調整プレートAPを扉20の表面20A(図8参照)に押し付ける力を大きくすることができるという効果をもたらす。すなわち、この構成は、扉20に対する電子錠ユニット10Aの取り付け強度を高めることができるという効果をもたらす。
また、図15に示すように、調整プレートAPの後壁部BWには、ネジS3の先端部SEに対応する位置に貫通孔WHが設けられている。この構成は、先端部SEが後壁部BWに接触してしまうのを防止できるという効果をもたらす。
また、カバープレートCPには、図14に示すように、前板部FPに貫通孔QHが設けられている。貫通孔QHは、調整プレートAPの前壁部FWのY軸方向における長さ(幅)よりも大きい幅を有するように構成されている。また、貫通孔QHは、Z軸方向における前壁部FWの可動範囲よりも大きい長さを有するように構成されている。この構成は、調整プレートAPの前壁部FWとカバープレートCPの前板部FPとが接触するのを防止できるという効果をもたらす。具体的には、この構成は、スライダN2がネジS3のネジ頭SHに近づく方向に移動させられたときに、スライダN2によって調整プレートAPの上壁部UWがネジ頭SHに近づく方向に押し曲げられ、その結果、前壁部FWが前方(X1方向)に移動したときであっても、前壁部FWと前板部FPとが接触するのを防止できるという効果をもたらす。そのため、この構成は、前壁部FWと前板部FPとが接触して調整プレートAPの上方(Z1方向)への移動が妨げられてしまうのを確実に防止できる。
また、図示例では、調整プレートAPは、左壁部LWの外面(Y1側の面)と右壁部RWの外面(Y2側の面)との間の間隔が、カバープレートCPの左板部LPの内面(Y2側の面)と右板部RPの内面(Y1側の面)との間隔よりも僅かに小さくなるように構成されている。この構成は、調整プレートAPがZ軸方向に移動する際に、その移動方向がZ軸方向から大きく逸脱するのを防止できるという効果をもたらす。すなわち、カバープレートCPは、Z軸方向における調整プレートAPの移動をガイドできる。調整プレートAPの移動方向がZ軸方向から逸脱した場合には、調整プレートAPの左壁部LW又は右壁部RWがカバープレートCPの左板部LP又は右板部RPに接触するためである。
次に、図16を参照し、係合機構121の構成例について説明する。図16は、係合機構121の下面図である。具体的には、図16(A1)~図16(A3)は、二つの爪部(爪部NP1及び爪部NP2)を含む係合機構121Aの構成例を示し、図16(B1)~図16(B3)は、三つの爪部(爪部NP1、爪部NP2、及び爪部NP3)を含む係合機構121Bの構成例を示す。
より具体的には、図16(A1)は、所定の直径を有するサムターン取付孔TH1に取り付けられる係合機構121Aを示し、図16(B1)は、サムターン取付孔TH1に取り付けられる係合機構121Bを示す。図16(A1)及び図16(B1)では、明瞭化のため、サムターン取付孔TH1が一点鎖線で示されている。
図16(A2)は、サムターン取付孔TH1よりも大きい直径を有するサムターン取付孔TH2に取り付けられる係合機構121Aを示し、図16(B2)は、サムターン取付孔TH2に取り付けられる係合機構121Bを示す。図16(A2)及び図16(B2)では、明瞭化のため、比較対象としてのサムターン取付孔TH1が一点鎖線で示され、サムターン取付孔TH2が破線で示されている。
図16(A3)は、サムターン取付孔TH1よりも小さい直径を有するサムターン取付孔TH3に取り付けられる係合機構121Aを示し、図16(B3)は、サムターン取付孔TH3と係合機構121Bとの位置関係を示す。図16(A3)及び図16(B3)では、明瞭化のため、比較対象としてのサムターン取付孔TH1が一点鎖線で示され、サムターン取付孔TH3が破線で示されている。
係合機構121の一例である係合機構121Aは、図16(A1)に示すように、調整プレートAPに一体的に形成されている爪部NP1と、ベースプレート123に一体的に形成されている爪部NP2とを含む。
爪部NP1と爪部NP2とは、上下方向(Z軸方向)においてサムターン装置130の回転中心軸AX6(図11(A)参照)を挟んで対向するように、サムターン取付孔TH1の円周上において互いに180度の間隔を空けて配置されている。
爪部NP1は、サムターン取付孔TH1の円周に沿うように湾曲する中央部N1Cと、サムターン取付孔TH1の内周面と接触するように外側に湾曲する左端部N1Lと、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する右端部N1Rと、を含む。同様に、爪部NP2は、サムターン取付孔TH1の円周に沿うように湾曲する中央部N2Cと、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する左端部N2Lと、サムターン取付孔TH1の内周面と接触するように外側に湾曲する右端部N2Rと、を含む。
但し、爪部NP1の左端部N1L及び右端部N1Rは省略されてもよい。この場合、爪部NP1の中央部N1Cは、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する部分を有する。また、爪部NP1は、図6に示す中央係合部材121Cの爪部CLのように構成されていてもよい。爪部NP2についても同様である。
係合機構121の別の一例である係合機構121Bは、図16(B1)に示すように、調整プレートAPに一体的に形成されている爪部NP1と、ベースプレート123に一体的に形成されている爪部NP2及び爪部NP3とを含む。
爪部NP1と爪部NP2と爪部NP3とは、サムターン取付孔TH1の円周上において互いに120度の間隔を空けて配置されている。
爪部NP1は、サムターン取付孔TH1の円周に沿うように湾曲する中央部N1Cと、サムターン取付孔TH1の内周面と接触するように外側に湾曲する左端部N1Lと、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する右端部N1Rと、を含む。また、爪部NP2は、サムターン取付孔TH1の円周に沿うように湾曲する中央部N2Cと、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する左端部N2Lと、サムターン取付孔TH1の内周面と接触するように外側に湾曲する右端部N2Rと、を含む。同様に、爪部NP3は、サムターン取付孔TH1の円周に沿うように湾曲する中央部N3Cと、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する左端部N3Lと、サムターン取付孔TH1の内周面と接触するように外側に湾曲する右端部N3Rと、を含む。
但し、爪部NP1の左端部N1L及び右端部N1Rは省略されてもよい。この場合、爪部NP1の中央部N1Cは、サムターン取付孔THの内周面と接触するように外側に湾曲する部分を有する。また、爪部NP1は、図6に示す中央係合部材121Cの爪部CLのように構成されていてもよい。爪部NP2及び爪部NP3についても同様である。
係合機構121Aは、図16(A1)に示すようなサムターン取付孔TH1への取り付けの際には、爪部NP1の左端部N1L及び右端部N1Rがサムターン取付孔TH1の内周面に接触し、且つ、爪部NP2の左端部N2L及び右端部N2Rがサムターン取付孔TH1の内周面に接触するようにサムターン取付孔TH1内に配置される。
図16(A2)に示すようなサムターン取付孔TH2への取り付けの際、及び、図16(A3)に示すようなサムターン取付孔TH3への取り付けの際についても同様である。
すなわち、係合機構121Aは、直径の異なる三つのサムターン取付孔の何れにも取り付けられるように構成されている。
一方、係合機構121Bは、図16(B1)に示すようなサムターン取付孔TH1への取り付けの際には、爪部NP1の左端部N1L及び右端部N1Rがサムターン取付孔TH1の内周面に接触し、且つ、爪部NP2の左端部N2L及び右端部N2Rがサムターン取付孔TH1の内周面に接触し、且つ、爪部NP3の左端部N3L及び右端部N3Rがサムターン取付孔TH1の内周面に接触するようにサムターン取付孔TH1内に配置される。
そのため、六点接触をもたらす係合機構121Bは、四点接触をもたらす係合機構121Aに比べ、高い取り付け強度を実現できる。
しかしながら、図16(B2)に示すようなサムターン取付孔TH2への取り付けの際には、係合機構121Bは、爪部NP1の左端部N1L及び右端部N1Rがサムターン取付孔TH2の内周面に接触するものの、爪部NP2では左端部N2Lのみがサムターン取付孔TH2の内周面に接触し、爪部NP3では右端部N3Rのみがサムターン取付孔TH2の内周面に接触するようにサムターン取付孔TH2内に配置される。
すなわち、係合機構121Bがサムターン取付孔TH2内に配置されたときには、爪部NP2の右端部N2R、及び、爪部NP3の左端部N3Lは、サムターン取付孔TH2の内周面に接触せず、その内周面から内側に浮き上がった状態になる。
そのため、係合機構121Bとサムターン取付孔TH2との組み合わせでは、係合機構121Bは、六点接触による高い取り付け強度を実現できない。また、係合機構121Bとサムターン取付孔TH2との組み合わせでは、右端部N2R及び左端部N3Lは、図16(B2)に示すように、サムターン装置130の台座131と干渉してしまう場合がある。なお、図16(B2)には、サムターン装置130の台座131の輪郭が二点鎖線で示されている。
これらの問題は、図4(B)に示す左係合部材121L及び右係合部材121Rのように、爪部NP2及び爪部NP3がベースプレート123に対して揺動可能となるように構成されることによって解決され得る。
また、図16(B3)に示すようなサムターン取付孔TH3への取り付けの際には、係合機構121Bは、爪部NP1をサムターン取付孔TH3の内周面に接触させることができたとしても、爪部NP2及び爪部NP3をサムターン取付孔TH3の内周面に接触させることができない。
例えば、爪部NP2の左端部N2Lをサムターン取付孔TH3の内周面に接触させようとすると、爪部NP2の右端部N2Rがサムターン取付孔TH3の縁と干渉してしまうためである。或いは、爪部NP3の右端部N3Rをサムターン取付孔TH3の内周面に接触させようとすると、爪部NP3の左端部N3Lがサムターン取付孔TH3の縁と干渉してしまうためである。
この問題は、図4(B)に示す左係合部材121L及び右係合部材121Rのように、爪部NP2及び爪部NP3がベースプレート123に対して揺動可能となるように構成されることによって解決され得る。
上述のように、二つの爪部を含む係合機構121Aは、三つの爪部を含む係合機構121Bに比べ、様々な直径を有するサムターン取付孔により柔軟に対応できるという効果をもたらす。すなわち、係合機構121Aは、揺動可能な爪部を備えていなくとも、様々な直径を有する複数のサムターン取付孔のそれぞれに柔軟に対応できる。
上述のように、本発明の実施形態に係る電子錠取付構造FSは、図8~図10に示すように、電子錠100を扉20に取り付けるために電子錠100と扉20との間に配置されるように構成されている。そして、電子錠取付構造FSは、扉20に設けられたサムターン取付孔THと係合するように構成された係合機構121と、サムターン装置130に対して、電子錠100の取り付け位置を調整する調整機構AMと、を備えている。
この構成により、電子錠取付構造FSは、扉20の室内側の表面20Aを損傷することなく、扉20から電子錠100を取り外すことができるようにするという特有の効果に加え、サムターン装置130の回転中心軸AX6と挟持機構SM(駆動部)の回転軸AX7とがずれてしまうのを抑制でき、軸ずれによる駆動負荷の増大を抑制できるという追加的な効果をもたらす。
調整機構AMは、図8に示すように、ベースプレート123と、ベースプレート123に対してサムターン装置130の回転中心軸AX6に垂直な方向(Z軸方向)に移動可能に取り付けられるスライドカバーSCと、ベースプレート123とスライドカバーSCとを締結する締結部材と、を含むように構成されていてもよい。
締結部材は、図8に示すように、ベースプレート123に設けられた第1孔としての固定孔LHとスライドカバーSCに設けられた第2孔としての貫通孔RHとを貫通するネジS2を含んでいてもよい。
第1孔(固定孔LH)及び第2孔(貫通孔RH)のうちの少なくとも一方は、連続丸孔又は長丸孔であってもよい。図13(A)に示す例では、第1孔としての固定孔LHは、連続丸孔であり、図13(B)に示す例では、第1孔としての固定孔LH1は、長丸孔である。なお、固定孔LHは、互いに間隔を空けて配置される複数の単独丸孔で構成されていてもよい。
また、電子錠取付構造FSは、サムターン取付孔THに係合するように形成された複数の爪部の少なくとも一つをサムターン取付孔THの径方向に移動させることができるように構成された移動機構TMを備えていてもよい。図11に示す例では、電子錠取付構造FSは、サムターン取付孔THに係合するように形成された二つの爪部NP1及び爪部NP2のうちの一つである爪部NP1をサムターン取付孔THの径方向(Z軸方向)に移動させることができるように構成された移動機構TMとしての送りネジ機構TM3を備えている。
図11に示す送りネジ機構TM3は、図4に示すラック・アンド・ピニオン機構TM1、又は、図7に示す送りネジ機構TM2等の他の移動機構TMで置き換えられてもよい。
また、電子錠取付構造FSは、移動機構TMによる爪部の移動方向を制限する移動制限機構を備えていてもよい。例えば、図4に示す例では、電子錠取付構造FSは、移動機構TMの一例であるラック・アンド・ピニオン機構TM1による中央係合部材121Cの爪部CLの移動方向を制限する移動制限機構LMとしてのラチェット機構LM1を備えていてもよい。
この構成は、中央係合部材121Cの爪部CLの上方(Z1方向)への移動を許容しながら下方(Z2方向)への移動を制限できるという効果をもたらす。そのため、この構成は、係合機構121がサムターン取付孔THに取り付けられた後で、爪部が下方へ移動して係合機構121がサムターン取付孔THから抜け落ちてしまうのを確実に防止できる。
また、図4、図7、及び図9のそれぞれに示す移動機構TMは、送りネジ機構TM3であってもよい。この場合、送りネジ機構TM3は、サムターン取付孔THの径方向のうちの一方(Z2方向)に爪部NP1を付勢する圧縮バネSPを含んでいてもよい。
この構成は、図15に示すように、送りネジ機構TM3の構成要素であるネジS3を軸回りの何れの方向に回転させたとしても、その回転角度に応じた距離だけ爪部NP1をZ軸方向に移動させることができるという効果をもたらす。すなわち、爪部NP1が移動せずにネジS3のみが移動してしまうといった不具合が発生してしまうのを防止できる。
また、複数の爪部は、図11に示すように、第1爪部(爪部NP2)と、第1爪部(爪部NP2)に対してサムターン装置130の回転中心軸AX6に垂直な方向(Z軸方向)に移動可能な第2爪部(爪部NP1)と、で構成されていてもよい。この場合、第1爪部(爪部NP2)と第2爪部(爪部NP1)とは、望ましくは、サムターン取付孔THの中心を挟んで対向するように配置される。典型的には、第1爪部(爪部NP2)と第2爪部(爪部NP1)とは、図11に示すように、上下方向(Z軸方向)においてサムターン装置130の回転中心軸AX6を挟んで互いに対向するように配置される。
この構成は、図16を参照して説明したように、三つ以上の爪部を含む構成に比べ、様々な直径を有する複数のサムターン取付孔THのそれぞれに柔軟に対応できるという効果をもたらす。すなわち、この構成は、様々な直径を有する複数のサムターン取付孔THのそれぞれに柔軟に対応できるという効果をもたらす。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形又は置換等が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
例えば、図8~図13に示すような調整機構AMは、図1~図6に示す台座120に組み込まれていてもよく、図7に示す台座120Aに組み込まれていてもよい。具体的には、図8~図13に示す調整機構AMは、図1~図6に示す台座120の本体部材122とベースプレート123との間に組み込まれていてもよく、図7に示す台座120Aの本体部材122とベースプレート123との間に組み込まれていてもよい。また、図8~図13に示すような調整機構AMは、アタッチメント110と台座120又は台座120Aとの間に組み込まれていてもよい。
10、10A・・・電子錠ユニット 20・・・扉 20A・・・表面 20B・・・側端面 20C・・・表面 100・・・電子錠 110・・・アタッチメント 110C・・・凹部 120、120A・・・台座 120V・・・凸部 121・・・係合機構 121C・・・中央係合部材 121HL・・・左貫通孔 121HR・・・右貫通孔 121L・・・左係合部材 121R・・・右係合部材 122・・・本体部材 122A・・・貫通孔 122C・・・凹部 122H1、122H2・・・貫通孔 122T・・・溝 122G・・・凹部 122GC・・・中央凹部 122GL・・・左凹部 122GR・・・右凹部 123・・・ベースプレート 123A・・・貫通孔 123G・・・凹部 123GL・・・左凹部 123GR・・・右凹部 123HL・・・左貫通孔 123HR・・・右貫通孔 124・・・ラチェット歯車 124C・・・円柱部 124G・・・歯車部 124R・・・穴 125・・・ラチェット爪 125E・・・先端部 125H1、125H2・・・貫通孔 125P・・・ピン 125R・・・後端部 126・・・ラチェットスプリング 127・・・ネジ 128・・・カシメピン 128L・・・左カシメピン 128R・・・右カシメピン 130・・・サムターン装置 131・・・台座 132・・・ノブ 133・・・本体 AM・・・調整機構 AP・・・調整プレート AX1~AX5・・・軸 BW・・・後壁部 CE・・・縁 CH・・・シリンダ取付孔 CL・・・爪部 CP・・・カバープレート CT1・・・下端 CT2・・・上端 DB・・・デッドボルト DLW・・・左下壁部 DRW・・・右下壁部 FS・・・電子錠取付構造 FP・・・前板部 FW・・・前壁部 LH、LH1・・・固定孔 LM・・・移動制限機構 LM1・・・ラチェット機構 LP・・・左板部 LW・・・左壁部 N1・・・ナット N1C・・・中央部 N1L・・・左端部 N1R・・・右端部 N2・・・スライダ N2C・・・中央部 N2L・・・左端部 N2R・・・右端部 N3C・・・中央部 N3L・・・左端部 N3R・・・右端部 NP1、NP2、NP3・・・爪部 QH・・・貫通孔 RH・・・貫通孔 RK・・・ラック部 RP・・・右板部 RW・・・右壁部 S1~S3・・・ネジ SB・・・支持板 SC・・・スライドカバー SE・・・先端部 SH・・・ネジ頭 SM・・・挟持機構 SP・・・圧縮バネ TE1・・・第1歯 TE2・・・第2歯 TE3・・・第3歯 TH、TH1~TH3・・・サムターン取付孔 TM・・・移動機構 TM1・・・ラック・アンド・ピニオン機構 TM2・・・送りネジ機構 TM3・・・送りネジ機構 UW・・・上壁部 WH・・・貫通孔

Claims (7)

  1. 電子錠を扉に取り付けるために前記電子錠と前記扉との間に配置される電子錠取付構造であって、
    前記扉に設けられたサムターン取付孔と係合するように構成された係合機構と、
    サムターン装置に対して、前記電子錠の取り付け位置を調整する調整機構と、を備える、
    電子錠取付構造。
  2. 前記調整機構は、
    ベースプレートと、
    前記ベースプレートに対して前記サムターン装置の回転軸に垂直な方向に移動可能に取り付けられるスライドカバーと、
    前記ベースプレートと前記スライドカバーとを締結する締結部材と、で構成される、
    請求項1に記載の電子錠取付構造。
  3. 前記締結部材は、前記ベースプレートに設けられた第1孔と前記スライドカバーに設けられた第2孔とを貫通するネジを含む、
    請求項2に記載の電子錠取付構造。
  4. 前記第1孔及び前記第2孔のうちの少なくとも一方は、連続丸孔又は長丸孔である、
    請求項3に記載の電子錠取付構造。
  5. 前記サムターン取付孔に係合するように形成された複数の爪部の少なくとも一つを前記サムターン取付孔の径方向に移動させることができるように構成された移動機構を備える、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電子錠取付構造。
  6. 前記移動機構は、送りネジ機構であり、前記サムターン取付孔の径方向のうちの一方に前記爪部を付勢する圧縮バネを含む、
    請求項5に記載の電子錠取付構造。
  7. 複数の前記爪部は、第1爪部と、前記第1爪部に対して前記サムターン装置の回転軸に垂直な方向に移動可能な第2爪部と、で構成され、
    前記第1爪部と前記第2爪部とは、前記サムターン取付孔の中心を挟んで対向するように配置される、
    請求項5又は請求項6に記載の電子錠取付構造。
JP2021124163A 2021-02-12 2021-07-29 電子錠取付構造 Pending JP2022166797A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/004968 WO2022172928A1 (ja) 2021-02-12 2022-02-08 電子錠取付構造
US18/262,805 US20240102314A1 (en) 2021-02-12 2022-02-08 Electronic lock mounting structure

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021072205 2021-04-21
JP2021072205 2021-04-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022166797A true JP2022166797A (ja) 2022-11-02

Family

ID=83851582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021124163A Pending JP2022166797A (ja) 2021-02-12 2021-07-29 電子錠取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022166797A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI480117B (zh) 多功能進料螺桿式鳩尾平臺
WO2022172928A1 (ja) 電子錠取付構造
US10053890B2 (en) Holder
US20060162509A1 (en) Pipe wrench assembly
WO2022057656A1 (zh) 一种轮毂夹持装置
JP6195560B2 (ja) ヒンジ
US10625382B2 (en) Toggle lever clamp
US9152017B2 (en) Rotational joint
EP1473981A3 (en) Latching apparatus for mounting a computer module
TWI522201B (zh) Manual motorized units and manual stages with motorized units
JP2022166797A (ja) 電子錠取付構造
EP2070669A2 (en) Power tool with base clamp
US8776362B2 (en) Auxiliary fitting jig
CN218497318U (zh) 摄影灯提手及摄影灯
JP2022123188A (ja) 電子錠取付構造
CN110544439A (zh) 箱体连接锁、拼接箱体及led拼接屏
CN210606398U (zh) 箱体连接锁、拼接箱体及led拼接屏
CN209857007U (zh) 一种灯钩
CN210879358U (zh) 微调组件
CN210704518U (zh) 套筒扳手
JP2005512822A (ja) 自在スパナ
CN218544302U (zh) Led吸顶灯的适应性固定机构
KR20200088646A (ko) 범용 고정 장치
CN220286841U (zh) 一种转接件、连接机构及拍摄设备
CN204505132U (zh) 可伸缩的电动螺丝刀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240613