JP2022164040A - トレーニング器具、及び筋力トレーニング方法 - Google Patents

トレーニング器具、及び筋力トレーニング方法 Download PDF

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【課題】既存のダンベルと同様の重量を持ちながら、制御しやすいトレーニング器具を提供する。【解決手段】前腕で保持して使用者の上半身の各筋肉を鍛錬する目的で用いるトレーニング器具であって、肉厚な金属製の円筒であり、片側の開口部から使用者の手と前腕を挿入可能な円筒部と、前記円筒部を短手方向に輪切りにした場合の円形中心に対する対称点となる2箇所に固定され、前記円筒部に挿入した掌で把持可能な把持棒と、を備え、前記把持棒は、前記円筒部内で、前記片側の開口部の反対側寄りに設けられている、トレーニング器具を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、トレーニング器具、及び筋力トレーニング方法に関する。
筋肉を鍛錬する目的で用いられる、金属棒の両側に金属製の重しが付いた体操器具(ダンベル)が知られている(特許文献1)。また、リストバンド型の筋力鍛錬器具も知られている(特許文献2)。
実開昭60-094252号公報 実用新案登録第3099320号公報
特許文献1記載の伝統的なダンベルを高速で振り回すと、金属製の重し部分に遠心力が働いて制御が困難になり、手首に大きな負荷がかかってしまう。一方、特許文献2に記載のリストバンドを用いた場合、腕を振り回しても制御困難になることはないが、ダンベルのように非常に大きな重量を持ち、かつ脱着容易なリストバンドを提供することは困難である。
そこで、本発明は、十分な重量を持ちながらも着脱容易で、取り回しに安定性があって手首に過度な負荷をかけないトレーニング器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、内部に持ち手がついており、掌のみならず前腕でも支えることのできる筒状のトレーニング器具を提供する。
詳細には、本発明は、前腕で保持して使用者の上半身の各筋肉を鍛錬する目的で用いるトレーニング器具であって、肉厚な金属製の円筒であり、片側の開口部から使用者の手と前腕を挿入可能な円筒部と、前記円筒部を短手方向に輪切りにした場合の円形中心に対する対称点となる2箇所に固定され、前記円筒部に挿入した掌で把持可能な把持棒と、を備え、前記把持棒は、前記円筒部内で、前記片側の開口部の反対側寄りに設けられている、トレーニング器具である。
このような構成のトレーニング器具の使用者は、片側の開口部から円筒部の内部に前腕を挿入し、掌で把持棒を保持して容易に筋力トレーニングに用いることができる。また、把持棒は前記円筒部を短手方向に輪切りにした場合の円形中心に対する対称点となる2箇所に固定されているため把持した際にバランスを取りやすく、筋力トレーニングの際にトレーニング器具がぶれて使用者の身体に無用な負荷がかかることがない。
前記把持棒は、前記円筒部の内部のうち、使用者が掌で把持した場合に手首が円筒部の重心に位置することになる部位に設けられていてよい。
使用者の手首が重心になることで、腕を捻ってトレーニング器具を回転させた際に手首にかかるトルクが軽減されるので、トレーニングにそのような運動を組み込んでも手首に大きな力が働かず、制御が容易になる。このため、筋力トレーニングに回転動作を織り交
ぜても、使用者はトレーニング器具を制御するために手首に意識を集中する必要がない。
前記円筒部の内径は、13cm以上17cm以下であってよい。
円筒部の内径を13cm以上17cm以下とすることにより、前腕を容易に出し入れすることができ、かつスポンジシートを巻いた前腕で重量を支えることができるので、手首のぶれが抑制される。
前記円筒部と把持棒は、合わせて5kg以上20kg以下の鋳鉄製であってよい。
トレーニング器具の重量を5kg以上20kg以下とすることにより、トレーニング器具の剛性を保ちつつ、最適な負荷で筋力トレーニングをすることができる。
前記把持棒は、掌握を補助する溝を備えていてよい。
このような構成により、把持棒を掌で把持しやすくなり、筋力トレーニング中に把持棒が滑りにくくなるので、トレーニング器具の安定性が向上する。
前記円筒部の内側の前腕接触位置に、スポンジシートを備えていてよい。
円筒部の内側手首側にスポンジシートが貼り付けられていれば、トレーニング器具の重量がスポンジシートを介して前腕にもかかり、掌に集中しないので、効果的にトレーニングを続けることができる。また、同一の効果を持つスポンジシートを別途用意する必要はない。
前記円筒部の外側が弾性素材で覆われていてよい。
使用中の本トレーニング器具が他の物体と接触した場合でも、弾性部材の弾性力により、当該他の物体の損傷を防ぐことができる。
本トレーニング器具を用いたトレーニング方法は、該トレーニング器具の円筒部に前腕を挿入して把持棒を掌で把持し、前記前腕を、スポンジシートを介して前記円筒部の内側に接触させ、該前腕を移動させる動作を、静止を経ながら複数回繰り返す、筋力トレーニング方法であってよい。
本トレーニング器具を用いることにより、既存のダンベルを使用する場合と同様に、上半身の筋肉を鍛える運動を行うことができる。更に、本トレーニング器具は、その重量を掌のみならず前腕でも支えるため、既存のダンベルを使用した場合と比して、訓練対象とする筋肉に新たな刺激を与えることができる。
本トレーニング器具を用いた筋力トレーニング方法は、前記該前腕を移動させる動作を、素早く繰り返す、筋力トレーニング方法であってもよい。
本トレーニング器具は、その重量を拳のみならず前腕でも支える上に、既存のダンベルのように重量部分が偏在しておらず、自重トレーニングに近い感覚で取り扱ってもぶれることがない。よって、素早い動作を含む筋力トレーニングを行うことができる。
本トレーニング器具を用いた筋力トレーニング方法は、前記該前腕を移動させる動作に、腕を回転させる動作を含む、筋力トレーニング方法であってもよい。
本トレーニング器具は、既存のダンベルのように重量部分が偏在していない。このため、本トレーニング器具を振り回しても安定性が保たれやすい。よって、筋力トレーニングに回転動作を容易に組み込むことができる。
本トレーニング器具を用いた筋力トレーニング方法は、前記該前腕を移動させる動作に、腕を捻る動作を含む、筋力トレーニング方法であってもよい。
本トレーニング器具は円筒状であるため、既存のダンベルと異なり、腕をスクリュー状に回転させても、特定方向に力が集中することはなく制御が容易である。また、本トレーニング器具では、使用者の手首が重心になるため、当該回転によって使用者の手首に力がかかりにくい。よって、筋力トレーニングに腕を捻る動作を容易に組み込むことができる。
使用者が、本発明に係るトレーニング器具に腕に通して内部の持ち手を掴むと、掌の他、前腕部にも重量が分散し、振り回しても手首に過度の負荷がかからないため、既存のダンベルと同様の運動を安定して行うことができ、既存のダンベルでは困難であった動作を取り入れた筋力トレーニングを容易に行うことができる。
図1は、実施形態に係るトレーニング器具の外観斜視図である。 図2は、実施形態に係るトレーニング器具の断面図である。 図3は、実施形態に係るトレーニング器具に前腕を挿入して把持棒を把持した状態を模式的に示した図である。 図4は、実施形態に係るトレーニング器具に前腕を挿入し、スポンジシートで固定する方法を示した図である。 図5は、第1のトレーニング方法を示す図である。 図6は、第2のトレーニング方法を示す図である。 図7は、第3のトレーニング方法を示す図である。 図8は、第4のトレーニング方法を示す図である。 図9は、第5のトレーニング方法を示す図である。 図10は、第6のトレーニング方法を示す図である。 図11は、第7のトレーニング方法を示す図である。 図12は、第8のトレーニング方法を示す図である。 図13は、第9のトレーニング方法を示す図である。 図14は、実施形態に係るトレーニング器具により新たに可能となる第10のトレーニング方法を示す図である。 図15は、実施形態に係るトレーニング器具により新たに可能となる第11のトレーニング方法を示す図である。 図16は、実施形態に係るトレーニング器具により新たに可能となる第12のトレーニング方法を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るトレーニング器具および該トレーニング器具を用いたトレーニング方法について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係るトレーニング器具の外観斜視図である。トレーニング器具1は、主に使用者の上半身の各筋肉を鍛える目的で用いるトレーニング器具である。円筒部2
は、肉厚で重量のある金属製、より具体的には鋳鉄製の円筒体である。円筒部2は、既存のダンベルにおける重しの役割をする。円筒部2の内部の長手方向のどちらか一方側に偏って、円筒部2を横切る把持棒3が存在する。把持棒3は、使用者の掌で把持可能な棒状の構造物であり、本実施形態では円筒部2と溶接により固定されている。把持棒3がない側には、手と前腕を挿入可能な片側開口部5が開いている。使用者は、片側開口部5に手と前腕を挿入して、把持棒3を掌でしっかりと把持して様々な筋力トレーニングを行うことができる。本願においては、円筒部2の長手方向において、片側開口部5が存在する側を挿入口側、片側開口部5から見て反対側寄りの、把持棒3が存在する側を把持棒側とする。
図2は、実施形態に係るトレーニング器具の断面図である。円筒部2は、内部を前腕が通過可能な円筒体であり、把持棒3は、円筒部2の上部(腕が入るのと反対側、把持棒側)であって、該円筒形を短手方向に輪切りにした場合の円形中心に対する対称点となる2箇所に、溶接により固定されている。把持棒3には、掌握を補助するための溝が刻まれていてもよく、当該溝により把持を容易にすることができる。また、弾性部材製のグリップ管などが取り付けられていてもよい。円筒部2の厚みは円周に渡って均一であり、片側開口部5側から前腕を挿入し、把持棒3の中央部を支持して持ち上げると、片側開口部5は鉛直方向を向いて静止する。この特徴により、本トレーニング器具では、使用者が把持棒3を把持してバランスを保つのが容易である。
円筒部2の内径は、一例としては15cmである。また、円筒部2の内径は13cm~17cmであることが望ましい。円筒部2の内径が13cm以上であれば、使用者はトレーニング器具1の片側開口部5に容易に前腕を挿入することができる。また、円筒部2の内径が17cm以下であれば、使用者が本トレーニング器具を振り回した場合でも、後述するスポンジシートを介して前腕に重量が分散するため、手首に必要以上の強い力が加わることがない。トレーニング器具1の重量は、円筒部2の重量と、把持棒3の重量とを合わせたもので、一例としては10kgである。トレーニング器具1の重量は、円筒部2の厚み、またはその長さを変更することで変更できる。使用者の筋力や、鍛えたい筋繊維の種別に応じ、例えば5kg~20kgの範囲で様々な重量のトレーニング器具1を提供することができる。なお、円筒部2の表面側に孔や凹みを付して、審美性を向上させることもできる。なお、円筒部2の長さは、一例としては25cmであり、この長さであれば、トレーニング器具1を装着した使用者は容易に肘を曲げることができ、かつ前腕の側面でも重量を支えることができる。円筒部2の長さは、トレーニング器具1の重量に応じて変更することもできる。
図3は、実施形態に係るトレーニング器具に前腕を挿入して把持棒を把持した状態を模式的に示した図である。使用者は、前腕12を本トレーニング器具1に挿入し、内部の把持棒3を掌10で把持する。把持棒3は、使用者が把持棒3の中央部を掌で把持した場合、前腕を含めたトレーニング器具1の重心が使用者の手首11付近になる部位に設けられている。このような状態で使用者が前腕を捻ってトレーニング器具1を回転させても、使用者の手首11には、当該回転に伴うトルクがかかりにくい。このため、使用者は、腕を捻ってトレーニング器具1を回転させた場合でも、把持棒3を容易に把持し続けることができ、回転運動を含む筋力トレーニングを、手首に負荷をかけずに行うことができる。
図4は、実施形態に係るトレーニング器具に前腕を挿入し固定する方法を示した図である。使用者は、スポンジシート4を前腕に巻いてトレーニング器具1の片側開口部5から手と前腕を挿入し、把持棒3を把持する。前述の通り、把持棒3は重心的にバランスが取りやすい位置に設けられている。また、前腕12はスポンジシート4を介して円筒部2と接するため、トレーニング器具1の重量は手のみならず前腕にも分散し、使用者はトレーニング器具1を手のみならず前腕でも保持できる。このため、使用者は、トレーニング器
具1と前腕12とが一体化したような感覚で必要なトレーニングを行うことができる。
スポンジシート4は、ポリエステル、ポリウレタンなどで構成された厚みを持ったスポンジ状のシートであり、トレーニング器具1を装着する際に、前腕に巻いて使用する。スポンジシート4は、使用者の前腕の太さに応じて、最適な装着感になるように複数枚重ねて用いることができる。スポンジシート4の枚数は、運動の強度に応じて増減してもよい。なお、これらの調整は、厚みの異なるスポンジシート4を差し替えることにより行われてもよい。
なお、円筒部2と把持棒3の材質は必ずしも鋳鉄に限られない。円筒部2と把持棒3は、トレーニング器具として十分な剛性と強度を持ち、筋力トレーニング用途として十分な比重の重い金属製または合金製であってよく、筋力トレーニングに好適なものを選択して用いることができる。
円筒部2の外側には、ゴム等の弾性素材が塗布されていてもよい。実施形態に係るトレーニング器具1は重量と比べて装着時の安定性が高く、素早く取り回すことができるため、他の物体に接触する場合の速度も高速になる場合がある。トレーニング器具1が弾性部材で覆われていれば、仮に使用中のトレーニング器具1と他の物体が接触した場合でも、他の物体の破損を防ぐことができる。また、床面に置く際、騒音が発生しにくくなる。
また、スポンジシート4は、トレーニングの際に前腕に巻くのではなく、予め円筒部2の内側の前腕接触位置に取り付けられていてもよい。このようにすることで、使用者がトレーニング器具1を使用して筋力トレーニングをする際、スポンジシート4を別途用意する必要がなくなる。
<発明の効果>
既存のダンベルでは、重しが棒の両側についているため、腕を回転させると強い遠心力が発生するが、実施形態に係るトレーニング器具1では、重しが円筒部2になっているため、回転させてもぶれが発生せず安定性が保たれる。また、器具の重量を掌だけでなく前腕においても受け止めるため、手首に負荷が集中せず、素早い動きを含む筋力トレーニング(鍛錬)を、自重トレーニングに近い形で行うことができる。
筋力トレーニング分野において、「意識性の原則」(マインドマッスルコネクション)と呼ばれるメカニズムが研究報告されている。当該原則は、鍛えている筋肉に意識を集中することで筋活動がより大きくなり、トレーニング効果が上昇するとするものである。実施形態に係るトレーニング器具1では、重心が手首にあることにより、複雑な運動を行っても手首に負荷がかかりにくく、スポンジシート4を介して前腕でも重量を受け止めることができる。よって、使用者は筋力トレーニング中にトレーニング器具1を制御するために意識を分散させる必要がない。このため、使用者は目標とする筋肉に対して意識を集中できるので、意識性の原則によりトレーニング効果を高めることができる。
<既存のトレーニング方法の応用>
実施形態に係るトレーニング器具1を使用し、既存のダンベルで行う動作を応用した筋力トレーニングをすることができる。以下に、実施形態に係るトレーニング器具1を使用した既存の筋力トレーニング方法の具体例を示す。既存のダンベルで行う以下のトレーニングでは、重量のあるダンベルを高速で動かすと制御が困難になることもあり、比較的単純な動きで腕をゆっくりと移動させることが一般的である。実施形態に係るトレーニング器具1は制御が容易であり、素早い動きを含む動作を筋力トレーニングに組み入れることができる。また、トレーニング器具1の重量を掌のみではなく前腕でも支えるため、対象とする筋肉に対して、既存のダンベルとは異なる、新しい負荷を与えることができる。ま
た、トレーニング器具1を用いると前腕をスクリュー状に回転させる動作を容易に組み入れることができる。このため、対象とする筋肉に対してより新しい負荷を与えることができ、訓練効果を高めることができる。
<トレーニング方法1>
図5は、第1のトレーニング方法を示す図である。図5は、サイドレイズといわれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、腕を下ろして肩幅で立つ姿勢と両腕を横(床と略平行)に伸ばす姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。この方法により、三角筋を中心とした肩の筋肉を鍛えることができる。
<トレーニング方法2>
図6は、第2のトレーニング方法を示す図である。図6は、ツイスト系のエクササイズである。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、前かがみになって腕を下げて向かい合わせにした姿勢と、肘を外に回すように腕を上げた姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。この方法により、三角筋後部及び上背部を鍛えることができる。なお、本トレーニングは、上半身を前に傾けた状態で両腕を同時に上げるトレーニング方法としてもよい(リアレイズ)。また、本トレーニング動作に、腕を捻る動作を含めることもできる。
<トレーニング方法3>
図7は、第3のトレーニング方法を示す図である。図7は、ベントオーバーロウといわれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、腰を後ろに突き出して胸を張り、手を降ろした姿勢と腕を曲げながら手の位置を胸の横まで持ち上げる姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。この方法により、広背筋を中心とした背中の筋肉を鍛えることができる。
<トレーニング方法4>
図8は、第4のトレーニング方法を示す図である。図8は、カールといわれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、肩幅に足を広げ、背筋を伸ばして立つ姿勢と、肘を曲げて拳を肩の前まで持ち上げる姿勢と、を、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。同時に運動するのは片腕であってもよいし、両腕であってもよい。この方法により、上腕二頭筋を中心とする上腕の筋肉を鍛えることができる。
<トレーニング方法5>
図9は、第5のトレーニング方法を示す図である。図9は、プルオーバーと呼ばれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、ワーキングベンチ上に仰向けに横たわり、腕を胸の上空に突き出す姿勢と、正中線の延長線上である頭の先に突き出す姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。同時に運動するのは片腕であってもよいし、両腕であってもよい。この方法により、広背筋および大胸筋を鍛えることができる。
<トレーニング方法6>
図10は、第6のトレーニング方法を示す図である。図10は、フライと呼ばれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、ワーキングベンチに仰向けに横たわり、両腕を胸の上に突き出す姿勢と、両腕を横(床と略平行)に広げた姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。同時に運動するのは片腕であってもよいし、両腕であってもよい。この方法により、大胸筋を中心とした胸の筋肉を鍛えることができる。
<トレーニング方法7>
図11は、第7のトレーニング方法を示す図である。図11は、フレンチプレスと呼ばれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、片腕を頭上に掲げる姿勢と、肘を曲げて前腕を頭の後ろに降ろす姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。この方法により、上腕三頭筋を中心とした筋肉を鍛えることができる。
<トレーニング方法8>
図12は、第8のトレーニング方法を示す図である。図12は、キックバックと呼ばれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を装着した使用者は、前傾姿勢で肘を直角に曲げ、前腕が床面に向いている姿勢と、肘の位置を変えずに前腕を体の後方に突き出す姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。この方法は、片膝とトレーニング器具1を装着していない片腕をトレーニングベンチについた体勢で行うこともできる。この方法により、上腕三頭筋を鍛えることができる。
<トレーニング方法9>
図13は、第9のトレーニング方法を示す図である。図13は、ライイングエクステンション(ライイングトライセップスエクステンション)と呼ばれるトレーニング方法である。実施形態に係るトレーニング器具1を装着した使用者は、トレーニングベンチに仰向けになり、腕を胸の上空に伸ばした体勢と、頭の斜め上に前腕が来るように腕を曲げた姿勢とを、終端での静止を経ながらゆっくりと複数回繰り返す。この方法により、上腕三頭筋を鍛えることができる。
<新規なトレーニング方法>
既存のダンベルを使用して、素早い回転動作や、素早い直線動作を含むトレーニングをすることは、重しに強い遠心力が働いて手首がぶれてしまうため困難である。しかし、実施形態に係るトレーニング器具1では、重しに相当する部分が円筒部2であり、更に前腕でもその重量を支えることができるので、遠心力が働いてもぶれにくくなる。このため、使用者は、実施形態に係るトレーニング器具1を用いて、自重トレーニングにより近い形でトレーニングをすることができ、目標とする筋肉に対してより神経を集中することができる。実施形態に係るトレーニング器具1を用いると、上述の既存のダンベル運動を応用した筋力トレーニングに加えて、更に以下のような新規な筋力トレーニングを行うことができる。
<トレーニング方法10>
図14は、実施形態に係るトレーニング器具により新たに可能となる第10のトレーニング方法を示す図である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は、脇を広げて前腕を前に伸ばし、その場で素早く回転させる動作を繰り返す。また、両前腕を胸と平行かつ地面と平行に構え、胸の前で両腕を互い違いに回転させてもよい。
<トレーニング方法11>
図15は、実施形態に係るトレーニング器具により新たに可能となる第11のトレーニング方法を示す図である。実施形態に係るトレーニング器具を両腕に装着した使用者は、腕を下ろして肩幅で立つ姿勢から、片腕を肩の位置まで振り上げ、素早く身体の後方に振る動作(空手における裏拳に近い動作)を繰り返す。
<トレーニング方法12>
図16は、実施形態に係るトレーニング器具により新たに可能となる第12のトレーニング方法を示す図である。実施形態に係るトレーニング器具1を両腕に装着した使用者は
、肩幅で立って片足を前に出し、拳(トレーニング器具1を装着したもの)を胸の前に掲げ、ボクシング競技におけるラッシュのようにショートパンチを繰り返す。これらの新しいトレーニング方法により、インナーマッスルを含めた肩と腕の連動性を向上させることができる。
なお、新規なトレーニング方法は上記のみでなく、例えば使用者はトレーニング器具1を装着し、肩幅で立った姿勢で両腕をクロール泳法のように動かしたり、平泳ぎのように動かしたりすることもできる。これらの動作により、主に回旋筋腱板(ローテーターカフ)を鍛えることができる。
以上、実施形態に係るトレーニング器具の特徴および当該トレーニング器具を使用した筋力トレーニング方法について説明したが、本発明の内容は以下のように更に発展させることができる。例えば、トレーニング器具1を中空になった金属または樹脂で作成し、その一部に外部との連接孔を設け、当該連接孔に取り外し可能なキャップを設けることができる。使用者がトレーニングを行う際にキャップを開け、内部に液体や砂を詰め込めば、簡易に安定性の高いトレーニング器具1を使用することができる。トレーニングを行わない際には、内部に詰めた液体や砂を排出すれば、保存時の取り回しが容易になる。このような形態のトレーニング器具1は、特に家庭内でトレーニングを行う際に使用しやすい。
以上で開示した実施形態、またトレーニング方法はそれぞれ組み合わせる事ができる。
1:トレーニング器具
2:円筒部
3:把持部
4:スポンジ
5:片側開口部
10:掌部
11:手首
12:前腕部

Claims (11)

  1. 前腕で保持して使用者の上半身の各筋肉を鍛錬する目的で用いるトレーニング器具であって、
    肉厚な金属製の円筒であり、片側の開口部から使用者の手と前腕を挿入可能な円筒部と、
    前記円筒部を短手方向に輪切りにした場合の円形中心に対する対称点となる2箇所に固定され、前記円筒部に挿入した掌で把持可能な把持棒と、
    を備え、
    前記把持棒は、前記円筒部内で、前記片側の開口部の反対側寄りに設けられている、
    トレーニング器具。
  2. 前記把持棒は、前記円筒部の内部のうち、使用者が掌で把持した場合に手首が円筒部の重心に位置することになる部位に設けられている、
    請求項1に記載のトレーニング器具。
  3. 前記円筒部の内径は、13cm以上17cm以下である、
    請求項1または2に記載のトレーニング器具。
  4. 前記円筒部と把持棒は、合わせて5kg以上20kg以下の鋳鉄製である、
    請求項1~3のうちいずれか一項に記載のトレーニング器具。
  5. 前記把持棒に、掌握を補助する溝を備える、
    請求項1~4のうちいずれか一項に記載のトレーニング器具。
  6. 前記円筒部の内側の前腕接触位置に、スポンジシートを備える、
    請求項1~5のうちいずれか一項に記載のトレーニング器具。
  7. 前記円筒部の外側が弾性素材で覆われた、
    請求項1~6のうちいずれか一項に記載のトレーニング器具。
  8. 請求項1~7のうちいずれか一項に記載のトレーニング器具の円筒部に前腕を挿入して把持棒を掌で把持し、前記前腕を、スポンジシートを介して前記円筒部の内側に接触させ、
    前記前腕を移動させる動作を、静止を経ながら複数回繰り返す、
    筋力トレーニング方法。
  9. 前記前腕を移動させる動作を、素早く繰り返す、
    請求項8記載の筋力トレーニング方法。
  10. 前記前腕を移動させる動作に、腕を回転させる動作を含む、
    請求項8または9に記載の筋力トレーニング方法。
  11. 前記前腕を移動させる動作に、腕を捻る動作を含む、
    請求項8~10のうちいずれか一項に記載の筋力トレーニング方法。
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