JP2022162610A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022162610A
JP2022162610A JP2021067495A JP2021067495A JP2022162610A JP 2022162610 A JP2022162610 A JP 2022162610A JP 2021067495 A JP2021067495 A JP 2021067495A JP 2021067495 A JP2021067495 A JP 2021067495A JP 2022162610 A JP2022162610 A JP 2022162610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
hole
substrate
optical sensor
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021067495A
Other languages
English (en)
Inventor
拓人 國政
Takuto Kunimasa
実 新葉
Minoru Araha
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2021067495A priority Critical patent/JP2022162610A/ja
Publication of JP2022162610A publication Critical patent/JP2022162610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

Figure 2022162610000001
【課題】貫通孔を通して異物が進入することを抑制しやすい光走査装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】光走査装置は、基板70と、光学センサー72と、張出部74と、を備える。基板70は、第1面701及び第2面702を有し、第1面701から第2面702にかけて貫通する貫通孔703が形成されている。光学センサー72は、受光部720を有し、基板70の第2面702側に実装されており、第1面701側から貫通孔703に入射する走査光B0を受光部720にて受光する。張出部74は、貫通孔703の開口面積を第2面702側に比較して第1面701側で狭めるように、第1面701における貫通孔703の投影面外周R2から内側に張り出す。
【選択図】図7

Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関する。
関連技術として、画像形成装置に用いられ、走査光(レーザー光)で感光体(感光ドラム)を走査する光走査装置(光学走査装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この光走査装置は、発光モジュール(光源)から出射される走査光を、偏向手段で偏向して走査方向に移動させるように構成されている。関連技術に係る光走査装置は、光学センサー(BDセンサー)を備えており、光学センサーが走査光を受光するタイミングを基準として、画像データに基づく画像の書き出しのタイミングを決定する。
関連技術に係る光走査装置では、光学センサーは、貫通孔(貫通穴)を備える基板に実装されている。この光走査装置では、迷光により光学センサーが誤検知することを抑制するために、貫通孔の中心から光学センサーの中心を(走査方向の上流側に)ずらした位置に光学センサーが配置され、貫通孔の内壁面で反射した光が光学センサーの受光部に入ることを抑制する。
特開2016-151667号公報
しかし、上記関連技術の構成では、光学センサーの誤検知を抑制するために、貫通孔の中心から光学センサーの中心をずらして配置する都合上、貫通孔を光学センサーに対して大きく形成する必要があり、貫通孔を通して異物が進入しやすくなる等の不具合が生じ得る。
本発明の目的は、貫通孔を通して異物が進入することを抑制しやすい光走査装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る光走査装置は、基板と、光学センサーと、張出部と、を備える。前記基板は、第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面にかけて貫通する貫通孔が形成されている。前記光学センサーは、受光部を有し、前記基板の前記第2面側に実装されており、前記第1面側から前記貫通孔に入射する走査光を前記受光部にて受光する。前記張出部は、前記貫通孔の開口面積を前記第2面側に比較して前記第1面側で狭めるように、前記第1面における前記貫通孔の投影面外周から内側に張り出す。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記光走査装置と、前記光走査装置から出力される光線によって静電潜像が形成される像担持体と、を備える。
本発明によれば、貫通孔を通して異物が進入することを抑制しやすい光走査装置及び画像形成装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る画像形成装置の概略図である。 図2は、実施形態1に係る画像形成装置の画像形成部の概略図である。 図3は、実施形態1に係る画像形成装置の光走査装置の概略図である。 図4は、実施形態1に係る画像形成装置の光走査装置の概略平面図である。 図5は、実施形態1に係る画像形成装置の光走査装置の概略斜視図である。 図6は、実施形態1の基本形態に係る基板ユニットの概略断面図及び概略正面図である。 図7は、実施形態1に係る基板ユニットの概略断面図及び概略正面図である。 図8は、実施形態1の第2形状例、第3形状例及び第4形状例に係る基板ユニットの概略図である。 図9は、実施形態1の第1形状例及び第2形状例に係る基板ユニットの製造方法を説明するための概略図である。 図10は、実施形態2に係る光走査装置の基板ユニットの概略図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
[1]画像形成装置の全体構成
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る画像形成装置10の全体構成について説明する。
説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示す状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示す画像形成装置10の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
本実施形態に係る画像形成装置10は、一例として、原稿から画像データを取得するスキャン機能、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能等の複数の機能を有する複合機である。画像形成装置10は、画像を形成する機能を有していればよく、プリンター、ファクシミリ装置、及びコピー機等であってもよい。
図1に示すように、画像形成装置10は、自動原稿搬送装置1と、画像読取部2と、画像形成部3と、光走査装置4と、給紙部5と、操作表示部6と、を備える。つまり、本実施形態に係る光走査装置4は、画像形成部3等と共に画像形成装置10を構成する。自動原稿搬送装置1は、ADF(Auto Document Feeder)であるので、以下の説明では「ADF1」と称する。
ADF1は、画像読取部2によって画像が読み取られる原稿を搬送する。ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ及び排紙部等を有する。
画像読取部2は、原稿から画像を読み取り、読み取られた画像に対応する画像データを出力する。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等を有する。
画像形成部3は、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像をシートに形成することで、プリント機能を実現する。画像形成部3は、画像読取部2から出力される画像データに基づいて、シートに画像を形成する。また、画像形成部3は、パーソナルコンピューター等の、画像形成装置10の外部の情報処理装置から入力される画像データに基づいて、シートに画像を形成する。
給紙部5は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部5は、給紙カセット、手差しトレイ、シート搬送路及び複数の搬送ローラー等を有する。画像形成部3は、給紙部5から供給されるシートに画像を形成する。
操作表示部6は、画像形成装置10におけるユーザーインターフェイスである。操作表示部6は、制御部からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレー等の表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部に各種の情報を入力するスイッチ又はタッチパネル等の操作部を有する。
また、画像形成装置10は、制御部、記憶部及び通信部等を更に備える。制御部は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御部は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とする。画像形成装置10では、1以上のプロセッサーがプログラムを実行することにより、制御部の機能が実現される。プログラムはメモリーに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード又は光学ディスク等の、コンピューターシステムで読み取り可能な非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。記憶部は、1以上の不揮発性のメモリーを含んでおり、制御部に各種の処理を実行させるための制御プログラム等の情報が予め記憶されている。通信部は、画像形成装置10と、例えば、インターネット又はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して接続される外部装置との間で、データ通信を実行するインターフェイスである。
[2]画像形成部の構成
次に、図1及び図2を参照しつつ、画像形成部3の構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成部3は、4つの画像形成ユニット31~34、中間転写装置36、二次転写ローラー37、定着装置38及び排紙トレイ39を有している。
画像形成ユニット31は、Y(イエロー)のトナー像を形成する。図2に示すように、画像形成ユニット31は、感光体ドラム311と、帯電ローラー312と、現像ローラー313Aを含む現像装置313と、一次転写ローラー314と、ドラム清掃部315と、を有している。また、画像形成ユニット31は、トナーコンテナ316(図1参照)を更に有する。
画像形成ユニット32は、C(シアン)のトナー像を形成する。画像形成ユニット32は、図2に示すように、感光体ドラム321と、帯電ローラー322と、現像ローラー323Aを含む現像装置323と、一次転写ローラー324と、ドラム清掃部325と、を有している。また、画像形成ユニット32は、トナーコンテナ326(図1参照)を更に有する。
画像形成ユニット33は、M(マゼンタ)のトナー像を形成する。画像形成ユニット33は、図2に示すように、感光体ドラム331と、帯電ローラー332と、現像ローラー333Aを含む現像装置333と、一次転写ローラー334と、ドラム清掃部335と、を有している。また、画像形成ユニット33は、トナーコンテナ336(図1参照)を更に有する。
画像形成ユニット34は、K(ブラック)のトナー像を形成する。画像形成ユニット34は、図2に示すように、感光体ドラム341と、帯電ローラー342と、現像ローラー343Aを含む現像装置343と、一次転写ローラー344と、ドラム清掃部345と、を有している。また、画像形成ユニット34は、トナーコンテナ346(図1参照)を更に有する。
このように、複数(ここでは4つ)の画像形成ユニット31~34は、それぞれY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)及びK(ブラック)の4色に対応しており、基本的には共通の構成を採用している。したがって、以下では、特に断りがない限り、画像形成ユニット34について説明する構成は、他の画像形成ユニット31~33についても同様の構成を有している。
感光体ドラム341には、静電潜像が形成される。感光体ドラム341は、感光体ドラム341、帯電ローラー342及びドラム清掃部345を収容するユニット筐体によって、左右方向D3に延びる回転軸を中心として回転可能に支持されている。感光体ドラム341は、例えば、モーターから供給される駆動力を受けて、図2に示す回転方向D5へ回転する。
帯電ローラー342は、感光体ドラム341の表面(外周面)を正極性に帯電させる。具体的には、帯電ローラー342は、電源回路と電気的に接続されており、電源回路から高圧(高電圧)の印加を受けることで、感光体ドラム341の表面を帯電させる。ただし、帯電ローラー342は、感光体ドラム341の表面を正極性に帯電させる構成に限らず、負極性に帯電させてもよい。
帯電ローラー342によって帯電された感光体ドラム341の表面には、光走査装置4から画像データに基づく光線B4(図3参照)が照射される。これにより、感光体ドラム341の表面に静電潜像が形成される。すなわち、本実施形態では、感光体ドラム341が、光走査装置4から出力される光線B4によって静電潜像が形成される「像担持体」の一例である。
現像装置343は、感光体ドラム341の表面に形成された静電潜像を現像する。例えば、現像装置343は、ケース、一対の撹拌部材、マグネットローラー及び現像ローラー343Aを含んでいる。ケースは、一対の撹拌部材、マグネットローラー及び現像ローラー343Aを、左右方向D3に延びる回転軸を中心として回転可能に支持する。また、ケースは、K(ブラック)のトナー及びキャリアを収容する。一対の撹拌部材は、ケースに収容されたトナー及びキャリアを撹拌して、トナーを帯電させる。本実施形態では、トナーは正極性に帯電する。ただし、トナーの帯電極性は正極性に限らず、負極性であってもよい。マグネットローラーは、一対の撹拌部材によって撹拌されたトナー及びキャリアをくみ上げて、そのうちのトナーを現像ローラー343Aの表面(外周面)に供給する。
現像ローラー343Aは、帯電したトナーを用いて、感光体ドラム341に形成された静電潜像を現像する。具体的には、現像ローラー343Aと感光体ドラム341との間に、電源回路にて高圧の現像バイアスが印加されることにより、現像電界が形成され、電荷を有するトナーは、現像ローラー343Aから感光体ドラム341に移動する。これにより、感光体ドラム341の表面にトナー像が形成される。
一次転写ローラー344は、現像装置343によって感光体ドラム341の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト361(図2参照)の外周面に転写する。具体的には、感光体ドラム341と一次転写ローラー344との間に、電源回路にて高圧の転写バイアスが印加されることにより、転写電界が形成され、電荷を有するトナーは、感光体ドラム341から中間転写ベルト361に移動する。これにより、中間転写ベルト361の外周面にトナー像が形成(転写)される。
ドラム清掃部345は、一次転写ローラー344によるトナー像の転写後の感光体ドラム341の表面を清掃する。例えば、ドラム清掃部345は、ブレード状のクリーニング部材及び搬送部材を有する。クリーニング部材は、感光体ドラム341の表面に接触して表面に付着したトナーを除去する。搬送部材は、クリーニング部材によって除去されたトナーをトナー収容容器へ搬送する。
トナーコンテナ346は、現像装置343のケースにトナーを供給する。K(ブラック)のトナー像を形成する画像形成ユニット34においては、トナーコンテナ346は、K(ブラック)のトナーを供給する。
複数(ここでは4つ)の画像形成ユニット31~34の各々で形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト361の外周面に重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト361の外周面にカラー画像(トナー像)が形成される。
中間転写装置36は、図2に示すように、中間転写ベルト361、駆動ローラー362、張架ローラー363、ベルト清掃部364及び濃度検出部365を含む。中間転写装置36は、中間転写ベルト361を用いて、画像形成ユニット31~34によって形成されたトナー像を、二次転写ローラー37による転写位置P1(図2参照)へと搬送する。
中間転写ベルト361は、感光体ドラム311,321,331,341の各々から各色のトナー像が転写される無端ベルトである。図2に示すように、中間転写ベルト361は、画像形成装置10の前後方向D2において互いに離間して配置される駆動ローラー362及び張架ローラー363に掛けまわされる。駆動ローラー362は、モーターから供給される駆動力を受けて回転する。これにより、中間転写ベルト361は、図2に示す回転方向D4へ回転する。中間転写ベルト361の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト361の回転に伴って二次転写ローラー37による転写位置P1へ搬送される。ベルト清掃部364は、転写位置P1でトナー像が転写された後の中間転写ベルト361の外周面を清掃する。
二次転写ローラー37は、中間転写ベルト361の外周面に形成されたトナー像を給紙部5によって供給されるシートに転写する。図2に示すように、二次転写ローラー37は、中間転写ベルト361を挟んで張架ローラー363と対向する位置に、中間転写ベルト361の外周面と接触するように配置される。二次転写ローラー37は、付勢部材によって張架ローラー363側へ押し付けられている。二次転写ローラー37は、電源回路と電気的に接続されており、電源回路から高圧の印加を受けることで、中間転写ベルト361の外周面に形成されたトナー像を二次転写ローラー37と中間転写ベルト361とが接触する転写位置P1を通過するシートに転写する。
定着装置38は、二次転写ローラー37によってシートに転写されたトナー像をそのシートに溶融定着させる。例えば、定着装置38は、定着ローラー及び加圧ローラーを含む。定着ローラーは、加圧ローラーと接触するように配置され、シートに転写されたトナー像を加熱してシートに定着させる。加圧ローラーは、定着ローラーとの間で形成される接触部を通過するシートを加圧する。
排紙トレイ39には、画像形成後のシートが排出される。
[3]光走査装置の構成
次に、図1、図3~図5を参照しつつ、光走査装置4の構成についてより詳細に説明する。
光走査装置4は、4つの画像形成ユニット31~34の感光体ドラム311,321,331,341の各々に静電潜像を形成する。そのため、光走査装置4は、図3に示すように、感光体ドラム311,321,331,341の各々に対応する光線B1,B2,B3,B4を出力する。光線B1は、Y(イエロー)の画像データの入力に応じて感光体ドラム311に照射され、像担持体である感光体ドラム311に静電潜像を形成する。光線B2は、C(シアン)の画像データの入力に応じて感光体ドラム321に照射され、像担持体である感光体ドラム321に静電潜像を形成する。光線B3は、M(マゼンタ)の画像データの入力に応じて感光体ドラム331に照射され、像担持体である感光体ドラム331に静電潜像を形成する。光線B4は、K(ブラック)の画像データの入力に応じて感光体ドラム341に照射され、像担持体である感光体ドラム341に静電潜像を形成する。
このように、光走査装置4は、複数色(ここでは4色)に対応する複数(ここでは4つ)の画像形成ユニット31~34に対して、それぞれ静電潜像を形成するための複数(ここでは4つ)の光線B1~B4を出力(照射)可能に構成されている。本実施形態では、光路の異なるこれら複数(ここでは4つ)の光線B1~B4を、1つの光走査装置4から出力する。
本実施形態では、光走査装置4は、図3に示すように、基板ユニット7と、偏向器41と、ミラー42と、走査レンズ43と、を備える。図3は、各部材の構成を模式的に示しているのであって、各部材の形状及び位置関係を厳密に示す訳ではない。偏向器41、ミラー42及び走査レンズ43は、本体ユニット40のケース400に収容されている。基板ユニット7は、図4及び図5に示すように、本体ユニット40(厳密には本体ユニット40のケース400)の外側面に取り付けられる。すなわち、光走査装置4は、大別して、偏向器41、ミラー42及び走査レンズ43を含む本体ユニット40と、本体ユニット40に取り付けられる基板ユニット7と、を備えている。
基板ユニット7は、基板70及び発光モジュール71を有し、発光モジュール71からの光を偏向器41に対して照射する。図4及び図5の例では、平面視(上面視)において略矩形状の本体ユニット40の左側面に対して、基板ユニット7が取り付けられている。基板ユニット7は、本体ユニット40のケース400に形成されている光入射孔を通して、ケース400内に光を照射する。基板ユニット7は、本体ユニット40に対し、ねじ等の固定手段を用いて、取り外し可能に取り付けられている。そのため、例えば、基板ユニット7を本体ユニット40から取り外すことで、基板ユニット7のみのメンテンナンス及び交換等が可能である。
本実施形態では、基板ユニット7は、発光モジュール71として半導体レーザーを有し、レーザー光を出力する。基板ユニット7は、発光モジュール71を複数(ここでは4つ)有し、これら複数の発光モジュール71の各々から、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)及びK(ブラック)の各色に対応する静電潜像を形成するためのレーザー光を出力する。
また、基板ユニット7は、基板70及び発光モジュール71に加えて、光学センサー72を有している。光学センサー72は、発光モジュール71から出射される走査光B0(図6参照)を検知し、走査光B0を検知するタイミングに基づいて、画像データに基づく画像の書き出しタイミングを決定する基準信号を出力する、同期検知センサー(BDセンサー)である。つまり、光学センサー72が走査光B0を受光(検知)するタイミングにより、感光体ドラム311,321,331,341への静電潜像の書き込みタイミングが決定される。
ここで、光学センサー72が検知する走査光B0は、発光モジュール71からの直接光ではなく、発光モジュール71から出射されて本体ユニット40の偏向器41で走査(変更)された光である。より詳細には、本体ユニット40には同期検知ミラーが含まれており、偏向器41で走査されて有効走査範囲(実際に画像データの書き込みが行われる範囲)を外れた光路を進む走査光B0が、同期検知ミラーで反射させて光学センサー72に入射する。そのため、基板ユニット7の光学センサー72には、本体ユニット40のケース400に形成されている光取出孔を通して、ケース400内から走査光B0が入射する。光取出孔は、光入射孔と一体であってもよい。
偏向器41は、本実施形態では一例として、ポリゴンミラースキャナーであって、図3に示すように、ポリゴンミラー411及びスキャナーモーター412を有する。つまり、偏向器41は、スキャナーモーター412にて、ポリゴンミラー411を回転させることにより、基板ユニット7からの光を感光体ドラム311,321,331,341の回転軸方向(左右方向D3)に沿った主走査方向に走査する。ただし、偏向器41は、ポリゴンスキャナーに限らず、例えば、音響光学素子、ホログラムスキャナー、ガルバノミラー、又はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いたマイクロミラースキャナー等であってもよい。また、偏向器41は、基板ユニット7と一体化されていてもよい。
ミラー42は、偏向器41からの光を反射する。走査レンズ43は、fθレンズ等を含む。これにより、光走査装置4では、基板ユニット7からの光を、偏向器41、ミラー42及び走査レンズを経て、画像形成ユニット31~34に向けて出力する。ここで、光走査装置4は、複数(ここでは4つ)の光線B1~B4を出力可能であって、各光線B1~B4を主走査方向に走査することで、各色に対応する静電潜像を形成する。
要するに、発光モジュール71からの光のうち、偏向器41で偏向されて有効走査範囲外の光路を進む走査光B0については、同期検知ミラーで反射させて光学センサー72に入射する一方、有効走査範囲内の光路を進む光は光線B1~B4として出力される。つまり、感光体ドラム311,321,331,341に照射されて露光する光線B1~B4は、走査光であるものの、光学センサー72で検知される走査光B0とは別である。
[4]基板ユニットの構成
次に、図6~図9を参照しつつ、光走査装置4における基板ユニット7の構成についてより詳細に説明する。
図6は、本実施形態に係る基板ユニット7の前提とする、基本形態に係る基板ユニット7Xを示す。ここで、基本形態に係る基板ユニット7Xについて説明する構成については、特に断りが無い限り、本実施形態に係る基板ユニット7でも同様であることとする。また、図6~図9においては、基板ユニット7,7Xの構成を模式的に示しているのであって、各部材の形状及び位置関係を厳密に示す訳ではない。例えば、図6等では、基板70に実装される発光モジュール71は1つだけ示すが、実際には、基板ユニット7,7Xは、発光モジュール71を複数(4つ)有している(図4及び図5参照)。また、図6等においては、基板ユニット7Xの正面図(右方から見た図)、及びそのA-A線断面の断面図を模式的に示す。
基本形態に係る基板ユニット7Xは、図6に示すように、基板70と、発光モジュール71と、光学センサー72と、を備える。基板ユニット7Xは光走査装置4の一部であるので、言い換えれば、光走査装置4は、基板70と、発光モジュール71と、光学センサー72と、を備える。基板ユニット7Xは、発光モジュール71を駆動するドライバー回路、光学センサー72の出力に対して信号処理を行う信号処理回路、並びに、コリメートレンズ、アパーチャ及びミラー等の光学素子等を更に備える。
基板70は、種々の電子部品を実装可能な部材であって、電気絶縁性を有する基板本体と、基板本体の表面又は内部に形成された導電性の配線と、を有するプリント配線板である。基板70は、文字通り板状に形成されたプリント配線板だけでなく、例えば、立体成型基板のように立体的に成型された基板も含む。ここでは一例として、基板70は、前後方向D2に長さを有する矩形板状であって、少なくとも一方の表面に配線が形成されたプリント配線板である。基板70の厚み方向の両側の面(表面)を、それぞれ第1面701及び第2面702とする。つまり、基板70は、第1面701及び第2面702を有する。ここで、基板70の厚み方向である左右方向D3のうち、本体ユニット40側(右側)を向いた面が第1面701、本体ユニット40とは反対側(左側)を向いた面が第2面702である。
基板70には、第1面701から第2面702にかけて貫通する貫通孔703が形成されている。つまり、基板70は、基板70を厚み方向(左右方向D3)に貫通する貫通孔703を有している。貫通孔703は、第1面701側から基板70に入射する走査光B0を、第2面702側に位置する光学センサー72にて検知可能とするための孔である。つまり、第1面701側からの走査光B0が、貫通孔703を通して第2面702側の光学センサー72に入射することになる。ここでは一例として、貫通孔703は平面視において略正方形状、つまり開口面が略正方形状である。
基板ユニット7Xに含まれる発光モジュール71及び光学センサー72等の電子部品は、基板70に実装されている。ドライバー回路及び信号処理回路等を構成する集積回路(IC:Integrated Circuit)についても、基板70に実装されている。本開示でいう「実装」は、基板70に対する機械的かつ電気的な接続を意味する。より詳細には、接合部材(はんだ又は銀ペースト等の導電性ペースト)によって、基板70に形成された配線に対して、部品の端子等を機械的に接続し、かつ電気的にも接続することによって、基板70への部品の「実装」が実現される。一例として、発光モジュール71は、挿入実装技術(IMT:Insertion Mount Technology)により基板70に実装される。つまり、発光モジュール71は、基板70の実装孔に基板70の表面(実装面)側から複数の端子712を挿入した状態で、基板70の表面(実装面)上に実装される。一方、光学センサー72は、表面実装技術(SMT:Surface Mount Technology)により基板70に実装される。つまり、光学センサー72は、基板70の表面(実装面)に複数の端子722を対向させた状態で、基板70の表面(実装面)上に実装される。ただし、この例に限らず、例えば、発光モジュール71が表面実装技術により基板70に実装されてもよい。
発光モジュール71は、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)及びK(ブラック)の各色に対応する静電潜像を形成するために、実際には4つ設けられている。各発光モジュール71は、半導体に電流を流してレーザー発振させる半導体レーザー(LD:Laser Diode)を用いている。
発光モジュール71は、略円筒状に形成された金属製のパッケージ711と、複数の端子712(リード端子)と、を有している。発光モジュール71は、パッケージ711内に、半導体レーザーの本体となる発光素子、及びモニター用のフォトダイオード(PD:Photo Diode)等を収容している。パッケージ711の表面の中央部には、光線B10を取り出すための発光口が形成されている。複数の端子712は、パッケージ711の裏面(発光口とは反対側の面)から突出する。
発光モジュール71は、基板70に対して挿入実装される「リード付き部品」である。ここで、発光モジュール71は、複数の端子712が第1面701側から基板70に挿入された状態で基板70に実装されている。そのため、発光モジュール71は、図6に示すように、パッケージ711が第1面701側に位置し、第1面701の法線方向に沿って(右方に)光線B10を出力する向きに実装される。複数の端子712は、基板70を挟んでパッケージ711とは反対側、つまり第2面702側において、基板70の配線にはんだ接合されている。
また、ここでは、発光モジュール71は、複数の光線B10を出力可能なマルチビーム構造である。つまり、発光モジュール71は、パッケージ711内に、半導体レーザーからなる発光素子を2つ以上有し、これら複数の発光素子を個別に発光させることができる。このように、発光モジュール71がマルチビーム化されることで、光走査装置4は、静電潜像の形成に関して、高速化と高精細化とを両立可能とする。ただし、発光モジュール71がマルチビーム構造であることは、必須ではない。
光学センサー72は、1つの本体ユニット40に対して1つのみ設けられている。光学センサー72は、受光部720を有し、受光部720にて光(走査光B0)を検知する。光学センサー72は、受光部720に入射した光(走査光B0)に応じて電気信号を出力する、光電変換素子にて構成される。光学センサー72は、一例として、フォトダイオード、フォトトランジスタ又はフォトIC(Integrated Circuit)等である。
光学センサー72は、平面視において略正方形状となる樹脂製のパッケージ721と、複数の端子722と、を有している。光学センサー72は、パッケージ721内に、光学センサー72の本体となる受光素子(光電変換素子)を収容している。パッケージ721の表面の一部には受光部720が配置されており、光学センサー72は、受光部720に入射する光(走査光B0)を検知する。複数の端子722は、パッケージ721の側面のうち、パッケージ721の裏面(受光部720とは反対側の面)に隣接する部位から側方(図6では前後方向D2)に突出する。
光学センサー72は、基板70に対して表面実装される「表面実装部品」である。ここで、光学センサー72は、受光部720を基板70側に向けた状態で、パッケージ721の少なくとも一部が第2面702側から貫通孔703内に挿入されるようにして、基板70に実装されている。すなわち、光学センサー72は、受光部720を有し、基板70の第2面702側に実装されている。光学センサー72は、第1面701側から貫通孔703に入射する走査光B0を受光部720にて受光する。具体的には、光学センサー72は、図6に示すように、受光部720を基板70の第1面701と同じ向きに向けた姿勢で、基板70の第2面702側に実装されている。ここで、光学センサー72の受光部720は、貫通孔703を通して第1面701側から視認可能な状態、つまり第1面701側に露出する。したがって、光学センサー72は、第1面701側(右方)から貫通孔703に入射する走査光B0を、受光部720にて受光可能となる。複数の端子722は、第2面702側における貫通孔703の周辺において、基板70の配線にはんだ接合されている。
ここで、光学センサー72の受光部720は、走査光B0の走査方向と直交する方向に長さを有している。つまり、光学センサー72は、受光部720の長手方向を走査光B0の走査方向と直交する方向と一致させる向きに配置されている。一例として、受光部720の長手方向(走査方向と直交する方向)の寸法は3mm程度であって、受光部720の短手方向(走査方向)の寸法は0.5mm程度である。
本開示でいう走査光B0の「走査方向」は、基板ユニット7Xに対して照射する走査光B0の走査方向を意味するのであって、主走査方向(感光体ドラム311,321,331,341の回転軸方向に沿った主走査方向)とは別である。つまり、走査光B0の走査方向は、主走査方向と同じ方向であってもよいし、異なる方向であってもよい。本実施形態では一例として、図6に示すように、走査光B0の走査方向は、基板70の長手方向に沿った方向、つまり前後方向D2である。
以上説明したように、本実施形態に係る基板ユニット7(基本形態に係る基板ユニット7Xと同様)では、光線B10を出力する発光モジュール71と、走査光B0を受光する光学センサー72とが、1枚の基板70に実装されている。つまり、光走査装置4は、光学センサー72が実装される基板70に実装されており、走査光B0を出力する発光モジュール71を備える。この構成によれば、発光モジュール71と光学センサー72とが別々の基板70に実装される場合に比べて、部品点数を抑えることができ、組立工数の削減等が期待できる。
しかも、基板70に対して、発光モジュール71は挿入実装され、光学センサー72は表面実装されている。そのため、発光モジュール71に関しては、端子722のうち、半導体レーザーの本体となる発光素子を含むパッケージ711から比較的離れた部位、つまり基板70を挟んでパッケージ711とは反対側で、はんだ接合することが可能である。そして、発光モジュール71及び光学センサー72は、いずれも第2面702側ではんだ接合されるので、はんだ(リフローはんだ)接合する際に、リフロー炉での加熱工程を1回に抑えつつ、発光モジュール71及び光学センサー72の両方の実装が可能となる。そのため、光学センサー72に対する加熱のダメージを抑制することが可能である。
挿入実装される発光モジュール71と、表面実装される光学センサー72とが、同一面(第2面702)においてはんだ接合される場合に、光学センサー72にて走査光B0を受光するためには、基板70の貫通孔703が必要である。さらに、貫通孔703から光学センサー72(の受光部720)を露出させることで、以下の利点がある。すなわち、第1面701側から基板70を見たときに、光学センサー72の複数の端子722は、基板70における貫通孔703の周辺部位によって覆われるので、複数の端子722での走査光B0の反射が抑制される。また、受光部720に対して、浅い角度で入射する走査光B0、つまり第1面701の法線に対する傾きが大きい走査光B0については、基板70における貫通孔703の周辺部位で遮蔽され、受光部720に届きにくくなる。そのため、受光部720に対しては、第1面701の法線に対する傾きが小さい走査光B0のみが入射することになり、光学センサー72の指向性を狭く絞ることが可能である。結果的に、受光部720に対して、端子722での反射光を含む迷光が入射しにくくなり、迷光による光学センサー72の誤検知が生じにくい、という利点がある。
ところで、関連技術として、画像形成装置に用いられ、走査光(レーザー光)で感光体(感光ドラム)を走査する光走査装置(光学走査装置)が知られている。この光走査装置は、発光モジュール(光源)から出射される走査光を、偏向手段で偏向して走査方向に移動させるように構成されている。関連技術に係る光走査装置は、光学センサー(BDセンサー)を備えており、光学センサーが走査光を受光するタイミングを基準として、画像データに基づく画像の書き出しのタイミングを決定する。
関連技術に係る光走査装置では、光学センサーは、貫通孔(貫通穴)を備える基板に実装されている。この光走査装置では、迷光により光学センサーが誤検知することを抑制するために、貫通孔の中心から光学センサーの中心を(走査方向の上流側に)ずらした位置に光学センサーが配置され、貫通孔の内壁面で反射した光が光学センサーの受光部に入ることを抑制する。
しかし、上記関連技術の構成では、光学センサーの誤検知を抑制するために、貫通孔の中心から光学センサーの中心をずらして配置する都合上、貫通孔を光学センサーに対して大きく形成する必要があり、貫通孔を通して異物が進入しやすくなる等の不具合が生じ得る。
これに対し、本実施形態では、以下に説明する構成により、貫通孔703を通して異物が進入することを抑制しやすい光走査装置4及び画像形成装置10を提供する。
すなわち、本実施形態に係る光走査装置4の基板ユニット7は、図7に示すように、基板70及び光学センサー72に加えて、張出部74を備える。張出部74は、貫通孔703の開口面積を第2面702側に比較して第1面701側で狭めるように、第1面701における貫通孔703の投影面外周R2から内側に張り出す。
つまり、本実施形態に係る光走査装置4において、基板70における貫通孔703の第1面701側の開口面積は、張出部74によって、第2面702側の開口面積に比べて狭められている。これにより、少なくとも走査光B0が入射する第1面701側においては、貫通孔703の開口面積を極力小さく抑えることができ、貫通孔703を通しての異物が進入することを抑制することができる。しかも、貫通孔703としては、光学センサー72の受光部720に対して第1面701側からの走査光B0を通すだけの開口があればよく、張出部74があっても走査光B0が遮光されなければ問題ない。その結果、本実施形態に係る光走査装置4では、貫通孔703を通して異物が進入することを抑制しやすい、という利点がある。ここでいう「異物」は、例えば、塵埃及びごみの他、トナー像の転写後の感光体ドラムの表面からドラム清掃部によって除去されるトナー(現像剤)のカス等を含む。
以下に、本実施形態に係る基板ユニット7の構成についてより詳細に説明する。張出部74は、第1面701における貫通孔703の投影面外周R2から貫通孔703の内側に張り出した部位であるので、図7の「正面図」における投影面外周R2の内側の部位である。つまり、基板70を第1面701側から見た図7の「正面図」においては、貫通孔703の第2面702側の開口面が隠れ線(破線)で表されており、この破線が貫通孔703の投影面外周R2に相当する。したがって、図7の「正面図」において、投影面外周R2に相当する破線で囲まれた部位が張出部74となる。
ここで、張出部74は、光学センサー72の受光部720に対応する部位を残して貫通孔703の第1面701側の開口を塞ぐような形に形成されている。つまり、張出部74によって狭められた結果、貫通孔703の第1面701側の開口面は、図7の「正面図」に示すように、受光部720と同様の形に形成されている。そのため、第1面701における貫通孔703の開口面は、少なくとも走査光B0の走査方向と直交する方向に長さを有する。つまり、第1面701側から見て、貫通孔703は、その長手方向が走査光B0の走査方向と直交する方向と一致するスリット状に形成されている。
より厳密には、本実施形態では、投影面外周R2の四辺のうちの、走査光B0の走査方向(左右方向D3)に対向する二辺から、互いに内側に張り出すように張出部74が形成されている。そして、走査光B0の走査方向においては、張出部74によって狭められた第1面701における貫通孔703の開口面の寸法は、受光部720の寸法と略同一である。この構成によれば、光学センサー72は、その受光部720のみが、貫通孔703を通して第1面701側から視認可能な状態、つまり第1面701側に露出する。したがって、光学センサー72は、第1面701側(右方)から貫通孔703に入射する走査光B0を、受光部720にて受光可能でありながらも、貫通孔703のうち受光部720以外の部位は張出部74によって遮蔽されることになる。その結果、貫通孔703を通して異物が進入することをより抑制しやすい、という利点がある。
また、本実施形態では、張出部74は、基板70と連続一体に形成されている。つまり、張出部74は、基板70とシームレスに一体化されている。この構成によれば、例えば、基板70に貫通孔703を形成する工程で併せて張出部74も形成することができ、張出部74が基板70と別体である場合に比べて、部品点数の増加を抑制でき、組み立て工程の簡略化も可能である。ただし、張出部74が基板70と連続一体に形成されていることは、光走査装置4に必須の構成ではなく、例えば、基板70とは別体の張出部74が、接着又は圧着等の適宜の手段により基板70に取り付けられていてもよい。
ここで、張出部74の断面形状については、様々な形状を採用し得るのであって、図7に一例を示すが、図7に示す例に限らない。ここでは、張出部74の様々な形状の例として、図7に、第1形状例に係る基板ユニット7を示し、図8に、第2形状例に係る基板ユニット7A、第3形状例に係る基板ユニット7B、及び第4形状例に係る基板ユニット7Cを示す。
すなわち、第1形状例に係る基板ユニット7の張出部74は、図7に示すように、基板70の第1面701側の面が第1面701と面一であって、第2面702側の面が第2面702に対して傾斜する傾斜面(テーパ面)である。具体的には、張出部74の第2面702側の面は、走査光B0の走査方向(前後方向D2)において、貫通孔703の中心に近づくにつれて第2面702から離れるように傾斜している。そのため、張出部74は、断面視において、貫通孔703の中心側の先端部を鋭角とする略三角形状を成す。
一方、図8に示すように、第2形状例~第4形状に係る張出部74は、貫通孔703の貫通方向に所定値以上の厚みを有する。例えば、第2形状例に係る基板ユニット7Aの張出部74は、断面視において、貫通孔703の中心側の先端部が厚みを有する点で、第1形状例と相違する。また、第3形状例に係る基板ユニット7Bの張出部74は、第2面702側の面が第2面702に対して平行である点で、第2形状例と相違する。また、第4形状例に係る基板ユニット7Cの張出部74は、投影面外周R2からの突出量が第3形状例よりも小さく、走査光B0の走査方向において張出部74によって狭められた第1面701における貫通孔703の開口面の寸法が受光部720の寸法よりも大きい点で、第3形状例と相違する。これら第2形状例~第4形状では、貫通孔703の貫通方向において張出部74によって段差が生じることになるため、当該段差によって、貫通孔703の開口面積が段階的に変化する。このように、張出部74は、貫通孔703の貫通方向に所定値以上の厚みを有する構成によれば、張出部74の強度を確保しやすいという利点がある。
また、本実施形態では、光学センサー72は、上述したように基板70の第2面702側に表面実装されているのであって、そのパッケージ721の少なくとも一部は、第2面702側から貫通孔703内に挿入されている。ここで、光学センサー72の受光部720は、走査光B0が入射する第1面701側から見て、貫通孔703の貫通方向(左右方向D3)の中心C1(図7参照)よりも奥側(つまり第2面702側)に位置する。つまり、光学センサー72の受光部720は、貫通孔703の貫通方向において、貫通孔703の中心C1と第2面702との間に位置する。この構成によれば、受光部720が貫通孔703の貫通方向の中心C1よりも手前側(つまり第1面701側)に位置する場合に比較して、受光部720に迷光が入射しにくい。したがって、迷光による光学センサー72の誤検知を、より抑制しやすくなる。一例として、貫通孔703の貫通方向(左右方向D3)における、基板70の厚みが1.6mm以上2.0mm以下であって、光学センサー72のパッケージ721の寸法が1.0mm以上1.2mm以下である。
張出部74は、例えば、図9に示すような工具T1,T2を用いて形成される。図9では一例として、第1形状例に係る張出部74、及び第2形状例に係る張出部74を形成するための工具T1,T2を想像線(二点鎖線)で示す。これらの工具T1,T2は、例えば、エンドミル又はドリルのような回転工具であって、その先端形状が張出部74の形状に対応する。したがって、これらの工具T1,T2を用いて、基板70に対して貫通孔703を形成することにより、張出部74についても、貫通孔703と併せて形成することが可能である。ただし、貫通孔703及び張出部74を同時に形成する方法としては回転工具を用いる方法に限らず、例えば、金型により貫通孔703及び張出部74が同時に成型されてもよい。
[5]変形例
画像形成装置10に含まれる複数の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、画像読取部2と画像形成部3とは、別の筐体に設けられていてもよい。
また、実施形態1では、発光モジュール71は、Y、C、M及びKの各色に対応する静電潜像を形成するために、4つ設けられているが、この構成に限らない。例えば、発光モジュール71は、各色に対して2つ以上設けられていてもよい。
また、実施形態1では、光走査装置4(本体ユニット40及び基板ユニット7)は、4色に対応する4つの画像形成ユニット31~34に対して、1つのみ設けられているが、この構成に限らない。例えば、光走査装置4(本体ユニット40及び基板ユニット7)は、1色、2色又は3色に対応する1つ、2つ又は3つの画像形成ユニットに対して、1つ設けられていてもよい。例えば、各色の画像形成ユニットごとに光走査装置4が設けられる場合、4つの画像形成ユニット31~34に対しては4つの光走査装置4(本体ユニット40及び基板ユニット7)が設けられることになる。
(実施形態2)
本実施形態に係る光走査装置4は、図10に示すように、基板ユニット7Yの構成が、実施形態1に係る光走査装置4と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態に係る基板ユニット7Yは、図10に示すように、反射低減部73を更に備える。反射低減部73は、第1面701における貫通孔703の周囲から貫通孔703の内周面にかけての開口縁領域R1の少なくとも一部に配置され、走査光B0の反射を低減する。
つまり、本実施形態に係る光走査装置4において、基板70における貫通孔703の第1面701側の開口縁周辺(開口縁領域R1)には、走査光B0の反射を低減する反射低減部73が設けられている。これにより、少なくとも開口縁領域R1での走査光B0の反射が低減され、当該反射に起因した光学センサー72の誤検知を抑制することが可能である。しかも、開口縁領域R1に設けられる反射低減部73によって走査光B0の反射が低減されるので、貫通孔703の中心から光学センサー72の中心をずらす等の対策をとらなくても、走査光B0の反射光等の迷光による光学センサー72の誤検知を抑制できる。その結果、本実施形態に係る光走査装置4では、貫通孔703を必要以上に大きくせずとも迷光による光学センサー72の誤検知を抑制しやすい、という利点がある。貫通孔703を必要以上に大きくする必要がないことで、例えば、光学センサー72のサイズに合った貫通孔703とすることができ、貫通孔703(と光学センサー72との隙間)を通した異物の進入等の不具合が抑制される。
4 光走査装置
10 画像形成装置
70 基板
71 発光モジュール
72 光学センサー
73 反射低減部
74 張出部
311,321,331,341 感光体ドラム(像担持体)
701 第1面
702 第2面
703 貫通孔
720 受光部
B0 走査光
C1 (貫通孔の)中心
R1 開口縁領域
R2 投影面外周

Claims (8)

  1. 第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面にかけて貫通する貫通孔が形成されている基板と、
    受光部を有し、前記基板の前記第2面側に実装されており、前記第1面側から前記貫通孔に入射する走査光を前記受光部にて受光する光学センサーと、
    前記貫通孔の開口面積を前記第2面側に比較して前記第1面側で狭めるように、前記第1面における前記貫通孔の投影面外周から内側に張り出す張出部と、を備える、
    光走査装置。
  2. 前記張出部は、前記基板と連続一体に形成されている、
    請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記張出部は、前記貫通孔の貫通方向に所定値以上の厚みを有する、
    請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記第1面における前記貫通孔の開口面は、少なくとも前記走査光の走査方向と直交する方向に長さを有する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記基板に実装されており、前記走査光を出力する発光モジュールを更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記光学センサーの前記受光部は、前記貫通孔の貫通方向において、前記貫通孔の中心と前記第2面との間に位置する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記第1面における前記貫通孔の周囲から前記貫通孔の内周面にかけての開口縁領域の少なくとも一部に配置され、前記走査光の反射を低減する反射低減部を更に備える、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置から出力される光線によって静電潜像が形成される像担持体と、を備える、
    画像形成装置。
JP2021067495A 2021-04-13 2021-04-13 光走査装置及び画像形成装置 Pending JP2022162610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021067495A JP2022162610A (ja) 2021-04-13 2021-04-13 光走査装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021067495A JP2022162610A (ja) 2021-04-13 2021-04-13 光走査装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022162610A true JP2022162610A (ja) 2022-10-25

Family

ID=83724831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021067495A Pending JP2022162610A (ja) 2021-04-13 2021-04-13 光走査装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022162610A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7436425B2 (en) Optical writing apparatus and image forming apparatus
JP2010085965A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US8564868B2 (en) Light scanning apparatus
JP2006106694A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US20220260936A1 (en) Image forming apparatus
JP5569804B2 (ja) 光源装置、光走査装置および画像形成装置
US20190265608A1 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP6739976B2 (ja) 光学走査装置及び画像形成装置
JP2022162610A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
CN107526265B (zh) 图像形成装置
JP2022162609A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2009216662A (ja) 光学センサ・画像形成装置
CN109964164B (zh) 光学扫描装置和图像形成装置
EP1761029B1 (en) An image forming apparatus having an optical system that allows an easy detection of light beam passage
JP2021092660A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5233878B2 (ja) 光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置
JP2021092661A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2022061562A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2006150836A (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP2000103119A (ja) 画像形成装置
JP6399782B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2007019325A (ja) 電子装置
JP2005080129A (ja) 画像読取装置およびそれを備えた複合機
JP4413110B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP2002182138A (ja) 光走査装置及びそれを搭載した画像形成装置