JP2022162423A - 鏡筒付レンズ - Google Patents

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淳也 小方
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Abstract

【課題】黒塗りや黒化処理といった、追加的な加工工程を設けることなく、内部で反射光や散乱光が生じるのを抑えることが可能なレンズを、鏡筒と気密性よく一体化することが可能な鏡筒付レンズを提供する。【解決手段】金属製の鏡筒と、鏡筒内に設けられたガラス製のレンズ部と、鏡筒の径方向において、鏡筒の内周面とレンズ部の外縁部との間に設けられたガラス製の光吸収部と、を備え、レンズ部を構成する第1ガラス材料の屈伏点から軟化点までの第1温度域と、光吸収部を構成する第2ガラス材料の屈伏点から軟化点までの第2温度域とは、重複する温度域を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、鏡筒内にレンズ部が設けられた鏡筒付レンズに関する。
特許文献1に記載の光学レンズの固定構造においては、ホルダーに、レンズ収容用の円形孔が開けられ、この円形孔に設けた内向きのつば部に環状の溝を形成し、この溝中に設けられた接着剤を介して光学レンズの入射側又は出射側の面が接着されている。これにより、接着剤で光学レンズをホルダーに固定する構造において、光学レンズに波面収差の原因となるストレスを発生させない固定構造を実現することを目指している。
特開平3-271707号公報
カメラレンズなどでは、レンズ内部で反射光や散乱光が生じるのは好ましくなく、反射光や散乱光を防ぐため、レンズの側面に黒塗りを施し、又は、側面の表面に黒化処理を施す構成をとるものがある。また、レンズの有効径外からの光の入射を抑制する必要がある場合には、レンズの有効径外の領域にも黒塗り処理を施すものもある。黒塗りや黒化処理は、塗装、蒸着、めっき等によって行われる。
しかしながら、レンズに対して黒塗りや黒化処理を施すには、レンズの製造工程において、レンズの成形のほかに、黒塗りや黒化のための加工工程が必要となる。このような加工工程を導入した場合には、レンズの製造工程が複雑化し、加工工程のための設備の導入コストがかかると言った問題が生じる。
さらに、黒塗りや黒化処理を行ったレンズを鏡筒内に配置する場合、新たな反射光や散乱光の発生を抑えるために、鏡筒内に気密性良く配置する必要があるが、黒塗りや黒化によって形成された層を損傷させることなく、かつ、気密性良く配置するには、製造工程に高い精度が求められる。
そこで本発明は、黒塗りや黒化処理といった、追加的な加工工程を設けることなく、内部で反射光や散乱光が生じるのを抑えることが可能なレンズを、鏡筒と気密性よく一体化することが可能な鏡筒付レンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の鏡筒付レンズは、金属製の鏡筒と、鏡筒内に設けられたガラス製のレンズ部と、鏡筒の径方向において、鏡筒の内周面とレンズ部の外縁部との間に設けられたガラス製の光吸収部と、を備え、レンズ部を構成する第1ガラス材料の屈伏点から軟化点までの第1温度域と、光吸収部を構成する第2ガラス材料の屈伏点から軟化点までの第2温度域とは、重複する温度域を有することを特徴としている。
これにより、レンズ部のレンズ面の成形加工の際に、光吸収部の形状も加工することができ、光吸収部を介した鏡筒に対するレンズ部の位置決めが可能となる。このため、鏡筒に対するレンズ面の位置決め精度が高く、鏡筒、光吸収部,及び、レンズ部が気密性良く一体化された鏡筒付レンズを得ることができる。そして、黒塗りや黒化処理といった、追加的な加工工程を設けることなく、内部で反射光や散乱光が生じるのを抑えることが可能となる。
本発明の鏡筒付レンズでは、上記重複する温度域が10°C以上であることが好ましい。
これにより、レンズ部及び光吸収部の成形加工の際に加工可能な温度域を外れてしまうことがないため、高い位置精度で成形を行うことが可能となる。
本発明の鏡筒付レンズにおいて、第1ガラス材料のガラス転移点である第1ガラス転移点は、第2ガラス材料のガラス転移点である第2ガラス転移点より高いことが好ましい。
これにより、成形後の冷却過程において、第1ガラス材料がガラス転移点以下となってレンズ部が成形された後も、光吸収部の端面では、金型の成形面やレンズ部の外縁部に追従した塑性変形が継続されるため、高い形状転写性を実現することができる。例えば、円環状の第2ガラス材料内に球状又は球に準ずる立体状の第1ガラス材料を配置して成形する際に、レンズ部の周縁部の形状が出しやすくなり、レンズ部と光吸収部との密着性を高めることができる。これに対して、軟質ガラスを低温で加熱・冷却してレンズを形成する方法では、レンズを固定する際にレンズ面の位置を制御できないため、特に非球面レンズを形成する場合に光軸ずれなどの問題が生じやすい。
本発明の鏡筒付レンズにおいて、第1ガラス材料と第2ガラス材料とは、屈折率の差が±2.5%以内であることが好ましい。
これにより、レンズ部と光吸収部との境界における光の反射が抑制されるため、レンズ部から光吸収部へ向かう光は光吸収部へ入射しやすくなり、光吸収部内で光の吸収が適切に行われる。よって、境界での光の反射を抑えるとともに、光吸収部で吸収可能な光は確実に吸収されるため、レンズ部内へ戻る迷光・有害光の発生を抑えることが可能となる。
本発明の鏡筒付レンズにおいて、レンズ部は、レンズ部の光軸の方向の端面の少なくとも一方に、所定の屈折作用を発揮させるレンズ面を有することが好ましい。
これにより、レンズ部の内部における濃度傾斜によって光路制御することなく、又は、上記濃度制御に加えて、レンズ面によって光路を制御することができるレンズ部を提供できる。
本発明の鏡筒付レンズにおいて、レンズ面と鏡筒との間には、レンズ面と連続するように配置された第2ガラス材料からなる面が位置することが好ましい。
これにより、第1ガラス材料によるレンズ部の成形とともに第2ガラス材料による光吸収部を成形することができる。
本発明の鏡筒付レンズにおいて、レンズ部は、レンズ面を有する中央部と、レンズ部の径方向において、中央部の外縁に設けられた周縁部と、を備え、光吸収部の光軸の方向における厚みの、周縁部の厚みに対する比は、0.8以上であることが好ましい。
これにより、第1ガラス材料によるレンズ部の成形とともに第2ガラス材料による光吸収部を成形することができるとともに、鏡筒との間での密着強度を確保することが可能となる。
本発明の鏡筒付レンズにおいて、第2ガラス材料は、第1ガラス材料にはない光吸収帯を有することが好ましい。
これにより、レンズ部に入射する光のうち、光吸収帯の波長を有する光を光吸収部で吸収することができ、迷光の発生を抑えることができる。
本発明によると、追加的な加工工程を設けることなく、内部で反射光や散乱光が生じるのを抑えることが可能なレンズを、鏡筒と気密性よく一体化することが可能な鏡筒付レンズを提供することができる。
本発明の実施形態に係る鏡筒付レンズの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態における成形型の構成を示す断面図である。 図2に示す下金型へ、鏡筒、レンズ部の原材料、及び、光吸収部の原材料を導入する工程を示す断面図である。 図2に示す下金型へ、鏡筒、レンズ部の原材料、及び、光吸収部の原材料を導入し、上金型によって成形を行う工程を示す断面図である。 鏡筒付レンズの鏡筒、レンズ部、及び、光吸収部に対応する構成における反射率の測定に用いる構成を示す側面図である。 図5(a)、(b)、(c)に示す構成における、測定光の波長に対する反射率の変化、及び、シミュレーション値の反射率変化を示すグラフである。 屈折率が異なる2枚のガラス板を互いに接合したサンプルの表面へ測定光を入射した場合に、サンプルの表面への入射角の変化に対する、接合面からの反射光の反射率の変化を示すグラフである。 屈折率が異なる2枚のガラス板を互いに接合したサンプルの表面へ測定光を入射した場合に、サンプルの表面への入射角の変化に対する、接合面からの反射光の反射率の変化を示すグラフである。 屈折率が異なる2枚のガラス板を互いに接合したサンプルの表面へ測定光を入射した場合に、サンプルの表面への入射角の変化に対する、接合面からの反射光の反射率の変化を示すグラフである。
<鏡筒付レンズの構成>
本発明の実施形態に係る鏡筒付レンズの構成について図1(a)、図1(b)を参照しつつ詳しく説明する。図1(a)では、レンズ部30が両凸レンズである鏡筒付レンズ10の例を示しており、図1(b)では、レンズ部130が平凹レンズである鏡筒付レンズ110の例を示している。図1(a)、図1(b)は、レンズ部30、130の光軸AXに沿った断面図である。鏡筒付レンズが有するレンズ部としては、レンズ部の光軸方向の端面の少なくとも一方に、所定の屈折作用を発揮するレンズ面を有していれば、図1(a)、図1(b)以外の形状のレンズ、例えば、平凸レンズ、両凹レンズであってもよい。
図1(a)に示す鏡筒付レンズ10は、鏡筒20と、鏡筒20の内側に配置されたレンズ部30と、鏡筒20の径方向において鏡筒20とレンズ部30との間に配置された光吸収部40と、を備える。図1(b)に示す鏡筒付レンズ110も同様の構成であって、鏡筒120と、鏡筒120の内側に配置されたレンズ部130と、鏡筒120の径方向において鏡筒120とレンズ部130との間に配置された光吸収部140と、を備える。
<鏡筒20、120>
鏡筒20、120は、中空円筒状の金属製であり、金属材料の成形によって製造される。鏡筒20、120を構成する金属材料は、レンズ部30、130、及び、光吸収部40、140で用いるガラス材料の軟化点よりも高い融点を有する材料であり、例えば、ステンレス鋼を用いることが可能である。
<レンズ部30>
図1(a)に示すレンズ部30は、ガラスで形成されており、鏡筒20と光軸AXを共通にするように、鏡筒20内に配置される。レンズ部30は、光軸AXの方向の両端面に、所定の屈折作用を発揮する2つのレンズ面31、32をそれぞれ有する。2つのレンズ面31、32は、光軸AX方向において、外向きに突出した凸面をそれぞれなしている。これにより、レンズ部30は両凸レンズを構成する。なお、2つのレンズ面31、32は、球面と非球面のどちらでもよい。
ここで、光軸AX方向において、レンズ部30の第1のレンズ面31側を上側、第2のレンズ面32側を下側と呼ぶ場合がある。
レンズ部30は、光軸AXに関して回転対称となる形状を有し、光軸AXに対する径方向において、2つのレンズ面31、32を有する中央部A1と、中央部A1の外縁に設けられた周縁部A2と、を有する。周縁部A2は、鏡筒20の内周面20aと対向する外周面としての外縁部30aを有する。周縁部A2は、光軸AXの方向において、厚みD3が一定である。
<レンズ部130>
図1(b)に示すレンズ部130は、ガラスで形成されており、鏡筒120と光軸AXを共通にするように、鏡筒120内に配置される。レンズ部130は、光軸AXの方向の一方の端面に、所定の屈折作用を発揮するレンズ面131を有する。レンズ部130の他方の端面は平面132となっている。レンズ面131は、光軸AX方向において、内側に凹んだ凹面をなしている。これにより、レンズ部130は平凹レンズを構成する。なお、レンズ面131は、球面と非球面のどちらでもよい。
レンズ部130は、光軸AXに関して回転対称となる形状を有し、光軸AXに対する径方向において、レンズ面131を有する中央部A11と、中央部A11の外縁に設けられた周縁部A12と、を有する。周縁部A12は、鏡筒120の内周面120aと対向する外周面としての外縁部130aを有する。周縁部A12は、光軸AXから離れるにしたがって、光軸AX方向における厚みを増しており、外縁部130aにおいて最大厚みD13を有する。
<光吸収部40>
図1(a)に示す光吸収部40は、ガラスで形成されており、鏡筒20の内周面20aと、レンズ部30の外縁部30aとの間に設けられている。光吸収部40は、光軸AXの方向において、厚みD4が一定である。光吸収部40の厚みD4はレンズ部30の周縁部A2の厚みD3と同一である。光吸収部40の上側の端面41は、周縁部A2の上側の端面33と同一平面をなし、レンズ面31と鏡筒20の内周面20aとの間で、レンズ面31と連続している。
<光吸収部140>
図1(b)に示す光吸収部140は、ガラスで形成されており、鏡筒120の内周面120aと、レンズ部130の外縁部130aとの間に設けられている。光吸収部140は、光軸AXから離れるにしたがって、光軸AXの方向における厚みが増しており、鏡筒120の内周面120aにおける最大厚みD14を有している。光吸収部140の上側の端面141は、周縁部A12の上側の端面133と連続する曲面をなし、レンズ面131と鏡筒120の内周面120aとの間で、レンズ面131と連続している。
<ガラス材料>
レンズ部30、130を構成するガラス材料である第1ガラス材料は、ガラス転移点、屈伏点、及び、軟化点を有し、屈伏点から軟化点までの温度範囲として第1温度域を有する。
光吸収部40、140を構成するガラス材料である第2ガラス材料についても、ガラス転移点、屈伏点、及び、軟化点を有し、屈伏点から軟化点までの温度範囲として第2温度域を有する。
第1ガラス材料の第1温度域と第2ガラス材料の第2温度域とは、互いに重複する温度域を有する。この重複温度域は10°C以上とすることが好ましい。このように重複する温度域を有するため、鏡筒20内に、レンズ部30の原材料30mと光吸収部40の原材料40mの両方を入れた状態で同時に成形することが可能となる(図4参照)。これにより、光吸収部40を介した、鏡筒20に対するレンズ部30の位置決めを精度良く行うことが可能となり、鏡筒20に対するレンズ面31の位置決め精度が高い鏡筒付レンズ10を得ることができる。これは、図1(b)に示すレンズ部130についても同様である。また、以下では、図(a)に示す鏡筒付レンズ10を例に挙げて説明するが、特に述べる場合を除いて、図1(b)に示す鏡筒付レンズ110についても同様である。鏡筒20に対するレンズ面31の位置決め精度が高い鏡筒付レンズ10を得ることをさらに容易とする観点から、上記の重複温度域は、20℃以上あることが好ましく、50℃以上あることが特に好ましい。
一方、重複する温度域が10°C未満である場合は、第1ガラス材料と第2ガラス材料の成形可能な温度域のずれが大きくなり、このため、レンズ部30の原材料30mと光吸収部40の原材料40mとを鏡筒20内に入れて同時に成形することは容易でない。それゆえ、上記の工程によって、光吸収部40を介した、鏡筒20に対するレンズ部30の位置決めを行うことの難易度が高くなる。
レンズ部30に用いる第1ガラス材料として、そのガラス転移点である第1ガラス転移点が、第2ガラス材料のガラス転移点である第2ガラス転移点より高い材料を選択すると、第2ガラス材料の内側に第1ガラス材料を配置して成形する際に、レンズ部30の周縁部A2の外縁部30aに沿って、光吸収部40の内面形状が形成されるため、レンズ部30と光吸収部40との密着性を高めることができる。
さらに、第2ガラス材料の方が第1ガラス材料よりも相対的に変形しやすいため、冷却過程において、第1ガラス材料がガラス転移点以下となってレンズ部30は上金型51の第1の光学面51cに追従して成形されるが、光吸収部40の端面41では上金型51の下面51b(成形面)に追従した塑性変形が継続される。また、光吸収部40の内周面42についてもレンズ部30の外縁部30aの形状に追従した塑性変形が継続される。したがって、形状転写性を高めることができる。
これに対して、ソーダ石灰ガラスなどの軟質ガラスを用いて低温で加熱・冷却する工程とする場合には、レンズ部30を鏡筒20に固定する際にレンズ面31の位置を制御できないため、特に非球面レンズの場合には光軸ずれなどの問題が生じやすい。
第1ガラス材料と第2ガラス材料とは、屈折率の差を±2.5%以内とすることが好ましい。この屈折率の差が±2.5%以内であることにより、レンズ部30と光吸収部40との境界における光の反射を抑えることができ、特に、レンズ部30側から光吸収部40側へ向かう光が境界で反射してレンズ部30内へもどる迷光の発生を抑えることができるとともに、光吸収部40側へ向かう光を光吸収部40内で確実に吸収することができる。このような光学的効果をより安定的に享受する観点から、上記の屈折率の差は、±1.5%以内とすることが好ましく、±0.5%以内とすることが特に好ましい。
上述のように、光吸収部40は、鏡筒20の内周面20aと、レンズ部30の外縁部30aとの間に配置されており、鏡筒20内に、レンズ部30の原材料30mと光吸収部40の原材料40mを配置して一体的に成形することにより、レンズ部30のレンズ面31と連続する端面41を有する所定の形状が形成される。この形状により、レンズ部30側から光吸収部40へ向かう光が境界で反射し、又は、光吸収部40に入射した光が鏡筒20の内周面20aで反射するなどして、レンズ部30による結像に対して有害となる迷光がレンズ部30へ戻ることを防ぐことができる。そして、従来の鏡筒付レンズのように、鏡筒等の保持部材への組み付けの前に、レンズに対して黒化処理等の追加工を施す必要がない。
図1(a)に示すように、光軸AXに沿った方向において、レンズ部30の周縁部A2の厚みD3は一定であり、光吸収部40の厚みD4も一定であり、周縁部A2の厚みD3と光吸収部40の厚みD4とは互いに同じであって、端面33と端面41は同一平面をなしている。
一方、図1(b)に示す鏡筒付レンズ110では、光軸AXに沿った方向において、レンズ部130の周縁部A12は、鏡筒120に近づくほど厚くなっており、光吸収部140との境界部分で最大厚みD13となっている。光吸収部140についても、光軸AXに沿った方向において、鏡筒120に近づくほど厚くなっており、鏡筒120の内周面120aとの境界部分で最大厚みD14となっている。光吸収部140の最大厚みD14は、レンズ部130の周縁部A12の最大厚みD13よりも大きくなっている。
レンズ部の周縁部の厚みと光吸収部の厚みの関係は、図1(a)、図1(b)に示す関係に限定されないが、光吸収部の光軸AXの方向における厚みの、レンズ部の周縁部の厚みに対する比は0.8以上であることが好ましい。これにより、図1(a)の鏡筒付レンズ10では、レンズ部30と光吸収部40との間の互いの固着強度を十分確保することができる。また、レンズ部30の中央部A1から周縁部A2へ向かう光を光吸収部40で確実に吸収させることができ、レンズ部30において、迷光を抑えた中で結像を行わせることができる。これらの効果は図1(b)に示す鏡筒付レンズ110でも同様である。
光吸収部40の第2ガラス材料は、レンズ部30の第1ガラス材料にはない光吸収帯を有する。例えば、第2ガラス材料が可視光よりも波長の長い領域の光を吸収できる光吸収帯を有する場合、レンズ部30に入射した光のうち、可視光よりも波長の長い光を光吸収部40で吸収させて、この波長域の光量を低減させた光で結像させることが可能となる。
また、第1ガラス材料と第2ガラス材料とで、互いに異なる波長域の光を吸収可能な光吸収帯を有するようにしてもよい。例えば、第1ガラス材料で紫外光を吸収するとともに、第2ガラス材料で赤外光を吸収するようにすると、レンズ部30では、紫外光と赤外光が低減された光で結像を行うことができる。
<鏡筒付レンズの製造工程>
次に、鏡筒付レンズ10の製造工程について説明する。鏡筒付レンズ10は、図2に例示する、上金型51と下金型52を備えた成形型50を用いて製造する。
上金型51は、全体として略円板状をなす型材51aを有し、この型材51aにおいて、下金型52に対向する下面51bの中央に、レンズ部30の第1のレンズ面31に対応する凹曲面としての第1の光学面51cを備える。
下金型52は、全体として略円板状をなす底壁部52aを有し、底壁部52aにおいて、上金型51の下面51bに対向する上面52bを備え、上面52bの中央には、レンズ部30の第2のレンズ面32に対応する凹曲面としての光学面52cを備える。
底壁部52aにおいて、その上面52bの外周縁に沿って、下側へ凹設された円環凹部52dが設けられている。さらに、底壁部52aの外周部には、上方へ、すなわち、上金型51側へ、中空筒状に側壁部52eが延びている。側壁部52eは円環凹部52dに連接されており、その内周面52fは鏡筒20の外周面20bに対応する内径を有する。
図3又は図4に示すように、下金型52内へ、鏡筒20、レンズ部30の原材料30m、及び、光吸収部40の原材料40mが導入される。鏡筒20は、外周面20bを内周面52fに摺動させつつ下金型52内へ挿入され、底面21の外周部分が、下金型52の円環凹部52d内へ配置される。
鏡筒20の内側には、中空円筒状をなす、光吸収部40の原材料40mが配置され、この原材料40mの内側に、球状又は球に準ずる立体状の、レンズ部30の原材料30mが配置される。この原材料30mは、底部の中心部31mが、下金型52の第2の光学面52c上に位置するように配置される(図4参照)。
図4に示す状態において、第1ガラス材料の屈伏点から軟化点の温度域と、及び、第2ガラス材料の屈伏点から軟化点の温度域と、の重複する温度域の温度をかけつつ、下金型52内の原材料30m、40mに対して、上金型51の下降によって加圧することで、原材料30m、40mを塑性変形させ、レンズ部30と光吸収部40とを同時に成形する。
上述の通り、第1ガラス材料と第2ガラス材料とでは、屈伏点から軟化点の温度域に、10°C以上の重複する温度域を設けているため、上金型51の第1の光学面51cと下金型52の第2の光学面52cによって、レンズ部30にレンズ面31、32をそれぞれ成形加工する際に、光吸収部40の形状も加工することができ、光吸収部40を介した鏡筒20に対するレンズ部30の位置決めも可能となる。このため、鏡筒20に対するレンズ面31、32の位置決め精度が高い鏡筒付レンズを得ることができる。また、従来のレンズのように、光吸収機能を持たせるために黒化処理等の追加工を施す必要がないため、製造プロセスの複雑化等が生じることがない。そして、光吸収部40において、レンズ部30に入射した光が鏡筒20の内周面20aで反射されるなどして生じた迷光が、レンズ部による結像に対して有害光となることを抑えることができる。
(実施例1)
上記実施形態に係る鏡筒付レンズ10に対応する構成として、図5(a)、図5(b)、図5(c)に示す構成E1、R1、R2、R3を設け、この構成へ入射した光が、各層においてどの程度反射するかについて測定を行った。
図5(a)の左側に示す比較用の第1リファレンス構成R1では、アルミニウム製の金属ミラー61の上に、レンズ部30に対応する硝材層62として、直径6mm、厚さ2.1mmの、株式会社住田光学ガラス製のK-PBK40(型番)(ガラス転移点:501°C、屈伏点:549°C、軟化点:626°C)を載置した。
図5(a)の右側に示す、上記実施形態の実施例1としての構成E1では、鏡筒20に対応する金属ミラー61の上に、光吸収部40に対応するフィルタ層63を載置し、さらに、このフィルタ層63上に、レンズ部30に対応する硝材層62を載置した。この構成E1において、金属ミラー61は、第1リファレンス構成R1と共通である。フィルタ層63は、平面視5mm×5mmの正方形で、厚さ1mmの、株式会社住田光学ガラス製の近赤外吸収フィルタSCM504(型番)(ガラス転移点:508°C、屈伏点:556°C、軟化点:620°C(予想値))である。硝材層62は、第1リファレンス構成R1の硝材層62と同じ構成であって、株式会社住田光学ガラス製のK-PBK40を用いている。
ここで、上記K-PBK40(硝材層62)と上記近赤外吸収フィルタSCM504(フィルタ層63)は、屈伏点と軟化点までの温度域が重複している。具体的には、近赤外吸収フィルタSCM504の屈伏点556°Cから軟化点620°Cまでの64°Cの温度域は、K-PBK40の屈伏点549°Cから軟化点626°Cまでの温度域に含まれている。
図5(b)に示す比較用の第2リファレンス構成R2は、第1リファレンス構成R1の硝材層62と同じ構成の硝材層62である。
図5(c)に示す比較用の第3リファレンス構成R3は、実施例1としての構成E1において金属ミラー61を設けていない構成であり、具体的には、フィルタ層63上に硝材層62を載置したものである。
上記構成E1、R1~R3について、以下の条件で反射率の測定を行った。
測定機器:工業用顕微鏡USPM-RU(オリンパス株式会社製)の反射率測定機能を使用。測定対象面に焦点を合わせて反射率を測定。
測定光:入射角度45度、スポット径0.1mm
測定光の波長範囲:380nm~800nm
上記構成E1、R1~R3はいずれも、硝材層62が最上部に配置され、破線の矢印で示すように、硝材層62の上面から測定光を入射させた。
測定対象面は次の通りである。
S1:金属ミラー61の上面(図5(a))
S2:硝材層62の上面又は底面(図5(a)、図5(b)、図5(c))
S3:金属ミラー61と硝材層62との界面(図5(a))
S4:第3リファレンス構成R3のフィルタ層63の底面(図5(c))
S5:金属ミラー61とフィルタ層63との界面(図5(a))
上記測定対象面S3、S5については、以下の条件でシミュレーションを行い、380nm~800nmの波長範囲の光に対する反射率のシミュレーション値を算出した。
(1)測定対象面S3についてのシミュレーション値SS3:「硝材層62と金属ミラー61との間の反射率」×「硝材層62の両面透過率」×「硝材層62の吸収係数」
(2)測定対象面S5についてのシミュレーション値SS5:
「硝材層62、フィルタ層63、及び、金属ミラー61の間の反射率」×「硝材層62の両面透過率」×「硝材層62の吸収係数」
図6は、図5(a)、図5(b)、図5(c)に示す構成の各測定対象面S1~S5における、測定光の波長に対する反射率の変化、及び、シミュレーション値SS3、SS5における反射率の変化を示すグラフである。
図6に示すように、第1リファレンス構成R1における測定対象面S3、及び、これに対応するシミュレーション値SS3、すなわち、金属ミラー61と硝材層62との界面における反射率は、全波長範囲に渡って、金属ミラー61の上面である測定対象面S1における反射率に近い、70%以上の高い値となった。
測定対象面S2、S4においては、全波長範囲に渡って5%程度の低い反射率となった。
一方、実施例1としての構成E1における測定対象面S5、及び、これに対応するシミュレーション値SS5、すなわち、金属ミラー61とフィルタ層63との界面における反射率は、550nmよりも大きな波長域で急激に減少し、650nmよりも大きな、赤色領域及び近赤外領域ではほぼゼロとなった。したがって、高い反射率を示す金属ミラー61上に、フィルタ層63を介して硝材層62を配置すると、硝材層62からフィルタ層63に入射した光は、フィルタ層63の光吸収機能によって近赤外領域の光が吸収され、硝材層62にほとんど戻らないことが分かった。
(実施例2)
次に、隣り合う2つの材料の屈折率の違いによる反射率への影響に関して、図7~図9を参照しつつ説明する。図7~図9は、屈折率が異なる2枚のガラス板を互いに接合したサンプル(実施例2)の表面へ測定光を入射した場合に、サンプルの表面への入射角(横軸、単位:度)の変化に対する、接合面からの反射光の反射率(縦軸、単位%)の変化をシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。
図7、図8、及び、図9におけるサンプルの屈折率は、それぞれ、次の表1、表2、及び、表3の通りである。図7に示すサンプルB11~B17、及び、図9に示すサンプルB31~B34は、入射側のガラス板、すなわち1枚目のガラス板の屈折率n1の方が、2枚目のガラス板の屈折率n2よりも高い構成としており、図8に示すサンプルB21~B26は、入射側のガラス板の屈折率n1よりも2枚目のガラス板の屈折率n2の方が高い構成としている。
図7及び表1に示すサンプルにおいては、屈折率の差としての、n1に対する|n1-n2|(n1とn2の差の絶対値)の比率(単位%)は、B11、B12、B13、B14、B15、B16、B17の順に大きくなっており、|n1-n2|はB16とB17とで同一としている。
図7に示すように、いずれのサンプルにおいても、入射角が0度~60度の範囲では反射率はゼロである。n1に対する|n1-n2|の比率が最も大きなサンプルB17は、入射角70度付近から反射率が増大し、76度付近で反射率が100%の全反射状態となっている。反射率が増大を開始する入射角は、n1に対する|n1-n2|の比率が小さくなるほど大きくなっており、反射率が100%の全反射状態となる入射角も同様である。
この結果によれば、n1に対する|n1-n2|の比率が2.5%以下であるサンプルB11~B16であれば、反射率が100%となるのは入射角80度付近以上となるため、上記実施形態の鏡筒付レンズ10のように、レンズ部30の径方向外側に光吸収部40を配置した構成においては、レンズ部30から光吸収部40への入射光のほとんどが、80度よりも十分小さい入射角で入射すると考えられるため、レンズ部30と光吸収部40との界面での強い反射又は全反射を抑える効果が期待できる。
Figure 2022162423000002
図8及び表2に示すサンプルにおいては、屈折率の差としての、n1に対する|n1-n2|の比率(単位%)は、B21、B22、B23、B24、B25、B26の順に大きくなっている。
図8に示すように、いずれのサンプルにおいても、入射角が0度~70度の範囲では反射率はゼロである。n1に対する|n1-n2|の比率が最も大きなサンプルB26は、入射角75度付近から反射率が増大し、90度で反射率が100%の全反射状態となっている。反射率が増大を開始する入射角は、n1に対する|n1-n2|の比率が小さくなるほど大きくなっている。また、反射率が100%の全反射状態となる入射角は、いずれのサンプルにおいても90度であり、90度未満では全反射状態に至らなかった。
この結果によれば、n1に対する|n1-n2|の比率が2.5%以下であるサンプルB21~B25であれば、反射率が増大を開始するのは入射角80度付近以上となるため、上記実施形態の鏡筒付レンズ10のように、レンズ部30の径方向外側に光吸収部40を配置した構成においては、レンズ部30から光吸収部40への入射光のほとんどが、80度よりも十分小さい入射角で入射すると考えられるため、レンズ部30と光吸収部40との界面での強い反射を抑える効果が期待できる。
Figure 2022162423000003
図9及び表3に示すサンプルにおいては、屈折率の差としての、n1に対する|n1-n2|の比率(単位%)は、B31とB34が2.5であり、B32は2.5よりも大きく、B33は2.5よりも小さくなっている。また、|n1-n2|は、B31、B32、及び、B33で同一としている。
図9に示すように、n1に対する|n1-n2|の比率が最も大きなサンプルB32は、入射角70度付近から反射率が増大し、77度付近で反射率が100%の全反射状態となっている。反射率が増大を開始する入射角は、n1に対する|n1-n2|の比率が小さくなるほど大きくなっており、反射率が100%の全反射状態となる入射角も同様である。
この結果によれば、n1に対する|n1-n2|の比率が2.5%以下であるサンプルB31、B33、B34であれば、反射率が100%となるのは入射角78度以上となるため、上記実施形態の鏡筒付レンズ10のように、レンズ部30の径方向外側に光吸収部40を配置した構成においては、レンズ部30から光吸収部40への入射光のほとんどが、78度よりも十分小さい入射角で入射すると考えられるため、レンズ部30と光吸収部40との界面での強い反射又は全反射を抑える効果が期待できる。また、サンプルB31、B34は、n1に対する|n1-n2|の比率が2.5で互いに同一である一方、|n1-n2|は異なる数値であるが、図9においてほぼ同一の変化を示している。
Figure 2022162423000004
10、110 鏡筒付レンズ
20、120 鏡筒
20a、120a 内周面
20b 外周面
21 底面
30、130 レンズ部
30a、130a 外縁部
30m レンズ部の原材料
31 第1のレンズ面
31m 原材料の底部の中心部
32 第2のレンズ面
33 端面
40、140 光吸収部
40m 光吸収部の原材料
41 端面
42 内周面
50 成形型
51 上金型
51a 型材
51b 下面
51c 第1の光学面
52 下金型
52a 底壁部
52b 上面
52c 第2の光学面
52d 円環凹部
52e 側壁部
52f 内周面
61 金属ミラー
62 硝材層
63 フィルタ層
131 レンズ面
132 平面
133 端面
141 端面
A1、A11 中央部
A2、A12 周縁部
AX 光軸
B11、B12、B13、B14、B15、B16、B17 実施例2のサンプル
B21、B22、B23、B24、B25、B26 実施例2のサンプル
B31、B32、B33、B34 実施例2のサンプル
D3、D4 厚み
D13、D14 最大厚み
E1 実施例1としての構成
R1、R2、R3 リファレンス構成
S1、S2、S3、S4、S5 測定対象面
SS3、SS5 シミュレーション値

Claims (8)

  1. 金属製の鏡筒と、
    前記鏡筒内に設けられたガラス製のレンズ部と、
    前記鏡筒の径方向において、前記鏡筒の内周面と前記レンズ部の外縁部との間に設けられたガラス製の光吸収部と、を備え、
    前記レンズ部を構成する第1ガラス材料の屈伏点から軟化点までの第1温度域と、前記光吸収部を構成する第2ガラス材料の屈伏点から軟化点までの第2温度域とは、重複する温度域を有することを特徴とする鏡筒付レンズ。
  2. 前記重複する温度域が10°C以上である請求項1に記載の鏡筒付レンズ。
  3. 前記第1ガラス材料のガラス転移点である第1ガラス転移点は、前記第2ガラス材料のガラス転移点である第2ガラス転移点より高い請求項2に記載の鏡筒付レンズ。
  4. 前記第1ガラス材料と前記第2ガラス材料とは、屈折率の差が±2.5%以内である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鏡筒付レンズ。
  5. 前記レンズ部は、前記レンズ部の光軸の方向の端面の少なくとも一方に、所定の屈折作用を発揮させるレンズ面を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鏡筒付レンズ。
  6. 前記レンズ面と前記鏡筒との間には、前記レンズ面と連続するように配置された前記第2ガラス材料からなる面が位置する請求項5に記載の鏡筒付レンズ。
  7. 前記レンズ部は、前記レンズ面を有する中央部と、前記レンズ部の径方向において、前記中央部の外縁に設けられた周縁部と、を備え、
    前記光吸収部の前記光軸の方向における厚みの、前記周縁部の厚みに対する比は、0.8以上である請求項5又は請求項6に記載の鏡筒付レンズ。
  8. 前記第2ガラス材料は、前記第1ガラス材料にはない光吸収帯を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の鏡筒付レンズ。
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