JP2022162331A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被服とその被服を身に着ける人物モデルとの組み合わせによってその被服が購入される確率を特定する。【解決手段】解析部34は、各ユーザに提示した被服に関する被服データと、当該被服を当該ユーザに提示するときに当該被服を身に着けた人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数とし、当該ユーザが当該被服を購入したか否かを目的変数とした教師データに基づいて、学習モデルを生成する。算出部36は、或るユーザに対し或る被服を提示するときに、その被服に関する被服データ及び人物モデルの各々に関する人物モデルデータを説明変数として学習モデルに入力して、或るユーザが或る被服を購入する確率に関するデータを算出し、或るユーザに提示する被服及び人物モデルの組み合わせを決定する。提示画像生成部32は、決定された被服及び人物モデルの組み合わせで、その人物モデルがその被服を身に着けた提示画像データを生成する。【選択図】図4

Description

本発明は、被服の販売促進のための技術に関する。
被服をインターネット上で販売するイーコマースにおいて、人物モデルが被服を身に着けた画像を掲載する場合と、被服のみの画像を掲載する場合とでは、前者のほうが売り上げのよいことが知られている。このような被服のイーコマースに関して例えば特許文献1には、ユーザによって指定された体形の人物モデルがユーザによって選択された衣類を身に着けた画像を表示し、ユーザにより購入ボタンがクリックされると、その衣類の注文を受け付けるシステムが開示されている。
特開2009-128997号公報
被服を身に着ける人物モデルには、様々な体形や雰囲気の人物モデルが存在する。本発明は、被服とその被服を身に着ける人物モデルとの組み合わせによってその被服が購入される確率を特定することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、各々のユーザに提示した被服に関する被服データと、当該被服を当該各々のユーザに提示するときに当該被服を身に着けた人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数とし、当該各々のユーザが当該被服を購入したか否かを目的変数とした教師データに基づいて生成された学習モデルを記憶する記憶部と、或るユーザに提示する被服に関する被服データと、前記人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数として前記学習モデルに入力して、当該或るユーザが当該被服を購入する確率に関するデータを算出する算出部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
本発明によれば、被服とその被服を身に着ける人物モデルとの組み合わせによってその被服が購入される確率を特定することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。 ユーザ端末10のハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置30のハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置30の機能構成の一例を示す図である。 情報処理装置30による学習モデルの生成動作の一例を示すフローチャートである。 ユーザ端末10に表示される画面の一例を示す図である。 蓄積された購入結果の一例を示す図である。 情報処理装置30による提示画像の生成動作の一例を示すフローチャートである。
[構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す図である。情報処理システム1は、多数のユーザに対して様々な被服を販売する、いわゆるイーコマースをネットワーク上で実現するシステムである。ここでいう被服とは、着装の目的で人体の各部を覆い包む被覆物の総称のことであり、各種の衣服のほか、被り物や履物などを含む。
被服を対象としたイーコマースにおいて、人物モデルが被服を身に着けた画像をWebサイトに掲載する場合と、被服のみの画像をWebサイトに掲載する場合とでは、前者のほうが売り上げのよいことが知られている。加えて、被服を身に着ける人物モデルによってもその被服の売れ行きが増減することも知られている。しかしながら、多数ある被服のそれぞれをどのような人物モデルが身に着けてユーザに提示すれば最も売り上げが見込めるかということについては必ずしも明らかになっていない。本実施形態では、被服及び人物モデルの組み合わせとその被服の売り上げとの因果関係を明らかにし、より多くの売り上げが見込めるような被服及び人物モデルの組み合わせをユーザに提示することを目的の1つとしている。
図1に示すように、情報処理システム1は、被服の購入者たるユーザが利用するユーザ端末10と、本発明に係る情報処置装置の一例として機能する情報処理装置30と、ユーザ端末10及び情報処理装置30を通信可能に接続する無線ネットワーク又は有線ネットワークを含むネットワーク20とを備えている。ユーザ端末10は、例えばスマートホン、ウェアラブル端末、タブレット又はパーソナルコンピュータなどの、無線又は有線を介してネットワーク20に接続可能なコンピュータである。情報処理装置30は、被服を対象としたイーコマースを実現するためのコンピュータであり、例えば被服の販売者によって管理されている。なお、図1には、ユーザ端末10を1つしか示していないが、実際には複数存在する。
図2は、ユーザ端末10のハードウェア構成を示す図である。ユーザ端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。これらの各装置は図示せぬ電源から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ端末10のハードウェア構成は、図2に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、ユーザ端末10を構成してもよい。
ユーザ端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。ユーザ端末10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワーク20からユーザ端末10に送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置1004は、ネットワーク20を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、無線通信を実現する場合には、例えばLTE(Long Time Evolution)等の通信規格に従ってネットワーク20を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。また、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどがこの通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、カメラ、センサ、2次元コードリーダなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
ユーザ端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
図3は、情報処理装置30のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置30は、物理的には図2に示すユーザ端末10と同様に、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。これらの各装置は図示せぬ電源から供給される電力によって動作する。情報処理装置30のハードウェア構成は、図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、情報処理装置30を構成してもよい。
情報処理装置30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、及びこれらを接続するバスは、ユーザ端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その詳細な説明を省略する。なお、情報処理装置30は、ユーザ端末10の入力装置1005又は出力装置1006と同等のハードウェアを備えていてもよいし、備えていなくてもよい。
図4は、情報処理装置30の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置30によって実現される各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。具体的には、情報処理装置30において、取得部31、提示画像生成部32、出力部33、解析部34、記憶部35、及び算出部36という機能が実現される。取得部31、提示画像生成部32、出力部33、解析部34及び記憶部35は、主に学習モデルの生成に関わる機能であり、取得部31、提示画像生成部32、出力部33、解析部34、記憶部35、及び算出部36は主に、学習モデルを利用したユーザへの画像の提示に関わる機能である。
取得部31は、ユーザ端末10から各種の情報をネットワーク20経由で取得する。
提示画像生成部32は、人物モデルが被服を身に着けた画像(以下、提示画像という)を表す提示画像データを生成する。提示画像生成部32は、人物モデル画像生成部321と、画像合成部322とを備える。人物モデル画像生成部321は、人物モデルの画像を表す人物画像データを生成する。画像合成部322は、人物モデル画像生成部321によって生成された人物画像データと被服の画像を表す被服画像データとを合成して、その人物画像データが表す人物モデルがその被服画像データが表す被服を身に着けた状態を表す提示画像データを生成する。
具体的には、人物モデル画像生成部321は、複数の人物モデルの各々に関する人物モデルデータからなる人物モデルデータベース(以下、データベースをDBという)を記憶している。各人物モデルデータは、人物モデルを識別するための人物モデルIDと、人物モデルの画像データと、その人物モデルの身体のサイズに関するデータを含んでいる。人物モデルの身体のサイズに関するデータは、例えば人物モデルの身長、トップバスト、アンダーバスト、裄丈、肩幅、ウエスト、腰回り、ヒップ、太もも周り、股下等のサイズを含む。人物モデル画像生成部321は、指定された数の異なる人物画像データを生成することが可能である。
画像合成部322は、複数の被服の各々に関する被服データからなる被服DBを記憶している。各被服データは、被服を識別するための被服IDと、被服の画像データと、その被服のサイズに関するデータを含んでいる。被服のサイズに関するデータは、例えば被服の身丈、肩幅、身幅、袖丈、胸囲、胴囲、裾幅等のサイズを含む。画像合成部322は、例えばGAN(Generative Adversarial Network)と呼ばれる手法等を利用して、人物モデルが被服を身に着けた様子を示す提示画像を表す提示画像データを生成する。
解析部34は、各々のユーザに提示した被服に関する被服データと、当該被服を当該ユーザに提示するときに当該被服を身に着けた人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数とし、当該ユーザが当該被服を購入したか否かを目的変数とした教師データに基づいて、例えばニューラルネットワークの教師あり学習を行って学習モデルを生成する。つまり、解析部34は、ユーザに提示した被服及び人物モデルとその被服の購入の有無との関係性を解析する。この解析により、多数ある被服のそれぞれをどのような人物モデルが身に着けてユーザに提示すれば最も売り上げが見込めるかということを把握できるようになる。
記憶部35は、解析部34により生成された学習モデルを記憶する。この学習モデルは、解析部34による解析が行われるたび又は所定のタイミングで更新される。
算出部36は、イーコマースにおいて或るユーザに対し或る被服を提示するときに、その被服に関する被服データ及び人物モデルの各々に関する人物モデルデータを説明変数として上記学習モデルに入力し、その学習モデルから出力される目的変数に相当するデータ(つまり、上記の或るユーザが上記の或る被服を購入する確率に関するデータ)を算出する。そして、算出部36は、算出した上記データに基づいて、上記の或るユーザに提示する、被服及び人物モデルの組み合わせを決定する。例えば算出部36は、或るユーザが或る被服を購入する確率が最も高い人物モデルとの組み合わせを決定する。提示画像生成部32は、決定された被服及び人物モデルの組み合わせで、その人物モデルがその被服を身に着けた提示画像を表す提示画像データを生成する。
出力部33は、ユーザ端末10に対して各種の情報をネットワーク20経由で出力する。例えば出力部33は、提示画像生成部32により生成された提示画像データを上記の或るユーザのユーザ端末10に出力することで、その提示画像を上記の或るユーザに提示する。
[動作]
[学習モデルの生成動作]
次に、図5~8を参照して、情報処理装置30の動作について説明する。なお、以下の説明において、情報処理装置30を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信や、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。ユーザ端末10についても同様である。
まず、学習モデルの生成動作について説明する。図5において、取得部31は、ユーザ端末10から、提示画像のリクエストをネットワーク20経由で取得する(ステップS11)。このリクエストは、例えばユーザがユーザ端末10において指定した、被服のカテゴリ(例えばアウター、トップス、ボトムス、アンダーウェア、靴下、帽子など)や、ログイン時のユーザのユーザIDを含む。
提示画像生成部32は、上記リクエストに応じて、人物モデルが被服を身に着けた提示画像を示す提示画像データを生成する(ステップS12)。提示画像生成部32は、ユーザにより指定されたカテゴリに属する所定数の被服データを被服DBから読み出すとともに、所定数の人物モデルデータを人物モデルDBからランダム又は予め決められた優先順位で読み出す。そして、提示画像生成部32は、読み出した被服データに対応する各被服と、読み出した人物モデルデータに対応する各人物モデルとを任意に組み合わせて、その被服をその人物モデルが身に着けた提示画像を示す提示画像データを所定数、生成する。
出力部33は、提示画像生成部32により生成された提示画像データを上記ユーザ端末10に出力する(ステップS13)。これにより、所定数の提示画像がユーザに提示される。
図6は、ユーザ端末10に表示される提示画像の一例を示す図である。この図の例のように、或る人物モデルが或る被服を身に着けた提示画像が、被服の色、素材、価格等の属性とともに表示される。この提示画像は、ユーザのフリック操作等により、次々と異なる被服の提示画像へと切り替わるようになっている。
ユーザはこの所定数の提示画像のうち自身が希望する被服を指定して、購入のための所定の操作を行う。取得部31は、ユーザ端末10から、この購入結果(ユーザに提示した被服のうち、どの被服が購入され、どの被服が購入されなかったか)をネットワーク20経由で取得する(ステップS14)。この購入結果は解析部34により蓄積される。
図7は、解析部34により蓄積された購入結果の一例を示す図である。図に示すように、どのユーザに対して、どの被服とどの人物モデルの組み合わせで提示画像を提示したときに、どのような購入結果になったかといった情報が蓄積される。なお、ユーザのユーザIDに対応付けてユーザの属性を示す属性データ(例えばユーザの身体のサイズを示すサイズデータ)が予め登録されている。
解析部34は、上記のような購入結果が或る程度の数、蓄積されると、各々のユーザに提示した被服に関する被服データと、当該被服を当該ユーザに提示するときに当該被服を身に着けた人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数とし、当該ユーザが当該被服を購入したか否かを目的変数とした教師データに基づいて、学習モデルを生成する(ステップS15)。以降、この学習モデルは、解析部34による解析が行われるたび又は所定のタイミングで、新しい教師データに基づいて更新される。記憶部35は、解析部34により生成された学習モデルを記憶する(ステップS16)。
[学習モデルを利用したユーザへの画像の提示動作]
次に、学習モデルを利用したユーザへの画像の提示動作について説明する。図8において、取得部31は、ユーザ端末10から、提示画像のリクエストをネットワーク20経由で取得する(ステップS21)。このリクエストは、例えばユーザがユーザ端末10において指定した、被服のカテゴリを含む。
次に、算出部36は、被服及び人物モデルの組み合わせに対する購入確率を算出する(ステップS22)。具体的には、算出部36は、ユーザにより指定されたカテゴリに属する全ての被服データを被服DBから読み出すとともに、人物モデルDBから全ての人物モデルデータを読み出す。そして、算出部36は、各被服データ及び各人物モデルデータを説明変数として上記学習モデルに入力し、その学習モデルから出力される目的変数に相当するデータ(つまり、上記の或るユーザが上記の或る被服を購入する確率に関するデータ)を得る。
次に、算出部36は、算出した上記データに基づいて、ユーザにより指定されたカテゴリに属する各被服データに対する人物モデルデータの組み合わせを決定する(ステップS23)。具体的には、算出部36は、ユーザにより指定されたカテゴリに属する各被服について、その被服が購入される確率が最も高くなるような人物モデルとの組み合わせを決定する。このとき、学習モデルの説明変数として用いられる被服データには、被服のサイズが含まれているので、同じ被服であっても、サイズによってその被服に組み合わせられる人物モデルが異なることもある。
次に、提示画像生成部32は、決定された被服データ及び人物モデルデータの組み合わせで、その人物モデルデータの人物モデルがその被服データの被服を身に着けた画像を表す提示画像データを生成する(ステップS24)。
出力部33は、提示画像生成部32により生成された提示画像データを上記ユーザ端末10に出力する(ステップS25)。これにより、図6で例示したような提示画像がユーザに提示される。この提示画像は、ユーザのフリック操作等により、次々と異なる被服の提示画像へと切り替わるようになっている。ただし、このとき提示される被服に対して最も購入される確率が高くなるような人物モデルが、この被服と組み合わせて提示されることになる。
以上説明した実施形態によれば、被服とその被服を身に着ける人物モデルとの組み合わせによってその被服が購入される確率を特定することができる。さらに、購入される確率が高くなるような被服と人物モデルの組み合わせでユーザに提示することができる。一般に、提示画像を生成するためには人物モデルを雇ってその人物モデルに服を着せて撮影を行うためコストや所要期間が増大するが、本実施形態によれば、これらのコストや所要期間を小さくすることが可能となる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
例えば日本においては、人物モデルのポーズとして、直立不動のポーズよりも、動きのあるポーズのほうが好まれる傾向にある。そこで、説明変数として用いられる人物モデルデータに、人物モデルの姿勢に関する姿勢データを含めるようにしてもよい。人物モデルの姿勢は、例えば人体にする骨格推定等の周知技術を用いて特定することができる。このような説明変数を用いた学習モデルによれば、各被服に対して、購入される確率が高くなるような人物モデルの姿勢で各被服を提示することが可能となる。
[変形例2]
近年では、被服を身に着けた人物モデルをスタジオで撮影するだけでなく、街中で撮影する機会も多くなっている。そこで、説明変数として、被服及び人物モデルの背景に関する背景データを含めるようにしてもよい。背景データは、各背景の種類や色味を示すテキストデータ(例えば街頭、部屋、オフィス、店舗等の種類、又は、モノクロ、フルカラー、セピア等の色味)によって表される。このような説明変数を用いた学習モデルによれば、購入される確率が高くなるような背景で各被服を提示することが可能となる。
[変形例3]
また、個々のユーザによって、好みに合う被服及び人物モデルの組み合わせが異なる可能性がある。そこで、説明変数として、ユーザの属性に関する属性データを含めるようにしてもよい。属性データは、例えばユーザの性別、年齢、身体のサイズ、趣味、所属する組織等を表すデータであり、予め情報処理装置30にユーザIDを対応付けて記憶されているものとする。このような説明変数を用いた学習モデルによれば、ユーザの属性に応じて、購入される確率が高くなるような人物モデルとの組み合わせで各被服を提示することが可能となる。なお、提示画像生成部32は、提示画像を生成するときに、人物モデルの身体のサイズを、提示画像を見るユーザの身体のサイズに合わせて変形した提示画像(例えば人物モデルの身体のサイズをユーザの身体のサイズとほぼ同じする)を生成するようにしてもよい。
[変形例4]
各々のユーザの被服の購入履歴や、各々のユーザの趣味嗜好に依拠する雑誌の購入・閲覧履歴は、そのユーザの被服の好みに影響すると予想される。そこで、説明変数として、ユーザの行動履歴に関する行動履歴データを含めるようにしてもよい。行動履歴データは、被服の購入履歴や、雑誌又はWebサイトの購入・閲覧履歴等を表すデータである。これらのデータは、情報処理装置30が電子決済システムから取得するとか、ユーザ端末10からWebサイトの閲覧履歴を取得することで得られる。このような説明変数を用いた学習モデルによれば、ユーザの行動履歴に応じて、購入される確率が高くなるような人物モデルとの組み合わせで各被服を提示することが可能となる。
[変形例5]
各々のユーザが所有する被服は、ユーザの被服の好みを直接的に反映している。そこで、説明変数として、ユーザが所有している被服に関する所有被服データを含めるようにしてもよい。所有被服データは、例えばユーザ自身がユーザ端末10を用いて入力して情報処理装置30に送信してもよいし、情報処理装置30がいわゆるSNS(Social Networking Service)からユーザIDを指定して取得し、パターンマッチング等の画像認識アルゴリズムでその被服を識別してもよい。つまり、後者の場合、情報処理装置30は、ユーザが撮像された画像データを蓄積する蓄積装置からそのユーザの識別子を指定して当該画像データを取得する取得部を備え、説明変数に含まれる所有被服データは、画像データから抽出されたユーザが身に着けている被服に関するデータである。このような説明変数を用いた学習モデルによれば、ユーザが所有している被服に応じて、購入される確率が高くなるような人物モデルとの組み合わせで各被服を提示することが可能となる。
[その他の変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における決済管理装置などは、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
1:情報処理システム、10:ユーザ端末、20:ネットワーク、30:情報処理装置、31:取得部、32:提示画像生成部、321:人物モデル画像生成部、322:画像合成部、33:出力部、34:解析部、35:記憶部、36:算出部、1001:プロセッサ、1002:メモリ、1003:ストレージ、1004:通信装置、1005:入力装置、1006:出力装置、3001:プロセッサ、3002:メモリ、3003:ストレージ、3004:通信装置。
上記課題を解決するため、本発明は、各々のユーザに提示した被服の画像データと、前記被服のサイズデータを含む被服データと、当該被服を当該各々のユーザに提示するときに当該被服を身に着けた人物モデルの画像データと、前記人物モデルの身体のサイズデータとを含む人物モデルデータとを説明変数とし、当該各々のユーザが当該被服を購入したか否かを目的変数とした教師データに基づいて生成された学習モデルを記憶する記憶部と、或るユーザに提示する被服に関する被服データと、前記人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数として前記学習モデルに入力して、当該或るユーザが当該被服を購入する確率を算出する算出部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。

Claims (10)

  1. 各々のユーザに提示した被服に関する被服データと、当該被服を当該各々のユーザに提示するときに当該被服を身に着けた人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数とし、当該各々のユーザが当該被服を購入したか否かを目的変数とした教師データに基づいて生成された学習モデルを記憶する記憶部と、
    或るユーザに提示する被服に関する被服データと、前記人物モデルに関する人物モデルデータとを説明変数として前記学習モデルに入力して、当該或るユーザが当該被服を購入する確率に関するデータを算出する算出部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記被服データは、前記被服の画像データと、前記被服のサイズに関するサイズデータを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記人物モデルデータは、前記人物モデルの画像データと、前記人物モデルの身体のサイズに関するサイズデータを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記人物モデルデータは、前記人物モデルの姿勢に関する姿勢データを含む
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記説明変数は、前記被服及び前記人物モデルの背景に関する背景データをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記説明変数は、各々のユーザの属性に関する属性データを含む
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記説明変数は、前記ユーザの行動履歴に関する行動履歴データを含む
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記説明変数は、前記ユーザが所有している被服に関する所有被服データを含む
    ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記ユーザが撮像された画像データを蓄積する蓄積装置から当該画像データを取得する取得部を備え、
    前記説明変数に含まれる所有被服データは、取得された前記画像データから抽出された、前記ユーザが身に着けている被服に関するデータである
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記算出部は、算出した前記データに基づいて前記或るユーザに提示する被服及び人物モデルの組み合わせを決定し、
    さらに、当該組み合わせにおける当該人物モデルが当該被服を身に着けた画像を表す画像データを前記或るユーザの端末に出力する出力部を備える
    ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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