JP2022160100A - 天井構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の天井を構成する高天井部と低天井部との高さが変更された場合でも現場で容易かつ迅速に対応すると共に、間接照明構成部材を分割して構成した場合でも作業の負担が大きくなることを防止できる天井構造を提供する。【解決手段】高天井部31に取付けられ、低天井部32に向かって下がる垂下り連結面部11bを有する先付け部材11と、灯具13が設置される灯具設置面部12bおよび高天井部31に向かって上昇し、その上端部が先付け部材11の垂下り連結面部11bの下端部よりも高くなるまで延び、先付け部材11の垂下り連結面部11bに重なる起立連結面部12aを有し、先付け部材11に固定される後付け部材12とに分割して構成し、先付け部材11の垂下り連結面部11bには、被仮掛け部11cを設ける一方、起立連結面部12aには、先付け部材11の被仮掛け部11cに仮掛け可能な仮掛け部12a1を設ける。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年3月4日(木)に開催された一般社団法人 石川県建築士事務所協会主催の「令和2年度 会員情報交流会」にて本願発明の内容を公表。
本発明は、高天井部と、その高天井部よりも低い位置に配置された低天井部とを備えた建物の天井構造に関する。
ホテルや美術館、商業施設等の建物だけでなく、近年は一般の戸建て住宅でも、床面からの高さが高い高天井部と低い低天井部とで構成した折上げ天井または折下げ天井(以下、折上げ天井と総称する。)の天井構造では、光源部(灯具)の照明を高天井部に向かって照射するコーブ照明(例えば、特許文献1参照。)や、光源部(灯具)の照明を壁面に向かって照射するコーニス照明(例えば、特許文献2参照。)等の間接照明が採用される場合がある。
実開平7-18309号公報 実開昭63-123005号公報
しかし、上述の特許文献1,2に開示された天井構造では、間接照明を構成する部材(以下、間接照明構成部材という。)を上下方向の間隔を調整できないように一体で構成しているため、物件によって高天井部と低天井部の高さが異なったり軽天誤差等によって高天井部と低天井部の間の高さが変更された場合には、現場で容易に対応できないという問題があった。
また、仮に間接照明構成部材を上下方向の間隔を調整できるよう分割構造にした場合には、部材(部品)数が増加するため、間接照明構成部材の取付け工程が増大する等、その取付け作業が煩雑になり、取付け作業の負担が大きくなるという問題が生じる。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するためなされたもので、建物の天井を構成する高天井部と低天井部との高さが変更された場合でも現場で容易かつ迅速に対応することができると共に、間接照明構成部材を分割して構成した場合でも作業の負担が大きくなることを防止することができる天井構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る天井構造は、高天井部と、その高天井部よりも低い位置に配置された低天井部とを備えた天井構造であって、前記高天井部に取付けられ、前記低天井部に向かって下がる垂下り連結面部を有する先付け部材と、前記高天井部に向かって上昇し、その上端部が前記先付け部材の前記垂下り連結面部の下端部よりも高くなるまで延び、前記先付け部材の前記垂下り連結面部に重なる起立連結面部を有し、前記先付け部材に固定される後付け部材とを備え、前記先付け部材の前記垂下り連結面部には、被仮掛け部が設けられている一方、前記後付け部材の前記起立連結面部には、前記被仮掛け部に仮掛けされる仮掛け部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る天井構造では、前記先付け部材の前記被仮掛け部には、上下方向に貫通する雌ネジ孔が設けられ、その雌ネジ孔には先端部が前記被仮掛け部に仮掛けされた前記仮掛け部の下面に当接する高さ調整ネジが螺合し、前記高さ調整ネジの回転によって前記先付け部材に対する前記後付け部材の取付け高さを調整できるように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る天井構造では、前記先付け部材の前記被仮掛け部は、当該先付け部材の前記垂下り連結面部の下端部から建物の壁側が開口端となるように凹むことによって少なくとも上面部、垂下り面部および下面部を有しており、その垂下り面には、上下方向に長いルーズ孔が設けられている一方、前記後付け部材には、前記ルーズ孔に通されたビスやネジ等の固定具で固定される固定部が設けられており、前記ルーズ孔に通す前記固定具の高さを変えることによって前記先付け部材に対する前記後付け部材の取付け高さを変えて固定できるように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る天井構造では、前記後付け部材には、灯具が設置される灯具設置面部が設けられていることも特徴とする。
本発明に係る天井構造は、高天井部に取付けられ、低天井部に向かって下がる垂下り連結面部を有する先付け部材と、灯具が設置される灯具設置面部および高天井部に向かって上昇し、その上端部が先付け部材の垂下り連結面部の下端部よりも高くなるまで延び、先付け部材の垂下り連結面部に重なる起立連結面部を有し、先付け部材に固定される後付け部材とに分割して構成し、先付け部材の垂下り連結面部には、被仮掛け部を設ける一方、後付け部材の起立連結面部には、先付け部材の被仮掛け部に仮掛けされる仮掛け部を設けている。
そのため、本発明に係る天井構造によれば、建物の天井を構成する高天井部と低天井部との高さが変更された場合でも、分割した先付け部材と後付け部材とで上下方向等に調整することにより現場で容易かつ迅速に対応することができる。
また、後付け部材の取付け時には、後付け部材の仮掛け部を先付け部材の被仮掛け部に仮掛け(仮置き)した上で後付け部材を先付け部材に固定することにより後付け部材を手で支える必要がなくなるので、先付け部材と後付け部材とに分割して構成した場合でもその取付け作業の負担が大きくなることを防止することができる。
本発明に係る実施形態1の天井構造の構成を示す図である。 図1における主要部の部分断面拡大図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造で採用した間接照明構成部材の先付け部材と後付け部材の連結状態を示す斜視図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態1の天井構造で採用した間接照明構成部材の先付け部材の正面図、A部の拡大断面図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態1の天井構造で採用した間接照明構成部材の後付け部材の正面図、B部の拡大断面図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において間接照明構成部材を取付ける前の状態を示す図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において先付け部材の取付けを示す図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において先付け部材へ後付け部材を仮掛けする際の手順を示す図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態1の天井構造において先付け部材へ後付け部材を仮掛けた状態を示す図,C部の拡大図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において先付け部材へ後付け部材の仮掛け後、スペーサーを設置した状態を示す図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態1の天井構造において先付け部材へ後付け部材の仮掛けおよびスペーサー設置後、高さ調整ネジを挿入した状態を示す図、D部分の拡大図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において高さ調整ネジによる後付け部材の高さ調整後、固定具を挿入する状態を示す図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において高さ調整ネジによる後付け部材の高さ調整後、固定具を挿入した状態を示す図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において後付け部材を先付け部材に固定後、折上げ天井の高天井部と低天井部に天井用石膏ボード(Pb)を取り付けた状態を示す図である。 本発明に係る実施形態1の天井構造において折上げ天井の高天井部と低天井部に天井用石膏ボード(Pb)を取り付け後、後付け部材に化粧材を取り付ける状態を示す図である。 本発明に係る実施形態2の天井構造を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態1,2の天井構造について図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態1,2の天井構造は、長さ等の数値を含めあくまで本発明の一例であり、本発明が下記に説明する実施形態1,2に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態1.
本発明に係る実施形態1の天井構造は、図1等に示すように、高天井部31とその高天井部31よりも低い低天井部32とを設けた折上げ(折下げ)天井3であって、LED灯具13からの光を高天井部31に向けて照射するいわゆるコーブタイプの間接照明構成部材1によりコーブ照明を構成している。
<折上げ天井3の構成>
折上げ天井3は、図1等に示すように上述したように高天井部31とその高天井部31よりも低い低天井部32とを設けた天井であって、軽量鉄骨材等で骨組みしたいわゆる軽天によって構成しており、高天井部31は、高天井部31用の吊りボルト31aおよびハンガー31bによって高天井部31用の野縁受け31cを支持し、その野縁受け31cに設けたクリップ(図示せず。)や野縁31eを介して2枚の天井用石膏ボード(Pb)31f,31fを支持して構成される。
同様に、低天井部32は、低天井部32用の吊りボルト32aおよびハンガー32bによって低天井部32用の野縁受け32cを支持し、その野縁受け32cに設けたクリップ(図示せず。)および野縁32eを介して2枚の天井用石膏ボード(Pb)32f,32fを支持して構成される。尚、天井用石膏ボード(Pb)31f,31fや天井用石膏ボード(Pb)32f,32fの枚数は、一例であって、現場によって一枚の場合もある。
<間接照明構成部材1の構成>
実施形態1の間接照明構成部材1は、上述のように構成した折上げ天井3に設けるコーブタイプの間接照明構成部材であって、図1~図3等に示すように、先付け部材11、後付け部材12、LED灯具13、ジョイントプレート14a~14d、皿ネジ等の高さ調整ネジ15、固定具としてのテクスビス16およびタッピングビス17、化粧材18等で構成される。尚、図3では、先付け部材11,11同士、後付け部材12,12同士をその長手方向に連結していない状態を示しており、ジョイントプレート14a~14dの図示は省略している。
(先付け部材11)
先付け部材11は、図1や図4等に示すように、高天井部31用の野縁31eにテクスビス16等によって固定される高天井固定面部11aと、高天井固定面部11aの端部から低天井部32に向かって下がり、後付け部材12の上端部と連結される垂下り連結面部11bと、後付け部材12の後述する仮掛け部12a2が仮掛けされる被仮掛け部11c等を有する。
高天井固定面部11aは、その下側面に図3や図4等に示すようにテクスビス16の取付け位置を示すビス位置指示凹溝11a1が設けられていると共に、垂下り連結面部11bに近接した箇所に、ジョイントプレート14aの上端部が嵌るジョイントプレート嵌合部11a2が設けられている。
垂下り連結面部11bには、その下端部側である被仮掛け部11cに近い箇所に、高天井固定面部11aのジョイントプレート嵌合部11a2に対向してジョイントプレート14aの下端部が嵌るジョイントプレート嵌合部11b1が設けられていると共に、下端部に被仮掛け部11cが設けられている。
被仮掛け部11cは、図1や図4等に示すように垂下り連結面部11bの下端部から建物の壁から離れる方向、すなわち部屋の中心方向に向かって折れ曲がった上面部11c1と、上面部11c1の先端部である図上右端部から下方に折れ曲がって延びる垂下り面部11c2と、垂下り面部11c2の下端部から建物の壁に近付く方向に折れ曲がって上面部11c1に対向する下面部11c3と、下面部11c3の先端部である図上左端部から上方に折れ曲がって延びる起立面部11c4とからほぼコ字形状に形成されている。
そして、被仮掛け部11cの垂下り面部11c2には、後付け部材12の後述する起立連結面部12aと上下方向に長さを調整しながら連結するため上下方向の長さL1が例えば20mm程度で上下方向に±10mmの調整代を有するルーズ孔11c21を、図3に示すように例えば、600mm程度の孔ピッチで後付け部材12の長手方向に複数設けており、先付け部材11と後付け部材12とを上下方向に高さを調整しながら本固定するタッピングビス17が挿入されるように構成されている。
また、被仮掛け部11cの下面部11c3には、後述するように先端部が仮掛け部12a2の嵌合部の下面に当接する高さ調整ネジ15が螺合する雌ネジ孔11c31がルーズ孔11c21の孔ピッチと同様に600mm程度の間隔で設けられており、その雌ネジ孔11c31に図3等に示すように螺合させた高さ調整ネジ15の回転によって先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さを調整できるように構成している。
(後付け部材12)
後付け部材12は、図1や図2等に示すように先付け部材11の被仮掛け部11cに対向すると共に、その上端部が先付け部材11の垂下り連結面部11b下端部に当接するように鉛直方向に延びる起立連結面部12aと、その起立連結面部12aの下端部から建物の壁の方向へ水平に延びて図1に示すようにLED灯具13が設置される灯具設置面部12bと、灯具設置面部12bの先端部から垂直に落下した後、建物の壁の方向へ水平に延びるL字形状の段下げ部12cと、段下げ部12cの先端から立ち上がってLED灯具13やその直接光が極力、部屋内側から直接見えないよう起立させた幕板部12dと、段下げ部12cの先端部から垂れ下がって幕板部12dと面一となる垂下り面部12eとを有している。
起立連結面部12aの上下方向の中間であって先付け部材11の被仮掛け部11cに対向する側には、その被仮掛け部11cにタッピングビス17によって本固定されるビス固定部12a1と、先付け部材11の被仮掛け部11cに仮掛けされる仮掛け部12a2が設けられている。
ビス固定部12a1は、図1や図2に示すように被仮掛け部11cの垂下り面部11c2に向かって延びる水平ビス固定部12a11と、水平面部12a11の先端部から被仮掛け部11cの垂下り面部11c2に近接ないしは接触するように対向しながら起立して、先付け部材11の被仮掛け部11cの垂下り面部11c2のルーズ孔11c21に通されたタッピングビス17が螺合する垂直ビス固定部12a12とによりL字を反時計周りに90度回転させた形状に形成されている。
垂直ビス固定部12a12は、タッピングビス17が螺合して先付け部材11と後付け部材12とを強固に固定するため、水平面部12a11の厚さより1.5倍以上増厚されて形成されていると共に、被仮掛け部11cのルーズ孔11c21に挿入されたタッピングビス17の先端が刺さる下孔の位置を示す下孔位置指示凹溝12a12aが形成されている。尚、下孔は、下孔位置指示凹溝12a12aに基づいて工場で予め開けられる。なお、下孔は、タッピンビス17が螺合する雌ネジ孔であってもよい。
仮掛け部12a2は、ビス固定部12a1の水平ビス固定部12a11の下面であって起立連結面部12aの内側面から被仮掛け部11cの起立面部11c4の厚さだけ離れた点から垂れ下がる垂下り面部12a21と、垂下り面部12a21の下端部から被仮掛け部11cの垂下り面部11c2の方に向かって延びる水平面部12a22とによりL字形状に形成されている。
そのため、仮掛け部12a2を被仮掛け部11cに仮掛けすると、図1や図2等に示すように仮掛け部12a2が被仮掛け部11cの垂下り面部11c2と下面部11c3と起立面部11c4とにより囲まれた空間に嵌って後付け部材12を先付け部材11に仮掛け(仮置き)することができると共に、垂直ビス固定部12a12は被仮掛け部11cの垂下り面部11c2に当接し、かつ、起立連結面部12aの上端部が垂下り連結面部11bに当接する。
これにより、後付け部材12は仮掛け部12a2によって先付け部材11の被仮掛け部11cに仮掛けした際に、垂直ビス固定部12a12および起立連結面部12a上端部が先付け部材11に当接するため安定した状態で仮掛けすることができると共に、固定もし易くなる。尚、後付け部材12の起立連結面部12aに先付け部材11の被仮掛け部11cも当接するので、さらに仮掛け状態が安定化する共に、固定状態も安定する。
灯具設置面部12bは、図1に示すように上面側にLED灯具13が設置されると共に、スペーサー32gを介して低天井部32の野縁32e上に設置されるもので、下面側の中央には、後付け部材12を長手方向に連結する際、灯具設置面部12b同士に隙間が発生しないように設けるジョイントプレート14bの右端部が嵌るL字を線対称で反転させた形状のジョイントプレート嵌合部12b1を設けている。ジョイントプレート嵌合部12b1は、灯具設置面部12bの下面側の中央から下方に突出しているため、図1や図2等に示すようにスペーサー32gの位置決め機能も有することになる。
また、灯具設置面部12bには、灯具設置面部12b上に設けるLED灯具13に配線を行なったり、熱を逃がすため、図3に示すように例えば適宜間隔で円形の熱逃げ兼配線孔12b2を設けている。尚、図3に示すように熱逃げ兼配線孔12b2の孔ピッチも、ルーズ孔11c21および雌ネジ孔11c31を設ける間隔と同様に、例えば、600mm程度の間隔で後付け部材12の長手方向に複数設ける。
段下げ部12cは、灯具設置面部12bの先端部から垂直に落下する面には、灯具設置面部12b下面中央のジョイントプレート嵌合部12b1に対向するジョイントプレート嵌合部12c1を設けてジョイントプレート嵌合部12b1との間でジョイントプレート14bの両端部を挟むように構成されていると共に、灯具設置面部12bの先端部から垂直に落下した後、建物の壁の方向へ水平に延びて幕板部12d下端部と垂下り面部12e上端部との交点まで延びる水平面部の上面には、幕板部12dの後述するジョイントプレート嵌合部12d1との間でジョイントプレート14cを挟むためのジョイントプレート嵌合部12c2を設けている。
幕板部12dは、LED灯具13の光の漏れ防止のために設けるもので、段下げ部12cの先端部において起立連結面部12aと対向して鉛直方向に延びるように形成されており、上端部には段下げ部12cのジョイントプレート嵌合部12c2との間でジョイントプレート14cを挟むためのジョイントプレート嵌合部12d1を設けている。
垂下り面部12eは、段下げ部12cの先端部から垂下って構成されており、下端部には灯具設置面部12b側に僅かに突出して、図1に示すように低天井部32を構成する下側の天井用石膏ボード(Pb)32fの先端部に重なる石膏ボード端部支持用突出部12e1が設けられていると共に、ジョイントプレート14aの下端部を挟むジョイントプレート嵌合部12e2とジョイントプレート14aの上端部を挟むジョイントプレート嵌合部12e3とが設けられている。
(LED灯具13)
LED灯具13は、図2に示すようにLED(図示せず。)を有するLED回路基板13aを内蔵したLED灯具本体13bの上部にそのLED(図示せず。)から出射された光を拡散する拡散レンズ(拡散カバーや拡散材も含む。)13cを設けた周知のLED灯具であって、灯具設置面部12bの上面に両面テープや接着剤等によって固定される。
尚、LED灯具13へ電流を供給する電線(図示せず。)は、上述したように後付け部材12の灯具設置面部12bに設けた熱逃げ兼配線孔12b2を介して配線する。また、LED灯具13は、特にこだわるものでなく、LED回路基板13aがLED灯具13の長手方向に所定間隔で複数設けられたドットタイプのLED灯具でも良いし、長尺のLED回路基板13aでも良いし、LED灯具本体13bおよび拡散レンズ13cがシリコン樹脂等で形成されたLEDチューブライトやLED蛍光管等を使用しても勿論良い。
(ジョイントプレート14a~14d)
ジョイントプレート14a~14dは、それぞれ、先付け部材11,11同士または後付け部材12,12同士を連結する部材である。1枚の先付け部材11および後付け部材12の長手方向の長さは、作業や運搬等に便利な例えば1.8m前後の長さであるため、それ以上の長さが必要な場合は、現場において先付け部材11であればジョイントプレート嵌合部11a2,11b1、または後付け部材12であればジョイントプレート嵌合部12b1,12c1、12c2,12d1、12e2,12e3間に図1等に示すようにジョイント材であるジョイントプレート14a~14dをそれぞれ嵌合して、先付け部材11,11同士または後付け部材12,12同士を継ぎ合せて長尺化すると共に、先付け部材11,11同士または後付け部材12,12同士の連結部分の目違いを防止する。尚、図3は、先付け部材に後付け部材12を固定した状態を示しているが、先付け部材11,11同士または後付け部材12,12同士を連結していないため、ジョイントプレート14a~14dは図示を省略している。
(高さ調整ネジ15)
高さ調整ネジ15は、図2に示すように先付け部材11の被仮掛け部11cの下面部11c3に設けた雌ネジ孔11c31から上向きに挿入して回転させ、その先端を後付け部材12の仮掛け部12a2の水平面部12a22下面に当接させて先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さを微調整するもので、その先端はテクスビス16とは異なり仮掛け部12a2の水平面部12a22押し上げるように平面または湾曲形状に形成され、通常の皿ネジやタッピングビス等が使用される。
(テクスビス16)
テクスビス16は、先付け部材11を高天井部31の野縁31eに、後付け部材12を先付け部材11に固定する固定具で、外周にネジ部が形成されていると共に先端が尖って雌ネジ孔が無くても自身の回転によって孔を開けながら螺合するもので、ドリルネジとも呼ばれる。尚、テクスビス16は先付け部材11を高天井部31の野縁31eに固定できれば良いため、釘等でも良い。
(タッピングビス17)
タッピングビス17は、先付け部材11の被仮掛け部11cのルーズ孔11c21から挿入され、後付け部材12のビス固定部12a1の垂直ビス固定部12a12に工場で開けられた下孔を押し広げて先付け部材11の被仮掛け部11cと後付け部材12のビス固定部12a1とを固定するものである。
尚、図1や図2から明らかなようにテクスビス16やタッピングビス17は、それぞれ、先付け部材11の高天井固定面部11aや後付け部材12のビス固定部12a1に固定され、後付け部材12の灯具設置面部12b上方では固定されないため、螺入した際の切粉等が灯具設置面部12b上面に落ちない構造となり、灯具設置面部12b上面の切粉等の清掃が不要な点でも有利である。
(化粧材18)
化粧材18は、先付け部材11や後付け部材12の長手方向の長さより長く形成して意匠性を向上させるための部材で、本発明では必須のものではなく省略しても良い。
<折上げ天井3への間接照明構成部材1の取付け方法>
次に、以上のように分割して構成された間接照明構成部材1の折上げ天井3への取付け方法について図面を参照して簡単に説明する。
図6は、間接照明構成部材1を取り付ける前の折上げ天井3の状態を示しており、高天井部31用の吊りボルト31aにハンガー31bを介して野縁受け31cが設けられ、その野縁受け31cにクリップ(図示せず。)等を介し野縁31eが設けられて天井用石膏ボード(Pb)31f,31f(図1参照。)を除く高天井部31が形成されていると共に、低天井部32用の吊りボルト32aにハンガー32bを介して野縁受け32cが設けられ、その野縁受け32cにクリップ(図示せず。)等を介し野縁32eが設けられて天井用石膏ボード(Pb)32f,32f(図1参照。)を除く低天井部32が形成された折上げ天井3の状態を示している。
図6に示すように構成された折上げ天井3に対し、作業者は、まず、図7に示すように高天井部31の野縁31eに対し、先付け部材11の高天井固定面部11aのビス位置指示凹溝11a1に従ってテクスビス16を回転させて先付け部材11を野縁31eに固定する。ただし、ビス位置指示凹溝11a1に下孔が工場等で開けられていても勿論良い。
図7に示すように高天井部31の野縁31eにテクスビス16で先付け部材11を固定すると、次に作業者は後付け部材12を手に取り、図8に示すように先付け部材11の被仮掛け部11cに後付け部材12のビス固定部12a1および仮掛け部12a2を移動させ、後付け部材12のビス固定部12a1および仮掛け部12a2が先付け部材11の被仮掛け部11cに当接ないしは近接すると、後付け部材12を下げて、図9に示すように後付け部材12の仮掛け部12a2を先付け部材11の被仮掛け部11cに仮掛け、つまり仮置きする。
これにより、間接照明構成部材1を先付け部材11と後付け部材12とに分割して構成した場合でも、後付け部材12を先付け部材11に固定する際に、作業者は、後付け部材12を先付け部材11に仮掛けすることにより後付け部材12を支える必要がなくなり、後付け部材12から手を放して他の作業や次の作業を行うことができるので、間接照明構成部材1の取付け作業の負担が大きくなることを防止することができる。
ここで、図9に示すように後付け部材12を先付け部材11に仮掛けすると、後付け部材12の灯具設置面部12b下面と低天井部32の野縁32e上面との間に空間Sが空く場合がほとんどであるため、次に作業者は、図10に示すように後付け部材12の灯具設置面部12b下面と、低天井部32の野縁32e上面との間の空間Sに木片やウレタン等のスペーサー32gを挿入する。
また、後付け部材12の灯具設置面部12b下面と低天井部32の野縁32e上面との間の空間Sにスペーサー32gを挿入した場合でも、高天井部31の野縁31eや低天井部32の野縁32eの長手方向である奥行き方向への反り等によって後付け部材12の灯具設置面部12b下面と、低天井部32の野縁32e上面との間の空間Sの高さは一定でない場合が多いため、長手方向に連結した後付け部材12の灯具設置面部12b上面同士の継ぎ目に段差が生じ易い。
そのため、図11に示すように先付け部材11の被仮掛け部11cの下面部11c3に設けた雌ネジ孔11c31から高さ調整ネジ15を通して回転させ、高さ調整ネジ15先端を後付け部材12の仮掛け部12a2の水平面部12a22下面に当接させて先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さを微調整する。
これにより、高天井部31の野縁31eや低天井部32の野縁32eの長手方向である奥行き方向への反り等によって後付け部材12の灯具設置面部12b下面と低天井部32の野縁32e上面との間の空間Sの高さが一定でなく、連結した後付け部材12の灯具設置面部12b上面同士の継ぎ目に段差が生じた場合でも、高さ調整ネジ15による先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さを調整することにより、連結した後付け部材12の灯具設置面部12b上面同士の継ぎ目に発生した段差等を解消することができると共に、高さ調整ネジ15を使用した微調整が可能であるため、継ぎ目の段差等を確実に解消して継ぎ目部分の仕上がりや意匠性等をより向上させることができる。
高さ調整ネジ15による先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さの調整により後付け部材12の灯具設置面部12b上面同士の継ぎ目に発生した段差等を解消することができると、図12に示すようにタッピングビス17を先付け部材11の被仮掛け部11cの垂下り面部11c2に設けたルーズ孔11c21から通し、図13に示すように先付け部材11に仮掛けされた後付け部材12をタッピングビス17によって本固定する。
尚、後付け部材12を先付け部材11に仮掛け後、スペーサー32gの挿入前または挿入後、先付け部材11の被仮掛け部11cの垂下り面部11c2に設けたルーズ孔11c21からタッピングビス17を通して仮掛けした後付け部材12に仮締めして先付け部材11に後付け部材12を仮固定しておき、その後、図11に示すように高さ調整ネジ15を被仮掛け部11cの雌ネジ孔11c31に通して後付け部材12の取付け高さを微調整し、その後、仮固定しておいたタッピングビス17を本締めして本固定するようにしても良い。
ここで、垂下り面部11c2のルーズ孔11c21は、上下方向の長さL1が例えば20mm程度で上下方向に±10mmの調整代を有するため、高天井部31と低天井部32との間の間隔が±10mm程度変化した場合でも、その変化をルーズ孔11c21で吸収して間接照明構成部材1を取付けることができる。
また、ルーズ孔11c21の上下方向の長さL1が20mm程度であるため、高天井部31と低天井部32との間の間隔が変化した場合のみならず、LED灯具13が設置された後付け部材12の灯具設置面部12bを高天井部11の天井用石膏ボード(Pb)31fに近付けたり、遠ざけたりする等、ルーズ孔11c21の上下方向の長さL1を有効活用してLED灯具13の明るさを直接調整せずにコーブ照明の明るさを積極的に変更することもできる。
そして、タッピングビス17による先付け部材11への後付け部材12の本固定が完了すると、続いて作業者は、図14に示すように高天井部31の野縁31eおよび低天井部32の野縁32eの下側にそれぞれ2枚ずつ天井用石膏ボード(Pb)31f,31f、天井用石膏ボード(Pb)32f,32fを固定すると共に、後付け部材12の灯具設置面部12b上面にLED灯具13を設置する。
ここで、この間接照明構成部材1では、LED灯具13を灯具設置面部12b上面においてなるべく起立連結面部12aに接触するように室内側に設置する。これは、LED灯具13からの光はその拡散レンズ13cによって拡散して広角度に出射されるため、高天井部31の天井用石膏ボード(Pb)31fに向かう光は、その一部が幕板部12d上端部のジョイントプレート嵌合部12d1(図5参照。)によって遮られる。つまり、幕板部12d上端部のジョイントプレート嵌合部12d1がLED光のカットオフラインとなる。この現象はLED灯具13を灯具設置面部12bの図上、左側となる幕板部12d側、または図上右側となる起立連結面部12a側のどちらに設置しても生じる。しかし、幕板部12d上端部を通過して高天井部31の天井用石膏ボード(Pb)31fに向かうLED灯具13からの光は、LED灯具13が灯具設置面部12bの図上、左側となる幕板部12d側に設置する程、天井用石膏ボード(Pb)31fまでの距離が短くなって強烈になるため、カットオフラインの延長線にある天井用石膏ボード(Pb)31f面に光の明暗を分ける線が発生し易くなり、意匠性を阻害する。
これに対し、この間接照明構成部材1のように図面右側である起立連結面部12a側にLED灯具13を設置した場合には、LED灯具13からカットオフラインである幕板部12d上端部までの距離が長くなり、また幕板部12d上端部から天井用石膏ボード(Pb)31fまでの距離も長くなるため、LED灯具13からの光がる幕板部12d上端部で遮られるまでより減衰すると共に、幕板部12d上端部を通過した後も天井用石膏ボード(Pb)31fまでの間でより減衰したり天井用石膏ボード(Pb)31f面に生じる光の分布に紛れるため、明暗を分ける線が生じ難くなり、天井用石膏ボード(Pb)31fに照射される光の意匠性を向上させることができるからである。
尚、低天井部32の野縁32eの下側に天井用石膏ボード(Pb)32f,32fを取り付ける際、後付け部材12の垂下り面部12e下端部には石膏ボード端部支持用突出部12e1が設けられているため、天井用石膏ボード(Pb)32f,32fを容易に取り付けることができる。
そして、実施形態1の天井構造では、後付け部材12の幕板部12dと垂下り面部12eの継ぎ目や打痕部等を外から見え難くするため、図15に示すように後付け部材12よりも長い化粧材18を後付け部材12の幕板部12dと垂下り面部12eの表側に取り付け、最終的には図1に示すように仕上げることができる。
このように後付け部材12の幕板部12dと垂下り面部12eを隠すように化粧材18を設けることにより、後付け部材12の幕板部12dと垂下り面部12eの外側表面に傷や打痕が生じた場合でも、化粧材18で隠すことができるので、下方から見え易い幕板部12dと垂下り面部12eの外側を化粧材18で隠すことにより意匠性を向上させることができると共に、化粧板18をユーザが好む種類やデザイン等に適宜選択できる点でも意匠性を向上させることが可能となる。
<実施形態1の天井構造のまとめ>
以上説明したように、本発明に係る実施形態1の天井構造では、間接照明構成部材1は、高天井部31に取付けられ、低天井部32に向かって下がる垂下り連結面部11bを有する先付け部材11と、灯具13が設置される灯具設置面部12bおよび高天井部31に向かって上昇し、その上端部が先付け部材11の垂下り連結面部11bの下端部よりも高くなるまで延び、先付け部材11の垂下り連結面部11bに重なる起立連結面部12aを有し、先付け部材11に固定される後付け部材12とに分割して構成し、先付け部材11の垂下り連結面部11bには、被仮掛け部11cを設ける一方、起立連結面部12aには、先付け部材11の被仮掛け部11cに仮掛けされる仮掛け部12a2を設けている。
そのため、本発明に係る実施形態1の天井構造によれば、高天井部31と低天井部32との高さが変更された場合でも分割した先付け部材11と後付け部材12とで上下方向等に調整することにより現場で容易かつ迅速に対応することができると共に、後付け部材12を先付け部材11に取付ける際には、後付け部材12の仮掛け部12a1を先付け部材11の被仮掛け部11cに仮掛け(仮置き)した上で後付け部材12を先付け部材11に固定することができるので、先付け部材11と後付け部材12とに分割して部品点数を増大させていても間接照明構成部材1の取付け作業の負担が大きくなることを防止することができる。
また、本発明に係る実施形態1の天井構造では、被仮掛け部11cの下面部11c3には、上下方向に貫通する雌ネジ孔11c31を設け、その雌ネジ孔11c31には先端部が仮掛け部12a2の水平面部12a22下面に当接する高さ調整ネジ15が螺合し、高さ調整ネジ15の回転によって先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さを微調整できるように構成している。
これにより、本発明に係る実施形態1の天井構造によれば、高天井部31の野縁31eや低天井部32の野縁32eの長手方向である奥行き方向への反り等によって後付け部材12の灯具設置面部12b下面と低天井部32の野縁32e上面との間の空間Sの高さが一定でなく、連結した後付け部材12の灯具設置面部12b上面同士の継ぎ目に段差が生じた場合でも、高さ調整ネジ15による先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さの微調整により、連結した後付け部材12の灯具設置面部12b上面同士の継ぎ目に発生した段差等を確実に解消して継ぎ目部分の仕上がりや意匠性等をより向上させることができる。
また、本発明に係る実施形態1の天井構造では、先付け部材11の被仮掛け部11cは、先付け部材11の垂下り連結面部11bの下端部から建物の壁側が開口端となるように凹むことによって少なくとも上面部11c1と、上面部11c1の先端部である図上右端部から下方に折れ曲がって延びる垂下り面部11c2と、垂下り面部11c2の下端部から建物の壁に近付く方向に折れ曲がって上面部11c1に対向する下面部11c3とを有しており、その垂下り面部11c2には、上下方向の長さL1が例えば20mm程度の長いルーズ孔11c21を設ける一方、後付け部材12には、ルーズ孔11c21に通されたタッピングビス17で固定されるビス固定部12a1を設けており、ルーズ孔11c21に通すタッピングビス17の高さを変えることによって先付け部材11に対する後付け部材12の取付け高さを変えて固定できるように構成している。
そのため、高天井部31と低天井部32との間の間隔が±10mm程度変化した場合でも、その変化をルーズ孔11c21で吸収することにより現場で容易かつ確実に対応することができると共に、LED灯具13が設置された後付け部材12の灯具設置面部12bを高天井部11の天井用石膏ボード(Pb)31fに近付けたり、遠ざけたりしてルーズ孔11c21の上下方向の長さL1を有効活用してLED灯具13の明るさを直接調整せずにコーブ照明の明るさを積極的に変更することもでき、この点でも現場ニーズに容易に対応可能となる。
実施形態2.
上記実施形態1の天井構造では、図1等に示すように幕板部12dを設けた後付け部材12を有する間接照明構成部材1によってコーブ照明を構成して説明したが、実施形態2では、例えば、図16に示すようにLED灯具13を設置する後付け部材12’に幕板部を設けない間接照明構成部材1’によってコーニス照明を構成して説明する。
実施形態2の天井構造では、間接照明構成部材1’は、先付け部材11’と幕板部を省略した後付け部材12’とに分割して構成すると共に、先付け部材11’および後付け部材12’それぞれに実施形態1の間接照明構成部材1の仮掛け部11cと仮掛け部12a1と同様の被仮掛け部112c’と仮掛け部12a1’を設けている。
また、図16に示す実施形態2の天井構造の間接照明構成部材1’では、先付け部材11’をさらに分割して第1先付け部材111’と第2先付け部材112’の2部材で構成し、被仮掛け部112c’は第2先付け部材112’に設けている。
これにより、後付け部材12’は、先に高天井部31に取付けた先付け部材11’の第2先付け部材112’の被仮掛け部112c’に仮掛けし、その後のタッピングビス17による本固定作業を含む後作業を実行することができるので、上述の実施形態1の天井構造の間接照明構成部材1と同様に、LED灯具13以外の間接照明構成部材1’を分割して構成した場合でも取付け作業の負担が大きくなることを防止することができ、実施形態1の天井構造の効果と同様の効果が得られる。
また、図16に示す実施形態2の天井構造の間接照明構成部材1’では、先付け部材11’をさらに分割して第1先付け部材111’と第2先付け部材112’の2部材で構成し、第1先付け部材111’には、下面側に所定間隔を空けて室内中心側が開口したL字形状の第1被掛止部111a’と第2被掛止部111b’を設けると共に、ジョイントプレート14a1’嵌合用のジョイントプレート嵌合部111c’,111d’を設け、テクスビス16a’等により高天井部31に先に固定する。第2先付け部材112’には、下面側に所定間隔を空けて壁5側が開口した逆L字形状の第1被掛止部112a’と第2被掛止部112b’を設けると共に、ジョイントプレート14a2’嵌合用のジョイントプレート嵌合部112c’,112d’を設け、先に高天井部31に取り付けた第1先付け部材111’に後から第1先付け部材111’の第1被掛止部111a’および第2被掛止部111b’それぞれに第2先付け部材112’の第1被掛止部112a’および第2被掛止部112b’を掛止して仮着けした後、タッピングビス17で第1先付け部材111’と共に第2先付け部材112’を高天井部31の野縁31eに本固定する。
これにより、図16に示す実施形態2の天井構造において先付け部材11’をさらに分割して第1先付け部材111’と第2先付け部材112’の2部材で構成した場合でも、第2先付け部材112’は第1先付け部材111’に仮掛けした後にテクスビス16で第1先付け部材111’と共に第2先付け部材112’を高天井部31の野縁31eに本固定することができるので、第1先付け部材111’に第2先付け部材112’を取り付け易くなり、作業性を向上させることが出来る。
特に、図16に示すように第1先付け部材111’に対し第2先付け部材112’を室内の壁面5側に最大限近付けて掛止させた場合、低天井部32において天井用石膏ボード(Pb)32f,32fの野縁32eの長手方向の長さが短く、石膏ボード端部支持用突出部12e1’において天井用石膏ボード(Pb)32f,32f先端部を支持できずその間に隙間が空きそうな場合には、第1先付け部材111’に対し第2先付け部材112’を室内の中心側にズラして取り付けることができるため、この点でも現場で容易かつ迅速に対応することができ、間接照明構成部材1’の取付け作業の負担が大きくなることを防止することができると共に、スリット照明の機能を発揮することができる。
また、実施形態2の天井構造の間接照明構成部材1’では、第1先付け部材111’の第1被掛止部111a’および第2被掛止部111b’と第2先付け部材112’の第1被掛止部112a’および第2掛止部22cとを掛止させた状態では、第1先付け部材111’の先端部は第2先付け部材112’の先端部よりも室内の壁面5に向かって突出するように構成しているため、図16に示すように第1先付け部材111’の先端部を室内の壁面5の壁面用石膏ボード(Pb)51に当接又は近接するように高天井部31に取付けた場合、第2先付け部材112’の先端部と室内の壁面5との間に目透かし(隙間)Gが5mm~10mm程度空くように構成している。
しかし、第2先付け部材112’の先端部と室内の壁面5の壁面用石膏ボード(Pb)51との間の目透かし(隙間)Gには、LEDライト13からの光によってスリット状の影部が形成されるため、図16に示すように第1先付け部材111’に対し第2先付け部材112’を壁5側に寄せて取り付けることで5mm程度の目透かしGとなり第1先付け部材111’の下孔位置指示凹溝と第2先付け部材112’の下孔の位置が合う一方、第1先付け部材111’に対し第2先付け部材112’を室内の中心側にズラして取り付け、その目透かし(隙間)Gが10mm程度に広がった場合でも、スリット状の影部によってその目透かし(隙間)Gを下方にいる人からは気付き難くなるので、現場で容易に対応することができるだけでなく、折上げ天井3の仕上がり具合も向上させることができる。
また、第2先付け部材112’の先端部と室内の壁面5との間の目透かし(隙間)Gは、図16に示すように幅が細く、かつ、目透かし(隙間)Gよりも下方であって室内中心側となる斜め下方に設置されたLED灯具13から発光されたLED光によってスリット状(線状)の影部が形成されるため、壁面5の壁面用石膏ボード(Pb)51の撓み等によって第1先付け部材111’の先端部と壁面用石膏ボード(Pb)51との間に隙間が形成された場合でも、第2先付け部材112’の先付先付け部材11’の先端部と壁面用石膏ボード(Pb)51との間に形成されるスリット状(線状)の影部によって下方にいる人から見え難くなるので、不陸が分かり難くなり、この点でも意匠性を向上させることが出来る。
尚、実施形態2の天井構造の間接照明構成部材1’では、第1先付け部材111’にL字形状の第1被掛止部111a’と第2被掛止部111b’を設ける一方、第2先付け部材112’には第1先付け部材111’のL字形状の第1被掛止部111a’と第2被掛止部111b’にそれぞれ掛止する逆L字形状の第1被掛止部112a’と第2被掛止部112b’を設けて説明したが、本発明ではこれに限らず、嵌合や係止、係合、さらには凹凸等の関係でも良く、第1先付け部材111’に第2先付け部材112’を仮掛けないしは仮留めできる形状(関係)で特にこだわらない。
また、上記実施形態1,2の天井構造では、それぞれ間接照明構成部材1,1’にLED灯具13を設置することによってコーブ照明またはコーニス照明を構成して説明したが、本発明では、間接照明構成部材1,1’にLED灯具13等の灯具を設置せずに間接照明を設けない単なる高天井部31と低天井部32とを備えた折上げ(折下げ)天井構造でも勿論良い。
1,1’ 間接照明構成部材
11,11’ 先付け部材
111’ 第1先付け部材
112’ 第2先付け部材
11a 高天井固定面部
11a1 ビス位置指示凹溝
11a2 ジョイントプレート嵌合部
11b 垂下り連結面部
11b1 ジョイントプレート嵌合部
11c,112c’ 被仮掛け部
11c1 上面部
11c2 垂下り面部
11c21 ルーズ孔
11c3 下面部
11c31 雌ネジ孔
11c4 起立面部
12,12’ 後付け部材
12a,12a’ 起立連結面部
12a1,12a1’ ビス固定部
12a11 水平ビス固定部
12a12 垂直ビス固定部
12a12a 下孔位置指示凹溝
12a2,12a2’ 仮掛け部
12a21 垂下り面部
12a22 水平面部
12b,12b’ 灯具設置面部
12b1 ジョイントプレート嵌合部
12b2 熱逃げ兼配線孔
12c 段下げ部
12c1 ジョイントプレート嵌合部
12c2 ジョイントプレート嵌合部
12d 幕板部12d
12d1 ジョイントプレート嵌合部
12e,12e’ 垂下り面部
12e1 石膏ボード端部支持用突出部
12e2,12e3 ジョイントプレート嵌合部
13 LED灯具
13a LED回路基板
13b LED灯具本体
13c 拡散レンズ
14a~14d,14a1’,14a2’,14b’,14d’ ジョイントプレート
15 高さ調整ネジ
16,17,16a’,16b’ テクスビス
18 化粧材
3 折上げ天井
31 高天井部
32 低天井部
31a 吊りボルト
31b ハンガー
31c 野縁受け
31e 野縁
31f 天井用石膏ボード(Pb)
32 低天井部
32a 吊りボルト
32b ハンガー
32c 野縁受け
32e 野縁
32f 天井用石膏ボード(Pb)
32g スペーサー
5 室内壁面
51 壁面用石膏ボード(Pb)

Claims (4)

  1. 高天井部と、その高天井部よりも低い位置に配置された低天井部とを備えた天井構造であって、
    前記高天井部に取付けられ、前記低天井部に向かって下がる垂下り連結面部を有する先付け部材と、
    前記高天井部に向かって上昇し、その上端部が前記先付け部材の前記垂下り連結面部の下端部よりも高くなるまで延び、前記先付け部材の前記垂下り連結面部に重なる起立連結面部を有し、前記先付け部材に固定される後付け部材とを備え、
    前記先付け部材の前記垂下り連結面部には、被仮掛け部が設けられている一方、前記後付け部材の前記起立連結面部には、前記被仮掛け部に仮掛けされる仮掛け部が設けられていることを特徴とする天井構造。
  2. 請求項1記載の天井構造において、
    前記先付け部材の前記被仮掛け部には、上下方向に貫通する雌ネジ孔が設けられ、その雌ネジ孔には先端部が前記被仮掛け部に仮掛けされた前記仮掛け部の下面に当接する高さ調整ネジが螺合し、前記高さ調整ネジの回転によって前記先付け部材に対する前記後付け部材の取付け高さを調整できるように構成されていることを特徴とする天井構造。
  3. 請求項1または請求項2記載の天井構造において、
    前記先付け部材の前記被仮掛け部は、当該先付け部材の前記垂下り連結面部の下端部から建物の壁側が開口端となるように凹むことによって少なくとも上面部、垂下り面部および下面部を有しており、その垂下り面には、上下方向に長いルーズ孔が設けられている一方、
    前記後付け部材には、前記ルーズ孔に通されたビスやネジ等の固定具で固定される固定部が設けられており、
    前記ルーズ孔に通す前記固定具の高さを変えることによって前記先付け部材に対する前記後付け部材の取付け高さを変えて固定できるように構成されていることを特徴とする天井構造。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載の天井構造において、
    前記後付け部材には、灯具が設置される灯具設置面部が設けられていることを特徴とする天井構造。
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