JP2022158209A - 異常検出回路 - Google Patents

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Yasuhiro Fukuda
雄三 樋口
Yuzo Higuchi
敏彰 江上
Toshiaki Egami
礼二郎 筏
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Abstract

【課題】信号処理回路において出力路に電流を流すことなく異常判定を行うことができる異常検出回路を実現する。【解決手段】異常検出回路60は、出力路50の通電を遮断するオフ状態と、出力路50の通電を許可するオン状態で切り替わる切替部61と、切替部61がオン状態のときに出力路50を流れる電流が過電流状態である場合に、切替部61をオフ状態に切り替える過電流検出回路62とを備えている。異常検出回路60は、出力路50における切替部61よりも出力回路46とは反対側の第2導電路52に自身の一端が電気的に接続され、自身の他端に所定電圧が印加される第1抵抗部63と、切替部61がオフ状態のときに、第2導電路52の電圧が正常範囲内にあるか否か判定する判定部65とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、異常検出回路に関するものである。
電源電圧に基づいて動作する信号処理回路は、回路の消費電力が大きくなるにつれて発熱が大きくなる。そのため、回路に大電流が流れないような対策が必要となる。例えば、信号を出力する出力端子が電源やグランドに短絡するような場合、出力端子に大電流が流れることになる。そこで、出力回路の動作を停止させて、出力路における出力回路側をハイインピーダンス状態にして電流を流れないような対策が行われる。例えば、特許文献1に開示される過電流保護回路は、導電路を流れる電流量を検出し、検出した電流量が所定の過電流検出電流量以上である場合に、スイッチ素子をオフ状態にして電流の流れを遮断する構成となっている。
特開2015-35924号公報
アナログ信号を出力する信号処理回路において、出力端子が短絡した際に大電流が流れ続けるのを防ぐ方法として、前述した特許文献1のように、出力の短絡によって過電流が発生した場合に、導電路に設けたスイッチ素子をオフ状態にする構成が使用できるが、過電流の検出により通電が遮断された後、ショートなどの異常が解消されたか否かを判断し、通常動作へ復帰する必要がある。例えば、異常状態の判定方法として、所定の時間間隔で出力回路を動作させて出力電流を測定することが考えられる。しかしながら、短絡状態が継続する場合などでは、過電流状態が繰り返し生じさせることになるため、発熱が大きくなってしまう。そのため、例えば、出力回路を低抵抗な構成とするためにサイズを大きくしたり、過電流を流す頻度を少なくするために長い時間を計測可能なカウンターなどを搭載する必要があり、回路サイズが大きくなる問題が生じる。
一方、出力端子が短絡した際に大電流が流れないようにする別の方法としては、出力端子の電圧を検出し、検出した電圧値が電源やグランドに近しい電圧になった場合に、スイッチ素子をオフ状態にして電流の流れを遮断する構成がある。この場合、通常動作中に誤検出しないよう、通常動作時に出力端子のアナログ信号がとりうる電圧範囲の外側に、異常状態を判定する閾値を設ける必要がある。しかしエンジンルーム内のように外乱ノイズが大きい環境で動作するセンサでは、信号対雑音比(SNR)を良くするため、アナログ出力は幅広い信号レンジを要求されることが多く、異常状態の判定閾値を電源またはグランドに近い電圧にしなければならない。出力端子が電源またはグランド近傍の電圧になったことを検出するには、入力がレールtoレールのコンパレータを使用する必要があるため、この構成においても回路サイズが大きくなる問題が生じる。
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされ、信号処理回路において出力路に電流を流すことなく異常判定を行うことができる異常検出回路を実現する。
本発明の異常検出回路は、
出力回路を有するとともに前記出力回路から出力路を介してアナログ信号を出力する信号処理回路の異常検出回路であって、
前記出力路の通電を遮断するオフ状態と、前記出力路の通電を許可するオン状態で切り替わる切替部と、
前記切替部が前記オン状態のときに前記出力路を流れる電流が過電流状態である場合に、前記切替部を前記オフ状態に切り替える制御部と、
前記出力路における前記切替部よりも前記出力回路とは反対側の導電路に自身の一端が電気的に接続され、自身の他端に所定電圧が印加される抵抗部と、
前記切替部が前記オフ状態のときに、前記反対側の導電路の電圧が正常範囲内にあるか否か判定する判定部と、
を備える。
上記の異常検出回路は、切替部がオン状態であるときに出力端子が短絡した場合は、出力路の過電流を検出して切替部をオフ状態へ切り替えることで、大電流が流れ続けるのを防ぐことができる。そのうえ、上記の異常検出回路は、切替部がオフ状態のときに、出力回路とは反対側の導電路にグランドショートが生じていない場合、抵抗部がプルアップ抵抗として機能して、出力回路とは反対側の導電路の電圧が所定の電圧に基づく大きさで固定されることになる。一方で、出力回路とは反対側の導電路にグランドショートが生じている場合、出力回路とは反対側の導電路の電圧がグランドショートに基づく大きさ(所定の電圧よりも低い電圧)になる。そのため、判定部は、出力回路とは反対側の導電路の電圧を判断基準に用いて、信号処理回路の異常判定を行うことができる。したがって、異常検出回路は、出力回路を通常動作へ復帰させる前に、出力路に電流を流すことなく信号処理回路の異常判定を行うことができる。
上記異常検出回路は、自身の一端が接地され、自身の他端が反対側の導電路に電気的に接続される第2抵抗部を備えていてもよい。判定部は、接地電圧よりも大きく、かつ所定電圧が抵抗部および第2抵抗部によって分圧された分圧値よりも小さい範囲内の所定電圧を第1閾値とし、分圧値よりも大きく、かつ所定電圧よりも小さい範囲内の電圧を第2閾値とし、切替部がオフ状態のときに、反対側の導電路の電圧が、第1閾値よりも小さい場合または第2閾値よりも大きい場合に、正常範囲内にないと判定し、切替部がオフ状態のときに、反対側の導電路の電圧が、第1閾値以上かつ第2閾値以下である場合に、正常範囲内にあると判定してもよい。
上記の異常検出回路では、切替部がオフ状態のときに、出力回路とは反対側の導電路にショートが生じていない場合、出力回路とは反対側の導電路の電圧が、抵抗部および第2抵抗部による分圧値に固定される。電源ショートが生じている場合、出力回路とは反対側の導電路の電圧が所定電圧になり、第2閾値を上回る。グランドショートが生じている場合、出力回路とは反対側の導電路の電圧が接地電圧になり、第1閾値を下回る。そのため、判定部は、電源ショートまたはグランドショートが生じている場合に、出力回路とは反対側の導電路の電圧が正常範囲内にないと判定でき、電源ショートおよびグランドショートが生じていない場合に、出力回路とは反対側の導電路の電圧が正常範囲内であると判定することができる。
上記異常検出回路は、所定電圧が信号処理回路の電源電圧であってもよい。所定電圧を電源電圧とすることで、異常判定用の所定電圧に使用する電圧源を別途用意する必要がないため、回路を簡略化できる。よって、異常検出回路は、出力回路を通常動作へ復帰させる前に、出力路に電流を流すことなく信号処理回路の異常判定を容易に行うことができる。
上記異常検出回路は、切替部がオフ状態のときに、判定部にて反対側の導電路の電圧が正常範囲内にあると判定した場合に、制御部は切替部を前記オン状態に切り替えてもよい。
これにより、異常検出回路を用いて正常範囲内と判定した出力回路を通常動作に復帰させることができる。
本発明に係る異常検出回路は、信号処理回路において出力路に電流を流すことなく異常判定を行うことができる。
図1は、第1実施形態の筒内圧センサを概略的に例示する断面図である。 図2は、第1実施形態の筒内圧センサの電気的構成を概念的に例示するブロック図である。 図3は、第1実施形態の異常検出回路における異常検出制御の流れを例示するフローチャートである。
1.第1実施形態
1-1.筒内圧センサ1の構成
図1に示される筒内圧センサ1は、図示が省略された内燃機関に取り付けられるセンサである。筒内圧センサ1は、内燃機関の燃焼筒の筒内圧を検知対象とし、筒内圧の値を示す信号を出力し得るセンサである。内燃機関の燃焼筒は、筒内に燃焼室を構成する部位である。筒内圧は、燃焼筒の筒内の圧力であり、燃焼室内の圧力である。
内燃機関は、4ストロークエンジンを備える。4ストロークエンジンは、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程の4行程を1サイクルとした動作を周期的に繰り返すエンジンである。吸気行程は、燃焼筒の筒内に空気(あるいは気化燃料と空気が混ざった混合気)を取り込む行程である。圧縮行程は、燃焼筒の筒内に取り込んだ気体を圧縮する行程である。燃焼行程は、圧縮した気体を燃焼して膨張させる行程である。排気行程は、燃焼ガスを排気する行程である。
筒内圧センサ1は、図1に示されるように、ハウジング2、コネクタケース3、金属ステム4、接合ガラス5、センサ部6及び複数の端子金具7を備える。
ハウジング2は、ステンレス等の金属材料が切削等により加工された中空形状のケースである。ハウジング2は、内燃機関に取り付けられる部分である。ハウジング2には、ハウジング2の燃焼室側とは反対側にコネクタケース3が連結される。このコネクタケース3により、ハウジング2の内側空間における燃焼室側とは反対側の開口が閉塞される。
金属ステム4は、圧力導入孔10が設けられた中空筒形状の金属製の部材である。金属ステム4は、ハウジング2の内側空間における燃焼室側を閉塞するようにハウジング2の燃焼室側に固定される。金属ステム4は、圧力導入孔10が燃焼室に通じた位置関係で配置される。圧力導入孔10内の空間は、燃焼室内の空間に通じている。金属ステム4は、燃焼室側から圧力導入孔10内に導入された圧力媒体(例えば気体、気液混合気など)の圧力によって歪むダイヤフラム11を有する。
センサ部6は、複数の抵抗体を有し内燃機関の筒内に配置され、筒内の圧力に応じた圧力信号を出力する装置である。センサ部6は、ダイヤフラム11における燃焼室側とは反対側の面に対して接合ガラス5を介して取り付けられる。接合ガラス5は、絶縁体であり、ダイヤフラム11とセンサ部6とを接合する。センサ部6は、シリコン基板を有し、このシリコン基板上には、イオン注入などによって抵抗体としての歪みゲージが形成されている。センサ部6は、ボンディングワイヤ12及び基板13を介して端子金具7に電気的に接続されている。
複数の端子金具7は、いずれも金属製であり、いずれもコネクタケース3を貫通して配置される。端子金具7は、一端がボンディングワイヤ12及び基板13を介してセンサ部6に電気的に接続され、他端が筒内圧センサ1の外側の空間に露出した状態で配置される。センサ部6が出力した圧力信号は、例えば端子金具7を介して筒内圧センサ1の外部に出力される。
図2に示されるように、筒内圧センサ1は、更に信号処理回路40を備えている。筒内圧センサ1は、入力端子Tiから供給された電力をセンサ部6に供給し、センサ部6から出力された圧力信号を信号処理回路40で処理した後、出力端子Toから出力する。
センサ部6の一端は、導電路31に電気的に接続されている。導電路31は、駆動回路41から出力電流が供給される導電路である。図2の例では、導電路31と同電位となる部分がセンサ部6の一端とされている。センサ部6の他端は、導電路32を介して基準導電路90に電気的に接続されている。図2の例では、導電路32と同電位となる部分がセンサ部6の他端とされている。
センサ部6は、第1抵抗体21と第2抵抗体22とが直列に接続される第1直列部25と、第3抵抗体23と第4抵抗体24とが直列に接続される第2直列部26と、を具備する。センサ部6は、第1直列部25及び第2直列部26が上記「センサ部6の一端」と上記「センサ部6の他端」との間に並列に接続されたブリッジ回路27を有する。なお、第1直列部25と第2直列部26とは、別々のシリコン基板上に形成されていてもよいし、同一のシリコン基板上に形成されていてもよい。
第1抵抗体21及び第3抵抗体23はいずれも上記「センサ部6の一端」の側に接続され、第1抵抗体21及び第3抵抗体23の一方側の端部は導電路31と同電位とされる。第2抵抗体22及び第4抵抗体24はいずれも上記「センサ部6の他端」の側に接続され、第2抵抗体22及び第4抵抗体24の他方側の端部は導電路32と同電位とされる。第1抵抗体21及び第4抵抗体24は、圧力を受けた場合に素子抵抗値が減少するN型素子(例えばN型ピエゾ抵抗素子)である。従って、圧力導入孔10内の圧力が大きくなるほど、第1抵抗体21及び第4抵抗体24の抵抗値は減少する。第2抵抗体22及び第3抵抗体23は、圧力を受けた場合に素子抵抗値が増加するP型素子(例えばP型ピエゾ抵抗素子)である。従って、圧力導入孔10内の圧力が大きくなるほど、第2抵抗体22及び第3抵抗体23の抵抗値は増加する。第1抵抗体21及び第4抵抗体24は、例えば、ダイヤフラム11が基準形状のときに互いに同じ抵抗値となる。第2抵抗体22及び第3抵抗体23は、例えば、ダイヤフラム11が基準形状のときに互いに同じ抵抗値となる。ダイヤフラム11は、例えば圧力導入孔10内の圧力が標準気圧のときに基準形状となる。
センサ部6は、第1抵抗体21と第2抵抗体22との間の第1電位と、第3抵抗体23と第4抵抗体24との間の第2電位と、の電位差に応じた圧力信号を生成して出力する。圧力信号は、可変増幅部43の非反転入力端子43Aと反転入力端子43Bとに入力される電圧信号であり、非反転入力端子43Aと反転入力端子43Bとの間に印加される電圧が圧力信号の一例に相当する。図2のように、第1抵抗体21と第2抵抗体22との間に介在する導電路の電位が、第1電位として可変増幅部43の非反転入力端子43Aに入力される。更に、第3抵抗体23と第4抵抗体24との間に介在する導電路の電位が、第2電位として可変増幅部43の反転入力端子43Bに入力される。
1-2.信号処理回路40の構成
信号処理回路40は、筒内圧センサ1のセンサ部6と電気的に接続され、センサ部6から出力された圧力信号が入力される回路である。信号処理回路40は、駆動回路41、検出部42、可変増幅部43、フィルタ回路45、及び出力回路46を備える。
駆動回路41は、入力端子Tiとセンサ部6との間に配置されており、入力端子Tiから供給される電力に基づき、センサ部6に対して駆動用の電力を供給する。駆動回路41は、例えば公知の定電流回路によって構成されており、導電路31に対して予め決められた一定値の定電流(以下、一定電流という)を流す。従って、センサ部6の一端から他端には、一定電流が流れる。また、一定電流は製品出荷検査などの時に導電路31と基準導電路90の電位差が所定温度にしたときに所定電圧になるような電流に調整される。センサ部6に流れる一定電流値は予めEEPROMなどの不揮発性メモリなどに記憶される。
検出部42は、例えばセンサ部6を構成する抵抗体に発生する電圧値を測定するセンサ電圧測定回路として構成されている。検出部42は、具体的には、上述した「センサ部6の一端」と「センサ部6の他端」との間の合成抵抗値に応じた電圧値を「センサ部6の電圧値」として検出する。合成抵抗値に応じた値は、より詳しくは、導電路31の電位と基準導電路90の電位との電位差である。
センサ部6を構成する抵抗体(第1抵抗体21、第2抵抗体22、第3抵抗体23、第4抵抗体24)は、温度依存性があり、第1抵抗体21、第2抵抗体22、第3抵抗体23、第4抵抗体24の各々の抵抗値は温度に応じた値となる。ゆえに、「センサ部6の電圧値」も温度に応じた値となる。
検出部42は、センサ部6の一端側に接続されており、「センサ部6の電圧値」を測定する。検出部42の入力線42Aは、導電路31及びセンサ部6の一端に電気的に接続されている。センサ部6に流れる電流はセンサ個体毎に調整された一定電流であり、検出部42が測定する電圧値はブリッジ回路27の合成抵抗のばらつきに依存せず、合成抵抗の温度特定のみに従って変化するため、「センサ部6の電圧値」はセンサ部6の抵抗変化率を示す信号として圧力感度の補正に使用することができる。検出部42は、センサ部6の電圧値を示す信号を可変増幅部43に与える。検出部42から可変増幅部43に与えられる信号は、センサ部6の電圧値を特定し得る信号であればよく、デジタル信号であってもよく、アナログ信号であってもよい。
可変増幅部43は、例えば差動増幅回路として構成されている。可変増幅部43の非反転入力端子43Aは、第1抵抗体21と第2抵抗体22との間に電気的に接続されており、第1抵抗体21と第2抵抗体22との間の導電路の電位V1を示す電圧信号が入力される。可変増幅部43の反転入力端子43Bは、第3抵抗体23と第4抵抗体24との間に電気的に接続されており、第3抵抗体23と第4抵抗体24との間の電位V2を示す電圧信号が入力される。つまり、非反転入力端子43Aと反転入力端子43Bとの間の電位差V1-V2が可変増幅部43に入力される入力電圧Vinである。そして、この入力電圧Vinが、センサ部6が出力する圧力信号の一例に相当する。
さらに、可変増幅部43は、例えば検出部42で検出された電圧値に基づいて増幅率を設定し、圧力信号を増幅した増幅信号を生成する感度補正回路として構成されている。可変増幅部43は、補正開始条件が成立した場合に、検出部42から与えられた信号に基づき、センサ部6の電圧値に応じて増幅率を設定する。補正開始条件は、可変増幅部43が検出部42からセンサ部6の電圧値を示す信号を受信したことであってもよく、その他の条件であってもよい。可変増幅部43は、アナログ演算を行い得る回路であってもよく、デジタル演算を行い得る回路であってもよく、両演算を行い得る回路であってもよい。
可変増幅部43は、例えば検出部42で検出された「センサ部6の電圧値」に基づいて、増幅率G(Vbrg)を算出する。具体的には、可変増幅部43は、センサ部6の電圧値を変数として増幅率G(Vbrg)を求めるための演算式を予め記憶しておき、検出部42から与えられた上記電圧値をこの演算式に代入することで増幅率G(Vbrg)を求める。そして、可変増幅部43は、センサ部6が出力する上記圧力信号(入力電圧Vin)を、増幅率G(Vbrg)で増幅した増幅信号G(Vbrg)×Vinを生成する。なお、ここでは、増幅率G(Vbrg)を演算式で求める例が説明されたが、可変増幅部43は、センサ部6各電圧値と各増幅率とを対応付けたテーブルが予め記憶され、検出部42で検出された電圧値に対応する増幅率G(Vbrg)がテーブルから求められる構成であってもよい。
可変増幅部43は、このような「増幅信号G(Vbrg)×Vin」を、アナログ電圧信号としてフィルタ回路45に向けて出力する。
フィルタ回路45は、例えばローパスフィルタであり、RC回路等のアナログフィルタであってもよいし、FIR(finite impulse response)等のデジタルフィルタであってもよい。フィルタ回路45は、可変増幅部43から与えられる増幅信号G(Vbrg)×Vinにおいて高周波成分を減衰させ、減衰後の信号を出力する。
出力回路46は、フィルタ回路45を経由した補正後の増幅信号(具体的には、フィルタ回路45によって高周波成分の減衰がなされた補正後の増幅信号)を、安定的に外部に出力するための回路である。なお、本構成では、信号処理回路40の動作中には、補正後の増幅信号がフィルタ回路45及び出力回路46を介して出力路50に出力され、出力端子Toからに継続的に外部へ出力されるようになっている。
1-3.異常検出回路60の構成
図2に示されるように、筒内圧センサ1は、更に異常検出回路60を備えている。異常検出回路60は、信号処理回路40の異常を検出する回路である。異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じたことを検出し、出力路50に電源ショートやグランドショートが生じたことを検出する。異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じた場合に信号処理回路40からの信号の出力を停止し、過電流状態が解消された場合に信号処理回路40からの信号の出力を復帰させる。異常検出回路60は、切替部61、過電流検出回路62、第1抵抗部63、第2抵抗部64及び判定部65を備える。
切替部61は、例えばMOSFETやバイポーラトランジスタなどの半導体スイッチとして構成されている。切替部61は、出力路50に設けられている。具体的には、出力路50を構成する第1導電路51と第2導電路52との間に設けられている。切替部61は、出力路50の通電(第1導電路51と第2導電路52の通電)を遮断するオフ状態と、出力路50の通電を許可するオン状態で切り替わる。切替部61は、後述する過電流検出回路62からの制御信号に基づいて、オン状態とオフ状態とで切り替わる。
過電流検出回路62は、切替部61がオン状態のときに、出力路50に過電流が生じているか否かを判定し、過電流が生じている場合に切替部61をオン状態からオフ状態に切り替えるとともに、出力回路46の動作を停止させる。過電流検出回路62は、「制御部」の一例に相当し、制御回路および電流検出回路を備えている。制御回路は、例えば、電流検出回路で測定した電流値をもとに切替部61の状態を切り替えるロジック回路として構成されている。電流検出回路は、例えばシャント抵抗を備え、シャント抵抗の両端電圧に基づいて電流の大きさを計測する構成である。なお、カレントミラー回路を設けて、出力路50に流れる電流に対応するミラー電流の大きさを測定する構成であってもよい。制御回路は、電流検出回路によって検出された電流の値が所定の電流閾値(過電流発生時に検出される電流値よりも小さい閾値)を超えた場合に、出力路50が過電流状態であると判定する。
第1抵抗部63は、プルアップ抵抗として機能する。第1抵抗部63は、「抵抗部」の一例に相当する。第1抵抗部63は、出力路50における切替部61よりも出力回路46とは反対側の導電路(第2導電路52)に自身の一端が電気的に接続され、自身の他端に電源電圧VDDが印加される構成となっている。
第2抵抗部64は、プルダウン抵抗として機能する。第2抵抗部64は、自身の一端が基準導電路90に接続され(例えば、接地電圧が印加され)、自身の他端が第2導電路52に電気的に接続されている。第2抵抗部64は、例えば、第1抵抗部63の抵抗値と同じ抵抗値になっている。
判定部65は、切替部61がオフ状態のときに、第2導電路52の電圧が正常範囲内にあるか否か判定する。判定部65は、2つのコンパレータ66,67を備えている。コンパレータ66の一方の入力端子は、第2導電路52に電気的に接続されている。具体的には、コンパレータ66の一方の入力端子は、第2導電路52において切替部61と第1抵抗部63および第2抵抗部64との間に電気的に接続されている。コンパレータ67の他方の入力端子は、第1閾値となる基準電圧(Vref1)が印加されるようになっている。ここで、第1閾値は、基準導電路90の電圧(接地電圧)よりも大きく、かつ電源電圧VDDが第1抵抗部63および第2抵抗部64によって分圧された分圧値(例えばVDD/2)よりも小さい範囲内の所定電圧である。例えば、第1閾値は、第2導電路52にグランドショートが生じた場合に第2導電路52で検出される電圧(例えば接地電圧)よりもわずかに大きい電圧値である。コンパレータ66の出力端子から出力される信号は、出力回路46に入力されるようになっている。コンパレータ66は、一方の入力端子に印加される電圧(第2導電路52の電圧)の方が、他方の入力端子に印加される電圧(第1閾値)よりも大きい場合に、例えば所定のハイレベル信号を出力する。一方で、コンパレータ66は、他方の入力端子に印加される電圧(第2導電路52の電圧)の方が、他方の入力端子に印加される電圧(第1閾値)よりも小さい場合に、例えば所定のローレベル信号を出力する。
コンパレータ67の一方の入力端子は、第2導電路52に電気的に接続されている。具体的には、コンパレータ67の一方の入力端子は、第2導電路52において切替部61と第1抵抗部63および第2抵抗部64との間に電気的に接続されている。コンパレータ67の他方の入力端子は、第2閾値となる基準電圧(Vref2)が印加されるようになっている。ここで、第2閾値は、電源電圧VDDが第1抵抗部63および第2抵抗部64によって分圧された分圧値(例えばVDD/2)よりも大きく、かつ電源電圧VDDよりも小さい範囲内の所定電圧である。例えば、第2閾値は、第2導電路52に電源ショートが生じた場合に第2導電路52で検出される電圧(例えば電源電圧VDD)よりもわずかに小さい電圧値である。コンパレータ67の出力端子から出力される信号は、出力回路46に入力されるようになっている。コンパレータ67は、一方の入力端子に印加される電圧(第2導電路52の電圧)の方が、他方の入力端子に印加される電圧(第2閾値)よりも大きい場合に、例えば所定のハイレベル信号を出力する。一方で、コンパレータ67は、他方の入力端子に印加される電圧(第2導電路52の電圧)の方が、他方の入力端子に印加される電圧(第2閾値)よりも小さい場合に、例えば所定のローレベル信号を出力する。
判定部65は、切替部61がオフ状態のときに、第2導電路52の電圧が、第1閾値よりも小さい場合または第2閾値よりも大きい場合に、第2導電路52の電圧が正常範囲内にないと判定する。例えば、第2導電路52にグランドショートが生じている場合、第2導電路52の電圧は、接地電圧となり、第1閾値を下回ることになる。この場合、判定部65は、コンパレータ66からローレベルの信号を出力するとともに、コンパレータ67からローレベルの信号を出力する。また、第2導電路52に電源ショートが生じている場合、第2導電路52の電圧は、電源電圧(VDD)となり、第2閾値を上回ることになる。この場合、判定部65は、コンパレータ66からハイレベルの信号を出力するとともに、コンパレータ67からハイレベルの信号を出力する。一方で、判定部65は、切替部61がオフ状態のときに、第2導電路52の電圧が、第1閾値以上かつ第2閾値以下となる場合に、第2導電路52の電圧が正常範囲内にあると判定する。例えば、第2導電路52にグランドショートおよび電源ショートが生じていない場合、第2導電路52の電圧は、電源電圧VDDが第1抵抗部63および第2抵抗部64によって分圧された分圧値(例えばVDD/2)となり、第1閾値を下回ることなく、第2閾値を上回ることもない。この場合、判定部65は、コンパレータ66からハイレベルの信号を出力するとともに、コンパレータ67からローレベルの信号を出力する。
出力回路46は、コンパレータ66から出力されるハイレベルの信号が入力され、かつコンパレータ67から出力されるローレベルの信号が入力される場合に、停止していた信号の出力を開始する。一方で、出力回路46は、コンパレータ66から出力されるローレベルの信号が入力される場合、又はコンパレータ67から出力されるハイレベルの信号が入力される場合に、信号出力の停止状態を継続する。
出力回路46は、過電流検出回路62から、出力を停止させるための制御信号が入力されるようになっている。出力回路46は、過電流検出回路62からの信号に基づいて、出力を停止させる。また、出力回路46は、コンパレータ66、67の出力信号に基づいて、停止させた出力回路46を復帰させる際に、過電流検出回路62に対して、切替部61をオフ状態からオン状態に切り替えさせるための制御信号を出力するようになっている。
1-4.異常検出処理
以下の説明は、異常検出回路60による信号処理に関する。異常検出回路60は、図3に示す異常検出処理を行う。異常検出処理は、出力路50に過電流が生じたか否か判定する。そして、異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じた場合に、信号処理回路40からの信号の出力を停止し、過電流状態が解消された場合に信号処理回路40からの信号の出力を復帰させるように動作する。
異常検出回路60は、所定の開始条件が成立した場合に異常検出処理を行う。所定の開始条件の成立は、例えば、信号処理回路40の信号処理が開始されたことである。より具体的には、所定の開始条件の成立は、「自動車における不図示の始動スイッチ(例えばイグニッションスイッチ)がオフ状態からオン状態に切り替わったこと」であってもよく、「特定装置の動作が開始したこと」であってもよく、「その他の条件が成立したこと」であってもよい。異常検出回路60は、上記開始条件が成立した場合、上記異常検出処理を繰り返し行う。なお、切替部61は、信号処理回路40の信号処理の開始に伴い、オン状態となる。
まず、異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じているか否か判断する(ステップS11)。すなわち、過電流検出回路62は、電流検出回路によって検出された出力路50を流れる電流の値が所定の電流閾値(過電流発生時に検出される電流値よりも小さい閾値)を超えたか否か判断する。異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じていないと判断する場合(ステップS11でNo)、出力路50に過電流が生じていると判断されるまでステップS11の処理を繰り返し行う。
一方で、異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じていると判断する場合(ステップS11でYes)、信号処理回路40からの信号出力を停止させる処理を行う(ステップS12)。過電流検出回路62は、切替部61をオン状態からオフ状態に切り替えるとともに、出力回路46の動作を停止させる。例えば、過電流検出回路62は、過電流状態を検出した場合に、出力回路46に対して所定の制御信号を出力する。出力回路46は、過電流検出回路62から入力される所定の制御信号に基づいて動作を停止させる。これにより、異常検出回路60は、出力路50に過電流が流れることを防ぐことができる。
続いて、異常検出回路60は、出力路50(具体的には第2導電路52)の電圧が正常範囲内か否か判断する(ステップS13)。判定部65は、切替部61がオフ状態のときに、第2導電路52の電圧を第1閾値および第2閾値と比較する。判定部65は、第2導電路52の電圧が第1閾値よりも小さい場合または第2閾値よりも大きい場合に、第2導電路52の電圧が正常範囲内にないと判定する。例えば、第2導電路52にグランドショートが生じている場合、第2導電路52の電圧は、接地電圧となり、第1閾値を下回ることになる。また、第2導電路52に電源ショートが生じている場合、第2導電路52の電圧は、電源電圧(VDD)となり、第2閾値を上回ることになる。
異常検出回路60は、第2導電路52の電圧が正常範囲内ではないと判断する場合(ステップS13でNo)、第2導電路52の電圧が正常範囲内であると判断するまで、ステップS13の処理を繰り返し行い、出力停止状態を維持する。例えば、異常検出回路60は、第2導電路52にグランドショートが生じている場合、コンパレータ66から出力回路46にローレベルの信号が入力されるため、出力回路46に信号出力の復帰動作を行わせない。また、例えば、異常検出回路60は、第2導電路52に電源ショートが生じている場合、コンパレータ67から出力回路46にハイレベルの信号が入力されるため、出力回路46に信号出力の復帰動作を行わせない。
一方で、異常検出回路60は、第2導電路52の電圧が正常範囲内であると判断する場合(ステップS13でYes)、信号処理回路40の信号出力を復帰させる処理を行う(ステップS14)。例えば、異常検出回路60は、第2導電路52にグランドショートおよび電源ショートが生じていない場合、コンパレータ66から出力回路46にハイレベルの信号が出力されるとともに、コンパレータ67から出力回路46にローレベルの信号が出力される。これにより、異常検出回路60は、出力回路46に信号出力の復帰動作を行わせる。出力回路46は、例えば、過電流検出回路62に対して、オフ状態からオン状態に切り替えさせるための制御信号を出力する。過電流検出回路62は、切替部61をオフ状態からオン状態に切り替えさせる。これにより、出力回路46は、第2導電路52にグランドショートおよび電源ショートが生じていない状態(過電流状態が解消された状態)で、出力路50に増幅信号を出力することができる。異常検出回路60は、ステップS14の後、再びステップS11の処理を行う。
1-5.効果の例
以下の説明は、異常検出回路60の効果の例に関する。
異常検出回路60は、切替部61がオフ状態のときに、出力回路46とは反対側の導電路(第2導電路52)にショートが生じていない場合、電源電圧に基づく所定電圧が第1抵抗部63および第2抵抗部64によって分圧された分圧値で固定されることになる。第2導電路52に電源ショートが生じている場合、第2導電路52の電圧が電源電圧になり、第2閾値を上回る。第2導電路52にグランドショートが生じている場合、第2導電路52の電圧が接地電圧になり、第1閾値を下回る。そのため、判定部65は、電源ショートまたはグランドショートが生じている場合に、第2導電路52の電圧が正常範囲内にないと判定でき、電源ショートおよびグランドショートが生じていない場合に、第2導電路52の電圧が正常範囲内であると判定することができる。特に、異常検出回路60は、第1抵抗部63、第2抵抗部64、および判定部65を設けるだけの簡易な構成であるため、回路サイズの増大を抑えることができる。
異常検出回路60では、切替部61がオン状態のときに、過電流検出回路62で出力路に流れる過電流を検出することで、切替部61をオフ状態に切り替えて通電を遮断し、出力路に大電流が流れ続けるのを防止する。筒内圧センサ1のように広いレンジのアナログ電圧信号が出力路に出力される構成において、短絡時の出力路の電圧を検出して通電を遮断するような構成にする場合、誤検出を防ぐため異常状態の判定閾値を電源またはグランドに近い電圧にしなければならず、判定回路にはレールtоレールのような大きいサイズの検出用コンパレータを用いる必要がある。しかし、異常検出回路60のように過電流を検出する構成では、例えば出力路に設けたシャント抵抗の両端電圧に基づいて電流の大きさを計測するような簡易な構成で出力路50のショートを検出することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上記実施形態では、第2導電路52に第1抵抗部63および第2抵抗部64が電気的に接続される構成であったが、第2導電路52に第1抵抗部63のみが電気的に接続される構成であってもよい。このような構成では、切替部61がオフ状態のときに、第2導電路52にグランドショートが生じていない場合、第1抵抗部63がプルアップ抵抗として機能して、第2導電路52の電圧が電源電圧に基づく大きさで固定されることになる。一方で、第2導電路52にグランドショートが生じている場合、第2導電路52の電圧がグランドショートに基づく大きさ(電源電圧よりも低い電圧)になる。そのため、判定部65は、第2導電路52の電圧に基づいて、信号処理回路40の異常判定を行うことができる。
上記実施形態において、異常検出回路60は、第2導電路52の電圧に基づいて信号処理回路40の出力復帰を行うか否かを判断する構成であった。しかしながら、異常検出回路60は、第2導電路52の電圧に加え、別途筒内圧センサ1に設ける温度検出部によって検出される温度(筒内圧センサ1の信号処理回路40の温度など)などに基づいて、信号処理回路40の出力復帰を行うか否かを判断する構成であってもよい。
上記実施形態において、第1抵抗部63の抵抗値と第2抵抗部64の抵抗値が同じ構成を例示したが、両抵抗値が異なっていてもよい。この場合、電源電圧が第1抵抗部63および第2抵抗部64によって分圧された分圧値が、第1閾値と第2閾値との間の範囲にあるようにすればよい。さらに、第1閾値は、接地電圧よりもわずかに大きい電圧値として例示したが、第1抵抗部63および第2抵抗部64によって決まる分圧値より小さく、接地電圧より大きい電圧値の範囲にあるようにすればよい。また第2閾値についても、電源電圧VDDよりもわずかに小さい電圧値として例示したが、第1抵抗部63および第2抵抗部64によって決まる分圧値より大きく、電源電圧VDDより小さい電圧値の範囲にあるようにすればよい。
上記実施形態において、異常検出回路60は、判定部65の判定結果を出力回路46に入力する構成であったが、過電流検出回路62に入力する構成であってもよい。この場合、過電流検出回路62は、切替部61の動作の切り替え時に、出力回路46の出力の有無も同時に切り替えさせる制御信号を出力回路46に出力してもよい。
上記実施形態において、異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じていると判断する場合に、切替部61をオン状態からオフ状態に切り替えるとともに、出力回路46の動作を停止させた(図3のステップS12)。しかしながら、異常検出回路60は、出力路50に過電流が生じていると判断する場合に、出力回路46の動作を停止させることなく、切替部61をオン状態からオフ状態に切り替える処理を行ってもよい。この構成では、異常検出回路60は、第2導電路52の電圧が正常範囲内であると判断する場合に、切替部61をオフ状態からオン状態に切り替える処理を行う。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…筒内圧センサ
6…センサ部
40…信号処理回路
46…出力回路
50…出力路
52…第2導電路(導電路)
60…異常検出回路
61…切替部
62…過電流検出回路(制御部)
63…第1抵抗部(抵抗部)
64…第2抵抗部
65…判定部
66,67…コンパレータ

Claims (4)

  1. 出力回路を有するとともに前記出力回路から出力路を介してアナログ信号を出力する信号処理回路の異常検出回路であって、
    前記出力路の通電を遮断するオフ状態と、前記出力路の通電を許可するオン状態で切り替わる切替部と、
    前記切替部が前記オン状態のときに前記出力路を流れる電流が過電流状態である場合に、前記切替部を前記オフ状態に切り替える制御部と、
    前記出力路における前記切替部よりも前記出力回路とは反対側の導電路に自身の一端が電気的に接続され、自身の他端に所定電圧が印加される抵抗部と、
    前記切替部が前記オフ状態のときに、前記反対側の導電路の電圧が正常範囲内にあるか否か判定する判定部と、
    を備える異常検出回路。
  2. 自身の一端が接地され、自身の他端が前記反対側の導電路に電気的に接続される第2抵抗部を備え、
    前記判定部は、
    接地電圧よりも大きく、かつ前記所定電圧が前記抵抗部および前記第2抵抗部によって分圧された分圧値よりも小さい範囲内の電圧を第1閾値とし、
    前記分圧値よりも大きく、かつ前記所定電圧よりも小さい範囲内の電圧を第2閾値とし、
    前記切替部が前記オフ状態のときに、前記反対側の導電路の電圧が、前記第1閾値よりも小さい場合または前記第2閾値よりも大きい場合に、前記正常範囲内にないと判定し、
    前記切替部が前記オフ状態のときに、前記反対側の導電路の電圧が、前記第1閾値以上かつ前記第2閾値以下である場合に、前記正常範囲内にあると判定する請求項1に記載の異常検出回路。
  3. 前記所定電圧は、前記信号処理回路の電源電圧であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の異常検出回路。
  4. 前記切替部が前記オフ状態のときに、前記判定部にて前記反対側の導電路の電圧が正常範囲内にあると判定した場合に、前記制御部は前記切替部を前記オン状態に切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の異常検出回路。
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