JP2022157106A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

パンツ型使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP2022157106A
JP2022157106A JP2021061143A JP2021061143A JP2022157106A JP 2022157106 A JP2022157106 A JP 2022157106A JP 2021061143 A JP2021061143 A JP 2021061143A JP 2021061143 A JP2021061143 A JP 2021061143A JP 2022157106 A JP2022157106 A JP 2022157106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waist portion
ventral
waist
region
disposable diaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021061143A
Other languages
English (en)
Inventor
俊文 大坪
Toshibumi Otsubo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2021061143A priority Critical patent/JP2022157106A/ja
Priority to PCT/JP2021/045682 priority patent/WO2022209035A1/ja
Priority to CN202180095227.7A priority patent/CN116940320A/zh
Publication of JP2022157106A publication Critical patent/JP2022157106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/49Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/45Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
    • A61F13/49Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers
    • A61F13/496Absorbent articles specially adapted to be worn around the waist, e.g. diapers in the form of pants or briefs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/51Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the outer layers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】着用時において、脚を通す動作をスムーズに行いやすいパンツ型使い捨ておむつを提供する。【解決手段】吸収性本体(10)と、左右方向に伸縮可能な胴回り部(20)と、を有するパンツ型使い捨ておむつ(1)であって、胴回り部(20)は、腹側胴回り部(30)と背側胴回り部(40)とを有し、腹側胴回り部(30)と背側胴回り部(40)とは、一対のサイド接合部(50A,50B)によって環状に連結されており、自然状態において、上下方向の或る位置において、一方のサイド接合部(50A)から他方のサイド接合部(50B)までの、腹側胴回り部30の表面に沿った最短距離(W30s)は、一方のサイド接合部(50A)から他方のサイド接合部(50B)までの、背側胴回り部(40)の表面に沿った最短距離(W40s)よりも長い。【選択図】図6

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
従来、パンツ型使い捨ておむつにおいて、着用時に着用者の身体(胴回り)からおむつがずれ落ちてしまうことを抑制するために、糸ゴム等の胴回り弾性部材をなるべく多く配置して、胴回りにおける締め付けを強めることによって、着用者の身体におむつを密着させることが広く行われていた。例えば、特許文献1には、胴回りに位置する胴回り部Eに、複数の胴回り弾性部材52が周方向に向けて配されたパンツ型吸収性物品が開示されている。
特開2001-314441号公報
一般に、パンツ型おむつを着用する場合、胴回り開口及び脚回り開口をそれぞれ広げた状態で、当該開口に着用者の脚を通し入れる動作が行われる。このとき、特許文献1のような従来のパンツ型おむつでは、胴回り部の周方向に沿って均等な収縮力が作用しているため、胴回り開口や脚回り開口を開く際に、前側(腹側)と後側(背側)とが均等に開きやすい。しかしながら、人間の脚は、つま先側(前側)に突出した形状となっているため、着用者のつま先が脚回り開口や胴回り開口の前側(腹側)端縁部に引っかかりやすく、着用し難い(スムーズに脚を通し難い)という問題が生じていた。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、着用時において、脚を通す動作をスムーズに行いやすいパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、液吸収性の吸収性本体と、前記左右方向に伸縮可能な胴回り部と、を有するパンツ型使い捨ておむつであって、前記胴回り部は、腹側胴回り部と背側胴回り部とを有し、前記腹側胴回り部と前記背側胴回り部とは、一対のサイド接合部によって環状に連結されており、自然状態において、上下方向の或る位置において、一方のサイド接合部から他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、着用時において、脚を通す動作をスムーズに行いやすいパンツ型使い捨ておむつを提供することができる。
おむつ1の概略斜視図である。 展開且つ最大伸長状態のおむつ1の平面図である。 図2のA-A線での概略断面図である。 図2のB-B線での概略断面図である。 自然状態におけるおむつ1の上下方向の概略断面を示す図である。 展開且つ自然状態のおむつ1の平面図である。 腹側胴回り部30と背側胴回り部40とで、一対のサイド接合部50A,50Bの間の最短距離を比較する方法について説明する図である。 図8A及び図8Bは、おむつ1を左右方向に伸長させる方法の一例について説明する図である。 おむつ1の着用動作等を行う際に、胴回り部20を広げるときの収縮力と、胴回り部20を収縮させるときの収縮力とを測定した結果を表すグラフである。 腹側低伸縮領域61の変形例について示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、液吸収性の吸収性本体と、前記左右方向に伸縮可能な胴回り部と、を有するパンツ型使い捨ておむつであって、前記胴回り部は、腹側胴回り部と背側胴回り部とを有し、前記腹側胴回り部と前記背側胴回り部とは、一対のサイド接合部によって環状に連結されており、自然状態において、上下方向の或る位置において、一方のサイド接合部から他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、着用動作時において、自然状態から胴回り部を広げようとしたときに、背側胴回り部と比較して元々幅の広い腹側胴回り部の方がより大きく広げやすくなる。したがって、胴回り開口や脚回り開口に着用者の足を通す際に、腹側胴回り部の端縁部につま先が引っ掛かり難くなり、脚を通す動作をスムーズに行うことができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記左右方向において、前記胴回り部を構成しているシート部材の単体の寸法の85%の寸法になるまで前記胴回り部を伸長させたときに、前記上下方向の或る位置において、前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、おむつの着用動作時に胴回り開口や脚回り開口を実際に広げたとき(85%伸長状態としたとき)に、背側胴回り部と比較して腹側胴回り部の方がより大きく広げられているため、着用者のつま先が腹側胴回り部の端縁部に引っ掛かり難くなる。したがって、脚を通す動作をよりスムーズに行いやすくなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記胴回り部の前記上下方向の下端において、前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、おむつの着用動作時に脚回り開口を実際に広げたときに、背側胴回り部の下端縁部と比較して腹側胴回り部の下端縁部の方がより大きく広げられているため、着用者のつま先が腹側胴回り部の脚回り開口に引っ掛かり難くなる。したがって、着用動作時におむつの外側から視認し難い脚回り開口に脚を通す動作をスムーズに行うことができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部の前記左右方向における収縮力よりも、前記背側胴回り部の前記左右方向における収縮力の方が大きい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、おむつの着用動作時に胴回り部を広げた際に、背側胴回り部よりも腹側胴回り部の方が左右方向に広がりやすくなり、着用者のつま先が腹側胴回り部に引っ掛かり難くなる。したがって、胴回り開口や脚回り開口に脚を通す動作をよりスムーズに行いやすくなる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部のうち前記上下方向において下側から1/4の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力は、前記腹側胴回り部のうち前記上下方向において上側から3/4の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力よりも小さい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側胴回り部の下端部(下側から1/4の範囲)は、脚回り開口の一部を形成する領域であるため、当該下端部における左右方向の収縮力が弱くなっていれば、その分、おむつの着用動作時に脚回り開口を広げやすくすることができる。したがって、保護者等がおむつの脚回り開口側から手を入れて脚回り開口を広げた状態で、乳幼児等の着用者におむつを着用させる動作を行う場合に、脚回り開口の腹側(前側)を広げやすくすることができる。したがって、着用者のつま先が脚回り開口の腹側(前側)に引っ掛かってしまうことを抑制することができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記胴回り部のうち前記上下方向において上側1/2の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力は、前記胴回り部のうち前記上下方向において下側1/2の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力よりも小さい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、胴回り部の上側半分の領域における左右方向の収縮力が弱くなり、おむつの胴回り開口を広げやすくすることができる。したがって、保護者等がおむつの胴回り開口側から手を入れて胴回り開口を広げた状態で、乳幼児等の着用者におむつを着用させる動作を行う場合に、胴回り開口を広げやすくすることができる。したがって、着用者の脚を胴回り開口に通し入れやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記左右方向において、前記胴回り部を構成しているシート部材の単体の寸法の85%の寸法になるまで前記胴回り部を伸長させるときの収縮力は、前記左右方向において、前記胴回り部を構成しているシート部材の単体の寸法の85%の寸法から77%の寸法になるまで前記胴回り部を収縮させるときの収縮力の2倍以上である、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、着用動作において、着用者の脚が引っ掛からないように胴回り部をなるべく大きく広げた場合であっても、当該胴回り部が収縮して着用者の肌にフィットする際に過度な締め付け力が作用してしまうことが抑制され、着用者に不快感を生じさせ難くすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記吸収性本体は、吸収性コアを有し、前記腹側胴回り部は、他の領域よりも前記左右方向における収縮力が低減している腹側低伸縮領域を有し、前記腹側低伸縮領域の前記左右方向における幅は、前記吸収性コアの前記左右方向における幅よりも大きい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、剛性の高い吸収性コアは左右方向に収縮し難いため、当該吸収性コアと重複する部分において、腹側低伸縮領域も左右方向に収縮し難くなる。したがって、腹側低伸縮領域が吸収性コアよりも左右方向の広い範囲に設けられていることにより、腹側胴回り部が全体として左右方向に収縮し難くなる。これにより、一対のサイド接合部間において、腹側胴回り部の左右方向の長さが、背側胴回り部の左右方向の長さよりも長くなりやすく、おむつの着用動作時に着用者の脚を引っ掛かり難くすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部は、前記腹側低伸縮領域の前記左右方向の両側に隣接し、前記腹側低伸縮領域よりも前記左右方向における収縮力が大きい腹側第1伸縮領域を有し、前記腹側低伸縮領域の前記左右方向における幅は、前記腹側第1伸縮領域の前記左右方向における幅の合計値よりも大きい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側胴回り部のうち、左右方向において腹側低伸縮領域の占める割合が腹側第1伸縮領域の占める割合よりも大きくなり、腹側胴回り部のうち最大伸長状態となる部分(すなわち腹側低伸縮領域)が広くなる。したがって、腹側胴回り部が左右方向に大きく広がりやすくなり、おむつの着用動作時において着用者の脚をより引っ掛かり難くすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、自然状態の前記腹側胴回り部において、前記左右方向における前記吸収性コアの外側端と、前記腹側第1伸縮領域の内側端との間隔は、前記左右方向における前記腹側第1伸縮領域の幅よりも大きい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側胴回り部において、伸縮性が低く且つ柔軟性の高い領域である腹側低伸縮領域が、伸縮性の高い腹側第1伸縮領域よりも広くなっていることにより、腹側胴回り部を自然状態から広げる動作をより行いやすくすることができる。
===実施形態===
本発明に係るパンツ型吸収性物品として、パンツ型使い捨ておむつ(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)を例に挙げて説明する。ただし、本発明に係るパンツ型おむつは、パンツ型ナプキンやその他のパンツ型吸収性物品等、おむつ以外のパンツ型吸収性物品に適用することも可能である。
<おむつ1の構成>
図1は、おむつ1の概略斜視図である。図2は、展開且つ最大伸長状態のおむつ1の平面図である。図3は、図2のA-A線での概略断面図である。図4は、図2のB-B線での概略断面図である。本明細書中で、おむつ1の「最大伸長状態」とは、おむつ1全体(製品全体)をほぼ皺がなくなるまで伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材の寸法がその部材を構成しているシート部材単体の寸法と同じ寸法(一致又はそれに近い寸法、例えば±5%以内の誤差を含む寸法)になるまで伸長させた状態のことを言う。例えば、後述する腹側胴回り部30を、当該腹側胴回り部30を構成している肌側シート31単体の寸法と同じ寸法になるまで伸長させた状態のことを言う(図3参照)。
おむつ1は、図1に示されるパンツ型状態において、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、胴回り開口BHと一対の脚回り開口LH,LHとを有している。上下方向の上側が胴回り開口側に対応し、下側が股下側に対応する。また、前後方向の前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応する。また、図2の展開状態において、おむつ1は、互いに交差する縦方向と横方向とを有する。縦方向は、図1における上下方向に沿った方向であり、吸収性本体10の長手方向に相当する。横方向は、図1における左右方向に沿った方向である。また、図3に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向とする。厚さ方向において着用者の肌と接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。
おむつ1は、液吸収性の吸収性本体10と、吸収性本体10の非肌側に配置された胴回り部20とを有している。そして、胴回り部20は、おむつ1の前身頃に相当する腹側胴回り部30と、おむつ1の後身頃に相当する背側胴回り部40とを有している。つまり、本実施形態のおむつ1は、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として、着用者の腹側部を覆う腹側胴回り部30を有し、第3部品として、着用者の背側部を覆う背側胴回り部40を有する、所謂3ピースタイプのパンツ型おむつである。但し、おむつ1は3ピースタイプには限られず、前身頃及び後身頃が一体的に構成された胴回り部20と吸収性本体10とを有する2ピースタイプのパンツ型おむつであっても良い。
図2の展開状態では、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが互いに縦方向に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向(縦方向)の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの胴回り部30,40の肌側に接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。そして、この状態から、吸収性本体10がその長手方向の中央位置CLを折り位置として二つ折りされる。この二つ折りの状態において互いに対向する腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが、左右方向両側の側部30sw及び側部40swにて互いに接合・連結され、一対のサイド接合部50,50が形成される。すなわち、一対のサイド接合部50,50によって腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが環状に成形される。これにより、図1に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。なお、サイド接合部50は、溶着や接着等の公知の接合手段によって形成されている。
(吸収性本体10)
吸収性本体10は、図3及び図4に示されるように、排泄液を吸収する吸収性コア11と、吸収性コア11よりも厚さ方向の肌側に配置されたトップシート12と、吸収性コア11よりも非肌側に配置されたバックシート13とを有する。但し、吸収性本体10が、これ以外のシート部材を備えていても良い。例えば、トップシート12と吸収性コア11との厚さ方向の間に、セカンドシート(不図示)を備えていてもよい。
吸収性コア11は、尿等の排泄液を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。なお、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のシート部材(例えば、図4におけるコアラップシート11b)によって外周面が覆われていても良い。
トップシート12は、液透過性のシートであり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等が用いられる。バックシート13は、液不透過性シート13aと、その非肌側に配された疎水性の外装シート13bと、の二層構造である。液不透過性シート13aとしては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、外装シート13bとしては、例えば柔軟性を有する不織布等が用いられる。
吸収性本体10の左右方向の両側部には、縦方向(吸収性本体10の長手方向)に沿って一対の防漏壁部15が設けられている。本実施形態において、防漏壁部15は、上述した外装シート13bによって形成されている。具体的には、左右方向(横方向)において、外装シート13bの一部が吸収性コア11の両端11es,11esよりも外側に延出しつつ、図4のように外側端15es1,15es2を折り曲げ位置として肌側に折り曲げられる。そして、吸収性コア11よりも肌側にてさらに複数個所で折り曲げられることによって、一対の防漏壁部15が形成される。防漏壁部15の肌側端部(先端部)には、糸ゴム等の防漏壁弾性部材16が縦方向(吸収性本体10の長手方向)に沿って伸長した状態で取り付けられている。おむつ1の着用時には、該防漏壁弾性部材16が発現する伸縮性に基づいて、外側端15es,15esを起立起点として防漏壁部15が着用者の肌側に起立し、着用者の股間部にフィットする。
また、吸収性本体10の左右方向の両側部には、糸ゴム等の脚回り弾性部材17が縦方向(吸収性本体10の長手方向)に沿って伸長した状態で取り付けられている。おむつ1の着用時には、該脚回り弾性部材17が発現する伸縮性に基づいて、吸収性本体10の両側部が収縮し、着用者の脚回り沿ってフィットしやすくなる。
(腹側胴回り部30)
腹側胴回り部30は、図3に示されるように、厚さ方向の肌側に配置された肌側シート31と、肌側シート31の非肌側に隣接するように積層された非肌側シート32と、肌側シート31と非肌側シート32との厚さ方向の間に設けられた腹側胴回り弾性部材35(以下、単に「胴回り弾性部材35」とも呼ぶ)と、を有する。腹側胴回り部30は、基本的に肌側シート31と非肌側シート32との2層構造であるが、例えば、後述する肌面シート36等、部分的に3層以上の構成を有していていも良い。肌側シート31は、図2に示されるような平面視長方形状のシート部材であり、例えばSMS不織布等によって形成されている。非肌側シート32も、同様の平面視長方形状のシート部材であり、例えばスパンボンド不織布等によって形成されている。
本実施形態の腹側胴回り部30は、非肌側シート32の上端部(縦方向における前側端部)が非肌側から肌側、且つ、上下向の上側から下側に折り返された折り返し部32fを有している。この折り返し部32fによって肌側シート31の一部(上端部)が覆われることにより、肌側シート31の上端エッジが着用者の肌に食い込んでしまうことが抑制される。但し、折り返し部32fは必ずしも設けられていなくても良い。
胴回り弾性部材35は、例えば糸ゴム等からなる線状の弾性部材であり、肌側シート31と非肌側シート32との間に、上下方向に並んで複数配置されるとともに、左右方向に伸長された状態で取り付けられている。この胴回り弾性部材35が発現する伸縮性によって、腹側胴回り部30は、着用者の腹側胴回りにフィットする。
胴回り弾性部材35の取り付けは、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて行うことができる。例えば、胴回り弾性部材35にホットメルト接着剤を塗布して所定の伸長倍率で伸長させ、肌側シート31と非肌側シート32とで挟み込むことによって胴回り弾性部材35を取り付けることができる。すなわち、胴回り弾性部材35を介して肌側シート31と非肌側シート32とが接着剤によって接合される。また、肌側シート31及び非肌側シート32側に接着剤を塗布することによって胴回り弾性部材35を取り付けても良い。
また、腹側胴回り部30は、肌面シート36を有していても良い。肌面シート36は、図3に示されるように、吸収性本体10の上端10ea(縦方向における前側端部)を肌側から覆うように配置されたシート部材であり、カバーシートとしての機能を有している。これにより、おむつ1の着用時に吸収性本体10の上端エッジが着用者の肌に食い込んでしまうことが抑制される。肌面シート36は、例えばSMS不織布等によって形成される。但し、肌面シート36は必ずしも設けられていなくても良い。
腹側胴回り部30は、ホットメルト接着剤等の接着剤からなる本体接合部23によって吸収性本体10の非肌側面に接合されている(図3参照)。本体接合部23は、厚さ方向に見たときに腹側胴回り部30と吸収性本体10とが重複する領域において、例えば接着剤をスパイラル状やΩ字状に塗布することによって形成される。
(背側胴回り部40)
背側胴回り部40は、腹側胴回り部30と略同様の構成を有する。すなわち、背側胴回り部40は、厚さ方向の肌側に配置された肌側シート41と、肌側シート41の非肌側に隣接するように積層された非肌側シート42と、肌側シート41と非肌側シート42との厚さ方向の間に設けられた背側胴回り弾性部材45(以下、単に「胴回り弾性部材45」とも呼ぶ)とを有する。各部材の構成は、腹側胴回り部30とほぼ同様である。
一方、背側胴回り部40の外観形状は、腹側胴回り部30とは異なっている。具体的に、背側胴回り部40は、図2のように、サイド接合部50(側部40sw)よりも上下方向の下側が略台形形状となった臀部カバー40bを有している。臀部カバー40bでは、上下方向の下側から上側に向かって横幅が広くなっており、臀部カバー40bが設けられていることによって、おむつ1の着用時に背側胴回り部40が着用者の臀部を被覆することが可能となっている。
背側胴回り部40は、ホットメルト接着剤等の接着剤からなる本体接合部24によって吸収性本体10の非肌側面に接合されている(図3参照)。本体接合部24は、本体接合部23と略同様にして形成される。
<低伸縮領域について>
おむつ1の胴回り部20(30,40)には、上述したように、胴回り弾性部材35,45が左右方向に伸長された状態で取り付けられている。そして、当該胴回り弾性部材35,45が発現する収縮力によって、胴回り部20には、左右方向(胴回り開口BHの周方向)に沿った伸縮性が付与されている。
一方、胴回り弾性部材35、45によって胴回り部20(30,40)の全領域に強い収縮力が作用していた場合、胴回り開口BHや脚回り開口LHが広がり難くなり、おむつ1を着用する際に胴回り開口BHや脚回り開口LHに着用者の脚を通し入れる動作を行い難くなる。特に、おむつ1の前側(腹側)では、胴回り開口BHや脚回り開口LHの端縁部に着用者のつま先が引っ掛かりやすくなるおそれがある。そこで、本実施形態のおむつ1では、胴回り部20の少なくとも一部において、他の領域と比較して胴回り弾性部材35、45による収縮力が低減されている領域(後述する腹側低伸縮領域61等)を設けて、胴回り部20を広げやすくすることにより、着用者の脚を通す動作をスムーズに行うことができるようにしている。
おむつ1の腹側胴回り部30に設けられている胴回り弾性部材35は、左右方向の一方側の端(サイド接合部50)から他方側の端(サイド接合部50)まで連続する連続弾性部材35sと、左右方向において少なくとも一部が非連続となった非連続弾性部材35cとを有している。図2では、腹側胴回り部30のうち、上下方向における上側の領域に複数の連続弾性部材35s,35s…が配置されており、連続弾性部材35sが配置されている領域の下側に隣接した領域に複数の非連続弾性部材35c,35c…が配置されている。
非連続弾性部材35cは、左右方向の中央部において図2の斜線部で示される非連続部61を有しており、当該非連続部61では胴回り弾性部材35による収縮力が弱くなっている、若しくは収縮力が作用していない。すなわち、腹側胴回り部30のうち、非連続部61が形成されている領域は、他の領域と比較して胴回り弾性部材35による収縮力が低減している低伸縮領域となっている。以下、非連続部61のことを腹側低伸縮領域61とも呼ぶ。
腹側低伸縮領域61は、例えば以下のようにして形成される。先ず、腹側胴回り部30の製造工程において、腹側胴回り部30を構成する肌側シート31及び非肌側シート32に対して左右方向に伸長させた状態の胴回り弾性部材35を接着する。このとき、非連続部61を形成する領域においては、肌側シート31及び非肌側シート32に対して胴回り弾性部材35を接着しないようにしておく。次いで、非連続部61と重複する領域に配置されている胴回り弾性部材35を左右方向における中央位置付近で切断する。すると、切断された胴回り弾性部材35は、切断箇所から左右方向の両外側に向かって収縮し、非連続部61の左右方向の両端位置(胴回り弾性部材35が接着されている位置)にて収縮を停止する。これにより、胴回り弾性部材35(非連続弾性部材35c)の一部が左右方向に非連続となり、当該非連続となった部分に腹側低伸縮領域61が形成される。このように、胴回り弾性部材35の一部の範囲を収縮させることによって非連続部を形成する動作を「カットバック」とも呼ぶ。
なお、カットバック以外の方法によって腹側低伸縮領域61が形成されるのであっても良い。例えば、腹側胴回り部30の全体に接着剤を塗布して胴回り弾性部材35を取り付けておき、所定の領域(非連続部61を形成する領域)において胴回り弾性部材35を複数個所で細断して非連続とすることにより、当該領域において伸縮力が弱められた腹側低伸縮領域61を形成しても良い。
図2で、腹側胴回り部30のうち、上下方向において腹側低伸縮領域61と重複し、且つ、左右方向において腹側低伸縮領域61の両外側に隣接する領域を腹側第1伸縮領域62とする(図2の腹側胴回り部30のうち網掛け表示された、上下方向の長さがH61の範囲)。また、上下方向において腹側低伸縮領域61及び腹側第1伸縮領域62の上側に隣接する領域を腹側第2伸縮領域63とする(図2の腹側胴回り部30のうち縁取り表示された、上下方向の長さがH63の範囲)。腹側第1伸縮領域62及び腹側第2伸縮領域63は、連続弾性部材35s又は非連続弾性部材35cによる左右方向の収縮力が腹側低伸縮領域61よりも強く作用している領域である。
また、腹側胴回り部30と同様に、背側胴回り部40に設けられている背側胴回り弾性部材45は、左右方向の一方側の端から他方側の端まで連続する連続弾性部材45sと、左右方向において少なくとも一部が非連続となった非連続弾性部材45cとを有している。
非連続弾性部材45cは、左右方向の中央部において図2の斜線部で示される非連続部71を有しており、当該非連続部71では胴回り弾性部材45による収縮力が弱くなっている、若しくは収縮力が作用していない。すなわち、背側胴回り部40のうち非連続部71が形成されている領域は、他の領域と比較して胴回り弾性部材45による収縮力が低減している低伸縮領域となっている。以下、非連続部71のことを背側低伸縮領域71とも呼ぶ。背側低伸縮領域71は、腹側低伸縮領域61と同様に、背側胴回り弾性部材45の一部をカットバックさせることによって形成することができる。ただし、おむつ1の背側胴回り部40において、背側低伸縮領域71は必ずしも設けられていなくても良い。すなわち、背側胴回り弾性部材45が全て連続弾性部材45sによって構成されていても良い。
また、背側胴回り部40のうち、上下方向において腹側低伸縮領域61と重複する領域を背側第1伸縮領域81とする(図2の背側胴回り部40のうち網掛け表示された、上下方向の長さがH61の範囲)。また、上下方向において背側第1伸縮領域81の上側に隣接する領域を背側第2伸縮領域82とする(図2の背側胴回り部40のうち縁取り表示された、上下方向の長さがH63の範囲)。
図5は、自然状態におけるおむつ1の上下方向の概略断面を示す図である。同図5では、例えば図4の矢視Bに相当する位置において、おむつ1の胴回り部20の断面を上下方向の上側から見た状態について表している。なお、「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。例えば、製品状態のおむつ1をパッケージから取り出した後、腹側胴回り部30及び背側胴回り部40を左右方向の両外側に引っ張り、胴回り部30,40を最大伸長状態として、この最大伸長状態を所定時間(例えば15秒間)継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
図6は、展開且つ自然状態のおむつ1の平面図である。同図6は、図5に示される自然状態のおむつ1のサイド接合部50,50を剥がして腹側胴回り部30と背側胴回り部40とを分離して展開した状態に相当する図である。自然状態のおむつ1を図6のように展開した場合、胴回り部30,40は、それぞれ弾性部材35,45が発現する伸縮力によって、左右方向に収縮した状態となるが、その収縮量は、弾性部材35,45が発現する伸縮力の大きさによって異なる。そのため、自然状態の胴回り部30,40の左右方向における長さ(幅)は一様ではない。図6の場合は、上下方向の下側ほど胴回り部30,40の左右方向における長さ(幅)が大きくなっている。なお、自然状態のおむつ1では、胴回り部30,40が左右方向に収縮していることによって表面に複数の皺が形成されているが、図5や図6では説明の便宜上、そのような皺は非表示としている。
図5及び図6の自然状態において、おむつ1の腹側胴回り部30は、腹側第1伸縮領域62に設けられた非連続弾性部材35cが発現する伸縮性によって、当該領域では左右方向(胴回り方向)に沿った収縮力が大きく作用している。一方、腹側低伸縮領域61では、胴回り弾性部材35の一部がカットバックされる等によって伸縮性が低減されているため、左右方向(胴回り方向)に沿った収縮力は弱められている。その結果、腹側第1伸縮領域62の収縮力によって腹側低伸縮領域61が左右方向の両側に引っ張られ、腹側低伸縮領域61は、ほぼ最大伸長状態となるまで伸長した状態となる。言い換えると、腹側胴回り部30のうち腹側低伸縮領域61が設けられている領域では、腹側胴回り部30を構成するシート部材(肌側シート31及び非肌側シート32)の単体寸法とほぼ同じ寸法となるまで伸長された状態となっている。なお、シート部材の単体寸法とほぼ同じ寸法とは、当該シート部材の部材寸法に対して±5%程度の誤差を含む寸法とする。
一方、背側胴回り部40でも背側低伸縮領域71において胴回りに沿った収縮力が弱められているが、背側低伸縮領域71は腹側低伸縮領域61と比較して左右方向の長さ短く、面積が小さいため、背側胴回り部40全体としての収縮力は腹側胴回り部30よりも大きくなっている。
その結果、背側胴回り部40に作用する左右方向(胴回り方向)に沿った収縮力によって、腹側胴回り部30が左右方向(胴回り方向)の両側に引っ張られ、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とを連結している一対のサイド接合部50,50の位置は、図5のように前後方向の後側(背側)にシフトする。そのため、上下方向の或る位置にて、一方のサイド接合部50(50Aとする)から他方のサイド接合部50(50Bとする)まで腹側胴回り部30の表面に沿って結んだ距離W30sは、一方のサイド接合部50Aから他方のサイド接合部50Bまで背側胴回り部40の表面に沿って結んだ距離W40sよりも長くなっている(W30s>W40s)。
つまり、図6の展開状態において上下方向の同じ位置で比較した場合、腹側胴回り部30の左右方向における長さ(幅)は、背側胴回り部40の左右方向における長さ(幅)よりも長くなる。具体的に、上下方向において腹側胴回り部30の上端から下側にHsだけ離間した位置(或る位置)における、一方のサイド接合部50Aから他方のサイド接合部50Bまでの腹側胴回り部30の表面に沿った最短距離をW30sは、上下方向において背側胴回り部40の上端から下側にHsだけ離間した位置(腹側胴回り部30側の或る位置と同じ位置)における、一方のサイド接合部50Aから他方のサイド接合部50Bまでの背側胴回り部40の表面に沿った最短距離W40sよりも長くなる。
これにより、おむつ1の着用動作において、自然状態から胴回り部20の胴回り開口BH及び脚回り開口LHを広げようとしたときに、背側胴回り部40と比較して元々幅の広い腹側胴回り部30の方がより大きく広げやすくなる。したがって、着用者が胴回り開口BHや脚回り開口LHに足を通す際に、腹側胴回り部30の端縁部に着用者のつま先が引っ掛かり難くなり、脚を通す動作をスムーズに行うことができる。
なお、自然状態におけるおむつ1において、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とで、一対のサイド接合部50A,50Bの間の最短距離を比較する方法としては、例えば、以下の方法を挙げることができる。図7は、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とで、一対のサイド接合部50A,50Bの間の最短距離を比較する方法について説明する図である。
先ず、自然状態のおむつ1について、一対のサイド接合部50A,50Bのうち一方側を、目玉クリップ等の留具150で掴んで、おむつ1を上方から吊り下げる。図7では、留具150によってサイド接合部50Bを掴んでおむつ1を吊り下げた状態としている。そして、吊り下げられた状態のおむつ1を後側(背側)から水平方向に沿って視認する。すると、留具150によって掴まれたサイド接合部50Bとは逆側のサイド接合部50Aが視認可能となる。これは、図5で説明したように、胴回り部20においてサイド接合部50,50が前後方向の後側にシフトしているためである。
このように、自然状態において、一対のサイド接合部のうち一方側のサイド接合部(50B)を掴んで、おむつ1を吊り下げた状態で前後方向の後側から見たときに、他方側のサイド接合部(50A)の少なくとも半分以上の部分が視認可能であれば、腹側胴回り部30におけるサイド接合部間の最短距離の方が、背側胴回り部40におけるサイド接合部間の最短距離よりも長くなっていると言うことができる。なお、「サイド接合部50Aの半分以上の部分が視認可能」な状態とは、サイド接合部50Aの前後方向における一方側の面(すなわち、図2における40sw若しくは30swの何れか一方の面)のうち半分以上の領域が視認可能な状態のことを言う。
また、おむつ1の着用動作時において、実際に胴回り部20を広げた際に、上下方向の或る位置において、腹側胴回り部30の左右方向における長さ(幅)が、背側胴回り部40の左右方向における長さ(幅)よりも長くなっていることが望ましい。一般に、おむつ1の着用動作時に胴回り部20を広げる場合、最大伸長状態(100%伸長させた状態)の85%程度まで胴回り部20が広げられることが多い。つまり、左右方向において、胴回り部20を構成しているシート部材(例えば、肌側シート31,41等)の単体寸法の85%の寸法となるまで胴回り部20を左右方向に伸長させたときに(85%伸長状態)、上下方向の或る位置において、一方のサイド接合部50Aから他方のサイド接合部50Bまでの腹側胴回り部30の表面に沿った最短距離は、一方のサイド接合部50Aから他方のサイド接合部50Bまでの背側胴回り部40の表面に沿った最短距離よりも長くなっていることが望ましい。
このような構成であれば、おむつ1の着用動作時に胴回り部20の胴回り開口BHや脚回り開口LHを実際に広げたとき(85%伸長状態としたとき)に、背側胴回り部40と比較して腹側胴回り部30の方がより大きく広げられているため、着用者のつま先が腹側胴回り部30の端縁部に引っ掛かり難くなる。したがって、脚を通す動作をよりスムーズに行いやすくなる。
なお、おむつ1の着用動作時には、先ず、開いた胴回り開口BHに着用者の両脚を通し入れてから、一対の脚回り開口LHから片方ずつ脚を出す動作が行われる。このとき、胴回り開口BHに足を入れる動作はおむつ1の外側から視認可能であるが、脚回り開口LHから脚を出す動作はおむつ1の外側からは視認し難い。そのため、胴回り開口BHに脚を入れる動作よりも、脚回り開口LHから脚を出す動作において、脚が引っ掛かりやすくなるおそれがある
そこで、おむつ1を着用する際に、脚回り開口LHを形成している胴回り部20の下端縁部において、腹側胴回り部30の左右方向における長さ(幅)が、背側胴回り部40の左右方向における長さ(幅)よりも長くなっていることがより望ましい。すなわち、左右方向において、胴回り部20を構成しているシート部材(例えば、肌側シート31,41)の単体寸法の85%の寸法となるまで胴回り部20を左右方向に伸長させたときに、腹側胴回り部30の下端位置において、一方のサイド接合部50Aから他方のサイド接合部50Bまでの腹側胴回り部30の表面に沿った最短距離が、背側胴回り部40の下端位置において、一方のサイド接合部50Aから前記他方のサイド接合部50Bまでの背側胴回り部40の表面に沿った最短距離よりも長くなっていることが望ましい。
このような構成であれば、おむつ1の着用動作時に脚回り開口LHを実際に広げたときに、背側胴回り部40の下端縁部と比較して腹側胴回り部30の下端縁部の方がより大きく広げられているため、着用者のつま先が腹側胴回り部30の脚回り開口LHに引っ掛かり難くなる。したがって、視認し難い脚回り開口LHに脚を通す動作をよりスムーズに行いやすくなる。
なお、胴回り部20の最大伸長状態(100%伸長状態)及び85%伸長状態における腹側胴回り部30及び背側胴回り部40のサイド接合部50,50間の最短距離(W30s,W40s)は、例えば以下のようにして測定することができる。図8A及び図8Bは、おむつ1を左右方向に伸長させる方法の一例について説明する図である。おむつ1を左右方向に伸長させる際には、公知の引張試験機(例えば、インストロン社製:万能材料試験機)を利用することができる。
先ず、図8Aにおいて、引張試験機100の上下のチャック110に、おむつ1を支持するための棒状の治具120A,120Bをそれぞれ取り付ける。治具120Aと120Bとの間隔L0は、自然状態におけるおむつ1の胴回り部20の左右方向の寸法以下となるように調整しておく。次いで、おむつ1の胴回り部20の左右方向における両端部を治具120A,120Bにそれぞれ引っ掛けるようにしてずれないように固定する。治具120A,120Bの表面には、おむつ1がずれないように滑り止め部材(例えば、サメ肌状の部材)を設けておくことが望ましい。
引張試験機100におむつ1をセットした後、図8Bのように、治具120Aと120Bとの間隔がL1(L1>L0)に達するまで所定の速度(例えば100mm/min)で引っ張り、間隔がL1に達した後、再び間隔がL0になるまで所定の速度で戻し、この動作を数回(例えば2回)繰り返す。そして、間隔L1を最大伸長状態(100%伸長状態)及び85%伸長状態とした場合において、腹側胴回り部30及び背側胴回り部40のサイド接合部50,50間の最短距離(W30s,W40s)をそれぞれ測定する。
また、胴回り部20を85%伸長状態まで伸長させた状態において、腹側胴回り部30の左右方向における収縮力よりも、背側胴回り部40の左右方向における収縮力の方が大きくなっていることが望ましい。ここでいう「収縮力」とは、弾性部材が伸長状態から元の状態に戻ろうとする際に作用する力のことである。このような構成であれば、おむつ1の着用動作時に胴回り部20を広げた際に、背側胴回り部40よりも腹側胴回り部30の方が左右方向に広がりやすくなり、着用者のつま先が腹側胴回り部30に引っ掛かり難くなる。したがって、おむつ1の胴回り開口BHや脚回り開口LHに脚を通す動作をよりスムーズに行いやすくなる。
腹側胴回り部30及び背側胴回り部40の左右方向における収縮力は、図8で説明した引張試験機100を用いて測定することができる。例えば、胴回り部20において、一対のサイド接合部50,50を剥がすと共に、吸収性本体10を長手方向の中央位置CL(図2参照)にて切断し、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とを分離してそれぞれ引張試験用のサンプルとする。そして、治具120A,120Bを取り外した状態の上下のチャック110,110によって、サンプル(腹側胴回り部30、背側胴回り部40)の左右方向の両端部を把持し、上述と同様の要領で上下のチャック110,110の間の距離が最大伸長状態の85%の寸法となるまで引っ張り、その際の力を測定する。このような引張試験を行うことにより、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とで収縮力の大きさを比較することができる。
また、腹側胴回り部30を上下方向に4等分した場合に、下側から1/4の範囲において上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力は、上側から3/4の範囲において上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力よりも小さいことが望ましい。すなわち、図6のように腹側胴回り部30を上下方向に4等分した領域をそれぞれ上側から順に30A~30Dとした場合、30Dの領域において上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力が、30A,30B,30Dの領域において上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力よりも小さくなるようにすると良い。
腹側胴回り部30の下端部に位置する30Dの領域は、おむつ1をパンツ型にした際に脚回り開口LHの一部となる領域である。そのため、当該下端部における左右方向の収縮力が弱くなっていれば、その分、おむつ1の着用動作時に脚回り開口LHを広げやすくすることができる。したがって、保護者等がおむつ1の脚回り開口LH側から手を入れて脚回り開口LHを広げた状態で、乳幼児等の着用者におむつ1を着用させる動作を行うような場合に、脚回り開口LHの腹側(前側)を広げやすくすることができる。これにより、着用者のつま先が脚回り開口LHの腹側(前側)に引っ掛かってしまうことを抑制することができる。
腹側胴回り部30の各領域(30A~30D)における左右方向の収縮力は、図8の引張試験機100を用いて以下のように測定することができる。先ず、腹側胴回り部30を背側胴回り部40及び吸収性本体10から分離する。次いで、腹側胴回り部30を左右方向に沿って切断して領域30Dの部分と、30A~30Cの部分とに分け、それぞれサンプルとする。次いで、引張試験機100に各サンプルを取り付け、上述の要領で各サンプルについて引っ張り試験を行い、収縮力を測定する。
また、胴回り部20の上側1/2の範囲において上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力は、胴回り部20の下側1/2の範囲において上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力よりも小さくなるようにしても良い。すなわち、図6に示される腹側胴回り部30及び背側胴回り部40の領域30A及び30Bにおいて上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力が、腹側胴回り部30及び背側胴回り部40の領域30C及び30Dにおいて上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する左右方向の収縮力よりも小さくなるようにしても良い。
このような構成とした場合、胴回り部20の上側半分の領域における左右方向の収縮力が弱くなり、おむつ1の胴回り開口BHを広げやすくすることができる。したがって、保護者等がおむつ1の胴回り開口BH側から手を入れて胴回り開口BHを広げた状態で、乳幼児等の着用者におむつ1を着用させる動作を行うような場合に、胴回り開口BHを広げやすくすることができる。これにより、着用者の脚を胴回り開口BHに通し入れやすくすることができる。
胴回り部20の上側領域(30A,30B)及び下側領域(30C,30D)における収縮力も、図8の引張試験機100を用いて測定することができる。先ず、胴回り部20から吸収性本体10を取り外し、上下方向の中央で胴回り部20を左右方向に沿って切断してそれぞれサンプルとする。次いで、図8で説明した方法と同様に、各サンプルを治具120A,120Bにそれぞれ取り付けて引張試験を行うことにより、胴回り部20の上側領域及び下側領域における左右方向の収縮力を測定することができる。
また、おむつ1の着用動作時において、胴回り部20を広げて着用者の脚を通した後、胴回り部20を収縮させて着用者の身体にフィットさせるが、このとき、胴回り部20による締め付けが強すぎると、着用者に不快感を生じさせるおそれがある。そこで、おむつ1では、着用動作時に胴回り部20を収縮させる際の締め付けをなるべく弱めることで、着用者に不快感を生じさせ難くしている。
図9は、おむつ1の着用動作等を行う際に、胴回り部20を広げるときの収縮力と、胴回り部20を収縮させるときの収縮力とを測定した結果を表すグラフである。収縮力の測定は以下のようにして行った。はじめに、測定対象としておむつ1と、比較例として市販品である従来型のパンツ型おむつを用意する。そして、図8の引張試験機100を用いて、おむつ1及び比較例のおむつについて所定の実験条件にてそれぞれ引張試験を行う。
実験条件としては、図8で説明した方法にしたがって、引張試験機100におむつ1を取り付け、治具120Aと120Bとの間隔L0=140mmから、間隔L1=290mmになるまで引っ張り試験を行う。ここで、おむつ1の胴回り部20を最大伸長状態まで引っ張った場合の間隔L1=345mmであり、L1=290mmは、おむつ1の着用動作時において、胴回り部20が広げられる大きさの最大値(すなわち、上述した85%伸長状態)に相当する寸法である。そして、L1の寸法が290mm(85%伸長状態)になるまで引っ張る過程で、所定の寸法(例えば、最大伸長状態の55%、66%、77%)になったときの収縮力をそれぞれ測定する。なお、L1が最大伸長状態の77%になるときの寸法(77%伸長状態)は、着用者がおむつ1を着用した際の寸法として想定される最大の寸法である。同様に、55%になるときの寸法(55%伸長状態)は、着用者がおむつ1を着用した際の寸法として想定される最小の寸法であり、66%は最大と最小との中間の寸法である。
次に、おむつ1の胴回り部20をL1=290mm(85%伸長状態)から、L0(自然状態)まで収縮させつつ、L1が所定の寸法(例えば、最大伸長状態の77%、66%、55%)となったときの収縮力をそれぞれ測定する。そして、比較例についても同様の実験を行って収縮力を測定し、その実験結果を図9に示す。
図9から、おむつ1及び比較例の何れの場合も、胴回り部20を引っ張って広げる際の収縮力よりも、胴回り部20を収縮させる際の収縮力が小さくなっていることが分かる。一方、収縮力の大きさに着目すると、比較例では、胴回り部を85%伸長状態まで伸長させたときの収縮力が9.65Nであるのに対して、85%伸長状態から77%まで収縮させたときの収縮力は5.04Nであった。すなわち、比較例のパンツ型おむつ(従来型のおむつ)では、着用動作時に胴回り部を広げるときの収縮力に対して半分以上の大きさの収縮力に相当する締め付け力が着用者の胴回りに作用することになる。
これに対して、本実施形態のおむつ1では、胴回り部20を85%伸長状態まで伸長させたときの収縮力が9.02Nであるのに対して、85%伸長状態から77%まで収縮させたときの収縮力は3.98Nであった。すなわち、本実施形態のおむつ1では、着用動作時に胴回り部20を広げるときの収縮力に対して、着用者の胴回りに作用する締め付け力が半分以下であり、また、収縮力(締め付け力)自体も、比較例よりも低減されていることが明らかとなった。これは、おむつ1の胴回り部20に腹側低伸縮領域61(及び背側低伸縮領域71)が設けられていることにより、胴回り部20が収縮する際の締め付け力が従来品と比較して弱められているためである。したがって、おむつ1の着用者動作において、着用者の脚が引っ掛からないように胴回り部20をなるべく大きく広げたとしても、該胴回り部20が収縮して着用者の肌にフィットする際に過度な締め付け力が作用してしまうことが抑制され、着用者に不快感を生じさせ難くすることができる。
また、おむつ1の腹側胴回り部30では、図2に示されるように腹側低伸縮領域61の左右方向における幅W61が、吸収性コア11の左右方向における幅W11よりも広くなっている(W61>W11)。剛性の高い吸収性コア11は左右方向に収縮し難いため、当該吸収性コア11と重複する部分では、腹側低伸縮領域61も左右方向に収縮し難くなっている。したがって、腹側低伸縮領域61が吸収性コア11よりも左右方向の広い範囲に設けられていることにより、腹側胴回り部30が全体として左右方向に収縮し難くなる。これにより、一対のサイド接合部50,50間において、腹側胴回り部30の左右方向の長さが、背側胴回り部40の左右方向の長さよりも長くなりやすく、おむつ1の着用動作時において着用者の脚が腹側胴回り部30に引っ掛かってしまうことを抑制することができる。
また、腹側胴回り部30において、腹側低伸縮領域61の左右方向における幅W61は、その両側に設けられた腹側第1伸縮領域62の左右方向における幅W62の合計(2×W62)よりも広くなっている(W61>2×W62)。このように、腹側胴回り部30のうち、左右方向において腹側低伸縮領域61の占める割合が腹側第1伸縮領域62の占める割合よりも大きければ、腹側胴回り部30で最大伸長状態となる部分が広くなる。したがって、腹側胴回り部30が左右方向に大きく広がりやすくなり、おむつ1の着用動作時において着用者の脚が腹側胴回り部30に引っ掛かってしまうことをより抑制しやすくすることができる。
また、自然状態のおむつ1において、図6に示されるように、腹側低伸縮領域61の左右方向における外側端61esと吸収性コア11の左右方向における外側端11esとの間隔W61eは、腹側第1伸縮領域62の左右方向における幅の最大値W62mよりも広くなっている(W61e>W62m)。すなわち、おむつ1の腹側胴回り部30において、伸縮性が低く且つ柔軟性の高い領域である腹側低伸縮領域61が、伸縮性の高い腹側第1伸縮領域62よりも広くなっている。これにより、腹側胴回り部30を自然状態から広げる動作をより行いやすくすることができる。
また、図4に示されるように、左右方向において、腹側低伸縮領域61の一方側の端61es1は、防漏壁部15の一方側の起立起点15es1よりも一方側に位置し、腹側低伸縮領域61の他方側の端61es2は、防漏壁部15の他方側の起立起点15es2よりも他方側に位置している。すなわち、腹側胴回り部30において、腹側低伸縮領域61の左右方向における幅W61は、防漏壁部15の起立起点15es,15esの左右方向における間隔W15よりも広くなっている(W61>W15)。したがって、おむつ1の着用時において、胴回り弾性部材35による収縮力が防漏壁部15に対して作用し難く、一対の防漏壁部15は折れ曲がったり歪んだりすることなく、間隔W15を維持したまま起立状態を保ちやすくなる。これにより、着用者に違和感を生じさせ難く、また排泄物の横漏れを抑制しやすくすることができる。
また、図2に示されるように、左右方向において、腹側低伸縮領域61の一方側の端61es1は、吸収性本体10の一方側の端10es1よりも一方側に位置し、腹側低伸縮領域61の他方側の端61es2は、吸収性本体10の他方側の端10es2よりも他方側に位置している。すなわち、腹側胴回り部30において、腹側低伸縮領域61の左右方向における幅W61は、吸収性本体10の左右方向における幅W10よりも広くなっている(W61>W10)。吸収性本体10の左右方向における両端10es1,10es2は、おむつ1の脚回り開口LHの一部を形成し、着用者の鼠径部に押し付けられやすい部位である。そのため、仮に、吸収性本体10の左右方向における両端10es1,10es2と重複して胴回り弾性部材35が配置されていた場合、当該胴回り弾性部材35が着用者の脚回り付近の肌に押し付けられやすく、ゴムの跡が付きやすくなるおそれがある。これに対して、本実施形態のおむつ1では、吸収性本体10の左右方向における両端10es1,10es2及びその外側の領域で、胴回り弾性部材35による収縮力が作用し難いので、着用者の脚回り域にゴム跡が付き難くなる。
但し、腹側低伸縮領域61の左右方向における範囲を以下のように変形することも可能である。図10は、腹側低伸縮領域61の変形例について示す図である。同図10はおむつ1を展開且つ最大伸長状態とした場合について表しており、図2に対応する図である。図10の変形例では、左右方向において、腹側低伸縮領域61の一方側の端61es1は、吸収性本体10の一方側の端10es1よりも他方側、且つ、吸収性コア11の一方側の端11es1よりも一方側に位置している。そして、腹側低伸縮領域61の他方側の端61es2は、吸収性本体10の他方側の端10es2よりも一方側、且つ、吸収性コア11の他方側の端11es1よりも他方側に位置している。この場合、腹側胴回り弾性部材35の一部が吸収性本体10の左右方向における両端部と重複して配置されるため、当該重複部では、腹側胴回り弾性部材35が発現する収縮力によって吸収性本体10が着用者の肌に押し付けられるようになる。したがって、着用者の脚回り域にゴム跡が付き難くいようにしつつ、吸収性本体10のフィット性を高めることが可能となる。
また、図2で吸収性本体10の外側端10es(例えば左右方向の他方側の端10es2)とサイド接合部50(左右方向の他方側のサイド接合部50)との左右方向の間の領域において、腹側低伸縮領域61の左右方向における幅W61sは、該腹側低伸縮領域61の左右方向の外側に隣接する腹側第1伸縮領域62の幅W62よりも狭いことが望ましい(W61s<W62)。腹側胴回り部30では、腹側低伸縮領域61を広く設けているため、全体として収縮力が弱くなり、着用者の腹側におけるフィット性が不十分となるおそれがある。そこで、腹側低伸縮領域61の左右方向の両側の領域では、腹側低伸縮領域61よりも腹側第1伸縮領域62を大きくして、胴回り弾性部材35の収縮力を作用させやすくしている。これにより、腹側低伸縮領域61よりも腹側第1伸縮領域62の方が狭い場合と比較して、着用者の腹側において、ゴムの跡が付き難いようにしつつ、腹側胴回り部30のフィット性が悪化することを抑制することができる。
一方、腹側低伸縮領域61の左右方向における幅W61sが、該腹側低伸縮領域61の左右方向の外側に隣接する腹側第1伸縮領域62の幅W62sよりも広くなる構成としても良い(W61s>W62s)。このような構成であれば、上述の場合と比較して、腹側胴回り部30に作用する収縮力が小さいため、吸収性本体10をより収縮し難くすることができる。また、吸収性本体10の左右方向両側で、胴回り弾性部材35による収縮力が作用し難い範囲が広くなるため、着用者の腹側の脚回り付近で肌にゴムの跡を付き難くすることができる。
また、図2に示されるように、腹側低伸縮領域61の上下方向における長さH61は、腹側低伸縮領域61の上側に隣接する腹側第2伸縮領域63の上下方向における長さH63よりも長くなっていることが望ましい(H61>H63)。言い換えると、腹側胴回り部30では、上下方向において腹側低伸縮領域61が形成されている部分の長さ(H61に相当)の方が、腹側低伸縮領域61が形成されていない部分の長さ(H63に相当)よりも長くなっていることが望ましい。これにより、腹側胴回り部30の上下方向の広い範囲で、胴回り弾性部材35による左右方向の収縮力が弱められ、吸収性コア11が収縮し難くなり、また、着用者の肌にゴムの跡が付き難くなる。
一方、図2に示される場合とは逆に、腹側低伸縮領域61の上下方向における長さH61が、腹側第2伸縮領域63の上下方向における長さH63以下となるようにしても良い(H61≦H63)。言い換えると、腹側胴回り部30で、上下方向において腹側低伸縮領域61が形成されている部分の長さ(H61に相当)が、腹側低伸縮領域61が形成されていない部分の長さ(H63に相当)以下となるようにしても良い。このような構成であれば、H61の方がH63よりも大きい場合と比較して、腹側胴回り部30に作用する胴回り弾性部材35の収縮力を大きくすることができる。例えば、おむつのサイズが大きい場合や、着用者の胴回りにおけるフィット性を低下させたくない場合には、腹側胴回り部30がある程度の強さの伸縮性を有していることが望ましい。したがって、このような場合、H61≦H63となるように調整することで、おむつ1の着用時における位置ずれやフィット性の低下を抑制することができる。
また、おむつ1の背側胴回り部40の非肌側面に、後処理テープ90が設けられていても良い(図2及び図3参照)。後処理テープ90は、おむつ1を廃棄する際に使用される帯状のテープ部材である。例えば、使用後のおむつ1を股下側から胴回り開口側に丸めた後、後処理テープ90を用いて丸めた状態に固定することで、おむつ1をコンパクトな形態に維持したまま廃棄することができる。腹側胴回り部30の左右方向における収縮力が背側胴回り部40の左右方向におけるよりも小さい場合には、使用後のおむつ1を背側胴回り部40が外側(すなわち、腹側胴回り部30が内側)になるようにおむつ1を丸めた際に、外側の背側胴回り部40が収縮することによって、丸めた状態のおむつ1の容積を小さくすることができる。そして、このように小さく丸められたおむつ1を、背側胴回り部40に設けられた後処理テープ90で固定することにより、よりコンパクトな形態でおむつ1を廃棄することが可能となり、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、上下方向において、背側胴回り部40のうちH61の領域に配置されている胴回り弾性部材45の平均の応力は、背側胴回り部40において、H63の領域に配置されている胴回り弾性部材45の平均の応力よりも大きいことが望ましい。腹側胴回り部30のうちH61の領域には、腹側低伸縮領域61が設けられているため、領域H63の領域と比較して腹側胴回り部30による収縮力が小さくなっている。すなわち腹側胴回り部30は、H61の領域において収縮力が弱く、着用者の身体からずれ落ちやすくなっている。そこで、背側胴回り部40のうち腹側胴回り部30のH61に対応する領域において、H63に対応する領域よりも収縮力を強くしておくことにより、H61の領域において、背側胴回り部40によって腹側胴回り部30が左右方向に引っ張られやすくなり、全体として収縮力が低下することを抑制できる。これにより、おむつ1着用時に、腹側胴回り部30及び背側胴回り部40が着用者の身体からずれ落ちてしまうことを抑制することができる。
さらに、背側胴回り部40の領域H61のうち上下方向において中央よりも上側の領域H61uにおける胴回り弾性部材45の平均の応力は、領域H61のうち上下方向において中央よりも下側の領域H61dにおける胴回り弾性部材45の平均の応力よりも大きいことがより望ましい。背側胴回り部40の領域H61のうち、上下方向下側の領域は、脚回り開口LHに近接する部分であるため、当該領域では、領域H61のうち上下方向における上側の領域よりも応力を弱めておくことにより、着用者の脚回りに過度な締め付け力が作用し難くなり、おむつ1着用時における不快感を生じ難くさせることができる。本実施形態では、背側胴回り部40の領域H61dの部分と重複して、背側低伸縮領域71が設けられているため、領域H61uと比較して領域H61dにおいて胴回り弾性部材45の応力を低下させやすい構成となっている。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。
おむつ1において、腹側胴回り部30と背側胴回り部40との面積比が所定の範囲に含まれるように、各々の面積を調整しても良い。例えば、腹側胴回り部30の面積が30~50の範囲である場合、背側胴回り部40の面積は50~70の範囲とすることが望ましく、腹側胴回り部30と背側胴回り部40との面積比を35:65とすることがより望ましい。背側胴回り部40の面積を腹側胴回り部30の面積よりも大きくすることで、背側胴回り部40における応力が大きい場合であっても締め付け圧が低減し、着用者に不快感を生じさせ難くすることができる。
1 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ)、
10 吸収性本体、
11 吸収性コア、11b コアラップシート、
12 トップシート、
13 バックシート、13a 液不透過性シート、13b 外装シート、
15 防漏壁部、16 防漏壁弾性部材、17 脚回り弾性部材、
20 胴回り部、
23 本体接合部、24 本体接合部、
30 腹側胴回り部、30sw 側部、
31 肌側シート、
32 非肌側シート、32f 折り返し部、
35 胴回り弾性部材(腹側胴回り弾性部材)、
35s 連続弾性部材、35c 非連続弾性部材、
36 肌面シート、
40 背側胴回り部、
40b 臀部カバー、40sw 側部、
41 肌側シート、42 非肌側シート、42f 折り返し部、
45 胴回り弾性部材(背側胴回り弾性部材)、
45s 連続弾性部材、45c 非連続弾性部材、
50 サイド接合部、50A・50B サイド接合部、
61 腹側低伸縮領域(非連続部)、
62 腹側第1伸縮領域、63 腹側第2伸縮領域、
71 背側低伸縮領域(非連続部)、
81 背側第1伸縮領域、82 背側第2伸縮領域、
90 後処理テープ、
100 引張試験機、
110 チャック、
120A,120B 治具、
150 留具、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
CL 中央位置(縦方向、長手方向)

Claims (10)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    液吸収性の吸収性本体と、前記左右方向に伸縮可能な胴回り部と、を有するパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記胴回り部は、腹側胴回り部と背側胴回り部とを有し、
    前記腹側胴回り部と前記背側胴回り部とは、一対のサイド接合部によって環状に連結されており、
    自然状態において、
    上下方向の或る位置において、
    一方のサイド接合部から他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、
    前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、
    ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記左右方向において、前記胴回り部を構成しているシート部材の単体の寸法の85%の寸法になるまで前記胴回り部を伸長させたときに、
    前記上下方向の或る位置において、
    前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、
    前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記胴回り部の前記上下方向の下端において、
    前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記腹側胴回り部の表面に沿った最短距離は、
    前記一方のサイド接合部から前記他方のサイド接合部までの、前記背側胴回り部の表面に沿った最短距離よりも長い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 請求項2または3に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部の前記左右方向における収縮力よりも、前記背側胴回り部の前記左右方向における収縮力の方が大きい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部のうち前記上下方向において下側から1/4の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力は、
    前記腹側胴回り部のうち前記上下方向において上側から3/4の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記胴回り部のうち前記上下方向において上側1/2の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力は、
    前記胴回り部のうち前記上下方向において下側1/2の範囲で、前記上下方向の単位長さ当たりの領域に作用する前記左右方向の収縮力よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記左右方向において、前記胴回り部を構成しているシート部材の単体の寸法の85%の寸法になるまで前記胴回り部を伸長させるときの収縮力は、
    前記左右方向において、前記胴回り部を構成しているシート部材の単体の寸法の85%の寸法から77%の寸法になるまで前記胴回り部を収縮させるときの収縮力の2倍以上である、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記吸収性本体は、吸収性コアを有し、
    前記腹側胴回り部は、他の領域よりも前記左右方向における収縮力が低減している腹側低伸縮領域を有し、
    前記腹側低伸縮領域の前記左右方向における幅は、前記吸収性コアの前記左右方向における幅よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  9. 請求項8に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部は、前記腹側低伸縮領域の前記左右方向の両側に隣接し、前記腹側低伸縮領域よりも前記左右方向における収縮力が大きい腹側第1伸縮領域を有し、
    前記腹側低伸縮領域の前記左右方向における幅は、前記腹側第1伸縮領域の前記左右方向における幅の合計値よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  10. 請求項9に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    自然状態の前記腹側胴回り部において、
    前記左右方向における前記吸収性コアの外側端と、前記腹側第1伸縮領域の内側端との間隔は、
    前記左右方向における前記腹側第1伸縮領域の幅よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。

JP2021061143A 2021-03-31 2021-03-31 パンツ型使い捨ておむつ Pending JP2022157106A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021061143A JP2022157106A (ja) 2021-03-31 2021-03-31 パンツ型使い捨ておむつ
PCT/JP2021/045682 WO2022209035A1 (ja) 2021-03-31 2021-12-10 パンツ型使い捨ておむつ
CN202180095227.7A CN116940320A (zh) 2021-03-31 2021-12-10 内裤型一次性尿布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021061143A JP2022157106A (ja) 2021-03-31 2021-03-31 パンツ型使い捨ておむつ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022157106A true JP2022157106A (ja) 2022-10-14

Family

ID=83455827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021061143A Pending JP2022157106A (ja) 2021-03-31 2021-03-31 パンツ型使い捨ておむつ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2022157106A (ja)
CN (1) CN116940320A (ja)
WO (1) WO2022209035A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5614899B2 (ja) * 2012-11-22 2014-10-29 花王株式会社 パンツ型吸収性物品
JP6694793B2 (ja) * 2016-10-11 2020-05-20 白十字株式会社 使い捨て吸収性物品
WO2019073568A1 (ja) * 2017-10-12 2019-04-18 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
EA036327B1 (ru) * 2017-10-12 2020-10-27 Юничарм Корпорейшн Впитывающее изделие
JP6642908B2 (ja) * 2017-12-28 2020-02-12 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品
JP7048401B2 (ja) * 2018-04-24 2022-04-05 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022209035A1 (ja) 2022-10-06
CN116940320A (zh) 2023-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5846963B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP5389041B2 (ja) パンツ型の失禁用品
BR112012012622B1 (pt) Artigo do vestuário descartável
EA036650B1 (ru) Предмет одежды одноразового использования
CN111465376B (zh) 吸收性物品
JP6427535B2 (ja) 吸収性物品
KR20170036041A (ko) 일회용 기저귀
JP6296761B2 (ja) 使い捨て着用物品
WO2014087970A1 (ja) 吸収性物品
CN107847370B (zh) 一次性穿着物品
JP7109279B2 (ja) 吸収性物品
AU2015223173B2 (en) Fastener for an absorbent article
WO2022209035A1 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
US11389342B2 (en) Pull-on absorbent article with pair of belt sections
WO2019131058A1 (ja) パンツ型吸収性物品
JP5787689B2 (ja) 使い捨て着用物品
WO2022209034A1 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
WO2022145140A1 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP7282752B2 (ja) パンツ型吸収性物品
WO2023248812A1 (ja) 吸収性物品
JP6145559B1 (ja) パンツ型おむつ、及び、パンツ型おむつの着用方法
JP7166913B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP6461237B2 (ja) スカート付き使い捨ておむつ
TWI703970B (zh) 吸收性物品
JP2018108323A (ja) パンツ型おむつ、及び、パンツ型おむつの着用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240125