JP2022156811A - 電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システム - Google Patents

電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】生体組織の撮像画像を取得してエッジ強調処理を施す際、従来に比べて内視鏡観察に適した十分なエッジ強調画像が得られるようにする。【解決手段】本発明の一態様は、生体組織の撮像画像を取得して強調処理を施す電子内視鏡用プロセッサである。当該プロセッサは、生体組織の撮像画像のRGB色空間の情報を、色差成分と輝度成分とに分離する分離部と、撮像画像のRGB色空間の情報から、G成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴成分を抽出する特徴成分抽出部と、特徴成分からエッジ成分を抽出するエッジ成分抽出部と、エッジ成分に所定の重み付けを行って輝度成分に加算する加算部と、色差成分と加算部によって得られた輝度成分とを、RGB色空間の情報に変換する変換部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、生体組織の撮像画像を取得して強調処理を施す電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システムに関する。
人体内部の生体組織の観察や治療に電子内視鏡装置が使用されている。電子内視鏡装置を用いて生体組織を撮像して得られる撮像画像から生体組織の特定の要素を際出たせる強調処理を撮像画像に施してディスプレイに表示することが行われる。
広範囲の画素の輝度信号を参照してエッジを強調すると共に、微小範囲における画素の輝度信号を参照してノイズを除去することにより、ノイズ成分を強調することなく、各輝度信号のエッジ強調を行うことができる内視鏡システムが知られている(特許文献1)。
この内視鏡システムは、注目画素、及び微小領域において注目画素の周辺に位置する第1の周辺画素の輝度信号を用いて、注目画素のノイズ除去信号を生成するノイズ除去手段と、注目画素、及び微小領域より広い広範囲領域において注目画素の周辺に位置する第2の周辺画素の輝度信号を用いて注目画素の広範囲エッジ成分を検出するエッジ強調手段と、ノイズ除去信号と広範囲エッジ成分とを加算して注目画素の処理済輝度信号を生成する加算手段と、を備える。
特許第4801626号公報
特許文献1に記載された内視鏡システムのエッジ強調手段では、図2に示すように、撮像画像のRGB信号をYC変換した後、輝度信号(Y)のみをエッジ強調し、色差信号(Yc,Yr)に対しては輪郭強調を施さないようにして処理が行われる。つまり、エッジ強調の基となる情報は、YCbCrの色空間のY成分に限られる。
しかし、内視鏡観察においては血管や発赤といった赤味の強い特徴を強調することが求められるところ、輝度信号のみにエッジ強調を施すエッジ強調方法では、内視鏡観察に適した十分なエッジ強調画像が得られない場合があった。
そこで、本発明は、生体組織の撮像画像を取得してエッジ強調処理を施す際、従来に比べて内視鏡観察に適した十分なエッジ強調画像が得られるようにすることができる電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、生体組織の撮像画像を取得して強調処理を施す電子内視鏡用プロセッサである。当該プロセッサは、
生体組織の撮像画像のRGB色空間の情報を、色差成分と輝度成分とに分離する分離部と、
前記撮像画像のRGB色空間の情報から、G成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴成分を抽出する特徴成分抽出部と、
前記特徴成分からエッジ成分を抽出するエッジ成分抽出部と、
前記エッジ成分に所定の重み付けを行って前記輝度成分に加算する加算部と、
前記色差成分と前記加算部によって得られた輝度成分とを、RGB色空間の情報に変換する変換部と、を備える。
前記特徴成分は、前記撮像画像のRGB色空間の情報に対して、G成分及びB成分の少なくともいずれかの成分に正の重み付けを与えた情報であってもよい。
前記特徴成分抽出部は、複数の前記特徴成分を抽出し、
エッジ成分抽出部は、複数の前記特徴成分の各々からエッジ成分を抽出し、
前記加算部は、抽出された各エッジ成分に所定の重み付けを行って前記輝度成分に加算してもよい。
複数の前記特徴成分は、前記撮像画像のR成分からなる第1の特徴部分と、前記撮像画像のG成分とB成分とを有する第2の特徴部分と、を含み、
前記エッジ成分抽出部は、前記第1の特徴部分から第1のエッジ成分を抽出し、前記第2の特徴部分から第2のエッジ成分を抽出し、
前記加算部は、前記第1のエッジ成分に負の重み付けを行い、かつ前記第2のエッジに正の重み付けを行って前記輝度成分に加算してもよい。
本発明の他の一態様は、前記内視鏡用プロセッサと、前記内視鏡用プロセッサに接続され、前記生体組織を撮像する撮像素子を備えた内視鏡と、を備える内視鏡システムである。
前記内視鏡システムは、第1波長帯域の第1の光、及び、前記第1波長帯域より広い第2波長帯域の第2の光のいずれか一方を出射するように構成された内視鏡用光源装置をさらに備えてもよい。
上述の電子内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムによれば、生体組織の撮像画像を取得してエッジ強調処理を施す際、従来に比べて内視鏡観察に適した十分なエッジ強調画像が得られるようにすることができる。
一実施形態の電子内視鏡システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す演算部の構成の一例を示すブロック図である。 一実施形態の強調処理を表した、概念的なブロック線図である。 電子内視鏡用プロセッサが行う一実施形態の強調処理のフローの一例を示す図である。 一実施形態の強調処理を表した、概念的なブロック線図である。 一実施形態の強調処理を表した、概念的なブロック線図である。
本実施形態の電子内視鏡システムのプロセッサは、このシステムで生体組織を撮像して得られる撮像画像のRGB色空間の情報を、色差成分と輝度成分(Y成分)とに分離する。従来、エッジ強調を行う際には、輝度成分に対してラプラシアンフィルタ等の空間フィルタを用いてエッジ成分を検出し、元の輝度成分と合成することが行われていた。しかしこの従来のエッジ強調手法を、内視鏡による体腔内の生体組織から得られる画像に対して適用した場合には、十分なエッジ強調が行われない場合があった。内視鏡によって観察される画像では、血管部や病変部の発赤等、赤味の強い部分を強調する必要があるが、従来のエッジ強調手法では、赤味の強い部分を十分に強調することができなかった。
そこで、本願発明者は、強調対象となる赤味の強い部分がG(Green)成分やB(Blue)成分に対して強いコントラストを有することに着目し、画像の輝度成分ではなくG成分やB成分を主に用いて強調を行う方が、より内視鏡観察に適した強調効果が得られることを見出した。
一実施形態の内視鏡システムでは、Y成分ではなくG成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴部分を撮像画像から抽出し、抽出した特徴部分からエッジ成分を抽出する。このエッジ成分の抽出方法は、ラプラシアンフィルタを用いてもよいし、他の公知のフィルタをも利用することができる。そして、抽出されたエッジ成分に所定の重み付けを行って輝度成分に加算した後にRGB色空間の情報に変換する。エッジ成分に対する重み付けは、観察対象の疾患の種類に応じて調整してもよい。一実施形態の内視鏡システムでは、赤味の強い部分に対して強いコントラストを有するG成分やB成分のエッジ成分を用いて強調が行われるため、病変部等の赤味の強い部分を従来よりも強調させることができる。
以下、本実施形態の電子内視鏡システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の電子内視鏡システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるように、電子内視鏡システム1は、医療用に特化されたシステムであり、電子スコープ(内視鏡)100、プロセッサ200及びモニタ300を備えている。
プロセッサ200は、システムコントローラ21及びタイミングコントローラ22を備えている。システムコントローラ21は、メモリ23に記憶された各種プログラムを実行し、電子内視鏡システム1全体を統合的に制御する。また、システムコントローラ21は、操作パネル24に接続されている。システムコントローラ21は、操作パネル24に入力される術者からの指示に応じて、電子内視鏡システム1の各動作及び各動作のためのパラメータを変更する。タイミングコントローラ22は、各部の動作のタイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡システム1内の各回路に出力する。
プロセッサ200は、光源装置201を備えている。光源装置201は、体腔内の生体組織等の被写体を照明するための照明光Lを出射する。照明光Lは、白色光、擬似白色光、あるいは特殊光を含む。一実施形態によれば、光源装置201は、白色光あるいは擬似白色光を照明光Lとして常時射出するモードと、白色光あるいは擬似白色光と、特殊光が交互に照明光Lとして射出するモードの一方を選択し、選択したモードに基づいて、白色光、擬似白色光、あるいは特殊光を射出することが好ましい。白色光は、可視光帯域においてフラットな分光強度分布を有する光であり、擬似白色光は、分光強度分布はフラットではなく、複数の波長帯域の光が混色された光である。特殊光は、可視光帯域の中の青色あるいは緑色等の狭い波長帯域の光である。青色あるいは緑色の波長帯域の光は、生体組織中の特定の部分を強調して観察する時に用いられる。光源装置201から出射した照明光Lは、集光レンズ25によりLCB(Light Carrying Bundle)11の入射端面に集光されてLCB11内に入射される。
LCB11内に入射された照明光Lは、LCB11内を伝播する。LCB11内を伝播した照明光Lは、電子スコープ100の先端に配置されたLCB11の射出端面から射出され、配光レンズ12を介して被写体に照射される。配光レンズ12からの照明光Lによって照明された被写体からの戻り光は、対物レンズ13を介して固体撮像素子14の受光面上で光学像を結ぶ。
固体撮像素子14は、ベイヤ型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子14は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画像信号を生成して出力する。なお、固体撮像素子14は、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子14はまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよい。
電子スコープ100の接続部内には、ドライバ信号処理回路15が備えられている。ドライバ信号処理回路15には、固体撮像素子14から被写体の画像信号が所定のフレーム周期で入力される。フレーム周期は、例えば、1/30秒である。ドライバ信号処理回路15は、固体撮像素子14から入力される画像信号に対して所定の処理を施してプロセッサ200の前段信号処理回路26に出力する。
ドライバ信号処理回路15は、また、メモリ16にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ16に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば、固体撮像素子14の画素数や感度、動作可能なフレームレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路15は、メモリ16から読み出された固有情報をシステムコントローラ21に出力する。この固有情報には、例えば、固体撮像素子14の画素数や解像度等の素子特有の情報、さらには、光学系に関する画角、焦点距離、被写界深度等の情報も含まれてもよい。
システムコントローラ21は、電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ21は、生成された制御信号を用いて、プロセッサ200に接続されている電子スコープ100に適した処理がなされるようにプロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを制御する。
タイミングコントローラ22は、システムコントローラ21によるタイミング制御に従って、ドライバ信号処理回路15にクロックパルスを供給する。ドライバ信号処理回路15は、タイミングコントローラ22から供給されるクロックパルスに従って、固体撮像素子14をプロセッサ200側で処理される映像のフレームレートに同期したタイミングで駆動制御する。
前段信号処理回路26は、ドライバ信号処理回路15から1フレーム周期で入力される画像信号に対してデモザイク処理、マトリックス演算等の所定の信号処理を施して、画像メモリ27に出力する。
画像メモリ27は、前段信号処理回路26から入力される画像信号をバッファし、タイミングコントローラ22によるタイミング制御に従い、後段信号処理回路28に出力する。
後段信号処理回路28は、画像メモリ27から入力される画像信号を処理してモニタ表示用の画面データを生成し、生成されたモニタ表示用の画面データを所定のビデオフォーマット信号に変換する。変換されたビデオフォーマット信号は、モニタ300に出力される。これにより、被写体の画像がモニタ300の表示画面に表示される。
システムコントローラ21には、演算部29が接続されている。演算部29は、生体組織を撮像して記憶されている画像メモリ27からシステムコントローラ21を経由して呼び出された撮像画像の強調処理を行う部分である。
図2は、演算部29の構成の一例を示すブロック図である。演算部29は、Y/C分離部30、特徴成分抽出部31、エッジ成分抽出部32、加算部33、及び、変換部34を備える。
なお、演算部29は、システムコントローラ21がメモリ23に記憶されたプログラムを起動してモジュールとして形成するソフトウェアモジュールであってもよく、また、FPGA(Field-Programmable gate Array)で構成されたハードウェアモジュールであってもよい。
図3には、画像メモリ27から取得する生体組織の撮像画像のRGB色空間の情報(「入力画像IMIN」という。)に対して強調処理を施し、出力画像IMOUTを得るための処理の概念的なブロック線図を示している。
図2を参照すると、Y/C分離部30は、前段信号処理回路26から取得する入力画像IMINを、色差成分(Cr成分及びCb成分)と輝度成分(Y成分)とに分離する。入力画像IMINは、例えば、画像メモリ27にバッファされている画像信号である。
他の実施形態では、RGB色空間をYCrCb空間以外の他の色空間に変換してもよい。
特徴成分抽出部31は、入力画像IMINからG成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴成分を抽出する。特徴成分は、入力画像IMINのうちエッジ成分の抽出対象となる強調処理用の信号成分である。撮像画像のうち血管部や病変部の発赤等、赤味の強い部分をより効果的に強調するために、特徴成分には、入力画像IMINのうち、赤味の強い部分に対してコントラストの強いG成分及びやB成分の少なくとも一方が含まれる。
エッジ成分抽出部32は、特徴成分抽出部31によって抽出された特徴成分からエッジ成分を抽出する。エッジ成分を抽出する処理は、例えばラプラシアンフィルタやソーベルフィルタ等の公知の空間フィルタを採用することができる。
加算部33は、エッジ成分抽出部32によって抽出されたエッジ成分に所定の重み付けを行って、Y/C分離部30から得られた輝度成分Yに加算する。それによって、G成分やB成分のエッジ成分を用いて、入力画像IMINから分離された輝度成分Yが補正される。
重み付けの設定は、観察対象の疾患の種類に応じて調整することができる。好ましくは、操作パネル24からの操作入力によって重み付けの設定変更が可能である。
変換部34は、Y/C分離部30によって得られる色差成分と、加算部33によって得られた輝度成分とを、RGB色空間の情報に変換する。それによって、入力画像IMINに対してエッジ強調が施された出力画像IMOUTが得られる。出力画像IMOUTは、例えば、後段信号処理回路28での処理のために、画像メモリ27に出力される。
被写体となる患者の体腔内の生体組織では、ヘモグロビン色素等の影響により画像色成分のうちR成分が他の成分(G成分及びB成分)に対して支配的である。病変部の病変の程度が低く、病変部が炎症部位である場合、炎症が強いほど赤色(R成分)が他の色(G成分及びB成分)に対して強くなる。そこで、一実施形態の内視鏡システムでは、Y成分ではなくG成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴部分を撮像画像から抽出し、抽出した特徴部分からエッジ成分を抽出する。抽出されたエッジ成分に所定の重み付けを行って輝度成分に加算した後にRGB色空間の情報に変換する。すなわち、一実施形態の内視鏡システムでは、赤味の強い部分に対して強いコントラストを有するG成分やB成分のエッジ成分を用いて強調が行われるため、病変部等の赤味の強い部分を従来よりも際立たせることができる。
図4は、プロセッサ200が行う一実施形態の強調処理のフローの一例を示す図である。
演算部29は、システムコントローラ21を介して、前段信号処理回路26が画像メモリ27に出力するフレーム単位の撮像画像(RGB色空間の画像)を取得する度に(ステップS100)、取得した画像を入力画像IMINとしてステップS102以降の各処理を行う。
すなわち、Y/C分離部30は、入力画像IMINを色差成分(Cr成分及びCb成分)と輝度成分(Y成分)とに分離する(ステップS102)。特徴成分抽出部31は、入力画像IMINからG成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴成分を抽出する(ステップS104)。エッジ成分抽出部32は、特徴成分抽出部31によって抽出された特徴成分に対して、ラプラシアンフィルタ等の空間フィルタを施し、エッジ成分を抽出する(ステップS106)。
次いで、加算部33は、エッジ成分抽出部32によって抽出されたエッジ成分に所定の重み付けを行って、Y/C分離部30から得られた輝度成分Yに加算することで重み付け和の演算を行う(ステップS108)。変換部34は、ステップS102で得られた色差成分と、ステップS108で得られた輝度成分とを、RGB色空間の情報に変換する(ステップS110)。それによって、入力画像IMINに対してエッジ強調が施された出力画像IMOUTが得られる。
システムコントローラ21は、得られた出力画像IMOUTを画像メモリ27に出力する。後段信号処理回路28は、画像メモリ27から画像IMOUTを取得し、画像IMOUTを所定のビデオフォーマット信号に変換し、モニタ300に出力する。それによって、ステップS110において変換された画像が表示される(ステップS112)。
一実施形態では、特徴成分抽出部31によって抽出される特徴成分は、入力画像IMINに対してG成分及びB成分の少なくともいずれかの成分に正の重み付けを与えた情報であってもよい。例えば、特徴成分には、R成分が含まれていてもよいが、G成分及びB成分の少なくともいずれかの成分に対して、R成分よりも強い正の重み付けを与えてもよい。それによって、赤味の強い部分に対して強いコントラストを有するG成分やB成分のエッジ成分を用いて強調を行うことができる。
一実施形態では、特徴成分抽出部31は、入力画像IMINから複数の特徴成分を抽出してもよい。その場合、エッジ成分抽出部32は、複数の特徴成分の各々からエッジ成分を抽出し、加算部33は、抽出された各エッジ成分に所定の重み付けを行って輝度成分に加算する。このような処理を行う場合に、入力画像IMINから出力画像IMOUTを得るための処理の概念的なブロック線図を図5に示す。複数の特徴成分を組み合わせることで任意の特徴のみを強調して表示させることができる。
一実施形態では、入力画像IMINから抽出される複数の特徴成分は、入力画像IMINのR成分からなる第1の特徴部分と、入力画像IMINのG成分及びB成分からなる第2の特徴部分とを含む。エッジ成分抽出部32は、第1の特徴部分からR成分のエッジ成分を抽出し、第2の特徴部分からG成分及びB成分のエッジ成分を抽出する。
この実施形態に関連し、図6に、入力画像IMINに対して強調処理を施し、出力画像IMOUTを得るための処理の概念的なブロック線図を示す。図6において、「R成分エッジ」は、第1の特徴部分から抽出されるR成分のエッジ成分に対応し、「GB成分エッジ」は、第2の特徴部分から抽出されるG成分及びB成分のエッジ成分に対応する。
ここで、図6に示すように、例えば入力画像IMINに血管と襞が含まれる場合、R成分エッジには血管等の赤味の強い部分がなく襞や陰影のある部分のエッジのみが含まれる。他方、GB成分エッジには、血管等の赤味の強い部分のエッジが含まれる。そのため、R成分エッジに負の重みを付加し、GB成分エッジに正の重みを付加して、輝度成分に加算(合成)することで、出力画像IMOUTは、襞を強調せずに血管や発赤等の赤味の強い部分を強調させることが可能となる。
以上、本発明の電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システムについて詳細に説明したが、本発明の電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システムは上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 電子内視鏡システム
11 LCB
12 配光レンズ
13 対物レンズ
14 固体撮像素子
15 ドライバ信号処理回路
16 メモリ
21 システムコントローラ
22 タイミングコントローラ
24 操作パネル
25 集光レンズ
26 前段信号処理回路
27 画像メモリ
28 後段信号処理回路
29 演算部
30 Y/C分離部
31 特徴成分抽出部
32 エッジ成分抽出部
33 加算部
34 変換部
100 電子スコープ
200 プロセッサ
300 モニタ

Claims (6)

  1. 生体組織の撮像画像を取得して強調処理を施す電子内視鏡用プロセッサであって、
    生体組織の撮像画像のRGB色空間の情報を、色差成分と輝度成分とに分離する分離部と、
    前記撮像画像のRGB色空間の情報から、G成分及びB成分の少なくともいずれか一方を含む特徴成分を抽出する特徴成分抽出部と、
    前記特徴成分からエッジ成分を抽出するエッジ成分抽出部と、
    前記エッジ成分に所定の重み付けを行って前記輝度成分に加算する加算部と、
    前記色差成分と前記加算部によって得られた輝度成分とを、RGB色空間の情報に変換する変換部と、を備えた、
    電子内視鏡用プロセッサ。
  2. 前記特徴成分は、前記撮像画像のRGB色空間の情報に対して、G成分及びB成分の少なくともいずれかの成分に正の重み付けを与えた情報である、
    請求項1に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
  3. 前記特徴成分抽出部は、複数の前記特徴成分を抽出し、
    エッジ成分抽出部は、複数の前記特徴成分の各々からエッジ成分を抽出し、
    前記加算部は、抽出された各エッジ成分に所定の重み付けを行って前記輝度成分に加算する、
    請求項1又は2に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
  4. 複数の前記特徴成分は、前記撮像画像のR成分からなる第1の特徴部分と、前記撮像画像のG成分とB成分とを有する第2の特徴部分と、を含み、
    前記エッジ成分抽出部は、前記第1の特徴部分から第1のエッジ成分を抽出し、前記第2の特徴部分から第2のエッジ成分を抽出し、
    前記加算部は、前記第1のエッジ成分に負の重み付けを行い、かつ前記第2のエッジに正の重み付けを行って前記輝度成分に加算する、
    請求項3に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の内視鏡用プロセッサと、
    前記内視鏡用プロセッサに接続され、前記生体組織を撮像する撮像素子を備えた内視鏡と、を備える内視鏡システム。
  6. 第1波長帯域の第1の光、及び、前記第1波長帯域より広い第2波長帯域の第2の光のいずれか一方を出射するように構成された内視鏡用光源装置をさらに備えた、
    請求項5に記載された内視鏡システム。
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