JP2022154264A - 撮像装置、画像処理装置、移動装置、制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

撮像装置、画像処理装置、移動装置、制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】例えばRCCBセンサまたは特定の光学系に適した画像補正処理(歪曲補正など)を行えるようにする。【解決手段】撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に像を形成すると共に、前記撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる特性を有する光学系と、前記撮像素子から出力されたデータから少なくとも2色のカラー画像データを生成するデモザイク部と、前記デモザイク部により生成された前記少なくとも2色のカラー画像データの歪曲を補正する歪曲補正部とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、歪曲補正処理を行う撮像装置、制御方法などに関するものである。
撮像装置では、撮像素子から得られる画像データに対し、光学特性補正(周辺光量落ち補正、色収差補正を含む)および現像処理(ホワイトバランス調整、デモザイク処理を含む)を行うことで、カラー画像データを生成することができる。なお、現像処理が行われる前の画像データは一般的にRAWデータと呼ばれている。
RAWデータの生成には、RGGBセンサを利用することが一般的である。RGGBセンサとは、Rフィルタ、GフィルタおよびBフィルタがモザイク状にベイヤー配列で配列されている光学フィルタが、撮像素子の前面に配置された撮像素子である。一方、特許文献1には、画素回路の高感度化のために、G(緑)フィルタを無色(Clear)フィルタに変更したRCCBセンサを利用してRAWデータを生成する方法が記載されている。RCCBセンサとは、Rフィルタ、CフィルタおよびBフィルタがモザイク状にベイヤー配列で配列されている光学フィルタが、撮像素子の前面に配置された撮像素子である。
特許文献2には、他の車両、障害物、信号機、標識などを視認するために、中心画角領域での結像倍率を大きくした特殊な光学系を用いて前方の画像を取得する方法が記載されている。
特開2018-93480号公報 特開2004-354572号公報
しかし、RCCBセンサを利用した撮像装置または中心画角領域での結像倍率を大きくした特殊な光学系を利用した撮像装置で生成されたRAWデータは、既存の現像処理回路またはレタッチソフトでは適切な画像補正処理を行うことができない場合がある。そのため、既存の現像処理回路またはレタッチソフトでは、所望の画質の画像データを得ることが困難であった。
そこで、本発明は、例えばRCCBセンサまたは特定の光学系に適した画像補正処理(歪曲補正など)を行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に像を形成すると共に、前記撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる特性を有する光学系と、前記撮像素子から出力されたデータから少なくとも2色のカラー画像データを生成するデモザイク部と、前記デモザイク部により生成された前記少なくとも2色のカラー画像データの歪曲を補正する歪曲補正部とを有する。
本発明によれば、例えばRCCBセンサまたは特定の光学系に適した画像補正処理(歪曲補正など)を行うことができる。
実施形態1における撮像装置の構成要素を説明するためのブロック図である。 実施形態1における撮像レンズユニットの画角毎の画素密度の一例を説明するための図である。 実施形態1における撮像素子の前面に配置される光学フィルタの例を説明するための図である。 実施形態1におけるデモザイク部における処理の一例を説明するための図である。 実施形態1における歪曲補正処理の一例を説明するための図である。 実施形態1における撮像装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態2における撮像装置の構成要素を説明するためのブロック図である。 実施形態2における歪曲補正部の構成要素を説明するためのブロック図である。 実施形態2におけるレンズ特性データの一例を説明するための図である。 実施形態2における撮像装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態2における撮像装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態3における撮像装置の構成要素を説明するためのブロック図である。 実施形態3における歪曲補正部の構成要素を説明するためのブロック図である。 実施形態3における撮像装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態3における撮像装置で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
以下の実施形態において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。また、以下の実施形態においては、移動装置(自動車など)に搭載される撮像装置(車載カメラ)を撮像装置の例として説明する。しかしながら、以下の実施形態における撮像装置は、デジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ネットワークカメラ、ドローン、ロボットまたはその他の電子機器に搭載された撮像装置であってもよい。
[実施形態1]
図1は、実施形態1における撮像装置の構成要素を説明するためのブロック図である。
撮像レンズユニット100は、後述の撮像素子101の撮像面に光学像を形成すると共に、撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる特性を有する光学系としての撮像レンズユニットである。
撮像レンズユニット100は、例えば、撮像素子101の撮像面の中央部(視野中央部、中心画角領域)の解像度が高く、撮像面の周辺部(視野周辺部、周辺画角領域)の解像度が低くなるように画角毎に結像倍率が異なるような光学特性を有する。そして、撮像装置は、撮像レンズユニット100を用いて被写体の光学像を撮像素子101の撮像面に形成する。なお、撮像レンズユニット100は、複数のレンズ群および絞りなどから構成されている。
図2は、撮像レンズユニット100の画角毎の画素密度の一例を説明するための図である。図2に示すように、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)撮像レンズユニット100では、撮像面の中央部(視野中央部、中心画角領域)は画角が小さいため画素密度が高くなる。一方、撮像面の周辺部(視野周辺部、周辺画角領域)では画角が大きくなるほど画素密度が低くなる。
例えば、画像中心では1度あたり80画素弱の解像度があるが、画角60°の画像端では1度あたり20画素弱程度の解像度になる。車載カメラにおいては、視野中央ほど遠くまで物体を認識することが望ましいので視野中央部に画素数を割り当てて中心部を高解像度化している。
当然ながら、周辺部(周辺画角領域)では割り当てる画素数が少なくなるので遠くの物体を認識することは困難になる。しかしながら、視野中央部で遠くの前方車を認識し、視野周辺部で近くの歩行者を認識する必要がある撮像装置(車載カメラなど)では、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)光学系は有用である。
撮像素子101は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)またはCCD(電荷結合素子)から構成される撮像素子である。撮像素子101は、撮像レンズユニット100を介して撮像素子101の撮像面に結像された被写体の光学像を撮像(光電変換)し、撮像画像に対応する画像データ(RAWデータ)を生成する。撮像素子101の前面にはRフィルタ、Gフィルタ、BフィルタまたはCフィルタがモザイク状に、例えばベイヤー配列で配置されている。
Rフィルタは赤色の光を透過させるカラーフィルタであり、Gフィルタは緑色の光を透過させるカラーフィルタであり、Bフィルタは青色の光を透過させるカラーフィルタである。Cフィルタは、無色の光を透過させる無色フィルタである。これらの光学フィルタを撮像素子101の前面に配置することにより、撮像素子101の各画素で赤色、緑色、青色または無色の光が受光される。
図3(A)および図3(B)は、実施形態1における撮像素子101の前面に配置される光学フィルタの例を説明するための図である。図3(A)は、Rフィルタ、GフィルタおよびBフィルタがモザイク状にベイヤー配列で配置されている光学フィルタの例を示す。図3(B)は、Rフィルタ、CフィルタおよびBフィルタがモザイク状にベイヤー配列で配置されている光学フィルタの例を示す。ここで、ベイヤー配列とは、隣接する色(無色を含む)が互いに異なる色配列を指す。
実施形態1では、撮像素子101がRCCBセンサである場合を想定して説明するが、撮像素子101はRGGBセンサであってもよい。RCCBセンサとは、Rフィルタ、CフィルタおよびBフィルタがモザイク状にベイヤー配列で配列されている光学フィルタが、撮像素子の前面に配置された撮像素子である。RGGBセンサとは、Rフィルタ、GフィルタおよびBフィルタがモザイク状にベイヤー配列で配列されている光学フィルタが、撮像素子の前面に配置された撮像素子である。
撮像素子101がRCCBセンサである場合に、撮像素子101で生成される画像データ(RAWデータ)をRCCB画像データと呼ぶ。撮像素子101がRGGBセンサである場合に、撮像素子101で生成される画像データ(RAWデータ)をRGGB画像データと呼ぶ。
なお、撮像素子101は、RCCBセンサおよびRGGBセンサに限定されるものではない。例えば、撮像素子101は、補色フィルタと原色フィルタの組み合わせからなるベイヤー配列の光学フィルタが撮像素子の前面に配置された撮像素子であってもよい。或いは、撮像素子101は、RGB-IRフィルタが撮像素子の全面に配置された撮像素子(RGB-IR型撮像素子)であってもよい。ここで、RGB-IRフィルタとは、R、GおよびBフィルタの配列内に所定の周期で離散的にIRフィルタ(赤外光を透過させる光学フィルタ)を配置したものである。
画像受信部102は、撮像素子101で生成されたRCCB画像データを受信し、後段のセンサ補正部103に送信する。なお、撮像素子101がRGGBセンサである場合、画像受信部102は、撮像素子101で生成されたRGGB画像データを受信し、後段のセンサ補正部103に送信する。
センサ補正部103は、撮像素子101で生成されたRCCB画像データに対し、撮像素子101に固有のセンサ特性に関する補正であるセンサ特性補正を行う。センサ特性補正は、例えば、固定パターンノイズ補正、キズ補正、ノイズ抑制のためのダーク補正の少なくとも一つを含む。なお、撮像素子101がRGGBセンサである場合、センサ補正部103は、撮像素子101で生成されたRGGB画像データに対し、センサ特性補正を行う。
光学補正部104は、センサ補正部103で処理されたRCCB画像データに対し、撮像レンズユニット100の光学特性に関する補正である光学特性補正を行う。光学特性補正は、例えば、周辺画角領域の光量が低下することを補正する周辺光量落ち補正、レンズの色収差を補正する色収差補正の少なくとも一つを含む。なお、センサ補正部103および光学補正部104は、後述のデモザイク部105の前段に配置することが望ましい。撮像素子101がRGGBセンサである場合、光学補正部104は、撮像素子101で生成されたRGGB画像データに対し、光学特性補正を行う。
ベイヤー配列型光学フィルタが配置された撮像素子101で生成されたRCCB画像データでは、画素毎のデータは夫々R(赤)、C(無色)またはB(青)に対応している。したがって、デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データからRGGB画像データを生成し、生成されたRGGB画像データに対してデモザイク処理(または色同時化処理)を行う。
デモザイク処理を行うことにより、デモザイク部105は、全ての画素に対して3つの色データ(R、GおよびBデータ)を生成し、RGBカラー画像データを生成することができる。ここで、RGBカラー画像データは、全ての画素のR成分から構成されたカラー画像データと、全ての画素のG成分から構成されたカラー画像データと、全ての画素のB成分から構成されたカラー画像データとを含む。
デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データからRGGB画像データを生成し、生成されたRGGB画像データをデモザイク処理せずに画像送信部108に供給することもできる。
なお、撮像素子101がRGGBセンサである場合、デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRGGB画像データに対してデモザイク処理(または色同時化処理)を行い、RGBカラー画像データを生成する。撮像素子101がRGGBセンサである場合、デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRGGB画像データからRCCB画像データを生成し、生成されたRCCB画像データをデモザイク処理せずに画像送信部108に供給することもできる。このように、デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データ(またはRGGB画像データ)から少なくとも2色(RおよびB)のカラー画像データを生成することができる。
歪曲補正部106は、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)光学系を用いて生成されたRGBカラー画像データに対し、歪曲補正を行う。デモザイク処理が行われる前の画像データに対して歪曲補正を行うと偽色が発生するため、実施形態1においては、デモザイク処理が行われたRGBカラー画像データに対して歪曲補正を行う。このように、歪曲補正部106は、デモザイク部105により生成された少なくとも2色(RおよびB)のカラー画像データに対して歪曲補正を行うことができる。
モザイク部107は、歪曲補正部106で歪曲補正が行われたRGBカラー画像データに対してモザイク処理(点順次化処理)を行う。これにより、モザイク部107は、歪曲補正が行われたRGGB画像データを生成することができる。さらに、モザイク部107は、歪曲補正されたRGGB画像データからRCCB画像データを生成することもできる。これにより、歪曲補正が行われたRGGB画像データ(またはRCCB画像データ)がモザイク部107から画像送信部108に供給される。
画像送信部108は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データ、デモザイク部105で生成されたRGGB画像データをRAWデータとして撮像装置とは別体の画像処理装置に送信することができる。画像送信部108は、デモザイク部105で生成されたRGBカラー画像データを画像処理装置に送信することもできる。さらに、画像送信部108は、モザイク部107で生成されたRGGB画像データまたはRCCB画像データを画像処理装置に送信することもできる。
画像送信部108は、画像処理装置と無線通信ネットワークまたは有線通信ネットワークを介して通信可能である。なお、撮像素子101がRGGBセンサである場合、画像送信部108は、光学補正部104で処理されたRGGB画像データ、デモザイク部105で生成されたRCCB画像データをRAWデータとして撮像装置とは別体の画像処理装置に送信することができる。
撮像素子101がRGGBセンサである場合、画像送信部108は、デモザイク部105で生成されたRGBカラー画像データを画像処理装置に送信することもできる。さらに、撮像素子101がRGGBセンサである場合、画像送信部108は、モザイク部107で生成されたRCCB画像データまたはRGGB画像データを画像処理装置に送信することもできる。
撮像装置はさらに、プロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、マイクロコンピュータなどのコンピュータと、コンピュータで実行されるプログラムを記憶したメモリとを有する。撮像装置のコンピュータは、メモリが記憶しているプログラムを実行することにより、後述する撮像装置の動作を制御することができる。撮像装置のコンピュータは、撮像装置の制御部として動作することができる。
画像処理装置は、物体を画像認識するための物体認識部109を有する。画像処理装置はさらに、プロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、マイクロコンピュータなどのコンピュータと、コンピュータで実行されるプログラムを記憶したメモリとを有する。画像処理装置のコンピュータは、メモリが記憶しているプログラムを実行することにより、後述する画像処理装置の動作を制御することができる。画像処理装置のコンピュータは、画像処理装置の制御部として動作することができる。
一般的な撮像装置は、汎用の撮像素子または汎用の光学系に対する補正は可能であるが、実施形態1のような画角毎に結像倍率が異なる特性を有する特殊な光学系には十分に対応することができない。そのため、実施形態1で説明したような構成の歪曲補正部106を用いて歪曲補正をすることで後段の物体認識率などを向上することができる。
実施形態1における撮像装置は、このような特殊な特性を有する光学系に合わせた歪曲補正をデモザイク処理後に行うことで、少なくとも画像認識装置が有する物体認識部109が画像認識できる程度まで画像の歪曲補正を行うことができる。さらに撮像装置は、歪曲補正が行われたRGBカラー画像データを物体認識部109に出力することができる。なお、実施形態1の撮像装置では、画像処理装置の物体認識部109が、RGGB画素配列のベイヤー配列順の画像データを用いて認識処理をする。したがって、モザイク部107によって、RGBカラー画像データを、RGGB画素配列のベイヤー配列順の画像データになるように逆変換(色情報を間引いてベイヤー配列に戻してから転送するデータ量を削減)する。
なお、撮像素子101の各画素の前面にR、G、BまたはCフィルタが所定の配列で配置されている場合、モザイク部107は、少なくとも2色(RおよびB)のカラー画像データに対してモザイク処理(点順次化処理)を行う。これにより、少なくとも2色のカラー画像データは、撮像素子101の前面に配置された光学フィルタの配列と同じ順番となる。
その後、画像送信部108を介して画像処理装置に画像データ(RAW画像データ、RGGB画像データ、RCCB画像データまたはRGBカラー画像データ)を送信する。但し、画像処理装置の物体認識部109が、RGBカラー画像データを用いて認識処理をする場合などにおいては、モザイク部107による逆変換をせずに歪曲補正部106の出力を画像処理装置に供給してもよい。
図4は、実施形態1におけるデモザイク部105における処理の一例を説明するための図である。
実施形態1では、まず、図4(A)に示すRCCB画像データから図4(B)で示す一般的なRGGB画像データへの変換を行う。RCCB画像データからRGGB画像データへの変換は以下のような式(1)~式(3)を用いて、C画素データとRB画素データからG画素データを生成することで実現する。
≪C画素データ(1画素)とその上下左右のRB画素データ(4画素)からG画素データを生成する場合≫
R=R1+R2 (1)
B=B1+B2 (2)
G=(2C-0.299R-0.114B)/0.587/2 (3)
このように、図4(A)のブロックA1内のCに対応するGを算出する場合、まず上下のR1+R2を加算しRを求め、次に左右のB1+B2を加算しBを求め、RとBとCからGを算出する。また、図4(A)のブロックA2内のCに対応するGを算出する場合も、RとBの位置が逆になっているだけなので同様に算出することが可能である。
なお、実施形態1では、上述した式(1)~式(3)を用いてGを求めたが、算出の係数は上記に限らず、適宜、撮像環境に合わせて調整してもよい。
上記のような方法で一般的なRGGB画像データを生成した後は、一般的なデモザイク方法を使用して容易にRGBカラー画像データを生成することが可能となる。実施形態1で利用可能なデモザイク方法としては、他にも例えば、ACPI(Adaptive color plane interpolation)がある。ACPIでは欠落画素におけるエッジ方向を垂直と水平のいずれかであると判定し、空間的な勾配量の小さいエッジの方向に沿って補間を行い、連続性の強い値を得ることで偽色の発生を抑制することができる。
なお、実施形態1では、CHBI(Constant hue based interpolation)またはPCSD(Primary-consistent soft decision)をデモザイク処理に利用してもよい。さらに、実施形態1では、GBTF(gradient based threshold free)をデモザイク処理に利用してもよい。
以上の説明では、撮像素子101からRCCB画素配列の画像データであるRAWデータに対して説明した。しかし、赤外光成分を撮像できる、RGB-IR画素配列の画像データに対しても、一旦、一般的なRGGB画素配列に変換することで、前述の様々なデモザイク方法を幅広く利用することができる。
図5は、実施形態1の歪曲補正処理の一例を説明するための図である。
実施形態1のような、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)光学系で撮像すると、図5(A)に示すような歪曲画像となる。図の市松模様の黒い領域と白い領域は実際の被写体においては同じ大きさであるが、画角毎に結像倍率が異なる光学系のため、視野中央部(中心画角領域)の市松模様は拡大され、視野周辺部(周辺画角領域)の市松模様は縮小される。また、図2の画角毎の画素密度で示した通り、視野中央部(中心画角領域)は解像度が高く、視野周辺部(周辺画角領域)は解像度が低くなる。
車載システムの画像処理装置では、入力された画像に対してAIなどの認識処理を行い、物体(前方車、歩行者など)を検知する。このような特殊な光学系の歪曲画像をそのまま後段の画像処理装置などに入力した場合、事前の学習データに用いた入力画像と歪曲した入力画像との乖離が大きく、物体認識が正しく機能しない懸念がある。実施形態1における、画角毎に結像倍率が異なる光学系は、前述のように前方と周辺に対して車載システムに有用になるように光学的な設計がなされているため、一般的な物体認識をそのままで利用すると認識率が低下してしまう。
そこで、実施形態1のような構成の歪曲補正を行うことで、一般的な物体認識処理でも所望の物体認識ができるようになる。図5(B)は、図5(A)の歪曲画像を補正した円筒画像である。横線に歪みは残るが、縦線がまっすぐになり、画像端部(周辺部)も比較的歪みが緩和されており、図5(A)の歪曲画像に比べて、物体認識の認識率は十分に改善する。また、実施形態1では、デモザイク処理後に歪曲補正を行うため偽色の発生を抑制でき、物体認識の認識率を改善することもできる。
次に、図6のフローチャートを参照して、実施形態1における撮像装置で行われる処理を説明する。なお、撮像装置の制御部は、撮像装置のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、図6に示す処理を制御することができる。
ステップS600にて、被写体の光学像が撮像レンズユニット100を介して撮像素子101の撮像面に形成され、ステップS601に進む。
ステップS601にて、撮像素子101は、撮像面に結像された被写体の光学像を撮像し、撮像画像に対応するRCCB画像データ(RAWデータ)を生成し、ステップS602に進む。
ステップS602にて、センサ補正部103は、撮像素子101で生成されたRCCB画像データに対してセンサ特性補正(撮像素子101に固有のセンサ特性に関する補正)を行い、ステップS603に進む。センサ特性補正は、例えば、固定パターンノイズ補正、キズ補正、ダーク補正の少なくとも一つを含む。
ステップS603にて、光学補正部104は、センサ補正部103で処理されたRCCB画像データに対して光学特性補正(撮像レンズユニット100の光学特性に関する補正)を行い、ステップS604に進む。光学特性補正は、例えば、周辺光量落ち補正、色収差補正の少なくとも一つを含む。色収差補正は、輝度ムラ補正、色ズレ補正の少なくとも一つを含む。輝度ムラ補正は、色収差などの光学特性に起因して生じた複数のカラー画像データの輝度のムラを補正する補正処理である。色ズレ補正は、色収差などの光学特性に起因して生じた複数のカラー画像データの色のズレを補正する補正処理である。
ステップS604にて、撮像装置の制御部は、ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっているか否かを判定する。そして、ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっている場合はステップS605に進む。ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっていない場合はステップS606に進む。
ステップS605にて、デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データからRGGB画像データを生成し、ステップS606に進む。
ステップS606にて、撮像装置の制御部は、ユーザー設定がデモザイク処理を行う設定になっているか否かを判定する。ユーザー設定がデモザイク処理を行う設定になっていない場合はステップS607に進む。ユーザー設定がデモザイク処理を行う設定になっている場合はステップS608に進む。
ステップS607にて、画像送信部108は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データまたはデモザイク部105で生成されたRGGB画像データをRAWデータとして画像処理装置に送信する。ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっていない場合、画像送信部108は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データをRAWデータとして画像処理装置に送信する。ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっている場合、画像送信部108は、デモザイク部105で生成されたRGGB画像データをRAWデータとして画像処理装置に送信する。なお、撮像素子101で生成された画像データをそのまま画像処理装置に送信する場合は、ステップS602のセンサ特性補正およびステップS603の光学特性補正をスキップしてもよい。
ステップS608にて、デモザイク部105は、光学補正部104で処理されたRCCB画像データからRGGB画像データを生成し、生成されたRGGB画像データに対してデモザイク処理(または色同時化処理)を行い、RGBカラー画像データを生成する。ステップS608にて、歪曲補正部106は、デモザイク部105で生成されたRGBカラー画像データに対し、撮像レンズユニット100の歪曲率を考慮した歪曲補正を行い、ステップS609に進む。
ステップS609にて、撮像装置の制御部は、ユーザー設定がモザイク処理を行う設定になっているか否かを判定する。ユーザー設定がモザイク処理を行う設定になっている場合は、歪曲補正が行われたRGGB画像データ(またはRCCB画像データ)を画像処理装置に送信するためにステップS610に進む。ユーザー設定がモザイク処理を行う設定になっていない場合は、歪曲補正が行われたRGBカラー画像データをそのまま画像処理装置に送信するためにステップS611に進む。
ステップS610にて、モザイク部107は、歪曲補正部106で歪曲補正が行われたRGBカラー画像データに対してモザイク処理(点順次化処理)を行い、歪曲補正が行われたRGGB画像データを生成する。ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっている場合、モザイク部107は、歪曲補正が行われたRGGB画像データを画像送信部108に供給する。ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっている場合、画像送信部108は、歪曲補正が行われたRGGB画像データを画像処理装置に送信する。
一方、ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっていない場合、モザイク部107は、歪曲補正が行われたRGGB画像データから歪曲補正が行われたRCCB画像データを生成し、歪曲補正が行われたRCCB画像データを画像送信部108に供給する。ユーザー設定がRGGB変換を行う設定になっていない場合、画像送信部108は、歪曲補正が行われたRCCB画像データを画像処理装置に送信する。
ステップS611にて、画像送信部108は、歪曲補正部106で歪曲補正が行われたRGBカラー画像データを画像処理装置に送信する。
以上、説明したように、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)ように設計された特殊な光学系を用いると共に、デモザイク処理後に歪曲補正を行っている。そして、歪曲補正されたRGBカラー画像データを生成し、そのRGBカラー画像データからさらにモザイク処理で画像データを生成することもできる。このような構成を用いることで撮像面中央部の解像度を重点的に高めることができ、しかも偽色の発生を抑制しつつ、後段の画像処理装置における物体認識率を大幅に向上することができる。
また、RCCBまたはRGB-IRの特殊な画素配列の撮像素子を、一旦、一般的なRGGB画素配列に変換してデモザイク処理と歪曲補正を行っているため、各種特性の光学系に対応できる。また、異なる種類の撮像素子にも、異なる種類のデモザイク処理にも柔軟に対応することができる。また、RGBカラー画像データを逆変換(モザイク)処理して、RGGB画素配列の点順次の画像データを生成することによって、撮像装置から画像処理装置への通信帯域を削減することもできる。
[実施形態2]
次に、実施形態2における撮像装置を説明する。
図7Aは、実施形態2における撮像装置の構成要素を説明するためのブロック図である。図7Bは、実施形態2における歪曲補正部106の構成要素を説明するためのブロック図である。
図1に示した実施形態1における撮像装置の構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付加し、それらの説明を省略する。
一般的に、広角な撮像レンズユニットで撮像した歪曲画像では、前述のように視認性が低下し、物体認識処理における認識率も低下する。そのため、実施形態1では、図5で示したように広角な光学系で撮像された画像に対して高解像な歪曲補正を行っている。
しかしながら、歪曲補正は、各画素データの入力座標と出力座標の対応関係の算出を伴う補正であって、像高に応じてその画素データの参照すべき座標の移動量が複雑に変化する。したがって、画像データの画素数が多いほどその計算負荷および出力される画像データ量が増大するという課題がある。特に、実施形態1で示したように、画角中心付近が高解像度な光学系で撮像された画像に対して歪曲補正すると、広角な画角も含めた全画角が高解像度な出力画像データになり、出力画像データ量が増大してしまう。
そこで、実施形態2では、画角毎の画素密度に応じて適切な解像度で歪曲補正することで出力画像データのデータ量を削減する。そのための歪曲補正部106の構成について説明する。
画像データ蓄積部106Aは、デモザイク部105にてデモザイク処理され生成された少なくとも2色(RおよびB)のカラー画像データが蓄積される。
レンズ特性情報保持部106Bは、レンズ特性データを保持する。図8は、実施形態2におけるレンズ特性データの一例を説明するための図である。図8では、画角に対する理想像高と、撮像素子101から入力される画像データの画角に対する像高の関係を示している。この例では、画角が広がるにつれて撮像素子101から入力される画像データの像高変化率が小さくなっている。歪曲補正部106では、撮像素子101から入力される画像データを、理想像高となるように補正する処理を行う。
レンズ特性情報保持部106Bでは、図8に示したようなレンズ特性データを、LUT(Look Up Table)などの形式で保持しており、画角情報が入力されると理想像高と実像高の情報が出力される。
読出し領域算出部106Cは、出力領域選択部106Fにより選択され入力された情報に基づき、出力画像データの座標(Xout,Yout)に対応した入力画像データの座標(Xin,Yin)を以下の数1に示す計算式に基づき算出する。
Figure 2022154264000002
(Xinc,Yinc)は、入力画像の光軸中心座標で、撮像レンズユニット100および撮像素子101の設置位置によって決まる。(Xoutc,Youtc)は、出力画像の光軸中心座標であり、出力したい画像領域に応じて任意に設定可能である。Routは、出力画像の光軸中心からの像高であり、以下の数2に示す計算式で計算できる。
Figure 2022154264000003
inは、理想像高に対する実像高である。Routに対応するRinの値は、前述したレンズ特性情報保持部106Bに保持されている。読出し領域算出部106Cは出力画像データの座標(Xout,Yout)から画角を算出し、算出した画角情報をレンズ特性情報保持部106Bへ入力する。レンズ特性情報保持部106Bは、入力された画角に対応する実像高Rinを出力し、読出し領域算出部106Cへ供給する。
αについては後述するが、出力画像データの解像度を変えたい場合に使う。実像高を理想像高にする場合には、α=1でよい。
このようにして算出された入力画像データの座標(Xin,Yin)は小数点を含む座標になるため、入力画像データには存在しない。そのため、算出された座標(Xin,Yin)の近傍で実際に入力画像データが存在する画像データから、後述する補間処理部106Eで出力画像データを算出する。
読出し領域算出部106Cでは、補間処理部106Eでの補間演算で必要となる近傍画素の座標を算出する。補間処理部106Eにて、近傍4画素から補間演算するのであれば、算出された座標(Xin,Yin)の小数部を切り捨てた座標と、切り上げた座標の4つの座標を算出する。
画像データ読出し部106Dは、読出し領域算出部106Cから入力された入力画像データ座標(Xin,Yin)に基づき、画像データ蓄積部106Aから対応する座標の入力画像データを読み出し、補間処理部106Eへ出力する。
補間処理部106Eでは、画像データ読出し部106Dが画像データ蓄積部106Aから読み出した入力画像データを用いて、出力画像データの補間演算を行う。補間演算には、ニアレストネイバー補間、バイリニア補間またはバイキュービック補間を用いることができる。補間演算が行われた後の出力画像データはモザイク部107に出力される。
出力領域選択部106Fは、後述する物体認識部109へ所定の解像度で出力する画像データの領域を選択する。図8に示したように画角毎に実像高は異なっており、図2で示したように画角毎に画素密度は異なる。画素密度が最も高い画角0°の画素密度を保ったまま入力画像データ全体を歪曲補正した場合、画素密度の低い領域においては、出力画像データの解像度を入力画像データの解像度よりも上げて出力することになってしまう。
図2に示した例では、画素密度が最も低い画角60°と画素密度が最も高い画角0°とでは、画素密度に約4倍の差がある。縦方向についても横方向と同じとした場合、出力画像データの解像度は入力画像データの解像度の16倍になる。入力画像データのデータ量に対して、出力画像データのデータ量が増加するため、必要なデータ転送帯域が増加し、コストが増加してしまう。
そこで、実施形態2では、入力画像データに対して、画角全体領域を示す低解像度な出力画像データと、領域を限定した高解像度な出力画像データの2つの出力画像データとの2種類の画像データを出力する。そうすることで、出力画像データの全体的なデータ量を削減する。
全体領域を示す低解像度な出力画像データの解像度と、高解像度な出力画像データの領域は、歪曲補正部106から出力した画像データを用いて物体認識を行う物体認識部109での処理内容から決定する。
物体認識部109にて物体認識するためには、物体の大きさに応じた解像度が必要となる。例えば50m先にある幅0.3mの物体を認識するために物体の解像度として10画必要といった具合である。遠方になればなるほど物体は小さく撮像されるため、遠方の物体の解像度を保つためには、画素密度を高くする必要がある。そのため、図8に示したような特性を持つ撮像レンズユニットは、図2で示したように、遠方の物体を撮像する画角0°付近は画素密度を高くし、近距離・中距離を撮像する画角60°付近は画素密度を低く設計している。
近距離・中距離の物体を検出するためには、遠距離(画角0°付近)のような高い解像度は不要であるため、全体領域を示す出力画像データの解像度は、近距離・中距離の物体を検出するために必要な最小限の解像度にする。そうした場合、画角0°付近の遠方にある物体については、物体認識に必要な解像度が得られない。遠方にある物体を検出したい画角は限定されるため、画角を限定した領域のみの高解像度な出力画像データを生成する。
≪領域を限定した高解像度な画像データ生成≫
領域を限定した高解像度な画像データを生成する際は、前述した読出し領域算出部106Cにおいて、出力画像データの座標(Xout,Yout)を限定した領域のみ算出する。出力領域選択部106Fからは、算出したい領域の出力画像データの座標(Xout,Yout)を出力し、読出し領域算出部106Cにて読出し領域を算出する。
≪低解像度な出力画像データ生成≫
低解像度な出力画像データを生成する際は、前述の数1において、αを変更する。例えば、入力画像データの解像度が8Megaピクセルで、歪曲補正にて実像高を理想像高にした場合の出力画像データの解像度が16倍の128Megaピクセルだとする。これに対して、出力画像データの解像度を128Megaピクセルに対して25分の1にしたい場合は、α=5にして、対応する入力画像データの座標(Xin,Yin)を算出する。
物体認識部109では、歪曲補正部106により歪曲が補正されたカラー画像データに基づき物体認識を行う。例えば、入力された画像データに対して、例えば畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いた深層学習などによる物体認識を行う。但し、物体認識方法はこれに限定されない。なお、実施形態2において、物体認識部109は、実施形態1と同様に、撮像装置とは別体の画像処理装置が有する。実施形態2において、画像送信部108は、実施形態1と同様に、撮像装置とは別体の画像処理装置と無線通信ネットワークまたは有線通信ネットワークを介して通信可能である。
実施形態2では、物体認識部109に対して、領域を限定した高解像度な画像データと、低解像度な出力画像データが入力される。前述したとおり、遠方の物体を撮像する画角0°付近の物体認識をする際には、領域を限定した高解像度な画像データを用いて物体認識する。近距離・中距離を撮像する画角60°付近の物体認識をする際には、低解像度な出力画像データを用いて物体認識する。
次に、図9および図10のフローチャートを参照して、実施形態2における撮像装置で行われる処理を説明する。なお、撮像装置の制御部は、撮像装置のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、図9および図10に示す処理を制御することができる。
図9のステップS901からステップS908では、撮像面内の結像倍率が高い領域から高解像度な出力画像データを生成する場合に行われる処理である。
ステップS901において、出力領域を限定する。前述したように、遠方の物体を認識するために必要な高解像度な画像を出力する領域を出力領域選択部106Fで選択し決定する。
ステップS902において、読出し領域算出部106CはステップS901にて限定した領域のある出力座標(Xout,Yout)=(A,B)を指定する。
ステップS903では、読出し領域算出部106Cは、レンズ特性情報保持部106Bに保持されたレンズ特性に基づき、ステップS902で指定した出力座標に対して、理想像高に対する実像高Rinおよび出力画像の光軸中心からの像高Routを算出する。
ステップS904において、読出し領域算出部106Cは、ステップS903で算出したRinおよびRoutを用いて、出力座標に対応する入力座標(Xin,Yin)を算出する。
このように、ステップS903、S904において、読出し領域算出部106Cは、出力領域選択部から入力された情報に基づき、光学特性情報保持部から光学特性情報を取得し、画像データ蓄積部106Aから読み出す領域を算出する。
ステップS905において、画像データ読出し部106Dは、ステップS904で算出した入力座標(Xin,Yin)の近傍画素を、入力画像データが蓄積された場所から読み出す。このように、画像データ読出し部106Dは、読出し領域算出部から入力された情報に基づいて画像データ蓄積部106Aから画像データを読み出す。この際に、どのような近傍画素を読み出すかは、後述するステップS906で行う補間演算方法によって異なる。
ステップS906において、補間処理部106Eは、ステップS905で読み出した近傍画素を使って補間演算を行い、出力座標(Xout,Yout)の画素値を算出する。補間演算には、ニアレストネイバー補間、バイリニア補間またはバイキュービック補間を用いることができる。このように、補間処理部106Eは、画像データ読出し部から出力された画像データを使って補間処理を行う。
ステップS907では、ステップS906で算出した出力画像データを出力する。
ステップS908では、ステップS901で決定した出力領域に対して、全出力画素の算出が完了したか否かを判定する。全出力画素の算出が完了した場合は図10のステップS909に進み、全出力画素の算出が完了していない場合はステップS902に戻る。
図10のステップS909からステップS916は、撮像面内の全領域(全画素)から低解像度な出力画像データを生成する場合に行われる処理である。撮像面内の全領域は、撮像面内の結像倍率が高い領域と撮像面内の結像倍率が低い領域とを含む。
ステップS909では、出力画像の解像度を決定して縮小率を算出する。縮小率は、近距離・中距離の物体を検出するのに必要な解像度によって決定する。
ステップS910では、ステップS909で決定した出力解像度に対応した出力座標(Xout,Yout)=(A,B)を指定する。
ステップS911~ステップS915は、ステップS903~ステップS907と同様な処理であり、ステップS910で指定した出力座標(Xout,Yout)に対応する出力画像データを算出し、出力する。
ステップS916では、ステップS909で決定した出力解像度で、全出力画素の算出が完了したか否かを判定する。全出力画素の算出が完了した場合は図10の処理を終了し、全出力画素の算出が完了していない場合はステップS910に戻る。
なお、図9および図10に示す処理では、領域を限定した高解像度な出力画像データを生成してから低解像度な出力画像データを生成して転送しているが、逆の順番でもよい。
また、画像転送のための帯域が十分にあるのであれば高解像度の画像と低解像度の画像などの2種類以上の画像を同時に算出して出力してもよい。
以上、説明したように、実施形態2では、画角毎に結像倍率が異なるように設計された特殊な光学系の歪曲補正において、領域を限定した高解像度な画像データ出力と、画角全体領域を対象にした低解像度な画像データ出力を出力する。
このように、歪曲補正部106は、少なくとも2色(RおよびB)のカラー画像データの歪曲を補正すると共に、解像度が異なる複数の画像データを生成することができる。さらに、歪曲補正部106は、撮像素子101の撮像面内の結像倍率が高い位置から解像度の高い画像データを生成し、撮像面内の結像倍率が高い位置と撮像面内の結像倍率が低い位置とを含む領域から解像度の低い画像データを生成することができる。これにより、実施形態2によれば、撮像画像の周辺部および中央部の夫々において必要な認識精度を維持しながら、データ転送量を削減することができるため、メモリ削減などの実装コストの抑制することができる。
[実施形態3]
次に、実施形態3における撮像装置を説明する。
実施形態2では、撮像面内の結像倍率が高い領域から高解像度な画像データを生成し、撮像面内の全領域(全画素)から低解像度な出力画像データを生成することで、適切な歪曲補正処理を実現した。実施形態3では、画角を複数領域に分割した画像データを生成し、画角に応じた適切な解像度を選択する。
図11Aは、実施形態3における撮像装置の構成要素を説明するためのブロック図である。図11Bは、実施形態3における歪曲補正部106の構成要素を説明するためのブロック図である。実施形態3における歪曲補正部106の構成要素は、出力領域選択部206Fを除き、図7Bに示した構成要素と同じである。出力領域選択部206Fの動作は、出力領域選択部106Fの動作とは異なる。図7Aおよび図7Bに示した実施形態2における構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付加し、それらの説明を省略する。
実施形態3における出力領域選択部206Fについて説明する。実施形態3における出力領域選択部206Fは、後述する物体認識部109へ出力する画像データの領域を選択する。実施形態3では、出力する画像データを例えば3つの画角領域に分けて出力をする。中心付近である-20°~20°付近の領域と、周辺付近である画角-60°~-20°および20°~60°の3つの画角の画像データを生成する。
≪中心付近である-20°~20°付近の画像データ生成≫
図8に示したように、中心付近は遠方の物体を検出するために画角密度が高くなっている。よって、領域の範囲は最小限にして解像度が高い画像データを生成する。生成方法は、実施形態2において領域を限定した高解像度な画像データを生成した方法と同じ方法で生成する。
≪周辺付近である-60°~-20°付近、または60°~20°付近の画像データ生成≫
周辺付近の領域については、中心付近のような解像度は不要なため低解像度な出力画像を生成する。生成方法を以下に説明する。
前述したように、読出し領域算出部106Cに関して説明した数1において、αを変更する。実施形態2では、撮像面内の全領域から低解像度な出力画像を生成するために、低解像度な出力画像の全座標に対する入力画像データの座標を算出したのに対し、実施形態3では限定した領域に対する入力画像データの座標のみを算出する。
次に、図12および図13のフローチャートを参照して、実施形態3における撮像装置で行われる処理を説明する。なお、撮像装置の制御部は、撮像装置のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、図12および図13に示す処理を制御することができる。
図12のステップS1101からステップS1108は、中心付近に限定した高解像度な出力画像データを生成する場合に行われる処理である。
ステップS1101では、出力領域を中央付近(実施形態3では―20°~20°)に限定する。前述したように、遠方の物体を認識する必要があるために解像度は高解像度とする。
ステップS1102では、ステップS1101にて限定した領域に対応する出力座標(Xout,Yout)=(A,B)を指定する。
ステップS1103では、ステップS1102で指定した出力座標に対して、理想像高に対する実像高Rinおよび出力画像の光軸中心からの像高Routを算出する。
ステップS1104では、ステップS1103で算出したRinおよびRoutを用いて、出力座標に対応する入力座標(Xin,Yin)を算出する。
ステップS1105では、ステップS1104で算出した入力座標(Xin,Yin)の近傍画素を、入力画像データが蓄積された場所から読み出す。その際に、どのような近傍画素を読み出すかは、後述するステップS1106で行う補間演算方法によって異なる。
ステップS1106では、ステップS1105で読み出した近傍画素を使って補間演算を行い、出力座標(Xout,Yout)の画素値を算出する。補間演算には、ニアレストネイバー補間、バイリニア補間またはバイキュービック補間を用いることができる。
ステップS1107では、ステップS1106で算出した出力領域の出力画像データを出力する。
ステップS1108では、ステップS1101で決定した出力領域に対して、全出力画素の算出が完了したか否かを判定する。全出力画素の算出が完了した場合は図13のステップS1109に進み、全出力画素の算出が完了していない場合はステップS1102に戻る。
図13のステップS1109からステップS1117は、周辺付近の領域に対応した低解像度な出力画像データを生成する場合に行われる処理である。
ステップS1109では、周辺付近の領域(例えば-60°~-20°と60°~20°の2つの領域)の出力画像の解像度および領域を決定して縮小率を算出する。
ステップS1110では、ステップS1109で決定した出力解像度に対応した出力座標(Xout,Yout)=(A,B)を指定する。
ステップS1111~ステップS1115は、ステップS1103~ステップS1107と同様な処理であり、ステップS1110で指定した出力座標(Xout,Yout)に対応する出力画像データを算出し、出力する。
ステップS1116では、ステップS1109で決定した出力領域に対して、全出力画素の算出が完了したか否かを判定する。全出力画素の算出が完了した場合は図13の処理を終了し、全出力画素の算出が完了していない場合はステップS1110に戻る。
ステップS1117では、ステップS1109で決定した2つの出力領域に対して出力画像データの出力が完了したか否かを判定する。出力画像データの出力が完了した場合は図13の処理を終了し、出力画像データの出力が完了していない場合はステップS1110に戻る。
以上説明したように、実施形態3では、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)ように設計された特殊な光学系の歪曲補正において、画角を複数領域に分割した画像データを生成する。そして、画角毎の必要な認識精度を維持しながら画素密度に応じた適切な解像度での歪曲補正を行う。
このように、歪曲補正部106は、少なくとも2色(RおよびB)のカラー画像データの歪曲を補正すると共に、解像度が異なる複数の画像データを生成することができる。さらに、歪曲補正部106は、撮像素子101の撮像面内の結像倍率が高い位置から解像度の高い一つの画像データを生成し、撮像面内の結像倍率が低い位置から解像度の低い複数の画像データを生成することができる。これにより、実施形態3においても、撮像画像の周辺部および中央部の夫々において必要な認識精度を維持しながら、データ転送量を削減することができるため、メモリ削減などの実装コストを抑制することができる。
上述したように、実施形態1~3における撮像装置では、画角毎に結像倍率が異なる(撮像素子101の撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる)光学系を用いることができる。これにより、視野中央部で遠くの前方車などをより早く認識することができ、視野周辺部で近くの歩行者を認識することができる。しかも、そのような特殊な光学系に適した歪曲補正を精度よく行うことができるので、視野に応じた適切な物体認識ができ、事故を速やかに回避できるなどの優れた効果が得られる。
なお、上述した実施形態において、歪曲補正部106は、物体認識部109における認識率が所定の閾値を上回るように歪曲補正を行っている。しかしながら、さらに追加的な歪曲補正を行うための第2の歪曲補正部を、図7Aまたは図11Aに示す物体認識部109の前段またはその内部に追加してもよい。例えば物体認識部109における認識率が十分なレベルであっても、画像として鑑賞するには不十分な場合があり、その場合には、上記のような第2の歪曲補正部を図7Aまたは図11Aに示す物体認識部109の前段またはその内部に追加してもよい。
図7Aまたは図11Aに示す物体認識部109の前段またはその内部に第2の歪曲補正部を追加する場合は、第2の歪曲補正部の前段に第2のデモザイク部が追加され、第2の歪曲補正部の後段に第2のモザイク部が追加される。第2のデモザイク部はデモザイク部105と同様の構成を有し、第2の歪曲補正部は歪曲補正部106と同様の構成を有し、第2のモザイク部はモザイク部107と同様の構成を有する。第2のデモザイク部で行われるデモザイク処理は、デモザイク部105で行われるデモザイク処理と同じものであっても異なるものであってよい。
第2の歪曲補正部で行われる歪曲補正は、歪曲補正部106で行われる歪曲補正と同じものであっても異なるものであってよい。第2のモザイク部で行われるモザイク処理は、モザイク部107で行われるモザイク処理と同じものであっても異なるものであってよい。なお、第2の歪曲補正部が図7Aまたは図11Aに示す物体認識部109の前段またはその内部に追加される場合、第2のデモザイク部、第2の歪曲補正部および第2のモザイク部は、例えば、上述した画像処理装置に追加される。
尚、物体認識部109を有する画像処理装置を、自動車などの移動装置に搭載した場合、物体認識部109による物体認識結果に基づき、警告動作を制御したり、移動装置の移動方向または移動速度を制御したりする制御部を設けてもよい。
また、上述した実施形態における移動装置は、例えば、船舶、飛行機、ロボット、ドローンなどの移動をする装置であればどのようなものであってもよい。
上述した実施形態における画像処理装置は、撮像装置とは別体の画像処理装置であっても、撮像装置が有する画像処理装置であってもよい。
[実施形態4]
上述した実施形態において説明された様々な機能、処理および方法の少なくとも一つは、プログラムを用いて実現することができる。以下、実施形態4では、上述した実施形態において説明された様々な機能、処理および方法の少なくとも一つを実現するためのプログラムを「プログラムX」と呼ぶ。さらに、実施形態4では、プログラムXを実行するためのコンピュータを「コンピュータY」と呼ぶ。パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)などは、コンピュータYの一例である。上述した実施形態における撮像装置または画像処理装置のコンピュータも、コンピュータYの一例である。
上述した実施形態において説明された様々な機能、処理および方法の少なくとも一つは、コンピュータYがプログラムXを実行することによって実現することができる。この場合において、プログラムXは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータYに供給される。実施形態4におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、磁気記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、メモリカード、ROM、RAMなどの少なくとも一つを含む。さらに、実施形態4におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non-transitory(非一時的)な記憶媒体である。
100 撮像レンズユニット
101 撮像素子
102 画像受信部
103 センサ補正部
104 光学補正部
105 デモザイク部
106 歪曲補正部
107 モザイク部
108 画像送信部

Claims (18)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像面に像を形成すると共に、前記撮像面内の位置に応じて結像倍率が異なる特性を有する光学系と、
    前記撮像素子から出力されたデータから少なくとも2色のカラー画像データを生成するデモザイク部と、
    前記デモザイク部により生成された前記少なくとも2色のカラー画像データの歪曲を補正する歪曲補正部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記歪曲補正部で歪曲が補正された前記少なくとも2色のカラー画像データをモザイク処理するモザイク部を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子の前面に光学フィルタが所定の配列で配置されており、前記モザイク部は、前記少なくとも2色のカラー画像データを前記所定の配列に基づいてモザイク処理することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子から出力されたデータの固定パターンノイズ補正、キズ補正、ダーク補正の少なくとも1つ行うセンサ補正部を前記デモザイク部の前に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子から出力されたデータの周辺光量落ち補正または色収差補正を行う光学補正部を前記デモザイク部の前に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像素子の前面に光学フィルタが所定の配列で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記光学フィルタは、RフィルタとBフィルタを含むことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記光学フィルタは、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタをベイヤー配列で配置したものであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記光学フィルタは、Rフィルタ、Bフィルタ、無色フィルタをベイヤー配列で配置したものであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記歪曲補正部は、前記少なくとも2色のカラー画像データの歪曲を補正すると共に、解像度が異なる複数の画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記歪曲補正部は、前記撮像面内の結像倍率が高い位置から解像度の高い画像データを生成し、前記撮像面内の結像倍率が高い位置と前記撮像面内の結像倍率が低い位置とを含む領域から解像度の低い画像データを生成することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記歪曲補正部は、前記撮像面内の結像倍率が高い位置から解像度の高い画像データを生成し、前記撮像面内の結像倍率が低い位置から解像度の低い画像データを生成することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  13. 前記歪曲補正部は、
    前記デモザイク部により生成された前記少なくとも2色のカラー画像データを蓄積する画像データ蓄積部と、
    所定の解像度で出力する画像データの領域を選択する出力領域選択部と、
    前記光学系の光学特性を保持する光学特性情報保持部と、
    前記出力領域選択部から入力された情報に基づき、前記光学特性情報保持部から光学特性情報を取得し、前記画像データ蓄積部から読み出す領域を算出する読出し領域算出部と、
    前記読出し領域算出部から入力された情報に基づいて前記画像データ蓄積部から画像データを読み出す画像データ読出し部と、
    前記画像データ読出し部から出力された画像データを使って補間処理を行う補間処理部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の撮像装置からのデータを処理する画像処理装置であって、
    前記歪曲補正部により歪曲が補正された前記カラー画像データに基づき物体認識を行う物体認識部を有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 前記物体認識部に入力される前記カラー画像データをさらに歪曲補正するための第2の歪曲補正部を有することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 請求項14または15のいずれか1項に記載の画像処理装置を搭載した移動装置であって、
    前記物体認識部による認識結果に基づき、警告動作を制御するか、移動装置の移動方向またはや移動速度を制御する制御部と
    を有することを特徴とする移動装置。
  17. 撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に像を形成すると共に、前記撮像面内の領域に応じて結像倍率が異なる特性を有する光学系とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子から出力されたデータから少なくとも2色のカラー画像データを生成するデモザイクステップと、
    前記デモザイクステップにより生成された前記少なくとも2色のカラー画像データの歪曲を補正するステップと
    を有することを特徴とする制御方法。
  18. 撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に像を形成すると共に、前記撮像面内の領域に応じて結像倍率が異なる特性を有する光学系とを有する撮像装置のコンピュータに、
    前記撮像素子から出力されたデータから少なくとも2色のカラー画像データを生成するデモザイクステップと、
    前記デモザイクステップにより生成された前記少なくとも2色のカラー画像データの歪曲を補正するステップと
    を行わせるためのプログラム。

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