JP2022152153A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度むらを低減することができるプロジェクターを提供する。【解決手段】制御部は、画像情報に基づいて、画像の第1画素を投射面に表示させるための第1制御信号を生成する処理と、前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が第1発光素子で形成されるように、入射部を第1姿勢にする処理と、前記第1発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第1姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が第2発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第1姿勢から第2姿勢に切り替える処理と、前記第2発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第2姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、を行い、前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子とで切り替えられて形成される、プロジェクター。【選択図】図11

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
家庭や職場で気軽に持ち運べ、明るいところでも使えるコンパクトなプロジェクターが待望されている。また、プロジェクターに利用されている水銀ランプは、次第に暗くなり突然切れるという寿命の問題や、水銀規制という環境問題があるため、LED(Light Emitting Diode)等の固体光源に置き換えることが望まれている。こうした要求を満たすプロジェクター用の表示装置として、マイクロLEDが注目されている。マイクロLEDは、無機のLEDを微細化して配列し、各LEDを独立して点滅させて表示を行う自発光型の表示装置である。
例えば特許文献1には、マイクロLEDとして、複数のLEDを、X軸方向およびY軸方向に同じピッチでマトリックス状に配置させた発光装置が記載されている。LEDは、n型半導体層、発光層、およびp型半導体層をエピタキシャル成長させることにより形成させている。
特開2019-192889号公報
上記のような複数のLEDは、結晶欠陥の数の差などにより、発光強度が互いに異なる場合がある。発光強度が異なるLEDをプロジェクターの光源に用いると、輝度むらが発生する。
本発明に係るプロジェクターの一態様は、
第1発光素子および第2発光素子を含む複数の発光素子を有する光源と、
前記複数の発光素子からの光が入射する入射部を有する光学デバイスと、
前記光源からの光を投射面に投射する投射装置と、
前記光源を制御する制御部と、
を有し、
前記複数の発光素子の各々は、前記投射面に画像を表示させるための画像情報に応じて光を射出し、
前記制御部は、
前記画像情報を取得する処理と、
取得した前記画像情報に基づいて、前記画像の第1画素を前記投射面に表示させるための第1制御信号を生成する処理と、
前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第1発光素子で形成されるように、前記入射部を第1姿勢にする処理と、
前記第1発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第1姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第2発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第1姿勢から第2姿勢に切り替える処理と、
前記第2発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第2姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
を行い、
前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子とで切り替えられて形成される。
本実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。 本実施形態に係るプロジェクターの青色発光装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るプロジェクターの駆動回路基板の駆動回路を説明するための図。 本実施形態に係るプロジェクターの光学デバイスを模式的に示す平面図。 本実施形態に係るプロジェクターの光学デバイスを模式的に示す断面図。 スクリーンの投射面に表示される画像を説明するため図。 スクリーンの投射面に表示される画像を説明するため図。 スクリーンの投射面に表示される画像を説明するため図。 スクリーンの投射面に表示される画像を説明するため図。 本実施形態に係るプロジェクターの発光素子に入力される制御信号を説明するための図。 本実施形態に係るプロジェクターの制御部の処理を説明するためのフローチャート。 スクリーンの投射面に表示される画像を説明するため図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. プロジェクター
1.1. 全体の構成
本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクター100を模式的に示す図である。
プロジェクター100は、図1に示すように、光源10と、フィリップスプリズム14と、光学デバイス16と、投射装置20と、制御部30と、を有している。光源10は、例えば、赤色発光装置12Rと、緑色発光装置12Gと、青色発光装置12Bと、を有している。
赤色発光装置12Rは、赤色光を射出する。緑色発光装置12Gは、緑色光を射出する。青色発光装置12Bは、青色光を射出する。発光装置12R,12G,12Bは、入力された画像情報に基づいて光を射出する自発光イメージャーである。そのため、プロジェクター100は、別途、液晶ライトバルブやDMD(Digital Micromirror Device)などの光変調素子を有していない。これにより、プロジェクター100の小型化を図ることができる。発光装置12R,12G,12Bから射出される光は、映像光である。発光装置12R,12G,12Bの詳細な構成については、後述する。
フィリップスプリズム14には、発光装置12R,12G,12Bから射出された光が入射する。フィリップスプリズム14は、発光装置12R,12G,12Bから光を合成し、合成された光を射出する。
光学デバイス16には、フィリップスプリズム14から射出された光が入射する。光学デバイス16は、赤色発光装置12Rと投射装置20との間の光路、緑色発光装置12Gと投射装置20との間の光路、および青色発光装置12Bと投射装置20との間の光路に設けられている。図示の例では、光学デバイス16は、フィリップスプリズム14と投射装置20との間の光路に設けられている。光学デバイス16は、発光装置12R,12B,12Gからの光の光路を変化させる。光学デバイス16の詳細な構成については、後述する。
投射装置20は、光源10からの光をスクリーン40の投射面42に投射する。具体的には、投射装置20は、光学デバイス16から射出された光を、投射面42に投射する。光源10からの光で投射面42には、画像が表示される。投射面42は、例えば、平坦な面である。投射装置20は、例えば、投射レンズである。
制御部30は、例えば、プロセッサーと、主記憶装置と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェースと、を有するコンピューターによって構成されている。制御部30は、例えば、主記憶装置に読み込んだプログラムをプロセッサーが実行することによって、種々の機能を発揮する。制御部30は、発光装置12R,12B,12Gおよび光学デバイス16を制御する。制御部30の具体的な処理は、後述する。なお、制御部30は、コンピューターではなく、複数の回路の組み合わせによって構成されてもよい。
1.2. 発光装置
図2は、青色発光装置12Bを模式的に示す断面図である。なお、便宜上、図1では、発光装置12R,12G,12Bを簡略化して図示している。
青色発光装置12Bは、図2に示すように、例えば、基板110と、ヒートシンク120と、駆動回路基板130と、スペーサー140と、発光素子150と、絶縁層160と、コモン電極パッド170と、配線層180と、マイクロミラーアレイ190と、を有している。
基板110は、例えば、シリコン基板である。基板110としてシリコン基板を用いることにより、サファイア基板を用いる場合に比べて、発光素子150の熱を効率よく放熱させることができる。
ヒートシンク120は、基板110の下に設けられている。ヒートシンク120の材質は、例えば、アルミニウム、銅などである。ヒートシンク120は、発光素子150の熱を放熱させることができる。
本明細書では、第1半導体層152と発光層153との積層方向(以下、単に「積層方向」ともいう)において、基板110を基準とした場合、基板110から発光素子150に向かう方向を「上」とし、基板110からヒートシンク120に向かう方向を「下」として説明する。
駆動回路基板130は、基板110上に設けられている。駆動回路基板130は、発光素子150を駆動させるための駆動回路を有している。駆動回路は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)を含んで構成されている。駆動回路の詳細な構成については、後述する。
スペーサー140は、駆動回路基板130上に設けられている。スペーサー140は、基板110と発光素子150との間に設けられている。スペーサー140は、例えば、保護層142と、第1パッド144と、第2パッド146と、を有している。保護層142は、駆動回路基板130を保護している。保護層142は、例えば、酸化シリコン層、窒化シリコン層である。第1パッド144および第2パッド146は、保護層142に形成されたコンタクトホールに設けられている。第1パッド144は、複数の発光素子150に対応して複数設けられている。第2パッド146は、コモン電極パッド170に対応して設けられている。パッド144,146の材質は、例えば、チタンである。
発光素子150は、第1パッド144上に設けられている。発光素子150は、LEDである。発光素子150は、例えば、第1電極151と、第1半導体層152と、発光層153と、第2半導体層154と、第2電極155と、を有している。
第1電極151は、第1パッド144に接続されている。第1電極151は、第1半導体層152と電気的に接続されている。第1電極151は、第1パッド144側からチタン、アルミニウムを積層した積層体である。第1電極151と第1パッド144は、金属‐金属接合されていてもよい。第1電極151は、発光層153に電流を注入するための一方の電極である。
第1半導体層152は、第1電極151上に設けられている。第1半導体層152は、例えば、Mgがドープされたp型のGaN層である。第1半導体層152の厚さは、例えば、150nmである。第1半導体層152は、第1電極151とオーミックコンタクトしていてもよい。
発光層153は、第1半導体層152上に設けられている。発光層153は、第1半導体層152と第2半導体層154との間に設けられている。発光層153は、電流が注入されることで光を発生させる。発光層153は、例えば、ウェル層と、バリア層と、を有している。ウェル層およびバリア層は、不純物が意図的にドープされていないi型の半導体層である。ウェル層は、例えば、InGaN層である。バリア層は、例えば、GaN層である。ウェル層の厚さは、例えば、2.5nmである。バリア層の厚さは、例えば、12nmである。発光層153は、例えば、ウェル層とバリア層とを交互に5ペア積層させたMQW(Multiple Quantum Well)構造を有している。
なお、発光層153を構成するウェル層およびバリア層の数は、特に限定されない。例えば、ウェル層は、1層だけ設けられていてもよく、この場合、発光層153は、SQW(Single Quantum Well)構造を有している。
第2半導体層154は、発光層153上に設けられている。第2半導体層154は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。第2半導体層154の厚さは、例えば、5μmである。第2半導体層154は、第2電極155とオーミックコンタクトしていてもよい。
第2電極155は、第2半導体層154上に設けられている。第2電極155は、第2半導体層154と電気的に接続されている。第2電極155の材質は、例えば、ITO(indium tin oxide)である。第2電極155は、発光層153に電流を注入するための他方の電極である。
発光素子150では、p型の第1半導体層152、i型の発光層153、およびn型の第2半導体層154により、pinダイオードが構成される。発光素子150では、第1電極151と第2電極155との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、発光層153に電流が注入されて発光層153において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。
発光素子150は、複数設けられている。発光素子150は、例えば、第1方向と、第1方向と直交する第2方向と、にマトリックス状に配列されている。第1方向および第2方向は、積層方向と直交する方向である。発光素子150の数は、特に限定されないが、例えば、540×960個以上1080×1920個以下である。
発光素子150の積層方向からみた形状(平面形状)は、特に限定されないが、例えば、正方形である。発光素子150の平面形状の1辺の長さは、例えば、5μm以上10μm以下である。発光素子150のピッチは、特に限定されないが、例えば、7.5μm以上15μm以下である。なお、発光素子150のピッチとは、積層方向からみて、隣り合う発光素子150の中心間の距離である。
絶縁層160は、スペーサー140および発光素子150を覆っている。絶縁層160は、第2電極155を覆っていない。絶縁層160は、例えば、酸化シリコン層、窒化シリコン層、ポリイミド層である。
コモン電極パッド170は、第2パッド146に接続されている。コモン電極パッド170は、絶縁層160に形成されたコンタクトホールに設けられている。コモン電極パッド170の材質は、例えば、第2電極155と同じである。コモン電極パッド170は、複数の発光素子150に対して共通の電極パッドである。
配線層180は、絶縁層160上に設けられている。配線層180は、コモン電極パッド170と、発光素子150の第2電極155と、を接続している。さらに、配線層180は、隣り合う発光素子150の第2電極155を接続している。配線層180の材質は、例えば、第2電極155と同じである。配線層180は、第2電極155と一体に設けられていてもよい。
ここで、図3は、駆動回路基板130の駆動回路を説明するための図である。駆動回路基板130の駆動回路は、図3に示すように、例えば、ゲート線131と、信号線132と、電源線133と、スイッチング用TFT134と、駆動用TFT135と、キャパシター136と、を有する。青色発光装置12Bは、複数の発光素子150のうち目的の発光素子150を点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式を有する。
ゲート線131に電圧パルスを印加すると、スイッチング用TFT134がオンとなる。スイッチング用TFT134がオンとなったタイミングで、信号線132にオン信号を供給すると、駆動用TFT135がオンとなる。駆動用TFT135がオンになると、電源線133から発光素子150に電流が注入される。スイッチング用TFT134がオフになっても、キャパシター136によって駆動用TFT135はオンのままで、引き続き発光素子150に電流が注入される。あるタイミングで、スイッチング用TFT134をオンにして、信号線132からオフ信号を供給すると、駆動用TFT135がオフになって、発光素子150への電流注入が停止される。
制御部30は、画像情報に基づいて、発光素子150に供給される電気量(=電流×時間)を制御し、パルス幅階調によって青色発光装置12Bを駆動させている。電気量の単位は、クーロンである。複数の発光素子150に対応して、複数のスイッチング用TFT134、複数の駆動用TFT135、および複数のキャパシター136が設けられている。
マイクロミラーアレイ190は、図2に示すように、配線層180上に設けられている。マイクロミラーアレイ190は、例えば、支持部材192と、マイクロミラー194と、を有している。支持部材192は、複数の発光素子150に対応して、複数の開口部193が設けられている。発光素子150は、開口部193に設けられている。支持部材192の材質は、例えば、樹脂である。マイクロミラー194は、開口部193を規定する支持部材192の側面に設けられている。マイクロミラー194の材質は、アルミニウム系の合金、銀系の合金などである。マイクロミラー194は、発光素子150から射出された光の放射角を狭めることができる。
次に、青色発光装置12Bの製造方法について説明する。
サファイア基板に、第2半導体層154、発光層153、第1半導体層152を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などが挙げられる。
次に、第1半導体層152に第1電極151を形成する。第1電極151は例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法、真空蒸着法などによって形成される。以上の工程により、第1電極151,第1半導体層152、発光層153、および第2半導体層154からなる積層体を形成することができる。
次に、基板110、ヒートシンク120、駆動回路基板130、およびスペーサー140からなる構造体を用意する。そして、第1電極151とスペーサー140とが向き合うように、積層体を構造体に実装する。例えば、スペーサー140の第1パッド144の表面と、第1電極151の表面と、を十分に平滑かつ清浄にして加圧および加熱することにより、第1パッド144と第1電極151とを、金属‐金属接合させることができる。
次に、積層体のサファイア基板を、例えば、研磨およびプラズマエッチングにより除去する。次に、第2半導体層154に第2電極155を形成する。第2電極155は、例えば、CVD法、スパッタ法、真空蒸着法などによって形成される。
次に、積層体をパターニングして、複数の発光素子150を形成する。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによって行われる。
次に、スペーサー140および発光素子150を覆うように、絶縁層160を形成する。絶縁層160は、例えば、CVD法、スピンコート法によって形成される。
次に、コモン電極パッド170および配線層180を形成する。コモン電極パッド170および配線層180は、例えば、CVD法、スパッタ法、真空蒸着法などによって形成される。
次に、配線層180にマイクロミラーアレイ190を配置する。
以上の工程により、青色発光装置12Bを製造することができる。
なお、緑色発光装置12Gおよび赤色発光装置12Rは、基本的に、青色発光装置12Bと同じ構造を有する。ただし、赤色発光装置12Rは、青色発光装置12BのようにGaN系ではなく、GaAs結晶上に成長させたGaAlAsやAlInGaPが適している。
また、図示はしないが、第1半導体層152、発光層153、および第2半導体層154は、複数のナノコラムを構成していてもよい。
また、上記では、基板110側にp型の第1半導体層152が設けられている例について説明したが、基板110側にn型の第2半導体層154が設けられていてもよい。
1.3. 光学デバイス
図4は、光学デバイス16を模式的に示す平面図である。図5は、光学デバイス16を模式的に示す図4のV-V線断面図である。なお、便宜上、図1では、光学デバイス16を簡略化して図示している。
光学デバイス16は、図4および図5に示すように、例えば、入射部210と、第1枠部220と、第2枠部230と、固定部240と、第1軸部250,252と、第2軸部260,262と、第1アクチュエーター270と、第2アクチュエーター280と、を有している。
入射部210には、光源10からの光が入射する。具体的には、入射部210には、複数の発光素子150からの光が入射する。入射部210は、入射した光を透過させる。入射部210は、例えば、ガラス板である。図4に示す例では、入射部210に光が入射する方向L(以下、「入射方向L」といもいう)からみて、入射部210の形状は、正方形である。
第1枠部220は、入射部210を保持している。第1枠部220は、入射方向Lからみて、入射部210を囲んでいる。
第2枠部230は、第1枠部220と離間して設けられている。第2枠部230は、入射方向Lからみて、第1枠部220を囲んでいる。入射部210および第1枠部220は、入射方向Lからみて、第2枠部230の内側に設けられている。
固定部240は、第2枠部230と離間して設けられている。固定部240は、入射方向Lからみて、第2枠部230を囲んでいる。入射部210、第1枠部220、および第2枠部230は、入射方向Lからみて、固定部240の内側に設けられている。入射部210は、固定部240に対して可動する。図5に示す例では、固定部240は、アクチュエーター270,280が載置される載置部242を有している。載置部242は、入射方向Lからみて、枠部220,230と重なり、入射部210と重なっていない。
なお、図示はしないが、載置部242は、固定部240の一部ではなく、固定部240とは別の部材であってもよい。また、便宜上、図4では、載置部242の図示を省略している。
第1軸部250,252は、第1枠部220と第2枠部230とを接続している。第1軸部250,252間に、入射部210が設けられている。第1軸部250,252は、第1揺動軸J1上に設けられている。第1軸部250,252は、第2枠部230に対して、第1枠部220を第1揺動軸J1回りに揺動可能に支持している。
第2軸部260,262は、第2枠部230と固定部240とを接続している。第2軸部260,262間に、入射部210が設けられている。第2軸部260,262は、第2揺動軸J2上に設けられている。第2揺動軸J2は、第1揺動軸J1と直交する軸である。入射方向Lは、例えば、第1揺動軸J1および第2揺動軸J2と直交する方向である。第2軸部260,262は、固定部240に対して、第2枠部230を第2揺動軸J2回りに揺動可能に支持している。
第1アクチュエーター270は、第1軸部250,252を変形させることにより、第1枠部220を第1揺動軸J1回りに揺動させる。これにより、入射方向Lに対する入射部210の入射面の垂線Nの傾きが変化し、入射部210に入射する光の光路を変化させることができる。第1アクチュエーター270は、例えば、互いに対向する第1コイル272および第1永久磁石274によって構成されている。第1コイル272は、例えば、固定部240の載置部242に設けられている。第1永久磁石274は、例えば、第1枠部220に設けられている。
第2アクチュエーター280は、第2軸部260,262を変形させることにより、第2枠部230を第2揺動軸J2回りに揺動させる。これにより、入射方向Lに対する垂線Nの傾きが変化し、入射部210に入射する光の光路を変化させることができる。第2アクチュエーター280は、例えば、互いに対向する第2コイルおよび第2永久磁石によって構成されている。第2コイルは、例えば、固定部240の載置部242に設けられている。第2永久磁石は、例えば、第2枠部230に設けられている。
光学デバイス16は、アクチュエーター270,280によって、入射部210の姿勢を変化させる。言い換えると、光学デバイス16は、アクチュエーター270,280によって、入射部210の入射面の垂線Nの方向を変化させる。これによって、光学デバイス16は、複数の発光素子150から出射される光の光路を変化させる。入射部210は、例えば、アクチュエーター270,280によって、第1姿勢と、第2姿勢と、第3姿勢と、第4姿勢と、をとる。第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢、および第4姿勢は、互いに異なる姿勢である。すなわち、第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢、および第4姿勢において、垂線Nの方向は、互いに異なる。入射部210が4つの姿勢をとることにより、発光素子150からの光路を4つに変化させることができる。
なお、上記では、1つの光学デバイス16の入射部210が4つの姿勢をとることにより、発光素子150からの光路を4つに変化させることができる例に付いて説明したが、入射部が2つの姿勢をとることができる光学デバイスを入射方向Lに沿って並べて配置させることにより、発光素子150からの光路を4つに変化させてもよい。
1.4. 投射面に表示される画像
図6~図9は、スクリーン40の投射面42に表示される画像Gを説明するため図である。図6は、入射部210が第1姿勢の状態を示している。図7は、入射部210が第2姿勢の状態を示している。図8は、入射部210が第3姿勢の状態を示している。図9は、入射部210が第4姿勢の状態を示している。なお、図6~図9では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を示している。図5に示す入射方向Lは、例えば、Z軸方向である。
図6~図9に示すように、投射面42には、画像Gが表示される。画像Gは、複数の画素Pによって構成されている。複数の画素Pは、X軸方向およびY軸方向に沿って、マトリックス状に配列されている。図示の例では、24個の画素Pが表示されているが、その数は、特に限定されない。複数の画素Pの数は、例えば、複数の発光素子150の数と同じである。数の発光素子150の各々は、投射面42に画像Gを表示させるための画像情報に応じて光を射出する。図示の例では、画素Pの形状は、正方形である。複数の画素Pの大きさは、互いに等しい。
図6~図9では、複数の画素Pのうちの第1画素をP1、第2画素をP2、第3画素をP3、第4画素をP4、第5画素をP5として示している。第1画素P1は、投射面42の第1領域42aに形成される画素である。第2画素P2は、投射面42の第2領域42bに形成される画素である。第3画素P3は、投射面42の第3領域42cに形成される画素である。第4画素P4は、投射面42の第4領域42dに形成される画素である。第5画素P5は、投射面42の第5領域42eに形成される画素である。
第2画素P2は、第1画素P1よりも、画素Pの1つ分+X軸方向であって、画素Pの1つ分+Y軸方向の画素である。第3画素P3は、第1画素P1よりも、画素Pの1つ分-X軸方向であって、画素Pの1つ分-Y軸方向の画素である。第4画素P4は、第1画素P1よりも、画素Pの1つ分-X軸方向の画素である。第5画素P5は、第1画素P1よりも、画素Pの1つ分-Y軸方向の画素である。
図6に示すように、入射部210が第1姿勢の状態では、第1画素P1は、第1発光素子で形成される。光源10は、第1発光素子、第2発光素子、第3発光素子、第4発光素子、第5発光素子を含む複数の発光素子150を有している。以下では、第1発光素子、第2発光素子、第3発光素子、第4発光素子、第5発光素子を、それぞれ、LED1、LED2、LED3、LED4、LED5ともいう。LED1~LED5からの光は、入射部210に入射する。
入射部210が第1姿勢の状態では、第2画素P2は、LED5で形成される。第3画素P3は、LED2で形成される。第4画素P4は、LED3で形成される。第5画素P5は、LED4で形成される。画素P1~P5以外の画素Pは、所定のLED(発光素子150)によって形成される。なお、便宜上、図6~図9では、画素Pを示す四角の内側に、当該画素Pを形成するLED名を記載している。
ここで、図10は、LED1~LED5に入力される制御信号を説明するための図である。
図10に示すように、LED1には第1制御信号Q1が入力され、入射部210が第1姿勢の状態で、LED1は、投射面42に第1画素P1を形成する。LED5には第2制御信号Q2が入力され、LED5は、投射面42に第2画素P2を形成する。LED2には第3制御信号Q3が入力され、LED2は、投射面42に第3画素P3を形成する。LED3には第4制御信号Q4が入力され、LED3は、投射面42に第4画素P4を形成する。LED4には第5制御信号Q5が入力され、LED4は、投射面42に第5画素P5を形成する。制御信号Q1~Q5は、取得した画像情報に基づく階調信号であり、LED1~LED5に、所定の電気量を供給するための信号である。
図7に示すように、入射部210が第2姿勢の状態では、画像Gは、第1姿勢の状態よりも、画素Pの1つ分+X軸方向であって、画素Pの1つ分+Y軸方向に移動する。図7では、第1姿勢の状態の画像Gを破線で示している。入射部210が第2姿勢の状態では、第1画素P1は、LED2によって形成される。第2画素P2は、LED1によって形成される。画素P3,P4,P5および他の画素Pは、所定のLEDによって形成される。
図10に示すように、LED1には第2制御信号Q2が入力され、入射部210が第2姿勢の状態で、LED1は、投射面42に第2画素P2を形成する。LED2には第1制御信号Q1が入力され、LED2は、投射面42に第1画素P1を形成する。
第2姿勢の状態で第2画素P2を形成するための第2制御信号Q2によってLED1に供給される電気量は、第1姿勢の状態で第2画素P2を形成するための第2制御信号Q2によってLED5に供給される電気量と同じである。第2姿勢の状態で第1画素P1を形成するための第1制御信号Q1によってLED2に供給される電気量は、第1姿勢の状態で第1画素P1を形成するための第1制御信号Q1によってLED1に供給される電気量と同じである。LED3,4,5および他のLEDには、画像情報に基づいて所定の制御信号が入力される。
図8に示すように、入射部210が第3姿勢の状態では、画像Gは、第2姿勢の状態よりも、画素Pの1つ分-Y軸方向に移動する。図8では、第2姿勢の状態の画像Gを破線で示している。入射部210が第3姿勢の状態では、第1画素P1は、LED3で形成される。第5画素P5は、LED2で形成される。画素P2,P3,P4およびその他の画素Pは、所定のLEDによって形成される。
図10に示すように、LED2には第5制御信号Q5が入力され、入射部210が第3姿勢の状態で、LED2は、投射面42に第5画素P5を形成する。LED3には第1制御信号Q1が入力され、LED3は、投射面42に第1画素P1を形成する。
第3姿勢の状態で第5画素P5を形成するための第5制御信号Q5によってLED2に供給される電気量は、第1姿勢の状態で第5画素P5を形成するための第5制御信号Q5によってLED4に供給される電気量と同じである。第3姿勢の状態で第1画素P1を形成するための第1制御信号Q1によってLED3に供給される電気量は、第1姿勢の状態で第1画素P1を形成するための第1制御信号Q1によってLED1に供給される電気量と同じである。
図9に示すように、入射部210が第4姿勢の状態では、画像Gは、第3姿勢の状態よりも、画素Pの1つ分-X軸方向であって、画素Pの1つ分+Y軸方向に移動する。図9では、第3姿勢の状態の画像Gを破線で示している。入射部210が第4姿勢の状態では、第1画素P1は、LED4で形成される。第4画素P4は、LED2で形成される。
図10に示すように、LED2には第4制御信号Q4が入力され、入射部210が第4姿勢の状態で、LED2は、投射面42に第4画素P4を形成する。LED4には第1制御信号Q1が入力され、LED4は、投射面42に第1画素P1を形成する。
第4姿勢の状態で第4画素P4を形成するための第4制御信号Q4によってLED2に供給される電気量は、第1姿勢の状態で第4画素P4を形成するための第4制御信号Q4によってLED3に供給される電気量と同じである。第4姿勢の状態で第1画素P1を形成するための第1制御信号Q1によってLED4に供給される電気量は、第1姿勢の状態で第1画素P1を形成するための第1制御信号Q1によってLED1に供給される電気量と同じである。
以上のように、プロジェクター100では、光学デバイス16入射部210の姿勢を変えることにより、例えば、各姿勢における複数のLEDからの光を重ね合わせることによって、複数の画素Pを形成する。
光学デバイス16の入射部210は、1/60秒以下の周期で、第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢、および第4姿勢を繰り返す。1/60秒以下の周期であれば、入射部210の各姿勢の切り替えは、人間の目では認識されない。第1画素P1は、1/60秒以下の周期で、LED1とLED2とLED3とLED4とで切り替えられて形成される。第1画素P1は、例えば、1/240秒以上の周期で、LED1とLED2とLED3とLED4とで切り替えられて形成される。図10に示す例では、光学デバイス16の入射部210第1姿勢から第4姿勢までの一連の動作にかかる時間は、1/60秒である。第1姿勢から第4姿勢までの各姿勢は、1/240秒間保たれる。
1.5. 制御部
図11は、制御部30の処理を説明するためのフローチャートである。ユーザーは、例えば、図示せぬ操作部を操作して、制御部30に処理を開始するための処理開始信号を出力する。操作部は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなどによって実現される。制御部30は、処理開始信号を受けると処理を開始する。
まず、制御部30は、図11に示すように、光源10からの光で投射面42に画像Gを表示させるための画像情報を取得する処理を行う(ステップS1)。画像情報は、例えば、処理開始信号に含まれている。
次に、制御部30は、取得した画像情報に基づいて、画像Gを投射面42に表示させるための制御信号を生成する処理を行う(ステップS2)。
具体的には、制御部30は、画像Gを構成する複数の画素Pに応じて、複数の制御信号を生成する。複数の制御信号のうちの第1制御信号Q1は、第1画素P1を投射面42に表示させるための信号である。複数の制御信号のうちの第2制御信号Q2は、第2画素P2を投射面42に表示させるための信号である。複数の制御信号のうちの第3制御信号Q3は、第3画素P3を投射面42に表示させるための信号である。複数の制御信号のうちの第4制御信号Q4は、第4画素P4を投射面42に表示させるための信号である。複数の制御信号のうちの第5制御信号Q5は、第5画素P5を投射面42に表示させるための信号である。
次に、制御部30は、光学デバイス16に第1姿勢信号を入力して、入射部210を第1姿勢にする処理を行う(ステップS3)。
具体的には、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED1で形成され、第2画素P2がLED5で形成され、第3画素P3がLED2で形成され、第4画素P4がLED3で形成され、第5画素P5がLED4で形成されるように、制御部30は、入射部210を第1姿勢にする。第1姿勢は、投射面42に表示された画像Gの第2画素P2がLED5で形成される姿勢である。
次に、制御部30は、複数の発光素子150(LED)に所定の制御信号を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に複数の画素Pを形成させる処理を行う(ステップS4)。
具体的には、制御部30は、LED1に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる。さらに、制御部30は、LED5に第2制御信号Q2を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第2画素P2を形成させる。さらに、制御部30は、LED2に第3制御信号Q3を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第3画素P3を形成させる。さらに、制御部30は、LED3に第4制御信号Q4を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第4画素P4を形成させる。さらに、制御部30は、LED4に第5制御信号Q5を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第5画素P5を形成させる。
なお、入射部210が第1姿勢の状態で投射面42に複数の画素Pを形成させることができれば、ステップS3における光学デバイス16への姿勢信号の入力と、ステップS4におけるLEDへの制御信号の入力と、の順番は、特に限定されない。光学デバイス16への姿勢信号の入力と、LEDへの制御信号の入力とは、同期して行われてもよい。
このことは、後述するステップS5における光学デバイス16への姿勢信号の入力と、ステップS6におけるLEDへの制御信号の入力と、において同様である。さらに、ステップS7における光学デバイス16への姿勢信号の入力と、ステップS8におけるLEDへの制御信号の入力と、において同様である。さらに、ステップS9における光学デバイス16への姿勢信号の入力と、ステップS10におけるLEDへの制御信号の入力と、において同様である。
次に、制御部30は、光学デバイス16に第2姿勢信号を入力して、入射部210を第1姿勢から第2姿勢に切り替える処理を行う(ステップS5)。
具体的には、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED2で形成され、画像Gの第2画素P2がLED1で形成されるように、制御部30は、入射部210を第1姿勢から第2姿勢に切り替える。第2姿勢は、投射面42に表示された画像Gの第2画素P2がLED1で形成される姿勢である。
次に、制御部30は、複数のLEDに所定の制御信号を入力して、入射部210が第2姿勢の状態で、投射面42に複数の画素Pを形成させる処理を行う(ステップS6)。
具体的には、制御部30は、LED1に第2制御信号Q2を入力して、入射部210が第2姿勢の状態で、投射面42に第2画素P2を形成させる。さらに、制御部30は、LED2に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第3姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる。
次に、制御部30は、光学デバイス16に第3姿勢信号を入力して、入射部210を第2姿勢から第3姿勢に切り替える処理を行う(ステップS7)。
具体的には、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED3で形成され、画像Gの第5画素P5がLED2で形成されるように、制御部30は、入射部210を第2姿勢から第3姿勢に切り替える。
次に、制御部30は、複数のLEDに所定の制御信号を入力して、入射部210が第3姿勢の状態で、投射面42に複数の画素Pを形成させる処理を行う(ステップS8)。
具体的には、制御部30は、LED2に第5制御信号Q5を入力して、入射部210が第3姿勢の状態で、投射面42に第5画素P5を形成させる。さらに、制御部30は、LED3に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第3姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる。
次に、制御部30は、光学デバイス16に第4姿勢信号を入力して、入射部210を第3姿勢から第4姿勢に切り替える処理を行う(ステップS9)。
具体的には、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED4で形成され、画像Gの第4画素P4がLED2で形成されるように、制御部30は、入射部210を第3姿勢から第4姿勢に切り替える。
次に、制御部30は、複数のLEDに所定の制御信号を入力して、入射部210が第4姿勢の状態で、投射面42に複数の画素Pを形成させる処理を行う(ステップS10)。
具体的には、制御部30は、LED2に第4制御信号Q4を入力して、入射部210が第4姿勢の状態で投射面42に第4画素P4を形成させる。さらに、制御部30は、LED4に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第4姿勢の状態で投射面42に第1画素P1を形成させる。
制御部30は、例えば、ステップS1からステップS10までの処理を、1/60秒以下の時間で行う。その後、制御部30は、画像Gを投射面42に表示させるための処理を終了する。
画像Gに続いて他の画像を表示させる場合には、制御部30は、例えば、ステップS1からステップS10までの処理と、基本的に同様な処理を行い、他の画像を投射面42に表示させる。そして、制御部30は、例えば、表示させる画像がなくなったと判定するまで、同様の処理を送り返す。制御部30は、例えば、表示させる画像がなくなったと判定した場合、処理を終了する。
1.6. 作用効果
プロジェクター100では、画像情報を取得する処理と、取得した画像情報に基づいて、画像Gの第1画素P1を投射面42に表示させるための第1制御信号Q1を生成する処理と、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED1で形成されるように、入射部210を第1姿勢にする処理と、LED1に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる処理と、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED2で形成されるように、入射部210を第1姿勢から第2姿勢に切り替える処理と、LED2に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第2姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる処理とを行う。第1画素P1は、1/60秒以下の周期で、LED1とLED2とで切り替えられて形成される。
そのため、プロジェクター100では、LED1とLED2とで発光強度が異なる場合でも、LED1とLED2とで発光強度を平均化して第1画素P1を形成することができる。これにより、第1画素P1がLED1またはLED2の一方のみによって形成される場合に比べて、輝度むらを低減することができる。
プロジェクター100では、制御部30は、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED3で形成されるように、入射部210を第2姿勢から第3姿勢に切り替える処理と、LED3に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第3姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる処理と、を行う。第1画素P1は、1/60秒以下の周期で、LED1とLED2とLED3とで切り替えられて形成される。
そのため、プロジェクター100では、LED1とLED2とLED3とで発光強度を平均化して第1画素P1を形成することができる。これにより、より輝度むらを低減することができる。
プロジェクター100では、制御部30は、投射面42に表示された画像Gの第1画素P1がLED4で形成されるように、入射部210を第3姿勢から第4姿勢に切り替える処理と、LED4に第1制御信号Q1を入力して、入射部210が第4姿勢の状態で、投射面42に第1画素P1を形成させる処理と、を行う。第1画素P1は、1/60秒以下の周期で、LED1とLED2とLED3とLED4とで切り替えられて形成される。
そのため、プロジェクター100では、LED1とLED2とLED3とLED4とで発光強度を平均化して第1画素P1を形成することができる。これにより、よりいっそう輝度むらを低減することができる。
プロジェクター100では、第1姿勢は、投射面42に表示された画像Gの第2画素P2がLED5で形成される姿勢であり、第2姿勢は、投射面42に表示された画像Gの第2画素P2がLED1で形成される姿勢である。制御部30は、取得した画像情報に基づいて、画像Gの第2画素P2を投射面42に表示させるための第2制御信号Q2を生成する処理と、LED5に第2制御信号Q2を入力して、入射部210が第1姿勢の状態で、投射面42に第2画素P2を形成させる処理と、LED1に第2制御信号Q2を入力して、入射部210が第2姿勢の状態で、投射面42に第2画素P2を形成させる処理と、を行う。
そのため、プロジェクター100では、LED1とLED5とで発光強度が異なる場合でも、LED1とLED5とで発光強度を平均化して第2画素P2を形成することができる。これにより、第2画素P2がLED1またはLED5の一方のみによって形成される場合に比べて、輝度むらを低減することができる。
ここで、図12は、スクリーン40の投射面42に表示される画像Gを説明するため図であって、第1姿勢で表示される画像Gの複数の画素P、第2姿勢で表示される画像Gの複数の画素P、第3姿勢で表示される画像Gの複数の画素P、および第4姿勢で表示される画像Gの複数の画素Pを重ねて示したものである。
図12に示す複数の画素Pのうち最外周に位置する20個の画素Pは、入射部210の姿勢を4つの状態に変えても、画素Pの重なりは4回に到達しない。そのため、LEDが図12に示す最外周に位置する画素Pを形成する場合には、当該LEDを点灯しないようにして、最外周に位置する画素Pを背景として用いてもよい。これにより、より輝度むらを低減することができる。なお、図12に示す例では、最外周に位置する20個の画素Pの内側に位置する15個の画素Pを破線で囲んでいる。
なお、上記では、入射部210の姿勢を4つの状態に変える例について説明したが、入射部210の姿勢が2つ以上であれば、その数は、特に限定されない。
本発明に係るプロジェクターは、HMD(Head Mounted Display)やHUD(Head Up Display)といったプロジェクターを応用した装置にも応用することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
プロジェクターの一態様は、
第1発光素子および第2発光素子を含む複数の発光素子を有する光源と、
前記複数の発光素子からの光が入射する入射部を有する光学デバイスと、
前記光源からの光を投射面に投射する投射装置と、
前記光源を制御する制御部と、
を有し、
前記複数の発光素子の各々は、前記投射面に画像を表示させるための画像情報に応じて光を射出し、
前記制御部は、
前記画像情報を取得する処理と、
取得した前記画像情報に基づいて、前記画像の第1画素を前記投射面に表示させるための第1制御信号を生成する処理と、
前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第1発光素子で形成されるように、前記入射部を第1姿勢にする処理と、
前記第1発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第1姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第2発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第1姿勢から第2姿勢に切り替える処理と、
前記第2発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第2姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
を行い、
前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子とで切り替えられて形成される。
このプロジェクターによれば、輝度むらを低減することができる。
プロジェクターの一態様において、
前記光源は、第3発光素子を有し、
前記入射部には、前記第3発光素子からの光が入射し、
前記制御部は、
前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第3発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第2姿勢から第3姿勢に切り替える処理と、
前記第3発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第3姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
を行い、
前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子と前記第3発光素子とで切り替えられて形成されてもよい。
このプロジェクターによれば、より輝度むらを低減することができる。
プロジェクターの一態様において、
前記光源は、第4発光素子を有し、
前記入射部には、前記第4発光素子からの光が入射し、
前記制御部は、
前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第4発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第3姿勢から第4姿勢に切り替える処理と、
前記第4発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第4姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
を行い、
前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子と前記第3発光素子と前記第4発光素子とで切り替えられて形成されてもよい。
このプロジェクターによれば、よりいっそう輝度むらを低減することができる。
プロジェクターの一態様において、
前記光源は、第5発光素子を有し、
前記入射部には、前記第5発光素子からの光が入射し、
前記第1姿勢は、前記投射面に表示された前記画像の第2画素が前記第5発光素子で形成される姿勢であり、
前記第2姿勢は、前記投射面に表示された前記画像の前記第2画素が前記第1発光素子で形成される姿勢であり、
前記制御部は、
取得した前記画像情報に基づいて、前記画像の前記第2画素を前記投射面に表示させるための第2制御信号を生成する処理と、
前記第5発光素子に前記第2制御信号を入力して、前記入射部が前記第1姿勢の状態で、前記投射面に前記第2画素を形成させる処理と、
前記第1発光素子に前記第2制御信号を入力して、前記入射部が前記第2姿勢の状態で、前記投射面に前記第2画素を形成させる処理と、
を行ってもよい。
このプロジェクターによれば、輝度むらを低減することができる。
10…光源、12R…赤色発光装置、12G…緑色発光装置、12B…青色発光装置、14…フィリップスプリズム、16…光学デバイス、20…投射装置、30…制御部、40…スクリーン、42…投射面、42a…第1領域、42b…第2領域、42c…第3領域、42d…第4領域、42e…第5領域、100…プロジェクター、110…基板、120…ヒートシンク、130…駆動回路基板、131…ゲート線、132…信号線、133…電源線、134…スイッチング用TFT、135…駆動用TFT、136…キャパシター、140…スペーサー、142…保護層、144…第1パッド、146…第2パッド、150…発光素子、151…第1電極、152…第1半導体層、153…発光層、154…第2半導体層、155…第2電極、160…絶縁層、170…コモン電極パッド、180…配線層、190…マイクロミラーアレイ、192…支持部材、193…開口部、194…マイクロミラー、210…入射部、220…第1枠部、230…第2枠部、240…固定部、242…載置部、250,252…第1軸部、260,262…第2軸部、270…第1アクチュエーター、272…第1コイル、274…第1永久磁石、280…第2アクチュエーター

Claims (4)

  1. 第1発光素子および第2発光素子を含む複数の発光素子を有する光源と、
    前記複数の発光素子からの光が入射する入射部を有する光学デバイスと、
    前記光源からの光を投射面に投射する投射装置と、
    前記光源を制御する制御部と、
    を有し、
    前記複数の発光素子の各々は、前記投射面に画像を表示させるための画像情報に応じて光を射出し、
    前記制御部は、
    前記画像情報を取得する処理と、
    取得した前記画像情報に基づいて、前記画像の第1画素を前記投射面に表示させるための第1制御信号を生成する処理と、
    前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第1発光素子で形成されるように、前記入射部を第1姿勢にする処理と、
    前記第1発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第1姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
    前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第2発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第1姿勢から第2姿勢に切り替える処理と、
    前記第2発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第2姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
    を行い、
    前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子とで切り替えられて形成される、プロジェクター。
  2. 請求項1において、
    前記光源は、第3発光素子を有し、
    前記入射部には、前記第3発光素子からの光が入射し、
    前記制御部は、
    前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第3発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第2姿勢から第3姿勢に切り替える処理と、
    前記第3発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第3姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
    を行い、
    前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子と前記第3発光素子とで切り替えられて形成される、プロジェクター。
  3. 請求項2において、
    前記光源は、第4発光素子を有し、
    前記入射部には、前記第4発光素子からの光が入射し、
    前記制御部は、
    前記投射面に表示された前記画像の前記第1画素が前記第4発光素子で形成されるように、前記入射部を前記第3姿勢から第4姿勢に切り替える処理と、
    前記第4発光素子に前記第1制御信号を入力して、前記入射部が前記第4姿勢の状態で、前記投射面に前記第1画素を形成させる処理と、
    を行い、
    前記第1画素は、1/60秒以下の周期で、前記第1発光素子と前記第2発光素子と前記第3発光素子と前記第4発光素子とで切り替えられて形成される、プロジェクター。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記光源は、第5発光素子を有し、
    前記入射部には、前記第5発光素子からの光が入射し、
    前記第1姿勢は、前記投射面に表示された前記画像の第2画素が前記第5発光素子で形成される姿勢であり、
    前記第2姿勢は、前記投射面に表示された前記画像の前記第2画素が前記第1発光素子で形成される姿勢であり、
    前記制御部は、
    取得した前記画像情報に基づいて、前記画像の前記第2画素を前記投射面に表示させるための第2制御信号を生成する処理と、
    前記第5発光素子に前記第2制御信号を入力して、前記入射部が前記第1姿勢の状態で、前記投射面に前記第2画素を形成させる処理と、
    前記第1発光素子に前記第2制御信号を入力して、前記入射部が前記第2姿勢の状態で、前記投射面に前記第2画素を形成させる処理と、
    を行う、プロジェクター。
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