以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。なお、各図における同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る従業者調達装置1を示す図である。図1に示される従業者調達装置1は、使用者が当該使用者の業務に従事する従業者を従業者候補の中から調達するための装置である。ここで、「使用者」とは、何らかの業務を行う主体であり、当該業務を遂行するために当該業務に実際に従事する従業者を管理又は指揮する。使用者は、個人であってもよく、組織であってもよい。「従業者」とは、使用者の業務に実際に従事する主体である。従業者候補(及び従業者)は、個人であってもよく、組織であってもよい。例えば、従業者は使用者に対して有償で労働力を提供する。
また、「従業者候補」とは、使用者の業務に従事することを承諾していない主体であり、例えば当該業務に従事することを承諾することにより従業者となる。従業者候補及び従業者は単一の使用者に対して複数存在していてもよく、ここでは3者の従業者候補が存在しているものとする。なお、従業者候補は、当該業務に従事することを承諾したことを従業者となるための条件としていなくてもよく、あるいは、当該業務に従事することを承諾したことに加えて、他の要件を満たしたことを、従業者となることの条件としていてもよい。従業者候補は、例えば従業者調達装置1に関連付けられた候補者リストに登録された者であってもよい。
ここでは、使用者は、工事の業務を行う者である。工事とは、例えば建築工事又は土木工事等であってもよい。また、従業者候補及び従業者は、工事の業務に従事する者であり、例えば工事の現場において作業を行う建築作業員又は土木作業員(いわゆる職人)等であってもよい。なお、使用者が行う業務、並びに、従業者候補及び従業者が従事する業務は、工事の業務に限定されず、例えば医療の業務であってもよい。業務が医療の業務である場合には、使用者は医療の業務を行う者であり、例えば病院(又は病院の経営者)であってもよい。また、この場合、従業者候補及び従業者は、医療の業務に従事する者であり、例えば看護師等の医療従事者であってもよい。
従業者調達装置1は、例えばネットワークを介して後述する使用者端末2及び従業者候補端末3と通信可能なコンピュータC(サーバ)により構成されている。従業者調達装置1は、物理的な構成として、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のコントローラにより構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)により構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。
従業者調達装置1は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。なお、従業者調達装置1を構成するコンピュータCは、物理的に、上述した構成とは異なる構成を備えていてもよい。
まず、使用者端末2及び従業者候補端末3について説明する。使用者端末2は使用者により使用される端末であり、従業者候補端末3は従業者候補(又は従業者)により使用される端末である。使用者端末2及び従業者候補端末3のそれぞれは、物理的な構成として、制御演算装置、記憶装置、及び入出力装置を備えている。制御演算装置は、例えばCPU等のコントローラにより構成されており、演算処理を実行するとともに記憶装置及び入出力装置の制御を行う。記憶装置は、例えば主記憶装置及び補助記憶装置を有している。主記憶装置は、例えばRAMにより構成されている。また、補助記憶装置は、例えばROMにより構成されている。入出力装置は、例えば外部からデータを入力されて記憶装置に送信する入力装置、及び、例えば制御演算部により演算されて記憶装置に記憶された演算結果を外部に出力する出力装置を有している。使用者端末2及び従業者候補端末3のそれぞれは、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み込み、RAMに読み込まれたプログラムをCPUにより実行することにより、所定の処理を実行する。
使用者端末2及び従業者候補端末3のそれぞれは、従業者調達装置1等の別の機器と無線又は有線通信可能に構成されている。使用者端末2及び従業者候補端末3のそれぞれは、例えばスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン等であってもよい。ここでは、使用者端末2及び従業者候補端末3のそれぞれとしてスマートフォンが例示されている。
次に、従業者調達装置1の機能について説明する。従業者調達装置1のコンピュータCは、機能的には、使用者情報取得部10、使用者表示情報送信部11、従業者候補情報取得部12、従業者候補表示情報送信部13、情報送受信部14、指定情報受信部15、情報送受信許可部16、業務情報取得部17、受諾情報受信部18、課金処理部19、契約情報取得部20、従業者位置情報取得部21、離間距離算出部22、出勤判定部23、空き日程選択情報受信部24、及び空き日程情報変更部25を備えている。
使用者情報取得部10は、使用者情報を取得する。「使用者情報」とは、使用者に関する情報であり、例えば使用者の氏名又は名称、住所又は居所、業種、及び連絡先等の情報を含んでいてもよい。使用者情報取得部10は、例えば使用者端末2から使用者情報を受信することにより、当該使用者端末2を使用する使用者の使用者情報を取得してもよい。
使用者表示情報送信部11は、使用者情報取得部10により取得された使用者情報に基づいて使用者表示情報を生成し、生成した使用者表示情報を従業者候補端末3に送信する。「使用者表示情報」とは、従業者候補端末3に使用者情報を表示させる情報である。例えば、使用者表示情報は、使用者情報の内容を含む文字データ又は画像データであってもよい。使用者表示情報送信部11から従業者候補端末3に使用者表示情報が送信されたことに応じて、従業者候補端末3は例えばディスプレイ等の出力装置に使用者情報を表示してもよい。
従業者候補情報取得部12は、従業者候補情報を取得する。「従業者候補情報」とは、従業者候補に関する情報であり、例えば従業者候補の氏名又は名称、住所又は居所、業種、及び連絡先等の情報を含んでいてもよい。従業者候補情報は、文字データとして構成されていてもよく、画像データとして構成されていてもよく、その他の形式のデータとして構成されていてもよい。従業者候補情報取得部12は、例えば従業者候補端末3から従業者候補情報を受信することにより、当該従業者候補端末3を使用する従業者候補の従業者候補情報を取得してもよい。
従業者候補表示情報送信部13は、従業者候補情報取得部12により取得された従業者候補情報に基づいて従業者候補表示情報を生成し、生成した従業者候補表示情報を使用者端末2に送信する。「従業者候補表示情報」とは、使用者端末2に従業者候補情報を表示させる情報である。例えば、従業者候補表示情報は、従業者候補情報の内容を含む文字データ又は画像データであってもよい。従業者候補表示情報送信部13から使用者端末2に従業者候補表示情報が送信されたことに応じて、使用者端末2は例えばディスプレイ等の出力装置に従業者候補情報を表示してもよい。
従業者調達装置1により複数の従業者候補が管理されている場合、各従業者候補に対応した従業者候補情報が存在している。これらの各従業者候補情報は、第1従業者候補情報及び第2従業者候補情報を含んでいる。「第1従業者候補情報」とは、使用者端末2において表示が許可された情報であり、「第2従業者候補情報」とは、使用者端末2において表示が禁止された情報である。なお、第2従業者候補情報は、後述する受諾情報受信部18により受諾情報を受信した場合に、使用者端末2において表示が許可されてもよい。
また、従業者候補情報は、スケジュール情報を含んでいる。「スケジュール情報」とは、従業者候補のスケジュールに関する情報である。スケジュール情報は、例えば、従業者候補が新たに業務を受諾することができる期間と、従業者候補が新たに業務を受諾することができない期間と、を少なくとも分けて記録された情報である。
また、従業者候補情報は、カレンダー情報を含んでいる。「カレンダー情報」とは、カレンダーに関する情報であり、一般的な暦法に基づいたカレンダーの情報であってもよい。この場合、カレンダーとは、日付、日時、又は曜日等を表形式で表すものを指してもよい。カレンダー情報は、使用者端末2及び従業者候補端末3の少なくともいずれかにおいてカレンダーを表示させる情報を含んでいてもよい。カレンダーは、使用者端末2又は従業者候補端末3上で任意の操作を受け付けたことを契機として当該端末上に表示されてもよい。例えば、カレンダーは、使用者端末2又は従業者候補端末3上で特定のボタンが押下されたことを契機として当該端末上に表示されてもよく、ここでは、当該ボタンをコワーキングシフトと称する。
また、従業者候補情報は、従業者候補スケジュールカレンダー情報を含んでいる。「従業者候補スケジュールカレンダー情報」とは、スケジュール情報とカレンダー情報とを紐付けた情報である。従業者候補スケジュールカレンダー情報は、従業者候補の空き日程の情報及び非空き日程の情報を含んでもよい。「空き日程」とは、例えば当該従業者候補が業務の予定を入れていない日程であり、換言すると、いずれかの使用者が当該従業者候補に業務を依頼可能な日程である。「非空き日程」とは、例えば当該従業者候補が業務の予定を既に入れている日程であり、換言すると、使用者が当該従業者候補に業務を依頼不能な日程である。なお、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、複数の従業者候補のスケジュールがカレンダーにまとめられた情報を含んでもよい。例えば、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、空き日程又は非空き日程を提示した従業者候補の数をカレンダーに表示してもよく、空き日程又は非空き日程を提示した従業者候補の名前をカレンダーに表示してもよい。
また、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、複数の従業者候補のスケジュールがカレンダーにまとめられた情報、従業者候補の空き日程の情報、及び当該空き日程を提示した従業者候補の数を日付ごとに示す情報である従業者候補空き日程数情報を含んでもよい。この場合、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、従業者候補空き日程数情報を使用者端末2においてカレンダー上に表示させ、当該カレンダー上の数字が選択(クリック等)された場合に、空き日程を提示した従業者候補の情報を使用者端末2に表示させる情報であってもよい。
情報送受信部14は、使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する。より詳細には、情報送受信部14は、従業者候補表示情報送信部13により送信された従業者候補表示情報に基づいて従業者候補情報を表示した(表示している、又は、表示したことのある)使用者端末2と、使用者表示情報送信部11により送信された使用者表示情報に基づいて使用者情報を表示した(表示している、又は、表示したことのある)従業者候補端末3と、の間での情報の送受信を仲介してもよい。ここで、情報送受信部14により使用者端末2と従業者候補端末3との間での送受信を仲介される情報とは、例えば、使用者から従業者候補(又は従業者)へのメッセージ等、及び、従業者候補(又は従業者)から使用者へのメッセージ等であってもよい。
なお、「使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する」とは、使用者端末2から情報を受信するとともに当該情報を従業者候補端末3に送信し、従業者候補端末3から情報を受信するとともに当該情報を使用者端末2に送信する、と換言され得る。あるいは、「使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する」とは、使用者端末2と従業者候補端末3とが互いに連絡を取り合うための情報を、使用者端末2又は従業者候補端末3のいずれか一方から受信するとともに使用者端末2又は従業者候補端末3のいずれか他方に送信する、と換言され得る。「情報の送受信」とは、使用者端末2から従業者候補端末3へと情報が送信されるとともに従業者候補端末3から使用者端末2へと情報が送信される双方向の情報の授受を意味している。ただし、情報の送受信においては、使用者端末2から従業者候補端末3へと情報が送信される一方向の情報の授受と、従業者候補端末3から使用者端末2へと情報が送信される一方向の情報の授受と、が互いに異なるタイミングで行われてもよい。また、「仲介する」とは、使用者端末2又は従業者候補端末3のいずれか一方から情報を受信し、受信した情報を使用者端末2又は従業者候補端末3のいずれか他方に送信することであってもよい。このとき、情報送受信部14は、情報に改変を加えずに送受信を仲介してもよく、情報に改変を加えて送受信を仲介してもよい。
情報送受信部14は、情報を送信及び受信可能な外部システムを利用して、使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介してもよい。外部システムとしては、例えば使用者端末2と従業者候補端末3との間でコメントを交換可能なシステム(チャットツール)であってもよく、このようなチャットツールを用いて構築された種々のSNS(Social networking service)であってもよい。あるいは、外部システムとしては、種々のWeb会議システムであってもよい。つまり、情報送受信部14は、使用者端末2と従業者候補端末3との間での映像情報及び音声情報の送受信を仲介してもよい。「映像情報」とは、使用者端末2又は従業者候補端末3に搭載されたカメラ等により撮像された使用者又は従業者(従業者候補)の映像の情報であってもよい。また、「音声情報」とは、使用者端末2又は従業者候補端末3に搭載されたマイク等により収音された使用者又は従業者(従業者候補)の音声の情報であってもよい。
情報送受信部14は、後述する指定情報受信部15により指定情報が受信された場合には、使用者端末2と、指定情報により指定された指定従業者候補により使用される従業者候補端末3(「指定従業者候補端末」ともいう)と、の間での情報の送受信を仲介してもよい。つまり、情報送受信部14は、指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3については、使用者端末2との間で情報の送受信を仲介しなくてもよい。このことは、情報送受信部14が上述した外部システムを利用して使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する場合においても同様である。
情報送受信部14は、後述する業務情報取得部17により取得された業務情報を、従業者候補端末3に送信する。特に、情報送受信部14は、業務情報を、指定従業者候補により使用される従業者候補端末3に送信してもよい。つまり、情報送受信部14は、指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3には、業務情報を送信しなくてもよい。
情報送受信部14は、業務情報を従業者候補端末3に送信する場合に、従業者候補のスケジュールが空いている期間に行われる業務に関する業務情報を送信してもよい。例えば、情報送受信部14は、従業者候補情報取得部12により取得された従業者候補情報に含まれるスケジュール情報、及び、業務情報取得部17により取得された業務情報に基づいて、従業者候補のスケジュールが空いている期間に行われる業務を選択し、選択された業務に関する業務情報を従業者候補端末3に送信してもよい。
指定情報受信部15は、指定情報を使用者端末2から受信する。「指定情報」とは、従業者候補の中から指定従業者候補を指定する情報である。指定情報は、例えば使用者が使用者端末2を操作することにより、使用者端末2において生成される。指定情報受信部15は、指定情報を受信すると、当該指定情報によって指定された従業者候補を指定従業者候補として登録する。指定従業者候補は、例えば使用者が業務を依頼する可能性のある従業者候補として予め選んだ者であり、他の従業者候補には提供されない情報が従業者調達装置1から提供されてもよい。
情報送受信許可部16は、情報送受信部14による使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を許可又は禁止する。つまり、情報送受信部14は、使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介可能な状態であっても、情報送受信許可部16により許可されていない場合(禁止されている場合)には、情報の送受信を仲介しない。なお、情報送受信許可部16は、機能構成としては情報送受信部14と一体であってもよい。つまり、情報送受信許可部16の機能は、情報送受信許可部16を包含する情報送受信部14により実現されてもよい。
情報送受信許可部16は、使用者端末2から指定従業者候補により使用される従業者候補端末3への情報の送信を許可してもよい。一方、情報送受信許可部16は、使用者端末2から指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3への情報の送信を禁止してもよい。また、情報送受信許可部16は、後述する受諾情報受信部18により受諾情報が受信された場合に、使用者端末2から従業者候補端末3への情報の送信を許可してもよい。つまり、情報送受信許可部16は、受諾情報が受信されていない場合には、使用者端末2から従業者候補端末3への情報の送信を禁止してもよい。
業務情報取得部17は、業務情報を取得する。例えば、業務情報取得部17は、使用者端末2から業務情報を受信することにより、業務情報を取得してもよい。「業務情報」とは、使用者の業務に関する情報であり、例えば業務の使用者の氏名又は名称、施主の氏名又は名称、業務の種類、業務の報酬(賃金)等の情報を含んでいてもよい。また、業務情報は、業務位置情報を含んでいてもよい。「業務位置情報」とは、当該業務情報に係る業務が行われる位置に関する情報であり、例えば住所又は座標(緯度及び経度)の情報であってもよい。
従業者調達装置1により複数の業務が管理されている場合、各業務に対応した業務情報が存在している。これらの各業務情報は、第1業務情報及び第2業務情報を含んでいる。「第1業務情報」とは、従業者候補端末3において表示が許可された情報であり、「第2業務情報」とは、従業者候補端末3において表示が禁止された情報である。例えば、第2業務情報は、工事の施主を特定可能な情報(施主の氏名又は名称等)であってもよい。
受諾情報受信部18は、受諾情報を従業者候補端末3から受信する。「受諾情報」とは、情報送受信部14により業務情報が従業者候補端末3に送信されたことに応じて、当該業務情報に係る業務を従業者候補が受諾することを示す情報である。例えば、情報送受信部14により業務情報が従業者候補端末3に送信され、当該業務情報が従業者候補端末3のディスプレイ等に表示されて従業者候補が業務の内容を知得する。そして、従業者候補が当該業務を受諾する(引き受ける)ことに同意した場合に、例えば従業者候補が従業者候補端末3を操作することにより受諾情報が従業者候補端末3において生成され、従業者調達装置1に送信される。
課金処理部19は、受諾情報受信部18により受諾情報が受信された場合に、使用者に対する課金の処理を実行する。「課金の処理」とは、課金を行うための処理であり、例えば予め登録された銀行口座からの引落としの処理であってもよく、当該銀行口座からの引落としを指示する情報を外部のサーバ(例えば銀行のサーバ)に送信する処理であってもよく、課金を行うことを指示する情報をクレジットカード会社(課金を代行する業者)等のサーバに送信する処理であってもよい。したがって、上述した課金の処理が実行されるタイミングは、実際に支払いが行われるタイミングと一致していてもよく、一致していなくてもよい。なお、課金処理部19は、受諾情報受信部18により受諾情報が受信された場合の他に、使用者又は従業者候補が従業者調達装置1への初期登録を行う場合に基本利用料を課金してもよい。
契約情報取得部20は、契約情報を取得する。「契約情報」とは、使用者の業務を指定従業者候補が受諾して従業者となる契約に関する情報である。契約情報に係る契約は、使用者と従業者候補との間での請負契約であってもよく、業務委託契約であってもよく、その他の契約であってもよい。例えば、契約情報取得部20は、使用者端末2及び従業者候補端末3から契約情報を受信することにより、契約情報を取得してもよい。この場合、契約情報は、予め使用者端末2と従業者候補端末3との間で契約が取り交わされ、当該契約に関する情報が集約された契約情報を使用者端末2又は従業者候補端末3から従業者調達装置1に送信されてもよい。あるいは、契約情報取得部20は、使用者端末2及び従業者候補端末3から受信した情報に基づいて契約情報を生成することにより、契約情報を取得してもよい。この場合、契約情報は、使用者端末2及び従業者候補端末3から従業者調達装置1に個々に送信された情報に基づいて、従業者調達装置1の管理下において生成されてもよい。
従業者位置情報取得部21は、従業者位置情報を取得する。「従業者位置情報」とは、従業者の現在位置に関する情報である。従業者位置情報は、例えば従業者により使用される従業者候補端末3(ここでは、従業者候補は従業者となっているため、「従業者端末」ともいう)に搭載されたGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機の測位データに関する情報(測位情報)であってもよい。GNSS受信機は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であってもよい。
離間距離算出部22は、業務情報取得部17により取得された業務情報に含まれる業務位置情報、及び、従業者位置情報取得部21により取得された従業者位置情報に基づいて、業務が行われる位置と従業者の現在位置との離間距離を算出する。離間距離算出部22は、業務が行われる位置と従業者の現在位置との間の直線距離を離間距離として算出してもよく、業務が行われる位置と従業者の現在位置との間の道路等に沿った道のりを離間距離として算出してもよい。
出勤判定部23は、従業者が出勤したか否かを判定する。具体的には、出勤判定部23は、離間距離算出部22により算出された離間距離が基準距離未満である場合に従業者が出勤したと判定する。一方、出勤判定部23は、離間距離算出部22により算出された離間距離が基準距離以上である場合に従業者が出勤していないと判定する。「基準距離」とは、予め設定された距離の閾値である。基準距離は、例えば、300mであってもよく、100mであってもよく、30mであってもよい。なお、出勤判定部23は、離間距離と基準距離との大小関係以外の他の条件にも従って、従業者が出勤したか否かを判定してもよい。例えば、出勤判定部23は、従業者が従業者候補端末3(すなわち、従業者端末)を操作して出勤したことを申告する出勤情報を送信した場合に、当該出勤情報を受信することにより従業者が出勤したと判定してもよい。
空き日程選択情報受信部24は、従業者候補スケジュールカレンダー情報により従業者候補の空き日程の情報及び非空き日程の情報が使用者端末2に表示されている場合において、使用者が空き日程を選択したとき、使用者が空き日程を選択した情報である空き日程選択情報を使用者端末2から受信する。
空き日程情報変更部25は、空き日程選択情報受信部24により空き日程選択情報が受信された場合に、空き日程の情報を非空き日程の情報に変更する。これにより、使用者端末2において、空き日程との表示が非空き日程との表示に切り替わってもよい。
図2は、従業者候補の空き日程の情報及び非空き日程の情報を含む従業者候補スケジュールカレンダー情報に基づいて表示される画面の一例を示す図である。図3は、従業者候補空き日程数情報を含む従業者候補スケジュールカレンダー情報に基づいて表示される画面の一例を示す図である。図2及び図3に示されるように、使用者端末2及び従業者候補端末3の少なくともいずれかは、従業者候補スケジュールカレンダー情報に基づく画面をディスプレイに表示可能である。図2では、従業者候補の空き日程には「空」と表示され、従業員候補の非空き日程には「忙」と表示されている。一例として、この従業者候補は、2月1日を空き日程としている。ここで、空き日程選択情報受信部24が使用者端末2から空き日程選択情報を受信すると、空き日程情報変更部25により対象の日付の表示が「空」から「忙」に変更される。図3では、各日付に対して、空き日程となっている従業者候補の人数が下線を付して表示されている。一例として、2月1日には5人の従業者候補が空き日程としている。
[情報送受信処理]
従業者調達装置1により実行される情報送受信処理について説明する。図4は、従業者調達装置1により実行される情報送受信処理を示すフローチャートである。情報送受信処理は、使用者が当該使用者の業務に従事する従業者を従業者候補の中から調達することを支援する処理である。
図4のステップS10において、従業者調達装置1の使用者情報取得部10は、例えば使用者端末2から使用者情報を受信することにより、当該使用者端末2を使用する使用者の使用者情報を取得する。続くステップS12において、従業者調達装置1の使用者表示情報送信部11は、使用者情報取得部10により取得された使用者情報に基づいて使用者表示情報を生成し、生成した使用者表示情報を従業者候補端末3に送信する。使用者表示情報送信部11から従業者候補端末3に使用者表示情報が送信されたことに応じて、従業者候補端末3は例えばディスプレイ等の出力装置に使用者情報を表示する。その後、情報送受信処理はステップS14に移行する。
ステップS14において、従業者調達装置1の従業者候補情報取得部12は、例えば従業者候補端末3から従業者候補情報を受信することにより、当該従業者候補端末3を使用する従業者候補の従業者候補情報を取得する。続くステップS16において、従業者調達装置1の従業者候補表示情報送信部13は、従業者候補情報取得部12により取得された従業者候補情報に基づいて従業者候補表示情報を生成し、生成した従業者候補表示情報を使用者端末2に送信する。従業者候補表示情報送信部13から使用者端末2に従業者候補表示情報が送信されたことに応じて、使用者端末2は例えばディスプレイ等の出力装置に従業者候補情報を表示する。その後、情報送受信処理はステップS18に移行する。
ステップS18において、従業者調達装置1の指定情報受信部15は、例えば使用者端末2において生成された指定情報を当該使用者端末2から受信することにより、指定情報を取得する。指定情報受信部15は、指定情報を受信すると、当該指定情報によって指定された従業者候補を指定従業者候補として登録する。その後、情報送受信処理は、ステップS20に移行する。続くステップS20において、従業者調達装置1の業務情報取得部17は、例えば使用者端末2から業務情報を受信することにより、業務情報を取得する。その後、情報送受信処理はステップS22に移行する。
ステップS22において、従業者調達装置1の情報送受信部14は、業務情報取得部17により取得された業務情報を従業者候補端末3に送信する。特に、情報送受信部14は、業務情報を、指定従業者候補により使用される従業者候補端末3に送信する。このとき、情報送受信部14は、情報送受信許可部16により従業者候補端末3への情報の送信を許可されたことを契機として、業務情報を従業者候補端末3に送信する。特に、情報送受信部14は、従業者候補情報に含まれるスケジュール情報及び業務情報に基づいて、従業者候補のスケジュールが空いている期間に行われる業務を選択し、選択された業務に関する業務情報を従業者候補端末3に送信する。その後、情報送受信処理はステップS24に移行する。
ステップS24において、従業者調達装置1の受諾情報受信部18は、業務を従業者候補が受諾することを示す受諾情報を取得する。従業者候補が業務を受諾することに同意した場合に、例えば従業者候補が従業者候補端末3を操作することにより受諾情報が従業者候補端末3において生成され、従業者調達装置1に送信される。受諾情報受信部18は、従業者候補端末3から送信された受諾情報を受信することにより、受諾情報を取得する。その後、情報送受信処理はステップS26に移行する。
ステップS26において、従業者調達装置1の課金処理部19は、使用者に対する課金の処理を実行する。課金処理部19は、例えば予め登録された銀行口座からの引落としの処理を行ってもよく、当該銀行口座からの引落としを指示する情報を外部のサーバ(例えば銀行のサーバ)に送信する処理を行ってもよく、課金を行うことを指示する情報をクレジットカード会社(課金を代行する業者)等のサーバに送信する処理を行ってもよい。その後、情報送受信処理はステップS28に移行する。
ステップS28において、従業者調達装置1の契約情報取得部20は、契約情報を取得する。例えば、契約情報取得部20は、使用者端末2及び従業者候補端末3から契約情報を受信することにより契約情報を取得してもよく、使用者端末2及び従業者候補端末3から受信した情報に基づいて契約情報を生成することにより契約情報を取得してもよい。以上により、情報送受信処理が終了する。
[出勤判定処理]
従業者調達装置1により実行される出勤判定処理について説明する。図5は、従業者調達装置1により実行される出勤判定処理を示すフローチャートである。出勤判定処理は、例えば従業者調達装置1を利用して使用者の業務に従事することとなった従業者が、業務が行われる位置(すなわち、職場又は現場)に出勤したか否かを判定する処理である。
図5のステップS30において、従業者調達装置1の業務情報取得部17は、業務情報を取得する。このとき、業務情報取得部17は、業務情報に含まれる業務位置情報を取得する。続くステップS32において、従業者調達装置1の従業者位置情報取得部21は、従業者の現在位置に関する情報である従業者位置情報を取得する。その後、出勤判定処理はステップS34に移行する。
ステップS34において、従業者調達装置1の離間距離算出部22は、業務情報取得部17により取得された業務情報に含まれる業務位置情報、及び、従業者位置情報取得部21により取得された従業者位置情報に基づいて、業務が行われる位置と従業者の現在位置との離間距離を算出する。続くステップS36において、従業者調達装置1の出勤判定部23は、従業者が出勤したか否かを判定する。具体的には、出勤判定部23は、離間距離算出部22により算出された離間距離が基準距離未満である場合に従業者が出勤したと判定する。一方、出勤判定部23は、離間距離算出部22により算出された離間距離が基準距離以上である場合に従業者が出勤していないと判定する。出勤判定部23により従業者が出勤したと判定された場合、情報送受信部14は、従業者が出勤したことを示す出勤済み情報を使用者端末2に送信してもよい。以上により、出勤判定処置が終了する。
[空き日程情報変更処理]
従業者調達装置1により実行される空き日程情報変更処理について説明する。図6は、従業者調達装置1により実行される空き日程情報変更処理を示すフローチャートである。
ステップS40において、従業者調達装置1の空き日程選択情報受信部24は、使用者が空き日程を選択した情報である空き日程選択情報を使用者端末2から受信する。その後、空き日程情報変更処理はステップS42に移行する。
ステップS42において、従業者調達装置1の空き日程情報変更部25は、空き日程選択情報受信部24により空き日程選択情報が受信された場合に、空き日程の情報を非空き日程の情報に変更する。以上により、空き日程情報変更処理が終了する。
[作用及び効果]
以上説明したように、従業者調達装置1は、使用者が当該使用者の業務に従事する従業者を従業者候補の中から調達するための従業者調達装置1であって、使用者に関する情報である使用者情報を取得する使用者情報取得部10と、従業者候補により使用される従業者候補端末3に使用者情報を表示させる使用者表示情報を当該従業者候補端末3に送信する使用者表示情報送信部11と、従業者候補に関する情報である従業者候補情報を取得する従業者候補情報取得部12と、使用者により使用される使用者端末2に従業者候補情報を表示させる従業者候補表示情報を当該使用者端末2に送信する従業者候補表示情報送信部13と、使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する情報送受信部14と、を備える。
従業者調達装置1によれば、使用者に関する情報を従業者候補端末3に表示可能とするとともに従業者候補に関する情報を使用者端末2に表示可能とすることで、使用者と従業者候補との間で互いの情報を共有することができる。また、使用者端末2と従業者候補端末3との間で情報が送受信可能となるため、使用者と従業者候補との間で情報が双方向に授受されやすくなる。よって、使用者と従業者候補との間で情報を円滑に授受可能となる。
従業者調達装置1は、従業者候補の中から指定従業者候補を指定する指定情報を使用者端末2から受信する指定情報受信部15と、情報送受信部14による使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を許可又は禁止する情報送受信許可部16と、を備え、情報送受信許可部16は、使用者端末2から指定従業者候補により使用される従業者候補端末3への情報の送信を許可し、使用者端末2から指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3への情報の送信を禁止する。これによれば、使用者は、従業者候補の中から指定した指定従業者候補により使用される従業者候補端末3にしか情報の送信が許可されないため、使用者から必要以上に多数の従業者候補に対して情報の送信が行われてしまうことが抑制される。
従業者調達装置1は、使用者の業務に関する情報である業務情報を取得する業務情報取得部17を備え、情報送受信部14は、業務情報取得部17により取得された業務情報を、指定従業者候補により使用される従業者候補端末3に送信する。これによれば、使用者は、従業者候補の中から指定した指定従業者候補に業務に関する情報を送信することが可能となる。
従業者調達装置1では、業務情報は、第1業務情報及び第2業務情報を含み、第1業務情報は、従業者候補端末3において表示が許可された情報であり、第2業務情報は、従業者候補端末3において表示が禁止された情報である。これによれば、使用者は、業務に関する情報を、従業者候補に知得させる内容と従業者候補に知得させない内容とに分けて管理することが可能となる。
従業者調達装置1は、情報送受信部14により業務情報が従業者候補端末3に送信されたことに応じて、当該業務情報に係る業務を従業者候補が受諾する受諾情報を従業者候補端末3から受信する受諾情報受信部18と、受諾情報受信部18により受諾情報が受信された場合に、使用者に対する課金の処理を実行する課金処理部19と、を備えている。これによれば、業務を従業者候補が受諾した時点で使用者に対する課金の処理が実行されるため、使用者から必要以上に多数の従業者候補に対して情報の送信が行われた場合に必要以上に多数の従業者候補が受諾し、使用者に対する課金の額が必要以上に大きくなる可能性がある。使用者はこのような事態を避けようとするため、使用者から必要以上に多数の従業者候補に対して情報の送信が行われてしまうことが抑制される。
従業者調達装置1は、情報送受信部14により業務情報が従業者候補端末3に送信されたことに応じて、当該業務情報に係る業務を従業者候補が受諾する受諾情報を従業者候補端末3から受信する受諾情報受信部18を備え、情報送受信許可部16は、受諾情報受信部18により受諾情報が受信された場合に、使用者端末2から当該従業者候補端末3への情報の送信を許可する。これによれば、業務を従業者候補が受諾したことを契機として使用者端末2から従業者候補端末3への情報の送信が許可されるため、業務を受諾した従業者候補に対して例えば詳細な情報を知得させることが可能となる。
従業者調達装置1では、従業者候補情報は、第1従業者候補情報及び第2従業者候補情報を含み、第1従業者候補情報は、使用者端末2において表示が許可された情報であり、第2従業者候補情報は、使用者端末2において表示が禁止された情報である。これによれば、従業者候補は、従業者候補に関する情報を、使用者に知得させる内容と使用者に知得させない内容とに分けて管理することが可能となる。
従業者調達装置1は、情報送受信部14により業務情報が従業者候補端末3に送信されたことに応じて、当該業務情報に係る業務を従業者候補が受諾する受諾情報を従業者候補端末3から受信する受諾情報受信部18を備え、第2従業者候補情報は、受諾情報受信部18により受諾情報を受信した場合に、使用者端末2において表示が許可される。これによれば、従業者候補は、従業者候補に関する情報のうちの一部を使用者に知得させるか否かについて、当該使用者の業務を受諾したか否かに応じて決定することが可能となる。
従業者調達装置1では、情報送受信部14は、使用者端末2と指定従業者候補により使用される従業者候補端末3との間での映像情報及び音声情報の送受信を仲介する。これによれば、使用者と従業者候補とが例えば互いの映像を見ながら会話することが可能となる。
従業者調達装置1は、使用者の業務を指定従業者候補が受諾して従業者となる契約に関する契約情報を取得する契約情報取得部20を備えている。これによれば、使用者と従業者候補との間で、業務の受諾の契約を円滑に行うことが可能となる。
従業者調達装置1では、業務情報は、当該業務情報に係る業務が行われる位置に関する業務位置情報を含み、従業者の現在位置に関する従業者位置情報を取得する従業者位置情報取得部21と、業務位置情報及び従業者位置情報に基づいて、業務が行われる位置と従業者の現在位置との離間距離を算出する離間距離算出部22と、を備えている。これによれば、業務が行われる位置に対して従業者がどの程度離間した位置にいるかが分かるため、従業者の勤務状況を管理しやすくなる。
従業者調達装置1は、離間距離算出部22により算出された離間距離が基準距離未満である場合に従業者が出勤したと判定し、離間距離算出部22により算出された離間距離が基準距離以上である場合に従業者が出勤していないと判定する出勤判定部23を備えている。これによれば、従業者の勤務状況を管理しやすくなる。
従業者調達装置1では、従業者候補情報は、従業者候補のスケジュールに関するスケジュール情報を含み、情報送受信部14は、従業者候補情報取得部12により取得された従業者候補情報に含まれるスケジュール情報、及び、業務情報取得部17により取得された業務情報に基づいて、従業者候補のスケジュールが空いている期間に行われる業務に関する業務情報を、従業者候補端末3に送信する。これによれば、従業者候補のスケジュールが空いている期間に行われる業務に関する業務情報を従業者候補に知得させやすくなるため、使用者及び従業者候補における利便性を向上させることができる。
従業者調達装置1では、情報送受信部14は、情報を送信及び受信可能な外部システムを利用して、使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する。これによれば、使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信を仲介する仕組みを容易に構築することが可能となる。
従業者調達装置1では、従業者候補情報は、従業者候補のスケジュールに関するスケジュール情報とカレンダーに関するカレンダー情報とを紐付けた情報である従業者候補スケジュールカレンダー情報を含んでいる。これによれば、従業者候補のスケジュールが空いている期間をカレンダー上で管理しやすくなるため、使用者及び従業者候補における利便性を向上させることができる。
従業者調達装置1では、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、複数の従業者候補のスケジュールがカレンダーにまとめられた情報を含んでいる。これによれば、複数の従業者候補のスケジュールをまとめてカレンダー上で管理しやすくなるため、特に使用者における利便性を向上させることができる。
従業者調達装置1では、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、従業者候補の空き日程の情報及び非空き日程の情報を含み、従業者調達装置1は、使用者が空き日程を選択した情報である空き日程選択情報を使用者端末2から受信する空き日程選択情報受信部24と、空き日程選択情報受信部24により空き日程選択情報が受信された場合に、空き日程の情報を非空き日程の情報に変更する空き日程情報変更部25と、を備えている。これによれば、空き日程を有する従業者候補に対して使用者が当該使用者の業務に従事することを依頼するとともに、依頼された空き日程を非空き日程に変更することができる。これにより、使用者が従業者を円滑に調達しやすくなり、また、従業者が同一の日程に重複して業務の予定を入れてしまうこと(いわゆるダブルブッキング)を防ぎやすくなる。
従業者調達装置1では、従業者候補スケジュールカレンダー情報は、複数の従業者候補のスケジュールがカレンダーにまとめられた情報、従業者候補の空き日程の情報、及び当該空き日程を提示した従業者候補の数を日付ごとに示す情報である従業者候補空き日程数情報を含んでいる。これによれば、複数の従業者候補のスケジュールにおける空き日程をまとめてカレンダー上で管理しやすくなるため、特に使用者における利便性を向上させることができる。
[変形形態]
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて変更又は改良が施された様々な形態により実施可能である。
例えば、上述した実施形態において、第1業務情報とは、従業者候補端末3において表示が許可された情報であり、第2業務情報とは、従業者候補端末3において表示が禁止された情報である。しかし、第1業務情報及び第2業務情報は、このような情報でなくてもよい。例えば、「第1業務情報」は、従業者候補端末3において表示が許可された情報であり、「第2業務情報」は、指定従業者候補により使用される従業者候補端末3において表示が許可され、且つ、指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3において表示が禁止された情報であってもよい。これによれば、使用者は、業務に関する情報を、指定従業者候補以外の従業者候補には知得させない内容を設定して管理することが可能となる。
また、上述した実施形態において、課金処理部19は、受諾情報受信部18により受諾情報が受信された場合に、使用者に対する課金の処理を実行する。しかし、課金処理部19は、情報送受信部14により使用者端末2と従業者候補端末3との間での情報の送受信が仲介された場合に、使用者又は従業者候補に対する課金の処理を実行してもよい。
また、上述した実施形態において、「情報の送受信」とは、使用者端末2から従業者候補端末3へと情報が送信されるとともに従業者候補端末3から使用者端末2へと情報が送信される双方向の情報の授受を意味している。しかし、「情報の送受信」とは、双方向の情報の授受に限定されず、使用者端末2から従業者候補端末3へと情報が送信される一方向の情報の授受、あるいは、従業者候補端末3から使用者端末2へと情報が送信される一方向の情報の授受であってもよい。
また、従業者調達装置1においては、情報送受信部14は、従業者調達装置1により管理されている業務(例えば、全ての業務)に関する業務情報を従業者候補端末3に送信可能であってもよい。つまり、従業者候補は、従業者候補端末3を用いて業務を検索可能であってもよい。この場合、情報送受信部14は、指定従業者候補により使用される従業者候補端末3に送信する業務情報より、指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3に送信する業務情報を少なくしてもよい。例えば、情報送受信部14は、指定従業者候補により使用される従業者候補端末3には全ての業務情報を送信し、指定従業者候補以外の従業者候補により使用される従業者候補端末3には第1業務情報のみを送信してもよい。
また、従業者調達装置1においては、情報送受信処理の各ステップは、必ずしも図4のフローチャートに示される順番に実行されなくてもよい。例えば、図4にフローチャートにおいて、ステップS10及びステップS20が実行された後で、ステップS12及びステップS22が実行されてもよい。この場合、ステップS12及びステップS22は、同時に実行されてもよい。これにより、従業者候補は、使用者に関する情報と業務に関する情報との両方を同時に(略同時に)知得し、これら両方の情報に基づいて当該業務を受諾するか否かを判断可能となる。
また、上述した実施形態においては、従業者調達装置1は、使用者及び従業者候補とは別の主体(例えば、サービスの提供会社)によって管理されていることが前提とされている。しかし、従業者調達装置1は、使用者によって管理されていてもよい。例えば、従業者調達装置1は、使用者により管理されるコンピュータC上においてプログラムが実行されることにより、当該コンピュータCにおいて複製されてもよい。つまり、従業者調達装置1は、いわゆるOEM(Original Equipment Manufacturing)として実現されてもよい。この場合、従業者調達装置1は当該使用者専用となるため、使用者及び従業者候補が各種の情報を従業者調達装置1に送信する際の情報セキュリティを確保しやすくなることから、使用者及び従業者候補が各種の情報を従業者調達装置1に送信する際の心理的な抵抗感を低減させることが可能となる。また、この場合、従業者調達装置1は、従業者調達装置1の設定を使用者が変更するためのコンフィグ機能を備えていてもよい。
また、従業者調達装置1は、使用者と従業者候補との間で作成される書類の作成を支援してもよい。例えば、従業者調達装置1は、使用者と従業者候補との間での契約(例えば、契約情報取得部20により取得された契約情報に係る契約)に基づいて、作成されることが要求される書類の作成を支援してもよい。当該書類は、各種の法令に基づいて、作成されることが要求されていてもよい。一例として、当該書類は、従業者の扶養控除申告書であってもよい。具体的には、従業者(又は、従業者候補)が従業者候補端末3を操作することにより、従業者候補端末3から従業者調達装置1に当該従業者の就労情報を送信する。「就労情報」とは、当該従業者が業務を行った(すなわち、就労した)実績に関する情報である。従業者候補情報取得部12は、使用者端末2により送信された就労情報を取得する。その後、契約情報取得部20は、従業者候補情報取得部12により取得された就労情報を取得し、書類(当該書類のの少なくとも一部)を生成する。これにより、使用者と従業者候補との間での書類の作成が容易になる。