JP2022151271A - 自動変速機 - Google Patents

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豪 柳沢
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Abstract

【課題】全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することが可能な自動変速機を提供する。【解決手段】自動変速機1は、第1プラネタリギヤ10と、第2プラネタリギヤ20と、バリエータ30と、第1クラッチ41と、第2クラッチ42と、第3クラッチ43と、第1ブレーキ51と、第2ブレーキ52と、第3ブレーキ53とを備えている。TCU90は、発進時に第2クラッチ42及び第1ブレーキ51を締結し、アンダドライブ時に第1クラッチ41及び第2クラッチ42を締結し、直結時に第2クラッチ42及び第3クラッチ43を締結し、オーバドライブ時に第2クラッチ42及び第3ブレーキ53を締結し、後進時に第3クラッチ43及び第2ブレーキ52を締結する。また、TCU90は、アンダドライブ時に、車速、エンジン回転数、及びアクセル開度に基づいて、バリエータ30の変速比を可変する。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動変速機に関する。
従来から、エンジン等からの駆動トルクを変換して出力する車両用の自動変速機として、例えば、有段自動変速機(ステップAT)や、DCT(Dual Clutch Transmission)、無段変速機(CVT)等が広く利用されている。
有段自動変速機(ステップAT)は、例えば、プラネタリギアを複数有して構成される複数のプラネタリギヤセットと、該複数のプラネタリギヤセットの動力伝達経路を切り替える(すなわち変速する)ためのクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素とを有して構成されている。そして、クラッチやブレーキ等の摩擦係合要素を締結又は解放することにより変速段の切り替え(変速)が行われる(例えば特許文献1等参照)。なお、有段自動変速機としては、例えば、平行に配置された一対の軸それぞれに設けられたギヤ列の組み合わせを、複数の湿式クラッチの締結・解放により選択的に切り替えて有限段数の変速段を得る平行二軸式のものも知られている。DCTは、例えば、奇数段と偶数段それぞれの変速用ギヤセットに独立したクラッチを有し、これらを順次切り替えて変速を行う。
一方、無段変速機(CVT)は、入力軸に設けられるドライブプーリ(プライマリプーリ)と、出力軸に設けられるドリブンプーリ(セカンダリプーリ)と、これらのプーリに掛け渡されるチェーンやベルトなどの動力伝達要素とを有しており、エンジンで発生された駆動トルクがチェーンなどの動力伝達要素を介してドライブプーリからドリブンプーリへ伝達される。また、無段変速機は、それぞれのプーリの溝幅を変化させて動力伝達要素の巻き掛け径を変化させることによって、変速比を無段階に変化させる(例えば特許文献2等参照)。
特開2012-251575号公報 特開2003-287098号公報
ところで、有段自動変速機(ステップAT)やDCTは、ギヤ伝達のため、動力の伝達効率に優れる一方、変速段が有限であることから取り得るギヤ比が離散的であるため、エンジンを燃焼効率が悪い領域で運転しなくてはならない場合が生じ得る。一方、無段変速機(CVT)は、変速比を連続的に変更可能なため、エンジンを燃焼効率が良い領域で運転できる一方、バリエータ伝達のため、低車速域及び高車速域では動力伝達効率が悪化する傾向がある。また、無段変速機(バリエータ)は、チェーンやベルトをプーリで挟持する構造であるため、発進等(低車速域)での高トルクに対する強度・信頼性を確保するために、高い油圧が必要となり、燃費の悪化を招く傾向がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することが可能な自動変速機を提供することを目的とする。
本発明に係る自動変速機は、サンギヤ、キャリア、及び、リングギヤを有し、該キャリアが出力軸とトルク伝達可能に接続された第1プラネタリギヤと、サンギヤ、キャリア、及び、リングギヤを有し、該キャリアが第1プラネタリギヤのサンギヤとトルク伝達可能に接続され、該リングギヤが第1プラネタリギヤのキャリアとトルク伝達可能に接続された第2プラネタリギヤと、ドライブプーリ、ドリブンプーリ、及び、ドライブプーリとドリブンプーリとに掛け渡されたトルク伝達部材を有し、該ドリブンプーリが第1プラネタリギヤを構成するリングギヤとトルク伝達可能に接続されたバリエータと、入力軸とバリエータを構成するドライブプーリとの間に介装され、該入力軸から該ドライブプーリに伝達される駆動トルクを断続する第1クラッチと、入力軸と第2プラネタリギヤを構成するキャリアとの間に介装され、入力軸から該キャリアに伝達される駆動トルクを断続する第2クラッチと、入力軸と第2プラネタリギヤを構成するサンギヤとの間に介装され、入力軸から該サンギヤに伝達される駆動トルクを断続する第3クラッチと、解放されることにより第1プラネタリギヤを構成するリングギヤの回転を許可し、締結されることにより該リングギヤの回転を禁止する第1ブレーキと、解放されることにより第2プラネタリギヤを構成するキャリアの回転を許可し、締結されることにより該キャリアの回転を禁止する第2ブレーキと、解放されることにより第2プラネタリギヤを構成するサンギヤの回転を許可し、締結されることにより該サンギヤの回転を禁止する第3ブレーキと、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第1ブレーキ、第2ブレーキ、及び、第3ブレーキそれぞれの締結、解放を制御する制御手段とを備え、制御手段が、発進時に第2クラッチ及び第1ブレーキを締結し、アンダドライブ時に第1クラッチ及び第2クラッチを締結し、直結時に第2クラッチ及び第3クラッチを締結し、オーバドライブ時に第2クラッチ及び第3ブレーキを締結し、後進時に第3クラッチ及び第2ブレーキを締結することを特徴とする。
本発明に係る自動変速機によれば、上述したように相互に関連して設けられた、第1プラネタリギヤと、第2プラネタリギヤと、バリエータと、第1クラッチと、第2クラッチと、第3クラッチと、第1ブレーキと、第2ブレーキと、第3ブレーキと、制御手段とを備えており、発進時に第2クラッチ及び第1ブレーキが締結され、アンダドライブ(UD)時に第1クラッチ及び第2クラッチが締結され、直結時に第2クラッチ及び第3クラッチが締結され、オーバドライブ(OD)時に第2クラッチ及び第3ブレーキが締結され、後進時に第3クラッチ及び第2ブレーキが締結される。そのため、変速頻度が少なくバリエータの伝達効率が悪化する低車速域(発進時、後進時)及び高車速域(OD時)は、第1プラネタリギヤ及び/又は第2プラネタリギヤによるギヤ伝達により駆動トルクが変換・伝達される。よって、低車速域(発進時、後進時)及び高車速域(OD時)の動力伝達効率を高めることができる。併せて、低車速域における強度・信頼性を向上でき、強度・信頼性を確保するために必要とされる(要求される)油圧(動力)を低減することができる。また、変速頻度が高く、エンジンの燃焼ロスの占める割合が多い中間変速領域(UD時)はバリエータ伝達により駆動トルクが変換・伝達される。よって、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することができる。加えて、伝達効率が最大となる直結段が設けられる。その結果、全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することが可能となる。
本発明に係る自動変速機は、バリエータを構成するドリブンプーリと、第1プラネタリギヤを構成するリングギヤとの間に介装されるカウンタギヤ対を備えることが好ましい。
このようにすれば、アンダドライブ時に、カウンタギヤ対で回転を合せて第1プラネタリギヤのリングギヤに入力することができる。
本発明に係る自動変速機では、制御手段が、車速、及び、アクセル開度に基づいて、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第1ブレーキ、第2ブレーキ、及び、第3ブレーキそれぞれの締結、解放を制御し、発進状態、アンダドライブ状態、直結状態、オーバドライブ状態、及び、後進状態を切り替えることが好ましい。
このようにすれば、車両の運転状態に応じて(すなわち運転者の要求に応じて)、発進状態、アンダドライブ(UD)状態、直結状態、オーバドライブ(OD)状態、及び、後進状態を適切に切り替えることができる。
本発明に係る自動変速機では、制御手段が、アンダドライブ状態のときに、バリエータの変速比を可変することが好ましい。
このようにすれば、変速頻度が高いアンダドライブ(UD)状態において、エンジンを燃焼効率が良い領域で運転することができる。
その際に、本発明に係る自動変速機では、制御手段が、車速、エンジン回転数、及び、アクセル開度に基づいて、バリエータの変速比を可変することが好ましい。
このようにすれば、車両の運転状態に応じて(運転者の要求に応じて)、バリエータの変速比を適切に可変することができる(すなわち、エンジンを燃焼効率が良い領域で運転できる)。
本発明によれば、全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することが可能となる。
実施形態に係る自動変速機の構成を示すスケルトン図である。 発進、UD、直結、OD、後進の各状態における第1~第3クラッチ、第1~第3ブレーキの締結・解放状態を示す係合表である。 実施形態に係る自動変速機の変速線(変速マップ)を示す図である。 変速時におけるクラッチ・ブレーキの掛替えを説明するための図である。 発進時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 発進時における第1プラネタリギヤ及び第2プラネタリギヤそれぞれの作動状態を示す共線図(速度線図)である。 UD時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 UD時における第1プラネタリギヤ及び第2プラネタリギヤそれぞれの作動状態を示す共線図(速度線図)である。 直結時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 直結時における第1プラネタリギヤ及び第2プラネタリギヤそれぞれの作動状態を示す共線図(速度線図)である。 OD時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 OD時における第1プラネタリギヤ及び第2プラネタリギヤそれぞれの作動状態を示す共線図(速度線図)である。 後進時におけるトルク伝達経路(太線)を示す図である。 後進時における第1プラネタリギヤ及び第2プラネタリギヤそれぞれの作動状態を示す共線図(速度線図)である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1~図4を併せて用いて、実施形態に係る自動変速機1の構成について説明する。図1は、自動変速機1の構成を示すスケルトン図である。図2は、発進、UD、直結、OD、後進の各状態における第1クラッチ41~第3クラッチ43、第1ブレーキ51~第3ブレーキ53の締結・解放状態を示す係合表である。図3は、自動変速機1の変速線(変速マップ)を示す図である。図4は、変速時におけるクラッチ・ブレーキの掛替えを説明するための図である。
自動変速機1は、例えば、車両に搭載され、エンジン等からの駆動力を変換して出力するものである。特に、自動変速機1は、全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でのエンジン運転を可能とする機能を有している。
そのため、自動変速機1は、主として、第1プラネタリギヤ(発進プラネタリギヤ)10と、第2プラネタリギヤ(後進・ODプラネタリギヤ)20と、バリエータ30と、第1クラッチ(UDクラッチ)41と、第2クラッチ(発進クラッチ)42と、第3クラッチ(後進クラッチ)43と、第1ブレーキ(発進ブレーキ)51と、第2ブレーキ(後進ブレーキ)52と、第3ブレーキ(ODブレーキ)53と、UDカウンタギヤ対(特許請求の範囲に記載のカウンタギヤ対に相当)60とを備えている。
第1プラネタリギヤ(発進プラネタリギヤ)10は、サンギヤ101、キャリア102、及び、リングギヤ103を有している。該サンギヤ101は、第1軸73を介して第2プラネタリギヤ20のキャリア202とトルク伝達可能に接続されるとともに、第1軸73及び第2クラッチ42を介して入力軸70とトルク伝達可能に接続されている。該キャリア102は、第2プラネタリギヤ20のリングギヤ203とトルク伝達可能に接続されるとともに、出力軸79とトルク伝達可能に接続されている。よって、自動変速機1で変換された駆動トルクは、該キャリア102から出力される。該リングギヤ103は、UDカウンタギヤ対60を介してバリエータ30のドリブンプーリ302とトルク伝達可能に接続されている。
第2プラネタリギヤ(後進・ODプラネタリギヤ)20は、第1プラネタリギヤ10の上流側に配置されている。第2プラネタリギヤ20は、例えば、ダブルピニオン式のプラネタリギヤであり、サンギヤ201、キャリア202、及び、リングギヤ203を有している。該サンギヤ201は、中空の第2軸74及び第3クラッチ43を介して入力軸70とトルク伝達可能に接続されている。該キャリア202は、第2軸74の中を通る第1軸73を介して第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101とトルク伝達可能に接続されるとともに、第1軸73及び第2クラッチ42を介して入力軸70とトルク伝達可能に接続されている。該リングギヤ203は、第1プラネタリギヤ10のキャリア102、及び、出力軸79とトルク伝達可能に接続されている。
バリエータ30は、ドライブプーリ(プライマリプーリ)301、ドリブンプーリ(セカンダリプーリ)302、及び、ドライブプーリ301とドリブンプーリ302とに掛け渡されたチェーン303(特許請求の範囲に記載のトルク伝達部材に相当)を有している。ドライブプーリ301は、第1クラッチ41を介して入力軸70とトルク伝達可能に接続されている。すなわち、エンジンから駆動トルクが入力される入力軸70は、第2クラッチ42を介して第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101に接続され、第3クラッチ43を介して第2プラネタリギヤ20のサンギヤ201に接続され、第1クラッチ41を介してバリエータ30のドライブプーリ301に接続されている。該ドリブンプーリ302は、セカンダリ軸72及びUDカウンタギヤ対60を介して第1プラネタリギヤ10を構成するリングギヤ103とトルク伝達可能に接続されている。
より詳細には、バリエータ30は、第1クラッチ41を介して入力軸70と接続されるプライマリ軸71と、該プライマリ軸71と平行に配設されたセカンダリ軸72とを有している。プライマリ軸71には、ドライブプーリ301が設けられている。ドライブプーリ301は、プライマリ軸71に接合された固定シーブ301aと、該固定シーブ301aに対向して、プライマリ軸71の軸方向に摺動自在に装着された可動シーブ301bとを有し、それぞれのシーブ301a,301bのコーン面間隔、すなわちプーリ溝幅を変更できるように構成されている。一方、セカンダリ軸72には、ドリブンプーリ302が設けられている。ドリブンプーリ302は、セカンダリ軸72に接合された固定シーブ302aと、該固定シーブ302aに対向して、セカンダリ軸72の軸方向に摺動自在に装着された可動シーブ302bとを有し、プーリ溝幅を変更できるように構成されている。
ドライブプーリ301とドリブンプーリ302との間には駆動力を伝達するチェーン303が掛け渡されている。ドライブプーリ301及びドリブンプーリ302の溝幅を変化させて、各プーリ301,302に対するチェーン303の巻き掛け径の比率(プーリ比)を変化させることにより、変速比が無段階に変更される。ここで、チェーン303のドライブプーリ301に対する巻き掛け径をRpとし、ドリブンプーリ302に対する巻き掛け径をRsとすると、変速比iは、i=Rs/Rpで表される。よって、変速比iは、プライマリプーリ回転数Npをセカンダリプーリ回転数Nsで除算する(i=Np/Ns)ことにより求められる。
ここでドライブプーリ301には可動シーブ301bを動かすための油圧室301cが形成されている。一方、ドリブンプーリ302には可動シーブ302bを動かすための油圧室302cが形成されている。ドライブプーリ301、ドリブンプーリ302それぞれの溝幅は、ドライブプーリ301の油圧室301cに導入されるプライマリ油圧と、ドリブンプーリ302の油圧室302cに導入されるセカンダリ油圧とを調節することにより設定・変更される。
バリエータ30のセカンダリ軸72と、第1プラネタリギヤ10を構成するリングギヤ103との間には、一対のギヤからなるUDカウンタギヤ対60が介装されている。UDカウンタギヤ対60は、入力される回転を合せて第1プラネタリギヤ10のリングギヤ103に出力する。
第1クラッチ(UDクラッチ)41は、入力軸70とバリエータ30を構成するドライブプーリ301との間に介装されている。第1クラッチ41は、入力軸70から該ドライブプーリ301に伝達される駆動トルクを断続する。第1クラッチ41は、解放されることにより(解放時に)入力軸70とバリエータ30(ドライブプーリ301)との間のトルク伝達を遮断し、締結されることにより(締結時に)入力軸70とバリエータ30(ドライブプーリ301)との間で駆動トルクを伝達する。なお、第1クラッチ41~第3クラッチ43、及び、第1ブレーキ51~第3ブレーキ53としては、例えば、湿式多板クラッチ(ブレーキ)が好適に用いられる。
第2クラッチ(発進クラッチ)42は、入力軸70と第2プラネタリギヤ20を構成するキャリア202(及び該キャリア202と接続される第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101)との間に介装されている。第2クラッチ42は、入力軸70から該キャリア202(及び該キャリア202と接続される第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101)に伝達される駆動トルクを断続する。第2クラッチ42は、解放されることにより(解放時に)入力軸70と第2プラネタリギヤ20のキャリア202(及び第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101)との間のトルク伝達を遮断し、締結されることにより(締結時に)第2プラネタリギヤ20のキャリア202(及び第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101)との間で駆動トルクを伝達する。
第3クラッチ(後進クラッチ)43は、入力軸70と第2プラネタリギヤ20を構成するサンギヤ201との間に介装されている。第3クラッチ43は、入力軸70から該サンギヤ201に伝達される駆動トルクを断続する。第3クラッチ43は、解放されることにより(解放時に)入力軸70と第2プラネタリギヤ20(サンギヤ201)との間のトルク伝達を遮断し、締結されることにより(締結時に)第2プラネタリギヤ20(サンギヤ201)との間で駆動トルクを伝達する。
第1ブレーキ(発進ブレーキ)51は、例えば、変速機ケースと第1プラネタリギヤ10を構成するリングギヤ103との間に介装され、該リングギヤ103の回転を許可又は禁止(停止)する。第1ブレーキ51は、解放されることにより(解放時に)第1プラネタリギヤ10を構成するリングギヤ103の回転を許可し、締結されることにより(締結時に)該リングギヤ103の回転を禁止(停止)する。
第2ブレーキ(後進ブレーキ)52は、例えば、変速機ケースと第2プラネタリギヤ20を構成するキャリア202との間に介装され、該キャリア202の回転を許可又は禁止(停止)する。第2ブレーキ52は、解放されることにより(解放時に)第2プラネタリギヤ20を構成するキャリア202の回転を許可し、締結されることにより(締結時に)該キャリア202の回転を禁止(停止)する。
第3ブレーキ(ODブレーキ)53は、例えば、変速機ケースと第2プラネタリギヤ20を構成するサンギヤ201との間に介装され、該サンギヤ201の回転を許可又は禁止(停止)する。第3ブレーキ53は、解放されることにより(解放時に)第2プラネタリギヤ20を構成するサンギヤ201の回転を許可し、締結されることにより(締結時に)該サンギヤ201の回転を禁止(停止)する。
自動変速機1の変速制御、すなわち、第1クラッチ41~第3クラッチ43、並びに、第1ブレーキ51~第3ブレーキ53の締結・解放、及び、バリエータ30の変速制御は、トランスミッション制御装置(以下「TCU」という)90により行われる。
ここで、TCU90には、例えばCAN(Controller Area Network)100を通して、エンジン(図示省略)を総合的に制御するエンジン制御装置(以下「ECU」という)80等と相互に通信可能に接続されている。
ECU80には、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ81やクランクシャフトの回転位置を検出するクランク角センサ82が接続されている。また、ECU80には、吸入空気量を検出するエアフローメータ、エンジンの冷却水の温度を検出する水温センサ、空燃比センサ等の各種センサも接続されている。
ここで、ECU80では、カム角センサの出力から気筒が判別され、クランク角センサ82の出力からエンジン回転数が求められる。また、ECU80では、上述した各種センサから入力される検出信号に基づいて、吸入空気量、アクセル開度、混合気の空燃比、及びエンジンの水温等の各種情報が取得される。そして、ECU80は、取得したこれらの各種情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、電子制御式スロットルバルブ等の各種デバイスを制御することによりエンジンを総合的に制御する。ECU80は、アクセル開度やエンジン回転数、エンジン軸トルク(出力トルク)等の情報を、CAN100を介してTCU90に送信する。
一方、TCU90には、ドライブプーリ301の回転数を検出するドライブプーリ回転センサ92、自動変速機1の出力軸79(又はセカンダリ軸72)の回転数を検出する出力軸回転センサ(車速センサ)93等が接続されている。また、TCU90は、CAN100を介して、ECU80から、アクセルペダル開度、エンジン回転数、及び、エンジン軸トルク(出力トルク)等の情報を受信する。
TCU90は、例えば、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムや変速マップ等を記憶するEEPROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、バッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び、入出力I/F等を有して構成されている。
特に、TCU90は、全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することを可能とするように、第1クラッチ41、第2クラッチ42、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53それぞれの締結、解放を制御するとともに、バリエータ30の変速比を制御する。そのため、TCU90は、変速制御部91を機能的に有している。TCU90では、EEPROM等に記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、変速制御部91の各機能が実現される。変速制御部91は、特許請求の範囲に記載の制御手段として機能する。
より具体的には、図2に示されるように、変速制御部91は、発進時に、第2クラッチ42及び第1ブレーキ51を締結し、第1クラッチ41、第3クラッチ43、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53を解放する。なお、図2において「○」は締結を表し、「-」は解放を表す。また、変速制御部91は、アンダドライブ(UD)時(ギヤ比が1よりも大きいとき)に、第1クラッチ41及び第2クラッチ42を締結し、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53を解放する。さらに、変速制御部91は、直結時(ギヤ比が1のとき)に、第2クラッチ42及び第3クラッチ43を締結し、第1クラッチ41、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53を解放する。
また、変速制御部91は、オーバドライブ(OD)時(ギヤ比が1未満のとき)に、第2クラッチ42及び第3ブレーキ53を締結し、第1クラッチ41、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、及び、第2ブレーキ52を解放する。さらに、変速制御部91は、後進時に、第3クラッチ43及び第2ブレーキ52を締結し、第1クラッチ41、第2クラッチ42、第1ブレーキ51、及び、第3ブレーキ53を解放する。
ここで、TCU90のEEPROM等には、例えば、図3の上段に示された変速線(変速マップ)が記憶されている。図3上段の変速線の横軸は車速(km/h)であり、縦軸はアクセル開度(deg)である。変速制御部91は、図3上段の変速線に基づき、車速、及び、アクセル開度に応じて、第1クラッチ41、第2クラッチ42、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53それぞれの締結、解放を制御し(すなわち動力伝達経路を切り替え)、発進状態、アンダドライブ(UD)状態、直結状態、オーバドライブ(OD)状態、及び、後進状態を切り替える。
ここで、変速制御部91は、クラッチ/ブレーキの締結/解放を切り替える際に、図4に示されるように、解放する側のクラッチ/ブレーキの油圧を徐々に抜きながら、締結する側のクラッチ/ブレーキの油圧を徐々に高めていく。例えば、発進状態からアンダドライブ(UD)状態に切り替える際には、第1ブレーキ51の油圧を徐々に抜きながら、第1クラッチ41の油圧を徐々に高めていく。なお、アンダドライブ(UD)状態から直結状態、直結状態からオーバドライブ(OD)状態に切り替える際も同様である。
また、変速制御部91は、アンダドライブ(UD)状態のとき(ギヤ比が1よりも大きいとき)に、バリエータ30の変速比を可変する。その際に、変速制御部91は、車速、エンジン回転数、及び、アクセル開度に基づいて、バリエータ30の変速比を可変する。より詳細には、TCU90のEEPROM等には、図3の下段に示された変速マップが記憶されている。図3下段の変速マップの横軸は車速(km/h)であり、縦軸はエンジン回転数(rpm)である。変速制御部91は、図3下段の変速マップに基づき、車速、エンジン回転数、及び、アクセル開度に応じて、バリエータ30の変速比を無段階に可変する。
次に、図5~図14を併せて参照しつつ、自動変速機1の動作について説明する。まず、発進時におけるトルク伝達経路(太線)を図5に示す。また、発進時における第1プラネタリギヤ10及び第2プラネタリギヤ20それぞれの作動状態を示した共線図(速度線図)を図6に示す。発進時には、第2クラッチ42及び第1ブレーキ51が締結され、第1クラッチ41、第3クラッチ43、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53が解放される。そのため、駆動トルクは、図5に太線で示されるように、入力軸70から、第2クラッチ42及び第1軸73を介して、第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101に入力され、該第1プラネタリギヤ10のキャリア102(出力軸79)から出力される。その際に、第1ブレーキ51が締結され、第1プラネタリギヤ10のリングギヤ103の回転が禁止(停止)されているため、図6に示されるように、入力回転(エンジン回転)は、第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101とキャリア102とのギヤ比に応じて減速されて出力される。
次に、UD時におけるトルク伝達経路(太線)を図7に示す。また、UD時における第1プラネタリギヤ10及び第2プラネタリギヤ20それぞれの作動状態を示した共線図(速度線図)を図8に示す。アンダドライブ(UD)時(ギヤ比が1よりも大きいとき)には、第1クラッチ41及び第2クラッチ42が締結され、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53が解放される。そのため、駆動トルク/エンジン回転数は、図7に太線で示されるように、入力軸70から、第2クラッチ42及び第1軸73を介して第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101に入力されるとともに、バリエータ30のドライブプーリ301に入力され、該バリエータ30の変速比に応じて変換された後、ドリブンプーリ302からセカンダリ軸72を介してUDカウンタギヤ対60に伝達され、該UDカウンタギヤ対60により回転が合された後、第1プラネタリギヤ10のリングギヤ103に伝達される。そして、図8に示されるように、第1プラネタリギヤ10のリングギヤ103の回転数とサンギヤ101の回転数とに応じてキャリア102の回転数、すなわち出力軸79の回転数が定まる。よって、アンダドライブ(UD)時には、バリエータ30の変速比に応じて、出力軸79の回転数が可変される。
続いて、直結時におけるトルク伝達経路(太線)を図9に示す。また、直結時における第1プラネタリギヤ10及び第2プラネタリギヤ20それぞれの作動状態を示した共線図(速度線図)を図10に示す。直結時(ギヤ比が1のとき)には、第2クラッチ42及び第3クラッチ43が締結され、第1クラッチ41、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53が解放される。そのため、駆動トルクは、図9に太線で示されるように、入力軸70から、第2クラッチ42及び第1軸73を介して、第2プラネタリギヤ20のキャリア202及び第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101に入力されるとともに、第3クラッチ43及び第2軸74を介して、第2プラネタリギヤ20のサンギヤ201に入力される。そして、ともに第1プラネタリギヤ10のキャリア102(出力軸79)から出力される。その際に、第1ブレーキ51及び第2ブレーキ52が共に解放されているため、図10に示されるように、第2プラネタリギヤ20を構成するサンギヤ201、キャリア202、リングギヤ203、及び、第1プラネタリギヤ10を構成するサンギヤ101、キャリア102それぞれは一体となって同じ回転数で回転し、入力軸70と出力軸79とが直結状態となる。
次に、OD時におけるトルク伝達経路(太線)を図11に示す。また、OD時における第1プラネタリギヤ10及び第2プラネタリギヤ20それぞれの作動状態を示した共線図(速度線図)を図12に示す。オーバドライブ(OD)時(ギヤ比が1未満のとき)には、第2クラッチ42及び第3ブレーキ53が締結され、第1クラッチ41、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、及び、第2ブレーキ52が解放される。そのため、駆動トルクは、図11に太線で示されるように、入力軸70から、第2クラッチ42及び第1軸73を介して、第2プラネタリギヤ20のキャリア202及び第1プラネタリギヤ10のサンギヤ101に入力される。ここで、第3ブレーキ53が締結され、第2プラネタリギヤ20のサンギヤ201の回転が禁止(停止)されているため、図12に示されるように、入力回転(エンジン回転)は、キャリア202とリングギヤ203とのギヤ比に応じて増速されて第1プラネタリギヤ10のリングギヤ103に伝達され、該リングギヤ103(出力軸79)から出力される。
続いて、後進時におけるトルク伝達経路(太線)を図13に示す。また、後進時における第1プラネタリギヤ10及び第2プラネタリギヤ20それぞれの作動状態を示した共線図(速度線図)を図14に示す。後進時には、第3クラッチ43及び第2ブレーキ52が締結され、第1クラッチ41、第2クラッチ42、第1ブレーキ51、及び、第3ブレーキ53が解放される。そのため、駆動トルクは、図13に太線で示されるように、入力軸70から、第3クラッチ43及び第2軸74を介して、第2プラネタリギヤ20のサンギヤ201に入力され、該第2プラネタリギヤ20のリングギヤ203から、第1プラネタリギヤ10のキャリア102に伝達され、該キャリア102(出力軸79)から出力される。その際に、第2ブレーキ52が締結され、第2プラネタリギヤ20のキャリア202の回転が禁止(停止)されているため、図14に示されるように、入力回転(エンジン回転)は、第2プラネタリギヤ20により逆転されるとともに、ギヤ比に応じて減速されて出力される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、変速頻度が少なくバリエータ30の伝達効率が悪化する低車速域(発進時、後進時)及び高車速域(OD時)は、第1プラネタリギヤ10及び/又は第2プラネタリギヤ20によるギヤ伝達により駆動トルクが変換・伝達される。よって、低車速域(発進時、後進時)及び高車速域(OD時)の動力伝達効率を高めることができる。併せて、低車速域における強度・信頼性を向上でき、強度・信頼性を確保するために必要とされる油圧を低減することができる。また、変速頻度が高く、エンジンの燃焼ロスの占める割合が多い中間変速領域(UD時)はバリエータ伝達により駆動トルクが変換・伝達される。よって、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することができる。加えて、伝達効率が最大となる直結段が設けられる。その結果、全速度領域(全運転領域)において、動力伝達効率に優れ、かつ、燃焼効率がよい領域でエンジンを運転することが可能となる。
本実施形態によれば、バリエータ30を構成するドリブンプーリ302と、第1プラネタリギヤ10を構成するリングギヤ103との間に介装されるUDカウンタギヤ対60を備えているため、該UDカウンタギヤ対60で回転を合せて第1プラネタリギヤ10のリングギヤ103に入力することができる。
本実施形態によれば、車速、及び、アクセル開度に基づいて、第1クラッチ41、第2クラッチ42、第3クラッチ43、第1ブレーキ51、第2ブレーキ52、及び、第3ブレーキ53それぞれの締結、解放が制御され、発進状態、アンダドライブ(UD)状態、直結状態、オーバドライブ(OD)状態、及び、後進状態が切り替えられる。そのため、車両の運転状態に応じて(すなわち運転者の要求に応じて)、発進状態、アンダドライブ状態、直結状態、オーバドライブ状態、及び、後進状態を適切に切り替えることができる。
また、本実施形態によれば、アンダドライブ(UD)状態のときに、車速、エンジン回転数、及び、アクセル開度に基づいて、バリエータ30の変速比が可変される。そのため、車両の運転状態に応じて(運転者の要求に応じて)、バリエータ30の変速比を適切に可変することができる(すなわち、エンジンを燃焼効率が良い領域で運転できる)。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、複数のギヤやシャフトから構成される駆動系の構成は、上記実施形態には限られない。例えば、第1軸73や第2軸74などの接続構造(各要素間の接続構造)等は、上記実施形態には限られない。
上記実施形態では、第1クラッチ41~第3クラッチ43、第1ブレーキ51~第3ブレーキ53として油圧式のクラッチ(ブレーキ)を用いたが、油圧式のものに代えて、例えば電動式のクラッチ(ブレーキ)を用いてもよい。
また、制御システムの構成は上記実施形態には限られない。例えば、上記実施形態では、第1クラッチ41~第3ブレーキ53の締結/解放をTCU90で行ったが、本発明はHEV(ハイブリッド車両)等にも適用可能であり、HEVに適用した場合には、TCU90に代えて、例えば、HEV-CU(TCU90よりも上位のコントロールユニット)で行う構成としてもよい。
1 自動変速機
10 第1プラネタリギヤ(発進プラネタリギヤ)
101 サンギヤ
102 キャリア
103 リングギヤ
20 第2プラネタリギヤ(後進・ODプラネタリギヤ)
201 サンギヤ
202 キャリア
203 リングギヤ
30 バリエータ
301 ドライブプーリ(プライマリプーリ)
302 ドリブンプーリ(セカンダリプーリ)
303 チェーン(トルク伝達部材)
41 第1クラッチ(UDクラッチ)
42 第2クラッチ(発進クラッチ)
43 第3クラッチ(後進クラッチ)
51 第1ブレーキ(発進ブレーキ)
52 第2ブレーキ(後進ブレーキ)
53 第3ブレーキ(ODブレーキ)
60 UDカウンタギヤ対
70 入力軸
71 プライマリ軸
72 セカンダリ軸
73 第1軸
74 第2軸
79 出力軸
80 ECU
90 TCU
91 変速制御部(制御手段)
100 CAN

Claims (5)

  1. サンギヤ、キャリア、及び、リングギヤを有し、該キャリアが出力軸とトルク伝達可能に接続された第1プラネタリギヤと、
    サンギヤ、キャリア、及び、リングギヤを有し、該キャリアが前記第1プラネタリギヤのサンギヤとトルク伝達可能に接続され、該リングギヤが前記第1プラネタリギヤのキャリアとトルク伝達可能に接続された第2プラネタリギヤと、
    ドライブプーリ、ドリブンプーリ、及び、該ドライブプーリとドリブンプーリとに掛け渡されたトルク伝達部材を有し、該ドリブンプーリが前記第1プラネタリギヤを構成するリングギヤとトルク伝達可能に接続されたバリエータと、
    入力軸と前記バリエータを構成するドライブプーリとの間に介装され、該入力軸から該ドライブプーリに伝達される駆動トルクを断続する第1クラッチと、
    前記入力軸と前記第2プラネタリギヤを構成するキャリアとの間に介装され、前記入力軸から該キャリアに伝達される駆動トルクを断続する第2クラッチと、
    前記入力軸と前記第2プラネタリギヤを構成するサンギヤとの間に介装され、前記入力軸から該サンギヤに伝達される駆動トルクを断続する第3クラッチと、
    解放されることにより前記第1プラネタリギヤを構成するリングギヤの回転を許可し、締結されることにより該リングギヤの回転を禁止する第1ブレーキと、
    解放されることにより前記第2プラネタリギヤを構成するキャリアの回転を許可し、締結されることにより該キャリアの回転を禁止する第2ブレーキと、
    解放されることにより前記第2プラネタリギヤを構成するサンギヤの回転を許可し、締結されることにより該サンギヤの回転を禁止する第3ブレーキと、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチ、前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ、前記第2ブレーキ、及び、前記第3ブレーキそれぞれの締結、解放を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、発進時に前記第2クラッチ及び前記第1ブレーキを締結し、アンダドライブ時に前記第1クラッチ及び前記第2クラッチを締結し、直結時に前記第2クラッチ及び前記第3クラッチを締結し、オーバドライブ時に前記第2クラッチ及び前記第3ブレーキを締結し、後進時に前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキを締結することを特徴とする自動変速機。
  2. 前記バリエータを構成するドリブンプーリと、前記第1プラネタリギヤを構成するリングギヤとの間に介装されるカウンタギヤ対を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記制御手段は、車速、及び、アクセル開度に基づいて、前記第1クラッチ、前記第2クラッチ、前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ、前記第2ブレーキ、及び、前記第3ブレーキそれぞれの締結、解放を制御し、発進状態、アンダドライブ状態、直結状態、オーバドライブ状態、及び、後進状態を切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機。
  4. 前記制御手段は、アンダドライブ状態のときに、前記バリエータの変速比を可変することを特徴とする請求項3に記載の自動変速機。
  5. 前記制御手段は、車速、エンジン回転数、及び、アクセル開度に基づいて、前記バリエータの変速比を可変することを特徴とする請求項4に記載の自動変速機。
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