JP2022150272A - 電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2導電路を介しての電力供給を維持しつつ、第2蓄電部に基づく電圧が第2導電路に適正に印加されない異常を簡易に検出する。【解決手段】電源制御装置10は、第1導電路71に印加される電圧を入力電圧とし、第2導電路72に出力する出力電圧を目標値に近づけるように電圧変換部30に電圧変換動作を行わせる制御部20と、異常を判定する判定部と、を備える。制御部20は、所定値V2以上の設定値を目標値として電圧変換部30に電圧変換動作を行わせる第1制御と、目標値を所定値V2以下まで下降させつつ記電圧変換部30に電圧変換動作を行わせる第2制御と、を行う。判定部は、第2制御中の第2導電路72の電圧に基づいて異常が生じているか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、電源制御装置に関する。
特許文献1に開示される電源装置において、制御装置は、検出装置により検出される二次電池の異常状態が第1異常状態である場合には、電力供給装置が動作中である第1条件と、二次電池が放電状態でないという第2条件とを含む遮断許可条件が成立するときに、遮断状態になるようにリレーを制御する。制御装置は、二次電池の異常状態が第1異常状態である場合、遮断許可条件が成立しないときに、二次電池から複数の電気機器の各々への電力供給を継続する。制御装置は、二次電池の異常状態が第1異常状態である場合よりも異常の程度が高い第2異常状態である場合には、遮断許可条件が成立していなくても、遮断状態になるようにリレーを制御する。
特開2020-137247号公報
第1蓄電部からの電力経路である第1導電路と第2蓄電部からの電力経路である第2導電路との間で電圧変換部が電圧変換を行うような電源システムでは、第2蓄電部に基づく電圧が第2導電路に適正に出力されているか否かを検査することが望まれる場合がある。このような検査を行う方法の一つとして、電圧変換部の動作を停止させた状態で第2導電路の電圧を検査する方法が考えられる。
例えば、電圧変換部が第2導電路に電圧を出力しているときに、オープン故障などが発生して「第2蓄電部が第2導電路に電力を供給できない事態」が生じている場合、電圧変換部による出力が維持されていると第2導電路はある程度の電圧で維持されるため、第2導電路の電圧を監視しても上記事態を検知することは困難である。しかし、上記事態が生じているときに電圧変換部の動作を停止させると、電圧変換部及び第2蓄電部のいずれもが第2導電路に電圧を出力しなくなるため、第2導電路の電圧を監視すれば上記事態を検知することができる。但し、上記事態が発生しているときに電圧変換部の動作を停止させると、電圧変換部から第2導電路への電力供給が遮断されるため、第2導電路を介しての電力供給が遮断又は大きく抑制されてしまう。
本開示は、第2導電路を介しての電力供給を維持しつつ、第2蓄電部に基づく電圧が第2導電路に適正に印加されない異常を簡易に検出することができる技術を提供する。
本開示の一つである電源制御装置は、
第1導電路を介して電力を供給する第1蓄電部と、前記第1導電路と第2導電路との間で電圧変換を行う電圧変換部と、前記電圧変換部から前記第2導電路を介して電力の供給を受ける第2蓄電部と、を有し、前記第2蓄電部が前記第2導電路に対して所定値の電圧を出力する電源システムに用いられる電源制御装置であって、
前記第1導電路に印加される電圧を入力電圧とし、前記第2導電路に出力する出力電圧を目標値に近づけるように前記電圧変換部に電圧変換動作を行わせる制御部と、
異常を判定する判定部と、
を備え、
前記制御部は、前記所定値以上の設定値を前記目標値として前記電圧変換部に前記電圧変換動作を行わせる第1制御と、前記目標値を前記所定値以下まで下降させつつ前記電圧変換部に前記電圧変換動作を行わせる第2制御と、を行い、
前記判定部は、前記第2制御中の前記第2導電路の電圧に基づいて前記異常が生じているか否かを判定する。
本開示の一つである電源制御装置は、第2導電路を介しての電力供給を維持しつつ、第2蓄電部に基づく電圧が第2導電路に適正に印加されない異常を検出することができる。
図1は、本開示の第1実施形態の電源制御装置を含む車載システムを概略的に例示するブロック図である。 図2は、図1の車載システムを搭載した車両を模式的に例示する模式図である。 図3は、図1の電源制御装置における制御の流れの一例を示すフローチャートである。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔6〕の特徴は、矛盾しない構成でどのように組み合わされてもよい。
〔1〕 第1導電路を介して電力を供給する第1蓄電部と、前記第1導電路と第2導電路との間で電圧変換を行う電圧変換部と、前記電圧変換部から前記第2導電路を介して電力の供給を受ける第2蓄電部と、を有し、前記第2蓄電部が前記第2導電路に対して所定値の電圧を出力する電源システムに用いられる電源制御装置であって、
前記第1導電路に印加される電圧を入力電圧とし、前記第2導電路に出力する出力電圧を目標値に近づけるように前記電圧変換部に電圧変換動作を行わせる制御部と、
異常を判定する判定部と、
を備え、
前記制御部は、前記所定値以上の設定値を前記目標値として前記電圧変換部に前記電圧変換動作を行わせる第1制御と、前記目標値を前記所定値以下まで下降させつつ前記電圧変換部に前記電圧変換動作を行わせる第2制御と、を行い、
前記判定部は、前記第2制御中の前記第2導電路の電圧に基づいて前記異常が生じているか否かを判定する
電源制御装置。
上記の〔1〕の電源制御装置は、第2制御の実行時に、電圧変換部が第2導電路に出力する電圧の目標値を上記所定値(第2蓄電部が第2導電路に出力する電圧)以下まで下降させることができる。仮に第2蓄電部が第2導電路に所定値の電圧を出力している場合、第2制御中に上記目標値を上記所定値以下まで下降させても、第2導電路の電圧は所定値付近で維持される可能性が高い。しかし、第2蓄電部が第2導電路に所定値の電圧を出力できない失陥状態が生じていた場合、第2制御中に上記目標値を上記所定値以下まで下降させると、第2導電路の電圧は所定値以下に低下する。つまり、第2制御中の第2導電路の電圧は、上記失陥状態が生じているか否かで異なる。従って、判定部が第2制御中の第2導電路の電圧に基づいて異常が生じているか否かを判定すれば、上記失陥状態に起因する異常が検知されやすい。
〔2〕 上記の〔1〕に記載の電源制御装置において、前記判定部は、前記第2制御中に前記第2導電路の電圧が前記所定値よりも低い閾値以下に達した場合に前記異常が生じていると判定する。
第2制御中に第2導電路の電圧が上記所定値よりも低い閾値以下に達した場合、第2蓄電部が第2導電路に上記所定値の電圧を出力できていない可能性が高い。よって、上記〔2〕の電源制御装置は、上記失陥状態(第2蓄電部が第2導電路に所定値の電圧を出力できない失陥状態)に起因する異常が生じているか否かを、より正確に判定することができる。
〔3〕 上記の〔1〕又は〔2〕に記載の電源制御装置において、更に、報知動作を行う報知部を有する。そして、前記第2制御中に前記異常が生じている場合に、前記制御部が前記第1制御を行い、前記報知部が前記異常を報知する。
上記の〔3〕の電源制御装置では、上記失陥状態が生じている可能性が高い場合に、制御部が第1制御を維持することで第2導電路を目標値の電圧で維持しながら、その一方で、異常である旨を電源制御装置の外部に報知することができる。従って、第2蓄電部に起因する異常の懸念がある場合であっても、第2導電路から電力を受ける負荷の急停止を抑制しながら、報知を並行することができる。
〔4〕 上記の〔1〕から〔3〕のいずれか一つに記載の電源制御装置において、前記制御部は、当該電源制御装置の外部に設けられた外部装置から当該電源制御装置が所定情報を受けた場合に前記第2制御を開始する。
上記の〔4〕の電源制御装置は、外部装置からの所定情報に応じて、上記異常が生じているか否かを判定することができる。この電源制御装置は、外部装置の所定情報を一つの条件として異常検査のタイミングを決めることが望まれる場合に有利である。
〔5〕 上記の〔1〕から〔4〕のいずれか一つに記載の電源制御装置において、前記制御部は、前記第1制御中に前記電源制御装置が搭載された車両において前記車両の動作の停止を指示する停止操作がなされた場合に前記第1制御から前記第2制御に切り替える。前記判定部は、前記停止操作に応じた前記第2制御中に前記異常が生じているか否かを判定する。
仮に停止操作の時点で上記失陥状態(第2蓄電部が第2導電路に所定値の電圧を出力できない失陥状態)が生じている場合、停止操作に応じて電圧変換部を即座に停止させると、第2蓄電部が失陥状態であることを検知できないまま、電圧変換部の停止直後から第2導電路を介した電力供給が停止してしまう懸念がある。このような事態が生じると、例えば、停止操作後に第2蓄電部からの電力供給が正常に維持されることを前提とするような負荷動作が予定される場合に、その負荷動作が行えなくなってしまう。この負荷動作としては、例えば、パーキングロックやパーキングブレーキなどが挙げられ、その他の負荷動作も想定される。これに対し、上記の〔5〕の電源制御装置は、第1制御中に車両の動作の停止を指示する停止操作がなされた場合に、即座に電圧変換部を停止させるのではなく、第2制御を行うことで第2導電路の電圧を低下させる検査を行うことができる。つまり、この電源制御装置は、停止操作後に第2導電路を介した電力供給を維持しながら、上記失陥状態を検査することができる。
〔6〕 上記の〔5〕に記載の電源制御装置において、前記制御部は、前記停止操作に応じた前記第2制御中に前記異常が生じている場合に前記第1制御を行い、前記停止操作に応じた前記第2制御中に前記異常が生じていない場合に前記電圧変換動作を停止させる。
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電源制御装置。
上記の〔6〕の電源制御装置は、第2導電路を介しての電力供給を維持しながら上記失陥状態に起因する異常を検出することができ、異常検出後には、第1制御によって第2導電路への電力供給を維持することで、予期せぬ電力の遮断を防ぐことができる。一方で、上記電源制御装置は、停止操作に応じて第2制御を行っても上記失陥状態に起因する上記異常が生じていない場合、関連部品への影響を抑えて電圧変換部を停止させることができる。つまり、上記電源制御装置は、第2蓄電部が第2導電路に適正な電圧を出力し得る蓋然性が高い状態で電圧変換部を停止させることができるため、停止操作後に第2蓄電部からの電力供給が正常に維持されることを前提とするような負荷動作が予定される場合に、このような負荷動作が正常時に実行されやすくなる。
<第1実施形態>
(車載システムの概要)
図1には、第1実施形態に係る電源制御装置10が示され、更に、電源制御装置10を含んだ車載システム2が示される。図2には、車載システム2が搭載された車両1が示される。図2に示されるように、電源制御装置10は、車両1に搭載される車載システム2の一部として用いられる車載用電源制御装置である。車両1は、車載システム2を搭載した車両であり、例えば、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、EV(Electric Vehicle)等の車両である。
図2のように、車載システム2は、電源システム3と、第1装置61と、第2装置62と、第3装置63と、リレー部64と、通知部66と、操作部68とを備える。車載システム2は、電源システム3から供給される電力を、第1装置61、第2装置62、第3装置63などの様々な装置に供給してこれらの装置を動作させ得るシステムである。
第1装置61、第2装置62、第3装置63は、第1蓄電部91又は第2蓄電部92に基づく電力を受けて動作し得る車載用の電気部品である。
本明細書において、電圧とは、特に限定が無い限り、グラウンド電位(例えば0V)を基準とする電圧であり、グラウンドとの電位差である。
第1蓄電部91は、充放電可能に構成された車載用の蓄電部である。第1蓄電部91は、リチウムイオン電池などの公知のバッテリによって構成されていてもよく、その他の種類の蓄電部によって構成されていてもよい。図1の例では、第1蓄電部91は第1バッテリである。第1蓄電部91の満充電時の出力電圧は、第2蓄電部92の満充電時の出力電圧よりも高い。第1蓄電部91は、第1導電路71を介して電力を供給する。第1蓄電部91は、正極が第1導電路71に電気的に接続され、負極がグラウンドに電気的に接続され、グラウンドと第1導電路71との間に第1電圧を印加し得る。
第2蓄電部92は、充放電可能に構成された車載用の蓄電部である。第2蓄電部92は、鉛蓄電池などの公知のバッテリによって構成されていてもよく、その他の蓄電部によって構成されていてもよい。図1の例では、第2蓄電部92は第2バッテリである。第2蓄電部92の満充電時の出力電圧は、第1蓄電部91の満充電時の出力電圧よりも低い。第2蓄電部92は、第2導電路72を介して電力を供給する。第2蓄電部92は、正極が第2導電路72に電気的に接続され、負極がグラウンドに電気的に接続され、グラウンドと第2導電路72との間に第2電圧を印加し得る。第2蓄電部92の満充電時の出力電圧は予め定められた所定値V2(例えば、12V)である。第2蓄電部92は、電圧変換部30から第2導電路72を介して電力の供給を受け得る。例えば、第2蓄電部92の充電電圧(出力電圧)が所定値V2未満に低下している状態で、電圧変換部30が所定値V2よりも少し大きい電圧を第2導電路72に出力する場合には、電圧変換部30から供給される電力に基づいて第2蓄電部92が充電される。
第1装置61は、電圧変換部30又は第2蓄電部92から第2導電路72を介して電力を受ける電気部品である。第1装置61は、例えばシフトセレクタであり、車両1の運転席近傍に配置され、運転者による複数のシフトレンジの選択操作を受け付けるシフトバイワイヤ式のレンジ選択装置である。第1装置61は、例えば、操作レバー、Pレンジ選択ボタン、表示器、操作レバーの変位を検知するセンサ、Pレンジ選択ボタンの押下を検知するセンサなどを備え、これらのセンサの検知結果に応じた信号を第2装置62や制御装置40に出力する。
第2装置62は、電圧変換部30又は第2蓄電部92から第2導電路72を介して電力を受ける電気部品である。第2装置62は、例えば、自動変速機を制御する電子制御装置(ECU)であり、第1装置61(シフトセレクタ)や、各種のセンサ(例えば、車速やエンジン回転数を検知する図示されていないセンサ等)の検出結果に基づいて、第3装置63を制御する。
第3装置63は、リレー部64がオン状態(通電許可状態)である場合に電圧変換部30又は第2蓄電部92から第2導電路72を介して電力を受ける電気部品である。第3装置63は、例えば、自動変速機に含まれるアクチュエータであり、例えば、モータ、電磁ソレノイド等を含む。
図1の例では、例えば、第1装置61、第2装置62、第3装置63によってシフトバイワイヤシステムが実現され、このシフトバイワイヤシステムは、第2導電路72を介して第1装置61、第2装置62、第3装置63に電力が供給されることを条件として、シフトチェンジ等の動作を行い得る。
操作部68は、運転者などの使用者が車両の動作を開始させる操作や停止させる動作を行うための操作部であり、例えば、電気自動車のパワースイッチやハイブリッド車のイグニッションスイッチなどの始動スイッチである。車両1では、例えば、車両動作停止状態のときに操作部68(始動スイッチ)の操作ボタン(パワーボタンやイグニッションボタン)が押されることを条件として、車両動作状態となり、車両動作状態のときに上記操作ボタンが押されることを条件として、車両動作停止状態となる。
本明細書において、車両動作状態とは、車両1が移動している状態を含むが、車両1が移動している状態に限らない。車両動作状態は、走行可能状態(アクセルを踏めば車両が移動する状態)も含む。車両動作状態は、上記操作ボタンを操作せずともシフトレバーを切り替えれば走行可能状態になる状態も含む。本明細書では操作部68(始動スイッチ)が第1状態(車両を走行可能にするオン状態)に操作されてから第2状態(車両を走行不能にするオフ状態)に操作されるまでの間の状態が上記車両動作状態の一例に相当する。更に、操作部68(始動スイッチ)が上記第2状態(車両を走行不能にするオフ状態)に操作されてから第1状態(車両を走行可能にするオン状態)に操作されるまでの間の状態が上記車両動作停止状態の一例に相当する。
通知部66は、人や装置に通知を行う機能を有する部分である。通知部66は、ドライバーに対して視認可能に表示する表示部(表示装置やランプ等)、ドライバーに対して音やメッセージ等を伝える発音部(スピーカやブザー等)、外部装置に対する通知等を通信部などの通知装置を少なくとも1種類以上備える。
(電源制御装置の構成)
電源制御装置10は、電源システム3に用いられる装置である。電源制御装置10は、コンバータ装置11と制御装置40とを含む。
コンバータ装置11は、電圧変換部30と、制御部20と、電圧検出部32とを備える。コンバータ装置11は、第1導電路71と第2導電路72との間で電圧変換を行う機能を有し、例えば、第1導電路71に印加された直流電圧を降圧して第2導電路72に直流電圧を印加する機能を有する。コンバータ装置11は、第2導電路72に印加された直流電圧を昇圧して第1導電路71に直流電圧を印加する機能を有していてもよい。
電圧変換部30は、例えば、絶縁型のDCDCコンバータとして構成されていてもよく、非絶縁型のDCDCコンバータとして構成されていてもよい。電圧変換部30は、制御部20によって降圧制御がなされた場合に、第1導電路71に印加された直流電圧(入力電圧)を降圧して第2導電路72に目標値の直流電圧(出力電圧)を出力する降圧動作を行う。上記降圧制御は、後述される第1制御や第2制御である。
制御部20は、情報受信機能、情報送信機能、その他の情報処理機能(演算機能等)を有する情報処理装置である。制御部20は、例えば、MCU(Micro Controller Unit)などを備えて構成される。制御部20は、電圧変換部30に電圧変換動作を行わせる機能を有し、例えば、第1導電路71に印加される直流電圧を入力電圧とし、第2導電路72に出力する直流電圧(出力電圧)を目標値に近づけるように電圧変換部30に降圧動作を行わせる。制御部20は、電圧変換部30が第2導電路72に出力する電圧の値を調整し得る。制御部20は、制御装置40と通信を行う機能も有する。
制御部20は、第1制御及び第2制御を行う機能を有する。第1制御は、上記所定値V2(第2蓄電部92の出力電圧の値(例えば、12V))以上の設定値V1(例えば、14V)を目標値として第2導電路72に出力する出力電圧を目標値に近づけるように電圧変換部30に降圧動作を行わせる制御である。制御部20が第1制御を行っている状態では、電圧変換部30から第2導電路72に対して上記設定値V1(目標値)の直流電圧が出力され、第2導電路72の電圧が上記設定値V1(目標値)付近で維持される。上記設定値V1は、制御部20自身が予め備えている固定値又は変動値であってもよく、外部装置(例えば、制御装置40など)から与えられる固定値又は変動値であってもよい。なお、電圧検出部32は、第2導電路72の電圧値を示すアナログ電圧値を制御部20に与え、制御部20は、電圧検出部32の検出値によって第2導電路72の電圧値を把握する。
第2制御は、第2導電路72に出力する出力電圧を目標値に近づけるように電圧変換部30に降圧動作を行わせる制御であって、且つ、目標値を上記所定値V2以下まで下降させつつ電圧変換部30に降圧動作を行わせる制御である。第2制御中に目標値を下降させる方法は、一定の速度で徐々に目標値を下降させる方法が望ましいが、目標値を上記所定値V2以下且つ0より大きい固定値まで一気に下降させて当該固定値で維持するような方法であってもよい。
制御装置40は、コントロールモジュールとして機能する。制御装置40は、MPU(Micro-Processing Unit)などの情報処理部、半導体メモリなどの記憶部、CAN(Controller Area Network)通信などの通信を行い得る通信部などを備えた電子制御装置(ECU)である。制御装置40は、情報受信機能、情報送信機能、その他の情報処理機能(演算機能等)を行い得る。なお、図1の例では、制御装置40だけでなく、第1装置61や第2装置62もCAN通信を行い得る構成をなす。
(電源制御装置の動作)
コンバータ装置11の制御部20は、図3のような流れで制御を行う。制御部20は、自身に電力が供給されている場合において電圧変換部30が動作を停止している場合に、図3の制御を開始し、ステップS10において、予め定められた開始条件が成立したか否かを判定する。開始条件は、代表例では、「外部装置(例えば制御装置40)から開始指示があったこと」であるが、その他の条件が成立したこと(例えば、始動スイッチをオンする操作などの車両停止操作が行われたこと等)であってもよい。
制御部20は、ステップS10において予め定められた開始条件が成立したと判定した場合に、処理をステップS20に進めて上述の第1制御を行い、設定値V1(例えば、14V)を目標値として第2導電路72に出力する出力電圧を目標値に近づけるように電圧変換部30に降圧動作を行わせる。制御部20が第1制御を行っている間は、電圧変換部30は第2導電路72の電圧を上記目標値(例えば、14V)で維持するように通常動作を行う(S20)。
制御部20は、ステップS20の第1制御(通常動作を行わせる制御)を開始した後、ステップS30において予め定められた終了条件が成立したか否かを判定する。終了条件は、代表例では、「電源制御装置10の外部に設けられた外部装置(操作部68)から電源制御装置10が所定情報(始動スイッチがオン状態からオフ状態に切り替えたことを示す信号(例えばイグニッションオフ信号やパワーオフ信号)を受けた場合」である。例えば、制御装置40は、操作部68から上記所定情報を受けた場合に、コンバータ装置11に対して停止準備指示を与え、制御部20は、制御装置40から停止準備指示を受けた場合に上記終了条件が成立したと判定して、ステップS40の処理を行う。制御部20は、ステップS10の判定処理後にステップS20の処理を開始した場合、ステップS30の判定処理にて終了条件が成立したと判定するまでは、第1制御を継続する。制御部20は、ステップS30の判定処理にて終了条件が成立したと判定した場合、処理をステップS40に進め、上述の第2制御を開始する。
このように、制御部20は、電源制御装置10の外部に設けられた外部装置(例えば操作部68)から電源制御装置10が上記所定情報を受けた場合に上記第2制御を開始する。
なお、「予め定められた終了条件が成立したこと」は、上述された例に限定されず、その他の条件が成立したこと(例えば、始動スイッチがオフされたことを特定する信号が操作部68からコンバータ装置11に与えられたこと等)であってもよい。
ステップS30の直後にステップS40を開始した時点では、上記目標値は設定値V1(例えば、14V)とされているが、制御部20は、ステップS40の処理を開始した場合、上記目標値を設定値V1から所定値V2(例えば、12V)以下の下限値Vthまで徐々に下降させつつ、第2導電路72の電圧を上記目標値に近づけるように電圧変換部30に上記降圧動作(第1導電路71に印加された電圧を降圧して、第2導電路72に直流電圧を出力する動作)を行わせる。
下限値Vthは、閾値の一例に相当する。以下では、下限値Vthは、閾値Vthとも称される。下限値Vthは、上記所定値V2(例えば、12V)よりも低い電圧であり、0Vよりも大きく、予め定められた第2蓄電部92の正常出力電圧範囲(例えば、10V~12V)を下回る値である。下限値Vthは、例えば、7V~9V程度の固定値とすることができる。なお、第2制御において目標値を徐々に下降させる際の下降速度は、例えば、単位時間当たり一定値を下げるような一定の速度であることが望ましい。
制御部20がステップS40の実行によって第2制御を開始した場合、第2制御中において、第2蓄電部92が第2導電路72に対して出力する電圧が上記目標値よりも低い間は、第2導電路72の電圧は上記目標値付近の値となるため、上記目標値が徐々に下げられると、第2導電路72の電圧も徐々に低下する。そして、制御部20が第2制御を行っている状態で、第2蓄電部92が第2導電路72に出力する出力電圧(第2蓄電部92の充電電圧である両端電圧)が上記目標値を上回ると、第2導電路72の電圧は第2蓄電部92の出力電圧(例えば、上記所定値V2)付近で維持されるようになる。
従って、第2蓄電部92の出力電圧が上記正常出力電圧範囲内にあり、第2蓄電部92から第2導電路72に対して適正に電圧が出力され得る状態であれば、第2制御によって上記目標値を下限値Vthまで到達させる前に第2導電路72の電圧が第2蓄電部92の出力電圧で維持されるようになり、第2制御によって上記目標値を下限値Vthまで下げても、第2導電路72の電圧は下限値Vthまで下がらない(下限値Vthよりも高い値で維持される)。
しかし、「第2蓄電部92が第2導電路72に下限値Vthを超える電圧を出力できない失陥状態」が生じている場合(即ち、電圧変換部30を停止させると、第2導電路72の電圧が下限値Vth以下になるような状態である場合)、第2制御によって上記目標値を下限値Vthまで下げるまでの間、第2導電路72の電圧は上記目標値に追従する。そして、第2制御によって上記目標値が下限値Vthに到達すると、第2導電路72の電圧は下限値Vthとなる。従って、制御部20は、第2制御中に第2導電路72の電圧が下限値Vthに到達し場合、異常が生じていると判定する。
本実施形態では、制御部20が判定部の一例に相当し、第2制御中の第2導電路72の電圧に基づいて異常が生じているか否かを判定し、具体的には、第2制御中に第2導電路72の電圧が所定値V2(例えば、12V)よりも低い閾値(下限値Vth)以下に達した場合に異常が生じていると判定する。
制御部20は、ステップS40の処理を開始した後、ステップS50において第2導電路72の電圧が異常であるか否かを判定する。制御部20は、第2制御中に第2導電路72の電圧が閾値Vth(下限値Vth)以下に達した場合には、ステップS50において異常が生じている旨の判定(Yesの判定)を行い、ステップS60において外部(例えば、制御装置40)に対して異常である旨の通知を行う。制御部20は、ステップS60の処理を行う場合、例えば、第2蓄電部92からの出力が異常であることを特定する情報(第1情報)を外部(制御装置40)に送信する。
制御部20は、ステップS60の後、処理をステップS70に進め、電圧変換部30に対する制御を第2制御から第1制御に切り替え、上記設定値V1を目標値として第2導電路72に出力する出力電圧を目標値に近づけるように電圧変換部30に降圧動作(通常動作)を行わせる。
制御部20は、ステップS60の後にステップS70の処理を行う場合、ステップS60の後に自動的にステップS70の処理を開始してもよく、ステップS60の後に所定条件が成立した場合にステップS70の処理を行うようにしてもよい。例えば、制御部20がステップS60の処理によって制御装置40に上記第1情報を送信した場合、制御装置40は、上記第1情報を受けることに応じてコンバータ装置11に通常出力指示を与えてもよい。この例では、制御部20は、ステップS60によって第1情報を送信した後、上記通常出力指示を受けた場合に電圧変換部30に対する制御を第2制御から第1制御に切り替えてもよい。
制御部20は、ステップS70の後、ステップS80において動作停止条件が成立したか否かを判定し、動作停止条件が成立した場合には、ステップS120に処理を進め、電圧変換部30の動作を停止する。「動作停止条件が成立した場合」は、例えば、制御装置40から動作停止指示を受けた場合である。
制御装置40は、制御部20がステップS60の処理を行うことによって制御部20から上記第1情報を受けた場合に、コンバータ装置11に対して上記通常出力指示を情報として与え、この通常出力指示の後に、動作停止指示を与えるように動作してもよい。この場合、制御装置40は、コンバータ装置11に上記通常出力指示を与えた後、コンバータ装置11において第1制御がなされたことを確認してから又は確認せずに、車両固定処理指示及び警告通知を行い、その後、コンバータ装置11に対して動作停止指示を与える。上記車両固定処理指示は、例えば、シフトバイワイヤシステムや電動パーキングブレーキに対する車両固定動作の指示などが挙げられる。例えば、制御装置40が、車両固定処理指示として、第2装置62に対してPレンジに切り替える指示を与え、第2装置62は、この指示に応じてリレー部64をオン状態で維持するとともに第3装置63に対してPレンジに切り替える動作指示を与え、これに応じて第3装置63は、シフトをPレンジとするように動作してもよい。警告通知は、例えば、通知部66に対する報知動作の指示などが挙げられる。この例では、制御部20は、ステップS60にて制御装置40に第1情報を送信し、その後、ステップS70にて第1制御(通常動作)を開始した後、制御装置40から第1情報に応じて動作停止指示が与えられた場合に、ステップS80にてYesと判定し、ステップS120にて電圧変換部30の動作を停止するように動作すればよい。なお、いずれの場合でも、ステップS120の後、制御装置40によって所定の車両停止処理が行われることが望ましい。
本実施形態では、制御部20が報知部の一例として機能する。そして、第2制御中に上記異常が生じている場合には、制御部20がステップS70によって第1制御を行い、報知部(例えば、制御部20)がステップS60によって異常を報知するように動作する。なお、ここでは、第1情報の伝送によって外部に異常を報知する例が説明されたが、制御部20が表示部や発音部(スピーカやブザー等)と協働し、表示や音声によって異常を報知してもよい。或いは、制御部20と制御装置40とが協働し、報知部として機能してもよい。例えば、制御部20が制御装置40に対して上記第1情報を送信し、制御装置40が上記第1情報を受けた場合に、制御装置40が所定の報知動作を指示する報知指示情報を通知部66に送信してもよい。この例では、通知部66は、制御装置40から上記報知指示情報を受けた場合に、所定のブザー音の発生、所定のメッセージの表示や発音、所定の画像表示やランプ表示などの表示を行うことで、ドライバーに異常を知らせるようにすると良い。
制御部20は、ステップS30を終えてステップS40の処理を開始した場合、第2制御中に上記異常(第2制御中に第2導電路72の電圧が下限値Vthに到達する異常)が確認されない間は、ステップS40の後にステップS50にてNoと判定し、ステップS90において目標値が下限値Vthまで到達したか否かを判定し、目標値が下限値Vthまで到達していなければ処理をステップS40に戻す。つまり、制御部20は、第2制御中に上記異常(第2制御中に第2導電路72の電圧が下限値Vthに到達する異常)が確認されない間は、目標値が下限値Vthに到達するまで、ステップS50でのNoの判定及びステップS90でのNoの判定を繰り返す。制御部20は、第2制御によって目標値が下限値Vthまで到達しても上記異常が検出されない場合(即ち、目標値が下限値Vthまで下げられても、第2導電路72の電圧が下限値Vthよりも高い値で維持される場合)、ステップS90においてYesの判定(上記異常が生じていない旨の判定)を行い、ステップS100において外部(制御装置40)に対して正常である旨の通知を行う。制御部20は、ステップS100の処理を行う場合、例えば、第2蓄電部92からの出力が正常であることを特定する情報(第2情報)を外部(制御装置40)に送信する。
制御部20は、ステップS100の後、ステップS110において動作停止条件が成立したか否かを判定し、動作停止条件が成立した場合には、ステップS120に処理を進め、電圧変換部30の動作を停止する。「動作停止条件が成立した場合」は、例えば、制御装置40から動作停止指示を受けた場合である。例えば、制御装置40は、制御部20から上記第2情報を受けた場合に、コンバータ装置11に対して動作停止指示を与えるように動作し、制御部20は、ステップS100にて第2情報を送信した後、制御装置40から動作停止指示が与えられた場合に、ステップS120にて電圧変換部30の動作を停止してもよい。或いは、ステップS110の処理を省略し、制御部20は、ステップS100の後、自動的にステップS120の処理を行ってもよい。
以上のように、本実施形態では、制御部20は、第1制御中に電源制御装置10が搭載された車両1において車両1の動作の停止を指示する停止操作(具体的には、操作部68(始動スイッチ)をオン状態からオフ状態に切り替えるオフ操作)がなされた場合、ステップS40の処理を開始して電圧変換部30に対する制御を第1制御から第2制御に切り替える。そして、制御部20(判定部)は、上記停止操作に応じてなされる第2制御中にステップS50、S90の処理を実行し、上記異常が生じているか否かを判定する。そして、制御部20は、上記停止操作に応じてなされる第2制御中に上記異常が生じている場合には、ステップS70の処理(第1制御)を行い、上記停止操作に応じてなされる第2制御中に上記異常が生じていない場合には、上記第1制御を行わずに、ステップS100、S110の処理を経て、ステップS120にて電圧変換動作を停止させる。
(効果の例)
次の説明は、第1実施形態の効果の例に関する。
電源制御装置10は、第2制御の実行時に、電圧変換部30が第2導電路72に出力する電圧の目標値を所定値V2(第2蓄電部92が第2導電路72に出力する電圧)以下まで徐々に下降させることができる。仮に第2蓄電部92が第2導電路72に所定値V2の電圧を出力している場合、第2制御中に目標値を所定値V2以下まで下降させても、第2導電路72の電圧は所定値V2付近で維持される可能性が高い。しかし、第2蓄電部92が第2導電路72に所定値V2の電圧を出力できない失陥状態が生じていた場合、第2制御中に目標値を所定値V2以下まで下降させると、第2導電路72の電圧は所定値V2以下に低下する。つまり、第2制御中の第2導電路72の電圧は、失陥状態が生じているか否かで異なる。従って、判定部が第2制御中の第2導電路72の電圧に基づいて異常が生じているか否かを判定すれば、失陥状態に起因する異常が検知されやすい。
第2制御中に第2導電路72の電圧が所定値V2よりも低い閾値Vth(下限値Vth)以下に達した場合、第2蓄電部92が第2導電路72に所定値V2の電圧を出力できていない可能性が高い。よって、電源制御装置10は、失陥状態(第2蓄電部92が第2導電路72に所定値V2の電圧を出力できない失陥状態)に起因する異常が生じているか否かを、より正確に判定することができる。
電源制御装置10では、上記失陥状態が生じている可能性が高い場合に、制御部20が第1制御を維持することで第2導電路72を目標値の電圧で維持しながら、その一方で、異常である旨を電源制御装置10の外部に報知することができる。従って、第2蓄電部92に起因する異常の懸念がある場合であっても、第2導電路72から電力を受ける負荷の急停止を抑制しながら、報知を並行することができる。
電源制御装置10は、外部装置からの所定情報に応じて、異常が生じているか否かを判定することができる。この電源制御装置10は、外部装置の所定情報を一つの条件として異常検査のタイミングを決めることが望まれる場合に有利である。
仮に停止操作の時点で失陥状態(第2蓄電部92が第2導電路72に所定値V2の電圧を出力できない失陥状態)が生じている場合、停止操作に応じて電圧変換部30を即座に停止させると、第2蓄電部92が失陥状態であることを検知できないまま、電圧変換部30の停止直後から第2導電路72を介した電力供給が停止してしまう懸念がある。このような事態が生じると、例えば、停止操作後に第2蓄電部92からの電力供給が正常に維持されることを前提とするような負荷動作が予定される場合に、その負荷動作が行えなくなってしまう。この負荷動作としては、例えば、パーキングロックやパーキングブレーキなどが挙げられ、その他の負荷動作も想定される。これに対し、電源制御装置10は、第1制御中に車両1の動作の停止を指示する停止操作がなされた場合に、即座に電圧変換部30を停止させるのではなく、第2制御を行うことで第2導電路72の電圧を徐々に低下させる検査を行うことができる。つまり、この電源制御装置10は、停止操作後に第2導電路72を介した電力供給を維持しながら、失陥状態を検査することができる。
電源制御装置10は、第2導電路72を介しての電力供給を維持しながら失陥状態に起因する異常を検出することができ、異常検出後には、第1制御によって第2導電路72への電力供給を維持することで、予期せぬ電力の遮断を防ぐことができる。一方で、電源制御装置10は、停止操作に応じて第2制御を行っても失陥状態に起因する異常が生じていない場合、関連部品への影響を抑えて電圧変換部30を停止させることができる。つまり、電源制御装置10は、第2蓄電部92が第2導電路72に適正な電圧を出力し得る蓋然性が高い状態で電圧変換部30を停止させることができるため、停止操作後に第2蓄電部92からの電力供給が正常に維持されることを前提とするような負荷動作が予定される場合に、このような負荷動作が正常時に実行されやすくなる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上述された実施形態の説明では、制御部20が判定部として機能したが、制御部20とは別の情報処理装置が判定部として機能してもよい。
上述された実施形態の説明では、制御装置40(コントロールモジュール)が電源制御装置10に含まれていたが、制御装置40が電源制御装置10に含まれていなくてもよい。例えば、コンバータ装置11によって電源制御装置が構成され、制御装置40(コントロールモジュール)が電源制御装置とは別の装置として構成されていてもよい。
上述された実施形態の説明では、車両1がPHEVやEVである例が挙げられたが、この例に限定されない。車両1は、ハイブリッド車であってもよく、燃料電池自動車であってもよく、ガソリン車であってもよい。
上述された実施形態で説明された電圧変換動作はあくまで一例であり、電圧変換部30は、第1導電路71に印加された直流電圧を昇圧して第2導電路72に直流電圧を印加する機能を有していてもよい。或いは、電圧変換部30は、第2導電路72に印加された直流電圧を降圧して第1導電路71に直流電圧を印加する機能を有していてもよい。この例では、第1制御は、第2導電路72に目標値(設定値)の電圧を出力するように電圧変換部30に上記昇圧動作を行わせる制御であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 :車両
2 :車載システム
3 :電源システム
10 :電源制御装置
11 :コンバータ装置
20 :制御部(判定部、報知部)
30 :電圧変換部
32 :電圧検出部
40 :制御装置(報知部)
61 :第1装置
62 :第2装置
63 :第3装置
64 :リレー部
66 :通知部
68 :操作部
71 :第1導電路
72 :第2導電路
91 :第1蓄電部
92 :第2蓄電部

Claims (6)

  1. 第1導電路を介して電力を供給する第1蓄電部と、前記第1導電路と第2導電路との間で電圧変換を行う電圧変換部と、前記電圧変換部から前記第2導電路を介して電力の供給を受ける第2蓄電部と、を有し、前記第2蓄電部が前記第2導電路に対して所定値の電圧を出力する電源システムに用いられる電源制御装置であって、
    前記第1導電路に印加される電圧を入力電圧とし、前記第2導電路に出力する出力電圧を目標値に近づけるように前記電圧変換部に電圧変換動作を行わせる制御部と、
    異常を判定する判定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記所定値以上の設定値を前記目標値として前記電圧変換部に前記電圧変換動作を行わせる第1制御と、前記目標値を前記所定値以下まで下降させつつ前記電圧変換部に前記電圧変換動作を行わせる第2制御と、を行い、
    前記判定部は、前記第2制御中の前記第2導電路の電圧に基づいて前記異常が生じているか否かを判定する
    電源制御装置。
  2. 前記判定部は、前記第2制御中に前記第2導電路の電圧が前記所定値よりも低い閾値以下に達した場合に前記異常が生じていると判定する
    請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 報知動作を行う報知部を有し、
    前記第2制御中に前記異常が生じている場合に、前記制御部が前記第1制御を行い、前記報知部が前記異常を報知する
    請求項1又は請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記制御部は、当該電源制御装置の外部に設けられた外部装置から当該電源制御装置が所定情報を受けた場合に前記第2制御を開始する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第1制御中に前記電源制御装置が搭載された車両において前記車両の動作の停止を指示する停止操作がなされた場合に前記第1制御から前記第2制御に切り替え、
    前記判定部は、前記停止操作に応じた前記第2制御中に前記異常が生じているか否かを判定する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電源制御装置。
  6. 前記制御部は、前記停止操作に応じた前記第2制御中に前記異常が生じている場合に前記第1制御を行い、前記停止操作に応じた前記第2制御中に前記異常が生じていない場合に前記電圧変換動作を停止させる
    請求項5に記載の電源制御装置。
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