JP2022150195A - 浴室空調装置 - Google Patents

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訓央 清本
Kunihisa Kiyomoto
貴寛 本田
Takahiro Honda
雅人 平木
Masahito Hiraki
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Abstract

【課題】本開示は、浴室を乾燥させるための消費電力を削減可能な浴室空調装置を提供することを目的とする。【解決手段】本開示のある態様の浴室空調装置10は、天井裏に設置される本体11を備える。本体11は、浴室94の空気A1を吸い込むための吸込口25と、浴室94に空気を吐き出すための吐出口26と、空気を乾燥させる乾燥手段50と、浴室94とは別の室内空間95の空気を導入する導入部12と、を有し、別の室内空間95の空気の絶対湿度が、浴室94の空気A1の絶対湿度よりも低い場合に、導入部12から導入した空気を乾燥手段50で乾燥させて吐出口26から吐き出す。【選択図】図4

Description

本開示は、浴室空調装置に関する。
浴室内の空気について換気等の所定作用を及ぼす空調装置が知られている。例えば、特許文献1には、浴室内を加湿暖房しサウナ環境を生成する換気空調装置が記載されている。この装置は、浴室内の空気を吸引する吸込口と、吸引した空気を送風する循環送風路と、循環ファンと、換気を行う換気用ファンと、冷媒の圧縮・膨張サイクルによる熱交換器とを備える。この装置は、加湿され熱交換器により加熱された加湿空気を吹出して浴室内にサウナ環境を作り出す。
特開2009-063278号公報
天井裏に隠蔽される浴室空調装置に関して、浴室から湿った空気を吸い込んで、浴室に低湿の乾燥空気を供給し、浴室を乾燥させる機能を備えることが考えられる。乾燥させた浴室に濡れた衣類を吊すことにより、衣類乾燥を促進することができる。この場合、天候や時間帯を気にせず衣類を乾燥させることができる。また、浴室に温風を供給することにより、冬期など、浴室が冷えているときに入浴前に浴室内を暖め、浴室に移動する際のヒートショックを緩和することができる。
一方、浴室の乾燥には多くの電力を消費するため、消費電力を削減するという課題がある。特許文献1に記載の換気空調装置は、浴室を乾燥させるための消費電力を削減する観点で改善の余地があった。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、浴室を乾燥させるための消費電力を削減可能な浴室空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の浴室空調装置は、天井裏に設置される本体を備える。本体は、浴室の空気を吸い込むための吸込口と、浴室に空気を吐き出すための吐出口と、空気を乾燥させる乾燥手段と、を有する。浴室とは別の室内空間の空気の絶対湿度が、浴室の空気の絶対湿度よりも低い場合に、別の室内空間から導入した空気を乾燥手段で乾燥させて吐出口から吐き出す。
なお、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、浴室を乾燥させるための消費電力を削減可能な浴室空調装置を提供できる。
図1は、実施例の浴室空調装置を備える空調システムを示す図である。 図2は、図1の浴室空調装置の概略構成を示す構成図である。 図3は、図1の浴室空調装置の制御部の構成を示すブロック図である。 図4は、図1の浴室空調装置の第1除湿乾燥動作の空気の流れを示す図である。 図5は、図1の浴室空調装置の第1除湿乾燥動作の風路構成を示す図である。 図6は、図1の浴室空調装置の第2除湿乾燥動作の空気の流れを示す図である。 図7は、図1の浴室空調装置の第2除湿乾燥動作の風路構成を示す図である。 図8は、図1の浴室空調装置の換気動作の空気の流れを示す図である。 図9は、図1の浴室空調装置の換気動作の風路構成を示す図である。
以下、本開示を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。実施例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施例を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
図面を参照して本開示の実施例に係る浴室空調装置10を説明する。図1は、居住空間90に設置された浴室空調装置10を備える空調システム100を示す図である。図1に示すように、一例として、居住空間90は、リビング92、浴室94、脱衣室98、トイレ96などに区画されている。浴室空調装置10は、浴室94の天井裏91に設置されている。
また、リビング92には、空調機925と、第2温湿度センサ60と、吸気口74と、が設けられている。空調機925は、リビング92の温度をコントロールする。第2温湿度センサ60は、リビング92内の空気の温度および湿度を検知し、伝送路62を介して、その検知結果を浴室空調装置10に送信する。吸気口74は、送風ダクト84を通じて、リビング92内の空気を浴室空調装置10に送るための開口であり、リビング92の天井に設けられる。
また、リビング92の屋外に面した壁には、給気口72が設けられている。また、各室のドアのガラリやアンダーカット部分によって各室間の通風を許容するための通風隙間が設けられている。この例では、通風隙間は、浴室94のドア等に設けられた通風隙間942と、脱衣室98のドア等に設けられた通風隙間982と、トイレ96のドア等に設けられた通風隙間962とを含む。
浴室空調装置10は、ダクトを接続するために、第1ダクト接続部16、第2ダクト接続部18、第3ダクト接続部17および第4ダクト接続部14を有する。第1ダクト接続部16には、トイレ96の天井に開口した排気口76と浴室空調装置10とを連通する排気ダクト86が接続される。第2ダクト接続部18には、脱衣室98の天井に開口した排気口78と浴室空調装置10とを連通する排気ダクト88が接続される。第3ダクト接続部17には、浴室空調装置10と屋外排出口77を連通する屋外排気ダクト87が接続される。第4ダクト接続部14には、リビング92の天井に開口した吸気口74と浴室空調装置10とを連通する送風ダクト84が接続される。
浴室空調装置10は、リビング92内の空気の温度および湿度の検知結果を受信するために、受信部64を有する。受信部64は、有線または無線の伝送路62を介して伝送される第2温湿度センサ60の検知結果を受診する。
つまり、トイレ96の天井には、排気口76が設けられ、脱衣室98の天井には、排気口78が設けられ、リビング92の天井には吸気口74が設けられる。
第1ダクト接続部16および第2ダクト接続部18は、接続されたダクトから浴室空調装置10の内部風路20に空気を受け入れるための開口部である。第3ダクト接続部17は、接続されたダクトに対して浴室空調装置10の内部風路20から空気を供給するための開口部である。第4ダクト接続部14は、接続されたダクトから浴室空調装置10の内部風路20にリビング92内の空気を受け入れるための開口部である。
浴室空調装置10の内部風路20は、運転モードに応じた経路で空気を導くための通路である。内部風路20には、内部風路20の風路構成を可変するための複数のダンパ22が設けられており、運転モードに応じて、所定の風路構成になるように各ダンパ22を所望の開度に開閉する。
浴室空調装置10は、浴室94の天井68から室内に開口する吸込口25と、吐出口26とを備える。吸込口25は、内部風路20に浴室94の空気を吸込むための開口である。吐出口26は、内部風路20から浴室94に空気を吹出すための開口である。吸込口25の下流側には、微細な塵や埃の内部風路20への侵入を防止するために、フィルタ(不図示)が設けられている。
脱衣室98には、浴室空調装置10を操作するためのリモコン58が設けられている。リモコン58は、ユーザの操作に基づいて、操作信号を有線または無線を介して浴室空調装置10に送信する。
図2を参照して、浴室空調装置10の構成を説明する。図2に示すように、浴室空調装置10は、天井裏に設置される本体11を備える。本体11は、浴室94の空気を吸い込むための吸込口25と、浴室94に空気を吐き出すための吐出口26と、空気を乾燥させる乾燥手段50と、浴室94とは別の室内空間95の空気を導入する導入部12と、を有する。この例では、導入部12は第4ダクト接続部14である。また、本体11は、有線または無線の伝送路62を介して第2温湿度センサ60の検知結果を受信する受信部64を有する。
本体11は、箱状の外郭を有する。内部風路20に接続される第1ダクト接続部16、第2ダクト接続部18、第3ダクト接続部17、第4ダクト接続部14、吸込口25および吐出口26(以下、総称するときは「出入口」ということがある)は、本体11の外郭に設けられる。乾燥手段50については後述する。図2では、各要素における主な空気の流れの方向を矢印で示す。
本体11の内部には、内部風路20と、冷媒回路30と、第1ファン41と、第2ファン42と、デシカント式除湿器43と、電気ヒータ44と、第1温湿度センサ45と、制御部48とを備える。
内部風路20は、各動作に対応して、各出入口を出入りする空気が、冷媒回路30、第1ファン41、第2ファン42、デシカント式除湿器43、電気ヒータ44および第1温湿度センサ45を通過するための風路を構成する。
冷媒回路30は、圧縮機31と、四方弁32と、凝縮器33と、膨張弁34と、蒸発器35と、を有する。冷媒回路30は、冷媒(不図示)を、圧縮機31から四方弁32、凝縮器33、膨張弁34および蒸発器35を介して圧縮機31に循環させることによって冷凍サイクルを構成する。
第1ファン41は、主に第3ダクト接続部17に空気を送出するための換気用シロッコファンである。第2ファン42は、主に吐出口26に空気を送出するための循環用シロッコファンである。デシカント式除湿器43は、乾燥剤を含浸させたハニカム構造のデシカントローター(不図示)に空気を通して除湿する。電気ヒータ44は、ジュール熱を発生させて空気を加熱する。第1温湿度センサ45は、吸込口25から吸い込まれた浴室94の空気の温度および湿度を検知する。
受信部64の構成に限定はない。この例では、受信部64は、有線または無線の伝送路62を介して第2温湿度センサ60の検知結果を受信する受信手段である。
図3を参照して制御部48を説明する。図3は、制御部48の一例を示すブロック図である。図3に示す、各機能ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
制御部48は、情報取得部481と、記憶部483と、演算部484と、判定部485と、ダンパ制御部486と、第1ファン制御部487と、第2ファン制御部488とを含み、情報処理部として機能する。
情報取得部481は、受信部64の受信結果、第1温湿度センサ45の検知結果およびリモコン58からの操作信号を取得する入力ポートとして機能する。記憶部483は、情報取得部481の取得結果、演算部484の演算結果、判定部485の判定結果などを記憶する。演算部484は、第1温湿度センサ45の検知結果から浴室の空気の絶対湿度H1を求めるとともに、受信部64の受信結果から別の室内空間95(リビング92)の空気の絶対湿度H2を求める。
判定部485は、絶対湿度H1および絶対湿度H2に基づいて所定の判定をする。ダンパ制御部486は、判定部485の判定結果に基づいてダンパ22の動作を制御する。第1ファン制御部487および第2ファン制御部488は、第1ファン41および第2ファン42の動作を制御する。
制御部48は、リモコン58からの操作信号、第1温湿度センサ45および第2温湿度センサ60の検知結果に基づいて、各動作に応じてダンパ22を制御することにより、内部風路20の風路構成を変更する。
以下、各動作における浴室空調装置10の風路構成および動作を説明する。
(第1除湿乾燥動作)
図4、図5を参照して第1除湿乾燥動作を説明する。リビング92は、空調機925による冷房運転および暖房運転により、温度や湿度が一定の範囲に保たれている。このため、リビング92の空気の絶対湿度が低い場合は、リビング92の空気を用いて浴室94を乾燥させる方がトータルの消費電力が低くなる。そこで、浴室空調装置10は、リビング92の空気を用いて浴室94を乾燥させる第1除湿乾燥動作を実行する。
図4は、第1除湿乾燥動作における空気の流れを示す図である。図5は、第1除湿乾燥動作における浴室空調装置10の内部風路20の第1風路構成を示す図である。第1除湿乾燥動作では、別の室内空間95(リビング92)の空気A2の絶対湿度H2が、浴室94の空気の絶対湿度H1よりも低い場合に、図5に示すように、第1空気流F1と、第2空気流F2とが生成される。
第1空気流F1は、第2ファン42の吸込力によって、リビング92の空気A2を導入部12(第4ダクト接続部14)から導入し、空気A2を乾燥手段50で乾燥させて吐出口26から吐き出す流れである。リビング92の空気A2は、吸気口74から送風ダクト84および第4ダクト接続部14を通じて内部風路20に導入される。
第2空気流F2は、第1ファン41の吸込力によって、吸込口25から浴室94の湿った空気A1を吸い込み、屋外排出口77から排出する流れである。
乾燥手段50に限定はない。この例では、乾燥手段50は、空気を除湿する除湿手段51と、除湿手段51で除湿された空気を加熱する加熱手段52と、を含む。加熱手段52で加熱された乾燥空気A3は、第2ファン42に吸い込まれて、吐出口26から浴室94に供給される。乾燥空気A3は、浴室94に吊した衣類Wを乾燥させる。
浴室94に供給された乾燥空気A3は、衣類Wを乾燥させた後、湿った空気A1として吸込口25に吸い込まれ、第2空気流F2となって屋外に排出される。第1除湿乾燥動作により、乾燥空気A3は、浴室94を予備暖房し、浴室94を除湿乾燥することができる。
除湿手段51の構成に限定はないが、本実施例では、除湿手段51は、蒸発器35とデシカント式除湿器43を含んでいる。除湿手段51として、蒸発器35およびデシカント式除湿器43の何れか一方を使用して除湿してもよいし、両方をカスケードに使用して除湿してもよい。
この例の除湿手段51は、第1温湿度センサ45の検知結果に基づいて、蒸発器35の除湿能力とデシカント式除湿器43の除湿能力の使用割合(以下、単に「使用割合」という)を変化させるように構成されている。例えば、夏期など高温高湿の場合は、蒸発器35の除湿能力の使用割合を高め、冬期など低温低湿の場合は、デシカント式除湿器43の除湿能力の使用割合を高める。
なお、予め、第1温湿度センサ45で検知した温度および湿度と、この温湿度に適応する使用割合との関係をテーブル化し、除湿手段51は、このテーブルを参照して使用割合を決定するようにしてもよい。
加熱手段52の構成に限定はないが、本実施例では、加熱手段52は、凝縮器33と電気ヒータ44を含んでいる。加熱手段52として、凝縮器33および電気ヒータ44の何れか一方を使用して加熱してもよいし、両方を使用して加熱してもよい。
この例の加熱手段52は、第1温湿度センサ45の検知結果に基づいて、凝縮器33の加熱能力と電気ヒータ44の加熱能力の使用割合を変化させるように構成されている。例えば、夏期など高温の場合は、電気ヒータ44を使用せず、冬期など低温の場合は、凝縮器33と電気ヒータ44の両方を使用して加熱する。
(第2除湿乾燥動作)
図6、図7を参照して第2除湿乾燥動作を説明する。第2除湿乾燥動作は、別の室内空間95(リビング92)の空気の絶対湿度H2が、浴室94の空気の絶対湿度H1以上の場合に実行される。図6は、第2除湿乾燥動作における空気の流れを示す図である。図7は、第2除湿乾燥動作における浴室空調装置10の内部風路20の第2風路構成を示す図である。図7に示すように、第2除湿乾燥動作では、第3空気流F3が生成される。
第3空気流F3は、第2ファン42の吸込力によって、吸込口25から浴室94の空気A1を吸い込み、空気A1を乾燥手段50で乾燥させて吐出口26から吐き出す流れである。乾燥手段50の構成および動作は第1除湿乾燥動作と同様であり、重複する説明を省略する。乾燥手段50で乾燥させた乾燥空気A3は、第2ファン42に吸い込まれて吐出口26から浴室94に供給される。乾燥空気A3は、浴室94に吊した衣類Wを乾燥させる。このように、第3空気流F3は、浴室94の空気を乾燥させながら循環させる流れである。
なお、実施例の浴室空調装置10では、リビング92の空気の絶対湿度H2および浴室94の空気の絶対湿度H1が所定の絶対湿度よりも高い状態では、第1除湿乾燥動作および第2除湿乾燥動作を実行しない。その他の要因により、リビング92の空気および浴室94の空気が浴室乾燥に適さない場合は、第1除湿乾燥動作および第2除湿乾燥動作を実行しない。
(換気動作)
次に、図8、図9を参照して換気動作を説明する。図8は、換気動作における空気の流れを示す図である。図9は、換気動作における浴室空調装置10の内部風路20の第2風路構成を示す図である。第2風路構成では、主に第1ファン41の吸引力および吹出力によって空気の流れを生成する。図9に示すように、換気動作では、第4空気流F4が生成される。第4空気流F4は、脱衣室98の排気口78から吸い込んだ空気A4とトイレ96の排気口76から吸い込んだ空気A5を排気A6として屋外排出口77から排出する流れである。
第1ファン41を運転すると、空気A4および空気A5が第1ファン41に吸い込まれ、排気A6として屋外排気ダクト87を通じて屋外に排出される。このとき、第1ファン41を連続運転すると居住空間90内が負圧になるため、リビング92の屋外に面した壁に開口した給気口72から新鮮な外気が給気されて居住空間90が換気されることになる。
換気動作は、建物の気密性が高い場合は連続して行うことが望ましい。この運転は24時間換気とも呼ばれる。第1ファン41は、所定の換気量(例えば、一時間で居住空間90の約半分の容積に相当する換気量)を確保する能力を備えることが望ましい。
上述したように、リビング92には部屋の温度をコントロールするための空調機925が設置されており、夏場は冷房運転、冬場は暖房運転を行ってリビング92の空気の温度と湿度を適正に保持している。空調されたリビング92の空気は、浴室94の通風隙間942、脱衣室98の通風隙間982およびトイレ96の通風隙間962を通じて排気口78および排気口76に吸い込まれ、浴室空調装置10を介して屋外に排出される。
換気動作は、第1、第2除湿乾燥動作と並行して実行できる。また、換気動作では、空気A4および空気A5を蒸発器で冷媒と熱交換してもよい。この場合、熱交換により冷媒に移された熱エネルギーを凝縮器により浴室94や脱衣室98の予備暖房に利用できる。
本実施例の浴室空調装置10によれば、空調機925によって空調されたリビング92の空気を用いて浴室94で衣類を乾燥できるため、浴室を乾燥させるための消費電力を削減できる。また、第1除湿乾燥動作および第2除湿乾燥動作において、浴室94と脱衣室98の間のドアを開放することにより、乾燥空気が脱衣室98に流れて、脱衣室98で衣類乾燥できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の浴室空調装置(10)は、天井裏に設置される本体(11)を備える。本体(11)は、浴室(94)の空気を吸い込むための吸込口(25)と、浴室(94)に空気を吐き出すための吐出口(26)と、空気を乾燥させる乾燥手段(50)と、浴室(94)とは別の室内空間(95)の空気を導入する導入部(12)と、を有し、別の室内空間(95)の空気の絶対湿度が、浴室(94)の空気の絶対湿度よりも低い場合に、導入部(12)から導入した空気を乾燥手段(50)で乾燥させて吐出口(26)から吐き出す。
浴室空調装置(10)では、別の室内空間(95)の空気の絶対湿度が、浴室(94)の空気の絶対湿度以上の場合に、吸込口(25)から吸い込んだ空気を乾燥手段(50)で乾燥させて吐出口(26)から吐き出す。
浴室空調装置(10)では、乾燥手段(50)は、空気を除湿する除湿手段(51)と、除湿手段(51)で除湿された空気を加熱する加熱手段(52)と、を含む。
浴室空調装置(10)では、本体(11)は、圧縮機(31)、凝縮器(33)、膨張弁(34)および蒸発器(35)を有する冷媒回路(30)を有し、除湿手段(51)は、蒸発器(35)を含み、加熱手段(52)は凝縮器(33)を含む。
浴室空調装置(10)では、本体(11)は、温度および湿度を検知する温湿度センサ(45)を有し、除湿手段(51)は、デシカント式除湿器(43)を含み、温湿度センサ(45)の検知結果に基づいて、蒸発器(35)の除湿能力とデシカント式除湿器(43)の除湿能力の使用割合を変化させる。
浴室空調装置(10)では、加熱手段(52)は、電気ヒータ(44)を含み、温湿度センサ(45)の検知結果に基づいて、凝縮器(33)の加熱能力と電気ヒータ(44)の加熱能力の使用割合を変化させる。
以上、本開示を、実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施例と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施例と重複する説明を適宜省略し、実施例と相違する構成について重点的に説明する。
実施例の説明では、別の室内空間95がリビング92である例を示したが、別の室内空間は、リビングに限定されず、例えば寝室であってもよい。
実施例の説明では、第2温湿度センサ60がリビング92の空気の温度および湿度を検知する例を示したが、第2温湿度センサ60は、リビング92の空気の臭気を検知する機能を備えてもよい。リビング92の空気の臭気が所定のレベルよりも強い場合は、リビング92の空気の絶対湿度H2が、浴室94の空気の絶対湿度H1よりも低くい状態であっても、第1除湿乾燥動作に代えて、第2除湿乾燥動作を実行してもよい。
実施例の説明では、第2温湿度センサ60がリビング92内に設けられる例を示したが、第2温湿度センサ60は、リビング92の空気の温湿度を検知可能であれば、リビング92外に設けられてもよい。例えば、第2温湿度センサ60は、本体11において、導入部12(第4ダクト接続部14)の下流側に設けられてもよい。
実施例の説明では、除湿手段51は、蒸発器35とデシカント式除湿器43とを含む例を示したが、これらを備えることは必須ではない。除湿手段は、蒸発器35やデシカント式除湿器43とは別の原理に基づく除湿要素を含んでもよい。
実施例の説明では、加熱手段52は、凝縮器33と電気ヒータ44とを含む例を示したが、これらを備えることは必須ではない。加熱手段は、凝縮器33や電気ヒータ44とは別の原理に基づく加熱要素を含んでもよい。
本開示にかかる浴室空調装置は、天井に取り付けて浴室の空調に利用できる。
10 浴室空調装置、 11 本体、 12 導入部、 25 吸込口、 26 吐出口、 30 冷媒回路、 31 圧縮機、 33 凝縮器、 35 蒸発器、 43 デシカント式除湿器、 44 電気ヒータ、 45 第1温湿度センサ、 50 乾燥手段、 51 除湿手段、 52 加熱手段、 60 第2温湿度センサ、 74 吸気口、 76、78 排気口、 91 天井裏、 94 浴室、 95 室内空間。

Claims (6)

  1. 天井裏に設置される本体を備え、
    前記本体は、浴室の空気を吸い込むための吸込口と、前記浴室に空気を吐き出すための吐出口と、空気を乾燥させる乾燥手段と、を有し、
    前記浴室とは別の室内空間の空気の絶対湿度が、前記浴室の空気の絶対湿度よりも低い場合に、前記別の室内空間から導入した空気を前記乾燥手段で乾燥させて前記吐出口から吐き出す浴室空調装置。
  2. 前記別の室内空間の空気の絶対湿度が、前記浴室の空気の絶対湿度以上の場合に、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記乾燥手段で乾燥させて前記吐出口から吐き出す請求項1に記載の浴室空調装置。
  3. 前記乾燥手段は、空気を除湿する除湿手段と、前記除湿手段で除湿された空気を加熱する加熱手段と、を含む請求項1または2に記載の浴室空調装置。
  4. 前記本体は、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を有する冷媒回路を有し、
    前記除湿手段は前記蒸発器を含み、前記加熱手段は前記凝縮器を含む請求項3に記載の浴室空調装置。
  5. 前記本体は、温度および湿度を検知する温湿度センサを有し、
    前記除湿手段は、デシカント式除湿器を含み、温湿度センサの検知結果に基づいて、前記蒸発器の除湿能力と前記デシカント式除湿器の除湿能力の使用割合を変化させる請求項4に記載の浴室空調装置。
  6. 前記加熱手段は、電気ヒータを含み、前記温湿度センサの検知結果に基づいて、前記凝縮器の加熱能力と前記電気ヒータの加熱能力の使用割合を変化させる請求項5に記載の浴室空調装置。
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