JP2022149709A - 教材配信プログラム、教材配信システムおよび教材配信方法 - Google Patents

教材配信プログラム、教材配信システムおよび教材配信方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022149709000001
【課題】オンラインでの教材提供作業の負担を軽減する。
【解決手段】 教材配信システム10は、ウェブサーバ10におけるクラウドコンピューティングによる教材提供を行う。ウェブサーバ10で提供される教材配信システム10は、ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベース34に記憶された複数の教材電子ファイルF1のなかの特定の教材電子ファイルF1にアクセスさせるためのアクセス情報AXを出力する。ウェブサーバ10で提供される教材配信システム10は、教材受取者A4の受取者端末によりアクセス情報AXを介してウェブサーバへのアクセスがあると、当該アクセスに応じて受取者端末に特定の教材電子ファイルF1を配信する。
【選択図】図1

Description

本開示は、教材配信プログラム、教材配信システムおよび教材配信方法に関する。
例えば特開2016-032877号公報に記載されているように、複数枚の用紙が綴じられた冊子形態で提供される紙教材が知られている。このような冊子形態の紙教材は、校舎内で対面授業を行うときに使用されることが多い。対面授業を必須としないカリキュラムもあるが、従来の学校教育場面、例えば公教育などの場面では、依然として校舎で伝統的な対面授業を実施することが主流であった。
特開2016-032877号公報
流行病あるいは災害などの緊急事態が発生したとき、緊急事態が長引いて休校期間が長期間にわたると弊害が大きい。この点、オンライン授業では、物理的接触を避けることができたり、遠隔地でも映像や音声を提供できたりするなどの利点がある。近年はインターネット環境が広く十分に整備されたこともあり、オンライン授業が急速に浸透しはじめている。
校舎での対面授業であれば、各生徒に教材を配布することは容易である。印刷教材を直接手渡しすれば足りるからである。しかしながら、オンライン授業を前提にすると、対面授業とは異なり、印刷教材を生徒一人ひとりに直接に手渡すことができない。全学年全クラスの全生徒に一定水準の教育を提供するためには、全生徒にもれなく、正確に且つ遅滞なく、必要な教材を届けなくてはならないが、オンライン環境でこれを徹底することは難しい。オンライン環境における教材配布の困難性により、教師等の作業負担が著しく増大する問題があった。
本開示は、オンラインでの教材提供作業の負担を軽減できる教材配信プログラム、教材配信システムおよび教材配信方法を提供する。
教材配信プログラムの一態様は、ウェブサーバが提供するクラウドコンピューティングによる教材提供を行うための教材配信プログラムであって、前記ウェブサーバに、ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベースに記憶された複数の教材電子ファイルのなかの特定の教材電子ファイルに到達させるためのアクセス情報を出力するステップと、受取者端末による前記アクセス情報へのアクセスに応じて、前記教材データベースから取得される前記特定の教材電子ファイルを、前記受取者端末に向けて配信するステップと、を実行させる。
教材配信システムの一態様は、ウェブサーバにおけるクラウドコンピューティングによる教材提供を行うための教材配信システムであって、前記ウェブサーバは、ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベースに記憶された複数の教材電子ファイルのなかの特定の教材電子ファイルに到達させるためのアクセス情報を出力し、受取者端末により前記アクセス情報を介して前記ウェブサーバへのアクセスがあると、当該アクセスに応じて前記受取者端末に前記特定の教材電子ファイルを配信する、ように構築される。
教材配信方法の一態様は、ウェブサーバが提供するクラウドコンピューティングによる教材提供を行うための教材配信方法であって、前記ウェブサーバが、ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベースに記憶された複数の教材電子ファイルのなかの特定の教材電子ファイルに到達させるためのアクセス情報を出力するステップと、前記ウェブサーバが、受取者端末による前記アクセス情報へのアクセスに応じて、前記教材データベースから取得される前記特定の教材電子ファイルを、前記受取者端末に向けて配信するステップと、含む。
クラウドコンピューティングシステムで任意の教材電子ファイルを配信する仕組みが提供されるので、各ユーザ(教師等)の教材提供作業の負担を飛躍的に軽減できる。
教材配信システムのシステムアーキテクチャを示す図である。 ユーザ向け機能(学校向け機能)と管理者向け機能とをまとめた機能ブロック図である。 教材画面の一例を示す図である。 学校一覧画面の一例を示す図である。 使用可能教材画面の一例を示す図である。 教科書設定画面の一例を示す図である
<<システム構成>>
図1は、教材配信システム10のシステムアーキテクチャを示す図である。教材配信システム10には、所定のURLを通じてブラウザからアクセスすることができる。図1の符号10のブロックはウェブサーバ10にも相当していて、ウェブサーバ10の演算処理によって教材配信システム10が提供される。実施の形態の教材配信システム10は、クラウドコンピューティングシステムを用いたインターネット上の教材配信アプリケーションウェブサービスプログラムの形態で提供される。図1の教材配信システム10は、一例として、「アマゾン ウェブ サービス」(登録商標)や「AZURE POWER」(登録商標)等に代表されるクラウドコンピューティングサービスを用いて構築されてもよい。
図1において、教材配信システム10と関わりを持つ者として、サイト管理者A1とシステム管理者A2とユーザA3と教材受信者A4とが図示されている。これらの者は、それぞれインターネットを介して、自己の端末で教材配信システム10にアクセスする。サイト管理者A1は、教材配信システム10の運用管理を担う者である。システム管理者A2は、教材配信システム10を用いて自社の教材をオンライン配信しようとする教材提供者である。
ユーザA3は、授業を提供する教育機関であり、具体的には小学校などの学校でもよい。厳密には、学校組織に所属する各教師がユーザA3となるが、簡略化のため、学校をユーザA3とみなして説明することがある。
教材受信者A4は、教材の配信を受ける者である。教材受信者A4は、例えば生徒(具体的には小学生、児童でもよい)またはその保護者などである。教材受信者A4は、ユーザA3から通知されたアクセス情報AXを自己の端末(図示せず)に入力することで、教材電子ファイルF1を使用することができる。
「教材電子ファイルF1」は、プリント、ドリル、あるいはテストその他の任意の教材を電子ファイル化したものである。本開示における「教材電子ファイルF1の使用」には、概念的には、閲覧と印刷とダウンロードとのうち任意の一つまたは複数が含まれうる。ただし、教材配信システム10を製品化する場合の実際の例をあげると、教材「電子ファイルF1の使用」が実質的に「電子ファイルF1の閲覧」と同義とされてもよく、閲覧に加えて一定の制限範囲内でのみ印刷またはダウンロードが許容されるというものでもよい。一定の制限範囲とは、例えば利用規約の使用方法を順守することを条件に印刷やダウンロードを許容するというものでもよい。アクセス情報AXは、教材電子ファイルF1に到達するための情報である。実施の形態では、アクセス情報AXを用いた教材電子ファイルF1への到達とは、教材データベース34に直接アクセスすることではなく、教材電子ファイルF1の配信ページにアクセスすること(更には配信ページで教材電子ファイルF1へ到達しこれを使用すること)を意味している。アクセス情報AXに限定はなく、任意の電子アドレス情報の形態で提供できる。アクセス情報AXは、例えばURL等のインターネットアドレスでもよく、バーコードやQRコード(登録商標)などの各種の読取コードでもよい。
図1に示すように、教材配信システム10は、フロントエンド部20と、バックエンド部30と、ファイル配信部40と、を備える。なお、図1には図示しないが、教材配信システム10には「周辺システム部」も設けられる。
フロントエンド部20は、ウェブ上のクラウドストレージサービスに格納されたフロントアプリケーションプログラムである。フロントエンド部20は、サイト管理者A1、システム管理者A2、およびユーザA3からのアクセスを受ける。フロントエンド部20は、これらの者に操作画面等のGUIを提供し、各者の操作に応答する。
バックエンド部30は、教材データベース34を備える。教材データベース34には多数の教材電子ファイルF1が格納されている。教材データベース34には、多種多様な教材が電子ファイルの形態で格納されている。多種多様な教材は、一例として、準拠教科書の異なる教材、各教科の教材、各教科内の各科目の教材、および異なる種類(プリント、ドリル、テスト等の別)の教材などを含む。バックエンド部30は、教材データベース34と、フロントエンド部20およびファイル配信部40とのデータ授受等を仲介することができる。
ファイル配信部40は、ウェブ上のクラウドストレージサービスに格納されたフロントアプリケーションプログラムである。ファイル配信部40は、教材受信者A4がアクセス情報AXにアクセスしたことに応じて教材受信者A4に教材電子ファイルF1を使用(具体的には閲覧)させることができる。
ユーザA3がフロントエンド部20を介して操作を行う。ユーザA3は、任意の教材電子ファイルF1(例えば教材プリント)を選択し、そのアクセス情報AX(例えばダウンロードURL)を取得する。フロントエンド部20はバックエンド部30と連携し、バックエンド部30は教材データベース34と連携する。バックエンド部30は、当該特定の教材電子ファイルF1のアクセス情報AXをフロントエンド部20へ返すとともに、当該特定の教材電子ファイルF1をファイル配信部40に受け渡す。
ユーザA3は、フロントエンド部20を介してアクセス情報AXを確認すると、そのアクセス情報AXを教材受信者A4へ通知する。教材受信者A4は、通知されたアクセス情報AXを介してファイル配信部40にアクセスすることで、当該特定の教材電子ファイルF1に到達しこれを使用することができる。
<<システムの動作の概要>>
本開示にかかる教材配信プログラムおよび教材配信システム10の動作の概要を述べる。教材配信システム10により、ユーザA3が教材プリントの電子ファイル(例えばPDF形式)を教材受信者A4へオンラインで配信する機能が提供される。
運用方法の一例を述べると、ユーザA3である学校(具体的には教師)は、教材提供者が提供する教材商品を購入する。教材商品を購入した学校にのみ、ユーザA3として教材配信システム10を利用するためのアカウントが付与されてもよい。あるいは、教材商品を購入していない学校でも、一定のルールでオンライン試用版教材を配信できるようにしてもよい。
利用対象学校は、日本全国の小学校、および海外日本人学校の約20,000校としてもよい。小学校は公立小学校を主に対象としてもよいが、これに限定されない。利用対象学校は、中学校、高校、大学などあらゆる教育機関から任意に選択されてもよく、国内海外の地域にも制限はない。
各学校の所定数ユーザ分のアカウントが、初期設定で予め用意されてもよい。例えば日本の小学校それぞれに対して、1学年あたり10アカウントつまり6学年分で合計60アカウントが、初期設定で予め用意されてもよい。一定以上の規模を持つ学校の実情に沿った十分な使用環境が予め整えられているので、速やかに教材の配信を開始できる利点がある。
教材配信システム10の機能は、ユーザ向け機能(学校向け機能)と、教材受信者(生徒・保護者)向け機能と、システム管理者機能とを含む。以下、それぞれを説明する。
<<ユーザ向け機能(学校向け機能)>>
ユーザ向け機能(学校向け機能)の概要を述べる。ユーザA3に所属する各教師が教材配信システム10を操作することで、担当学年の各生徒に対し、教材データベース34から任意の教材を選択して、教材をオンライン配信することができる。
図2は、ユーザ向け機能(学校向け機能)と管理者向け機能とをまとめた機能ブロック図である。以下、ユーザ向け機能(学校向け機能)の各処理S1~S6を説明する。
(ログイン処理S1)
この処理は、ログイン画面をGUIとして提供する。システム管理者A2またはユーザA3は、自己のユーザ端末(図示せず)のブラウザから所定URLを通じてログイン画面に到達し、ログインフォームにログインIDを入力する。所定個数のログインIDが、各学校に事前に通知されてもよい。1学年あたり10アカウントつまり6学年分で合計60アカウントが、各学校に事前通知案内されてもよい。
(教材準備処理S2)
教材準備処理S2は、使用可能教材範囲の読込処理と、透かし処理と、を含む。まず、使用可能教材範囲の読込処理を説明する。教材配信システム10は、各学校各学年の教材採択状況に応じて使用可能教材範囲が設定されるように構築される。
「使用可能教材範囲」は、実施の形態の特徴的構成の一つである。システム管理者A2は、所望の使用可能教材範囲を設定することで、どの教材電子ファイルF1をユーザA3に使用させるかを指定できる。ユーザA3は、使用可能教材範囲に含まれる教材を使用できるものの、使用可能教材範囲に含まれない教材は使用できない。使用可能教材範囲の設定は、システム管理者A2によって行われる。詳しくは後述する管理者向け機能のなかで述べる。
使用可能教材範囲の読込処理では、まず、ログイン時に採択判定処理が行われる。採択判定処理は、ログインしたユーザA3がどの教材を採択しているかどうかを判定する処理である。また、ログイン時に、教科書判定処理も行われる。教科書判定処理は、ログイン中のアカウントに対応する学校で使用される教科書を判定する処理である。これらの判定処理の結果に基づいて、教材配信システム10は使用可能教材範囲を読み込む。
教材準備処理S2では、配信されるべき教材電子ファイルF1に、アカウント情報が「透かし」として印字されてもよい。アカウント情報の透かしは、具体的にはアカウントに対応する「年度および学校名」の透かしでもよい。透かしが入った状態で、ファイル配信部40に教材電子ファイルF1が配置される。教材受信者A4が教材電子ファイルF1を閲覧した時に、この透かしも表示される。
透かしで「年度・学校名」を表示させれば、学校のブランディング効果が得られる。学校(教師)が選んだプリントということが明確に伝わるので、教材受信者A4の信頼も得られる。教材電子ファイルF1に透かしを入れて当該年度・当該校での使用を明示させることで、データや印刷物の拡散を防ぐ効果もある。透かし処理を入れることで、教材配信システム10の教材が採択されていない非採用学校や非採用学年の生徒への不適切な教材配信を抑止できる利点もある。
(教材選択処理S3)
この処理では、教材選択画面が、教材選択用のGUIとして提供される。教材選択画面を通じてユーザ(教師)が教材を選択する。上記処理S2によって使用可能教材範囲が読み込まれているので、教材選択画面では、教材データベース34に登録された教材のうち、ログインアカウントごとに使用可能とされた教材のみが選択できるように制限が加えられる。教材を選択すると、学年選択画面へ遷移する。
(学年選択処理S4)
この処理では、学年選択画面が、教材選択用のGUIとして提供される。学年選択画面を通じてユーザA3が学年を選択する。学年選択画面では、ログインアカウントに紐付けられた学年のみが選択できるように制限が加えられる。学年を選択すると、選択された教材にカテゴリがある場合にはカテゴリ選択画面に進み、選択された教材にカテゴリがない場合には教材詳細画面に遷移する。
(カテゴリ選択処理S5)
この処理では、カテゴリ選択画面が、カテゴリ管理用のGUIとして提供される。カテゴリ選択画面により、ユーザA3が教材にカテゴリを選択的に設定することができる。カテゴリは、後述する管理者向け機能のカテゴリ処理(S14)で追加、編集、または削除がされる。
(教材詳細処理S6)
この処理では、教材詳細画面がGUIとして提供される。教材詳細画面には、教材ファイル一覧エリアと、種別切替ボタンとが設けられてもよい。
教材ファイル一覧エリアには、システム管理者A2が設定した並び順で、教材電子ファイルF1(一例としてプリントファイル)が表示される。各教材電子ファイルF1に、準拠教科書と、操作ボタンとが設けられる。操作ボタンは、QRコード(登録商標)等のコードダウンロード用ボタンと、URLコピー用ボタンと、表示ボタンとが含まれてもよい。表示ボタンをクリックすると確認用に配信ページが表示される。操作ボタンで、QRコード(登録商標)またはURLをダウンロードまたはコピーしてこれらをアクセス情報AXとして教材受信者に提供することもできる。種別切替ボタンをクリックすると、生徒用と教師用とで教材電子ファイルF1の内容を切り替えることができる。種別切替ボタンにより、同じ教材電子ファイルF1について、解答欄が空欄の生徒用と、解答欄に正解が記入された教師用とを、簡単に切り替えることができる。
教材詳細画面には、更に「教科書確認メニュー」が設けられてもよい。教科書確認メニューを選択すると、ログイン中のユーザA3のアカウントに紐付けられた採用教科書情報を表示することができる。採用教科書情報は、例えば各学年について、教科(国語、社会、算数、理科、英語)ごとに設定された教科書の情報が一覧表示される。一覧表示される教科書の情報は、一例として出版社または発行者あるいはそれらの略称でもよい。一覧表示される教科書の情報は、ユーザA3にとって識別機能があれば、他の任意の情報でもよく、例えば個々の教科書名称(例えば書名)、個々の教科書のサムネイル画像、著作者、文部科学省教科書目録の発行者番号、あるいは他の独自の識別記号でもよい。
教科書確認メニューは、次の利点をもたらす。採用教科書情報を表示することで、ユーザA3に、「どの教科書に準拠した教材が提供されているのか」を明示することができる。ユーザA3は、使用時に設定の間違いがないかを容易に確認できる。また、システム管理者A2にとっては、提供教材が「教科書準拠教材」であること(つまり「標準版」ではないこと)を印象づけやすい。
<<教材受信者(生徒・保護者)向け機能>>
図1を参照しつつ、教材受信者向け機能の概要を述べる。教材受信者A4は、ユーザA3からアクセス情報AXの通知を受ける。アクセス情報AXの通知の手段に限定はなく、例えば電子メールや各学校のオンラインコミュニティサイト等によるオンライン案内でもよい。ただし、必要に応じて紙面等によるオフライン案内がされてもよい。
教材受信者A4は、自己の受信者端末(図示せず)を用いて、アクセス情報AXを通じて教材電子ファイルF1の閲覧等を行うことができる。端末は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の携帯端末のうちいずれでもよい。
教材受信者A4がユーザA3から案内されたURLやQRコード(登録商標)などを自己の端末で入力または読み取ると、ユーザA3が「配信ページ」を閲覧できる。配信ページは、図1におけるファイル配信部40で生成されてもよい。これによりログイン作業が省略されるので、閲覧の際の利便性を高めることができる。つまり、アクセス情報AXは、配信ページを介して、特定の教材電子ファイルF1に教材受信者A4を到達させる機能を持っている。
配信ページには、年度、学校名、学年、教材名、備考(例えば試用版かどうかなど)が表示される。配信ページの「教材名」をクリックすると、配信された教材(PDF)が、ブラウザ内に表示されるか、あるいは専用ビューアー内に表示される。実施の形態における教材電子ファイルF1の「配信」は、教材受信者A4が閲覧することのみを許容し、ファイルのダウンロード機能は設けられない、というものでもよい。あるいは、一部の教材(例えばプリント集など)である教材電子ファイルF1については、その「配信」は、教材受信者A4の閲覧に加えてファイルダウンロードが可能というものでもよい。
<<システム管理者向け機能>>
システム管理者向け機能の概要を述べる。システム管理者A2は、自社がオンライン提供を予定する教材電子ファイルF1(例えばPDF形式)を、教材配信システム10に登録する。システム管理者A2は、登録した教材電子ファイルF1を、「教材」や「カテゴリ」で分類してもよい。システム管理者A2は、教材商品の採択結果に基づいて教材電子ファイルF1を学校に提供するように教材配信システム10を設定する。
図2を参照して、管理者向け機能の各処理S11~S21を説明する。システム管理者A2は、管理者アカウントでログイン画面からログインすることで管理者画面に到達し、下記の管理者向け機能(各処理S11~S21)を使用することができる。
(ファイル一覧処理S11)
この処理では、管理者画面がGUIとして提供される。管理者画面には、「ドロワーメニュー」と、「コンテンツ領域」と、「プルダウンメニュー」とが含まれる。ドロワーメニューには、「ファイル一覧」、「教材」、「学校一覧」、「コンテンツ登録」、および「各種処理」の各アイコンが設けられている。コンテンツ領域には、ドロワーメニューの選択に応じたコンテンツが表示される。プルダウンメニューにより、編集年度の切り替えなどが可能となる。ファイル一覧画面には、その編集年度に登録された教材電子ファイルF1が一覧表示される。管理者画面に設けられた各アイコンをクリックすることで、下記の各処理のための画面に遷移する。
(ファイルアップロード処理S12)
ファイル一覧画面には、アップロードボタンも設けられている。アップロードボタンをクリックすると、教材電子ファイルF1のアップロード画面に遷移する。アップロード画面に任意の電子ファイルをアップすることで、教材電子ファイルF1として教材データベース34に登録することができる。
(教材処理(オープン条件)S13)
教材配信システム10は、各学校各学年の教材採択状況(つまり受注状況)に応じて、異なる使用可能教材範囲を設定する機能を持っている。実施の形態において、使用可能教材範囲の設定機能を実現するための手段の一つが、「オープン条件」である。
「オープン条件」は、教材データベース34のなかの各々の教材電子ファイルF1に付与される電子情報である。オープン条件を用いれば、ユーザA3がどの教材を採択したらそのユーザA3がどの程度の範囲で教材を使用可能となるかを、システム管理者A2が任意に決定できる。「どの教材を使用可能とするか」とは、実施の形態では、図2に示したユーザ(学校向け)機能のなかの教材選択処理S3~カテゴリ選択処理S5で提供される各画面において、どの教材選択ボタンあるいはどの教科選択ボタンを押下(つまり選択)できるようにするか、ということを意味する。
図3は、教材画面50の一例を示す図である。管理者画面で「教材」ボタンをクリックすると、教材画面50に遷移する。教材画面50を用いて、教材電子ファイルF1の追加や削除を行うことができる。
図3には、オープン条件設定メニュー51の一例も図示されている。教材画面50のなかの任意の教材電子ファイルF1を選んで、オープン条件設定メニュー51でオープン条件を設定することができる。実施の形態では、一例として、「教材名」の上にマウスカーソルを置いて右クリックをすると、オープン条件設定メニュー51を開くことができる。一例として、教材名「スタポプリントおためし版」の上で右クリックをし、開いたオープン条件設定メニュー51のなかから「条件0(お試し)」を左クリックすれば、そのオープン条件を「スタポプリントおためし版」に付与することができる。
オープン条件は、システム管理者A2が予め設定しておくことができる。例えば下記のような第0種~第三種オープン条件が設定されてもよい。
一例として、第0種オープン条件は、ユーザA3にお試し使用を開放するいわば試用版教材を設定するための条件でもよい。第0種オープン条件が付与された教材電子ファイルF1は、常時、全てのユーザA3に使用可能(開放)となる。
一例として、第一種オープン条件は、「ある教材の受注があれば、全学年についてその教材の使用を開放する」という条件でもよい。この第一種オープン条件が付与された教材電子ファイルF1は、ログイン中のユーザA3の属する学校から「その教材電子ファイルF1と所定対応関係で対応付けられた印刷教材」の受注があった場合に限り、使用可能状態(開放)となる。このとき、そのユーザA3の担任学年のみならず、その学校のすべての学年で使用可能状態(開放)とされてもよい。この所定対応関係は、事前に且つ任意に設定することができる。一例として、教材電子ファイルF1が「プリント集」である場合に、印刷教材で同一のプリント集というものが無くとも、その「プリント集」と特定の印刷教材とが対応付けられてもよい。
なお、受注状況に関する情報は、後述する各種処理S21のなかの「受注データ取込処理」で一括取込されてもよい。この点は他のオープン条件でも同様である。
一例として、第二種オープン条件は、「くりかえしドリルの受注があれば、該当の学年に使用を開放する」という条件でもよい。くりかえしドリルは、漢字ドリルや計算ドリルなど特定教科に限定されてもよい。第二種オープン条件が付与された教材電子ファイルF1は、くりかえしドリルの受注があった場合に限り、使用可能状態(開放)となる。このとき、特定の学年にのみ使用が開放され、他の学年には使用が開放されなくともよい。
一例として、第三種オープン条件は、「形成プリント教材ドリルの受注があれば、該当の学年に使用を開放する」という条件でもよい。形成プリント教材は、国語や算数など特定の教科に限定されてもよい。第三種オープン条件が付与された教材電子ファイルF1は、形成プリント教材の受注があった場合に限り、使用可能状態(開放)となる。このとき、特定の学年にのみ使用が開放され、他の学年には使用が開放されなくともよい。
上記の例に限らず、例えば試用版製品版区別と学校と学年と教科と教材種類とからなる群から選択した任意の一つまたは複数を条件として、一つ以上のオープン条件を予め設定してもよい。いずれの場合でも、「オープン条件に設定された条件が満たされると、そのオープン条件が付与された教材電子ファイルF1が、指定範囲内でのみ使用許可状態(開放状態)となる」という仕組みが提供される。教材配信システム10によれば、複数種類のオープン条件を予め設定し、オープン条件設定メニュー51から選択的に指定できるので、使用可能教材範囲の設定、変更および管理をしやすい利点がある。
オープン条件は、次のような特徴的な「1対多の教材提供サービス」を実現することもできる。一般的なオンライン教材配信システムでは、「1つの商品の教材採択があると、これに対応付けられた1つのシステムのみの使用を開放する」という1対1の関係がとられるのが普通である。これとは対照的に、実施の形態の教材配信システム10では、第一種オープン条件のように任意のオープン条件を設定することで、教材採択した際の使用可能教材範囲を1対多とすることもできる。使用可能教材範囲を1対多とすることで、1つの教材を採択すれば他の複数の教材もユーザA3に使用許可するというサービス提供形態をつくりだすことができる。ユーザA3からみればコストパフォーマンスに優れる等の利点があり、システム管理者A2にとっては教材配信システム10の利用をユーザA3に訴求しやすい利点がある。
1対多の使用可能教材範囲を定めるオープン条件は、上記の第一種オープン条件の例に限られず、異なる学年、異なる教科、あるいは異なる教材種別をまたいで様々に設定してもよい。例えば、ある一つの教材が採択された場合に、その教材と任意に紐付けられた他の複数の教材についても、オンライン教材配信を使用可能としてもよい。一例として、任意の一つのドリル(例えば計算ドリル)の受注があった場合に、他のドリル(たとえば漢字ドリル)についても、オンライン教材配信を使用可能としてもよい。他の例として、任意の一つの特定教科教材(例えば国語プリント)の受注があった場合に、他の教科の教材(例えば算数プリントや社会プリントや英語プリントなど)についても、オンライン教材配信を使用可能としてもよい。
(カテゴリ処理S14)
この処理により、カテゴリ一覧画面がGUIとして提供される。教材電子ファイルF1それぞれにカテゴリを付して、分類することができる。カテゴリの一例は教科(国語、算数、理科、社会など)であるが、これに限らず任意のカテゴリ(例えば「テストカテゴリ」など)を追加したり、登録済のカテゴリを名称変更したりしても良い。
(教材詳細処理S15)
この処理により、教材詳細画面がGUIとして提供される。教材詳細画面には、教材電子ファイルF1の名称が列挙される。例えば、教材プリント名称「いち年のかん字のまとめ1」が表示されていて、この名称をクリックすると、そのプリント内容のプレビューがポップアップ表示されてもよい。これにより登録内容に間違いがないかを確認しやすい利点がある。
(学校一覧表示処理S16)
図4は、学校一覧画面60の一例を示す図である。学校一覧表示処理S16により、学校一覧画面60がGUIとして提供される。学校一覧画面60は、学校別に情報がリスト化された画面である。
学校一覧画面60は、都道府県選択部61と、検索窓62と、学校コード63と、学校名64と、採用教科書表示領域65と、表示レコード出力ボタン66と、を含んでいる。各リストから把握されるように、学校ごとに、学校コード63と、都道府県と、市区郡と、学校区分(国立・公立・私立など)と、学校名64と、採用教科書(該当学校の採用教科書)と、が紐付けられている。
学校コード63をクリックすると、該当学校のアカウント一覧画面が表示される。学校名64をクリックすると、使用可能教材画面70(図5参照)に遷移する。
学校一覧画面60は、基本となる学校情報(コード・学校名・使用教科書)の他に、各アカウントのログイン履歴や学年ごとの採択状況、および使用可能教材範囲を表示してもよい。各アカウントのログイン履歴では、主にパスワード不明時のリセット作業やアカウントの凍結作業を実施できるようにしてもよい。学年ごとの採択状況と使用可能教材範囲では、教材採択と使用可能教材範囲が正しく結びついているか確認することができる。使用可能教材範囲は、後述する使用可否切替手段(図5のチェックマーク71のオンオフ)で任意に変更できる。これにより、例えば教材採択の取り消しや返品などの処理を簡易にできる利点がある。
(アカウント一覧表示処理S17)
この処理により、アカウント一覧画面がGUIとして提供される。アカウント一覧画面は、各アカウントに、ログインIDと、学年と、パスワード状態(有効や要変更など)、最終ログイン日時、およびロック状態などを表示してもよい。アカウント一覧画面で、パスワードリセットや、ロック状態の切り替え(ロック中はログイン不可)を実施できるようにしてもよい。
(使用可能教材管理処理S18)
図5は、使用可能教材画面70の一例である。使用可能教材画面70は、該当学校について、使用可能データ(使用可能教材)と、受注データ(受注状況)とを表示する。実施の形態では、受注データ取り込み時にオープン条件も読み込まれる。読み込まれたオープン条件に基づいて、チェックマーク71(図5中の複数のレ点))が自動的に付される。受注データ取込処理の詳細は後述する。
使用可能教材画面70には、「使用可能範囲特定手段」が設けられる。実施の形態の教材配信システム10は、使用可能範囲特定手段の一例として、使用可能教材それぞれにチェックマーク71を付した使用可能教材画面70を生成する処理を実行している。使用可能範囲特定手段は、使用可能データ(使用可能教材)が使用可能であるかどうかを管理するための任意の手段である。一例として、使用可能範囲特定手段は、使用可能な教材をマークやハイライト表示などで視覚的に区別するものでもよく、あるいは使用可能な教材のみを選択的にリスト表示するものでもよい。
実施の形態では、使用可能教材範囲の設定機能を実現するための他の一つの手段として、「使用可否切替手段」が設けられる。使用可否切替手段は、使用可能教材範囲を設定する点では前述したオープン条件と同様であるが、手動で使用可能教材範囲を直接に編集できる点でオープン条件とは異なる。
実施の形態の教材配信システム10は、使用可否切替手段の一例として、図5の使用可能教材画面70のチェックマーク71のオン/オフをクリック操作に応じて切り替える処理を実行する。チェックマーク71をクリックすると手動で各教材の使用可否を切り替えることができる。その結果、使用可能教材の使用可否を細かく且つ高い自由度で設定できる。図5にはチェックマーク71をオフにした空チェックボックスも図示されている。なお、実施の形態では、チェックマーク71が、使用可能範囲特定手段と使用可否切替手段との両方の手段に相当している。
使用可能教材画面70における受注状況には、取り込んだ受注データ(受注状況)の内容が表示される。図5の例では、受注商品に旗印マーク72が付され、非受注商品は空欄となっている。
以上説明した実施の形態の例によれば、自動読込処理によって、受注データおよびオープン条件に基づいて、教育機関ごとに、教材の使用をどのような範囲にわたって開放するかを一括設定することができる。選択した教育機関(図3では小学校)を対象にして、教材配信システム10で配信許可された使用可能教材と、当該教育機関からの教材受注状況とを、一覧で確認することができる。更に、どの教材を使用可能に設定するかの範囲(使用可能教材範囲)を、任意に細かく変更することもできる。教科書ボタン73をクリックすると、教科書設定画面80(図6参照)が例えばポップアップ表示等で表示される。
(教科書設定処理S19)
図6は、教科書設定画面80の一例である。教科書設定画面80は、学年ごと教科ごとに採用教科書を設定するための画面である。教科書選択プルダウンメニュー81は、各学年について、各教科(図6では国語、社会、算数、理科、英語)に対して教科書メーカ(教科書出版社)を選択する機能を提供する。全学年反映ボタン82を押すと、選択教科書を全学年に反映することができる。変更ボタン83を押すことで、変更内容を保存することができる。
教科書設定の基本設定が、学校データ取り込み処理に応じて設定されてもよい。基本設定に対して、教科書設定画面80により個別に変更を加えることができる。
(コンテンツ登録処理S20)
この処理により、コンテンツ登録画面がGUIとして提供される。コンテンツ登録画面はビジュアルエディタである。一例として、お知らせ、利用規約、バナー広告、パスワードを忘れたとき、あるいはヘルプなどの内容を追加、修正、または削除することができる。
(各種処理S21)
実施の形態では、教材配信システム10の利便性を高めるために下記の機能が設けられている。
「受注データ取込処理」が設けられてもよい。受注データ取込処理を行うことで各学校の受注データを取り込むとともに各学校の使用可能教材範囲を自動的に設定する処理が実行されてもよい。使用可能教材範囲の自動設定処理は、実施の形態では、一例として、受注データと前述したオープン条件それぞれとを照合させる処理と、各オープン条件の成立/不成立とを判定する処理と、成立したオープン条件が付された教材電子ファイルF1のみを使用可能に設定する処理と、を含んでもよい。なお、第0オープン条件(試用版)に関しては、受注データ取込処理の結果に応じて第0オープン条件が付与された教材電子ファイルF1を使用許可してもよいし、受注データ取込処理と無関係にデフォルトで使用可能としてもよい。受注データの形式に限定はないが、例えば表計算ファイル形式などで作成されてもよい。受注データ取込処理では、時期の異なる複数の受注データが取り込まれた場合に、既存の受注データがクリアされないようにしてもよく、過去の処理で既にフラグオン(受注)とされている既存の受注フラグがオフとされないようにしてもよい。
「学校データ(教科書採用データ)の取込処理」が設けられてもよい。学校データ取込処理は、例えば表計算ファイル形式などで提供される各学校の学校データおよび教科書採用データを取り込むことで、各学校の教科書設定の初期値(基本設定)を設定する。ここで設定された基本設定は、教科書設定処理S19によって任意に変更できる。
「前年度教材複製処理」を備えてもよい。この処理によれば、特定年度の設定データを、複製して、今年度や次年度に流用できる。設定データは、教材電子ファイルF1およびこれに紐付けられた各種データ(使用可能教材範囲、オープン条件、カテゴリ、その他)を含む。
手動あるいは自動で実行される「年度更新処理」を備えてもよい。年度更新処理は、教科書設定処理S19にかかる教科書設定を、次年度に引き継ぐ処理である。
<<システムアーキテクチャの詳細および変形例>>
図1に例示したシステム構造の詳細および変形例について述べる。クラウドコンピューティングサービスによれば、一つまたは複数のウェブサーバおよび一つまたは複数のデータベース等のコンピュータ資源が、インターネット経由でユーザに提供される。教材配信システム10はこれらのウェブサーバ等のコンピュータ資源に搭載される。当該ウェブサーバを、図1のウェブサーバ10で模式的に表している。
図1の構成は例示であり、クラウドコンピューティングシステムの具体的形態に限定はない。例えば任意の個数のウェブサーバとデータベースとを設け、これらを各種ネットワーク技術(例えば仮想プライベートネットワークなど)で接続することで、それら全体で教材配信システム10が提供されてもよい。
教材配信システム10の一部または全部は、クラウドコンピューティングシステム上にいわゆるサーバレスアーキテクチャシステムとして構築されてもよい。特にバックエンド部30がスケーラブルシステムとされることで、利用者規模に柔軟に対応しやすい。国内・海外の百万人単位の生徒に対し安定的にオンライン教材配信を実施するために、コンテンツデリバリーネットワークが利用されてもよい。
フロントエンド部20は、レスポンシブデザインで構築されるとともに、ブラウザ互換性が確保されてもよい。さまざまな画面サイズの任意のデバイス(PC、タブレット端末、スマートフォンなど)に対応できるからである。多種多様な生徒・保護者のニーズに対応することができる。
教材データベース34の仕様に限定はなく、SQL規格等に則った任意のリレーショナルデータベースシステムを用いてもよい。
教材データベース34は、インターネット上からの直接通信が制限されたプライベートネットワーク上に配置されてもよい。これにより外部不正アクセスへのセキュリティ耐性が向上する。
図1で例示されるように、バックエンド部30は、コンテナ33を利用可能なコンテナ実行環境32を備えてもよい。いわゆる「コンテナ」は仮想的なユーザ空間を提供するものである。例えば「アマゾン ウェブ サービス」(登録商標)では、ホストコンピュータにインストールされているOSの上にコンテナを構築する仕組みが提供されている。バックエンド部30がサーバーレスなコンテナ実行環境32に構築されることで、負荷に応じたオートスケーリングや、障害時の自動復帰(オートヒーリング)が実施されるようにしてもよい。バックエンド部30は、ALB(Application Load Balancer)31を備えても良い。ALBとは「アマゾン ウェブ サービス」(登録商標)のサービスの一つで、ウェブサービスにおける負荷を分散させるロードバランシングサービスである。ALB31はフロントエンド部20とコンテナ実行環境32との間に介在している。ただし、教材配信システム10は、必ずしもコンテナ実行環境32を使用するものでなくともよく、いわゆる仮想サーバを用いるものでもよい。
以上のように教材配信システム10が構築されることで、日本中の学校あるいは世界中の学校に属する多数の教材受信者A4からアクセスを受けても、安定した安全なオンライン教材配信が実現される。
周辺システム部(図示せず)は、サーバ証明書機能を備える。サーバ証明書機能は、自動的な証明書アップデート機能を備えてもよい。これにより強固且つ安定したセキュリティが確保される。
実施の形態では、一例として、オープン条件(図3参照)と使用可否切替手段(図5のチェックマーク71参照)とを用いて、使用可能教材範囲を確定している。しかしながら、本開示はこれに限られない。ユーザA3ごとの使用可能教材範囲の設定方法は、任意の手段で決定することができる。第一の例として、各々の教材電子ファイルF1に使用可否フラグを設け、これを使用可/不可のいずれかに設定するなどの任意の方法で、使用可能状態を区別してもよい。第二の例として、教材配信システム10の内部に、教材発注処理部と教材受注処理部との少なくとも一方の処理部を追加実装して、入力される発注/受注の情報を、使用可能教材範囲の設定に反映させるようにしてもよい。第三の例として、教材配信システム10と、その外部にある教材発注/受注処理システムとが、ネットワークで通信することで、発注/受注の情報を使用可能教材範囲の設定に一定周期(例えばリアルタイム)で反映させるようにしてもよい。第二の例と第三の例によれば、発注/受注に関する情報を、使用可能教材範囲に同期させられる利点がある。
図2に示した処理S1~S6および処理S11~S21をクラウドコンピューティングシステムで実行するにあたって、どの処理のどこまでの演算を教材配信システム10の各部に割り当てるかについて、限定はない。例えば、処理S1~S6および処理S11~S21それぞれの画面(GUI)の提供と操作の受け付けは、フロントエンド部20で行われてもよい。また、教材管理に関する各種の処理は、フロントエンド部20またはバックエンド部30で実行されてもよい。教材電子ファイルへの透かし挿入処理は、ファイル配信部40で実行されてもよい。
なお、実施の形態では、URL等を経由して、教材受信者A4に対して配信ページを直接に閲覧させている。配信ページは一例としてファイル配信部40で提供され、その閲覧のためにログイン作業は不要とされている。しかしながら、この配信方式は一例であり、本開示はこれに限定されない。教材受信者A4もアカウントを登録できるようにし、ログイン画面からログインした状態でのみ配信ページを閲覧可能としてもよい。スマートフォン等で使用可能な専用アプリケーションを用意し、この専用アプリケーションを通じてのみ、アクセス情報AXの読み取りおよび配信ページの閲覧を可能としてもよい。ワンタイムパスワード等の本人確認手段を用いて、本人照合が取れた場合にのみ配信ページを閲覧可能としてもよい。
以上説明したように、実施の形態によれば、クラウドコンピューティングシステムで任意の教材電子ファイルF1を生徒に配布する仕組みが提供される。これにより、各ユーザA3(教師)が多数の教材受信者A4(生徒または保護者)に任意の教材を提供する際の負担を飛躍的に軽減できる。
また、実施の形態によれば、システム管理者が使用可能教材範囲を変更することができる。多数のユーザの個別事情に応じて、どこまでの範囲で教材の使用を許可するかを動的に変更しやすい利点がある。例えば日本全国や海外も含めた多数の学校の教師に対して、高い自由度で、オンライン教材配信の仕組みを提供することができる。
特に、実施の形態によれば、オープン条件を用いて使用可能教材範囲を利便性高く変更できるので、システム管理者の負担が軽減される。
また、実施の形態によれば、受注データ取込処理によって受注データが取り込まれ、この受注データに基づいて適切な使用可能教材範囲を設定することができる。特に、実施の形態では一例として受注データとオープン条件との照合による自動的な使用可能教材範囲設定処理が実施される。これにより、直近の受注データに応じた使用可能教材範囲の更新を、簡単に一括で行うことができる。受注状況に応じて使用可能教材範囲を設定する機能は、過去に類のない斬新で独特のものであり、実施の形態の教材配信システム10が持つ独特の構成の一つである。
また、実施の形態によれば、学校名の透かしを教材電子ファイルに記入できる。これにより、学校のブランディング効果や、生徒、保護者の信頼を得やすい利点がある。
また、実施の形態によれば、日本国内の多数の学校を網羅するように、予め、多数の専用アカウントが準備される。これによりアカウント登録作業が簡便化されるので、ユーザA3は、主目的である教材配信手段を速やかに手に入れることができる。
また、実施の形態によれば、フロントエンド部20とファイル配信部40とがコンテンツデリバリーネットワークで構築され、バックエンド部30がサーバーレスアーキテクチャで構築されるとともにオートスケーリング機能を備える。これにより、多数地域、多数学校それぞれの全学年全クラスの全生徒ひとりひとりに対して、効率よく且つ高い可用性で、様々な教材電子ファイルF1を配信することができる。
A1 サイト管理者
A2 システム管理者(教材提供者)
A3 ユーザ(学校、教師)
A4 教材受信者(生徒、保護者)
AX アクセス情報
F1 教材電子ファイル
10 教材配信システム(ウェブサーバ)
20 フロントエンド部
30 バックエンド部
32 コンテナ実行環境
33 コンテナ
34 教材データベース
40 ファイル配信部
50 教材画面
51 オープン条件設定メニュー
60 学校一覧画面
61 都道府県選択部
62 検索窓
63 学校コード
64 学校名
65 採用教科書表示領域
66 表示レコード出力ボタン
70 使用可能教材画面
71 チェックマーク
72 旗印マーク
73 教科書ボタン
81 教科書選択プルダウンメニュー
82 全学年反映ボタン
83 変更ボタン

Claims (9)

  1. ウェブサーバが提供するクラウドコンピューティングによる教材提供を行うための教材配信プログラムであって、
    前記ウェブサーバに、
    ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベースに記憶された複数の教材電子ファイルのなかの特定の教材電子ファイルに到達させるためのアクセス情報を出力するステップと、
    受取者端末による前記アクセス情報へのアクセスに応じて、前記教材データベースから取得される前記特定の教材電子ファイルを、前記受取者端末に向けて配信するステップと、
    を実行させるための教材配信プログラム。
  2. 前記教材データベースのなかの前記複数の教材電子ファイルのうちユーザが使用可能な教材電子ファイルの範囲である使用可能教材範囲の変更をシステム管理者操作に従って行うステップを、
    前記ウェブサーバに実行させるための請求項1に記載の教材配信プログラム。
  3. 前記システム管理者操作に従って、前記教材データベースのなかの前記複数の教材電子ファイルそれぞれに、教材電子ファイルの使用を前記ユーザに許可する条件であるオープン条件を付与するステップと、
    前記オープン条件に基づいて、ログインするユーザに適用すべき前記使用可能教材範囲を設定するステップと、
    を前記ウェブサーバに実行させるための請求項2に記載の教材配信プログラム。
  4. 前記ウェブサーバに、
    教材受注状況を表す受注状況データを読み取るステップと、
    前記教材受注状況データに基づいて前記使用可能教材範囲を設定するステップと、
    を実行させるための請求項2または3に記載の教材配信プログラム。
  5. 前記受取者端末に前記特定の教材電子ファイルを送信する場合にログインアカウントに対応付けられた学校名の透かしを前記特定の教材電子ファイルの教材紙面上に記入するステップを、
    前記ウェブサーバに実行させるための請求項1~4のいずれか1項に記載の教材配信プログラム。
  6. 前記ウェブサーバに、
    日本国内の複数の県または複数の学区のそれぞれに含まれる複数の学校それぞれに対応付けられた複数の専用アカウントを、予め記憶させるステップと、
    前記ウェブサーバに、ユーザのアカウント登録時に前記専用アカウントのなかから自己の学校のアカウントを選択させるステップと、
    を実行させるための請求項1~5のいずれか1項に記載の教材配信プログラム。
  7. 前記ウェブサーバに、
    コンテンツデリバリーネットワークで構築されたフロントエンド部に、システム管理者端末と前記ユーザ端末とに対してGUIを提供させるステップと、
    コンテンツデリバリーネットワークで構築されたファイル配信部に、前記特定の教材電子ファイルを前記受信者端末に送信させるステップと、
    イベント発生に応じてプログラムを実行するサーバーレスアーキテクチャで構築され且つオートスケーリング機能を備えるようにコンテナ実行環境で構築されるバックエンド部に、前記教材データベースと前記フロントエンド部と前記ファイル配信部との間の仲介をさせるステップと、
    を実行させるための請求項1~6のいずれか1項に記載の教材配信プログラム。
  8. ウェブサーバにおけるクラウドコンピューティングによる教材提供を行うための教材配信システムであって、
    前記ウェブサーバは、
    ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベースに記憶された複数の教材電子ファイルのなかの特定の教材電子ファイルに到達させるためのアクセス情報を出力し、
    受取者端末により前記アクセス情報を介して前記ウェブサーバへのアクセスがあると、当該アクセスに応じて前記受取者端末に前記特定の教材電子ファイルを配信する、
    ように構築された教材配信システム。
  9. ウェブサーバが提供するクラウドコンピューティングによる教材提供を行うための教材配信方法であって、
    前記ウェブサーバが、ユーザ端末によるユーザ操作に応答して、予め教材データベースに記憶された複数の教材電子ファイルのなかの特定の教材電子ファイルに到達させるためのアクセス情報を出力するステップと、
    前記ウェブサーバが、受取者端末による前記アクセス情報へのアクセスに応じて、前記教材データベースから取得される前記特定の教材電子ファイルを、前記受取者端末に向けて配信するステップと、
    を含む教材配信方法。
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