JP2022149687A - 情報処理装置、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インストール済のプログラムを利用可能としつつ、記憶部の記憶容量を増加する。【解決手段】情報処理装置は、記憶部に、所定の記憶容量を確保してインストールすることを示すインストール形態によって実行可能にインストールされたプログラムに対してインストール形態を示す情報を取得し、取得されたインストール形態を示す情報に基づいて、プログラムがインストールされたインストール形態による記憶容量より小さい記憶容量のインストール形態を含む場合に(S112)、当該プログラムのインストール形態を、インストール済のインストール形態から小さい記憶容量のインストール形態に変更する制御を行う(S116)。【選択図】図7

Description

本開示は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
従来より、導入先の容量を考慮してプログラムを導入(インストール)する各種の技術が知られている。例えば、特許文献1には、管理装置が、画像データに対して複数の処理を連続して実行するためのフロー定義の内容変更に対応して、管理対象の画像処理装置が保有するプラグインプログラムを記録するリモート環境データを取得する手段と、フロー定義に対応して管理対象の画像処理装置に保有させるべきプラグインプログラムを記録するプラグイン環境データを生成する手段と、リモート環境データとプラグイン環境データとの差分を記録する差分データを生成する手段と、管理対象の画像処理装置のプラグインプログラムの実行基盤環境を記述する基盤環境データを取得する手段と、差分データおよび基盤環境データを読み込んで、プラグインプログラムの提供の適否および提供するバージョンを判断する手段と、判断する手段の判断に応じてプラグイン環境の構築を指示する設定データを画像処理装置に送信する手段とを含み、画像処理装置が、管理装置から受信した設定データに従って自身のプラグイン環境を更新する画像処理システムが開示されている。
また、特許文献2には、ネットワークを形成するために、それぞれがストレージを有する複数のワークステーションと接続されているサーバであって、複数のストレージ装置を有するサーバを備えており、1つのワークステーションのストレージが、満杯テストにおいて満杯である場合、ストレージから選択されたデータが、サーバの複数のストレージ装置の1つに自動的に移されるコンピュータ・システムが開示されている。
特開2011-048716号公報 特開2001-184239号公報
プログラムのインストール時に記憶部の記憶容量が不足になる場合に、既にインストール済のプログラムを、外部装置へ移動したり削除したりして、記憶部の記憶容量を確保することが可能である。しかし、削除した既存のプログラムの利用は困難となり、また移動した既存のプログラムが記憶部に記憶容量を確保してインストールすることが要求されている場合、移動した既存のプログラムの利用が困難になる。ところで、プログラムをインストールするとき、インストール時に使用する全ての使用容量を記憶部に確保してインストールするインストール形態がある。また、インストール時に使用する一部の使用容量を記憶部に確保し、かつ残りの使用容量を外部装置に確保してインストールする記憶部の記憶容量を抑制するインストール形態もある。ところが、インストールされたプログラムはインストール後にインストール形態を変更することが困難であり、インストール後における記憶部の記憶容量は変更できない。
本開示は、インストール形態を考慮せずにインストール済のプログラムを移動や削除する場合と比べて、インストール済のプログラムを利用可能としつつ、記憶部の記憶容量を増加可能な情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1態様は、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
記憶部に、第1の記憶容量を確保してインストールすることを示す第1のインストール形態、及び前記第1の記憶容量より小さい第2の記憶容量を確保してインストールすることを示す第2のインストール形態の一方によって実行可能にインストールされたアプリケーションであって、インストール時のインストール形態を示す情報が対応付けられて記憶された前記アプリケーションに対して前記インストール形態を示す情報を取得し、
取得された前記インストール形態を示す情報に基づいて、前記アプリケーションが前記第1のインストール形態によりインストールされたことを示す場合に、当該アプリケーションのインストール形態を、前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う
情報処理装置である。
本開示の第2態様は、第1態様の情報処理装置において、
前記プロセッサは、
前記アプリケーションのインストール形態を変更する制御を行う制御時期を示す情報を取得し、
取得した前記制御時期を示す情報にしたがって、前記アプリケーションのインストール形態を前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う。
本開示の第3態様は、第2態様の情報処理装置において、
前記プロセッサは、
前記制御時期を示す情報として、予め定められた所定時間を示す情報を取得し、
取得した前記所定時間に従って、定期的に前記インストール形態を示す情報を取得する。
本開示の第4態様は、第2態様の情報処理装置において、
前記プロセッサは
前記制御時期を示す情報として、前記記憶部に記憶された前記アプリケーションを示す既存アプリケーションと異なる新規アプリケーションをインストールすることを示す情報を取得し、
前記新規アプリケーションをインストールすることを示す情報を取得した場合に、前記新規アプリケーションをインストールする以前に、前記既存アプリケーションのインストール形態を前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う。
本開示の第5態様は、第4態様の情報処理装置において、
前記プロセッサは
前記記憶部に確保可能な記憶容量、及び前記新規アプリケーションをインストールする場合に前記記憶部に確保する記憶容量の各々を示す情報を取得し、
取得した情報に基づいて、前記新規アプリケーションにより確保する前記記憶部の記憶容量が、前記記憶部に確保可能な記憶容量より大きい場合に、前記アプリケーションのインストール形態を前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う。
本開示の第6態様は、
情報処理プログラムであって、
プロセッサに、
記憶部に、第1の記憶容量を確保してインストールすることを示す第1のインストール形態、及び前記第1の記憶容量より小さい第2の記憶容量を確保してインストールすることを示す第2のインストール形態の一方によって実行可能にインストールされたアプリケーションであって、インストール時のインストール形態を示す情報が対応付けられて記憶された前記アプリケーションに対して前記インストール形態を示す情報を取得し、
取得された前記インストール形態を示す情報に基づいて、前記アプリケーションが前記第1のインストール形態によりインストールされたことを示す場合に、当該アプリケーションのインストール形態を、前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う、
ことを処理させる特徴とする、情報処理プログラムである。
第1態様及び第6態様によれば、インストール形態を考慮せずにインストール済のプログラムを移動や削除する場合と比べて、インストール済のプログラムを利用可能としつつ、記憶部の記憶容量を増加することができる、という効果を有する。
第2態様によれば、制御時期を取得せずにインストール形態を変更する場合と比べて、予め定めた時期に記憶部の記憶容量を増加することができる、という効果を有する。
第3態様によれば、所定時間による制御時期を取得せずにインストール形態を変更する場合と比べて、予め定めた所定時間に記憶部の記憶容量を増加することができる、という効果を有する。
第4態様によれば、アプリケーションをインストールする時期を考慮せずにインストール形態を変更する場合と比べて、アプリケーションをインストールするときに記憶部の記憶容量を増加することができる、という効果を有する。
第5態様によれば、新規アプリケーションをインストールするときに確保する記憶容量を考慮しない場合と比べて、記憶部の記憶容量を増加することができる、という効果を有する。
第1実施形態に係るネットワークシステムの概略構成を示す図である。 デバイスの構成の一例を示す図である。 ネットワーク記憶装置(NAS)の構成の一例を示す図である。 サーバの構成の一例を示す図である。 デバイスへインストールするプログラムのインストール形態に関する図である。 プログラムに適用可能なインストール形態の一例に関する図である。 第1実施形態に係るデバイスで実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。 インストール形態の変更判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 インストール形態の変更判定に関する概念を示す図である。 インストール形態の変更に関する概念を示す図である。 インストール形態の変更判定に関する他の概念を示す図である。 インストール形態の変更に関する他の概念を示す図である。 第2実施形態に係るデバイスで実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本開示の技術を実施するための実施形態の一例を詳細に説明する。なお、動作、作用、機能が同じ働きを担う構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。各図面は、本開示の技術を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本開示の技術は、図示例のみに限定されるものではない。また、本実施形態では、本発明と直接的に関連しない構成や周知な構成については、説明を省略する場合がある。
本開示において「デバイス」とは、画像処理機能及び通信機能を備えた画像形成装置を含む電子装置の概念である。画像処理機能は、原稿を複写(コピー)する画像複写機能、及び入力された原稿のデータを印刷(プリント)する画像印刷機能を含む画像形成機能と、原稿を画像として読み取って(スキャン)データ化する画像読取機能とを含む概念である。通信機能は、外部機器との有線接続又は外部機器との直接接続によりデータを送受信する有線通信機能及び外部機器との無線接続によりデータを送受信する無線通信機能を含む概念である。また、デバイスは、インストールされたプログラムによる処理を実行可能なコンピュータを含む概念でもある。
また、本開示において「インストール」とは、アプリケーション・プログラムをデバイスに新規に導入又は既存のものから更新するための処理を含む概念である。また、本開示において「アプリケーション・プログラム」は、様々なサービスや処理をデバイスに実行させるためのプログラムを含む概念である。また、プログラムは、プラグインプログラム等の主たるプログラムの機能を拡張する補助プログラムを含む概念である。アプリケーション・プログラムは、本開示のアプリケーションの一例である。以降の説明では、アプリケーション・プログラムをプログラムと称する。
[第1実施形態]
図1は、本開示の技術を実施するための実施形態に係るネットワークシステムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、デバイス2と、ネットワーク記憶装置(NAS)3と、ネットワーク機器4と、を含んでいる。本実施形態では、ネットワーク記憶装置(NAS)3は、ネットワークに接続された他機器の補助記憶装置として機能する、NAS(Network Attached Storage)を用い、以降の説明ではNAS3と称する。NAS3の詳細は後述する。
デバイス2と、NAS3と、ネットワーク機器4とは、イントラネット等の内部ネットワーク5を介して接続され、相互にデータ通信が可能になっている。内部ネットワーク5は、ルータ等の接続機器(図示省略)を介してインターネット等の公共のネットワークである外部ネットワーク6に接続される。これらのデバイス2、NAS3、及びネットワーク機器4は、企業の拠点や組織等において共通して利用する装置を管理する管理エリアARに配置される。
外部ネットワーク6には、サーバ7が接続される。サーバ7には、一例として、サーバコンピュータ、又はパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の汎用的なコンピュータ装置が適用される。本実施形態では、サーバ7は、デバイス2にインストールするプログラムの提供元の装置として機能する。
(デバイス)
次に、図2を参照して、デバイス2の構成の一例を説明する。例えば、デバイス2は、汎用的なコンピュータ装置を含んで構成される。
デバイス2は、コンピュータ本体20を備えており、コンピュータ本体20は、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read-Only memory)23、および入出力ポート(I/O)24を備え、これらはバス26を介して互いに接続されている。バス26には、HDD(Hard Disk Drive)及び不揮発性のフラッシュメモリ等によって実現可能な補助記憶装置として動作する記憶部25が接続されている。また、I/O24には、通信部27、及び画像を表示可能なタッチパネル等のUI部28が接続されている。
また、デバイス2は、画像処理機能を有しており、この画像処理機能を実現するために、固有機構20Kを備え、固有機構20KはI/O24に接続されている。画像処理機能は、原稿を複写(コピー)する画像複写機能、及び入力された原稿のデータを印刷(プリント)する画像印刷機能を含む画像形成機能と、原稿を画像として読み取って(スキャン)データ化する画像読取機能とが一例として挙げられる。また、固有機構20Kは、原稿をスキャンするスキャナ、及び各種データをプリントするプリンタが一例として挙げられる。
記憶部25には、デバイス2を本開示の情報処理装置として機能させるための設置プログラム25Pが記憶される。CPU21は、設置プログラム25Pを記憶部25から読み出してRAM22に展開して処理を実行する。これにより、設置プログラム25Pを実行したデバイス2は、本開示の情報処理装置として動作する。なお、設置プログラム25Pは、CD-ROM等の記録媒体により提供されるようにしても良い。
また、記憶部25には、デバイス2で利用される各種のデータ25Dが記憶され、デバイス2で画像処理機能を実現するための固有プログラム25Mも記憶される。データ25Dが記憶されるデータには、デバイス2にインストールされたプログラムのインストール形態を示すテーブルが含まれる(詳細は後述)。CPU21は、固有プログラム25Mを記憶部25から読み出してRAM22に展開して処理を実行する。これにより、固有プログラム25Mを実行したデバイス2は、画像形成機能、及び画像読取機能を含む画像処理機能を実行可能に動作する。
(NAS)
次に、図3を参照して、NAS3の構成を説明する。NAS3は、管理エリアARにおいて記憶装置として機能する装置であり、管理エリアAR上、すなわち、内部ネットワーク5に接続された他装置に対してデータを授受する。
NAS3は、コントローラ31、記憶部35、及び通信部37を備えており、記憶部35には、NASプログラム35Pが記憶される。また、記憶部35には、各種のデータ35Dが記憶される。NAS3は、コントローラ31によって記憶部35に記憶されたNASプログラム35Pを読み出して処理を実行することで、通信部37を介して内部ネットワーク5上の他機器、例えばデバイス2に対してデータ35Dを送受信するようになっている。
(ネットワーク機器)
ネットワーク機器4は、管理エリアARにおいて内部ネットワーク5に接続可能な装置であり、サーバコンピュータ、又はパーソナルコンピュータ(PC)等の汎用的なコンピュータ装置、NAS、ゲートウェイ等の各種装置が適用される。
ネットワーク機器4は、所謂クラウド8に構築可能である。すなわち、ネットワーク機器4は、クラウド・コンピューティングを用いてインターネット等のネットワーク上に構築されたサーバ等の電子機器9を、管理エリアAR内に構築されたネットワーク機器と同様の仮想的なコンピュータ資源として利用可能である。なお、ネットワーク機器4に適用可能な各種装置は汎用的な装置であるため、ネットワーク機器4の構成の説明は省略する。
(サーバ)
次に、図4を参照して、サーバ7の構成の一例を説明する。
サーバ7は、コンピュータ本体70を備えており、コンピュータ本体70は、CPU71、RAM72、ROM73、およびI/O74を備え、これらはバス76を介して互いに接続されている。バス76には記憶部75、及び通信部77が接続されている。
記憶部75には、サーバ7をサーバ装置として機能させるための動作プログラム75Pが記憶される。CPU71は、動作プログラム75Pを記憶部75から読み出してRAM72に展開して処理を実行する。また、記憶部75には、サーバ7で利用される各種のデータ75Dが記憶される。データ75Dが記憶されるデータには、通信部77を介してデバイス2に提供するインストールプログラムが含まれる(詳細は後述)。
なお、サーバ7から提供されるインストールプログラムは、実行プログラム形式、アプレット形式(例えばjava(登録商標)のアプレット)、及びWEB(World Wide Web)コンテンツ形式(例えば、html形式やjava(登録商標)のスクリプト)の何れであってもよい。
(インストール形態)
次に、本実施形態に係るプログラムのインストール形態について説明する。
図5は、本実施形態においてデバイス2へインストールするプログラムのインストール形態に関する図である。
図5では、デバイス2へのインストールに関するプログラムの一例として、印刷拡張プログラム、画像処理プログラム、ファクシミリプログラム、及びメール送信プログラムの各種のプログラムが示されている。印刷拡張プログラム(以下、印刷拡張PGという。)は、デバイス2に標準装備された印刷機能を拡張する機能を有するプログラムの一例である。画像処理プログラム(以下、画像処理PGという。)は、デバイス2における画像処理機能を拡張する機能を有するプログラムの一例である。ファクシミリプログラム(以下、FAXPGという。)は、デバイス2で画像を送受信するファクシミリ機能を提供するプログラムの一例である。メール送信プログラム(以下、メール送信PGという。)は、デバイス2で電子メールを送受信するメール送信機能を提供するプログラムの一例である。
これら印刷拡張PG、画像処理PG、FAXPG、及びメール送信PGは、メタ情報及び本体情報を含んでいる。メタ情報は、インストール形態、及びインストール先等のインストールに関係する付帯情報である。本体情報は、各々のプログラムをインストールするときに用いるプログラムの主要情報である。本体情報は、メタ情報に比べて大きい容量の情報となる。
インストール形態は、インストール対象の装置(ここではデバイス2)に対してどのようにしてプログラムをインストールするかを示す情報である。具体的には、インストールするプログラムの容量の取り扱いに関する情報、及び記憶先に関する情報により定まる形態を示す情報である。本実施形態では、インストール形態を示す情報の一例として、ローカルインストール、ローカル圧縮インストール、及びリモートインストールの指標を適用する場合を説明する。プログラムは、ローカルインストール、ローカル圧縮インストール、及びリモートインストールの少なくとも1つのインストール形態でデバイス2に対してのインストールが可能であることが予め定められている。本実施形態におけるインストール形態におけるローカルインストール、ローカル圧縮インストール、及びリモートインストールの指標は、本開示の第1のインストール形態及び第2のインストール形態の一例である。
インストール形態の指標であるローカルインストールは、プログラムを圧縮処理することなくデバイス2にインストール、すなわちプログラムをデバイス2の記憶部25に記憶することを示す。ローカル圧縮インストールは、プログラムを圧縮処理してデバイス2にインストール、すなわちプログラムを圧縮してデバイス2の記憶部25に記憶することを示す。リモートインストールは、プログラムをデバイス2に記憶せずに、外部の記憶装置(例えば、NAS3の記憶部35)に記憶することを示す。
なお、プログラムのメタ情報は、インストール形態に関する情報を含む。例えば、リモートインストールのインストール形態では、本体情報が外部の記憶装置に記憶され、その記憶先を含めてメタ情報がインストール対象の装置(ここではデバイス2)に記憶される。また、ローカル圧縮インストールのインストール形態のプログラムにおけるメタ情報は、プログラムを圧縮処理してデバイス2にインストールされたことを示す情報を含む。
図5に示す例では、画像処理PGはデバイス2の記憶部25にプログラムを記憶するローカルインストールのインストール形態によりインストールされた状態が示されている。また、FAXPGはデバイス2の記憶部25にプログラムを圧縮処理して記憶するローカル圧縮インストールのインストール形態によりインストールされた状態が示されている。さらに、メール送信PGはNAS3の記憶部35にプログラムを記憶するリモートインストールのインストール形態によりインストールされた状態が示されている。さらにまた、印刷拡張PGは、デバイス2の記憶部25にプログラムを記憶するローカルインストールのインストール形態によりインストールされる状態に移行することが示されている。
ところで、インストール形態は、その指標に応じて対象の装置(ここではデバイス2)におけるプログラムの応答性が異なる場合がある。例えば、ローカルインストール、ローカル圧縮インストール、及びリモートインストールの順に応答性が低下する。従って、プログラムには、プログラムの応答性が考慮されて、インストール形態が予め定められる。例えば、印刷拡張PGは、画像処理PGより高い応答性が予め設定される。また、画像処理PGはFAXPGより高い応答性が予め設定され、FAXPGはメール送信PGより高い応答性が予め設定される。従って、応答性の側面では、印刷拡張PG>画像処理PG>FAXPG>メール送信PGの関係を有する。
図6は、プログラムに適用可能なインストール形態の一例に関する図である。
図6では、印刷拡張PGがローカルインストールのみ適用可能であることが示されている。また、画像処理PG及びFAXPGがローカルインストールとローカル圧縮インストールとに適用可能であること、メール送信PGがローカルインストールとローカル圧縮インストールとリモートインストールとの全てに適用可能であることが示されている。プログラムのインストール形態の指標が複数の場合は、インストール時に何れか1つのインストール形態が選択されてインストールされる。
(設置プログラム)
次に、デバイス2で実行される情報処理を説明する。
本実施形態では、デバイス2に対して新規にプログラムをインストールするタイミングで、デバイス2の記憶部25の記憶容量を増加する情報処理を適用する場合を説明する。このデバイス2に対して新規にプログラムをインストールするタイミングは、本開示の制御時期を示す情報の一例である。
図7は、デバイス2において実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7に示す処理ルーチンは、デバイス2の記憶部25に記憶された設置プログラム25Pの処理の流れの一例である。図7に示す処理ルーチンは、デバイス2では、記憶部25に記憶された設置プログラム25PがCPU21によって実行されることで、図7に示す情報処理が実行される。
CPU21は、デバイス2へのアクセスによるプログラムのインストールの指示が検出されると、ステップS100で、プログラムのインストール指示を示す情報を取得する。以降の説明では、印刷拡張PGのインストール指示が行われた場合を説明する。また、デバイス2には、画像処理PGがローカルインストールのインストール形態、FAXPG及びメール送信PGがローカル圧縮インストールのインストール形態によりインストール済の場合を一例として説明する(図9)。
ステップS100では、少なくとも、インストールするプログラムのインストール形態を示す情報が取得される。ここでは、印刷拡張PGのインストール指示であるため、印刷拡張PGのインストール形態として、ローカルインストールの指標が取得される。CPU21は、ステップS102で、インストール形態としてローカルインストールが許諾されているか否かを判断する。印刷拡張PGはローカルインストールの指標であるので、ステップS102で肯定判断し、ステップS104で、インストールフラグに「ローカル」を示す情報をセットする。なお、ステップS100では、インストールするプログラムに関する情報として、インストールする場合に確保するための記憶容量(例えばメタ情報及び本体情報の大きさ)を示す情報も取得される。
次に、CPU21は、ステップS106で、デバイス2の容量が充分であるか否かを判断する。具体的には、デバイス2の容量、すなわち記憶部25の記憶容量が、プログラム(すなわち、印刷拡張PG)をインストールすることが可能な空き容量の記憶容量であるか否かが判断される。ステップS106の処理は、インストールの指示された印刷拡張PGのインストール容量が取得されており(ステップS100)、その取得された容量と、記憶部25の空き容量とを比較することで行われる。
ステップS106で肯定判断、すなわち、記憶部25の記憶容量が印刷拡張PGをインストールする場合に確保するための記憶容量以上の場合、CPU21はステップS108で、インストールフラグに従ってインストール処理を実行し、本処理ルーチンを終了する。このステップS108では、サーバ7からデバイス2へインストールするプログラム、すなわち、印刷拡張PGを取得し、インストール処理を実行する。ここでは、インストールフラグに「ローカル」を示す情報がセットされているので、ステップS108では、印刷拡張PGは、デバイス2の記憶部25に記憶されるインストール形態によってインストールされる。
なお、ステップS106では、記憶部25の記憶容量と印刷拡張PGをインストールする場合に確保するための記憶容量とが同じ場合に肯定してもよい。また、ステップS108では、インストールしたプログラム(すなわち、印刷拡張PG)のインストール形態を示す情報が記憶部25に記憶される。記憶されるインストール形態を示す情報は、少なくともプログラムに対する適用の適否を全て含むインストール形態を示す情報をテーブル(図6)として登録する情報であり、インストールした実際のインストール形態を示す情報も含む。
一方、ステップS106で否定判断、すなわち、デバイス2の容量が充分でなく印刷拡張PGをインストールするためには記憶部25が容量不足である場合、CPU21は、ステップS110へ処理を移行する。ステップS110では、CPU21は、インストール形態としてローカル圧縮インストールが許諾されているか否かを判断する。印刷拡張PGはローカルインストールのみインストール許諾が設定されているので、ステップS110で否定判断し、ステップS112へ処理を移行する。
ステップS112では、CPU21は、インストール済みのプログラムに対するインストール形態の変更判定処理を実行する。具体的には、インストール済みのプログラムについてインストール形態の変更により増加するデバイス2の記憶部25の記憶容量を算出することで、インストール形態の変更判定処理を実行する(図8)。ステップS112で実行するインストール形態の変更判定処理については後述する。
ステップS112の処理、すなわち上述したインストール形態の変更判定処理(図8)が終了すると、CPU21は、ステップS114で、デバイス2に印刷拡張PGをインストール可能か否かを判断する。具体的には、インストール形態の変更判定処理の結果、インストール済みのプログラムについてインストール形態を変更することでデバイス2に印刷拡張PGをインストール可能な場合は、肯定判断され、ステップS116へ処理が移行される。
ステップS116では、CPU21は、ステップS112におけるインストール形態の変更判定処理の結果によりインストール済みのプログラムについてインストール形態を変更する処理を実行した後に、ステップS108へ処理を移行する。ここでは、インストールフラグは「ローカル」を示す情報が維持されているので、ステップS108では、印刷拡張PGは、デバイス2の記憶部25に記憶されるインストール形態によってインストールされる。
ここで、インストール形態の変更判定処理を主としてインストール形態の変更に関して説明する。
図8は、ステップS112で実行されるインストール形態の変更判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。このインストール形態の変更判定処理は、図7に示すステップS112の処理として実行される。
CPU21は、ステップS200で、インストール済みのプログラムを容量の大きい順序で配列する。ステップS200の処理は、インストール形態の変更判定処理における前処理の一例である。この前処理は、記憶部25の記憶容量の増加に寄与する寄与度が大きい順序でインストール済みのプログラムを扱うための設定処理である。寄与度は記憶部25の記憶容量の増加に寄与する度合いを示す情報である。例えば、記憶部25に占有するプログラムの記憶容量を寄与度に適用することが可能である。従って、寄与度としてプログラムの記憶容量を適用した場合は、記憶部25に占有するプログラムの記憶容量の大きさが大きくなるのに従って大きくなる。
次に、CPU21は、ステップS202で、第1段階処理を実行する。ステップS202の処理は、インストール形態の変更判定処理における本処理の一例である。この本処理である第1段階処理は、ローカルインストールされたインストール済みのプログラムを、ローカル圧縮インストールに変更したときに増加する記憶部25の記憶容量を算出する処理である。ステップS202では、寄与度が大きい順序で配列されたインストール済みのプログラムについて、ローカルインストールされたインストール済みのプログラムを対象として、各々のプログラムに対して、ローカル圧縮インストールへの変更により増加する記憶部25の記憶容量を算出する。このステップS202では、ローカル圧縮インストールに変更するプログラムを複数組み合わせたときに増加する合計の記憶容量を算出してもよい。例えば、複数のプログラムを組み合わせたときのプログラムセットにより、増加する記憶部25の記憶容量として異なる記憶容量を段階的に算出することが可能となる。
次に、CPU21は、ステップS204で、容量確保が可能か否かを判断する。具体的には、インストール対象のプログラム(すなわち、印刷拡張PG)の容量以上の容量がステップS202で算出されたか否かを判断する。
インストール形態の変更によって印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能なプログラムが存在する場合、ステップS204で肯定され、CPU21は、ステップS206でインストール可否の設定、及びインストール形態変更のプログラムの設定を行う。ステップS206の処理は、インストール形態の変更判定処理における後処理の一例である。ここでは、インストール可否の設定として、インストール可能を示す情報が設定され、インストール形態変更のプログラムとして、印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能な1又は複数のプログラムが設定され、本処理ルーチンが終了される。
図9は、インストール形態の変更判定に関する概念を示す図である。図10は、インストール形態の変更に関する概念を示す図である。
図9に示すように、画像処理PGのインストール形態をローカルインストールからローカル圧縮インストールへ変更した場合(Chg01)に、印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能な場合、印刷拡張PGが記憶部25にインストール(Inst)可能と判定される。そして、図10に示すように、画像処理PGのインストール形態の変更に対応して、画像処理PGの本体情報が記憶部25から削除され(図10では点線で示す)、圧縮された本体情報が記憶部25に記憶される(Chg01)。これにより記憶部25の記憶容量が確保されたので、印刷拡張PGが記憶部25にインストールされる(Inst)。
第1段階処理で記憶部25の記憶容量の確保が困難な場合、すなわち、ステップS204で否定判断した場合、CPU21は、ステップS210で、第2段階処理を実行する。ステップS210の処理は、上述した本処理の他例である。この第2段階処理は、ローカル圧縮インストールされたインストール済みのプログラムを、リモートインストールに変更したときに増加する記憶部25の記憶容量を算出する処理である。ステップS210では、寄与度が大きい順序で配列されたインストール済みのプログラムについて、ローカル圧縮インストールされたインストール済みのプログラムを対象として、各々のプログラムに対して、リモートインストールへの変更により増加する記憶部25の記憶容量を算出する。このステップS210では、リモートインストールに変更するプログラムを1又は複数組み合わせたときに増加する合計の記憶容量を算出してもよい。また、第1段階処理によるプログラムと第2段階処理によるプログラムとを組み合わせたときに増加する合計の記憶容量を算出してもよい。
次に、CPU21は、ステップS212で、容量確保が可能か否かを判断する。具体的には、印刷拡張PGの容量以上の容量がステップS210で算出されたか否かを判断する。
インストール形態の変更によって印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能なプログラムが存在する場合、ステップS212で肯定され、CPU21は、ステップS206でインストール可否の設定、及びインストール形態変更のプログラムの設定を行う。例えば、画像処理PGとメール送信PGとを組み合わせることで容量確保が可能な場合、インストール可否の設定として、インストール可能を示す情報が設定され、インストール形態変更のプログラムとして、画像処理PGとメール送信PGとが設定され、本処理ルーチンが終了される。
第2段階処理では、図9に示すように、画像処理PGのインストール形態をローカル圧縮インストールへ変更し(Chg01)、メール送信PGをリモートインストールへ変更した場合(Chg02)に、印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能となる。この場合に、印刷拡張PGが記憶部25にインストール(Inst)可能と判定される。そして、図10に示すように、インストール形態の変更に対応して、画像処理PGの本体情報が記憶部25から削除され、圧縮された本体情報が記憶部25に記憶される(Chg01)。また、メール送信PGの本体情報が記憶部25から削除され、NAS3の記憶部35に記憶される(Chg02)。これにより記憶部25の記憶容量が確保されたので、印刷拡張PGが記憶部25にインストールされる(Inst)。
第2段階処理で記憶部25の記憶容量の確保が困難な場合、すなわち、ステップS212で否定判断した場合、CPU21は、ステップS220で、第3段階処理を実行する。ステップS220の処理は、上述した本処理のその他例である。この第3段階処理は、ローカルインストールされたインストール済みのプログラムを、リモートインストールに変更したときに増加する記憶部25の記憶容量を算出する処理である。ステップS220では、寄与度が大きい順序で配列されたインストール済みのプログラムについて、ローカルインストールされたインストール済みのプログラムを対象として、各々のプログラムに対して、リモートインストールへの変更により増加する記憶部25の記憶容量を算出する。このステップS220では、リモートインストールに変更するプログラムを1又は複数組み合わせたときに増加する合計の記憶容量を算出してもよい。また、第1段階処理によるプログラム及び第2段階によるプログラムと第3段階処理によるプログラムとを組み合わせたときに増加する合計の記憶容量を算出してもよい。
次に、CPU21は、ステップS222で、容量確保が可能か否かを判断する。具体的には、印刷拡張PGの容量以上の容量がステップS220で算出されたか否かを判断する。
インストール形態の変更によって印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能なプログラムが存在する場合、ステップS222で肯定され、CPU21は、ステップS206へ処理を移行する。
図11は、第3段階処理を考慮したインストール形態の変更判定に関する概念を示す図である。図12は、第3段階処理を考慮したインストール形態の変更に関する概念を示す図である。図11及び図12では、ユーザの指示によりメール送信PGがローカルインストールによるインストール形態でインストールされた場合を示している。
図11に示すように、画像処理PGのインストール形態をローカルインストールからローカル圧縮インストールへ変更した場合(Chg01)に、印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能な場合、印刷拡張PGが記憶部25にインストール(Inst)可能と判定される。そして、図10に示すように、画像処理PGのインストール形態の変更に対応して、画像処理PGの本体情報が記憶部25から削除され(図10では点線で示す)、圧縮された本体情報が記憶部25に記憶される(Chg01)。これにより記憶部25の記憶容量が確保されたので、印刷拡張PGが記憶部25にインストールされる(Inst)。
図12に示すように、画像処理PGのインストール形態をローカル圧縮インストールへ変更し(Chg01)、メール送信PGをリモートインストールへ変更した場合(Chg03)に、印刷拡張PGの容量以上の記憶容量を確保可能となる。この場合に、印刷拡張PGが記憶部25にインストール(Inst)可能と判定される。そして、図12に示すように、インストール形態の変更に対応して、画像処理PGの本体情報が記憶部25から削除され、圧縮された本体情報が記憶部25に記憶される(Chg01)。また、メール送信PGの本体情報が記憶部25から削除され、NAS3の記憶部35に記憶される(Chg03)。これにより記憶部25の記憶容量が確保されたので、印刷拡張PGが記憶部25にインストールされる(Inst)。
ここで、インストール済みのプログラムについてインストール形態を変更しても印刷拡張PGの容量以上の記憶容量確保が困難な場合、CPU21は、ステップS222で否定判断し、ステップS224へ処理を移行する。ステップS224では、CPU21は、容量不足、すなわち、印刷拡張PGのインストールでの記憶容量確保が困難と判定し、ステップS206でインストール不可の設定、及びインストール形態変更のプログラムの設定を解除し本処理ルーチンを終了する。このステップS224では、印刷拡張PGのインストールに際しての記憶容量確保が困難であることを示す情報をユーザ側に提示する処理を実行することが好ましい。
図7に示すように、デバイス2の容量は充分ではないが、プログラムのインストール形態としてローカル圧縮インストールが許諾されている場合(ステップS106で否定、ステップS110で肯定)、CPU21は、ステップS122へ処理を移行する。ローカル圧縮インストールが許諾されているプログラムには、画像処理PG、FAXPG、及びメール送信PGが挙げられる(図6)。
ステップS122では、CPU21は、インストールフラグに「圧縮」を示す情報をセットする。なお、上述したインストールするプログラムに関する情報として(ステップS100)、圧縮してインストールする場合に確保するための記憶容量(例えばメタ情報及び本体情報の大きさ)を示す情報が取得されるものとして説明する。この圧縮してインストールする場合に確保するための記憶容量は、ステップS122で算出してもよい。
次に、CPU21は、ステップS124で、デバイス2の容量が充分であるか否かを判断する。具体的には、デバイス2の容量、すなわち記憶部25の記憶容量が、プログラムを圧縮してインストールする場合の容量以上であるか否かが判断される。ステップS124の処理は、インストールの指示されたプログラムの圧縮インストール容量が取得されており、その取得された圧縮インストール容量と、記憶部25の空き容量とを比較することで行われる。
ステップS124で肯定判断、すなわち、記憶部25の記憶容量がプログラムを圧縮インストールすることで記憶部25の記憶容量の確保が可能な場合、CPU21はステップS108で、インストールフラグに従ってインストール処理を実行する。具体的には、サーバ7からデバイス2へインストールするプログラムを取得し、インストール処理を実行する。ここでは、インストールフラグに「圧縮」を示す情報がセットされているので、ステップS108では、プログラムは、デバイス2の記憶部25に圧縮インストールにより記憶されるインストール形態によってインストールされる。
ステップS124で否定判断、すなわち、プログラムを圧縮インストールしても記憶部25の記憶容量の確保が困難な場合、インストール済みのプログラムのインストール形態の変更後にプログラムを圧縮インストールすることでインストール可能かを判定する。具体的には、CPU21は、上述したステップS112へ処理を移行する。インストール可能な場合(ステップS114で肯定判断)、インストール済みのプログラムのインストール形態を変更し(ステップS116)、インストールフラグに従って、プログラムが圧縮してインストールされる(ステップS108)。
一方、上述したステップS114で否定判断、すなわち、インストール済みのプログラムのインストール形態を変更しても、プログラムのインストールが困難な場合、CPU21は、ステップS114で否定判断し、ステップS130へ処理を移行する。
ステップS130では、CPU21は、インストール形態がリモートインストールを許諾するか否かを判断し、肯定判断の場合、インストールフラグに「リモート」を示す情報をセットし(ステップS132)、リモートインストールを実行する(ステップS108)。リモートインストールが許諾されているプログラムには、メール送信PGが挙げられる(図6)。ステップS130で否定判断の場合、CPU21は、ステップS134で、プログラムのインストールの処理を中断し、本処理ルーチンを終了する。ステップS134の処理では、プログラムのインストール処理を実行するに当たり、プログラムに定められたインストール形態に適合する処理を継続困難であるため、処理の中断を示す情報を、ユーザに提示することが好ましい。
ところで、プログラムのインストール形態には、ローカルインストールを許諾せずに、ローカル圧縮インストール及びリモートインストールを許諾するプログラムの場合、CPU21は、図7に示すステップS102で、否定判断する。この場合、CPU21は、ステップS120へ処理を移行し、ステップS110と同様に、インストール形態としてローカル圧縮インストールが許諾されているか否かを判断する。ステップS120で肯定判断の場合はステップS122へ処理を移行し、否定判断の場合はステップS130へ処理を移行する。
なお、上記では、デバイス2にインストール済のプログラムに対して、容量の大きい順序で配列してインストール形態の変更により増加する記憶容量を算出する場合を説明したが、本開示の技術は、これに限定されるものではない。例えば、デバイス2にインストール済のプログラムをランダムに設定してもよい。また、デバイス2にインストール済の全てのプログラムに対して、インストール形態の変更により増加する記憶容量を算出することに限定されない。例えば、インストール済のプログラムを選択したときに、逐次容量判断してもよい。さらに、上記では、第1段階処理、第2段階処理、及び第3段階処理を順次処理した場合を説明したが、当該順序に限定されるものではなく、当該順序は入れ替えてもよい。また、上記では、第1段階処理後に第2段階処理に移行、第2段階処理の処理後に第3段階処理に移行する場合を説明したが、容量の大きい順序で配列されたプログラムの順序に従って、第1段階処理、第2段階処理、及び第3段階処理の何れかを実行するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、デバイス2の外部の記憶部にプログラムをインストールするインストール形態としてリモートインストールを説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、リモートインストールには、プログラムを圧縮インストールしないリモート標準インストールのインストール形態と、圧縮してインストールするリモート圧縮インストールのインストール形態を含めることが可能である。
上述した情報処理装置として機能するデバイス2における対象のプログラムは、主たるプログラムの機能を拡張する補助プログラムとして機能するプラグインプログラムに特に有効である。
以上説明したように、本実施形態によれば、インストール済みのプログラムについてインストール形態を変更することで、記憶部の記憶容量を増加させることが可能となり、これからインストールするプログラムの容量を確保することが可能となる。また、記憶容量が定められた記憶部に対して、インストール形態に応じて定まる応答性を考慮しつつ、インストール形態を変更する。このため、プログラムの応答性の悪化を抑制しつつデバイス2の記憶部25を有効に利用することが可能となる。すなわち、インストール形態を考慮せずにインストール済のプログラムを移動や削除する場合と比べて、インストール済のプログラムを利用可能としつつ、記憶部の記憶容量を増加することが可能となる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態と同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、デバイス2にプログラムをインストールするときにインストール済みのプログラムのインストール形態を変更することで、デバイス2の記憶部25における記憶容量を増加する場合を説明した。本開示の技術は、デバイス2の記憶部25における記憶容量を増加するタイミングを、デバイス2へのプログラムのインストール時に限定するものではない。
第2実施形態は、所定のタイミングでデバイス2の記憶部25における記憶容量を増加する処理を含む。
図13は、第2実施形態に係る情報処理の一例として、デバイス2において実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13に示す処理ルーチンは、デバイス2の記憶部25に記憶された設置プログラム25Pの処理の流れの一例であり、デバイス2のCPU21によって実行される。
CPU21は、ステップS10で、容量確保条件の判定処理を実行する。容量確保条件の判定処理は、デバイス2の記憶部25における記憶容量を増加するタイミングを、判定する処理である。容量確保条件には、所定時間毎に定期的に処理を実行する定期時期条件、年月日などの時刻指定による指定時期条件、ユーザの指示により処理を実行するユーザ指示時期条件等の時期条件が適用される。なお、第1実施形態では、容量確保条件として、デバイス2にプログラムをインストールするタイミングを時期条件とすることに相当する。また、容量確保条件は、本開示の制御時期を示す情報及び本開示の所定時間を示す情報の一例である。
CPU21は、ステップS10において判定した現時点の時期の判定結果が時期条件に適合するまで、ステップS20で、否定判断を繰り返す。CPU21は、ステップS20で肯定判断すると、ステップS30へ処理を移行し、インストール済みのプログラムにおけるインストール形態を示す情報を取得する。このステップS30では、記憶部25に記憶されたテーブル(図6)を読み取ることによって取得することが可能である。ステップS30の処理は、図7に示すステップS100の処理に対応する。
次のステップS40では、CPU21は、デバイス2にインストール済みのプログラムに対するインストール形態の変更判定処理を実行する。ステップS40は、上述したステップS112と同様の処理であり、インストール済みのプログラムのインストール形態の変更により増加するデバイス2の記憶部25の記憶容量を算出する処理である(図8)。なお、図8に示す処理では、ステップS204、S212、S222において用いた判断基準である、インストール対象のプログラムの容量を、予め定めた記憶容量で容量確保のために予め定めた所定容量を記憶容量として設定すればよい。この予め定めた所定容量は、上述した容量確保条件に定めることが可能である。
次に、CPU21は、ステップS50で、デバイス2の記憶部25における記憶容量の増加が可能か否かを判断する。具体的には、ステップS40の判定結果である上記インストール形態の変更により増加するデバイス2の記憶部25の記憶容量が予め定めた所定容量以上か否かを判別することで、判断する。
CPU21は、ステップS50で、否定判断した場合は、本処理ルーチンを終了する。一方、肯定判断した場合、CPU21は、ステップS60の処理後に本処理ルーチンを終了する。ステップS60では、インストール済みのプログラムに対するインストール形態の変更処理を実行する。具体的には、CPU21は、ステップS40におけるインストール形態の変更判定処理の結果で特定されるインストール済みのプログラムについて、ステップS40で判定されたインストール形態に変更する処理を実行する。ステップS60の処理は、図7に示すステップS116の処理に対応する。
以上説明したように、本実施形態によれば、容量確保条件に適合したときに、デバイス2の記憶部25における容量を増加可能となり、所定の時期に、所定の容量以上に記憶容量を増大させることが可能となる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態を説明する。第3実施形態は、上述した実施形態の変形例である。なお、第3実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した実施形態では、デバイス2にインストール済みのプログラムの記憶容量を対象としてインストール形態を変更する場合を説明した。第3実施形態は、インストール済みのプログラムの使用頻度を考慮して記憶部25の記憶容量の増加を図るものである。すなわち、上述した前処理における寄与度として、記憶部25の記憶容量の増加に寄与することに代えてプログラムに使用頻度を設定する。
具体的には、上述した前処理として、CPU21が、ステップS200で、インストール済みのプログラムを使用頻度の高い順序で配列すればよい。すなわち、プログラムを使用頻度が低いプログラムから使用頻度が高くなるのにしたがって順序が後方になるように配列する。これによって、使用頻度が低いプログラムが、使用頻度が高いプログラムより早くに選択される。従って、使用頻度の低いプログラムが圧縮されたり外部の記憶部に移動されたりする結果としてデバイス2の記憶部25における記憶容量を増加させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、プログラムの使用頻度を考慮してデバイス2の記憶部25の記憶容量の増加を図ることが可能になり、ユーザの使用状況に適合した状態で、デバイス2の記憶部25の記憶容量の増加を図ることができる。
なお、インストール済みのプログラムについて、使用頻度は低いものの、ユーザが応答性を要求する場合がある。この場合には、インストール済みのプログラムに対して、使用頻度を考慮して記憶部25の記憶容量の増加を図る場合のプログラムの対象から除外する設定を示す除外設定情報を付与すればよい。この除外設定情報が付与されたプログラムは、使用頻度を考慮して記憶部25の記憶容量の増加を図る場合に除外され、ユーザが意図するプログラムの応答性を維持することが可能となる。
上述した実施形態では、プログラム単位でインストール形態が設定される場合を説明したが、複数プログラムを1単位とするグループ単位でインストール形態を設定するようにしてもよい。具体的には、デバイス2における動作の機能について、同一機能に関連するプログラムに同一のインストール形態を付与するようにしてもよい。例えば、プログラムの付帯情報(メタ情報)として用途別の属性情報を含むように構成する。用途の一例には、コピー等の画像複写機能、プリント等の画像印刷機能を含む画像形成機能、スキャンなどの画像読取機能、ファクシミリ等の画像送信機能が適用される。これらの用途別の属性情報を付帯情報に埋め込み、同一機能に対しては同一の応答性によるインストール形態が設定されるようにすればよい。
[その他の形態]
なお、上記では、本開示の技術を特定の実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術は係る実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能である。
また、上記実施の形態では、補助記憶装置に記憶したプログラムを実行することにより行われる処理を説明したが、プログラムの処理をハードウェアで実現してもよい。
さらに、上記実施形態における処理は、プログラムとして光ディスク等の記憶媒体等に記憶して流通するようにしてもよい。
上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また上記実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
1 情報処理システム
2 デバイス
3 ネットワーク記憶装置(NAS)
4 ネットワーク機器
5 内部ネットワーク
6 外部ネットワーク
7 サーバ
8 クラウド
9 電子機器
20K 固有機構
21 CPU
25 記憶部
25D データ
25M 固有プログラム
25P 設置プログラム
31 コントローラ
35 記憶部
35D データ
35P NSAプログラム
AR 管理エリア

Claims (6)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    記憶部に、第1の記憶容量を確保してインストールすることを示す第1のインストール形態、及び前記第1の記憶容量より小さい第2の記憶容量を確保してインストールすることを示す第2のインストール形態の一方によって実行可能にインストールされたアプリケーションであって、インストール時のインストール形態を示す情報が対応付けられて記憶された前記アプリケーションに対して前記インストール形態を示す情報を取得し、
    取得された前記インストール形態を示す情報に基づいて、前記アプリケーションが前記第1のインストール形態によりインストールされたことを示す場合に、当該アプリケーションのインストール形態を、前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う
    情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記アプリケーションのインストール形態を変更する制御を行う制御時期を示す情報を取得し、
    取得した前記制御時期を示す情報にしたがって、前記アプリケーションのインストール形態を前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    前記制御時期を示す情報として、予め定められた所定時間を示す情報を取得し、
    取得した前記所定時間に従って、定期的に前記インストール形態を示す情報を取得する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは
    前記制御時期を示す情報として、前記記憶部に記憶された前記アプリケーションを示す既存アプリケーションと異なる新規アプリケーションをインストールすることを示す情報を取得し、
    前記新規アプリケーションをインストールすることを示す情報を取得した場合に、前記新規アプリケーションをインストールする以前に、前記既存アプリケーションのインストール形態を前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは
    前記記憶部に確保可能な記憶容量、及び前記新規アプリケーションをインストールする場合に前記記憶部に確保する記憶容量の各々を示す情報を取得し、
    取得した情報に基づいて、前記新規アプリケーションにより確保する前記記憶部の記憶容量が、前記記憶部に確保可能な記憶容量より大きい場合に、前記アプリケーションのインストール形態を前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 情報処理プログラムであって、
    プロセッサに、
    記憶部に、第1の記憶容量を確保してインストールすることを示す第1のインストール形態、及び前記第1の記憶容量より小さい第2の記憶容量を確保してインストールすることを示す第2のインストール形態の一方によって実行可能にインストールされたアプリケーションであって、インストール時のインストール形態を示す情報が対応付けられて記憶された前記アプリケーションに対して前記インストール形態を示す情報を取得し、
    取得された前記インストール形態を示す情報に基づいて、前記アプリケーションが前記第1のインストール形態によりインストールされたことを示す場合に、当該アプリケーションのインストール形態を、前記第1のインストール形態から前記第2のインストール形態に変更する制御を行う、
    ことを処理させる特徴とする、情報処理プログラム。
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