JP2022149624A - 手袋着脱器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】手袋を素早く片手で容易に着脱可能な手袋着脱器具を提供する。【解決手段】手を覆う手袋1の袖口3の外周に沿って延在して固定され、外表面から外側に突出した環状部材11と、所定位置に設置されて、この環状部材11が固定される器具台12と、を備え、環状部材11は袖口3の開口形状保持力よりも強い開口形状保持力を有し、環状部材11と器具台12とが固定された状態で、環状部材11が袖口3を開口するとともに器具台12が環状部材11のX方向の移動を規制する構造である【選択図】図1
Description
本発明は、手袋着脱器具に関し、より詳細には、手袋の袖口に対する手の挿抜を容易にする手袋着脱器具に関する。
手袋は人間の手に沿った形状を成すことから、袖口の開口形状が狭く、袖口に対する手の挿抜が容易ではない。これに関して、袖口の周の対向する二箇所に弧状のアダプタを取り付け、そのアダプタにより袖口を両側から圧縮して袖口を開く器具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、手袋の袖口(後端開口部)に引っ掛けた状態で手袋から抜く動作を行うことで、袖口を広げる突起部を備えた器具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、手袋を着脱するには手袋の袖口を広げる動作と、広げた袖口を引き上げ下げする動作との少なくとも二つの動作が必要となる。上記の特許文献1、2のように、器具のみを用いて手袋を着脱するには、器具が袖口を広げる機能と袖口の位置を固定する機能との二つの機能を有する必要がある。
しかしながら、器具が二つの機能を有すると、上記の特許文献1に記載の器具のように、器具が複雑化かつ大型化することに加えて、手袋の着脱時にアダプタを取り付けるという手間が掛かるという問題がある。また、上記の特許文献2に記載の器具のように、手袋の取り外しにのみに特化させる必要がある。加えて、この特許文献2に記載の器具は突起部が手袋を破損させるおそれもある。このように、器具のみの工夫で手袋を片手で着脱可能にするには、利便性が低い。
本開示の目的は、手袋を素早く片手で容易に着脱可能で、より利便性を向上する手袋着脱器具を提供することである。
上記の目的を達成する本発明の一態様の手袋着脱器具は、手を覆う手袋の袖口の外周に沿って延在して固定され、外表面から外側に突出した環状部材と、所定位置に設置されて、この環状部材が固定される器具台と、を備え、前記環状部材は前記袖口の形状保持力よりも強い形状保持力を有し、前記環状部材と前記器具台とが固定された状態で、前記環状部材が前記袖口を開口するとともに前記器具台が前記環状部材の環軸方向の移動を規制する構造であることを特徴とする。
本発明の一態様は、手袋の袖口に予め取り付けた環状部材と環状部材が固定される器具台とのそれぞれに異なる機能を与え、環状部材に袖口を開口させるとともに器具台にその環状部材の環軸方向の移動を規制させる。それ故、本発明の一態様によれば、簡易な構造で、手袋の着脱時に必要な動作を賄うことができる。これにより、手袋を素早く片手で容易に着脱することができ、利便性を向上することができる。
以下に、本開示における手袋着脱器具の実施形態について説明する。図中において、X方向は袖口3や環状部材11の環軸方向を、Z方向は鉛直方向を、Y方向はX方向およびZ方向のそれぞれに直交する方向をそれぞれ示す。それらの図では、構成が分かり易いように部材の寸法を変化させており、必ずしも実際に製造するものとは一致させていない。
図1に例示するように、第一実施形態の手袋着脱器具10は、手が直に対象物に接触しないように手を覆う手袋1の着脱器具である。手袋着脱器具10は手袋1に取り付けられた環状部材11と所定位置に位置が固定された器具台12とを備えて構成される。環状部材11は自身のZ方向下方の部位が固定手段であり、器具台12は被固定手段である溝13を有して構成される。
本実施形態における手袋1は特に限定されるものではなく、五指のそれぞれに対応した指袋を有する五指手袋でよく、例えば第一指と他の四指とのそれぞれに対応した指袋を有する二股手袋のように指袋の形状を変更してもよい。手袋1は、指に対応した有底筒状の指袋部(図示しない)と、手の平および甲を覆う両端開口の筒状の胴体部2とから成る。手袋1は、各々の指袋部と胴体部2との内部が連通して一つの袋状を成す。手袋1を構成する素材は特に限定されるものではない。手袋1としては、糸が編み込まれた編み物と、糸が経緯に組み合わせられた織物と、織布、皮革、合成皮革、および、不織布を縫合したものと、合成ゴムや合成樹脂から形成されたものと、が例示されるが、手指との密着性の低い素材や構造のものが望ましい。本実施形態の手袋1は綿の糸をメリヤス編みにより編み込んだ軍手を採用している。手袋1は左右の区別がないものでもよく、手袋1の平の部分に滑り止が形成されて左手用と右手用とが区別された左右一対のものでもよい。
本開示において、手袋1の袖口3とは、手の手袋1への出入口となる部分を示す。袖口3は、手袋1が手首まで覆う構造の場合に手首の部分に配置され、手袋1が手首を超えて腕まで覆う構造の場合に腕の部分に配置される。袖口3は胴体部2の指袋部に連通する側の反対側の開口端の開口であり、袖口3の外周は胴体部2の外周でもある。図中の点線は手に手袋1が装着されていない状態の袖口3の外周長L1を示す。なお、この点線は外周長L1を示すものであり、手に手袋1が装着されていない状態の袖口3の開口形状を示すものではない。
環状部材11は袖口3の外周に沿って途切れることなく延在する環状体を成し、その内周面が袖口3の外周面に固定される。環状部材11はX方向視で袖口3の外表面から外側に突出している。本開示において、環状体とは、X方向視で、円環形状、楕円環形状、矩形環形状を成す環柱体や、ドーナツ状のトーラス形状が例示される。
環状部材11は手袋1の袖口3の形状保持力よりも強い形状保持力を有する。本開示において、袖口3や環状部材11の形状保持力とは、手袋1が手に装着されていない状態で手袋1が手に装着されたときの形状を保持する力を示す。具体的に、袖口3の形状保持力とは開口形状を保持する力である。環状部材11を構成する素材は、手袋1を構成する素材に応じて適宜、変更可能である。環状部材11の素材としては熱可塑性エラストマー、ゴム、合成樹脂、金属が例示される。なお、手に手袋1を装着した場合に袖口3が手首などの関節部分に配置される場合に、環状部材11は関節の屈曲に合わせて屈曲可能な構成とするとよい。本実施形態の環状部材11の素材はシリコーン樹脂を採用している。
環状部材11の内周長L2は手袋1が手に装着されていない状態の袖口3の外周長L1よりも長くすることが望ましい。環状部材11の内周長L2を袖口3の外周長L1よりも長くすることで、環状部材11が固定された袖口3はその環径方向の内側から外側に向かって伸びて広がり、その外周長が長くなる。これにより、環状部材11を器具台12に固定しない状態で、袖口3が手の挿抜が円滑になる広さに開口した状態となる。環状部材11の内周長L2は手袋1の袖口3の外周長L1、袖口3の伸び幅、手袋1の着脱時に適した袖口3の広さなどにより適宜、設定可能である。
環状部材11の環径方向の幅である環幅D1は、後述する溝13の深さD2よりも広いことが望ましい。環状部材11の環幅D1が溝13の深さD2よりも広いことで、環状部材11を溝13に嵌め込む作業の際に、溝13に手袋1が挟まれるなどして、その作業が阻害されることを防ぐには有利になる。
環状部材11のX方向の長さB1は特に限定されるものではなく、手に手袋1を装着した作業に影響がでない範囲で適宜、設定可能である。
環状部材11のX方向の長さB1は特に限定されるものではなく、手に手袋1を装着した作業に影響がでない範囲で適宜、設定可能である。
環状部材11は自身のZ方向下方の袖口3の外表面から突出した部分が固定手段として機能する。本開示において、環状部材11の半周以上の部分とは、環状部材11の外周長の半分以上の長さの部分である。
器具台12は任意の場所に設置される。器具台12は所定位置に設置が固定されることが望ましく、設置用の固定具を備えてもよい。また、器具台12は持ち運び可能であることが望ましく、設置用の固定具は取り外し可能な構成が望ましい。
溝13は被固定手段であり、環状部材11の外周に沿うように器具台12に形成された曲面14に沿って延在する。曲面14は器具台12の上端からZ方向下方に向かって凸に湾曲し、そのX方向の幅が器具台12の幅と同等である。曲面14は環状部材11の外周のうちの半周以上の部分の外周に沿っていればよく、曲面14の形状と環状部材11の外周形状とが一致しなくてもよい。
溝13は、曲面14のY方向の両端に亘り、その曲面14に沿って延在し、曲面14から窪んで成る。溝13は環状部材11のZ方向の下方に位置する半周以上の部分が嵌め込まれ、環状部材11の移動を規制する。
環状部材11は、環状部材11の半周以下の部分のみが溝13に嵌め込まれると環状部材11のX方向の移動が規制される。しかし、環状部材11は、X方向の移動に加えてY方向の移動も規制されることが望ましく、また、器具台12の曲面14からZ方向上方に向かって立設した状態になることが望ましい。そこで、本実施形態のように、環状部材11の半周以上の部分が溝13に嵌め込まれることで、環状部材11のY方向側方の部分も溝13と当接することになり、環状部材11のX方向の移動の規制に加えて、Y方向の移動も規制することができる。また、溝13により環状部材11のY方向側方の部分が支持されることで、曲面14からZ方向上方に向かって立設した状態となる。これにより、袖口3の開口がX方向に向き、手袋1を着脱しやすい状態を保持することが可能となる。本開示において、立設とは手によって支える必要がなく、独立して立った状態を示す。さらに、環状部材11と溝13との接触面積が増えることで、手袋1にX方向の力が作用しても環状部材11と溝13との固定が解除されることなく、環状部材11のX方向の移動を規制することが可能となる。
溝13のX方向の幅である溝幅B2は環状部材11のX方向の長さB1以上であればよいが、環状部材11の固定が可能な範囲でその長さB1よりも広いことが望ましい。溝幅B2を広くすることで、溝13に環状部材11を嵌めやすくなり、手袋1の着脱に要する時間が短縮される。--
図2に例示するように、手袋1を手に装着する場合は、環状部材11をZ方向上方から下方に向かって移動させて、環状部材11のZ方向下方の半周以上の部分である固定手段を被固定手段である溝13に嵌め込み固定させる。このときに、手に装着されていない状態の手袋1の袖口3は環状部材11により広く開口した状態となる。また、環状部材11と溝13との固定により、環状部材11のZ方向上方以外の方向への移動が規制される。この状態で、手を袖口3から挿入すると、環状部材11の移動の規制に伴って袖口3の移動も規制されていることから、手袋1は手を挿入した方向に伸び、手に装着される。手に手袋1を装着した後は、手をZ方向上方に動かして、溝13から環状部材11を引き抜くだけでよい。
手に装着された手袋1を取り外す場合は、手袋1を装着した手をZ方向上方から下方に向かって移動させて、環状部材11のZ方向下方の半周以上の部分である固定手段を被固定手段である溝13に嵌め込み固定させる。この状態で、手を袖口3から引き抜くと、環状部材11の移動の規制に伴って袖口3の移動も規制されていることから、手袋1は手を引き抜いた方向に蛇腹のように撓み、手から取り外される。
以上のように本開示の手袋着脱器具10は、手袋1の袖口3に予め取り付けた環状部材11とこの環状部材11を固定する器具台12とのそれぞれに異なる機能を与えることで、簡易な構造で手袋1の着脱を行うことが可能となる。具体的に、手袋着脱器具10は環状部材11に袖口3を開口させるとともに溝13にその環状部材11の移動を規制させる。それ故、環状部材11と溝13との両方の機能により、手袋1の着脱時に必要な動作を賄うことができる。これにより、手袋1を素早く片手で容易に着脱することができ、利便性を向上することができる。
手袋着脱器具10は手袋1の袖口3に取り付けた環状部材11を器具台12の溝13に嵌め込み固定するだけでよく、手袋1の着脱作業を簡略化することが可能となる。それ故、この手袋着脱器具10によれば、手袋1の着脱作業の手間を省くには有利になり、手袋1の着脱に要する時間を短縮することができる。
手袋着脱器具10は脱いだ手袋1の環状部材11と器具台12の溝13との固定を維持した状態で手袋1を保管できる。これにより、次回、その手袋1を装着するまで、そのままの状態で手袋1を保管でき、手袋1の再装着を容易に行うことができる。また、手袋1が環状部材11と溝13との連結で固定された手袋着脱器具10の器具台12を掴んで移動させることができるので、手袋1に触らずに手袋1の洗浄や除菌を行うことが可能となり、衛生的である。
手袋着脱器具10は手袋1の袖口3に沿った環状部材11と、その環状部材11が嵌め込まれる溝13が形成された器具台12とからなり、器具台12は溝13が形成されるだけでよく、その専有面積を狭くすることが可能になる。それ故、手袋着脱器具10の設置スペースを狭小化することができる。
第一実施形態の手袋着脱器具10は、固定手段および被固定手段の組み合わせとして、環状部材11の袖口3の外表面から外側に突出した部分とその部分を嵌め込む溝13との組み合わせを採用している。それ故、環状部材11をZ方向上下に移動させるだけで、固定手段と被固定手段とを固定できるとともにその固定の解除もできる。それ故、手袋1の着脱に要する作業時間を短縮するには有利になる。また、環状部材11をZ方向上下に移動させるだけで、環状部材11のZ方向以外への移動を規制することができる。
第一実施形態の器具台12は下端が所定位置に設置されたが、器具台12の設置面は特に限定されるものではなく、曲面14の位置も適宜、変更可能である。仮に、器具台12の上端が所定位置に設置され、下端に曲面14が形成された場合に、環状部材11のZ方向上方の半周以上の部分が固定手段となる。
図3に例示するように、第二実施形態の手袋着脱器具10は、第一実施形態に対して、固定手段および被固定手段が異なる。本実施形態の手袋着脱器具10は、環状部材11が固定手段として複数の磁石15を有し、器具台12は被固定手段として磁性体16を有して構成される。
複数の磁石15は環状部材11のZ方向下方の半周以上の部分にその周方向に間隔を空けて配置される。複数の磁石15は環状部材11の内部に内蔵される。磁性体16は曲面14に沿って曲面14のY方向の両端部に亘って延在する。なお、環状部材11が固定手段として磁性体を有し、器具台12が被固定手段として複数の磁石を有してもよい。
固定手段および被固定手段の組み合わせは磁石15および磁性体16の組み合わせに限定されず、固定手段および被固定手段が互いに連結固定される組み合わせであればよい。固定手段および被固定手段の組み合わせとしては、雌雄一対のファスナ片で構成される面ファスナが例示される。また、その他の組み合わせとしては、フックなどの係合部材とリングなどの被係合部材との組み合わせも例示される。また、環状部材11が磁性体で構成される場合に、別途、固定手段を設ける必要はなく、器具台12が被固定手段として曲面14に沿って配置された磁石を有すればよい。なお、環状部材と組み合わせる固定手段または被固定手段は、必ずしも環状部材に内蔵されず、外表面への接着や埋め込みなど種々の方法で組み合わせてよい。
以上のように、第二実施形態の手袋着脱器具10も第一実施形態と同様に、環状部材11に袖口3を開口させるとともに複数の磁石15および磁性体16の磁力による固定によりその環状部材11の移動を規制させることで、手袋1の着脱時に必要な動作を賄うことができる。これにより、手袋1を素早く片手で容易に着脱することができる。
図4に例示するように、第三実施形態の手袋着脱器具20は、第一実施形態および第二実施形態に対して、環状部材21が途切れた部位を有し、固定手段および被固定手段が異なる。手袋着脱器具20は、環状部材21と器具台22とを備え、環状部材21が固定手段として挿通穴23を有し、器具台22が被固定手段として挿通穴23に挿通される固定片24を有して構成される。
環状部材21は全周のうちの二箇所に途切れた部位が形成された半割の状態であり、環状部材21の環周方向に並ぶ一対の弧片21a、21bから成る。環状部材21は手袋1の袖口3の形状保持力よりも強い形状保持力を有する。環状部材21の内周長L3は手袋1が手に装着されていない状態の袖口3の外周長L1と同等でもよい。環状部材21の内周長L3が手に装着されていない状態の袖口3の外周長L1と同等に設定されると、手袋1の装着時の袖口3の密着度が高くなる。
一対の弧片21a、21bのそれぞれは固定手段としてX方向に貫通する挿通穴23を有する。各々の挿通穴23は環状部材21の周の対向する位置に形成されることが望ましい。本実施形態の弧片21a、21bは環状部材21の外周から外側に突出した部位25を有し、その突出した部位25に挿通穴23が形成された構造である。本開示の挿通穴はこれに限定されず、例えば、弧片の内周の一部を外側に屈曲させて、屈曲させた弧片の内周面と袖口3の外周面との間に形成された穴を挿通穴としてもよい。また、環状部材21の環幅が十分に広い場合は、挿通穴を環状部材に直に形成してもよい。
一対の固定片24は器具台22からZ方向上方に向かって立設された脚部26の上端部からX方向に向かって延在して成る。一対の固定片24はX方向に対して傾いており、X方向の脚部26の側の末端から先端に向かって徐々にY方向外側から内側に向かう。一対の固定片24は互いの間の離間距離がX方向の先端から末端に向かって拡大する構造である。
一対の固定片24の先端どうしの間の距離L4は、一対の弧片21a、21bがY方向に離間していない状態のそれぞれの挿通穴23どうしの間の距離L5よりも長いことが望ましい。つまり、一対の固定片24の先端どうしの間の距離L4は一対の固定片24の先端に各々の挿通穴23が挿入された状態で一対の弧片21a、21bが離間して袖口3が広がる状態となることが望ましい。
一対の固定片24は、先端部に突起27が形成され、この突起27がY方向内側に向かって突出する。この突起27は、一対の固定片24が先端から末端に向かって環状部材21の挿通穴23に挿通されたときに挿通穴23の周縁に係合せず、一対の固定片24が末端から先端に向かって挿通穴23から抜かれるときに挿通穴23の周縁に係合する。
図5に例示するように、手に装着された手袋1を取り外す場合は、手袋1を装着した手をX方向奥側から手前側に向かって移動させて、環状部材21に形成された挿通穴23を固定片24の先端から嵌め込む。一対の固定片24の先端どうしの間が広く、手袋1を装着した手をX方向のみに動かしても一対の固定片24に挿通穴23を挿入することができない場合は、一対の固定片24のどちらか一方の固定片24に一方の挿通穴23を挿入し、その後、手をY方向に動かして袖口3を伸ばしながら他方の固定片24に他方の挿通穴23を挿入するようにすればよい。この状態で、手を袖口3から引き抜こうとすると、環状部材21がX方向奥側から手前側に向かって移動し、その移動に伴って挿通穴23が固定片24の先端から末端に向かって固定片24に沿って移動する。挿通穴23の移動により、一対の弧片21a、21bの挿通穴23どうしの間がY方向にさらに広がり、一対の弧片21a、21bはY方向の外側に向かって引っ張られる。一対の弧片21a、21bの間の袖口3が伸びて広がり、一対の弧片21a、21bどうしの間が離間する。このように、一対の弧片21a、21bの間が袖口3の周方向に広がることで、袖口3が伸びて広がり、袖口3の開口が広がる。袖口3の伸びが限界に達すると、環状部材21のX方向手前側から奥側への移動以外の移動が規制され、袖口3の移動も規制される。この状態で、さらに手を引き抜こうとすると、手袋1は手を引き抜いた方向に蛇腹のように撓み、手から取り外される。
図6に例示するように、手に手袋1を装着する場合に、前述の取り外された状態で保管された手袋1は、袖口3が広がった状態である。広がった状態の袖口3に手を挿入すると、挿通穴23が固定片24の末端から先端に向かって固定片24に沿って移動する。挿通穴23の周縁が突起27に当接すると、手の挿入による環状部材21のX方向手前側から奥側に向かう方向の移動が規制される。この状態で、さらに手を挿入しようとすると、手袋1は手を挿入した方向に伸び、手に装着される。
以上のように、第三実施形態の手袋着脱器具20は第一実施形態と同様に、手袋1の袖口3に予め取り付けた環状部材21と、挿通穴23および固定片24とのそれぞれに異なる機能を与える構造である。環状部材21の一対の弧片21a、21bは挿通穴23および固定片24の連結により外側に引っ張られることで袖口3を開口させる。また、固定片24は挿通穴23の移動が停止した状態で、環状部材21の移動を規制させる。それ故、環状部材21と挿通穴23および固定片24との両方の機能により、手袋1の着脱時に必要な動作を賄うことができる。これにより、手袋1を素早く片手で容易に着脱することができる。
図7に例示するように、第四実施形態の手袋着脱器具20は第三実施形態に対して、固定手段および被固定手段が異なる。本実施形態の手袋着脱器具20は、環状部材21が固定手段として磁性体28を有し、器具台22が被固定手段として磁石29を有する。
磁性体28は一対の弧片21a、21bのそれぞれに固定される。各々の磁性体28は環状部材21の周の対向する位置に固定されることが望ましい。磁石29は器具台22からZ方向上方に立設した脚部26の上端部に固定される。各々の磁石29どうしの間の距離L6は、一対の弧片21a、21bがY方向に離間していない状態の磁性体28の外側に向いた面どうしの間の距離L7よりも長いことが望ましい。つまり、各々の磁石29どうしの間の距離L6は各々の磁性体28が磁石29に磁力により固定された状態で一対の弧片21a、21bが離間して袖口3が広がる状態となることが望ましい。
固定手段および被固定手段の組み合わせは磁石29および磁性体28の組み合わせに限定されず、第二実施形態で例示したように固定手段および被固定手段が互いに連結固定される組み合わせであればよい。
第四実施形態の手袋着脱器具20は、手に手袋1を装着する場合に、各々の磁性体28と各々の磁石29とが磁力により固定されて、一対の弧片21a、21bどうしの間が離間した状態で行われる。手に装着された手袋1を取り外す場合に、一方の磁性体28を一方の磁石29に磁力により固定した後に、手をY方向に動かして、他方の磁性体28と他方の磁石29に磁力により固定する。この手をY方向に動かしたときに、一対の弧片21a、21bどうしの間が離間して、袖口3が広がる。
以上のように、第四実施形態の手袋着脱器具20も第三実施形態と同様に、環状部材21に袖口3を開口させるとともに磁性体28および磁石29の固定によりその環状部材21の移動を規制させることで、手袋1の着脱時に必要な動作を賄うことができる。これにより、手袋1を素早く片手で容易に着脱することができる。
図8に例示するように、第五実施形態の手袋着脱器具20は、第三実施形態に対して固定手段および被固定手段が異なる。本実施形態の手袋着脱器具20は第四実施形態と同様に、環状部材21が固定手段として磁性体28を有し、器具台22が被固定手段として磁石29を有する。
磁性体28は挿通穴23が形成された突出した部材25に直に取り付けられてもよく、突出した部材25自体が磁性体28で構成されてもよく、突出した部材25の一部が磁性体28で構成されてもよい。本実施形態では、磁性体28で構成された突出した部材25を採用している。磁石29は一対の固定片24のそれぞれに内部に配置されてもよく、一対の固定片24の側方に配置された第四実施形態のような脚部の上端に配置されてもよい。本実施形態では、磁石29が一対の固定片24の内部に配置された構成を採用している。被固定手段として磁石29を採用する場合は、一対の固定片24は先端部に突起部27を有する必要はない。
磁石29は一対の固定片24の中途位置に配置される。磁石29は環状部材21の一対の弧片21a、21bどうしの間が離間する位置に配置されることが望ましく、一対の弧片21a、21bどうしの間が離間して袖口3が着脱に十分な開口がされた位置に配置されることがより望ましい。
第五実施形態の手袋着脱器具20は、手に装着された手袋1を取り外す場合は、手袋1を装着した手をX方向奥側から手前側に向かって移動させて、環状部材21に形成された挿通穴23を固定片24の先端から嵌め込む。固定片24に沿って移動すると、徐々に袖口3の開口が広がる。袖口3が十分に開口が広がった状態で環状部材21の外側に備えた磁性体で構成された突出した部材25が器具台22の一対の固定片24に内蔵された磁石29と吸着することで固定される。手袋1を装着する場合は、磁石29により袖口3が広がった状態が保持されているため容易に装着できる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の手袋着脱器具10、20は特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
第一実施形態および第二実施形態の環状部材11は周方向の中途位置で途切れない構成としたが、第三実施形態や第四実施形態の環状部材21と同様に、周方向に並んだ複数の弧片で構成されてもよい。好ましくは、手袋1が手に装着されていない状態で、周方向に隣接する弧片どうしが当接して一つの環状体のようになるとよい。
第三実施形態および第四実施形態の環状部材21は周方向の一箇所に途切れた部位が形成されて、C環状を成す構成にしてもよい。この場合でも、固定手段は複数設けることが望ましく、複数の固定手段が環状部材21の周の対向する位置に配置されることがより望ましい。また、環状部材21が周方向に等間隔に配置された三つ以上の固定手段を有し、器具台22が三つ以上の被固定手段を有してもよい。その場合に、三つ以上の被固定手段が円周上に配置された円の直径が三つ以上の固定手段が円周上に配置された円の直径よりも長いことが望ましい。つまり、第三実施形態および第四実施形態の複数の被固定手段は、袖口3が伸びた状態で複数の固定手段を固定するように配置されることが望ましい。
既述実施形態における固定手段と被固定手段との配置位置は逆の配置位置でもよい。例えば、第一実施形態では、環状部材11が環状部材11の外周に沿った溝を有し、器具台12が曲面14に沿って延在してその曲面14から突出した突起を有してもよい。また、第三実施形態では、環状部材21の一対の弧片21a、21bのそれぞれがX方向に突出した固定片を有し、器具台22が脚部26の上端に形成された挿通穴を有してもよい。
1 手袋
3 袖口
10 手袋着脱器具
11 環状部材
12 器具台
13 溝
14 曲面
3 袖口
10 手袋着脱器具
11 環状部材
12 器具台
13 溝
14 曲面
Claims (9)
- 手を覆う手袋の袖口の外周に沿って延在して固定され、外表面から外側に突出した環状部材と、所定位置に設置されて、この環状部材が固定される器具台と、を備え、
前記環状部材は前記袖口の形状保持力よりも強い形状保持力を有し、
前記環状部材と前記器具台とが固定された状態で、前記環状部材が前記袖口を開口するとともに前記器具台が前記環状部材の環軸方向の移動を規制する構造であることを特徴とする手袋着脱器具。 - 前記環状部材は、その内周長が前記手袋が手に装着されていない状態の前記袖口の外周長よりも長く、前記器具台に固定されていない状態で前記袖口を開口する機能を有する請求項1に記載の手袋着脱器具。
- 前記環状部材は、全周のうちの少なくとも一箇所に途切れた部位が形成され、前記器具台に固定された状態で前記途切れた部位が周方向に離間して前記袖口を開口する機能を有する請求項1に記載の手袋着脱器具。
- 前記環状部材は、前記途切れた部位が複数存在し、前記袖口の周方向に並ぶ複数の弧片から成り、
前記器具台が前記複数の弧片のそれぞれを固定可能な構成である請求項3に記載の手袋着脱器具。 - 前記環状部材は前記環状部材の半周以上の部分にその外周に沿って配置された固定手段を有し、
前記器具台は、前記環状部材の外周に沿うように前記器具台に形成された曲面に沿って延在して、前記固定手段を固定する被固定手段を有する請求項2に記載の手袋着脱器具。 - 前記固定手段は前記環状部材の前記袖口の外表面から突出した部分で構成され、
前記被固定手段は前記曲面から窪んだ溝で構成される請求項5に記載の手袋着脱器具。 - 前記環状部材は前記複数の弧片のそれぞれが固定手段を有し、
前記器具台は、各々の前記固定手段に前記環状部材の環径方向に対向して、各々の前記固定手段を固定する各々の被固定手段を有する請求項4に記載の手袋着脱器具。 - 前記環状部材は環径方向に対向する一対の前記固定手段、または、周方向に等間隔に配置された三つ以上の前記固定手段を有し、
前記器具台は、一対の前記被固定手段、または、三つ以上の前記被固定手段を有し、一対の前記被固定手段どうしの間の離間距離が一対の前記固定手段どうしの間の離間距離よりも長く、三つ以上の前記被固定手段が円周上に配置された円の直径が三つ以上の前記固定手段が円周上に配置された円の直径よりも長い請求項7に記載の手袋着脱器具。 - 前記被固定手段は前記環状部材の環軸方向に延在する固定片から成り、
前記固定手段は前記固定片が挿入される挿通穴で構成される請求項7または8に記載の手袋着脱器具。
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JP2021051859A JP2022149624A (ja) | 2021-03-25 | 2021-03-25 | 手袋着脱器具 |
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Family Applications (1)
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JP2021051859A Pending JP2022149624A (ja) | 2021-03-25 | 2021-03-25 | 手袋着脱器具 |
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WO (1) | WO2022202867A1 (ja) |
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2021
- 2021-03-25 JP JP2021051859A patent/JP2022149624A/ja active Pending
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2022
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