JP2022149396A - シート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラム - Google Patents

シート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】一対のカーソル間の間隔の特定精度の向上を図りやすいシート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムを提供する。【解決手段】シート搬送装置2は、シート積載台21と、シート排出台と、搬送機構と、一対のカーソル6と、カーソル可動機構4と、カーソル検知部5と、特定制御部23と、を備える。一対のカーソル6は、シート積載台21に載せ置かれるシートに対して搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される。カーソル可動機構4は、一対のカーソル6の少なくとも一方を幅方向に移動可能に支持する。カーソル検知部5は、幅方向における一対のカーソル6間の間隔W1に応じた出力値を発生する。特定制御部23は、間隔W1とカーソル検知部5の出力値との対応関係を表す相関情報として、間隔W1が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定する。【選択図】図5

Description

本発明は、シート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムに関する。
関連技術として、シート積載台(給紙トレイ)上のシートの幅方向の位置を規制する一対のカーソル(サイド規制板)を備えるシート搬送装置(シート送り装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術に係るシート搬送装置は、一対のカーソルに連結された一対のラックと、一対のラックに噛合するピニオンギアと、ピニオンギアに連結され、ピニオンギアの回転角度に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器(回転ボリューム)と、を備える。このシート搬送装置は、一対のカーソルの間隔と可変抵抗器の出力との相関グラフデータを用いて、可変抵抗器の出力からシートのサイズを特定する。
特開2016-216208号公報
しかし、上記関連技術の構成では、例えば、一対のカーソルの間隔を狭めるときと広げるときとで、ラック及びピニオンギア間のバックラッシュ又は部品の公差に起因するがたつき等により、一対のカーソルの間隔が同じでも可変抵抗器の出力が異なる場合がある。そのため、上記関連技術の構成では、可変抵抗器の出力に基づいて特定される一対のカーソルの間隔(シートのサイズに相当)が、実際の一対のカーソルの間隔からずれることが起こり得る。
本発明の目的は、一対のカーソル間の間隔の特定精度の向上を図りやすいシート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムを提供することにある。
本発明の一の局面に係るシート搬送装置は、シート積載台と、シート排出台と、搬送機構と、一対のカーソルと、カーソル可動機構と、カーソル検知部と、特定制御部と、を備える。前記搬送機構は、前記シート積載台に載せ置かれるシートを、画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する。前記一対のカーソルは、前記シート積載台に載せ置かれる前記シートに対して前記搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される。前記カーソル可動機構は、前記一対のカーソルの少なくとも一方を前記幅方向に移動可能に支持する。前記カーソル検知部は、前記幅方向における前記一対のカーソル間の間隔に応じた出力値を発生する。前記特定制御部は、前記間隔と前記カーソル検知部の出力値との対応関係を表す相関情報として、前記間隔が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、前記カーソル検知部の出力値から前記間隔を特定する。
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記シート搬送装置と、画像処理部と、を備える。前記画像処理部は、前記シートを対象として、画像の読み取りと画像の形成との少なくとも一方を実行する。
本発明の他の局面に係るシート搬送方法は、シート積載台と、シート排出台と、搬送機構と、一対のカーソルと、カーソル可動機構と、カーソル検知部と、を備えるシート搬送装置に用いられる。前記搬送機構は、前記シート積載台に載せ置かれるシートを、画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する。前記一対のカーソルは、前記シート積載台に載せ置かれる前記シートに対して前記搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される。前記カーソル可動機構は、前記一対のカーソルの少なくとも一方を前記幅方向に移動可能に支持する。前記カーソル検知部は、前記幅方向における前記一対のカーソル間の間隔に応じた出力値を発生する。前記シート搬送方法は、前記特定制御部は、前記間隔と前記カーソル検知部の出力値との対応関係を表す相関情報として、前記間隔が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、前記カーソル検知部の出力値から前記間隔を特定すること、を有する。
本発明の他の局面に係る搬送制御プログラムは、シート積載台と、シート排出台と、搬送機構と、一対のカーソルと、カーソル可動機構と、カーソル検知部と、を備えるシート搬送装置に用いられる。前記搬送機構は、前記シート積載台に載せ置かれるシートを、画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する。前記一対のカーソルは、前記シート積載台に載せ置かれる前記シートに対して前記搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される。前記カーソル可動機構は、前記一対のカーソルの少なくとも一方を前記幅方向に移動可能に支持する。前記カーソル検知部は、前記幅方向における前記一対のカーソル間の間隔に応じた出力値を発生する。前記搬送制御プログラムは、前記特定制御部は、前記間隔と前記カーソル検知部の出力値との対応関係を表す相関情報として、前記間隔が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、前記カーソル検知部の出力値から前記間隔を特定すること、を1以上のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、一対のカーソル間の間隔の特定精度の向上を図りやすいシート搬送装置、画像処理装置、シート搬送方法及び搬送制御プログラムを提供することができる。
図1は、実施形態1に係る画像処理装置の外観及び内部構成を示す概略図である。 図2は、実施形態1に係る画像処理装置の概略ブロック図である。 図3は、実施形態1に係るシート搬送装置の外観及び内部構成を示す概略図である。 図4は、実施形態1に係るシート搬送装置の外観を示す概略斜視図である。 図5は、実施形態1に係るシート搬送装置を示す概略平面図、及びカーソル検知部の構成を示す概略図である。 図6は、実施形態1に係るシート搬送装置で用いられる第1情報の設定手順の一例を示す概略図である。 図7は、実施形態1に係るシート搬送装置で用いられる第2情報の設定手順の一例を示す概略図である。 図8は、実施形態1に係るシート搬送装置で用いられる相関情報の一例を示すグラフである。 図9は、実施形態1に係るシート搬送装置の動作例のフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
[1]画像処理装置の全体構成
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態に係る画像処理装置10の全体構成について説明する。
説明の便宜上、画像処理装置10が使用可能な設置状態(図1に示す状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示す画像処理装置10の紙面に直交する方向を前後方向D2と定義し、図1において手前側の面を正面(前面)と定義する。さらに、図1の紙面左側の面を左側面として、左右方向D3を定義する。
本実施形態に係る画像処理装置10は、一例として、原稿から画像(画像データ)を取得するスキャン機能、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能等の複数の機能を有する複合機である。画像処理装置10は、画像を形成する機能と画像を読み取る機能との少なくとも一方を含む画像処理機能を有していればよく、プリンター、スキャナー、ファクシミリ装置、及びコピー機等であってもよい。
画像処理装置10は、図1に示すように、シート搬送装置2と、画像読取部11と、画像形成部12と、給紙部13と、操作表示部14と、制御部15と、を備える。本実施形態では、図2に示すように、画像処理装置10は筐体100を備えている。ADF11、画像読取部11、画像形成部12、給紙部13、操作表示部14及び制御部15は、筐体100に設けられている。
シート搬送装置2は、本実施形態では、自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)である。シート搬送装置2は、画像読取部11によって画像が読み取られる読取対象物(画像処理対象物)としてのシートSh1(原稿)を搬送する。シート搬送装置2は、シート積載台21、シート排出台22、搬送機構3、一対のカーソル6(図4参照)、カーソル可動機構4及びカーソル検知部5等を有する。シート搬送装置2は、搬送機構3を駆動させることにより、シート積載台21にセットされたシートSh1を、画像読取部11による画像読取位置を通過させてシート排出台22まで搬送させる。
画像読取部11は、シートSh1(原稿)から画像を読み取り、読み取られた画像に対応する画像データを出力する。画像読取部11は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等を有する。
画像形成部12は、画像読取部11から出力される画像データに基づいて、シートSh2に画像を形成する。また、画像形成部12は、パーソナルコンピューター等の、画像処理装置10の外部の情報処理装置から入力される画像データに基づいて、シートSh2に画像を形成する。本実施形態では一例として、図1に示すように、画像形成部12は、転写装置121、定着装置122及び排紙トレイ123等を備え、電子写真方式でシートSh2に画像を形成する。画像形成部12は、モノクロの画像を形成する構成に限らず、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の4色を用いてフルカラーの画像を形成する構成であってもよい。また、画像形成部12は、例えば、インクジェット方式等、電子写真方式以外の画像形成方式により、シートに画像を形成する構成であってもよい。
画像形成部12は、現像剤としてのトナーを用いて、シートSh2に画像を形成する。具体的には、画像形成部12は、帯電した感光体ドラムの表面に、レーザー光を照射することで静電潜像を形成し、トナーにて静電潜像を現像することにより、感光体ドラムの表面にトナー像を形成する。転写装置121にて、搬送路を搬送されるシートSh2にトナー像を転写する。定着装置122は、シートSh2に転写されたトナー像をそのシートSh2に溶融定着させる。例えば、定着装置122は、定着ローラー及び加圧ローラーを含み、シートSh2に転写されたトナー像を加熱し、かつシートSh2に加圧することで、トナー像をシートSh2に定着させる。排紙トレイ123には、画像形成後のシートSh2が排出される。画像形成部12がインクジェット方式で画像を形成する場合、トナーに代えてインク(現像剤の他の一例)が供給される。
給紙部13は、画像形成部12にシートSh2を供給する。給紙部13は、複数の給紙カセット131、手差しトレイ及び複数の搬送ローラー等を有する。給紙部13は、複数の給紙カセット131又は手差しトレイ等から、複数の搬送ローラー等で搬送路を通してシートSh2を搬送し、画像形成部12に供給する。画像形成部12は、給紙部13から搬送路を通して供給されるシートSh2に画像を形成する。
操作表示部14は、画像処理装置10におけるユーザーインターフェイスである。操作表示部14は、制御部15からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレー等の表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部15に各種の情報を入力するスイッチ又はタッチパネル等の操作部を有する。また、画像処理装置10は、ユーザーインターフェイスとして、操作表示部14に加えて又は代えて、例えば、音声出力部及び音声入力部等を備えていてもよい。また、操作表示部14は、例えば、筐体100とは別に設けられた外部装置であってもよく、この場合、画像処理装置10は、外部装置との間でデータ通信を実行することにより、操作表示部14をユーザーインターフェイスとして利用することができる。
制御部15は、画像処理装置10を統括的に制御する。制御部15は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とする。画像処理装置10では、1以上のプロセッサーがプログラムを実行することにより、制御部15の機能が実現される。プログラムは1以上のメモリーに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリーカード又は光学ディスク等の、コンピューターシステムで読み取り可能な非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。1以上のプロセッサーは、半導体集積回路を含む1以上の電子回路で構成される。さらに、本開示でいうコンピューターシステムは、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するマイクロコントローラーを含む。制御部15は、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
また、画像処理装置10は、記憶部、通信部及び電源部等を更に備える。記憶部は、1以上の不揮発性のメモリーを含んでおり、制御部15に各種の処理を実行させるための制御プログラム等の情報が予め記憶されている。通信部は、画像処理装置10と、例えば、インターネット又はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して接続される外部装置との間で、データ通信を実行するインターフェイスである。電源部は、画像処理装置10の動作のための電力を生成(出力)する電源回路である。
ここで、本実施形態に係るシート搬送装置2は、画像処理部(画像読取部11及び画像形成部12)と共に、画像処理装置10を構成する。言い換えれば、本実施形態に係る画像処理装置10は、シート搬送装置2と、シートSh1を対象として、画像の読み取りと画像の形成との少なくとも一方を実行する画像処理部と、を備える。
[2]シート搬送装置
次に、図2~図5を参照しつつ、本実施形態に係るシート搬送装置2の構成について、より詳細に説明する。
シート搬送装置2は、シート積載台21からシート排出台22へとシートSh1を搬送する装置である。ここで、本開示でいう「シート」は、画像の読み取り対象又は画像の形成対象であるシートである。本実施形態では一例として、シート搬送装置2の搬送対象となるシートSh1は、画像読取部11による画像の読み取り対象としてのシートSh1(原稿)である。つまり、本実施形態では、シート搬送装置2は、シート積載台21に載せ置かれたシートSh1を、画像処理部としての画像読取部11による画像処理(画像の読み取り)が実行される実行位置P1(図3参照)を通して、シート排出台22上に搬送する。そのため、画像読取部11による画像読取位置が、実行位置P1に相当する。また、シートSh1は、本実施形態では一例として紙であるが、紙に限らず、例えば、樹脂フィルム等であってもよい。
本実施形態では、シート搬送装置2は、シート積載台21、シート排出台22、搬送機構3、一対のカーソル6、カーソル可動機構4及びカーソル検知部5に加えて、特定制御部23、設定制御部24及び報知制御部25を備えている。特定制御部23、設定制御部24及び報知制御部25は、制御部15の一機能として制御部15に設けられている。つまり、本実施形態では、画像処理装置10は、シート搬送装置2に含まれる特定制御部23、設定制御部24及び報知制御部25を、制御部15の一機能として備えている。
シート積載台21は、シート搬送装置2での搬送対象となるシートSh1が載せ置かれる部材である。本実施形態では、シート搬送装置2が搬送するシートSh1は、画像読取部11による画像の読み取り対象としてのシートSh1(原稿)であるので、シート積載台21の上面上には、画像読取部11による画像の読み取り前のシートSh1がセットされる。
ここで、シート積載台21には、例えば、A3E(A3サイズ横)、B4E(A4サイズ横)、2L判、L判、はがき、又は名刺等の、様々な大きさ(用紙サイズ)のシートSh1をセット可能である。シート積載台21には、前後方向D2に対向する一対のカーソル6が設けられており、セットされているシートSh1の縦方向(搬送方向)に直交する横方向(ここでは前後方向D2)の寸法に合わせて、一対のカーソル6間の距離が調節される。
シート積載台21には、シート搬送装置2の搬送対象となるシートSh1が、1枚又は複数枚、載せ置かれた状態でセットされる。シート積載台21に複数枚のシートSh1がセットされる場合には、これら複数枚のシートSh1は上下方向D1に重ね合わせた状態、つまり積層された状態で、シート積載台21に載せ置かれる。
シート排出台22は、シート搬送装置2で搬送されたシートSh1が載せ置かれる部材である。シート排出台22は、シート積載台21の下方に位置している。シート搬送装置2は、シート積載台21に載せ置かれているシートSh1を、画像処理部による画像処理が実行される実行位置P1を通して搬送し、シート排出台22上に排出する。本実施形態では、シート搬送装置2が搬送するシートSh1は、画像読取部11による画像の読み取り対象としてのシートSh1(原稿)であるので、シート排出台22の上面上には、画像読取部11による画像の読み取り後のシートSh1が排出される。
ここで、シート排出台22には、シート積載台21と同様、様々な大きさ(用紙サイズ)のシートSh1を載せ置くことが可能である。さらに、シート排出台22に複数枚のシートSh1が排出される場合には、シート積載台21と同様、これら複数枚のシートSh1は上下方向D1に重ね合わせた状態、つまり積層された状態で、シート排出台22に載せ置かれる。
搬送機構3は、図3に示すように、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1を、実行位置P1を通してシート排出台22上に搬送する。つまり、搬送機構3は、図3に破線矢印で示すように、シートSh1を、シート積載台21から左方に搬送しながら下方に搬送し、右方に折り返して実行位置P1を通してシート排出台22上に排出する。言い換えれば、搬送機構3によるシートSh1の搬送路は、画像処理部による画像処理(本実施形態では画像読取部11による画像の読み取り)が実行される実行位置P1を含んでいる。
搬送機構3は、例えば、複数の搬送ローラー31及び動力源等を有している。搬送機構3は、一例としてモーターを含む動力源の動力にて、複数の搬送ローラー31の各々を駆動させることにより、シート積載台21にセットされているシートSh1を、1枚ずつ、実行位置P1を通過させてシート排出台22まで搬送する。例えば、シート積載台21にジョブ対象となる所定枚数のシートSh1がセットされている状態では、搬送機構3は、所定枚数のシートSh1全てをシート排出台22上に排出するまで、これら所定枚数のシートSh1を1枚ずつ搬送する。これにより、ジョブ対象となる所定枚数のシートSh1は、シート積載台21上から、その下方に位置するシート排出台22上に移動する。
一対のカーソル6は、上述のようにシート積載台21に設けられている。一対のカーソル6は、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1に対して、搬送機構3による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される。本実施形態では、搬送機構3による搬送方向と直交する幅方向は前後方向D2である。つまり、一対のカーソル6は、シート積載台21上において、前後方向D2に対向するように配置されている。そして、一対のカーソル6間に、シート積載台21にセットされているシートSh1が位置することになる。以下、一対のカーソル6を区別する場合には、図4に示すように、手前(前方側)に位置するカーソル6を「カーソル61」と呼び、奥(後方側)に位置するカーソル6を「カーソル62」と呼ぶ。
カーソル可動機構4は、一対のカーソル6の少なくとも一方を幅方向(前後方向D2)に移動可能に支持する。このように、一対のカーソル6の少なくとも一方が幅方向に移動可能であることにより、幅方向(前後方向D2)における一対のカーソル6間の間隔W1(図5参照)が可変となる。本実施形態では、カーソル可動機構4は、一対のカーソル61,62の両方を幅方向(前後方向D2)に移動可能とする。すなわち、一対のカーソル6の各々は、前後方向D2において、少なくとも所定の可動範囲内での移動が可能に構成されている。具体的には、カーソル可動機構4は、ユーザーの手動操作に伴って、一対のカーソル6間の間隔W1を広げる向きの移動と、一対のカーソル6間の間隔W1を狭める向きの移動と、を実現可能に構成されている。さらに、カーソル可動機構4は、一対のカーソル6が移動しないときには、可動範囲内の任意の位置に一対のカーソル6を支持する。
本実施形態では特に、一対のカーソル6がシート積載台21の幅方向(前後方向D2)の略中心を通る対称線に対して線対称に動作するように、カーソル可動機構4は、一対のカーソル6を互いに連動させた状態で移動させる。つまり、ユーザーが、一方のカーソル61を、他方のカーソル62とは反対側(前方)に向けて操作すると、他方のカーソル62もこれに連動して、カーソル61とは反対側(後方)に向けて移動する。このとき、一対のカーソル61,62が互いに離れる向きに移動するので、一対のカーソル6間の間隔W1は広がることになる。同様に、ユーザーが、一方のカーソル61を、他方のカーソル62側(後方)に向けて操作すると、他方のカーソル62もこれに連動して、カーソル61側(前方)に向けて移動する。このとき、一対のカーソル61,62が互いに近づく向きに移動するので、一対のカーソル6間の間隔W1は狭まることになる。
さらに、カーソル可動機構4は、前後方向D2において、各カーソル6を、略無段階で移動させることが可能であって、可動範囲の任意の位置に各カーソル6を移動させることができる。そのため、一対のカーソル6間の間隔W1は、略無段階で連続的に変化可能である。ここでいう一対のカーソル6間の間隔W1は、前後方向D2に対向する一対のカーソル61,62の対向面間の距離、つまりカーソル61におけるカーソル62側の面(後面)と、カーソル62におけるカーソル61側の面(前面)との間の距離で規定される。
本実施形態では一例として、カーソル可動機構4は、ラック・ピニオンの機構を採用している。すなわち、カーソル可動機構4は、図4及び図5に示すように、ピニオンギア40、及び一対のラックバー41,42を有している。ピニオンギア40、及び一対のラックバー41,42は、例えば、シート積載台21に内蔵されている。ピニオンギア40は、上下方向D1に沿って延びる回転軸を中心に回転可能である。一対のラックバー41,42は、それぞれ直接的又は間接的に一対のカーソル61,62に連結されている。一対のラックバー41,42は、左右方向D3において、1つのピニオンギア40を挟むように配置され、当該1つのピニオンギア40に噛合している。これにより、例えば、一方のカーソル61が後方に向けて操作されると、カーソル61に連結されているラックバー41が、後方に移動し、ピニオンギア40を平面視で反時計回りに回転させる。このピニオンギア40の回転に伴って、カーソル62に連結されているラックバー42が、前方に移動し、カーソル62が前方に移動する。結果的に、上述した通り、一対のカーソル6が線対称に連動動作する。
カーソル検知部5は、幅方向(前後方向D2)における一対のカーソル6間の間隔W1に応じた出力値を発生(出力)する。つまり、カーソル検知部5は、前後方向D2における一対のカーソル6の間隔W1を検知し、この間隔W1の大きさに出力値を変化させる。一対のカーソル6が、前後方向D2において可動範囲の最も外側にある場合、一対のカーソル6間の間隔W1は最大となる。反対に、一対のカーソル6が、前後方向D2において可動範囲の最も内側にある場合、一対のカーソル6間の間隔W1は最小となる。このように、一対のカーソル6間の間隔W1は一対のカーソル6の移動に伴って変化するため、カーソル検知部5の出力値は一対のカーソル6の移動に伴って変化することになる。カーソル検知部5は、その出力値(電気信号)を制御部15に出力する。
本実施形態では一例として、カーソル検知部5は、図5の吹き出し内に示すように、可変抵抗器51を有する。可変抵抗器51は、一対のカーソル6間の間隔に応じて抵抗値が変化する。可変抵抗器51は、例えば、操作子の回転に伴って抵抗値が変化する回転式のロータリーボリュームである。可変抵抗器51は、(その操作子が)ピニオンギア40の回転軸につながっており、ピニオンギア40の回転に伴って可変抵抗器51の抵抗値が変化するので、結果的に、一対のカーソル6間の間隔に応じて抵抗値が変化する。ここで、可変抵抗器51は、ピニオンギア40の回転軸に直接的に連結されてもよいし、減速機等を介して間接的に連結されてもよい。さらに、本実施形態では、可変抵抗器51は、その抵抗値と回転量(回転角)とが正比例の関係にあるBカーブの可変抵抗器であることとする。
より詳細には、カーソル検知部5は、分圧抵抗52を更に有し、可変抵抗器51と分圧抵抗52とが直列に接続されてなる分圧回路に対して、定電圧(Vcc)が印加されている。これにより、可変抵抗器51の両端電圧、つまり可変抵抗器51と分圧抵抗52との接続点の電位が、可変抵抗器51の抵抗値に応じて変化する。このような可変抵抗器51の両端電圧は、制御部15のAD変換ポートに入力される。制御部15は、AD変換器151を含んでおり、可変抵抗器51の両端電圧をAD変換器151にてデジタル値に変換する。よって、AD変換器151からは、一対のカーソル6間の間隔W1に応じて変化する可変抵抗器51の抵抗値に対応するデジタル値が、カーソル検知部5の出力値として出力される。
ところで、この種のシート搬送装置2の関連技術として、シート積載台上のシートの幅方向の位置を規制する一対のカーソルを備えるシート搬送装置が知られている。関連技術に係るシート搬送装置は、一対のカーソルに連結された一対のラックと、一対のラックに噛合するピニオンギアと、ピニオンギアに連結され、ピニオンギアの回転角度に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器と、を備える。このシート搬送装置は、一対のカーソルの間隔と可変抵抗器の出力との相関グラフデータを用いて、可変抵抗器の出力からシートのサイズを特定する。
しかし、上記関連技術の構成では、例えば、一対のカーソルの間隔を狭めるときと広げるときとで、ラック及びピニオンギア間のバックラッシュ又は部品の公差に起因するがたつき等により、一対のカーソルの間隔が同じでも可変抵抗器の出力が異なる場合がある。そのため、上記関連技術の構成では、可変抵抗器の出力に基づいて特定される一対のカーソルの間隔(シートのサイズに相当)が、実際の一対のカーソルの間隔からずれることが起こり得る。
これに対し、本実施形態では、以下に説明する構成により、一対のカーソル6間の間隔W1の特定精度の向上を図りやすい、シート搬送装置2及び画像処理装置10を実現する。
すなわち、本実施形態に係るシート搬送装置2は、シート積載台21と、シート排出台22と、搬送機構3と、一対のカーソル6と、カーソル可動機構4と、カーソル検知部5と、特定制御部23と、を備える。搬送機構3は、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1を、画像処理部による画像処理が実行される実行位置P1を通してシート排出台22上に搬送する。一対のカーソル6は、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1に対して搬送機構3による搬送方向と直交する幅方向(前後方向D2)の両側に配置される。カーソル可動機構4は、一対のカーソル6の少なくとも一方を幅方向に移動可能に支持する。カーソル検知部5は、幅方向における一対のカーソル6間の間隔W1に応じた出力値を発生する。特定制御部23は、間隔W1とカーソル検知部5の出力値との対応関係を表す相関情報として、間隔W1が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定する。本実施形態では、シート搬送装置2の構成要素である特定制御部23は、制御部15の一機能として制御部15に設けられている。
上述した構成によれば、本実施形態に係るシート搬送装置2、及びシート搬送装置2を備える画像処理装置10は、一対のカーソル6間の間隔W1の特定精度の向上を図りやすい、という利点がある。すなわち、特定制御部23は、間隔W1とカーソル検知部5の出力値との対応関係を表す相関情報を用いて、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定する。ここで、特定制御部23は、常に同じ相関情報を用いるのではなく、間隔W1が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、間隔W1を特定する。そのため、例えば、一対のカーソル6の間隔W1を狭めるときと広げるときとで、ラックバー41,42及びピニオンギア40間のバックラッシュ又は部品の公差に起因するがたつき等により、間隔W1が同じでも可変抵抗器51の出力値が異なるとしても、間隔W1を精度よく特定できる。要するに、間隔W1を狭めるときには、ある相関情報を用いてカーソル検知部5の出力値から間隔W1を精度よく特定でき、間隔W1を広げるときには、別の相関情報を用いてカーソル検知部5の出力値から間隔W1を精度よく特定できる。結果的に、一対のカーソル6間の間隔W1の特定精度の向上を図りやすい。
要するに、本実施形態に係るシート搬送装置2では、特定制御部23が間隔W1を特定する際に用いる相関情報は、間隔W1を狭めるとき用と間隔W1を広げるとき用との2種類用意されている。ここで、相関情報は、間隔W1とカーソル検知部5の出力値との対応関係を表す情報であるので、特定制御部23は、相関情報を参照することにより、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を一意に特定することが可能である。本開示においては、間隔W1を狭めるときに用いられる相関情報を「第1情報」、間隔W1を広げるときに用いられる相関情報を「第2情報」と呼ぶ。言い換えれば、シート搬送装置2においては、間隔W1を特定するための相関情報として、第1情報及び第2情報を含む複数の相関情報が予め記憶部等に記憶されている。そして、特定制御部23は、間隔W1を狭めるときと広げるときとで、相関情報として、これら第1情報及び第2情報を使い分けることにより、間隔W1の特定精度の向上を図っている。
より詳細には、特定制御部23は、一対のカーソル6が移動する際に、当該移動が、一対のカーソル6間の間隔W1を狭める向きの移動か、広げる向きの移動か、を判別する。そして、特定制御部23は、一対のカーソル6の移動が間隔W1を狭める向きの移動と判定すれば、相関情報として第1情報を適用して、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定(算出)する。一方、一対のカーソル6の移動が間隔W1を広げる向きの移動と判定すれば、相関情報として第2情報を適用して、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定(算出)する。ここで、一対のカーソル6の移動の向きの判別は、例えば、カーソル検知部5の出力値に基づいて、時間経過に伴って間隔W1が大きくなっている(広がっている)か小さくなっている(狭まっている)かを判断して行われる。あるいは、カーソル検知部5とは別の検知部(センサー)を設けて、一対のカーソル6の移動の向きが判別されてもよい。
本実施形態では一例として、相関情報は、カーソル検知部5の出力値を「X」、一対のカーソル6間の間隔W1を「Y」としたときに、「Y=aX+b」(a,bは定数)で表される一次関数である。つまり、実質的には、上記一次関数の定数a,bが、相関情報として、間隔W1を狭めるとき用(第1情報)と間隔W1を広げるとき用(第2情報)とのそれぞれについて、記憶部等に記憶されている。ただし、相関情報は一次関数(線形関数)に限らず、例えば、二次以上の関数であってもよいし、複数のカーソル検知部5の出力値それぞれに対する間隔W1を規定するテーブル形式の情報等であってもよい。
また、本実施形態では、カーソル検知部5は、間隔W1に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器51を有する。特定制御部23は、可変抵抗器51の抵抗値に対応するデジタル値をカーソル検知部5の出力値として用いて間隔W1を特定する。すなわち、図5に示すように、特定制御部23には、AD変換器151から出力されるデジタル値が、カーソル検知部5の出力値として入力される。AD変換器151から出力されるデジタル値は、上述したように可変抵抗器51の両端電圧をAD変換して得られるので、可変抵抗器51の抵抗値に対応する値である。この構成によれば、カーソル検知部5を比較的簡単な構成で具現化しながらも、特定制御部23においては、相関情報を用いる演算処理により、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定することが可能である。
また、設定制御部24は、間隔W1が狭まるときに相関情報として用いられる第1情報と、間隔W1が広がるときに相関情報として用いられる第2情報と、を個別に設定する。すなわち、特定制御部23で間隔W1を特定する際に用いられる相関情報(第1情報及び第2情報)が、設定制御部24により設定される。しかも、間隔W1を狭めるとき用の相関情報(第1情報)と、間隔W1を広げるとき用の相関情報(第2情報)とが個別に設定されるので、それぞれに適した相関情報を設定することが可能である。設定制御部24は、一例としてシート搬送装置2の組立時等において、相関情報(第1情報及び第2情報)を、記憶部等に記憶する(書き込む)ことにより相関情報の設定を行う。相関情報の設定手順については、「[3]相関情報の設定手順」の欄で詳しく説明する。
また、本実施形態では、一対のカーソル6は、シートSh1の幅方向(前後方向D2)の両端に接触することで搬送方向に対するシートSh1の傾きを抑制する。すなわち、シートSh1は、幅方向の両端に位置する一対の辺が、一対のカーソル6における前後方向D2の内側となる対向面に接触することにより、搬送方向に対して傾きが抑制される。特に、本実施形態では、一対のカーソル6の各対向面は平坦であって、この平坦な対向面をシートSh1の両端に接触させる。ただし、一対のカーソル6がシートSh1の幅方向の両端に対して強く押し当てられると、搬送機構3によるシートSh1の搬送自体が妨げられる。そこで、一対のカーソル6がシートSh1の幅方向の両端に対して軽く接するように、一対のカーソル6間の間隔W1がシートSh1の幅方向(前後方向D2)の寸法に対して、略同じか僅かに大きい程度であることが好ましい。この構成によれば、一対のカーソル6によって、搬送機構3に対してシートSh1が斜めに供給されることが抑制される、シートSh1の傾き補正が実現可能である。
そして、カーソル可動機構4によれば、一対のカーソル6間の間隔W1が可変となるので、シート積載台21に様々なサイズのシートSh1をセットすることが可能である。つまり、シート積載台21にセットされたシートSh1のサイズに応じて、ユーザーが一対のカーソル6を操作することで、様々なサイズのシートSh1に合わせて一対のカーソル6間の間隔W1を調節することができる。その結果、シート積載台21に載せ置かれるシートSh1のサイズが変わっても、一対のカーソル6間の間隔W1を調節することで、一対のカーソル6をシートSh1の幅方向の両端に接触させ、搬送方向に対するシートSh1の傾きを抑制する傾き補正が実現可能である。
ただし、一対のカーソル6にてシートSh1の傾き補正を行う場合には、一対のカーソル6間の間隔W1が、シートSh1のサイズ(特にシートSh1の幅方向の寸法)にきっちりと合わせて調節される必要がある。つまり、一対のカーソル6とシートSh1との間に隙間があるような状態では、シートSh1の傾きが十分に補正されないことがあるため、一対のカーソル6がシートSh1に対してぎりぎりまで詰められていることが好ましい。
本実施形態では報知制御部25が設けられていることで、シートSh1のサイズに対して、一対のカーソル6間の間隔W1が適切に調節されていなければ、報知制御が行われる。すなわち、報知制御部25は、特定制御部23で特定される間隔W1が報知条件を満たす場合に報知処理を実行する。ここでいう報知条件は、特定制御部23で特定される間隔W1に関して予め設定されている条件であって、報知処理を実行するために満たすべき条件である。本実施形態では一例として、報知条件は、シートSh1のサイズ(特にシートSh1の幅方向の寸法)に対して、一対のカーソル6間の間隔W1が適切に調節されていないことを含む。つまり、特定制御部23で特定される間隔W1が、例えば「A3E」又は「B4E」等の定型サイズを基準とする許容範囲(例えば+2mm程度)を超える場合には、報知制御部25は、シートSh1のサイズに対して間隔W1が適切に調節されていないと判断し、報知処理を実行する。ただし、報知条件は、シートSh1のサイズに対して間隔W1が適切に調節されていないことに限らず、例えば、一対のカーソル6間の間隔W1が所定の許容範囲内にないこと等を含んでもよい。この構成によれば、特定制御部23で特定される間隔W1に基づいて、ユーザーに対する報知を行うことが可能である。
本実施形態では、報知制御部25は、一対のカーソル6間の間隔W1が適切に調節されていないこと、つまり一対のカーソル6とシートSh1と間に隙間があることを、ユーザーに対して報知する。具体的には、報知制御部25は、例えば、操作表示部14の表示、表示用LEDの点灯状態、もしくは報知音、又はこれらの組み合わせにより、カーソル6が要確認状態にあることを表す報知を行う。このような報知を受けることで、ユーザーにおいては、一対のカーソル6間の間隔W1が適切に調節されていない場合には、カーソル6を操作して間隔W1を適切に調節しなおすことが可能である。報知が行われた後、一対のカーソル6間の間隔W1が適切に調節されて報知条件を満たさなくなれば、報知制御部25は報知を終了する。
そして、本実施形態に係るシート搬送装置2では、特定制御部23が、間隔W1を精度よく特定できるので、報知条件の判断を厳密に行うことができる。つまり、シートSh1のサイズに対して間隔W1が適切に調節されていないにも関わらず、報知処理が行われなかったり、反対に、シートSh1のサイズに対して間隔W1が適切に調節されているにも関わらず、報知処理が行われたりすることを回避しやすい利点がある。
ところで、シートSh1の傾き補正の方法として、一対のカーソル6をシートSh1の幅方向の両端に接触させる以外に、例えば、搬送機構3のレジストローラーを用いるレジスト補正がある。レジスト補正では、搬送機構3により搬送されるシートSh1の先端を、停止しているレジストローラーに一旦当てることによって、シートSh1の傾きを補正する。ただし、レジスト補正では、レジストローラーにシートSh1の先端が当たった後で、停止していたレジストローラーを始動(回転)させるため、時間のロスにつながり、シートSh1の搬送の高速化の妨げとなる。これに対して、本実施形態に係るシート搬送装置2では、一対のカーソル6によりシートSh1の傾き補正を実現するので、レジスト補正を省略する(いわゆるレジストレス)ことができ、シートSh1の搬送の高速化を図りやすくなる。さらに、レジスト補正が省略されれば、静音化にもつながる。
[3]相関情報の設定手順
次に、図6~図8を参照しつつ、本実施形態に係るシート搬送装置2における相関情報の設定手順について説明する。本実施形態では一例として、シート搬送装置2の組立時(製造時)、つまり工場出荷前に、作業者が、相関情報の設定を行うことと仮定する。
シート搬送装置2は、動作モードの一つとして、相関情報を設定するための設定モードを有しており、設定モードにおいて、設定制御部24による相関情報の設定が可能となる。そのため、作業者は、工場出荷前に、まずシート搬送装置2を設定モードで起動させる。そして、作業者は、実際に一対のカーソル6を操作しながら、間隔W1を狭めるとき用の相関情報(第1情報)と、間隔W1を広げるとき用の相関情報(第2情報)と、を順次設定する。
第1情報の設定に際し、作業者は、図6に示すように、一対のカーソル6間の間隔W1を狭めながら、2点(2タイミング)において、カーソル検知部5の出力値(AD変換器151の出力)を設定制御部24に読み込ませる。具体的には、作業者は、図6の上段に示すように、まず一対のカーソル6の内側面(対向面)を治具T1に押し当てることで、一対のカーソル6間の間隔W1を既知である「W11」に調節し、このときのカーソル検知部5の出力値を1点目として設定制御部24に読み込ませる。それから、作業者は、図6の下段に示すように、一対のカーソル6の内側面(対向面)を治具T2に押し当てることで、一対のカーソル6間の間隔W1を既知である「W12」に調節し、このときのカーソル検知部5の出力値を2点目として設定制御部24に読み込ませる。ここで、前後方向D2の寸法は治具T1よりも治具T2の方が小さいため(W11>W12)、作業者は、一対のカーソル6間の間隔W1を狭める向きに一対のカーソル6を操作することになる。これにより、設定制御部24は、一対のカーソル6間の間隔W1が狭まる際に、間隔W1(W11,W12)が既知である2点において、カーソル検知部5の出力値(x1,x2)を取得できる。
第2情報の設定に際し、作業者は、図7に示すように、一対のカーソル6間の間隔W1を広げながら、2点(2タイミング)において、カーソル検知部5の出力値(AD変換器151の出力)を設定制御部24に読み込ませる。具体的には、作業者は、図7の上段に示すように、まず一対のカーソル6の外側面を治具T3に押し当てることで、一対のカーソル6間の間隔W1を既知である「W13」に調節し、このときのカーソル検知部5の出力値を3点目として設定制御部24に読み込ませる。それから、作業者は、図7の下段に示すように、一対のカーソル6の外側面を治具T3に押し当てることで、一対のカーソル6間の間隔W1を既知である「W14」に調節し、このときのカーソル検知部5の出力値を4点目として設定制御部24に読み込ませる。ここで、前後方向D2の寸法は治具T3よりも治具T4の方が大きいため(W13<W14)、作業者は、一対のカーソル6間の間隔W1を広げる向きに一対のカーソル6を操作することになる。これにより、設定制御部24は、一対のカーソル6間の間隔W1が広がる際に、間隔W1(W13,W14)が既知である2点において、カーソル検知部5の出力値(x3,x4)を取得できる。
設定制御部24は、上述のように取得されるカーソル検知部5の出力値に基づいて、図8に示すように、相関情報(第1情報及び第2情報)としての一次関数(定数a,b)を求める。つまり、一対のカーソル6間の間隔W1が狭まる際に取得されるカーソル検知部5の出力値x1,x2と既知の間隔W11,W12とに基づいて、設定制御部24は、第1情報としての一次関数G1を導出する。一方、一対のカーソル6間の間隔W1が広がる際に取得されるカーソル検知部5の出力値x3,x4と既知の間隔W13,W14とに基づいて、設定制御部24は、第2情報としての一次関数G2を導出する。設定制御部24は、このように導出した一次関数G1,G2を記憶部等に記憶することによって、相関情報(第1情報及び第2情報)を設定する。相関情報の設定が完了すると、作業者は、設定モードを終了させる。
以上説明したように、相関情報の設定がシート搬送装置2ごとに行われることにより、個々のシート搬送装置2の特性ばらつきに合わせた適切な相関情報の設定がなされる。個々のシート搬送装置2の特性ばらつきとしては、例えば、可変抵抗器51の抵抗値のばらつき、組立時のラックバー41,42とピニオンギア40との噛み合わせのずれ、及び定電圧(Vcc)のばらつき等がある。したがって、個々のシート搬送装置2の特性ばらつきがあったとしても、特定制御部23は、相関情報を用いることにより精度よく間隔W1を特定可能となる。
また、上述した相関情報の設定手順は一例に過ぎず、例えば、間隔W1を狭めるとき用の相関情報(第1情報)と、間隔W1を広げるとき用の相関情報(第2情報)とのいずれが先に設定されてもよい。また、治具T1~T4を用いずに、例えば、カーソル検知部5の出力値を設定制御部24が取得する際の間隔W1を、作業者が実測して、例えば操作表示部14等で入力してもよい。また、上述した相関情報の設定に際して、シート搬送装置2は、例えば操作表示部14等を用いて、作業者が行うべき操作を案内することが好ましい。また、設定制御部24により相関情報が設定されるタイミングは、シート搬送装置2の組立時(工場出荷前)に限らず、例えば、適当なタイミングで相関情報の再設定(更新)が可能であってもよい。
[4]シート搬送方法
次に、図9を参照しつつ、本実施形態に係るシート搬送方法、つまりシート搬送装置2の動作について説明する。ここで、図9におけるステップS1、S2・・・は、制御部15(主として特定制御部23及び報知制御部25)により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。制御部15は、1以上のプロセッサー及び1以上のメモリーを有するコンピューターシステムを主構成とするので、1以上のプロセッサーが搬送制御プログラムを実行することにより、以下の処理が実現される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、特定制御部23は、カーソル6が操作されたか否かを判断する。つまり、特定制御部23は、カーソル6が操作されることをトリガーに、一対のカーソル6間の間隔W1の特定を開始するので、まずはカーソル6が操作されたかを判断する。カーソル検知部5の出力値が変化すると、特定制御部23は、カーソル6が操作されたと判断し(S1:Yes)、処理をステップS2に移行させる。一方、カーソル検知部5の出力値が変化していなければ、特定制御部23は、カーソル6が操作されていないと判断し(S1:No)、ステップS1を繰り返し実行する。
<ステップS2>
ステップS2においては、特定制御部23は、一対のカーソル6の移動の向きを判別する。つまり、特定制御部23は、カーソル検知部5の出力値に基づいて、一対のカーソル6の移動が間隔W1を狭める向きの移動か、広げる向きの移動か、を判別する。間隔W1を狭める向きにカーソル6が操作されたと判断すると(S2:Yes)、特定制御部23は、処理をステップS3に移行させる。間隔W1を広げる向きにカーソル6が操作されたと判断すると(S2:No)、特定制御部23は、処理をステップS4に移行させる。
<ステップS3>
ステップS3においては、特定制御部23は、間隔W1を狭めるとき用の相関情報である第1情報に基づいて、間隔W1を特定する。このとき、特定制御部23は、記憶部等から第1情報としての一次関数を読み出し、カーソル検知部5の出力値を当該一次関数に代入することにより、間隔W1を算出する。間隔W1が算出されると、処理はステップS5に移行する。
<ステップS4>
ステップS4においては、特定制御部23は、間隔W1を広げるとき用の相関情報である第2情報に基づいて、間隔W1を特定する。このとき、特定制御部23は、記憶部等から第2情報としての一次関数を読み出し、カーソル検知部5の出力値を当該一次関数に代入することにより、間隔W1を算出する。間隔W1が算出されると、処理はステップS5に移行する。
<ステップS5,S6>
ステップS5においては、報知制御部25は、特定制御部23で特定される間隔W1が、シートSh1のサイズ(特にシートSh1の幅方向の寸法)に対して、適切に調節されているか否かを判断する。つまり、報知制御部25は、特定制御部23で特定される間隔W1とシートSh1のサイズとの対比により、報知条件を満たすか否かを判断する。ここで、特定制御部23で特定される間隔W1の定型サイズからの誤差が許容範囲を超える場合には、報知制御部25は、間隔W1が適切でない(S5:No)、つまり報知条件を満たすと判断し、処理をステップS6に移行させる。一方、特定制御部23で特定される間隔W1の定型サイズからの誤差が許容範囲内である場合には、報知制御部25は、間隔W1が適切である(S5:Yes)、つまり報知条件を満たさないと判断し、一連の処理を終了する。ステップS6では、報知制御部25は、一対のカーソル6間の間隔W1が適切でないことを、ユーザーに報知する報知処理を実行し、処理をステップS5に移行させる。このとき、搬送機構3によるシートSh1の搬送が禁止されてもよい。
以上説明したシート搬送方法の手順は一例に過ぎず、図9のフローチャートに示す処理の順番が適宜入れ替わったり、処理が追加されたりしてもよい。
[5]変形例
画像処理装置10に含まれる複数の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、シート搬送装置2の構成要素である特定制御部23等は、制御部15の一機能として実現される構成に限らず、制御部15とは、別の筐体に設けられていてもよい。つまり、シート搬送装置2は、画像処理装置10と一体でなくてもよく、シート搬送装置2の少なくとも一部が画像処理装置10とは別の筐体に設けられていてもよい。
また、シート搬送装置2が搬送するシートは、画像形成部12による画像の形成対象としてのシートSh2、つまり給紙部13により供給されるシートであってもよい。この場合、例えば、給紙部13の手差しトレイがシート搬送装置2のシート積載台に相当し、画像形成部12の排紙トレイ123がシート搬送装置2のシート排出台に相当する。
また、報知条件に関する許容範囲等は、ユーザーの操作に基づいて任意に設定されてもよい。
また、シートSh1の大きさは、「A3E」又は「B4E」等の定型サイズに限らず、定型サイズ以外であってもよい。この場合、シートSh1の大きさは、例えば、縦方向及び横方向の寸法(長さ)にて規定可能である。さらに、この場合、報知制御部25は、例えば、ユーザーが入力するシートSh1の縦方向及び横方向の寸法に基づいて、報知条件の判定を行ってもよい。
また、カーソル可動機構4は、一対のカーソル6の少なくとも一方を幅方向(前後方向D2)に移動可能に支持する機能を有していればよく、上述したカーソル可動機構4の詳細な構成はシート搬送装置2に必須の構成ではない。例えば、一対のカーソル6を無段階で移動させることは必須でなく、一対のカーソル6を段階的に移動させてもよい。また、カーソル可動機構4は、ラック・ピニオンの機構(ピニオンギア40及び一対のラックバー41,42)に限らず、その他の適宜の機構を採用してもよい。また、カーソル可動機構4は、一対のカーソル6を前後方向D2に直進移動させる構成に限らず、例えば、各カーソル6の回転を伴いながら一対のカーソル6を前後方向D2に移動させてもよい。さらに、一対のカーソル6は少なとも一方が移動すればよく、片方は固定であってもよい。さらに、一対のカーソル6の両方が移動する場合でも、一対のカーソル6が互いに連動することは必須ではなく、各カーソル6が個別に移動してもよい。
また、一対のカーソル6は手動で移動させられる構成に限らない。例えば、カーソル可動機構4は、モーター等を含むアクチュエーターを有し、一対のカーソル6の少なくとも一方を自動で移動させてもよい。
また、特定制御部23は、間隔W1が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報(第1情報及び第2情報)を用いて、カーソル検知部5の出力値から間隔W1を特定可能であればよく、第1情報と第2情報とが一致することを妨げる趣旨ではない。つまり、間隔W1が狭まるとき用の相関情報(第1情報)と、間隔W1が広がるとき用の相関情報(第2情報)とが、偶々、同一の一次関数(定数a,b)で表されてもよい。
また、カーソル検知部5は、可変抵抗器51の抵抗値に応じて出力値が変化する構成であればよく、分圧抵抗52を有する構成に限らない。例えば、カーソル検知部5は、可変抵抗器51に対して、定電流源から定電流を流し、可変抵抗器51の両端電圧を制御部15(AD変換ポート)に出力する構成であってもよい。
また、設定制御部24はシート搬送装置2に必須の構成ではなく、適宜省略されてもよい。この場合、例えば、予め設定された相関情報(第1情報及び第2情報)が記憶部等に記憶される。また、一対のカーソル6がシートSh1の傾きを抑制(傾き補正)することは必須ではなく、シートSh1の傾き補正は、例えばレジスト補正等で実現されてもよい。また、報知制御部25はシート搬送装置2に必須の構成ではなく、適宜省略されてもよい。この場合、特定制御部23で特定される間隔W1は、例えば、操作表示部14に表示されることでユーザーに通知されることが好ましい。
(実施形態2)
本実施形態に係る画像処理装置10は、カーソル検知部5の構成が実施形態1に係る画像処理装置10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態では、カーソル検知部5は、可変抵抗器51に代えて、エンコーダーを有している。エンコーダーは、例えば、絶対角度を出力するアブソリュート方式のロータリーエンコーダーである。このカーソル検知部5は、出力値として、デジタル値を直接的に制御部15に出力可能である。
実施形態2の構成は、実施形態1で説明した各構成(変形例を含む)と組み合わせて適用可能である。
2 シート搬送装置
3 搬送機構
4 カーソル可動機構
5 カーソル検知部
6,61,62 カーソル
10 画像処理装置
11 画像読取部(画像処理部)
12 画像形成部(画像処理部)
21 シート積載台
22 シート排出台
23 特定制御部
24 設定制御部
25 報知制御部
51 可変抵抗器
P1 実行位置
Sh1 シート
W1 (一対のカーソル間の)間隔

Claims (8)

  1. シート積載台と、
    シート排出台と、
    前記シート積載台に載せ置かれるシートを、画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する搬送機構と、
    前記シート積載台に載せ置かれる前記シートに対して前記搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される一対のカーソルと、
    前記一対のカーソルの少なくとも一方を前記幅方向に移動可能に支持するカーソル可動機構と、
    前記幅方向における前記一対のカーソル間の間隔に応じた出力値を発生するカーソル検知部と、
    前記間隔と前記カーソル検知部の出力値との対応関係を表す相関情報として、前記間隔が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、前記カーソル検知部の出力値から前記間隔を特定する特定制御部と、を備える、
    シート搬送装置。
  2. 前記特定制御部で特定される前記間隔が報知条件を満たす場合に報知処理を実行する報知制御部を更に備える、
    請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記一対のカーソルは、前記シートの前記幅方向の両端に接触することで前記搬送方向に対する前記シートの傾きを抑制する、
    請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記カーソル検知部は、前記間隔に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を有し、
    前記特定制御部は、前記可変抵抗器の抵抗値に対応するデジタル値を前記カーソル検知部の出力値として用いて前記間隔を特定する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記間隔が狭まるときに前記相関情報として用いられる第1情報と、前記間隔が広がるときに前記相関情報として用いられる第2情報と、を個別に設定する設定制御部を更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シートを対象として、画像の読み取りと画像の形成との少なくとも一方を実行する前記画像処理部と、を備える、
    画像処理装置。
  7. シート積載台と、
    シート排出台と、
    前記シート積載台に載せ置かれるシートを、画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する搬送機構と、
    前記シート積載台に載せ置かれる前記シートに対して前記搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される一対のカーソルと、
    前記一対のカーソルの少なくとも一方を前記幅方向に移動可能に支持するカーソル可動機構と、
    前記幅方向における前記一対のカーソル間の間隔に応じた出力値を発生するカーソル検知部と、を備えるシート搬送装置に用いられ、
    前記間隔と前記カーソル検知部の出力値との対応関係を表す相関情報として、前記間隔が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、前記カーソル検知部の出力値から前記間隔を特定すること、を有する、
    シート搬送方法。
  8. シート積載台と、
    シート排出台と、
    前記シート積載台に載せ置かれるシートを、画像処理部による画像処理が実行される実行位置を通して前記シート排出台上に搬送する搬送機構と、
    前記シート積載台に載せ置かれる前記シートに対して前記搬送機構による搬送方向と直交する幅方向の両側に配置される一対のカーソルと、
    前記一対のカーソルの少なくとも一方を前記幅方向に移動可能に支持するカーソル可動機構と、
    前記幅方向における前記一対のカーソル間の間隔に応じた出力値を発生するカーソル検知部と、を備えるシート搬送装置に用いられ、
    前記間隔と前記カーソル検知部の出力値との対応関係を表す相関情報として、前記間隔が狭まるときと広がるときとで異なる相関情報を用いて、前記カーソル検知部の出力値から前記間隔を特定すること、
    を1以上のプロセッサーに実行させるための搬送制御プログラム。
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