JP2022148907A - 電圧生成装置 - Google Patents

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秀明 田中
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克俊 西島
Katsutoshi Nishijima
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Abstract

【課題】バッテリパックに対する負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成すること。【解決手段】バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力部(213)と、前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力部(214)と、他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を測定する電流測定部(223)と、前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出部(216)と、算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成部(222)と、を備えている電圧生成装置。【選択図】図4

Description

本発明は、電圧生成装置に関し、例えば、バッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる電圧生成装置に関する。
一般に、バッテリは単一セルから構成されているバッテリセル、複数のバッテリセルを直列および/または並列に接続したバッテリモジュール、および複数のバッテリモジュールを1つの容器に収容したバッテリパックからなる。
バッテリ管理システム(BMS:Battery Management System)は、バッテリモジュールや、バッテリパックに搭載された複数のバッテリセルそれぞれの電圧状態を監視し、一部のバッテリセルが過充電や過放電となることを防止することにより、バッテリセルの発火回避、バッテリパックの長寿命化を実現している。
バッテリ管理システムは、バッテリパックと、このバッテリパックに対して1つのバッテリ管理システム基板(BMS基板)とにより構成されているワンボックス構成、バッテリモジュール毎のBMS基板とそれらを統括するコントロール制御基板とからなるモジュール構成などがある。
例えば、特許文献1には、各バッテリセルに個別的に設けられたスイッチを介して当該バッテリセルに適正な充電電圧を供給して安定的にセルバランシングを行うことができるセルバランシングシステムがバッテリ管理システムの例として記載されている。
特表2019-503640号公報
バッテリを長く安全に使用するためには、バッテリ管理システムが正常に動作することが重要である。
従来、バッテリ管理システムが正常に動作することを確認するために、バッテリパックやバッテリモジュール内の各バッテリセルの電圧に相当する電圧を生成し、バッテリ管理システムに対して入力される電流・電圧を観察する手法がとられていた。
しかしながら、従来のバッテリ管理システムを検査する手法で用いられる検査装置は、操作者によって設定されたバッテリセルの電圧に相当する電圧値に基づいて、検査装置が電圧を生成するだけのものであった。すなわち従来の検査装置では、検査装置自体でバッテリセルの電圧挙動を模擬して電圧の生成を行うことはできなかった。特に、従来の検査装置は、バッテリパックやバッテリモジュールに対する負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動、すなわちバッテリセルの出力電圧の過渡現象を模擬することができなかった。
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであって、本発明の課題は、負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる電圧生成装置を提供することにある。
本発明の代表的な実施の形態に係る電圧生成装置は、バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力部と、前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力部と、他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を測定する電流測定部と、前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出部と、算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成部と、を備えている。
本発明に係る電圧生成装置によれば、負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる。
本発明の実施の形態に係る電圧生成装置200を備えた電圧生成システム1の概略構成を示す図である。 バッテリセルの電圧挙動を説明するための図である。 本実施形態の電圧生成装置200において用いられるバッテリセルの等価回路を示す図である。 負荷電流値と充放電電流値およびセルバランシング電流との関係を説明するための図である。 電圧生成装置200の具体的な構成例を示す図である。 電圧生成システム1におけるコンピュータ100と電圧生成装置200との間の処理の流れを示すシーケンス図である。 電圧生成処理の詳細な処理流れを示すフロー図である。 表示部101に表示されたバッテリセルの特性を表す図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕代表的な実施の形態に係る電圧生成装置(200)は、バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力部(213)と、前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力部(214)と、他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を測定する電流測定部(223)と、前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出部(216)と、算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成部(222)と、を備えている。
この態様によれば、バッテリセルの等価回路からバッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式を導き、この過渡現象の式と入力された負荷電流値とに基づいて、経過時間毎にバッテリセルの端子間電圧値を算出するので、算出される端子間電圧値は、過渡現象の変化特性を示すものとなる。算出された端子間電圧値に応じた電圧を生成することにより、負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる。
〔2〕上記〔1〕記載の電圧生成装置において、前記等価回路は、電圧源と複数のRC並列回路とがそれぞれ直列に接続された構成を有し、前記電圧値算出部は、前記経過時間毎に、前記複数のRC並列回路の電圧値を夫々算出し、各前記RC並列回路の電圧値を総和した値を前記電圧源の電圧値から減算して、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出してもよい。
この態様によれば、算出したバッテリセルの端子間電圧値が過渡現象を示すものとすることができる。
〔3〕上記〔1〕または〔2〕記載の電圧生成装置において、前記電圧生成部における電圧の生成を停止する旨の指示の入力を受け付ける第3の入力部をさらに備え、前記電圧生成部は、前記第3の入力部おいて指示の入力を受け付けたことをトリガとして、前記電圧の生成を停止してもよい。
この態様によれば、ユーザの任意のタイミングで電圧の生成を停止することができる。
〔4〕上記〔3〕記載の電圧生成装置において、前記第2の入力部は、前記充放電電流値の変更の入力を受け付け、前記電圧値算出部は、前記充放電電流値の変更の入力を受け付けた場合に、変更後の前記充放電電流値に基づいて前記バッテリセルの端子間電圧値を前記経過時間毎に算出してもよい。
この態様によれば、充放電電流値が変化したときのバッテリセルの端子間電圧値の過渡応答を模擬した電圧を算出して生成することができる。
〔5〕上記〔1〕から〔4〕いずれか1つに記載の電圧生成装置において、前記電圧値算出部は、前記過渡現象の式に基づいて算出した前記バッテリセルの端子間電圧値が所定の条件を満たした場合に、前記過渡現象の式に代えて、前記バッテリセルの残容量とその残容量における前記バッテリセルの端子間電圧値との関係に基づいて前記バッテリセルの端子間電圧値を算出してもよい。
この態様によれば、過渡状態から定常状態へ遷移した後の電圧を算出して生成することができる。
〔6〕上記〔1〕から〔5〕いずれか1つに記載の電圧生成装置において、外部と接続し、前記電圧生成部で生成された電圧を前記外部に出力するための接続端子(224)をさらに備え、前記電流測定部(223)は、前記接続端子(224)に流れる電流を測定することによりセルバランシング電流値を測定すると、をさらに備えていてもよい。
この態様によれば、接続端子における電圧と電流を測定できるため、例えば、BMSに接続した場合に、ユーザによるBMSの評価を効率的に行うための支援をすることができる。
〔7〕上記〔6〕記載の電圧生成装置(200)と、該電圧生成装置に接続可能なコンピュータ(100)とを備えた電圧生成システムであって、前記コンピュータは、前記電圧生成部で生成する電圧にもとづいて、前記バッテリセルの電圧変化を表示し、または前記電流測定部で測定された電流に基づいて前記接続端子に流れる電流を表示する表示部(101)を有していてもよい。
この態様によれば、コンピュータの表示部にバッテリセルの特性を表示することができるため、ユーザは模擬したバッテリセルの電圧変化を容易に観察することができる。
〔8〕代表的な実施の形態に係る電圧生成プログラムは、バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力機能と、前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力機能と、他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を取得する電流取得機能と、前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出機能と、算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成機能と、をコンピュータに実現させるための、プログラムである。
この態様によれば、バッテリセルの等価回路からバッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式を導き、この過渡現象の式と入力された負荷電流値とに基づいて、経過時間毎にバッテリセルの端子間電圧値を算出するので、算出される端子間電圧値は、過渡現象の変化特性を示すものとなる。算出された端子間電圧値に応じた電圧を生成することにより、負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる。
〔9〕代表的な実施の形態に係る電圧生成方法は、バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力工程と、前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力工程と、他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を測定する電流測定工程と、前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出工程と、算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成工程と、を含む。
この態様によれば、バッテリセルの等価回路からバッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式を導き、この過渡現象の式と入力された負荷電流値とに基づいて、経過時間毎にバッテリセルの端子間電圧値を算出するので、算出される端子間電圧値は、過渡現象の変化特性を示すものとなる。算出された端子間電圧値に応じた電圧を生成することにより、負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる。
2.実施形態の具体例
以下、本発明の実施形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態に係る電圧生成装置200を備えた電圧生成システム1の概略構成を示す図である。
図1に示される電圧生成システム1は、例えば、バッテリ管理システム(以下、単に「BMS」ともいう。)の検査を実施するために用いることができる。ここで、BMSは、例えば、上述したように、バッテリパックに搭載された複数のバッテリセルそれぞれの電圧状態を監視し、一部のバッテリセルが過充電や過放電となることを防止する装置である。
電圧生成システム1を構成する電圧生成装置200は、バッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成する。特に、電圧生成装置200は、バッテリパックに対する負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動、すなわちバッテリセルの出力電圧の過渡現象を模擬した電圧を生成することが可能になっている。
なお、電圧生成装置200の詳細について説明する前に、先ず、模擬する対象のバッテリセルについて説明する。
図2は、バッテリセルの電圧挙動を説明するための図である。
図2には、バッテリセルの充放電電流の経時変化と、その際の出力電圧の経時変化とが対応して示されている。なお、充放電電流は、放電状態の電流を負の符号(「-」)で示し、充電状態の電流を正の符号(「+」)で示している。なお、バッテリセルに流れる電流(負荷電流)は、BMSとの間において流れる電流であるセルバランシング電流とモータや回生装置などとの間において流れる電流である充放電電流とがあるが、この図2を用いた説明ではセルバランシング電流の影響を無視している。
図2に示すように、例えば、時刻t0において、バッテリセルは負荷が接続されていない(充放電電流が「0」)状態であり、このときのバッテリセルの出力電圧は、バッテリセルの残容量に応じたバッテリ電位Vcellとなっている。
その後、時刻t1において、バッテリセルの負荷が変化し、充放電電流「0」の状態から放電電流「-I」の状態に変化した場合、バッテリセルの出力電圧は、急激に低下した後、徐々に所定の値に近づいていく。
その後、時刻t2において負荷が変化して、放電電流「-I」の状態から充放電電流「0」の状態に変化した場合、バッテリセルの出力電圧は、急激に上昇した後、徐々に所定の値に近づいていく。
その後、さらに、時刻t3において負荷が変化して、充放電電流「0」の状態から充電電流「+I」の状態に変化した場合、バッテリセルの出力電圧は、急激に上昇した後、徐々に所定の値に近づいていく。
このように、バッテリセルの充放電電流が変化した場合、バッテリセルの出力電圧の値は、急激に変化した後、緩やかに変化しながら所定の値に近づいていく。このような出力電圧の変化は、過渡現象とよばれ、バッテリセルに含まれるRC成分などによるものと考えられる。
本実施形態の電圧生成装置では、バッテリセルが過渡現象を示す時の電圧挙動を模擬するために、バッテリセルの等価回路からバッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式を導き、この過渡現象の式を用いて算出される端子間電圧値を出力電圧として生成する。バッテリセルの等価回路として、RC成分などの内部インピーダンスがある等価回路を用いることにより、過渡現象を生じるバッテリセルの電圧挙動が模擬できる。
図3は、本実施形態の電圧生成装置200において用いられるバッテリセルの等価回路を示す図である。
本実施形態の電圧生成装置200は、例えば、図3に示す等価回路から導いた過渡現象の式を用いて算出した端子間電圧値を出力電圧として生成することができる。
図3の等価回路において、バッテリセルの端子間に、電圧源Vと、抵抗Rと、5つの抵抗Rおよび容量Cの並列回路とが従属接続されている。図3において、電圧源Vの電圧はバッテリセルの起電力を表し、抵抗Rは主に電解液内の溶液抵抗およびタブ溶接部の接触抵抗を表している。さらに、R1~R5は各バッテリセルの電荷移動抵抗を、C1~C5は各バッテリセルの電気二重層容量を表している。
このように、図3に示す等価回路は、内部インピーダンスとしてRC成分を含んでおり、図3の等価回路で示されたバッテリセルの端子間電圧値は、時間の関数を含む過渡現象の式で表すことができる。
ここで、バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式について説明する。
まず、時刻tにおいて、端子間電流I(t)、抵抗Rにかかる電圧をV(t)、R並列回路にかかる電圧をV(t)、R並列回路にかかる電圧をV(t)、R並列回路にかかる電圧をV(t)、R並列回路にかかる電圧をV(t)、R並列回路にかかる電圧をV(t)とする。
ここで、バッテリセルの起電力をVとしたとき、時刻tにおける端子間電圧Vは、V(t)=V-(V(t)+V(t)+V(t)+V(t)+V(t)+V(t))と表せる。
したがって、バッテリセルの端子間電圧V(t)は、バッテリセルの起電力VからRおよびRC並列回路における時刻tでの分圧値を差し引いた値を算出することによって求めることができる。なお、本明細書では、直列に接続された抵抗Rまたは各RC並列回路を「分圧回路」という場合がある。
抵抗Rにかかる電圧V(t)は、端子間電流I(t)を用いて、V(t)=R×I(t)と表せる。また、j番目のRC並列回路にかかる電圧Vj(t)は、以下の通り導くことができる。なお、本明細書では、j番目(jは0から5の整数)の分圧回路のR、C、Vに添え字jを付して、R、C、Vとして表す。
に流れる電流をI1(t)とし、Cに流れる電流をI2(t)とすると、端子間電流I(t)は、下記式(1)と表すことができる。
Figure 2022148907000002
また、オームの法則から、RC並列回路のRに流れる電流は下記式(2)となる。
Figure 2022148907000003
一方、RC並列回路のCに流れる電流は、時刻tにおいてコンデンサに蓄えられた電気量はQ(t)=C×V(t)であるので、電流と電荷の関係で、下記式(3)と表すことができる。
Figure 2022148907000004
ここで、式(1)に式(2)と式(3)を代入して式変形すると、下記式(4)となる。
Figure 2022148907000005
Figure 2022148907000006
上記式(4)を解くために、上記式(5)とおいて、F(t)について解く。
Figure 2022148907000007
Figure 2022148907000008
ここではI(t)は時刻により変動するのではなく定数Iと考える。
Figure 2022148907000009
上記式(5)より、RC並列回路で構成されるj番目の分圧回路の分圧値V(t)は以下の式(9)で表せる。
Figure 2022148907000010
1番目の分圧回路において、Rの分圧は、V(t)=R×Iと表せるが、C=0と考えれば、式(9)を満たす。したがって、バッテリセルの端子間電圧値Vは、下記式(10)で表せる。
Figure 2022148907000011
本実施形態の電圧生成装置200では、上記式に基づいてバッテリセルの端子間電圧値Vを算出することにより、生成すべき電圧値を特定している。具体的には、バッテリセルの特性を決定するために、等価回路のパラメータとしてV、R、Cを特定して、式(9)および式(10)に代入することにより過渡現象の式を決定する。
まずは、上記式(9)のR、Cに所定の値を代入して、Rまたは各RC並列回路で構成される各分圧回路の分圧値の式を決定することができる。
さらに、負荷電流値Iを決定して、上記式(9)においてR、C、Iを代入して、RおよびRC並列回路ごとの分圧値の式を時間tのみの関数とし、時間を順次変化させることにより、各時間における電圧値を算出することができる。
上記式(9)に代入する負荷電流値Iは、バッテリに接続される負荷に流れる充放電電流値と、他のバッテリセルとの間で端子間電圧を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値との和である。ここでセルバランシング電流値について説明する。
図4は、負荷電流値と充放電電流値およびセルバランシング電流との関係を説明するための図である。
図4は、複数のバッテリセル10~1012(以下、単に「バッテリセル10」ともいう。)とBMS300とを備えたバッテリ管理システムの使用状態の例を示している。使用状態では、負荷400とBMS300とが並列に、バッテリセル10に対して接続されており、負荷400とBMS300とのそれぞれに対して電流が入出力される。
各バッテリセル10は、負荷400を作動させるために負荷400に対して放電(充放電電流が-IL)したり、負荷400から回生電力を受け取って充電(充放電電流がIL)したりすることにより、バッテリセル10は負荷400に対して電流を入出力する。
複数のバッテリセル10~1012は、各バッテリセル10同士で端子間電圧を均一化するために、端子間電圧の高いバッテリセル10から端子間電圧の低いバッテリセル10に電流を流している。この端子間電圧を均一化するための電流は、BMS300を介して流れる。各バッテリセル10は、他のバッテリセルに対して放電する場合、セルバランシング電流-IBがBMS300に流れ、他のバッテリセルから充電される場合、セルバランシング電流IBがBMS300に流れる。
図4にも示すように、バッテリセル10から出力される電流の値である負荷電流値をIoと表すと、「負荷電流値Io」=「充放電電流値IL」+「セルバランシング電流値IB」の関係があることが判る。
本実施形態の電圧生成装置200を含む電圧生成システム1では、上記のように最終的には、等価回路で表されたバッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式を用いて算出された電圧値に基づいて電圧を生成することによって、バッテリセルの負荷が変化した時のバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することができる。この電圧値の算出および電圧の生成を実現する電圧生成装置200を含む電圧生成システム1の具体的な構成について、以下でさらに詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の電圧生成システム1は、コンピュータ(情報処理装置)100と、コンピュータ100に接続された電圧生成装置200とを備えている。電圧生成システム1は、電圧生成装置200をBMS300と接続した状態でBMS300の検査を行う。
コンピュータ100は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)である。なお、コンピュータ100は、電圧生成装置200との間でデータ通信を行うことができればよく、例えば、タブレット端末等の携帯情報処理装置であってもよい。
例えば、ユーザがコンピュータ100に必要な情報を入力すると、コンピュータ100が入力された情報に応じて電圧生成装置200を制御することにより、電圧生成装置200がバッテリセルを模擬した電圧を生成する。このバッテリセルを模擬した電圧は、接続先のBMS300に印加され、BMS300は、印加された電圧に応じて所定の動作を行う。ユーザは、バッテリセルを模擬した電圧が印加されたときのBMS300の挙動を観察することにより、BMS300の検査をすることができる。
図5は、電圧生成装置200の具体的な構成例を示す図である。
図5に基づいて、電圧生成システム1の具体的な構成について説明する。
コンピュータ100は、図5に示すように、表示部101と、処理部102と、入出力部103とを備えている。
コンピュータ100は、入出力部103においてユーザからの所定の入力を受け付けると、電圧生成装置200に対して、所定の入力を行う。具体的には、コンピュータ100の入出力部103は、電圧生成に際して、上述した等価回路のパラメータとして、電圧源の電圧値V、RおよびRC並列回路のパラメータR、Cの各値の入力を受け付けると、これらの値を電圧生成装置200に送信する。また、入出力部103は、充放電電流値ILの値やシミュレーションの停止指示の入力を受け付けると、これらの値や指示を電圧生成装置200に送信する。
また、コンピュータ100において、処理部102が電圧生成装置200から受け取ったデータを処理して、表示部101に表示することもできる。表示部101は、例えば、液晶ディスプレイやタッチパネル等の表示装置である。例えば、処理部102は、後述する電圧値算出部216で算出した算出データや後述する電流測定部223で測定された電流値の経時変化などの測定データを受け取り、受け取った算出データや測定データに基づいて表示データを生成して表示部101に出力する。これにより、電圧の経時変化や電流の経時変化を示すグラフを表示部101に表示することができる。ユーザは表示部101に表示されたグラフを観察することにより、BMS300の検査をすることができる。
電圧生成装置200は、BMS300の複数のチャネルのそれぞれに接続される複数のセル電圧生成部220_1~220_nと、複数のセル電圧生成部220_1~220_nのそれぞれに接続されたデータ処理制御部210とを備えている。なお、以下の説明において、セル電圧生成部220_1~220_nのそれぞれを区別しない場合には、単に「セル電圧生成部220」と表記する場合がある。
データ処理制御部210は、コンピュータ100から受け取った値や指示を用いて各セル電圧生成部220で生成すべき電圧値を算出し、複数のセル電圧生成部220のそれぞれに出力する。
複数のセル電圧生成部220は、接続先のBMS300の各チャネルに対して、データ処理制御部210から受け取った電圧値に応じた電圧を生成して出力する。
複数のセル電圧生成部220_1~220_nは、それぞれ、BMS300と接続するための接続端子224_1~224_nが設けられている。
セル電圧生成部220_1~220_nは、電圧生成部222_1~222_nと、電流測定部223_1~223_nと、接続端子224_1~224_nとを備えている。なお、以下の説明において、電圧生成部222_1~222_n、電流測定部223_1~223_n、および接続端子224_1~224_nのそれぞれを区別しない場合には、単に「電圧生成部222」、「電流測定部223」、および「接続端子224」と表記する場合がある。電圧生成部222は、例えばD/A変換器やアンプなどの公知の電圧生成手段を用いて構成することができ、その構成は特に限定されない。電流測定部223は、例えばA/D変換器や抵抗などの公知の電流測定手段を用いて構成することができ、その構成は特に限定されない。
データ処理制御部210で算出された電圧値は、電圧生成部222に入力される。一方、電流測定部223で測定された電流は、データ処理制御部210に渡される。
データ処理制御部210は、LANインタフェース(Local Area Networkインタフェース)と、プログラム処理装置212とを有する。プログラム処理装置212は、例えば、CPU等のプロセッサ、ROMやRAM等の各種メモリ、タイマ(カウンタ)、A/D変換回路、入出力I/F回路、およびクロック生成回路等のハードウェア要素を有し、各構成要素がバスや専用線を介して互いに接続されたマイクロコントローラ(MCU)である。以下、プログラム処理装置212をMCU212ともいう。
図5に示すように、MCU212は、バッテリセルを模擬した電圧値を算出するための機能部として、第1の入力部213と、第2の入力部214と、第3の入力部215と、電圧値算出部216と、出力部217とを有している。これらの各機能部は、例えば、MCU212のプロセッサがメモリ等に記憶されたプログラムに従って各種演算を行うとともにA/D変換回路および入出力I/F回路等の周辺回路を制御することによって実現することができる。
第1の入力部213、第2の入力部214、および第3の入力部215は、LANを介してコンピュータ100からの各種の値の入力を受け付けて、電圧値算出部216に与える。
第1の入力部213は、等価回路を構成する回路素子のパラメータとして電圧源の電圧値V、RおよびRC並列回路のパラメータR、Cの値の入力を受け付けて、電圧値算出部216に与える。第2の入力部214は、充放電電流値ILの入力を受け付けて、電圧値算出部216に与える。第3の入力部215は、停止指示の入力を受け付けて、電圧値算出部216に与える。
出力部217は、電圧値算出部216からの算出データや電流測定部223からの測定データを受け付けて、コンピュータ100に出力する。コンピュータ100において、処理部102が出力部217から受け取った算出データや測定データを表示データに変換処理し、表示部101が表示データに基づいて情報を表示することができる。
電圧値算出部216は、回路素子のパラメータおよび負荷電流値Ioに基づいて所定の時間ごとの電圧値を算出して電圧生成部222に与える。回路素子のパラメータを上記式(9)のR、Cj、に代入し、負荷電流値Ioを上記式(9)のIに代入してRC並列回路ごとの分圧値の式を時間tのみの関数とし、時間を順次変化させることにより、各時間における電圧値を算出することができる。負荷電流値Ioは、第2の入力部214から受け付けた充放電電流値ILと電流測定部223で測定されたセルバランシング電流IBの和である。
セル電圧生成部220において、電圧生成部222は、電圧値算出部216から受け取った電圧値に応じた電圧を生成する。電圧生成部222は、BMS300と接続するための接続端子224に接続されており、電圧生成部222で生成された電圧は、BMS300に出力される。
また、BMS300と接続された接続端子224には電流測定部223も接続されているので、電流測定部223により、接続端子における電流を測定することができる。電流測定部223により測定された電流の情報は、データ処理制御部210の電圧値算出部216に与えられる。電圧値算出部216は、受け取った電流の情報をセルバランシング電流値IBとして、第2の入力部214から受け取った充放電電流ILと和算して得た値を負荷電流値Ioとする。負荷電流値Ioを上記式(9)のIに代入してRC並列回路ごとの分圧値の式を時間tのみの関数とし、時間を順次変化させることにより、各時間における電圧値を算出することができる。
電流測定部223により測定された電流の情報は、データ処理制御部210の出力部217にも与えられる。出力部217は、受け取った電流の情報を測定データとしてコンピュータ100に送信する。
次に、電圧生成システム1の動作について説明する。
図6は、電圧生成システム1におけるコンピュータ100と電圧生成装置200との間の処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、コンピュータ100は、入出力部103において、ユーザからのパラメータの入力を受け付ける(ステップS11)。このパラメータは、等価回路を構成する回路素子のパラメータとして電圧源の電圧値V、RおよびRC並列回路のパラメータR、Cの値などを含んでいる。入出力部103は、受け付けたパラメータを、電圧生成装置200に与える。
同様に、コンピュータ100は、入出力部103において、ユーザからの充放電電流値の入力を受け付ける(ステップS12)。入出力部103は、受け付けた充放電電流値を電圧生成装置200に与える。また、電圧の生成を指示する実行指示の入力を受け付ける(ステップS13)。
電圧生成装置200は、ステップS13の実行指示に応じて、コンピュータ100から受け取った、パラメータや充放電電流値に基づいて電圧生成処理を実行する(S21)。以下、電圧生成処理の流れについて詳細に説明する。
図7は、電圧生成処理の詳細な処理流れを示すフロー図である。
電圧生成処理が開始すると、電圧値算出部216は、最初に、電流測定部223で測定したセルバランシング電流を取得する(ステップS201)。
第2の入力部214が、コンピュータ100から受け取った充放電電流値ILの値を電圧値算出部216に与え、電圧値算出部216が、上記式(9)にR,Cを代入した過渡現象の式に、さらに受け取った充放電電流値ILにステップS201で取得したセルバランシング電流IBを加算した負荷電流値Ioの値を上記式(9)のIとして代入する(ステップS202)。この処理の結果、時間を変数とした分圧回路ごとの電圧値V(t)が得られる。
次いで電圧値算出部216は、ステップS202で得られた分圧回路ごとの電圧値V(t)の“t”に所定時刻の値を代入して、所定時刻における分圧値を算出する(ステップS203)。
次に、電圧値算出部216は、ステップS203において算出した、等価回路を構成するすべての分圧回路の分圧値に基づいて、所定時刻におけるバッテリセルの端子間電圧値Vを算出する(ステップS204)。具体的には、バッテリセルの端子間電圧値V(以下、単に「電圧値V」ともいう。)は、上記式(10)で表せるので、電圧値算出部216は、式(10)に基づいて電圧値Vを算出する。電圧値算出部216は、算出した電圧値Vを電圧生成部222に出力する。
電圧生成部222は、電圧値算出部216から受け取った電圧値Vに応じた電圧を生成し、接続端子224から出力する(ステップS205)。
次に、電圧値算出部216は、バッテリセルの充放電電流値としてコンピュータ100から受け取った充放電電流値が設定され、算出した電圧値の出力を開始した後の経過時間をインクリメントする(ステップS206)。例えば、電圧値算出部216の動作クロックごとの時刻が、t1、t2、t3、t4・・・である場合は、電圧値算出部216は、分圧値を算出する際に用いる時刻をt1、t2、t3、t4・・・と順次変えることができる。
電圧値算出部216は、経過時間をインクリメントした後、再度、ステップS201に戻って、電流測定部223で測定したセルバランシング電流を取得する。
コンピュータ100からLANを介して第3の入力部215が停止指示を受け取って、電圧値算出部216に与えると、電圧値算出部216は、停止処理を割り込み処理として実行する。停止処理は、電圧生成部222による電圧の生成を停止させる処理である。例えば、電圧値算出部216が停止処理を実行して、電圧値の算出を停止し、電圧の生成も停止する。
以上説明した処理手順にしたがって、電圧生成処理(S21)が行われる。なお、電圧値算出部216の算出によって得られた算出データは出力部217によってコンピュータ100に送信することができる。
図6に戻って、電圧生成処理(S21)の後の処理について説明する。
ステップS21の後、電圧生成装置200において出力部217は、電流測定部223によって測定した接続端子224の電流をコンピュータ100に送信する(ステップS22)。
コンピュータ100は、測定データを受け取ると、処理部102によって算出データや測定データを表示部101に表示可能な表示データとして変換処理し、表示部101に表示する(ステップS14)。表示データは、算出した電圧値の時間変化特性や接続端子の電流の時間変化特性を示すものであり、バッテリセルの特性を表している。
図8は表示部101において表示されたバッテリセルの特性の一例を表す図である。
図8に示すように、表示部101において表示されるバッテリセルの特性は、電圧生成装置200で生成される電圧Vの時間変化を表したものでよい。ユーザは、この表示部101に表示された電圧Vの時間変化を観察し、模擬されるバッテリセルの電圧Vの変化を確認することができる。さらに、表示部101には、受け取った測定データに基づく表示データを表示してもよい。この表示データは接続端子の電流の時間変化特性を示しており、この表示データに応じてBMSが正常に動作しているかを判断することができる。
なお、第2の入力部214において充放電電流値の変更の入力を受け付けると、充放電電流入力処理S12に戻ることができる。この場合、電圧値算出部216は、変更後の充放電電流値に基づいて電圧生成処理S21を実行して、バッテリセルの端子間電圧値を経過時間毎に算出してもよい。
以上、本実施形態に係る電圧生成装置200によれば、バッテリの負荷が変化したときのバッテリセルの電圧挙動を模擬した電圧を生成することが可能となる。
(実施形態の変形例)
以上の実施形態の電圧生成システム1について具体的な例を挙げて説明したが、これに限定されず、様々な変形形態を採用することができる。
例えば、電圧値算出部216は、第3の入力部215から停止指示を受け取った場合に、停止処理を実行していたが、これに限定されない。例えば、電圧値算出部216は、過渡現象の式に基づいて算出したバッテリセルの端子間電圧値Vが所定の条件を満たした場合に、過渡現象の式をバッテリセルの端子間電圧値Vの定常状態の式に変更し、定常状態の式に基づいてバッテリセルの端子間電圧値を算出する構成としてもよい。
この場合、ユーザが、予め充放電試験器などを用いてバッテリセルの残容量とその残容量における前記バッテリセルの端子間電圧値の測定値とを一組とする値の組み合わせ(測定値ペア:実測値)を複数測定し、電圧生成システム1のコンピュータ100に入力する必要がある。電圧生成システム1において、入力された測定値ペアを電圧値算出部216における算出の際に用いることができるように、格納しておくことができる。これにより、電圧値算出部216は、過渡現象の式に基づいて算出したバッテリセルの端子間電圧値Vが所定の条件を満たした場合に、この入力された測定値ペアに基づいてバッテリセルの端子間電圧値を算出することができる。測定値ペアは、実測値をそのまま格納しておいてもよいが、補間式や近似式として格納してもよい。
以上の実施形態では、バッテリセルの等価回路は、予め決まった等価回路を用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。図示しない記憶手段にあらかじめいくつかの種類の等価回路を格納しておき、コンピュータ100の入出力部103を用いてユーザが選択できるようにしてもよい。
以上の実施形態では、表示部101に表示する測定データを取得する手段として電圧生成装置200に電流測定部223を設けた態様を例に挙げて説明したが、接続端子224における電圧を測定する電圧測定部を設けてもよい。この場合、電圧測定部は、測定したデータ(接続端子の電圧の時間変化特性)を、出力部217を介してコンピュータ100に送信する。コンピュータ100の表示部101において表示される表示データは、接続端子の電圧の時間変化特性を示すものとすることができる。
1・・・電圧生成システム、100・・・コンピュータ(PC)、101・・・表示部、102・・・処理部、103・・・入出力部、200・・・電圧生成装置、210・・・データ処理制御部、212・・・MCU、213・・・第1の入力部、214・・・第2の入力部、215・・・第3の入力部、216・・・電圧値算出部、217・・・出力部、220_1~220_n(220)・・・セル電圧生成部、222_1~222_n(222)・・・電圧生成部、223_1~223_n(223)・・・電流測定部、224_1~224_n(224)・・・接続端子、300・・・BMS

Claims (9)

  1. バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力部と、
    前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力部と、
    他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を測定する電流測定部と、
    前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出部と、
    算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成部と、
    を備えている、電圧生成装置。
  2. 請求項1記載の電圧生成装置であって、
    前記等価回路は、電圧源と複数のRC並列回路とがそれぞれ直列に接続された構成を有し、前記電圧値算出部は、前記経過時間毎に、前記複数のRC並列回路の電圧値を夫々算出し、各前記RC並列回路の電圧値を総和した値を前記電圧源の電圧値から減算して、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する、
    電圧生成装置。
  3. 請求項1または2記載の電圧生成装置であって、
    前記電圧生成部における電圧の生成を停止する旨の指示の入力を受け付ける第3の入力部をさらに備え、
    前記電圧生成部は、前記第3の入力部おいて指示の入力を受け付けたことをトリガとして、前記電圧の生成を停止する、
    電圧生成装置。
  4. 請求項3記載の電圧生成装置であって、
    前記第2の入力部は、前記充放電電流値の変更の入力を受け付け、
    前記電圧値算出部は、前記充放電電流値の変更の入力を受け付けた場合に、変更後の前記充放電電流値に基づいて前記バッテリセルの端子間電圧値を前記経過時間毎に算出する、
    電圧生成装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の電圧生成装置であって、
    前記電圧値算出部は、前記過渡現象の式に基づいて算出した前記バッテリセルの端子間電圧値が所定の条件を満たした場合に、前記過渡現象の式に代えて、前記バッテリセルの残容量とその残容量における前記バッテリセルの端子間電圧値との関係に基づいて前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する、
    電圧生成装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の電圧生成装置であって、
    外部と接続し、前記電圧生成部で生成された電圧を前記外部に出力するための接続端子をさらに備え、
    前記電流測定部は、前記接続端子に流れる電流を測定することによりセルバランシング電流値を測定する、
    をさらに備えている、電圧生成装置。
  7. 請求項6記載の電圧生成装置と、該電圧生成装置に接続可能なコンピュータとを備えた電圧生成システムであって、
    前記コンピュータは、前記電圧生成部で生成する電圧にもとづいて前記バッテリセルの電圧変化を表示し、または前記電流測定部で測定された電流に基づいて前記接続端子に流れる電流を表示する表示部を有する、
    電圧生成システム。
  8. バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力機能と、
    前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力機能と、
    他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を取得する電流取得機能と、
    前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出機能と、
    算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成機能と、をコンピュータに実現させるための、電圧生成プログラム。
  9. バッテリセルの等価回路を構成する回路素子のパラメータの入力を受け付ける第1の入力工程と、
    前記バッテリセルの充放電電流値の入力を受け付ける第2の入力工程と、
    他のバッテリセルとの間でバッテリセルの端子間電圧値を均一化するために入出力される電流であるセルバランシング電流値を測定する電流測定工程と、
    前記パラメータに応じて決定される前記等価回路で表された前記バッテリセルの端子間電圧値を時間の関数で示した過渡現象の式と入力された前記充放電電流値に前記セルバランシング電流値を加えた値である負荷電流値とに基づいて、経過時間毎に、前記バッテリセルの端子間電圧値を算出する電圧値算出工程と、
    算出された前記バッテリセルの端子間電圧値に応じた電圧を生成する電圧生成工程と、を含む、電圧生成方法。
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